JP7160871B2 - 荷電粒子線装置及び設定支援方法 - Google Patents

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Description

本開示は、荷電粒子線装置及び設定支援方法に関し、特に、照射条件の設定を支援する技術に関する。
荷電粒子線装置として、走査電子顕微鏡、電子線マイクロアナライザー、イオンビーム照射装置、等が知られている。以下においては、それらの装置を代表して走査電子顕微鏡について説明する。
走査電子顕微鏡は、荷電粒子線である電子線(電子ビーム)を試料に対して照射し、試料から放出される二次電子、反射電子、特性X線等を検出する装置である。電子線の二次元走査により得られた一連の検出信号に基づいて試料の表面又は表層を表す画像が形成される。試料から出た特性X線の分析により、試料の定性解析及び定量解析が実行される。
走査電子顕微鏡による試料の測定においては、試料を構成する元素によって試料内における電子侵入深さ(電子線侵入深さ、電子散乱深さ)が変化し、また、電子線の加速電圧(入射電圧)によって試料内における電子侵入深さが変化する。これと同様に、試料を構成する元素や電子線の加速電圧によって、試料内において反射電子が発生する深さ(試料から放出される反射電子の発生範囲)、及び、試料内において特性X線が発生する深さ(試料から放出される特性X線の発生範囲)が変化する。
走査電子顕微鏡においては、ユーザーによる数値の指定により、加速電圧等の照射条件が設定される。従来において、照射条件の設定時に、設定作業を支援する模式図等は表示されていない。なお、試料中の電子散乱範囲又は信号発生範囲を推定するシミュレーション装置も知られている。そのような装置は、測定装置ではなく、単体で機能するものであり、そのような装置と荷電粒子線装置の連携は図られていない。
特許文献1及び特許文献2には、X線分析装置が開示されている。それらの文献には、試料内でのX線発生領域の計算、及び、X線発生領域に基づく加速電圧の決定、が記載されている。しかし、それらの特許文献には、ユーザーによる照射条件の設定を支援する技術は開示されていない。
特許文献3には、電子線マイクロアナライザーにおいて、X線強度の補正のために、試料に含まれる元素ごとにX線発生範囲が計算されている。しかし、特許文献3には、信号発生範囲を模擬した図形及び信号発生範囲の大きさを示す数値を含む画像の生成については記載されていない。
なお、特許文献4には、周期律表を利用して元素を選択することが記載されているが、試料への荷電粒子線の照射については記載されていない。本願明細書において、照射条件の設定の概念には、照射条件の確認及び変更が含まれ得る。
特開2004-163135号公報 特開2006-275756号公報 特開2002- 33976号公報 特開2000-338088号公報
本開示の目的は、荷電粒子線装置において、ユーザーによる照射条件の設定を支援することにある。あるいは、本開示の目的は、荷電粒子線装置において、複数の元素により構成される試料内で生じる物理現象の範囲及びその大きさをイメージしながら、照射条件の設定を行えるようにすることにある。
本開示に係る荷電粒子線装置は、試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度を受け付ける受付部と、荷電粒子線の照射条件、前記複数の元素についての複数の元素情報、及び、前記複数の濃度に基づいて、前記試料内における物理現象の範囲を模擬した図形及び前記物理現象の範囲の大きさを示す数値を含む参照像を生成する参照像生成部と、前記照射条件を設定する際に、前記参照像を表示する表示器と、を含むことを特徴とする。
本開示に係る設定支援方法は、試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度を受け付ける工程と、荷電粒子線の照射条件、前記複数の元素についての複数の元素情報、及び、前記複数の濃度に基づいて、前記試料内における物理現象の範囲を模擬した図形及び前記物理現象の範囲の大きさを示す数値を含む参照像を生成する工程と、前記照射条件を設定する際に、前記参照像を表示する工程と、を含むことを特徴とする。
本開示によれば、荷電粒子線装置において、ユーザーによる照射条件の設定を支援できる。あるいは、本開示によれば、複数の元素により構成される試料内で生じる物理現象の範囲及びその大きさをイメージしながら、照射条件の設定を行える。
実施形態に係る走査電子顕微鏡を示す概念図である。 UI(ユーザーインターフェイス)部の構成例を示す図である。 元素テーブルの一例を示す図である。 深さの定義を説明するための図である。 電子侵入深さ、特性X線発生深さ等の計算方法を示す図である。 試料情報入力用の画像の一例を示す図である。 元素選択用の画像の一例を示す図である。 複数種類のカラーパターンを説明するための図である。 参照像の第1例を示す図である。 選択的にポップアップ表示される複数のウインドウを示す図である。 傾斜状態を表した参照像を示す図である。 参照像の第2例を示す図である。 参照像の第3例を示す図である。 参照像の第4例を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)実施形態の概要
実施形態に係る荷電粒子線装置は、受付部、参照像生成部、及び、表示器を有する。受付部は、試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度を受け付ける。参照像生成部は、荷電粒子線の照射条件、複数の元素についての複数の元素情報、及び、複数の濃度に基づいて、試料内における物理現象の範囲を模擬した図形及び物理現象の範囲の大きさを示す数値を含む参照像を生成する。照射条件を設定する際に、表示器に、参照像が表示される。
上記構成によれば、参照像の観察を通じて、試料内における物理現象の範囲の広がりをイメージ又は認識しながら、照射条件を設定することが可能となる。特に、参照像の生成に際し、試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度が考慮されるので、それらを考慮しない場合に比べて、ユーザーに対して、より正確な情報を提供できる。荷電粒子線又は荷電粒子線装置についての知識が乏しいユーザーであっても、参照像を観察することにより、照射条件を適切に設定し易くなる。
物理現象の範囲には、電子散乱範囲(電子侵入範囲)、及び、信号発生範囲が含まれ得る。信号発生範囲には、特性X線発生範囲、及び、反射電子発生範囲が含まれ得る。複数の物理現象の範囲を示す複数の図形、及び、複数の物理現象の範囲の大きさを示す複数の数値を含む参照像が生成されてもよい。実施形態においては、照射条件、複数の元素、及び、複数の濃度のいずれかが変更された場合、物理現象の範囲を示す図形は変化せず、物理現象の範囲の大きさを示す数値が変化する。そのような変化を通じて最適な照射条件を絞り込める。
表示された図形から物理現象の範囲の形態を凡そ把握でき、表示された数値から物理現象の範囲の大きさを凡そ把握できる。図形及び数値はいずれも目安であるが、ユーザーに何らの情報を提供しない場合に比べて、ユーザーによる照射条件の設定を支援できる。実施形態においては、参照像を含むグラフィカルユーザーインターフェイス画像がユーザーに提供され、その画像を通じて照射条件の確認、変更等が行われる。
実施形態において、荷電粒子線は電子線である。物理現象の範囲には電子散乱範囲が含まれ、数値には電子侵入深さが含まれる。実施形態において、各元素情報には、各元素の質量、密度、及び、原子番号が含まれる。参照像生成部は、複数の元素情報に基づいて、試料について平均質量、平均密度、及び、平均原子番号を演算する。参照像生成部は、平均質量、平均密度、及び、平均原子番号に基づいて、電子侵入深さを演算する。各平均値の演算に際しては、複数の濃度が考慮される。
実施形態において、荷電粒子線は電子線である。物理現象の範囲には特性X線発生範囲が含まれ、数値には、複数の元素に対応した複数の特性X線発生深さの全部又は一部が含まれる。複数の元素に対応した複数の特性X線発生深さが数値列として表示されてもよいし、複数の元素の中の注目元素に対応した特性X線発生深さが数値として表示されてもよい。
実施形態において、各元素情報には、各元素の質量、密度、原子番号、及び、最低励起エネルギーが含まれる。参照像生成部は、複数の元素情報に基づいて、試料について平均質量、平均密度、及び、平均原子番号を演算する。参照像演算部は、平均質量、平均密度、平均原子番号、及び、複数の元素に対応する複数の最低励起エネルギーの全部又は一部、に基づいて、複数の特性X線発生深さの全部又は一部を演算する。
実施形態において、参照像には、複数の元素を示す複数の元素表示要素が含まれる。また、参照像には、複数の濃度を示す複数の濃度表示要素が含まれる。表示要素の概念には、文字、記号、図形、色相等が含まれる。円グラフ、棒グラフ等によって複数の濃度の関係が表現されてもよい。
実施形態において、照射条件には、荷電粒子線の加速電圧、及び、試料の傾斜角度が含まれる。参照像には、更に、加速電圧を示す数値、及び、傾斜角度を示す数値が含まれる。複数の元素、複数の濃度、加速電圧、及び、傾斜角度のいずれかの変更に従って、参照像が変化する。
実施形態に係る設定支援方法は、第1工程、第2工程、及び、第3工程を含む。第1工程では、試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度が受け付けられる。第2工程では、荷電粒子線の照射条件、複数の元素についての複数の元素情報、及び、複数の濃度に基づいて、試料内における物理現象の範囲を模擬した図形及び物理現象の範囲の大きさを示す数値を含む参照像が生成される。第3工程では、ユーザーが照射条件を設定する際に、参照像が表示される。
上記設定支援方法は、ソフトウエアの機能により実現され得る。その場合、上記設定支援方法を実行するプログラムが、ネットワーク又は可搬型記憶媒体を介して、荷電粒子線装置、情報処理装置、等に対してインストールされる。
(2)実施形態の詳細
図1には、実施形態に係る荷電粒子線装置が示されている。荷電粒子線装置は、具体的には、走査電子顕微鏡10である。走査電子顕微鏡10は、図示された構成例において、測定部12及び情報処理部14に大別される。情報処理部14は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)により構成される。情報処理部14には、表示器16及び入力器18が接続されている。
後述するように、表示器16に表示された画像19を通じて、試料情報が入力される。具体的には、試料25を構成する複数の元素及び各元素の濃度(試料中の質量比率)が入力される。入力された試料情報は、UI部36に送られる。もっとも、UI部36が分析部34から試料情報を取得してもよい。
測定部12は、鏡筒20及び本体21有する。本体21の内部が試料室22である。鏡筒20内には、電子線源、集束レンズ、偏向走査レンズ、対物レンズ等が設けられている。それらによって電子ビームつまり電子線23が生成される。試料室22内には、試料ステージ24が設けられ、試料ステージ24によって試料25が保持されている。具体的には、試料ステージ24に対して、試料25を保持した試料ホルダが取り付けられている。試料ステージ24は、試料25を上下左右方向に移動させるXYZ機構、試料25を回転させる回転機構、及び、試料25を傾斜させるチルト機構、を備えている。試料傾斜角度はチルト角とも称される。試料25は、例えば、小片状、円板状の形態を有している。他の形態をもった試料25が測定対象とされてもよい。
図示の構成例において、試料25の周囲には、二次電子検出器26、反射電子検出器27、及び、特性X線分光器28が設けられている。それらは模式的に表現されている。試料25に対して電子線23を照射すると、試料25から二次電子及び反射電子が放出され、また試料25から特性X線が放出される。二次電子検出器26により、試料25から放出された二次電子が検出される。反射電子検出器27により、試料25から放出された反射電子が検出される。特性X線分光器28により、試料25から放出された特性X線が検出される。
特性X線分光器28は、例えば、エネルギー分散型特性X線分光器である。それに代えて、又はそれと共に、波長分散型特性X線分光器が設けられてもよい。以上挙げた検出器以外の検出器が設けられてもよい。通常、試料25に対して電子線23が二次元走査される。二次電子検出器26、反射電子検出器27及び特性X線分光器28から出力された複数の検出信号が情報処理部14へ送られている。
情報処理部14は、情報処理を実行するプロセッサ、データ及びプログラムを格納するメモリ、等を有している。図1においては、情報処理部14が発揮する代表的な複数の機能が複数のブロックにより表現されている。具体的には、情報処理部14は、制御部30、試料画像形成部32、分析部34、UI(ユーザーインターフェイス)部36、等として機能する。
制御部30は、測定部12内の個々の機器の動作を制御する。制御部30によって、ユーザー指定された照射条件を実現する複数の動作パラメータが決定される。照射条件には、電子線23の加速電圧、試料25のチルト角、等が含まれる。電子線23の加速電圧は、試料25から見て、電子線23の入射電圧と言い得る。
試料画像形成部32は、電子線23の二次元走査によって得られた一連の検出信号(例えば、一連の二次電子検出信号又は一連の反射電子検出信号)に基づいて、試料25の表面又は表層を表す二次元画像を形成する。分析部34は、特性X線分光器28から出力された検出信号に基づいて、試料25の定性分析及び定量分析を実行するものである。具体的には、分析部34は、試料を構成する複数の元素、及び、元素ごとの濃度を分析する機能を備えている。
UI部36は、ユーザーに提供するグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)画像を生成し、GUI画像を通じてユーザーが入力する情報を受け付ける。UI部36は、参照像生成器38を備えている。
参照像生成器38は、参照像を生成するモジュールである。参照像は、試料内における物理現象の範囲を模擬する図形及び物理現象の範囲の大きさを表す数値を含む画像である。参照像は、GUI画像の要部を構成する。物理現象の範囲として、電子散乱範囲(電子侵入範囲)、及び、信号発生範囲が挙げられる。信号発生範囲として、反射電子発生範囲、及び、特性X線発生範囲が挙げられる。信号発生範囲は、試料から放出された信号の発生範囲である。後述するように、実施形態に係る参照像には、複数の物理現象の範囲を示す複数の図形、及び、複数の物理現象の範囲の大きさを示す複数の数値、が含まれる。参照像は、試料の縦断面に相当する。物理現象の範囲を立体的に表現した参照像が生成されてもよい。
参照像又はそれを含むGUI画像は、ユーザーによる照射条件の設定を支援するための補助的画像である。ユーザーは、GUI画像の観察を通じて、物理現象の範囲の形状や大きさをイメージ又は認識しながら、GUI画像を通じて加速電圧等の照射条件を入力し得る。以上のように、UI部36は、演算手段、画像生成手段、及び、受付手段として機能する。
図1に示す構成例では、情報処理部14がUI部36を有していたが、UI部36を他の情報処理部に含めてもよい。例えば、制御部30を含む第1情報処理部、及び、UI部36を含む第2情報処理部を設け、それらを相互に連携させてもよい。
表示器16は、液晶表示器、有機EL表示デバイス、等により構成される。入力器18は、キーボード、ポインティングデバイス、等により構成される。表示器16及び入力器18として、タッチパネル付き表示器が設けられてもよい。
図2には、UI部36の構成例が示されている。図2に示されている複数のブロックは、元素テーブル46を除いて、いずれも、ソフトウエアにより実現される機能を示している。受付部62は、加速電圧E、試料情報SI及びチルト角Tを受け付けるモジュールである。受付部40は、それらのデフォルト値を有している。加速電圧Eのデフォルト値は例えば5kVである。試料情報SIのデフォルト値は、例えば、アルミニウム(Al)100%である。チルト角のデフォルト値は例えば0°である。それらは一例に過ぎないものである。なお、以下に説明するように、制御部に設定されている加速電圧Eを取得し、その加速電圧Eをデフォルト値又は更新値としてもよい。
符号42で示すように、受付部40は、ユーザーの操作に従って、制御部から、そこに設定されている加速電圧E及びチルト角Tを取得する取得部として機能し、また、分析部から、試料情報SIを取得する取得部として機能する。試料情報SIは、試料を構成する複数の元素S及びそれらについての複数の濃度を示す情報である。もちろん、試料が単一の元素により構成されてもよい。受付部172は、符号58及び符号44で示すように、GUI画像を通じてユーザーにより入力された加速電圧E、試料情報SI、及び、チルト角Tを受け付ける機能を有する。
受付部172は、ユーザー操作に従って、受け付けられた照射条件を制御部へ転送し、これにより、その照射条件を適用つまり有効化する転送部としても機能する(符号66を参照)。転送される照射条件は、加速電圧E及びチルト角Tの両方又は一方である。
受付部40において受け付けられた試料情報SIに従って、複数の元素S1~Smが特定される。複数の元素S1~Smを示す情報が受付部40から元素テーブル46へ与えられている。ここで、mは元素の個数を意味している。元素テーブル46は元素データベースを構成するものである。試料を構成する元素Sごとに、元素テーブル46から、元素情報が出力される。元素情報には、質量A、原子番号Z、密度ρ、及び、最低励起エネルギーEcが含まれる。最低励起エネルギーEcは、特性X線を生じさせる最低エネルギーに相当する。
電子侵入深さ演算器48は、加速電圧E、チルト角T、複数の元素情報、及び、複数の濃度に基づいて、電子侵入深さDPEを演算する。電子侵入深さDPEを求めるための計算式については後に説明する。電子侵入深さDPEは電子散乱範囲の深さ方向の最大値である。電子侵入深さ演算器48は、電子散乱範囲の横幅、つまり深さ軸に直交する方向の幅Dφを演算する機能も有している。電子散乱範囲の幅Dφを求めるための計算式については後に説明する。
反射電子発生深さ演算器50は、実施形態において、電子侵入深さDPEに基づいて反射電子発生深さDBSEを演算する。必要であれば、その演算の際に、複数の元素情報が参照されてもよい。反射電子発生深さDBSEを求めるための計算式については後に説明する。
特性X線発生深さ演算器52は、加速電圧E、チルト角T、複数の元素情報、及び、複数の濃度に基づいて、1又は複数の特性X線発生深さDを演算する。例えば、特性X線発生深さ演算器52は、試料を構成する複数の元素の中の特定の元素(注目元素)について特性X線発生深さDを演算し、あるいは、試料を構成する複数の元素について複数の特性X線発生深さDを演算する。注目元素は、ユーザーにより指定された元素である。試料を構成する複数の元素において濃度が最も高い元素を注目元素としてもよい。1つの元素について複数の最低励起エネルギーEcが定められている場合、つまり、1つの元素から複数の特性X線が生じ得る場合、複数の特性X線発生深さDが計算されてもよいし、複数の特性X線の中の特定の特性X線について特性X線発生深さDが計算されてもよい。特性X線発生深さDの計算式については後に説明する。
電子侵入深さDPEの計算、及び、特性X線発生深さDの計算において、それらに共通の部分は、例えば、電子侵入深さ演算器48及び特性X線発生深さ演算器52のいずれかにより計算される。なお、以下においては、特性X線発生深さ演算器52から、試料を代表する1つの特性X線発生深さDが出力されることを前提とする。
画像生成器54は、GUI画像を生成するモジュールであり、それには参照像生成器38が含まれる。参照像生成器38に対しては、電子侵入深さDPE、電子散乱範囲の幅Dφ、反射電子発生深さDBSE、特性X線発生深さD、加速電圧E、元素S1~Sm、濃度R1~Rm、及び、チルト角Tが与えられている。符号56は、表示器に対して出力する信号を示している。符号58は、入力器からの信号を示している。
加速電圧演算器60は、必要に応じて、注目元素についての特性X線発生深さDから加速電圧Eを逆算するモジュールである。その逆算に際しては、複数の元素情報、及び、その他の情報が参照される。逆算された加速電圧Eが受付部40に送られている(符号62を参照)。
図2に示す構成例において、GUI画像上における加速電圧等の照射条件の入力とは別に、制御部に対して、照射条件をあらためて入力することを求めてもよい。これは、ユーザーによる照射条件の設定をより慎重に行わせるための安全策である。その場合でも、GUI画像が照射条件の設定を支援する画像であることに変わりはない。もっとも、そのような再入力は煩雑であるので、実施形態においては、入力された照射条件を有効化する適用ボタンが用意されている。これについては後述する。
なお、従来同様、照射条件を設定するための設定画像(但し参照像を有しない)を通じて、照射条件の新規設定、照射条件の確認、及び、照射条件の変更を行える。そのような設定画像は、図1に示した制御部により生成される。例えば、電子線又は走査電子顕微鏡についての知識及び経験が豊富なユーザーにおいては、GUI画像の表示を経由せずに、設定画像上において照射条件を設定し得る。
図3には、元素テーブルの構成例が示されている。元素テーブル46は、不揮発メモリ上に構築される。元素テーブル46は、複数の元素に対応する複数のレコード70を有する。各レコードは、元素72に関する元素情報を含み、元素情報は複数の物理情報からなる。複数の物理情報には、具体的には、原子番号74、質量76、密度78、最低励起エネルギー80、等が含まれる。上記のように、個々の元素ごとに、複数の特性X線に対応する複数の最低励起エネルギー80が登録され得る。
以下、電子侵入深さDPE、電子散乱範囲の幅Dφ、反射電子発生深さDBSE、及び、特性X線発生深さDの計算方法について説明する。
まず、試料が傾斜していないこと、及び、試料が単一の元素により構成されることを前提とする。電子侵入深さDPEは、公知の以下の(1)式によって計算される。
Figure 0007160871000001
上記(1)式において、Aは元素(原子)の質量を示しており、Eは加速電圧を示しており、ρは元素の密度を示しており、Zは原子番号を示している。公知の以下の(2)式によっても、電子侵入深さDPEを計算し得る。
Figure 0007160871000002
質量A、密度ρ、及び、原子番号Zは、元素テーブル上において特定される。電子散乱範囲の幅Dφは、一般に、電子侵入深さDPEとほぼ同じであると考えられている。それを表したのが以下の(3)式である。
Figure 0007160871000003
反射電子発生深さDBSEは、以下の(4)式によって計算される。すなわち、反射電子発生深さDBSEは、電子侵入深さDPEの半分として、電子侵入深さDPEから直ちに計算され得る。
Figure 0007160871000004
特性X線発生深さDは、以下の(5)式によって計算される。Ecは、特定の電子軌道についての最低励起エネルギーである。
Figure 0007160871000005
特性X線発生深さDから加速電圧Eを逆算する場合、上記(5)を変形した以下の(6)式を用いればよい。
Figure 0007160871000006
一方、試料がチルト角Tで傾斜している場合、以下の(7)式によって定義される補正係数kが利用される。
Figure 0007160871000007
具体的には、電子侵入深さDPE、反射電子発生深さDBSE、及び、特性X線発生深さDに対して、補正係数kを乗算することにより、補正後の電子侵入深さDPE、補正後の反射電子発生深さDBSE、及び、補正後の特性X線発生深さDが求められる。ちなみに、以下に説明するモデルに従う場合、電子散乱範囲の幅Dφは、試料の傾斜に依存しない。深さの定義及び補正係数について、図4を用いて説明する。
図4において、Fは試料表面を示している。Z軸は傾斜前の電子線に相当する。電子侵入深さがDPEで示されている。電子侵入深さDPEは、試料内の電子散乱範囲の大きさに相当し、図4において、電子散乱範囲は円(実際は球)Qで表現されている。その原点がOで示されている。試料表面Fから原点Oまでの距離(Z軸上の深さ)はDPE/2である。
傾斜角度Tに従って試料が傾斜する。見方を変えると、試料に対して電子線が相対的に傾斜する。傾斜後の電子線がZ1で示されている。このように、図4においては、説明のため、試料の位置及び姿勢を固定し、電子線を傾斜させている。傾斜後の電子散乱範囲が円Q’で示されている。
実施形態においては、試料表面Fからそれに直交する方向の距離が深さであるとの定義が採用されている。その定義に従う場合、試料傾斜後の電子散乱範囲の原点O’の深さは、(DPE/2)×cosTとなる。その深さに対し、円Q’の半径DPE/2を加えたもの、つまり、DPE×1/2(1+cosT)が試料傾斜後における電子侵入深さとなる。その計算式からDPEを除外したものが上記補正係数kである。
試料表面Fからそれに直交する方向の距離が深さであるとの定義を採用したため、チルト角Tの増加に従って、電子侵入深さDPE、反射電子発生深さDBSE、及び、特性X線発生深さDは、それぞれ減少する。
続いて、図5を用いて、試料が複数の元素により構成される場合における各深さの計算について説明する。
電子侵入深さDPE等の計算に先立って、平均質量、平均密度、及び、平均原子番号が計算される(符号82,84,86を参照)。これ以降、既に説明した各計算式への代入の便宜を考慮し、平均質量をAと表現し、平均密度をρと表現し、平均原子番号をZと表現する。試料を構成するm個の元素(m種類の元素とも言い得る)についての質量をA1~Amとし、m個の元素の濃度(試料中の質量割合)をR1~Rm(%)とする。平均質量Aは以下の(8)式により求められる。iは1,2,・・・,mである。
Figure 0007160871000008
同様に、平均密度ρは以下の(9)式により求められる。
Figure 0007160871000009
更に、平均原子番号Zは以下の(10)により求められる。
Figure 0007160871000010
以上により求められた平均質量A、平均密度ρ、及び、平均原子番号Z、並びに、加速電圧Eを上記(1)式又は上記(2)式に与えることにより、電子侵入深さDPEが求められる(符号88を参照)。電子侵入深さDPEから電子散乱範囲の幅Dφが求められる(符号90を参照)。同様に、電子侵入深さDPEから反射電子発生深さDBSEが求められる(符号92を参照)。
また、以上により求められた平均質量A、平均密度ρ、及び、平均原子番号Z、並びに、加速電圧Eを上記(5)式に与え、同時に、注目元素の最低励起エネルギーを上記(5)式に与えることにより、特性X線発生深さDが求められる(符号94を参照)。試料を構成する複数の元素それぞれについて、1又は複数の特性X線発生深さDが演算されてもよい。
試料傾斜状態においては、チルト角Tに基づいて上記(7)式から補正係数kが求められる(符号96を参照)。補正前の電子侵入深さDPE、補正前の反射電子発生深さDBSE、及び、補正前の特性X線発生深さDに対して補正係数kが乗算され、これにより、補正後の電子侵入深さDPE、補正後の反射電子発生深さDBSE、及び、補正後の特性X線発生深さDが求められる(符号98,100,102を参照)。
なお、図5において、ブロック88,90,98が図2に示した電子侵入深さ演算器48に相当する。ブロック92,100が反射電子発生深さ演算器50に相当する。ブロック94,102が図2に示した特性X線発生深さ演算器52に相当する。ブロック82,84,86,96に対応する各計算は、例えば、電子侵入深さ演算器48、特性X線発生深さ演算器52、又は、他の演算器において実行される。図5は、演算内容を概念的に示したものであり、実際の演算においては複数の計算式を同時又は順次に実行してもよい。図5には示されていないが、上記同様の考え方に基づいて、上記(8)式に従って特性X線発生深さから加速電圧を逆算し得る。
以上において示した計算式やモデルは一例であり、他の計算式やモデルを利用してもよい。いずれにしても、電子散乱範囲、反射電子発生範囲、及び、特性X線発生範囲といった物理現象の範囲の形状及び大きさを大まかに示す目安をユーザーに提供すれば、それらの情報がまったく得られない場合に比べて、ユーザーの利便性を向上でき、あるいは、ユーザーによる照射条件設定を支援することが可能となる。
図6には、試料情報入力時において表示器の画面上に表示される画像104が示されている。画像104には、元素入力部106及び濃度入力部108が含まれる。元素入力部106は、複数の元素入力欄110により構成される。濃度入力部108は、複数の濃度入力欄112bにより構成される。図6には、5つの元素入力欄110及び5つの濃度入力欄112が示されているが、それらの個数は例示であり、必要に応じて、増減し得る。
元素の入力に際しては、キーボードを利用して元素記号を入力してもよいし、後述する周期律表の中から元素を選択してもよい。選択した元素が、アクティブ状態にある元素入力欄110に自動的に反映される。濃度の入力に際しては、キーボードを利用して数値が入力される。増加ボタン114及び減少ボタン116をクリックすることにより、濃度が変更又は入力され得る。
分析結果取得ボタン118は、分析部の分析結果を取得する際に操作される。その操作により、元素入力部106及び濃度入力部108に分析結果が反映される。すなわち、1又は複数の元素が自動的に入力され、また、1又は複数の濃度が自動的に入力される。その後、必要に応じて、いずれかの元素又は濃度がユーザーにより変更されてもよい。
上述した参照像生成器は、複数の元素の濃度の合計が100%にならない場合にそれを判定し、エラーを出力する機能を備えている。その場合、エラーが生じた濃度入力欄112又は濃度入力部108全体を点滅させるようにしてもよい。エラーが生じる値の入力を受け付けないようにしてもよい。なお、複数の元素の中に支配的な元素が存在する場合、試料がその元素のみにより構成されているとみなして、各深さを計算してもよい。
画像104に対する入力が完了した時点で、適用ボタン120が操作される。すると、入力された複数の値に基づいて各深さが演算され、それらの演算結果が反映された参照像が生成及び表示される。参照像の表示状態において、任意の値が変更されてもよく、その場合、値の変更に伴って参照像が変化する。なお、画像104は、例えば、参照像を含むGUI画像上にポップアップ表示されるものである。閉じるボタン122は、画像104をクローズする際に操作されるボタンである。GUI画像の一部を構成する画像として、画像104が常時表示されてもよい。
図7には、元素選択用の画像124が示されている。元素を入力する際に、必要に応じて、画像124を登場させることが可能である。画像124の実体は、周期律表126である。画像124には、インデックス128も含まれる。
周期律表126は、化学規則に従って二次元配列された複数の元素シンボルにより構成される。インデックス128は、図示の例において、5つのカラーパターン128a~128eにより構成される。個々のカラーパターン128a~128eは、加速電圧の可変範囲内において発生し得る特性X線の種類及び個数を表現している。図示の例では、元素シンボル130Aは、第1カラーパターンを有する。元素シンボル130Bは、第2カラーパターンを有する。元素シンボル130Cは、第3カラーパターンを有する。元素シンボル130Dは、第4カラーパターンを有する。元素シンボル130Eは、第5カラーパターンを有する。
図8を用いて、各カラーパターン128a~128eについて説明する。第1カラーパターン128aは、K線が生じ得ることを表現しており、それ全体として第1カラーC1の着色が施されている。第2カラーパターン128bは、K線及びL線が生じ得ることを表現しており、それ全体が上下に二分され、上部に第1カラーC1の着色が施され、下部に第2カラーC2の着色が施されている。第3カラーパターン128cは、L線が生じ得ることを表現しており、それ全体として第2カラーC2の着色が施されている。第4カラーパターン128dは、L線及びM線が生じ得ることを表現しており、それ全体が上下に二分され、上部に第2カラーC2の着色が施され、下部に第3カラーC3の着色が施されている。第5カラーパターン128eは、M線が生じ得ることを表現しており、それ全体として第3カラーC3の着色が施されている。個々の各カラーパターン128a~128eの中央部には、特性X線の種類及び個数を示すマークが付されている。
各元素シンボルに対して、それが示す元素に応じて、つまりその元素から生じ得る特性X線の種類及び個数に応じて、いずれかのカラーパターンが適用されている。図8において例示された元素シンボル135には、第2カラーパターンが適用されている。その上部136に対して第1カラーC1の着色が施されており、その下部138に対して第2カラーC2の着色が施されている。元素シンボル135の中央部には元素記号140が付されている。
図7に戻って、既に選択された元素に対応する元素シンボルに対してはマーク134が表示される。符号132は、現時点において選択対象となった元素シンボルを示しており、それは例えば高輝度で表示される。その場合、カラーパターンの視認性が維持されるように表示態様を変化させるのが望ましい。以上のような周期律表を利用した元素選択によれば、化学的な知見を背景として、複数の元素を誤りなく又は素早く選択することが可能となる。
図9には、GUI画像142が示されている。GUI画像142は、照射条件を新規に設定し、既に設定されている照射条件を確認し、又は、既に設定されている照射条件を変更する場合において、ユーザーの指示に従って、表示される画像である。
GUI画像142には、第1例に係る参照像144、及び、ガイダンス表示146が含まれる。参照像144には、複数の図形150,152,156,158,160,162、及び、複数の数値164,166,168,170,172,174、及び、複数のラベル(文字列)176~182,184,186,188,190,191,192が含まれる。参照像144は、試料の縦断面(電子線に相当する軸線を含む断面)に相当する。
図形150は、三角形であり、それは下向きの尖塔形を有する。図形150は、電子線を模擬している。図形152は試料表面を模擬する直線である。図形150の頂点154が図形152に接している。頂点154は電子線を照射する点を示している。数値164は加速電圧(入射電圧)を示すものである。数値166は、チルト角を示している。ラベル184は、チルト角を示すシンボルである。
ラベル176~182は、試料を構成する複数の元素を示しており、それらはそれぞれ元素表示要素である。ここで、試料は想定試料又は実試料である。ラベル176~182は、具体的には、元素記号である。試料を構成する元素数に応じた個数のラベル176~182が表示される。元素の指定又は選択に際しては、上述した周期律表を利用し得る。
図形156は、液滴形状を有し、その頂点は上記頂点154に一致している。図形156は二次電子発生範囲を模擬したものである。その内部には二次電子を示すラベル(SE)186が表示されている。図形156のサイズは、加速電圧等にかかわらず一定である。もちろん、そのサイズを加速電圧等に応じて変化させてもよい。
図形158は、液滴形状を有し、その頂点は上記頂点154に一致している。図形158は反射電子発生範囲を模擬したものである。その内部には反射電子を示すラベル(BSE)188が表示されている。図形158の中には、反射電子発生深さを示す数値168が表示されている。図形158のサイズは、加速電圧等にかかわらず一定であるが、上記同様に、そのサイズを加速電圧等に応じて変化させてもよい。数値168は、加速電圧の変更に伴って変化し、試料情報(複数の元素及び複数の濃度)の変更に伴って変化し、あるいは、チルト角の変更に伴って変化する。
図形160は、液滴形状を有し、その頂点は上記頂点154に一致している。図形160は特性X線発生範囲を模擬したものである。その内部には特性X線を示すラベル(Characteristic X-ray)190が表示されている。図形160のサイズも、加速電圧等にかかわらず一定である。もちろん、そのサイズを加速電圧等に応じて変化させてもよい。図形160の内部には、特性X線発生深さを示す数値170が表示されている。その数値は、試料から放出される特性X線(ここでは代表特性X線)の発生範囲の大きさ(深さ方向の幅)を示すものである。数値107は、加速電圧の変更に伴って変化し、試料情報の変更に伴って変化し、あるいは、チルト角の変更に伴って変化する。
図形162は、液滴形状を有し、その頂点は上記頂点154に一致している。図形162は電子散乱範囲を模擬したものである。その内部には、入射電子を示すラベル192が表示されている。図形162のサイズも、加速電圧等にかかわらず一定である。もちろん、そのサイズを加速電圧等に応じて変化させてもよい。
図形162の内部には、電子散乱範囲の大きさ(電子侵入深さ)を示す数値172が表示されており、また、電子散乱範囲の幅を示す数値174が表示されている。数値172は、加速電圧の変更に伴って変化し、元素の変更に伴って変化し、あるいは、チルト角の変更に伴って変化する。数値174は、加速電圧の変更に伴って変化し、あるいは、元素の変更に伴って変化するが、チルト角の変更に伴っては変化しない。
ガイダンス表示146は、入射電圧つまり加速電圧から特性X線発生深さが計算されていることを示している。
図形156,158,160,162に対してペイント処理が施されてもよい。ペイント処理によれば、各図形156,158,160,162を相互に識別し易くなる。もっとも、図形156,158,160,162における重合領域においては、いずれかの図形(小さい方の図形)が優先的に表示されている。図形156,158,160,162の形状として、液滴形状以外の図形、例えば円形、楕円形状、壺形状等を採用してもよい。複数の範囲の相互間において、大小関係が逆転する場合には、その旨を表示し、あるいは、1又は複数の図形を消去してもよい。
破線のブロック194,196,198~204,206は、その中に含まれる値(数値、記号)が変更可能なものであることを示しており、具体的には、それらはポインタ208を認識する領域を示している。
図10に示されているように、ブロック196内にポインタを移動させて、クリック操作を行うと、ウインドウ210がポップアップ表示される。ウインドウ210には、チルト角の入力欄211、取得ボタン212、適用ボタン214、OKボタン216、及び、キャンセルボタン218が含まれる。入力欄211を利用してチルト角を入力し得る。取得ボタン212を操作すると、制御部に設定されているチルト角度が入力欄211の中に反映される。適用ボタン214を操作すると、入力欄211に入力されているチルト角が制御部に送られ、そのチルト角が制御部に対して設定される。
一方、図10に示されているように、ブロック194内にポインタを移動させて、クリック操作を行うと、ウインドウ220がポップアップ表示される。ウインドウ220には、加速電圧の入力欄221、取得ボタン222、適用ボタン224、OKボタン226、及び、キャンセルボタン228が含まれる。入力欄221を利用して加速電圧を入力し得る。取得ボタン222を操作すると、制御部に設定されている加速電圧が入力欄221の中に反映される。適用ボタン224を操作すると、入力欄221に入力されている加速電圧が制御部に送られ、その加速電圧が制御部に対して設定される。
他方、図10に示されているように、ブロック206内にポインタを移動させて、クリック操作を行うと、ウインドウ230がポップアップ表示される。ウインドウ230には、特性X線発生深さの入力欄231、OKボタン232、及び、キャンセルボタン234が含まれる。入力欄231を利用して特性X線深さを入力し得る。その入力後、OKボタン232を操作すると、入力された特性X線深さに対応する加速電圧が逆算され、その加速電圧が表示される。加速電圧の変更に伴って、それに関連する電子侵入深さ等が変更される。その場合においては、逆算状態を示すガイダンスが表示される。
試料情報の変更については、既に説明した通りである。試料情報が変更された場合にも、新たな試料情報に基づいて参照像が生成され、つまり参照像が更新される。なお、ブロック206内にポインタを移動させた時点で、試料から発生し得る複数の特性X線について複数の特性X線発生深さが数値列として表示されてもよい。また、ブロック194内にポインタを移動させた時点で、試料から発生し得る複数の特性X線に対応する複数の加速電圧が数値列として表示されてもよい。
図11には、試料が傾斜した場合における参照像144Aが示されている。数値166Aがチルト角を示している。試料表面を示す図形(直線)152Aが傾斜状態にある。もとの複数の図形の内で、直線よりも上側に出る部分はマスク処理され、マスク処理後の図形156A,158A,160A,162Aが表示されている。複数の数値として表示されている複数の深さ168A,170A,172Aは、上記で説明したように、それぞれ、試料面に直交する方向における深さである。
以上のように、実施形態によれば、試料が複数の元素により構成されている場合において、複数の元素及びそれらの濃度が考慮された参照像をユーザーに提供することができる。そのような参照像を観察することにより、照射条件の設定が容易化される。
図12には、第2例に係る参照像144Bが示されている。参照像144Bには、複数の範囲を表示する複数の図形に並んで円グラフ240が表示されている。円グラフ240は、試料を構成する複数の元素及びそれらの濃度を示すものである。すなわち、円グラフ240は、以下に説明するカラーマップ242と共に、複数の元素表示要素及び複数の濃度表示要素として機能する。例えば、試料がA,B,C,Dからなる4つの元素で構成される場合、円グラフ240には、4つの元素に対応する4つの領域が設けられる。個々の領域はそれぞれ異なるカラーで表現される。カラーマップ242を通じて、元素と領域とカラーの相互関係を確認し得る。
円グラフ240において、個々の領域の面積(具体的には円弧の長さ)が個々の濃度に対応している。例えば、ポインタ248を用いて、隣接する2つの領域間に設けられた特定のノード244を円周に沿って動かすことにより、個々の濃度を変更し得る。
第2例に係る参照像144Bを採用する場合、ポインタ248によって指定された領域に対応する元素についての特性X線深さが数値として表示されてもよい。例えば、図12において、ラベル191Aは元素Aを示しており、特性X線発生深さ170Bは元素Aについてのものである。この構成によれば、注目元素を簡便に切り替えられる。
図13には、第3例に係る参照像144Cが示されている。それには、複数の元素に対応した複数のボタンからなるボタン列250が含まれている。ボタン列250中の特定のボタン252が選択された時点で、そのボタンに対応する元素を表すラベル191Bが表示され、その元素についての特性X線発生深さを示す数値170Cが表示されるようにしてもよい。
図14には、第4例に係る参照像144Dが示されている。参照像144Dには、複数の元素A~Dに対応する複数の特性X線発生深さを示す数値列258が表示されている。このように発生し得る複数の特性X線に対応して複数の特性X線発生深さを同時に表示してもよい。
上記実施形態においては、走査電子顕微鏡について説明したが、上記で説明した事項が他の荷電粒子線装置に適用されてもよい。
10 走査電子顕微鏡、12 測定部、14 情報処理部、16 表示器、18 入力器、22 試料室、23 電子線、25 試料、24 試料ステージ、36 UI部、38 参照像生成器、40 受付部、46 元素テーブル、48 電子侵入深さ演算器、50 反射電子発生深さ演算器、52 特性X線発生深さ演算器、54 画像生成器、60 加速電圧演算器、144 参照像。

Claims (9)

  1. 試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度を受け付ける受付部と、
    荷電粒子線としての電子線の照射条件、前記複数の元素についての複数の元素情報、及び、前記複数の濃度に基づいて、前記試料内における電子散乱範囲を模擬した第1図形、前記試料内における特性X線発生範囲を模擬した第2図形、前記試料内における電子侵入深さを示す第1数値、及び、前記試料内における前記複数の元素に対応した複数の特性X線発生深さの全部又は一部を示す第2数値を含む参照像を生成する参照像生成部と、
    前記照射条件を設定する際に、前記参照像を表示する表示器と、
    を含むことを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記第2数値は、前記複数の元素の中からユーザーにより指定された注目元素の特性X線発生深さを示す数値である、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記各元素情報には、前記各元素の質量、密度、及び、原子番号が含まれ、
    前記参照像生成部は、
    前記複数の元素情報に基づいて、前記試料について平均質量、平均密度、及び、平均原子番号を演算し、
    前記平均質量、前記平均密度、及び、前記平均原子番号に基づいて、前記電子侵入深さを演算する、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記照射条件、前記複数の元素及び前記複数の濃度のいずれかが変更された場合に、前記第1図形及び前記第2図形が変化せずに、前記第1数値及び前記第2数値が変化する、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記各元素情報には、前記各元素の質量、密度、原子番号、及び、最低励起エネルギーが含まれ、
    前記参照像生成部は、
    前記複数の元素情報に基づいて、前記試料について平均質量、平均密度、及び、平均原子番号を演算し、
    前記平均質量、前記平均密度、前記平均原子番号、及び、前記複数の元素についての複数の最低励起エネルギーの全部又は一部に基づいて、前記複数の特性X線発生深さの全部又は一部を演算する、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記参照像には、前記複数の元素を示す複数の元素表示要素が含まれる、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 請求項6記載の荷電粒子線装置において、
    前記参照像には、前記複数の濃度を示す複数の濃度表示要素が含まれる、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記照射条件には、前記荷電粒子線の加速電圧、及び、前記試料の傾斜角度が含まれ、
    前記参照像には、更に、前記加速電圧を示す数値、及び、前記傾斜角度を示す数値が含まれ、
    前記複数の元素、前記複数の濃度、前記加速電圧、及び、前記傾斜角度のいずれかの変更に従って、前記参照像が変化する、
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 試料を構成する複数の元素及びそれらの複数の濃度を受け付ける工程と、
    荷電粒子線としての電子線の照射条件、前記複数の元素についての複数の元素情報、及び、前記複数の濃度に基づいて、前記試料内における電子散乱範囲を模擬した第1図形、前記試料内における特性X線発生範囲を模擬した第2図形、前記試料内における電子侵入深さを示す第1数値、及び、前記試料内における前記複数の元素に対応した複数の特性X線発生深さの全部又は一部を示す第2数値を含む参照像を生成する工程と、
    前記照射条件を設定する際に、前記参照像を表示する工程と、
    を含むことを特徴とする設定支援方法。
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