JP7157559B2 - 電界紡糸装置 - Google Patents

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Description

本発明は電界紡糸装置に関する。
電界紡糸法(エレクトロスピニング法)は、機械力や熱力を使わずにナノサイズの直径の繊維(以下、ナノファイバという)を比較的簡単に製造できる技術として注目を浴びている。本出願人は、先に、電界紡糸法に用いる装置として、原料液を噴射するノズルと、ノズルに対して電気的に絶縁されている電極とを備え、該電極における該ノズルとの対向面が絶縁材料の被覆体で覆われている電界紡糸装置を提案している(特許文献1及び2)。
特許文献1及び2に記載の電界紡糸装置によれば、電極におけるノズルとの対向面が絶縁材料の被覆体で覆われているので、原料液の帯電量を増加させることができ、ナノファイバ製造の生産性を高めることができる。
特開2017-31517号公報 特開2015-52193号公報
近年、ナノファイバ製造の生産性を更に向上させたいとのニーズが高まっている。そこで、ナノファイバの生産性を更に向上させるために、単に、原料液のノズルからの噴射量を増加させただけでは、噴射する原料液の単位質量あたりの帯電量が減少することから噴射された原料が延伸し難くなり、製造できる繊維の繊維径が太くなってしまう。したがって、繊維径が太くなるのを防ぐために原料液の帯電量を更に増加させる必要がある。このような問題を解決することに関して、特許文献1及び2には何らの記載もない。
したがって本発明の課題は、原料液の帯電量を更に増加させることができ、繊維径の細いファイバの生産性が向上する電界紡糸装置を提供することにある。
前記の課題を解決すべく本発明者は鋭意検討した結果、原料液を吐出するための原料噴射部に存在する導電性部位を通じて電荷が漏れ、そのことに起因して原料液を十分に帯電させられないことを知見した。
本発明は前記の知見に基づきなされたものであり、原料液を噴射する導電性のノズル及び該ノズルを支持するとともに内部に該ノズルへ原料液を供給する供給路を有する柱状支持部を備える原料噴射部と、
前記ノズルを囲む電極、及び該電極における前記ノズルに臨む面を覆う電気絶縁性の被覆絶縁部を備える電極ユニットと、
前記ノズルと前記電極との間に電圧を発生させる電圧発生部とを有する電界紡糸装置であって、
前記柱状支持部は、その表面の一部に導電性部位を備え、
前記電極ユニットの前記被覆絶縁部と前記柱状支持部の前記導電性部位との間が、空隙を介して、該柱状支持部の全周にわたって隔絶されている、電界紡糸装置を提供するものである。
本発明によれば、原料噴射部からの電荷の漏れを抑制することで原料液の帯電量を更に増加させることができ、繊維径の細い繊維の生産性を向上させることができる。
図1は、本発明の電界紡糸装置の好ましい一実施形態を示す概略図である。 図2は、図1に示す電界紡糸装置の要部を斜め下方から視た状態を示す斜視図である。 図3は、図2に示す電界紡糸装置の要部を、電極の開口端側から視た状態を示す概略平面図である。 図4は、本発明の電界紡糸装置の別の実施形態を示す概略図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の電界紡糸装置の好ましい一実施形態の概略図が示されている。図2には、図1に示す電界紡糸装置1の斜視図が示されている。図3には、図2に示す電界紡糸装置1の概略平面図が示されている。電界紡糸装置1は、基本的にはESD(Electro-Spray Deposition)と高速噴出気流(ジェット)を組み合わせたジェットESD法を採用したものである。ナノファイバとは、その太さを円相当直径で表した場合、一般に10nm以上3000nm以下、特に10nm以上1000nm以下の繊維のことである。ナノファイバの太さは、例えば走査型電子顕微鏡観察によって測定することができる。
電界紡糸装置1は、図1及び図2に示すように、原料液を噴射するノズル21を備える原料噴射部2と、電極3を備える電極ユニット110と、ノズル21と電極3との間に電圧を発生させる電圧発生部4とを備えている。電界紡糸装置1は更に捕集部200を備えている。
原料噴射部2は、ノズル21と該ノズル21を支持する柱状支持部20を備えている。ノズル21は導電性のものであり、その全体が導電性材料により形成されている。ノズル21は一般には金属から構成されている。ノズル21は針状の直管から構成されていることが好ましい。ノズル21内には、原料液が流通可能になっている。ノズル21の内径は、例えば100μm以上3000μm以下で、好ましくは200μm以上2000μmである。ノズル21の外径は、例えば300μm以上4000μm以下で、好ましくは400μm以上3000μm以下である。ノズル21の内径及び外径をこの範囲内に設定することで、原料液を容易に、且つ定量的に送液できるとともに、ノズル周辺の狭い領域に電界が集中し、原料液を効率よく帯電させることができる。
柱状支持部20はノズル21を支持する部材である。柱状支持部20はその内部にノズル21へ原料液を供給する供給路を有する。柱状支持部20はパイプ23を備えている。パイプ23の内部に形成された空間は、原料液の供給路として機能する。柱状支持部20は、その延びる方向の先端の位置に、パイプ23の一端を閉塞するキャップ部21bを備えている。キャップ部21bはノズルを支持している。キャップ部21b内には、原料液が流通可能になっている。キャップ部21bは、後述する導電部材23bを介してノズル21に電圧を加えるために導電性の材料で形成されている。ノズル21とキャップ部21bとは一体に形成されていてもよい。キャップ部21bが導電性材料から構成されているので、柱状支持部20はその表面の一部に導電性部位を備えることになる。
柱状支持部20は、その延びる方向の後端の位置に、パイプ23の他端を閉塞する接続コネクタ22を備えている。接続コネクタ22は導電性のものであり、導電性材料により形成されている。接続コネクタ22は一般に金属から構成されている。接続コネクタ22は、原料液の供給管130と接続可能になっている。
パイプ23は、電気絶縁性のパイプ本体23aと、パイプ本体23aの内部に配された導電部材23bとを備えている。導電部材23bは、キャップ部21bを介してノズル21と接続コネクタ22とを電気的に接続している。パイプ本体23aは、ノズル21の延びる方向Xに沿って延びる円筒状のものである。パイプ本体23aを構成する電気絶縁材料としては、合成樹脂等の非導電性の材料であれば特に制限なく用いることができる。導電部材23bは、螺旋状に延びるばね形状のものであるが、ノズル21と接続コネクタ22とを電気的に接続できる限りこの形状に制限されない。導電部材23bは導電性材料により形成されており、一般的には金属から構成されている。
上述したノズル21、キャップ部21b、パイプ23及び接続コネクタ22は、これらが連通して柱状支持部20内に原料液の供給路を形成し、原料噴射部2内に原料液が流通可能になっている。供給管130から供給された原料液は、接続コネクタ22を介してパイプ本体23a内に供給される。供給された原料液は導電部材23bに沿ってキャップ部21bへ向かって流通し、ノズル21の先端21aから吐出される。
図1に示すように、電界紡糸装置1は電極ユニット110を備えている。電極ユニット110は、ノズル21を囲む電極3と、電極3を支持する電気絶縁性の壁部5とを備えている。電極3は、ノズル21を帯電させ、ノズル21との間に電界を生じさせるためのものである。電極3は導電性材料から構成されている。電極3は、図1に示すように、ノズル21に臨む電極面3fを有している。同図における電極3は略椀形状となっており、該電極3におけるノズル21に臨む面が凹曲面状になっている。ノズル21に臨む面とは、電極面3fにおけるノズル21に対向する面のことであり、電極面3fの内面のことである。電極面3fが凹曲面状になっていると、ノズル21から噴射する原料液の帯電量を増加させることができる。
電極3はノズル21の先端21a側に開口端31を有している。開口端31の平面視での形状は、例えば真円形や楕円形であり得る。ノズル21に電荷を集中させて、吐出する原料液の帯電量を増加させる観点から、電極3の開口端31は真円形であることが好ましい。ノズル21の延びる方向Xに沿って視たとき、ノズル21の先端21aは、電極3の開口端31よりも後方に位置しており、その結果、ノズル21はその全体が電極3で囲まれている。
ノズル21は、その横断面における中心、又は該ノズル21の延長線が、電極3の開口端31によって画成される例えば円の中心又はその中心の近傍を通るように配置されることが好ましい。また、電極3の開口端31によって画成される平面と、ノズル21の延びる方向Xとが直交していることが好ましい。このようにノズル21を配置することで、ノズル21の先端21aに電界が更に一層集中するようになる。
ノズル21の先端21aと、電極面3fとの間の最短距離は、絶縁破壊による電極3とノズル21との間での放電防止の観点から、10mm以上、特に20mm以上が好ましく、電極3とノズル21との間での適正な距離による安定な電圧印加及び実用的な電極サイズの観点から、200mm以下、特に100mm以下が好ましい。
電極面3fは、そのいずれの位置においても曲面になっていることが好ましい。ここで言う曲面とは、(イ)平面部を全く有していない曲面のことであるか、(ロ)平面部を有する複数のセグメントを繋ぎ合わせて全体として凹曲面とみなせる形状となっていることであるか、又は(ハ)互いに直交する三軸のうち一軸が曲率を有さない帯状部を有する複数の環状セグメントを繋ぎ合わせて全体として凹曲面とみなせる形状となっていることのいずれかをいう。
電極面3fは、その任意の位置における法線がノズル21の先端21a又はその近傍を通るように形成されていることが好ましい。この観点から、電極面3fは、真球の球殻の内面と同じ形状をしていることが特に好ましい。
電極3は壁部5によって支持されている。壁部5は電気絶縁性のものである。壁部5は原料噴射部2と電極3との間を電気的に絶縁している。壁部5は、図1~図3に示すように、原料噴射部2を囲むように配置されている。壁部5は、電極3におけるノズル21に臨む電極面3fを覆う電気絶縁性の被覆絶縁部5aを備えている。被覆絶縁部5aは、電極面3fの全面を覆って電極3と直接接触している。
壁部5は、原料噴射部2の柱状支持部20の周囲を囲むように被覆絶縁部5aと柱状支持部20との間に配置された筒状絶縁部5bを備えている。筒状絶縁部5bも電気絶縁性のものである。筒状絶縁部5bは被覆絶縁部5aに連設されている。被覆絶縁部5aと筒状絶縁部5bとは例えば所定の接合手段によって接合されて連設されていてもよく、あるいは両者が一体に形成されていることによって連設されていてもよい。
筒状絶縁部5bは例えば円筒状の形状であり得る。筒状絶縁部5bは、原料噴射部2のうち、表面が導電性である部位に対向する位置に少なくとも配置されており、該部位の全域を囲んでいる。原料噴射部2のうち、表面が導電性である部位は、キャップ部21b及び接続コネクタ22であるところ、図1に示す実施形態においてはキャップ部21bに対向する部位に筒状絶縁部5bが配置されている。筒状絶縁部5bは、キャップ部21bの少なくとも一部と対向するように配置されており、好ましくはキャップ部21bの全域と対向するように配置されている。図1には、筒状絶縁部5bが、キャップ部21bの全域及びパイプ23の一部と対向するように配置されている状態が示されている。
壁部5は、被覆絶縁部5a及び筒状絶縁部5bに加え、電極3のノズル21に臨む面とは反対側の非対向面を覆う第2被覆絶縁部5cを備えている。そして、被覆絶縁部5a、筒状絶縁部5b及び第2被覆絶縁部5cを備える壁部5によって、電極3の表面の全域が被覆されている。
壁部5は、ノズル21の先端側に開口内端51を有している。平面視での開口内端51の形状は、例えば真円形や楕円形であり得る。壁部5のうち、被覆絶縁部5aは、電極面3fと概ね相似形をなしており、開口内端51側に向かって拡開した形状をしている。
図1~図3に示すように、電界紡糸装置1においては、電極ユニット110の筒状絶縁部5bと、原料噴射部2における柱状支持部20の導電性部位との間が、空隙6を介して、該柱状支持部20の全周にわたって隔絶されている。空隙6は、電極3の開口端31側から平面視して、柱状支持部20の全周にわたる円環状をした空間である。したがって、柱状支持部20と筒状絶縁部5bとは非接触の状態になっている。具体的には、原料噴射部2のうち、筒状絶縁部5bに対向する部位であるキャップ部21b及びパイプ23が、筒状絶縁部5bと非接触の状態になっている。その結果、柱状支持部20は、その全長にわたって、筒状絶縁部5bと隔絶されている。原料噴射部2におけるノズル21は、筒状絶縁部5bの開口端よりも外方に延出しているので、該ノズル21も筒状絶縁部5bと非接触の状態になっている。
上述の空隙6は、図1及び図2に示すように、原料噴射部2と電極ユニット110とが、それぞれ独立にベース部材120に支持されていることで形成される。これによって、筒状絶縁部5bと原料噴射部2との間の空隙6を容易に形成することができ、且つ容易に維持することができる。
電界紡糸装置1は、図1に示すように、ノズル21と電極3との間に電圧を発生させる電圧発生部4を備えている。図1に示すように、電極3が接地されている一方、原料噴射部2の接続コネクタ22には電圧発生部4の直流高圧電源41により正電圧が印加されている。したがって、電極3が陰極になり、且つノズル21が陽極になり、電極3とノズル21との間に電圧が発生し、電界が形成される。電極3とノズル21との間に電界を生じさせるためには、図1に示す電圧の印加のしかたに代えて、ノズル21を接地し、電極3に負電圧を印加してもよい。
直流高圧電源41としては、高圧電源装置などの公知の装置を用いることができる。電極3とノズル21との間に加わる電位差は、1kV以上、特に10kV以上とすることが、原料液を十分に帯電させ得る点から好ましい。一方、この電位差は100kV以下、特に50kV以下とすることが、ノズル21と電極3との間における放電を防止する点から好ましい。例えば1kV以上100kV以下、特に10kV以上50kV以下とすることが好ましい。なお電圧発生部4で印加した電圧が変動電圧である場合は、電極3とノズル21との間に発生する電位差の時間平均が前記範囲内とすることが好ましい。
以上の構成を有する電界紡糸装置1によれば、原料噴射部2と電極ユニット110との間が空隙6を介して隔絶されているので、原料噴射部2における導電性部位、例えばキャップ部21bを通じて電荷が電極ユニット110へ漏れることが効果的に防止される。その結果、原料液の帯電量を増加させることができ、ひいては繊維を細径化することができる。それによって細径の繊維の生産性が向上する。
キャップ部21bを通じて電荷が電極ユニット110へ漏れることを効果的に防止するためには、キャップ部21bの表面積は極力小さいことが好ましい。この観点から、柱状支持部20におけるパイプ本体23aは、上述のとおり電気絶縁性の材料から構成されている。
上述した効果を一層顕著なものとする観点から、空隙6の幅W(図3参照)は、1mm以上、特に2.5mm以上が好ましく、50mm以下、特に20mm以下が好ましい。具体的には、1mm以上50mm以下、特に2.5mm以上20mm以下が好ましい。空隙の幅Wが一定でない場合には、その平均値が上述の範囲内であることが好ましい。
原料噴射部2から電極ユニット110への電荷の漏れは、該原料噴射部2のうち、表面に位置する導電性部位から生じる。したがって、該導電性部位と電極ユニット110との間に空隙6が存在すれば、電荷の漏れを抑制することができる。この観点から、電界紡糸装置1には、図1に示す空隙6が形成されていることに代えて、図4に示す空隙6が形成されていてもよい。図4に示す空隙6は、筒状絶縁部5bと柱状支持部20のキャップ部21bとの間にのみ形成されており、柱状支持部20のパイプ23の周囲には空隙6は形成されていない。図4に示す実施形態においてもキャップ部21bを通じて電荷が電極ユニット110へ漏れることが効果的に防止され、原料液の帯電量を増加させることができる。
図1及び図4に示すように、ノズル21の延びる方向Xにおいて、筒状絶縁部5bの先端は、ノズル21の先端21aよりも後方に位置しており、且つノズル21を支持するキャップ部21bの先端と略同位置にある。筒状絶縁部5bの先端には気体の気体噴射部7が設けられている。気体噴射部7には、原料液の噴射方向と同方向に気体の噴射可能な噴射孔71が形成されている。噴射孔71は、原料液の噴射方向であるノズル21の延びる方向と同方向に延びるように、筒状絶縁部5bを貫通して形成されている。気体は、噴射孔71に連通する気体導入口72から供給され、噴射孔71から噴射される。気体導入口72は気体供給源(図示せず)に接続されている。原料液をノズル21から噴射している間にわたり、噴射孔71から気体を噴射することで、細径の繊維を高い生産性で製造することができる。この利点を一層顕著なものとする観点から、噴射孔71はノズル21を囲むように複数個配置されていることが好ましい。複数個の噴射孔71は、ノズル21を囲み、且つノズル21の先端を中心とする同心円上に配されていることが好ましい。気体噴射部7の噴射孔71の個数は、例えば、2個以上150個以下であることが好ましく、より好ましくは8個以上36個以下である。
繊維を一層細径とする観点から、原料液に高分子化合物を加熱、溶融した溶融液を用いる場合は噴射孔71から噴出される気体として、加熱された気体を用いることが好ましい。気体としては、利便性の観点から例えば空気を用いることができる。気体の温度は、原料樹脂の種類にもよるが、100℃以上500℃以下であることが好ましく、200℃以上400℃以下であることが更に好ましい。同様の観点から、気体の流量は50L/min以上500L/min以下であることが好ましく、150L/min以上250L/min以下であることがより好ましい。
また原料液に繊維形成の可能な高分子化合物が溶媒に溶解又は分散した溶液を用いる場合は噴射孔71から噴出される気体として、常温の気体を用いることが好ましい。気体としては、利便性の観点から例えば空気を用いることができる。同様の観点から、気体の流量は1L/min以上500L/min以下であることが好ましく、10L/min以上100L/min以下であることがより好ましい。
柱状支持部20と筒状絶縁部5bとの間に空隙6を設けることの利点を一層顕著なものとするために、筒状絶縁部5bを含む壁部5は誘電体からなることが好ましい。壁部5を誘電体とすることで、ノズル21の帯電量を一層増加させることができる。壁部5は単一種の誘電体から構成されていてもよく、複数種の誘電体が積層された積層体であってもよい。
壁部5に使用する誘電体としては、絶縁材料であるマイカ、アルミナ、ジルコニア、チタン酸バリウム等のセラミックス材料や、ベークライト(フェノール樹脂)、ナイロン(ポリアミド)、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ四フッ化エチレン、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂系材料が挙げられる。これらのうち、アルミナ、ベークライト、ナイロン、塩化ビニル樹脂の中から選ばれる少なくとも1種以上の絶縁材料を用いることが好ましく、特にナイロンを用いることが好ましい。ナイロンとしては、6ナイロンや66ナイロンなどの各種のポリアミドを用いることができる。またナイロンとして市販品を用いることもできる。そのような市販品としては、例えばMCナイロン(登録商標)が挙げられる。
壁部5に用いる誘電体には、帯電防止剤を含有させてもよい。帯電防止剤としては公知の市販品を使用することができる。例えばペレクトロン(登録商標、三洋化成工業(株))、エレクトロストリッパー(登録商標、花王(株))、リケマール(登録商標、理研ビタミン(株))などを用いることができる。
壁部5に使用する誘電体の厚みは、被覆絶縁部5a又は筒状絶縁部5bにおいて、原料液の帯電量を増加させる観点から、0.8mm以上であることが好ましく、8mm以上であることがより好ましい。
紡糸されたナノファイバは、図1及び図4に示すように捕集部200において捕集される。捕集部200は、ノズル21と対向する位置に配置されている。捕集部200には捕集用電極201が配置されていることが好ましい。捕集用電極201は、金属等の導電性材料から構成されている平板状のものとすることができる。捕集用電極201の板面と、ノズル21の延びる方向Xとは略直交していることが好ましい。捕集部200は、メッシュ等からなる通気性の無端ベルト203と、無端ベルト203が架け渡された2又は3以上の駆動又は従動ローラ204とを備えたベルトコンベア202と、無端ベルト203の裏側に配された捕集用電極201とを備えている。捕集部200は更に、ベルトコンベア202上へシート材205を供給する機構を備えている。シート材205としては、例えば、不織布、薄葉紙、フィルム、これらの複合材等を用いることができる。ベルトコンベア202を用いた捕集部200を設けることで、ナノファイバの連続生産が容易となる。
ノズル21に正電位が印加されている場合には、ナノファイバも正に帯電する。正に帯電したナノファイバを誘引するためには、捕集用電極201にノズル21よりも低い電位を与えることが好ましい。また、誘引を更に効率的にするため、陰極である電極3よりも低い電位を捕集用電極201に与えることも好ましい。
捕集部200にナノファイバを効率的に捕集させる観点から、捕集用電極201の表面とノズル21の先端21aとの距離は、例えば100mm以上2000mm以下、特に300mm以上1500mm以下であることが好ましい。
ナノファイバの製造に用いられる原料液としては、繊維形成の可能な高分子化合物が溶媒に溶解又は分散した溶液あるいは高分子化合物を加熱、溶融した溶融液を用いることができる。原料液に高分子溶液を用いるエレクトロスピニング法は溶液法、高分子融液を用いる方法は溶融法と呼ばれることがある。該溶液又は融液には適宜、無機物粒子、有機物粒子、植物エキス、界面活性剤、油剤、イオン濃度を調整するための電解質等を配合することができる。
ナノファイバ製造用の高分子化合物としては一般に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ-m-フェニレンテレフタレート、ポリ-p-フェニレンイソフラテート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン-アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル-メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等が例示できる。用いられる高分子化合物は1種類に限定されるわけではなく、前記例示した高分子化合物から任意の複数種類を組み合わせて用いることができる。
原料液に、高分子化合物が溶媒に溶解又は分散した溶液を用いる場合、該溶媒としては、水、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジベンジルアルコール、1,3-ジオキソラン、1,4-ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル-n-ヘキシルケトン、メチル-n-プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトン、ヘキサフルオロアセトン、フェノール、ギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、塩化メチル、塩化エチル、塩化メチレン、クロロホルム、o-クロロトルエン、p-クロロトルエン、四塩化炭素、1,1-ジクロロエタン、1,2-ジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、酢酸、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタン、o-キシレン、p-キシレン、m-キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N-ジメチルホルムアミド、ピリジン等を例示することができる。用いる溶媒は1種類に限定されるわけではなく、前記例示した溶媒から任意の複数種類を選定し、混合して用いても構わない。
特に溶媒として水を用いる場合は、水への溶解度の高い下記のような天然高分子及び合成高分子を用いるのが好適である。天然高分子としては、例えばプルラン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ポリ-γ-グルタミン酸、変性コーンスターチ、β-グルカン、グルコオリゴ糖、ヘパリン、ケラト硫酸等のムコ多糖、セルロース、ペクチン、キシラン、リグニン、グルコマンナン、ガラクツロン酸、サイリウムシードガム、タマリンド種子ガム、アラビアガム、トラガントガム、大豆水溶性多糖、アルギン酸、カラギーナン、ラミナラン、寒天(アガロース)、フコイダン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。合成高分子としては、例えば部分鹸化ポリビニルアルコール、低鹸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。これらの高分子化合物は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの高分子化合物のうち、ナノファイバの調製が容易である観点から、プルラン等の天然高分子、並びに部分鹸化ポリビニルアルコール、低鹸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びポリエチレンオキサイド等の合成高分子を用いることが好ましい。
また、水への溶解度は高くないが、ナノファイバ形成後に不溶化処理できる完全鹸化ポリビニルアルコール、架橋剤と併用することでナノファイバ形成後に架橋処理できる部分鹸化ポリビニルアルコール、ポリ(N-プロパノイルエチレンイミン)グラフト-ジメチルシロキサン/γ-アミノプロピルメチルシロキサン共重合体等のオキサゾリン変性シリコーン、ツエイン(とうもろこし蛋白質の主要成分)、ポリエステル、ポリ乳酸(PLA)、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリメタクリル酸樹脂等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエチレンテフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などの高分子化合物も用いることができる。これらの高分子化合物は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の電界紡糸装置1を使用して製造されたナノファイバは、それを集積させたナノファイバ成型体として各種の目的に使用することができる。成型体の形状としては、シート、綿(わた)状体、糸状体などが例示される。ナノファイバ成型体は他のシートと積層したり、各種の液体、微粒子、繊維などを含有させたりして使用してもよい。ナノファイバシートは、例えば医療目的や、美容目的等の非医療目的でヒトの肌、歯、歯茎等に付着されるシートとして好適に用いられる。また、高集塵性で且つ低圧損の高性能フィルタ、高電流密度での使用が可能な電池用セパレータ、高空孔構造を有する細胞培養用基材等としても好適に用いられる。ナノファイバの綿状体は防音材や断熱材等として好適に用いられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態における電極3は略椀形をしていたが、電極3の形状はこれに限られず、電極3におけるノズル21に臨む面が凹曲面になっている限り、その外面の形状は略椀形になっていることを要せず、その他の形状となっていてもよい。
また、電極面3fの形状は図1及び図4に示すものに限られず、例えば電極3が略円筒形状となっており、電極面3fが円筒内面状であってもよい。
また、電極3はその全体が壁部5によって被覆されていたが、壁部5によって原料噴射部2と電極ユニット110との間が電気的に絶縁できれば、第2被覆絶縁部5cを設けなくてもよい。
また、前記実施形態においては、電極ユニット110の壁部5が筒状絶縁部5bを備えていたが、これに代えて、該壁部5の被覆絶縁部5aと、柱状支持部20の導電性部位(例えばキャップ部21b)とが空隙6によって隔絶されている限りにおいて、壁部5が筒状絶縁部5bを備えていることを要しない。
更に、壁部5の筒状絶縁部5bに気体の噴射孔71を設けることは要しない。その場合には、捕集部200におけるベルトコンベア202の背面にサクションボックス等の吸引手段(図示せず)を設け、該吸引手段による気体の吸引によって、ノズル21から捕集部200に向けて気流を生じさせることで、噴射孔71から気体を噴射させる場合と同様の効果を得ることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1ないし3及び比較例1〕
図1及び図2に示す電界紡糸装置1を用意した。原料噴射部と筒状絶縁部とを隔絶する空隙の幅を以下の表1に示すとおりに設定した。ノズルの延びる方向が鉛直下向きになるように装置全体を配置し、帯電量測定のためのモデル実験を行った。ノズル21に5kVの直流電圧を直流高圧電源により印加した。シリンダポンプを用いて、原料噴射部に1.0g/minの流量で超純水を供給し、同じ速度で、ノズルの先端部から水を滴下させた。重力によって略鉛直下方に滴下した水滴を、ファラデーケージ(春日電機株式会社製、KQ1400)内に配置した金属容器に受けた。原料噴射部のノズルの先端部から1分間、超純水を滴下させ、金属容器内に溜まった水の電荷量(nC/g)を、クーロンメータ(春日電機株式会社製 NK-1002)により計測した。原料噴射部のノズルの先端から金属容器の縁までの距離は250mmであった。金属容器はステンレス製のものを用いた。気体噴射部からの気体の噴射は行わなかった。測定環境は22℃、30%RHであった。得られた結果を表1に示す。
実施例2及び比較例1に関しては、実際にナノファイバの製造を行った。製造は、温度22℃、湿度30%RHの環境下で行った。捕集部のシート材は、ノズルの先端から400mm隔てた位置に配置した。直流高圧電源により、ノズル21に30kV、捕集用電極に-30kVの直流電圧を印加した。電極ユニットの気体噴射部から気体を50L/minで噴射させた状態下に、原料液を20ml/hの吐出量で吐出させた。原料液として、ポリビニルブチラール(PVB;積水化学工業株式会社製)9%、グリセリン(花王株式会社製)2%、及びエタノール(日本アルコール販売(株)製)89%の溶液を用いた。得られたナノファイバを走査型電子顕微鏡で観察し、平均繊維径を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0007157559000001
表1に示す結果から、実施例1~3の電界紡糸装置によれば、比較例1の電界紡糸装置よりも、超純水の帯電量が約3倍に増加することが分かる。また、実施例2の電界紡糸装置を用いてナノファイバを製造すると、比較例1の電界紡糸装置を用いてナノファイバを製造する場合よりも繊維が細径化することが分かる。これらの結果から、実施例1~3の電界紡糸装置を用いれば、細径のナノファイバの生産性が従来よりも更に高まることが期待できる。
1 電界紡糸装置
2 原料噴射部
21 ノズル
20 柱状支持部
21b キャップ部
22 接続コネクタ
23 パイプ
110 電極ユニット
3 電極
4 電圧発生部
5 壁部
5a 被覆絶縁部
5b 筒状絶縁部
5c 第2被覆絶縁部
6 空隙
7 気体噴射部

Claims (8)

  1. 原料液を噴射する導電性のノズル及び該ノズルを支持するとともに内部に該ノズルへ原料液を供給する供給路を有する柱状支持部を備える原料噴射部と、
    前記ノズルを囲む電極、及び該電極における前記ノズルに臨む面を覆う電気絶縁性の被覆絶縁部を備える電極ユニットと、
    前記ノズルと前記電極との間に電圧を発生させる電圧発生部とを有する電界紡糸装置であって、
    前記柱状支持部は、その表面の一部に導電性部位を備え、
    前記電極が囲む空間において、前記電極ユニットの前記被覆絶縁部と前記柱状支持部の前記導電性部位における外面の全域との間が、空隙を介して、該柱状支持部の全周にわたって隔絶されている、電界紡糸装置。
  2. 前記柱状支持部は、その全長にわたって、前記電極ユニットの前記被覆絶縁部と隔絶されている請求項1に記載の電界紡糸装置。
  3. 前記原料噴射部と電極ユニットとがそれぞれ独立にベース部材に支持されている請求項1又は2に記載の電界紡糸装置。
  4. 前記柱状支持部が、パイプと、該パイプの一端を閉塞するキャップ部と、該パイプの他端を閉塞する接続コネクタとを備え、
    前記キャップ部は導電性であり、且つ前記ノズルを支持し、
    前記接続コネクタは導電性であり、且つ前記原料液の供給管と接続可能になっており、 前記パイプは、電気絶縁性のパイプ本体、及び該パイプ本体の内部に配された、前記ノズルと前記接続コネクタとを電気的に接続する導電部材を備え、
    前記キャップ部、前記パイプ及び前記接続コネクタが連通して前記原料液の供給路を形成している請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
  5. 前記空隙はその幅が1mm以上である請求項1ないし4のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
  6. 前記電極ユニットが、前記被覆絶縁部と前記柱状支持部との間に配置され、且つ該被覆絶縁部に連設されている電気絶縁性の筒状絶縁部を更に備え、
    前記筒状絶縁部と前記柱状支持部の前記導電性部位との間が、前記空隙を介して、該柱状支持部の全周にわたって隔絶されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
  7. 前記筒状絶縁部の先端は前記ノズルの先端よりも後方に位置しており、
    前記筒状絶縁部の先端に、前記原料液の噴射方向と同方向に気体の噴射可能な噴射孔が形成されている請求項6に記載の電界紡糸装置。
  8. 前記電極における前記ノズルに臨む面が凹曲面状である請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電界紡糸装置。
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