JP7149816B2 - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊星歯車減速装置に関する。
遊星歯車減速装置は、軽量化やコスト低減の観点から、内部の歯車や当該歯車を収容するカバー部材を樹脂から形成する場合がある。
このような減速装置は、カバー部材が歯車の外周を覆う(例えば、特許文献1参照)。
特開平3-272348号公報
しかしながら、樹脂は金属等に比べて、熱伝導率が低いことから、カバー部材を樹脂で形成すると、内部に熱がこもりやすいことが問題となっていた。
高速或いは長時間の駆動を行うと、内部の歯車には熱が生じ、カバー部材内の温度上昇により、歯車のヤング率が低下して歯当たり不良が生じ易くなる。その結果、さらに発熱が生じて、最終的には歯車が溶融を起こすおそれがあった。
本発明は、カバー部材の内側の温度上昇を抑制することを目的とする。
本発明に係る遊星歯車減速装置は、
内歯歯車と、
前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
前記内歯歯車の外周部を軸方向の両側から覆う第1カバー部材及び第2カバー部材と、を備える遊星歯車減速装置であって、
前記第1カバー部材及び第2カバー部材と前記内歯歯車は、樹脂から構成され、
前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に隙間を有する構成とした。
さらに、本発明は、上記構成に加えて、前記外歯歯車の側部に配置され、前記外歯歯車の自転成分が伝達されるキャリア体と、前記外歯歯車の複数の孔に挿入され、前記キャリア体に固定される複数のピンを有する構成としてもよい。
また、本発明は、上記構成に加えて、前記外歯歯車が、軸方向に並んだ第1外歯歯車及び第2外歯歯車を有し、前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間の隙間は、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間と径方向から見て重複する配置としてもよい。
また、本発明は、上記構成に加えて、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間が、周方向の位置によって軸方向の幅が異なる構成としてもよい。
また、本発明は、上記構成に加えて、前記外歯歯車が、軸方向に並んだ第1外歯歯車及び第2外歯歯車を有し、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間は、軸方向について、前記第1外歯歯車の軸方向の中心と前記第2外歯歯車の軸方向の中心の間の範囲に存在する構成としてもよい。
また、本発明は、上記構成に加えて、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間の内側に、前記内歯歯車を構成する樹脂よりも熱伝導率の高い素材からなる熱伝導部が、前記内歯歯車の外周部に密着した状態で設けられている構成としてもよい。
本発明によれば、装置の放熱性を高めて、カバー部材の内側の温度上昇を抑制し、歯車等を保護することが可能となる。
本発明に係る実施形態の偏心揺動型減速装置を示す断面図である。 第2カバー部材を外した偏心揺動型減速装置を偏心体軸側から見た図である。 図3(A)は内歯歯車を示す断面図、図3(B)は内歯歯車を示す正面図である。 偏心揺動型減速装置の内歯歯車の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。 変形例における第1カバー部材及び第2カバー部材の一部を径方向から見た部分正面図である。 変形例における内歯歯車の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。 他の変形例における第1カバー部材及び第2カバー部材の一部を径方向から見た部分正面図である。 他の変形例における内歯歯車の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。 他の変形例において熱伝導部にさらに延在部を設けた例を示す内歯歯車の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る実施形態の遊星歯車減速装置としての偏心揺動型減速装置1を示す断面図、図2は後述する第2カバー部材24を外した偏心揺動型減速装置1を後述する偏心体軸12側から見た図、図3(A)は内歯歯車を示す断面図、図3(B)は内歯歯車を示す正面図、図4は偏心揺動型減速装置1の内歯歯車18の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。
本明細書では、偏心揺動型減速装置1の回転軸O1に沿った方向を軸方向、回転軸O1を中心とする円の半径に沿った方向を径方向、回転軸O1を中心とする回転方向を周方向と定義する。
実施形態の偏心揺動型減速装置1は、第1偏心体12b及び第2偏心体12cを有する偏心体軸12、第1外歯歯車14、第2外歯歯車16、内歯歯車18、並びに、内ピン20bを有するキャリア体20を備える。さらに、偏心揺動型減速装置1は、第1カバー部材22、第2カバー部材24、第3カバー部材26及び軸受31、32、34、35、37、38を備える。
偏心体軸12は、回転軸O1が中心軸線と重なる軸部12aと、回転軸O1から偏心して設けられた第1偏心体12b及び第2偏心体12cとを有し、これらが一体的に形成された部材である。第1偏心体12b及び第2偏心体12cは、回転軸O1に垂直な断面が円形であり、偏心体軸12が回転することで互いに異なる位相で偏心回転する。例えば、第1偏心体12bと第2偏心体12cの位相差は180°とする。なお、軸部12aに、別体に形成された第1偏心体12b及び第2偏心体12cが連結される構成としてもよい。
第1外歯歯車14は、第1偏心体12bに軸受31を介して組み込まれ、偏心体軸12が回転することで揺動する。
第2外歯歯車16は、第2偏心体12cに軸受32を介して組み込まれ、偏心体軸12が回転することで、第1外歯歯車14と異なる位相で揺動する。
第1外歯歯車14には、複数の内ピン20bをそれぞれ通す複数の内ピン孔14hが互いに周方向に離間して設けられている。同様に、第2外歯歯車16には、複数の内ピン20bをそれぞれ通す複数の内ピン孔16hが互いに周方向に離間して設けられている。
キャリア体20は、軸方向に沿った複数の内ピン20bが周方向に離間して設けられている。これら各内ピン20bは、第1外歯歯車14の内ピン孔14hと、第2外歯歯車16の内ピン孔16hとに通される。第1外歯歯車14と第2外歯歯車16とは、内歯歯車18の突出部18dが間に挟まれることで、所定長の隙間を形成して配置される。
内歯歯車18は、図3(A)及び図3(B)にも示すように、環状部の径方向内側に複数の内歯が設けられた歯車である。内歯歯車18には、第1内歯群gs1と第2内歯群gs2とが軸方向に2列に並んで設けられている。第1内歯群gs1は第1外歯歯車14と噛み合い、第2内歯群gs2は第2外歯歯車16と噛み合う。
さらに、内歯歯車18には、第1内歯群gs1と第2内歯群gs2との間で径方向内方に突出した突出部18dを有する。突出部18dには内歯が設けられていない。突出部18dは内歯歯車18の全周に渡って設けられている。この突出部18dは、内歯歯車18の軸方向における中心に位置している。つまり、内歯歯車18の軸方向における中心位置と突出部18dの軸方向における中心位置とは、当該軸方向について一致している。
なお、突出部18dは、内歯歯車18の周方向の一部の区間が省かれるように設けられていてもよい。突出部18dは、第1外歯歯車14と第2外歯歯車16との間に配置される位置まで延設され、第1外歯歯車14と第2外歯歯車16との間に間隔を確保するサシワ(スペーサー)として機能する。
図4に示すように、上記突出部18dにより、内歯歯車18の径方向の内側において、第1外歯歯車14と第2外歯歯車16とは、軸方向に突出部18dの幅で隙間s1が形成されている。
第1外歯歯車14の軸方向の幅w2と第2外歯歯車16の軸方向の幅w2とは等しく、これら二つの軸方向の幅w2と突出部18dの軸方向の幅w1の合計は、内歯歯車18の軸方向の全幅と一致している。
つまり、第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16は、軸方向について内歯歯車18の幅の範囲内に納められた状態で配置されている。
内歯歯車18は、環状部に軸方向に貫通する複数のボルト孔hが設けられ、連結部材であるボルトBの締結により第1カバー部材22及び第2カバー部材24に挟まれて連結されている。
第1カバー部材22は、内歯歯車18、第1外歯歯車14、第2外歯歯車16及び内ピン20bからなる内部構成の軸方向の一方(負荷側:図1において左側)を覆い、第2カバー部材24は上記内部構成の軸方向の他方(入力側:図1において右側)を覆う。
第1カバー部材22は、一部が軸受34、35を介してキャリア体20の軸部20aに回転自在に組み付けられている。
第2カバー部材24は、一部が軸受37、38を介して偏心体軸12の軸部12aに回転自在に組み付けられている。軸受38は、第2カバー部材24のネジ孔に螺着されたプレッシャスクリューnbから圧力が加えられて固定されている。
また、軸方向の一方(負荷側)において、第1カバー部材22には、軸受34の一部を覆う第3カバー部材26が設けられ、ネジnaを介して第1カバー部材22に固定されている。
上記構成のうち、内歯歯車18は、樹脂から構成されている。この樹脂材料としては、FRP(Fiber-Reinforced Plastic)又はCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)などの高い強度を有する材料を適用できる。しかし、これに限られず、内歯歯車18の樹脂材料としては、単一素材である各種樹脂、樹脂と別材料とを複合させた複合材料など、様々な材料を適用してもよい。
なお、この内歯歯車18は、上記樹脂による射出成形によって形成しても良い。
内歯歯車18は、軸方向から見て中央部に円形の開口部18eが形成され、当該開口部18eの内縁部が前述した突出部18dとなっている。
樹脂成形の際には、金型に対して、開口部18eよりも中央から樹脂が充填され、開口部18eが閉塞された内歯歯車18が形成される。そして、プレス加工により中央部を打抜いて開口部18e並びに突出部18dが形成される。つまり、突出部18dは、樹脂成形の際に充填される樹脂の流路の一部からなる。
第1偏心体12b及び第2偏心体12cを含む偏心体軸12、第1外歯歯車14、第2外歯歯車16、内ピン20bを含むキャリア体20、第1カバー部材22、第2カバー部材24並びに第3カバー部材26は、樹脂から構成される。これらの樹脂材料としては、FRP、CFRP、紙ベーク材、布ベーク材、単一素材である樹脂など、様々な材料を適用してもよい。
また、第1カバー部材22及び第2カバー部材24を除く、偏心体軸12、第1外歯歯車14、第2外歯歯車16、内ピン20bを含むキャリア体20の全て又はいずれかは、樹脂より熱伝導率の高い素材、例えば、アルミ、アルミ合金、マグネシウム合金、その他の金属から構成してもよい。
ネジna、プレッシャスクリューnb、ボルトB、及び軸受31、32、34、35、37、38は、金属から構成されるが、これらもFRP及びCFRP等の樹脂から構成してもよい。
また、軸受31、32、34、35、37、38については、玉軸受に限らず、滑り軸受を使用することが出来る。
第1カバー部材22は、軸方向の他方(入力側)の端部が開放され、その内周部には全周に渡って径方向外側に拡径した段部形状の嵌合部221が形成されている。
また、第2カバー部材24は、軸方向の一方(負荷側)の端部が開放され、その内周部には全周に渡って径方向外側に拡径した段部形状の嵌合部241が形成されている。
第1カバー部材22の嵌合部221の内径と第2カバー部材24の嵌合部241の内径は等しく、それぞれ内歯歯車18の外周の一端部と他端部とが嵌合する。即ち、内歯歯車18は、第1カバー部材22と第2カバー部材24のそれぞれに対していわゆるインロー嵌合構造によって保持されている。
この嵌合構造によって、第1カバー部材22と第2カバー部材24とは、それぞれの中心軸が同一軸上、つまり、同心となるように位置が調整される。また、これに伴い、第1カバー部材22に対して軸受34、35を介して支持されたキャリア体20の軸部20aと、第2カバー部材24に対して軸受37、38を介して支持された偏心体軸12の軸部12aとが同心となるように位置が調整される。
また、内歯歯車18は、樹脂で構成されているため、金属のような高い剛性を確保することが困難な場合がある。この場合に、第1カバー部材22及び第2カバー部材24に対して内歯歯車18を上記インロー嵌合による嵌合構造を採ることにより、内歯歯車18の外周面が第1カバー部材22及び第2カバー部材24によって径方向の外側から支えられ、補強的に剛性を高く維持することができる。
また、図4に示すように、第1カバー部材22の嵌合部221の軸方向の幅と第2カバー部材24の嵌合部241の軸方向の幅の合計は、内歯歯車18の軸方向の幅よりも幾分小さく設定されている。従って、第1カバー部材22と第2カバー部材24とが、複数のボルトBにより内歯歯車18を挟持した状態で連結されると、第1カバー部材22の軸方向の他方(入力側)の端部の端面と第2カバー部材24の軸方向の一方(負荷側)の端部の端面との間には隙間s3が形成され、内歯歯車18の外周面の一部が第1カバー部材22及び第2カバー部材24の外部に露出した状態となる。
樹脂は一般に金属より熱伝導率が低いので、第1カバー部材22、第2カバー部材24及び内歯歯車18を樹脂で構成すると、これらの内側で発生する熱がこもりやすくなる。これに対して、上記第1カバー部材22と第2カバー部材24の間に隙間s3を設けることで、内歯歯車18の外周面から効率良く放熱が行われ、第1カバー部材22、第2カバー部材24内の温度上昇を抑制することができる。
第1カバー部材22の嵌合部221の軸方向の幅と第2カバー部材24の嵌合部241の軸方向の幅とは等しく設定されている。このため、隙間s3は、内歯歯車18の軸方向の中心に形成される(内歯歯車18の軸方向の中心と隙間s3の軸方向の中心とが径方向から見て一致している)。
従って、第1カバー部材22と第2カバー部材24との間の隙間s3は、前述した第1外歯歯車14と第2外歯歯車16との間の隙間s1と径方向から見て重複する配置となっている。
さらに、第1カバー部材22と第2カバー部材24との間の隙間s3は、軸方向について、前述した第1外歯歯車14と第2外歯歯車16との間の隙間s1の内側となっている。従って、第1カバー部材22の嵌合部221は、軸方向について、第1外歯歯車14の全体を内側に含み、第2カバー部材24の嵌合部241は、軸方向について、第2外歯歯車16の全体を内側に含んでいる。
これにより、内歯歯車18が第1外歯歯車14との噛合の際に接触する軸方向の幅全体について第1カバー部材22が外側から支えて、第1外歯歯車14に対する剛性を確保することができる。同様に、内歯歯車18が第2外歯歯車16との噛合の際に接触する軸方向の幅全体について第2カバー部材24が外側から支えて、第2外歯歯車16に対する剛性を確保することができる。
[偏心揺動型減速装置の動作説明]
実施形態の偏心揺動型減速装置1においては、偏心体軸12が回転すると第1偏心体12b及び第2偏心体12cが偏心回転し、第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16が180度の位相差で揺動される。2つの外歯歯車(第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16)があることで、伝達容量の増大及び強度の維持が図られ、第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16が互いに180度の位相差で揺動することで、偏心揺動型減速装置1の回転バランスを保つことができる。
第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16は、内歯歯車18に内接噛合しており、内歯歯車18は、第1カバー部材22及び第2カバー部材24と連結されている。このため、第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16は、偏心体軸12が1回転するごとに、内歯歯車18に対して歯数差分だけ相対回転(自転)する。第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16の自転成分は、内ピン20bを介してキャリア体20に伝達される。これらの結果、歯数差を1とした場合、偏心体軸12の回転運動が、1/(第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16の共通の歯数)の減速比で減速されて、キャリア体20の回転として取り出すことができる。
[実施形態の技術的効果]
以上のように、実施形態の偏心揺動型減速装置1によれば、内歯歯車18が樹脂から構成されるので、装置の顕著な軽量化を図ることができる。また、各部材の製造が容易となり、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、偏心揺動型減速装置1は、第1カバー部材22と第2カバー部材24との間に隙間s3を有している。このため、第1カバー部材22、第2カバー部材24及び内歯歯車18が樹脂で構成される場合であっても、隙間s3から外部に放熱することができ、第1カバー部材22及び第2カバー部材24の内部の温度上昇を抑制することが可能となる。
また、偏心揺動型減速装置1は、第1外歯歯車14と第2外歯歯車16との間の隙間s1が、第1カバー部材22と第2カバー部材24との間の隙間s3と径方向から見て重複する配置としている。
このため、軸方向について、隙間s3の範囲と、内歯歯車18が第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16との噛合の際に接触する範囲との重複を低減することができ、第1カバー部材22と第2カバー部材24とが、内歯歯車18を外側から効果的に支えて剛性を高めることができる。
特に、第1カバー部材22は、軸方向について、第1外歯歯車14の全体と重複し、第2カバー部材24は、軸方向について、第2外歯歯車16の全体と重複するので、隙間s3の範囲と、内歯歯車18が第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16との噛合の際に接触する範囲との重複をより厳格に回避することができる。このため、隙間s3を設けても、第1カバー部材22と第2カバー部材24とが内歯歯車18を径方向の外側から補強する効果が損なわれない。
また、第1カバー部材22と第2カバー部材24は、いずれも、内歯歯車18の外周部が嵌合する嵌合部221、241を全周に渡って有している。このため、内歯歯車18は、第1カバー部材22と第2カバー部材24とによって全周に渡って囲まれる構造となるので、全周に渡って外側から補強し、第1カバー部材22、第2カバー部材24及び内歯歯車18の全体的な剛性をより高く確保することが出来る。
また、内歯歯車18は、嵌合部221、241に対してインロー嵌合構造によって保持されるので、第1カバー部材22と第2カバー部材24、さらには、キャリア体20の軸部20aと偏心体軸12の軸部12aとを、容易且つより精度良く同心に調整することができる。また、第1カバー部材22と第2カバー部材24に対する内歯歯車18の軸方向の位置についても、容易且つより精度良く位置決めすることができる。
[変形例]
図5は変形例における第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aの一部を径方向から見た部分正面図である。
図1の構成では、第1カバー部材22と第2カバー部材24との間の隙間s3を周方向全体に渡って一定の幅w3とする場合を例示したが、これに限定されない。図5に示すように、第1カバー部材22Aと第2カバー部材24Aとの間の隙間s3は、周方向の各位置によって軸方向の幅が異なる構成としても良い。
具体的には、第1カバー部材22Aの軸方向の一方(負荷側)の端部と第2カバー部材24Aの軸方向の他方(入力側)の端部とに、周方向について均一間隔で、隙間s3を拡張させる切り欠き222A、242Aが形成されている。
切り欠き222Aと切り欠き242Aとは、例えば、周方向の配置が一致し、周方向の範囲と軸方向の幅が一致している。これらの切り欠き222A、242Aにより、隙間s3には周方向に複数の拡幅部s31が形成されている。これらの拡幅部s31は、周方向における拡幅部s31の位置が当該拡幅部s31が設けられていない位置よりも軸方向に幅が広くなっている。
複数の拡幅部s31の周方向における配置は、連結部材であるボルトBが設けられた位置に対応している。即ち、拡幅部s31(切り欠き222A、切り欠き242A)の周方向における範囲(回転軸O1を中心とする角度範囲)は、軸方向から見て、回転軸O1と第1カバー部材22A、第2カバー部材24AにおけるボルトBの取り付け穴の中心とを結ぶ線分の延長線が、第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aの外周面を通過する通過点を中心とする範囲である。
この切り欠き222A、切り欠き242Aの周方向における範囲は、前述の通過点を中心に周方向の両側に均一な角度範囲とすることが望ましい。
なお、ボルトBが複数設けられている場合に、全てのボルトBに対応して拡幅部s31を設けないで、一部のボルトBに対応して拡幅部s31を設けても良い。なお、その場合には、複数の拡幅部s31の周方向の間隔が均一となることが望ましい。
図6は変形例における内歯歯車18の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。
切り欠き222A及び切り欠き242Aによって形成された拡幅部s31の軸方向の範囲は、上記図6に示す範囲とすることが望ましい。
即ち、拡幅部s31の軸方向の範囲h31は、第1外歯歯車14の軸方向の中心と第2外歯歯車16の軸方向の中心との間の範囲h21の内側とすることが望ましい。
拡幅部s31の軸方向の範囲h31が、第1外歯歯車14の軸方向の中心と第2外歯歯車16の軸方向の中心との間の範囲h21の外側であっても、内歯歯車18が第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16と噛合する際に、第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aが外周側から内歯歯車18を補強する効果は確保することができるが、拡幅部s31の軸方向の範囲h31を、第1外歯歯車14の軸方向の中心と第2外歯歯車16の軸方向の中心との間の範囲h21の内側とすることにより、第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aが外周側から内歯歯車18を補強する効果を十分に発揮し、拡幅部s31において十分に余裕をもって剛性を確保することができる。
これにより、内歯歯車18が第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16と噛合する際に、第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aが外周側から内歯歯車18を補強する効果が損なわれず、拡幅部s31が存在しても十分剛性を確保することができる。
なお、径方向から見て矩形となる拡幅部s31を例示したが、拡幅部s31の形状はこれに限定されない。例えば、拡幅部s31の軸方向の幅が周方向について漸減又は漸増するように変化する形状としても良い。
このように、第1カバー部材22Aと第2カバー部材24Aとの間の隙間s3は、周方向の各位置によって軸方向の幅が異なる構成とした場合、内歯歯車18の内側から生じる熱を隙間s3の拡幅部s31から外部により効果的に放熱することができ、第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aの内部の温度上昇をさらに抑制することが可能となる。
また、複数の拡幅部s31の周方向における配置は、連結部材であるボルトBが設けられた位置に対応している。内歯歯車18は、ボルトBの締結により、軸方向の両側から第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aにより挟持されているが、このように挟持されることで内歯歯車18の剛性は高くなる。従って、拡幅部s31による第1カバー部材22A及び第2カバー部材24Aからの剛性の補強的効果低減が生じても、その影響を十分に補うことができ、装置全体としては十分な剛性を確保しつつ、内部の温度上昇を抑制することが可能となる。
[他の変形例]
図7は他の変形例として隙間s3の内側に熱伝導部23Bを設けた第1カバー部材22及び第2カバー部材24の一部を径方向から見た部分正面図、図8は他の変形例における内歯歯車18の外周の周囲の構成を示す軸方向断面図である。
図1の構成では、第1カバー部材22と第2カバー部材24との間の隙間s3は空隙であり、外気が存在している状態を示していたが、図7の変形例では、隙間s3の内側に樹脂よりも熱伝導率の高い素材からなる熱伝導部23Bを充填している。
熱伝導部23Bは、樹脂より熱伝導率の高い素材、例えば、アルミ、アルミ合金、マグネシウム合金、その他の金属とすることが望ましい。
図8に示すように、熱伝導部23Bは、隙間s3内において、内歯歯車18の外周面に密着し、隙間s3の内部全体に充填された状態で形成されている。熱伝導部23Bは、このように、内歯歯車18の外周面に密着して内歯歯車18から熱伝導が可能な状態に構成されていればよい。
これにより、内歯歯車18に蓄えられた熱は、熱伝導部23Bに伝わり、外気で冷却されるので、第1カバー部材22及び第2カバー部材24の内部からより効果的に放熱することができ、第1カバー部材22及び第2カバー部材24の内部の温度上昇をさらに抑制することが可能となる。
なお、図9に示すように、熱伝導部23Bは、隙間s3から第1カバー部材22及び第2カバー部材24の外周面上にまで延在した延在部231Bを有する構成としても良い。
この構成の場合、延在部231Bが放熱面として機能することで第1カバー部材22及び第2カバー部材24の内部からさらに効果的に放熱することができ、第1カバー部材22及び第2カバー部材24の内部の温度上昇をさらに抑制することが可能となる。
なお、延在部231Bは、熱伝導部23Bの隙間s3内の部分と同じ熱伝導率の高い材料で構成しても良いが、熱放射性の高い材料又は熱放射性の高い材料と熱伝導率の高い材料の混合物で構成しても良い。また、熱伝導率の高い材料で構成した延在部231Bの外周面に熱放射性の高い材料をコーティングしてもよい。
また、前述した図5の隙間s3の拡幅部s31内にも、熱伝導率の高い材料を配置した熱伝導部を設けてもよい。
[その他]
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記各実施形態に限られない。各実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図1の偏心揺動型減速装置1は、外歯歯車及び偏心体を二つ有する構成を例示したが、これらは一つ又は三つ以上有する構成としても良い。三つ以上とする場合には、周方向の位相の間隔を等しくすることが望ましい。
また、上記実施形態では、遊星歯車減速装置として偏心揺動型減速装置を例示したが、他の構造の遊星歯車減速装置にも第1カバー部材と第2カバー部材との間に隙間を設ける構造を適用しても良い。
例えば、内歯歯車とその中心に配置された太陽歯車の間でこれらに噛合する遊星歯車を設けてなる単純遊星歯車減速装置にも、上記第1カバー部材と第2カバー部材との間に隙間を設ける構造を適用しても良い。
また、上記実施形態では、1本の偏心体軸を減速機の軸心に配置した所謂センタークランク式の偏心揺動型減速装置を示した。しかし、本発明は、2個以上の偏心体軸が減速機の軸心からオフセットして配置された所謂振り分け型の偏心揺動型減速装置に適用してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る減速装置として、偏心揺動型減速装置を一例にとって説明したが、例えば単純遊星歯車装置においても、同様に本発明を適用できる。単純遊星歯車装置においては、遊星歯車が外歯歯車に相当する。
また、上記実施形態では、外歯歯車として第1外歯歯車14及び第2外歯歯車16を示したが、外歯歯車は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 偏心揺動型減速装置(遊星歯車減速装置)
12 偏心体軸
14 第1外歯歯車
16 第2外歯歯車
18 内歯歯車
20 キャリア体
22,22A 第1カバー部材
221,241 嵌合部
23B 熱伝導部
231B 延在部
24,24A 第2カバー部材
26 第3カバー部材
B ボルト(連結部材)
O1 回転軸
s1 隙間
s3 隙間
s31 拡幅部

Claims (9)

  1. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
    前記外歯歯車の側部に配置され、前記外歯歯車の自転成分が伝達されるキャリア体と、
    前記外歯歯車の複数の孔に挿入され、前記キャリア体に固定される複数のピンを有し、
    前記内歯歯車の外周部を軸方向の両側から覆う第1カバー部材及び第2カバー部材と、を備える遊星歯車減速装置であって、
    前記第1カバー部材及び第2カバー部材と前記内歯歯車は、樹脂から構成され、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に隙間を有する遊星歯車減速装置。
  2. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周部を軸方向の両側から覆う第1カバー部材及び第2カバー部材と、を備える遊星歯車減速装置であって、
    前記第1カバー部材及び第2カバー部材と前記内歯歯車は、樹脂から構成され、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に隙間を有し、
    前記外歯歯車は、軸方向に並んだ第1外歯歯車及び第2外歯歯車を有し、
    前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間の隙間は、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間と径方向から見て重複する配置である遊星歯車減速装置。
  3. 前記第1カバー部材は、軸方向について、前記第1外歯歯車の全体と重複し、前記第2カバー部材は、軸方向について、前記第2外歯歯車の全体と重複する請求項2に記載の遊星歯車減速装置。
  4. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周部を軸方向の両側から覆う第1カバー部材及び第2カバー部材と、を備える遊星歯車減速装置であって、
    前記第1カバー部材及び第2カバー部材と前記内歯歯車は、樹脂から構成され、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に隙間を有し、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間は、周方向の位置によって軸方向の幅が異なる遊星歯車減速装置。
  5. 前記第1カバー部材と前記第2カバー部材は、周方向に沿って設けられた複数の連結部材によって連結され、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間は、周方向における前記連結部材が設けられた位置が前記連結部材が設けられていない位置よりも軸方向の幅が広い請求項4に記載の遊星歯車減速装置。
  6. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周部を軸方向の両側から覆う第1カバー部材及び第2カバー部材と、を備える遊星歯車減速装置であって、
    前記第1カバー部材及び第2カバー部材と前記内歯歯車は、樹脂から構成され、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に隙間を有し、
    前記外歯歯車は、軸方向に並んだ第1外歯歯車及び第2外歯歯車を有し、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間は、軸方向について、前記第1外歯歯車の軸方向の中心と前記第2外歯歯車の軸方向の中心の間の範囲に存在する遊星歯車減速装置。
  7. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
    前記内歯歯車の外周部を軸方向の両側から覆う第1カバー部材及び第2カバー部材と、を備える遊星歯車減速装置であって、
    前記第1カバー部材及び第2カバー部材と前記内歯歯車は、樹脂から構成され、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に隙間を有し、
    前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間の内側に、前記内歯歯車を構成する樹脂よりも熱伝導率の高い素材からなる熱伝導部が、前記内歯歯車の外周部に密着した状態で設けられている遊星歯車減速装置。
  8. 前記熱伝導部は、前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間の隙間から当該第1カバー部材及び第2カバー部材の外周上に延在する請求項7に記載の遊星歯車減速装置。
  9. 前記第1カバー部材と前記第2カバー部材は、いずれも、前記内歯歯車の外周部が嵌合する嵌合部を全周に渡って有する請求項1から8のいずれか一項に記載の遊星歯車減速装置。
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