JP7150721B2 - Cftr増強物質としての二環式ヘテロアリール誘導体 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
[発明の分野]
本発明は、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)の小分子増強物質に関する。本発明は、追加の治療剤と任意選択で組み合わせた増強物質を含む医薬組成物、及び、ヒトを含む哺乳動物において、小分子CFTR増強物質を投与することによりCFTRを増強する方法にも関する。本発明は、CFTR増強物質を用いた、ヒトを含む哺乳動物における嚢胞性線維症及び他の障害の処置にも関する。より詳細には、本発明は、嚢胞性線維症(CF)、喘息、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、便秘、糖尿病、ドライアイ疾患、膵炎、鼻副鼻腔炎、シェーグレン症候群及び他のCFTR関連障害の処置に有用な、1,3-ジ置換-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン誘導体、5,7-ジ置換-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体又は5,7-ジ置換-イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体に関する。
[発明の背景]
嚢胞性線維症(CF)は、白人が罹患する最も一般的な致死性遺伝性疾患である。CFは、発生率が新生児2000人に1人~3000人に1人の常染色体劣性疾患である(Cutting, G.R., Accurso, F., Ramsey, B. W. and Welsh, M.J., OnlineMetabolic & Molecular Bases of Inherited Disease, McGraw-Hill, 2013)。世界中で70,000名超が罹患し、そのうちおよそ33,000名は、米国在住である(www.cff.org/What-is-CF/About-Cystic-Fibrosis/)。CFの特徴は、粘液の過剰分泌及び粘液クリアランス不全であり、これにより、気道における閉塞、感染症及び炎症、膵機能不全並びに汗の塩化物濃度の上昇が引き起こされる。CFは、肺、膵臓、並びに胃腸管、肝臓胆管及び生殖器官を侵す多臓器疾患である(R.D. Coakley et al., Cystic Fibrosis, Hodson, M., Geddes, D. and Bush,A., Edward Arnold, Third Ed., 2007, pp.59-68)。
大半の患者では、疾患の根本的原因に対処しない支持療法ケアの負担は大きい。支持療法は、物理的な気道クリアランス技術、吸入薬(粘液溶解薬、抗生物質及び高張食塩水)、経口抗炎症薬、膵臓酵素置換及び栄養補給を含む(Cystic Fibrosis Foundation Patient Registry 2011 Annual Data Reportto the Center Directors, Cystic Fibrosis Foundation, Bethesda, Maryland, 2012)。嚢胞性線維症患者の生存年齢の中央値は、40歳代である。
嚢胞性線維症は、上皮並びに他の組織で見出されるイオンチャネルであるCFTR(嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子)の遺伝子変異によって引き起こされる。CFTRは、気道における上皮細胞の頂端膜、腸、膵臓及び汗腺で見出される(G.R. Cutting, Accurso, F., Ramsey, B.W. and Welsh, M.J., OnlineMetabolic & Molecular Bases of Inherited Disease, McGraw-Hill, 2013)。CFTRにおける変異は、6タイプに分類されている(Welsh, M.J. and Smith, A.E., Cell, 1993, 73, 1251-1254並びにSloane, P.A. and Rowe, S.M., Curr. Opin. Pulm. Med., 2010, 16, 591-597)。1)欠失変異、ナンセンス変異又はフレームシフト変異による早期終了、2)フォールディングが不適切なことによる小胞体の輸送欠陥、3)不適切なゲーティング、4)チャネル細孔の変化によるコンダクタンスの低下、5)スプライシングの変化によるチャネルの産生減少、及び6)原形質膜からのエンドサイトーシスの亢進。
CFTRの2,000近くの様々な変異がCFを引き起こすことが公知である。CFTRのPhe508の欠失(F508del)は、CFTR対立遺伝子のおよそ70%で発生する(Bobadilla, J.L. et al., Human Mutation, 2002, 19, 575-606)。患者のおよそ50%は、F508delホモ接合体であり、およそ40%はヘテロ接合体であり、したがって、F508delの少なくとも1つのコピーが、患者の約90%に存在する。G551Dは、3番目に多い変異であり、患者の約4%に存在する(Cystic Fibrosis Foundation Patient Registry 2011 Annual Data Reportto the Center Directors, Cystic Fibrosis Foundation, Bethesda, Maryland, 2012)。
F508del変異は、チャネル密度の低下及びチャネルゲーティングの減少の両方のため、CFTR機能の喪失を引き起こす。タンパク質のミスフォールディングのため、頂端膜におけるチャネル密度が低下する。ミスフォールディングしたCFTRは、細胞の性状をコントロールする機構により認知され、分解される(Ward, C.L. and Kopito, R.R., J. Biol. Chem., 1994, 269, 25710-25718)。F508delの機能は、チャネル開放確率が著しく低下する(ゲーティング欠陥)ため、さらに低下した(Dalemans, W. et al., Nature, 1991, 354, 526-528)。G551Dが変異することで、通常のフォールディングを有するが、ゲーティングが損なわれたタンパク質が生じる(Illek, B. et al., Am. J. Physiol., 1999, 277, C833-C839)。
「中和剤」と呼ばれる小分子は、F508del CFTRのフォールディング/輸送欠陥を無効にし、原形質膜においてCFTRチャネルの密度を増加させることが示されている(Pedemonte, N. et al., J. Clin. Invest., 2005, 115, 2564-2571, VanGoor, F. et al., Am. J. Physiol. Lung Cell. Mol. Physiol., 2006, 290, L1117-1130,Van Goor, F. et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA, 2011, 108, 18843-18848)。「増強物質」は、変異CFTRのチャネル開放確率を上昇させ、ゲーティング欠陥を無効にする小分子である。F508delの薬理学的修復は、フォールディング及びゲーティング欠陥に対処する少なくとも1つの中和剤及び増強物質を必要とすると考えられるが、G551Dは増強物質のみから利益を得られる。
カリデコ(Kalydeco)(登録商標)(イバカフトル、VX-770)は、G551Dのゲーティング特性を改善する、市販されている増強物質である。G551D患者で、カリデコ(登録商標)は、肺機能を実質的に改善し(FEV予測値は、10~13%上昇)、体重を増加させ、肺が悪化する頻度を減少させた(Ramsey, B.W. et al., New Eng. J. Med., 2011, 365, 1663-1672; Davies,J.C. et al. Am. J. Resp. Crit. Care Med., 2013, 187, 1219-1225)。カリデコ(登録商標)は、G1244E、G1349D、G178R、G551S、S1251N、S1255P、S549N及びS549R変異を有する者に対しても承認されており、部分的な機能を有するものを含む他の変異への適用が検討されている。
カリデコ(登録商標)を用いた単剤療法は、F508delホモ接合体患者において、感知できるほどの改善を一切引き起こさなかった(Flume, P. A. et al., Chest, 2012, 142, 718-724)が、中和剤(VX-809、ルマカフトル又はVX-661、テザカフトル)とカリデコ(登録商標)の組合せは、肺機能のゆるやかな改善を生じた(パーセントで予測されるFEVは、3~4%上昇した)(Wainwright, C.E. et al., N. Engl. J. Med., 2015, 373, 220-231, Pilewski,J.M. et al., J. Cystic Fibrosis, 2015, 14, Suppl. 1, S1)。VX-809とカリデコ(登録商標)の組合せ(オルカンビ(Orkambi)(登録商標)と呼ばれる)は、F508delホモ接合体患者に向けて市販されている治療である。
G551D及びF508del患者集団の両方で、改善された治療法は、さらなる利益を患者に与えると予想される。大半のG551D患者は、G551D/F508del複合ヘテロ接合体であり、中和剤VX-661とカリデコ(登録商標)の組合せを用いた処置は、カリデコ(登録商標)単体を上回る、肺機能のさらなる亢進を引き起こした(Pilewski, J.M. et al., J. Cystic Fibrosis, 2015, 14, Suppl. 1, S1)。
中等度のCFTR機能不全に関連するCFTRにおける変異は、ある疾患徴候を嚢胞性線維症と共有するが、嚢胞性線維症の診断基準には適合しない状態の患者においても明白である。これらの患者では、上皮細胞層にCFTR機能不全が発生することがあり、嚢胞性線維症を特徴付けるものと同様に、粘液及び内分泌の異常を生じさせ得る。CFTR機能不全は、後天性のこともある。タバコの煙、汚染及び粉塵を含む微粒子刺激物の慢性的吸入は、CFTRイオン-チャネル活性を低下し得る。
CFTR活性の調節は、CFTRの変異によって直接引き起こされない他の疾患、例えば分泌腺疾患、及び、CFTRにより媒介される他のタンパク質フォールディング疾患にも有益なことがある。CFTRは、多くの細胞の上皮を通した塩化物及び重炭酸塩のフラックスを調節して、流体の移動、タンパク質の可溶化、粘液の粘度及び酵素活性をコントロールする。CFTRの欠陥は、気道、又は、肝臓及び膵臓を含む多くの器官の管のブロックを引き起こし得る。増強物質は、細胞膜に存在するCFTRのゲーティング活性を向上させる化合物である。粘液の増粘、流体制御の不良、粘液クリアランスの不全、又は炎症及び組織破壊を引き起こす管のブロックに関与するいずれの疾患も、増強物質の対象になり得る。したがって、CFTRの増強物質として作用する新規な小分子には、治療の重要な必要性が存在する。
嚢胞性線維症に加えて、CFTR関連疾患、又はCFTR活性の調節から利益を得られる他の疾患は、喘息、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、便秘、糖尿病、ドライアイ疾患、膵炎、鼻副鼻腔炎及びシェーグレン症候群を含むが、それらに限定されない。
[発明の概要]
本発明の第1態様の第1実施形態は、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
Figure 0007150721000001
[式中、
Yは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは、任意選択で、それぞれがハロゲン、C~Cアルキル及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
Zは、任意選択で、1~3個のハロゲンで置換されているフェニルであり、
1a及びR1bは、-H、-OH、ハロゲン、
意選択で、それぞれがハロゲン、-OH、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、並びにそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C アルキル
意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C シクロアルキル、並びに
それぞれがN、O及びS(O) からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキル、ここで、4~7員環ヘテロシクロアルキルは、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている
からなる群からそれぞれ独立して選択され、又は
1a及びR1bは、それらがつながっている炭素と一緒になって、C~Cシクロアルキル、若しくはそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルを形成し、C~Cシクロアルキル、若しくは4~7員環ヘテロシクロアルキルは、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
nは、それぞれの存在につき、独立して、0、1又は2である。]
本発明の第1態様の第2実施形態は、R1a及びR1bの一方がC~Cアルキルであり、他方が-Hである、第1実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第1態様の第3実施形態は、部分Y-Zが、
Figure 0007150721000002

からなる群から選択される、第2実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第1態様の第4実施形態は、Zが、任意選択で、1つ又は2つのフルオロ又はクロロで置換されているフェニルである、第3実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第1実施形態は、式IIの化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
Figure 0007150721000003
[式中、
Wは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~6員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは、任意選択で、1~3つのRで置換されており、
Yは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは、任意選択で、それぞれがハロゲン、C~Cアルキル及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
Zは、C~Cアルキル又はフェニルであり、フェニルは、任意選択で、1~3個のハロゲンで置換されており、
1a及びR1bは、-H、-OH、ハロゲン、
意選択で、それぞれがハロゲン、-OH、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、並びにN、O及びS(O)からなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C アルキル、
意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C シクロアルキル、並びに
意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、4~7員環ヘテロシクロアルキル
からなる群からそれぞれ独立して選択され、又は、
1a及びR1bは、それらがつながっている炭素と一緒になって、C~Cシクロアルキル、若しくはそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルを形成し、C~Cシクロアルキル、若しくは4~7員環ヘテロシクロアルキルは、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
は、-H、-CN、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から選択され、
は、それぞれの存在につき、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択され、
nは、それぞれの存在につき、独立して、0、1又は2である。]
本発明の第2態様の第2実施形態は、Wが、ピリミジニル又はピラジニルであり、ピリミジニル又はピラジニルが、任意選択で、1、2又は3つのRで置換されている、本発明の第2態様の第1実施形態の化合物である。
本発明の第2態様の第3実施形態は、部分Y-Zが、
Figure 0007150721000004

からなる群から選択される、本発明の第2態様の第1実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第3態様の第1実施形態は、式IIIの化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
Figure 0007150721000005
[式中、
Wは、フェニル、並びにそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~6員環ヘテロアリールからなる群から選択され、該フェニル及び該ヘテロアリールは、任意選択で、1~3つのRで置換されており、
Yは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは、任意選択で、それぞれがハロゲン、C~Cアルキル及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
Zは、C~Cアルキル又はフェニルであり、フェニルは、任意選択で、1~3個のハロゲンで置換されており、
1a及びR1bは、-H、-OH、ハロゲン、
意選択で、それぞれがハロゲン、-OH、C~Cアルキオキシ、C~Cシクロアルキル、並びにそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C アルキル、
意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C シクロアルキル、並びに
意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、4~7員環ヘテロシクロアルキル
からなる群からそれぞれ独立して選択され、又は、
1a及びR1bは、それらがつながっている炭素と一緒になって、C~Cシクロアルキル、若しくはそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルを形成し、C~Cシクロアルキル、若しくは、4~7員環ヘテロシクロアルキルは、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
は、それぞれの存在につき、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択され、
nは、それぞれの存在につき、独立して、0、1又は2である。]
本発明の第3態様の第2実施形態は、Wが、任意選択で、1つ又は2つのハロで置換されているフェニルである、本発明の第3態様の第1実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第3態様の第3実施形態は、化合物が、5-(4-クロロフェニル)-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミンである、本発明の第3態様の第2実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第1態様の第5実施形態は、
1-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、
1-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン及び
1-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
からなる群から選択される、本発明の第1態様の第1実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第4実施形態は、
7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-(4-メトキシピリミジン-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1S)-1-[1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル及び
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
からなる群から選択される、本発明の第2態様の第1実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第5実施形態は、
7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-(4-メトキシピリミジン-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
7-{(1S)-1-[1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル及び
4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
からなる群から選択される、本発明の第2態様の第1実施形態の化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第1態様の第6実施形態は、化合物1-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第6実施形態は、化合物4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第7実施形態は、化合物4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第8実施形態は、化合物4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第2態様の第9実施形態は、化合物4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第4態様の第1実施形態は、その処置を必要とする患者において、嚢胞性線維症、喘息、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、便秘、糖尿病、ドライアイ疾患、膵炎、鼻副鼻腔炎又はシェーグレン症候群を処置する方法であって、方法は、第1態様の第1から第6実施形態のいずれか1つ、若しくは第2態様の第1から第9実施形態のいずれか1つ、若しくは第3態様の第1から第3実施形態のいずれか1つによる、治療有効量の化合物又は前記化合物の薬学的に許容できる塩を、その処置を必要とする患者に投与するステップを含む。
本発明の第4態様の第2実施形態は、その処置を必要とする患者において、嚢胞性線維症を処置するための方法であって、方法は、第1態様の第1から第6実施形態のいずれか1つ、若しくは第2態様の第1から第9実施形態のいずれか1つ、若しくは第3態様の第1から第3実施形態のいずれか1つによる、治療有効量の化合物又は前記化合物の薬学的に許容できる塩を、その処置を必要とする患者に投与するステップを含む。
本発明の第5態様の第1実施形態は、嚢胞性線維症の処置に使用するための、第1態様の第1から第6実施形態のいずれか1つ、若しくは第2態様の第1から第9実施形態のいずれか1つ、若しくは第3態様の第1から第3実施形態のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容できる塩である。
本発明の第6態様の第1実施形態は、第1態様の第1から第6実施形態のいずれか1つ、若しくは第2態様の第1から第9実施形態のいずれか1つ、若しくは第3態様の第1から第3実施形態のいずれか1つによる、治療有効量の化合物又はその薬学的に許容できる塩と共に、薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物である。
本発明の第6態様の第2実施形態は、1つ又は複数の追加の治療剤をさらに含む、第6態様の第1実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第3実施形態は、1つ又は複数の追加の治療剤が、CFTR増強物質、CFTR中和剤、上皮性ナトリウムチャネル(ENaC)阻害剤、CFTR増幅因子、CFTR安定剤、読み飛ばし剤(read-through agents)、オリゴヌクレオチドパッチ、オートファジー誘導物質及びプロテオスタシス調節剤からなる群から選択される、第6態様の第2実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第4実施形態は、CFTR増強物質が、それぞれの存在につき、VX-770(イバカフトル)、GLPG-1837、GLPG-2451、QBW-251、FDL-176、FDL-129、CTP656及びPTI-P271からなる群から選択される、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第5実施形態は、CFTR中和剤が、それぞれの存在につき、VX809(ルマカフトル)、VX-661(テザカフトル)、VX-983、VX-152、VX-440、VX-659、GLPG2737、P247-A、GLPG-2222、GLPG-2665、GLPG-2851、FDL-169及びPTIC1811からなる群から選択される、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第6実施形態は、上皮性ナトリウムチャネル(ENaC)阻害剤が、それぞれの存在につき、SPX-101、QBW-276及びVX-371からなる群から選択される、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第7実施形態は、CFTR増幅因子が、それぞれの存在につき、PTI-428及びPTI-130からなる群から選択される、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第8実施形態は、CFTR安定剤が、N-91115(カボソンスタット)である、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第9実施形態は、リードスルー剤が、アタルレン(PTC124)である、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第6態様の第10実施形態は、オートファジー誘導物質が、それぞれの存在につき、CX-4945、並びにシステアミン及び没食子酸エピガロカテキン(EGCG)の組合せからなる群から選択される、第6態様の第3実施形態の医薬組成物である。
本発明の第7態様の第1実施形態は、嚢胞性線維症の処置を必要とする患者において、それらの処置するための方法であって、それらの処置を必要とする患者に、第7態様の第1~第10実施形態のいずれか1つに記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法である。
本発明の第8態様の第1実施形態は、嚢胞性線維症の処置における使用のための、第8態様の第1~第10実施形態のいずれか1つに記載の医薬組成物である。
定義
「アルキル」という用語は、一実施形態では1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)の、直鎖又は分岐鎖の飽和ヒドロカルビル置換基(すなわち、炭化水素から水素を除去することにより得られる置換基)を指す。そのような置換基の例は、メチル、エチル、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル及びtert-ブチルを含む)、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどを含む。
「ハロアルキル」という用語は、アルキル上の少なくとも1つの水素が、ハロゲン原子で置き換えられているアルキルを指す。「C~Cハロアルキル」という用語は、1、2、3、4、5又は6個の水素原子が、ハロゲンにより置き換えられている、本明細書で定義されているC~Cアルキル基を指す。2個以上の水素原子が、ハロゲン原子で置き換えられているある実施形態では、ハロゲン原子は、互いにすべて同一である。2個以上の水素原子が、ハロゲン原子で置き換えられている他の実施形態では、ハロゲン原子は、互いにすべて同一ではない。ハロアキルの例は、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2-クロロ-3-フルオロペンチルなどを含む。
次いで、「アルコキシ」という用語は、一実施形態では1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)の、酸素原子に結合した直鎖又は分岐鎖の飽和ヒドロカルビル置換基(すなわち、炭化水素から水素を除去することにより得られる置換基)を指す。そのような置換基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシ及びイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ及びtert-ブトキシを含む)、ペントキシなどを含む。
「シクロアルキル」という用語は、飽和炭素環式分子から水素原子を除去することにより得られ、特定の数の炭素原子を有する炭素環式置換基を指す。一実施形態では、シクロアルキル置換基は、3~7個の炭素原子を有する(すなわち、C~Cシクロアルキル)。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを含む。「シクロアルキル」という用語は、単、二及び三環式飽和炭素環、並びに架橋及び縮合環炭素環、並びにスピロ縮合環系を含む。
続いて本明細書で使用されている、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、特定されているヘテロ原子N、O又はS(O)を含有する単環式環系を指す。「ヘテロシクロアルキル」という用語は、指定の数の環原子を含有する飽和、又は部分的飽和環構造から水素を除去することにより得られる置換基を指し、環原子の少なくとも1個は、ヘテロ原子(すなわち酸素、窒素又は硫黄)であり、残りの環原子は、炭素、酸素、窒素及び硫黄からなる群から独立して選択される。続いてヘテロシクロアルキル置換基が基又は置換基で置換されている場合、基又は置換基は、必要に応じて、窒素ヘテロ原子に結合していてもよく、又は環炭素原子に結合していてもよい。いくつかの例において、1個又は複数のヘテロ原子を含有する環式置換基(すなわち、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル)の原子の数は、接頭辞「x~y員環の」により指し示され、xは、置換基の環状部分を形成する原子の最小数であり、yは最大数である。したがって、例えば、「4~7員環ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロシクロアルキルの環状部分において、1個又は複数のヘテロ原子を含む4~7個の原子を含有する、ヘテロシクロアルキルを指す。単一環の例は、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、アゼピニル、オキセピニル及びジアゼピニルを含むヘテロシクロアルキルである。
「ヘテロアリール」という用語は、特定の数の環原子を含有し、環原子の少なくとも1個がヘテロ原子(すなわち酸素、窒素又は硫黄)であり、残りの環原子が炭素、酸素、窒素及び硫黄からなる群から独立して選択される、芳香族環構造を指す。5~6員環ヘテロアリールは、5又は6個の環原子を有し、環原子の少なくとも1個がN、O又はS(O)である芳香族環系である。
ヘテロアリール置換基の例は、6員環置換基、例えばピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル及びピリダジニル、5員環置換基、例えばピロリル、チエニル、フラニル、トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,3-、1,2,4-、1,2,5-又は1,3,4-オキサジアゾリル及びイソチアゾリルを含む。ヘテロアリール置換基を有する基では、この基に結合しているヘテロアリール置換基の環原子は、少なくとも1つのヘテロ原子であってもよく、又は環炭素原子であってもよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同一の環に存在してもよく、又は環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環に存在してもよい。続いて同様に、ヘテロアリール置換基が基又は置換基で置換されている場合、基又は置換基は、少なくとも1個のヘテロ原子に結合していてもよく、又は、環炭素原子に結合していてもよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同一の環に存在していてもよく、又は、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環に存在していてもよい。「ヘテロアリール」という用語は、ピリジニルN-オキシド、及びピリジンN-オキシド環を含有する基も含む。
上で列挙されている基に由来する先述の基は、可能な場合は、C結合であっても、又はN結合であってもよい。例えば、ピロールに由来する基は、ピロール-1-イル(N結合)であっても、又はピロール-3-イル(C結合)であってもよい。さらに、イミダゾールに由来する基は、イミダゾール-1-イル(N結合)であっても、又はイミダゾール-2-イル(C結合)であってもよい。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、フルオロ(-Fとして描写され得る)、クロロ(-Clとして描写され得る)、ブロモ(-Brとして描写され得る)又はヨード(-Iとして描写され得る)を指す。
「水素」という用語は、水素置換基を指し、-Hとして描写され得る。
「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」という用語は、-OHを指す。炭素を保有し、1個又は複数のヒドロキシル置換基が結合している化合物は、例えば、アルコール、エノール及びフェノールを含む。
「フェニル」という用語は、水素原子を除去したベンゼンに由来するラジカル-Cを有する芳香族環を指す。フェニルは、より限定的には、5又は6員環のシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環に任意選択で縮合して、二環式化合物を形成できる。これらの二環式化合物の例は、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン、2,3-ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン、2,3-ジヒドロ-1H-インデン、イソインドリン及び2,3-ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシンを含む。
置換基が、基から「独立して選択される」と記載されている場合、置換基の各例は、他のものとは独立して選択される。したがって、各置換基は、同一であっても、又は他の置換基(複数可)と異なっていてもよい。
本明細書で使用されている、「式I(formula I)」、「式(I)(formula (I))」、「式(I)(Formula (I))」、「式I(Formula I)」、「式II(formula II)」、「式(II)(formula (II))」、「式(II)(Formula (II))」「式III(formula III)」、「式(III)(formula (III))」、「式(III)(Formula (III))」又は「式III(Formula III)」という用語は、「本発明の化合物(複数可)」を指し得る。そのような用語は、式Iの化合物のすべての形態を含み、それらの水和物、溶媒和物、異性体、結晶性及び非結晶性形態、同形体、多形体及び代謝産物を含むとも定義されている。例えば、本発明の化合物又はそれらの薬学的に許容できる塩は、非溶媒和及び溶媒和形態で存在し得る。溶媒又は水が緊密に結合している場合、複合体は、湿度とは無関係に、十分に定義されている化学量論を有することになる。しかし、溶媒又は水が弱く結合している場合、チャネル溶媒和物及び吸湿性化合物のように、水/溶媒含有量は、湿度及び乾燥条件に左右されることになる。そのようなケースでは、非化学量論性が基準となる。
本発明の化合物は、クラスレート又は他の複合体として存在し得る。複合体、例えばクラスレート、薬物及び宿主が化学量論量、又は非化学量論量で存在する薬物宿主包接複合体は、本発明の範囲内に含まれる。化学量論量又は非化学量論量で存在し得る、2つ以上の有機及び/又は無機成分を含有する本発明の化合物の複合体も含まれる。生じた複合体は、イオン化されていても、部分的にイオン化されていても、又はイオン化されていてなくてもよい。そのような複合体の概説に関しては、J. Pharm. Sci., 64(8), 1269-1288, Haleblian, J.K. (1975年8月)を参照されたい。
本発明の化合物は、不斉炭素原子を有し得る。本発明の化合物の炭素-炭素結合は、本明細書では、実線(
Figure 0007150721000006

)、実線の楔形(
Figure 0007150721000007

)又は点線の楔形(
Figure 0007150721000008

)を使用して描写されていることがある。不斉炭素原子への結合を描写する実線の使用は、その炭素原子においてすべての考えられる立体異性体(例えば、特定の鏡像異性体、ラセミ混合物など)が含まれることを指し示すものとする。不斉炭素原子への結合を描写する実線又は点線の楔形のいずれの使用も、示されている立体異性体のみが含まれることを意味すると指し示すものとする。式I、II又はIIIの化合物が、1個超の不斉炭素原子を含有できることも考えられる。そのような化合物において、不斉炭素原子への結合を描写する実線の使用は、すべての考えられる立体異性体が含まれることを意味すると指し示すものとする。例えば、特に明記しない限り、式I、II又はIIIの化合物は、鏡像異性体及びジアステレオ異性体として、又はラセミ化合物及びその混合物として存在できることが意図される。式I、II又はIIIの化合物における1個又は複数の不斉炭素原子への結合を描写する実線の使用、及び、同一の化合物における不斉炭素原子への結合を描写する実線又は点線の楔形の使用は、ジアステレオ異性体の混合物が存在することを指し示すものとする。
式I、II又はIIIの立体異性体は、cis及びtrans異性体、光学異性体、例えばR及びS鏡像異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体、回転異性体、配座異性体及び、1種超のタイプの異性を呈する化合物を含む本発明の化合物の互変異性体、並びにそれらの混合物(例えば、ラセミ化合物及びジアステレオ異性体の対)を含む。対イオンが光学活性、例えば、D-乳酸若しくはL-リジン、又はラセミ、例えば、DL-タルトレート若しくはDL-アルギニンである酸付加塩又は塩基付加塩も含まれる。
任意のラセミ化合物が結晶化する場合、2つの異なるタイプの結晶が考えられる。第1のタイプは、両方の鏡像異性体を等モル量で含有する均一な1つの形態の結晶が生じる、上で言及されているラセミ化合物(真性ラセミ化合物)である。第2のタイプは、2つの結晶形態が、それぞれ単一の鏡像異性体を含み、等モル量で生成されるラセミ混合物又は集合体である。
本発明は、本発明の化合物の互変異性型を含む。構造異性体が、低エネルギーバリアを介して相互互換性である場合、互変異性体(tautomeric isomerism)(「互変異性(tautomerism)」)が発生し得る。これは、例えば、イミノ、ケト又はオキシム基を含有する本発明の化合物では、プロトン互変異性の形態をとり得、又は、芳香族部分を含有する化合物では、いわゆる原子価互変異性の形態をとり得る。したがって、単一化合物は、1種超のタイプの異性を呈し得ることになる。固体及び液体形態での互変異性体の様々な割合は、分子上の様々な置換基、並びに化合物を単離するために使用される特定の結晶化技術に左右される。
本発明の化合物により示される潜在的互変異性のタイプの例は、ヒドロキシピリジン⇔ピリドン、アミド⇔ヒドロキシル-イミン及びケト⇔エノール互変異性
Figure 0007150721000009

を含む。
本発明の化合物は、無機又は有機酸に由来する塩の形態で使用され得る。特定の化合物に応じて、化合物の塩は、塩の物理的特性のうちの1つ又は複数、例えば、様々な温度及び湿度における医薬としての安定性の向上、又は水若しくは油中における望ましい溶解度のため、有利になり得る。いくつかの例において、化合物の塩は、化合物の単離、精製及び/又は溶解における助剤としても使用できる。塩は、患者に投与される(例えば、in vitroで使用される状態とは対照的に)ように意図されている場合、塩は、好ましくは薬学的に許容できる。「薬学的に許容できる塩」という用語は、式I、II又はIIIの化合物と、ヒトが摂取するのに適していると一般的に考えられているアニオンの酸、又は、ヒトが摂取するのに適していると一般的に考えられているカチオンの塩基を合わせることにより調製される塩を指す。薬学的に許容できる塩は、親化合物と比較して水溶解度が高いため、本発明の方法の生成物として特に有用である。薬における使用に関して、本発明の化合物の塩は、非毒性の「薬学的に許容できる塩」である。「薬学的に許容できる塩」という用語に包含される塩は、一般的に、遊離塩基と適切な有機酸又は無機酸を反応させることにより調製される、本発明の化合物の非毒性塩を指す。
適切な薬学的に許容できる、本発明の化合物の酸付加塩は、可能であれば、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ホウ酸、ホウフッ化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、炭酸、スルホン酸及び硫酸)に由来するもの、並びに有機酸(例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イソチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、コハク酸、トルエンスルホン酸、酒石酸、及びトリフルオロ酢酸)に由来するものを含む。適切な有機酸は、一般的に、例えば、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、ヘテロ環式、カルボン酸及びスルホンの分類の有機酸を含む。適切な有機酸の具体例は、酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、ジグルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、ステアリン酸、サリチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、トルエンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、スファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、p-ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸、ガラクツロン酸、アジピン酸、アルギン酸、酪酸、樟脳酸、樟脳スルホン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシル硫酸、グリコヘプタン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、2-ナフタレスルホン酸、シュウ酸、パルモ酸、ペクチン酸、3-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、チオシアン酸及びウンデカン酸を含む。
さらに、本発明の化合物が、酸性部分を抱える場合、それらの薬学的に許容できる適切な塩は、アルカリ金属塩、すなわち、ナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩、及び適切な有機リガンドで形成される塩、例えば、四級アンモニウム塩を含み得る。別の実施形態では、塩基性塩は、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リジン、メグルミン、オラミン、トロメタミン及び亜鉛塩を含む非毒性塩を形成する塩基から形成される。
有機塩は、第2級、第3級又は第4級アミン塩、例えばトロメタミン、ジエチルアミン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N-メチルグルカミン)及びプロカインから作られ得る。塩基性窒素含有基は、作用剤、例えば低級アルキル(C~C)ハロゲン化物(例えば塩化、臭化及びヨウ化メチル、エチル、プロピル及びブチル)、硫酸ジアルキル(すなわち、ジメチル、ジエチル、ジブチル及び硫酸ジアミル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化、臭化及びヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリル)、アリールアルキルハロゲン化物(例えば、臭化ベンジル及びフェネチル)などで四級化され得る。
一実施形態では、酸及び塩基のヘミ塩、例えばヘミ硫酸塩及びヘミカルシウム塩も形成され得る。
本発明の化合物のいわゆる「プロドラッグ」も、本発明の範囲内である。したがって、体内に、又は体表面上に投与された際に、薬理学的活性が自らにはほとんどない、又はないことがある本発明の化合物のある誘導体は、例えば、加水分解により、望ましい活性を有する本発明の化合物に変換され得る。そのような誘導体は、「プロドラッグ」と呼ばれる。プロドラッグの使用に関するさらなる情報は、「Pro-drugs as Novel Delivery Systems」,Vol.14, ACS Symposium Series (T. Higuchi and V. Stella, Eds.), AmericanChemical Society, 1975, Washington, D.C.並びに「BioreversibleCarriers in Drug Design」, Pergamon Press, 1987 (E.B. Roche,Ed.) American Pharmaceutical Associationで見出される。本発明によるプロドラッグは、例えば、式I、II及びIIIのいずれかの化合物に存在する適切な官能基を、例えばBundgaard, H. 1985, Design of Prodrugs. New York, Elsevierに記載されている「前部分」として当業者に公知の特定部分と、置き換えることにより生成され得る。
本発明は、1個又は複数の原子が、自然において通常見出される原子質量又は質量数と異なる原子質量又は質量数を有する原子により置き換えられていることを除いて式Iで列挙されているものと同一である、同位体標識化合物も含む。本発明の化合物中に組み込むことができる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素及び塩素の同位体、例えばH、H、13C、11C、14C、15N、180、170、32P、35S、18F及び36Clをそれぞれ含む。前述の同位体及び/又は他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物、それらのプロドラッグ、及び前記化合物又は前記プロドラッグの薬学的に許容できる塩は、本発明の範囲内である。本発明の、ある同位体標識化合物、例えば放射性同位体、例えばH及び14Cが組み込まれているものは、薬物及び/又は基質の組織分布アッセイに有用である。トリチウム化した、すなわちH、及び炭素-14、すなわち14Cの同位体は、調製の容易さ及び検出性に関して特に好ましい。さらに、より重い同位体、例えば重水素、すなわち、Hでの置換は、代謝安定性が高まる、例えばin vivo半減期が延長する、又は必要用量が減少することに起因するある治療利点が得られ、したがって、一部の状況においては好ましいことがある。本発明の式I、II又はIIIの同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、一般的に、同位体標識されていない試薬を容易に利用できる同位体標識試薬に置き換えて、以下のスキーム及び/又は実施例、及び調製物において開示されている手順で実行することにより調製され得る。
[発明の詳細な説明]
典型的には、本発明の化合物は、本明細書に記載されている状態の処置に有効な量で投与される。本発明の化合物は、医薬組成物の形態で、任意の適切な経路により、そのような経路に適合するように、また、意図されている処置に有効な用量で投与される。医学的状態の進展を処置するのに必要とされる治療的有効量の化合物は、医薬業界で知られた前臨床的及び臨床的アプローチを使用して、当業者により容易に確かめられる。
本明細書で使用されている「処置すること」という用語は、別段指示がない限り、進展を無効にする、軽減する、阻害する、あるいは、そのような用語が適用される障害若しくは状態、又はそのような障害又は状態の1つ又は複数の症状を防止することを意味する。本明細書で使用されている「処置」という用語は、別段指示がない限り、すぐ上で定義されている「処置すること」のような処置の実行を指す。「処置すること」という用語は、対象のアジュバント及びネオアジュバント処置も含む。本発明の化合物は、経口的に投与され得る。経口投与は、化合物が胃腸管に入る嚥下を伴ってもよく、又は、口腔から血流に直接入る化合物により用いられ得るバッカル若しくは舌下投与を伴ってもよい。
別の実施形態では、本発明の化合物は、血流中、筋肉内、又は内臓器官中に直接投与することもできる。非経口投与の適切な手立ては、静脈内の、動脈内、腹腔内、髄腔内、心室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内及び皮下投与を含む。非経口投与の適切なデバイスは、針(マイクロニードルを含む)付き注射器、無針注射器及び注入技術を含む。別の実施形態では、本発明の化合物は、皮膚又は粘膜に局所的に、すなわち、皮膚に、又は経皮的に投与することもできる。別の実施形態では、本発明の化合物は、鼻腔内に、又は吸入により投与することもできる。別の実施形態では、本発明の化合物は、直腸又は経膣投与することもできる。別の実施形態では、本発明の化合物は、眼又は耳に直接投与することもできる。
化合物及び/又は化合物を含有する組成物の投与計画は、患者の年齢、体重、性別及び医学的状態、状態の重症度、投与経路並びに用いられる具体的な化合物の活性を含む多彩な要因に基づく。したがって、投与計画は幅広く変化し得る。1日につき体重1キログラム当たり約0.01mgから約100mgの規模の投与量レベルは、上で指し示されている状態の処置において有用である。一実施形態では、本発明の化合物の一日用量の合計(単回又は分割投与で投与される)は、典型的には、約0.01から約100mg/kgである。別の実施形態では、本発明の化合物の一日用量の合計は、約0.1から約50mg/kgであり、別の実施形態では、約0.5から約30mg/kg(すなわち、体重1kg当たり本発明の化合物1mg)である。一実施形態では、投与間隔は、0.01~10mg/kg/日である。別の実施形態では、投与間隔は、0.1~1.0mg/kg/日である。用量単位の組成物は、一日用量を構成する量又はその約数の量を含有し得る。多くの例では、化合物の投与は、1日に複数回(典型的には4回以下)繰り返される。1日当たり複数回の投与は、典型的には、一日用量の合計を必要に応じて増加させるために使用できる。
経口投与に関しては、組成物は、約0.01mgから約500mgの活性成分、又は別の実施形態では、約1mgから約100mgの活性成分を含有する錠剤の形態で得られる。静脈内投与は、定速注入中に約0.1~約10mg/kg/分の範囲になり得る。
本発明による適切な対象は、哺乳類対象を含む。本発明による哺乳動物は、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、げっ歯類、ウサギ、霊長類などを含むが、それらに限定されず、子宮内の哺乳動物を包含する。一実施形態では、ヒトは適切な対象である。ヒト対象は、いずれの性別であってもよく、いずれの発達段階であってもよい。
別の実施形態では、本発明は、本明細書で列挙されている状態を、処置する医薬を調製するための、1つ又は複数の本発明の化合物の使用を含む。
上で言及されている状態を処置するために、本発明の化合物は、化合物そのものとして投与できる。あるいは、薬学的に許容できる塩は、親化合物と比較して水溶解度が高いため、医療用途に適している。
別の実施形態では、本発明は、医薬組成物を含む。そのような医薬組成物は、薬学的に許容できる担体と共に提示される本発明の化合物を含む。担体は、固体、液体、又はその両方であってもよく、単位用量組成物、例えば、活性化合物の重量に対して0.05%~95%を含有できる錠剤として化合物と製剤できる。本発明の化合物は、標的化可能な薬物担体として、適切なポリマーとカップリングできる。他の薬理学的活性物質も存在できる。
本発明の化合物は、任意の適切な経路により、そのような経路に適合するように、また、意図されている処置に有効な用量で、好ましくは医薬組成物の形態で投与され得る。活性化合物及び組成物は、例えば、経口、直腸、非経口又は局所投与され得る。
固体剤形の経口投与は、例えば、個別の単位、例えば、所定量の少なくとも1つの本発明の化合物をそれぞれ含有するハード又はソフトカプセル剤、丸剤、カシェ剤、ロゼンジ剤又は錠剤で提示され得る。
別の実施形態では、経口投与は、散剤又は粒剤形態であってもよい。別の実施形態では、経口投与は、噴霧乾燥分散体であってもよい。別の実施形態では、経口投与形態は、舌下、例えばロゼンジ剤であってもよい。そのような固体剤形では、式I、II又はIIIの化合物は、普通、1つ又は複数のアジュバントと組み合わせられる。そのようなカプセル剤又は錠剤は、徐放性製剤を含有し得る。カプセル剤、錠剤及び丸剤のケースでは、剤形は、緩衝剤も含み得、又は腸溶コーティングでも調製され得る。
別の実施形態では、経口投与は、液体剤形であってもよい。経口投与のための液体剤形は、例えば、当業界で一般的に使用される不活性希釈剤(例えば水)を含有する、薬学的に許容できるエマルション剤、液剤、懸濁液剤、シロップ剤及びエリキシル剤を含む。そのような組成物は、アジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、香味料(例えば甘味剤)及び/又は芳香剤も含み得る。
別の実施形態では、本発明は、非経口剤形を含む。「非経口投与」は、例えば、皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、胸骨内注射及び注入含む。注射可能な調製物(例えば、無菌注射可能な水性又は油性懸濁液)は、適切な分散剤又は湿潤剤、及び懸濁剤を使用して公知の技術に従って製剤され得る。
別の実施形態では、本発明は、局所剤形を含む。「局所投与」は、例えば、例として経皮パッチ又はイオントフォレシスデバイスによる経皮投与、眼内投与、又は鼻腔内若しくは吸入投与を含む。局所投与用組成物は、例えば、局所ゲル剤、スプレー剤、軟膏剤及びクリーム剤も含む。局所製剤は、皮膚又は他の患部を介した活性成分の吸収又は浸透を向上させる化合物を含み得る。本発明の化合物が経皮デバイスにより投与される場合、投与はレザバー及び多孔質膜タイプ又は固体マトリックス種類のパッチを使用して達成される。
この目的のための典型的な製剤は、ゲル剤、ヒドロゲル剤、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、散布剤、包帯剤、フォーム剤、フィルム剤、皮膚パッチ剤、ウエハ、インプラント、スポンジ剤、ファイバー剤、絆創膏剤及びマイクロエマルション剤を含む。リポソームも使用できる。典型的な担体は、アルコール、水、ミネラル油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールを含む。透過増強剤を組み込んでもよく、例えば、J. Pharm. Sci., 88(10), 955-958, Finnin and Morgan(1999年10月)を参照されたい。
眼への局所投与に適している製剤は、例えば、本発明の化合物が適切な担体中に溶解又は懸濁している点眼薬を含む。眼又は耳の投与に適している典型的な製剤は、等張性のpH調節した無菌生理食塩水中の微粒子化した懸濁液又は溶液の液滴の形態であり得る。眼又は耳の投与に適しているに適している他の製剤は、軟膏剤、生分解性(例えば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)及び非生分解性(例えばシリコーン)インプラント、ウエハ、レンズ及び微粒子又は小胞系、例えば、ニオソーム又はリポソームを含む。ポリマー、例えば、架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロース系ポリマー、例として(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース若しくはメチルセルロース、又はヘテロ多糖ポリマー、例としてゲランガムは、防腐剤、例えば塩化ベンザルコニウムと共に組み込んでもよい。そのような製剤は、イオントフォレシスによっても送達され得る。
鼻腔内投与又は吸入による投与に関して、本発明の活性化合物は、溶液又は懸濁液の形態で、患者により押し出される、若しくは噴出されるポンプスプレー容器から都合よく送達される、あるいはエアロゾルスプレーとして、適切な噴射剤を使用して加圧容器又はネブライザから送達される。鼻腔内投与に適している製剤は、典型的には、乾燥粉末吸入具から乾燥粉末の形態(単体で、例えば、ラクトースとの乾燥ブレンドにおける混合物として、又は、例えば、リン脂質、例としてホスファチジルコリンと混合される混合成分粒子として)で投与され、又は、適切な噴射剤、例えば1,1,1,2-テトラフルオロエタン又は1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパンの使用の有無を問わず加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザ(好ましくは微細なミストを生じるために電気流体力学を使用するアトマイザ)、若しくはネブライザから、エアロゾルスプレーとして投与される。鼻腔内使用に関して、散剤は、生体接着剤、例えば、キトサン又はシクロデキストリンを含み得る。
別の実施形態では、本発明は、直腸剤形を含む。そのような直腸剤形は、例えば坐剤の形態であってもよい。ココアバターは、昔からの坐剤ベースであるが、必要に応じて、様々な代用物を使用してもよい。
医薬品業界で公知の他の担体材料及び投与様式も、使用できる。本発明の医薬組成物は、任意の周知の薬学技術、例えば有効な製剤及び投与手順により調製され得る。有効な製剤及び投与手順に関する上の問題は、当業界で周知であり、標準的な教科書に記載されている。薬物の製剤は、例えば、Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, MackPublishing Co., Easton, Pennsylvania, 1975, Lieberman Ed., PharmaceuticalDosage Forms, Marcel Dekker, New York, N.Y., 1980及びKibbeet al. Eds., Handbook of Pharmaceutical Excipients (3rd ed.), AmericanPharmaceutical Association, 2000で論じられている。
本発明の化合物は、様々な状態又は疾患状態の処置において、単体で、又は他の治療剤と組み合わせて使用できる。本発明の化合物(複数可)及び他の治療剤(複数可)は、同時に(同一の剤形で、又は別の剤形で)又は連続して投与され得る。
2つ以上の化合物は、同時に、平行して、又は連続して投与され得る。さらに、同時投与は、投与する前に化合物を混合することにより、又は、化合物を同一時点で、ただし異なる解剖学的部位に投与する、若しくは異なる投与経路を使用することにより、実行され得る。
「平行投与」、「共投与」、「同時投与」及び「同時に投与される」という語句は、化合物が組み合わせて投与されることを意味する。
本発明は、式I、II又はIIIで示されているCFTR増強物質化合物、及び1つ又は複数の追加の医薬活性剤(複数可)の組合せの使用を含む。活性剤の組合せが投与される場合、次いで、これらは、別の剤形で、又は単一の剤形として組み合わせて、連続して又は同時に投与される。したがって、本発明は、一定量の(a)式I、II又はIIIの化合物、又は化合物の薬学的に許容できる塩を含む第1の作用剤、(b)第2の医薬活性剤、(c)任意選択で第3の医薬活性剤及び(d)薬学的に許容できる担体、ビヒクル又は希釈剤を含む医薬組成物も含む。
様々な医薬活性剤は、処置される疾患、障害又は状態に応じて、式I、II又はIIIの化合物と共に使用するために選択され得る。例えば、嚢胞性線維症の処置に使用するための医薬組成物は、式I、II又はIIIの化合物又はその薬学的に許容できる塩を、1つ又は複数の作用剤、例えばCFTR調節剤、例として別のCFTR増強物質、CAL(CFTR関連リガンド)阻害剤、CFTR生成中和剤若しくはリードスルー剤を含むCFTR中和剤、CFTR-Dab2(不能ホモログ2)阻害剤を含むCFTR安定剤、又はCFTR増幅因子;上皮ナトリウムチャネル(ENaC)阻害剤/ブロッカー;オリゴヌクレオチドパッチ;オートファジー誘導物質;ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤を含むプロテオスタシス調節剤;あるいは支持療法、例えば粘液溶解薬、気管支拡張剤、抗生物質、抗感染症薬、抗炎症剤、抗コリン作用薬、肥満細胞安定剤、副腎皮質ステロイド、栄養剤又は酵素置換と共に含み得る。
組合せは、特定の分類の作用剤から1つ超の作用剤、例えば、式I、II又はIIIの化合物と、2つ以上のCFTR中和剤の組合せを含み得る。式I、II又はIIIの化合物及びその組成物と組み合わせて使用され得る医薬活性剤は、以下を含むが、それに限定されない。
(i)CFTR増強物質、例えばVX-770(イバカフトル)、GLPG-1837、GLPG-2451、QBW-251、GLPG-3067、FDL-129、CTP-656、FDL-176、PTI-P271及びCTP-656、
(ii)CFTR中和剤、例えばVX-809(ルマカフトル)、VX-661(テザカフトル)、VX-983、VX-152、VX-440、VX-659、GLPG-2737、P247-A、FDL-169、FDL-304、GLPG-2222、GLPG-2665、GLPG-2851、PTI-C1811、NU-001及びNU-002
(iii)CFTR増幅因子、例えばPTI-428及びPTI-130
(iv)リードスルー剤、例えばアタルレン
(v)CFTR安定剤、例えばN91115(カボソンスタット、S-ニトロソグルタチオンレダクターゼ「GSNOR」阻害剤)
(vi)上皮ナトリウムチャネル(ENaC)阻害剤、例えばSPX-101、QBW-276及びVX-371、
(vii)オリゴヌクレオチドパッチ、例えばQR-010
(viii)オートファジー誘導物質、例えばCX-4945、システアミン及び没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、シスタミン及びラパマイシンの組合せ
(ix)プロテオスタシス調節剤、例えば、4-フェニル酪酸(4-PBA)を含むヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤
(x)支持治療法、例えばアルブテロール、サルメテロール、シプロフロキサシン、フルチカゾン、プレドニゾン、イプラトロピウム臭化物、リパーゼ、プロテアーゼ及びアミラーゼ。
本発明は、上記の処置方法を行う際に、使用に適しているキットをさらに含む。一実施形態では、本発明の方法を実行するのに十分な量の、本発明の化合物のうちの1つ又は複数を1つ又は複数の追加の治療剤と任意選択で組み合わせて含む第1の剤形及び投与のための容器を含む。別の実施形態では、本発明のキットは、1つ又は複数の本発明の化合物を、任意選択で、1つ又は複数の追加の治療剤と共に含む。
一般的な合成スキーム
本発明の化合物は、類似した構造の化合物を調製するために、当業界で公知の任意の方法により調製され得る。特に、本発明の化合物は、後続するスキームの言及により、又は、実施例に記載されている特定の方法、又はいずれかに同様のプロセスにより説明される手順により調製され得る。
当業者は、後続するスキームに記載されている実験条件は、示されている変換に影響を与えるために適切な条件の例示であること、及び、式(I)の化合物を調製するために用いられる厳密な条件を変化させるのが必須に、又は望ましくなり得ることを認識する。本発明の所望の化合物を得るために、スキームに記載されているものとは異なる順番の変換を実行する、若しくは変換のうちの1つ又は複数を変更するのが必須に、又は望ましくなり得ることが、さらに認識される。
式I、II又はIIIの誘導体はいずれも、以下で提示されている一般的な方法に記載されている手順により、又はそれらの常套的な改良により調製され得る。本発明は、式I、II又はIIIの誘導体を調製するためのこれらのプロセスのうちのいずれか1つ又は複数、それに加えて、調製に使用される任意の新規な中間体も包含する。当業者は、以下の反応が、熱的に又はマイクロ波照射下で加熱され得ることを認識する。
実施例及び調製物で言及されているものを含む以下の経路は、式I、II又はIIIの化合物を合成する方法を例証する。当業者は、本発明の化合物及びその中間体は、本明細書に具体的に記載されているもの以外の方法、例えば本明細書に記載されている方法の翻案により、例えば当業界で公知の方法によりでも作ることができることを認識する。合成、官能基の相互変換、保護基の使用などの適切な手引きは、例えば、「Comprehensive Organic Transformations」RCLarock, VCH Publishers Inc.(1989年)、Advanced Organic Chemistry」by J. March, WileyInterscience(1985年)、「DesigningOrganic Synthesis」S Warren, Wiley Interscience(1978年)、「Organic Synthesis - TheDisconnection Approach」S Warren, Wiley Interscience(1982年)、「Guidebook to Organic Synthesis」RK Mackie及びDM Smith, Longman(1982年)、「Protective Groups in OrganicSynthesis」TW Greene及びPGM Wuts, JohnWiley及びSons, Inc.(1999年)、並びに「Protecting Groups」PJ Kocienski、Georg Thieme Verlag(1994年)、並びに前記標準的著作物のいずれかの最新版である。
さらに、当業者は、本発明の化合物の合成におけるいずれかの段階で、望ましくない副反応を防止するために1つ又は複数の感受性基を保護するのが必須に、又は望ましくなり得ることを認識する。特に、アミノ又はカルボン酸基を保護するのが必須に、又は望ましくなり得る。本発明の化合物の調製において使用される保護基は、従来の手段で使用できる。例えば、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」Theodora W Greene及びPeter GM Wuts、第5版(John Wiley and Sons、2014年)に記載されているものを参照されたく、これは、参照により本明細書に組み込まれ、そのような基を除去する方法についても記載している。
以下の一般的な合成方法では、特記しない限り、置換基は、上の式(I)の化合物について上で定義されている通りである。溶媒の割合が示されている場合、割合は、特記しない限り体積比である。
本発明の化合物は、類似した構造の化合物を調製するための当業界で公知の任意の方法により調製され得る。特に、本発明の化合物は、後続するスキームについて記載されている手順により、又は実施例に記載されている特定の方法により、又はいずれかの同様のプロセスにより、調製され得る。
当業者は、後続するスキームに記載されている実験条件は、示されている変換に影響を与えるために適切な条件の例示であること、及び、式(I)の化合物を調製するために用いられる厳密な条件を変化させるのが必須に、又は望ましくなり得ることを認識する。
以下の一般的方法は、以下で示されている式(I)及び(II)及び(III)の化合物の調製を描写する。
Figure 0007150721000010
第1のプロセスによれば、式(IIC)の化合物(RがCNである式IIの化合物)は、スキーム1により例証されるように、式(IIA)及び(IIB、RがHalである式IIの化合物)の化合物から調製され得、Halは、クロロ、ブロモ又はヨード、好ましくはブロモである。
Figure 0007150721000011
スキーム1では、式(IIA)の化合物は、適切な温度、例えば0℃にて、適切な溶媒、例えばDCM又はDMF中において、適切なハロゲン化剤、例えばN-(Hal)スクシンイミド、好ましくはNBS(式中、Halがブロモである)で処理することにより、式(IIB)の化合物に変換される。当業者は、適切なハロゲン基、例えばBrを特異的に導入するための代替方法が、代替の試薬、溶媒及び温度を使用して遂行可能であることもわかっている。式(IIB)の化合物は、適切な温度にて、適切な溶媒、例えばDMF又はNMP中において、適切な触媒、例えばPd(dppf)Cl(又はPd(dba)とdppf)の存在下で、シアン化物、例えばZn(CN)、又はCuCNの適切な有機金属源で処理することにより、式(IIC)の化合物に変換される。当業者は、代替有機金属のカップリング方略が、代替のカップリングパートナー、金属及び溶媒の組合せを伴って使用できることもわかっている。式(IIB)の化合物は、上に記載したように調製され、単離されて、又はin situで、単離せずに、連続的反応方略で調製されて、式(IIC)の化合物を生じることは、当業者によりよく理解される。
第2のプロセスによれば、式(II)の化合物は、スキーム2により例証されるように、式(IID)、(IIE)及び(V)の化合物から調製され得、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 0007150721000012
スキーム2では、式(II)の化合物は、適切な有機金属のクロスカップリング反応、例えば、必要な場合はボロン酸又はエステルの形成が先行するSuzukiクロスカップリング反応を使用して、式(IIE)及び(V)の化合物から調製され得る。典型的なSuzukiクロスカップリング条件は、熱的に、又はマイクロ波照射下で上昇させた温度にて、ジオキサン水溶液中において、無機塩基の存在下で、適切なホスフィンリガンドを含有するパラジウム触媒を含む。好ましい条件は、室温から120℃にて、ジオキサン水溶液又はメタノール中における、Pd(OAc)、Pd(dppf)Cl又はPd(PPhと、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は炭酸カリウムを含む。必要な場合は、式(V)の化合物は、還流しながらの、ジオキサン中のPd(dppf)Cl及び酢酸カリウムと、ビスピナコラートジボロンと、式(XXXIII)(式中、HalはCl、Br又はIである)の化合物を含む、典型的なホウ素エステルの形成条件を使用して調製してもよい。式(IIE)の化合物は、適切な温度、例えば0℃から室温にて、適切な溶媒、例えばDCM中において、適切なハロゲン化反応、例えばNBS(Halがブロモである場合)を使用して、式(IID)の化合物から調製され得る。式(V)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
第3のプロセスによれば、式(III)の化合物は、スキーム3により例証されるように、式(IIIA)の化合物から調製され得、LGは、適切な脱離基、例えばOH又はHal(式中、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードである)である。
Figure 0007150721000013
スキーム3では、適切な官能基の相互変換反応、例えば、適切なハロゲン化反応、続いて適切なアミノ化反応を使用する2段階プロセスを使用して、式(III)の化合物は、式(IIIA)(式中、LGはOHである)の化合物から調製され得る。好ましい塩素化条件は、封管中において、0℃から70℃の適切な温度にて、適切な溶媒、例えばDCM中における、好ましくは70℃にてDCM中における、トリアゾール、オキシ塩化リン及び適切な塩基、例えばEtNでの式(IIIA)の化合物の処理を含む。式(IIIB)(式中、LG=Hal)の中間体化合物は、マイクロ波照射の有無を問わず、封管中において、適切な温度、例えば120℃にて、適切な時間、例えば1~18時間、ジオキサン中のアンモニア及び/又は適切な溶媒中の水酸化アンモニウム水溶液で処理することにより、式(III)の化合物に変換され得る。スキーム3で描写されている反応ステップは、個々に、又は単回の調製に組み合わせて、実行され得る。
第4のプロセスによれば、式(I)の化合物は、式(IA)、(IB)及び(IX)の化合物から、また、スキーム4により例証されるように調製され得、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 0007150721000014
スキーム4では、式(I)の化合物は、適切な有機金属のクロスカップリング反応、例えばSuzukiクロスカップリング反応を使用して示されている式(IB)の化合物及び2-トリフルオロメチルピリミジニルボロネートから調製され得る。典型的なSuzukiクロスカップリング条件は、熱的に、又はマイクロ波照射下で上昇させた温度にて、ジオキサン水溶液中において、無機塩基の存在下で、適切なホスフィンリガンドを含有するパラジウム触媒を含む。好ましい条件は、室温から120℃にて、ジオキサン水溶液又はメタノール中における、Pd(OAc)、Pd(dppf)Cl又はPd(PPhと、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は炭酸カリウムを含む。式(IB)の化合物は、室温から100℃の適切な温度にて、適切な溶媒、例えばDMF中において、適切な塩基、例えばCsCOの存在下で、式(IA)及び(IX)の化合物を使用した適切なアルキル化反応により調製され得る。式(IA)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
第5のプロセスによれば、式(IIA’)の化合物は、式(IIG)、(IIF)、(IID’’)、(IID’)、(IIE’)、(V)及び(XII)の化合物から、また、スキーム5により例証されるように調製され得、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 0007150721000015
スキーム5では、式(IIA’)の化合物は、スキーム2に記載されているものと類似した手段で、適切なハロゲン化、及び、有機金属のクロスカップリング反応、例えば、必要な場合はボロン酸又はエステルの形成が先行するSuzukiクロスカップリング反応を使用して、式(IID’)、(IIE’)及び(V)の化合物から調製され得る。式(IID’)の化合物は、適切な温度、例えば0℃から室温にて、1~18時間の適切な時間、適切な溶媒、例えばDCM中において、TFAの存在下で、適切な試薬、例えばEtSiHを使用して、式(IID’’)の化合物から調製され得る。あるいは、式(IID’’)の化合物は、式(IIF)の化合物及び適切なアルデヒド(XII)(式中、R1a=H)から調製され得る。式(IID’’)の化合物は、適切なアルキル化反応を使用して、式(XI)の化合物及び(XII)のアルデヒドから調製され得る。式(IIF)の化合物は、-30℃から室温の適切な温度にて、適切な溶媒、例えばTHF中において、適切な有機金属試薬、例えばGrignard試薬、例えばイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体を使用し、続いて式(XII)の適切なカルボニル化合物を添加して、適切なハロゲン-金属交換反応を行うことができる。式(IIF)の化合物は、適切な温度、例えば90℃にて、適切な時間、例えば2~18時間、式(IIG)の化合物及び過剰なジメチルホルムアミドジメチルアセタールから調製され得る。式(IIG)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
第6のプロセスによれば、式(IXA)及び(XII)の化合物は、式(XIII)及び(XIV)の化合物から、また、スキーム6により例証されるように調製され得る。
Figure 0007150721000016
スキーム6では、式(XIV)の化合物は、適切な溶媒、例えばTHF中において、適切な温度、例えば0℃から室温にて、式(XV)の適切な求核性炭素化合物、例えば適切なGrignard試薬(式中、MがMgであり、LがHalである)を使用して、式(XIII)の化合物から調製され得る。式(XII)の化合物は、適切な温度、例えば室温から還流温度にて、適切な溶媒、例えばDCM中において適切な試薬、例えばMnOを使用した酸化により、式(XIV)の化合物から調製され得る。式(IXA)の化合物は、適切な温度、例えば室温にて、適切な溶媒、例えばDCM中において、適切なハロゲン化試薬、例えば塩化チオニル(Hal=Cl)を使用して、式(XIV)の化合物から調製され得る。式(XIII)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
第7のプロセスによれば、式(IIA’’)の化合物(R1b=OHである式(II)の化合物)は、式(IID’’)、(IIE’’)及び(V)の化合物から、また、スキーム7に例証されるように調製され得、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 0007150721000017
スキーム7では、式(IIA’’)の化合物は、適切なハロゲン化、及び、有機金属のクロスカップリング反応、例えば、必要な場合はボロン酸又はエステルの形成が先行するSuzukiクロスカップリング反応を使用して、スキーム2における方法に類似した手段で、式(IID’’)、(IIE’’)及び(V)の化合物から調製され得る。
第8のプロセスによれば、式(IIIA’)の化合物は、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードであり、Rxは、スキーム8に例証されるように、式(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XIX)、(XX)、(XXI)及び(XXII)の化合物から調製され得、適切なアルキル基、例えばメチル又はエチルである。
Figure 0007150721000018
スキーム8では、式(IIIA’)の化合物は、封管中において、適切な温度、例えば130℃にて、マイクロ波照射下で、適切な時間、例えば2時間、式(XXII)の化合物、酢酸ホルムアミド及び酢酸ホルムアミジンを加熱することにより調製され得る。当業者は、ヘテロ環形成を導く適切な代替方法が存在することを認識する。式(XXII)の化合物は、適切な温度、例えば0℃から室温にて、適切な時間、例えば18時間、適切な溶媒、例えばDMF中において、適切な塩基、例えばLiHMDSの存在下で、式(XXI)の化合物及びO(ジフェニルホスフィニル)ヒドロキシルアミンから調製され得る。式(XXI)の化合物は、封管中において、適切な温度、例えば130℃にて、マイクロ波照射下で、酢酸中の式(XX)の化合物及び酢酸アンモニウムを加熱することにより調製され得る。式(XX)の化合物は、適切なアミド結合カップリング剤及び有機塩基の組合せにより媒介されるアミド結合の形成ステップを使用して、式(XVIII)及び(XIX)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、室温又は上昇温度にて、適切な溶媒、例えばDMF中において、HATUとNMMを含む。式(XVIII)の化合物は、適切な温度、例えば-70℃から-50℃にて、適切な溶媒、例えばTHF中において、適切な塩基、例えばKOBuの存在下で、続いて濃HClで処理して、式(XVI)及び(XVII)の化合物から調製され得る。式(XVI)、(XVII)及び(XIX)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
第9のプロセスによれば、式(IID’’’)の化合物は、式(XV)、(XXIII)、(XXIV)、(XXV)、(XXVI)、(XXVII)、(XXVIII)及び(XXIX)の化合物から、また、スキーム9に例証されるように調製され得、PGは、適切な窒素保護基(例えばBoc)である。
Figure 0007150721000019
スキーム9では、式(IID’’’)の化合物は、適切な温度、例えば0℃から室温にて、1~18時間の適切な時間、適切な溶媒、例えばDCM中において、TFAの存在下で、適切な試薬、例えばEtSiHを使用して、式(XXIX)の化合物から調製され得る。式(XXIX)の化合物は、適切な温度、例えば0℃から室温にて、適切な溶媒、例えばTHF中において、式(XV)の適切な求核性炭素化合物、例えば適切なGrignard試薬(式中、MはMgであり、LはHalである)を使用して、式(XXVIII)の化合物から調製され得る。式(XXVIII)の化合物は、適切な温度、例えば室温から還流温度にて、適切な溶媒、例えばDCM中において、適切な試薬、例えばMnOを使用した適切な酸化を使用して、式(XXVII)の化合物から調製され得る。式(XXVII)の化合物は、適切な温度、例えば室温にて、適切な溶媒、例えばトルエン及びBuOH中において、適切な塩基、例えばDIPEAの存在下で、式(XXV)及び(XXVI)の化合物から調製され得る。式(XXV)の化合物は、適切な温度、例えば0℃から室温にて、適切な非プロトン性溶媒、例えばTHF中の、式(XXIV)の化合物及び臭化エチルマグネシウムから調製され得る。式(XXIV)の化合物は、適切な温度、例えば室温にて、適切な溶媒、例えばDCM中において、DMAPの存在下で、式(XXIII)の化合物及び(Boc)Oから調製され得る。式(XV)、(XXIII)及び(XXVI)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
第10のプロセスによれば、式(I’)の化合物は、式(IA)、(XXX)、(XXXI)及び(IB’)の化合物、並びに2-トリフルオロメチルピリミジニルボロネートから、また、スキーム10に例証されるように調製され得、Halは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 0007150721000020
スキーム10では、式(I’)の化合物は、適切な有機金属のクロスカップリング反応、例えばSuzukiクロスカップリング反応を使用して、式(IB’)の化合物及び適切な2-トリフルオロメチルピリミジニルボロネートから調製され得る。典型的なSuzukiクロスカップリング条件は、熱的に、又はマイクロ波照射下で上昇させた温度にて、ジオキサン水溶液中において、無機塩基の存在下で、適切なホスフィンリガンドを含有するパラジウム触媒を含む。好ましい条件は、室温から120℃にて、ジオキサン水溶液又はメタノール中において、Pd(OAc)、Pd(dppf)Cl又はPd(PPhと炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又は炭酸カリウムを含む。式(IB’)の化合物は、適切な温度、例えば室温にて、適切な溶媒、例えばトルエン及びBuOH中において、適切な塩基、例えばDIPEAの存在下で、式(XXXI)及び(XXVI)の化合物から調製され得る。式(XXXI)の化合物は、適切な温度、例えば室温にて、適切な溶媒、例えばDMF中において、適切な塩基、例えばCsCOの存在下で、式(XXX)及び(IA)の化合物から調製され得る。式(IA)及び(XXVI)の化合物は、商業的に、又は本明細書に記載されている方法との類推により得られる。
1a及びR1bが異なる基であり(例えばR1aが(C~C)アルキルであり、R1bがHである)、キラル中心が存在する、先述の一般的方法のスキームすべてに記載されている化合物のケースでは、これらの化合物の(+)及び(-)-鏡像異性体の両方を得るために、個々の鏡像異性体は、適切な分離方法、例えばSFCクロマトグラフィーを使用して得られることが、当業者によりよく理解される。先述の一般的方法のスキームに記載されている化合物の個々の鏡像異性体は、上に記載したように調製及び単離されること、又は代替分離技術、例えば適切なキラル固定相を使用し、必要な鏡像異性体を単離するのに必要と判定された適切な移動相で溶出するHPLCを使用して単離されることは、当業者によりよく理解される。
以下の非限定的な調製及び実施例は、本発明の化合物及び塩の調製を例証する。以下に明記されている実施例及び調製、並びに前述のスキームでは、以下の略語、定義及び分析手順が言及され得る。当業界で一般的な他の略語も使用される。標準IUPAC命名法が使用されている。
以下の略語が使用され得る。AcOHは酢酸であり、Arはアルゴンであり、aqは水溶液であり、Bnはベンジルであり、Bocはtert-ブトキシカルボニルであり、BocOは、二炭酸ジ-tert-ブチルであり、brはブロードであり、tBuはtert-ブチルであり、tBuOHはtert-ブタノールであり、n-BuLiはn-ブチルリチウムであり、BuNClは塩化アンモニウムテトラブチルであり、℃は摂氏温度であり、CDClは重クロロホルム(deutero-chloroform)であり、CsCOは炭酸セシウムであり、CsFはフッ化セシウムであり、CuCNはシアン化銅であり、CuIはヨウ化銅であり、δは化学シフトであり、dは二重線であり、DCMはジクロロメタン又は塩化メチルであり、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルであり、DIPEAはN-エチルジイソプロピルアミン又はN,N-ジイソプロピルエチルアミンであり、DMAはN,N-ジメチルアセトアミドであり、DMAPは4-ジメチルアミノピリジンであり、DMFはN,N-ジメチルホルムアミドであり、DMF-DMAはN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、DPPAはジフェニルホスホリルアジドであり、Dppfは1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンであり、EDAはエチレンジアミンであり、EtOはジエチルエーテルであり、EtOAcは酢酸エチルであり、EtOHはエタノールであり、EtNはトリエチルアミンであり、EtSiHはトリエチルシランであり、gはグラムであり、HATUは1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェートであり、HClは塩酸であり、HCOHはギ酸であり、HPLCは高速液体クロマトグラフィーであり、Hは水素であり、HOは水であり、Hrは時間であり、hrsは時間であり、KCOは炭酸カリウムであり、KHSOは硫酸水素カリウムであり、KOAcは酢酸カリウムであり、KPOはリン酸カリウムであり、Lはリットルであり、LCMSは液体クロマトグラフィー質量分析であり、LDAはリチウムジイソプロピルアミドであり、LiAlH又はLAHは水素化アルミニウムリチウムであり、LiClは塩化リチウムであり、LiHMDSはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドであり、LiOH.HOは水酸化リチウム一水和物であり、Li-セレクトライド(Li-Selectride)(登録商標)は水素化トリ(sec-ブチル)ホウ素リチウムであり、mは多重線であり、Mはモルであり、MeCNはアセトニトリルであり、MeMgBrはメチルマグネシウムブロミドであり、MeOHはメタノールであり、2-MeTHFは2-メチルテトラヒドロフランであり、mgはミリグラムであり、MgSOは硫酸マグネシウムであり、MHzはメガヘルツであり、minは分であり、mLはミリリットルであり、mmolはミリモルであり、MnOは二酸化マンガンであり、molはモルであり、MS m/zは質量スペクトルピークであり、MTBEはtert-ブチルメチルエーテルであり、MsClは塩化メシルであり、NaCNはシアン化ナトリウムであり、NaBHは水素化ホウ素ナトリウムであり、NaCOは炭酸ナトリウムであり、NaHは水素化ナトリウムであり、NaHCOは炭酸水素ナトリウムであり、NaHSOは硫酸水素ナトリウムであり、NaHMDSはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドであり、NaOHは水酸化ナトリウムであり、NaOAcは酢酸ナトリウムであり、NaOMeはナトリウムメトキシドであり、NaSOは硫酸ナトリウムであり、Naはチオ硫酸ナトリウムであり、NBSはN-ブロモスクシンイミドであり、NCSはN-クロロスクシンイミドであり、NHはアンモニアであり、NHClは塩化アンモニウムであり、NHHCOは炭酸水素アンモニウムであり、NHNH.HOはヒドラジン一水和物であり、NHOH.HClは塩酸ヒドロキシルアミンであり、NHOHは水酸化アンモニウムであり、NHOAcは酢酸アンモニウムであり、NiIはヨウ化ニッケルであり、NISはN-ヨードスクシンイミドであり、nMはナノモルであり、NMPは1-メチル-2-ピロリジノンであり、NMRは核磁気共鳴であり、Pd/Cはパラジウム炭素であり、Pd(dba)はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムであり、Pd(dppf)Clは[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)であり、Pd(OH)は水酸化パラジウムであり、Pd(OAc)は酢酸パラジウムであり、PPhはトリフェニルホスフィンであり、Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)であり、Pet.エーテルは石油エーテルであり、pHは水素イオン指数であり、ppmは百万分率であり、PtOは酸化白金(IV)であり、qは四重線であり、rtは室温であり、RTは保持時間であり、sは一重線であり、SCXは強カチオン交換であり、SEM-Clは2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドであり、SFCは超臨界流体クロマトグラフィーであり、SMは出発原料であり、S-Phosは2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニルであり、SOClは塩化チオニルであり、tは三重線であり、T3Pはプロピルホスホン酸無水物であり、TBAFはフッ化tert-ブチルアンモニウムであり、TBDは1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エンであり、TBMEはtert-ブチルジメチルエーテルであり、TFAはトリフルオロ酢酸であり、TFPはトリ(2-フリル)ホスフィンであり、THFはテトラヒドロフランであり、Ti(OiPr)はチタン(IV)イソプロポキシドであり、TPTUは2-(2-ピリドン-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレートであり、μLはマイクロリットルであり、μmolはマイクロモルであり、XPhosは2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリソプロピルビフェニルであり、Zn(CN)はシアン化亜鉛である。
H及び19F核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、すべてのケースにおいて、提示されている構造と一致した。特徴的な化学シフト(δ)は、主なピークを指定するために従来の略語、例えばs、一重線、d、二重線、t、三重線、q、四重線、m、多重線、br、ブロードを使用して、テトラメチルシランから低磁場(H-NMRの場合)、及びトリクロロフルオロメタンから高磁場(19F NMRの場合)の百万分率で示される。以下の略語は、一般的溶媒に使用されている。CDCl、重クロロホルム、DMSO-d、重ジメチルスルホキシド(deuterodimethylsulfoxide)及びMeOH-d、重メタノール。適切な場合は、互変異性体をNMRデータ内に記録でき、いくつかの交換可能なプロトンは可視ではないことがある。
マススペクトル、MS(m/z)は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)又は大気圧化学イオン化(APCI)を使用して記録した。
関連性がある場合、また、特に指定のない限り、得られたm/zデータは、同位体19F、35Cl、79Br及び127Iに対する。
分取TLC又はシリカゲルクロマトグラフィーが使用されている場合、当業者は、適切な溶媒の任意の組合せを選択して、所望の化合物を精製できる。
以下は、本発明の中間体及び化合物の分析及び精製に使用される、分析及び分取クロマトグラフィー法である。
分取SFC法
SFC法F1: カラム:CHIRALPAK ID、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/EtOAc/DEA、60/40/0.1(v/v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
分析SFC法
SFC法F2: カラム:CHIRALPAK ID、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:ヘキサン/EtOAc/DEA、60/40/0.1(v/v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:35℃。
分取HPLC法
HPLC法B2: カラム:CHIRALCEL OJ-H、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:MeOH/DEA、100/0.1(v/v)。流量:30mL/分。温度:35℃。
HPLC法C20A: カラム:CHIRALPAK IC、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/MeOH、95/5(v/v)。流量:30mL/分。温度:35℃。
HPLC法C20B: カラム:CHIRALPAK IC、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/MeOH、95/5(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法C22A: カラム:CHIRALPAK IC、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/MeOH/DEA、95/5/0.1(v/v/v)。流量:30mL/分。温度:35℃。
HPLC法C22B: カラム:CHIRALPAK IC、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/MeOH/DEA、95/5/0.1(v/v/v)。流量:30mL/分。温度:35℃。
HPLC法C23A: カラム:CHIRALPAK IC、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/EtOH、90/10(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法C23B: カラム:CHIRALPAK IC、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/EtOH、90/10(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法C24A: カラム:CHIRALPAK IC、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/EtOH、95/5(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法C24B: カラム:CHIRALPAK IC、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/EtOH、95/5(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法C27: カラム:CHIRALPAK IC、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/EtOAc/DEA、60/40/0.1(v/v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法C28: カラム:CHIRALPAK IC、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/EtOH、85/15(v/v)。流量:30mL/分。
HPLC法D4: カラム:CHIRALPAK AD-H、内径250cm×長さ250cm。イソクラティック移動相:EtOH/MeCN、80/20(v/v)。流量:20mL/分。温度:35℃。
HPLC法D5: カラム:CHIRALPAK AD-H、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/EtOH、70/30(v/v)。流量:30mL/分。温度:35℃。
HPLC法D6: カラム:CHIRALPAK AD-H、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:MeOH/MeCN、90/10(v/v)。流量:30mL/分。
HPLC法D7: カラム:CHIRALPAK AD-H、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/IPA、70/30(v/v)。流量:60mL/分。
HPLC法E3: カラム:CHIRALPAK IE、内径2.5cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/EtOH、70/30、(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法E4: カラム:CHIRALPAK IE、内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:DCM/EtOH、95/5(v/v)。流量:55mL/分。温度:35℃。
HPLC法E5: カラム:CHIRALPAK IE 内径5.0cm×長さ25cm。イソクラティック移動相:ヘキサン/EtOH、80/20(v/v)。流量:60mL/分。温度:35℃。
HPLC法G1: カラム:Waters Sunfire C18(19×100mm、5μ)。移動相:MeCN(0.05%TFA)-水(0.05%TFA)。勾配:8.5分かけて20%~60% MeCN、0.5分かけて60%~100% MeCN、100% MeCNで1分保持。流量:25mL/分。
分析HPLC法
HPLC法A: カラム:Acquity BEH C18 50×2.1mm、1.7μ。移動相:MeCN(0.05%TFA)-水(0.05%TFA)。勾配:2分かけて5%~95% MeCN、95% MeCNで0.5分保持。2.7分までに5% MeCNに戻して再度平衡を保つ。流量:0.8mL/分。温度:45℃。
HPLC法B1: カラム:CHIRALCEL OJ-H、内径0.46cm×長さ15cm。注入:20.0μl。移動相:MeOH/MeCN、90/10(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 254nm。温度:35℃。
HPLC法C1: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ25cm。移動相:DCM/EtOH、95/5(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:25℃。
HPLC法C2: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:DCM/EtOH、95/5(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:25℃。
HPLC法C4: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ25cm。移動相:DCM/MeOH、95/5(v/v)。流量:1.0mL/分。温度:25℃。
HPLC法C5: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ15cm、5μ。移動相:DCM/MeOH、95/5(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 254nm。温度:35℃。
HPLC法C10: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:DCM/EtOH/DEA、90/10/0.1(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 254nm。温度:25℃。
HPLC法C12: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:ヘキサン/EtOH、85/15(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:35℃。
HPLC法C13: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:ヘキサン/EtOAc/DEA、60/40/0.1(v/v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:35℃。
HPLC法C14: カラム:CHIRALPAK IC、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:ヘキサン/EtOH、80/20(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:35℃。
方法D1: カラム:CHIRALPAK AD-H、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:EtOH/MeCN、80/20(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:35℃。
方法D2: カラム:CHIRALPAK AD-H、0.46 cm ID×長さ15cm。移動相:ヘキサン/EtOH、70/30(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:35℃。
方法E1: カラム:CHIRALPAK IE、内径0.46cm×長さ15cm。移動相:ヘキサン/EtOH、70/30(v/v)。流量:1.0mL/分。波長:UV 214nm。温度:25℃。
HPLC法G2: カラム:Waters Atlantis dC18(4.6×50mm、5μ)。移動相:MeCN(0.05%TFA)-水(0.05%TFA)。勾配:4分かけて5%~95% MeCN、95% MeCNで1分保持。流量:2mL/分。
中間体の調製
調製物1: 5-ブロモ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000021

DCM(35mL)中の7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物45、1.2g、3.88mmol)の溶液に、0℃にて、NBS(0.76g、4.27mmol)を少しずつ添加し、反応混合物を0℃にて1時間撹拌した。混合物を水中に注ぎ、生じた白色の固体を濾別し、真空下で乾燥させて、表題生成物を白色固体(1.3g、86%)として得た。HNMR(400MHz,CDCl):4.47(s,2H)、6.19(br s,2H)、6.64(s,1H)、7.27~7.33(m,2H)、7.43(m,1H)、7.92~7.98(m,3H)。LCMS m/z=388.0[MH]
調製物2: 5-ブロモ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000022

DMF(2mL)及びDCM(10mL)中の7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物17、220mg、0.68mmol)の撹拌した溶液に、0℃にて、NBS(115mg、0.64mmol)を少量ずつ添加し、生じた反応を、0℃にて20分撹拌した。混合物を5% Na水溶液(10mL)でクエンチし、層を分離し、水性層をDCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮した。残留物を、MeCN:HO(0.1% TFA)(40:60から50:50)で溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物を白色固体(260mg、98%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):1.69(d,3H)、4.88(q,1H)、6.68(s,1H)、6.70~6.80(br s,1H)、7.40(m,1H)、7.52~7.62(m,2H)、7.78(m,1H)、7.95(s,1H)、7.98~8.15(br s,1H)、8.41(s,1H)。LCMS m/z=402.1,404.1[MH]
調製物3: 5-ブロモ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000023

表題化合物を、調製物2に記載されているものと類似した手順に従って、7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物20)から、白色固体(320mg、52%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.87(t,3H)、2.10(m,2H)、4.72(m,1H)、6.81(br s,1H)、7.31(m,1H)、7.64(m,1H)、7.85~7.95(m,2H)、8.46(s,1H)。LCMS m/z=434.1,436.1[MH]
調製物4~16
Figure 0007150721000024

NBS(0.9~1.0当量)を、DCM中の適切な出発原料(1当量)の氷冷した溶液に少しずつ添加し、生じた混合物を、すべての出発原料が消費されるまで、0℃にて15~60分撹拌した。混合物は、5%Na溶液を添加することによりクエンチし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、適切な勾配でのEtOAc:pet.エーテル又はDCM:MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
Figure 0007150721000025

Figure 0007150721000026

Figure 0007150721000027
調製物17: 7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000028

EtSiH(2mL)及びTFA(6mL)中の1-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エタノール(調製物31、400mg、1.2mmol)の混合物を、室温にて16時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、aq.NaHCO溶液(25mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮した。粗生成物をシリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(0:100から70:30)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を白色固体(220mg、57%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):1.72(d,3H)、4.88(q,1H)、6.58(d,1H)、7.05(s,1H)、7.40(m,1H)、7.54~7.58(m,2H)、7.75(m,1H)、7.97(s,1H)、8.10~8.25(br s,2H)、8.37(s,1H)。LCMS m/z=324.1[MH]
調製物18: 7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000029

DCM(10mL)中の1-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エタノール(調製物32、1.5g、4.2mmol)の溶液に、0℃にて、EtSiH(5mL)及びTFA(5mL)をゆっくり添加した。反応を室温にて16時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、pet.エーテル:EtOAc(34:66)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(1.2g、84%)として得た。LCMS m/z=342.1[MH];RT[HPLC法A]=1.445分。
調製物19: 7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000030

TFA(3mL)を、0℃にて、DCM(5mL)中のtert-ブチル(7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]-1-ヒドロキシプロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(調製物44、1.3g、2.87mmol)の溶液にゆっくり添加した。EtSiH(3mL)をゆっくり添加し、反応混合物を16時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物をDCM(15mL)中で溶解し、pHは、aq.NaHCO溶液を添加することにより8に調整した。有機相を乾燥させ(NaSO)、溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(91:9)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(0.6g、80%)として得た。LCMS m/z=338.1,339.1[MH];RT[HPLC法A]=1.364分。
調製物20~29
以下の化合物は、調製物19に記載されているものと類似した手順に従って、適切なアルコール出発原料から調製した。
Figure 0007150721000031

Figure 0007150721000032

Figure 0007150721000033
調製物30: 7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000034

EtSiH(15mL)及びTFA(45mL)中の1-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エタノール(調製物38、6.5g、19.2mmol)の混合物を、室温にて14時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、aq.NaHCO溶液(100mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(0:100から60:40)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得、7-(1-(1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)ビニル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミンを油状物として混入した。油状物を、MeOH(20mL)に溶解し、Pd/C(500mg)を添加し、混合物をN下で脱気し、次いで、Hでパージした。反応を室温にて2時間撹拌し、次いでセライト(Celite)(登録商標)で濾過し、MeOHで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で蒸発させて、表題化合物をオフホワイト色固体(5g、83%)として得た。LCMS m/z=323.1[MH]
調製物31: 1-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エタノール
Figure 0007150721000035

THF(30mL)中のN’-(7-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-N,N-ジメチルイミドホルムアミド(調製物50、1g、3.73mmol)の撹拌した溶液に、N下で、-30℃にて、iPrMgCl(LiCl錯体)(THF中1.3M)(11.5mL、14.9mmol)を添加し、混合物を室温にて4時間撹拌した。反応を氷で冷却し、THF(20mL)中の1-(1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタノン(918mg、4.5mmol)の氷冷した溶液を添加し、反応を室温にて2時間撹拌した。混合物は、aq.NHCl(10mL)を使用してクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、HO(50mL)とEtOAc(40mL)との間で分配し、層を分離し、水性相をEtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(0:100から90:10)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(400mg、31%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):2.05(s,3H)、6.09(s,1H)、6.64(d,1H)、6.85(d,1H)、7.40(m,1H)、7.50~7.70(m,5H)、7.78(m,1H)、8.31(s,1H)。LCMS m/z=340.1[MH];RT[HPLC法A]=1.224分。
調製物32~44
Figure 0007150721000036

以下の化合物を、調製物31に記載されているものと類似した方法に従って、N’-(7-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-N,N-ジメチルイミドホルムアミド(調製物50)、適切なケトン又はアルデヒドから調製した。
Figure 0007150721000037

Figure 0007150721000038
調製物44: tert-ブチル(7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]-1-ヒドロキシプロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
Figure 0007150721000039

臭化エチルマグネシウム(8.84mmol、8.84mL)を、0℃にて、THF(30mL)中のtert-ブチル(7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]カルボニル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(調製物46、1.5g、3.53mmol)の溶液に添加し、添加が完了したら、反応を0℃にて30分撹拌した。NHCl溶液をゆっくり添加し、混合物をEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空で濃縮して、表題化合物を得、これをさらなる精製なしで使用した(1.7g、定量的)。LCMS m/z=454.1[MH];RT[HPLC法A]=1.712分。
調製物45: 7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000040

DCM(40mL)中のtert-ブチル(7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]カルボニル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(調製物46、5.01g、11.79mmol)の氷冷した溶液に、EtSiH(10mL)及びTFA(10mL)を添加し、反応を室温にて18時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残留物をEtOAc(100mL)中で懸濁し、飽和NaHCO溶液及びブライン(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、MeOH:DCM(5:95から9:91)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(1.2g、25%)として得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):4.55(s,2H)、6.81(m,1H)、7.38~7.44(m,3H)、7.60(m,1H)、7.85(m,1H)、8.04(s,1H)、8.31(s,1H)。LCMS m/z=310.1[MH]
調製物46: tert-ブチル(7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]カルボニル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
Figure 0007150721000041

MnO(4.09g、47mmol)を、DCM(50mL)中のtert-ブチル(7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル](ヒドロキシル)メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(調製物47、4.0g、9.4mmol)の溶液に添加し、混合物を、32時間加熱還流した。冷却した混合物を濾過し、濾液をDCM(100mL×3)で洗浄し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、pet.エーテル:EtOAc(50:50)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(1.5g、37%)として得た。LCMS m/z=426.1[MH];RT[HPLC法A]=1.684分。
調製物47: tert-ブチル(7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル](ヒドロキシル)メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
Figure 0007150721000042

1-アジド-2-フルオロベンゼン(2.28g、16.67mmol)、CuI(1.5g、8.33mmol)及びDIPEA(3.22g、24.99mmol)を、トルエン(30mL)及びt-BuOH(15mL)中のtert-ブチル[7-(1-ヒドロキシプロパ-2-イン-1-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル]カルバメート(調製物48、2.4g、8.33mmol)の溶液に添加し、反応を、N下で、室温にて16時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(97:3)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(2.6g、73.4%)として得た。LCMS m/z=426.1[MH];RT[HPLC法A]=1.604分。
調製物48: tert-ブチル[7-(1-ヒドロキシプロパ-2-イン-1-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル]カルバメート
Figure 0007150721000043

臭化エチルマグネシウム(42mL、THF中0.5M、21mmol)を、THF(40mL)中のtert-ブチル(7-ホルミルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(調製物49、2.5g、9.54mmol)の氷冷した溶液にゆっくり添加し、反応を室温にて2時間撹拌した。飽和aq.NHClを反応にゆっくり添加し、混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、pet.エーテル:EtOAc(50:50)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(2.4g、87%)として得た。LCMS m/z=233.1[M-(CHO)]
調製物49: tert-ブチル(7-ホルミルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
Figure 0007150721000044

(Boc)O(12g、56mmol)、続いてDMAP(4.5g、37mmol)を、DCM(100mL)中の4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-カルバルデヒド(国際公開第2007064931号、6.0g、37mmol)の溶液にゆっくり添加し、反応を30分撹拌した。反応を水で希釈し、混合物をDCM(100mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、pet.エーテル:EtOAc(77:23)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(2.5g、25%)として得た。LCMS m/z=285.1[MNa]
調製物50: N’-(7-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)-N,N-ジメチルイミドホルムアミド
Figure 0007150721000045

7-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(40g、0.19mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(2L)の混合物を、90℃に2時間加熱した。冷却した混合物を真空で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、DCM:EtOAc(91:9)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(100g、69%)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):3.19(s,3H)、3.25(s,3H)、6.90(m,2H)、8.16(s,1H)、8.95(s,1H)。LCMS m/z=268.0[MH];RT[HPLC法A]=0.934分。
調製物51: 1-[-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000046

MeOH/HO(30mL/5mL)中のペンタ-1-イン-3-オン(1.3g、15.84mmol)の溶液に、1-アジド-2,4-ジフルオロベンゼン(2.95g、19mmol)、L-アスコルビン酸ナトリウム(1.57g、7.92mmol)及びCuSO(1.27g、7.92mmol)を添加し、反応を室温にて12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(0:100から20:80)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をオフホワイト色固体(2.5g、67%)として得た。HNMR(400MHz,CDCl):1.27(t,3H)、3.22(q,2H)、7.12(m,2H)、7.94(m,1H)、8.53(s,1H)。LCMS m/z=238.1[MH];RT[HPLC法A]=1.605分。
調製物52: 1-[-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000047

表題化合物を、調製物51に記載されている手順に従って、ペンタ-1-イン-3-オン及び2-アジド-1,4-ジフルオロベンゼンから、オフホワイト色の固体(1.75g、61%)として得た。HNMR(400MHz,CDCl):1.25(t,3H)、3.21(q,2H)、7.20(m,1H)、723~7.33(m,1H)、7.79(m,1H)、8.64(s,1H)。LCMS m/z=238.1[MH]
調製物53: 1-[-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000048

表題化合物を、調製物51に記載されている手順に従って、ペンタ-1-イン-3-オン及び4-アジド-1,2-ジフルオロベンゼンから、オフホワイト色の固体(1.70g、59%)として得た。HNMR(400MHz,CDCl):1.27(t,3H)、3.22(q,2H)、7.26~7.39(m,1H)、7.51(m,1H)、7.70(m,1H)、8.45(s,1H)。LCMS m/z=238.1[MH]
調製物54: 1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000049

THF(150mL)中の1-[5-アミノ-1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オン(調製物56、5g、21.44mmol)の混合物に、室温にて、亜硝酸tert-ブチル(4.1g、39.8mmol)を滴下添加し、反応を65℃にて4時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、シリカゲル上で、pet.エーテル:EtOAc(10:1から1:1)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色油状物(2g、42.75%)として得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):1.08(t,3H)、2.82(q,2H)、7.24~7.31(m,2H)、7.36~7.40(m,1H)、7.71(m,1H)、8.09(s,1H)、8.57(d,1H)。LCMS m/z=219.1[MH]
調製物55: 1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000050

表題化合物(2g、42%)を、調製物54に記載されている手順に従って、1-[5-アミノ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オン(調製物57)から得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):1.19(t,3H)、2.92(q,2H)、7.17(m,1H)、7.27(m,1H)、7.84(m,1H)、8.22(s,1H)、8.65(d,1H)。LCMS m/z=237.1[MH]
調製物56: 1-[5-アミノ-1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000051

EtOH(200mL)中の(E)-2-(エトキシメチレン)-3-オキソペンタンニトリル(6g、39.17mmol)、EtN(11.89g、117.5mmol)及び(2-フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(9.55g、58.75mmol)の脱気した混合物を、N雰囲気下で、2時間還流させながら撹拌した。冷却した反応を、真空で濃縮し、残留物を、シリカゲル上で、pet.エーテル:EtOAc(10:1から1:1)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色油状物(5g、54.74%)として得た。LCMS m/z=234.1[MH]
調製物57: 1-[5-アミノ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オン
Figure 0007150721000052

表題化合物を、調製物56に記載されている手順に従って、(E)-2-(エトキシメチレン)-3-オキソペンタンニトリル及び(2,4-ジフルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩から黄色油状物(5g、51%)として得た。LCMS m/z=252.1[MH]
調製物58: 1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007150721000053

DMF(30mL)中の3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(0.9g、3.78mmol)の溶液に、4-(1-クロロプロピル)-1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール(調製物61、1.08g、4.54mmol)及びCsCO(6.16g、18.9mmol)を添加し、反応を、N下で、90℃にて18時間撹拌した。冷却した混合物を水で希釈し、次いで、EtOAcで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(95:5)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.5g、28%)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.75(t,3H)、2.18~2.29(m,1H)、2.33~2.39(m,1H)、5.84(m,1H)、7.32(m,1H)、7.40~7.48(m,2H)、7.74(m,2H)、8.19(s,1H)、8.26(s,1H)。LCMS m/z=463.9[MH]
調製物59: 1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007150721000054

トルエン(25mL)中の3-ヨード-1-(ペンタ-1-イン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(調製物60、7g、21.40mmol)の撹拌した溶液に、1-アジド-2-フルオロベンゼン(5.87g、42.80mmol)、DIPEA(13.8g、107.0mmol)及びt-BuOH(100mL)を添加した。CuI(2.45g、12.84mmol)を添加し、反応を、N下で、室温にて16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲル上で、DCM:MeOH(97:3)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.4g、54%)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.79(t,3H)、2.46(m,2H)、6.03(m,1H)、7.41(m,1H)、7.45~7.60(m,2H)、7.83(m,1H)、8.28(s,1H)、8.61(s,1H)。LCMS m/z=464.9[MH]
調製物60: 3-ヨード-1-(ペンタ-1-イン-3-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007150721000055

3-ブロモペンタ-1-イン(8.6g、58.5mmol)を、DMF(200mL)中の3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(10.2g、39mmol)及びCsCO(38g、117mmol)の溶液に添加し、反応を室温にて16時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残留物を水で希釈し、EtOAc(300mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し(300mL×2)、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、表題化合物を褐色固体(7g、55%)として得た。LCMS m/z=327.9[MH]
調製物61: 4-(1-クロロプロピル)-1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール
Figure 0007150721000056

DCM(30mL)中の1-(1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)プロパン-1-オール(調製物62、1g、4.54mmol)の溶液に、SOCl(5mL)を滴下添加し、反応を室温にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させて、表題化合物(1.08g、定量的)を得た。
調製物62: 1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロパン-1-オール
Figure 0007150721000057

THF(50mL)中の1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(3g、15.8mmol)の溶液に、0℃にて、EtMgBr(31.6mL、31.6mmol)を滴下添加し、反応を室温にて2時間撹拌した。水を添加して、反応をクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を収集し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(95:5)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3g、86%)を得た。HNMR(400MHz,CDCl):1.00(t,3H)、1.74(br s,1H)、1.88(m,2H)、4.71(t,1H)、7.19~7.27(m,3H)、7.71(s,1H)、7.88(m,1H)、7.96(d,1H)。LCMS m/z=221.2[MH]
調製物63: 5-(4-クロロフェニル)-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール
Figure 0007150721000058

エチル1-アミノ-4-(4-クロロフェニル)-2-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-1H-イミダゾール-5-カルボキシレート(調製物64、72mg、0.16mmol)、ホルムアミド(1.63mL、0.6M)及び酢酸ホルムアミジン(42.5mg、0.408mmol)の混合物を2分脱気し、次いで、マイクロ波照射下で、130℃にて2時間加熱した。さらなる酢酸ホルムアミジン(50mg、0.48mmol)を添加し、反応を150℃にさらに2時間加熱した。冷却した混合物を濾過し、乾燥させて、表題化合物を黄褐色固体(42mg、62%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):4.53(s,2H)、7.40~7.63(m,5H)、7.80(m,1H)、7.98(s,1H)、8.38(d,2H)、8.50(s,1H)、11.95(br s,1H)。LCMS m/z=422.2[MH]
調製物64: エチル1-アミノ-4-(4-クロロフェニル)-2-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-1H-イミダゾール-5-カルボキシレート
Figure 0007150721000059

LiHMDS(THF中1.0M、0.181mL、0.181mmol)を、DMF(1.1mL)中のエチル4-(4-クロロフェニル)-2-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-1H-イミダゾール-5-カルボキシレート(調製物65、70mg、0.16mmol)の氷冷した溶液に滴下添加した。o-(ジフェニルホスフィニル)-ヒドロキシルアミン(53.7mg、0.23mmol)は、内部温度を0℃に維持しつつ、2回に分けて添加した。生じた白色懸濁液を、DMF(5mL)で希釈し、溶液を室温にて18時間撹拌した。反応を水で希釈し、DCM(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:ヘプタン(0:100から100:0)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(35mg、50%)を得た。HNMR(400MHz,CDCl):1.26(t,3H)、4.32(q,2H)、4.50(s,2H)、6.18(br s,2H)、7.25~8.23(m,9H)。LCMS m/z=441.2[MH]
調製物65: エチル4-(4-クロロフェニル)-2-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-1H-イミダゾール-5-カルボキシレート
Figure 0007150721000060

酢酸(3.16mL)中のエチル3-(4-クロロフェニル)-2-{2-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]アセトアミド}-3-オキソプロパノエート(調製物66、281mg、0.632mmol)及び酢酸アンモニウム(300mg、3.89mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で、150℃にて2時間加熱した。冷却した混合物を、減圧下で濃縮し、残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:ヘプタン(0:100から100:0)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(72mg、27%)を得た。LCMS m/z=426.3[MH]
調製物66: エチル3-(4-クロロフェニル)-2-{2-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]アセトアミド}-3-オキソプロパノエート
Figure 0007150721000061

DMF(4.52mL)中のエチル2-アミノ-3-(4-クロロフェニル)-3-オキソプロパノエート(調製物67、246mg、1.02mmol)、2-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]酢酸(150mg、0.678mmol)、NMM(0.261mL、2.37mmol)、HATU(387mg、1.02mmol)の混合物を、室温にて18時間撹拌した。混合物をNHClで希釈し、3×100mL EtOAcで抽出し、合わせた有機溶液を、飽和LiCl溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残留物を、シリカゲル上で、MeOH:DCM(0:100から20:80)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(311mg、x%)を得た。LCMS m/z=445.3[MH]
調製物67: エチル2-アミノ-3-(4-クロロフェニル)-3-オキソプロパノエート
Figure 0007150721000062

THF(35mL)中のエチル2-(ジフェニルメチレンアミノ)アセテート(5g、18.7mmol)の溶液を、カニューレを経由して、30分かけて、-78℃にてカリウムt-ブトキシド(THF中15mL)の溶液に添加し、溶液を35分撹拌した。THF(10mL)中の塩化4-クロロベンゾイル(2.57mL、20mmol)を滴下添加し、反応を-78℃にて25分撹拌し、次いで-50℃に温め、40分撹拌した。反応を、1mL水中の濃HCl(2.15mL、25.2mol)の溶液でクエンチし、混合物を室温に温めた。反応スラリーを濾過して、無機塩を除去し、濾液を蒸発させ、共沸混合して、残留した水を除去した。粗生成物を、シリカゲル上で、MeOH:DCM(0:100から10:90)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を白色固体(1.01g、22%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):1.07(t,3H)、4.15(q,2H)、6.28(s,1H)、7.72 9d,2H)、8.20(d,2H)、9.05(br s,2H)。LCMS m/z=242.3[MH]
[実施例]
実施例1~19
以下の化合物は、以前に記載されているHPLC法を使用して、対応するラセミ出発原料のキラル分離により得た。
Figure 0007150721000063

Figure 0007150721000064

Figure 0007150721000065

Figure 0007150721000066

Figure 0007150721000067

Figure 0007150721000068

Figure 0007150721000069
実施例20及び実施例21: 4-アミノ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、鏡像異性体1及び2
Figure 0007150721000070

NMP(10mL)中の6-ブロモ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(実施例47、250mg、0.442mmol)、Pd(dba)(202.4mg、0.22mmol)及びdppf(245mg、0.44mmol)の混合物に、Zn(CN)(208mg、1.768mmol)を添加し、反応を、N下のMW照射下で、160℃にて3時間撹拌した。冷却した混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、濾液を水中に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(30:70から100:0)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体(75mg、33.18%)を得た。この固体をHPLC法D5によりさらに精製して、実施例20、鏡像異性体1を得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):1.91(d,3H)、5.14(q,1H)、7.10(m,1H)、7.17(m,1H)、7.72(m,2H)、8.05(s,1H)、8.09(s,1H)、9.10(s,2H)。LCMS m/z=512.0[MH];RT[HPLC法D2]=9.308分。
さらなる溶出により、実施例21、鏡像異性体2を得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):1.91(d,3H)、5.14(q,1H)、7.10(m,1H)、7.17(m,1H)、7.72(m,2H)、8.05(s,1H)、8.09(s,1H)、9.10(s,2H)。LCMS m/z=512.0[MH];RT[HPLC法D2]=12.255分。
実施例22~31
DMF(10mL/mmol SM)中の適切な臭化物出発原料(1当量)の溶液(10mL/mmolのSM)に、Zn(CN)(1.5~3当量)、dppf(0.1~0.2当量)及びPd(dba)(0.1当量)をゆっくり添加し、反応を、マイクロ波照射下で、140~150℃にて1.5~2時間撹拌した。反応を濾過し、残留物をEtOAcとHOとの間で分配し、層を分離し、水性相をEtOAcで抽出し、合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、適切な勾配のEtOAc:pet.エーテルで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
Figure 0007150721000071

Figure 0007150721000072

Figure 0007150721000073
実施例32: 4-アミノ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
Figure 0007150721000074

マイクロ波バイアルにおける、NMP(15mL)中の6-ブロモ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(実施例46、270mg、0.49mmol)の溶液に、Zn(CN)(173mg、1.47mmol)、dppf(56mg、0.1mmol)及びPd(dba)(46mg、0.05mmol)を添加した。密封したバイアルに、マイクロ波で140℃にて2時間照射した。冷却した混合物を、水(10mL)で希釈し、DCM(15mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し(60mL)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(10:90から90:10)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を白色固体(170mg、収率70%)として得た。LCMS m/z=494.1[MH]
実施例33: 4-アミノ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
Figure 0007150721000075

表題化合物を、実施例32に記載されているものに類似した手順に従って、6-ブロモ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(実施例48)から、黄色の固体(50mg、66%収率)として調製した。LCMS m/z=508.1[MH]
実施例34: 4-アミノ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
Figure 0007150721000076

NMP(10mL)中の6-ブロモ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(実施例49、250mg、0.43mmol)、Pd(dba)(197mg、0.215mmol)及びdppf(238mg、0.43mmol)の混合物に、Zn(CN)(202mg、1.72mmol)を添加し、反応を、N下で、マイクロ波照射下で160℃にて3時間撹拌した。冷却した混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、濾液を水中に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、EtOAc:Pet.エーテル(30:70から0:100)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を黄色固体(90mg、39.83%)として得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):1.02(t,3H)、2.34~2.41(m,1H)、2.43~2.52(m,1H)、4.90(m,1H)、7.10(m,1H)、7.21(m,1H)、7.70~7.77(m,2H)、8.07(d,2H)、9.12(s,2H)。LCMS m/z=526.1[MH]
実施例35: 4-アミノ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
Figure 0007150721000077

DMF(5mL)中の6-ブロモ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(実施例51、120mg、0.225mmol)の溶液に、CuCN(20mg、0.45mmol)をゆっくり添加し、反応を、マイクロ波照射下で、160℃にて4時間撹拌した。EtOAc(100mL)を、冷却した混合物に添加し、溶液をaq.NH(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(91:9)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を白色固体(11.2mg、10%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):4.79(s,2H)、6.82(s,1H)、7.32~7.42(m,2H)、7.54(m,1H)、7.84(m,1H)、8.20(s,1H)、9.20(s,2H)。LCMS m/z=481.0[MH]
実施例36: 4-アミノ-7-{1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
Figure 0007150721000078

NMP(15mL)中の6-ブロモ-7-{1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(実施例52、1.0g、1.83mmol)の溶液に、Zn(CN)(0.32g、2.74mmol)及びPd(PPh(0.2g、0.183mmol)を添加し、反応を、マイクロ波照射下で、160℃にて2時間撹拌した。冷却した混合物を濾過し、水及びEtOAc(100mL)を添加し、層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、Pet.エーテル:EtOAc(34:66)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(135mg、15%)として得た。LCMS m/z=495.0[MH]
実施例37~52
DCM中の適切なトリアジン-4-アミン出発原料(1当量)の溶液に、NBS(1.05~2.0当量)を0℃にて滴下添加し、混合物を室温に温め、すべての出発原料が消費されるまで撹拌した。混合物をaq.Na溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン(2×)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル上で、適切な溶媒で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
Figure 0007150721000079

Figure 0007150721000080

Figure 0007150721000081

Figure 0007150721000082
実施例53~68
以下の化合物は、以前に記載されているHPLC方法を使用して、対応するラセミ出発原料のキラル分離により得た。
Figure 0007150721000083

Figure 0007150721000084

Figure 0007150721000085

Figure 0007150721000086

Figure 0007150721000087

Figure 0007150721000088
実施例69: 7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000089

1,4-ジオキサン(9mL)及びHO(3mL)中の5-ブロモ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物2、260mg、0.65mmol)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン(266mg、0.97mmol)の混合物に、PdCl(dppf)(48mg、0.065mmol)及びNaCO(138mg、1.3mmol)を添加し、反応を、N下で、95℃にて2時間撹拌した。冷却した混合物を減圧下で濃縮し、残留物をHO(30mL)とEtOAc(30mL)との間で分配した。層を分離し、水性相をEtOAc(30mL×3)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮した。残留物を、MeCN:HO(0.1% TFA)(45:55から55:45)で溶出するHPLCにより精製して、表題化合物を白色固体(260mg、98%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):1.77(d,3H)、4.97(q,1H)、6.90(s,1H)、7.15~7.25(m,2H)、7.48~7.62(m,4H)、8.05(s,1H)、8.45(s,1H)、9.05(s,2H)。LCMS m/z=470.2[MH];RT[HPLC法A]=1.658分。
実施例70~79
以下の実施例は、実施例69に記載されているものと類似した手順に従って、適切な臭化物出発原料及びボロネートエステルから調製し、適切な溶媒で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製した。
Figure 0007150721000090

Figure 0007150721000091

Figure 0007150721000092
実施例80: 7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000093

1,4-ジオキサン(10mL)中の5-ブロモ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物14、250mg、0.644mmol)の溶液に、HO(2mL)中の5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1.3g、4.86mmol)、Pd(dppf)Cl(0.26g、0.324mmol)及びNaCO(0.69g、6.48mmol)をゆっくり添加し、反応を、N下で、100℃にて16時間撹拌した。冷却した混合物を、真空で濃縮し、粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(91:9)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(150mg、51%)として得た。LCMS m/z=456.0[MH]
実施例81:7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000094

1,4-ジオキサン(10mL)中の5-ブロモ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物1、500mg、1.27mmol)の溶液に、HO(5mL)中の2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イルボロン酸(867mg、4.52mmol)、KCO(356mg、2.58mmol)及びPd(dppf)Cl(105mg、0.129mmol)をゆっくり添加し、反応を、N下で、105℃にて2時間撹拌した。冷却した混合物を真空で濃縮し、粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(91:9)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色固体(260mg、44%)として得た。LCMS m/z=456.1[MH];RT[HPLC法A]=1.717分。
実施例82: 7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000095

表題化合物を、実施例80に記載されている手順に従って、5-ブロモ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物5)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジンから、白色固体(7.5g、72%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.93(t,3H)、2.20(m,2H)、4.82(m,1H)、6.97(s,1H)、7.15~7.30(br s,2H)、7.44(m,1H)、7.55(m,2H)、7.82(m,1H)、8.04(s,1H)、8.50(s,1H)、9.05(s,2H)。LCMS m/z=484.1[MH];RT[HPLC法A]=1.743分。
実施例83: 7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-(4-メトキシピリミジン-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000096

表題化合物を、実施例81に記載されている手順に従って、5-ブロモ-7-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物5)及び4-メトキシピリミジン-5-イルボロン酸から、黄色固体(160mg、50%)として得た。HNMR(400MHz,MeOD-d):1.05(t,3H)、2.35(m,2H)、4.08(s,3H)、4.91(q,1H)、7.00(s,1H)、7.38~7.45(m,2H)、7.60(m,1H)、7.82(m,1H)、8.09(s,1H)、8.40(d,1H)、8.58(s,1H)、8.87(s,1H)。RT[HPLC法A]=1.288分。
実施例84: 7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000097

DMF:HO(12mL:3mL)中の5-ブロモ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物13、250mg、0.58mmol)、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン(238mg、0.87mmol)及びNaCO(123mg、1.16mmol)の懸濁液に、N下で、Pd(PPh(70mg、0.06mmol)を添加し、反応を100℃にて12時間撹拌した。冷却した混合物を氷水(10mL)中に注ぎ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカゲル上で、EtOAc:pet.エーテル(0:100から80:20)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をオフホワイト色固体(100mg、35%)として得た。LCMS m/z=502.2[MH];RT[HPLC法A]=1.718分。
実施例85: 7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000098

表題化合物を、ジオキサン/HOが反応溶媒として使用されることを除いて実施例84に記載されている手順に従って、5-ブロモ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物11)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジンから、薄黄色固体(0.5g、43%)として得た。LCMS m/z=487.1[MH];RT[HPLC法A]=1.867分。
実施例86: 7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
Figure 0007150721000099

表題化合物を、ジオキサン/HOが反応溶媒として使用されることを除いて調製物84に記載されている手順に従って、5-ブロモ-7-{1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(調製物13)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジンから、薄黄色固体(1.5g、5%)として得た。LCMS m/z=501.1[MH];RT[HPLC法A]=1.912分。
実施例87及び88: -{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、鏡像異性体1及び2
Figure 0007150721000100

1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例91、0.17g)は、HPLC法E5を使用して精製して、実施例87、鏡像異性体1(52.7mg)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.81(t,3H)、2.24~2.30(m,1H)、2.41~2.50(m,1H)、6.01(m,1H)、7.31~7.43(m,5H)、7.73(m,1H)、7.89(s,1H)、8.28(s,1H)、8.35(s,1H)、9.29(s,2H)。LCMS m/z=484.2[MH];RT[HPLC法C14]=4.799分。
さらなる溶出により、実施例88、鏡像異性体2(47.6mg)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.81(t,3H)、2.24~2.30(m,1H)、2.41~2.50(m,1H)、6.01(m,1H)、7.31~7.43(m,5H)、7.73(m,1H)、7.89(s,1H)、8.28(s,1H)、8.35(s,1H)、9.29(s,2H)。LCMS m/z=484.2[MH];RT[HPLC法C14]=6.068分。
実施例89及び90: 1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、鏡像異性体1及び2
Figure 0007150721000101

1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例92、1.6g)は、HPLC法C23Aを使用して精製して、実施例89、鏡像異性体1(504mg)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.85(t,3H)、2.43~2.50(m,2H)、6.19(m,1H)、7.35~7.45(m,3H)、7.55~7.65(m,2H)、7.80(m,1H)、8.36(s,1H)、8.66(s,1H)、9.28(s,2H)。LCMS m/z=485.1[MH];RT[HPLC法C5]=2.437分。
さらなる溶出により、実施例90、鏡像異性体2(508mg)を得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.85(t,3H)、2.43~2.50(m,2H)、6.19(m,1H)、7.35~7.45(m,3H)、7.55~7.65(m,2H)、7.80(m,1H)、8.36(s,1H)、8.66(s,1H)、9.28(s,2H)。LCMS m/z=485.1[MH];RT[HPLC法C5]=3.489分。
実施例91: 1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007150721000102

DMF(25mL)中の1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(調製物58、0.3g、0.45mmol)の溶液に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン(355mg、0.90mmol)及びNaCO溶液(7mL)を添加した。Pd(PPh(52mg、0.045mmol)を添加し、反応を100℃にて18時間撹拌した。冷却した混合物を、EtOAcと水との間で分配し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空で蒸発させた。粗生成物を、シリカゲル上で、DCM:MeOH(95:5)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(170mg、78%)を得た。LCMS m/z=484.1[MH]
実施例92: 1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007150721000103

ジオキサン/HO(100mL/25mL)中の1-{1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-ヨード-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(調製物59、3g、6.46mmol)の撹拌した溶液を、N下で、2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イルボロン酸(1.86g、9.69mmol)、KCO(2.67g、19.38mmol)及びPd(dppf)Cl(236mg、0.323mmol)に添加し、反応を90℃にて2時間撹拌した。冷却した混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空で濃縮し、分取HPLCにより精製して、表題化合物(1.6g、51%)を黄色固体として得た。HNMR(400MHz,DMSO-d):0.85(t,3H)、2.44(m,2H)、6.18(m,1H)、7.40(m,3H)、7.59(m,2H)、7.77(m,1H)、8.35(s,1H)、8.65 9s,1H)、9.27(s,2H)。LCMS m/z=484.7[MH]
実施例93: 5-(4-クロロフェニル)-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミントリフルオロアセテート
Figure 0007150721000104

MeCN(5mL)中のトリアゾール(62.2mg、0.90mmol)の溶液に、0℃にて、POCl(0.033mL、0.36mmol)を添加した。EtN(0.126mL、0.90mmol)を20分かけて滴下添加し、溶液を室温に温め、30分撹拌した。5-(4-クロロフェニル)-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-オール(調製物63、38mg、0.09mmol)を少しずつ添加し、溶液をDCM(2mL)で希釈し、次いで70℃にて18時間撹拌した。ジオキサン(7mL)及びNH4OH(1mL)中の0.5M NHを添加し、反応を、マイクロ波照射下で、120℃にて1時間撹拌した。混合物を冷却し、生じた沈殿物を濾別し、濾液を減圧下で蒸発させた。残留物は、HPLC法G1を使用することにより精製して、表題化合物を固体(12.1mg、32%)として得た。LCMS m/z=421.2[MH]
以下の実施例は、以前に記載されている経路との類推により調製した。
実施例94: 1-[1-(1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル]-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、鏡像異性体1、HPLC法C30を使用して分離したHNMR(400MHz,CDCl):0.98(t,3H)、2.50~2.63(m,2H)、5.82(br s,2H)、6.33(m,1H)、7.45~7.52(m,3H)、7.69(m,2H)、8.08(s,1H)、8.50(s,1H)、9.28(s,2H)。LCMS m/z=467.1[MH];RT[HPLC法C10]=3.125分。
実施例95: 1-[1-(1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル]-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、鏡像異性体2、HPLC法C30を使用して分離したHNMR(400MHz,MeOD-d):0.95(t,3H)、2.51~2.67(m,2H)、6.27(m,1H)、7.48(m,2H)、7.52(m,3H)、8.39(s,1H)、8.66(s,1H)、9.31(s,2H)。LCMS m/z=467.2[MH];RT[HPLC法C10]=2.244分。
実施例96: 4-アミノ-5-(2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)-7-(1-(1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)エチル)ピロロ[1,2-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、鏡像異性体1、SFC法F1を使用して分離したHNMR(400MHz,DMSO-d):1.82(d,3H)、5.02(q,1H)、7.07(t,1H)、7.31~7.48(m,3H)、7.73~7.77(m,2H)、8.15~8.16(m,2H)、9.05(s,2H);LCMS m/z=476.2[MH];RT[SFC法F2]=6.049分。
実施例97: 4-アミノ-5-(2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)-7-(1-(1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)エチル)ピロロ[1,2-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、鏡像異性体2、SFC法F1を使用して分離したHNMR(400MHz,DMSO-d):1.82(d,3H)、5.02(q,1H)、7.07(t,1H)、7.31~7.48(m,3H)、7.73~7.77(m,2H)、8.15~8.16(m,2H)、9.05(s,2H);LCMS m/z=476.2[MH];RT[SFC法F2]=6.599分。
実施例98: 7-(1-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)ピロロ[1,2-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、鏡像異性体1、HPLC法C24Aを使用して分離したHNMR(400MHz,DMSO-d):1.55(d,3H)、4.76(q,1H)、6.68(s,1H)、7.04(br s,2H)、7.26(m,1H)、7.42(m,1H)、7.59(m,1H)、7.83(s,1H)、8.27(d,1H)、8.83(s,2H);LCMS m/z=488.0[MH];RT[HPLC法C1]=4.359分。
実施例99: 1-(1-(1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル)-3-(2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、鏡像異性体1、HPLC法B2を使用して分離したHNMR(400MHz,DMSO-d):0.85(t,3H)、2.45(m,2H)、6.18(m,1H)、7.34(m,1H)、7.48(br s,2H)、7.68(m,1H)、7.87(m,1H)、8.36(s,1H)、8.65(s,1H)、9.28(s,2H);LCMS m/z=503.2[MH];RT[HPLC法C10]=3.734分。
CF気管支上皮細胞におけるCFTR相乗作用のUssingチャンバ電気生理学アッセイ
初代嚢胞性線維症ヒト気管支上皮(CF hBE)細胞を、公表されている方法に従って増殖させ、培養した(Neuberger et al., Ch.4 of Cystic Fibrosis, Methods in MolecularBiology, 741, 39-54 (2011))。Snapwellフィルター(Corning Costar、カタログ番号3801)で十分に分化させた細胞(気/液界面で>30日)を、Ussingチャンバ(Physiologic Instruments,Inc.,San Diego,CA)に乗せた。F508del/F508del培養物を27℃にてアッセイし、G551D/F508del細胞を35℃にてアッセイした。HEPES緩衝生理食塩水(組成(mM単位):137 NaCl、4 KCl、1 MgCl2、1.8 CaCl2、10 HEPES Na)を、先端及び基底外側チャンバの両方で使用した。チャンバは、空気でバブリングして、混合を促進し、電圧を0にクランプした。アミロリド(30μM)、フォルスコリン(10μM)、試験化合物(4種の上昇濃度)及びCFTRinh-172(20μM)を連続して20~25分添加した。短絡電流を得、LabScribe2を使用して分析した。試験化合物の反応は、DMSOに対する反応(0%)及び陽性対照の増強物質の最大反応(100%)に対して基準化した。
F508delCFTR相乗作用のFRTイオン束アッセイ
組換えF508del V470 CFTR及びハロゲン化物に感受性の黄色蛍光タンパク質を安定的に発現するFischerラット甲状腺(FRT)細胞株(Pedemonte et al., J. Clin. Invest. 115 (9) 2564-71 (2005))を、黒色壁、透明底の組織培養処理した384ウェルプレート(Corning、カタログ番号3712)内の培地50μL/ウェル中に25,000細胞/ウェルでシードした。1日後、細胞を27℃/5% COにて16~24時間プレインキュベートした。次いで、細胞をdPBSで洗浄し、20μLの化合物希釈緩衝液(フォルスコリン及び試験化合物を含有するdPBS)を添加することにより、フォルスコリン(20μM)及び試験化合物で30分処理した。プレートを、FLIPR384蛍光画像プレートリーダー(Molecular Devices)に入れた。最初の蛍光性読み取り後、ヨウ化物緩衝液(25μL)(組成(mM単位):137 NaI、1.5 KPO、8.1 NaHPO、2.7 KCl、0.5 MgCl、1 CaCl)を添加し、およそ21秒後に2回目の蛍光性読み取りを行った。データ処理は、2回目の蛍光性読み取りを、1回目の蛍光性読み取りで割ること、次いで、DMSO(0%)及び陽性対照の増強物質(100%)の反応に対する生じた正規化エンドポイント蛍光を計測することを伴っていた。
Figure 0007150721000105

Figure 0007150721000106

Figure 0007150721000107

Figure 0007150721000108

Figure 0007150721000109

Figure 0007150721000110

Figure 0007150721000111

Figure 0007150721000112

Figure 0007150721000113

Figure 0007150721000114

Figure 0007150721000115

Figure 0007150721000116

Claims (29)

  1. 式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩。
    Figure 0007150721000117
    [式中、
    Yは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールが、任意選択で、それぞれがハロゲン、C~Cアルキル及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
    Zは、任意選択で、1~3個のハロゲンで置換されているフェニルであり、
    1a及びR1bは、-H、-OH、ハロゲン、
    意選択で、れぞれがハロゲン、-OH、C~Cアルコキシ、C~Cシクロアルキル、並びにそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C アルキル、
    意選択で、れぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C シクロアルキル、
    れぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキル、ここで、4~7員環ヘテロシクロアルキル、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン、及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている
    からなる群からそれぞれ独立して選択され、又は
    1a及びR1bが、それらがつながっている炭素と一緒になって、C~Cシクロアルキル、若しくはそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルを形成し、C~Cシクロアルキル、若しくは4~7員環ヘテロシクロアルキルが、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
    nが、それぞれの存在につき、独立して、0、1又は2である。]
  2. 1a及びR1bの一方がC~Cアルキルであり、他方が-Hである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  3. 部分Y-Zが、
    Figure 0007150721000118
    からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  4. Zが、任意選択で、1つ又は2つのフルオロ又はクロロで置換されているフェニルである、請求項3に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  5. 式IIの化合物又はその薬学的に許容できる塩。
    Figure 0007150721000119
    [式中、
    Wは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~6員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールが、任意選択で、1~3つのRで置換されており、
    Yは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールが、任意選択で、それぞれがハロゲン、C~Cアルキル及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
    Zは、C~Cアルキル又はフェニルであり、フェニルが、任意選択で、1~3個のハロゲンで置換されており
    1a及びR1bは、-H、-OH、ハロゲン、
    意選択で、それぞれがハロゲン、-OH、C~Cアルキシ、C~Cシクロアルキル、並びにN、O及びS(O)からなる群からそれぞれ独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C アルキル、
    意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C シクロアルキル、並びに
    意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン、及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、4~7員環ヘテロシクロアルキル
    からなる群からそれぞれ独立して選択され、又は
    1a及びR1bが、それらがつながっている炭素と一緒になって、C~Cシクロアルキル、若しくはそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルを形成し、C~Cシクロアルキル、若しくは4~7員環ヘテロシクロアルキルが、任意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
    は、-H、-CN、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から選択され、
    は、それぞれの存在につき、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択され、
    nが、それぞれの存在につき、独立して、0、1又は2である。]
  6. Wが、ピリミジニル又はピラジニルであり、ピリミジニル又はピラジニルが、任意選択
    で、1、2又は3つのRにより置換されている、請求項5に記載の化合物。
  7. 部分Y-Zが、
    Figure 0007150721000120
    からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  8. 式IIIの化合物又はその薬学的に許容できる塩。
    Figure 0007150721000121
    [式中、
    Wは、フェニル、並びにそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~6員環ヘテロアリールからなる群から選択され、該フェニル及び該ヘテロアリールが、任意選択で、1~3つのRで置換されており、
    Yは、それぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリールであり、該ヘテロアリールが、任意選択で、それぞれがハロゲン、C~Cアルキル及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
    Zは、C~Cアルキル又はフェニルであり、フェニルが、任意選択で、1~3個のハロゲンで置換されており
    1a及びR1bが、-H、-OH、ハロゲン
    意選択で、それぞれがハロゲン、-OH、C~Cアルキシ、C~Cシクロアルキル、並びにそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C アルキル
    意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、C ~C シクロアルキル、
    意選択で、それぞれが-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されている、4~7員環ヘテロシクロアルキル
    からなる群からそれぞれ独立して選択され、又は
    1a及びR1bが、それらがつながっている炭素と一緒になって、C~Cシクロアルキル、若しくはそれぞれがN、O及びS(O)からなる群から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員環ヘテロシクロアルキルを形成し、C~Cシクロアルキル、若しくは4~7員環ヘテロシクロアルキルが、任意選択で、それぞれ、-OH、ハロゲン及びC~Cアルキルからなる群から独立して選択される1~3個の置換基で置換されており、
    が、それぞれの存在につき、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン及びC~Cハロアルキルからなる群から独立して選択され、
    nが、それぞれの存在につき、独立して、0、1又は2である。]
  9. Wが、任意選択で、1つ又は2つのハロゲンで置換されているフェニルである、請求項8に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  10. 化合物が、5-(4-クロロフェニル)-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}イミダゾ[5,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミンである、請求項9に記載の化合物又はその薬学的に許容でき
    る塩。
  11. 1-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、
    1-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン、
    1-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン及び
    1-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  12. 7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-(4-メトキシピリミジン-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1S)-1-[1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン及び
    7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
    からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  13. 7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-(4-メトキシピリミジン-5-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    7-{(1S)-1-[1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{[3-(2-フルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(プロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1R)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2,4-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル、
    4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル及び
    4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{(1R)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル
    からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容できる塩。
  14. 化合物1-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-3-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン又はその薬学的に許容できる塩。
  15. 化合物4-アミノ-5-[2-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩。
  16. 化合物4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]プロピル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩。
  17. 化合物4-アミノ-7-{(1S)-1-[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]エチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩。
  18. 化合物4-アミノ-7-{[1-(2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}-5-[2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-カルボニトリル又はその薬学的に許容できる塩。
  19. 処置を必要とする患者において、嚢胞性線維症、喘息、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、便秘、糖尿病、ドライアイ疾患、膵炎、鼻副鼻腔炎又はシェーグレン症候群を処置するための医薬組成物であって、治療有効量の請求項1~18のいずれか一項に記載の化合物又は前記化合物の薬学的に許容できる塩を含む、医薬組成物。
  20. 治療有効量の請求項1~18のいずれか一項に記載の化合物のうちの1つ又は複数、あるいはその薬学的に許容できる塩と共に、薬学的に許容できる担体を含む、医薬組成物。
  21. 1つ又は複数の追加の治療剤をさらに含む、請求項20に記載の医薬組成物。
  22. 1つ又は複数の追加の治療剤が、CFTR増強物質、CFTR中和剤、上皮性ナトリウ
    ムチャネル(ENaC)阻害剤、CFTR増幅因子、CFTR安定剤、読み飛ばし剤、オ
    リゴヌクレオチドパッチ、オートファジー誘導物質及びプロテオスタシス調節剤からなる
    群から独立して選択される、請求項21に記載の医薬組成物。
  23. CFTR増幅因子が、それぞれの存在につき、PTI-428及びPTI-130からなる群から選択される、請求項22に記載の医薬組成物。
  24. CFTR安定剤が、N-91115(カボソンスタット)である、請求項22に記載の医薬組成物。
  25. 読み飛ばし剤が、アタルレンである、請求項22に記載の医薬組成物。
  26. オリゴヌクレオチドパッチが、QR-010である、請求項22に記載の医薬組成物。
  27. オートファジー誘導物質が、それぞれの存在につき、CX-4945、並びにシステアミン及び没食子酸エピガロカテキン(EGCG)の組合せからなる群から選択される、請求項22に記載の医薬組成物。
  28. 処置を必要とする患者において、嚢胞性線維症、喘息、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、便秘、糖尿病、ドライアイ疾患、膵炎、鼻副鼻腔炎又はシェーグレン症候群を処置するための、請求項20~27のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  29. 嚢胞性線維症を処置するための、請求項19又は28に記載の医薬組成物。
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