JP7149136B2 - 水路形成機構 - Google Patents
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Description
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
図1は、実施形態の水路形成機構54を有する機能ユニット26を示す正面図である。この図は、機能ユニット26を周辺構造とともに示している。図2は、機能ユニット26の一部を示す側面図である。機能ユニット26は、一例として、浴室壁部16に取付けられる。図1の例では、浴室壁部16には、水栓装置18、吐水装置20、一次側ホース22及び二次側ホース24を備える。水路形成機構54は、機能ユニット26に一体に設けられる。本実施形態の水栓装置18は、入浴者による流量操作部18a、18bに対する操作を通じて、給水路28に供給される水の流量と、給水路28に供給される水の温度を調整可能である。
機能ユニット26は、浴室用の機能部品36と、水路形成機構54とを備える。本実施形態の機能部品36は、シャワーフック等の物品や入浴者の荷重を受けるとともにシャワーフックをスライド可能に支持するスライドバーである。機能部品36は、水栓装置18から分離しており、水栓装置18との間で一次側ホース22や浴室壁部16を介してのみ繋がっている。
水路形成機構54が用いられる給水路を説明する。図3は、水路形成機構54が用いられる機能ユニット26の水路を示す構成図である。機能ユニット26の水路は、水栓装置18から吐水装置20に至る給水路28を含む。給水路28の途中には水路形成機構54のカートリッジ62および弁機構58が設けられる。カートリッジ62は、一次側周面部66に供給された原水を改質して二次側内部水路68に供給する。給水路28は、機能ユニット26に設けられる一次側通水路30、二次側通水路32および原水通水路34を有する。原水通水路34には、一次側通水路30を介して一次側ホース22から原水Lbが供給される。弁機構58が開状態のときは、原水通水路34の原水Lbは、弁機構58および二次側通水路32を介して二次側ホース24に供給水Lcとして供給される。弁機構58が閉状態のときは、原水通水路34の原水Lbは、カートリッジ62によって改質水Laに改質され、二次側通水路32を介して二次側ホース24に供給水Lcとして供給される。
図3~図6を参照して水路形成機構54を説明する。図4は、機能ユニット26の一部の側面図である。水路形成機構54は、機能部品36と一体化される。図5は、水路形成機構54を模式的に示す側面断面図であり、弁機構58が閉じた状態を示している。図6は、水路形成機構54の一部を模式的に示す側面断面図であり、弁機構58が開いた状態を示している。以下、便宜的に浴室壁部16の法線方向を方向Pと表記し、鉛直方向を第2方向Qと表記する。本実施形態では、方向Pおよび方向Qは互いに直交する。なお、方向Pおよび方向Qと直交する方向を左右方向と呼ぶこともある。
図4に示すように、改質ユニット38は、カートリッジ62と、ケーシング64とを有する。ケーシング64には、カートリッジ62を収容するための収容部64sが設けられる。ケーシング64は、基端側に開口部64aが設けられ、先端部は閉塞されている。図5に示すように、収容部64sの内部空間は、カートリッジ62の周囲に原水通水路34を構成する。本実施形態では、第1ホース接続部54aは、ケーシング64の下部に設けられ、一次側通水路30は、ケーシング64の下部の背面側に形成された開口を通じて収容部64sの内部空間と連通する。ケーシング64は、下側ブラケット52の下部に着脱自在に構成されている。カートリッジ62は、開口部64aから出し入れされうる。
切替機構56は、水路形成機構54に組み込まれ、操作部材60の操作に応じて、弁機構58を開閉し、二次側通水路32への供給水を原水Lbと改質水Laとの間で切り替えるものである。図5に、弁機構58を閉じたときの、図6に、弁機構58を開いたときの原水Lb、改質水Laおよび供給水Lcの経路を示す。
弁機構58は、弁座部58aと、弁体部58cと、を含む。図5、図6に示すように、本実施形態の弁座部58aは、原水通水路34と二次側通水路32との境界部分において、下側ブラケット52に形成された環状部分である。本実施形態の弁体部58cは、カートリッジ62の第1キャップ部材62aの外周面に形成された環状部分であり、周状凹部58dに嵌装されたシール部材58eを含む。弁体部58cが弁座部58aに接触しているとき、弁機構58は閉じられ、原水Lbの流通は遮断される。弁体部58cが弁座部58aに接触していないとき、弁機構58は開かれ、原水Lbの流通が許容される。
操作部材60は、ユーザによって操作力が入力され、操作されることによりカートリッジ62を移動することができる。図6の例では、操作部材60は、浴室壁部16に向かう方向Pの操作力Fsが入力される押しボタンである。操作部材60は、操作力Fsが入力されるボタン部材80と、ボタン部材80から方向Pに延びる駆動軸部60jと、を有する。駆動軸部60jの延伸端には第1傾斜面部60gが設けられる。第1傾斜面部60gは、方向Pに直交する面に対して傾斜しており、後述する第2傾斜面部56gと略平行な面である。駆動軸部60jは、ボタン部材80と一体的に構成されてもよいし、ボタン部材80と別体に構成されてもよい。駆動軸部60jは、1ピースの部材であってもよいし、複数のピースの部材で構成されてもよい。
カートリッジ62は、原水を改質部62eで改質して改質水を生成する。本実施形態の改質部62eは、活性炭、中空糸膜、亜硫酸カルシウム、アスコルビン酸等の原水を浄化可能な素材を用いて構成される。一次側周面部66は、改質部62eの外周面に設けられ、二次側内部水路68は、改質部62eの中空部62jに設けられる。中空部62jは、第1キャップ部材62aの内部水路62nと連通する。第1キャップ部材62aは、改質部62eの上端面を覆うキャップ状の部材である。第1キャップ部材62aの頂部62mは、従動部材56dの下端部56hと当接し、頂部62mに伝達された力をカートリッジ62に伝達する。図6に示すように、第1キャップ部材62aの外周面に弁体部58cが形成される。弁体部58cには、環状のシール部材58eが嵌められる周状凹部58dが形成される。シール部材58eは、公知のOリング等であってもよい。第2キャップ部材62bは、改質部62eの下端面を覆うキャップ状の部材である。
図7~図18を参照して、操作ユニット70を説明する。図7は、本実施形態の操作ユニット70を示す斜視図である。図8は、操作ユニット70を示す分解斜視図である。図9(a)は、操作ユニット70のボタン部材80が方向P1側に寄った状態を示す側面断面図である。図9(b)は、操作ユニット70のボタン部材80が方向P2側に寄った状態を示す側面断面図である。水路形成機構54は、給水路の弁機構58を操作可能な操作ユニット70を有する。
カバー部材76は、水路形成機構54の少なくとも一部を覆い、この部分の最外表面を構成する。図7、図8に示すように、本実施形態のカバー部材76は、水路形成機構54の正面側の一部を覆う第1カバー部76mと、水路形成機構54の両側面の一部を覆う第2カバー部76nとを含む。第1カバー部76mは、水路形成機構54の正面から両側面に向かって方向P1に湾曲した略半円筒形状を有する。第2カバー部76nは、第1カバー部76mの両端部から方向P1に延びる板形状を有する。鉛直方向寸法において、第2カバー部76nの寸法は、第1カバー部76mの寸法の略半分である。カバー部材76は、正面視で縦長の矩形形状を呈し、側面視で逆向きのL字形状を呈する。
次に、ボタン部材80を説明する。図12は、ボタン部材80を示す斜視図である。ボタン部材80は、ユーザによる押圧操作を受けるものである。ボタン部材80は、押圧操作に応じて、開口部76bの内部を方向Pに前進および後退する。図6、図9(a)に示すように、ボタン部材80が方向P1に移動すると、駆動軸部60jが方向P1に移動する。この結果、上述した機序により弁機構58が作動する。
第1部材82は、ユーザの操作を直接受けるボタン部材80の最外表面を構成する。本実施形態の第1部材82は、本体部82bと、延出部82cと、軸形延出部82hと、を含む。本体部82bは、上下方向および左右方向に延在する正面視で四隅にR形状を有する略矩形の板状部材である。延出部82cは、本体部82bから方向P1に延出する棒状の部分で、第2部材84の貫通孔を貫通し、所定の掛止部に掛止される。
第2部材84は、第1部材82を支持するベースとして機能する。第2部材84は、第1部材82の方向P1側に固定される。第2部材84は、第1筒状部76cの内部を移動可能に設けられる。第2部材84の外観色は、第1部材82および第1カバー部76mの外観色と異なっていてもよい。ユーザは、第2部材84の可視量によってボタン部材80が押されたか否かを容易に判断できる。
(1)操作ユニット70の製造工程では、まず、第1部材82および第2部材84を連結してボタン部材80を製造する(図12を参照)。この工程では、第2部材84の各貫通孔84fに第1部材82の各延出部82cを貫通させた状態で、第2延出部82eのフックを第4突起部84gの段部に掛止する。なお、ボタン部材80が一体部材であるときは、この連結工程は用いなくてもよい。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
Claims (5)
- 給水路の弁機構を操作可能な操作ユニットを有する水路形成機構であって、
前記操作ユニットは、操作に応じて第1方向に移動するボタン部材と、前記ボタン部材の移動を案内するガイド部材と、を含み、
前記ボタン部材には、前記第1方向に延び、互いに離れて配置される複数の突起部が設けられ、
前記ガイド部材には、前記複数の突起部をそれぞれ収容する複数の貫通孔が設けられ、
前記複数の突起部は、前記ボタン部材に設けられた第1、第2突起部を含み、
前記第2突起部は、前記ボタン部材の操作を前記弁機構に伝達するための突起であり、
前記第1突起部は、前記第2突起部の径方向外側に設けられ、
前記ボタン部材は、前記第1突起部を複数備えることを特徴とする水路形成機構。 - 前記ボタン部材を前記第1方向に移動させたとき、前記突起部は、前記貫通孔から前記第1方向に突出することを特徴とする請求項1に記載の水路形成機構。
- 前記ガイド部材は前記第1方向から視て略矩形形状を有し、
前記ボタン部材は、前記ガイド部材の四隅にそれぞれ配置される4つの前記第1突起部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の水路形成機構。 - 前記第1突起部は、前記ガイド部材の外形に沿った形状を有することを特徴とする請求項3に記載の水路形成機構。
- 前記ガイド部材は、前記ボタン部材を環囲する筒状部を有し、
前記複数の突起部は、前記第2突起部を挟んで対称に配置される複数の第3突起部を含み、
前記複数の第3突起部の延伸端には、前記筒状部の縁と協働して前記ボタン部材の可動範囲を規定するストッパ構造が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水路形成機構。
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JP2004197446A (ja) | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Toto Ltd | 水栓金具 |
JP2015214848A (ja) | 2014-05-12 | 2015-12-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 水栓装置 |
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