JP7161333B2 - 在庫評価替候補抽出装置、在庫評価替候補抽出方法および在庫評価替候補抽出プログラム - Google Patents

在庫評価替候補抽出装置、在庫評価替候補抽出方法および在庫評価替候補抽出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、在庫評価替候補抽出装置、在庫評価替候補抽出方法および在庫評価替候補抽出プログラムに関する。
特許文献1には、「商品販売拡大のため、または顧客の固定化を図るため、商品購入者に支払った商品代金の一部を商品購入者に返還する仕組みとして、POSを利用したサービスポイント制度や、紙、電子などの媒体によるサービスクーポンなどの割引きサービスが行われている。この割引き額(還元額)は商品の購入時点での販売価格に応じて決定され、商品購入者はこれら割引サービスを受けるためには、次回の商品購入時などで、購入者が持っているサービスポイントやサービスクーポンを使用する。また、新奇性の高い商品ほど、例えばコンピュータ関連商品などは販売開始時での販売価格は高く、その後、量産効果などで実質販売価格は大幅に低下する傾向にある。」と開示されている(特許文献1の段落0003等参照)。
特開2002-183570号公報
このような年月の経過に伴う在庫の評価替は、上記特許文献1に記載されているコンピュータ業界のみならず、例えば、鉄鋼業界等においても以下のようにして行う。
鉄鋼業界等においては、例えば、年に一度、入庫日から1年以上経過した在庫の簿価を評価替する運用を行うことが多い。しかしながら、システム上で在庫を入庫日単位で管理しない場合には、例えば1,000kg/10本の在庫が存在しているとして、各々の在庫の入庫日を把握することができず、結果として、何キロ/何本の在庫については何年何月何日に入庫したという内訳の情報(すなわち、在庫評価替候補の情報)を効率的に抽出できないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、在庫データにおいて入庫日単位で在庫を管理しない場合においても、在庫評価替の候補を効率的かつ正確に抽出できる在庫評価替候補抽出装置、在庫評価替候補抽出方法および在庫評価替候補抽出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る在庫評価替候補抽出装置は、制御部を備える在庫評価替候補抽出装置であって、前記制御部が、在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算手段と、前記加算手段で加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出装置は、前記抽出手段が、前記加算手段で加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる入庫日と前記加算手段で加算した前記数値を含む出庫レコードに含まれる出庫日とが同じである場合には、前記入庫レコードに含まれる正の数値と前記出庫レコードに含まれる負の数値との合計値を、前記基づく値として抽出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出装置は、前記抽出手段が、前記抽出した前記基づく値の合計値が前記現在庫データに含まれる現在庫数値を超える場合、前記現在庫データに含まれる現在庫数値から前記抽出した入庫日のうち最も古い入庫日以外の入庫日に紐付く前記基づく値の合計値を差し引いた値を、前記最も古い入庫日に紐付く前記基づく値として抽出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出装置は、表示部を更に備え、前記制御部が、前記抽出手段で抽出した前記在庫評価替の候補を前記表示部に表示する表示実行手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出装置は、前記制御部が、前記抽出手段で抽出した前記在庫評価替の候補のうち、前記在庫評価替の基準となる日付である基準日から数えて一定期間以上前の入庫日を有するものを、前記在庫評価替の対象として特定する特定手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出装置は、前記在庫が、鋼板であり、前記在庫の数が、前記鋼板の員数であり、前記在庫の量が、前記鋼板の重量であること、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される在庫評価替候補抽出方法であって、前記制御部で実行される、在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算ステップと、前記加算ステップで加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る在庫評価替候補抽出プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための在庫評価替候補抽出プログラムであって、前記制御部に実行させるための、在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算ステップと、前記加算ステップで加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、在庫データにおいて入庫日単位で在庫を管理しない場合においても、在庫評価替の候補を効率的かつ正確に抽出できるという効果を奏する。
図1は、在庫評価替候補抽出装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、入庫明細単位での在庫管理を行う場合における、仕入データおよび在庫データの一例を示す図である。 図3は、仕入内訳入力画面の一例を示す図である。 図4は、在庫管理キー単位での在庫管理を行う場合における、仕入データおよび在庫データの一例を示す図である。 図5は、在庫データおよび在庫出入管理データの一例を示す図である。 図6は、在庫出入管理データの一部および加算の仕方の一例を示す図である。 図7は、評価替候補データの一例を示す図である。
以下に、在庫評価替候補抽出装置、在庫評価替候補抽出方法および在庫評価替候補抽出プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
業界特有ではないが、例えば、鉄鋼業界等においては、年に一度、入庫日から1年以上経過した在庫の簿価を評価替(減額)する運用をとることが多い。例えば、1年後に2割減額、2年後に半額、3年後に・・・という様に、1年後毎に評価替するという運用である。
しかしながら、システム上で在庫を入庫日単位で管理しない(あるいはできない)場合には、例えば1,000kg/10本の在庫が存在しているとして、当該在庫のうち、どれが1年以内のもので、どれが1年を超過しているのかを把握できないという問題があった。当該把握をできるようにするためには、入庫明細単位で在庫管理をする必要があり、要するに、入庫明細毎に在庫管理上一意になるキー(例えば、ロットNo、チャージNoおよび入庫明細番号等)を割り当てていく必要があるが、現実的な運用問題として、入庫明細毎に一意になるキーを割り当てられないケースも存在する。
そこで、本実施形態では、このような理由により、入庫明細単位での在庫管理ではなく在庫管理キー単位での在庫管理をしていたとしても、現場での先入先出法による管理を前提として、存在する在庫についての入庫日の算出をできるようにした。言い換えると、従来は、在庫評価替候補の把握のためには入庫日単位での在庫管理が必須であったが、本実施形態においては、在庫管理キー単位での在庫管理であっても、先入先出法の考え方を前提に在庫のエイジング管理をできるようにした。
なお、前記在庫管理キーによる在庫管理とは、入庫明細単位での在庫管理ではなく、例えば、商品コードというキーや、商品コード+倉庫コードというキーによる在庫管理を意味し、前記在庫管理キーをどのように設定するかは、個社毎に異なる。前記先入先出法とは、入庫日の古いものから順に出庫するという方法である。前記チャージNo(以下、明細書および図面において「C♯」と記載することがある)は、ロット番号と同様に、在庫を識別するための番号である。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、在庫評価替候補抽出装置100の構成の一例を示すブロック図である。
在庫評価替候補抽出装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、在庫評価替候補抽出装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
在庫評価替候補抽出装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。在庫評価替候補抽出装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、在庫評価替候補抽出装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫評価替候補抽出装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、在庫出入管理データ106aと、現在庫データ106bと、評価替候補データ106cと、を備えている。
本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100によれば、現在庫データ106bが入庫日を保持していない場合においても、先入先出法による在庫管理を行っているならば、在庫出入管理データ106aを参照することにより、在庫評価替の候補となる在庫を抽出することができる。
また、本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100においては、在庫出入管理データ106aに含まれる前記在庫の数または量を加算する処理を行うが、前記在庫は、例えば、鋼板であり、前記在庫の数は、例えば、前記鋼板の員数(本数)であり、前記在庫の量は、例えば、前記鋼板の重量である。
在庫出入管理データ106aは、在庫の出入を管理するためのデータであり、例えば、仕入データ、倉替データおよび加工データ等におけるレコードを集積することにより作成される。ここで、在庫出入管理データ106aに含まれる前記レコードは、在庫の入庫に関するレコードである入庫レコードおよび在庫の出庫に関するレコードである出庫レコードに大別される。
前記入庫レコードとしては、例えば、前記在庫の仕入に関するレコードである仕入レコード(図5において取引区分「仕入」を有するレコード)、前記在庫の倉替入庫に関するレコードである倉替入庫レコード(図5において取引区分「倉替入庫」を有するレコード)および前記在庫の加工入庫に関するレコードである加工入庫レコード(図5において取引区分「加工(入庫)」を有するレコード)等が挙げられる。
前記入庫レコードは、図5に示すように、例えば、前記入庫レコードを識別するための入庫レコード識別データ(伝票番号)、入庫に関する取引区分(仕入、倉替入庫および加工(入庫))、前記在庫が入庫した日付である入庫日(仕入計上日)、商品のロットを識別するためのロット識別データ(ロット番号)、前記商品を識別するための商品識別データ(商品CDおよび商品名)、入庫した前記在庫の数を表す正の数値(員数)ならびに入庫した前記在庫の量を表す正の数値(重量)等を含む。なお、前記入庫日は、具体的には、前記仕入レコードの場合は仕入日となり、前記倉替入庫レコードの場合は倉替入庫日となり、前記加工入庫レコードの場合は加工入庫日となる。
前記出庫レコードとしては、図5に示すように、例えば、前記在庫の仕入返品に関するレコードである仕入返品レコード(図5において取引区分「仕入返品」を有するレコード)、前記在庫の倉替出庫に関するレコードである倉替出庫レコード(図5において取引区分「倉替出庫」を有するレコード)、前記在庫の加工払出に関するレコードである加工払出レコード(図5において取引区分「加工(払出)」を有するレコード)および前記在庫の売上に関するレコードである売上レコード(図5において取引区分「売上」を有するレコード)等が挙げられる。
前記出庫レコードは、図5に示すように、例えば、前記出庫レコードを識別するための出庫レコード識別データ(伝票番号)、出庫に関する取引区分(仕入返品、倉替出庫、加工(払出)および売上)、前記在庫が出庫した日付である出庫日(仕入計上日)、前記ロット番号、前記商品識別データ(商品CDおよび商品名)、出庫した前記在庫の数を表す負の数値(員数)ならびに出庫した前記在庫の量を表す負の数値(重量)等を含む。なお、前記出庫日は、具体的には、前記仕入返品レコードの場合は仕入返品日となり、前記倉替出庫レコードの場合は倉替出庫日となり、前記加工払出レコードの場合は加工払出日となり、前記売上レコードの場合は売上日となる。
前記出庫レコードのうち、前記仕入返品レコードは、更に、図5に示すように、対応する前記仕入レコードの伝票番号をOriginal伝票番号として有する。これにより、前記仕入レコードと前記仕入返品レコードの対応関係が明確になる。例えば、図5においては、伝票番号SIR003の仕入レコードと当該伝票番号をOriginal伝票番号として有する伝票番号SIR005の仕入返品レコードとが対応しており、また、伝票番号SIR006の仕入レコードと当該伝票番号をOriginal伝票番号として有する伝票番号SIR007の仕入返品レコードとが対応している。
なお、在庫出入管理データ106aにおける在庫管理においては、以下の4点の留意点が存在する。
・月次を跨いだ伝票修正に対応するため、各計上日ではなく受渡日を基準に考える。なお、受渡日が空欄である場合は、「受渡日」=「計上日」とみなす。
・図5において、伝票番号IDO001~IDO003のレコードおよび伝票番号IDO004~IDO006のレコードをそれぞれ太枠で囲んで示すように、同一日付での受払が発生している場合は、後述する加算部102aは、日付毎に数量の集計を行い加算することとする。
・図5に示すように、在庫出入管理データ106aにおいては、倉替および加工においても、在庫の増減が発生することを想定している。
・詳細は以下の[4.処理の具体例]で述べるが、加算部102aは、仕入データ等を仕入計上日が古い順に並び替えて、在庫員数分の在庫数になるまで遡って加算する。倉替および加工については、それぞれ、移動日および加工日を仕入の仕入計上日と同様に扱う。これは、在庫管理キーでの管理においては、倉替も加工も、どの入庫日の品目を使用したのか正確には不明であり、先入先出しと「みなす」しかないためである。
現在庫データ106bは、前記在庫の現在の数または量を管理するためのデータである。現在庫データ106bは、図5に示すように、例えば、前記ロット識別データ(ロット番号)、前記商品識別データ(商品CDおよび商品名)、前記在庫の現在の数(員数)ならびに前記在庫の現在の量(重量)等を含む。
なお、現在庫データ106bにおいては、在庫管理キーによる在庫管理を行うため、入庫日による在庫管理はできない。
評価替候補データ106cは、在庫評価替の候補となる在庫(このような在庫を「候補在庫」という。)を保持するデータである。評価替候補データ106cは、図7に示すように、例えば、前記候補在庫の前記ロット識別データ(ロット番号)、前記候補在庫の前記商品識別データ(商品CDおよび商品名)、前記候補在庫の数(員数)、前記候補在庫の量(重量)ならびに前記候補在庫の前記入庫日等を含む。
制御部102は、在庫評価替候補抽出装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算手段としての加算部102aと、(2)前記加算手段で加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出手段としての抽出部102bと、(3)前記抽出手段で抽出した前記在庫評価替の候補を前記表示部に表示する表示実行手段としての表示実行部102cと、(4)前記抽出手段で抽出した前記在庫評価替の候補のうち、前記在庫評価替の基準となる日付である基準日から数えて一定期間以上前の入庫日を有するものを、前記在庫評価替の対象として特定する特定手段としての特定部102dと、を備えている。
加算部102aは、入庫日および入庫した在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値である出庫レコードを含む在庫出入管理データ106aに含まれる前記数値を、日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データ106bに含まれる現在庫数値に達するまで加算する。
抽出部102bは、加算部102aで加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する。
抽出部102bは、加算部102aで加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる入庫日と加算部102aで加算した前記数値を含む出庫レコードに含まれる出庫日とが同じである場合には、前記入庫レコードに含まれる正の数値と前記出庫レコードに含まれる負の数値との合計値を、前記基づく値として抽出してもよい。
抽出部102bは、加算部102aで加算した前記数値を含む入庫レコードが前記在庫の仕入に関するレコードである仕入レコードであって、且つ、前記在庫の仕入返品に関するレコードである仕入返品レコードであって前記仕入レコードに対応するものが存在する場合には、前記仕入レコードに含まれる正の数値と前記仕入返品レコードに含まれる負の数値との和を、前記基づく値として抽出してもよい。
抽出部102bは、前記抽出した前記基づく値の合計値が現在庫データ106bに含まれる現在庫数値を超える場合、現在庫データ106bに含まれる現在庫数値から前記抽出した入庫日のうち最も古い入庫日以外の入庫日に紐付く前記基づく値の合計値を差し引いた値を、前記最も古い入庫日に紐付く前記基づく値として抽出してもよい。
表示実行部102cは、抽出部102bで抽出した前記在庫評価替の候補を表示部に表示する。
特定部102dは、抽出部102bで抽出した前記在庫評価替の候補のうち、前記在庫評価替の基準となる日付である基準日から数えて一定期間以上前の入庫日を有するものを、前記在庫評価替の対象として特定する。前記基準日は、例えば、現在日付である。
[3.在庫管理の仕方による在庫評価替候補の抽出の仕方の違い]
本項目では、在庫管理の仕方による在庫評価替候補の抽出の仕方の違いについて説明する。具体的には、まず、入庫明細単位で在庫管理を行う場合の在庫評価替候補の抽出の仕方について説明し、次に、在庫管理キー単位で在庫管理を行う場合の在庫評価替候補の抽出の仕方について説明する。
[3-1.入庫明細単位で在庫管理を行う場合の抽出]
本項目では、入庫明細単位で在庫管理を行う場合の在庫評価替候補の抽出の仕方について、図2および図3を用いて説明する。
入庫明細単位で在庫管理を行う場合、図2に示すように、仕入データにおける明細と在庫データにおける明細とは、1:1で対応する。すなわち、仕入データ1行に対して、在庫データ1行が作成されるため、在庫データを参照すれば、減った分の在庫の入庫日を判断することができる。
具体的には、図2の仕入データにおける員数(8本、8本、9本)の合計25本のうち15本が売れて残り10本になった場合、図2の在庫データを参照すれば、残り10本それぞれについての入庫日を抽出することができる。すなわち、図2に示すように、残り10本のうち、2本は入庫日が2017/01/15であり、5本は入庫日が2017/2/10であり、3本は入庫日が2017/3/20であると抽出することができる。このため、例えば、現在日を2018/1/20として、1年以上経過しているものを在庫評価替の対象とする場合、入庫日が2017/01/15の2本のみが在庫評価替の対象となる。
ここで、図2の仕入データにおける仕入日および入庫日について、図3を用いて説明する。入庫日としては、各入力プログラムの内訳画面項目の出荷可能日がそのまま表示される(在庫照会で確認可能)。仕入日と入庫日とは別管理となるため、「仕入日≠入庫日(出荷可能日)」とすることも可能である(出荷可能日には、「仕入日」が初期表示されるが、手入力で修正可能である)。例えば、実際の仕入が2/2であるが、入庫日を1/31としたい場合は、図3に示す仕入入力内訳画面にて「出荷可能日」を1/31に変更すればよい。なお、「入庫日」は、加工や倉替処理、また月次を跨いだ伝票修正を行っても、仕入日や加工日に置き換わらないため、入庫日が若返ることはなく、そのまま引き継がれる。このため、受渡日を使用せずに入庫日管理ができるようになる。
以上、本項目[3-1]で説明したように、入庫日単位で在庫管理を行えば(すなわち、在庫データに入庫日を保持させれば)、現在庫の各々について入庫日を迅速に把握することができる(すなわち、在庫評価替候補の抽出を迅速にできる)。しかしながら、このように入庫日単位で在庫管理を行うのは、現実的には多大な時間と労力を要するため、実際は、以下の[3-2]で説明する在庫管理キー単位での在庫管理を行うことが多い。
[3-2.在庫管理キー単位で在庫管理を行う場合の抽出]
本項目では、在庫管理キー単位で在庫管理を行う場合の在庫評価替候補の抽出の仕方について、図4を用いて説明する。
在庫管理キー単位で在庫管理を行う場合、図4に示すように、仕入データにおける明細と在庫データにおける明細とは、1:1で対応せず、仕入データにおいて同一の在庫管理キー(この場合は商品CD)を有する3明細は在庫データにおいて1明細に集約されてしまう。すなわち、仕入データの複数行から、在庫データ1行が作成されるため、在庫データを参照しても、減った分の在庫の入庫日を判断できず、仕入データまで遡って調べる必要があり非常に手間と時間がかかる。
具体的には、図4の仕入データにおける員数(8本、8本、9本)の合計25本のうち15本が売れて残り10本になった場合、図4の在庫データを参照しても、図4の在庫データは仕入日も入庫日も保持していないため、残り10本それぞれについての仕入日も入庫日も把握することはできない。
残り10本それぞれの入庫日の可能性としては、「2015/2/20に8本入庫された在庫が2本残っており、2015/3/20に8本入庫された在庫が5本残っており、2015/7/20に9本入庫された在庫が3本残っている」というケースが存在するものの、先入先出法で在庫出荷を行うという前提で考えた場合、古い在庫が残ることはありえないため、このケースを考慮する必要はない。
そこで、先入先出法に基づいて残り10本それぞれの入庫日の可能性を考えると、「2015/2/20に8本入庫された在庫が残っておらず、2015/3/20に8本入庫された在庫が1本残っており、2015/7/20に9本入庫された在庫が9本残っている」というケースが正しいとわかる。
以上、本項目[3-2]で説明したように、現実的な在庫管理である在庫管理キー単位での在庫管理を行う場合においても、仕入データまで遡れば在庫評価替候補の抽出をすること自体はできるが、多大な時間と労力がかかってしまうという問題があった。そこで、以下の[4.処理の具体例]で説明するように、本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100により、在庫管理キー単位での在庫管理を行う場合においても、在庫評価替候補の抽出を自動で行うことができるようにした。
[4.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。なお、本項目における説明の前提として、在庫出入管理データ106aおよび現在庫データ106bの内容は、図5に示すとおりであるとする。以下においては、図5に示す現在庫データ106bおよび図6に示す在庫出入管理データ106a(図5に示す在庫出入管理データ106aの一部を切り出したもの)を用いて説明をする。
[4-1.加算処理]
加算部102aは、図6の在庫出入管理データ106aに含まれる員数を、仕入計上日が新しい順に、図5の現在庫データ106bに含まれる在庫員数に達するまで加算する。
具体的には、図6の在庫出入管理データ106aは、仕入計上日が古いレコード順に上から並んでいるデータであるため、加算部102aは、図6に示す一番下のレコードに含まれる員数から順に加算していく。すなわち、加算部102aは、0本+(伝票番号SIR007のレコードにおける員数-9本)=-9本と計算するが、-9本は、図5の現在庫データ106bにおける在庫員数18本に達していない。このため、加算部102aは、更に加算を続け、0本+(-9本)+(9本)+(8本)+(-6本)+(-5本)+(6本)+(4本)+(-8本)+(22本)=21本と計算すると、21本は、前記在庫員数18本に達しているため、加算部102aは加算処理を終了する。このようにして、加算部102aは、図6に示すレコードのうち、伝票番号SIR007のレコードから伝票番号SIR004のレコードまでの計9レコードに含まれる員数を加算したこととなる。
なお、詳細な説明は省略するが、員数ではなく、重量を対象として加算する場合においても、加算部102aは、前段落と同様の方法で加算を行うことにより、伝票番号SIR007のレコードから伝票番号SIR004のレコードまでの計9レコードに含まれる重量を加算することとなる。
[4-2.抽出処理]
抽出部102bは、原則的には、加算部102aで加算した数値を含む入庫レコード(すなわち、伝票番号SIR006の仕入レコード、伝票番号KAK002の加工入庫レコード、伝票番号IDO005の倉替入庫レコード、伝票番号IDO004の倉替入庫レコードおよび伝票番号SIR004の仕入レコードの5つの入庫レコード)に含まれる員数をそのまま取得することとなるが、例外的に、これとは異なる値を抽出することもあるため、以下、前記5つの入庫レコード別に、抽出部102bが抽出する値について説明する。
[4-2-1.伝票番号SIR006の仕入レコード]
図6の伝票番号SIR006の仕入レコードの一行下には、伝票番号SIR007の仕入返品レコードが存在する。当該仕入返品レコードは、図6に示すように、Original伝票番号として「SIR006」を有することから、伝票番号SIR007の仕入返品レコードは、伝票番号SIR006の仕入レコードに対応する仕入返品レコードであることがわかる。この場合、伝票番号SIR006の仕入レコードに含まれる員数である9本と伝票番号SIR007の仕入返品レコードに含まれる員数である-9本との和は、9本+(-9本)=0本となるため、抽出部102bは、伝票番号SIR006の仕入レコードについては、員数を抽出しない。また、同様の計算により、重量についても、(重量900kg)+(重量-900kg)=0kgとなるため、抽出部102bは、伝票番号SIR006の仕入レコードについては、重量を抽出しない。このような処理を行うことで、2017/12/1に仕入計上した在庫が2018/1/3に返品された際には、2017/12/1の在庫を0本および0kgとみなすことができる。なお、仕入返品が生じる場合における、より詳細な処理フローおよび処理ロジックは、以下に示すとおりである。
(仕入返品が生じる場合における処理フロー)
(1)まず、抽出部102bは、レコード内に含まれる取引区分=仕入返品である場合、返品と判断する。
(2)次に、抽出部102bは、前記(1)で返品と判断された仕入返品レコード内に含まれるOriginal伝票番号を取得する。
(3)次に、抽出部102bは、前記(2)で取得したOriginal伝票番号と同一のOriginal伝票番号を有する仕入レコードを特定する。
(4)次に、抽出部102bは、前記(1)で判断した仕入返品レコードは、前記(3)で取得した仕入レコードについての返品のデータであると判断する。
(5)最後に、抽出部102bは、前記(3)で取得した仕入レコードに含まれる員数または重量から、前記(1)で取得した仕入返品レコードに含まれる員数または重量を控除し、控除結果の員数または重量を保持する。
(仕入返品が生じる場合における処理ロジック)
先入先出法によって逆算していく場合、図6の例では、伝票番号SIR006の仕入レコード(仕入計上日2017/12/1)の在庫が社内に存在しているものとして計算されてしまう。しかし、実際のモノの流れとしては、2017/12/1に仕入れた在庫は、2018/1/3付で返品しており、現物としては既に存在しない。このため、伝票番号SIR006の仕入レコードの員数をそのまま取得すると、エイジングの計算が実態と異なってしまうため、伝票番号SIR006の仕入レコードに含まれる員数から返品の員数を控除することにより、仕入時点から返品分が無かったものとして扱えるようにしたい。そこで、以下のような計算を行う。
仕入返品レコードにOriginal伝票番号が指定されている場合には、抽出部102bは、Original伝票番号と同一の伝票番号を持つレコード(図6の例では伝票番号SIR006の仕入レコード)については、当該仕入レコードに含まれる員数である9本から返品の員数である-9本を控除することにより、(9本)+(-9本)=0本と計算する。一方で、抽出部102bは、Original伝票番号が指定されている仕入返品レコード(図6の例では伝票番号SIR007の仕入返品レコード)については、(返品の員数である-9本)+(-1×返品の員数である-9本)=0本と計算する。このように、抽出部102bは、仕入返品レコードに含まれる返品分を抽出の対象外としつつ、Original伝票番号を有する仕入レコードについては、当該返品分を控除した員数を抽出の対象とする。
なお、一部返品をする場合を考慮し、抽出部102bは、Original伝票番号を有する仕入レコードに含まれる員数を抽出の対象外とするのではなく、控除計算を行う。具体的には、図6の例では、伝票番号SIR005の仕入返品レコードはOriginal伝票番号SIR003を有するため、当該仕入返品レコードに対応する仕入レコードは、伝票番号SIR003を有する仕入レコードであるとわかる。ここで、伝票番号SIR003の仕入レコードに含まれる員数は9本であり、伝票番号SIR005の仕入返品レコードに含まれる員数は-8本(すなわち一部返品)であるため、抽出部102bは、伝票番号SIR003の仕入レコードについて、(9本)+(-8本)=1本という控除計算を行う。
[4-2-2.伝票番号KAK002の加工入庫レコード]
抽出部102bは、図6の伝票番号KAK002の加工入庫レコードについては、原則通り、当該レコードに含まれる員数8本および仕入計上日2017/11/20を抽出する。
また、同様の方法により、抽出部102bは、伝票番号KAK002の加工入庫レコードについて、重量800kgを抽出する。
[4-2-3.伝票番号IDO004の倉替入庫レコードおよび伝票番号IDO005の倉替入庫レコード]
図6を参照すると、伝票番号IDO004の倉替入庫レコード、伝票番号IDO005の倉替入庫レコードおよび伝票番号IDO006の倉替出庫レコードの3つのレコードは、同一の仕入計上日2017/9/20を有する。この場合、抽出部102bは、伝票番号IDO004の倉替入庫レコードおよび伝票番号IDO005の倉替入庫レコードについて、前記3つのレコードに含まれる員数(4本、6本、-5本)の合計員数5本および仕入計上日2017/9/20を抽出する。
また、同様の方法により、抽出部102bは、伝票番号IDO004の倉替入庫レコードおよび伝票番号IDO005の倉替入庫レコードについて、前記3つのレコードに含まれる重量(400kg、600kg、-500kg)の合計重量500kgを抽出する。
[4-2-4.伝票番号SIR004の仕入レコード]
ここまでの抽出結果をまとめると、抽出部102bは、[4-2-2]で員数8本を抽出し、[4-2-3]で員数5本を抽出した。ここで、抽出部102bは、更に、伝票番号SIR004の仕入レコードに含まれる員数22本および仕入計上日2016/12/20を抽出できるが、これら抽出した員数の合計値は、8本+5本+22本=35本となり、図5の現在庫データ106bに含まれる在庫員数である18本を超えてしまう。この場合、抽出部102bは、前記在庫員数18本から、[4-2-2]で抽出した員数8本および[4-2-3]で抽出した員数5本の合計値13本を差し引いた員数である5本を抽出する。より詳細に言い換えると、抽出部102bは、前記在庫員数18本から、抽出したこれらの入庫日([4-2-2]で抽出した2017/11/20、[4-2-3]で抽出した2017/9/20および本項目[4-2-4]で抽出した2016/12/20)のうち、最も古い入庫日2016/12/20以外の入庫日である2017/11/20および2017/9/20にそれぞれ紐付く員数である8本および5本の合計値(8本+5本=13本)を差し引いた値(18本-13本=5本)を、最も古い入庫日2016/12/20に紐付く員数として抽出してもよい。要するに、抽出部102bは、伝票番号SIR004の仕入レコードについて、員数22本をそのまま抽出するのではなく、前記差し引いた員数5本および当該仕入レコードに含まれる仕入計上日2016/12/20を抽出する。
また、同様の方法により、抽出部102bは、伝票番号SIR004の仕入レコードについて、在庫重量1800kgから、[4-2-2]で抽出した重量800kgおよび[4-2-3]で抽出した重量500kgの合計値1300kgを差し引いた重量である500kgを抽出する。
[4-3.表示処理]
表示実行部102cは、抽出部102bで抽出した前記在庫評価替の候補を表示部に表示する。具体的には、表示実行部102cは、図7に太枠で囲んで示すように、[4-2-2]で抽出した員数8本、重量800kgおよび入庫日(仕入計上日)2017/11/20、[4-2-3]で抽出した員数5本、重量500kgおよび入庫日(仕入計上日)2017/9/20、ならびに、[4-2-4]で抽出した員数5本、重量500kgおよび入庫日(仕入計上日)2016/12/20を表示部に表示する。
なお、表示実行部102cは、当該表示を、図7に示すように、入庫明細単位(入庫日単位)で、在庫管理キー(商品CDおよび商品名)と合わせて行ってもよい(表示対象となるデータは、例えば、自社材のみである)。また、例えば、年月単位で在庫エイジングデータを管理する(1年保持できればよい)。
そして、表示実行部102cが表示した図7に示す在庫評価替の候補の中から、オペレータの判断により在庫評価替の対象が手動で特定されてもよいが、以下の[4-4]で説明するように、特定部102dにより自動で特定することもできる。
[4-4.特定処理]
例えば、現在日付が2018/3/31であり、更に、入庫日が当該現在日付から1年以上前の在庫を在庫評価替の対象とすると仮定する。この場合、抽出部102bで抽出した図7に示す在庫評価替候補のうち、2018/3/31から数えて1年以上前の入庫日を有する在庫は、入庫日2016/12/20を有する在庫のみである。このため、特定部102dは、図7に示すように、員数5、重量500kgおよび入庫日2016/12/20の在庫を、在庫評価替の対象として特定する。
[4-5.まとめ]
以上、[4-1]および[4-2]で説明したように、本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100によれば、在庫データにおいて入庫日単位で在庫を管理しない場合においても、在庫評価替の候補を効率的かつ正確に抽出できる。このため、例えば、在庫管理キー単位で在庫管理を行うが故に在庫データ中に入庫日を保持しない場合においても、効率的かつ正確に、在庫評価替の候補を把握することができる。すなわち、本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100は、例えば、在庫管理キー単位での在庫管理という現実的な運用に即しつつも、在庫評価替業務の利便性を大きく向上できるという効果を有する。
また、[4-4]で説明したように、本実施形態に係る在庫評価替候補抽出装置100が特定部102dを備えれば、例えば、抽出した在庫評価替の候補の中から、在庫評価替の対象となるものを自動で特定することができる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、在庫評価替候補抽出装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、在庫評価替候補抽出装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫評価替候補抽出装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、在庫評価替候補抽出装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、在庫評価替候補抽出装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫評価替候補抽出装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、在庫の評価替を行う分野において有用であるが、特に、鉄鋼業界や素材業界等においては極めて有用である。
100 在庫評価替候補抽出装置
102 制御部
102a 加算部
102b 抽出部
102c 表示実行部
102d 特定部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 在庫出入管理データ
106b 現在庫データ
106c 評価替候補データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (8)

  1. 制御部を備える在庫評価替候補抽出装置であって、
    前記制御部は、
    在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算手段と、
    前記加算手段で加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出手段と、
    を備えること、
    を特徴とする在庫評価替候補抽出装置。
  2. 前記抽出手段は、
    前記加算手段で加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる入庫日と前記加算手段で加算した前記数値を含む出庫レコードに含まれる出庫日とが同じである場合には、前記入庫レコードに含まれる正の数値と前記出庫レコードに含まれる負の数値との合計値を、前記基づく値として抽出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の在庫評価替候補抽出装置。
  3. 前記抽出手段は、
    前記抽出した前記基づく値の合計値が前記現在庫データに含まれる現在庫数値を超える場合、前記現在庫データに含まれる現在庫数値から前記抽出した入庫日のうち最も古い入庫日以外の入庫日に紐付く前記基づく値の合計値を差し引いた値を、前記最も古い入庫日に紐付く前記基づく値として抽出すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の在庫評価替候補抽出装置。
  4. 表示部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記抽出手段で抽出した前記在庫評価替の候補を前記表示部に表示する表示実行手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の在庫評価替候補抽出装置。
  5. 前記制御部は、
    前記抽出手段で抽出した前記在庫評価替の候補のうち、前記在庫評価替の基準となる日付である基準日から数えて一定期間以上前の入庫日を有するものを、前記在庫評価替の対象として特定する特定手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の在庫評価替候補抽出装置。
  6. 前記在庫が、鋼板であり、
    前記在庫の数が、前記鋼板の員数であり、
    前記在庫の量が、前記鋼板の重量であること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の在庫評価替候補抽出装置。
  7. 制御部を備える情報処理装置で実行される在庫評価替候補抽出方法であって、
    前記制御部で実行される、
    在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算ステップと、
    前記加算ステップで加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする在庫評価替候補抽出方法。
  8. 制御部を備える情報処理装置に実行させるための在庫評価替候補抽出プログラムであって、
    前記制御部に実行させるための、
    在庫が入庫した日付である入庫日および入庫した前記在庫の数または量を表す正の数値を有するレコードである入庫レコードならびに前記在庫が出庫した日付である出庫日および出庫した前記在庫の数または量を表す負の数値を有するレコードである出庫レコードを含む在庫出入管理データに含まれる前記数値を、前記日付が新しい順に、前記在庫の現在の数または量を表す数値である現在庫数値を含む現在庫データに含まれる現在庫数値に達するまで加算する加算ステップと、
    前記加算ステップで加算した前記数値を含む入庫レコードに含まれる正の数値に基づく値および入庫日を在庫評価替の候補として抽出する抽出ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする在庫評価替候補抽出プログラム。
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