JP2004197446A - 水栓金具 - Google Patents

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Masato Kurihara
正人 栗原
Keita Nakayama
圭太 中山
Kazuyo Mukai
和代 向井
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Abstract

【課題】吐水をすぐに止めて余計な吐水を強いられず、かつ、水栓金具本体の部品点数を低減させてコンパクトにすると共に安価でシンプルな水栓金具を提供することを目的とする。
【解決手段】給水管と給湯管に接続された水栓金具本体内に流入する湯と水とを所望の温度に混合するための温度調整部を水栓金具本体内に備え、この温度調整部で混合された湯水を水栓金具本体に接続された可撓性のシャワーホースを経由して吐水部の吐水口から吐水するとともに、吐水口からの吐水を行うための開閉弁を水栓金具本体内に備えずに吐水部に備え、かつ、温度調整部と吐水部とを別々にシンク近傍に配置し、さらに、吐水部は所定の範囲内に引き出し自在に形成されていることを特徴とする水栓金具とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水栓金具に関する。詳しくは、洗面化粧台などで使用される水栓金具であり、所定の範囲内に引き出し自在にするため可撓性のシャワーホースに接続されたシャワーヘッドを有する水栓金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
従来の洗面化粧台などで使用される水栓金具として、、図11に示す水栓金具Zがある。
この水栓金具Zは、水栓金具本体に設けた温度調整部103と流量調整部104とが一軸上にカウンター113上に配置しており、これらの温度調整部103および流量調整部104とは別の位置にシャワーヘッド107を配置されている。
そして、図示しないが、カウンター113下側で、水栓金具本体にシャワーホース106が接続されており、そのシャワーホース106の他端にシャワーヘッド107が接続されている。さらに、このシャワーヘッド107を係止しておく筒状のフック部109がカウンター上に設置しており、このフック部109からシャワーヘッド107を引き出して利用することができる。
使用者は、温度調整部103と流量調整部104とを操作して、別体に設けられているシャワーヘッド107の散水部107aから吐水を行って手洗いや洗顔などに利用する。
なお、図中の107cは、シャワーヘッド107からの吐水形態を切り替える吐水切替部である。
(たとえば、非特許文献1を参照のこと)
【0004】
【非特許文献1】
TOTO 総合カタログ2002〜2003年版 P.474
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の水栓金具においては、以下の問題を有していた。
水栓金具本体に温度調整部103、流量調整部104を備え、さらにシャワーホース106を接続するため、凹凸が多く複雑な外観となって形状が大きくなって、設置空間が大きくなってしまうおそれがあった。
さらに、流量調整部104がシャワーヘッド107と別体に形成されて少し離れた位置に配置されているため、特に洗顔したときなど、しずくが垂れないように顔を下に向けた状態で流量調整部104を手探りで探さなければならず、必ずしも使用勝手が良いとは言い難かった。
また、手探りで流量調整部104を探す間は、余計な吐水を強いられており、節水の観点からも改善する余地があった。
【0006】
そこで、本発明では以上の問題点を解決し、吐水をすぐに止めて余計な吐水を強いられず、かつ、水栓金具本体の部品点数を低減させてコンパクトにすると共に安価でシンプルな水栓金具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、給水管と給湯管に接続された水栓金具本体内に流入する湯と水とを所望の温度に混合するための温度調整部を水栓金具本体内に備え、この温度調整部で混合された湯水を水栓金具本体に接続された可撓性のシャワーホースを経由して吐水部の吐水口から吐水するとともに、吐水口からの吐水を行うための開閉弁を水栓金具本体内に備えずに吐水部に備え、かつ、温度調整部と吐水部とを別々にシンク近傍に配置し、さらに、吐水部は所定の範囲内に引き出し自在に形成されていることを特徴とする水栓金具とした。
【0008】
これにより、吐水をすぐに止めて余計な吐水を強いられず、かつ、水栓金具本体の部品点数を低減させてコンパクトにすると共に安価でシンプルな水栓金具を提供することができる。
また、水栓金具本体から吐水部までシャワーホースを経由しているので、水栓金具本体から離れた吐水部の開閉弁で吐水・止水を行うことができるので使用勝手が向上し、また、シャワーホースを引き出した状態で使用する場合においても、吐水部の近傍に設けた開閉弁を操作させれば吐水・止水をすることができるので、余計な吐水を強いられることがない。
また、水栓金具本体に開閉弁を設けずに吐水口の近傍である吐水部に開閉弁を設けているので、水栓金具本体をコンパクトにすることができる。特に、従来、温度調整部と流量調整部とを備えた水栓金具本体をシンク裏の空間に配置する場合は十分な空間を必要としていた。そのため設置に制約を受けていたが、本発明の水栓金具を用いることで、水栓金具本体をコンパクトにすることができ、いままで設置できなかった狭い空間にも容易に設置することができる。
【0009】
本発明の請求項2では、前記開閉弁は流量調整機能を有することを特徴とする請求項1に記載の水栓金具とした。
【0010】
これにより、吐水される吐水口の近傍で吐水・止水のほかに流量調整もできるので、さらに使用勝手が向上する。
【0011】
本発明の請求項3では、前記吐水部をシャワーヘッドとし、さらに、このシャワーヘッドは湯水の流路を備えた保持部と、保持部の流路に連通された複数の散水孔を吐水口として側面に備えた散水部と、保持部と散水部の間に設けた開閉弁と、この開閉弁を操作する操作部とを備えたシャワーヘッドであって、散水部の一端部に開閉弁を介在させて保持部が接続されており、散水部の他端部に操作部を設け、さらにこの操作部に連動して動き、開閉弁の開閉作動を行う軸を散水部内に配置し、かつ、このシャワーヘッドを水平になるようにフックで保持してなることを特徴とする請求項1または2に記載の水栓金具とした。
【0012】
これにより、操作部が使用者側に向いてシャワーヘッドの先端に位置するため、容易に操作することができる。つまり、吐水口近傍の開閉弁にて吐水・止水をすることができるので、開閉弁を操作させてすぐに吐水口に手を差し出すことができる。つまり、動線を短くすることができるのである。
また、洗顔時など顔を下に向けた状態で開閉弁の操作部が見え難い場合でも、吐水を手がかりにして容易に開閉弁の操作部を見つけることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
【0014】
図1に本発明の一実施例である水栓金具の概略構造図を示す。
この水栓金具は、洗面化粧台などで使用する水栓金具である。
給水管1aと給湯管1bに接続された水栓金具本体2内に流入する湯と水とを所望の温度に混合するための温度調整部3を水栓金具本体2内に備えている。
また、この温度調整部3で混合された湯水を水栓金具本体2に接続された可撓性のシャワーホース4aを経由して吐水部4bの吐水口41cから吐水するようにしている。
また、吐水口41cからの吐水を行うための開閉弁42を水栓金具本体2内に備えずに吐水部4bに備えている。
さらに、この開閉弁42は流量調整機能を有している。
そして、温度調整部3と吐水部4bとを別々にシンク12近傍に配置し、さらに、吐水部4bは所定の範囲内に引き出し自在に形成されている。
また、水栓金具本体2とシャワーホース4aとの間に調圧弁8を介在させている。
【0015】
次に、図2、3に基づき、本発明の一実施例である水栓金具Aを洗面化粧台に用いる場合について説明する。
この水栓金具Aは、カウンター11下に水栓金具本体(図示せず)を設置し、この水栓金具本体に温度調整部3を設け、この温度調整部3の操作部3aをカウンター11上に配置し、この温度調整部3を操作して湯と水とを所望の温度に混合する。
この温度調整部3で混合された湯水は、水栓金具本体2に接続されたシャワーホース4aへ供給される。
そして、シャワーホース4aの他端に接続されたシャワーノズル4b(吐水部)の散水孔41c(吐水口)からシンク12内へ吐水される。
なお、シャワーノズル4bは、温度調整部3とは別体に形成し、この温度調整部3から少し離れた位置にフック部10を配置している。
このフック部10は、基部10aに回動自在に設けられており、フック部10に吐水部4bを係止した状態でフック部10を軸として吐水部4bを水平方向に回転させることで吐水範囲を広げることができる。
さらに、このシャワーノズル4bは、図3中の点線で示すように、フック部10から引き出して使用することができる。
そして、この水栓金具Aにおいては、吐水・止水をシャワーヘッド4bに設けた操作部43、70を操作することで行う。
この操作部43、70は、使用者側に向いているため、容易に操作できるとともに、操作した後すぐに吐水口である散水孔41cに手を差し出すことができる。つまり、散水孔41cの近傍に操作部43、70が配置されているので、吐水、手洗い、止水の一連の動作がほとんど同じ位置でできるため、各動作に移る間隔がほとんどなく無駄な吐水を強いられることがない。そのため、この水栓金具Bを用いることによって節水効果を奏することができる。
【0016】
次に、図2、3に用いたシャワーヘッド4bの詳細構造について、図4および5に基づき説明する。
本発明の水栓金具Aにおけるシャワーヘッド4bには、湯水流入口47aと湯水の流路47bを備えた保持部41aと、保持部41aの流路47bに連通された吐水口である複数の散水孔41cを側面に有する散水部41bと、保持部41aと散水部41bの間に設けた開閉弁42と、この開閉弁42を操作する操作部である押ボタン43とを設けている。
そして、散水部41bの一端部に開閉弁42を介在させて保持部41aを接続し、散水部41bの他端部に押しボタン43を設け、さらにこの押ボタン43に連動して動き、開閉弁42の開閉作動を行う軸44を散水部41b内に配置している。
【0017】
水栓金具本体2に開閉機構を設けずに、シャワーヘッド4bに押ボタン43による開閉機構を設けたことにより、水栓金具本体2をコンパクトにすることができ、さらには、シャワーヘッド4bの開閉機構を主として開閉させることで操作性を向上させることができる。
また、シャワーヘッド4bの先端に押ボタン43を設けたことで、フック部10に係止させた状態で、前方に位置する押ボタン43を前から押すだけで吐水・止水をすることができる。
【0018】
では、図4および5に基づき、さらにシャワーヘッド4bの構造について詳細説明を行う。
図4に基づき、シャワーヘッド4bの外観について説明する。
シャワーヘッド4bは、I字型の略柱形状をしている。
そして、シャワーヘッド4bは、手で持つ保持部41aと、側面に複数の散水孔41cを形成した散水部41bとを備えている。
また、シャワーヘッド4bの一端には継手45を介してシャワーホース(図示せず)を接続し、他端には散水孔41cからの吐水・止水を操作する押ボタン43が設けられている。
なお、散水孔41cの領域を除き、めっきなどの表面処理を施した外カバー46にてシャワーヘッド4b(散水部41bの一部と保持部41a)を覆っている。
【0019】
次に外カバー46について説明する。
螺着された散水管41b及び保持管47の外周部には散水孔41c以外の全てを覆うように外カバー46が装備されている。
そして、この外カバー46は、めっきや塗装が施せる材料で作成されることが望ましい。
また、外カバー46に彩色を施すことにより、意匠性の向上を図ることが可能になる。
特に、本発明のようにめっきや塗装を施した外カバー46を別体で着脱自在に設けることで、使用者の好みに応じて、安価に外観の色彩を選択することができる。
【0020】
また、めっきや塗装を施した外カバー46は、シャワーヘッド4bの通水路47cとは別体にて構成されているため、従来のように、通水路47cにめっきや塗装が付着しないように、マスキングのためのめっき付着防止用塞ぎ蓋やマスキング剤の塗布という工程や付着しためっきや塗装を除去する工程が不要となり、安価に部品を製作することが可能である。
また、通水路47cと外カバー46の間に空気層を持つことも可能となり、断熱効果が狙える利点もある。
【0021】
次に、図5に基づき、シャワーヘッド4bの内部構造についてより詳しく説明する。
シャワーヘッド4bは、湯水流入口部47aを有する保持管47と、複数の散水孔41cを有する散水管47bと、押ボタン43と、この押ボタン43で吐水・止水を行う開閉弁42から主に構成されている。
【0022】
各構成部品の具体的な構造ならびに各構成部品の相互関係について以下に説明する。
保持管47は、I字型の略柱形状をしており、シャワーヘッド4aの保持部41aの内部に位置する。
そして、保持管47の一端には、水栓金具本体2からシャワーホース4aを介して湯水が供給される湯水流入口部47aを具備し、他端には、Oリングなどのパッキン48を介して散水管47bを螺着するねじ部49とを具備している。
【0023】
散水管47bは、I字型の略柱形状をしており、側面に散水部41bを形成し、この散水部41b以外は外カバー46で覆われている。なお、外カバー46の表面と散水部41bの表面を略同一面となるように形成している。なお、好ましくは、外カバー46よりも散水部41bが若干凸設するようにするとよい。そのように構成することで、外カバー46の散水部41b側の開口端部を何かに衝突させることがなくなり、外カバー46のめっきや塗装が開口端部から剥れ難くなる。
また、散水孔41cがこの散水管47b(散水部41b)の側面の長手方向に複数設けられている。
【0024】
シャワーヘッド4bの内部には吐水・止水を制御する開閉弁42が装着されている。
この開閉弁42は、図5、6に示すように、主弁53、弁座52、ばねなどの弾性体54、弁体55、カバー56、Oリングなどのパッキン50、51から構成されている。
この開閉弁42の具体的な構成を以下で説明する。
弁体55とカバー56とを係止して結合することにより、略筒形状をした開閉弁42の外部を形成する。
そして、この弁体55には、弁座52を形成し、さらに、この弁座52の中央に通水開口55aを形成している。
さらに、主弁53が、この通水開口55aを開閉するために弁座52に着座・離座するように、ばねなどの弾性体54にて着座する方向に付勢されながら開閉弁42内を軸方向にスライド可能に配置されている。
つまり、カバー56内にスライドガイド56bが形成されており、このスライドガイド56bに主弁53がOリングなどのパッキン51を介在させて設けられ、さらにこのスライドガイド56bと主弁53との間にばねなどの弾性体54が配置されている。
なお、カバー56には、通水開口56aが設けられている。
そして、この開閉弁42は、図6に示すように、保持管47のねじ部49側の内部にOリングなどのパッキン50を介して装着されて、さらに、散水管47bをこのねじ部49に螺合することで保持管内に固定される。
なお、弁体55が散水管47b側に位置し、カバー56が保持管47に位置するように(湯水流入口部47a側に向くように)、開閉弁42をシャワーヘッド水栓金具本体47内に配置する
そして、主弁53は、弁体55の弁座52に着座して止水するように、ばねなどの弾性体54によって散水管47b方向(つまり下流方向)に付勢されているのである。
【0025】
次に、この開閉弁42の開閉を押ボタン43にて操作するための内部構造を図6、7に基づき説明する。
開閉弁42の作動を介助するものとして軸44が散水管47bと軸ガイド57を貫通するように配置されている。
なお、軸ガイド57は、Oリングなどのパッキン58を介して散水管47bの端部に装着され、さらに、この軸ガイド57の軸方向にOリングなどのパッキン59を介し押ボタン43を装着している。
そして、軸44は、軸ガイド57内に配置した押ボタン43と直列に連動するように配している。さらに、開閉弁42の主弁53に凹部53aを形成し、この凹部53aに軸44を挿入している。
そのため、押ボタン43を操作することで、軸44を介し開閉弁42を作動して開閉するように構成されている。
【0026】
つまり、押ボタン43を押すことにより、押ボタン43と連動した軸44が弾性体54の付勢に逆らい主弁53を押し下げて、図6に示すように、通水開口55aを開き、散水孔41cからシャワー吐水することになる。この時押ボタン43はロックされ、通水状態を保つことが可能となる。
なお、このロック機構は、従来のシャワーヘッドに用いた吐水止水を手元で行う押ボタンのロック機構と同様のため、図5中での詳細構造とその説明を省略する。
【0027】
そして、再度押ボタン43を押すと、押ボタンのロックが解除され弾性体54の復元する力により、図5に示すように、主弁53が付勢され弁座52に着座して通水開口55aを塞ぎ、散水孔3からシャワー吐水を閉止することになる。
【0028】
以上のように構成することで、押ボタン43の操作を開閉弁42に伝達させるために複雑な機構を必要としない。つまり、押ボタン43を押す方向と開閉弁42を開く方向とが同軸上に配置することができるため、押しボタン43の操作を開閉弁42に伝達する軸は、まっすぐな棒形状として直線上に配置すればよいのである。
また、このように通水路に対して上述するように開閉弁42を配置することで、開閉弁42を介在させても散水部41bまでの通水経路を略直線上に形成することができ、通水路が入り組んで複雑になることもないため、安価に製造できるとともに、シャワーヘッド4bをコンパクトにして軽量化を図ることができる。
【0029】
次に、図5に示すシャワーヘッド4bに対して、吐水・止水の開閉操作だけでなく、流量調整の機能を備えた実施例を図7に基づき説明する。
なお、図5と同様の構成については説明を省略する。
図7に示すように、軸44を2部品で構成することによって、流量調整が可能な構造を持つことが可能となる。つまり、図5の軸44を、図7に示すように上側軸44aと下側軸44bによって構成すればよい。
具体的には、開閉弁42側に配置される下側軸44bは片側にねじ部60を具備している。
さらに、この下側軸44bにスリット61を形成して、開閉弁42の近傍に形成したガイド部62にそのスリット61を通して、下側軸44bが回転させずにガイド部62に沿ってスライドするようにしている。
そして、押ボタン43側に配置される上側軸44aには下側軸44bのねじ部60と螺着可能なねじ部63が具備されている。
さらに、押ボタン43は、ボタン部の上下運動とともに、回転可能な構造とする。
【0030】
また、図7(B)は、図7(A)のシャワーヘッドの押ボタン43側から見た平面図を縮小した図である。このように押ボタン43の先端部は、図7(B)に示すように、例えば平面視円形状とせずに一部円弧をカットして(カットした部分43a)、平面視略D字形状のようにしておくことで、指が係り易く、押ボタン43を容易に回転させることができる。そして、上側軸44aと組み合わされることにより、確実に下側軸44bに回転運動を伝達して流量調整することが可能となる。
以上の構成として、押ボタン43を回転させると、上側軸44aのみが回転し(下側軸44bはスリット61によって回転しない)、ねじ部60、63同士がねじ回しされて進退して、主弁53を押す距離を調整することができるのである。
つまり、図6に示すように、押ボタン43を押し、バルブを開状態でロックしたあと押ボタン43を回転させると、軸44の全長が伸縮し弁体53の開口面積bを変化させることができるので、吐水量の調整が可能となる。
【0031】
さらに、図5に示すシャワーヘッド4bに対して、押ボタン43による開閉機構の代わりに、開閉ツマミ70による吐水・止水および流調機構を搭載した例を図8に示す。
なお、図5、6と同様の構成については説明を省略する。
図8に示すシャワーヘッド4bにおいては、図7の上側軸44aを押ボタン43と一体に、下側軸44bを主弁53と一体に構成して、図8に示すように上側軸70aと一体となった開閉ツマミ70と下側軸44b、開閉弁71とで構成すればよい。
そして、開閉弁71側に配置される下側軸44bを止めねじ等の固定部品72とで一体的に構成する。
さらに、操作部である開閉ツマミ70側の軸部70aの先端には下側軸44bのねじ部60と螺着可能なねじ部63が具備されている。
そして、操作部である開閉ツマミ70は、回転可能な構造とする。
なお、図8におけるシャワーヘッド4bにおけては、図5、7のシャワーヘッド4bの押ボタン43に備えていたロック機構は不要である。
【0032】
また、図8(B)は、図8(A)のシャワーヘッドの開閉ツマミ70側から見た平面図を縮小した図である。このように開閉ツマミ70の先端部は、図8(B)に示すように、例えば平面視円形状とせずに一部円弧をカットして(カットした部分70c)、平面視略D字形状のようにしておくことで、指が係り易く、開閉ツマミ70を容易に回転させることができる。そして、確実に下側軸44bと、さらに下側軸に一体化された開閉弁71に回転運動を伝達し、開閉弁71を回転させるとともに、弁座52に着座・離座させて吐水・止水および流量調整することが可能となる。
以上の構成として、開閉ツマミ70を回転させると、ねじ部60、63同士がねじ回しされて進退して、下側軸44bおよび開閉弁71が回転し、開閉弁71を弁座52に着座・離座させて吐水・止水および流量調整することが可能となる。
【0033】
さらに、開閉弁71自体も、図6のような複雑な部品構成を必要とせず、つまり図6における主弁53自体が、開閉ツマミ70の回転操作を受けて上下に稼動すれば良いので、弁体55やカバー56などを散水部41bや散水管47bと一体とすることができ、弾性体54等も必要としないので部品点数を削減し、簡略化した構造とすることができる。
【0034】
なお、上記の例においてはシャワーヘッドの継手45に係合用の凸部45aを設け、図8(c)に示すようにフック部10に係合用の溝部10bを設けておくことが好ましい。なぜならば、シャワーヘッド4bをフック部10に係止する際、継手45に設けた凸部45aを溝部10bに係合させることで、散水孔からの吐水の勢いが強い場合においても、シャワーヘッド4bがフック部10から外れるおそれが低減できるからである。
【0035】
また、水栓金具本体2とシャワーホース4aとの間に図9に示すような調圧弁15を介在させておくことが好ましい。
なお、特に可撓性を有する樹脂製のシャワーホース4aの場合に、このシャワーホース4aの上流側に調圧弁15を配置することが好ましい。
次に調圧弁15の作動について説明する。
このシャワーホース4aの下流側に接続している吐水部の開閉弁を開にすると、調圧弁15の下流側が大気開放されて水圧が下がり、その結果、図9(a)に示すように、調圧弁15内に配置されたバネ15aの付勢力によって弁体15bがシート部15cから離座して開状態となり、通水可能となる。
また、通水時においても、上流側の水圧と下流側の水圧とバネ15aの付勢力のバランスにより弁体15bは上下に微妙に移動する。そのため、この調圧弁15を介在させることで、上流側の水圧が変動しても下流側の水圧はほぼ一定とすることができる。
また、吐水部の開閉弁を閉にすると、調圧弁15の上流側の水圧と下流側の水圧とが同じとなり、受圧面積の大きい下流側の圧力が、上流側の圧力とバネ15aの付勢力に勝って、図9(b)に示すように、弁体15bをシート15cに押し当てて閉状態とし通水不可とする。この結果、調圧弁15の下流側に位置する開閉弁までのシャワーホース4a内に上流側の水圧(給水圧)が加わらないのである。
【0036】
次に、図10に基づき、本発明の別の実施例である水栓金具Bを洗面化粧台に用いる場合について説明する。
この水栓金具Bは、図2に示す水栓金具Aとほぼ同様の構成である。そのため、異なる部分について以下で説明し、同様の部分について説明を省略する。
この水栓金具Bは、温度調整部3のハンドルと別体で形成しカウンター11の離れた位置に基部13bに配置して、この基部13b上に吐水部13を設置している。そして、この吐水部13の先端には、吐水口13aを有し、この吐水口13aの近傍に操作部14を配置している。この操作部14を操作することで吐水部13に内蔵した開閉弁を開閉させる。なお、開閉弁は流量調整機能を有することが好ましい。なお、この開閉弁としては、シリンダバルブやボールバルブなどを用いると良い。ただしこれに限定されるものではない。
【0037】
なお、本発明は、本発明の主旨に逸脱しない限り、上記実施例に限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】
以上により、吐水をすぐに止めて余計な吐水を強いられず、かつ、水栓金具本体の部品点数を低減させてコンパクトにすると共に安価でシンプルな水栓金具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である水栓金具の概略構成を示す。
【図2】図1に示す一実施の形態である水栓金具Aを示す。
【図3】図2に示す吐水部の使用状態を示す。
【図4】本件発明の一実施例に用いるシャワーヘッドの外観斜視図を示す。
【図5】図4に示すシャワーヘッドの断面図を示す。
【図6】図4に示すシャワーヘッドの開閉弁の内部断面図を示す。
【図7】本件発明の一実施例に用いる別のシャワーヘッドの断面図を示す。
【図8】本件発明の一実施例に用いる別のシャワーヘッドの断面図を示す。
【図9】本件発明の水栓金具に用いられる調圧弁を示す。
【図10】図1に示す一実施の形態である水栓金具Bを示す。
【図11】従来の洗面化粧台用水栓金具の外観斜視図を示す。
【符号の説明】
A、B・・水栓金具
1a・・給水管
1b・・給湯管
2 ・・水栓金具本体
3 ・・温度調整部
4a・・シャワーホース
4b・・吐水部(シャワーヘッド)
8 ・・調圧弁
10 ・・フック部
11 ・・カウンター
12 ・・シンク
13 ・・吐水部
13a・・吐水口
13b・・基部
14 ・・操作部
41a・・保持部
41b・・散水部
41c・・散水孔
42 ・・開閉弁
43 ・・押ボタン
44 ・・軸
44a・・上側軸
44b・・下側軸
45 ・・継手
45a・・凸部
46 ・・外カバー
47 ・・保持管
47a・・湯水流入口部
47b・・散水管
47c・・通水路
48 ・・パッキン
49 ・・ねじ部
50 ・・パッキン
51 ・・パッキン
52 ・・弁座
53 ・・主弁
53a・・凹部
54 ・・弾性体
55 ・・弁体
55a・・通水開口
56 ・・カバー
56a・・通水開口
56b・・スライドガイド
57 ・・軸ガイド
58 ・・パッキン
59 ・・パッキン
60 ・・ねじ部
61 ・・スリット
62 ・・ガイド部
63 ・・ねじ部
70 ・・開閉ツマミ
70a・・軸部
70c・・カット部
70b・・ねじ部
71 ・・開閉弁
72 ・・固定部品
103・・温度調整部
104・・流量調整部
106・・シャワーホース
107・・シャワーヘッド
107a・散水部
109・フック部
110・・押ボタン
113・・カウンター

Claims (3)

  1. 給水管と給湯管に接続された水栓金具であって、該水栓金具本体内に流入する湯と水とを所望の温度に混合するための温度調整部を備え、この温度調整部で混合された湯水を前記水栓金具本体に接続された可撓性のシャワーホースを経由して吐水部の吐水口から吐水するとともに、吐水口からの吐水を行うための開閉弁を吐水部に備え、かつ、温度調整部と吐水部とを別々にシンク近傍に配置し、さらに、吐水部は所定の範囲内に引き出し自在に形成されていることを特徴とする水栓金具。
  2. 前記開閉弁は流量調整機能を有することを特徴とする請求項1記載の水栓金具。
  3. 前記吐水部は、湯水の流路を備えた保持部と、保持部の流路に連通された複数の散水孔を吐水口として側面に備えた散水部と、保持部と散水部の間に設けた開閉弁と、この開閉弁を操作する操作部とを備え、散水部の一端部に開閉弁を介在させて保持部が接続されており、散水部の他端部に操作部を設け、さらにこの操作部に連動して動き、開閉弁の開閉作動を行う軸を散水部内に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の水栓金具。
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