図1Aは、1つまたは複数の開示されている実施形態が実装され得る例示的通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有によってそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT拡散OFDM(ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタされたOFDM(resource block-filtered OFDM)、およびフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、RAN104/113、CN106/115、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、並びに他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、いずれも「基地局」および/または「STA」と呼ばれることがあり、無線信号を送信および/または受信するように構成されてよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、IoT(Internet of things)デバイス、時計または他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業デバイスおよびアプリケーション(例えば、産業および/または自動化処理チェーンのコンテキストで動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器、並びに商業および/または産業無線ネットワークを動作させるデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102cおよび102dのいずれも交換可能にUEと呼ばれてよい。
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bを含むこともできる。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスでインターフェースして、CN106/115、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークに対するアクセスを容易にするように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例えば、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、Node-B、eNode B、ホームNode B、ホームeNode B、gNB、NR NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることは理解されよう。
基地局114aは、RAN104/113の一部とすることができ、RAN104/113は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある1つまたは複数のキャリア周波数上で無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可されたスペクトル、認可されていないスペクトル、または認可されたスペクトルと認可されていないスペクトルの組み合わせ内にあり得る。セルは、比較的固定され得るまたは時間経過と共に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのためのカバレッジを提供することができる。セルは、さらにセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルが、3つのセクタに分割され得る。従って、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわちセルの各セクタについて1つのトランシーバを含むことができる。実施形態において、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用することができ、従って、セルの各セクタについて複数のトランシーバを利用することができる。例えば、ビームフォーミングが、所望の空間方向で信号を送信および/または受信するために使用されてよい。
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であり得るエアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
より具体的には、上記されたように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN104/113内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することが可能な、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速ULパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
実施形態において、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)および/またはLTEアドバンストプロ(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立することが可能な、発展型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装することができる。
実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、New Radio(NR)を使用してエアインターフェース116を確立することが可能な、NR無線アクセスなどの無線技術を実装することができる。
実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装することができる。例えば、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、例えばデュアル接続性(DC)原理を使用して、LTE無線アクセスとNR無線アクセスを一緒に実装することができる。従って、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、および/または複数のタイプの基地局(例えば、eNBおよびgNB)へ/から送られる送信によって特徴付けられ得る。
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、WiFi(Wireless Fidelity))、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNode B、ホームeNode B、またはアクセスポイントとすることができ、事業所、家、車両、キャンパス、産業施設、(例えば、ドローンで使用するための)空中回廊、道路などの局所化されたエリア内で無線接続性を促進するための任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110に対する直接接続を有することができる。従って、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスすることを必要とされなくてよい。
RAN104/113は、CN106/115と通信することができ、CN106/115は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る。データは、異なるスループット要件、レイテンシ要件、エラー耐性要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件など、様々なサービス品質(QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、課金サービス、モバイル位置情報サービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供すること、および/またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104/113および/またはCN106/115は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用中であり得るRAN104/113に接続されることに加えて、CN106/115は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
CN106/115は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイの役割をすることもできる。PSTN108は、単純な従来型の電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群におけるTCP、UDPおよび/またはIPなどの一般的な通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを採用することが可能な1つまたは複数のRANに接続された別のCNを含み得る。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部がマルチモード能力を含んでよい(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含んでよい)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用できる基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用できる基地局114bと通信するように構成され得る。
図1Bは、例示的WTRU102を示すシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、特に、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136、および/または他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら上記の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、WTRU102が無線環境で動作することを可能にする信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/または他の任意の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々の構成要素として示すが、プロセッサ118とトランシーバ120は電子パッケージまたはチップに一緒に組み込まれてもよいことが理解されよう。
送受信要素122は、エアインターフェース116を介して信号を基地局(例えば基地局114a)に送信し、または基地局から受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであり得る。実施形態において、送受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。さらに別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成され得る。送受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されよう。
送受信要素122は図1Bでは単一の要素として示されているが、WTRU102は任意の数の送受信要素122を含んでよい。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を採用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記されたように、WTRU102はマルチモード能力を有することができる。従って、トランシーバ120は、例えばNRおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするために複数のトランシーバを含み得る。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することができる。また、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスすることができ、それらのメモリにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に位置付けられていない、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などのメモリからの情報にアクセスすることができ、それらのメモリにデータを記憶することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102における他の構成要素に対する電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信し、および/または2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいて、その位置を決定してもよい。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得し得ることが理解されよう。
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る、他の周辺機器138にさらに結合されてよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真および/またはビデオ用)デジタルカメラ、USBポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどを含み得る。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含んでよく、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、バロメータ、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、および/または湿度センサのうち1つまたは複数であってよい。
WTRU102は全二重無線を含んでよく、全二重無線に関して、(例えば、UL(例えば送信用)とダウンリンク(例えば受信用)の両方のための特定のサブフレームに関連付けられた)信号の一部または全部の送信および受信が、並列および/または同時であってよい。全二重無線は、プロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)もしくはプロセッサ118)による、ハードウェア(例えばチョーク)もしくは信号処理によって、自己干渉を低減し、および/または実質的に除去するための干渉管理ユニット139を含むことができる。実施形態において、WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)とダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームに関連付けられた)信号の一部または全部の送信および受信のための半二重無線を含むことができる。
図1Cは、実施形態によるRAN104およびCN106を示すシステム図である。上記されたように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、CN106と通信することもできる。
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含むことができるが、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeNode-Bを含み得ることが理解されよう。eNode-B160a、160b、160cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装することができる。従って、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信すること、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。
eNode-B160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示されるように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ(SGW)164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(すなわちPGW)166を含むことができる。上記の要素のそれぞれはCN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、CN事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことは理解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode-B160a、160b、160cのそれぞれに接続されることが可能であり、制御ノードの役割をすることができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当することができる。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供することもできる。
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNode-B160a、160b、160cのそれぞれに接続され得る。SGW164は、一般に、WTRU102a、102b、102cへ/からのユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。SGW164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cに対して利用可能なときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実行することもできる。
SGW164は、PGW166に接続されてもよく、PGW166は、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスとの間の通信を容易にすることができる。
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースの役割をするIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそのIPゲートウェイと通信することができる。また、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112に対するアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
図1A~図1DではWTRUが無線端末として説明されているが、特定の代表的実施形態では、そのような端末が通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的または永続的に)使用してよいことが企図される。
代表的実施形態では、他のネットワーク112はWLANであってよい。
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードのWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)と、APに関連付けられた1つまたは複数の局(STA)とを有することができる。APは、分配システム(DS)に対するアクセスもしくはインターフェース、またはBSS内および/または外へのトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線のネットワークを有することができる。BSS外部から生じるTAへのトラフィックは、APを介して到達してよく、STAに送達されてよい。STAから生じるBSS外部の宛先へのトラフィックは、それぞれの宛先に送達されるべくAPに送られてよい。BSS内のSTA間のトラフィックはAPを介して送られてよく、例えば、ソースSTAがAPにトラフィックを送ってよく、APが宛先STAにトラフィックを送達してよい。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとみなされ、および/または呼ばれ得る。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(DLS)を用いて、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、直接)送られてよい。特定の代表的実施形態では、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルDLS(TDLS)を使用し得る。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しなくてよく、IBSS内のまたはIBSSを使用しているSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信してよい。IBSSモードの通信は、本明細書では「アドホック」モードの通信と呼ばれることがある。
802.11acインフラストラクチャモードの動作モードまたは類似の動作モードを使用しているとき、APは一次チャネルなどの固定されたチャネルでビーコンを送信することができる。一次チャネルは、固定された幅(例えば、20MHz帯域幅)でよく、またはシグナリングによって動的に設定される幅でよい。一次チャネルは、BSSの動作チャネルでよく、STAによってAPとの接続を確立するために使用されてよい。特定の代表的実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAでは、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)が一次チャネルを検知することができる。一次チャネルがビジーであると特定のSTAによって検知/検出および/または決定された場合、この特定のSTAは譲歩し得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)が、所与のBSSにおいて任意の所与の時間に送信することができる。
高スループット(HT)STAは、例えば、一次20MHzチャネルを隣接または非隣接の20MHzチャネルと組み合わせて40MHz幅チャネルを形成することにより、40MHz幅チャネルを通信に使用することができる。
超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅チャネルをサポートすることができる。40MHzおよび/または80MHzチャネルは、連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって形成されてよい。160MHzチャネルは、8つの連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって、または2つの不連続の80MHzチャネルを組み合わせることによって形成されてよく、後者は80+80構成と呼ばれることがある。80+80構成では、データは、チャネル符号化の後に、データを2つのストリームに分割できるセグメントパーサに通されてよい。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理および時間領域処理が、各ストリームに対して別個に行われてよい。ストリームは2つの80MHzチャネルにマッピングされてよく、データは送信STAによって送信されてよい。受信STAの受信機において、80+80構成に関する上記動作は逆にされてよく、組み合わされたデータは媒体アクセス制御(MAC)に送られてよい。
802.11afおよび802.11ahによってサブ1GHz動作モードがサポートされている。802.11afおよび802.11ahでは、チャネル動作帯域幅およびキャリアが、802.11nおよび802.11acで使用されるものに比べて低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおける5MHz、10MHzおよび20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して1MHz、2MHz、4MHz、8MHzおよび16MHz帯域幅をサポートする。代表的実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプ制御/マシンタイプ通信(MTC)をサポートすることができる。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定の帯域幅および/または限定された帯域幅のサポート(例えば、その帯域幅のみのサポート)を含む限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、閾値を上回るバッテリ寿命を有する(例えば、非常に長いバッテリ寿命を保つ)バッテリを含むことができる。
マルチチャネルをサポートすることができるWLANシステム、並びに802.11n、802.11ac、802.11afおよび802.11ahなどのチャネル帯域幅は、一次チャネルとして指定されることができるチャネルを含む。一次チャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大の共通の動作帯域幅に等しい帯域幅を有することができる。一次チャネルの帯域幅は、BSSにおいて動作する全てのSTAの中から最小帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定および/または制限され得る。802.11ahの例では、APおよびBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHzおよび/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合でも、一次チャネルは、1MHzモードをサポートする(例えば、1MHzモードのみサポートする)STA(例えばMTCタイプデバイス)に対する1MHzの幅でよい。キャリア検知および/またはネットワーク割り当てベクトル(NAV)設定は、一次チャネルの状態に依拠し得る。一次チャネルが、例えばAPに送信している(1MHz動作モードのみサポートする)STAのために、ビジーである場合、周波数帯の大部分がアイドル状態のままで利用可能であっても、利用可能な周波数帯全体がビジーであると考えられてよい。
米国では、802.11ahによって使用されてよい利用可能な周波数帯は902MHzから928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯は917.5MHzから923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯は916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahに利用可能な全帯域幅は、国コードに応じて6MHzから26MHzである。
図1Dは、実施形態によるRAN113およびCN115を示すシステム図である。上記されたように、RAN113は、NR無線技術を採用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN113は、CN115と通信することもできる。
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含むことができるが、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装することができる。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cへ信号を送信し、および/またはgNB180a、180b、180cから信号を受信することができる。従って、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信すること、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。実施形態において、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装することができる。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信することができる。これらのコンポーネントキャリアの一部は、認可されたスペクトル上にあってよく、残りのコンポーネントキャリアは、認可されていないスペクトル上にあってよい。実施形態において、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(CoMP)技術を実装することができる。例えば、WTRU102aは、gNB180aおよびgNB180b(および/またはgNB180c)から協調された送信を受信することができる。
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルヌメロロジー(scalable numerology)に関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。例えば、OFDMシンボル間隔および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/または無線送信スペクトルの異なる部分に応じて変わり得る。WTRU102a、102b、102cは、様々またはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)(例えば、様々な数のOFDMシンボルおよび/または持続的に変わる長さの絶対時間を含む)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eNode-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることもなく、gNB180a、180b、180cと通信することができる。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数を利用することができる。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、認可されていない帯域で信号を使用してgNB180a、180b、180cと通信することができる。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、eNode-B160a、160b、160cのような他のRANとも通信/接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信/接続することができる。例えば、WTRU102a、102b、102cは、DC原理を実装して、1つまたは複数のgNB180a、180b、180cおよび1つまたは複数のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信することができる。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカの役割をすることができ、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするための追加のカバレッジおよび/またはスループットを提供することができる。
gNB180a、180b、180cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアル接続性、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信することができる。
図1Dに示されているCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183b、および場合によってはデータネットワーク(DN)185a、185bを含むことができる。上記の要素のそれぞれはCN115の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、CN事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことは理解されよう。
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されることが可能であり、制御ノードの役割をすることができる。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などを担当することができる。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cに利用されているサービスのタイプに基づいてWTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張大容量モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依存するサービス、および/またはマシンタイプ通信(MTC)アクセスに依存するサービスなどの異なるユースケースに応じて、異なるネットワークスライスが確立され得る。AMF182a、182bは、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセス技術のような他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供することができる。
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介してCN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bは、N4インターフェースを介してCN115内のUPF184a、184bにも接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを介するトラフィックのルーティングを構成することができる。SMF183a、183bは、UE IPアドレスの管理および割り当て、PDUセッションの管理、ポリシ実施およびQoSの制御、ダウンリンクデータ通知の提供など、他の機能を実行することができる。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであってよい。
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介してRAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続されてよく、それらは、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスとの間の通信を容易にすることができる。UPF184a、184bは、パケットのルーティングおよび転送、ユーザプレーンポリシの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、ダウンリンクパケットのバッファリング、モビリティアンカリングの提供など、他の機能を実行することもできる。
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースの役割をするIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそのIPゲートウェイと通信することができる。また、CN115は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112に対するアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、およびUPF184a、184bとローカルデータネットワーク(DN)185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通って、DN185a、185bに接続され得る。
図1A~図1Dおよび図1A~図1Dの対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書に説明されている他の任意のデバイスのうちの1つまたは複数に関して本明細書で説明されている機能の1つまたは複数または全てが、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書で説明されている機能の1つまたは複数または全てをエミュレートするように構成された1つまたは複数のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするため、並びに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために使用され得る。
エミュレーションデバイスは、ラボ環境および/またはオペレータネットワーク環境において他のデバイスの1つまたは複数のテストを実装するように設計され得る。例えば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために、有線および/または無線通信ネットワークの一部として完全または部分的に実装および/または展開されながら、1つまたは複数または全ての機能を実行してよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されながら、1つまたは複数または全ての機能を実行してよい。エミュレーションデバイスは、テストのために別のデバイスに直接結合されてもよく、および/または無線通信を使用してテストを実行してもよい。
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実装/展開されることなく、1つまたは全部を含む複数の機能を実行してよい。例えば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数のコンポーネントのテストを実装するために、テストラボ並びに/または非配備(例えばテスト)有線および/もしくは無線通信ネットワークにおけるテストシナリオで利用されてよい。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは試験装置であってよい。直接RF結合および/またはRF回路構成を介する無線通信(例えば、1つまたは複数のアンテナを含み得る)が、データを送信および/または受信するためにエミュレーションデバイスによって使用され得る。
ITU無線通信セクタ(ITU-R)、次世代モバイルネットワーク(NGMN)グループおよび第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって設定された一般的要件に基づいて、出現する5Gシステムのためのユースケースの大まかな分類は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、および超高信頼低遅延通信(URLLC)として示され得る。様々なユースケースが、より高いデータ速度、より高いスペクトル効率、低電力およびより高いエネルギー効率、より小さいレイテンシ、より高い信頼性など、様々な要件に焦点を当て得る。700MHzから80GHzに及ぶ広い範囲のスペクトル帯が、様々な展開シナリオのために考慮されている。
キャリア周波数が増大するにつれて、深刻な経路損失が、十分なカバレッジエリアを保証するための重大な制約となることはよく知られている。ミリ波システムでの送信では、回折損失、透過損失、酸素吸収損失、フォリッジ(foliage)損失などの非見通し線損失をさらに被る可能性がある。初期アクセス中、基地局およびWTRUは、これらの大きな経路損失を克服して互いに発見する必要があり得る。生成されたビームフォーミング信号に対し数十個またはさらに数百個のアンテナ要素を利用することは、大きなビームフォーミング利得を提供することによって、深刻な経路損失を補償する効果的な方法である。ビームフォーミング技法は、デジタル、アナログおよびハイブリッドビームフォーミングを含み得る。
セル探索は、WTRUがセルとの時間および周波数同期を取得し、そのセルのセルIDを検出する手順である。送信されるLTE同期信号は、全ての無線フレームの0番目および5番目のサブフレームで送信され、初期設定中の時間および周波数同期に使用される。システム取得プロセスの一部として、WTRUは、同期信号に基づいて、OFDMシンボル、スロット、サブフレーム、ハーフフレームおよび無線フレームに対し順次同期する。2つの同期信号は、一次同期信号(PSS)および二次同期信号(SSS)である。PSSは、スロット、サブフレーム、およびハーフフレーム境界を得るために使用される。それはまた、セルアイデンティティグループ内の物理層セルアイデンティティ(PCI)を提供する。SSSは、無線フレーム境界を得るために使用される。それはまた、0から167の範囲となり得るセルアイデンティティグループをWTRUが決定することを可能にする。
同期およびPCI取得の成功に続いて、WTRUは、CRSの助けを借りて物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を復号し、システム帯域幅、システムフレーム番号(SFN)、およびPHICH構成に関するMIB情報を取得する。LTE同期信号およびPBCHは、標準化された周期性に従って連続的に送信されることに留意されたい。
NRでは、NR-PBCH送信方式またはアンテナポートの数のブラインド検出がWTRUに必要とされないことが合意されている。NR-PBCH送信の場合、単一の固定された数のアンテナポートがサポートされる。NR-PBCH送信の場合、NRは、特に高周波数帯で、デジタルとアナログの両方のビームフォーミング技術を採用することができる。NRにおいて、マルチアンテナ技術を使用するデジタルビームフォーミングおよび/またはシングルまたはマルチポートビームフォーミング技術を使用するアナログビームフォーミング技術が考慮され得る。NR-PBCH復調の基準信号について、NRは、NR-PBCH復調のための同期信号(例えばNR-SSS)または内蔵型DMRSの使用を採用することができる。SSブロックにおいてモビリティ基準信号(MRS)がサポートされている場合、MRSがSSブロックに多重化され得る。NR-PBCHのヌメロロジーは、NR-SSSのそれと同じ場合も異なる場合もある。マルチアンテナ技術を使用するデジタルビームフォーミング、シングルもしくはマルチポートビームフォーミング技術を使用するアナログビームフォーミング、またはデジタルとアナログの両方のビームフォーミングを組み合わせたハイブリッド方式の実施形態が、接続モードでデータ送信に考慮されている。同様の技術が、アイドルモードまたは初期アクセスにも考慮され、最適なシステム性能のためにNR-PBCHなどのブロードキャストチャネル用に設計されるべきである。
NR-PSSおよび/またはNR-SSSは、NR-PBCH復調のための基準信号として使用され得る。あるいは、NR-PBCHに専用にされた基準信号が使用されてもよい。そのような基準信号は、NR-PBCH信号およびチャネル内に内蔵されてよい。追加の信号または基準信号がなくても、受信機は、NR-PBCH信号およびチャネルを依然として復調可能であり得る。そのような復調のための基準信号または復調基準信号(DMRS)は、NR-PBCHに固有であり、NR-PBCHリソース内に多重化され埋め込まれ得る。そうすることにより、NR-PBCH専用復調基準信号(DMRS)は、NR-PBCH復調に使用され得る。DMRSという用語は、本明細書で使用されるとき、1つまたは複数の復調基準信号を指すことができる。
NR-PBCH復調のために基準信号としてNR-SS(NR-PSSまたはNR-SSSのいずれか)を使用するために、NR-SSおよびNR-PBCHの時分割多重化が好ましいことがある。
図2は、NR-PSSおよびNR-SSSと多重化しているNR-PBCHを示し、NR-PBCH、NR-PSSおよびNR-SSSはTDM様式で多重化される。NR-PBCH信号およびチャネルが繰り返され、NR-SSの前または後に配置され得る。そのような設計は、キャリア周波数オフセット補償目的に使用され得るが、それに限定されない。図2に示されるように、PSS204、214、226、SSS206、218、228、およびPBCH208、210、216、220、224、230のそれぞれが同じ周波数を占有している。第1の例、オプション1 202では、PSS204がSSS206の前に送信され、SSS206の後に第1のPBCH208および第2のPBCH210が続く。オプション2 212では、PSS214がPBCH216の前に送信されPBCH216の後にSSS218およびPBCH220が続く。オプション2 212は、同期を完了する前にPBCH情報を提供するために使用され得る。オプション2 212では、PSS214は、PBCH216、SSS218、およびPBCH220の前に送信される。さらに別のオプション、オプション3 222では、PBCH224はPSS226の前に送信され、PSS226の後にSSS228およびPBCH230が続く。オプション3 222は、PBCH情報がいずれの同期情報にも先立って受信されることを可能にし得る。
同様に、図3は、2つの異なるオプション310、320におけるNR-SS信号の使用を示すタイミング図300である。NR-PSSまたはNR-SSSのいずれかまたは両方が繰り返され、NR-PBCHの前または後に配置され得る。繰り返されるNR-PSSまたはNR-SSSは、キャリア周波数オフセット推定または補償目的にも使用され得るが、それらに限定されない。図3に示されるように、オプション4 310では、第1のPSS送信312が第2のPSS送信314の前に行われ得る。第2のPSS送信314の後に、SSS送信316が送信されてよく、SSS送信316の後にPBCH送信318が続く。オプション5 320では、SSS322がPSS送信324の前に送信され得る。SSS送信326が、PBCH送信328と共にPSS送信324に後続し得る。
図4は、2つのオプション401、420において1つのアンテナポートが使用されている、第1のNR-PBCH専用復調基準信号設計400の例示的図である。オプション1 402とオプション2 420の両方において、NR-PBCH専用DMRSについて1つのアンテナが使用される。第1のオプション、オプション1 402では、繰り返されるNR-PBCH専用DMRSが、キャリア周波数オフセット(CFO)推定を支援するために、同じ周波数位置またはサブキャリアに配置される。一例では、DMRS404がDMRS406と同じ周波数位置にあり、DMRS408がDMRS410と同じ周波数位置にあり、DMRS412がDMRS414と同じ周波数位置にあり、DMRS416がDMRS418と同じ周波数位置にある。第2のオプション、オプション2 420では、NR-PBCH DMRSに対し別のパターンが使用され、このパターンでは、DMRSが他の周波数位置もしくはサブキャリアをカバーし、および/または周波数ダイバーシティを得るために、周波数領域において固定されたオフセットを有して配置される。例えば、両方のNR-PBCHシンボルに対しDMRS密度が1/6である場合、第2のPBCH OFDMシンボルにおけるDMRSは、第1のPBCH OFDMシンボルに対して3つのREだけオフセットされ得る。これは、2つのNR-PBCH OFDMシンボルの間でDMRSの完全な櫛型パターンを作り出すことができる。2つのPBCH OFDMシンボルにおける組み合わされたDMRSまたは結合DMRSは、より低いドップラチャネルにおいて1/3のDMRS密度になることができ、チャネル推定性能が改善され得る。これは、DMRSを使用してCFOを推定または補正できないという犠牲が生じ得る。しかしながら、この場合のデータREのマッピングでは、CFO推定および補償のために使用され得る第2のPBCH OFDMシンボルでPBCHデータが繰り返される場合にいくつかのデータREが繰り返され得る。オプション2 420に示されるように、DMRS422はDMRS430からオフセットされ、DMRS424はDMRS432からオフセットされ、DMRS426はDMRS434からオフセットされ、DMRS428はDMRS436からオフセットされる。
図5は、2つのオプション502、540において2つのアンテナポートを使用する、NR-PBCH専用復調基準信号設計500の第3の例である。2つのアンテナポートを有するNR-PBCH専用DMRSが、図5に示される。第1のオプション502では、繰り返されるNR-PBCH専用DMRS504~534が、キャリア周波数オフセット(CFO)推定を支援するために、各アンテナポートについて同じ周波数位置またはサブキャリアに配置される。第2のオプション、オプション2 540では、NR-PBCH DMRSに対し別のパターンが使用され、このパターンでは、2つのアンテナポートでのDMRSが、他の周波数位置もしくはサブキャリアをカバーし、および/または周波数ダイバーシティを得るために、周波数領域において固定されたオフセットを有して配置される。オプション2 540では、DMRS1 542、548、550、556、558、564、566、572と、DMRS2 544、546、552、554、560、562、568、570は、周波数において交互にされる。
1つまたは複数の実施形態では、ハイブリッド専用復調基準信号(H-DMRS)が利用され得る。繰り返されるNR-PBCH専用DMRSのいくつかは、CFO推定を支援するために、各アンテナポートについて同じ周波数位置またはサブキャリアに配置されてよく、その他の繰り返されるNR-PBCH専用DMRSは、異なる周波数位置またはサブキャリアに配置され、および/または周波数ダイバーシティを得てよい。
図6は、2つの異なるNR-PBCHハイブリッド専用復調基準信号(H-DMRS)設計602、620の図600である。図6に示されるように、ハイブリッド1ポート手法602では、DMRS604がDMRS606と同じ周波数位置にあってよく、DMRS608がDMRS610と異なる周波数位置にあってよい。DMRS612がDMRS614と同じ周波数位置に位置付けられてよく、DMRS616がDMRS618と異なる周波数位置に位置付けられてよい。ハイブリッド2ポート620手法では、DMRS1 622はDMRS1 624と同じ周波数位置にあってよく、DMRS2 626はDMRS2 628と同じ周波数位置にあってよく、DMRS1 630はDMRS2 632と同じ周波数位置にあってよく、DMRS2 634はDMRS1 636と同じ周波数位置にあってよく、DMRS1 638はDMRS1 640と同じ周波数位置にあってよく、DMRS2 642はDMRS2 644と同じ周波数位置にあってよく、DMRS1 646はDMRS2 648と同じ周波数位置にあってよく、DMRS2 650はDMRS1 652と同じ周波数位置にあってよい。DMRSは、2つの異なるポート上で送信される。例において、DMRS1は、アンテナポート1から送信され、DMRS2は、周波数における固定されたオフセットを有してアンテナポート2から送信される。オフセットがゼロの場合、両方のアンテナポートでのDMRSが同じ周波数位置を有する。
実施形態において、異なる密度の復調基準信号(DMRS)を採用し得る不均一なDMRS密度が使用されてよい。NR-PBCHのOFDMシンボルにおいて、チャネル推定を支援するために、より高密度のDMRSが配置されてよい。しかしながら、DMRSのオーバヘッドを低減するために、より低密度のDMRSが、NR-PBCHの第2のOFDMシンボルに配置されてもよい。これらのDMRSは、同じサブキャリアでNR-PBCHの第1のOFDMシンボルにおけるDMRSと同じであってよく、それにより、CFOの推定を容易にし得る。これは、符号レートを低減し得る。第2のシンボルがSSSにより近いと、チャネル推定はSSSの使用によってサポートされ得る。
図7は、2つの異なる構成オプション702、720で使用するための不均一密度NR-PBCH復調基準信号700を示す。実施形態において、プリコーディングがパイロットサブキャリアに適用されてもされなくてもよい。プリコーディングはまた、第2のOFDMシンボル共通位相誤差を除去して、受信機におけるNR-PBCHの検出性能を改善するために使用されてよい。
NR-PBCH/SS多重化実施形態およびDMRS割り当て実施形態は、効率的かつ高性能のNR-PBCH復調を可能にし得る。図4および図5は、例えばCFO推定の性能を改善するために、シンボル間で同じ周波数位置にDMRSがマッピングされる方法を示している。また、これらの図は、シンボル間の固定された周波数オフセットを伴ってDMRSがマッピングされ得ることを示し、それによって、得られた周波数ダイバーシティによりチャネル推定を改善し得る。
これらの性能向上技法は両方とも、図6に示されたのと同様のハイブリッドDMRSマッピングを使用して実現され得る。図7および他の実施形態において、PSSおよび/またはSSSは、DMRS密度がより低いチャネル推定を支援するために使用され得る。これは、多様密度(diverse density:DD)方法と呼ばれることがある。図7は、DD-DMRS1ポート702およびDD-DMRS2-ポート720の実施形態を示している。DD-DMRS1ポート702の実施形態では、PSS信号704は、SSS信号706の前に送信され得る。PSS信号704に先立って、DMRS708、712、714、718が第1の時間に送信され得る。SSS信号706の後に、DMRS信号710、716が第2の時間に送信され得る。第2の時間では、送信されるDMRSがより少数であり得る。第1の時間および第2の時間のDMRS信号708、710、714、716は、図示されるように周波数が部分的に重複し得る。DD-DMRS2ポート720の例では、DD-DMRS1ポート702の例と比べてより多くのDMRS信号726~744が送信され得る。これらのDMRS726~744は、1ポートオプション702と同様にPSS722の前およびSSS724の後に送信され得る。
一例では、NR-PSSおよびNR-SSSは、NR-PBCHと比べて異なる帯域幅割り当てを有する。例えば、NR-PSSおよびNR-SSSが12個のRBを使用するのに対し、PBCHは24個のRBを使用することがある。従って、NR-PSS/NR-SSSと重複するPBCHの12個のRBと、NR-PSS/NR-SSSと重複しない別の12個が存在する。セルIDの検出後の受信機において、NR-PSSおよびNR-SSSは、NR-PBCHの重複RBを復調するための基準シンボルとして機能できる既知のシーケンスとみなされてよい。この技法は、設計の性能改善および/または効率向上のために使用され得る。性能改善は、NR-PSSおよび/またはNR-SSSがチャネル推定を支援するのを可能にすることによって実現され、効率は、SS帯域幅内のDMRSの削減またはさらに完全な除去を可能にすることによって実現され得る。この概念は図8に示される。図8の左側800は、SSブロックマッピング順序がNR-[PSS PBCH1 SSS PBCH2]である設計を示す。図8の右側830は、SSブロックマッピング順序がNR-[PBCH1 PSS SSS PBCH2]である設計を示す。DMRSについての同じ設計が、他の可能なマッピング順序であるNR-[PSS-SSS-PBCH1-PBCH2]、NR-[PSS-PBCH1-PBCH2-SSS]に適用され得る。
図8に示されるように、NR-PBCHシンボル1 802またはシンボル2 804の中央RB806、808は、DMRSを有しないか、または低減された密度の(以下、低減密度)DMRSを有する。これは、データ送信に利用可能なREの数を増大させ、従って、同じペイロードに対する有効符号レートを低減させる。チャネル推定性能が同様の場合、低減された有効符号レートが性能を改善し得る。DMRSが中央RBに使用されない場合、PSS810もしくはSSS812または両方がチャネル推定に使用され得る。低減密度DMRSが中央RBに使用される場合、PSS810もしくはSSS812または両方が、中央RBに関して2Dチャネル推定を行うために既存のDMRSと共に追加的な支援として使用され得る。PBCH1 DMRS814および818は、完全密度でDMRSを含むことができる。PBCH2 DMRS816および820についても同様であり得る。また、NR-PBCH密度の低減はNR-SSSからの距離にも依存し得ることに留意されたい。NR-[PSS PBCH1 SSS PBCH2]800の場合、両方のNR-PBCHがDMRSについて同じ密度を有してよく、またはDMRSを有しなくてもよい。しかしながら、NR-[PBCH1 PSS SSS PBCH2]構成830では、PBCH1は、NR-PSSおよびNR-SSSと重複しているRBにおいても、PBCH2よりも高いDMRS密度を有し得る。
NR-[PBCH1 PSS SSS PBCH2]構成830に示されるように、PSS832およびSSS834は、PBCH1 836とPBCH2 838との間にある。PBCH1 836およびPBCH2 838は、中央周波数部分836および838においてDMRSがないかまたは低減密度DMRSからなる。PBCH1 DMRS840および844は、完全密度でDMRSを含むことができる。PBCH2 DMRS842および846についても同様であり得る。
DMRS密度は、選択された設計に応じて、1/3、1/4、1/6または別の密度であり得る。DMRS密度が1/3の場合、それは、3つのリソース要素(RE)のうち1つがDMRSに使用されることを意味する。同様に、DMRS密度が1/4または1/6の場合、それは、4つまたは6つのリソース要素(RE)のうち1つがDMRSにそれぞれ使用されることを意味する。
開示されている様々なオプションは、異なるシナリオに適用可能であり得る異なる性能利点および効率向上を提供することができる。全てのあり得る選択肢を可能にするために、単純なシグナリングが、例えばNR-SSSおよび/またはnew radio三次同期信号(NR-TSS)で、どのオプションが使用されているかを示すために提供されてよい。
図9は、構成可能なNR-PBCH復調の例示的な性能を詳細に示すフロー図900である。以下の例示的手順は、受信機で使用され得る。NR-PSS信号が探索され得る(902)。NR-PSS/NR-SSSを使用して、タイミングおよび周波数情報が取得され得る(904)。基準信号構成を示すNR-SSS上で搬送された構成インジケータが復号されることができ、構成インジケータはチェックされ得る(906)。例えば、図9は、2つの全体的基準構成である構成1 908および構成2 910を示している。構成1 908では、PBCH基準信号がDMRSを使用して内蔵される。DMRSは、図4~図7に示された様々な構成の1つに従ってマッピングされてよい。この情報もNR-SSS上で搬送されてよい。構成2 910では、結合SS/DMRS基準信号が提供される。構成2 910の例示的なシナリオとして、PBCH帯域幅がSS帯域幅よりも大きいときがあり、そこで、低減されたDMRS密度が重複帯域幅において使用され得る。これは、特に図7または図8のうちの1つまたは複数を参照して開示された実施形態に合致し得る。構成1 908または構成2 910の選択に関わらず、NR-PBCHは、推定されたチャネル応答を使用して最終的に復調され得る(916)。
構成2 910のこの不均一DMRSマッピングは、図7および図8に示されている。重複領域におけるDMRSの厳密な密度は、非重複領域で同じ密度を使用することに準じる1から、重複領域にDMRSがないことに準じる0まで及び得る。また、DMRSマッピング部分は、図4~図6に示されている同じ技法で示された同じ技法のいずれかを使用してよい。最後に、構成1 908の場合と同様に、このより低い構成のレベルが、NR-SSSおよび/またはNR-TSSからシグナリングされ得る。DMRSのみ(構成1 908)を使用するチャネル推定が実行され得る(912)。あるいは、結合SS/DMRS(構成2 910)を使用するチャネル推定が適宜に選択され得る(914)。受信機は、時間および周波数にわたるより良い結合補間のために2D(時間-周波数)ベースのアルゴリズムを使用してよい。NR-PBCHのOFDMシンボルが受信され得る。NR-PBCHシンボルを等化および検出するためのチャネル推定が使用されることができ、シンボルは、適切なチャネル復号器を使用して、例えば、極復号(polar decoding)を使用して、復号され得る(916)。
NR-PBCHは、N個のOFDMシンボル上で送信され得る。第1の実施形態では、NR-PBCH符号化ビットが、N個のPBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされ、ここで、Nは、NR-SSブロックにおけるPBCHシンボルの数である。第2の実施形態では、NR-PBCH符号化ビットは、PBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされ、そのNR-PBCHシンボルは、NR-SSブロックにおけるN-1個のNR-PBCHシンボルにコピーされる。
例えば、N=2の場合は、以下が使用されてよい。第1の実施形態では、NR-PBCH符号化ビットが両方のPBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされる。第2の実施形態では、NR-PBCH符号化ビットはNR-PBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされ、そのNR-PBCHシンボルは、第2のNR-PBCHシンボルNR-SSブロックにコピーされる。
NR-PBCH符号化ビットが両方のPBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされる第1の実施形態では、繰り返しなしに、NR-PBCH符号化ビットがN個のPBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされる。NR-PBCHリソースは、異なる方法で割り当てられてよい。周波数第1マッピング(frequency first mapping)解決法が使用されてよい。データ対REマッピングは、順序として第1に周波数でマッピングされ得る。REマッピングは、まず第1に周波数で、次いで第2に時間で実行され得る。周波数でのREマッピングは、時間でのREマッピングに後続され得る。REマッピングは、データ、DMRS、またはシーケンスなどに適用され得る。この場合、チャネルエンコーダから来るデータから生成されたQPSKシンボルは、第1のNR-PBCH OFDMシンボルにまずマッピングされ、第1のNR-PBCH OFDMシンボルは、第2または残りのN-1個のNR-PBCH OFDMシンボルに後続される。時間第1マッピング(time first mapping)が使用されてもよい。チャネルエンコーダから来るデータから生成されたQPSKシンボルは、各NR-PBCH OFDMシンボルの第1のREにまずマッピングされてよく、第1のREは、各NR-PBCH OFDMシンボルの第2のREに後続され、以下同様である。ハイブリッド方法が使用されてもよく、この方法では、チャネルエンコーダから来るデータから生成されたQPSKシンボルは、各NR-PBCH OFDMシンボルの第1(n個)のRBにまずマッピングされ、第1(n個)のRBは、各NR-PBCH OFDMシンボルの第2(n個)のRBに後続され、「n」は、送信機と受信機の両方に知られる予め定義されまたは構成された整数としてよい。
NR-PBCH符号化ビットがNR-PBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされる第2の実施形態では、そのNR-PBCHシンボルは、第2のNR-PBCHシンボルNR-SSブロックにコピーされ、繰り返しを有して、NR-PBCH符号化ビットがPBCHシンボルにおけるREにわたってマッピングされる。単純な設計では、NR-PBCHデータ(および/またはDMRS)は、第2または残りのN-1個のNR-PBCH OFDMシンボルにコピーされてよい。別の実施形態では、データの周波数ホッピングが実行されてよい。第1のNR-PBCHシンボルにおける1つのRBにマッピングされたデータが、第2のNR-PBCHシンボルにおける他のRBにマッピングされ得る。この周波数ホッピングのパターンは受信機に知られており、従って、それは、これらを組み合わせて復号の周波数を増加することが可能であり得る。この場合のDMRSは、周波数ホッピングしなくてよい。従って、CFOは、DMRS位置を使用して受信機で推定され得る。他の実施形態では、周波数ホッピングは、NR-PSSおよびNR-SSSと重複していない12個のRBのみに使用され得る。一実施形態では、オフセットは、第1のPBCHシンボルに対する第2のPBCHシンボルに適用され得る。このオフセットは、データシンボルの位相に関するものであり得る。この位相オフセットは、受信機で検出されることが可能であり、暗黙的情報が復号可能であり得る。例えば、第1のシンボルと第2のシンボルとの間の位相差が[0,pi/2,pi,3pi/2]である場合、2ビットの暗黙的情報が示され得る。セルIDに基づき知られているシフトを有することも可能である。この場合、目的は、何かを示すことでなく、セル固有のシフトを使用してデータをランダム化することである。このオフセットは、データシンボルの周波数位置に関するものであり得る。位相と同様に、これは、ランダム化を増大することで知られ、または数ビットを無分別に復号するために使用され得るセル固有のシフトであってよい。シフトは、周波数シフト、時間シフト、もしくは位相シフトなど、またはそれらの1つまたは複数の組み合わせであってもよい。
実施形態において、ハイブリッド設計が実装され得る。このハイブリッド設計では、両方のPBCHシンボルの第1の中央の12個のRBが全てのデータで充填され得る。次いで、このデータは、側方の12個のRB、例えば、中央の両側の6+6にコピーされ得る。この設計は、全てのデータシンボルが中央RBに存在するので重要である。SNRが良好な場合、これは、より小さな帯域幅、例えば中央部の12個のRBを使用して、WTRUがPBCHを検出することを可能にする。このように、WTRUは、中央の12個のRBを受信し復調するだけでよく、これは電力を節約することもできる。周波数ホッピングは、ここで使用されても使用されなくてもよい。
周波数ホッピングが使用される場合、第1のシンボルの中央部分が第2のシンボルの12個のRBにコピーされてよく、第2のシンボルの中央部分が第1のシンボルの12個のRBにコピーされてよい。受信機がこのパターンを知っているので、それは、チャネル復号器へ送信する前に、DMRSブロックを注意深く抽出して組み立てることができる。これは、より低いSNRでWTRUにおいて良好な性能をもたらし得るが、受信機で組み合わせる間に、REの注意深いデマッピングが必要とされる。
別の実施形態では、REマッピングは、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数であり得る。この実施形態は、干渉の無作為化に動機付けられている。NR-PBCHを検出する前に、WTRUは、NR-PSS/NR-SSSを使用してセルIDを検出するべきであった。また、場合によっては、SSブロックIDが、NR-PBCHを符号化する前に既に知られていることがある。これは、例えば、TSSが送信されSSブロックIDがTSSによって搬送されていた場合、またはSSブロックインデックスに関するある種の事前知識が利用可能である場合に当てはまり得る。
セルIDもしくはSSブロックインデックスまたは両方の関数としてDMRS REマッピングを使用することが望ましいことがある。DMRSの周波数位置がセルIDに依存する場合、それが隣接セルからの干渉を低減し得る。例えば、これは、NR-PBCHについてのOFDMシンボルの1つ、複数、または全てのDMRSの位置のシフトを含み得る。1つまたは複数の実施形態では、SSブロックID、SSブロックインデックス、およびSSブロック時間インデックスという用語は、交換可能に使用され得る。
受信機において、WTRUがNR-PSS/NR-SSSを検出すると、セルIDおよび/またはSSブロックIDが知られることになる。WTRUは、セルIDおよび/またはSSブロックIDおよびマッピング機能を使用して、NR-PBCHのDMRSの位置を識別することが可能であり得る。次いで、WTRUは、DMRSを使用してPBCHについてのチャネル推定を継続することができる。次いで、PBCH復調および復号が行われる。異なるセルが異なる位置のDMRSを送信していくと、干渉が低減、緩和、または回避され得る。
さらに良好なランダム化を実現するために、DMRSのシーケンス(例えば、シーケンスまたはスクランブリングシーケンス)は、セルIDもしくはSSブロックインデックスまたは両方に依存してもよい。DMRSのシーケンス(例えば、シーケンスまたはスクランブリングシーケンス)は、SSブロックインデックスまたはセルIDと結合して、別個に、または分離してハーフ無線フレーム標識など他の情報に依存してもよい。DMRSは、任意の異なるシーケンスを使用し得る。オプションとして、Mシーケンス、Goldシーケンス、ZCシーケンスまたはPNシーケンスを含むことができる。これらのシーケンスの異なるパラメータは、セルIDまたはSSブロックインデックスの関数であり得る。
上記のいずれの場合も、PBCHのDMRSはPDSCHのDMRSとして使用されてもよい。これは、PBCHによって占有されたRBについても当てはまる。レートマッチングが、DMRS設計に応じて変わり得る全ての使用データREに符号化ビットを変換する(512)ために使用され得る。
異なるシーケンスは、NR-PBCHのDMRSとして使用され得る。対象となるシーケンスの1つは、最大長シーケンス(Mシーケンス)である。最適ノイズのような特性および非常に優れた相関特性により、Mシーケンスは二重の目的に役立つことができる。Mシーケンスは、情報を送達するために使用されてよく、NR-PBCHの復調のための基準シンボルの役割をしてもよい。
例えば、24個のRBがNR-PBCHに割り当てられた場合、2つのDMRSが各OFDMシンボルにおける各RBに存在し得る。従って、各OFDMシンボルにおいて、48個のシンボルがDMRSとして必要とされ得る。特定の実施形態または実装選択に基づいて、より少数またはより多数のDMRSを有する設計上の選択があり得る。Mシーケンスは2M-1の長さを有し、様々なオプションを可能にする。
図10Aは、長さ7のMシーケンスを生成するように構成された回路構成1000を示す。図10Aに示されるように、シフトに利用可能な7ビットを表す7つの段1002~1014がある。回路構成の各クロックパルスにおいて、段6 1012からのビットは段7 1014にシフトされ、段5 1010からのビットは段6 1012にシフトされ、段4 1008からのビットは段5 1010にシフトされ、段3 1006からのビットは段4 1008にシフトされ、段2 1004からのビットは段3 1006にシフトされ、段1 1002からのビットは段2 1004にシフトされる。段7 1014の出力は、段6 1012の出力とOR演算(1016)され、段1 1002に供給される。このように、入力ビットは段1に継続的にシフトされる。出力1018が段7 1014から示されている。このように、長さ127のM系列が、7つの段を使用して長さ7のシフトレジスタから生成され得る。これは、NR-PBCHのOFDMシンボルうちの1つまたは両方に使用され得る。
図10Bは、長さ6のシフトレジスタ1020から生成され得る長さ63のMシーケンスを示す。このように、図10Bに示された6つの段1022~1032のみが存在している。出力1036は、段6 1032からもたらされ得る。段5 1030と段6 1032とのOR1034は、段1 1022に供給され得る。このシーケンスは、いくつかの知られているシンボルと共にある繰り返しまたはパディングを伴うNR-PBCHのOFDMシンボルのうちの1つまたは両方に使用され得る。例えば、シーケンスの長さを必要とされるDMRSの数に一致させるために、全て1がパディングされ得る。また、長さ5のシフトレジスタを使用して長さ31のM系列を生成し、各OFDMシンボルの全てのDMRSをカバーするようにそれを繰り返すことも可能であり得る。同じまたは異なるシーケンスが、その他のOFDMシンボルに使用されてよい。また、同じまたは異なる長さの2つの異なるMシーケンスを連結することも可能であり得る。これは、より高い相関性を犠牲にして2つのシフトを可能にし得る。これは、検出の信頼性を犠牲にして、送信される情報の量を増大させる。しかしながら、シーケンスが長い場合、これは実行可能なオプションであり得る。Mシーケンスは、別のシーケンスとスクランブルされてもよく、別のPNシーケンスが使用されてもよい。シーケンスのシフトまたは多項式などのパラメータは、セルIDの関数であり得る。これは、異なるセル間の直交DMRSを可能にし得る。
より長い長さのMシーケンスは、より良い相関特性を提供することができる。これらのシーケンスは、異なるシフトで使用され得る。異なるシフトを使用して、31、62、または127Mシーケンスビット長を使用して情報の[5,6,7]ビットを暗黙的に示すことが可能であり得る。1つのオプションは、SSブロックインデックスを示すこと、極符号およびビームIDに関する情報を含むNR-PBCHのチャネル復号を支援するために詳細を示すことを含み得るが、それらに限定されない。これは、非常に小さいレイテンシを要する他の任意の情報にさらに使用され得る。SSブロックIDがDMRSを使用して示されないがNR-PBCHの復号に先立って知られている場合、シーケンスのシフトまたは多項式のようなパラメータは、SSブロックIDの関数であり得る。シフトは、周波数シフト、時間シフト、位相シフト、または位置シフトなどであり得るが、これらに限定されない。これらのシフトタイプの組み合わせも使用されてよい。
図11は、例示的受信機処理および情報検出に使用される手順を示すフローチャート1100である。受信機は、最初に、NR-PSSおよびNR-SSSを使用して、タイミングおよび周波数を取得することができる(1102)。受信機は、NR-PBCHについてのOFDMシンボルを受信することができる(1104)。DMRS RE割り当ては、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数である場合があり(1106)、セルIDおよび/またはSSブロックIDに基づいて、DMRS REマッピングが発見され得る。SSブロックIDは、DMRSで暗黙的に示される場合があり(1108)、受信機は、チャネルを推定し、NR-PBCHのDMRSを含むREを予等化するために、NR-PSSを使用することができる(1110)。受信機は、NR-PBCHのDMRSについての周波数領域シンボルを抽出することができる(1118)。これらのシンボルは、PBCHのDMRSを生成するために使用された元のMシーケンスと相関されている。オフセットのうちの1つで強いピークが与えられる。これは、SSブロックインデックスと同様に、DMRSに埋め込まれた情報を与える。複数のMシーケンスが使用される場合、注意深い抽出および相関を用いて、各Mシーケンスの送信シフトが識別され得る。検出されたシフトを使用して、DMRSのローカルコピーが生成され得る。これは、NR-PBCHを検出および復号するために使用され得る。DMRSシーケンスは、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数とすることができ(1112)、DMRSのローカルコピーが、セルIDおよび/またはSSブロックIDに基づいて生成され得る。DMRSのローカルコピーは、NR-PBCHについてのチャネル推定、およびNR-PBCHの復調/復号のために使用され得る。ローカルコピーは、ローカルテーブルまたはデータベースにおけるルックアップ(1116)を介して発見され得る(1114)。
別の実施形態では、ZCシーケンスがNR-PBCHのDMRSとして使用され得る。それらは、異なる循環シフトを使用して情報を送達するために使用されてよく、NR-PBCHの復調のための基準シンボルの役割をしてもよい。例えば、24個のRBがNR-PBCHに割り当てられた場合、各OFDMシンボルにおける各RBに2つのDMRSがあり得る。従って、各OFDMシンボルにおいて、N個のシンボルがDMRSのために必要とされ得る。一実施形態では、Nは48であってよい。ZCシーケンスの長さは、DMRSの数と一致するように選択され得る。ZCシーケンスの最良のルートは、シミュレーションによって決定され得る。
また、同じまたは異なる長さの2つの異なるZCシーケンスを連結することも可能であり得る。ZCシーケンスは、別のPNシーケンスまたはMシーケンスとスクランブルされてもよい。パラメータ、例えば、ZCシーケンスのルート、またはZCシーケンスの循環シフトは、セルIDの関数であり得る。これは、異なるセル間の直交DMRSを可能にし得る。ZCシーケンスの長さがより長いと、相関特性がより良くなる。これらのシーケンスは、異なる循環シフトを用いて使用され得る。異なるシフトを使用して、長さ31、62、127のZCシーケンスについて[4,5,6]ビットの情報をそれぞれ搬送することが可能であり得るが、それらは、NR-PBCHのチャネル復号を支援するために情報を示すために使用され得る。これは、ビームIDを含む極符号化および/または復号化に関する情報を含んでよい。ZCシーケンスの異なるルートを使用することも可能である。WTRUは、使用されたZCシーケンスを無分別に識別することが可能であり得る。これは、同様に暗黙的情報を運搬するために使用され得る。これは、非常に小さいレイテンシを要する他の任意の情報に使用され得る。SSブロックIDがDMRSを使用して示されないが、NR-PBCHの復号に先立って知られている場合、ZCシーケンスのルートまたはZCシーケンスの循環シフトなどのパラメータは、SSブロックIDの関数であり得る。
受信機処理に関して、情報を検出するために以下の手順が使用され得る。受信機はまず、NR-PSS/NR-SSSを使用してタイミングおよび周波数を取得することができる。受信機は、NR-PBCHのOFDMシンボルを受信することができる。DMRS RE割り当ては、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数とすることができ、DMRS REマッピングが、セルIDおよび/またはSSブロックIDに基づいて取得され得る。DMRSシーケンスは、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数とすることができ、DMRSのローカルコピーが、セルIDおよび/またはSSブロックIDに基づいて生成され得る。DMRSのローカルコピーは、NR-PBCHについてのチャネル推定、およびNR-PBCHの復調/復号のために使用され得る。
GoldシーケンスがDMRSに使用されてもよい。Goldシーケンスは、2つのMシーケンスを互いに乗算することによって生成され得る。これらのMシーケンスは、既約原始多項式から生成されるべきであり、両方の多項式が好ましいペアであるべきである。設計のために、以下のプロセスが使用され得る。
2つのMシーケンスは、好ましいペア多項式から生成され得る。両方に対し2つの異なるシフトが使用される(m0およびm1)。これらはXOR演算される。このシーケンスはBPSK変調され、全てのDMRSを満たすために繰り返されまたは切り捨てられる。
Mシーケンスの選択された長さが、繰り返され得る31である場合、以下の多項式の組み合わせが使用され得る。8進数値は、45、75、67の順序である。
g(x)=x5+x2+1の場合、
g(x)=x5+x4+x3+x2+1の場合、
g(x)=x5+x4+x2+x+1の場合、
他の既約原始多項式は除外されない(8進数値51、37、73)。以下のような初期設定が使用されてよいが、他の初期設定は除外されなくてよい。
x(0)=0,x(1)=0,x(2)=0,x(3)=0,x(4)=1
(より高密度のDMRSについて)Mシーケンスの長さが63の場合、以下の多項式の組み合わせが使用され得る(8進数値は順に103、147、155である)。
g(x)=x6+x+1の場合、
g(x)=x6+x5+x2+x+1の場合、
g(x)=x6+x5+x3+x2+x+1の場合、
他の既約原始多項式は除外されない(8進数値133、141、163)。以下のような初期設定が使用されてよいが、他の初期設定は除外されなくてよい。
x(0)=0,x(1)=0,x(2)=0,x(3)=0,x(4)=0,x(5)=1,
2つのシーケンスにおけるシフトが以下の方程式を使用して定義され得る。ここで、s1、s2は、長さLの2つのシーケンスである。m0およびm1は、2つのシフトである。nの値は、0からL-1である。
組み合わせ関数m0およびm1は、極符号化および/または復号化に関する情報を含み得るNR-PBCHのチャネル復号を支援するための詳細と、ビームIDとを示すために使用され得る。
別のオプションでは、シーケンスの多項式および/またはシーケンスのシフトなどのパラメータがセルIDの関数であり得る。これは、異なるセル間の直交DMRSを可能にし得る。SSブロックIDがDMRSを使用して示されないがNR-PBCHの復号に先立って知られている場合、それらのパラメータはSSブロックIDの関数であり得る。
受信機処理に関して、情報を検出するために以下の手順が使用され得る。受信機はまず、NR-PSS/NR-SSSを使用してタイミングおよび周波数を取得することができ、受信機は、NR-PBCHのOFDMシンボルを受信することができ、DMRS RE割り当ては、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数とすることができ、DMRS REマッピングがセルIDおよび/またはSSブロックIDに基づいて取得されることができ、DMRSシーケンスは、セルIDおよび/またはSSブロックIDの関数とすることができ、DMRSのローカルコピーがセルIDおよび/またはSSブロックIDに基づいて生成されることができ、DMRSのローカルコピーは、NR-PBCHについてのチャネル推定、およびNR-PBCHの復調/復号のために使用されることができる。
NR-PBCHは、性能を改善するためにプリコーダ循環技法を採用することができる。この場合、NR-PBCH基準信号、DMRS、および/またはSSは、NR-PBCHデータと同じプリコーダ循環パターンを使用してプリコーディングされてもよくそうでなくてもよい。同じプリコーダが使用されると想定すると、プリコーダ循環は、周波数領域または時間領域のいずれかで適用され得る。周波数領域プリコーダ循環に関して使用され得るいくつかの異なるオプションが以下に詳述される。
NR-PBCHごとに単一のプリコーダが使用されてよい。単一のプリコーダが、全てのRB例えば24個のRB、NR-PBCHデータ、および関連付けられた基準信号に適用され得る。シーケンスが長いほど検出性能が向上し得るので、DMRSは、単一のシーケンス、例えば、M、ZC、またはGoldシーケンスから生成され得る。DMRSは、帯域幅で分割された2つの別個のシーケンスから生成されてもよい。
RBGごとに単一のプリコーダが使用されてよい。PBCHにおけるRBは、関連付けられた基準信号と共に、複数のRBグループ(RBG)に分割されてよく、異なるプリコーダが各グループに適用されてよい。異なるプリコーダの使用が周波数ダイバーシティを増大させ、従って性能を向上させる可能性があることに留意されたい。一般に、RBGは、1からNまで変化し、Nは、NR-PBCHにおけるRBの数であり、この場合、上記のオプションに戻る。パターンは、SSからのシグナリングを介してまたは事前に定義されて、WTRUによって知られ得る。各RBGは、異なるシーケンスを使用することができるが、DMRSの数およびシーケンスの長さを互いに一致するように調整することが重要であり得る。シーケンス長は、最適な相関特性を達成する試みが行われ、従って特定のシーケンスがより多くの複数のRBGに及び得るようにされるべきである。
サブRBごとに単一のプリコーダが使用されてよい。例示的なシナリオでは、PBCHについてのRE、サブキャリア、またはOFDMシンボルごとに使用されてよい。予め定義されたプリコーダ循環パターンが、PBCHについてのRE、サブキャリア、またはOFDMシンボルにわたって使用され得る。DMRSごとに1つのプリコーダが使用されてよい。1つのDMRSグループが、ハーフRB、RBのパーティション、またはREグループ(REG)として定義され得る。PBCHにおけるDMRS REとデータREとの間の関連付けが定義され得る。これも周波数ダイバーシティを改善し得る。
プリコーダ循環は時間領域においても適用されてよい。時間領域プリコーダ循環について使用され得るいくつかの異なるオプションが本明細書に詳述される。
NR-PBCH送信のために単一のプリコーダが適用され得る。この場合、単一のプリコーダは、全てのPBCHデータおよび基準信号に適用される。modulo(n)NR-PBCH送信ごとに異なるプリコーダが適用され得る。この場合、異なるプリコーダは、modulo(n)ごとに各NR-PBCH送信について適用される。例えば、n=2のとき、以下が適用され得る。すなわち、NR-PBCH送信(0)がプリコーダ(0)を適用し、NR-PBCH送信(1)がプリコーダ(1)を適用し、NR-PBCH送信(3)がプリコーダ(0)を適用し、NR-PBCH送信(4)がプリコーダ(1)を適用するなどである。循環は、異なるWTRUが、各WTRU固有空間および周波数領域チャネル特性に基づいて、異なるNR-PBCH送信の向上された性能を得ることを可能にし得る。
上記の各場合において、NR-PBCHごとに適用されている複数のプリコーダがあるとき、空間および周波数ダイバーシティを最大化するように循環パターンが選択され得る。開ループ方式では、この循環パターンは予め決定されていて、例えば生成されたプリコーダビームの空間特性に基づいて、選択され得る。周波数領域のダイバーシティを最大化するために、プリコーダパターンを選択するときに、周波数領域特性も考慮され得る。
NR-PBCH復調のためにNR-SSと内蔵型DMRSの両方を使用するために、標識が導入されてよく、この標識は、NR-SSおよび内蔵型DMRSが、NR-PBCH復調のためのチャネル推定およびコヒーレント結合のために結合して使用され得るかどうかを、WTRUに示す。準共存(QCL)インジケータが、初期アクセスおよびNR-PBCH復調のために導入されてよい。2つの信号が2つの異なるアンテナから送信されるとき、2つのアンテナに経験されるチャネルが、依然として多くの大規模特性を共通して有することがある。例えば、2つの信号は、同一または類似のドップラ拡散またはシフト、平均遅延、平均遅延拡散、または平均利得を有することがあり、従って、それらはチャネル推定のためのパラメータの設定でWTRUによって使用され得る。しかしながら、これら2つのアンテナの距離が分離されている場合、これら2つのアンテナポートからの信号は、大規模特性の点でも異なることがあるQCLインジケータは、様々なアンテナポートおよび様々な基準信号の長期チャネル特性を示すために使用され得る。例えば、NR-SSおよびPBCH専用のDMRSが、それらが同じアンテナポートになくてもQCLであると仮定され得る。複数送信ポイント(TRP)(マルチTRP)送信では、NR-SSおよびPBCH専用のDMRSは、それらが同じ場所にあるかどうかに応じてQCLであると仮定されないことがある。QCLインジケータは、NR-SS信号において示され得る。メッセージベースのNR-SSが使用される場合、QCLインジケータは、同期ペイロードによって搬送され得る。シーケンスベースのNR-SSが使用される場合、QCLは、NR-PSSもしくはNR-SSSまたは両方の組み合わせで埋め込まれてよい。例えば、異なる周波数および/または時間相対オフセットが、QCLを示すために使用されてよい。様々なルートインデックスまたはZCシーケンスの循環シフトが、QCLを示すために使用されてよい。さらに、NR-PSSまたはNR-SSSにおけるXおよびY成分の様々な組み合わせが、QCLを示すために使用されてよい。QCLがWTRUに示されると、WTRUは、チャネル推定のためにNR-PBCH専用DMRSと一緒に組み合わされた基準信号としてNR-PSSおよび/またはNR-SSSを共に使用することができる。QCLに支援された初期アクセスおよびNR-PBCH復調が実行され得る。そのようなQCLパラメータは、ドップラ拡散またはシフト、チャネル平均遅延、チャネル平均遅延拡散、チャネル平均利得、ビーム相関、および空間相関を含み得るが、これらに限定されない。
図12は、QCLインジケータに支援または補助された補記アクセス手順およびNR-PBCH復調の例を示すフローチャート1200である。QCLインジケータによって支援されるNR-PBCHの復調が図12に示される。この方法では、QCLインジケータは、NR-PBCH復調を支援するために導入される。QCLの値に応じて、NR-PBCH復調のためにチャネル推定の異なる構成が使用され得る。QCLインジケータによって支援されるNR-PBCH復調のための1つの例示的な方法が以下に詳述される。WTRUは、NR-SS信号を探索することができ(1202)、NR-PSSおよびNR-SSSを検出することができる(1204)。受信されたQCLインジケータおよび/またはQCLインジケータの値がチェックされ得る。QCLが、第1の構成、例えば構成1 1208を示す場合、WTRUは、NR-SSとNR-PBCH-DMRSの両方を使用してチャネル推定1210を実行することができる(1210)。QCLが、第2の構成、例えば構成2 1212を示す場合、WTRUは、NR-PBCH-DMRSのみを使用してチャネル推定を実行することができる(1214)。WTRUは、構成1 1208または構成2 1212のいずれかから推定されたチャネル応答を使用して、NR-PBCH信号およびチャネルを復調することができる(1216)。
マルチアンテナ技術がNR-PBCHの送信のために使用され得る。例えば、2ポート空間周波数ブロック符号化(SFBC)および2ポートプリコーダ循環が、NR-PBCHのためのマルチアンテナ技術として使用され得る。単純化の理由で単一のアンテナポートが使用されてもよい。複数のマルチアンテナ技術がNR-PBCHに使用されるとき、NR-PBCHに使用されるマルチアンテナ技術に関する情報がWTRUに示され得る。そのような標識は、1つもしくは複数のマルチアンテナ技術を示すために、または一実施形態ではNR-PBCHに使用するMIMO方式または方法を示すために、NR-PSSおよび/またはNR-SSSによって運搬されてよい。デジタルとアナログの両方のビームフォーミング技術が使用され得る。ハイブリッドデジタルおよびアナログビームフォーミング方式が使用されてもよい。
プリコーダ循環は、示されるマルチアンテナ技術のうちの1つとして使用されてよい。開ループ方法と半開ループ方法の両方が使用され得る。大きな遅延の循環遅延ダイバーシティ(CDD)および/または小さな遅延のCDDを使用するプリコーダが使用され得る。プリコーダ循環パターンは、時間および/または周波数において実行されてよく、予め決定され、WTRUに知らされてよい。NR-PBCH信号と、NR-PBCH信号内の内蔵DMRSを含むチャネルとの両方が、同じプリコーダセットを使用してよく、同じプリコーダ循環パターンが適用されてよい。gNBまたはTRPは、時間および/または周波数でデジタルビーム掃引を実行することができる。プリコーダ循環またはSFBCを使用するデジタルビームフォーミングが、NR-PBCHのアナログビームフォーミングおよびビーム掃引と組み合わされてよい。
NR-PBCHのための例示的なプリコーダ循環設計が本明細書に開示される。NR-PBCHの送信は、プリコーダ循環を用いて2つのアンテナポートに基づいてよい。これら2つのポート上の送信は、同じまたは異なる種類のプリコーダおよびプリコーダ方式を有してよく、例えば、開ループ(大きな遅延CDDまたは小さな遅延CDDを含む)または半開ループなどが利用されてよい。
半開ループでは、gNBまたはTRPはプリコーダを適用することができ、それは、W=W1・W2として表現されてよく、広帯域プリコーディング行列W1は長期統計を表し、(狭帯域)プリコーディング行列W2は瞬間のチャネル状態を表す。半開ループPBCH方式では、長期プリコーディング行列W1が、1つまたは複数のWTRUからgNBにフィードバックされる。これは、このWTRUに使用されるDFTビームのセットを実際に定義することができ、WTRUのおおよその方向を示唆する。この半開ループ手順は接続モードWTRUに有効であり得ることに留意されたい。セルのWTRUがgNBの特定の小さなエリアに位置付けられた場合、半開ループPBCH方式が適用されることがあり、その場合、W1はWTRU位置によって決定されてよい。次いで、gNBは、狭帯域プリコーディング行列W2を循環して最終のプリコーダを決定することができる。循環パターンは時間および/または周波数領域内であり得る。
デジタルプリコーダまたはアナログビームフォーマがW1に使用されてよく、デジタルビームフォーマがW2に使用されてよい。1つの例示的な設計は、アナログビームフォーミング、例えばDFTおよびデジタルプリコーダW2に基づいて、W1を使用することができる。プリコーダ循環がW2に対して使用されてよい。
別の例示的な設計では、例えばDFTベースのデジタルW1、およびW2が使用されてよい。プリコーダ循環がW2またはW1とW2の両方に対して実行されてよい。
別の例示的な設計では、例えばプリコーダコードブックベースのデジタルW1、およびW2が使用されてよい。プリコーダ循環がW2またはW1とW2の両方に対して実行されてよい。プリコーダ循環は、アナログ、デジタルビームフォーミングもしくはプリコーディング、または2つの組み合わせに対して実行されてよい。
図13は、異なるプリコーダに関連付けられたSSブロックを使用する例1300である。PBCHの開ループCDD送信において、CDD係数がサブキャリアレベルまたはRBレベルで適用され得る。循環パターンは、時間および/または周波数領域内であり得る。PBCHが特定の時間期間にわたって繰り返してブロードキャストされるので、各PBCHメッセージはPBCHの送信パターンに関連付けられてよい。図13は、同じコンテンツを有する4つのSSブロック1302~1308の例を示している。各SSブロック1302~1408は、PBCHメッセージを異なる方向に向ける異なるプリコーダ1310~1316に関連付けられ得る。この例では、SS1 1302はプリコーダ1 1310に関連付けられ、SS2 1304はプリコーダ1 1312に関連付けられ、SS3 1306はプリコーダ1 1314に関連付けられ、SS4 1308はプリコーダ1 1316に関連付けられる。プリコーダ1~4 1310~1316の各々は、単に説明を目的に描かれて示されている。選択されたプリコーダの各々の品質は、4Gの従来のMIMOプリコーダと同様または異なる場合がある。例えば、3次元(3D)プリコーダが使用されてよい。このように、3次元では、垂直領域においてWTRU高度を考慮することができる。他のプリコーダは、高度に並列なアンテナ技術をサポートすることがある。既存のMIMOプリコーディング、例えば4G技術が使用されてもよい。既存のコードブックが使用されてもよい。後方互換性および/または柔軟な展開シナリオで、既存のコードブックに加えて新しいコードブックが追加され得る。
図14は、SSブロックが、異なるPBCHメッセージ1402、1420、1440、1460にわたってシフトされる異なるプリコーダに関連付けられる、例1400を示す。異なるPBCHメッセージ1402、1420、1440、1460の間で、プリコーダとSSブロックとの間の関連付けが同じことも異なることもあり得る。一実施形態では、関連付けはシフトされ得る。図14は、プリコーダとSSブロックの関連付けがPBCHメッセージ1402、1420、1440、1460と共にシフトする方法を示す例を示している。具体的には、第1のPBCHメッセージ1402では、SSブロックiがプリコーダiに関連付けられる。このように、プリコーダ1 1404がSSブロック1 1406に関連付けられ、プリコーダ2 1408がSSブロック2 1410に関連付けられ、プリコーダ3 1412がSSブロック3 1414に関連付けられ、プリコーダ4 1416がSSブロック4 1418に関連付けられる。第2のPBCHメッセージ1420では、SSブロックiがプリコーダi+1mod4に関連付けられるなどする。このように、プリコーダ2 1422がSSブロック1 1424に関連付けられ、プリコーダ3 1426がSSブロック2 1428に関連付けられ、プリコーダ4 1430がSSブロック3 1432に関連付けられ、プリコーダ1 1434がSSブロック4 1436に関連付けられる。メッセージ3 1440では、プリコーダ3 1442がSSブロック1 1444に関連付けられ、プリコーダ4 1446がSSブロック2 1448に関連付けられ、プリコーダ1 1450がSSブロック3 1452に関連付けられ、プリコーダ2 1454がSSブロック4 1456に関連付けられる。メッセージ4 1460では、プリコーダ4 1462がSSブロック1 1464に関連付けられ、プリコーダ1 1466がSSブロック2 1468に関連付けられ、プリコーダ2 1470がSSブロック3 1472に関連付けられ、プリコーダ3 1474がSSブロック4 1476に関連付けられる。図13に関連して上記されたように、様々なプリコーディング方式が図14で同様に使用されてもよい。いくつかのプリコーディング方式は、非線形プリコーディング(NLP)方式、例えば、トムリンソン-原島プリコーディングまたはベクトル摂動を含み得る。他のハイブリッドプリコーディング方式は、線形プリコーディングとNLPとの間の準動的または動的切り替えを含み得る。
図15は、ダイバーシティのためのアナログビームフォーミングと2ポート循環遅延ダイバーシティ(CDD)の例示的な組み合わせのために構成された送信回路構成1500の図である。図14の上記デジタルビーム掃引方式は、アナログビーム掃引と組み合わされてよい。図15は、CDDをアナログビームフォーミングと組み合わせる例を示している。これは、空間、周波数、および時間領域でより大きなダイバーシティ利得を探ることに向けられている。図15は、2つのRFチェーン、すなわちRFチェーン1 1502およびRFチェーン2 1504を示している。RFチェーン1 1502回路構成は、第1のプリコーダを使用して時間t1 1506に送信1510するように構成され得る。例えばタイマまたはクロック回路構成1510によって実装され得る遅延期間の後、第2の送信1512が、第2のプリコーダを使用してRFチェーン2 1504によって送られ得る。第2の送信は、時間t2 1508で送られてよい。第1の送信1510および第2の送信1512は、時間で部分的もしくは完全に重複することがあり、または全く重複しないことがある。
図16は、時間領域に示されたデジタルとアナログのビームフォーミングの例示的な組み合わせの図1600である。デジタルビーム掃引MIMO方式でのn1個のパターンと、アナログビーム掃引方式でのn2個のパターンとがあると想定する。循環のための合計n1・n2個の組み合わせが想定される。例示的な組み合わせが図14に示されており、ここでは、n1=n2=2である。さらに、デジタルビーム掃引が同時に維持しながら、アナログビームのためのn2のみのビーム掃引が必要とされることがある、代替的実施形態では、図17に示されるように、時間領域でアナログビーム掃引のためのn2のビーム掃引を行うと共に、周波数領域でデジタル掃引のためのn1のビーム掃引が行われてよい。図16に示されるように、同じデジタルプリコーダ1602および1604が、第1の送信および第2の送信のために使用され得る。それらの同じ送信のために、2つの異なるアナログビーム1606および1608が生成され得る。第3の送信および第4の送信のために、第2のデジタルプリコーダ1610および1612が使用され得る。第2のデジタルプリコーダ1610および1612は、同じデジタルプリコーダであり得る。アナログビーム1 1614およびアナログビーム2 1616は、ダイバーシティを実現するために異なるアナログビームであり得る。
図17は、時間領域および周波数領域におけるデジタルとアナログのビームフォーミングの例示的な組み合わせの図である。この実施形態では、代替的アナログビームが時間領域に示されると共に、代替的デジタルビームが周波数領域に示されている。図17を参照すると、時間で第1の送信において、第2のデジタルプリコーダ1702が第1のデジタルプリコーダ1704と同じ周波数で使用されている。同時に、2つの同じアナログビーム1706および1708が送信される。別の時間の第2の送信として、2つの異なるデジタルプリコーダ1710および1712が、2つの同じアナログビーム1714および1716と共に使用される。
図18は、送信ダイバーシティのためのアナログビームフォーミングと2ポート空間周波数ブロック符号化(SFBC)の例示的な組み合わせの図である。図18に示されるような回路構成を使用して、NR-PBCHの送信が、2ポートSFBC方式を含む1つまたは複数の送信ダイバーシティ方式に基づくことが可能である。高周波数帯において、例えば、各ポート上の送信が複数のアンテナ要素に関連付けられてよく、各ポート上のアナログビームフォーミングがさらにダイバーシティ利得を得るために使用されてよい。図18は、さらなるダイバーシティ利得を実現するためにアナログビームフォーミングと組み合わされた例示的なSFBC設計を示している。図示されるように、シンボルS0 1802およびS1 1804は、アンテナポート1 1810上で、異なるサブキャリアであるサブキャリア1 1806およびサブキャリア2 1808を介して送られ、シンボル-S1*1814およびS0*1812は、アンテナポート2 1816上で、異なるサブキャリアであるサブキャリア1 1806およびサブキャリア2 1808を介して送られる。この例では、デジタル領域でのダイバーシティは、S1 1804、S0 1802、およびS0*1814、-S1*1812の反転によって実現される。このように、RFチェーン1 1818およびRFチェーン2 1820のそれぞれに提供されるビットストリームは逆である。アナログ領域において、RFチェーン1 1818およびRFチェーン2 1820はそれぞれが異なるビームフォーミング技法を使用することができる。その場合、受信機に送信される異なるビーム形状1822および1824が存在し得る。
一実施形態では、アナログビームフォーミング回路構成は、SFBC方式1800でアンテナポート1810および1816のそれぞれについてのビーム方向およびビーム幅を調整することができる。アナログビームフォーミングの制御は、WTRU地理分布の事前知識に依存してよい。WTRU地理分布またはビーム位置プロファイルは、アップリンクシグナリングまたはグラントフリー(grant-free)アクセスを介して提供され得る。
5G NRの6GHzを上回る周波数での通信は、非常に指向性のある送信および受信に依存する可能性が高い。信頼できるリンクを確立するための第1のステップは、セル探索、PBCH送信、およびRACH手順を含む、いわゆる初期アクセス手順である。現在の4G LTEシステムに関連付けられた手順がベースとして使用され得る。しかしながら、LTEは6GHz未満に制限されているため、指向性の送信および受信は必要とされず、これらの初期アクセス手順に組み込まれない。従って、指向性通信システムに関連付けられた追加的な複雑さを考慮する新しい初期アクセス手順が設計される必要があり得る。各送信および受信ビームは、限られた角度間隔をカバーし得るので、通信に使用され得るビームペアを識別するための手順が確立される必要があり得る。この手順は、送信および/または受信ポイントにおけるビーム掃引によって実行され得る。ビームスイープ手順の追加により、かなり複雑さが増す可能性があり、電力消費、オーバヘッド、レイテンシなどが考慮に入れられる必要があり得る。
従来のビーム掃引手順は、TRPおよびWTRUが、ビームペアの全ての組み合わせを「テスト」し、最良の性能を提供し得るビームペアを選択することを含むことができる。「テスト」は、TRPが所与のビームで既知のシーケンスを送信する一方、WTRUが所与のビームを受信し結果のSINRを測定することによって実行され得る。測定は、全ての可能なビームペアについて繰り返されてよく、最大SINR値を返すビームペアが選択される。このタイプの手順のフレームワークは、図19に示されるように5G NR用のTRPにおいて定義されている。
図19は、初期アクセスのために使用され得る例示的なTRP送信構造1900である。初期アクセスベースの信号の送信は、同期信号バースト時間Tssb1902中に発生し、SS期間1904のTp秒ごとに繰り返す。ビーム掃引手順に対応するために、Tssb1902は、整数個のOFDMシンボル1906および1908から構成されてよく、例えば、各OFDMシンボルは、異なる角度領域をカバーする異なるビームでOFDMシンボル時間Tsym1910に送信される。この基本的フレームワークを使用して、WTRUは、さらにビームのセットを通して掃引し、後続の通信に使用するためのビームペアを最終的に決めることができる。このようにして、任意の時間Tp秒に、初期同期中の複数のビームを循環しテストすることが可能であり得る。これは、同期後に追加のテストを実行することなく、大幅な性能改善を提供することができる。
図19で定義されたフレームワークを使用して完全なビーム掃引手順を設計する1つの簡潔な方法は、図20に示されるように、TRPおよびWTRUにおいて全ての利用可能なビームペアにわたって網羅的な探索を実行することである。
図20は、例示的な単一段網羅探索ビーム掃引手順2000を示す。図20では、各SSバースト2002、2004、2006が、N個のOFDMシンボルから構成されてよく、各シンボルは単一のビームを送信し、N個のビームがTRP2008の角度領域全体をカバーする。やはり図示されているように、WTRU2010は、SSバースト全体について単一のビームから受信し、従って、完全なビーム掃引は、全ての可能なビームペアをテストするためにM個のSSバースト2012、2014、2016を必要とする。WTRU2010での信号妨害に対処するために、複数の受信アレイがあることが見込まれることに留意されたい。例えば、アレイは矩形のデバイスの各側部にあってよい。これが当てはまり、各アレイがM個のビームをサポートする場合、WTRUビームの総数ひいては完全なビーム掃引のためのSSバーストの総数は4である。前述したように、システムオーバヘッド、アクセスレイテンシ、および全電力消費は、初期アクセス手順の懸念事項である。これらの懸念事項は、オーバヘッド、レイテンシ、および電力消費に関して本明細書で明確にされる。オーバヘッドに関して、同期に使用される各OFDMシンボルは、データ送信など他の目的に利用可能でない。これは、大きなNについての懸念であり得る。手順全体の持続時間は、通信に使用され得る減少された時間に関する追加のオーバヘッドとして捉えられてもよい。レイテンシに関して、向上されたユーザ体験を提供するものの1つは、通信リンクを迅速に確立する能力である。この意味で、妨害を抑制しようとするために複数のアレイとさらに結合される大きなMは、アクセス時間を大幅に増大させることがある。電力消費はもう1つの懸念事項であり、一般的に言えば、低電力消費が望ましい。WTRUは典型的にはバッテリで動作されるデバイスであるので、低電力消費はWTRUにおいて特に望まれる。各ビームペア測定は、WTRU電力を必要とし、従って、ビームペア測定の数を限定することが電力消費を低減するために使用されることがある。
図21は、多段WTRU階層ビーム掃引2100の例である。図20に示された単一段網羅探索ビーム掃引手順の代替策が、多段層手法2100である。探索は、第1の段で比較的大きな角度領域をカバーする広いビームで開始され、それから、後の段で使用されるビームの角度探索空間および幅を漸進的に減少させることができる。この漸進的減少は、TRPのみ、WTRUのみ、または同時にTRPとWTRUの両方で適用され得る。例示のために、3段階層WTRUビーム掃引の例が図21に示される。この例では、WTRU2102は4つのアレイを使用し、各アレイはその角度領域を12個のビームを使用してカバーする。レイテンシの観点から、網羅ビーム掃引手順は、4×12=48個のSSバーストを必要とし得る。示される3段2104~2108の手順は、4+4+3=11個のSSバースト2110~2120を必要とし得る。さらに、電力消費の観点から、網羅ビーム掃引手順は48N回の測定を必要とするが、現在の3段手順は、11N回のみの測定が実行されることを必要としている。いずれの場合も、これは約77%の節約である。以下の開示は、この手順をより詳細に述べる。全ての段2104~2108について、TRP2122は、N個のOFDMシンボル上で各SSバースト2110~2120についてN個のビームを送信する。他方で、WTRU2102は、時間経過と共に異なるように動作する。第1の段2104では、WTRU2102は、SSバーストごとにアレイ2124について単一の準オムニビームを使用して受信する。第2の段2106では、WTRU2102は、段1 2104からの最大SINRをもたらしたアレイからの4つの広ビーム2126から受信をする。第3の段2108では、WTRU2102は、段2 2106からの最大SINRをもたらした広ビーム内に空間的に含まれる3つの狭ビーム2128から受信をする。
多段TRP階層ビーム掃引を使用する追加例が図22に示される。図22もWTRUが階層的であり得るので多段TRP/WTRU階層ビーム掃引が可能である実施形態を示すことに留意されたい。これらの場合について例示的な手順は以下のようになる。第1の段2202では、TRP2204が、4つのOFDMシンボル上で各SSバースト2208~2210について4つの広ビームから送信をする。一方、第1の段2202では、WTRU2206が、各SSバースト2208~2210について単一のビームを使用してM個のビームから受信をする。第2の段2212では、TRPは、N個のOFDMシンボル上で各SSバースト2214~2216についてN個の狭ビームから送信をする。第2の段2212では、WTRU2206は、3つのオプション2214~2218を有する。第1のオプション2214では、WTRU2206は、SSバーストごとに1つのビームを使用して、M個のビームから受信をするが、WTRU2206は、第1の段2202で検出されたTRP広ビーム内に空間的に含まれるTRP狭ビームのみを測定し得る。第2のオプション2216では、さらに電力消費を低減するために、WTRU2206は、第1の段2202からの最大SINR測定値をもたらした1つのWTRUビームのみから受信することができる。第3のオプション2218では、指向性利得からSINRを増大するために、WTRUは、階層的手法を使用し、第1の段2202からの検出されたWTRU2206広ビーム内に空間的に含まれる狭ビームのセットから受信することができる。
最初の2つのオプション2214~2216について、広ビームごとに3つの狭TRPビームがあると想定される場合、必要とされるビームペア測定の数は、オプション1では4M+3Mであり、オプション2では4M+3である。これは、必要とされる測定の数が12Mである単一段網羅手順で必要とされる測定の数と比べられる。これは、それぞれ約42%および60%の節約をもたらす。第3のオプション2218では、TRP2204およびWTRU2206階層ビーム掃引を組み合わせる。この場合、必要とされる測定の数は4M+3Mnarrowである。この場合、M=4およびMnarrow=3であると想定された場合、必要とされる測定の数は25である。この場合、より狭いビームを段2 2212で使用するので、オプション1 2214およびオプション2 2216と比べて、狭ビームに関連付けられた追加的アレイ利得を見込むことができる。このオプションに対する単一段網羅比較は、12×12=144回の測定を必要とすることになるので、この第3のオプション2218は約83%の節約をもたらす。
初期アクセス手順の検討すべき別の側面は、他のTRPからのWTRUで見られる干渉の量である。レイテンシ、電力消費、およびオーバヘッドを低減するために主に使用された多段手順が、干渉問題にも対処するためにさらに修正されてよい。干渉を減らすための主な発想は、複数の段の使用を活用し、先行の段からの情報を後の段で使用して、特定のTRPビームをフィルタリングして潜在的に「オフ」にできることである。
図23は、多段TRP/WTRU階層ビーム掃引手順と組み合わされた、選択性ビーム掃引と呼ばれる、そのような手法の例を示す。この手順の一般的説明が以下のように詳述される。第1の段2302では、TRP2304が、NW個のOFDMシンボル上で各SSバースト2308~2310についてNW個の広ビーム2306から送信をする。同じ段2302において、WTRU2312が、SSバーストごとに1つのビームを使用して、MW個の広ビーム2314から受信をする。第2の段2316では、TRP2304は、選択されたLNN個の狭ビーム2318のみから送信し、ここで、Lは、全てのWTRUから検出された広ビームの総数であり、NNは、各広ビーム内の狭ビームの数である。TRP2304は、各SSバースト2318~2322について送信を繰り返すことができる。
TRPは、第1の段からのビームペアを使用してアップリンクを介してWTRUから直接的に、またはWTRUが既に接続されたアンカTRPから間接的に、検出された広ビームについての情報を学習または取得することができる。WTRUは、第1の段で検出されたWTRU広ビーム内に空間的に含まれるNN個の狭ビームから受信することができる。
図23に示されている手順では、SINRを最大化し、同時に電力消費、レイテンシ、およびオーバヘッドを低減するために、TRP階層ビーム掃引、WTRU階層ビーム掃引、およびTRP選択性ビーム掃引を組み合わせる。「他」のTRPからのWTRU干渉の低減によるSINRの改善に関して、この方法は、WTRU密度が低い場合および/またはWTRUが不均一に分布されている場合に利点を有し得ることに留意されたい。例示として、全てのWTRUがTRPカバレッジエリア内の特定の地理的エリアに集められている状況が検討され得る。例えば、これは、スポーツ観戦イベントまたはコンサートの場合に当てはまることがある。この場合、各WTRUは、同様に指向されたTRPビームを使用してTRPにアクセスしており、従って、このことがTRPに学習されると、TRPが特定のビーム上で送信する必要がなくなる。この実施形態は、干渉を低減するのに加えて、TRPにおける電力消費節約を提供できることにも留意されたい。
上記の手順の利点は、システムシミュレーションを介して経験的に見られることもある。図24は、4つの異なるビーム掃引手順からのSINR結果2400を示し、それらのうちの3つは、不均一なWTRU分布で繰り返されてTRP選択性掃引性能利得を示す。シミュレーションされた手順の結果が本明細書に要約される。示されている1つの結果は、単一段ビーム掃引2402を含む。第2の段がTRP選択性ビーム掃引をアクティブにするために必要とされるので、単一段ビーム掃引は、均一なWTRU分布のみで実行される単一段シミュレーションであり得る。単一段ビーム掃引2402の性能は、均一なWTRU分布を有する2段TRP選択性ビーム掃引手順と実質的に同一である。従って、それらは両方2402とラベル付けされる。
2段TRP選択性ビーム掃引2402において階層掃引が存在せず、上述されたように、性能は、WTRUが均一に分布された場合に上記の単一段階手順と実質的に同一である。WTRUが不均一に分布されたとき、干渉レベルの低減に基づくSINR利得が実現され得る。2段選択性不均一2408のケースが比較のために示されている。
図示された別の結果は、2段TRP階層選択性ビーム掃引2404である。第2の段でより狭いビームを使用するTRP階層手法に基づく上記手順に関する全体的利得がある。また、WTRUがやはり不均一に分布されているとき、「オフ」にされているTRPビームからの干渉の低減に基づく利得がある。2段選択性TRP階層不均一2410のケースが比較のために示されている。
別の結果は、2段TRP/WTRU階層選択性ビーム掃引2406である。第2の段においてより狭いビームをやはり使用してWTRU階層手法を追加することに基づく追加の利得がある。また、WTRUがやはり不均一に分布されているとき、「オフ」にされているTRPビームからの干渉の低減に基づく利得がある。2段選択性TRP/WTRU不均一2412のケースが比較のために示されている。
図25は、図19に示されたTRP送信構造の代替的形態2500を示す。図25に示されるように、定義されたSSバースト2502~2508およびSS期間2510が依然として保持されている。この場合、依然として複数のOFDMシンボルを占有する単一のSSバースト2502~2508が単一のビーム方向で送信されるように想定される。SSバースト2502~2508は、前に示されたように、SS期間Tp2510におけるTp秒ごとに繰り返されるが、この場合、同じビームパターンを繰り返す代わりに、異なるビーム方向がSSバーストごとに選択される。N個のSSバーストの後、パターンが繰り返す。従って、この場合、完全なビーム掃引が、WTRUビーム掃引がどのように実装されるかに応じて、最小のN個のSSバースト時間を取ることになる。
図25に定義されたフレームワークを使用する簡潔な完全ビーム掃引手順は、全ての利用可能なTRPおよびWTRUビームペアにわたって網羅的探索を行うことによって実行され得る。図26に示されるこの手順2600は、WTRUおよびTRPの役割がビーム掃引順序付けに関して切り替えられることを除いて、図20に示された手順と同様である。TRP2602は、SSバースト2604~2608中にN個のビーム方向のうちの1つを送信し、WTRU2610は、各SSバースト2604~2608中にM個全てのビーム方向を順に行う。このプロセスでは、完全なビーム掃引は、完了するためにN個のSSバースト時間を必要とする。
一般的観測がセル中央WTRUに適用し得る。一般に、セル中央WTRUでは、セル端WTRUに比べて少ないアンテナ利得が必要とされ得る可能性が高い。これは、初期アクセス手順の完了時および完了前、およびデータ転送の成功を可能にするために当てはまる可能性が高い。さらに、コストおよび電力などの理由により、複数のRFチェーン送信がWTRUよりもTRPで実行しやすいことに留意されたい。これらの観測を念頭に置いて、図25に示される送信構造に基づいてビーム掃引手順が実行され得る。手順は、アクセスレイテンシを低減し、セル中央WTRUの処理電力を節約し、同時にセル端WTRUがアクセスを取得することを可能にすることができる。この手順は図27に示されている。
図27は、単一段マルチRFチェーンTRPビーム掃引2700の例である。図27に示される例では、2つのRFチェーン2702~2704がTRPで初期アクセス手順のために使用される。第1のRFチェーン2702は、NN個の狭ビーム2706を使用してTRPサービングエリアをカバーし、第2のRFチェーン2704は、NW個の広ビーム2708を用いて同じTRPサービングエリアをカバーし、ここで、NW<NNである。1つまたは複数のWTRU2710が、各SSバースト2712~2722中にM個全てのビームから受信をすることができる。この構成は、セル中央WTRUが、セル端WTRUと比べて低減されたレイテンシで初期アクセス手順を完了することを可能にする。手順は、より詳細に以下のように説明される。第1のTRP RFチェーン2702が、各SSバースト2712~2716についてNN個のビームの1つを送信する。ビーム掃引期間はNN個のバーストである。第2のRFチェーン2704が、各SSバースト2718~2722についてNW個のビームの1つを送信する。ビーム掃引期間はNW個のバーストである。一実施形態では、NW<NNである。RFチェーン1および2は、同じ、部分的に重複する、または完全に異なる回路構成を使用することができる。WTRU側に関して、WTRUは、各SSバースト2724~2730中にM個全てのビームを繰り返す。セル中央WTRUは、NW個のSSバーストの後のビームペアを決めることができる。セル端WTRUは、NN個のSSバーストの後のビームペアを決めることができる。WTRUは、様々な基準、例えば、アンカTRPからの情報または初期信号電力測定などに基づいて、広TRPビームまたは狭TRPビームを探索することを決めることができる。
MIMOおよびマルチビーム送信が、初期アクセスに対して有効化されてよく、一実施形態では、グラントフリー送信が、MIMO並びにPBCHおよび後続のDL送信のためのビームフォーミングに対して有効にされてよい。ビームフォーミングパラメータの少なくとも1つのセットが、例えば仕様により、提供、決定、構成、および/または認識され得る。構成は、例えばgNBによって、ブロードキャストまたは専用シグナリングなどのシグナリングを介して、提供および/または送信され得る。構成は、WTRUによって受信され得る。
プリコーダは、ビームフォーミングパラメータの非限定的例として本明細書で使用されることがある。他のいくつかの例は、例えばCSI-RSポートであるアンテナポート、アンテナポートのセット、ビームIDまたはビームIDのセットなどを含む。本明細書に説明されている実施形態および例において、他の任意のビームフォーミングパラメータがプリコーダに代えて使用されてよく、それでも本明細書の実施形態と整合性があり得る。
WTRUは、プリコーダのセットから少なくとも1つのプリコーダ、例えば、W1またはW2を選択することができる。WTRUは、第1のセットのプリコーダから第1のプリコーダを選択することができる。WTRUは、第2のセットのプリコーダから第2のプリコーダを選択することができる。第1のセットおよび第2のセットは、同じまたは異なる。WTRUは、好まれまたは推奨され得るプリコーダを選択することができる。WTRUは、それが選択した少なくとも1つのプリコーダを、例えばgNBに対し、シグナリングまたは示すことができる。
WTRUは、ブロードキャストチャネル、例えばPBCHなどに対するブロードキャスト送信のためにプリコーダを選択することができる。WTRUは、ブロードキャストチャネルの第1の受信のために第1のプリコーダを使用することができる。WTRUは、第1のプリコーダを使用前に決定することができ、または知ることができる。第1のプリコーダは、WTRUによって知られることができる規定のプリコーダであってよい。
WTRUは、少なくとも1つの同期チャネルから、例えば、第1の同期チャネルおよび第2の同期チャネルの時間および/もしくは周波数ポジション例えば相対的ポジション、または同期チャネルに関連付けられたペイロード、または同期チャネルのシーケンスのうちの少なくとも1つから、第1のプリコーダを決定することができる。
WTRUは、例えば別のプリコーダを使用するように指示されるまで、第1のプリコーダを使用することができる。WTRUは、プリコーダ、例えばブロードキャストチャネルについての例えば好ましいプリコーダを示すことができる。WTRUは、プリコーダをgNBに対して示すことができる。WTRUは、例えばRRC接続の確立前または確立なしに、WTRUが行うことができるグラントフリーアクセスにおいてプリコーダを示すことができる。WTRUは、例えばgNBとのRRC接続の確立前または確立なしに、WTRUが行うことができるグラントフリーアクセスにおいてプリコーダを示すことができる。
グラントフリーアクセスは、グラント、例えば、明示的グラントなしに、時間および/または周波数のリソースを使用する送信であり得る。グラントフリーアクセスは、2ステップまたは4ステップランダムアクセスなどのランダムアクセスであってよく、またはそれらを含み得る。グラントフリーアクセスは、1ステップ送信または1ステップランダムアクセス、例えば、ランダムアクセス手順のメッセージ1またはメッセージ1のみであってよく、またはそれらを含み得る。
グラントフリーアクセスのために使用され得るリソースおよび/またはプリアンブルは、ブロードキャストチャネルまたはシステム情報を介して構成され得る。グラントフリーアクセスは、プリアンブル、制御情報、および/またはデータペイロードのうちの少なくとも1つの送信を含み得る。WTRUは、プリアンブル、制御情報、および/またはデータペイロードを使用して、選択されたプリコーダを示すことができる。WTRUは、グラントフリーアクセスに対して、および/またはグラントフリーアクセスによって運搬された情報に対して、応答または肯定応答を期待することがある。あるいは、WTRUは、ビームフォーミングパラメータを示すために使用され得るグラントフリーアクセスのようなグラントフリーアクセスに対して、応答または肯定応答を期待しないことがある。
gNBは、例えばWTRUから、プリコーダ標識を受信することができる。gNBは、グラントフリーアクセスを介して、プリコーダ標識を受信することができる。gNBは、ブロードキャストチャネルについてのプリコーダ標識を受信することができる。gNBは、ブロードキャストチャネルに適用された半開ループMIMOについてのプリコーダ標識を使用することができる。
gNBは、第1のWTRUから第1のプリコーダ標識を、第2のWTRUから第2のプリコーダ標識を受信することができる。gNBは、第1のプリコーダ標識および第2のプリコーダ標識に基づいて、例えばブロードキャストチャネルに使用するプリコーダを決定することができる。gNBは、例えばブロードキャストチャネルの送信のために、決定されたプリコーダを使用することができる。
例において、決定されたプリコーダは、第1のプリコーダと第2のプリコーダとの間の妥協案であり得る。別の例では、第1のプリコーダが時々使用されることがあり、第2のプリコーダが時々使用されることがある。例えば、gNBは、同じビームまたはビームセット上でまたは同じまたは同様の方向から標識を提供することができるWTRUのセットからそれが受信する示されたプリコーダのセットを循環することができる。gNBは、第1の示されたプリコーダと第2の示されたプリコーダとを交代にすることができる。
gNBは、グラントフリーアクセスに応答してプリコーダなどのビームフォーミングパラメータを示すことができる。応答は、DL制御情報(DCI)、またはDLデータチャネルのリソースを示すことができる関連付けられたDCIを有することができるDLデータチャネルを介してよい。DCIは、共通RNTIを使用することができる。WTRUは、DCIおよび/またはDLデータを受信するために共通RNTIを監視することができる。
同期(sync)チャネルまたは同期チャネルのセットが、ブロードキャストチャネルに使用され得るプリコーダを示すために使用されてよい。gNBは、それがブロードキャストチャネルについてのプリコーダを修正するとき、同期チャネルまたは同期チャネルのセットを修正することができる。修正は、同期チャネルシーケンス、第1および第2の同期チャネルの例えば相対ポジションを使用する時間および/もしくは周波数ポジション、および/または同期チャネルに関連付けられたペイロードに対してものであり得る。
第1のブロードキャストチャネルは、第2のブロードキャストチャネルに使用され得るプリコーダおよび/またはプリコーダ循環パターンを示すために使用され得る。標識は、第1のブロードキャストチャネルによって搬送されるペイロード内で提供され得る。
WTRUは、二次ブロードキャストチャネルなどのチャネルの受信のために、示されたプリコーダおよび/またはプリコーダ循環パターンを使用することができる。標識は、gNBによって提供され得る。WTRUは、ブロードキャストチャネルまたは二次ブロードキャストチャネルなどのチャネルの受信のために、選択されたプリコーダを使用することができる。選択されたプリコーダまたはプリコーダ循環パターンは、例えばグラントフリーアクセスにおいて、WTRUが示したものであってよい。選択されたプリコーダまたはプリコーダ循環パターンは、例えばgNBに対してWTRUが示したものであってよい。
例において、WTRUは、第1のプリコーダを使用してブロードキャストチャネルなどのチャネルを受信することができる。WTRUは、例えば第1のプリコーダで受信が成功しないときにチャネルを受信するために、または二次ブロードキャストチャネルを受信するために、第2のプリコーダを使用することができる。
第1のプリコーダまたは第2のプリコーダは、WTRUによって選択されたプリコーダとしてよい。WTRUは、(例えば、gNBに対し、および/またはグラントフリーアクセスにおいて)第1のプリコーダまたは第2のプリコーダを示した後に、第1のプリコーダまたは第2のプリコーダを使用することができる。第2のプリコーダまたは第1のプリコーダは、初期のプリコーダ、規定のプリコーダ、構成されたプリコーダ、または示されたプリコーダであってよい。WTRUは、プリコーダ、例えば長期統計に関するW1、プリコーダ、例えば短期統計もしくは瞬間のチャネル状態に関するW2、アナログビームフォーマ、例えばビームIDもしくはビームIDのセット、ビームペアリンクもしくはビームペアリンクセット、アンテナポートもしくは仮想アンテナポート、例えばCSI-RSポートもしくはCSI-RSポートのセット、ビーム位置プロファイル、ビームに応答するACK/NACK、またはWTRUビーム対応関係もしくは相互関係のうちの少なくとも1つをフィードバックするために、グラントフリー送信を使用することができる。
長さ72のDMRSシーケンスは、時間重複シーケンスDMRSの場合に生成され得る。このシーケンスは、第1のOFDMシンボルの72RE DMRSにマッピングされ、第2のOFDMシンボル上にコピーされ得る。QPSK変調が使用される場合、長さ144のシーケンスが生成され72QPSKシンボルに変換され、各OFDMシンボルの全てのREにマッピングされる。BPSK変調が使用される場合、長さ72のシーケンスが生成され、各OFDMシンボルの全てのREにマッピングされ得る。この構成では、1つのシーケンスのみが生成されるので、それはSSブロック時間インデックス(SBTI)を搬送することができる。SSブロックID、SSブロックインデックス、およびSSブロック時間インデックスという用語は、交換可能に使用され得る。SBTI標識の異なる方法が開示される。第2のOFDMシンボルについて各DMRS REが時間において繰り返され、従って、残余CFO推定が実行され補正され得る。しかしながら、シーケンスの長さが短くされると、SBTIの検出性能を低下させる可能性がある。チャネル推定を使用するのと同様に、これらのシンボルの予等化を実行することはNR-PSS/NR-SSS帯域幅の外側では難しい。これは、受信機に非コヒーレント検出を実行させ、従って性能を低下させる可能性がある。
例えば、周波数専用シーケンスDMRS構成では、長さ72のDMRSシーケンスが生成され得る(S(1:72))。これは、NR-PBCHの両方のOFDMシンボル上の中央の12個のRBにマッピングされる。この同じシーケンスが12個のRBの残り(SS帯域幅の外側)にもコピーされる。これは、いくつかの異なる方法で行われ得る。
図28および図29は、周波数繰り返しまたは周波数のスワップされた繰り返し2800、2900を示す。図28では、PBCH1上でビットS(19:36)2802~2804が2回見られる。ビットS(1:18)2808~2810についても同様である。PBCH2上で同様の順序が見られることがある。この例では、ビットS(55:72)2814~2816がビットS(37:54)2818~2820と共に2回繰り返される。図28は、時間領域でなく周波数領域での繰り返しを提供する。
図29は、周波数繰り返しの別の例2900である。図29では、PBCH1 2902が、ビットS(1:18)2904とビットS(1:18)2908との間のビットS(19:36)2906を運搬する。隣接ビットS(1:18)2908は、ビットS(19:36)1910の別のインスタンスである。PBCH2 2912上で、ビットS(55:72)2916がビットS(37:54)2914とビットS(37:54)2918との間に見られる。隣接ビットS(37:54)2918は、ビットS(55:72)2920である。周波数スワップは、より大きなダイバーシティを生じさせることができる。周波数および/または時間スワップ繰り返しを異なる方法で実行することも可能であり得る。
いくつかの例示的な実施形態3000、3100が図30および図31に示される。図30では、PBCH1 3002上で、ビットS(19:36)3006がビットS(55:72)3004とビットS(1:18)3008との間にある。ビットS(1:18)3008に隣接するのはビットS(37:54)3010である。PBCH2 3012は、ビットS(19:36)3014とビットS(37:54)3018との間に位置付けられたビットS(55:72)3016を含む。ビットS(37:54)3018は、ビットS(1:18)3020に隣接して位置付けられる。このように、時間領域で冗長性が提供され、周波数インターリーブが適用される。
図31は、図30の例と類似の例である。図31では、PBCH1 3102上で、ビットS(19:36)3106は、ビットS(37:54)3104とビットS(1:18)3108との間に位置付けられる。ビットS(1:18)3108に隣接するのはビットS(55:72)3110である。PBCH2 3112は、ビットS(1:18)3014とビットS(37:54)3118との間に位置付けられたビットS(55:72)3116を含む。ビットS(37:54)3118は、ビットS(19:36)3120に隣接して位置付けられる。図31は、図30のより大きな番号のビット3004および3014が図31の反対側周波数端3110、3120に移動されるように、図30のビット順序を逆にしている。これは、図30のビットS(37:54)3002およびS(1:18)3020と図31のS(37:54)3104およびS(1:18)3114に関して同様である。
これらの構成の潜在的特徴は、中央REのみがSBTIを見出すために復号される必要があり得ることである。チャネル状態が良好であることがNR-PSS/NR-SSS検出に基づいて知られている場合、これらの構成は、SBTI検出複雑性を低減することができる。この構成において、NR-PSS/NR-SSSは、中央RB上で搬送されたシーケンスのコヒーレント検出のための予等化のために使用され得る。NR-SS帯域幅の外側のRBについて、非コヒーレント検出が実行される必要があり得る。それらは、中央RBのコヒーレント検出と組み合わされてよい。
NR-PSSおよびNR-SSSは、N個のREのみ、例えば、12個のRBの144個全てのREの代わりに中央にあるN=127個のREを占有するようにしてよい。従って、1つのOFDMシンボルにおける31個のREまたは2つのOFDMシンボルにおける合計62個のREのみについて、優れたチャネル推定が実行され得る。チャネル推定の外挿は、あまりうまく実行されないことがある。また、この方法は、サブキャリアが時間において反復されることを可能にしなくてよく、従って、残余CFO推定が可能でない。従って、修正された方法が追加的にまたは組み合わせで使用され得る。
一実施形態では、長さ62のDMRSシーケンスが、NR-PSS/NR-SSSと重複するサブキャリア上の中央の12個のRBにマッピングされてよく、繰り返されるシーケンスが残りの12個のRBにマッピングされる。図32は、周波数で繰り返しを伴う長さ62のシーケンスを示す。PBCH1 3202およびPBCH2の例示的な図が示されている。×3204~3216で印を付けられたエリアは、ペイロードが送信され得るエリアである。図32の網掛けエリアは、PBCH DMRSのREおよびシーケンスを表すが、ペイロードではない。DMRSサブキャリア3204~3216には、DMRS RE上のNR-PBCHの第2のOFDMシンボルにおいて繰り返されるシンボルが入る。非対称性により、各OFDMシンボルにおいて、より高い帯域(SS帯域の外側)は2つのそのようなREを有し、より低い帯域(SS帯域の外側)は3つのそのようなREを有する。それらは、CFO補償およびチャネル推定のために使用され得る。NR-SS帯域幅の外側の領域では、これらのサブキャリアがより均一に分布され得る。この長さ62の方式は、様々な構成、例えば、図28~図31に示されるように時間および周波数スワッピングを有することもできる。図32に示されるように、網掛けエリア3218~3236は、PBCH DMRSのシーケンスを搬送することができる。PBCH2は、ペイロード要素3240~3252、およびDMRS3254~3270のために使用されるビットを含む。このように、ペイロード要素は、DMRSとインターリーブされ得る。
上記に説明された全ての方式は、SBTIに関する情報を含む単一のシーケンスを有していた。従って、チャネル推定にこれらのDMRSを使用することは、SBTIが復号された後にのみ可能である。従って、コヒーレントにSBTIを復号するために、SS帯域幅内の情報のみが使用され得る。この問題を克服するために、別の設計が開示される。この設計では、使用され2つのシーケンスが存在する。第1のシーケンスは、NR-PBCHの第1のOFDMシンボルのDMRS RE上にマッピングされる。第2のシーケンスは、NR-PBCHの第2のOFDMシンボルのDMRS RE上にマッピングされる。
第1のシーケンスは、セルIDを使用して生成される。便宜上、これは基準DMRSと呼ばれる。セルIDは、NR-PSS/NR-SSSの検出から決定され得る。セルIDを使用して、第1のシーケンスが決定され得る。それらのREに対してチャネル推定がシーケンスの知識を使用して実行され得る。これらのチャネル推定は、DMRS REまたはサブキャリアを予等化するために使用され得る。第2のシーケンスは、SBTIのみに依存し、またはセルIDとSBTIに併せて依存する。このシーケンスはSBTIを示すために使用されるので、本明細書で使用されるとき、標識DMRSという用語がこのシーケンスを指すために使用される。第2のシーケンスをコヒーレントに検出した後、SBTIが復号され得る。このシーケンスは、いくつかの変数の関数であってよい。
同様の概念の別の変形例では、既知のベースシーケンスが生成され得る。このベースは、セルIDを使用して修正されて基準DMRSのシーケンスを生成する。シーケンスはまた、SBTIを使用して修正されて標識DMRSのシーケンスを生成してもよい。基準DMRSは、予等化を行い、標識DMRSをコヒーレントに推定し、従ってSBTIを検出するために使用される。
SBTIの関数としてのこれらの修正は、gold符号のMシーケンスについての線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR)の異なる初期設定、gold符号のMシーケンスの周波数または環状(circular)シフト、goldシーケンス周波数または環状シフト、循環シフト、および元のシーケンス上のスクランブリングの実行のうちのいくつかを使用して実行されてよい。
NR-PSSおよびNR-SSSが検出されると、中央RBについてのチャネル推定および予等化のための既知のシーケンスとして使用されてよく、NR-PSS/NR-SSSによって占有されていないRB(またはサブキャリア)のみに対して基準DMRSを使用することが可能であり得る。従って、標識DMRSは、NR-PSSおよびNR-SSSと重複する帯域幅のNR-PBCHの第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボル上にマッピングされる。これは、標識DMRSに使用されるシーケンスの長さを増大させることができ、標識DMRSの性能を改善することができる。
上記の設計では、第1のシーケンスは、NR-PBCHの第1のOFDMシンボル上にマッピングされ、第2のシーケンスは、第2のOFDMシンボル上にマッピングされる。1つのOFDMシンボル内の2つのシーケンスを交互にすることも可能であり得る。従って、シーケンスは、NR-PBCHの交互のOFDMシンボルのDMRS RE上にマッピングされる。これは、シーケンスのうちの1つを使用してチャネル推定性能を改善することができる。それは、第2のシーケンスのダイバーシティ、ひいてはSBTIの検出を改善することもできる。このパターンは、図33に示され、櫛型パターンの2つのシーケンスのNR-PBCH DMRS分布を示す。
図33は、櫛型パターンの2つのシーケンスのNR-PBCH DMRS分布の例3300である。図33では、r1 3304~3310は、基準DMRSがマッピングされるREを示し、r2 3312~3316は、標識DMRSがマッピングされるREを示す。NR-PBCH1 3302を参照すると、r1 3304~3310は、r2 3312~3316間に分散されている。NR-PBCH2 3318を参照すると、r1 3320~3324は、r2 3326~3332間に分散されている。
この櫛型パターンは基準DMRSおよび標識DMRSを送信するために使用され得る。1つの設計では、基準DMRSシーケンスは、セルIDのみを使用して生成され得る。これは、SBTIを使用して修正されて標識DMRSシーケンスを生成することができる。
別のオプションでは、既知のベースシーケンスが生成される。このシーケンスは、セルIDを使用して修正されて基準DMRSのシーケンスを生成する。ベースシーケンスはまた、SBTIを使用して修正されて標識DMRSのシーケンスを生成する。
単純なパターンケースと同様に、SBTIの関数としての別の修正が、gold符号のMシーケンスについての線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR)の異なる初期設定、gold符号のMシーケンスの周波数または環状シフト、goldシーケンス周波数または環状シフト、循環シフト、および/または1つもしくは複数の元のシーケンス上のスクランブリングのうちの1つまたは複数で実行され得る。
単純なパターンケースと同様に、NR-PSSおよびNR-SSSは、中央RBについてのチャネル推定および予等化のために使用されてよい。NR-PSS/NR-SSSによって占有されていないRB(またはサブキャリア)のみに対して基準DMRSを使用することが可能である。従って、標識DMRSは、NR-PSSおよびNR-SSSと重複する帯域幅のNR-PBCHの第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボル上にマッピングされる。これは、標識DMRSに使用されるシーケンスの長さを増大させることができ、従って、標識DMRSの性能を改善することができる。
短いLFSR goldシーケンスがシフトレジスタを用いて実装され得る。このようにして、異なる長さのシフトレジスタがgoldシーケンスを生成するために使用され得る。例えば、短い長さの場合として、長さ7のLFSRが使用される場合、以下のようになる。
c(n)=(x1(n)+x2(n))mod2
x1(n+7)=(x1(n+4)+x1(n))mod2
x2(n+7)=(x2(n+1)+x2(n))mod2
1つのまたは両方のMシーケンスが、状態x(0)=0、x(1)=0、x(2)=0,…,x(5)=0,x(6)=1で初期設定され得る。1つのみのLFSRが[00001]で初期設定される場合、別のLFSRは、SSブロック時間インデックスもしくはセルIDまたは両方の組み合わせを使用して初期設定されてよい。
長いLFSR Goldシーケンスが追加でまたは組み合わせて使用されてよい。長いLFSR goldシーケンスも、より長いシフトレジスタを用いて生成されてよく、出力を選択する際に、シフト(Nc)が、望ましい長さのgoldシーケンスの部分を選択するために使用されてよい。
c(n)=(x1(n+Nc)+x2(n+Nc))mod2
x1(n+31)=(x1(n+3)+x1(n))mod2
x2(n+31)=(x2(n+3)+x2(n+2)+x2(n+1)+x2(n))mod2
Ncは、整数として定義され得る。例えば、Nc=1600である。
非常に長い、例えば長さ64のLFSR goldシーケンスも、より長いシフトレジスタによって生成されてよく、出力を選択する際に、シフト(Nc)が、望ましい長さのgoldシーケンスの部分を選択するために使用されてよい。
c(n)=(x1(n+Nc)+x2(n+Nc))mod2
x1(n+63)=(x1(n+1)+x1(n))mod2
x2(n+63)=(x2(n+38)+x2(n+13)+x2(n+1)+x2(n))mod2
この例では、
である。ここで、Ncは、はるかに大きな整数としてよく、良好な相関シーケンスを見つけるように実験的に求められてよい。
上記のシーケンスのいずれも、変調(BPSK/QPSK)前にスクランブリングが適用されてもよい。スクランブリング符号は、同様の長さのLFSRから生成され得る。
循環シフトが、いずれかのGoldシーケンスに変調(BPSK/QPSK)後に適用されてもよい。
循環シフトは、
の形式とすることができ、ここで、m=0,1,…,M-1であり、iはシフトインデックスである。この例では、seqは、元の変調されたシーケンスであり、seqCSは、循環シフトを伴うシーケンスである。
変調がシーケンスに対して使用され、上記のシーケンスの全てがBPSKまたはQPSK変調され得る。
BPSKを使用するとき、r(m)=(1-2・c(m))である。ただし、
QPSKを使用して、各2ビットは、以下のような1つのシンボルに結合され得る。
ただし、
の距離を離れているビットが、以下のような1つのシンボルに結合され得る。
ただし、
実施形態において、NR-PBCH DMRS時間ブロックID標識/検出が実装され得る。MシーケンスLFSRの異なる初期設定が実行されてもよい。
例として、
c(n)=(x1(n)+x2(n))mod2
x1(n+7)=(x1(n+4)+x1(n))mod2
x2(n+7)=(x2(n+1)+x2(n))mod2
によって定義されたgold符号を考える。
x1は第1のMシーケンスであり、x2は第2のMシーケンスであって、gold符号を生成する。gold符号を生成するのに使用されるmシーケンスx1、x2の一方または両方を生成するためのLFSRは、SBTIもしくはセルIDまたは両方の組み合わせを使用して、またはRNTI、スロット番号、セルID、ハーフフレームなど、さらに多数の変数の組み合わせを使用して初期設定され得る。
これらの初期設定の様々な例が以下に列挙される。
オプション1:
オプション2:
ここで、xは既知の整数である。オプション3:
ここで、xは、Llfsr-1-10よりも小さい整数である。
を示すために10ビットが使用されるためである。オプション4:
オプション5は、オプション4のより一般化されたオプションであり得る。
ここで、x1からx5は、最良の相関特性を有するように実験的に決定され得る。さらに他のオプションも可能である。
2つの異なる初期設定を使用して2つの異なるgoldシーケンスを生成することも可能であり得る。例えば、基準DMRSをもたらす第1のシフトが予等化のために使用されてよく、標識DMRSをもたらす別のシフトがSBTIを示すために使用されてよい。
1つのシーケンスのみが使用される場合、部分的コヒーレント/部分的非コヒーレント検出が実行され得る。受信機においてSBTIを検出するために(Mシーケンスの異なる初期設定を使用して)goldシーケンスの異なる仮説が生成される。
個別のMシーケンスの周波数または循環シフトが適用され得る。
c(n)=(xm0
1(n)+xm1
2(n))mod2
x1(n+7)=(x1(n+4)+x1(n))mod2
x2(n+7)=(x2(n+1)+x2(n))mod2
ただし、
循環シフト値m0、m1は、結合してまたは別個にセルIDおよび/またはSBTIによって決定される。セルID、SBTI、およびm0、m1の間の関係、並びにPSS/SSSの検出からのセルIDの知識を知ることにより、SBTIについて仮説が生成されてよく、どのSBTIがgold符号において示されたかを検出するために使用されてよい。
Mシーケンスにおける2つの異なる循環シフトを使用して2つの異なるgoldシーケンスを生成することが可能であり得る。基準DMRSをもたらす第1のシフトが予等化のために使用され、標識DMRSをもたらす別のシフトがSBTIを示すために使用される。1つのシーケンスのみが使用される場合、部分的コヒーレント/部分的非コヒーレント検出が実行され得る。受信機においてSBTIを検出するために(個々のMシーケンスの異なる周波数シフトを使用して)異なる仮説が生成される。
goldシーケンスの周波数または循環シフトは以下の通りであり得る。
r=c((n+m0)modL)
c(n)=(x1(n)+x2(n))mod2
x1(n+7)=(x1(n+4)+x1(n))mod2
x2(n+7)=(x2(n+1)+x2(n))mod2
循環シフト値m0は、セルIDおよび/またはSBTIによって決定される。セルID、SBTI、およびm0の間の関係、並びにPSS/SSSの検出からのセルIDの知識を知ることにより、SBTIについて仮説が生成されてよい。また、どのSBTIがgold符号によって示されたかを検出する。これは、「個別Mシーケンスの循環シフト」の特殊なケースであり、両方のシーケンスが同じシフトを有する(m0=m1)。
周波数における2つの異なる循環シフトを使用して2つの異なるgoldシーケンスを生成することが可能であり得る。1つは予等化のために使用され、もう1つはSBTIを示すために使用される。
1つのシーケンスのみが使用される場合、部分的コヒーレント/部分的非コヒーレント検出が実行され得る。受信機においてSBTIを検出するために、例えば、このgoldシーケンスの異なる周波数シフトを使用して、異なる仮説が生成されてよい。
図34は、循環シフトを使用したDMRSおよびSBTI標識の例3400である。図35は、櫛型パターンでの循環シフトを使用したDMRSおよびSBTI標識の例3500である。循環シフト技法が採用されてよく、いくつかの例が本明細書に示されている。第1のシーケンス(基準DMRS)は、以下の手順を使用して生成される。
初期値cinitを使用して、長さ144のシーケンスc
を生成することができる。NR-PBCHの第1のOFDMシンボルについての復調基準信号
が、QPSK変調され、
によって定義される。
上式において、
は、NR-PBCH送信のリソースブロックにおける指定された帯域幅を示す。疑似ランダムシーケンスc(i)が、本明細書に説明されている1つまたは複数の実施形態に従って定義され得る。
第2のシーケンス(標識DMRS)が、以下の手順を使用して生成される。NR-PBCHの第2のOFDMシンボルについての復調基準信号が、第1のシンボルのシーケンスに対する循環シフトによって生成される。
この例では、いくつのビットがSSブロックタイミングインデックスについて示される必要があるかに応じて、k=2または3である。これらのシーケンスは、櫛型パターンの単純なパターンでマッピングされ得る。循環シフトの循環的性質により、基準DMRSと標識DMRSの両方の8番目のトーンが同一である。この特性は、受信機でCFOを推定するために使用されてよく、循環シフトは、SBTIを推定するために使用されてよい。
CFO推定は、
を使用して実行されてよく、ここで、fcは、キャリア周波数であり、ΔnOFDM=2(2つのOFDMシンボル間の距離)である。この特性は以下に説明される。
例として、m=0:17の場合の
が表1に示される。
表1に示される8行(行0~8)は、異なるSBTIを示すために使用される異なる循環シフトを表す。異なる行は、DMRS REに対し使用される乗数の値を示すために使用される。これらの循環シフトは互いに直交する。
循環シフトされたDMRSは、時間領域に適用されてもよい。周波数領域における位相シフトが時間領域における時間インデックスオフセットへ変換する。これは、(複数の仮説検証なしに)SBTIのより速い検出をもたらすことができる。
従って、(DMRSpbch2/DMRSpbch1)の比は、(チャネルがシンボル間で大きく変化していない場合に)チャネルなしの差分推定である。各SBTIについてのこれらの比のIFFTは、互いの時間シフトされバージョンである。従って、SBTIのコヒーレント検出は、迅速に、より低い複雑さで実行され得る。
SBTIの関数であり得るスクランブリングシーケンスが、標識DMRSを生成するために基準DMRSに適用されてよい。受信機に知られているスクランブリングパターンを使用して、SBTIを見出すための仮説が生成されてよく、それによってSBTIが検出され得る。
PBCH DMRSのREの送信電力が、PBCHデータのREのそれよりも高くなる可能性がある。これを実現するために、既知のファクタでの電力ブーストがPBCH DMRS送信に適用され得る。受信機におけるこのファクタの知識は重要であり得る。
本発明の特徴および要素が好ましい実施形態で特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、好ましい実施形態の他の特徴および要素なしに単独で、または本発明の他の特徴および要素を有するもしくは有しない様々な組み合わせで使用され得る。図に示されるビームの各々が特定の方向に関して例示されているが、これは説明のためであり、特定のビーム形式、幅または方向に関する限定は意図されていないことに留意されたい。
本明細書に説明された実施形態は、LTE、LTE-A、New Radio(NR)または5G固有プロトコルを考慮しているが、本明細書に説明された実施形態はこのシナリオに限定されず、他の無線システムにも適用可能であることは理解されよう。
特定の組み合わせで特徴および要素が上述されたが、各特徴または要素は単独でまたは他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用され得ることは、当業者には理解されよう。また、本明細書に説明された実施形態は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続を介して送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、並びにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、これらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために、ソフトウェアと関連するプロセッサが使用され得る。