JP7161832B2 - ハンドオーバ実行におけるマルチビームランダムアクセス手順 - Google Patents

ハンドオーバ実行におけるマルチビームランダムアクセス手順 Download PDF

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Description

本開示は、全体として、無線通信に関し、より詳細には、マルチビームランダムアクセス手順に関する。
ロングタームエボリューション(LTE)では、RRC_CONNECTEDユーザ機器(UE)は、UEがセルを変更する必要があるときにハンドオーバを実施する。これは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)36.300に概説されている。
図1Aおよび1Bは、3GPP TS 36.300に記載されているようなハンドオーバを示している。ステップ1-0で、ソースエボルブドノードB(eNB)10内のUEコンテキストは、接続確立時または最後のトラッキングエリア(TA)更新時に提供された、ローミングおよびアクセス制限に関する情報を包含している。ステップ1-1で、ソースeNB 10は、ローミングおよびアクセス制限情報、ならびに例えば、利用可能な複数周波数帯情報にしたがって、UE 5の測定手順を設定する。ソースeNB 10によって提供される測定値は、UE 5の接続モビリティを制御する機能を支援してもよい。
ステップ1-2で、MEASUREMENT REPORTが始動され、UE 5によってソースeNB 10に送出される。ステップ1-3で、ソースeNB 10は、MEASUREMENT REPORTおよび無線リソース管理(RRM)情報に基づいて、UE 5をハンドオフする判断をする。ステップ1-4で、ソースeNB 10は、HANDOVER REQUESTメッセージをターゲットeNB 15に対して発行して、ターゲット側でハンドオーバを準備するのに必要な情報を渡す。この情報は、例えば、ソースeNB 10におけるUE X2シグナリングコンテキスト参照、UE S1エボルブドパケットコア(EPC)シグナリングコンテキスト参照、ターゲットセルID、KeNB*(ソースeNBによって生成されるキーであって、他のキーを生成するのにターゲットeNBにおいてKeNBとして使用されるキー)、無線リソース制御(RRC)コンテキスト(ソースeNB 10におけるUE 5のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を含む)、アクセス層(AS)コンフィギュレーション、ソースセルのエボルブドパケットシステム(EPS)無線アクセスベアラ(E-RAB)コンテキストおよび物理層IDに、起こり得る無線リンク障害(RLF)復旧に対する短いメッセージ認証コード-完全性(MAC-I)を加えたものを含んでもよい。UE X2/UE S1シグナリング参照によって、ターゲットeNB 15がソースeNB 10およびEPCに対処できるようになる。E-RABコンテキストは、必要な無線ネットワーク層(RNL)およびトランスポートネットワーク層(TNL)アドレス情報、ならびにE-RABのサービス品質(QoS)プロファイルを含む。
ステップ1-5で、リソースをターゲットeNB 15によって許可できる場合、ハンドオーバが成功する可能性を増加させるため、受信したE-RAB QoS情報に応じて、ターゲットeNB 15によってアドミッション制御が実施されてもよい。ターゲットeNB 15は、受信したE-RAB QoSにしたがって必要なリソースを設定し、C-RNTIおよび任意にランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを保存する。ターゲットセルで使用されるASコンフィギュレーションは、独立して(即ち、「確立」)、またはソースセルで使用されるASコンフィギュレーションと比較した差分として(即ち、「再構成」)指定することができる。
ステップ1-6で、ターゲットeNB 15は、L1/L2を用いてハンドオーバを準備し、HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージをソースeNB 10に送出する。HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージは、ハンドオーバを実施するためのRRCメッセージとしてUE 5に送出されるトランスペアレントコンテナを含む。コンテナは、選択されたセキュリティアルゴリズムに対する新しいC-RNTIターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子を含み、また、専用RACHプリアンブルおよび場合によっては他の何らかのパラメータ(例えば、アクセスパラメータ、システム情報ブロック(SIB)など)を含んでもよい。HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージはまた、必要に応じて、転送トンネルのためのRNL/TNL情報を含んでもよい。
ソースeNB 10がHANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEを受信するとすぐに、またはハンドオーバコマンドの送信がダウンリンク(DL)で開始されるとすぐに、データ転送が開始されてもよいことに留意されたい。
更に詳細に後述するように、残りのステップ1-7~1-16は、ハンドオーバ中のデータ損失を回避する手段を提供するものであり、3GPP TS 36.300のセクション10.1.2.1.2および10.1.2.3に更に詳述されている。
ステップ1-7で、ターゲットeNB 15は、ソースeNB 10によってUE 5に向かって送出される、ハンドオーバを実施するRRCメッセージ(即ち、mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を生成する。ソースeNB 10は、メッセージの必要な完全性保護および暗号化を実施する。UE 5は、必要なパラメータ(例えば、新しいC-RNTI、ターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子、および任意に専用RACHプリアンブル、ターゲットeNB SIBなど)を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信し、ハンドオーバを実施するようにソースeNB 10によって命令される。UE 5は、ソースeNB 10に対してハイブリッド自動再送要求(HARQ)/自動再送要求(ARQ)応答を送達するため、ハンドオーバ実行を遅らせる必要はない。
ステップ1-8で、ソースeNB 10は、SN STATUS TRANSFERメッセージをターゲットeNB 15に送出して、(例えば、無線リンク制御(RLC)確認型モード(AM)に対する)PDCP状態保存が適用されるE-RABのアップリンク(UL)パケットデータ収束プロトコル(PDCP)シーケンス番号(SN)受信側状態およびDL PDCP SN送信側状態を搬送する。UL PDCP SN受信側状態は、第1の失われたULサービスデータユニット(SDU)のPDCP SNを少なくとも含み、かかるSDUが存在する場合、UE 5がターゲットセルにおける再送信を必要とする順番誤りUL SDUの受信側状態のビットマップを含んでもよい。DL PDCP SN送信側状態は、ターゲットeNB 15がPDCP SNをまだ有していない新しいSDUに割り当てるべき、次のPDCP SNを示す。ソースeNB 10は、UE 5のE-RABがいずれもPDCP状態を保存して処理されるべきでない場合、このメッセージの送出を省略してもよい。
mobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを受信した後、ステップ1-9で、UE 5は、専用RACHプリアンブルがmobilityControlInformationで示された場合は無競合手順に続いて、または専用プリアンブルが示されなかった場合は競合ベースの手順に続いて、ターゲットeNB 15に対する同期を実施し、RACHを介してターゲットセルにアクセスする。UE 5は、ターゲットeNB固有のキーを導出し、選択されたセキュリティアルゴリズムがターゲットセルで使用されるように設定する。
ステップ1-10で、ターゲットeNB 15は、UL割振りおよびタイミングアドバンスに応答する。
UE 5がターゲットセルにアクセスするのに成功していると、ステップ1-11で、UE 5は、可能であれば常にULバッファ状態報告(BSR)とともに、ターゲットeNB 15に対して、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ(C-RNTI)を送出してハンドオーバを確認して、UE 5に対するハンドオーバ手順が完了したことを示す。ターゲットeNB 15は、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージで送出されたC-RNTIを検証する。
次に図1Bを参照すると、ターゲットeNB 15はここで、UE 5へのデータ送出を始めることができる。ステップ1-12で、ターゲットeNB 15は、PATH SWITCH REQUESTメッセージをモビリティ管理エンティティ(MME)20に送出して、UE 5がセルを変更したことをMME 20に通知する。ステップ1-13で、MME 20は、MODIFY BEARER REQUESTメッセージをサービングゲートウェイ25に送出する。ステップ1-14で、サービングゲートウェイ25はDLデータパスをターゲット側に切り替える。サービングゲートウェイ25は、古いパスの1つまたは複数の「エンドマーカー」パケットをソースeNB 10に送出し、次に任意のユーザプレーン/TNLリソースをソースeNB 10に向けて解除することができる。
ステップ1-15で、サービングゲートウェイ25は、MODIFY BEARER RESPONSEメッセージをMME 20に送出する。ステップ1-16で、MME 20は、PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージを用いてPATH SWITCH REQUESTメッセージを確認する。ステップ1-17でUE CONTEXT RELEASEメッセージを送出することによって、ターゲットeNB 15はソースeNB 10にハンドオーバの成功を通知し、ソースeNB 10によるリソースの解除を始動する。ターゲットeNB 15は、PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージがMME 20から受信された後、このメッセージを送出する。
UE CONTEXT RELEASEメッセージを受信すると、ステップ1-18で、ソースeNB 10は、UEコンテキストに関連する無線および制御プレーン関連リソースを解除することができる。任意の進行中のデータ転送が継続してもよい。
ホームeNB(HeNB)が関与するX2ハンドオーバが使用される場合、またソースHeNBがHeNBゲートウェイ(GW)に接続される場合、HeNB GWがUEコンテキストに関連する全てのリソースを解除してもよいことを指示するために、明確なGWコンテキスト解除指示を含むUE CONTEXT RELEASE REQUESTメッセージがソースHeNBによって送出される。ハンドオーバ実行、および特にランダムアクセス手順に関して、3GPP TS 38.331仕様書は以下を定義している。
5.3.5.4 UEによるmobilityControlInformationを含むRRCConnectionReconfigurationの受信(ハンドオーバ)
RRCConnectionReconfigurationメッセージがmobilityControlInfoを含み、UEがこのメッセージに含まれるコンフィギュレーションに準拠することができる場合、UEは以下を行うものとする。
1> タイマーT310が稼動していればこれを停止する。
1> タイマーT312が稼動していればこれを停止する。
1> mobilityControlInfoに含まれるように、タイマー値をt304に設定してタイマーT304をスタートさせる。
1> タイマーT370が稼動していればこれを停止する。
1> carrierFreqが含まれる場合、
2> ターゲットPCellが、targetPhysCellIdによって示される物理的セル識別情報を有する、carrierFreqによって示される周波数にあるものであると見なす。
1> そうでなければ、
2> ターゲットPCellが、targetPhysCellIdによって示される物理的セル識別情報を有する、ソースPCellの周波数にあるものであると見なす。
1> ターゲットPCellのDLに対する同期を始める。

1> MACがランダムアクセス手順の完了に成功した場合、または、
1> MACが、C-RNTIにアドレスされたPDCCH送信の受信の成功を示した場合、
2> タイマーT304を停止する。
LTEランダムアクセス手順は2つの形態で行われるので、アクセスが競合ベース(固有の衝突リスクを示唆する)または無競合どちらかであることが可能になる。競合ベースのランダムアクセスでは、プリアンブルシーケンスがUEによって無作為に選ばれることにより、1つを超えるUEが同じ署名を同時に送信し、後に続く競合解決プロセスが必要になることがある。ハンドオーバの場合、eNBは、専用の署名をUEに割り振ることによって起こる競合を防ぐ選択肢を有する(無競合)。
競合ベース手順は、(1)プリアンブル送信、(2)ランダムアクセス応答、(3)メッセージ3(MSG.3)の送信、および(4)競合解決メッセージという4つのステップから成る。
図2は、競合ベースのランダムアクセス手順の一例を示している。ステップ201で、UE 5は、ランダムアクセスプリアンブル(L2/L3メッセージサイズに関する1ビットの指示が埋め込まれている)をeNB 15に送出する。プリアンブル送信と関連して、UE 5は、64-Zの物理的ランダムアクセスチャネル(PRACH)競合ベースシーケンスの1つを選択する(Zは、eNodeB 15によって割り振られる無競合プリアンブルに対する番号の割振り)。競合ベース署名のセットは更に2つのサブグループに細分化されるので、プリアンブルの選択は、MSG.3を送信するのに必要な送信リソース量に関連する1ビットの情報を保持することができる。ブロードキャストシステム情報(SI)は、どの署名が2つのサブグループそれぞれにあるか(各サブグループは1ビットの情報の1つの値に対応)、ならびに各サブグループの意味を示す。UE 5は、適切なRACH使用例に必要な送信リソースのサイズに対応するサブグループからシーケンスを選択する(いくつかの使用例は、MSG.3で送信するために数ビットしか必要ないので、小さいメッセージサイズを選ぶことによって不必要なULリソースの割振りが回避される)。適切なリソースサイズを選択して指示する際、UE 5は、UE 5の最大許容電力を超える送信電力を必要とするであろう、MSG.3のリソースが許可されることを回避するために、現在のDLパス損失およびMSG.3の必要な送信電力を考慮に入れる。MSG.3に必要な送信電力は、eNB 15によってブロードキャストされるいくつかのパラメータに基づいて計算されるので、ネットワークは、MSG.3の最大サイズに適合する何らかの柔軟性を有する。eNB 15は、各グループの観察される負荷にしたがって、各サブグループのシーケンス数を制御することができる。
最初のプリアンブル送信電力設定は、パス損失を完全に相殺した開ループ推定値に基づく。これは、シーケンスの受信電力がパス損失とは無関係であることを確保するように設計される。UE 5は、DL参照信号受信電力(RSRP)の測定値を平均化することによって、パス損失を推定する。eNB 15はまた、例えば、所望の受信信号対干渉雑音比(SINR)、RACHプリアンブルに割り振られた時間周波数スロットにおける測定されたUL干渉および雑音レベル、ならびに場合によってはプリアンブル形式に応じて、追加の電力オフセットを設定してもよい。
ステップ202で、eNB 15はランダムアクセス応答(RAR)をUE 5に送出する。RARは、検出されたプリアンブルの識別情報(ランダムアクセスプリアンブルID(RAPID))、UE 5からの後続のUL送信を同期させるタイミング調整命令、MSG.3の送信に対する最初のULリソース許可、一時的なC-RNTIの割当て(次のステップ(競合解決)の結果として恒久的にされてもされなくてもよい)を搬送する。RARはまた、RARが検出されると、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)を用いてスクランブルされ、プリアンブルが送信されるとPRACHリソースを示す。RARメッセージはまた、eNB 15が、ランダムアクセス試行を再び試す前にある期間の間、バックオフするようにUE 5に指示するように設定することができる、「バックオフインジケータ」を含むことができる。UE 5は、開始および終了がeNB 15によって設定され、セル固有のシステム情報の一部としてブロードキャストする、時間窓内でRARを受信することを予期する。UE 5が設定された時間窓内でRARを受信しない場合、再び送信するのに別のシーケンスを選択する。RAR窓の終了後における別のプリアンブルの送信に対する最小遅延は3msである。
eNB 15は、送信された各プリアンブルの送信電力が固定の段階ずつ増加するように、プリアンブル電力増減を設定してもよい。eNB 15は、電力に関する電力増減の段階、およびランダムアクセス障害を申告する前の合計の最大試行回数を設定することができる。
ステップ203で、UE 5はMSG.3をeNB 15に送信する。このメッセージは、物理的アップリンク共有チャネル(PUSCH)における第1のスケジューリングされたUL送信であり、HARQを利用する。RARに割り振られた一時的C-RNTIにアドレスされ、(ハンドオーバの場合)提供されたC-RNTIを保持する。プリアンブル衝突がステップ201で起こった場合、衝突するUEは、RARを通して同じ一時的C-RNTIを受信し、また、リソースのL2/L3メッセージを送信しているとき、同じUL時間周波数リソースで衝突することになる。これにより、衝突するUEを復号できないような干渉がもたらされることがあり、UEは、HARQ再送信の最大数に達した後、ランダムアクセス手順を再び始めてもよい。しかしながら、1つのUEの復号に成功した場合、他のUEに関して競合は未解決のままである。続くDLメッセージ(ステップ204)によって、この競合の迅速な解決が可能になる。
ステップ204で、eNB 15は早期の競合解決のためのメッセージを送出する。競合解決メッセージはHARQを使用する。競合解決メッセージは、C-RNTI(ステップ203でMSG.3メッセージにおいて示された場合)に対して、または一時的なC-RNTIに対してアドレスされ、後者の場合、MSG.3に含まれるUE識別情報を繰り返す。MSG.3の復号に成功した後の衝突の場合、HARQフィードバックは、自身のUE識別情報(またはC-RNTI)を検出するUEによってのみ送信され、他のUEは、衝突があったことを理解し、HARQフィードバックは送信せず、現在のランダムアクセス手順を迅速に出て別の手順を始めることができる。
現在、特定の課題が存在している。例えば、新無線(NR)では、ランダムアクセス中のUEの挙動に影響を及ぼす、LTEとは異なるいくつかの態様がある。1つの変更は、各NRセルにおいて、異なるビーム(または方向)で送信することができる1つもしくは複数の同期信号ブロック(SSB)で構成された、複数のSSBセットが存在し得ることである。これらの方向それぞれに対して、PRACHリソースコンフィギュレーションにいくつかの違いがあり得る。したがって、NRでは、ランダムアクセスを開始する前に、UEはセル内でビーム選択(またはSSB選択)を実施して、時間/周波数リソースおよびシーケンスなどの使用すべきPRACHリソースを導出するものとする。
既存の解決策による上述の問題に対処するため、UEにおける方法が開示される。方法は、メッセージをネットワークノードから受信することを含み、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ターゲットセルと関連付けられたビームと関連付けられる。方法は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得することを含む。方法は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定することを含む。方法は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施することを含む。
特定の実施形態では、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定することは、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすと決定することを含んでもよい。
特定の実施形態では、ランダムアクセスを実施することは、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすと決定された少なくとも1つのビームと関連付けられた専用RACHリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、少なくとも1つのビームは、複数のビームを含んでもよく、ランダムアクセスを実施することは、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて複数のビームの1つを選択することと、選択されたビームと関連付けられた専用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含んでもよい。特定の実施形態では、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、最大の測定量を有するビーム、時間領域RACHリソースが最初に起こるビーム、およびある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームのうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、ターゲットセルに対する共通のRACHリソースに関する情報を受信することを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は更に、ランダムアクセスを実施するため、共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先することを含んでもよい。特定の実施形態では、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定することは、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすビームがないと決定することを含んでもよく、ランダムアクセスを実施することは、共通のRACHリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、参照信号受信電力(RSRP)閾値、参照信号受信品質(RSRQ)閾値、および信号対干渉雑音(SINR)閾値のうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形では、ターゲットセルと関連付けられたビームは、同期信号/物理的ブロードキャストチャネルブロック(SSB)を含んでもよい。
特定の実施形態では、ターゲットセルと関連付けられたビームは、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースを含んでもよい。
特定の実施形態では、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得することは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して1つまたは複数の測定を実施することを含んでもよく、1つまたは複数の測定はビーム品質を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数の測定は、RSRP測定、RSRQ測定、およびSINR測定のうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得することは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して過去に実施された1つまたは複数の測定の結果を取得することを含んでもよく、1つまたは複数の過去に実施された測定はビーム品質を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数の過去に実施された測定は、RSRP測定、RSRQ測定、およびSINR測定のうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、ランダムアクセスを実施することは、ランダムアクセス手順を開始することを含んでもよく、方法は更に、ランダムアクセス手順の開始に応答してタイマーをスタートさせることを含んでもよい。
特定の実施形態では、受信メッセージはハンドオーバコンフィギュレーションメッセージであってもよく、ランダムアクセス手順は、ハンドオーバコンフィギュレーションメッセージの受信に応答して開始されてもよい。特定の実施形態では、タイマーはハンドオーバ障害タイマーを含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は、ビーム障害を検出することを含んでもよい。ランダムアクセス手順は、ビーム障害の検出に応答して開始されてもよく、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含むメッセージは、ビーム障害が検出された後に受信されてもよい。特定の実施形態では、タイマーはビーム障害復旧タイマーを含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、タイマーが終了する前にランダムアクセス応答メッセージを受信することを含んでもよい。特定の実施形態では、受信したランダムアクセス応答メッセージは、UEをバックオフさせる命令を含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、タイマーが終了する前にランダムアクセス応答メッセージを受信していないと決定することを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は更に、ランダムアクセスを実施するため、異なるビームを選択することを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は更に、UEの送信電力を増加させることと、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを再評価することとを含んでもよい。
また、UEが開示される。UEは、受信機と、送信機と、受信機および送信機に結合された処理回路構成とを備える。処理回路構成は、メッセージをネットワークノードから受信するように設定され、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ターゲットセルと関連付けられたビームと関連付けられる。処理回路構成は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得するように設定される。処理回路構成は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定するように設定される。処理回路構成は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施するように設定される。
また、コンピュータプログラムが開示され、コンピュータプログラムは、UEにおいて上述の方法を実施するように設定された命令を含む。
また、コンピュータプログラム製品が開示され、コンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサで実行されると、UEにおいて上述の方法を実施するように設定された、コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムを含む。
また、ネットワークノードにおける方法が開示される。方法は、メッセージをUEに送信することを含み、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ネットワークノードと関連付けられたビームと関連付けられる。方法は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、UEとのランダムアクセスを実施することを含む。
特定の実施形態では、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たしてもよい。
特定の実施形態では、ランダムアクセスを実施することは、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たす少なくとも1つのビームと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、ランダムアクセスプリアンブルをUEから受信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、少なくとも1つのビームは、複数のビームを含んでもよく、ランダムアクセスを実施することは、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいてUEによって選択された複数のビームのうち1つと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、ランダムアクセスプリアンブルをUEから受信することを含んでもよい。特定の実施形態では、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、最大の測定量を有するビーム、時間領域RACHリソースが最初に起こるビーム、およびある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームのうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられたビームはいずれも、ランダムアクセスを実施するための第1のセットのうち1つまたは複数の基準を満たさなくてもよく、方法は、ネットワークノードに対する共通のRACHリソースに関する情報を送信することと、共通のRACHリソースにおいてランダムアクセスプリアンブルをUEから受信することとを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は、ランダムアクセスを実施するため、共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先するように、UEを設定することを含んでもよい。
特定の実施形態では、第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、参照信号受信電力(RSRP)閾値、参照信号受信品質(RSRQ)閾値、および信号対干渉雑音(SINR)閾値のうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノードと関連付けられたビームは、SSBを含んでもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノードと関連付けられたビームは、CSI-RSリソースを含んでもよい。
特定の実施形態では、送信メッセージは、ハンドオーバコンフィギュレーションメッセージであってもよい。
特定の実施形態では、送信メッセージは、UEのビーム障害検出に応答して送信されてもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、ランダムアクセス応答メッセージをUEに送信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノードは、ターゲットネットワークノードであってもよい。
また、ネットワークノードが開示される。ネットワークノードは、受信機と、送信機と、受信機および送信機に結合された処理回路構成とを備える。処理回路構成は、メッセージをUEに送信するように設定され、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ネットワークノードと関連付けられたビームと関連付けられる。処理回路構成は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、UEとのランダムアクセスを実施するように設定される。
また、コンピュータプログラムが開示され、コンピュータプログラムは、ネットワークノードにおいて上述の方法を実施するように設定された命令を含む。
また、コンピュータプログラム製品が開示され、コンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサで実行されると、ネットワークノードにおいて上述の方法を実施するように設定された、コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムを含む。
本開示の特定の実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。一例として、特定の実施形態は、有利には、T304タイマーが終了しない限り、UEが無競合ランダムアクセスまたは競合ベースのランダムアクセスを実施できるようにし、それによって障害を回避してもよい。他の利点は当業者には容易に明白となる。特定の実施形態は、上記に列挙した利点を1つも有さないか、そのいくつか、または全てを有してもよい。
開示される実施形態ならびにそれらの特徴および利点を更に完全に理解するため、以下、添付図面と併せて以下の説明を参照する。
3GPP TS 36.300に記載されているようなハンドオーバを示す図である。 3GPP TS 36.300に記載されているようなハンドオーバを示す図である。 競合ベースのランダムアクセス手順の一例を示す図である。 特定の実施形態による、無線通信ネットワークの一例を示す図である。 特定の実施形態による、マルチビームランダムアクセス手順の一例を示す図である。 特定の実施形態による、マルチビームランダムアクセス手順の一例を示す図である。 特定の実施形態による、UEにおける方法を示すフローチャートである。 特定の実施形態による、仮想化装置を示す概略ブロック図である。 特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法の一例を示す図である。 特定の実施形態による、仮想化装置を示す概略ブロック図である。 特定の実施形態による、UEの一実施形態を示す図である。 特定の実施形態による、仮想化環境を示す概略ブロック図である。 特定の実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される電気通信ネットワークの一例を示す図である。 特定の実施形態による、部分無線接続を通じて基地局を介してUEと通信しているホストコンピュータの一例を示す図である。 特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。 特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。 特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。 特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。
以下、本明細書において想到される実施形態のいくつかについて、添付図面を参照して更に十分に記載する。しかしながら、他の実施形態が本明細書に開示する主題の範囲内に含まれ、開示する主題は、本明細書で説明する実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではなく、それよりもむしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供されるものである。
一般に、本明細書で使用する全ての用語は、異なる意味が明確に与えられない限り、ならびに/あるいは異なる意味がその用語を使用している文脈から示唆されない限り、関連技術分野におけるそれらの本来の意味にしたがって解釈されるべきものである。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどに対する全ての参照は、別の形で明示的に定義されない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも一例を指すものと広く解釈されるべきである。本明細書に開示するいずれかの方法のステップは、あるステップが別のステップの後または前に行われると明示的に記載されない限り、ならびに/あるいはあるステップが別のステップの後または前に行われなければならないと示唆されない限り、開示する順序で正確に実施されなければならないものではない。本明細書に開示する実施形態のいずれかにおけるあらゆる特徴は、適切であれば、他のいずれかの実施形態に適用されてもよい。同様に、実施形態のいずれかにおけるあらゆる利点は、他のいずれかの実施形態に当てはまることがあり、その逆もまた真である。含まれる実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明白になるであろう。
上述したように、LTEとは異なるNRのいくつかの態様がある。これらの違いは、ランダムアクセス中のUEの挙動に影響を及ぼす。1つの変更は、各NRセルにおいて、異なるビーム(または方向)で送信することができる1つもしくは複数の同期信号ブロック(SSB)で構成された、複数のSSBセットが存在し得る。これらの方向それぞれに対して、PRACHリソースコンフィギュレーションにいくつかの違いがあり得る。したがって、NRでは、ランダムアクセスを開始する前に、UEはセル内でビーム選択(またはSSB選択)を実施して、使用すべきPRACHリソース(時間/周波数リソースおよびシーケンスなど)を導出する。
各セルは、異なるビームで追加のリソース信号(例えば、CSI-RS)をビーム形成し、UEにPRACHリソースとCSI-RSとの間のマッピングを提供することができ、それによって少なくともハンドオーバ中にCSI-RSに基づいてビーム選択を実施できることが合意されている。それに加えて、接続モードにおける新無線(NR)についてのRACH手順に関する以下のRAN1会議で、以下の合意がなされた。
RAN1 #86の2で、以下の合意に達した。
送信(Tx)/受信(Rx)の相互関係が少なくとも複数ビーム動作に関してgNodeB(gNB)で利用可能なとき、以下のRACH手順が少なくとも待機モードのUEに関して考慮されることが合意された。第一に、DLブロードキャストチャネル/信号に関する1つまたは複数の機会とRACHリソースのサブセットとの間の連関が、ブロードキャストシステム情報によってUEに通知されるか、またはUEには分かっている。「非連関」のシグナリングは更なる検討が必要(FFS)である。同様に、RACHプリアンブルの詳細な設計については更に検討されるべきである。第二に、DL測定および対応する連関に基づいて、UEはRACHリソースのサブセットを選択する。RACHプリアンブル送信に対するTxビーム選択か否かは更なる検討が必要である。第三に、gNBにおいて、UEのDL Txビームは、検出されたRACHプリアンブルに基づいて取得することができ、またメッセージ2に適用されるであろう。メッセージ2におけるUL許可は、MSG.3の送信タイミングを示してもよい。Tx/Rxの相互関係を有する場合および有さない場合に対して、共通のランダムアクセス手順が求められるべきである。第四に、Tx/Rxの相互関係が利用可能でない場合、少なくとも待機モードのUEに関して以下を更に考慮することができる。(1)DL TxビームをgNBに報告するか否か、またはどのように報告するか(例えば、RACHプリアンブル/リソース、Msg.3)、ならびに(2)UL TxビームをUEに示すか否か、またはどのように示すか(例えば、RAR)。
それに加えて、RAN1は、UEに関する2つの主要ステップ(Msg1およびMsg2)から成る単純化されたRACH手順の潜在的な利益について検討している。特に、RAN1は以下について考察してきた。(1)Msg1におけるUE識別情報の使用、ならびに(2)Msg2:Msg1におけるUE識別情報に対してアドレスされるランダムアクセス応答。UE識別情報、ならびに単純化されたRACH手順が適用可能であってもよいシナリオの定義および選択は、FFSである。
それに加えて、RACHリソース(即ち、RACHプリアンブルを送出する時間周波数リソース)に関して、またUEがRACHリソースのサブセット内の1つまたは複数の/繰り返されるプリアンブルを送信する必要があるか否かを、ブロードキャストシステム情報によって通知できるかについて、合意に達した。例えば、gNBにおけるTx/Rxの相互関係がない場合、gNB RXビーム掃引を包含するためである。
それに加えて、NRが複数のRACHプリアンブル形式に対応することが更に合意された。形式は少なくとも、より長いプリアンブル長さを有するRACHプリアンブル形式と、より短いプリアンブル長さを有するRACHプリアンブル形式とを含む。署名の数(例えば、RACHシーケンスの数、ペイロードサイズなど)についての課題は、更なる検討が必要である。更に、RACHリソースにおける複数の/繰り返されるRACHプリアンブルに対応することが合意された。単一ビームおよび/またはマルチビーム動作にどのように対応するか、またプリアンブルが同じかまたは異なるかについての課題は、更なる検討が必要である。更に、RACHプリアンブルに関する数秘術は周波数範囲に応じて異なり得ること(周波数範囲ごとにいくつの数秘術が対応するかはFFSである)、およびRACHプリアンブルに関する数秘術が他のULデータ/制御チャネルに関するものとは異なるかもしくは同じであり得ることが合意された。
それに加えて、RACHプリアンブル送信およびRACHリソース選択の評価において、企業は、基地局におけるRxビーム掃引の対応、およびカバレッジの対応(例えば、3GPP TR 38.913に定義された値)の仮定を報告することが合意された。
RAN1 #87で、以下の合意に達した。
以下の選択肢は、連続する複数の/繰り返されるRACHプリアンブルに関して更に考慮できることが合意された。選択肢1:巡回プレフィックス(CP)が連続する複数の/繰り返されるRACHシーケンスの最初に挿入され、RACHシーケンスの間のCP/ガード時間(GT)が省略され、GTが連続する複数の/繰り返されるRACHシーケンスの最後に保存される。選択肢2:CPと同じRACHシーケンスが使用され、GTが連続する複数の/繰り返されるRACHシーケンスの最後に保存される。選択肢3:CP/GTと同じRACHシーケンスが使用される。選択肢4:CPとは異なるRACHシーケンスが使用され、GTが連続する複数の/繰り返されるRACHシーケンスの最後に保存される。選択肢5:CP/GTとは異なるRACHシーケンスが使用される。選択肢2および3に関して、GTを有するおよび有さない同じRACHシーケンスを、異なる直交カバーコードで更に乗算し、送信することができるか否かを、更に検討することが合意された。例えば、Tx/Rxビームの対応が送受信ポイント(TRP)で止まらない場合、連続する複数の/繰り返されるRACHプリアンブルが使用されるであろう。他の選択肢が除外されるものではない。
更に、単一のRACHプリアンブル送信に関して、CP/GTが必要とされることが合意された。例えば、マルチビーム動作に関してTx/Rxビームの対応がTRPまたはUEの両方で止まる場合、単一のRACHプリアンブルが使用されるであろう。
更に、RACHプリアンブル送信の最大帯域幅が、6GHz未満のキャリア周波数の場合は5MHz以下であり、6GHz~52.6GHzのキャリア周波数の場合はX MHz以下であることが合意された。Xは、5、10、および20MHzからダウン選択される。更に、RACHプリアンブルに対して少なくとも1つの基準数秘術が定義され、1.25×n kHz、および15×n kHz(nの整数値は更なる検討が必要)であることが合意された。他の値が除外されるものではない。更に、RACHプリアンブルに対する基準数秘術に基づいて、キャリア周波数に基づいて、スケーラブルな数秘術を用いる複数のRACHプリアンブルに対応することが合意された。
更に、評価のために、Zadoff-Chu(ZC)シーケンスおよびmシーケンスを考慮できることが合意された。しかしながら、他のシーケンスが除外されるものではない。
RAN1 NR AdHoc #1で、以下のことが合意された。
以下の次のステップが合意された。ダウン選択の目的で、次の会議が、以下のRACHサブキャリア間隔(SCS)の代替例の評価を行うまで、ドップラー周波数に対する堅牢性、ビーム掃引レイテンシ、リンクバジェット、セルサイズ、RACH容量、および周波数オフセットを少なくとも考慮する。RACH SCSの代替例は、SCS=[1.25 2.5 5 7.5 10 15 20 30 60 120 240]kHzを含む。RACH SCS=[15 30 60 120 240]の場合、(1)後続のULデータおよび制御と同じSCSを使用する、ならびに(2)後続のULデータおよび制御とは異なるSCSを使用するという、2つの設計上の選択肢があることに留意されたい。それに加えて、Zadoff-Chu、Mシーケンス、Mシーケンスを使用するカバーエクステンションを含むZadoff-Chuという、RACHプリアンブルシーケンスタイプが考慮される。将来的な新しい設計が除外されるものではないことに留意されたい。
単一/マルチビーム動作に関して、以下のことが合意された。複数の/繰り返されるRACHプリアンブル送信に関して、選択肢1、選択肢2、および選択肢4のみを考慮する。選択肢1:CPが連続する複数の/繰り返されるRACH OFDM記号の最初に挿入され、RACH記号の間のCP/GTが省略され、GTが連続する複数の/繰り返されるRACHシーケンスの最後に保存される。選択肢2/4:CPとは同じ/異なるRACHシーケンスが使用され、GTが連続する複数の/繰り返されるRACHシーケンスの最後に保存される。異なる直交カバーコードを用いた多重化を実施するか否か、およびRACHプリアンブルに独立したRACHシーケンスを使用するか否かは、更なる検討が必要である。更に、様々なカバレッジおよび上位互換性に対応するため、CP/GTの長さ、ならびに繰り返されるRACHプリアンブルおよびRACH記号の数における柔軟性に対応することが合意された。これら3つの選択肢の具体的な使用は、RACHサブキャリア間隔およびTRPビーム対応に応じて決まり得ることに留意されたい。
それに加えて、NRは以下のことを定義する。(1)ランダムアクセスプリアンブル形式が、1つまたは複数のランダムアクセスプリアンブルから成ること、(2)ランダムアクセスプリアンブルが、1つのプリアンブルシーケンスにCPを加えたものから成ること、ならびに(3)1つのプリアンブルシーケンスが1つまたは複数のRACH OFDM記号から成ること。更に、UEは、設定されたランダムアクセスプリアンブル形式にしたがって、PRACHを送信することが合意された。
それに加えて、4ステップRACH手順に関して、RACH送信の機会は、単一の特定のTxビームを用いて設定されたPRACHプリアンブル形式を使用してPRACHメッセージ1が送信される、時間周波数リソースとして定義されることが合意された。
それに加えて、4ステップRACH手順に関して、以下のことが合意された。(1)NRが少なくとも、監視されるRAR窓の終了前における単一のMsg.1の送信に対応すること、ならびに(2)NRの4ステップRACH手順が、必要が生じた場合にRAR窓の終了まで複数のMsg.1の送信を除外すべきでないこと。
それに加えて、NR RACH Msg.1再送信(少なくとも、マルチビーム動作の場合)に関して、NRが電力増減に対応することが合意された。UEがビーム切替えを行う場合、作業仮説は、後述する代替例の1つが選択されるというものである(明確な利益が示された場合、複数の代替例間の設定可能性が考慮されてもよい)。代替例1:電力増減のカウンタがリセットされる。代替例2:電力増減のカウンタが不変のままである。代替例3:電力増減のカウンタが増加し続ける。他の代替例または上記のものの組み合わせが除外されるものではない。UEがビームを変更しない場合、電力増減のカウンタは増加し続ける。UEは、パス損失の最近の推定値を使用して、UL送信電力を導出してもよいことに留意されたい。電力増減の段階サイズの詳細はFFSである。更に、再送信中にUEがULビーム切替えを実施するか否かは、UEの実現例次第であることが合意された。UEがどのビームに切り替えるかはUEの実現例次第であることに留意されたい。
RAN1 #88で、以下の合意に達した。
複数の/繰り返されるPRACHプリアンブル形式に関して、NRは少なくとも選択肢1に対応する。RAN1は、他の選択肢を検討し、選択肢1を他の選択肢との比較のためのベースラインと見なす。RACHの容量拡張に関して、直交カバーコード(OCC)を含む/含まない選択肢2、ならびに/あるいは異なるシーケンスを含む選択肢4を考慮することができる。選択肢4に関して、異なるシーケンスとの組み合わせを検討できることが合意されたことに留意されたい。また、選択肢4に関して、PRACH検出の潜在的な複雑性の低減について、2段階または複数段階のUE検出を検討できることが合意されたことに留意されたい。更に、全ての選択肢はビーム切替え時間を考慮することが合意された。プリアンブル/記号の数およびCP/GTの長さはFFSであることが合意された。それに加えて、PRACH送信の領域は、UL記号/スロット/サブフレームの境界に位置合わせすべきであることが合意された。
更に、RACH送信機会においてLTEよりも多数のPRACHプリアンブルシーケンスを有する可能性を考慮した設計を評価することが合意された。評価のため、Mシーケンスを使用するカバーエクステンションを含むZadoff-Chu、Mシーケンス、およびZadoff-Chuシーケンスという、方法を考慮できることが合意された。他の方法が除外されるものではないことに留意されたい。それに加えて、これらの異なるシーケンスのピーク対平均電力比(PAPR)および偽アラームも評価されるべきであることが合意された。
RAR許可に対応するPUSCH(再)送信に関して、更に、以下の代替例を検討することが合意された。代替例1:仕様書においてUL波形が固定される。UL波形はDFT-S-OFDMまたはCP-OFDMのどちらかであることに留意されたい。代替例2:DFT-S-OFDMまたはCP-OFDMを使用するか否かを、ネットワークがUEに通知する(シグナリング方法はFFSであることに留意されたい)。更に、他の代替例は除外されるものではないことが合意された。
無競合ランダムアクセスに関して、以下の選択肢が評価中であることが合意された。選択肢1:監視されるRAR窓の終了前における単一のMsg.1のみの送信。選択肢2:複数の同時のMsg.1を送信するようにUEを設定することができる。複数の同時のMsg.1送信は、異なる周波数リソースを使用すること、および/または異なるプリアンブルインデックスを有する同じ周波数リソースを使用することに留意されたい。選択肢3:監視されるRAR窓の終了前に時間領域における複数のRACH送信の機会を通じて、複数のMsg.1を送信するようにUEを設定することができる。更に、以下はベースラインのUE挙動であることが合意された。UEは、所与のRAR窓内のUEにおける単一のRAR受信を仮定する。NRランダムアクセス設計は、必要が生じた場合、所与のRAR窓内における複数のRARのUE受信を除外するべきでない。
更に、少なくともgNB Tx/Rxビームの対応がない場合に関して、gNBは、Msg2 DL Txビームを決定するため、DL信号/チャネルと、RACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の連関を設定できることが合意された。DL測定および対応する連関に基づいて、UEは、RACHリソースのサブセットおよび/またはRACHプリアンブルインデックスのサブセットを選択する。プリアンブルインデックスは、プリアンブルシーケンスインデックスと、OCCに対応している場合はOCCインデックスとから成る。プリアンブルのサブセットはOCCインデックスによって示すことができることに留意されたい。
RAN1 #88の2で、以下の合意に達した。
NR RACHの容量は、少なくともLTE程度の容量があるものとすることが合意された。かかる容量は、時間/周波数リソースの所与の合計量に対する時間/符号/周波数多重化によって達成される。更に、Zadoff-ChuシーケンスがNRに採用されることが合意された。例えば、高速および大型セルのシナリオに関して、Zadoff-Chuシーケンスに加えて、別のシーケンスタイプおよび/または他の方法を使用することは、FFSである。同様に、大型セルおよび高速の定義はFFSである。容量拡張のため、他のシーケンスタイプおよび/または他の方法を使用することも、FFSである。例えば、少なくともマルチビームおよび低速のシナリオにおける、複数の/繰り返されるPRACHプリアンブル形式に関して、プリアンブルにわたるOCCを含む選択肢2。特に、高速シナリオの複数の/繰り返されるプリアンブルにわたるOCCを含む選択肢2の使用はFFSである。別の例として、複数の異なるZCシーケンスで構成されたPRACHプリアンブル設計。別の例として、選択肢1に加えて正弦変調。
Zadoff-Chuシーケンスタイプに関して、更に、RAN1仕様書は2つのNR-PRACHシーケンス長さ(L)に対応することが更に合意され、ここで
L=839:SCS={1.25,2.5,5}KHz、
ならびに、
L=63/71:SCS={15,30,60,120,240}KHz、および、
L=127/139:SCS={7.5,15,30,60,120}KHz
のうち1つが選択される。更に、各シーケンス長さ、および他のシーケンスタイプに関して対応するSCSはFFSであることが合意された。
更に、RACH MSG.3の波形はDFT-S-OFDMまたはCP-OFDMであり得ることが合意された。ネットワークは、RACHメッセージ3波形をUEに(直接的または間接的に)シグナリングすること、ならびにネットワークは、残りの最小システム情報(SI)においてRACH MSG.3の波形を1ビットとしてシグナリングすることが合意された。
更に、NRにおいて、RACHコンフィギュレーションは少なくとも、(1)RACH時間/周波数情報、および(2)RACHプリアンブル形式を提供することが合意された。
更に、同期信号(SS)ブロックに関する1つもしくは複数の機会と、RACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の連関が、ブロードキャストSIによってUEに通知されるか、またはUEには分かっていること、またはFFSの専用シグナリングであることが合意された。gNBが、Msg2 DL Txビームを決定するため、L3モビリティに関するチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、RACHリソースのサブセットおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の連関を設定することができるか否かは、FFSである。
更に、NRは、UEに対する、非競合ベースのランダムアクセスについてのPRACHリソースの割振りの指示に対応することが合意された。UEに対してPRACHリソースがどのように指示されるかはFFSである。PRACHリソースは、PRACHプリアンブルの時間、周波数、および/またはコードリソースを指してもよいことに留意されたい。
更に、NR RACH Msg.1再送信(少なくとも、マルチビーム動作の場合)に関して、NRが電力増減に対応することが合意された。UEがビーム切替えを行う場合、作業仮説は、後述する代替例の1つが選択されるというものである(明確な利益が示された場合、複数の代替例間の設定可能性が考慮されてもよい)。代替例1:電力増減のカウンタがリセットされる。代替例2:電力増減のカウンタが不変のままである。代替例3:電力増減のカウンタが増加し続ける。代替例4:3GPP R1-1706613のスライド4で提案され、スライド5に示されるようなもの。他の代替例または上記のものの組み合わせが除外されるものではない。
更に、UEがビームを変更しない場合、電力増減のカウンタは増加し続けることが合意された。UEは、パス損失の最近の推定値を使用して、UL送信電力を導出してもよいことに留意されたい。電力増減の段階サイズの詳細はFFSである。更に、再送信中にUEがULビーム切替えを実施するか否かは、UEの実現例次第であることが合意された。UEがどのビームに切り替えるかはUEの実現例次第であることに留意されたい。
RAN1 #89で、以下の合意に達した。
NRは、839のシーケンス長さに対して、PRACHプリアンブル形式0および1に対応することが合意された(下記の表1に示されるようなもの)。
Figure 0007161832000001
作業仮説は、NRが、839のシーケンス長さに対して、下記の表2に示されるPRACHプリアンブル形式に対応するというものである。大型セルの半径に対する制限されたセットおよび他のシーケンスの使用は、FFSである。
Figure 0007161832000002
カバレッジ拡張ZTEのNR-RACHプリアンブル形式に関するR1-1709708 WFでは、CMCCは、LTEのPRACHプリアンブル形式2と比較して、3dBのMCL利得を提供するPRACHプリアンブル形式を導入することを提案した(下記の表3に示されるようなもの)。
Figure 0007161832000003
表3では、Lはシーケンス長さ、Ts=1/(30720)msであることに留意されたい。
L=839の場合、NRは少なくとも1.25kHzのサブキャリア間隔に対応することが合意された。2.5kHzまたは5kHzのどちらに対応するかはFFSである。
更に、L=839よりも短いシーケンス長さの場合、NRは、{15,30,60,120}kHzのSCSでL=127または139のシーケンス長さに対応することが合意された。これは、240kHzのSCSがデータ/制御に利用不能であるという仮定に基づくことに留意されたい。7.5kHzのサブキャリア間隔の使用はFFSである。
更に、RACH設計に関して、(1)ビーム復旧要求、および(2)オンデマンドのSI要求という新しい使用事例を考慮することが合意された。特に、以下の態様を検討することが合意された。(1)上述の新しい使用事例を満たすという要件、(2)容量に対する影響、(3)追加のプリアンブル形式が必要か否か、ならびに(4)RACH手順に対する影響。
更に、UEがビーム切替えを行う場合、電力増減のカウンタは不変のままであることが合意された。最大電力に達した後のUEの挙動はFFSである。
それに加えて、NRは、RACH手順の間、UEのビーム対応能力を報告することに対応しないことが合意された。UEのビーム対応能力は、RACH手順後に報告されることに留意されたい。
更に、ランダムアクセスコンフィギュレーションが残りの最小SI(RMSI)に含まれることが合意された。以下の点について考察を続けることが合意された。(1)全てのランダムアクセスコンフィギュレーション情報が、セル内のRMSIに使用される全てのビームで送信されるか否か、(2)ネットワークがRMSIおよびSSブロックの同じビームセットを使用することが必須であるか否か、ならびに(3)SSブロックおよびRMSIが空間QCLされているか否か。
更に、RAN1は、CSI-RSに基づいた、リソースのCONNECTEDモードにおけるPRACHプリアンブルの送信について考察することが合意された。CSI-RSに基づいた使用例およびコンフィギュレーションの詳細はFFSである。
RAN1 NR AdHoc #2で、以下の合意に達した。
対応形式3における作業仮説が確認された。L=839の形式の場合、無制限のセットに対応することが合意された。更に、制限されたセットに関して、:(1)1.25kHzでは、制限されたセットAに対応し、制限されたセットBはFFSであり、(2)5kHzでは、制限されたセットA、B、または両方に対応している場合、FFSで制限されたセットに対応する。選択肢1を用いるL=127/139の場合、1、2、4、6、および12の直交周波数分割多重(OFDM)記号を含む形式に対応することが合意された。更に、問題が特定された場合、記号の数を調節できることが合意された。
それに加えて、15kHzのSCSの場合、A2、A3、B4のプリアンブル形式が合意された。作業仮説は、A0、A1、B0、B1、B2、B3、C0、C1のプリアンブル形式にも対応するものであることが合意された。
Figure 0007161832000004
上記の表4では、(1)単位はTsで、Ts=1/30.72MHzであり、(2)PRACHプリアンブルは、同じ数秘術のデータに対してOFDM記号の境界と位置合わせされ、(3)RACHプリアンブルが0.5msの境界を越えて、または0.5msの境界から送信される場合、0.5msごとに追加の16Tsが巡回プレフィックス時間(TCP)に含まれるべきであり、(4)形式Aの場合、連続して送信されるRACHプリアンブルのうち最後のRACHプリアンブル内でGPを定義することができる。
30/60/120kHzのSCSの場合、サブキャリア間隔にしたがってプリアンブル形式を換算できることが合意された。例えば、(1)30kHzのSCSの場合、Ts=1/(2×30720)ms、(2)60kHzのSCSの場合、Ts=1/(4×30720)ms、(3)120kHzのSCSの場合、Ts=1/(8×30720)msである。形式のうちいくつかは、全てのSCSに適用可能ではないことがあることに留意されたい。
それに加えて、UEは、少なくとも最近の概算パス損失および電力増減に基づいて、再送信のためのPRACH送信電力を計算することが合意された。パス損失は、少なくとも、PRACHリソース/プリアンブルのサブセットと関連付けられたSSブロックで測定される。更に、最大電力に達するときのUE挙動に関して、再計算された電力がPc,max以上のままである場合、UEは、TXビームを変更した場合であっても最大電力で送信できることが合意された。
更に、全てのランダムアクセスコンフィギュレーション情報が、セル内のRMSIに使用される全てのビームでブロードキャストされることが合意された(即ち、RMSI情報は全てのビームに対して共通である)。
更に、少なくともハンドオーバの場合、ソースセルがハンドオーバコマンドにおいて、RACHリソースとCSI-RSコンフィギュレーションとの間の連関、RACHリソースとSSブロックとの間の連関、および/または専用RACHリソースのセットを示すことができることが合意された(FFSは、時間/周波数/シーケンス)。上述のCSI-RSコンフィギュレーションはUE特異的に設定されることに留意されたい。
更に、無競合の場合、UEは、時間領域における複数の専用RACH送信機会の設定に対応している場合、監視されるRAR窓の終わり前に時間領域における複数の専用RACH送信機会を通じて複数のMsg.1を送信するように設定できることが合意された。「時間領域における専用RACH」に使用される時間リソースは、競合ベースのランダムアクセスの時間リソースとは異なることに留意されたい。また、複数のMsg.1は、同じまたは異なるUE TXビームで送信できることに留意されたい。
更に、競合ベースのランダムアクセスの場合、SSバーストセットにおけるSSブロックと、RACHリソースおよび/またはプリアンブルインデックスのサブセットとの間の連関は、RMSIのパラメータセットによって設定されることが合意された。特に、RAN1は、異なる事例(例えば、gNBにおけるアナログ/ハイブリッド/デジタルビーム整形)に対して、gNBビーム対応のレベル、SSブロックの数、周波数多重PRACHリソースの数、PRACHリソースの時間密度など、同じパラメータセットを使用することを求める。それに加えて、RAN1はパラメータセットを最小限に抑えることを求める。パラメータセットおよび(RMSIまたはMIBで示される場合)SSブロックの数(例えば、実際に送信されるSSブロックの数もしくは最大数(L))は、FFSである。
RAN1 #90で、以下の合意に達した。
NRのPRACHプリアンブルがL=839でSCS=1.25kHzの場合、制限されたセットのタイプAに加えて、Ncsの制限されたセットのタイプBに対応することが合意された。更に、NRのPRACHプリアンブルがL=839でSCSが5kHzの場合、Ncsの制限されたセットのタイプAおよびタイプBに対応することが合意された。
少なくとも、プリアンブル形式A1、B1、B2、B3に関して、作業仮説を確認することが合意された。更に、プリアンブル形式B0の定義は行わず、形式B1に関してTCP値の192から216への変更、および無送信区間時間(TGP)値の96から72への変更は行わないことが合意された。
それに加えて、L=839のRACHプリアンブル形式には、6GHzを超える帯域では対応せず、6GHz未満の帯域では対応することが合意された。更に、短いシーケンス(L=127/139)ベースのプリアンブル形式の場合、6GHzを超える帯域でのRACH送信は、(1)60および120kHzのサブキャリア間隔に対応し、(2)15および30kHzのSCSには対応しないことが合意された。更に、短いシーケンス(L=127/139)ベースのプリアンブル形式の場合、6GHz未満の帯域でのRACH送信は、(1)15および30kHzのサブキャリア間隔に対応し、(2)60および120kHzのサブキャリア間隔には対応しないことが合意された。
更に、シーケンス長さが短いPRACHのプリアンブル形式は、合意された形式A1、A2、A3、B1、B2、B3、およびB4に加えて、プリアンブル形式A0、C0、およびC2に対応することが合意された。
Figure 0007161832000005
更に、LTEにおいて定義されたのと同じ巡回シフト値が、NRのPRACHプリアンブル形式0および1に適用されることが合意された。パラメータ(例えば、遅延スプレッド、無送信時間、フィルタ長さなど)を考慮して、LTEにおいて定義されたのと同じ巡回シフト値を、NRのPRACHプリアンブル形式2および3に適用することができるか否かは、FFSである。
更に、SSブロックと、閾値を満たすSSブロックに基づいたパス損失推定および(再)送信のための対応するPRACHリソースとをどのように選択するかは、UEの実現例次第であることが合意された。UEが閾値を満たすSSブロックを検出しなかった場合、UEが、RACHプリアンブルの目標受信電力を最大送信電力と一致させることを可能にする、任意のSSブロックを選択する柔軟性を有する。UEは、閾値を満たすSSブロックのリストを見つけ出す、RXビームを選択する柔軟性を有する。SSブロックの選択に対する閾値が、仕様書において設定されるかまたは固定であるかは、FFSである。電力増減のカウンタは、UEがメッセージ1における選択されたSSブロックを変更した場合、再送信は変更されないことが合意された。
それに加えて、UEは、「SSブロック送信電力」およびSSブロックRSRPに基づいて、パス損失を計算することが合意された。少なくとも1つの「SSブロック送信電力」値が、RMSIでUEに対して示される。複数の値に対応するか否か、またどのように対応するかはFFSである。SSバーストの異なるSSブロックは、少なくともネットワーク実現例として、異なる電力で、ならびに/または異なるTxビーム整形利得で送信できることに留意されたい。
更に、NRは、ランダムアクセスの問題を示すのに、キャリア当たりの合計最大送信数M(LTEに類似)に対応すること、またMはネットワーク設定可能パラメータであることが合意された。
それに加えて、少なくとも最初のアクセスに関して、RARが、RACHコンフィギュレーションにおいて設定されたCORESETのNR-PDCCHによってスケジューリングされる、NR-PDSCHに保持されることが合意された。RACHコンフィギュレーションにおいて設定されたCORESETは、NR物理的ブロードキャストチャネル(NR-PBCH)において設定されたCORESETと同じ、または異なるものであり得ることに留意されたい。
更に、単一のMsg1 RACHに関して、RAR窓は、Msg1送信の終わりから固定の持続時間後、第1の利用可能なCORESETから開始されることが合意された。固定の持続時間はX T_sであり、Xは全てのRACHの機会に対して同じである。Xの値、およびXが周波数範囲依存であるか否かと同じく、CORESETの開始位置がスロットの境界と位置合わせされるか否かはFFSである。
更に、UEからの単一のMsg1 RACHに関して、RAR窓のサイズは全てのRACHの機会で同じであり、RMSIにおいて設定され、RAR窓はgNBにおける処理時間に適応できることが合意された。最大窓サイズは、処理遅延、スケジューリング遅延などを含む、Msg1受信後における最悪の場合のgNB遅延に応じて決まる。最小窓サイズは、Msg2またはCORESETの持続時間およびスケジューリング遅延に応じて決まる。
更に、最初にアクセスする場合、長いシーケンスベースのプリアンブルまたは短いシーケンスベースのプリアンブルが、RACHコンフィギュレーションで設定されることが合意された。
それに加えて、競合ベースのNRの4ステップランダムアクセス手順の場合、Msg1のSCSはRACHコンフィギュレーションで設定され、Msg2のSCSはRMSIの数秘術と同じであり、Msg3のSCSはMsg1のSCSとは別個のRACHコンフィギュレーションで設定され、Msg4のSCSはMsg2と同じであることが合意された。ハンドオーバに対する無競合RA手順の場合、Msg1のSCSおよびMsg2のSCSはハンドオーバコマンドで提供される。
更に、NRは、(1)競合ベースのランダムアクセスのMsg3を通して、SSブロックインデックス(例えば、最強のSSブロックインデックス)を報告すること、ならびに(2)無競合のランダムアクセス手順のMsg1を通して、複数のSSブロックインデックスを報告すること(例えば、ネットワークは、複数のRACH送信時間およびRACHプリアンブルをUEに割り当てることができる)について、検討することが合意された。UEは、RACH送信時間を選択することによって1つのSSブロックインデックスを、またRACHプリアンブルを選択することによって別のSSブロックインデックスの暗示を伝達することができる。
RAN1 NR AdHoc #3で、以下の合意に達した。
形式2に関して、形式0および1と同じ巡回シフト値が使用される。L=139という作業仮説は、短いシーケンスを使用するRACHプリアンブル形式のシーケンス長さとして採用される。
全てのSCSにおける短いシーケンスベースのPRACH形式に関する巡回シフト(Ncs)値に、1つの共通の表を使用することが合意された。代替例1は、巡回シフト値の数が、4ビットによって表される最大16個の値であるというものである。代替例2は、巡回シフト値の数が、3ビットによって表される最大8個の値であるというものである。
更に、形式3について、以下の表6が使用されることが合意された。下線を引いた値は作業仮説である。
Figure 0007161832000006
更に、制限されたセットは、短いシーケンス長さに基づいたNRのPRACHプリアンブルに対応していないことが合意された。全てのSCSにおける短いシーケンスベースのPRACH形式に関する巡回シフト(Ncs)値に、1つの共通の表を使用することが合意された。巡回シフト値の数は、4ビットによって表される最大16個の値であり、下記の表7が採用された。
Figure 0007161832000007
更に、NRは、PRACHリソースを含むスロットのパターンを、より大きい時間間隔に定義することが合意された。スロット(例えば、SSブロック、UL/DL、Msg1、またはPUSCH)の時間間隔(例えば、5/10/20ms)、パターン、および数秘術は、FFSである。各スロット内でRACHリソースが連続しているか否かもFFSである。代替例1は、スロット内のRACHリソースが連続しているものである。代替例2は、スロット内のRACHリソースが連続していないもの(例えば、2/4/7個の記号におけるCORESETモニタリングの事例を扱うため)である。
更に、少なくとも最初のアクセスに関して、(1)RARのPDSCHが、所与の周波数帯に対してNR UEの最小DL帯域幅内に制約されること、および(2)Msg4のPDSCHが、所与の周波数帯に対してNR UEの最小DL BW内に制約されることが合意された。RARおよびMsg4のPDSCHが最初の有効DL帯域幅内に制約されるか否かは、FFSである。
それに加えて、LSをRAN4に送出して、異なるRACHプリアンブル形式のトーン間隔および帯域幅を通知することが合意された。これらのRACHプリアンブル形式がUEの最小UL帯域幅内に制約されるかをチェックする。
更に、少なくとも最初のアクセスに関して、SSブロックとRACHプリアンブルインデックスおよび/またはRACHリソースとの間の連関は、RMSIで示される実際に送信されたSSブロックに基づくことが合意された。
更に、RARに関して、Msg1送信の終わりとRARのCORESETの開始位置との間のタイミングギャップにXを対応させることができることが合意された。Xの値はシーリング(Δ/(記号持続時間))×記号持続時間であり、記号持続時間はRAR数秘術に基づき、Δは、必要な場合におけるUE Tx-Rx切替えのため(例えば、TDDのため)に十分な時間に適応するものであることが合意された。
更に、RMSIは、Rel-15のSSブロックに対する単一の送信電力のみを示すことが合意された。それに加えて、最初のアクセスに関して、RACHリソースの連関に対するSSブロック選択の閾値は、ネットワークによって設定可能であり、閾値はRSRPに基づくことが合意された。ピンポン効果の扱いを含む詳細はFFSである。
それに加えて、NRは少なくとも、Msg2、Msg3、およびMsg4のスロットベースの送信に対応することが合意された。
また、Msg3はRARのUL許可によってスケジューリングされ、Msg3は、Msg2の無線受信の終わりから最小の時間ギャップ後に送信されることが合意された。gNBは、最小の時間ギャップを確保しながら、Msg3の送信時間をスケジューリングする柔軟性を有する。UE処理能力に対する最小の時間ギャップは、更なる検討が必要である。
多数の課題がFFSのままである。一例として、メッセージ2を搬送するPDCCH/PDSCH DMRSが、UEが送出したプリアンブル/RACHの機会が連関するSSブロックと擬似コロケーション(QCL)されていると仮定して、メッセージ2のPDCCH/PDSCHがUEによって受信されるか否かである。別の例として、受信したRARが連関するgNBによるPRACHプリアンブルの受信に使用されたのと同じRxビームを仮定して、メッセージ3がUEによって送信されるか否かである。更に別の例として、RACHメッセージ3にビームの報告がない場合、メッセージ4を搬送するPDCCH/PDSCH復調参照信号(DMRS)がMsg2のそれとQCLされていると仮定して、メッセージ4のPDCCH/PDSCHがUEによって受信されるか否かは、FFSである。更に別の例として、RACHメッセージ3にビームの報告があるか否かはFFSである。別の例として、RACHメッセージ3におけるビーム報告がメッセージ4のTx QCL仮定に影響を及ぼすか、またどのように影響を及ぼすかは、FFSである。
RACH手順、電力増減/ビーム切替えを介した再送信、およびUL電力推定の測定の扱いに関する全てのRAN1合意にかかわらず、専用RACHリソースが提供される場合は共通のRACHリソースよりも優先されるという高次の原理以外は、専用リソースまたは共通のRACHリソースの使用の間の関係に関して何も合意されておらず、(RAN2#99で合意されたように)T304タイマー終了に基づいてHO障害を申告する前に、共通のRACHリソースを使用して、UEがアクセスを試行することは禁止されない。
高次の原理に対する合意にかかわらず、異なるエラー事例に応じたUEの動作が何であるか、または換言すれば、特にUEが専用リソースを含むビームを見つけ出せないときなどの異なるエラー事例において、UEがどのように優先順位付けを実施すべきかは、不明のままである。また、異なるシナリオにおいて(例えば、UEが、1つのSSBに対して、多くのSSBに対して、1つのCSI-RSに対して、多くのCSI-RSに対して、専用リソースを受信する場合など)、UEが何を行うべきかについて合意は成されていない。
本開示の特定の態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題に対する解決策を提供することができる。特定の実施形態では、例えばハンドオーバ障害をもたらし得る、ランダムアクセス障害を回避するため、UEが競合ベースのランダムアクセスリソースを使用するのを可能にしたまま、UEがビームごと(即ち、SSBごと、および/またはCSI-RSリソースごと)の無競合ランダムアクセスリソースの優先順位付けを実施する、ビーム選択方法が開示される。特定の実施形態では、ビームごと(即ち、SSBごと、および/またはCSI-RSリソースごと)の無競合ランダムアクセスリソースと、ビームごと(即ち、SSBごと、および/またはCSI-RSリソースごと)の競合ベースのランダムアクセスリソースとの間で、UEが優先順位付けを実施する、ビーム選択コンフィギュレーションが使用される。
本明細書に記載するように、ビーム選択は、(1)UEが同期し、ランダムアクセスを実施すべきセルに関連付けられた、SS/PBCHブロック(SSB)の選択、および(2)UEが同期し、ランダムアクセスを実施すべきセルに関連付けられた、CSI-RSリソースの選択の、1つまたは組み合わせを指す。
1つの例示の実施形態によれば、無線デバイス(例えば、UE)における方法が開示される。無線デバイスは、メッセージをネットワークノード(例えば、gNB)から受信する。メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含む。専用RACHリソースの各セットは、ターゲットセルと関連付けられたビームと関連付けられてもよい。無線デバイスは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得する。無線デバイスは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定する。無線デバイスは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施する。
別の例示の実施形態によれば、ネットワークノード(例えば、gNB)における方法が開示される。ネットワークノードは、メッセージを無線デバイス(例えば、UE)に送信する。メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含む。専用RACHリソースの各セットは、ネットワークノードと関連付けられたビームと関連付けられてもよい。ネットワークノードは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、無線デバイスとのランダムアクセスを実施する。
また、特に、異なるエラー事例を扱う際に、またUEに提供されるRACHコンフィギュレーションに関する異なるシナリオ(専用および共通)の下で、UEがどのように優先順位付けを実施するかを詳述する、異なる実施形態が開示される。
特定の実施形態は、一例としてハンドオーバを使用して記載されることがあるが、本明細書に記載する様々な実施形態は、ビーム選択(ビーム復旧など)を含む無競合および競合ベースのアクセスの使用に依存する、任意の手順に適用可能である。
本開示の特定の実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。一例として、特定の実施形態は、有利には、T304タイマーが終了しない限り、UEが無競合ランダムアクセスまたは競合ベースのランダムアクセスを実施できるようにし、それによって障害を回避してもよい。他の利点は当業者には容易に明白となる。特定の実施形態は、上記に列挙した利点を1つも有さないか、そのいくつか、または全てを有してもよい。
図3は、特定の実施形態による、無線通信ネットワークの一例である。本明細書に記載する主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムで実現されてもよいが、本明細書に開示する実施形態は、図3に示される例示の無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して記載する。単純にするため、図3の無線ネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160および160b、ならびに無線デバイス(WD)110、110b、および110cのみを示している。実際上、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと地上電話、サービスプロバイダ、または他の任意のネットワークノードもしくはエンドデバイスなど、別の通信デバイスとの間の通信に対応するのに適した、任意の追加の要素を更に含んでもよい。図示される構成要素のうち、ネットワークノード160およびWD 110が更に詳細に図示されている。無線ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを1つまたは複数の無線デバイスに提供して、無線ネットワークによってもしくは無線ネットワークを介して提供されるサービスに関する、無線デバイスのアクセスおよび/または使用を容易にしてもよい。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、移動体、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備えてもよく、ならびに/あるいはそれらとインターフェース接続してもよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格、または他のタイプの規定の規則もしくは手順にしたがって動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、グローバル移動体通信システム(GSM)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)、Long-Term Evolution(LTE)、および/または他の適切な2G、3G、4G、もしくは5G規格、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)、ブルートゥース、Z波、および/またはジグビー規格などの他の任意の適切な無線通信規格などの、通信規格を実現してもよい。
ネットワーク106は、1つもしくは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間で通信できるようにする他のネットワークを含んでもよい。
ネットワークノード160およびWD 110は、更に詳細に後述する様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおける無線接続を提供するなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイスの機能性を提供するために共に働く。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線もしくは無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは、有線または無線接続のどちらかを介するデータおよび/または信号の通信を容易にするかまたはそれに関与することができる、他の任意の構成要素またはシステムを含んでもよい。
本明細書で使用するとき、ネットワークノードは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にする、および/または無線アクセスを提供する、ならびに/あるいは無線ネットワークにおける他の機能(例えば、管理)を実施するために、無線通信ネットワーク内のネットワークノードまたもしくは他の機器と、直接または間接的に通信することができる、通信するように構成された、通信するように配置された、ならびに/または通信するように動作可能である、機器を指す。ネットワークノードの例としては、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、およびNRノードB(gNB))が挙げられるが、それらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(または換言すれば、それらの送信電力レベル)に基づいて分類されてもよく、そのため、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局とも呼ばれることがある。基地局は、中継を制御する中継ノードまたは中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、中央デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがあるリモート無線ユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つもしくは複数(または全て)の部分を含んでもよい。かかるリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線として、アンテナと統合されてもされなくてもよい。分散無線基地局の部分はまた、分散アンテナシステム(DAS)のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードの更なる他の例としては、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(例えば、E-SMLC)、ならびに/あるいはMDTが挙げられる。別の例として、ネットワークノードは、更に詳細に後述するような仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスが無線ネットワークにアクセスできるようにすること、もしくは無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを提供すること、および/または無線ネットワークにアクセスしている無線デバイスに何らかのサービスを提供することが、可能である、そのように構成されている、そのように配置されている、ならびに/またはそれを可能にするように動作可能である、任意の適切なデバイス(またはデバイス群)を表してもよい。
図3では、ネットワークノード160は、処理回路構成170と、デバイス可読媒体180と、インターフェース190と、補助機器184と、電源186と、電力回路構成187と、アンテナ162とを含む。図3の例示の無線ネットワークに示されるネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の図示される組み合わせを含むデバイスを表すことがあるが、他の実施形態は、構成要素の異なる組み合わせを含むネットワークノードを備えてもよい。ネットワークノードは、本明細書に開示するタスク、特徴、機能、および方法を実施するのに必要な、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含むことが理解されるべきである。更に、ネットワークノード160の構成要素は、より大きいボックス内に位置するかまたは複数のボックス内に入れ子状になった、単独のボックスとして示されているが、実際上、ネットワークノードは、単一の図示される構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を含んでもよい(例えば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備えてもよい)。
同様に、ネットワークノード160は、各々がそれぞれ自身の構成要素を有してもよい、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、ノードBコンポーネントおよびRNCコンポーネント、またはBTSコンポーネントおよびBSCコンポーネントなど)から成ってもよい。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(例えば、BTSおよびBSCコンポーネント)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素の1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。かかるシナリオでは、ノードBおよびRNCの固有の各対が、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)に対応するように構成されてもよい。かかる実施形態では、いくつかの構成要素が重複してもよく(例えば、異なるRATに対して別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用されてもよい(例えば、同じアンテナ162がRATによって共有されてもよい)。ネットワークノード160はまた、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはブルートゥース無線技術など、ネットワークノード160に統合された異なる無線技術に関する複数組の様々な図示される構成要素を含んでもよい。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップもしくはチップセット、およびネットワークノード160内の他の構成要素に統合されてもよい。
処理回路構成170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書に記載される、任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように構成される。処理回路構成170によって実施されるこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、ならびに/あるいは取得された情報または変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理回路構成170によって取得される情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。
処理回路構成170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは単独で、または他のネットワークノード160の構成要素(デバイス可読媒体180、ネットワークノード160の機能性など)と併せて提供するように動作可能な、ハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理の組み合わせのうち、1つもしくは複数のものの組み合わせを備えてもよい。例えば、処理回路構成170は、デバイス可読媒体180に、または処理回路構成170内のメモリに格納された命令を実行してもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成170はシステムオンチップ(SOC)を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、処理回路構成170は、無線周波数(RF)送受信機回路構成172およびベースバンド処理回路構成174の1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)送受信機回路構成172およびベースバンド処理回路構成174は、別個のチップ(もしくはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替実施形態では、RF送受信機回路構成172およびベースバンド処理回路構成174の一部または全ては、同じチップもしくはチップセット、ボード、またはユニットの上にあってもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のかかるネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書に記載する機能性の一部または全ては、デバイス可読媒体180または処理回路構成170内のメモリに格納された命令を実行する、処理回路構成170によって実施されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは離散的なデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路構成170によって提供されてもよい。それらの実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成170は、記載される機能性を実施するように構成することができる。かかる機能性によって提供される利益は、処理回路構成170のみに、またはネットワークノード160の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード160全体ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
デバイス可読媒体180は、非限定的に、永続記憶装置、固体メモリ、リモート実装メモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的デバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、処理回路構成170によって使用されてもよい情報、データ、および/もしくは命令を格納する、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含んでもよい。デバイス可読媒体180は、論理、規則、コード、テーブルなどの1つもしくは複数を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを含む、任意の適切な命令、データ、または情報、あるいは処理回路構成170によって実行され、ネットワークノード160によって利用され得る他の命令を格納してもよい。デバイス可読媒体180は、処理回路構成170によって行われる任意の計算、および/またはインターフェース190を介して受信される任意のデータを格納するのに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成170およびデバイス可読媒体180は、統合されたものと見なされてもよい。
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、および/またはWD 110の間における、シグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信で使用される。図示されるように、インターフェース190は、例えば、有線接続を通じてネットワーク106との間でデータを送受信する、ポート/端子194を備える。インターフェース190はまた、アンテナ162に、または特定の実施形態ではその一部に連結されてもよい、無線フロントエンド回路構成192を含む。無線フロントエンド回路構成192はフィルタ198および増幅器196を備える。無線フロントエンド回路構成192はアンテナ162および処理回路構成170に接続されてもよい。無線フロントエンド回路構成は、アンテナ162と処理回路構成170との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路構成192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに対して送出されるべきである、デジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成192は、フィルタ198および/または増幅器196の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へと変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ162を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は無線信号を収集してもよく、それらは次に、無線フロントエンド回路構成192によってデジタルデータへと変換される。デジタルデータは処理回路構成170に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
特定の代替実施形態では、ネットワークノード160は別個の無線フロントエンド回路構成192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路構成170は、無線フロントエンド回路構成を備えてもよく、別個の無線フロントエンド回路構成192なしでアンテナ162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成172の全てまたは一部はインターフェース190の一部と見なされてもよい。更に他の実施形態では、インターフェース190は、無線ユニット(図示なし)の一部として、1つもしくは複数のポートまたは端子194、無線フロントエンド回路構成192、およびRF送受信機回路構成172を含んでもよく、インターフェース190は、デジタルユニット(図示なし)の一部である、ベースバンド処理回路構成174と通信してもよい。
アンテナ162は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ162は、無線フロントエンド回路構成190に連結されてもよく、データおよび/または信号を無線で送受信することができる、任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、例えば、2GHz~66GHzの無線信号を送受信するように動作可能な、1つもしくは複数の全方向性、セクター、またはパネルアンテナを含んでもよい。全方向性アンテナは、任意の方向で無線信号を送受信するのに使用されてもよく、セクターアンテナは、特定のエリア内でデバイスから無線信号を送受信するのに使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線で無線信号を送受信するのに使用される見通し線アンテナであってもよい。いくつかの例では、1つを超えるアンテナの使用はMIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード160に接続可能であってもよい。
アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路構成170は、ネットワークノードによって実施されるものとして、本明細書に記載するあらゆる受信動作および/または特定の取得動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路構成170は、ネットワークノードによって実施されるものとして、本明細書に記載するあらゆる送信動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器に送信されてもよい。
電力回路構成187は、電力管理回路構成を含むかまたはそれに連結されてもよく、ネットワークノード160の構成要素に、本明細書に記載する機能性を実施する電力を供給するように構成される。電力回路構成187は電源186から電力を受信してもよい。電源186および/または電力回路構成187は、それぞれの構成要素に適した形態で(例えば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベルで)、ネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供するように構成されてもよい。電源186は、回路構成187および/またはネットワークノード160に含まれるか、あるいはその外部にあってもよい。例えば、ネットワークノード160は、入力回路構成、または電気ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、外部電源は電力を電力回路構成187に供給する。更なる例として、電源186は、電力回路構成187に接続されるかまたは統合される、電池もしくは電池パックの形態の電源を含んでもよい。電池は、外部電源が故障した場合のバックアップ電力を提供してもよい。光起電デバイスなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書に記載する機能性のいずれか、および/または本明細書に記載する主題に対応するのに必要な任意の機能性を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様を提供することに関与してもよい、図3に示されるものを超える追加の構成要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノード160は、情報をネットワークノード160に入力するのを可能にし、情報をネットワークノード160から出力するのを可能にする、ユーザインターフェース機器を含んでもよい。これは、ネットワークノード160に対する診断、保守、修理、および他の管理機能をユーザが実施するのを可能にしてもよい。
本明細書で使用するとき、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することができる、そのように構成されている、そのように配置されている、および/またはそのように動作可能であるデバイスを指す。別段の記述がない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と交換可能に使用されてもよい。無線通信には、電磁波、電波、赤外線波、および/または無線で情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することが関与してもよい。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間の相互作用なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、内部もしくは外部イベントによって起動されると、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、移動電話、携帯電話、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールもしくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線カスタマー構内設備(CPE)、車載型無線端末デバイスなどが挙げられるが、それらに限定されない。WDは、例えば、サイドリンク通信の3GPP規格を実現することによるデバイス間(D2D)通信、車車間(V2V)、路車間(V2I)、車車間・路車間(V2X)に対応してもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。更に別の特定の例として、物のインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、かかる監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、機械または他のデバイスを表してもよい。WDは、この場合、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域物のインターネット(NB-IoT)規格を実現するUEであってもよい。かかるマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量デバイス、工業用機械類、家庭用または個人用電気器具(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作と関連付けられた他の機能に関して監視および/または報告することができる、車両用または他の機器を表してもよい。上述したようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。更に、上述したようなWDは移動体であってもよく、その場合、移動デバイスまたは移動端末と呼ばれることもある。
図示されるように、無線デバイス110は、アンテナ111、インターフェース114、処理回路構成120、デバイス可読媒体130、ユーザインターフェース機器132、補助機器134、電源136、および電力回路構成137を含む。WD 110は、例えば、例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはブルートゥース無線技術など、WD 110が対応する異なる無線技術に対して、図示される構成要素のうち1つまたは複数のものの複数組を含んでもよい。これらの無線技術は、WD 110内の他の構成要素と同じもしくは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
アンテナ111は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよく、インターフェース114に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ111は、WD 110とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してWD 110に接続可能であってもよい。アンテナ111、インターフェース114、および/または処理回路構成120は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される、あらゆる受信または送信動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路構成および/またはアンテナ111は、インターフェースと見なされてもよい。
図示されるように、インターフェース114は無線フロントエンド回路構成112およびアンテナ111を備える。無線フロントエンド回路構成112は、1つまたは複数のフィルタ118および増幅器116を備える。無線フロントエンド回路構成114は、アンテナ111および処理回路構成120に接続され、アンテナ111と処理回路構成120との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路構成112は、アンテナ111に連結されるか、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態では、WD 110は、別個の無線フロントエンド回路構成112を含まなくてもよく、それよりもむしろ、処理回路構成120は、無線フロントエンド回路構成を備えてもよく、アンテナ111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成122の全てまたは一部はインターフェース114の一部と見なされてもよい。無線フロントエンド回路構成112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに対して送出されるべきである、デジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成112は、フィルタ118および/または増幅器116の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へと変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ111を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ111は無線信号を収集してもよく、それらは次に、無線フロントエンド回路構成112によってデジタルデータへと変換される。デジタルデータは処理回路構成120に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
処理回路構成120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは単独で、または他のWD 110の構成要素(デバイス可読媒体130、WD 110の機能性など)と併せて提供するように動作可能な、ハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理の組み合わせのうち、1つもしくは複数のものの組み合わせを備えてもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。例えば、処理回路構成120は、デバイス可読媒体130に、または処理回路構成120内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示する機能性を提供してもよい。
図示されるように、処理回路構成120は、RF送受信機回路構成122、ベースバンド処理回路構成124、およびアプリケーション処理回路構成126の1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路構成は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。特定の実施形態では、WD 110の処理回路構成120はSOCを備えてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成122、ベースバンド処理回路構成124、およびアプリケーション処理回路構成126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替実施形態では、ベースバンド処理回路構成124およびアプリケーション処理回路構成126の一部または全ては、1つのチップまたはチップセットに組み入れられてもよく、RF送受信機回路構成122は別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる代替実施形態では、RF送受信機回路構成122およびベースバンド処理回路構成124の一部または全てが、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路構成126が別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる他の代替実施形態では、RF送受信機回路構成122、ベースバンド処理回路構成124、およびアプリケーション処理回路構成126の一部または全てが、同じチップまたはチップセットに組み入れられてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成122はインターフェース114の一部であってもよい。RF送受信機回路構成122は、処理回路構成120に対するRF信号を調整してもよい。
特定の実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される機能性の一部または全ては、特定の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってもよい、デバイス可読媒体130に格納された命令を処理回路構成120が実行することによって提供されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは離散的なデバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路構成120によって提供されてもよい。これら特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成120は、記載される機能性を実施するように構成することができる。かかる機能性によって提供される利益は、処理回路構成120のみに、またはWD 110の他の構成要素に限定されず、WD 110全体ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
処理回路構成120は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される、任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように構成されてもよい。処理回路構成120によって実施されるようなこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD 110によって格納された情報と比較すること、ならびに/あるいは取得された情報または変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理回路構成120によって取得される情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。
デバイス可読記憶媒体130は、1つもしくは複数の論理、規則、符号、テーブルなどを含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション、ならびに/あるいは処理回路構成120によって実行することができる他の命令を格納するように動作可能であってもよい。デバイス可読記憶媒体130の例としては、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路構成120によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを挙げることができる。いくつかの実施形態では、処理回路構成120およびデバイス可読記憶媒体130は、統合されたものと見なされてもよい。
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD 110と相互作用することを可能にする構成要素を提供してもよい。かかる相互作用は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであってもよい。ユーザインターフェース機器132は、ユーザに対する出力を生成し、ユーザがWD 110への入力を提供するように動作可能であってもよい。相互作用のタイプは、WD 110にインストールされるユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変わってもよい。例えば、WD 110がスマートフォンの場合、相互作用はタッチスクリーンを介してもよく、WD 110がスマートメータの場合、相互作用は、使用(例えば、使用したガロン数)を提供する画面、または(例えば、煙が検出された場合に)可聴警告音を提供するスピーカーを通すものであってもよい。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイス、および回路、ならびに出力インターフェース、デバイス、および回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器132は、WD 110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路構成120に接続されて、処理回路構成120が入力情報を処理するのを可能にする。ユーザインターフェース機器132は、例えば、マイクロフォン、近接センサもしくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つもしくは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路構成を含んでもよい。ユーザインターフェース機器132はまた、WD 110からの情報の出力を可能にし、処理回路構成120が情報をWD 110から出力するのを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器132は、例えば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路構成、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路構成を含んでもよい。ユーザインターフェース機器132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD 110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、それらが本明細書に記載する機能性から利益を得ることを可能にしてもよい。
補助機器134は、一般にはWDによって実施されないことがある、より具体的な機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的の測定を行う専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを含んでもよい。補助機器134を含むこと、またその構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて異なってもよい。
電源136は、いくつかの実施形態では、電池または電池パックの形態のものであってもよい。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電デバイス、またはパワーセルなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。WD 110は、本明細書に記載または指示される任意の機能性を実施するのに電源136からの電力を必要とするWD 110の様々な部分に、電源136から電力を送達する、電力回路構成137を更に備えてもよい。電力回路構成137は、特定の実施形態では、電力管理回路構成を含んでもよい。電力回路構成137は、それに加えてまたはその代わりに、外部電源から電力を受信するように動作可能であってもよく、その場合、WD 110は、入力回路構成、または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。電力回路構成137はまた、特定の実施形態では、外部電源から電源136に電力を送達するように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源136を充電するものであってもよい。電力回路構成137は、電源136からの電力に対して任意のフォーマット化、変換、または他の修正を実施して、電力が供給されるWD 110のそれぞれの構成要素に適した電力にしてもよい。
上述したように、本開示は、ビーム選択の様々な実施形態を想到する。更に詳細に後述するように、特定の実施形態では、例えばハンドオーバ障害をもたらし得る、ランダムアクセス障害を回避するため、WD 110が競合ベースのランダムアクセスリソースを使用するのを可能にしたまま、WD 110が、ビームごと(即ち、SSBごと、および/またはCSI-RSリソースごと)の無競合ランダムアクセスリソースの優先順位付けを実施する。特定の実施形態では、ビームごと(即ち、SSBごと、および/またはCSI-RSリソースごと)の無競合ランダムアクセスリソースと、ビームごと(即ち、SSBごと、および/またはCSI-RSリソースごと)の競合ベースのランダムアクセスリソースとの間で、WD 110が優先順位付けを実施する、ビーム選択コンフィギュレーションが使用される。
上述したように、ビーム選択は、(1)UEが同期し、ランダムアクセスを実施すべきセルに関連付けられた、SSBの選択、および(2)UEが同期し、ランダムアクセスを実施すべきセルに関連付けられた、CSI-RSリソースの選択の、1つまたは組み合わせを指す。
特定の実施形態では、メッセージはRRCシグナリングメッセージを指す。RRCの場合、一例は、ハンドオーバコマンド(即ち、ターゲットセルのRACHコンフィギュレーションを含む、mobilityControlInfo IEを含むRRCConnectionReconfiguration)である。しかしながら、本明細書に記載する様々な実施形態は、WD 110を始動してランダムアクセスを実施させる、任意のプロトコルレベルからの任意のメッセージに適用可能である。
特定の実施形態では、ビームは、ビーム整形され、WD 110によって測定することができる、SSBを指す(例えば、WD 110はSS-RSRPを計算することができる)。各SSBはPCIを符号化し、同じNRセルに関連付けられたSSBは同じPCIを送信する。それに加えて、各SSBは、PBCHのDMRSから導出することができる自身のSSBインデックス、時間インデックス(例えば、PBCHで符号化される)、または両者の組み合わせ(組み合わせは固有のSSB識別子を作ることができるので)を有する。特定の実施形態では、ビームは(代替または追加で)、ビーム整形され、WD 110によって測定することができる、CSI-RSリソースを指してもよい(例えば、WD 110は、CSI-RSRP、CSI-RSRQ、CSI-SINRを計算することができる)。各CSI-RSは関連付けられたPCIを有してもよいので、WD 110は、CSI-RSリソースを測定する前に同期のために使用することができる。
特定の実施形態では、ビームごとの測定結果は、ビームごとのRSRP、ビームごとのRSRQ、および/またはビームごとのSINRであり得る。SSBがビームレベルの測定の参照信号タイプとして使用される場合、SS-RSRP、SS-RSRQ、SS-SINRが使用されてもよい。CSI-RSがビームレベルの測定の参照信号タイプとして使用される場合、CSI-RSRP、CSI-RSRQ、CSI-SINRが使用されてもよい。
特定の実施形態では、適切なビームは、測定結果が条件を満たすものであってもよい。例えば、適切なビームは、測定結果が絶対閾値に基づいた条件を満たすものであってもよい。特定の実施形態では、絶対閾値は、設定可能であるかまたは規格で定義されるかのどちらかであることができる。例えば、ビームb(i)は、b(i)のRSRP>絶対閾値の場合に適切であってもよい。
他の測定量は、例えば、b(i)のRSRQ>絶対閾値の場合、および/またはb(i)のSINR>絶対閾値の場合など、基準として使用することもできる。測定量の組み合わせも基準として使用することができる。例えば、特定の実施形態では、b(i)のRSRQ>絶対閾値1の場合、かつb(i)のSINR>絶対閾値2の場合、b(i)が適切なことがある。例えば、特定の実施形態では、b(i)のRSRQ>絶対閾値1の場合、かつb(i)のSINR>絶対閾値2の場合、b(i)が適切なことがある。別の例として、特定の実施形態では、b(i)のRSRQ>絶対閾値1の場合、かつb(i)のRSRP>絶対閾値2の場合、b(i)が適切なことがある。更に別の例として、特定の実施形態では、b(i)のRSRQ>絶対閾値1の場合、かつb(i)のRSRP>絶対閾値2の場合、かつb(i)のSINR>絶対閾値3の場合、b(i)が適切なことがある。大なり(>)を使用した上述の数学的関係は単なる例であり、小なり(<)、小なりイコール(≦)、大なりイコール(≧)、等号(=)、否定等号(≠)が挙げられるがそれらに限定されない、他の演算子も検討できることが理解されるべきである。これらの演算子は、新しい数学的関係を形成するため、AND、OR、XOR、NOTが挙げられるがそれらに限定されない、論理演算子と組み合わせることもできる。
特定の実施形態では、ターゲットセルは、いずれのサービングセルとも異なる、ハンドオーバ中にWD 110が同期するものとして示されるセルを指す。特定の実施形態では、ターゲットセルはいずれかのサービングセルと同じであることもできる。かかるシナリオの一例は、ビーム復旧中のビーム選択の際など、WD 110がランダムアクセスまたは同等の手順を実施して、無線リンク障害が始まる前にサービングセルとの同期を再獲得する場合である。しかしながら、場合によっては、そのような手順であっても異なるセルで実施されるように設定される場合がある。
特定の実施形態では、ネットワークノード160などのネットワークノードはメッセージをWD 110に送信する。メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含む。専用RACHリソースの各セットは、ネットワークノードと関連付けられたビームと関連付けられる。上述したように、メッセージはRRCシグナリングメッセージであってもよい。例えば、メッセージは、ハンドオーバコマンド(例えば、ターゲットセルのRACHコンフィギュレーションを含む、mobilityControlInfo IEを含むRRCConnectionReconfiguration)であってもよい。しかしながら、上述したように、特定の実施形態では、別のメッセージ(例えば、WD 110を始動してランダムアクセスを実施させる別のメッセージ)であってもよい。
WD 110は、メッセージをネットワークノード160から受信する。特定の実施形態では、メッセージの受信に応答して、WD 110は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームのビーム品質の推定値を取得する。例えば、WD 110は、ターゲットセルに関連付けられたビームインデックスごとのビーム品質の推定値を取得してもよい。特定の実施形態では、この推定値は、全てのビームに対して、またはビームのサブセットのみに対して取得されてもよい。
WD 110は、様々な手法で、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得する。第1の例として、WD 110は、以前に実施されたビームインデックスごとの測定結果を使用してもよい。
第2の例として、WD 110は、ターゲットセルに対してビームインデックスごとの測定結果を更新してもよい。特定の実施形態では、更新された測定結果はフィルタ処理された測定結果であってもよい。換言すれば、WD 110は、以前に実施された測定を考慮に入れてもよい。特定の実施形態では、フィルタ係数を定義または設定することができる。場合によっては、フィルタ係数に応じて、最新のサンプルのみが重要なことがある(即ち、メモリなしのフィルタ)。特定の実施形態では、測定値の更新は、適切なランダムアクセス手順を実施するにはより最新の測定結果を要することがあることを考慮して、設定されたイベント測定評価に対してWD 110が使用するものよりも速い周期で行うことができる。場合によっては、異なるサンプリング周期の使用は、異なる基準(例えば、WD 110の移動方向、WD 110の速度または速度状態など)に基づいて、設定および/または調節されてもよい。特定の実施形態では、サンプリング速度は、無線チャネルの物理的性質(例えば、キャリア周波数およびSCS)に応じて決まってもよい。
第3の例として、特定の実施形態では、WD 110は、以前に実施されたビームインデックスごとの測定結果を使用するか、または1つもしくは複数の基準に基づいて測定値の更新を実施するかを判断してもよい。1つもしくは複数の基準は任意の適切な基準であってもよい。特定の実施形態では、1つまたは複数の基準は、メッセージがWD 110によって受信される前に、閾値時間量(例えば、Xms)を超えて最新の測定が実施されたか否かを含んでもよく、これは、以前に実施された測定値が古くなっており、最初のUL電力送信の誤った推定によって、プリアンブル送信が失敗する可能性があることを示す可能性がある。メッセージがXms前に受信された場合、以前に実施された測定は有効と見なすことができ、WD 110は測定値の更新を実施する必要がない。別の例として、特定の実施形態では、1つまたは複数の基準はWD速度を含んでもよく、これは、WD速度がより速いと、変更が行われる可能性が高いことを示すことができる。特定の実施形態では、速度状態が定義されてもよく、または1つもしくは複数の速度閾値が使用されてもよい。別の例として、特定の実施形態では、1つまたは複数の基準はWDの移動(例えば、回転)を含んでもよい。例えば、WD 110が最新の測定を実施した時間との間で回転が検出された場合、WD 110は、ランダムアクセスを開始するビームを選択する前に測定の更新を実施すべきである。
特定の実施形態では、上述の基準の組み合わせは、以前に実施されたビームインデックスごとの測定結果を使用するか、または測定値の更新を実施するかを決定するのに使用されてもよい。
特定の実施形態では、WD 110は、(ビーム品質を測定する代わりに、またはビーム品質の測定に加えて)ビーム品質を推定する他の方法を使用してもよい。例えば、特定の実施形態では、WD 110は、別のビームに対して実施された測定に基づいて、特定のビームに対するビーム品質を外挿してもよい。その段階の結果は、K個の適切なビームインデックスに対して、例えば次の通りである。
[Beam(1):RSRP-1,Beam(2):RSRP2,…,Beam(K):RSRP(K)]、および/または、
[Beam(1):RSRP-1,Beam(2):RSRQ2,…,Beam(K):RSRQ(K)]、および/または、
[Beam(1):SINR-1,Beam(2):SINR-2,…,Beam(K):SINR(K)]
ここでこれらは全て、閾値を上回る測定品質、この例ではRSRPを有する。
WD 110は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定する。WD 110は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施する。このことは、図4Aおよび4Bに関して更に詳細に後述する。
図4Aおよび4Bは、特定の実施形態による、マルチビームランダムアクセス手順の一例を示している。次に図4Aを参照すると、マルチビームランダムアクセス手順は、ステップ4-1で始まり、WD(例えば、UE)が、WDが同期してランダムアクセスを実施すべきターゲットセルに関連付けられたビームに関連付けられた、ゼロまたは複数の専用RACHリソースを含むネットワークノードからメッセージを受信する。特定の実施形態では、メッセージは共通のRACHリソースも含んでもよい。
メッセージを受信すると(または受信に応答して)、ステップ4-2で、WDがタイマーを開始する。図4Aおよび4Bの例では、タイマーはハンドオーバ障害タイマー(例えば、T304のようなタイマー)である。しかしながら、更に詳細に後述するように、本明細書に記載する実施形態はハンドオーバ障害に限定されず、ステップ4-2で開始されるタイマーは異なるタイマーであってもよい。
ステップ4-3で、WDは、上述したようにターゲットセルに関連付けられたビームインデックスごとのビーム品質を推定する(例えば、WDは、ビームの一部または全てに対して以前の推定値を使用することができ、WDは、以前に実施されたビームインデックスごとの測定結果を使用することができ、WDは、ターゲットセルに対するビームインデックスごとの測定結果を更新することができ、ならびに/または別のビームに対して実施された測定に基づいて、特定のビームのビーム品質を外挿することができる)。
ステップ4-4で、WDは、専用RACHコンフィギュレーションを有するビームのどれが適切であるかを評価する。上述したように、適切なビームは、測定結果が条件を満たすものであってもよい。例えば、適切なビームは、測定結果が絶対閾値に基づいた条件を満たすものであってもよい。換言すれば、WDは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定する。特定の実施形態では、第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、RSRP閾値、RSRQ閾値、およびSINR閾値のうち1つまたは複数を含んでもよい。更に詳細に後述するように、WDは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施する。
ステップ4-5から、方法は、関連付けられた専用RACHリソースによって設定されているビームのどれが適切であるかをWDが特定するか否かに基づいて進む。専用RACHリソースが関連付けられた少なくとも1つのビームが適切である場合、方法は、ステップ4-6に進む。
ステップ4-6で、WDは、専用RACHリソースが関連付けられて設定されたビームを選択する。特定の実施形態では、専用RACHリソースが関連付けられて設定されたビームのうち1つのみが適切なことがある。かかるシナリオでは、WDは、関連付けられたリソースを使用してランダムアクセスを実施する(例えば、選択されたビームと関連付けられた専用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、設定されたRAR時間窓を開始する)。
特定の実施形態では、専用RACHリソースが関連付けられて設定された1つを超えるビームが適切なことがある。かかるシナリオでは、WDは、適切なビームの1つを選択し、選択されたビームと関連付けられたリソースを用いてランダムアクセスを実施(例えば、選択されたビームと関連付けられた専用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、設定されたRAR時間窓を開始)してもよい。特定の実施形態では、WDは、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて、複数のビームのうち1つを選択してもよい。WDは、複数の適切なビームのうち1つを選択するのに、任意の適切な基準を使用してもよい。一例として、特定の実施形態では、WDは、最大の測定量を有する適切なビームを選択してもよい。別の例として、特定の実施形態では、WDは、レイテンシを優先させるため、時間領域RACHリソースが最初に発生する適切なビームを選択してもよい。更に別の例として、特定の実施形態では、WDは、より高い安定性を有する適切なビームを選択してもよい(例えば、無線条件統計値に基づいて、WDは、期間内にビームに対する無線条件が劇的に変化していないことを決定し、そのビームを選択してもよい)。特定の実施形態では、第2の基準セットのうち上述した基準の組み合わせが、複数の適切なビームのうち1つを選択するのに使用されてもよい。
上述の記載は、上述の基準に基づいてビームを選択することを説明しているが、特定の実施形態では、専用RACHリソースを含む複数のビームが適切である場合、WDは、適切なビームに関連する専用RACHリソースの任意のサブセットに対する複数のプリアンブルを送出してもよい。
ステップ4-7で、WDは、RAR時間窓が終了する前にRARを受信しているか否かを決定する。WDが、WDのRA-RNTIを用いてスクランブルがかけられ、RAR窓内のWDのRAPIDを含むRARを受信した場合、方法はステップ4-8に進む。ステップ4-8で、手順は成功であると見なされ、WDは、ターゲットセルに送信されるべきハンドオーバ完了メッセージを準備する。
RAR時間窓が終了する前にWDがRARを受信しない場合、方法はステップ4-9に進む。ステップ4-9で、WDは、(1)同じビームに対して電力増減を実施する(即ち、送信電力を増加させる)か、または(2)同じ電力を使用する新しいビームに切り替える。特定の実施形態では、WDはまた、ビームインデックスごとのビーム品質を再推定してもよい。品質を再評価した後、専用RACHを有する少なくとも1つの適切なビームがある場合、WDは、第2の基準セットにおける上述した基準の1つまたは複数を満たすものを選択する。
品質を再評価した後、専用RACHを有する適切なビームがない場合、WDは、ステップ4-2で開始されたT304タイマーがまだ稼動しているか否かを検証する。T304が終了していない場合、WDは、ステップ4-5を再び通ってステップ4-10(更に詳細に後述する)に進み、WDは、共通のRACHリソースを含む適切なビーム(例えば、上述した第1および/または第2の基準セットのうち1つもしくは複数の基準を満たすビーム)を選択する。そうでなければ、ステップ4-2で開始したT304タイマーが終了している場合、WDは、ランダムアクセス障害を申告し、上位層に通知する。
再びステップ4-5を参照すると、ステップ4-5で、専用RACHリソースが関連付けられたビームがいずれも適切でない場合、方法はステップ4-10に進む。ステップ4-10で、WDは、共通のRACHリソースを含む適切なビーム(例えば、上述した第1および/または第2の基準セットのうち1つもしくは複数の基準を満たすビーム)を選択し、選択されたビームと関連付けられたリソースを使ってランダムアクセスを実施する(例えば、選択されたビームと関連付けられた共通のリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、設定されたRAR時間窓を開始する)。
ステップ4-11で、WDは、RAR時間窓が終了する前にRARを受信しているか否かを決定する。WDが、WDのRA-RNTIを用いてスクランブルがかけられ、RAR窓内のWDのRAPIDを含むRARを受信した場合、方法はステップ4-8に進む。ステップ4-8で、手順は成功であると見なされ、WDは、ターゲットセルに送信されるべきハンドオーバ完了メッセージを準備する。
RAR時間窓が終了する前にWDがRARを受信しない場合、方法はステップ4-12に進む。ステップ4-12で、WDは、(1)同じビームに対して電力増減を実施する(即ち、送信電力を増加させる)か、または(2)同じ電力を使用する新しいビームに切り替える。特定の実施形態では、WDはまた、ビームインデックスごとのビーム品質を再推定してもよい。品質を再評価した後、専用RACHを有する少なくとも1つの適切なビームがある場合、WDは、第2の基準セットにおける上述した基準の1つまたは複数を満たすものを選択する。
品質を再評価した後、専用RACHを有する適切なビームがない場合、WDは、ステップ4-2で開始されたT304タイマーがまだ稼動しているか否かを検証する。T304が終了していない場合、WDは、共通のRACHリソースが上述した第1および/または第2の基準セットにおける1つまたは複数の基準を満たす、適切なビームを選択し、ステップ4-6に戻るものとする。そうでなければ、ステップ4-2で開始したT304タイマーが終了している場合、WDは、ランダムアクセス障害を申告し、上位層に通知する。
特定の実施形態では、WDは、ステップ4-7または4-11で、WDのRA-RNTIを用いてスクランブルがかけられ、バックオフインジケータを含む、RARを受信してもよい。特定の実施形態では、かかるシナリオでは、WDは、バックオフインジケータによって命令されるようにバックオフし、ステップ4-12から手順を続けてもよい。
あるいは、かかるシナリオで、WDは、上述したようにビーム品質推定を更新する(例えば、WDは、ビームの一部または全てに対して以前の推定値を使用することができ、WDは、以前に実施されたビームインデックスごとの測定結果を使用することができ、WDは、ターゲットセルに対するビームインデックスごとの測定結果を更新することができ、または上述したように別のビームに対して実施された測定に基づいて、特定のビームのビーム品質を外挿することができる)。WDが、以前の試行に使用したものとは異なる適切なビームを選択することができる場合、WDは、この新しいビームを使用し、バックオフすることなく、ステップ4-12または4-9から手順を続けてもよい。
特定の実施形態では、バックオフインジケータは、異なるWD動作を駆動する異なるタイプの情報を含んでもよい。例えば、特定の実施形態では、バックオフインジケータは、WDが選択し、関連付けられているRACHにアクセスしようとしている、特定のビームに対して有効であってもよい。その場合、WDは、待機する必要なく、プリアンブルの再送信に適した他の任意のビームを選択しようとすることができる。適切なビームのみが、バックオフインジケータが関連付けられているものである場合、WDは、再びアクセスする前にバックオフ時間を待機する。
別の例として、バックオフインジケータは、複数のビームに対するバックオフ時間値を含んでもよい(即ち、WDは、提供されたバックオフインジケータにはない適切なビームに関連付けられたリソースを使用するバックオフ時間の前に、プリアンブルの再送信を実施することのみが可能にされる)。複数のビームが示されるようなシナリオでは、特定の実施形態では、WDは、適切であってバックオフインジケータには存在しない、専用リソースを有する任意のものを選択してもよい。
特定の実施形態では、WDは、WDが同期してランダムアクセスを実施すべきターゲットセルに関連する、全てのビームに関連付けられた専用RACHリソースを含むネットワークから、メッセージを受信してもよい。かかるシナリオでは、そのメッセージを受信すると(または受信に応答して)、WDは、以下の修正を含めて図4Aおよび4Bに示される方法のステップを実施してもよい。
特定の実施形態では、(n+1)番目のビーム再選択の結果として、WDがn番目の(再)選択と同じビームを再選択した場合、同じ方向が依然として最適であるが、UL電力が十分ではなかったことを示すので、WDは電力増減を実施してもよい。あるいは、WDは、(上述した電力増減の代わりに、もしくはそれに加えて)ULビーム切替えを実施して、プリアンブルを送信してもよい(例えば、WDが、変更されないままの幅広いDL Txビームと比べて狭いULビームを送信する可能性を有する場合)。
特定の実施形態では、(n+1)番目のビーム再選択の結果として、WDがn番目の(再)選択とは別のビームを再選択した場合、別の方向を試行するべきであることの指示として、WDは、最初の電力レベル推定値でランダムアクセスの実施を開始し、ならびに/またはその電力増減レベルを継続する。
かかるシナリオでは、WDは、ステップ4-9および4-12の1つから手順を継続してもよい。換言すれば、WDは、提供された関連付けられたRACHリソース(例えば、時間/周波数/シーケンス)を有する選択されたビームを使用して、ランダムアクセスを開始し、設定されたRAR時間窓に関連付けられたタイマーを開始する。
特定の実施形態では、WDは、WDのRA-RNTIを用いてスクランブルがかけられ、WDのRAPIDを含む、RARを受信してもよい。かかるシナリオでは、WDは、設定されたRAR時間窓に関連付けられたタイマーを停止し、ランダムアクセス手順が成功と見なしてもよい。設定されたRAR時間窓タイマーに関連付けられたタイマーが終了した(または、WDが、上述したようにバックオフを含むRARを受信した)場合、WDは、送信されたプリアンブルのカウンタが以前に設定された値に等しくなるか、またはタイマー(例えば、タイマーT304)が終了するまで、エラー処理手順を再試行することができる。特定の実施形態では、カウンタは、WDがULビーム切替えなしおよびDLビーム切替えなしで電力増減を実施していたか、WDがULビーム切替えありおよびDLビーム切替えなしで電力増減を実施していたか、WDがULビーム切替えありおよびDLビーム切替えありで電力増減を実施していたか、WDがULビーム切替えなしおよびDLビーム切替えありで電力増減を実施していたか、WDが電力増減を実施しなかったがDLビーム切替えありでULビーム切替えを実施していたか、WDが電力増減を実施しなかったがDLビーム切替えなしでULビーム切替えを実施していたか、WDが電力増減を実施しなかったがULビーム切替えなしでDLビーム切替えを実施していたかとは独立して、WDがプリアンブル送信を実施するたびに増分されてもよい。
かかるシナリオでは、全てのビームがそのWDのために設定された専用のリソースを有する場合、タイマー(例えば、T304タイマー)が稼動している限り、それらのリソースは有効である。ターゲットネットワークノードはそのタイマーを維持することができ、タイマーが終了すると、ターゲットノードは、これらを共通のRACHリソースに変換するか、または専用RACHリソースとして他のWDに割り振ることができる。
別の例示の実施形態によれば、WDは、WDが同期してランダムアクセスを実施すべきターゲットセルに関連する、全てのビームに関連付けられた共通のRACHリソースのみを含んでもよいネットワークから、メッセージを受信してもよい。かかるメッセージを受信すると、WDは、ステップ4-9および/または4-12で使用したRACHリソースが共通のリソースである場合を例外として、WDが専用RACHリソースのみを受信した場合、上述したのと同じ動作を実施してもよい。そのメッセージが共通のRACHを含まない場合、WDは、ソースセルに対して定義されたものなど、以前に獲得した共通のRACHコンフィギュレーションを使用するものとする。
上記した例示の実施形態では、WDを始動してランダムアクセスを実施させる、WDが受信したメッセージは、ハンドオーバコマンドメッセージとして説明されたが、本開示はそれらの例示の実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態は、WDにランダムアクセスを実施させるトリガーがハンドオーバメッセージではないシナリオに、等しく適用可能である。例えば、上述の実施形態は、ビーム選択がビーム障害の検出によって始動されてもよい、ビーム復旧のシナリオにも適用可能である。かかるシナリオでは、WDは、メッセージを介して専用および共通のULビームチャネルリソースを用いて設定されてもよいが、ビーム選択手順自体は他の基準によって始動される。
それに加えて、上述の例示の実施形態は、ビーム選択が関与する手順の一例としてランダムアクセスを使用するが、上述した様々な実施形態は、WDがビーム選択を実施する必要もあり、(PRACHリソースのような)チャネルリソースを用いて設定されてもよく、また障害が申告される前に応答を待つという意味で、ビーム復旧にも適用可能である。
図5は、特定の実施形態による、UEにおける方法500を示すフローチャートである。方法500は、ステップ501で始まり、UEがメッセージをネットワークノードから受信し、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ターゲットセルと関連付けられたビームと関連付けられる。
ステップ502で、UEは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得する。
ステップ503で、UEは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定する。
ステップ504で、UEは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施する。
特定の実施形態では、ステップ503で、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定することは、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすと決定することを含んでもよい。
特定の実施形態では、ステップ504でランダムアクセスを実施することは、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすと決定された少なくとも1つのビームと関連付けられた専用RACHリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、少なくとも1つのビームは、複数のビームを含んでもよく、ステップ504でランダムアクセスを実施することは、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて複数のビームの1つを選択することと、選択されたビームと関連付けられた専用リソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含んでもよい。特定の実施形態では、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、最大の測定量を有するビーム、時間領域RACHリソースが最初に起こるビーム、およびある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームのうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、ターゲットセルに対する共通のRACHリソースに関する情報を受信することを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は更に、ランダムアクセスを実施するため、共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先することを含んでもよい。特定の実施形態では、ステップ503で、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定することは、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすビームがないと決定することを含んでもよく、ランダムアクセスを実施することは、共通のRACHリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、RSRP閾値、RSRQ閾値、およびSINR閾値のうち1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、ターゲットセルと関連付けられたビームは、同期信号/物理的ブロードキャストチャネルブロックを含んでもよい。
特定の実施形態では、ターゲットセルと関連付けられたビームは、CSI-RSリソースを含んでもよい。
特定の実施形態では、ステップ502で、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得することは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して1つまたは複数の測定を実施することを含んでもよく、1つまたは複数の測定はビーム品質を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数の測定は、RSRP測定、RSRQ測定、およびSINR測定のうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、ステップ502で、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得することは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して以前に実施された1つまたは複数の測定の結果を取得することを含んでもよく、1つまたは複数の以前に実施された測定はビーム品質を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数の以前に実施された測定は、RSRP測定、RSRQ測定、およびSINR測定のうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、ステップ504でランダムアクセスを実施することは、ランダムアクセス手順を開始することを含んでもよく、方法は更に、ランダムアクセス手順の開始に応答してタイマーをスタートさせることを含んでもよい。
特定の実施形態では、ステップ501で受信したメッセージはハンドオーバコンフィギュレーションメッセージであってもよく、ランダムアクセス手順は、ハンドオーバコンフィギュレーションメッセージの受信に応答して開始されてもよい。特定の実施形態では、タイマーはハンドオーバ障害タイマーを含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は、ビーム障害を検出することを含んでもよい。ランダムアクセス手順は、ビーム障害の検出に応答して始動されてもよく、ステップ501で受信するメッセージは、ビーム障害が検出された後に受信されてもよい。特定の実施形態では、タイマーはビーム障害復旧タイマーを含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、タイマーが終了する前にランダムアクセス応答メッセージを受信することを含んでもよい。特定の実施形態では、受信したランダムアクセス応答メッセージは、UEをバックオフさせる命令を含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、タイマーが終了する前にランダムアクセス応答メッセージを受信していないと決定することを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は更に、ランダムアクセスを実施するため、異なるビームを選択することを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は更に、UEの送信電力を増加させることと、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを再評価することとを含んでもよい。
図6は、特定の実施形態による、仮想化装置の概略ブロック図である。より具体的には、図6は、無線ネットワーク(例えば、図3に示される無線ネットワーク)の装置600の概略ブロック図を示している。装置は、無線デバイス(例えば、図3に示される無線デバイス110)で実現されてもよい。装置600は、上記の図5を参照して記載される例示の方法、および場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、図5の方法は必ずしも装置600のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
仮想装置600は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路構成、ならびにDSP、専用デジタル論理など含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路構成は、ROM、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびにいくつかの実施形態において本明細書に記載される技術の1つまたは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、受信ユニット602、決定ユニット604、通信ユニット606、および装置600の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
図6に示されるように、装置600は、受信ユニット602と、決定ユニット604と、通信ユニット606とを含む。受信ユニット602は、装置600の受信機能を実施するように設定されてもよい。例えば、受信ユニット602は、メッセージをネットワークノードから受信するように設定されてもよく、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ターゲットセルと関連付けられたビームと関連付けられる。別の例として、受信ユニット602は、ターゲットセルの共通のRACHリソースに関する情報を受信するように設定されてもよい。更に別の例として、受信ユニット602は、タイマーが終了する前にランダムアクセス応答メッセージを受信するように設定されてもよい。更に別の例として、受信ユニット602は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対する、ビーム品質の推定値を取得するように設定されてもよい。
受信ユニット602は、任意の適切な情報をネットワークノードまたは別の無線デバイスから受信してもよい。受信ユニット602は、受信機、および/または図3に関連して上述したRF送受信機回路構成122などの送受信機を含んでもよい。受信ユニット602は、メッセージおよび/または信号を無線で受信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、受信ユニット602は、受信したメッセージおよび/または信号を、決定ユニット604もしくは装置600の他の任意の適切なユニットに通信してもよい。受信ユニット602の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のユニットで実施されてもよい。
決定モジュール604は、装置600の処理機能を実施してもよい。例えば、決定ユニット604は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対する、ビーム品質の推定値を取得するように設定されてもよい。特定の実施形態では、決定ユニット604は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して、1つまたは複数の測定を実施するように設定されてもよく、1つまたは複数の測定はビーム品質を示す。特定の実施形態では、決定ユニット604は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して、1つまたは複数の以前に実施された測定の結果を取得するように設定されてもよく、1つまたは複数の以前に実施された測定はビーム品質を示す。
別の例として、決定ユニット604は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の取得した推定値に基づいて、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定するように設定されてもよい。特定の実施形態では、決定ユニット604は、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすことを決定するように設定されてもよい。特定の実施形態では、少なくとも1つのビームは、複数のビームを含んでもよく、決定ユニット604は、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて、複数のビームのうち1つを選択するように設定されてもよい。特定の実施形態では、決定ユニット604は、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすビームがないことを決定するように設定されてもよい。
更に別の例として、決定ユニット604は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施するように設定されてもよい。
更に別の例として、決定ユニット604は、ランダムアクセスを実施するため、共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先するように設定されてもよい。
別の例として、決定ユニット604は、ランダムアクセス手順を開始するように構成されてもよい。特定の実施形態では、受信ユニット602によって受信されるメッセージは、ハンドオーバコンフィギュレーションメッセージであってもよく、決定ユニット604は、ハンドオーバコンフィギュレーションメッセージの受信に応答して、ランダムアクセス手順を開始するように設定されてもよい。別の例として、決定ユニット604は、ランダムアクセス手順の開始に応答して、タイマーをスタートさせるように設定されてもよい。
別の例として、決定ユニット604は、ビーム障害を検出するように設定されてもよい。特定の実施形態では、決定ユニット604は、ビーム障害の検出に応答して、ランダムアクセス手順を開始するようい設定されてもよい。
別の例として、決定ユニット604は、タイマーが終了する前に受信されたランダムアクセス応答メッセージがなかったことを決定するように設定されてもよい。特定の実施形態では、決定ユニット604は、ランダムアクセスを実施するために異なるビームを選択するように設定されてもよい。特定の実施形態では、決定ユニット604は、WDの送信電力を増加させ、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを再評価するように設定されてもよい。
決定ユニット604は、図3に関連して上述した処理回路構成120などの1つもしくは複数のプロセッサを含むか、またはそれに含まれてもよい。決定ユニット604は、上述の決定ユニット604および/または処理回路構成120の機能のいずれかを実施するように設定された、アナログおよび/またはデジタル回路構成を含んでもよい。決定ユニット604の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のユニットで実施されてもよい。
通信ユニット606は、装置600の送信機能を実施するように設定されてもよい。例えば、通信ユニット606は、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすと決定された少なくとも1つのビームと関連付けられた専用RACHリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するように設定されてもよい。別の例として、通信ユニット606は、選択されたビームと関連付けられた専用のリソースと使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するように設定されてもよい。更に別の例として、通信ユニット606は、共通のRACHリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するように設定されてもよい。
通信ユニット606は、1つまたは複数のネットワークノードまたは他の無線デバイスにメッセージを送信してもよい。通信ユニット606は、受信機、および/または図3に関連して上述したRF送受信機回路構成122などの送受信機を含んでもよい。通信ユニット606は、メッセージおよび/または信号を無線で送信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、通信ユニット606は、決定ユニット604もしくは装置600の他の任意のユニットから送信のためのメッセージおよび/または信号を受信してもよい。通信ユニット604の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のユニットで実施されてもよい。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、例えば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、電力、および/または表示機能などを実施する、電気および/または電子回路構成、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または離散的デバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含んでもよい。
図7は、特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法700のフローチャートである。方法700は、ステップ701で始まり、ネットワークノードがメッセージをUEに送信し、メッセージは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ネットワークノードと関連付けられたビームと関連付けられる。特定の実施形態では、ネットワークノードは、ターゲットネットワークノードであってもよい。
特定の実施形態では、送信メッセージは、ハンドオーバコンフィギュレーションメッセージであってもよい。
特定の実施形態では、送信メッセージは、UEのビーム障害検出に応答して送信されてもよい。
ステップ702で、ネットワークノードは、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、UEとのランダムアクセスを実施する。
特定の実施形態では、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たしてもよい。
特定の実施形態では、ステップ702でランダムアクセスを実施することは、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たす少なくとも1つのビームと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、ランダムアクセスプリアンブルをUEから受信することを含んでもよい。
特定の実施形態では、少なくとも1つのビームは、複数のビームを含んでもよく、ステップ702でランダムアクセスを実施することは、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいてUEによって選択された複数のビームのうち1つと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、ランダムアクセスプリアンブルをUEから受信することを含んでもよい。特定の実施形態では、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、最大の測定量を有するビーム、時間領域RACHリソースが最初に起こるビーム、およびある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームのうち、1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられたビームはいずれも、ランダムアクセスを実施するための第1のセットのうち1つまたは複数の基準を満たさなくてもよく、方法は、ネットワークノードに対する共通のRACHリソースに関する情報を送信することと、共通のRACHリソースにおいてランダムアクセスプリアンブルをUEから受信することとを含んでもよい。特定の実施形態では、方法は、ランダムアクセスを実施するため、共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先するように、UEを設定することを含んでもよい。
特定の実施形態では、第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準は、RSRP閾値、RSRQ閾値、およびSINR閾値のうち1つまたは複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノードと関連付けられたビームは、SSBブロックを含んでもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノードと関連付けられたビームは、CSI-RSリソースを含んでもよい。
特定の実施形態では、方法は更に、ランダムアクセス応答メッセージをUEに送信することを含んでもよい。
図8は、特定の実施形態による、仮想化装置の概略ブロック図である。より具体的には、図6は、無線ネットワーク(例えば、図3に示される無線ネットワーク)の装置800の概略ブロック図を示している。装置は、ネットワークノード(例えば、図3に示されるネットワークノード160)で実現されてもよい。装置800は、上記の図7を参照して記載される例示の方法、および場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、図7の方法は必ずしも装置800のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
仮想装置800は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路構成、ならびにDSP、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路構成は、ROM、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびにいくつかの実施形態において本明細書に記載される技術の1つまたは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、受信ユニット802、決定ユニット804、通信ユニット806、および装置800の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
図8に示されるように、装置800は、受信ユニット802と、決定ユニット804と、通信ユニット806とを含む。受信ユニット802は、装置800の受信機能を実施するように設定されてもよい。例えば、受信ユニット802は、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たす少なくとも1つのビームと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、UEからランダムアクセスプリアンブルを受信するように設定されてもよい。別の例として、受信ユニット802は、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて、UEによって選択された複数のビームのうち1つと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、UEからランダムアクセスプリアンブルを受信するように設定されてもよい。更に別の例として、受信ユニット802は、共通のRACHリソースにおいて、UEからランダムアクセスプリアンブルを送信するように設定されてもよい。
受信ユニット802は、任意の適切な情報をネットワークノードまたは別の無線デバイスから受信してもよい。受信ユニット802は、受信機、および/または図3に関連して上述したRF送受信機回路構成172などの送受信機を含んでもよい。受信ユニット802は、メッセージおよび/または信号を無線で受信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、受信ユニット802は、受信したメッセージおよび/または信号を、決定ユニット804もしくは装置800の他の任意の適切なユニットに通信してもよい。受信ユニット802の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のユニットで実施されてもよい。
決定ユニット804は、装置800の処理機能を実施してもよい。例えば、決定ユニット804は、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、UEを用いてランダムアクセスを実施するように設定されてもよい。別の例として、決定ユニット804は、ランダムアクセスを実施するため、共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先するように、UEを設定するように設定されてもよい。
決定ユニット804は、図3に関連して上述した処理回路構成170などの1つもしくは複数のプロセッサを含むか、またはそれに含まれてもよい。決定ユニット804は、上述の決定ユニット804および/または処理回路構成170の機能のいずれかを実施するように設定された、アナログおよび/またはデジタル回路構成を含んでもよい。決定ユニット804の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のユニットで実施されてもよい。
通信ユニット806は、装置800の送信機能を実施するように設定されてもよい。例えば、通信ユニット806は、メッセージをUEに送信するように設定されてもよく、メッセージは、専用ランダムアクセスチャネルRACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含み、専用RACHリソースの各セットは、ネットワークノードと関連付けられたビームと関連付けられる。別の例として、通信ユニット806は、ネットワークノードの共通のRACHリソースに関する情報を送信するように設定されてもよい。更に別の例として、通信ユニット806は、ランダムアクセス応答メッセージをUEに送信するように設定されてもよい。
通信ユニット806は、1つまたは複数のネットワークノードまたは他の無線デバイスにメッセージを送信してもよい。通信ユニット806は、受信機、および/または図3に関連して上述したRF送受信機回路構成172などの送受信機を含んでもよい。通信ユニット806は、メッセージおよび/または信号を無線で送信するように設定された回路構成を含んでもよい。特定の実施形態では、通信ユニット806は、決定ユニット804もしくは装置600の他の任意のユニットから送信のためのメッセージおよび/または信号を受信してもよい。通信ユニット804の機能は、特定の実施形態では、1つまたは複数の別個のユニットで実施されてもよい。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、例えば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを実施する、電気および/または電子回路構成、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または離散的デバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含んでもよい。
図9は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書で使用するとき、ユーザ機器、即ちUEは、関連デバイスを所有および/または操作する人間のユーザという意味では、必ずしもユーザを有さなくてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザに販売するか人間のユーザによって操作されることが意図されるが、特定の人間のユーザと関連付けられないことがある、または最初は関連付けられないことがあるデバイスを表してもよい(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)。UEはまた、人間のユーザに販売されるかまたは人間のユーザが操作するように意図されていないNB-IoT UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって特定された任意のUEを含んでもよい。図9に示されるようなUE 900は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって普及される1つまたは複数の通信規格にしたがった通信向けに構成されたWDの一例である。上述したように、WDおよびUEという用語は交換可能に使用されてもよい。したがって、図9はUEであるが、本明細書で考察する構成要素はWDに等しく適用可能であり、その逆もまた真である。
図9では、UE 900は、入出力インターフェース905、無線周波数(RF)インターフェース909、ネットワーク接続インターフェース911、メモリ915(ランダムアクセスメモリ(RAM)917、読出し専用メモリ(ROM)919、および記憶媒体921などを含む)、通信サブシステム931、電源913、および/または他の任意の構成要素、あるいはそれらの任意の組み合わせに動作可能に連結された、処理回路構成901を含む。記憶媒体921は、オペレーティングシステム923、アプリケーションプログラム925、およびデータ927を含む。他の実施形態では、記憶媒体921は他の類似のタイプの情報を含んでもよい。特定のUEは、図9に示される構成要素の全て、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合レベルはUEごとに異なってもよい。更に、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機など、構成要素の複数の例を含んでもよい。
図9では、処理回路構成901は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路構成901は、1つもしくは複数のハードウェア実装状態機械(例えば、離散的な論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアを伴うプログラマブル論理、1つもしくは複数の格納されたプログラム、適切なソフトウェアを伴うマイクロプロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、または上記のものの任意の組み合わせなど、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに格納された機械命令を実行するように動作可能な、任意の連続状態機械を実現するように構成されてもよい。例えば、処理回路構成901は2つの中央処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータが使用するのに適した形態の情報であってもよい。
図示される実施形態では、入出力インターフェース905は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに対する通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE 900は、入出力インターフェース905を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。例えば、UE 900に対する入出力を提供するのに、USBポートが使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。UE 900は、入出力インターフェース905を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE 900への情報を捕捉することを可能にするように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンサ式または存在センサ式ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、指向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含んでもよい。存在センサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知する、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾きセンサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光学センサであってもよい。
図9では、RFインターフェース909は、通信インターフェースを、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に提供するように構成されてもよい。ネットワーク接続インターフェース911は、通信インターフェースをネットワーク943aに提供するように構成されてもよい。ネットワーク943aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワーク943aはWiFiネットワークを含んでもよい。ネットワーク接続インターフェース911は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、通信ネットワークを通じて1つもしくは複数の他のデバイスと通信するのに使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワーク接続インターフェース911は、通信ネットワークリンク(例えば、光学、電気など)に適切な受信機および送信機の機能性を実現してもよい。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
RAM 917は、バス902を介して処理回路構成901にインターフェース接続して、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムを実行する間、データまたはコンピュータ命令を格納またはキャッシングするように構成されてもよい。ROM 919は、コンピュータ命令またはデータを処理回路構成901に提供するように構成されてもよい。例えば、ROM 919は、基本的入出力(I/O)、起動、または不揮発性メモリに格納されたキーボードからのキーストロークの受信など、基本的なシステム機能に対する不変の低レベルシステムコードまたはデータを格納するように構成されてもよい。記憶媒体921は、RAM、ROM、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一例では、記憶媒体921は、オペレーティングシステム923、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム925、ウィジェットもしくはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル927を含むように構成されてもよい。記憶媒体921は、UE 900が使用するため、多種多様の様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組み合わせのいずれかを格納してもよい。
記憶媒体921は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期式動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、スマートカードメモリ(加入者識別モジュールもしくはリムーバブルユーザ識別(SIM/RUIM)モジュール)、他のメモリ、またはそれらの任意の組み合わせなど、多数の物理的ドライブユニットを含むように構成されてもよい。記憶媒体921によって、UE 900が、一時的もしくは非一時的メモリ媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスするか、データをオフロードするか、またはデータをアップロードすることが可能になってもよい。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含んでもよい、記憶媒体921の形で有形的に具体化されてもよい。
図9では、処理回路構成901は、通信サブシステム931を使用してネットワーク943bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク943aおよびネットワーク943bは、同じネットワークまたは異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム931は、ネットワーク943bと通信するのに使用される1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。例えば、通信サブシステム931は、IEEE 802.QQ2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局など、無線通信することができる別のデバイスの1つまたは複数のリモート送受信機と通信するのに使用される、1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。各送受信機は、RANリンクに適した送信機または受信機の機能性(例えば、周波数割当てなど)をそれぞれ実現する、送信機933および/または受信機935を含んでもよい。更に、各送受信機の送信機933および受信機935は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
図示される実施形態では、通信サブシステム931の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの近距離通信、近接場通信、位置を決定するのに全地球測位システム(GPS)を使用するものなどの位置依存型通信、別の類似の通信機能、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、通信サブシステム931は、セルラー通信、WiFi通信、ブルートゥース通信、およびGPS通信を含んでもよい。ネットワーク943bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワーク943bは、セルラーネットワーク、WiFiネットワーク、および/または近接場ネットワークであってもよい。電源QQ213は、交流(AC)または直流(DC)電力をUE 900の構成要素に提供するように構成されてもよい。
本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、UE 900の構成要素の1つで実現されてもよく、またはUE 900の複数の構成要素にわたって分割されてもよい。更に、本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組み合わせで実現されてもよい。一例では、通信サブシステム931は、本明細書に記載する構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。更に、処理回路構成901は、バス902を通じてかかる構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかは、処理回路構成901によって実行されると、本明細書に記載される対応する機能を実施する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの機能性は、処理回路構成901と通信サブシステム931との間で分割されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの非コンピュータ集約的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアの形で実現されてもよく、コンピュータ集約的機能はハードウェアの形で実現されてもよい。
図10は、特定の実施形態による、仮想化環境を示す概略ブロック図である。より具体的には、図10は、いくつかの実施形態によって実現される機能が仮想化されてもよい、仮想化環境1000を示す概略ブロック図である。この文脈では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含んでもよい、装置またはデバイスを仮想化したものを作成することを意味する。本明細書で使用するとき、仮想化は、ノード(例えば、仮想化基地局もしくは仮想化無線アクセスノード)、あるいはデバイス(例えば、UE、無線デバイス、もしくは他の任意のタイプの通信デバイス)またはその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が(例えば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理的処理ノードで実行する、1つもしくは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想機械、またはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実現される実現例に関する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する機能の一部または全ては、1つまたは複数のハードウェアノード1030がホストする1つまたは複数の仮想環境1000において実現される、1つまたは複数の仮想機械によって実行される仮想構成要素として実現されてもよい。更に、仮想ノードが無線アクセスノードではなく、無線接続性(例えば、コアネットワークノード)を要しない実施形態では、ネットワークノードは全体的に仮想化されてもよい。
機能は、本明細書に開示する実施形態のうちいくつかの特徴、機能、および/または利益の一部を実現するように動作する、1つまたは複数のアプリケーション1020(あるいは、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)によって実現されてもよい。アプリケーション1020は、処理回路構成1060およびメモリ1090を備えるハードウェア1030を提供する仮想化環境1000で稼動する。メモリ1090は、処理回路構成1060によって実行可能な命令1095を含み、それによってアプリケーション1020は、本明細書に開示する特徴、利益、および/または機能の1つもしくは複数を提供するように動作する。
仮想化環境1000は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む他の任意のタイプの処理回路構成であってもよい、1つもしくは複数のプロセッサまたは処理回路構成1060のセットを備える、汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス1030を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路構成1060によって実行される命令1095またはソフトウェアを一時的に格納する非永続的メモリであってもよい、メモリ1090-1を備えてもよい。各ハードウェアデバイスは、物理的ネットワークインターフェース1080を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1070を備えてもよい。各ハードウェアデバイスはまた、処理回路構成1060によって実行可能なソフトウェア1095および/または命令が格納された、非一時的な永続的機械可読記憶媒体1090-2を含んでもよい。ソフトウェア1095は、1つまたは複数の仮想化レイヤ1050(ハイパーバイザーとも呼ばれる)をインスタンス化するソフトウェア、仮想機械1040を実行するソフトウェア、ならびに本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴、および/または利益を実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含んでもよい。
仮想機械1040は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶装置を含み、対応する仮想化レイヤ1050またはハイパーバイザーによって稼動してもよい。仮想アプライアンス1020のインスタンスの異なる実施形態は、仮想機械1040の1つまたは複数で実現されてもよく、実現は異なる形で行われてもよい。
動作中、処理回路構成1060は、場合によっては仮想機械モニタ(VMM)と呼ばれることがある、ハイパーバイザーまたは仮想化レイヤ1050をインスタンス化するソフトウェア1095を実行する。仮想化レイヤ1050は、仮想機械1040に対するネットワーキングハードウェアのように見える、仮想オペレーティングプラットフォームを提供してもよい。
図10に示されるように、ハードウェア1030は、一般または特定構成要素を備えた独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア1030は、アンテナ10225を備えてもよく、仮想化によって一部の機能を実現してもよい。あるいは、ハードウェア1030は、多くのハードウェアノードが共に働き、中でも特にアプリケーション1020のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)10100を介して管理される、ハードウェアの(例えば、データセンタもしくはカスタマー構内設備(CPE)における)より大きいクラスタの一部であってもよい。
ハードウェアの仮想化は、文脈によっては、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理的スイッチ、ならびにデータセンタおよびカスタマー構内設備に位置することができる物理的記憶装置上へと統合するのに使用されてもよい。
NFVの文脈では、仮想機械1040は、物理的な非仮想化機械で実行しているかのようにプログラムを走らせる、物理的機械のソフトウェア実現例であってもよい。各仮想機械1040、およびその仮想機械を実行するハードウェア1030の部分は、その仮想機械専用のハードウェアであり、ならびに/あるいはその仮想機械と他の仮想機械1040とで共有されるハードウェアは、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
やはりNFVの文脈では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1030の最上位にある1つまたは複数の仮想機械1040で稼動する特定のネットワーク機能の取り扱いに関与し、図10のアプリケーション1020に相当する。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機10220および1つまたは複数の受信機10210をそれぞれ含む、1つまたは複数の無線ユニット10200は、1つまたは複数のアンテナ10225に結合されてもよい。無線ユニット10200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1030と直接通信してもよく、仮想ノードに無線アクセスノードまたは基地局などの無線能力を提供する、仮想構成要素との組み合わせで使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、一部のシグナリングは、ハードウェアノード1030と無線ユニット10200との間の通信に代わりに使用されてもよい、制御システム10230を使用することによって実施することができる。
図11は、特定の実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される電気通信ネットワークの一例を示している。図11を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1111とコアネットワーク1114とを含む、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク1110を含む。アクセスネットワーク1111は、対応するカバレッジエリア1113a、1113b、1113cをそれぞれ規定する、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1112a、1112b、1112cを備える。各基地局112a、1112b、1112cは、有線または無線接続1115を通じてコアネットワーク1114に接続可能である。カバレッジエリア1113cに位置する第1のUE 1191は、対応する基地局1112cに無線接続するように、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア1113aのUE 1192は、対応する基地局1112aに無線接続可能である。この例では複数のUE 1191、1192が示されているが、開示される実施形態は、単一のUEがカバレッジエリアにあるか、または単一のUEが対応する基地局1112に接続している状況に等しく適用可能である。
電気通信ネットワーク1110自体は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で、あるいはサーバファームの処理リソースとして具体化されてもよい、ホストコンピュータ1130に接続される。ホストコンピュータ1130は、サービスプロバイダの所有もしくは制御下にあってもよく、またはサービスプロバイダによって、もしくはサービスプロバイダに代わって操作されてもよい。電気通信ネットワーク1110とホストコンピュータ1130との間の接続1121および1122は、コアネットワーク1114からホストコンピュータ1130まで直接延在してもよく、または任意の中間ネットワーク1120を介して通ってもよい。中間ネットワーク1120は、公衆、私設、もしくはホストされたネットワークの1つ、または1つを超えるものの組み合わせであってもよく、中間ネットワーク1120がある場合、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、中間ネットワーク1120は、2つ以上のサブネットワーク(図示なし)を含んでもよい。
図11の通信システム全体は、接続されたUE 1191、1192とホストコンピュータ1130との間の接続性を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続1150として説明されてもよい。ホストコンピュータ1130および接続されたUE 1191、1192は、アクセスネットワーク1111、コアネットワーク1114、任意の中間ネットワーク1120、および場合によっては仲介物としての更なるインフラストラクチャ(図示なし)を使用して、OTT接続1150を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続1150は、OTT接続1150が通っている関与する通信デバイスが、ULおよびDL通信の経路指定を意識していないという意味で透過である。例えば、基地局1112は、ホストコンピュータ1130からのデータが接続されたUE 1191に転送される(例えば、ハンドオーバされる)、入ってくる通信の過去の経路指定に関して通知されなくてもよいか、または通知される必要がない。同様に、基地局1112は、UE 1191からホストコンピュータ1130に向かう、出て行くUL通信の今後の経路指定を意識する必要はない。
図12は、特定の実施形態による、部分無線接続を通じて基地局を介してUEと通信しているホストコンピュータの一例を示している。次に、一実施形態による、上述のパラグラフで考察したUE、基地局およびホストコンピュータの例示の実現例について、図12を参照して記載する。通信システム1200では、ホストコンピュータ1210は、通信システム1200の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続を設定し維持するように構成された、通信インターフェース1216を含むハードウェア1215を備える。ホストコンピュータ1210は、記憶および/または処理能力を有してもよい、処理回路構成1218を更に備える。特に、処理回路構成1218は、1つもしくは複数のプラグラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい。ホストコンピュータ1210は、ホストコンピュータ1210に格納されるかそれによってアクセス可能であり、処理回路構成1218によって実行可能である、ソフトウェア1211を更に備える。ソフトウェア1211はホストアプリケーション1212を含む。ホストアプリケーション1212は、UE 1230およびホストコンピュータ1210で終端するOTT接続1250を介して接続するUE 1230などのリモートユーザに、サービスを提供するように動作可能であってもよい。サービスをリモートユーザに提供する際、ホストアプリケーション1212は、OTT接続1250を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
通信システム1200は、電気通信システムに提供され、ホストコンピュータ1210およびUE 1230と通信できるようにするハードウェア1225を備える、基地局1220を更に含む。ハードウェア1225は、通信システム1200の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続を設定し維持する通信インターフェース1226、ならびに基地局1220がサーブするカバレッジエリア(図12には図示なし)に位置するUE 1230との少なくとも無線接続1270を設定し維持する無線インターフェース1227を含んでもよい。通信インターフェース1226は、ホストコンピュータ1210への接続1260を容易にするように構成されてもよい。接続1260は、直接であってもよく、または電気通信システムのコアネットワーク(図12には明示的に図示なし)、および/または電気通信システム外の1つもしくは複数の中間ネットワークを通過してもよい。図示される実施形態では、基地局1220のハードウェア1225は、1つもしくは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい、処理回路構成1228を更に含む。基地局1220は、内部に格納されるか、または外部接続を介してアクセス可能な、ソフトウェア1221を更に有する。
通信システム1200は、既に言及したUE 1230を更に含む。UE 1230のハードウェア1235は、UE 1230が現在位置しているカバレッジエリアにサーブする基地局との無線接続1270を設定し維持するように構成された、無線インターフェース1237を含んでもよい。UE 1230のハードウェア1235は、1つもしくは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい、処理回路構成1238を更に含む。UE 1230は、UE 1230に格納されるかそれによってアクセス可能であり、処理回路構成1238によって実行可能である、ソフトウェア1231を更に備える。ソフトウェア1231はクライアントアプリケーション1232を含む。クライアントアプリケーション1232は、ホストコンピュータ1210が対応しているUE 1230を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ1210では、実行中のホストアプリケーション1212は、UE 1230およびホストコンピュータ1210で終端するOTT接続1250を介して、実行中のクライアントアプリケーション1232と通信してもよい。サービスをユーザに提供する際、クライアントアプリケーション1232は、要求データをホストアプリケーション1212から受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続1250は、要求データおよびユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーション1232は、ユーザと相互作用して、提供するユーザデータを生成してもよい。
図12に示されるホストコンピュータ1210、基地局1220、およびUE 1230はそれぞれ、図11のホストコンピュータ1130、基地局1112a、1112b、1112cの1つ、およびUE 1191、1192の1つと同様または同一であってもよいことが注目される。つまり、これらのエンティティの内部仕事は図12に示されるようなものであってもよく、また独立して、周囲のネットワークトポロジーは図11のものであってもよい。
図12では、OTT接続1250は、仲介デバイスおよびそれらのデバイスを介したメッセージの正確な経路指定に明示的に言及することなく、基地局1220を介したホストコンピュータ1210とUE 1230との間の通信を示すため、抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、UE 1230から、またはホストコンピュータ1210を動作させるサービスプロバイダから、または両方から隠れるように構成されてもよい、経路指定を決定してもよい。OTT接続1250がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは更に、(例えば、ネットワークのロードバランシングの考慮または再構成に基づいて)経路指定を動的に変更する決定を行ってもよい。
UE 1230と基地局1220との間の無線接続1270は、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがっている。様々な実施形態の1つまたは複数は、無線接続1270が最後のセグメントを形成するOTT接続1250を使用してUE 1230に提供される、OTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、電力消費を改善し、それによって、電池寿命の延長およびユーザ待機時間の低減などの利益を提供してもよい。
測定手順は、データ転送率、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態を改善する際の他の因子を監視する目的のために提供されてもよい。更に、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1210とUE 1230との間でOTT接続1250を再構成する任意のネットワーク機能性があってもよい。測定手順、および/またはOTT接続1250を再構成するネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1210のソフトウェア1211およびハードウェア1215の形、またはUE 1230のソフトウェア1231およびハードウェア1235の形で、または両方で実現されてもよい。実施形態では、センサ(図示なし)は、OTT接続1250が通過する通信デバイスにおいて、またはそれと関連して展開されてもよく、センサは、上記に例示した監視量の値を供給することによって、または監視量を計算もしくは推定するのにソフトウェア1211、1231が用いる他の物理的量の値を供給することによって、測定手順に関与してもよい。OTT接続1250の再構成は、メッセージ形式、再送信設定、好ましい経路指定などを含んでもよく、再構成は、基地局1220に必ずしも影響を及ぼさなくてもよく、基地局1220にとって未知または認識不能であってもよい。かかる手順および機能性は、当該分野において知られており実践されていることがある。特定の実施形態では、測定には、ホストコンピュータ1210がスループット、伝播時間、レイテンシなどを測定するのを容易にする、所有UEシグナリングが関与してもよい。測定は、伝播時間、エラーなどを監視している状態のOTT接続1250を使用して、ソフトウェア1211および1231によってメッセージが、特に空または「ダミー」メッセージが送信されるという点で実現されてもよい。
図13は、特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法のフローチャートである。通信システムは、図11および12を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図13に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1310で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1310のサブステップ1311(任意であってもよい)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1320で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。ステップ1330(任意であってもよい)で、基地局は、本開示全体を通して記載する実施形態の教示にしたがって、ホストコンピュータが開始した送信によって伝達されたユーザデータをUEに送信する。ステップ1340(やはり任意であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータが実行したホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
図14は、特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法のフローチャートである。通信システムは、図11および12を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図14に対する参照のみを本セクションに含める。方法のステップ1410で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示なし)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1420で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、送信は基地局を介してもよい。ステップ1430(任意であってもよい)で、UEは送信で伝達されるユーザデータを受信する。
図15は、特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法のフローチャートである。通信システムは、図11および12を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図15に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1510(任意であってもよい)で、UEはホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。それに加えて、またはその代わりに、ステップ1520で、UEはユーザデータを提供する。ステップ1520のサブステップ1521(任意であってもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1510のサブステップ1511(任意であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータが提供した受信入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信するユーザ入力を更に考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方式にかかわらず、UEは、サブステップ1530(任意であってもよい)で、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。方法のステップ1540で、ホストコンピュータは、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図16は、特定の実施形態による、通信システムにおいて実現される方法のフローチャートである。通信システムは、図11および12を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、図16に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1610(任意であってもよい)で、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、基地局はユーザデータをUEから受信する。ステップ1620(任意であってもよい)で、基地局は、ホストコンピュータに対する受信したユーザデータの送信を開始する。ステップ1630(任意であってもよい)で、ホストコンピュータは、基地局が開始した送信で伝達されるユーザデータを受信する。
本明細書に開示する任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能的ユニットまたはモジュールによって実施されてもよい。各仮想装置は多数のこれらの機能的ユニットを備えてもよい。これらの機能的ユニットは、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい処理回路構成、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアによって実現されてもよい。処理回路構成は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリドライブ、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つもしくは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびに本明細書に記載される技術の1つもしくは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能的ユニットに実施させるのに使用されてもよい。
本明細書に記載されるシステムおよび装置に対して、本開示の範囲から逸脱することなく、修正、追加、または省略が行われてもよい。システムおよび装置の構成要素は統合または分離されてもよい。更に、システムおよび装置の動作は、より多数、より少数、または他の構成要素によって実施されてもよい。それに加えて、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の論理を含む、任意の適切な論理を使用して実施されてもよい。本明細書で使用するとき、「各」は、セットのそれぞれのメンバー、またはセットのサブセットにおけるそれぞれのメンバーを指す。
本明細書に記載される方法に対して、本開示の範囲から逸脱することなく、修正、追加、または省略が行われてもよい。方法は、より多数、より少数、または他のステップを含んでもよい。それに加えて、ステップは任意の適切な順序で実施されてもよい。
本開示について特定の実施形態に関連して記載してきたが、実施形態の変更および置換が当業者には明白となるであろう。したがって、実施形態の上述の説明は本開示を拘束するものではない。以下の特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の変化、代用、および変更が可能である。
以下の略語の少なくとも一部が本開示で使用されることがある。略語の間に不一致がある場合、上記でどのように使用されているかを優先するものとする。以下で複数回列挙されている場合、最初の列挙をその後の列挙よりも優先するものとする。
1×RTT CDMA2000 1X無線送信技術
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
5GC 5Gコア
5GS 5Gシステム
ABS オールモストブランクサブフレーム
AC アクセスクラス
ACB アクセスクラス規制
ACDC データ通信のためのアプリケーション単位の輻輳制御
AN アクセスネットワークまたはアクセスノード
ARQ 自動再送要求
AS アクセス層
ASN.1 抽象構文記法1
AWGN 加算性白色ガウス雑音
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャネル
BSR バッファ状態報告
CA キャリアアグリゲーション
CC キャリアコンポーネント
CCCH SDU 共通制御チャネルSDU
CDMA 符号分割多重化アクセス
CGI セルグローバル識別子
CiR チャネルインパルス応答
CP 巡回プレフィックス
CPICH 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No CPICHのチップ当たり受信エネルギーをバンドの電力密度で割ったもの
CQI チャネル品質情報
C-RNTI セルRNTI
CSFB 回線交換フォールバック
CSI チャネル状態情報
DCCH 専用制御チャネル
DL ダウンリンク
DM 復調
DMRS 復調参照信号
DRX 間欠受信
DTX 間欠送信
DTCH 専用トラフィックチャネル
DUT 被試験デバイス
EAB 拡張アクセス規制
E-CID 拡張セルID(測位方法)
E-RAB EPS無線アクセスベアラ
E-SMLC エボルブドサービングモバイル位置情報センタ
ECGI エボルブドCGI
eNB E-UTRANノードB
ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
EPC エボルブドパケットコア
EPS エボルブドパケットシステム
E-SMLC エボルブドサービングモバイル位置情報センタ
E-UTRA エボルブドUTRA
E-UTRAN エボルブドUTRAN
FDD 周波数分割複信
FFS 更なる検討が必要
GERAN GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB NRの基地局(LTEのeNBに相当)
GNSS 全地球航法衛星システム
GSM モバイル通信用グローバルシステム
GT 無送信時間
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HO ハンドオーバ
HSPA 高速パケットアクセス
HRPD 高速パケットデータ
IoT 物のインターネット
IMS IPマルチメディアサブシステム
LOS 見通し線
LPP LTE測位プロトコル
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MAC-I 整合性のためのメッセージ認証コード
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS MBSFNオールモストブランクサブフレーム
MDT ドライブ試験の最小化
MIB マスタ情報ブロック
MME モビリティ管理エンティティ
MMTel マルチメディアテレフォニー
MSC 移動交換局
MSG.3 メッセージ3
NAS 非アクセス層
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR 新無線
OCNG OFDMAチャネル雑音発生器
OFDM 直交周波数分割多重
OFDMA 直交周波数分割アクセス
OMA-DM オープンモバイルアライアンスデバイス管理
OSS 動作サポートシステム
OTDOA 観察される到着時間差
O&M 動作およびメンテナンス
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
P-CCPCH プライマリ共通制御物理チャネル
PCell プライマリセル
PCFICH 物理制御フォーマットインジケータチャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
PDP プロファイル遅延プロファイル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW パケットゲートウェイ
PHICH 物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN 公衆携帯電話網
PMI プリコーダマトリクスインジケータ
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRS 測位参照信号
PSS プライマリ同期信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
QAM 直角位相振幅変調
QoS サービス品質
QCL’ed 擬似コロケート
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAPID ランダムアクセスプリアンブルID
RAR ランダムアクセス応答
RA-RNTI ランダムアクセスRNTI
RAT 無線アクセス技術
RLM 無線リンク管理
RMSI 残存最小システム情報
RNC 無線ネットワークコントローラ
RNL 無線ネットワーク層
RNTI 無線ネットワーク仮識別子
RRC 無線リソース制御
RRM 無線リソース管理
RS 参照信号
RSCP 受信信号コード電力
RSRP 参照記号受信電力、または
参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質、または
参照記号受信品質
RSSI 受信信号強度インジケータ
RSTD 参照信号時間差
Rx 受信
SCH 同期チャネル
SCell セカンダリセル
SCS サブキャリア間隔
SDU サービスデータユニット
SFN システムフレーム番号
SGW サービングゲートウェイ
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SN シーケンス番号
SNR 信号雑音比
SON 自己最適化ネットワーク
SS 同期信号
SSB 同期信号ブロック
SSAC サービス固有アクセス制御
SSS セカンダリ同期信号
TA トラッキングエリア
TCP 巡回プレフィックスの時間
TDD 時分割複信
TDOA 到着時間差
TGP 無送信区間の時間
TNL 転送ネットワーク層
TOA 到着時間
TRP 送受信ポイント
TSS ターシャリ同期信号
TTI 送信時間間隔
Tx 送信
UAC 統合アクセス制御
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS ユニバーサル移動体通信システム
USIM ユニバーサル加入者識別モジュール
UTDOA アップリンク到着時間差
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA 広帯域CDMA
WLAN ワイドローカルエリアネットワーク
ZC Zadoff-Chu

Claims (15)

  1. ユーザ機器(UE)(5、110)における方法であって、
    ターゲットセルと関連付けられたビームと専用ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースの各セットが関連付けられる、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含むメッセージを、ネットワークノード(15、160)から受信すること(501)と、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得すること(4-3、502)と、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対する、取得した前記ビーム品質の推定値に基づいて、専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定すること(4-4、503)と、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施すること(4-6、4-10、504)とを含み、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定することが、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすと決定すること(4-5)を含み、
    前記少なくとも1つのビームが複数のビームを含み、ランダムアクセスを実施することが、
    第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて、前記複数のビームのうち1つを選択することと、
    選択された前記ビームと関連付けられた前記専用RACHリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含み、
    前記第2の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準が、ある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームを含む、方法。
  2. ネットワークノード(10、15、160)における方法であって、
    前記ネットワークノードと関連付けられたビームと専用ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースの各セットが関連付けられる、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含むメッセージを、ユーザ機器(UE)(5、110)に送信すること(701)と、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、前記UEとのランダムアクセスを実施すること(702)とを含み、
    少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たし、
    前記少なくとも1つのビームが複数のビームを含み、ランダムアクセスを実施することが、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて前記UEによって選択された前記複数のビームのうち1つと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、前記UEからランダムアクセスプリアンブルを受信することを含み、
    前記第2の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準が、ある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームを含む、方法。
  3. 受信機(114、122)と、
    送信機(114、122)と、
    前記受信機および前記送信機に結合された処理回路構成(120)と
    を備えるユーザ機器(UE)(5、110)であって、前記処理回路構成が、
    ターゲットセルと関連付けられたビームと専用ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースの各セットが関連付けられる、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含むメッセージを、ネットワークノード(15、160)から受信し(501)、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の推定値を取得し(4-3、502)、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対する、取得した前記ビーム品質の推定値に基づいて、専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定し(4-4、503)、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、ランダムアクセスを実施する(4-6、4-10、504)ように設定され、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定するように設定された、前記処理回路構成が、少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすと決定する(4-5)ように更に設定され、
    前記少なくとも1つのビームが複数のビームを含み、ランダムアクセスを実施するように設定された前記処理回路構成が、
    第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて、前記複数のビームのうち1つを選択し、
    選択された前記ビームと関連付けられた前記専用RACHリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するように更に設定され、
    前記第2の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準が、ある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームを含む、ユーザ機器(UE)(5、110)。
  4. 前記処理回路構成が、前記ターゲットセルの共通のRACHリソースに関する情報を受信するように更に設定される、請求項3に記載のUE。
  5. 前記処理回路構成が、ランダムアクセスを実施するため、前記共通のRACHリソースよりも専用RACHリソースを優先するように更に設定される、請求項4に記載のUE。
  6. 専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすか否かを決定するように設定された、前記処理回路構成が、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たすビームがないと決定するように更に設定され、
    ランダムアクセスを実施するように設定された前記処理回路構成が、前記共通のRACHリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するように更に設定される、請求項4に記載のUE。
  7. 前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準が、
    参照信号受信電力(RSRP)閾値、
    参照信号受信品質(RSRQ)閾値、および、
    信号対干渉雑音(SINR)閾値のうち、1つまたは複数を含む、請求項3から6のいずれか一項に記載のUE。
  8. 前記ターゲットセルと関連付けられた前記ビームが、同期信号/物理的ブロードキャストチャネルブロック(SSB)を含む、または、
    前記ターゲットセルと関連付けられた前記ビームが、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースを含む、請求項3から7のいずれか一項に記載のUE。
  9. 専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対するビーム品質の前記推定値を取得するように設定された、前記処理回路構成が、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して、ビーム品質を示す1つまたは複数の測定を実施する、または、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた各ビームに対して、ビーム品質を示す1つまたは複数の以前に実施された測定の結果を取得する
    ように更に設定される、請求項3から8のいずれか一項に記載のUE。
  10. ランダムアクセスを実施するように設定された前記処理回路構成が、ランダムアクセス手順を開始するように更に設定され、前記処理回路構成が、
    前記ランダムアクセス手順の開始に応答して、タイマーをスタートさせる(4-3)ように更に設定され、前記タイマーがハンドオーバ障害タイマーを含む、請求項3から9のいずれか一項に記載のUE。
  11. 前記処理回路構成が、ビーム障害を検出するように更に設定され、
    前記処理回路構成が、前記ビーム障害の検出に応答して、ランダムアクセス手順を開始するように設定され、
    前記処理回路構成が、前記ビーム障害が検出された後に、専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットに関する情報を含む前記メッセージを受信するように設定される、請求項3から10のいずれか一項に記載のUE。
  12. 前記処理回路構成が、前記タイマーが終了する前にランダムアクセス応答メッセージを受信するように更に設定され、前記ランダムアクセス応答メッセージが、前記UEをバックオフさせる命令を含む、請求項10に記載のUE。
  13. 前記処理回路構成が、前記タイマーが終了する前に受信されたランダムアクセス応答メッセージがなかったことを決定するように更に設定される、請求項10に記載のUE。
  14. 前記処理回路構成が、
    ランダムアクセスを実施するために異なるビームを選択するように更に設定される、または、
    前記処理回路構成が、
    前記UEの送信電力を増加させ、かつ
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かを再評価するように更に設定される、請求項13に記載のUE。
  15. 受信機(190、172)と、
    送信機(190、172)と、
    前記受信機および前記送信機に結合された処理回路構成(170)と
    を備えるネットワークノード(10、15、160)であって、前記処理回路構成が、
    前記ネットワークノードと関連付けられたビームと専用ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースの各セットが関連付けられる、専用RACHリソースの1つまたは複数のセットに関する情報を含むメッセージを、ユーザ機器(UE)(5、110)に送信し(701)、
    専用RACHリソースの前記1つまたは複数のセットと関連付けられた任意のビームが、ランダムアクセスを実施するための第1の基準セットのうち1つまたは複数の基準を満たすか否かに基づいて、前記UEとのランダムアクセスを実施する(702)ように設定され、
    少なくとも1つのビームが、ランダムアクセスを実施するための前記第1の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準を満たし、
    前記少なくとも1つのビームが複数のビームを含み、ランダムアクセスを実施するように設定された前記処理回路構成が、第2の基準セットのうち1つまたは複数の基準に基づいて前記UEによって選択された前記複数のビームのうち1つと関連付けられた専用RACHリソースにおいて、前記UEからランダムアクセスプリアンブルを受信するように更に設定され、
    前記第2の基準セットのうち前記1つまたは複数の基準が、ある期間にわたって最小の変化量を有していた無線条件を有するビームを含む、ネットワークノード(10、15、160)。
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