JP7154204B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、機体の取り付けた複数の作業装置に作動油を選択して供給できる作業機に関する。
上記構成の作業機に関連するものとして、特許文献1には4つの油圧シリンダを有するバックホーを機体の後端に取り付け、4つの油圧シリンダに油を給排する2つの電磁弁型の2位置切換弁と、この2つの2位置切換弁にポンプからの作動油を供給する2つの3位置切換弁とを備え、これらを制御する単一の操作レバーが記載されている。
特許文献1では、操作レバーの左右方向への操作と、前後方向への操作とにより2つの3位置切換弁を機械的に選択して操作し、操作レバーに備えたスイッチで2つの2位置切換弁を選択的に操作するように構成されている。これにより、4つのシリンダの伸縮の制御が独立して行われる。
実開平3-6103号公報
トラクタでは、機体の前端にドーザ装置を取り付け、機体の後端に肥料や薬剤の散布装置や集草装置等を昇降自在に取り付け、作業形態に応じてドーザ装置と、機体後端の装置とを切り換えて用いることもあった。このような作業を行う場合に、機体前端の装置を制御する操作具(レバー等)と、機体後端の装置を制御する操作具(レバー等)と各別に備える構成では、部品点数が増大するものであった。
また、特許文献1と同様に単一の操作レバーと、スイッチとを用いることも考えられるが、特許文献1に記載されるように操作レバーにスイッチを備えたものでは、スイッチの誤操作を招くことも考えられ改善の余地があった。
このような理由から、複数の作業装置を備えた場合でも、これらの作業装置を誤りなく制御できる作業機が求められる。
本発明に係る作業機の特徴構成は、油圧ポンプからの作動油を、作業油路に送り出す制御バルブユニットと、前記制御バルブユニットから前記作業油路に送られる作動油を、機体に取り付けた複数の作業装置のうちの1つを選択して供給する選択バルブユニットとを備え、前記制御バルブユニットを制御する単一の制御操作具と、前記選択バルブユニットを制御する単一の選択操作具とが、前記機体の運転座席の前方のステアリングホイールの中心を基準にして左右方向での一方と他方とに振り分けて配置されている点にある。
この特徴構成によると、ステアリングホイールの左右方向での一方に配置した制御操作具の操作により油圧ポンプからの作動油を作業油路に送り、ステアリングホイールの左右方向での他方に配置した単一の選択操作具の操作により複数の作業装置の1つを選択して作業油路からの作動油を供給できる。また、制御操作具を作業者の一方の手で操作し、選択操作具を作業者の他方の手で操作する操作形態となるため、誤操作を排除して作動を必要とする作業装置の適正な作動を可能にする。
従って、複数の作業装置を備えた場合でも、これらの作業装置を誤りなく制御できる作業機が構成された。
上記構成に加えた構成として、複数の前記作業装置の1つが前記運転座席より前側に配置され、複数の前記作業装置の他の1つが前記運転座席より後側に配置され、前記選択操作具は、前後方向に操作自在、かつ、前側操作位置と後側操作位置とに保持可能に構成され、前記選択バルブユニットは、前記選択操作具が前記前側操作位置にある場合に前側の前記作業装置に作動油を供給し、前記選択操作具が前記後側操作位置にある場合に後側の前記作業装置に作動油を供給しても良い。
これによると、選択操作具を前側操作位置に保持した場合には、前側の作業装置に対し選択バルブユニットから作動油を供給し、選択操作具を後側操作位置に保持した場合には、後側の作業装置に対し選択バルブユニットから作動油を供給できる。また、選択操作具が前側操作位置と後側操作位置とに保持可能であるため、作動油が供給される作業装置を視覚によって把握でき、誤操作の一層の抑制が可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記選択バルブユニットが、電磁ソレノイドを有する電磁弁で構成され、前記選択操作具が、前記ステアリングホイールの近傍で、前記ステアリングホイールのホイール面と平行な仮想平面に沿って揺動操作自在なレバー型に構成され、前記選択操作具の操作によって前記電磁ソレノイドに供給される電流を制御するスイッチを備えても良い。
これによると、レバー型の選択操作具を、ステアリングホイールのホイール面に沿う仮想平面に沿って操作自在であるため、作業者がステアリングホイールから手を放すことなく選択操作具を操作できる。また、選択操作具の操作をスイッチで検知する構成であるため、選択操作具と選択バルブとの位置関係を自由に設定でき設計が容易となる。
上記構成に加えた構成として、複数の前記作業装置が、一対の油圧アクチュエータを備えており、前記制御操作具が、中立姿勢を基準に前記機体の前後方向と、前記機体の左右方向とに操作自在に支持され、前記制御バルブユニットは、前記制御操作具の前後方向への操作により前記選択バルブユニットで既に選択されている前記作業装置の一対の前記油圧アクチュエータの1つに作動油を供給し、前記制御操作具の左右方向への操作により前記選択バルブユニットで既に選択されている前記作業装置の一対の前記油圧アクチュエータの他の1つに作動油を供給しても良い。
これによると、例えば、選択されている作業装置がドーザ装置である場合には、制御操作具の前後方向への操作でブームの昇降を制御し、制御操作具の左右方向への操作で、バケットの角度を制御することも可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記選択バルブユニットと、前記制御バルブユニットとが前記機体の左右方向での何れかの側部に配置されても良い。
これによると、機体の左右方向での何れかの側部に2種のバルブユニットを配置するため、これらを結ぶ作業油路の油路長の増大を抑制し、これらの油路系のメンテナンスも容易になる。
上記構成に加えた構成として、前記制御バルブユニットと、前記選択バルブユニットとが離間する位置に配置されても良い。
これによると、制御バルブユニットと選択バルブユニットとが離間することにより、機体側部で空間を有効利用することが可能となり、機体の横外方への張り出しを抑制する形態でバルブユニットの配置が可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記選択バルブユニットを一対備えており、一対の前記選択バルブユニットが離間する位置に配置されても良い。
これによると、一対の選択バルブが離間して配置されることにより、例えば、機体側部の小さい凹部に選択バルブを配置する等の配置上の工夫により機体の横方向への張り出しを良好に抑制できる。
トラクタの側面図である。 トラクタの平面図である。 制御バルブユニットと選択バルブユニットとの配置を示す側面図である。 作業制御レバーと選択レバーと制御バルブ類の配置を示す平面図である。 ステアリングホイールと選択レバーとを示す斜視図である。 作業制御レバーの配置およびレバーの操作方向を示す斜視図である。 トラクタの油圧回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1、図2に示すように、機体Aに左右一対の前車輪1と左右一対の後車輪2とを備え、機体Aの前部のエンジンボンネット3の内部にエンジン4を備え、機体Aの後部位置に運転部Cを配置して作業機としてのトラクタTが構成されている。
図1、図2の図中のFは「前方向」を示し、Bは「後方向」を示し、Uは「上方向」を示し、Dは「下方向」を示す。Rは「右方向」を示し、Lは「左方向」を示している。
このトラクタTは、エンジン4の駆動力を変速するミッションケース5が機体Aの中央から機体Aの後端に亘る領域に配置され、ミッションケース5の後端上部にリフトシリンダ6を収容し、このリフトシリンダ6の駆動により上下に作動する左右一対のリフトアーム7を備えている。このように機体Aには、リフトシリンダ6とリフトアーム7とが標準で備えられている。
また、ミッションケース5の後端には、リフトアーム7により昇降自在に支持されるロータリ耕耘装置(図示せず)等に駆動力を伝えるための外部動力取出軸8が後方に突出する形態で備えられている。
運転部Cには、上面にレバーガイド10を有する左右の後輪フェンダー10aの中間位置に、作業者が着座する運転座席11を備え、この運転座席11の前方にステアリングホイール12を備え、運転座席11より下側にフロアー13を備えている。
運転部Cには、運転座席11の左側の後輪フェンダー10aの上面のレバーガイド10から上方に突出する外部動力制御レバー14を備え、運転座席11の右側の後輪フェンダー10aの上面のレバーガイド10から上方に突出する昇降制御レバー15を備え、運転座席11の後方に逆U字状となるロプスフレーム16を備えている。
更に、運転部Cには、図4、図6に示すように、運転座席11の右側で、右側の後輪フェンダー10aの上面の前部位置に作業制御レバー17(制御操作具の一例)が配置されている。また、図4、図5に示すように、運転座席11の前側でステアリングポスト12aの左側から左外方に突出するように選択レバー18(選択操作具の一例)が配置されている。これら作業制御レバー17と選択レバー18との詳細については後述する。
図2、図4に示す外部動力制御レバー14は、ミッションケース5に内蔵した外部駆動力クラッチ(図示せず)を制御することにより外部動力取出軸8の駆動と停止との切り換えを行う。図1、図2、図6に示す昇降制御レバー15はリフトシリンダ6に対する作動油の給排を制御することによりリフトアーム7の昇降作動の制御を行う。尚、ロプスフレーム16は運転座席11の後方の左右において上方に突出する柱状部の上端を連結した構造であり、機体Aが転倒した際に運転座席11に着座する作業者を保護する。
〔作業装置と選択レバーと作業制御レバー〕
このトラクタTでは、図1、図2に示すように、機体Aの前側(運転座席11より前側)にドーザ装置等の前部作業装置Wf(作業装置の一例)を取り付け、機体Aの後側(運転座席11より後側)に肥料や薬剤の散布装置や集草装置等の後部作業装置Wr(作業装置の一例)を取り付けることが可能である。
また、図1~図4に示すように、機体Aに取り付けた前部作業装置Wfに対する作動油の給排を可能にする前部カプラー19をフロアー13の右側の前端近傍に備え、機体Aに取り付けた後部作業装置Wrに対する作動油の給排を可能にする後部カプラー20を、ミッションケース5の後端の上方で機体Aの左右方向での中央より右側に備えている。
図7の油圧回路には、一対の油圧アクチュエータを有する前部作業装置Wfと、一対の油圧アクチュエータを有する後部作業装置Wrと、を機体Aに備えた際の作動油の流れを示している。
前部作業装置Wfは、夫々複動型に構成される第1油圧シリンダCy1(油圧アクチュエータの一例)と、第2油圧シリンダCy2(油圧アクチュエータの一例)とを備えている。これと同様に、後部作業装置Wrは、夫々複動型に構成される第3油圧シリンダCy3(油圧アクチュエータの一例)と、第4油圧シリンダCy4(油圧アクチュエータの一例)とを備えている。
この油圧回路では、前部作業装置Wfとして、ブームの先端にバケットを備えたドーザ装置を想定しており、第1油圧シリンダCy1は伸縮作動によりブームを昇降し、第2油圧シリンダCy2は伸縮作動によりバケットの角度を制御する。
後部作業装置Wrは、想定した装置を示していないが、第3油圧シリンダCy3と第4油圧シリンダCy4との伸縮作動により必要とする作業を実現する。
更に、前部作業装置Wfを機体Aに備えた場合には、第1油圧シリンダCy1と第2油圧シリンダCy2に対して作動油を給排するため可撓性の管路が前部カプラー19との間に備えられる。これと同様に、後部作業装置Wrを機体Aに備えた場合には、第3油圧シリンダCy3と第4油圧シリンダCy4とに対して作動油を給排する可撓性の管路が後部カプラー20との間に備えられる。
図3、図6に示すように、作業制御レバー17は、非操作状態で中立姿勢Nに維持され、この中立姿勢Nを基準にして前後方向となる前後操作領域Gと、左右方向となる左右方向領域Hとに操作自在に支持されている。
図5に示すように、選択レバー18は、ステアリングホイール12のホイール面と平行な仮想平面Qに沿って前後方向に操作できるようにステアリングポスト12aの内部において揺動自在に支持されている。
また、選択レバー18は、操作端部を前側に操作した際には図4、図5に示すように操作端部を前側操作位置S1に保持され、操作端部を後側に操作した際に操作端部を後側操作位置S2に保持されるように2位置切換型に構成されている。また、ステアリングポスト12aの内部には、選択スイッチ18aが収容されている。
〔油圧回路〕
油圧回路は、図7に示すように、油圧ポンプPと、主油路31と、昇降バルブユニットVsと、制御バルブユニットV1と、作業油路32と、一対の選択バルブユニットV2と、前部カプラー19と、後部カプラー20とを備えている。尚、油圧ポンプPは電動モータMで駆動されるが、エンジン4で駆動されても良い。
この油圧回路では、油圧ポンプPからの作動油が主油路31を介して昇降バルブユニットVsに供給される。昇降バルブユニットVsは、昇降制御バルブ33と、チェックバルブ34とを備えている。これら昇降制御バルブ33とチェックバルブ34とが前述した昇降制御レバー15で操作されることにより、主油路31から供給される作動油をリフトシリンダ6に供給してリフトアーム7を上昇させる上昇制御と、リフトシリンダ6の作動油を排出してリフトアーム7の下降を許す下降制御とを可能にしている。
また、制御バルブユニットV1は、主油路31で作動油が流れる方向の上流側に配置される第1切換バルブ35(切換バルブの一例)と、この下流側に配置される第2切換バルブ36(切換バルブの一例)とを備えている。
第1切換バルブ35は4ポジションに操作可能であり、第2切換バルブ36は3ポジションに操作可能である。これらは作業制御レバー17で個別に操作される。つまり、作業制御レバー17が図3、図6に示す中立姿勢Nにある場合には、第1切換バルブ35と第2切換バルブ36とが図7に示す中立ポジションに維持され、主油路31の作動油を昇降バルブユニットVsに供給する。
これに対し、作業制御レバー17によって第1切換バルブ35が操作された場合、及び、第2切換バルブ36が操作された場合には主油路31の作動油を作業油路32に分岐して送り出す。
作業油路32は、第1切換バルブ35と第2切換バルブ36との夫々から一対ずつ引き出されている。更に、一対の作業油路32に選択バルブユニットV2を備えている。選択バルブユニットV2を基準に作業装置側に4本の作業油路32が引き出され、これらの作業油路32の端部に前部カプラー19と後部カプラー20とが接続している。
2つの選択バルブユニットV2の夫々は、電磁ソレノイドで操作される選択バルブ37を有している。このトラクタTでは、選択スイッチ18aから供給される電流により2つの電磁ソレノイドを同時に駆動するように構成され、選択レバー18(選択操作具)の操作位置に対応して2つの選択バルブユニットV2が切り換えられる。尚、選択スイッチ18aが、制御信号を出力し、この制御信号に基づいてドライバ等が電磁ソレノイドに電流を供給するように制御回路を構成しても良い。
〔油路とバルブ等の配置〕
図3、図4に示すように、ミッションケース5の右側部で、平面視において右側の後輪フェンダー10aより内側(ミッションケース側)に単一の制御バルブユニットV1と、2つの選択バルブユニットV2とが配置されている。
2つの選択バルブユニットV2は、制御バルブユニットV1の前側と、後側とに振り分けて配置され、ミッションケース5の外壁と僅かに間隙が形成されるようにブラケット等を介してミッションケース5の外壁に支持されている。
制御バルブユニットV1は、単一のバルブハウジングに対して第1切換バルブ35のスプールと、第2切換バルブ36のスプールとが縦向き姿勢で上下に作動自在に収容されている。一対のスプールの上端と、作業制御レバー17とがセレクト機構38を介して連係され、前後操作領域Gでの作業制御レバー17の前後方向への操作と、左右方向領域Hでの作業制御レバー17の左右方向への操作に連係して選択的な操作を可能にしている。
一対の選択バルブユニットV2は、夫々とも単一のバルブハウジングの内部に選択バルブ37のスプールを収容し、バルブハウジングの外部でミッションケース5の方向に突出する位置に電磁ソレノイドを備えた構成を有している。
そして、制御バルブユニットV1と一対の選択バルブユニットV2との間に作動油を給排する管路が形成され、更に、一対の選択バルブユニットV2と前部カプラー19との間、及び、後部カプラー20との間に作業油路32を構成する管路が備えられている。
〔レバー操作と作動油の制御〕
図2、図4に示すように、平面視でステアリングホイール12の回転中心を通過する前後向き姿勢の中心ラインKより左側に単一の選択レバー18(選択操作具)が配置され、この中心ラインKより右側に単一の作業制御レバー17(制御操作具)が配置されている。尚、中心ラインKは、平面視でステアリングホイール12の回転中心を基準とした選択レバー18と、作業制御レバー17との左右方向での位置関係を明らかにするために示している。
選択レバー18は、左手でステアリングホイール12を操作する状況において、左手の指先の操作で前側操作位置S1と後側操作位置S2とに切換可能に構成されている。また、作業制御レバー17は右手で前後操作領域Gと左右方向領域Hとに操作自在に構成されている。
このトラクタTでは、図7に示す油圧回路の構成から、選択レバー18が前側操作位置S1に設定された場合には、2つの選択バルブユニットV2と前部カプラー19との間の作業油路32が接続する。これにより、制御バルブユニットV1の制御に伴い前部作業装置Wfの第1油圧シリンダCy1と第2油圧シリンダCy2とに対する作動油の給排が可能となる。
また、選択レバー18が後側操作位置S2に設定された場合には、2つの選択バルブユニットV2と後部カプラー20との間の作業油路32が接続する。これにより、制御バルブユニットV1の制御に伴い後部作業装置Wrの第3油圧シリンダCy3と第4油圧シリンダCy4とに対する作動油の給排が可能となる。
作業制御レバー17を、中立姿勢Nを基準に前後操作領域Gにおいて前後方向に操作することで第1切換バルブ35のポジションが切り換えられる。また、作業制御レバー17を、中立姿勢Nを基準に左右方向領域Hにおいて左右方向に操作することにより第2切換バルブ36のポジションが切り換えられる。
従って、前部作業装置Wfを制御する場合には、運転座席11に着座した作業者が左手の操作で選択レバー18を前側操作位置S1に保持し、作業者が右手で作業制御レバー17を前後操作領域Gにおいて前後方向に操作することにより第1油圧シリンダCy1に対する作動油の給排を行い、ブームの昇降を実現する。
また、選択レバー18を前側操作位置S1に保持した状態で、作業制御レバー17を左右方向領域Hで左右方向に操作することにより第2油圧シリンダCy2に対する作動油の給排を行い、バケットの角度の制御を実現する。
これに対し、後部作業装置Wrを制御する場合には、運転座席11に着座した作業者が左手の操作で選択レバー18を後側操作位置S2に保持し、作業者が右手で作業制御レバー17を、前後操作領域Gにおいて前後方向に操作することにより第3油圧シリンダCy3に対する作動油の給排を行い、この第3油圧シリンダCy3の伸縮作動を実現する。
また、選択レバー18を後側操作位置S2に保持した状態で、作業制御レバー17を左右方向領域Hで左右方向に操作することにより第4油圧シリンダCy4に対する作動油の給排を行い、この第4油圧シリンダCy4の伸縮作動を実現する。
〔実施形態の作用効果〕
平面視でステアリングホイール12の回転中心よりに左側(中心ラインKより左側)で運転座席11の前側に選択レバー18(選択操作具)を配置し、平面視でステアリングホイール12の回転中心よりに右側(中心ラインKより右側)で運転座席11に右側に作業制御レバー17(制御操作具)を配置している。
この配置から、作業者が作業制御レバー17を右手で操作し、作業者が選択レバー18を左手で操作する操作形態となる。このため、誤操作を排除して作動を必要とする作業装置の適正な作動を可能にする。
更に、選択レバー18が前側操作位置S1と後側操作位置S2との2位置に保持され、選択レバー18を前側操作位置S1に保持した状態で前部作業装置Wfに対する作動油の給排を行い、後側操作位置S2を後側操作位置S2に保持した状態で後部作業装置Wrに対する作動油の給排を行うため、作動油が給排される作業装置を視覚的に瞬時に把握でき、誤操作の排除を一層確実にする。
選択レバー18がステアリングホイール12のホイール面に沿う仮想平面Qに沿って操作自在な位置に配置されているため、作業者がステアリングホイール12から手を放すことなく選択レバー18の操作を容易に行える。また、選択レバー18の操作に基づいて選択スイッチ18aが電気的な制御を行うため、選択レバー18の操作力をリンク機構等の機械的な構成を用いてバルブを操作するものと比較して設計の自由度が高まる。
作業制御レバー17の前後方向への操作により2つの油圧シリンダの一方を選択して作動油の給排が可能となり、作業制御レバー17の左右方向への操作により2つの油圧シリンダの他の一対の油圧シリンダの一方を選択して作動油の給排が可能となるため、機体Aの後端と前端とに備えた作業装置が一対の油圧シリンダを備えていても、夫々の油圧シリンダを各別に制御できる。
このトラクタTでは、機体Aの右側に制御バルブユニットV1と、一対の選択バルブユニットV2と、前部カプラー19と、後部カプラー20とを配置し、これらの間で作動油を給排する管路も機体Aの右側に配置されるため、例えば、機体Aの左右にバルブ類を配置するものと比較して油路系の組み立てが容易で、管路長を短くし、管路を流れる作動油の圧損の低減も可能にする。
一対の選択バルブユニットV2が離間する位置関係で配置されているため、例えば、一対の選択バルブ37を単一のバルブハウジングに収納した構成と比較して大型化を抑制できることになり、後輪フェンダー10aとミッションケース5との間の狭い空間に対する配置を可能にする。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成できる(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)選択レバー18(選択操作具)と、作業制御レバー17(制御操作具)とを実施形態と逆に配置する。つまり、選択レバー18を、平面視でステアリングホイール12の回転中心より右側に配置し、作業制御レバー17を、平面視でステアリングホイール12の回転中心より左側に配置する。
(b)制御バルブユニットV1と一対の選択バルブユニットV2と前部カプラー19と後部カプラー20との夫々、及び、これらの間の管路を機体Aの左側に配置する。このようにバルブユニットや管路を配置することにより別実施形態(a)のように2種のレバーを配置した構成に対応して油路系を合理的に構成できる。
(c)選択操作具は、ステアリングポスト12aに備えるものに限らず、ステアリングポスト12aや、ステアリングホイール12の近傍のパネル等に備えて良く、ステアリングホイール12と一体回転する部位に備えても良い。
この別実施形態(c)のように構成する場合、例えば、ステアリングポスト12aの外面やパネルの上面に前後方向に操作自在にトグル型の操作部(選択操作具の一例)を備え、この操作部で操作される選択スイッチ18aを備える構成が考えられる。また、これと同様に、パネルの上面等において前後2箇所にプッシュボタン(選択操作具の一例)を備え、これらのプッシュボタンの選択的な操作で操作される選択スイッチ18aを備える構成も考えられる。
(d)制御バルブユニットV1は、人為操作型に限るものではなく、例えば、第1切換バルブ35と第2切換バルブ36とが電磁操作型のものや、パイロット圧で操作されるように構成する。
(e)機体Aに対して3以上の作業装置を備え、作動油を給排する作業装置を選択レバー18(選択操作具)で選択し、単一の作業制御レバー17(制御操作具)の人為操作によって、既に選択されている作業装置を制御できるように選択バルブユニットV2を構成する。
(f)機体Aに標準に備えられる油圧作動部として実施形態に記載したリフトシリンダ6に限るものではなく、作業機が芝刈を可能に構成されるものでは、芝刈装置を昇降する油圧シリンダや、集草機を昇降する油圧シリンダで構成しても良い。
(g)制御バルブユニットV1と一対の選択バルブユニットV2と前部カプラー19と後部カプラー20との夫々、及び、これらの間の管路を機体Aの左側に配置することも考えられる。
本発明は、機体に取り付けた複数の作業装置に作動油を選択して供給できる作業機に利用できる。
11 運転座席
12 ステアリングホイール
17 作業制御レバー(制御操作具)
18 選択レバー(選択操作具)
18a 選択スイッチ(スイッチ)
32 作業油路
A 機体
Cy1 第1油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
Cy2 第2油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
Cy3 第3油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
Cy4 第4油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
P 油圧ポンプ
Q 仮想平面
V1 制御バルブユニット
V2 選択バルブユニット
Wf 前部作業装置(作業装置)
Wr 後部作業装置(作業装置)

Claims (7)

  1. 油圧ポンプからの作動油を、作業油路に送り出す制御バルブユニットと、
    前記制御バルブユニットから前記作業油路に送られる作動油を、機体に取り付けた複数の作業装置のうちの1つを選択して供給する選択バルブユニットとを備え、
    前記制御バルブユニットを制御する単一の制御操作具と、前記選択バルブユニットを制御する単一の選択操作具とが、前記機体の運転座席の前方のステアリングホイールの中心を基準にして左右方向での一方と他方とに振り分けて配置されている作業機。
  2. 複数の前記作業装置の1つが前記運転座席より前側に配置され、複数の前記作業装置の他の1つが前記運転座席より後側に配置され、
    前記選択操作具は、前後方向に操作自在、かつ、前側操作位置と後側操作位置とに保持可能に構成され、
    前記選択バルブユニットは、前記選択操作具が前記前側操作位置にある場合に前側の前記作業装置に作動油を供給し、前記選択操作具が前記後側操作位置にある場合に後側の前記作業装置に作動油を供給する請求項1に記載の作業機。
  3. 前記選択バルブユニットが、電磁ソレノイドを有する電磁弁で構成され、
    前記選択操作具が、前記ステアリングホイールの近傍で、前記ステアリングホイールのホイール面と平行な仮想平面に沿って揺動操作自在なレバー型に構成され、
    前記選択操作具の操作によって前記電磁ソレノイドに供給される電流を制御するスイッチを備えている請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 複数の前記作業装置が、一対の油圧アクチュエータを備えており、
    前記制御操作具が、中立姿勢を基準に前記機体の前後方向と、前記機体の左右方向とに操作自在に支持され、
    前記制御バルブユニットは、前記制御操作具の前後方向への操作により前記選択バルブユニットで既に選択されている前記作業装置の一対の前記油圧アクチュエータの1つに作動油を供給し、前記制御操作具の左右方向への操作により前記選択バルブユニットで既に選択されている前記作業装置の一対の前記油圧アクチュエータの他の1つに作動油を供給する請求項1~3のいずれか一項に記載の作業機。
  5. 前記選択バルブユニットと、前記制御バルブユニットとが前記機体の左右方向での何れかの側部に配置されている請求項1~4のいずれか一項に記載の作業機。
  6. 前記制御バルブユニットと、前記選択バルブユニットとが離間する位置に配置されている請求項5に記載の作業機。
  7. 前記選択バルブユニットを一対備えており、一対の前記選択バルブユニットが離間する位置に配置されている請求項5または6に記載の作業機。
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