JP7151652B2 - ひび割れ幅計測装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ひび割れ幅計測装置に関する。
ひび割れの幅を計測可能な計測支援装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の計測支援装置の場合、構造物の画像とスケール画像とを重ね合わせて表示領域に表示する。スケール画像には、幅が異なる複数の線画と、各線画の幅を示す複数の数値が含まれている。
ひび割れの幅を計測する際には、スケール画像中に含まれる複数の線画の中から、ひび割れの幅に近いと思われる線画に見当を付けて、その線画がひび割れと重なるようにスケール画像を適宜移動させ、ひび割れの上に線画を重ねる。ひび割れの幅と線画の幅が一致した場合には、線画に対応する数値を読み取ることで、ひび割れの幅を測定することができる。
国際公開第2017/122641号
しかしながら、上記従来技術の場合、ひび割れの上に線画を重ねた結果、その線画の幅がひび割れの幅よりも狭かった場合には、より幅の広い別の線画がひび割れと重なるようにスケール画像を再移動させることになる。また、線画の幅がひび割れの幅よりも広かった場合にも、より幅の狭い別の線画がひび割れと重なるようにスケール画像を再移動させることになる。
そのため、スケール画像を再移動させるたびに、別の線画とひび割れとの位置合わせをやり直すことになり、その作業に相応の手間がかかる。特に、幅の異なる2つの線画のうち、どちらがひび割れの幅により近いのかを見極めたいような場合には、1つ目の線画とひび割れとの位置合わせと、2つ目の線画とひび割れとの位置合わせとを、何度か繰り返すこともあり、その作業に相応の手間がかかる。
また、上記従来技術の場合、構造物の画像に重ねてスケール画像が表示されると、スケール画像が表示された範囲については、ひび割れがスケール画像に覆われて見えなくなる。そのため、スケール画像に覆われた範囲については、スケール画像を移動させない限り、ひび割れの幅を確認することができない。
本開示の一局面においては、ひび割れの幅を簡便に計測可能なひび割れ幅計測装置を提供することが望ましい。
本開示の一態様は、ひび割れ幅計測装置であって、表示処理部(3,11,S25)と、調節部(3,11,S40、S70)と、算出部(3,11,S30,S90)と、を備える。表示処理部は、ひび割れ(35)が生じた構造物の画像(31)と、ひび割れの幅を測定するために用いられるゲージ画像(41)とを、重ね合わせて表示領域に表示する。調節部は、表示領域上において、ひび割れと重なる位置に配置されたゲージ画像の幅を、利用者操作に応じて変更することにより、ひび割れの幅方向について、ゲージ画像とひび割れとの重なり具合を調節可能に構成される。算出部は、調節部によってひび割れとの重なり具合が調節されたゲージ画像の幅に基づいて、ひび割れの幅を算出する。表示処理部は、ゲージ画像中におけるひび割れと重なる第1範囲(41A)とひび割れと重ならない第2範囲(41B)とを異なる色で表示するように構成されている。
このように構成されたひび割れ幅計測装置によれば、表示領域上において、ひび割れと重なる位置に配置されたゲージ画像の幅を、利用者操作に応じて変更することにより、ひび割れの幅方向について、ゲージ画像とひび割れとの重なり具合を調節できる。その調節の際には、ゲージ画像中におけるひび割れと重なる第1範囲とひび割れと重ならない第2範囲とを異なる色で表示することができる。
したがって、第1範囲及び第2範囲の色を見ながら、第1範囲が最大となり、かつ第2範囲が最小となるように、ゲージ画像の幅を調節することにより、ゲージ画像の幅をひび割れの幅に合わせることができる。ゲージ画像の幅をひび割れの幅に合わせたら、ゲージ画像の幅に基づいて、ひび割れの幅を算出することができる。
本開示の一態様では、調節部は、表示領域上において、構造物の画像とゲージ画像との相対的な位置、相対的な向き、及び相対的なサイズを、利用者操作に応じて変更することにより、ゲージ画像をひび割れと重なる位置に配置可能に構成されていてもよい。
このように構成される場合、構造物の画像とゲージ画像は、いずれか一方の位置、向き、及びサイズを変更できれば、他方の位置、向き、及びサイズについては変更できてもよいし変更できなくてもよい。
このように構成されたひび割れ幅計測装置によれば、構造物の画像とゲージ画像との相対的な位置、相対的な向き、及び相対的なサイズを、利用者操作によって変更することができ、ゲージ画像をひび割れと重なる位置に適切に配置することができる。
本開示の一態様では、調節部は、ゲージ画像における幅方向の第1端部の位置を変更することなく、第2端部の位置を第1端部に対して相対的に変更することにより、ゲージ画像の幅を変更するように構成されていてもよい。
このように構成されたひび割れ幅計測装置によれば、ゲージ画像における幅方向の第1端部について、ひび割れとの位置決めを行えば、後は、第2端部の位置を第1端部に対して相対的に変更することで、ゲージ画像の幅を最適化することができる。したがって、ゲージ画像の幅を変更する際に、ゲージ画像における幅方向両端の位置が変更される場合に比べ、ゲージ画像とひび割れとの位置決めを行う作業を容易に実施することができる。
本開示の一態様では、算出部(S30)は、構造物の画像中において選定される2点と、2点間の構造物上での実寸とに基づいて、ゲージ画像の幅をひび割れの幅に換算するように構成されていてもよい。
このように構成されたひび割れ幅計測装置によれば、構造物の画像中において選定される2点と、2点間の構造物上での実寸とに基づいて、ゲージ画像の幅をひび割れの幅に換算することができる。
図1はひび割れ幅計測装置の構成を示すブロック図である。 図2はひび割れ幅計測処理のフローチャートである。 図3はひび割れを有する構造物の画像を示す説明図である。 図4は構造物の画像及びゲージ画像を示す説明図である。 図5は構造物の画像に対してゲージ画像を傾けた状態を示す説明図である。 図6はゲージ画像の幅がひび割れの幅よりも広い状態を示す説明図である。 図7はゲージ画像の幅がひび割れの幅よりも狭い状態を示す説明図である。 図8はゲージ画像の幅がひび割れの幅に合わせられた状態を示す説明図である。
次に、上述のひび割れ幅計測装置について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
[ひび割れ幅計測装置の構成]
図1に示すように、一実施形態として例示するひび割れ幅計測装置1は、PC3、表示装置5及び入力装置7を備えている。PCは、Personal Computerの略称である。PC3は、演算装置11及び記憶装置13を備える。演算装置11は、例えばCPUやGPU等によって構成される。CPUはCentral Processing Unitの略称である。GPUはGraphics Processing Unitの略称である。記憶装置13は、例えばRAMやフラッシュメモリ等の非遷移的実体的記録媒体によって構成される。表示装置5は、例えば液晶ディスプレイ装置等によって構成される。入力装置7は、例えばキーボードやポインティングデバイス等によって構成される。ポインティングデバイスとしては、例えばマウス、タッチパッド又はタッチパネル等を利用し得る。
ひび割れ幅計測装置1には、撮影装置21及び外部記憶装置23が接続される。撮影装置21としては、例えばデジタルカメラやカメラ機能付きスマートフォン等を利用し得る。外部記憶装置23としては、例えばハードディスク装置やリムーバブルストレージデバイス等を利用し得る。
[ひび割れ幅計測処理]
次に、ひび割れ幅計測装置1において実行されるひび割れ幅計測処理について、図2に基づいて説明する。ひび割れ幅計測処理は、利用者が入力装置7を使用して、ひび割れ幅計測処理を開始するための操作を行った際にPC3において実行される。ひび割れ幅計測処理を開始すると、S10において、PC3は、デジタル写真を読み込む。
S10では、例えばPC3に接続された撮影装置21からデジタル写真を読み込む。ただし、デジタル写真の読み込み元は、撮影装置21に限定されない。撮影装置21以外の例としては、例えば、外部記憶装置23にデジタル写真が保存してある場合には、外部記憶装置23からデジタル写真を読み込んでもよい。
続いて、S20において、PC3は、読み込んだファイルがJPEGファイル又はBMPファイルのいずれかであるか否かを判断する。S20では、JPEGファイル及びBMPファイルのいずれでもない場合はNOと判断し、S10へと戻る。これにより、S10において別のファイルを読み直す。一方、S20では、JPEGファイル及びBMPファイルのいずれかである場合はYESと判断し、S30へと進む。
なお、S10において読み込まれるデジタル写真は、例えば図3に示すような、構造物の画像31である。ここで例示する構造物の画像31は、コンクリート製の構造物(例えば、橋脚等。)を撮影した画像であり、コンクリート部分33と、ひび割れ35が撮影されている。
続いて、S25において、PC3は、表示領域に表示された構造物の画像31に重ねて、図4に示すように、ゲージ画像41を表示する。S25では、図4に示すように、長方形のゲージ画像41と、正方形の補助線43が表示される。また、補助線43の内側には、ゲージ画像41の幅に対応する実寸を示す数値が表示される。図4に示す例では、ゲージ画像41の幅に対応する実寸は0.95mmという状態にある。
続いて、S30において、PC3は、1ピクセルの長さを入力する。本実施形態の場合、S30では、利用者が、入力装置7を操作して、構造物が写っているデジタル写真中において2点の位置を入力し、更にそれら2点間の構造物上での実寸を入力する。それらの入力データに基づいて、PC3は1ピクセルの長さを算出する。より具体的な例を挙げれば、本実施形態の場合、構造物を撮影する際には、構造物上での実寸が既知の部分を含む範囲が被写体となるように構造物を撮影する。
構造物上での実寸が既知の部分は、どのような部分であってもかまわないが、例えば、Pコン穴の直径が既知であれば、Pコン穴を含む範囲が被写体となるように構造物を撮影すればよい。なお、Pコン穴は、コンクリート構造物を製造する際に使われるプラスチックコーンを除去した際に、コンクリート構造物上に残る円形の穴である。利用者は、S30において、ポインティングデバイス等を利用して、デジタル写真上でPコン穴の直径の両端に該当する2点P1,P2を指定する。また、利用者は、S30において、キーボード等を利用して、Pコン穴の直径Rの実寸を数値で入力する。PC3は、指定された2点P1-P2間の画像上での距離Dを算出することができ、その距離Dと等長の線分に含まれる画素数Nを算出することができるので、Pコン穴の直径Rを画素数Nで除算することにより、1ピクセルの長さを算出することができる。
続いて、S40において、PC3は、利用者操作に応じて、ひび割れ計測ポイントに画像を移動する。S40において、表示装置5の表示領域には、図4に示すような補助線43が表示されている。利用者は、ポインティングデバイス等を利用して、補助線43の外側においてドラッグ操作を行うことにより、構造物の画像31の位置をゲージ画像41に対して相対的に変更することができる。また、構造物の画像31の表示領域上での拡大率を変更することにより、構造物の画像31のサイズをゲージ画像41に対して相対的に変更することができる。ひび割れ35の幅をより正確に測定する観点からは、構造物の画像31の画素と表示領域を構成する画素とが1対1で対応するように、ドットバイドット方式で表示すると好ましい。
ドットバイドット方式で表示する場合、高解像度のデジタル写真を利用すると、構造物の画像31が表示領域において極めて大きく拡大される場合がある。ただし、ゲージ画像41及び補助線43については、デジタル写真の解像度に連動してサイズが変更されることはない。したがって、構造物の画像31が表示領域において極めて大きく拡大される場合であっても、ゲージ画像41及び補助線43まで拡大されることはなく、ゲージ画像41及び補助線43が表示領域の外側へとはみ出てしまうようなことはない。なお、図4には、構造物の画像31が表示装置5の表示領域にドットバイドット方式で表示されている状態を例示してある。
利用者は、ポインティングデバイス等を利用して、補助線43の内側においてドラッグ操作を行うことにより、ゲージ画像41及び補助線43の傾きを構造物の画像31に対して相対的に変更することができる。図5にゲージ画像41及び補助線43の傾きを変更した後の状態を例示する。また、図6には、図5中に示すVI部の拡大図を示す。図6に示すように、ゲージ画像41において、ひび割れ35と重なる第1範囲41Aとひび割れ35と重ならない第2範囲41Bは、異なる色で表示される。
本実施形態の場合、ゲージ画像41がいわゆる半透明の画像として構造物の画像31に重ね合わせられるように、構造物の画像31とゲージ画像41の合成処理が行われている。しかも、本実施形態の場合、コンクリート部分33は、ひび割れ35よりも暗い色で表示されるのに対し、第1範囲41Aは第2範囲41Bよりも明るい色で表示されるように、画像の合成処理が行われている。これにより、ゲージ画像41が重ね合わせられた範囲では、コンクリート部分33とひび割れ35の明るさが反転している。なお、図6では表現されていないが、コンクリート部分33は明るい灰色、ひび割れ35は暗い灰色である。また、第1範囲41Aは明るい緑色、第2範囲41Bは第1範囲41Aよりも暗い青色である。
以上のようなゲージ画像41が表示領域に表示されるので、利用者はポインティングデバイス等を操作することにより、構造物の画像31を表示領域において四方へ移動させ、ゲージ画像41の傾きを調整し、ひび割れ計測ポイントに画像を移動させることができる。具体的には、利用者は、構造物の画像31の中から、ひび割れ35の幅を計測したい箇所を(すなわち、ひび割れ計測ポイント。)を任意に選んで、そのひび割れ計測ポイントにおいて、補助線43の上辺43Aがひび割れ35を横切るように、構造物の画像31の位置と補助線43の傾きとを調節する。
この調節の際には、補助線43の上辺43Aとひび割れ35とが交差する位置において、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cとひび割れ35における幅方向の第1端部35Cが重なるように、構造物の画像31の位置を調節する。なお、ここでいうゲージ画像41における幅方向とは、図6中に両端矢印W1で示した方向である。
調節の際、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cが、ひび割れ35における幅方向の第1端部35Cよりもコンクリート部分33側にはみ出していれば、そのはみ出した部分については、ひび割れ35と重ならない第2範囲41Bとして表示される。したがって、補助線43の上辺43A付近において、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cに第2範囲41Bが生じていれば、その第2範囲41Bが消滅するように、構造物の画像31の位置を調節すればよい。
一方、調節の際、ひび割れ35が、幅方向の第1端部35C側において、ゲージ画像41とは重ならない位置にはみ出していれば、ゲージ画像41とひび割れ35とが重なる第1範囲41Aとコンクリート部分33との間に、ひび割れ35の一部が表示される。したがって、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cとコンクリート部分33との間に、ひび割れ35の一部が見えていれば、そのひび割れ35の一部がゲージ画像41によって覆われるように、構造物の画像31の位置を調節すればよい。
S50において、PC3は、ゲージ画像41をひび割れ始点に合わせたか否かを判断する。すなわち、上述のような調整操作により、補助線43の上辺43A付近において、第2範囲41Bが存在せず、かつ、ひび割れ35が見える部分も存在しないように、構造物の画像31の位置とゲージ画像41の傾きが最適化されたか否かを判断する。ゲージ画像41をひび割れ始点に合わせていない場合は、S50においてNOと判断し、上述のような調整を繰り返す。一方、ゲージ画像41をひび割れ始点に合わせた場合は、S50においてYESと判断し、S60において、PC3は、ひび割れ始点を確定する。
続いて、S70において、PC3は、利用者操作に応じて、ゲージ画像41の幅を変更する。本実施形態の場合、例えば、ポインティングデバイス等を利用して、補助線43の内側にマウスカーソル等のポインタがある状態で、マウスホイールを回転させる操作を行うことにより、ゲージ画像41の幅を増減調整することができる。本実施形態の場合、ゲージ画像41の幅を増減調整する際、PC3は、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cの位置を変更することなく、第2端部41Dの位置を第1端部41Cに対して相対的に変更することにより、ゲージ画像41の幅を変更する。
具体的には、例えば、ゲージ画像41の幅が図6に示すような状態にある場合に、マウスホイールを回転させてゲージ画像41の幅を減少させる。この場合、図7に例示するように、第1端部41Cの位置が変更されないまま、第2端部41Dの位置が第1端部41C側に近づくことで、ゲージ画像41の幅が減少する。したがって、S60において確定したひび割れ始点の位置を変更することなく、ゲージ画像41の幅を変更することができる。
ゲージ画像41の幅を変更するには、補助線43の上辺43A付近において、第2範囲41Bが可能な限り小さくなり、かつ、第1範囲41Aが可能な限り大きくなるように、ゲージ画像41の幅を調節すればよい。例えば、図6に示すように、ゲージ画像41における幅方向の第2端部41Dが、ひび割れ35における幅方向の第2端部35Dよりもコンクリート部分33側にはみ出している場合がある。この場合、はみ出した部分については、ひび割れ35と重ならない第2範囲41Bとして表示される。したがって、補助線43の上辺43A付近において、ゲージ画像41における幅方向の第2端部41Dに第2範囲41Bが生じていれば、その第2範囲41Bが消滅するように、ゲージ画像41の幅を減少させればよい。
一方、調節の際、ひび割れ35が、幅方向の第2端部35D側において、ゲージ画像41とは重ならない位置にはみ出していれば、図7に例示するように、ゲージ画像41とひび割れ35とが重なる第1範囲41Aとコンクリート部分33との間に、ひび割れ35の一部が表示される。したがって、ゲージ画像41における幅方向の第2端部41Dとコンクリート部分33との間に、ひび割れ35の一部が見えていれば、そのひび割れ35の一部がゲージ画像41によって覆われるように、ゲージ画像41の幅を増大させればよい。これにより、図8に例示するように、補助線43の上辺43A付近において、ゲージ画像41をひび割れ35の幅に合わせることができる。
S80において、PC3は、ゲージ画像41をひび割れ35の幅に合わせたか否かを判断する。すなわち、上述のようなゲージ画像41の幅を調整する操作により、補助線43の上辺43A付近において、第2範囲41Bが存在せず、かつ、ひび割れ35が見える部分も存在しないように、ゲージ画像41の幅が最適化されたか否かを判断する。ゲージ画像41をひび割れ35の幅に合わせていない場合は、S80においてNOと判断し、上述のような調整を繰り返す。
一方、ゲージ画像41をひび割れ35の幅に合わせた場合は、S80においてYESと判断し、S90において、PC3は、表示領域に表示されているひび幅値を記録して、本処理を終了する。表示領域に表示されているひび幅値は、ゲージ画像41の幅に基づいて、その幅を画像上での画素数に換算し、さらに換算された画素数に対し、S30に入力された1ピクセルの長さを乗算した値である。
S90では、ひび幅値とともに、デジタル写真の画像データ、デジタル写真中におけるひび割れ計測ポイントの位置等の情報等も記録される。これらの情報は、利用者が所望のタイミングで表示装置5に表示して閲覧することができる。なお、ひび割れ35の幅に関する情報は、表示以外の方法で出力してもよい。例えば、ひび割れ35の幅に関する情報を、通信路を介して他の機器に送信してもよい。あるいは、ひび割れ35の幅に関する情報を印刷してもよい。これらの出力方法は、いずれか1つだけを採用してもよいが、2つ以上を併用してもよい。また、2つ以上の中から、利用者が任意にいくつかを選択できるようにしてもよい。
[効果]
以上説明した通り、上記ひび割れ幅計測装置1によれば、表示装置5の表示領域上において、ひび割れ35と重なる位置に配置されたゲージ画像41の幅を、利用者操作に応じて変更することができる。これにより、ひび割れ35の幅方向について、ゲージ画像41とひび割れ35との重なり具合を調節できる。その調節の際には、ゲージ画像41中におけるひび割れ35と重なる第1範囲41Aとひび割れ35と重ならない第2範囲41Bとを異なる色で表示することができる。
したがって、第1範囲41A及び第2範囲41Bの色を見ながら、第1範囲41Aが最大となり、かつ第2範囲41Bが最小となるように、ゲージ画像41の幅を調節することにより、ゲージ画像41の幅をひび割れ35の幅に合わせることができる。ゲージ画像41の幅をひび割れ35の幅に合わせたら、ゲージ画像41の幅に基づいて、ひび割れ35の幅を算出することができる。
また、上記ひび割れ幅計測装置1によれば、構造物の画像31とゲージ画像41との相対的な位置、相対的な向き、及び相対的なサイズを、利用者操作によって変更することができる。したがって、ゲージ画像41をひび割れ35と重なる位置に適切に配置することができる。
また、上記ひび割れ幅計測装置1によれば、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cについて、ひび割れ35との位置決めを行い、第2端部41Dの位置を第1端部41Cに対して相対的に変更して、ゲージ画像41の幅を最適化することができる。したがって、ゲージ画像41の幅を変更する際に、ゲージ画像41における幅方向両端の位置が変更される場合に比べ、ゲージ画像41とひび割れ35との位置決めを行う作業を容易に実施することができる。
さらに、上記ひび割れ幅計測装置1によれば、構造物の画像31中において選定される2点と、2点間の構造物上での実寸とに基づいて、ゲージ画像41の幅をひび割れ35の幅に換算することができる。
[他の実施形態]
以上、ひび割れ幅計測装置について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものにすぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、ゲージ画像41における幅方向の第1端部41Cの位置を変更することなく、第2端部41Dの位置を第1端部41Cに対して相対的に変更することにより、ゲージ画像41の幅を変更するように構成されていた。しかし、他の手法でゲージ画像41の幅を変更してもよい。例えば、ゲージ画像41における幅方向の中心を基準にして、その基準に対して相対的に幅方向の両端の位置を変更してもよい。
また、上記実施形態では、構造物の画像31を移動させる際の利用者操作や、ゲージ画像41の傾きや幅を変更する際の利用者操作について、具体的な例を示したが、別の利用者操作によって所定の機能を操作できるように構成してもよい。また、所定の機能を操作するための利用者操作は、1つの操作方法に限定されず、2つ以上の操作方法で同じ機能を操作できるように構成してもよい。
本開示のひび割れ幅計測装置及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示のひび割れ幅計測装置及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示のひび割れ幅計測装置及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。ひび割れ幅計測装置に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
なお、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現してもよい。1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現してもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現してもよい。複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現してもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
上述したひび割れ幅計測装置1の他、当該ひび割れ幅計測装置1を構成要素とするシステム、当該ひび割れ幅計測装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、ひび割れ幅計測方法など、種々の形態で本開示を実現することができる。
1…ひび割れ幅計測装置、3…PC、5…表示装置、7…入力装置、11…演算装置、13…記憶装置、21…撮影装置、23…外部記憶装置、31…構造物の画像、33…コンクリート部分、35…ひび割れ、35C…ひび割れの第1端部、35D…ひび割れの第2端部、41…ゲージ画像、41A…ゲージ画像の第1範囲、41B…ゲージ画像の第2範囲、41C…ゲージ画像の第1端部、41D…ゲージ画像の第2端部、43…補助線、43A…補助線の上辺。

Claims (4)

  1. ひび割れ(35)が生じた構造物の画像(31)と、前記ひび割れの幅を測定するために用いられるゲージ画像(41)とを、重ね合わせて表示領域に表示する表示処理部(3,11,S25)と、
    前記表示領域上において、前記ひび割れと重なる位置に配置された前記ゲージ画像の幅を、利用者操作に応じて変更することにより、前記ひび割れの幅方向について、前記ゲージ画像と前記ひび割れとの重なり具合を調節可能に構成される調節部(3,11,S40、S70)と、
    前記調節部によって前記ひび割れとの重なり具合が調節された前記ゲージ画像の幅に基づいて、前記ひび割れの幅を算出する算出部(3,11,S30,S90)と、
    を備え、
    前記表示処理部は、前記ゲージ画像中における前記ひび割れと重なる第1範囲(41A)と前記ひび割れと重ならない第2範囲(41B)とを異なる色で表示するように構成されている
    ひび割れ幅計測装置。
  2. 請求項1に記載のひび割れ幅計測装置であって、
    前記調節部は、前記表示領域上において、前記構造物の画像と前記ゲージ画像との相対的な位置、相対的な向き、及び相対的なサイズを、利用者操作に応じて変更することにより、前記ゲージ画像を前記ひび割れと重なる位置に配置可能に構成されている
    ひび割れ幅計測装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のひび割れ幅計測装置であって、
    前記調節部は、前記ゲージ画像における幅方向の第1端部の位置を変更することなく、第2端部の位置を前記第1端部に対して相対的に変更することにより、前記ゲージ画像の幅を変更するように構成されている
    ひび割れ幅計測装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のひび割れ幅計測装置であって、
    前記算出部(S30)は、前記構造物の画像中において選定される2点と、前記2点間の前記構造物上での実寸とに基づいて、前記ゲージ画像の幅を前記ひび割れの幅に換算するように構成されている
    ひび割れ幅計測装置。
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