JP2020025845A - 吐水装置 - Google Patents

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浩司 中田
Koji Nakada
浩司 中田
真也 坂田
Shinya Sakata
真也 坂田
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Abstract

【課題】押しボタンの押し込み操作を安定させることができ、操作性の向上を図ることができる。【解決手段】内部に通水路3Cを有する本体ケース4と、本体ケースに収容され通水路に連通可能な流路を開閉又は切り替える弁体52と、を備えた吐水装置であって、本体ケースには、弁体を流路開閉可能に、又は流路を切り替え可能に移動させる押しボタン53が設けられ、押しボタンは、押込み位置において本体ケース側に設けられる被係止部51に係止することにより、押込み位置で保持可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、吐水装置に関する。
従来、給水源から延ばされた給水ホースに接続されて、湯水などの流体を表面側から散水するシャワー装置(吐水装置)では、表面に散水孔を有する散水板と、散水板を保持し、内部に散水孔と連通した通水路を収容する本体ケースと、を備えたものが一般的となっている。
このようなシャワー装置では、例えば特許文献1に示すように、本体ケース内に弁体を設けられた弁体を押しボタンによって開閉操作して流路を開閉するものが知られている。
特開2015−27331号公報
しかしながら、特許文献1に示すような従来のシャワー装置に設けられる押しボタンは、ボタンカバー内にばね等の付勢部材が内蔵されていて、その付勢力を利用して押し込んだボタンを元の位置に復帰するように構成されている。この場合、付勢されたばねを押し込むといった不安定な操作となり、操作性の点で改善の余地があった。
また、押しボタンが押込み位置にあるときには、ボタンカバーが保持されていない状態で、がたつきが生じたり、シャワーヘッドを押しボタンが下向きになるような姿勢にすると、ボタンカバーのみが動いてしまうという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、押しボタンの押し込み操作を安定させることができ、操作性の向上を図ることができる吐水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る吐水装置は、内部に通水路を有する本体ケースと、前記本体ケースに収容され前記通水路に連通可能な流路を開閉又は切り替える弁体と、を備えた吐水装置であって、前記本体ケースには、前記弁体を流路開閉可能に、又は流路を切り替え可能に移動させる押しボタンが設けられ、前記押しボタンは、押込み位置において前記本体ケース側に設けられる被係止部に係止することにより、前記押込み位置で保持可能に構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、吐水する際に、押しボタンを押圧操作により押込み位置まで押圧することで、押しボタンを本体ケース側の被係止部に係止することができ、例えば弁体を止水位置から吐水位置に位置させることで吐水することができる。そのため、押しボタンを押込み位置で保持させた状態で維持することができ、吐水状態において押しボタンが飛び出したり、がたつきが生じたりすることを防止でき、押し込み操作が安定し、操作性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る吐水装置は、前記本体ケースが、散水孔が形成された散水板を保持し、前記本体ケースと前記散水板とでシャワーヘッドを構成していてもよい。
本発明によれば、吐水装置が本体ケースおよび散水板を有するシャワーヘッドとして構成されているため、吐水する際に、押しボタンを押圧操作により押込み位置まで押圧することで、押しボタンを本体ケース側の被係止部に係止することができ、例えば弁体を止水位置から吐水位置に位置させることで、散水板に給水されて散水孔から散水することができる。そのため、押しボタンを押込み位置で保持させた状態で維持することができ、散水孔を下向きとなる姿勢にしても押しボタンが下方に飛び出したり、がたつきが生じたりすることを防止でき、押し込み操作が安定し、操作性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る吐水装置は、前記本体ケース内には、前記押しボタンのボタン移動方向に移動可能なボタン保持片が設けられ、前記ボタン保持片には、前記被係止部に係止される弾性片部が設けられていてもよい。
本発明によれば、吐水する際に、押しボタンを押圧操作により押込み位置まで押圧すると、本体ケースに設けられ弁体の移動に連動するボタン保持片もボタン移動方向で押し込み側に移動する。これによりボタン保持片の弾性片部が被係止部に係止し、ボタン保持片及び押しボタンが押込み位置で保持された状態が維持され、散水面を下向きとなる姿勢にしても押しボタンが下方に飛び出したり、がたつきが生じることを防止できる。
本発明の吐水装置において止水する際には、ボタン保持片がボタン移動方向で戻し側に移動させることで、ボタン保持片の弾性片部が弾性変形し、被係止部との係止状態を解除して弁体を止水位置とすることができる。
また、本発明に係る吐水装置は、前記弁体が、弁移動方向の一端側に付勢され、該弁体の一端には前記弁移動方向に対して傾斜する第1傾斜面が形成され、前記ボタン保持片には、前記第1傾斜面に当接する第2傾斜面が形成され、前記弁体が付勢された状態で、前記第1傾斜面で前記第2傾斜面を前記弁移動方向の一端側に押圧し、前記ボタン保持片が前記ボタン移動方向に移動するように構成してもよい。
本発明によれば、弁体の第1傾斜面とボタン保持片の第2傾斜面とが当接しているため、押しボタンの操作により双方の傾斜面で摺動させることで、ボタン移動方向に移動するボタン保持片を介して弁体をボタン移動方向とは異なる方向の弁移動方向に効率よく、かつ簡単に移動させることができる。
また、本発明に係る吐水装置は、前記本体ケースが、浴室の壁面に固定されていてもよい。
本発明によれば、浴室の壁面に本体ケースが固定された吐水装置において、吐水する際に、押しボタンを押圧操作により押込み位置まで押圧することで、押しボタンを本体ケース側の被係止部に係止することができ、例えば吐水状態を切り替えることができる。そのため、押しボタンを押込み位置で保持させた状態で維持することができ、押しボタンが手前側に飛び出したり、がたつきが生じたりすることを防止でき、押し込み操作が安定し、操作性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る吐水装置は、前記押しボタンには、前記被係止部に係止される弾性片部が設けられていてもよい。
本発明によれば、吐水する際に、押しボタンを押圧操作により押込み位置まで押圧すると、押しボタンの弾性片部が被係止部に係止し、押しボタンが押込み位置で保持された状態が維持され、吐水状態において押しボタンが飛び出したり、がたつきが生じたりすることを防止できる。
本発明の吐水装置において止水する際には、押しボタンをボタン移動方向で戻し側に移動させることで、弾性片部が弾性変形し、被係止部との係止状態を解除して弁体を止水位置とすることができる。
本発明の吐水装置によれば、押しボタンの押し込み操作を安定させることができ、操作性の向上を図ることができる。
本発明の第一実施形態による吐水装置(シャワー装置)の全体構成を斜め表面側からみた斜視図である。 図1に示すシャワー装置の分解斜視図である。 散水部材及び通水部材の散水軸を通る縦断面図である。 シャワー装置の縦断面図である。 一次止水機構ユニットに押しボタンを取り付けた状態の縦断面図であって、押しボタンを解除して弁を閉じた状態を示す図である。 一次止水機構ユニットに押しボタンを取り付けた状態の縦断面図であって、押しボタンを押して弁を開いた状態を示す図である。 図5に示す一次止水機構ユニットに押しボタンを取り付けた状態の部分斜視図であって、押しボタンを解除して弁を閉じた状態を示す図である。 図6に示す一次止水機構ユニットに押しボタンを取り付けた状態の部分斜視図であって、押しボタンを押して弁を開いた状態を示す図である。 図4に示すA−A線断面図であって、押しボタンを押込み位置としたときの図である。 図9に示すボタン保持片の要部拡大図であって、(a)は吐水時で押しボタンが押込み位置の状態を示す図、(b)は止水時で押しボタンが押込み解除位置の状態を示す図である。 シャワー装置の組み立て工程を示す図であって、本体ケースに散水板ユニットを取り付ける前の状態の図である。 図11に続くシャワー装置の組み立て工程を示す図であって、本体ケースに一次止水機構ユニットを取り付ける前の状態の図である。 図12に続くシャワー装置の組み立て工程を示す図であって、本体ケースに押しボタンを取り付ける前の状態の図である。 本発明の第二実施形態による浴室ユニットを示す斜視図である。 浴室ユニットに用いられる水路を示す構成図である。 原水改質装置の右側面図である。 原水改質装置の左側面図である。 原水改質装置の右側面断面図である。 原水改質装置の分解図である。 図18の部分拡大図である。 原水改質装置の図20とは異なる他の動作状態を示す図である。 回転連動子の斜視図である。 図22のA−A線に沿う断面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態によるシャワー装置(吐水装置)の一例について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示す本実施形態のシャワー装置1は、給水源(図示省略)から延ばされた給水ホース6(図1)に接続されて、湯または水などの流体を表面側から散水するハンドシャワーである。
シャワー装置1は、図3に示すように、表面に散水孔24aを有して流体を散水する散水部材2と、内部に散水孔24aと連通した通水路(環状通水路3C)を有し、上流側からの流体を散水部材2に供給する通水部材3と、散水部材2及び通水部材3を収容する本体ケース4と、本体ケース4に収容される一次止水機構ユニット5(図2参照)と、を備えている。
シャワー装置1は、流体の散水部材2への給水を一次止水する際に、本体ケース4に設けられる後述する押しボタン53を操作することによって給水から一次止水に切り替えることが可能な構成となっている。
散水部材2及び通水部材3は、金属やプラスチック等の部材により略円盤形状に形成されている。
散水部材2は、上散水板2Aと、下散水板2Bと、を有している。通水部材3は、上通水部3Aと、下通水部3Bと、を有している。そして、上通水部3A、下通水部3B、上散水板2A、及び下散水板2Bが上方(裏面)から下方(表面)に向けてその順で配置されている。
散水部材2は、裏面からみた平面視で中央部分にアクセントリング21と化粧プレート22とを有している。上散水板2Aと下散水板2Bは、アクセントリング21と化粧プレート22とを挟持した状態で溶着されている。
ここで、以降の説明において、上通水部3A、下通水部3B、上散水板2A、下散水板2B、アクセントリング21、化粧プレート22が共通の軸線上に配置され、この共通軸線を散水軸Oという。散水軸O方向に沿って、下散水板2Bの散水孔24aが開口する一方の面で、流体が吐水される面側を表面側、あるいは下側といい、他方の面側を裏面側、あるいは上側という。
また、散水軸O方向から見た平面視において、散水軸Oに直交する方向を径方向といい、散水軸O回りに周回する方向を周方向という。
下散水板2Bは、図2、図3に示すように、平面視で円形形状に形成され、中央に第1開口部23を有し、板厚方向に貫通する複数の散水孔24aが形成された散水面24を備えている。複数の散水孔24aは、下散水板2Bの円周方向に沿って均等に配置されている。シャワー装置1は複数の散水孔24aから流体をシャワー状に吐水する。第1開口部23は、角部が滑らかに湾曲した略矩形状に形成されている。散水面24は、外周部から中央の第1開口部23に向かって下方に凸となる凸曲面に形成されている。
散水面24の裏面には、第1開口部23の周囲から裏面側に向けて突出する筒状リブ25が設けられている。筒状リブ25の内側には、裏面側からアクセントリング21及び化粧プレート22が挿入されて収容される。
アクセントリング21は、化粧プレート22を装着した状態で、上方(裏面側)から下散水板2Bの第1開口部23及び筒状リブ25の内側に収容される。
化粧プレート22は、下面に平坦な化粧面221aを有する化粧板221を有している。化粧板221は、アクセントリング21の内周形状と同等に形成され、アクセントリング21の内周面に嵌合可能に設けられている。
化粧プレート22は、アクセントリング21を介して下散水板2Bの第1開口部23に装着された状態で、化粧面221aが散水面24の表面24bよりも奥まった位置に配置される。
上散水板2Aは、図3に示すように、中央に下散水板2Bの筒状リブ25に外嵌する円形の第2開口部260を有し、下散水板2Bの外周縁部2a近傍の径方向の内側で上方に突出する外周壁2bに対して全周にわたって溶着により一体的に設けられている。
上散水板2Aは、円板部261と、円板部261の中心に形成される第2開口部260の内側の中心部に連結片262を介して設けられたねじ係止筒263と、円板部261を板厚方向に貫通する複数(ここでは3つ)の第1流通孔264と、を備えている。
円板部261は、上面に下通水部3Bとの間に空気層26Aを形成し、通水部材3の外周縁との間に空気流入口26Bが形成され、この空気流入口26Bを介して空気層26Aと本体ケース4のヘッド本体部41内の空間とが連通している。
また、上散水板2Aと下散水板2Bとの間には散水室24Aが形成されている。複数の第1流通孔264は、円周方向に所定の間隔をあけて設けられ、後述する下通水部3Bの第2流通孔34の直下に所定の離間をあけて配置され、かつ同軸となる位置に配置されている。
第1流通孔264は、流路断面積が下方に向かうに従い絞られた絞り形状をなしている。すなわち、第1流通孔264は、第2流通孔34から送り出された水を空気取込面261aの空気層26Aの空気と混合させて円板部261の表面側(下散水板2Bの散水面24)に向けて通過させる。このように上散水板2Aは、空気層26Aを経由して、第1流通孔264を介して流体に空気を混入して下散水板2Bの内部の散水室24Aに供給するエゼクタ機能を有している。そして、散水室24Aに供給された空気含有の流体(水)が多数の散水孔24aから散水される。
下通水部3Bは、上散水板2Aの円板部261の裏面側に間隔をあけて配置され、上散水板2Aの上側から固定ねじ50によって固定されている。下通水部3Bは、リング形状の第1環状通水路31と、第1環状通水路31の中心に配置され固定ねじが挿通可能なねじ挿通筒33と、板厚方向に貫通する複数(ここでは3つ)の第2流通孔34と、を備えている。
上通水部3Aは、下通水部3Bの裏面側において外周縁同士を溶着して一体的に固定され、内側にドーナツ形状の環状通水路3Cを形成している。上通水部3Aは、中心に第4開口部36を形成したリング形状の第2環状通水路37と、第2環状通水路37に側方から連通する流体導入路38と、を備えている。
本体ケース4は、図1及び図2に示すように、表面側に散水部材2及び通水部材3が収容可能な碗状部41aを形成させたヘッド本体部41と、ヘッド本体部41を長手方向の一端に一体的に設けた持手部42と、持手部42の表面側に開口し後述する押しボタン53が配置されるボタン開口部43と、を備えている。このような本体ケース4は、プラスチックなどにより形成されている。
ヘッド本体部41の内周縁部41bには、散水部材2の下散水板2Bの外周部が嵌合される。これにより、散水部材2がヘッド本体部41の内側に装着される。すなわち、散水部材2の裏面側、および外周面がヘッド本体部41によって覆われた状態となる。
持手部42は、上下方向が幅方向よりも短尺な扁平断面の筒状をなし、片手で掴んで支持しやすい形状となっている。持手部42の内部には、持手部42の長手方向に沿って流路が形成されている。持手部42には、内部にヘッド本体部41側とは反対の基端側の開口から挿入される一次止水機構ユニット5が収容可能に設けられている。なお、持手部42内に収容される一次止水機構ユニット5の先端は、上通水部3Aの環状通水路3Cに連通した状態で接続されている。
一次止水機構ユニット5は、図4に示すように、本体ケース4の持手部42の内側に収容されている。一次止水機構ユニット5は、持手部42の形状に沿った細長い筒状のグリップケース51と、グリップケース51内に収容され通水部材3の環状通水路3Cに連通可能な流路を開閉する弁体52と、弁体52を流路開閉可能に移動させる押しボタン53と、を備えている。
グリップケース51は、図4乃至図6に示すように、先端側ケース51Aと基端側ケース51Bとに、長手方向に二分割されている。基端側ケース51Bの基端部には、シャワーホース6(図1参照)と連結するための雄ねじ51aが形成されている。
なお、図4に示すように、本体ケース4における基端部(散水部材2とは反対側の端部)には、一次止水機構ユニット5が挿入可能な持手開口部4aが形成されている(図1、図2参照)。
図1及び図4に示すように、先端側ケース51Aにおける弁体52を挟んだ両側には、給水ホース6を経由して供給される流体を本体ケース4に収容される通水部材3の環状通水路3Cに取り込むケース内流路511が形成されている。ケース内流路511は、先端側ケース51Aの長手方向に沿って延び、上流側が後述する弁支持筒54に形成される流通開口541(後述)に接続されている。このケース内流路511は、弁体52が収容される弁体収容部512側とは隔壁によって区画されている。
先端側ケース51Aには、図5及び図6に示すように、断面中心部分で弁体52を弁移動方向C1に移動可能に支持する弁支持筒54が組み込まれている。弁支持筒54の基端側には、弁体52の弁部52aが図6に示す開弁となる吐水位置V1から図5に示す閉弁となる止水位置V2に移動したときに着座する弁座54aが設けられている。
弁支持筒54には、ケース内流路511に接続する流通開口541が形成されている。つまり、弁部52aを通過した流体は流通開口541を通ってケース内流路511を流通し、通水部材3の環状通水路3Cに給水される。
弁体52は、持手部42の弁移動方向C1に移動可能に構成されている。弁体52には、弁座54aが閉鎖される止水位置V2に向けて付勢するコイルバネ55が設けられている。コイルバネ55は、付勢方向の一端が弁体52の基端部に係止され、他端がグリップケース51(基端側ケース51B)の内側に係止されて、弁部52aが弁座54aに着座する方向に付勢されている。
弁体52は、弁移動方向C1の一端側(ここでは押しボタン53側、図5及び図6の紙面左側)に付勢され、一端には弁移動方向C1に対して傾斜する第1傾斜面56aが形成された弁先端押圧部56が設けられている。
先端側ケース51Aには、図5乃至図8に示すように、押しボタン53のボタン移動方向C2に移動可能なボタン保持片57が設けられている。ボタン保持片57には、弁先端押圧部56の第1傾斜面56aに当接する第2傾斜面57aが形成された保持本体部570(図9参照)が設けられている。ボタン保持片57は、弁体52が付勢された状態で、第2傾斜面57aで第1傾斜面56aを弁移動方向C1の他端側(押しボタン53から離間する側)に押圧することで、第2傾斜面57aが第1傾斜面56aに沿ってボタン移動方向C2の押し込み方向に移動する。
ボタン保持片57には、押しボタン53に設けられるスナップフィット機構の第1係止爪531に係止される第2係止爪571が設けられている。
また、先端側ケース51Aには、図9に示すように、弁体52(図6参照)の先端側において、ボタン保持片57を収容する一対の支持壁513、513が設けられている。一対の支持壁513は、ボタン保持片57を挟んだ左右両側において、壁面方向を押しボタン53のボタン移動方向C2に向けた状態で互いに対向させて配置されている。
各支持壁513は、上壁513Aと下壁513Bとを有し、上壁513Aと下壁513Bとの間にボタン保持段部513a(被係止部)が形成されている。支持壁513は、下壁513Bの下内面513cが上壁513Aの上内面513bよりも内側(ボタン保持片57側)に張り出すように段状に形成されている。ボタン保持段部513aには、後述するボタン保持片57の弾性片部572が係止可能となっている。
また、ボタン保持片57には、両側部(グリップケース51の長手方向から見て上下方向に直交するする左右両側)に、先端側ケース51Aの一対の支持壁513、513に形成されるボタン保持段部513aの上面に係止する弾性片部572が設けられている。弾性片部572は、基端部572bが保持本体部570に連結され、下方に向けて延ばされている。弾性片部572の自由端には、支持壁513側に向けて突出する係止凸部572aが形成されている。
弾性片部572は、基端部572bを基端にして弾性変形可能に設けられ、ボタン保持片57のボタン移動方向C2への移動に伴って、係止凸部572aが支持壁513のボタン保持段部513aに係止する図10(a)に示す係止位置P1と、弾性片部572が弾性変形し係止凸部572aがボタン保持段部513aから外れて下壁513Bの下内面513cに当接する係止解除位置P2と、の位置をとるように構成されている。
押しボタン53は、図4に示すように、持手部42に形成されるボタン開口部43に外側から装着可能に設けられ、スナップフィット機構によりボタン保持片57に係止されている。
押しボタン53は、図7及び図8に示すように、ボタン部53Aと、押込み部材53Bと、ボタン部53A及び押込み部材53Bの周囲を覆うボタンカバー53Cと、を有している。押込み部材53Bは、ボタン開口部43内をボタン移動方向C2に移動可能に設けられている。押込み部材53Bは、ボタン移動方向C2に延びる複数の突起部530が設けられ、これら突起部530の突出先端に上述した第1係止爪531が形成されている。この第1係止爪531は、上述したようにボタン保持片57の第2係止爪571に係止可能となっている。
押しボタン53は、持手部42に形成されるボタン開口部43の外側から内側に向けて挿入して押込み部材53Bの第1係止爪531をボタン保持片57の第2係止爪571に係止するスナップフィット機構により係合させることで本体ケース4に組み付けられる。
押しボタン53は、円柱形状をなし、持手部42のヘッド本体部41寄りの位置に配置され、弁移動方向C1に対して交差(ここでは直交)する方向(ボタン移動方向C2)に使用者が押圧操作可能に設けられている。押しボタン53を押圧操作することにより、グリップケース51に内蔵されている弁体52が弁移動方向C1に移動して弁を開閉し、弁体52の図6に示す吐水位置V1と図5に示す止水位置V2とを切り換える操作を行うことができる。
次に、シャワー装置1の組み立て手順について具体的に説明する。
先ず、図2、図4及び図11に示すように、化粧プレート22とアクセントリング21とを組み込んだ状態で散水部材2と通水部材3とを固定ねじ50を使用して一体化した散水板ユニット20(図11参照)を組み立てる。次に、一体化された散水板ユニット20を本体ケース4のヘッド本体部41の内側(碗状部41a)に対して表面側から着脱可能に嵌合させる(図12参照)。このとき、上散水板2Aの外周部に設けられている弾性係止片265を弾性変形させて、ヘッド本体部41の内周縁部41bに形成される凹部41cに係止させることで、散水板ユニット20がヘッド本体部41に嵌合されるようになっている。
次に、図5及び図6に示すように、弁体52、弁支持筒54、弁先端押圧部56、ボタン保持片57をグリップケース51内に組み込んで一体化した一次止水機構ユニット5を組み立てる。その後、図2、図4及び図12に示すように、本体ケース4の持手部42の内部に持手開口部4aから一次止水機構ユニット5を挿入し、本体ケース4内で先に組み付けてある図3に示す上通水部3Aの流体導入路38の被係止部381に連結する。具体的には、一次止水機構ユニット5における散水板ユニット20側に突出するスナップフィット機構Sを、図3及び図4に示す上通水部3Aの流体導入路38の外周面に形成された被係止部381に係止させる。このように一次止水機構ユニット5は、本体ケース4の持手部42に挿入させる作業のみで簡単に組み付けられる。
一次止水機構ユニット5の組み付けが完了した後、図13に示すように、押しボタン53のボタン部53A、押込み部材53B、ボタンカバー53Cを本体ケース4の外側から取り付ける。具体的には、ボタン部53A及びボタンカバー53Cを組み込んだ押込み部材53Bを持手部42に形成されているボタン開口部43の外側から内側に挿入し、図5乃至図8に示すように押込み部材53Bの第1係止爪531をボタン保持片57の第2係止爪571にスナップフィット機構により係止させる。これにより、押しボタン53が一次止水機構ユニット5と本体ケース4に組み付けられ、図1に示すようなシャワー装置1の組み立てが完了となる。
次に、本実施形態によるシャワー装置1の作用について説明する。
本実施形態によるシャワー装置1では、吐水する際に、図6に示すように押しボタン53を押圧操作により押込み位置F1まで押圧すると、押しボタン53に固定されているボタン保持片57もボタン移動方向C2で押し込み側に移動する。これによりボタン保持片57の弾性片部572が図10(b)に示す係止解除位置P2から図10(a)に示す係止位置P1に移動する。すなわち、弾性片部572は、係止解除位置P2による弾性変形が復元し、係止位置P1において係止凸部572aが支持壁513のボタン保持段部513aに係止した状態となる。つまり、シャワー装置1の表面側(図4に示す散水面24)を下側に向けた姿勢のときに、係止凸部572aがボタン保持段部513aに上方から載置された状態となるので、押しボタン53の自重によってボタン保持片57の弾性片部572がボタン保持段部513aを乗り越えるように弾性変形することはない。そのため、ボタン保持片57及び押しボタン53が押込み位置F1で保持された状態で維持されるので、散水面24を下向きとなる姿勢にした場合でも押しボタン53が下方に飛び出したり、がたつきが生じたりすることを防止でき、押し込み操作が安定し、操作性の向上を図ることができる。
このように押しボタン53を押込み位置F1に押圧することで、弁体52をコイルバネ55の付勢に抗して弁移動方向C1で押しボタン53側から離れる方向に移動させて、弁体52を図5に示す止水位置V2から図6に示す吐水位置V1に位置させることで、散水ユニット20に給水されて散水孔24aから散水することができる。
また、シャワー装置1において止水する際には、コイルバネ55の付勢力による弁体52の押付力によってボタン保持片57がボタン移動方向C2で戻し側に移動し、図10(b)に示すようにボタン保持片57の弾性片部572が先端側ケース51Aの下壁513Bの下内面513cによって左右方向の内側に押し込まれて弾性変形する。これによりボタン保持片57は、係止凸部572aが支持壁513のボタン保持段部513aを乗り越えて係止解除位置P2となり、押しボタン53とともに図5に示す押込み解除位置F2に移動する。このように押しボタン53が押込み解除位置F2のときには、弁体52がコイルバネ55の付勢によって弁移動方向C1で押しボタン53側に移動して図5に示す止水位置V2で弁を閉じ、散水ユニット20への給水が停止されて止水状態になる。
また、本実施形態では、弁体52の第1傾斜面56aとボタン保持片57の第2傾斜面57aとが当接しているので、押しボタン53の操作により双方の傾斜面56a、57aで摺動させることで、ボタン移動方向C2に移動するボタン保持片57を介して弁体52をボタン移動方向C2とは異なる方向の弁移動方向C1に効率よく、かつ簡単に移動させることができる。
このように本実施形態のシャワー装置1によれば、押しボタン53の押し込み操作を安定させることができ、操作性の向上を図ることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態による吐水装置の一例について、図面に基づいて説明する。
図14は、第二実施形態の原水改質装置150が用いられる浴室ユニット300を示す斜視図である。浴室ユニット300は、浴槽101と、浴槽101に隣り合う洗い場床103と、浴室空間を内部に画定する複数の浴室壁部105と、を備える。
図15は、浴室ユニット300に用いられる水路を示す構成図である。浴室ユニット300は、水栓装置107からシャワー装置108に至る給水路109を備える。給水路109は、原水改質装置150の装置本体111(後述する)に設けられる第1内部水路113を有する。第1内部水路113は、一次側配管115から送られる原水を原水供給路117及び改質水供給路119の何れかを経由させて二次側配管121に導ける。第1内部水路113は、上流側水路123、原水供給路117、改質水供給路119及び下流側水路124を備える。
本明細書での「改質」とは、物理変化や化学変化を経て、特定の成分を原水から除去又は原水に付与することをいう。
図14に戻る。水栓装置107は、入浴者による操作を通じて、給水路109に供給される水の流量や温度を調整可能である。シャワー装置108は、給水路109から供給される水を吐出可能である。本実施形態のシャワー装置108は、浴室壁部105に対して可動なシャワーヘッドであるが、カラン等でもよい。本実施形態の一次側配管115や二次側配管121は可撓性があるホースである。本実施形態において、一次側配管115は水栓装置107と原水改質装置150を接続し、二次側配管121は原水改質装置150とシャワー装置108を接続する。
原水改質装置150は、浴室用機能部品125と組み合わせられる。浴室用機能部品125は、浴室に関連する機能を発揮可能である。この「機能」とは、本実施形態では浴室用物品126や入浴者の荷重を受けることである。本実施形態での浴室用物品126とはシャワーフックである。本実施形態の浴室用機能部品125は、シャワーフックや入浴者の荷重を受けるとともにシャワーフックをスライド可能に支持するスライドバーである。シャワーフックは、シャワー装置108を着脱可能に構成されている。
図16は、原水改質装置150の右側面図であり、図17は、その左側面図である。原水改質装置150は、浴室壁部105に固定される装置本体111を備える。装置本体111にはカートリッジ127が収容される。
カートリッジ127の中心軸線Lc1に沿った軸方向をX方向という。また、カートリッジ127の中心軸線Lc1と直交する浴室壁部105の内壁面と平行な軸直交方向をY方向、浴室壁部105の法線方向をZ方向という。ここで法線方向とは、浴室壁部105の内壁面の法線に沿った方向をいう。
図18は、原水改質装置150の右側面断面図であり、図19は、その分解図である。
装置本体111は、前述の第1内部水路113を形成する水路形成体128と、水路形成体128を支持する支持用本体部材129と、水路形成体128や支持用本体部材129を覆う複数のカバー部材130と、を備える。
水路形成体128は、支持用本体部材129に固定される第1本体部材131と、第1本体部材131に着脱可能に設けられる第2本体部材132と、を備える。また、水路形成体128は、第1本体部材131に直列に接続される第1配管部材133及び第2配管部材134と、第2本体部材132に接続される第3配管部材135と、を備える。本実施形態の各配管部材133、134、135はエルボ管が構成している。
図20は、図18の部分拡大図である。図20に示すように、第1本体部材131は、第1配管部材133がシール部材を介して水密的に接続される第1配管接続部136を備える。第1配管部材133の上流側部分及び第1配管接続部136の一方は、それらの他方の内側に差し込まれ、クリップ等の第1留め具137により抜けが止められる。第1配管部材133の上流側部分は、第1配管接続部136にZ方向の方向軸周りに回動可能に接続される。この条件を満たすうえで、第1配管部材133の回転中心線はZ方向の方向軸に沿っていなくともよい。
第2配管部材134の上流側部分は、装置本体111の一部となる第1配管部材133の下流側部分にシール部材を介して水密的に接続される。第2配管部材134は、第1配管部材133にY方向の方向軸周りに回動可能に接続される。この条件を満たすうえで、第2配管部材134の回転中心軸はY方向の方向軸に沿っていなくともよい。第2配管部材134の下流側部分には、二次側配管121が継手を介して接続される第1外部配管接続部138が設けられる。
原水改質装置150は、改質水供給路119及び原水供給路117のなかから第1内部水路113の通水経路を切り替え可能な弁機構100を備える。本実施形態の弁機構100は原水供給路117を開閉可能である。本実施形態の弁機構100は、原水供給路117に設けられるとともに弁孔102が形成される弁座104と、弁孔102を開閉可能な弁体部106と、を備える。本実施形態の弁体部106はカートリッジ127に設けられる。本実施形態の弁孔102は弁座104そのものの内壁面が形成し、後述する戻し方向Pa2側に向かうにつれて内径が小さくなるテーパー面が構成する。
原水改質装置150は、弁機構100を作動させることによって、改質水供給路119及び原水供給路117のなかから第1内部水路113の通水経路を切り替え可能な水路切替機構110を備える。本実施形態の水路切替機構110は第1本体部材131に組み込まれる。
水路切替機構110は、第1内部水路113の通水経路を切り替えるために操作される第1操作部材112と、第1操作部材112に連動して動かされる従動部材114と、第1操作部材112と従動部材114を連動させる連動機構116と、を備える。本実施形態の第1操作部材112は押圧操作を受けるプッシュボタンである。なお、第1操作部材112は回転操作を受ける回転ハンドル等でもよい。
従動部材114は、カートリッジ室139の下流室139aの奥底部に形成される貫通孔に挿通される。従動部材114はカートリッジ室139に一部が配置され、従動部材114以外の水路切替機構110の構成部品はカートリッジ室139に配置されない。本実施形態の従動部材114は、第1操作部材112に連動して作動方向Pa1に動かされることで、弁機構100の弁体部106を動かせる。本実施形態の従動部材114は、弁機構100の弁体部106が設けられたカートリッジ127の全体を作動方向Pa1に押圧するように動かせる。
原水改質装置150は、図18に示すように、水路切替機構110による弁体部106の作動方向Pa1とは反対側の戻し方向Pa2に弁体部106を付勢する付勢部材118を備える。本実施形態の付勢部材118は、カートリッジ室139の上流室139bの奥底部とカートリッジ127との間に配置され、弁体部106と一体的にカートリッジ127を付勢する。付勢部材118は、たとえば、コイルスプリング等の弾性部材である。水路切替機構110の構成部品や弁体部106は、付勢部材118の付勢力に抗して動かされる。
図20に戻る。連動機構116は、第1操作部材112に連動して従動部材114の動く方向とは異なる方向に動き、従動部材114を作動方向Pa1に押し動かす駆動部材120を備える。
図21は、原水改質装置150の他の動作状態を図18と同じ視点から見た図である。図20、図21に示すように、連動機構116は、第1操作部材112が操作を受ける毎に従動部材114の位置を切り替え可能な位置切替機構122を備える。本実施形態の位置切替機構122はスラストロック機構であるが、この他にも、ハートカム機構、回転カム機構、ラチェットカム機構等でもよい。本実施形態の位置切替機構122の構成部品には、スリーブ122a、回転子122b、駆動子122cが含まれる。位置切替機構122は、従動部材114が作動方向Pa1及び戻し方向Pa2に往復動する毎に、従動部材114のX方向での位置を切り替える。これに伴い、弁体部106のX方向での位置が切り替えられる。
第1操作部材112は、表面に配された押しボタン部112aと、押しボタン部112aの裏面側に配され駆動子122cおよび回転子122bを押圧する押圧部112bと、押しボタン部112aの裏面側に配されガイド部材140の被係合片(被係止部)140b(後述する)に係合可能な係合部(弾性片部)112cと、を備えている。
押しボタン部112aは、正面視円形または角部が湾曲した矩形状に形成されている。押圧部112bは、押しボタン部112aの正面視略中央の裏側に配設されており、駆動子122cと略同一の外径形状に形成されている。係合部112cは、押しボタン部112aの正面視周縁部の裏側に2箇所形成されており、ガイド部材140の被係合片140bを挟持可能な一対の係合片112d,112dを有している。
ここで、装置本体111側には、ガイド部材140が連設されている。図20〜図23に示すように、ガイド部材140は、第1操作部材112の裏側に配設されている。ガイド部材140の平面視略中央には駆動子122cおよび押圧部112bが挿通する貫通孔140aが形成されている。また、ガイド部材140における、第1操作部材112の係合部112cに対向する位置に、被係合片140bが設けられている。
被係合片140bは、一対の係合片112dに係合可能な形状を有している。具体的には、被係合片140bの内面140c(貫通孔140a側を向く面)は、押しボタン部112a側(表面側)からスリーブ122a側(裏面側)に向かうにしたがって内側に傾斜した傾斜面(係合片112dの進退方向に対して傾斜する傾斜面)となっている。また、被係合片140bの外面140dは、係合片112dの係合面と平行な平坦面(係合片112dの進退方向に沿う方向に平行な平坦面)を備えている。被係合片140bと係合片112dが係合したときに、内面140cと係合片112dとが線接触するとともに、外面140dと係合片112dとが面接触して、係合状態を確実に保持できるように構成されている。
図20に示すように、第1操作部材112とガイド部材140とが係合していない状態から、押しボタン部112aを押し込むことにより、係合部112cの係合片112dとガイド部材140の被係合片140bとが係合する(図21の状態)。このとき、一対の係合片112dと被係合片140bとは、被係合片140bの両面にて面接触と線接触で係合状態が保持され、押しボタン部112aのガタツキなどが防止される。この状態で、再度押しボタン部112aを押し込むことにより回転子122bが回転し、それに伴ってスラストロック機構が解除され、従動部材114が付勢部材118の付勢力によって戻し方向Pa2へ押し上げられる。その結果、駆動部材120,回転子122b,駆動子122c,第1操作部材112が、図21の左側へ押し戻されるとともに、被係合片140bと係合片112dの係合状態が解除され、第1操作部材112が図20の状態に戻る。
本実施形態の水路切替機構110は、弁体部106が弁孔102を閉じる閉位置P1と、弁体部106が弁孔102を開く開位置P2との何れかに保持する。水路切替機構110は、第1操作部材112が操作を受ける度にカートリッジ127(弁体部106)の位置を閉位置P1と開位置P2の間で切り替える。
弁体部106は、弁座104に接触して弁孔102を閉じる閉位置P1と、閉位置P1より弁座104から離間して弁孔102を開く開位置P2との間を進退可能である。本実施形態の弁体部106の進退方向PdはX方向である。
以上の水路切替機構110は、X方向において、カートリッジ127に対して重なる位置に配置される。本実施形態の水路切替機構110は、戻し方向Pa2、X方向でカートリッジ室139の下流側、及び、上側、のそれぞれにおいて、カートリッジ127に対して重なる位置に配置される。この条件は、水路切替機構110の構成部品の少なくとも一部が満たしていればよい。この条件は、本実施形態では、水路切替機構110の従動部材114を含む構成部品が満たしている。これにより、X方向において水路切替機構110をカートリッジ127と重ならない位置に配置するより、装置本体111のY方向やZ方向での寸法の小型化を図れる。
また、本実施形態の原水改質装置(吐水装置)150によれば、押しボタン部112aの押し込み操作を安定させることができ、操作性の向上を図ることができる。
以上、本発明による吐水装置(シャワー装置)の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本第一実施形態では、押しボタン53の操作とともにボタン移動方向C2に移動するとともに、弁体52を弁移動方向C1に移動させるためのボタン保持片57を設けているが、このようなボタン保持片57を設ける構成に限定されることはなく、他の機構を採用することも可能である。要は、押しボタン53が本体ケース4のボタン開口部43の外側から内側に挿入可能で、かつ挿入されたときに本体ケース4(一次止水機構ユニット5)に対してボタン操作可能に固定される構成であればよいのである。
また、本実施形態では、押しボタン53における押込み位置F1で係止される本体ケース4側に設けられる被係止部として、グリップケース51(先端側ケース51A)の支持壁513に形成されるボタン保持段部513aとしているが、この部位であることに限定されることはない。要は、本体ケース4側に被係止部が設けられていればよいのであって、グリップケース51の他の部位であってもよいし、グリップケース51ではなく、本体ケース4(持手部42)に直接、被係止部が設けられる構成であってもかまわない。
また、本実施形態では、一次止水機構ユニット5と通水部材3とがスナップフィット機構により接続される構成としているが、スナップフィット機構でない固定手段を採用することも可能である。要は、一次止水機構ユニット5が本体ケース4の持手部42内に挿通されて所定位置に収容されたときに通水部材3に対して互いの流路同士が連通した状態で接続できる接続構造であればよい。
また、散水板ユニット20の各構成は、本実施形態に限定されることはなく、適宜変更可能である。例えば本実施形態では、通水路がドーナツ形状で、中央部に固定ねじ50で通水部材3と散水部材2とを固定した構成としているが、これに限定されることはない。
また、アクセントリング21や化粧プレート22を省略することも可能である。
また、一次止水機構ユニットに設けられる弁体として、本実施形態では流路の開閉を可能に移動させるものであるが、流路を切り替え可能に移動させる弁体であってもかまわない。
また、本第二実施形態では、ガイド部材140の被係合片140bと第1操作部材112の係合片112dとが係合したときに、内面140cと係合片112dとが線接触するとともに、外面140dと係合片112dとが面接触するように構成したが、係合状態が保持できる構造であれば、例えば、外面140dと係合片112dとが面接触するだけで、内面140cは接触しない構造であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 シャワー装置
2 散水部材
3 通水部材
3C 環状通水路
4 本体ケース
4a 持手開口部
5 一次止水機構ユニット
20 散水板ユニット
41 ヘッド本体部
42 持手部
43 ボタン開口部
50 固定ねじ
51 グリップケース
51A 先端側ケース
52 弁体
53 押しボタン
54 弁支持筒
56 弁先端押圧部
56a 第1傾斜面
57 ボタン保持片
57a 第2傾斜面
513 支持壁
513A 上壁
513B 下壁
513a ボタン保持段部(被係止部)
531 第1係止爪
571 第2係止爪
572 弾性片部
572a 係止凸部
C1 弁移動方向
C2 ボタン移動方向
106 弁体部
111 装置本体(本体ケース)
112 第1操作部材
112a 押しボタン部(押しボタン)
112d 係合片(弾性片部)
140 ガイド部材
140b 被係止片(被係止部)
140c 内面(他方の面)
140d 外面(一方の面)
150 原水改質装置(吐水装置)

Claims (6)

  1. 内部に通水路を有する本体ケースと、
    前記本体ケースに収容され前記通水路に連通可能な流路を開閉又は切り替える弁体と、を備えた吐水装置であって、
    前記本体ケースには、前記弁体を流路開閉可能に、又は流路を切り替え可能に移動させる押しボタンが設けられ、
    前記押しボタンは、押込み位置において前記本体ケース側に設けられる被係止部に係止することにより、前記押込み位置で保持可能に構成されていることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記本体ケースは、散水孔が形成された散水板を保持し、
    前記本体ケースと前記散水板とでシャワーヘッドを構成している請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記本体ケース内には、前記押しボタンのボタン移動方向に移動可能なボタン保持片が設けられ、
    前記ボタン保持片には、前記被係止部に係止される弾性片部が設けられている請求項2に記載の吐水装置。
  4. 前記弁体は、弁移動方向の一端側に付勢され、該弁体の一端には前記弁移動方向に対して傾斜する第1傾斜面が形成され、
    前記ボタン保持片には、前記第1傾斜面に当接する第2傾斜面が形成され、
    前記弁体が付勢された状態で、前記第1傾斜面で前記第2傾斜面を前記弁移動方向の一端側に押圧し、前記ボタン保持片が前記ボタン移動方向に移動する請求項3に記載の吐水装置。
  5. 前記本体ケースは、浴室の壁面に固定されている請求項1に記載の吐水装置。
  6. 前記押しボタンには、前記被係止部に係止される弾性片部が設けられている請求項5に記載の吐水装置。
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