JP7161459B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル装置及びコイル装置の製造方法に関する。
コイルが巻き付けられたボビンを備えるコイル装置が知られている。例えば特許文献1に、この種のコイル装置の具体的構成が記載されている。
特許文献1に記載のコイル装置は、コイルやコアの発熱による温度上昇を抑えるため、樹脂製ボビンと比べて放熱性が高い金属製のボビンを備える。この金属製のボビンの表面には、コイルとコアとの絶縁性を確保するため、例えば酸化剤が塗布されることによって絶縁性の酸化金属の被膜が形成されたり、高分子材料の被膜が形成されたりする。
特開平10-189351号公報
しかし、特許文献1において例示される酸化金属の被膜や高分子材料の被膜の厚みは、数μm程度にしか過ぎない。この場合、コイルとコアとの絶縁性を確保することができない虞がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属製のボビンを備えるコイル装置において、コイルとコアとの絶縁性を向上させることが可能なものを提供することである。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、ボビンと、ボビンに巻き付けられたコイルと、コイルが発生する磁束の磁路を形成するコアとを備える。ボビンは、金属製のボビン本体を絶縁性の樹脂層によって被覆したものである。樹脂層は、ボビン本体に吹き付けられた粉体の絶縁性樹脂が硬化したものである。
このように構成されたコイル装置では、金属製のボビン本体が溶剤塗料等の絶縁被膜と比べて厚い樹脂層(すなわち粉体の絶縁性樹脂が硬化したもの)によって被覆されているため、コイルやコアの発熱による温度上昇を抑えつつコイルとコアとの絶縁性が確保される。
ボビン本体は、コイルの巻線方向に沿った筒状部を有し、筒状部に樹脂層を介してコイルが巻き付けられたものとしてもよい。この筒状部は、コイルの巻線方向に一回り連続した形状とならないようにスリットが形成されたものであってもよい。
このように構成されたコイル装置では、筒状部が一巻きの閉じたコイルとして作用することがない。言い換えると、周方向において筒状部がスリットによって分断されていることにより、筒状部に閉回路が形成されないため、筒状部内に巻線方向の電流が流れることがない。その結果、ボビン本体による電磁的な干渉が防止され、意図した電圧が得られない、コイル装置が過剰に発熱する、といった不具合の発生が避けられる。
筒状部に形成されたスリットの少なくとも一部は、例えば硬化した絶縁性樹脂によって埋まっている。
このように構成されたコイル装置では、スリットによって分断された筒状部の一部が硬化した絶縁性樹脂を介して機械的に接続されているため、ボビンの剛性が高まり、コイルをボビンに巻き付けたときのボビンの変形が少なく抑えられる。
ボビン本体は、粉体塗料が定着し易いように、角張った部分を持たない形状としてもよい。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、所定の被取付面に取り付けられる金属製の取付部を備える構成としてもよい。この取付部は、例えばボビン本体に形成されたフランジに絶縁層を介して取り付けられている。
ボビン本体と取付部とが絶縁層を介して取り付けられていることにより、ボビン本体と取付部との絶縁性が確保される。そのため、例えば取付部において絶縁不良が生じた場合にも、ボビン本体内に巻線方向の電流が流れることがなく、ボビン本体が一巻きの閉じたコイルとして作用しないため、意図した電圧が得られない、コイル装置が過剰に発熱する、といった不具合の発生が避けられる。
フランジは、筒状部よりも肉厚に形成されていてもよい。
このようにフランジを肉厚に形成することにより、ボビン本体の熱抵抗が低下するため、ボビン本体の放熱性が向上する。
絶縁層は、例えば絶縁性の接着剤によって形成される。この場合、フランジと取付部は、この接着剤によって互いに固定されている。
また、本発明の一実施形態に係るコイル装置において、ボビン本体と取付部との絶縁性をより向上させるため、接着剤とフランジとの間にも樹脂層が形成されていてもよい。
フランジは、例えば、筒状体である筒状部の両端に形成され、筒状部の径方向外方に突出する形状を有する。この場合、筒状部の一端に形成されたフランジに、コイルの引き出し線との機械的干渉を避ける形状が形成され、筒状部の他端に形成されたフランジの少なくとも一部が、筒状部の一端に形成されたフランジよりも筒状部の径方向外方に突出した形状となっている。
コイルの引き出し線の直下はデッドスペースとなる。上記においては、このデッドスペースを利用して、筒状部の他端に形成されたフランジの少なくとも一部が、筒状部の一端に形成されたフランジよりも筒状部の径方向外方に突出した形状となっている。このような突出した形状を筒状部の他端に形成されたフランジに形成することにより、ボビン本体の表面積が増加するため、ボビン本体の放熱性が向上する。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、所定の被取付面に取り付けられる金属製の取付部を備える構成としてもよい。この取付部は、ボビン本体と一体に形成され、樹脂層によって被覆された構成としてもよい。
この場合、取付部は、コイルの巻線方向においてスリットを跨がない位置に形成されている。そのため、取付部と被取付面を持つ被取付部(例えば基板)とが絶縁不良によって導通状態になった場合にも、ボビン本体内における巻線方向の電流経路はスリットによって依然として分断されている。巻線方向の電流がボビン本体に流れず、ボビン本体が一巻きの閉じたコイルとして作用しないため、意図した電圧が得られない、コイル装置が過剰に発熱する、といった不具合の発生が避けられる。
取付部は、被取付面に面接触する取付面を有し、ボビンは、中空部が取付面に対して平行に延びた構成としてもよい。この場合、取付部とスリットは、ボビンの中心軸を挟んで対向する位置に形成されている。
取付部とスリットとをボビンの中心軸を挟んで対向する位置に形成することにより、取付部と被取付面を持つ被取付部(例えば基板)とが絶縁不良によって導通状態になった場合にも、ボビン本体内における巻線方向の電流経路はスリットによって依然として分断されている。巻線方向の電流がボビン本体に流れず、ボビン本体が一巻きの閉じたコイルとして作用しないため、意図した電圧が得られない、コイル装置が過剰に発熱する、といった不具合の発生が避けられる。
本発明の一実施形態に係るコイル装置の製造方法は、金属製のボビン本体に粉体の絶縁性樹脂を吹き付けて硬化させることにより、ボビン本体を絶縁性の樹脂層で被覆するステップと、樹脂層で被覆されたボビン本体に巻線をコイル状に巻き付けるステップと、ボビン本体の中空部にコアを挿入するステップとを含む。
このような方法によってコイル装置を製造することにより、溶剤塗料等の絶縁被膜と比べて厚い樹脂層(すなわち粉体の絶縁性樹脂が硬化したもの)によって被覆された金属製のボビンが得られるため、コイルやコアの発熱による温度上昇を抑えつつコイルとコアとの絶縁性が確保される。
本発明の一実施形態によれば、金属製のボビンを備えるコイル装置において、コイルとコアとの絶縁性を向上させることが可能なものが提供される。
本発明の第1実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコイル装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコイル装置が備えるボビンの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るコイル装置の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置が備えるボビンの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一の又は対応する構成要素には、同一の又は対応する符号を付して、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1、図2は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係るコイル装置1の斜視図、分解斜視図である。図1及び図2に示されるように、コイル装置1は、ボビン10、コイル20、コア30及びベースプレート40を備える。
第1実施形態に係るコイル装置1はトランスである。なお、コイル装置1は、トランスに限定されず、例えば、リアクトルやインダクタ等の別の装置であってもよい。
図3は、ボビン10の断面図である。この断面図は、ボビン10を図2のA-A線及びボビン10の中心軸AXを含む面で切断したときの図である。
図3に示されるように、ボビン10は、金属製のボビン本体12を有する。ボビン本体12は、アルミニウムの鋳造品であり、筒状に形成された筒状部120、筒状部120の上端部から筒状部120の径方向外方に突出したフランジ122及び筒状部120の下端部から筒状部120の径方向外方に突出したフランジ124を有する。筒状部120、フランジ122及び124は、一体に形成されている。なお、ボビン本体12は、真鍮等の別の材料で形成されたものであってもよく、また、鋳造品に限らず、切削加工品であってもよい。
ボビン10は、金属製であるため、樹脂製ボビンと比べて放熱性が高い。そのため、コイル装置1は、樹脂製ボビンを備えるコイル装置と比べて、コイル20やコア30の発熱による温度上昇が抑えられる。
ボビン本体12の表面は、コイル20とコア30との絶縁性を確保するため、略全域に亘り、絶縁性の樹脂層14によって被覆されている(図3の拡大図F参照)。
樹脂層14は、ボビン本体12に吹き付けられた粉体塗料である絶縁性樹脂が硬化したものである。すなわち、ボビン本体12は、粉体塗装が施されてその全体が被覆されている。ボビン本体12に吹き付けられた粉体塗料には、種々の樹脂系材料が採用可能である。この粉体塗料は、熱硬化性樹脂であっても熱可塑性樹脂であってもよく、例えばエポキシ樹脂系、ポリウレタン系、ポリエステル系、フッ素樹脂系、ポリエチレン系、ナイロン系である。
樹脂層14は、粉体塗装によって形成されているため、溶剤塗料を塗布して形成された被覆層と比べて厚みがある。例示的には、樹脂層14の厚みは0.1mm~0.5mmである。このような厚みのある樹脂層14によってボビン本体12を被覆することにより、コイル20とコア30との絶縁性が確保される。
粉体塗装では有機溶剤が全く用いられない。そのため、塗装工程における作業者に対する安全性が高い。また、粉体塗装では、粉体塗料が短時間で硬化する。そのため、製造のリードタイムを短く抑えるのに有利である。
コイル20は、エナメル等で絶縁被覆された導線を螺旋状に巻いたものである。導線の線材としては、例えば銅やアルミ等が使用される。コイル20は、丸線の巻線を用いたものであってもよく、エッジワイズコイル等の平角線を用いたものであってもよい。また、コイル20は、例えば銅箔コイルや銅条コイル等、箔や条の形態の導体から形成してもよい。
コイル20は、筒状部120の外周に樹脂層14を介して巻き付けられている。コイル20は、例えば1次巻線と2次巻線が交互に巻き付けられている。
筒状部120は、コイル20の巻線方向(すなわち、コイル20の巻軸周りの方向)に沿った、コイル20と同軸の筒形状を有する。この筒状部120がコイル20の巻線方向に一回り連続した形状を有する(すなわち、閉じた環を形成する)場合、筒状部120が一巻きの閉じたコイルとして作用する(言い換えると、筒状部120内に巻線方向の電流が流れる)ことにより、意図した電圧が得られなかったりコイル装置1が過剰に発熱したりすることがある。
そこで、筒状部120には、スリット126が形成されている。筒状部120は、スリット126が形成されていることによってコイル20の巻線方向に一回り連続した形状にはなっていない。そのため、筒状部120が一巻きの閉じたコイルとして作用することがない。言い換えると、周方向において筒状部120がスリット126によって分断されていることにより、筒状部120に閉回路が形成されないため、筒状部120内に巻線方向の電流が流れることがない。その結果、ボビン10による電磁的な干渉が防止され、意図した電圧が得られない、コイル装置1が過剰に発熱する、といった不具合の発生が避けられる。
なお、筒状部120がコイル20の巻線方向に一回り連続した形状になっていない場合でも、フランジ122や124がコイル20の巻線方向に一回り連続した形状になっている場合には、ボビン本体12が一巻きの閉じたコイルとして作用してしまう。言い換えると、フランジ122や124内に巻線方向の電流が流れたり、フランジ122や124を経由して筒状部120内に巻線方向の電流が流れたりする。
そこで、スリット126は、フランジ122及び124にまで延びた形状となっている。これにより、ボビン本体12が全体に亘ってコイル20の巻線方向に一回り連続した形状にはなっておらず、ボビン本体12が一巻きの閉じたコイルとして作用しない。そのため、上記の不具合の発生が避けられる。
スリット126内には、粉体塗料である絶縁性樹脂が入り込んで硬化している。粉体塗料は、溶剤塗料と比べて塗膜が厚く且つ表面張力が大きい。そのため、幅の狭いスリット126は、その中に入り込んで硬化した絶縁性樹脂によって埋まりやすい。第1実施形態では、スリット126の一部は、その中に入り込んで硬化した絶縁性樹脂によって埋まっている。すなわち、ボビン本体12は、スリット126によって分断された部分の一部が、硬化した絶縁性樹脂を介して機械的に接続されている。これにより、ボビン10の剛性が高まり、コイル20をボビン10に巻き付けたときのボビン10の変形が少なく抑えられる。
スリット126は、一部に限らず全部が絶縁性樹脂によって埋められた状態にあってもよい。この場合、ボビン10の剛性が更に高まり、コイル20をボビン10に巻き付けたときのボビン10の変形がより一層少なく抑えられる。
なお、スリット126は、スリット126を構成する壁面の全体が絶縁性樹脂によって被覆されるものの、その中が絶縁性樹脂によって一部も埋まっていなくてもよい(すなわち、絶縁性樹脂がスリット126によって分断された部分を全体に亘って機械的に接続しておらず、スリット126の全長に亘って空隙が存在する状態であってもよい。)。
スリット126の幅は一例として1mm~2mmである。スリット126の幅が狭いほどスリット126が粉体塗料である絶縁性樹脂によって埋まりやすくなり、ボビン10の剛性を高めやすい。
被塗物のエッジ部分には、粉体塗料がのり難く定着し難い。ボビン本体12は、粉体塗料が定着し易いように、エッジ部分の一部又は全部がC面取りやR面取りされた形状となっている。別の観点では、ボビン本体12は、粉体塗料が定着し易いように、角張った部分(一例として、90度以下又は120度以下の角度をなす部分)を持たない形状、又は、角張った部分が少ない形状(例えば全体的に丸みを帯びた形状)であってもよい。
コイル20の一次巻線及び二次巻線を引き出し、引き出された引き出し線を他の電子部品に接続させる必要がある。フランジ122や124に、これらの引き出し線との機械的干渉を避けるための逃げ形状を形成する必要がある。第1実施形態では、一次巻線の引き出し線との機械的干渉を避けるための切欠き部122a、及び二次巻線の引き出し線との機械的干渉を避けるための切欠き部122bがフランジ122に形成されている。
切欠き部122a及び122bを通して引き出される引き出し線の直下はデッドスペースとなる。このデッドスペースを利用して、フランジ124に、フランジ122及び124の他の部分よりも筒状部120の径方向外方に突出する突出部124a及び124bが形成されている。突出部124a及び124bをフランジ124に形成することにより、ボビン本体12の表面積が増加するため、ボビン本体12の放熱性が向上する。
突出部124a及び124bは、筒状部120よりも肉厚に形成され、また、フランジ122及び124の他の部分よりも肉厚に形成されている。突出部124a及び124bを肉厚に形成することにより、ボビン本体12の熱抵抗が低下するため、ボビン本体12の放熱性が向上する。
図2に示されるように、コア30は、第1コア32及び第2コア34を有する。第1コア32は、中脚部32Aと、その両側を囲む一対の外脚部32Bと、中脚部32A及び一対の外脚部32Bを連結する連結部32Cを有する。第2コア34は、中脚部34Aと、その両側を囲む一対の外脚部34Bと、中脚部34A及び一対の外脚部34Bを連結する連結部34Cを有する。
図4は、第1実施形態に係るコイル装置1の製造方法を示すフローチャートである。
図4に示されるように、鋳造や切削加工によって得られたボビン本体12が粉体塗装装置に設置される(ステップS11)。粉体塗装装置に設置されたボビン本体12に粉体塗料が吹き付けられて硬化することにより、ボビン本体12の表面全体が樹脂層14で被覆される(ステップS12)。樹脂層14で被覆されたボビン本体12(すなわちボビン10)に、巻線がコイル状に(すなわちコイル20が)巻き付けられる。(ステップS13)。
コイル20が巻き付けられたボビン10の中空部に、第1コア32の中脚部32Aと第2コア34の中脚部34Aとが挿入される(ステップS14)。より詳細には、コア30は、ボビン10の中空部内で中脚部32Aと中脚部34Aとが突き合わされるとともにボビン10の中空部外で各外脚部32Bと各外脚部34Bとが突き合わされる。これにより、コア30は、コイル20が発生する磁束の磁路(より詳細には閉磁路)を構成する。突き合わされた各脚部は、接着によって互いに固定される。各脚部は、接着に限らず、溶接によって固定されてもよく、また、金具(固定具)を用いて固定されてもよい。
ベースプレート40は、コイル装置1を所定の被取付面(例えば基板の実装面)に取り付けるための取付部であり、複数のねじ穴42が形成されている。このベースプレート40と、コア30(より詳細には第2コア34の底面34D)及びボビン10(より詳細には突出部124aの底面124a1及び突出部124bの底面124b1)は、絶縁性の接着剤によって互いに固定される(ステップS15)。
ボビン10、コイル20、コア30及びベースプレート40をより強固に保持するため、これらの部品を束ねるように絶縁性テープ50が巻き付けられる(ステップS16)。これにより、コイル装置1が完成する。各ねじ穴42にねじを通してベースプレート40と基板とを締結することにより、コイル装置1が基板上に固定される。なお、絶縁性テープ50は、ロール状に巻かれた絶縁性テープを所定の長さにカットしたものである。そのため、絶縁性テープ50自体が図2に示される矩形枠形状を有しているわけではない。図2に示される矩形枠形状は、絶縁性テープ50をコア30等に巻き付けた状態での、絶縁性テープ50単独の形を示しているに過ぎない。
ベースプレート40は、金属製部材であり、例えばアルミニウムや真鍮によって形成されている。コア30の熱及びコイル20やコア30からボビン本体12に伝達された熱の一部は、ベースプレート40に伝達されて、外部に放射される。第1実施形態では、ベースプレート40を金属製部材とすることにより、コイル20やコア30の発熱によるコイル装置1の温度上昇が抑えられる。
上述したように、ベースプレート40と、突出部124aの底面124a1及び突出部124bの底面124b1は、絶縁性の接着剤によって互いに固定されている。別の言い方をすると、ベースプレート40は、ボビン本体12に形成されたフランジ122及び124に、この接着剤によって形成された接着層60(図1において便宜上ハッチングで示す。)を介して取り付けられている。
ベースプレート40とフランジ124とが導通状態にあると、電流がベースプレート40を経由してスリット126を跨ぐように流れる。これにより、巻線方向の電流が筒状部120内やフランジ124内に流れて、ボビン本体12が一巻きの閉じたコイルとして作用し、上述した、コイル装置1が過剰に発熱する等の不具合を発生させる虞がある。この不具合の発生を避けるため、ベースプレート40とフランジ124は、接着層60によって絶縁されている。
ベースプレート40無しでコイル装置1を基板に取り付ける構成を考える。一例として、コイル装置1を基板に取り付けるためのねじ穴をフランジ124に形成する構成が考えられる。フランジ124に形成されたねじ穴にねじを通して締める際、ねじ穴内に形成された樹脂層14がねじによって損傷し、ボビン本体12がねじ穴内で露出する虞がある。ボビン本体12が露出すると、ボビン本体12とねじ間の絶縁不良により、基板を経由してボビン本体12内に巻線方向の電流が流れて、ボビン本体12が一巻きの閉じたコイルとして作用し、不具合(コイル装置1が過剰に発熱する等)を発生させる虞がある。
そのため、第1実施形態に係るコイル装置1は、ベースプレート40を備える構成となっている。ベースプレート40とボビン本体12は絶縁されているため、ねじ穴42内がねじによって損傷した場合にも、ベースプレート40とボビン本体12との絶縁性は保たれる。そのため、ボビン本体12が一巻きの閉じたコイルとして作用せず、上記の不具合の発生が避けられる。
接着層60の厚みは、要求される放熱性(言い換えると、コイル装置1の使用時の温度)及び絶縁性(より詳細には、ボビン本体12を一巻きの閉じたコイルとして作用させないために必要な絶縁性)を考慮して決められる。接着層60の厚みは、例示的には、0.1mm~1.0mmの範囲内であり、好ましくは、0.2mm~0.5mmの範囲内である。第1実施形態において、接着層60の厚みは、0.2mmである。
ベースプレート40との接着面である突出部124aの底面124a1及び突出部124bの底面124b1にも、樹脂層14が形成されている。この樹脂層14は、粉体塗装によって形成されているため、平滑性が低く、その表面に微細な凹凸が形成されている。ベースプレート40と底面124a1及び124b1との間に塗布された接着剤は、樹脂層14表面の凹凸に流入して固化し、アンカー効果によってボビン10とベースプレート40とを強固に固定する。
また、樹脂層14は、平滑性が低く、その表面に微細な凹凸が形成されていることから、高い平滑性を得ることができる溶剤塗料と比べて表面積が広い。この表面積の広さは、ボビン本体12の放熱性を向上させるのに有利に働く。
本発明者は、第1実施形態に係るコイル装置1と比較例に係るコイル装置の温度上昇についてシミュレーションを行った。比較例に係るコイル装置は、ボビンが樹脂成型品である点を除き、第1実施形態に係るコイル装置1と同一の構成(同一形状及び同一寸法)を有する。両コイル装置に対するシミュレーションは、同一条件下(すなわち、雰囲気等の測定環境が同一)で行われた。
シミュレーションには次の損失値が与えられた。なお、第1実施形態に係るコイル装置1では、ボビン本体12においてもコイル20から発生した磁束が貫かれることによって損失が発生する。そのため、第1実施形態に係るコイル装置1にのみ、ボビン損失を与えた。
(第1実施形態に係るコイル装置1)
・コイル損失:0.98W
・コア損失 :5.22W
・ボビン損失:2.46W

(比較例に係るコイル装置)
・コイル損失:0.98W
・コア損失 :5.22W
上記の損失値を与えた結果、第1実施形態に係るコイル装置1では、温度上昇値ΔTとして12.2℃が得られ、比較例に係るコイル装置では、温度上昇値ΔTとして26.5℃が得られた。すなわち、第1実施形態に係るコイル装置1では、ボビンを放熱性の高い金属製とすることにより、比較例に係るコイル装置と比べて温度上昇が抑えられることが判った。
(第2実施形態)
図5、図6は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係るコイル装置1zの斜視図、分解斜視図である。図5及び図6に示されるように、コイル装置1zは、ボビン10z、コイル20z及びコア30zを備える。
図7は、ボビン10zの断面図である。この断面図は、ボビン10zを図6のB-B線及びボビン10zの中心軸AXzを含む面で切断したときの図である。
図7に示されるように、ボビン10zは、樹脂製ボビンと比べて放熱性の高いボビン本体12zを有する。そのため、コイル装置1zは、樹脂製ボビンを備えるコイル装置と比べて、コイル20zやコア30zの発熱による温度上昇が抑えられる。
ボビン本体12zの表面は、コイル20zとコア30zとの絶縁性を確保するため、全域に亘り、絶縁性の樹脂層14zによって被覆されている(図7の拡大図Fz参照)。すなわち、ボビン本体12zは、第1実施形態と同様に、粉体塗装が施されてその全体が被覆されている。厚みのある樹脂層14zによってボビン本体12zを被覆することにより、コイル20zとコア30zとの絶縁性が確保される。
ボビン本体12zは、筒状の筒状部120zを有する。コイル20zは、第1実施形態と同様に、筒状部120zの外周に樹脂層14zを介して巻き付けられている。
筒状部120zには、スリット126zが形成されている。筒状部120zは、第1実施形態と同様に、スリット126zが形成されていることによってコイル20zの巻線方向に一回り連続した形状にはなっていない。そのため、筒状部120zが一巻きの閉じたコイルとして作用せず、意図した電圧が得られない、コイル装置1zが過剰に発熱する、といった不具合の発生が避けられる。
スリット126zの少なくとも一部は、第1実施形態と同様に、入り込んで硬化した粉体塗料によって埋まった状態にある。これにより、ボビン10zの剛性が高まり、コイル20zをボビン10zに巻き付けたときのボビン10zの変形が少なく抑えられる。
ボビン本体12zは、粉体塗料が定着し易いように、エッジ部分の一部又は全部がC面取りやR面取りされた形状となっている。別の観点では、ボビン本体12zは、粉体塗料が定着し易いように、角張った部分を持たない形状、又は、角張った部分が少ない形状(例えば全体的に丸みを帯びた形状)であってもよい。
ボビン10z、コイル20z及びコア30zは、第1実施形態に係るボビン10、コイル20及びコア30と同様に組み立てられている。ボビン10z、コイル20z及びコア30zをより強固に保持するため、これらの部品を束ねるように絶縁性テープ50zが巻き付けられている。
筒状部120zの両端には、フランジ122z及び124zが一体に形成されている。フランジ122z及び124zの下部側には、二対の取付部40zが一体に形成されている。すなわち、ボビン本体12zは、筒状部120z、フランジ122z、124z及び二対の取付部40zが一体に形成された金属製部材である。
取付部40zにも、その全体に亘って樹脂層14zが形成されている。取付部40zは、第1実施形態におけるベースプレート40の代わりとなるものである。第2実施形態では、各取付部40zに形成されたねじ穴42zにねじを通して取付部40zと基板とを締結することにより、コイル装置1zが基板上に固定される。
二対の取付部40zの各々は、コイル20zの巻線方向においてスリット126zを跨がない位置に形成されている。より詳細には、各取付部40zとスリット126zは、ボビン10zの中心軸AXzを挟んで対向する位置に形成されている。言い換えると、スリット126zは、中心軸AXzを挟んでボビン本体12zの上部側に形成されている。なお、取付部40zは、所定の被取付面(基板の実装面)に面接触する取付面40z1を有する。ボビン10z(より詳細には筒状部120z)は、中空部が取付面40z1に対して平行に延びた形状となっており、中心軸AXzは、取付面40z1と平行な軸線となっている。
取付部40zのねじ穴42zにねじを通して締める際、ねじ穴42z内に形成された樹脂層14zがねじによって損傷し、ボビン本体12zがねじ穴42z内で露出する虞がある。第1実施形態では、上述したように、この露出に起因する絶縁不良によって不具合(コイル装置1が過剰に発熱する等)が発生する虞があった。これに対し、第2実施形態では、上述したように、二対の取付部40zの各々がコイル20zの巻線方向においてスリット126zを跨がない位置に形成されている。そのため、ボビン本体12zとねじ間の絶縁不良によって各取付部40zが基板を介して導通状態になった場合にも、ボビン本体12z内における巻線方向の電流経路はスリット126zによって依然として分断されている。巻線方向の電流がボビン本体12z内に流れず、ボビン本体12zが一巻きの閉じたコイルとして作用しないため、上記の不具合の発生が避けられる。
第1実施形態に係るコイル装置1は、基板の実装面と鉛直な方向にボビン10及びコア30を組み付ける構成となっている。これに対し、第2実施形態に係るコイル装置1zは、基板の実装面に対して水平となる方向にボビン10z及びコア30zを組み付ける構成となっている。そのため、第2実施形態に係るコイル装置1zは、第1実施形態に係るコイル装置1と比べて高さ寸法が抑えられている。
第2実施形態では、高さ寸法を抑えることによって生じるスペースを有効利用するため、フランジ122z及び124zの上部側に、一対の取付部70及び一対の取付部72が一体に形成されている。取付部70及び72には、例えばコイル装置1zを冷却するため、金属製のヒートシンクが取り付けられる。
取付部70と取付部72は、コイル20zの巻線方向においてスリット126zを跨ぐ位置に形成されている。そのため、単一のヒートシンクを取付部70及び72に取り付けると、コイル20zの巻線方向の電流がヒートシンク経由でボビン本体12z内に流れる。そのため、ボビン本体12zが一巻きの閉じたコイルとして作用して、上記の不具合が発生する虞がある。この不具合の発生を避けるため、取付部70と取付部72には、物理的に分離した別個のヒートシンクが取り付けられる。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。例えば明細書中に記載された一つ以上の実施形態の技術構成の少なくとも一部と周知の技術構成とを適宜組み合わせたものも本発明の実施形態に含まれる。
1 コイル装置
10 ボビン
12 ボビン本体
14 樹脂層
20 コイル
30 コア
32 第1コア
34 第2コア
32A,34A 中脚部
32B,34B 外脚部
32C,34C 連結部
34D 底面
40 ベースプレート
42 ねじ穴
50 絶縁性テープ
60 接着層
120 筒状部
122,124 フランジ
122a、122b 切欠き部
124a、124b 突出部
124a1、124b1 底面
126 スリット

Claims (4)

  1. ボビンと、
    前記ボビンに巻き付けられたコイルと、
    前記コイルが発生する磁束の磁路を形成するコアと、
    を備え、
    前記ボビンは、
    金属製のボビン本体を絶縁性の樹脂層によって被覆したものであり、
    前記樹脂層は、
    前記ボビン本体に吹き付けられた粉体の絶縁性樹脂が硬化したものであり、
    前記ボビン本体は、
    前記コイルの巻線方向に沿った筒状部を有し、
    前記筒状部に前記樹脂層を介して前記コイルが巻き付けられ、
    前記筒状部は、
    前記コイルの巻線方向に一回り連続した形状とならないようにスリットが形成されていて、
    所定の被取付面に取り付けられる金属製の取付部
    を備え、
    前記取付部は、
    前記ボビン本体と一体に形成され、前記樹脂層によって被覆されていて、
    前記取付部は、
    前記コイルの巻線方向において前記スリットを跨がない位置に形成されている、
    コイル装置。
  2. 前記取付部は、
    前記被取付面に面接触する取付面を有し、
    前記ボビンは、
    中空部が前記取付面に対して平行に延び、
    前記取付部と前記スリットは、
    前記ボビンの中心軸を挟んで対向する位置に形成されている、
    請求項に記載のコイル装置。
  3. 前記スリットの少なくとも一部は、
    前記硬化した絶縁性樹脂によって埋まっている、
    請求項1又は請求項に記載のコイル装置。
  4. 前記ボビン本体は、
    角張った部分を持たない形状となっている、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載のコイル装置。
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