JP7163203B2 - 中空ペダル部材 - Google Patents
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Description
図1は足踏み式ブレーキ装置10の全体構成を示す。図2は図1における中空ペダル部材14の上方部個所を拡大して示す。図3は図1におけるIII―III線矢視断面を示す。足踏み式ブレーキ装置10は自動車の運転席の前部の下部に装備される。足踏み式ブレーキ装置10は運転席の前部における車体に一体的に配置される支持ブラケット12に中空ペダル部材14が回動可能に取り付けられて配置される。図1に示すように、支持ブラケット12は右側支持ブラケット12Rと左側支持ブラケット12Lとから構成されている。両支持ブラケット12R、12Lは左右に離間して配設された状態で、運転席前部の車体に一体的に取り付けられている。中空ペダル部材14は右側支持ブラケット12Rと左側支持ブラケット12Lとの間に配置される。
中空ペダル部材14は、長尺形状のペダルアーム16と、ペダルアーム16の一端側に備えられるペダル踏面18と、ペダルアーム16の他端側に配設されるボス20(図2、図3参照)とから構成される。長尺形状のペダルアーム16は図1に示されるように上下方向に配設されており、上方側より下方側がやや右側に偏位した傾斜した状態として配設されている。ペダル踏面18は長尺形状のペダルアーム16の下端に一体的に取り付けられており、運転者が足で踏み込み操作ができる位置に配置されている。ペダル踏面18は操作が容易にできる形状とされており、本実施形態ではその踏み込み板は横長の長方形状とされている。図3に示されるボス20は、図1及び図2に示す長尺形状のペダルアーム16の上端側に一体的に固定されて配置される。
上述のボルト軸22及び円筒パイプ24に対して円筒形状のボス20が回動可能に嵌合して配設される。円筒形状のボス20は軸方向に2分割形成されて配設され、ペダルアーム16に固定されて配設される。図3で見て右側のボス20を第1部材20Rとし、左側のボス20を第2部材20Lとする。なお、ボス20が配設されるペダルアーム16の中空部位個所を形成する対向側面16Rt、16Lt間は平行面に形成されており、この間にボス20の主体部(後述する突起部36が形成される部位)が位置して固定される。
先ず、軸方向移動手段30としてのボス20の一端側の面に形成されるカム面形状32の機能について説明する。図10及び図11はカム面形状32による作動の原理図を示し、図10は第1部材20Rと第2部材20Lを組合せ配置した当初状態を示し、図11は両部材20R、20Lをペダルアーム16の対向側面16Rt、16Lt間に固定させるために相対回動させた状態を示す。図10に示すように第1部材20Rと第2部材20Lに形成されるカム面形状32R、32Lは周方向に傾斜した段差形状とされており、両部材20R、20Lの傾斜形状は面合わせできる配置形態として形成されている。すなわち、両部材20R、20Lのカム面形状32R、32Lは逆周方向に同じ傾斜面形状とされている。これにより、両部材20R、20Lを相対回動させると、図10の状態から図11の状態となり、互いのカム面形状32R、32Lが乗り上げた状態となり、両部材20R、20Lは軸方向に離間移動する。すなわち、軸方向に偏位する。
図12~図14はカム面形状32の詳細構成を示す。この詳細構成は第1部材20Rと第2部材20Lが相対回動した際に凹凸係合により位置決めがされる位置決め手段38が設けられた構成である、図12は相対回動前の当初状態、図13は相対回動中途状態、図14は相対回動後の位置決めされた状態を示す。本実施形態においては、位置決め手段38は、これらの図において前述したカム面形状32における傾斜面で形成された山形状部位の頂上部が凸部形状44とされており、凸部形状44に隣接して凹部形状46が形成されている。
次に、ペダルアーム16の対向側面16Rt、16Ltの空間Sに挿入されるボス20の抜け止めを図る構成について説明する。そのための構成として、前述したようにボス20を形成する第1部材20Rと第2部材20Lの外周部には、それぞれ突起部36が形成されている。突起部36は図4~図9の各図に示されるように外周上の3箇所に等間隔に配置されて形成されている。なお、突起部36は軸方向に延在する形状として形成されている。この突起部36を形成したボス20は、本実施形態ではペダルアーム16の中空の空間Sを形成する2枚の部材16R,16Lの外側から中空の空間S内に挿入される方式となっている。
次に、ペダルアーム16の空間S内へボス20を挿入して固定する方法について説明する。先ず、図15に示すように、ペダルアーム16に形成した挿入孔40の切欠き突起部形状42と、ボス20に形成される突起部36とを位置合わせして、挿入する。その状態が図16に示される状態である。なお、図15に示すように、2個に分割されたボス20の第1部材20Rと第2部材20Lは他端側のカム面形状32が向かい合わされた状態として配置されて、反対方向から挿入される。
上述した本実施形態においては、ボス20とペダルアーム16の一体化固定が、従来のように溶接によらずして固定される。溶接により一体化固定する場合には溶けおちによりペダルアーム16を形成する鋼板の厚みを薄く形成するには、溶接上の観点からの一定の限度があった。しかし、本実施形態では溶接によらずして固定されるので、ペダルアーム16を形成する鋼板の厚みを強度が許容される範囲において、薄肉化を図ることができて、ペダルアーム16の軽量化を図ることができる。
図18は図3に対応する状態の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、ボルト軸22に嵌合して配置される円筒パイプ24と、ボス20との間にブッシュ50を配設したものである。ブッシュ50はボス20の第1部材20Rと第2部材20Lにおけるナット形状28側の内周に配設されており、左右の支持ブラケット12R,12Lに面する側の端面がフランジ部に形成されている。これにより、ボス20の円筒パイプ24に対する回動摺動がよりスムースに行われる。
図19は抜け止め部34の第2実施形態を示し、図16及び図17に対応して図示したものである。前述した実施形態の抜け止め部34の構成はボスの第1部材20Rと第2部材20Lの外周面に3個の突起部36を設けた構成であったが、第2実施形態ではこれを楕円形状52としたものである。この第2実施形態では、楕円形状52に対応してペダルアーム16に形成される挿入孔54も対応する楕円形状とされている。これにより、楕円形状の挿入孔52を通じてボス20をペダルアーム16の空間S内に挿入して、ボスを相対回動させることによりボス20の楕円形状52に対する位置関係は仮想線で示す状態となり、ボス20の抜け止めを図ることができる。
以上、本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明は、その他各種の形態でも実施できる。
なお、最後に上述の「課題を解決するための手段」における各発明に対応する上記実施形態の作用効果を付記しておく。
12 支持ブラケット
12R 右側支持ブラケット
12L 左側支持ブラケット
14 中空ペダル部材
16 ペダルアーム
18 ペダル踏面
20 ボス
20R 第1部材
20L 第2部材
22 ボルト軸
24 円筒パイプ
26 ナット
28 ナット形状
30 軸方向移動手段
32 カム面形状
33R、33L 他端側面
34 抜け止め部
36 突起部
38 位置決め手段
40 挿入孔
42 切欠き突起部形状
44 凸部形状
46 凹部形状
48 ブースタ連結係合孔
50 ブッシュ
52 楕円形状
54 挿入孔
C 中空形状
K 開放形態
S 空間
PW プラズマ溶接
Claims (7)
- 鋼板で中空に形成された長尺形状のペダルアームと、前記ペダルアームの一端側に備えられるペダル踏面と、前記ペダルアームの他端側において支持ブラケットに回動可能に支持するために配設される円筒形状のボスとを備える中空ペダル部材であって、
前記ペダルアームにおける他端側の前記ボスが配設される中空部位個所を形成する一対の対向側面は平行面に形成されており、該対向側面間に円筒形状のボスが軸方向に2分割形成されて配設されており、2分割されたボスの第1部材と第2部材は両部材の相対回動により離間方向に移動する軸方向移動手段を備えており、該軸方向移動手段による両部材の離間方向への移動により前記ボスがペダルアームと一体的に固定配置される中空ペダル部材。 - 請求項1に記載の中空ペダル部材であって、
前記ボスが配設される前記ペダルアームの対向側面には、前記2分割形成されたボスの第1部材と第2部材を前記中空の空間部に挿入することのできる挿入孔が形成されており、他方、前記ボスの第1部材と第2部材には該両部材が挿入された後に該両部材の相対回動に伴い前記対向側面に対する相対位置関係も変動して前記対向側面に係合し抜け止めを図ることのできる抜け止め部が形成されており、前記挿入孔には該抜け止め部も挿入できる形状として形成されている中空ペダル部材。 - 請求項1又は請求項2に記載の中空ペダル部材であって、
前記軸方向移動手段は、前記2分割されたボスの第1部材と第2部材間に形成された当該両部材を軸方向に偏位させることのできるカム面形状である中空ペダル部材。 - 請求項3に記載の中空ペダル部材であって、
前記カム面形状には、前記第1部材と第2部材の所定の相対回動位置で凹凸係合による位置決め手段が形成されている中空ペダル部材。 - 請求項1~請求項4のいずれかの請求項に記載の中空ペダル部材であって、
前記2分割されたボスの第1部材と第2部材の軸心には、円筒パイプが貫通して配設されている中空ペダル部材。 - 請求項1~請求項5のいずれかの請求項に記載の中空ペダル部材であって、
前記ボスを形成する第1部材と第2部材における前記ペダルアームから外部にはみ出した端部にはナット形状が形成されている中空ペダル部材。 - 請求項1~請求項6のいずれかの請求項に記載の中空ペダル部材であって、
前記ボスを形成する第1部材と第2部材は、共に樹脂で形成されている中空ペダル部材。
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