JP7156350B2 - 電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

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本発明は、電気光学装置、および電子機器に関する。
近年、有機発光ダイオードなどの発光素子を用いる発光装置が各種提案されている。以下、有機発光ダイオードをOLED(Organic Light Emitting Diode)と称する。従来の発光装置では、走査線とデータ線との交差に対応して、発光素子および駆動トランジスターを含む画素回路が設けられる。特許文献1には、微細化される画素回路の駆動に適する駆動回路が開示される。
特許文献1に開示の技術では、データ線に出力する階調電圧を保持する保持容量は駆動回路に設けられる。従って、保持容量は発光装置における画素回路が配置される表示領域以外の部分に配置される。
特開2016-38425号公報
しかし、特許文献1に開示の技術では、表示領域以外の部分に保持容量が設けられるため、表示領域以外の部分が大きくなるといった問題があった。
以上の課題を解決するために本発明に係る発光装置の一態様は、表示領域に配置され、発光素子と表示すべき階調に応じたデータ信号に基づく電流を前記発光素子に供給するトランジスターを含む画素回路と、前記画素回路に接続されるデータ線と、前記データ信号を前記データ線へ出力するデータ線駆動回路と、前記表示領域に平面視で前記トランジスターに重なって配置され、前記データ信号を保持する第1容量と、を有する。
本発明の実施形態に係る発光装置1の構成を示す斜視図である。 発光装置1の電気的な構成を示す図である。 画素回路110、スイッチ部SWおよびデマルチプレクサーDMの構成例を示す図である。 表示パネル10の部分断面図である。 トランジスター121~125および画素容量132の配置を示す平面図である。 第2金属層M02および第2配線層L02の配置を示す平面図である。 第1金属層M01および第1配線層L02の配置を示す平面図である。 第1金属層M01および第1配線層L01の配置を示す平面図である。 変形例(1)を説明するための図である。 変形例(2)を説明するための図である。 変形例(2)を説明するための図である。 変形例(3)を説明するための図である。 本発明に係るヘッドマウントディスプレイ300の斜視図である。 本発明に係るパーソナルコンピューター400の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されるが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<A.実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る発光装置1の構成を示す斜視図である。発光装置1は、例えばヘッドマウントディスプレイにおいて画像を表示するマイクロディスプレイである。
図1に示すように、発光装置1は、表示パネル10と、表示パネル10の動作を制御する制御回路3とを備える。表示パネル10は、複数の画素回路と、当該画素回路を駆動する駆動回路とを備える。本実施形態において、表示パネル10が備える複数の画素回路および駆動回路は、シリコン基板に形成され、画素回路には、電気光学素子の一例であるOLEDが用いられる。また、表示パネル10は、例えば、表示部で開口する枠状のケース82に収納されるとともに、FPC(Flexible Printed Circuits)基板84の一端が接続される。FPC基板84には、半導体チップの制御回路3が、COF(Chip On Film)技術によって実装されるとともに、複数の端子86が設けられて、図示を省略する上位回路に接続される。
図2は、実施形態に係る発光装置1の構成を示すブロック図である。上述のとおり、発光装置1は、表示パネル10と、制御回路3と、を備える。制御回路3には、図示を省略する上位回路よりデジタルの画像データVideoが同期信号に同期して供給される。ここで、画像データVideoとは、表示パネル10、厳密には、後述する表示部100で表示すべき画像の画素の表示階調を例えば8ビットで規定するデータである。また、同期信号とは、垂直同期信号、水平同期信号、および、ドットクロック信号を含む信号である。
制御回路3は、同期信号に基づいて、各種制御信号を生成し、これを表示パネル10に対して供給する。具体的には、制御回路3は、制御信号Ctr1、Ctr2、Gref、/Gini、Gcpl、/Gcpl、Sel(1)、Sel(2)、Sel(3)、/Sel(1)、/Sel(2)、/Sel(3)、を表示パネル10に供給する。制御信号Ctr1およびCtr2の各々は、パルス信号や、クロック信号、イネーブル信号など、複数の信号を含む信号である。制御信号Grefは正論理の制御信号であり、制御信号/Giniは負論理の制御信号である。制御信号Gcplも正論理の制御信号であり、制御信号/Gcplは制御信号Gcplと論理反転の関係にある負論理の制御信号である。制御信号/Sel(1)は制御信号Sel(1)と論理反転の関係にある。同様に、制御信号/Sel(2)は制御信号Sel(2)と、制御信号/Sel(3)は制御信号Sel(3)と、それぞれ論理反転の関係にある。なお、制御信号Sel(1)、Sel(2)、Sel(3)を、制御信号Selと総称し、制御信号/Sel(1)、/Sel(2)、/Sel(3)を、制御信号/Selと総称する場合がある。電圧生成回路31は、図示せぬ電源回路からの電力の供給を受け、表示パネル10に対してリセット電位Vorst、参照電位Vrefおよび初期化電位Vini等を供給する。以下では、参照電位Vref、制御信号Gref、トランジスター43、給電線62、初期化電位Vini、制御信号/Gini、トランジスター45および給電線61を有する構成について説明するが、これらは、省略してもよい。
さらに、制御回路3は、画像データVideoに基づいて、アナログの画像信号Vidを生成する。具体的には、制御回路3には、画像信号Vidの示す電位、および、表示パネル10が備える電気光学素子の輝度を対応付けるルックアップテーブルが記憶される。そして、制御回路3は、当該ルックアップテーブルを参照することで、画像データVideoに規定される電気光学素子の輝度に対応する電位を示す画像信号Vidを生成し、これを表示パネル10に対して供給する。
図2に示すように、表示パネル10は、表示部100と、これを駆動する駆動回路とを備える。本実施形態では、駆動回路が、走査線駆動回路4、およびデータ線駆動回路5に分割されるが、これらを1つの回路に一体化して駆動回路を構成してもよい。図2に示すように、表示部100には、表示すべき画像の画素に対応する画素回路110がマトリクス状に配列される。図2では詳細な図示を省略するが、表示部100には、M行の走査線12が図において横方向(X方向)に延在して設けられ、また、3列毎にグループ化される(3N)列のデータ線14が図において縦方向(Y方向)に延在して設けられる。各走査線12と各データ線14は互いに電気的な絶縁を保って設けられる。画素回路110は、M行の走査線12と、(3N)列のデータ線14との交差に対応して設けられる。このため、本実施形態において画素回路110は、縦M行×横(3N)列でマトリクス状に配列される。
ここで、M、Nは、何れも自然数である。走査線12および画素回路110のマトリクスのうち、行を区別するために、図において上から順に1、2、3、…、(M-1)、M行と呼ぶ場合がある。同様にデータ線14および画素回路110のマトリクスの列を区別するために、図において左から順に1、2、3、…、(3N-1)、(3N)列と呼ぶ場合がある。ここで、データ線14のグループを一般化して説明するために、1以上の任意の整数をnと表すと、左から数えてn番目のグループには、(3n-2)列目、(3n-1)列目および(3n)列目のデータ線14が属する、ということになる。同一行の走査線12と、同一グループに属する3列のデータ線14とに対応する3つの画素回路110は、それぞれR、G、およびBの画素に対応して、これらの3画素が表示すべきカラー画像の1ドットを表現する。すなわち、本実施形態では、RGBに対応するOLEDの発光によって1ドットのカラーを加法混色で表現する。
また、図2に示すように、表示部100には、(3N)列の給電線16が、データ線14に沿って設けられる。(3N)列の給電線16の各々は、縦方向に延在し、かつ、各走査線12と互いに電気的な絶縁を保って設けられる。各給電線16は、電圧生成回路31から所定のリセット電位Vorstが共通に給電される固定電位線である。給電線16の列を区別するために、図において左から順に1、2、3、…、(3N)列目の給電線16と呼ぶ場合がある。1列目~(3N)列目の給電線16の各々は、1列目~(3N)列目のデータ線14に対応して設けられる。
走査線駆動回路4は、1個のフレーム期間内にM行の走査線12を1行毎に順番に選択するための走査信号Gwrを、制御信号Ctr1に従って生成する。図2では、1、2、3、…、M行目の走査線12に供給される走査信号Gwrは、それぞれGwr(1)、Gwr(2)、Gwr(3)、…、Gwr(M-1)、Gwr(M)と表記される。なお、走査線駆動回路4は、走査信号Gwr(1)~Gwr(M)のほかにも、当該走査信号Gwrに同期する各種制御信号を行毎に生成して表示部100に供給するが、図2においては図示を省略する。フレーム期間とは、発光装置1が1カット分の画像を表示するのに要する期間をいい、例えば同期信号に含まれる垂直同期信号の周波数が120Hzであれば、その1周期分の8.3ミリ秒の期間である。
図2に示すように、データ線駆動回路5は、(3N)列のデータ線14の各々と1対1に対応して設けられる(3N)個のスイッチ部SWと、各グループを構成する3列のデータ線14毎に設けられるN個のデマルチプレクサーDMと、データ信号供給回路70を備える。
データ信号供給回路70は、制御回路3より供給される画像信号Vidと制御信号Ctr2とに基づいて、データ信号Vd(1)、Vd(2)、…、Vd(N)を生成する。すなわち、データ信号供給回路70は、データ信号Vd(1)、Vd(2)、…、Vd(N)を時分割多重してなる画像信号Vidに基づいて、データ信号Vd(1)、Vd(2)、…、Vd(N)を生成する。そして、データ信号供給回路70は、データ信号Vd(1)、Vd(2)、…、Vd(N)を、1、2、…、N番目のグループに対応するデマルチプレクサーDMに対して、それぞれ供給する。
図3を参照して、画素回路110、スイッチ部SWおよびデマルチプレクサーDMの構成を説明する。画素回路110が配列する行を一般的に示すために、1以上M以下の任意の整数をmと表す。各画素回路110については電気的にみれば互いに同一構成なので、ここでは、m行目に位置し、且つ、(3n)列目に位置する、m行(3n)列の画素回路110を例にとって説明する。m行目の画素回路110には、走査線駆動回路4から、走査信号Gwr(m)、制御信号Gcmp(m)、Gel(m)が供給される。
図3に示すように、表示部100の表示領域112は、画像を表示する領域である。表示領域112には、画素回路110と、画素回路110に対して階調電圧を供給するデータ線14とが設けられる。加えて、表示領域112には、データ線14に沿って給電線16および17と第1配線15とが列毎に設けられる。図3では、m行(3n)列の画素回路110は符号「110(m,3n)」で示されており、(3n)列目のデータ線14は符号「14(3n)」で示される。データ線14と同様に図3では、(3n)列目の第1配線15は符号「15(3n)」で示されており、(3n)列目の給電線16は符号「16(3n)」で示されており、(3n)列目の給電線17は符号「17(3n)」で示される。図3に示すようにデータ線14(3n)と第1配線15(3n)は、何れもスイッチ部SWに接続されており、画素回路110はデータ線14(3n)に対して接続される。なお、図3では、データ線14(3n)に接続されるスイッチ部SWが符号「SW(3n)」で示されており、スイッチ部SW(3n)に接続されるデマルチプレクサーDMが符号「DM(n)」で示される。画素回路110(m,3n)は、各々PチャネルMOS型のトランジスターである第1トランジスター121、第2トランジスター122、第3トランジスター123、第4トランジスター124および第5トランジスター125と、OLED130と、画素容量132と、を含む。以下では、第1トランジスター121、第2トランジスター122、第3トランジスター123、第4トランジスター124および第5トランジスター125を、「トランジスター121~125」と総称する場合がある。
第2トランジスター122のゲートは走査線12(画素回路110(m,3n)の場合、m行目の走査線12)に電気的に接続される。また、第2トランジスター122のソースまたはドレインの一方はデータ線14(3n)に電気的に接続され、他方は第1トランジスター121のゲートと、画素容量132の一方の電極とに、それぞれ電気的に接続される。第2トランジスター122は、第1トランジスター121のゲートと、データ線14(3n)との間の電気的な接続を制御するスイッチングトランジスターとして機能する。
第1トランジスター121のソースは給電線116に電気的に接続される。給電線116には、画素回路110において電源の高位側となる電位Velが図示せぬ電源回路から給電される。第1トランジスター121は、ゲートおよびソース間の電圧に応じた電流をOLED130に流す駆動トランジスターとして機能する。
第3トランジスター123のソースまたはドレインの一方はデータ線14(3n)に電気的に接続され、他方は第1トランジスター121のドレインに電気的に接続される。第3トランジスター123のゲートには制御信号Gcmp(m)が与えられる。第3トランジスター123は、データ線14(3n)および第2トランジスター122を介して第1トランジスター121のゲートおよびドレインの間を導通させるためのトランジスターである。つまり、第3トランジスター123は、第1トランジスター121のゲートとドレインとの間の電気的な接続を制御するスイッチングトランジスターとして機能する。
第4トランジスター124のソースは第1トランジスター121のドレインに電気的に接続されており、第4トランジスター124のドレインはOLED130のアノードに電気的に接続される。第4トランジスター124のゲートには制御信号Gel(m)が与えられる。第4トランジスター124は、第1トランジスター121のドレインと、OLED130のアノードとの間の電気的な接続を制御する、スイッチングトランジスターとして機能する。
第5トランジスター125のソースまたはドレインの一方は給電線16(3n)、すなわちリセット電位Vorstを給電する固定電位線に電気的に接続されており、他方はOLED130のアノードに接続される。第5トランジスター125のゲートには制御信号Gcmp(m)が供給される。第5トランジスター125は、給電線16(3n)と、OLED130のアノードとの間の電気的な接続を制御するスイッチングトランジスターとして機能する。
本実施形態において表示パネル10はシリコン基板に形成されるので、トランジスター121~125の基板電位を電位Velとする。また、上記におけるトランジスター121~125のソース、ドレインは、トランジスター121~125のチャネル型、電位の関係に応じて入れ替わってもよい。また、トランジスターは薄膜トランジスターであっても電界効果トランジスターであってもよい。
画素容量132は、一方の電極が第1トランジスター121のゲートに電気的に接続され、他方の電極が給電線116に電気的に接続される。このため、画素容量132は、第1トランジスター121のゲートとソースとの間の電圧を保持する保持容量として機能する。なお、画素容量132としては、第1トランジスター121のゲートに寄生する容量を用いてもよいし、シリコン基板において互いに異なる導電層で絶縁層を挟持することによって形成される容量を用いてもよい。
OLED130のアノード130aは、画素回路110毎に個別に設けられる画素電極である。これに対して、OLED130のカソードは、画素回路110のすべてにわたって共通に設けられる共通電極118であり、給電線63に接続される。給電線63には、固定電位である電位Vctが供給される。ここで、電位Vctは、論理信号である走査信号や制御信号のLレベルに相当するものであってもよい。OLED130は、上記シリコン基板において、OLED130のアノード130aと光透過性を有するカソードとで白色有機EL層を挟持する素子である。そして、OLED130の出射側にはRGBの何れかに対応するカラーフィルターが重ねられる。この例においてOLED130の出射側は、OLEDのカソード側である。なお、白色有機EL層を挟んで配置される2つの反射層間の光学距離を調整してキャビティ構造を形成し、OLED130から発せられる光の波長を設定してもよい。この場合、カラーフィルターを有してもよいし、有さなくてもよい。
OLED130のアノード130aからカソードである共通電極118に電流が流れると、アノード130aから注入される正孔とカソードから注入される電子とが有機EL層で再結合して励起子が生成され、白色光が発生する。このときに発生する白色光は、シリコン基板とは反対側のカソードを透過し、カラーフィルターによる着色を経て、観察者側に視認される。
図3に示すように、デマルチプレクサーDM(n)は、列毎に設けられたトランスミッションゲート34と容量41との集合体であり、各グループを構成する3列に、データ信号を順番に供給する。n番目のグループに属する(3n-2)、(3n-1)、(3n)列に対応するトランスミッションゲート34の入力端は互いに共通接続されて、その共通端子にそれぞれデータ信号Vd(n)が供給される。(3n)列に対応するトランスミッションゲート34の出力端は、信号線18(3n)を介してスイッチ部SW(3n)の入力端に接続される。図3では詳細な図示を省略するが、(3n-1)列に対応するトランスミッションゲート34の出力端は、信号線18(3n-1)を介してスイッチ部SW(3n-1)の入力端に接続されており、(3n-2)列に対応するトランスミッションゲート34の出力端は、信号線18(3n-2)を介してスイッチ部SW(3n-2)の入力端に接続される。
(3n)列に対応する容量41の一方の電極は信号線18(3n)に接続されており、(3n)列に対応する容量41の他方の電極は給電線64に接続される。同様に、(3n-1)列に対応する容量41の一方の電極は信号線18(3n-1)に接続されており、(3n-2)列に対応する容量41の一方の電極は信号線18(3n-2)に接続される。(3n-1)列に対応する容量41の他方の電極、および(3n-2)列に対応する容量41の他方の電極は、給電線64に接続される。給電線64には、固定電位である電位VSSが供給される。ここで、電位VSSは、論理信号である走査信号や制御信号のLレベルに相当するものであってもよい。
n番目のグループにおいて左端列である(3n-2)列に設けられたトランスミッションゲート34は、制御信号Sel(1)がHレベルであるとき(制御信号/Sel(1)がLレベルであるとき)にオン(導通)する。同様に、n番目のグループにおいて中央列である(3n-1)列に設けられたトランスミッションゲート34は、制御信号Sel(2)がHレベルであるとき(制御信号/Sel(2)がLレベルであるとき)にオンし、n番目のグループにおいて右端列である(3n)列に設けられたトランスミッションゲート34は、制御信号Sel(3)がHレベルであるとき、即ち、制御信号/Sel(3)がLレベルであるときにオンする。
スイッチ部SW(3n)は、トランスミッションゲート42と、NチャンルMOS型のトランジスター43と、PチャネルMOS型のトランジスター45を有する。スイッチ部SW(3n)では、トランスミッションゲート42の入力端が当該スイッチ部SW(3n)の入力端である。スイッチ部SW(3n)のトランスミッションゲート42の入力端には信号線18(3n)が接続される。信号線18(3n)におけるノードhには、第1配線15(3n)が接続される。したがって、デマルチプレクサーDM(n)において3n列に対応する容量41の一方の電極は信号線18(3n)を介して第1配線15(3n)に接続される。トランスミッションゲート42の出力端にはデータ線14(3n)が接続される。トランスミッションゲート42には制御回路3から制御信号Gcplおよび制御信号/Gcplが供給される。トランスミッションゲート42は、制御信号GcplがHレベルであるとき、即ち、制御信号/GcplがLレベルであるときにオンする。トランスミッションゲート42がオンになると、信号線18(3n)およびノードhにおいて信号線18(3n)に接続される第1配線15(3n)と、データ線14(3n)と、が電気的に接続される。
トランジスター45のドレインはデータ線14(3n)に接続され、トランジスター45のソースは所定の初期化電位Viniを供給される給電線61に接続される。制御回路3は、トランジスター45のゲートに対して、制御信号/Giniを供給する。トランジスター45は、データ線14(3n)と給電線61とを制御信号/GiniがLレベルのときに電気的に接続する一方、制御信号/GiniがHレベルのときに電気的に非接続とする。データ線14(3n)と給電線61とが電気的に接続されると、データ線14(3n)の電位は初期化電位Viniとなる。
トランジスター43のドレインはデータ線14(3n)に接続され、トランジスター43のソースは、参照電位Vrefを供給される給電線62に接続される。参照電位Vrefは、画素回路110の駆動トランジスター、即ち、第1トランジスター121の閾値電圧を補償する補償動作において使用される参照電位である。トランジスター43のゲートには、制御信号Grefが供給される。トランジスター43は、データ線14(3n)と給電線62とを、制御信号GrefがHレベルのときに電気的に接続し、制御信号GrefがLレベルのときに電気的に非接続とする。データ線14(3n)と給電線62とが電気的に接続されると、データ線14(3n)の電位は参照電位Vrefとなる。
図3における容量44は、給電線16と第1配線15(3n)との間の配線間容量である。図3における容量40は、給電線17と第1配線15(3n)との間の配線間容量である。給電線17には、電位Velが与えられる。トランスミッションゲート42がオフの状態でトランスミッションゲート34がオンすると、信号線18(3n)にはトランスミッションゲート34の出力端からデータ信号Vd(n)が供給され、容量40、41および44には、データ信号Vd(n)の示す階調電圧に応じた電荷が蓄積される。つまり、(3n)列の容量40、41および44は、(3n)列の画素回路110の表示階調に応じた階調電圧を保持する保持容量の役割を果たす。そして、容量40、41および44に階調電圧が保持される状態でトランスミッションゲート42がオンすると、信号線18(3n)および第1配線15(3n)がデータ線14に電気的に接続され、容量40、41および44に保持される階調電圧は、データ線14(3n)を介して画素回路110(m,3n)へ供給される。
本実施形態では、容量41は、トランスミッションゲート34、トランスミッションゲート42、トランジスター43および45とともに、発光装置1における表示領域112以外の部分、即ち表示領域112を取り囲む外枠領域に設けられる。一方、容量40および44は、表示領域(すなわち、表示領域112)に設けられる。前述のように、(3n)列の容量44は、給電線16(3n)と第1配線15(3n)との間の配線間容量であり、この容量44を形成するように、給電線16(3n)と第1配線15(3n)とは、表示領域112において互いに沿うように設けられる。また、(3n)列の容量40は、給電線17(3n)と第1配線15(3n)との間の配線間容量であり、この容量40を形成するように、第1配線15(3n)には、表示領域112において給電線17(3n)に対向する電極40aが設けられる。また、電極40aが給電線16(3n)と対向する部分を有するのであれば、電極40aと給電線16(3n)との間にも(3n)列の容量44が形成される。
図4は、画素回路110(m,3n-2)、110(m,3n-1)、および110(m,3n)を通る平面による表示部100の断面を示す部分断面図である。図4に示すように、表示部100は、回路層C01、第2金属層M02、第2配線層L02、第1金属層M01、第1配線層L01、反射層R01、絶縁層ISO、発光素子層OL、第1封止層S01、平坦化層A01、第2封止層S02、カラーフィルター層F、および透明基板T01をこの順で積層して構成される。
透明基板T01はガラスまたは透明樹脂で形成される。カラーフィルター層Fには前述のカラーフィルターが設けられる。第1封止層S01および第2封止層S02の各々は、例えば、CVD(chemical vapor deposition)などの成膜法によりSiOnで形成される。平坦化層A01は、例えば、印刷またはインクジェット法などの成膜法によりエポキシ樹脂で形成される。発光素子層OLには、前述のOLED130が形成される。図4には、OLED130のカソードである共通電極118とアノード130aとが図示される。回路層C01には、画素回路110に含まれるトランジスター121~125と画素容量132とが形成される。図4に示す例では、回路層C01に形成される回路素子の一例として、画素容量132と、トランジスター121、より正確には、トランジスター121のゲートとが図示される。ここで、回路層C01は、金属層MGを有しており、画素容量132は、金属層MGとの間に容量を形成する電極132aを有する。金属層MGおよび電極132aは、それぞれ、例えば、CVD等の成膜法によりアルミニウムなどの金属で形成される。なお、回路層C01において、金属層MGおよび電極132aなどの導体層間には、SiOまたはSiNなどで構成される層間絶縁膜または誘電体膜が適宜配置される。
第2金属層M02、第2配線層L02、第1金属層M01および第1配線層L01は、それぞれ、例えば、CVD等の成膜法によりアルミニウムなどの金属で形成される。これらの層間には、SiOまたはSiNなどで構成される層間絶縁膜または誘電体膜が適宜配置される。図4に示すように、第1金属層M01は回路層C01より発光素子層OL側に設けられており、第1配線層L01は第1金属層M01よりも発光素子層OL側に設けられる。図4に示すように、給電線16(3n)および第1配線15(3n)は第1配線層L01に形成される。前述のように第(3n)列の容量44は給電線16(3n)と第1配線15(3n)との間の配線間容量であるから、容量44は第1配線層L01に形成される。
回路層C01と第1金属層M01との間には、第2金属層M02と第2配線層L02とが形成され、第2配線層L02にはデータ線14(3n)および第2配線20(3n)が形成される。また、第1金属層M01と第2金属層M02とは、複数の配線部19を介して互いに接続される。配線部19は、中継金属層19aと、複数のコンタクト部19bと、複数のコンタクト部19cと、を有する。複数のコンタクト部19bは、第1金属層M01と中継金属層19aとを接続する。複数のコンタクト部19cは、第2金属層M02と中継金属層19aとを接続する。中継金属層19aは、データ線14と同一層に形成される。本実施形態では、データ線14は、図4に示すように、データ線14を横断する断面で見たとき、固定電位の第1金属層M01、第2金属層M02および複数の配線部19に囲まれる。なお、本実施形態の第2配線20は、ダミーの配線であり、例えば固定電位が与えられてもよいし、省略してもよい。
ここで、第1金属層M01、第2金属層M02および複数の配線部19には、給電線17により共通の固定電位(本実施形態では、電位Vel)が与えられており、第1金属層M01、第2金属層M02および複数の配線部19は、データ線14(3n)を静電ノイズから保護するシールドの役割を果たす。別の見方をすれば、第1金属層M01、第2金属層M02および複数の配線部19は、給電線17として機能している。また、(3n)列の容量40は、給電線17(3n)と第1配線15(3n)との間の配線間容量であり、第1配線15(3n)に接続された電極40aと第1金属層M01との間に容量40が形成されている。
以上のように、容量40および44の形成される第1配線層L01および第1金属層M01を、画素回路110の接続されるデータ線14が形成される第2配線層L02の上に積み上げることで、容量41とともに保持容量を形成する容量40および44が表示領域112内に形成される。本実施形態では、画素回路110の表示階調に応じた階調電圧を保持する保持容量の役割を容量40、41および44に担わせるため、容量40および44を設けない態様に比較して容量41を小さくすることができ、表示パネル10の外枠領域の面積を小さくすることが可能になる。このように、本実施形態によれば、発光装置1における表示領域112以外の部分のチップ面積を小さくすることが可能になる。
また、容量40は、平面視で第1トランジスター121に重なる。このため、容量40は、前述の保持容量としての役割だけでなく、第1トランジスター121に対する静電シールドおよび遮光の役割も果たす。
図5は、トランジスター121~125および画素容量132の配置を示す平面図である。図5に示すように、回路層C01は、半導体層SE1およびSE2と、ゲート電極G1、G2、G3、G4およびG5と、コンタクト部CP1、CP2、CP3、CP4、CP5、CP6およびCP7と、を有する。
半導体層SE1は、第1トランジスター121に対応して設けられる。半導体層SE1上には、図示しないゲート絶縁膜を介して、第1トランジスター121に対応するゲート電極G1が配置される。また、コンタクト部CP1およびCP2は、半導体層SE1に接続されており、一方が第1トランジスター121のソース電極、他方が第1トランジスター121のドレイン電極として機能する。コンタクト部CP1は給電線116に電気的に接続され、コンタクト部CP2は、後述の部分MG2及びコンタクト部CP5を介して第3トランジスター123及び第4トランジスター124に電気的に接続される。
半導体層SE2は、第2トランジスター122、第3トランジスター123、第4トランジスター124および第5トランジスター125に共通して設けられる。半導体層SE2上には、図示しないゲート絶縁膜を介して、ゲート電極G2、G3、G4およびG5が配置される。ゲート電極G2、G3、G4およびG5は、第2トランジスター122、第3トランジスター123、第4トランジスター124および第5トランジスター125にそれぞれ対応する。図示では、ゲート電極G3およびG5は、一体である。また、コンタクト部CP3、CP4、CP5、CP6およびCP7は、半導体層SE2に接続される。コンタクト部CP3およびCP4は、一方が第2トランジスター122のソース電極、他方が第2トランジスター122のドレイン電極として機能する。コンタクト部CP4およびCP5は、一方が第3トランジスター123のソース電極、他方が第3トランジスター123のドレイン電極として機能する。コンタクト部CP5およびCP6は、一方が第4トランジスター124のソース電極、他方が第4トランジスター124のドレイン電極として機能する。コンタクト部CP6およびCP7は、一方が第5トランジスター125のソース電極、他方が第5トランジスター125のドレイン電極として機能する。したがって、第2トランジスター122のソース電極及びドレイン電極の一方は、第3トランジスター123のソース電極及びドレイン電極の一方と共通に設けられており、この共通部分がコンタクト部CP4である。また、第3トランジスター123のソース電極及びドレイン電極の一方は、第4トランジスター124のソース電極及びドレイン電極の一方と共通に設けられており、この共通部分がコンタクト部CP5である。また、第4トランジスター124のソース電極及びドレイン電極の一方は、第5トランジスター125のソース電極及びドレイン電極の一方と共通に設けられており、この共通部分がコンタクト部CP6である。
コンタクト部CP3は、後述の部分MG1及びコンタクト部CP8を介して第1トランジスター121のゲート電極G1に電気的に接続される。コンタクト部CP4はデータ線14に電気的に接続され、コンタクト部CP5は第1トランジスター121のドレインに電気的に接続され、コンタクト部CP6はOLED130のアノードに電気的に接続され、コンタクト部CP7は給電線16に電気的に接続される。
ゲート電極G2は、コンタクト部CP9を介して走査線12に電気的に接続され、ゲート電極G3及びG5は、コンタクト部CP11を介して制御線21に電気的に接続され、ゲート電極G4は、コンタクト部CP10を介して制御線22に電気的に接続される。給電線116は、コンタクト部CP12を介して後述の部分M02aに電気的に接続される。
また、回路層C01が有する金属層MGは、平面視で第1トランジスター121に重なる部分MG1を有する。また、金属層MGは、コンタクト部CP2とCP5とを電気的に接続する部分MG2を有する。部分MG1には、平面視で重なるように電極132aが対向しており、部分MG1と電極132aとの間には、前述の画素容量132が形成される。また、図5に示すように、容量40、より具体的には容量40の電極40aが、平面視で第1トランジスター121に重なる。また、容量40、より具体的には容量40の電極40aが、平面視で画素容量132、具体的には電極132aに重なる。
図6は、第2金属層M02および第2配線層L02の配置を示す平面図である。図6に示すように、第2金属層M02は、平面視で容量40を包含する部分M02aを有する。部分M02aは、図示しないが、平面視で第1トランジスター121と重なる形状をなす。また、部分M02a上には、第2配線層L02が形成されている。具体的には、部分M02a上には、データ線14の一部および第2配線20の一部が延在しており、これらを挟むように2つの配線部19が配置される。図6に示すように、各配線部19の複数のコンタクト部19cは、データ線14に沿って並んで配置される。また、第2金属層M02には、走査線12、制御線21、22が形成されている。また、第2配線層L02には、OLED130のアノードに電気的に接続される部分L02a及び給電線16に電気的に接続される部分L02bを有する。
図7は、第1金属層M01および第1配線層L02の配置を示す平面図である。図8は、第1金属層M01および第1配線層L01の配置を示す平面図である。図7に示すように、各配線部19の中継金属層19aは、データ線14に沿って延びる形状をなしており、中継金属層19a上には、複数のコンタクト部19bがデータ線14に沿って並んで配置される。図7および図8に示すように、第1金属層M01は、平面視で容量40を包含する形状をなす。図8に示すように、容量40の電極40aは、平面視で第1配線15に重なる部分を有する。電極40aの当該部分上には、第1配線15に接続されるコンタクト部40bが設けられる。また、第1金属層M01は、図示しないが、平面視で第1トランジスター121と重なる。
以上の発光装置1は、前述のように、表示領域112に配置される画素回路110と、画素回路110に接続されるデータ線14と、データ信号Vd(N)をデータ線14へ出力するデータ線駆動回路5と、データ信号Vd(N)を保持する第1容量である容量40と、を有する。ここで、画素回路110は、発光素子130と、表示すべき階調に応じたデータ信号Vd(N)に基づく電流を発光素子130に供給するトランジスターである第1トランジスター121を含む。また、容量40は、表示領域112に平面視で第1トランジスター121に重なって配置される。
このように、発光装置1では、データ信号Vd(N)を保持する保持容量の役割を果たす容量40が表示領域112に設けられる。このため、発光装置1では、表示領域以外の部分のみに保持容量を設ける従来技術に比較して、発光装置1における表示領域112以外の部分の面積を小さくすることが可能になる。
また、発光装置1では、データ信号Vd(N)に基づく電流を発光素子130に供給する駆動トランジスターの役割を果たす第1トランジスター121に対して容量40が平面視で重なって配置される。このため、発光装置1では、容量40が第1トランジスター121に対する静電シールドおよび遮光の役割も果たす。このように、容量40が複数の役割を兼ねるので、これらの役割を別々の構成とする場合に比べて、画素回路110のレイアウト効率が高くなり、この結果、微細な画素を実現できる。
また、発光装置1は、前述のように、画素回路110が設けられる回路層C01と、データ線14に沿って配置される第1配線15が設けられる第1配線層L01と、回路層C01と第1配線層L01との間に配置される第1金属層M01と、を有する。ここで、第1金属層M01には、固定電位である電位Velが供給されており、第1金属層M01は、データ線14と第1配線15との間に配置される部分を有する。このため、第1金属層M01がデータ線14と第1配線15との間の静電シールドの役割を果たす。この結果、データ線14と第1配線15との間のクロストークの発生を低減して、表示品位を向上できる。
第1金属層M01は、前述のように、平面視で第1トランジスター121に重なる。このため、第1金属層M01が第1トランジスター121に対する遮光の役割を果たす。ここで、第1金属層M01が第1配線層L01と異なる層であるので、第1金属層M01が第1配線層L01と同じ層である場合に比べて、第1金属層M01の遮光の役割を果たす部分の面積を容易に大きくできるという利点がある。
前述のように、容量40は、第1配線15に接続された電極40aと第1金属層M01との間の容量である。このように、容量40は第1配線15と第1金属層M01との間に設けられてなるため、第1金属層M01の遮光性を利用して容量40が第1トランジスター121に対する遮光の役割を果たすことが可能となる。ここで、第1金属層M01が容量40を構成する1対の電極のうちの一方を兼ねる。この結果、発光装置1では、第1金属層M01を利用せずに保持容量を構成する場合に比べて、画素回路110のレイアウト効率が高くなる。
また、発光装置1は、前述のように、回路層C01と第1金属層M01との間に配置される第2金属層M02と、第1金属層M01と第2金属層M02との間に配置される第2配線層L02と、を有する。ここで、第2金属層M02は、固定電位が供給される。そして、第1金属層M01と第2金属層M02との間に配置される第2配線層L02には、データ線14が設けられる。このため、データ線14を固定電位の第1金属層および第2金属層により静電シールドすることができる。
第2金属層M02は、平面視で第1トランジスター121に重なる。このため、第2金属層M02が第1トランジスター121に対する遮光の役割を果たす。ここで、第2金属層M02が第1配線層L01およびデータ線14と異なる層であるので、第2金属層M02が第1配線層L01またはデータ線14と同じ層である場合に比べて、第2金属層M02の遮光の役割を果たす部分の面積を容易に大きくできるという利点がある。
さらに、発光装置1は、前述のように、第1金属層M01と第2金属層M02とを接続する複数の配線部19を有する。ここで、データ線14は、複数の配線部19の間に配置される部分を有する。このため、データ線14を固定電位の複数の配線部19により静電シールドすることができる。
また、発光装置1は、前述のように、データ線14に沿って配置される固定電位線である給電線16と、データ信号Vd(N)を保持する第2容量である容量44と、を有する。ここで、給電線16には、固定電位であるリセット電位Vorstが供給される。そして、容量44は、第1配線15と給電線16との間の容量である。このように、容量40だけでなく容量44がデータ信号Vd(N)を保持する保持容量の役割を果たす。このため、第1配線15と給電線16との間の容量44を利用しない場合に比べて、表示領域112内の保持容量を大きくすることが容易となる。また、給電線16が第1配線15と同様にデータ線14に沿って配置されるので、第1配線15および給電線16が互いに異なる方向に沿って配置される場合に比べて、第1配線15と給電線16との間に容量44を形成しやすい。
なお、本実施形態では、容量40および44のほか、容量41がデータ信号Vd(N)を保持する保持容量の役割を果たすが、容量41および44のうちの少なくとも一方を省略してもよい。この場合、特に、表示領域112の外側に配置される容量41を省略することで、省略しない場合に比べて、発光装置1における表示領域112以外の部分の面積を小さくすることが可能になる。
また、容量40及び44のいずれか一方を省略し、平面視で他方を駆動トランジスターに重なるようにしてもよい。また、容量44が平面視で第1トランジスター121に重なるようにしてもよく、この場合、容量40は、平面視で第1トランジスター121に重なっても重ならなくてもよい。容量44は給電線16(3n)と第1配線15(3n)との間の配線間容量であるが、これらの配線又はこの間(容量が形成する部分)の少なくとも一部が平面視で第1トランジスター121に重なるようにすればよい。また、前述の説明では、給電線17の電位は電位Velであり、給電線16の電位はリセット電位Vorstであるが、これらの電位は他の固定電位でもよい。ただし、回路の簡素化の観点から、容量40及び44の一方の電極に供給される電位は、画素回路110で使用される電位が好ましい。
前述のように、第1配線15および給電線16は、同一層である第1配線層L01に設けられる。このため、第1配線15および給電線16を異なる層に設ける場合に比べて、これらの配線を効率的に配置することができる。ここで、第1配線15および給電線16の双方がデータ線14に沿って配置されるので、これらの層を同一層に設けることが容易である。
前述のように、データ線14は、第1トランジスター121と第1配線15との間に配置される。このため、データ線14および第1配線15が同じ層に設けられる場合に比べて、データ線14と第1配線15との間の距離を容易に大きくできる。また、データ線14と画素回路110との間の距離が短くなるので、これらの間の配線が簡単となる。
<B.変形例>
以上が本発明の一実施形態の説明であるが、この実施形態に以下の変形を加えてもよい。
(1)前述の実施形態では、データ線14(3n)が設けられる第2配線層L02を、給電線16(3n)および第1配線15(3n)が設けられる第1配線層L01とは別箇に設けた。しかし、図9に示すように、第2配線層L02および第2金属層M02を省略し、第1配線層L01に給電線16(3n)、データ線14(3n)および第1配線15(3n)を設けてもよい。
(2)図3におけるデータ線14(3n)を、図10に示すように、画素回路110およびトランジスター45の接続されるデータ線14´(3n)と、トランスミッションゲート42の出力端とトランジスター43とに接続される第2配線20´(3n)とに分割し、データ線14´(3n)と第2配線20´(3n)との間に容量50(第2容量)を設けてもよい。容量50を転送容量として画素回路110をカップリング駆動することが可能になるからである。また、データ線14´(3n)に沿うように第2配線20´(3n)を第2配線層L02に設け(図11参照)、データ線14´(3n)と第2配線20´(3n)の間の配線間容量に容量50の役割を担わせてもよい。カップリング駆動の際に利用される転送容量を表示部100の表示領域112内に設けることができ、転送容量を表示領域112以外の部分に設ける態様に比較して、表示領域112以外の部分のチップ面積を小さくすることが可能になるからである。
(3)図10におけるデータ線14´を、図12に示すように、1行目からm行目に亙るデータ線14´Aと、(m+1)行目からM行目に亙るデータ線14´Bとに上下に2割するとともに、第2配線20´を、図12に示すように、トランスミッションゲート42Aを介して第1配線15に接続される第2配線20Aと、トランスミッションゲート42Bを介して第1配線15に接続される第2配線20Bとに上下に2分割してもよい。なお、図12における容量50Aはデータ線14´Aと第2配線20Aとの間の配線間容量であり、図12における容量50Bはデータ線14´Bと第2配線20Bとの間の配線間容量である。また、図12におけるトランジスター43Aは参照電位Vrefを供給する参照電源である電圧生成回路31と第2配線20Aとの接続または非接続を切り替えるトランジスターであり、トランジスター43Bは第2配線20Bと上記参照電源との接続または非接続を切り替えるトランジスターである。図12におけるトランジスター45Aは初期化電位Viniを供給する初期化電源である電圧生成回路31とデータ線14´Aとの接続または非接続を切り替えるトランジスターであり、トランジスター45Bはデータ線14´Bと上記初期化電源との接続または非接続を切り替えるトランジスターである。
図12に示す態様では、トランスミッションゲート42Aおよびトランスミッションゲート42Bのオンまたはオフの切り替えにより、データ線14´Aに接続される画素回路110Aとデータ線14´Bに接続される画素回路110Bを別箇独立に駆動することができる。例えば、トランスミッションゲート42Aをオンにして画素回路110Aへの階調電圧の書き込みを行う間に、トランスミッションゲート42Bをオフかつトランジスター43Bをオンにして画素回路110Bの駆動トランジスターについての閾値電圧の補償動作を行うことができる。画素回路110Bの駆動トランジスターについての補償動作の実行中は、データ線14´Bの電位は変動するが、データ線14´Aはデータ線14´Bから切り離されるため、画素回路110Aへの階調電圧の書き込みに支障は生じない。図12に示す態様によれば、画素回路110Aと画素回路110Bのうちの一方に対する階調電圧の書き込み中に、他方についての補償動作を開始することができ、補償動作の実行期間(補償期間)を従来よりも長くとることが可能になる。一般に補償期間が長いほど閾値電圧の補償効果は高くなるので、図12に示す態様によれば、表示領域以外の部分の大きさを小さくすることが可能になるとともに、画素回路に含まれる駆動トランジスターの閾値電圧の補償効果を従来より高めることが可能になる。
<C.応用例>
前述の実施形態に係る発光装置は、各種の電子機器に適用することができ、特に2K2K以上の高精細な画像の表示を要求され、かつ小型であることを要求される電子機器に好適である。以下、本発明に係る電子機器について説明する。
図13は本発明の発光装置を採用する電子機器としてのヘッドマウントディスプレイ300の外観を示す斜視図である。図13に示されるように、ヘッドマウントディスプレイ300は、テンプル310、ブリッジ320、投射光学系301L、および、投射光学系301Rを備える。そして、図13において、投射光学系301Lの奥には図示せぬ左眼用の発光装置が設けられ、投射光学系301Rの奥には図示せぬ右眼用の発光装置が設けられる。
図14は、本発明に係る発光装置1を採用する可搬型のパーソナルコンピューター400の斜視図である。パーソナルコンピューター400は、各種の画像を表示する発光装置1と、電源スイッチ401およびキーボード402が設けられた本体部403と、を備える。なお、本発明に係る発光装置1が適用される電子機器としては、図13および図14に例示する機器のほか、デジタルスコープ、デジタル双眼鏡、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなど眼に近接して配置する電子機器が挙げられる。さらに、携帯電話機、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、カーナビゲーション装置、および車載用のインストルメントパネルなどの表示器等の電子機器に設けられる表示部として適用することができる。
1…発光装置、5…データ線駆動回路、14…データ線、14´…データ線、14´A…データ線、14´B…データ線、15…第1配線、16…給電線、17…給電線、19…配線部、40…容量、41…容量、110…画素回路、110A…画素回路、110B…画素回路、112…表示領域、121…第1トランジスター、130…発光素子、300…ヘッドマウントディスプレイ、400…パーソナルコンピューター、C01…回路層、L01…第1配線層、L02…第2配線層、M01…第1金属層、M02…第2金属層、Vd…データ信号、Vel…電位。

Claims (10)

  1. 発光素子と、画素容量と、トランジスターと、を含む画素回路と、
    前記画素回路に対応して設けられるデータ線と、
    前記データ線と電気的に接続される一端と、他端と、を有する第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子の前記他端と電気的に接続される第1の配線と、定電位が供給される第1の給電線と、によって構成される第1の容量と、
    前記第1の配線と電気的に接続される電極と、定電位が供給される第2の給電線と、によって構成される第2の容量と、
    を備え、
    平面視において、前記電極は、前記トランジスターと重なり、
    平面視において、前記第1の容量は、前記発光素子を含む表示領域と重なる、
    電気光学装置。
  2. 前記第1の配線は、前記第1の給電線と同層に設けられる、
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記電極は、前記第2の給電線と異なる層に設けられる、
    請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 平面視において、前記電極は、前記画素容量の電極と重なる、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 断面視でみて、前記第1の容量は、前記データ線の前記トランジスターとは反対側に設けられる、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 断面視でみて、前記第2の容量は、前記データ線の前記トランジスターとは反対側に設けられる、
    請求項に記載の電気光学装置。
  7. 発光素子と、画素容量と、トランジスターと、を含む画素回路と、
    前記画素回路に対応して設けられるデータ線と、
    前記データ線と電気的に接続される一端と、他端と、を有する第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子の前記他端と電気的に接続される電極と、定電位が供給される第2の給電線と、によって構成される第2の容量と、
    を備え、
    前記電極は、前記第2の給電線と異なる層に設けられ、
    平面視において、前記電極は、前記トランジスターと重なる、
    電気光学装置。
  8. 平面視において、前記電極は、前記画素容量の電極と重なる、
    請求項7に記載の電気光学装置。
  9. 断面視でみて、前記第2の容量は、前記データ線の前記トランジスターとは反対側に設けられる、
    請求項7または8に記載の電気光学装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電気光学装置を備える電子機器。
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