JP3228123U - 薬剤カセット仕様ドローン - Google Patents

Abstract

【課題】本考案は、機体の中央上方から薬剤タンク及びバッテリーを落とし込むように挿入するだけであり、ほぼ中央部分に薬剤タンク及びバッテリーが安定して保持される薬剤カセット仕様ドローンを提供する。【解決手段】本考案の薬剤カセット仕様ドローンは、機体本体１が、少なくとも薬剤タンク３及びバッテリー４を横並びに収納できる胴体を持つ長さを有しており、機体本体１の上面から下面にかけて貫通した矩形のカセット嵌合部２を設け、該カセット嵌合部２の内部側壁に薬剤タンク３及びバッテリー４を支持する段部を形成して脱落を防止しているため、機体本体１の中央上方から薬剤タンク３及びバッテリー４をカセット嵌合部２に落とし込むように挿入するだけであり、ほぼ中央部分に薬剤タンク３及びバッテリー４が安定して保持することができる。【選択図】図１

Description

本考案は、薬剤タンク及びバッテリーを簡単に着脱することができる薬剤カセット仕様ドローンに関する。

従来、複数のプロペラにより無人飛行するマルチコプターにおいて、機体本体の下部に積載物を着脱自在に保持する保持機構を備えたマルチコプター積載装置が知られている(特許文献１を参照)。
この公知技術は、機体本体の下部に取付枠体を設け、機体の前方から取付枠体の挿入溝に積載物（容器）をスライド挿入し、ロック機構により積載物（容器）を保持するようになっている。また、積載物（容器）を取り外す際には、ロック開閉用レバーを解除し、取付枠体の挿入溝から積載物（容器）を引き出すようになっている。

また、機体の中央部分に農薬等を充填したタンクの搭載口を形成し、このタンク搭載口内に機体の上方からタンクを落とし込むように挿入する遠隔操縦式無人飛行体が知られている(特許文献２を参照)。
この公知技術は、薬剤タンクを固定した状態において、この薬剤タンク内に容量の１／２の薬剤量を充填し、この時のドローンの重心位置を各プロペラ間を結ぶ中心線に対して各プロペラの回転中心点から下向きに１０度〜２０度の仮想線の範囲内となるように設定した遠隔操縦式無人飛行体である。

しかしながら、特許文献１は、機体の前方から積載物(容器)をスライドさせる取付枠体と共にロック機構が必要であり、構造が複雑でありかつ着脱が面倒である等の不具合があり、また、特許文献２は、ドローンの重心位置を各プロペラの回転中心点から下向きに１０度〜２０度の仮想線の範囲内となるように設定しなければならず、複雑な設計となっている。
本考案は、機体本体の中央上方から薬剤タンク及びバッテリーを落とし込むように挿入するだけであり、ほぼ中央部分に薬剤タンク及びバッテリーが安定して保持することができる薬剤カセット仕様ドローンである。

実用新案登録第３２０４５０５号公報 特開２０１７−２４４８８号公報

本考案は、機体の中央上方から薬剤タンク及びバッテリーを落とし込むように挿入するだけであり、ほぼ中央部分に薬剤タンク及びバッテリーが安定して保持される薬剤カセット仕様ドローンを提供することを目的とする。

本考案の薬剤カセット仕様ドローンは、横長の機体本体と、該機体本体の中央部分に設けたカセット嵌合部に落とし込み挿入される薬剤タンク及びバッテリーと、前記機体本体から４個所放射状しているプロペラ支持枠の先端に設けたモーター及びプロペラと、前記機体本体の下部に固定された４本の脚部と、から構成されるものである。
前記機体本体は、少なくとも薬剤タンク及びバッテリーを横並びに収納できる胴体を持つ長さを有しており、機体本体の上面から下面にかけて貫通した矩形のカセット嵌合部を設け、該カセット嵌合部の内部側壁に薬剤タンク及びバッテリーを支持する段部を形成して脱落を防止している。
前記薬剤タンクは、一直線上に供給口から排出口まで配置し、最下端の排出口から上端の供給口方向に向かうほど水深が浅くなるような略三角形状で、前記機体本体の前後方向に長くなるよう形成され、前記排出口には操出レバーを備えた薬剤散布装置が接続されている。

本考案の薬剤カセット仕様ドローンは、機体本体が、少なくとも薬剤タンク及びバッテリーを横並びに収納できる胴体を持つ長さを有しており、機体本体の上面から下面にかけて貫通した矩形のカセット嵌合部を設け、該カセット嵌合部の内部側壁に薬剤タンク及びバッテリーを支持する段部を形成して脱落を防止しているため、機体本体の中央上方から薬剤タンク及びバッテリーをカセット嵌合部に落とし込むように挿入するだけであり、ほぼ中央部分に薬剤タンク及びバッテリーが安定して保持することができる。

本考案の薬剤カセット仕様ドローンの分解斜視図である。 本考案の薬剤カセット仕様ドローンの斜視図である。 本考案の薬剤カセット仕様ドローンの右側面図である。 本考案の薬剤カセット仕様ドローンのプロペラ支持枠を広げた状態の平面図である。

本考案の薬剤カセット仕様ドローンの一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図１の分解斜視図に示すように、本考案の薬剤カセット仕様ドローンは、横長の機体本体１と、該機体本体１の中央部分に設けたカセット嵌合部２に落とし込み挿入される薬剤タンク３及びバッテリー４と、前記機体本体１の四隅に放射状（図４を参照）しているプロペラ支持枠５の先端に設けたモーター６及びプロペラ７と、前記機体本体１の下部に固定された４本の脚部８と、から構成される。

図２の斜視図に示すように、前記機体本体１は、少なくとも薬剤タンク３及びバッテリー４を横並びに収納できる胴体を持つ長さを有しており、機体本体１の上面から下面にかけて図１に示す貫通した矩形のカセット嵌合部２を設けている。
前記カセット嵌合部２は、内部側壁に薬剤タンク３及びバッテリー４を支持する段部（図示省略）を形成して脱落を防止している。

前記薬剤タンク３は、図１に示すように、一直線上に供給口９から排出口１０まで配置し、最下端の排出口１０から上端の供給口９方向に向かうほど水深が浅くなるような略三角形状で、前記機体本体１の前後方向に長くなるよう形成され、前記排出口１０には操出レバー１１を備えた薬剤散布装置１２が接続されている。また、前記薬剤タンク３はプラスチック製で、一体成形の上面には持ち運び用の把手１３を形成している。

前記バッテリー４は、前記薬剤タンク３と同一幅寸法で、繰り返し充電可能な構造となっている。
前記プロペラ支持枠５は、図３の右側面図に示すように、同一側面の高さ位置をずらして取り付け固定されており、機体本体１側に旋回可能に形成され、その先端に固定されたモーター６も一緒に機体本体１に２段に旋回収納されるようになっている。
前記プロペラ７は、２つ重ねに折り畳み可能で、折り畳んだ状態でモーター６と一緒に機体本体１に収納され、作動時には、図４の平面図に示すように、前記プロペラ支持枠５とプロペラ７を押し広げて使用する。

次に、本考案の薬剤カセット仕様ドローンの操作動作を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図１に示す薬剤タンク３に粒剤又は液剤を充填して横並び状にバッテリー４と共にカセット嵌合部２に機体本体１の上方から落とし込む。この時には、プロペラ支持枠５、モーター６、プロペラ７は、機体本体１に収納されており、コンパクト状態であり、運搬搬送等も楽に行える。

図３に示すように、機体本体１に収納されたプロペラ支持枠５、モーター６、プロペラ７を旋回回転させて図４に示すように押し広げて散布作業を行うことができる。
薬剤タンク３からの薬剤（粒剤又は液剤）は、薬剤散布装置１２の操出レバー１１を操作することにより散布作業を行うことができる。
また、薬剤タンク３が空になった場合には、薬剤タンク３の把手１３を握り引き上げて取り出せば良いし、バッテリー４が消耗した場合には、バッテリー４の凹部１４を握り引き上げて取り出せば良い。
このように、機体本体１の中央上方から薬剤タンク３及びバッテリー４をカセット嵌合部２落とし込むように挿入するだけであり、ほぼ中央部分に薬剤タンク３及びバッテリー４が安定して保持することができる。

１ 機体本体
２ カセット嵌合部
３ 薬剤タンク
４ バッテリー
５ プロペラ支持枠
６ モーター
７ プロペラ
８ 脚部
９ 供給口
１０ 排出口
１１ 操出レバー
１２ 薬剤散布装置
１３ 把手
１４ 凹部

Claims (3)

1. 横長の機体本体と、該機体本体の中央部分に設けたカセット嵌合部に落とし込み挿入される薬剤タンク及びバッテリーと、前記機体本体から４個所放射状しているプロペラ支持枠の先端に設けたモーター及びプロペラと、前記機体本体の下部に固定された４本の脚部と、から構成されることを特徴とする薬剤カセット仕様ドローン。
2. 前記機体本体は、少なくとも薬剤タンク及びバッテリーを横並びに収納できる胴体を持つ長さを有しており、機体本体の上面から下面にかけて貫通した矩形のカセット嵌合部を設け、該カセット嵌合部の内部側壁に薬剤タンク及びバッテリーを支持する段部を形成して脱落を防止していることを特徴とする請求項１記載の薬剤カセット仕様ドローン。
3. 前記薬剤タンクは、一直線上に供給口から排出口まで配置し、最下端の排出口から上端の供給口方向に向かうほど水深が浅くなるような略三角形状で、前記機体本体の前後方向に長くなるよう形成され、前記排出口には操出レバーを備えた薬剤散布装置が接続されていることを特徴とする請求項１記載の薬剤カセット仕様ドローン。

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