JP7153003B2 - 無人航空機および輸送方法 - Google Patents

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この発明は無人航空機および輸送方法に関し、より特定的には物資輸送用の無人航空機およびそれを用いた輸送方法に関する。
たとえば山間地の送電線や送電線鉄塔の補修作業において、大量の物資を運搬する場合、有人ヘリコプタを用いることがある。しかし、有人ヘリコプタを離着陸させる程広いスペースを作業現場近くに確保することは容易ではない。そこで、有人ヘリコプタに比べて離着陸スペースが小さくて済む無人航空機を用いることが検討されている。
この種の従来技術の一例として、特許文献1には、マルチコプタを用いて貨物を運搬できる運搬装置が開示されている。
WO2017/078118号 特開平9-275876号公報
特許文献1の運搬装置では、マルチコプタから垂らした支持ワイヤに貨物が吊るされるので、運搬時に貨物が揺動し、飛行に影響を及ぼす。したがって、安定飛行させるためには複雑な飛行制御が必要になる。
特許文献2には、液剤が収容され重量が大きい防除タンクが吊るされるのではなく胴体下側に固定され、防除タンクの左右両側に投入口が一体形成された無人ヘリコプタが開示されている。この無人ヘリコプタでは、防除タンクは揺動しないが、防除タンクに一体形成された投入口が胴体より幅方向に大きくはみ出しているので、無人ヘリコプタのメインロータの回転によって発生するダウンウォッシュを十分に利用できない。したがって、積載重量が小さく、離着離時および飛行時の燃料効率も悪くなり、飛行性能が低下する。
それゆえにこの発明の主たる目的は、物資を搭載しても飛行性能の低下を抑制できかつ容易に安定飛行できる、無人航空機およびそれを用いた輸送方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、航空機本体と、航空機本体に設けられるロータと、航空機本体を支持するために航空機本体より下方に設けられる脚部と、航空機本体および脚部の少なくともいずれか一方に支持される物資輸送用の収容部とを備え、収容部は、側面視で、航空機本体から前後方向にはみ出さないように航空機本体の下面と脚部の最下部との間に設けられ、平面視で、ロータによるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように航空機本体に重なる位置に設けられる、無人航空機が提供される。
また、航空機本体と、航空機本体に設けられるロータと、航空機本体を支持するために航空機本体より下方に設けられる脚部とを含む無人航空機を用いた輸送方法であって、物資輸送用の収容部が、航空機本体および脚部の少なくともいずれか一方に支持される第1工程と、収容部に物資を収容した状態で無人航空機を飛行させ、物資を輸送する第2工程とを備え、第1工程では、収容部は、側面視で、航空機本体から前後方向にはみ出さないように航空機本体の下面と脚部の最下部との間に設けられ、平面視で、ロータによるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように航空機本体に重なる位置に設けられる、輸送方法が提供される。
上述の発明では、物資輸送用の収容部は、側面視で航空機本体から前後方向にはみ出さず、かつ平面視でロータによるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように航空機本体に重なる位置に設けられる。したがって、ロータの回転によって発生するダウンウォッシュを十分に利用でき、所望の積載重量を確保でき、離着離時および飛行時の燃料効率も良好となり、飛行性能の低下を抑制できる。また、収容部は、側面視で航空機本体の下面と脚部の最下部との間に設けられ、少なくとも航空機本体および脚部のいずれか一方に支持される。このように、収容部は、航空機本体の下方近傍に取り付けることができる。したがって、無人航空機の飛行時における収容部の揺動を防止でき、飛行を安定させることができる。
好ましくは、収容部は、水平方向に着脱可能に設けられる。この場合、無人航空機が着陸した状態で無人航空機に収容部を容易に着脱でき、物資の積み下ろしが容易になる。
また好ましくは、収容部は、側面視で脚部から前後方向にはみ出さず、左右方向にスライド可能に設けられる。この場合、無人航空機から収容部を左右方向に短時間で容易に取り外すことができる。収容部として筐体状のコンテナが好適となる。
さらに好ましくは、収容部は、平面視で脚部から左右方向にはみ出さず、前後方向にスライド可能に設けられる。この場合、無人航空機からコンテナを前後方向に短時間で容易に取り外すことができる。収容部として長尺状のトレーが好適となる。
好ましくは、航空機本体および脚部の少なくともいずれか一方に取り付けられかつ収容部を収容する外ボックスをさらに含む。この場合、航空機本体および脚部の少なくともいずれか一方に取り付けられた外ボックスに収容部を収容することで、収容部および物資を保護できるとともに、物資をより確実に運搬できる。
また好ましくは、収容部は積み重ね可能に構成される。この場合、収容部を積み重ねることによって、複数の収容部を一度の運搬によって回収でき、輸送効率が高まる。
さらに好ましくは、収容部は折り畳み可能に構成される。この場合、収容部を折り畳むことによって、複数の収容部を一度の運搬によって回収でき、輸送効率が高まる。
好ましくは、収容部は、無人航空機の重心の真下に設けられる。この場合、無人航空機への収容部の搭載の有無によって、無人航空機の重心は、僅かに移動するだけである。したがって、無人航空機に収容部を取り付けても飛行に悪影響はなく、無人航空機を良好に飛行できる。
また好ましくは、無人航空機は無人ヘリコプタであり、収容部は、ロータの回転中心の真下に設けられる。この場合、無人ヘリコプタへの収容部の搭載の有無によって、無人ヘリコプタの重心は僅かに移動するだけである。したがって、無人ヘリコプタに収容部を取り付けても飛行に悪影響はなく、無人ヘリコプタを良好に飛行できる。
さらに好ましくは、無人航空機は無人ヘリコプタであり、ロータは、ロータの回転中心側に位置する基部と、基部の回転中心側の部分よりも幅広に形成されかつ基部から径方向外方に延びるロータ本体とを含み、収容部は、平面視で左右方向において、ロータの回転中心から基部の先端部までの距離以内に収まるように設けられる。この場合、無人ヘリコプタにおいてロータが回転すると、ダウンウォッシュはロータ本体によって発生し、基部では殆ど発生しない。すなわち、平面視で基部の先端部の回転軌跡によって囲まれる円形の領域内では、ダウンウォッシュは殆ど発生しない。したがって、無人ヘリコプタに搭載される収容部を、平面視で左右方向において、ロータの回転中心から基部の先端部までの距離以内に収まるように設けることによって、収容部はダウンウォッシュに影響を及ぼさず、良好な飛行性能が得られる。
好ましくは、無人航空機は、平面視で無人航空機の重心を囲むように複数のロータが設けられるマルチコプタであり、収容部は、平面視で、各ロータの先端の回転軌跡内に入らないように設けられる。この場合、マルチコプタにおいて各ロータが回転すると、ダウンウォッシュは各ロータによって発生する。すなわち、ダウンウォッシュは主として、平面視で各ロータの先端の回転軌跡によって囲まれる円形の領域内で発生する。したがって、マルチコプタに搭載される収容部を、平面視で各ロータの先端の回転軌跡内に入らないように設けることによって、収容部はダウンウォッシュに影響を及ぼさず、良好な飛行性能が得られる。
この発明によれば、無人航空機に物資を搭載しても飛行性能の低下を抑制できかつ容易に安定飛行できる。
この発明の一実施形態に係る深底のコンテナを搭載した無人ヘリコプタを示す斜視図である。 図1の無人ヘリコプタを示す平面図である。 図1の無人ヘリコプタを示す側面図である。 図1の無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 積み重ねられた深底のコンテナを搭載した無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 外カバーが搭載された無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 外カバーからコンテナを取り出す状態の無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 折り畳み可能なコンテナを組み立てた状態を示す斜視図である。 図8のコンテナを一部折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図8のコンテナをさらに折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図8のコンテナの折り畳みを完了した状態を示す斜視図である。 折り畳んだコンテナを積み重ねて外カバーに収容した状態の無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 折り畳んだコンテナを横に並べて搭載した状態の無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 長尺のトレーを搭載した無人ヘリコプタを示す斜視図である。 図14の無人ヘリコプタを示す平面図である。 図14の無人ヘリコプタを示す側面図である。 図14の無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 積み重ねられた長尺のトレーを搭載した無人ヘリコプタの要部を示す斜視図である。 この発明の他の実施形態に係る深底のコンテナを搭載したマルチコプタを示す平面図である。 図19のマルチコプタを示す側面図である。 長尺のトレーを搭載したマルチコプタを示す平面図である。 図21のマルチコプタを示す側面図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。以下の実施形態における前後、左右、上下とは、無人航空機の基本姿勢(脚部が水平面上に着地している状態での無人航空機の姿勢)を基準とした前後、左右、上下を意味する。なお、図中において、「Fr」は前方を示し、「Rr」は後方を示し、「R」は右方を示し、「L」は左方を示し、「U」は上方を示し、「Lo」は下方を示す。
図1~図3を参照して、無人ヘリコプタ10は、無人航空機の一例であり、ヘリコプタ本体12を含む。ヘリコプタ本体12は、メインボディ14、マスト16およびテールボディ18を含む。マスト16は、メインボディ14から上方に突出するようにかつ回転可能に設けられる。マスト16の上端部には、メインロータ20およびスタビライザ22が取り付けられる。マスト16とメインロータ20とは一体的に回転する。このようにヘリコプタ本体12に設けられたメインロータ20は、メインロータ20の回転中心X側に位置する基部24と、基部24の回転中心X側の部分よりも幅広に形成されかつ基部24から径方向外方に延びる一対のロータ本体26とを含む。一対のロータ本体26は、基部24から相互に反対方向に延びる。
テールボディ18は略円筒形状を有し、メインボディ14よりも後方に延びる。テールボディ18の後端部には、テールロータ28が回転可能に設けられる。また、テールボディ18には、離着陸操縦用アンテナ30、および方位/GPS用アンテナ32が取り付けられる。
メインボディ14は、フレーム34およびボディカバー36を含む。
テールボディ18およびボディカバー36は、フレーム34に支持される。ボディカバー36は、図示しない駆動源等の各種機器を覆う。フレーム34のうち、ボディカバー36の下方から露出する部分には、脚部38が取り付けられる。脚部38は、ヘリコプタ本体12を支持するためにヘリコプタ本体12より下方に設けられる。
脚部38は、脚部本体40a,40b、および一対のスキッド42a,42bを含む。脚部本体40a,40bはそれぞれ、正面視逆U字状に形成され、前後方向に間隔をあけてフレーム34に支持される。一対のスキッド42a,42bは、左右に並ぶように脚部本体40aおよび40bに取り付けられる。具体的には、一方側(左側)のスキッド42aは、脚部本体40a,40bの一方側(左側)の下端部に取り付けられ、他方側(右側)のスキッド42bは、脚部本体40a,40bの他方側(右側)の下端部に取り付けられる。脚部本体40a,40bの上部には、左右方向に延びる一対のレール部44a,44bが相互に対向するように設けられる(図17参照)。
このような脚部38によって、収容部としてたとえば物資輸送用のコンテナ46が支持される。コンテナ46は、上面開口かつ筐体状をした深底のコンテナであり、積み重ね可能に構成され、その上縁部外周に鍔状部48を有する。鍔状部48がレール部44a,44bにスライド可能に支持され、コンテナ46は、水平方向に着脱可能に設けられる。すなわち、コンテナ46は、側面視で脚部38から前後方向にはみ出さず、左右方向にスライド可能に設けられる。このように、コンテナ46は、側面視で、ヘリコプタ本体12から前後方向にはみ出さないようにヘリコプタ本体12の下面と脚部38の最下部との間に設けられ、平面視で、メインロータ20によるダウンウォッシュに影響を及ぼさないようにヘリコプタ本体12に重なる位置に設けられる。また、コンテナ46は、無人ヘリコプタ10の重心Gの真下に設けられ、かつメインロータ20の回転中心Xの真下に設けられる。無人ヘリコプタ10は、平面視において重心Gと回転中心Xとが重なるように構成される。さらに、コンテナ46は、平面視で左右方向において、メインロータ20の回転中心Xから基部24の先端部24aまでの距離A以内に収まるように設けられる。言い換えれば、コンテナ46は、平面視で、メインロータ20が左右方向に位置するときの基部24の先端部24aよりも左右方向にはみ出さないように設けられる。図4および図5を参照して、レール部44a,44bの孔とコンテナ46の孔との位置を合わせ、両者にピン50を差し込むことによって、脚部38にコンテナ46を固定することができる。
また、フレーム34によって、カメラ52およびランプ54が支持される。
この実施形態では、ヘリコプタ本体12が航空機本体に相当し、メインロータ20がロータに相当する。
無人ヘリコプタ10を用いて物資を輸送する場合、まず、コンテナ46の鍔状部48がレール部44a,44b上に位置した状態で、コンテナ46を側方から所望の位置までスライドさせ、脚部38によってコンテナ46が支持される。このとき、コンテナ46は、側面視で、ヘリコプタ本体12から前後方向にはみ出さないようにヘリコプタ本体12の下面と脚部38の最下部との間に設けられ、平面視で、メインロータ20によるダウンウォッシュに影響を及ぼさないようにヘリコプタ本体12に重なる位置に設けられる。そして、コンテナ46に物資を収容した状態で無人ヘリコプタ10を飛行させ、物資が目的地まで輸送される。
このような無人ヘリコプタ10によれば、物資輸送用のコンテナ46は、側面視でヘリコプタ本体12から前後方向にはみ出さず、かつ平面視でメインロータ20によるダウンウォッシュに影響を及ぼさないようにヘリコプタ本体12に重なる位置に設けられる。したがって、メインロータ20の回転によって発生するダウンウォッシュを十分に利用でき、所望の積載重量を確保でき、離着離時および飛行時の燃料効率も良好となり、飛行性能の低下を抑制できる。また、コンテナ46は、側面視でヘリコプタ本体12の下面と脚部38の最下部との間に設けられ、脚部38に支持される。このように、コンテナ46は、ヘリコプタ本体12の下方近傍に取り付けることができる。したがって、無人ヘリコプタ10の飛行時におけるコンテナ46の揺動を防止でき、飛行を安定させることができる。
コンテナ46は、水平方向に着脱可能に設けられるので、無人ヘリコプタ10が着陸した状態で無人ヘリコプタ10にコンテナ46を容易に着脱でき、物資の積み下ろしが容易になる。
コンテナ46は、側面視で脚部38から前後方向にはみ出さず、左右方向にスライド可能に設けられるので、無人ヘリコプタ10からコンテナ46を左右方向に短時間で容易に取り外すことができる。コンテナ46のような筐体状のコンテナが好適となる。
コンテナ46は、無人ヘリコプタ10の重心Gの真下に設けられるので、無人ヘリコプタ10へのコンテナ46の搭載の有無によって、無人ヘリコプタ10の重心は、僅かに移動するだけである。したがって、無人ヘリコプタ10にコンテナ46を取り付けても飛行に悪影響はなく、無人ヘリコプタ10を良好に飛行できる。
コンテナ46は、メインロータ20の回転中心Xの真下に設けられるので、無人ヘリコプタ10へのコンテナ46の搭載の有無によって、無人ヘリコプタ10の重心は僅かに移動するだけである。したがって、無人ヘリコプタ10にコンテナ46を取り付けても飛行に悪影響はなく、無人ヘリコプタ10を良好に飛行できる。
無人ヘリコプタ10においてメインロータ20が回転すると、ダウンウォッシュはロータ本体26によって発生し、基部24では殆ど発生しない。すなわち、平面視で基部24の先端部24aの回転軌跡B(図2参照)によって囲まれる円形の領域内では、ダウンウォッシュは殆ど発生しない。したがって、無人ヘリコプタ10に搭載されるコンテナ46を、平面視で左右方向において、メインロータ20の回転中心Xから基部24の先端部24aまでの距離A以内に収まるように設けることによって、コンテナ46はダウンウォッシュに影響を及ぼさず、良好な飛行性能が得られる。
図5に示すように、コンテナ46は積み重ねられてもよい。この例では、3つのコンテナ46が積み重ねられている。このようにコンテナ46を積み重ねることによって、複数のコンテナ46を一度の運搬によって回収でき、輸送効率が高まる。
図6および図7に示すように、外ボックス56が用いられてもよい。外ボックス56は、筐体状に形成され、脚部38に取り付けられ、コンテナ46を収容できる。外ボックス56は、その前部および後部にそれぞれスリット部58を有し、その側部に扉60を有する。各スリット部58に対応するレール部44a,44bを差し込むことによって、外ボックス56を脚部38に取り付けることができる。さらに、レール部44a,44bの孔と外ボックス56の孔との位置を合わせ、両者にピン50を差し込むことによって、脚部38に外ボックス56を固定することができる。また、扉60を開けることによって、コンテナ46を出し入れできる。脚部38に外ボックス56が取り付けられた状態においても、鍔状部48をレール部44a,44b上を摺動させることによって、コンテナ46を左右方向にスライドさせることができる。外ボックス56にコンテナ46を収容することで、コンテナ46および物資を保護できるとともに、物資をより確実に運搬できる。
コンテナとして、図8に示すような折り畳み可能なコンテナ62が用いられてもよい。コンテナ62は、上面開口の筐体状に形成され、一対の短辺側の側部64a,64b、および一対の長辺側の側部66a,66bを折り畳むことができる。まず、図9に示すように、短辺側の側部64a,64bが折り畳まれ、ついで、図10および図11に示すように、長辺側の側部66a,66bが折り畳まれる。折り畳まれたコンテナ62は、たとえば図12に示すように、外ボックス56内に積み重ねて収容されて運搬されてもよく、また、たとえば図13に示すように、横に並べて脚部38に取り付けて運搬されてもよい。図13に示す場合には、折り畳まれた複数のコンテナ62は、ロープ状部材68によって脚部38に括り付けられる。このようにコンテナ62を折り畳むことによって、複数のコンテナ62を一度の運搬によって回収でき、輸送効率が高まる。なお、この実施形態では、コンテナ62内から物が落ちないように、コンテナ62の内面にプラダン(プラスチック段ボール)が設けられている。図9~図12では、コンテナ62を折り畳んだ状態を分かり易くするために、プラダンを取り外した状態を図示しているが、実際には、プラダンを取り外すことなく、コンテナ62が折り畳まれる。また、プラダンは、コンテナ62の内面に必ずしも設けなくてもよい。
収容部として、図14~図16に示すような長尺状のトレー70が用いられてもよい。
トレー70は、側面視で、ヘリコプタ本体12から前後方向にはみ出さないようにヘリコプタ本体12の下面と脚部38の最下部との間に設けられ、平面視で、メインロータ20によるダウンウォッシュに影響を及ぼさないようにヘリコプタ本体12に重なる位置に設けられる。さらに、トレー70は、平面視で脚部38から左右方向にはみ出さず、前後方向にスライド可能に設けられる。図17をも参照して、トレー70は、複数のロープ状部材72によってフレーム34に取り付けられるとともに、複数のフック74によってスキッド42a,42bに取り付けられる。この場合、無人ヘリコプタ10からトレー70を前後方向に短時間で容易に取り外すことができる。トレー70のような長尺状のトレーが好適となる。
図18に示すように、トレー70は積み重ねられてもよい。この例では、3つのトレー70が積み重ねられている。このようにトレー70を積み重ねることによって、複数のトレー70を一度の運搬によって回収でき、輸送効率が高まる。
また、この発明に係る無人航空機としてマルチコプタが用いられてもよい。
図19および図20を参照して、この発明の他の実施形態に係るマルチコプタ100は、平面視でマルチコプタ100の重心Gaを囲むようにロータ116(後述)が設けられた無人航空機であり、本体102を含む。本体102は、フレーム104および複数のアーム110を含む。フレーム104は、モノコック構造を有し、上面開口かつ容器状に形成される。フレーム104には、2つのバッテリ106および電装ボックス(図示せず)が収容される。フレーム104の上部には、蓋部108が取り付けられる。フレーム104の一方側部(この実施形態では、左側部)および他方側部(この実施形態では、右側部)にはそれぞれ、4個のアーム110が取り付けられる。
このような本体102の各アーム110の先端部にはロータユニット112が設けられる。ロータユニット112は、駆動源である電動モータ114と、電動モータ114によって回転駆動されるロータ116とを含む。この実施形態では、各ロータユニット112は、シングルロータユニットである。
本体102の下方には、脚部118が設けられる。脚部118は、複数(この実施形態では、4個)の脚部本体120と、脚部本体120を連結する連結部材122とを含む。各脚部本体120はブラケット124を介して本体102に連結される。また、前方の2つの脚部本体120を連結するように左右方向に延びるレール部126aが設けられ、後方の2つの脚部本体120を連結するように左右方向に延びるレール部126bが設けられる。レール部126a,126bは対をなし、相互に対向するように設けられる。
このような脚部118によって、コンテナ128が支持される。コンテナ128は、上面開口の筐体状をした深底のコンテナであり、積み重ね可能に構成され、その上縁部外周に鍔状部130を有する。鍔状部130がレール部126a,126bにスライド可能に支持され、コンテナ128は、水平方向に着脱可能に設けられる。すなわち、コンテナ128は、側面視で脚部118から前後方向にはみ出さず、左右方向にスライド可能に設けられる。このように、コンテナ128は、側面視で、本体102から前後方向にはみ出さないように本体102の下面と脚部118の最下部との間に設けられ、平面視で、ロータ116によるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように本体102に重なる位置に設けられる。また、コンテナ128は、マルチコプタ100の重心Gaの真下に設けられる。さらに、コンテナ128は、平面視で、各ロータ116の先端の回転軌跡Ba内に入らないように設けられる。
この実施形態では、本体102が航空機本体に相当する。
このようなマルチコプタ100において各ロータ116が回転すると、ダウンウォッシュは各ロータ116によって発生する。すなわち、ダウンウォッシュは主として、平面視で各ロータ116の先端の回転軌跡Baによって囲まれる円形の領域内で発生する。したがって、マルチコプタ100に搭載されるコンテナ128を、平面視で各ロータ116の先端の回転軌跡Ba内に入らないように設けることによって、コンテナ128はダウンウォッシュに影響を及ぼさず、良好な飛行性能が得られる。
また、コンテナとして、図21および図22に示すような長尺状のトレー132が用いられてもよい。
トレー132は、側面視で、本体102から前後方向にはみ出さないように本体102の下面と脚部118の最下部との間に設けられ、平面視で、ロータ116によるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように本体102に重なる位置に設けられる。さらに、トレー132は、平面視で脚部118から左右方向にはみ出さず、前後方向にスライド可能に設けられる。トレー132は、複数の紐状部材134によって脚部118の連結部材122に取り付けられる。この場合、マルチコプタ100からトレー132を前後方向に短時間で容易に取り外すことができる。
なお、コンテナやトレーなどの収容部および外ボックスは、脚部および航空機本体の少なくともいずれか一方に取り付けられればよい。
収容部としては、コンテナやトレーに限定されず、任意の収容可能な部材を用いることができ、またその形状も任意でよい。
上述の実施形態では、無人航空機として無人ヘリコプタおよびマルチコプタが用いられた場合について説明したが、これに限定されない。無人航空機として、上記以外の任意の飛行体を用いることができる。
10 無人ヘリコプタ
12 ヘリコプタ本体
20 メインロータ
24 基部
24a 基部の先端部
26 ロータ本体
38,118 脚部
44a,44b,126a,126b レール部
46,62,128 コンテナ
48,130 鍔状部
56 外ボックス
68,72,134 ロープ状部材
70,132 トレー
74 フック
100 マルチコプタ
102 本体
116 ロータ
A メインロータの回転中心ら基部の先端部までの距離
B,Ba 回転軌跡
G,Ga 重心
X メインロータの回転中心

Claims (9)

  1. 航空機本体と、
    前記航空機本体に設けられるロータと、
    前記航空機本体を支持するために前記航空機本体より下方に設けられる脚部と、
    水平方向に着脱可能に前記脚部に支持される物資輸送用の収容部とを備え、
    前記収容部は、側面視で、前記航空機本体から前後方向にはみ出さないようにかつ前記航空機本体の下面から離れた状態で前記航空機本体の下面と前記脚部の最下部との間に設けられ、平面視で、前記ロータによるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように前記航空機本体に重なる位置に設けられ
    前記収容部はさらに、側面視で前記脚部から前後方向にはみ出さず、左右方向にスライド可能に設けられる、無人航空機。
  2. 記脚部に取り付けられかつ前記収容部を収容する外ボックスをさらに含む、請求項1に記載の無人航空機。
  3. 前記収容部は積み重ね可能に構成される、請求項1または2に記載の無人航空機。
  4. 前記収容部は折り畳み可能に構成される、請求項1または2に記載の無人航空機。
  5. 前記収容部は、当該無人航空機の重心の真下に設けられる、請求項1からのいずれかに記載の無人航空機。
  6. 当該無人航空機は無人ヘリコプタであり、
    前記収容部は、前記ロータの回転中心の真下に設けられる、請求項1からのいずれかに記載の無人航空機。
  7. 当該無人航空機は無人ヘリコプタであり、
    前記ロータは、前記ロータの回転中心側に位置する基部と、前記基部の前記回転中心側の部分よりも幅広に形成されかつ前記基部から径方向外方に延びるロータ本体とを含み、
    前記収容部は、平面視で左右方向において、前記ロータの回転中心から前記基部の先端部までの距離以内に収まるように設けられる、請求項1からのいずれかに記載の無人航空機。
  8. 当該無人航空機は、平面視で当該無人航空機の重心を囲むように複数の前記ロータが設けられるマルチコプタであり、
    前記収容部は、平面視で、前記各ロータの先端の回転軌跡内に入らないように設けられる、請求項1からのいずれかに記載の無人航空機。
  9. 航空機本体と、前記航空機本体に設けられるロータと、前記航空機本体を支持するために前記航空機本体より下方に設けられる脚部とを含む無人航空機を用いた輸送方法であって、
    物資輸送用の収容部が、水平方向に着脱可能に前記脚部に支持される第1工程と、
    前記収容部に物資を収容した状態で前記無人航空機を飛行させ、前記物資を輸送する第2工程とを備え、
    前記第1工程では、前記収容部は、側面視で、前記航空機本体から前後方向にはみ出さないようにかつ前記航空機本体の下面から離れた状態で前記航空機本体の下面と前記脚部の最下部との間に設けられ、平面視で、前記ロータによるダウンウォッシュに影響を及ぼさないように前記航空機本体に重なる位置に設けられ、前記収容部はさらに、側面視で前記脚部から前後方向にはみ出さず、左右方向にスライドさせて設けられる、輸送方法。
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