JP7148306B2 - 中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中継装置に関する。
従来、監視領域を管理する機器としてR型防災受信機が知られていた(例えば、特許文献1参照)。このR型防災受信機は、一般的には、ベル装置や防火戸装置の如き防災設備に電気的に接続されており、当該防災設備側に電力を供給し、また、電気信号を送信することにより、防災設備を制御していた。
しかしながら、R型防災受信機には幹線配線が接続されており、当該幹線配線の分岐点から分岐する分岐配線が1つの幹線配線に対して複数設けられており、この複数の分岐配線各々に防災設備が接続されるように構成されていたので、1つの分岐配線にて短絡が発生した場合、短絡の悪影響が当該1つの分岐配線に接続されている配線全てに波及してしまう可能性があった。
そこで、分岐配線の途中(つまり、例えば、幹線配線の分岐点と防災設備との間)に接続される短絡切離用中継器が提案されていた。この短絡切離用中継器は、自己よりも下流側で短絡が発生した場合に、分岐配線を電気的に遮断することにより、短絡の悪影響が配線全てに波及することを防止していた。
特開2016-040685号公報
しかしながら、従来の短絡切離用中継器においては、例えば、各防災設備毎に設ける必要があったので、多数必要になり防災システムの設置スペースが増大してしまったり、あるいは、防災システムのコストが嵩んでしまったりする可能性があった。特に、短絡の悪影響をより効果的に防止する観点からは、短絡切離用中継器については、電力を電気的に遮断するものと、電気信号を電気的に遮断するものの2種類設ける必要があったので、防災システムの設置スペースが更に増大してしまったり、あるいは、防災システムのコストが更に嵩んでしまったりする可能性があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、防災システムについて設置スペースを低減し且つコストを低減することが可能な中継装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の中継装置は、中継装置であって、防災受信機側からの電力又は電気信号が入力される複数の入力手段と、前記複数の入力手段に入力された電力又は電気信号を出力する複数の出力手段であって、複数の防災設備が電気的に接続される複数の出力手段と、電気的に開閉する複数の開閉手段と、を備え、前記複数の入力手段各々と前記複数の出力手段各々とは、前記複数の開閉手段各々を介して相互に電気的に接続されており、前記複数の開閉手段は、自己よりも下流側で異常が発生していない場合に、閉じて電気的に接続し、自己よりも下流側で異常が発生した場合に、開いて電気的に遮断し、前記複数の開閉手段は、前記防災受信機側からの電力について開閉する電力開閉手段と、前記防災受信機側からの電気信号について開閉する電気信号開閉手段であって、前記電力開閉手段とは択一的に用いられる前記電気信号開閉手段と、を備えており、前記中継装置は、前記複数の入力手段各々と前記複数の出力手段各々とを、前記電力開閉手段を介して相互に電気的に接続するか、前記電気信号開閉手段を介して相互に電気的に接続するかを切り替える切替手段、を備える。
また、請求項2に記載の中継装置は、請求項1に記載の中継装置において、前記切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段、を備え、前記切替手段は、前記受付手段が受け付けたマニュアル入力に基づいて切り替える。
また、請求項3に記載の中継装置は、請求項に記載の中継装置において、前記切替手段は、前記複数の入力手段への入力に基づいて切り替える。
また、請求項4に記載の中継装置は、請求項に記載の中継装置において、前記切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段、を備え、前記切替手段は、設定情報に基づいて、前記受付手段が受け付けたマニュアル入力に基づいて切り替える第1切替処理、又は、前記複数の入力手段への入力に基づいて切り替える第2切替処理のうちの一方の処理を行う。
また、請求項5に記載の中継装置は、請求項1から4の何れか一項に記載の中継装置において、前記切替手段による切替状態を出力する切替状態出力手段、を備える。
請求項1に記載の中継装置によれば、電力又は電気信号が入力される複数の入力手段と、複数の出力手段と、複数の開閉手段とを備えることにより、例えば、1つの中継装置にて防災受信機と複数の防災設備との間を開閉することができるので、中継装置の個数を低減することができ、防災システムについて設置スペースを低減し且つコストを低減することが可能となる。また、例えば、中継装置の個数を低減することにより、環境負荷を低減することが可能となる。また、例えば、1つの中継装置にて電力及び電気信号を遮断する機能を有するので、従来のように短絡切離用中継器を2種類製造する場合に比べて、部品点数を減少させることができ、中継装置の低コスト化を図ることが可能となる。
また、切替手段を備えることにより、例えば、中継装置の各入力手段に対して電気信号又は電力の何れを入力しても正常に動作させることができるので、あらゆる現場に対応できる使い勝手のよい中継装置を提供することが可能となる。
請求項2に記載の中継装置によれば、マニュアル入力に基づいて切り替えることにより、例えば、ユーザの意図通りに切り替えることができるので、中継装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の中継装置によれば、入力手段への入力に基づいて切り替えることにより、例えば、自動的に切り替えることができるので、ユーザによる切替の手間を省いたり、ヒューマンエラーの発生を防止することができ、使い勝手及び防災性を向上させることが可能となる。
請求項4に記載の中継装置によれば、マニュアル入力に基づいて切り替える第1切替処理、又は入力手段への入力に基づいて切り替える第2切替処理のうちの一方の処理を行うことにより、例えば、ユーザの意図通りに切り替えたり、自動的に切り替えたりすることができるので、ユーザのニーズに応じて切替処理を選択させることができ、使い勝手及び防災性を向上させることが可能となる。
請求項5に記載の中継装置によれば、切替状態を出力することにより、例えば、ユーザに対して中継装置の状態を報知することができるので、中継装置を容易に管理することが可能となる。
本発明の実施の形態1及び3に係る防災システムの接続図である。 切離用中継装置を示す回路図である。 切離用中継装置を示すブロック図である。 切離処理のフローチャートである。 短絡位置を示す防災システムの接続図である。 本発明の実施の形態2に係る防災システムの接続図である。 切離用中継装置を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る切離用中継装置を示す回路図である。 切替処理のフローチャートである。
以下に、本発明に係る中継装置の各実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、各実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、中継装置に関するものである。
「中継装置」とは、防災受信機と防災設備との間で中継する装置であり、具体的には、防災受信機と防災設備との間に電気的に接続されるものであり、例えば、防災受信機と防災設備との間を電気的に接続したり電気的に遮断したりするものである。この中継装置は、例えば、少なくとも複数の入力手段、複数の出力手段、及び複数の開閉手段を備えるものであり、任意で、中継手段、切替手段、切替状態出力手段、又は診断手段を備えるものである。
また、「防災受信機」とは、監視領域を管理する機器であり、具体的には、火災、又はガス漏れ等の防災を行うものであって、例えば、防災設備を制御することにより防災を行うものであり、一例としては、R型受信機又はP型受信機等含む概念である。「R型受信機」とは、感知器と間で伝送を行うことにより防災を行う機器であり、また、「P型受信機」とは、感知器との間で個々に配線されて防災を行う機器である。
また、「感知器」とは、監視領域の火災又はガス漏れ等を検出する機器であって、防災受信機に対して電気的に接続される機器であり、例えば、煙感知器、熱感知器、火災感知器及びガス感知器等を含む概念である。「監視領域」とは、防災受信機による管理の対象となっている領域であり、具体的には、一定の広がりを持った空間であり、例えば、建築物のフロア(例えば、1階部分、2階部分等)、建築物の部屋(例えば、1階の部屋A、1階の部屋B、2階の部屋C等)、廊下、階段等を含む概念である。
また、「防災設備」は、防災のために用いられる設備であって、具体的には、中継装置を介して防災受信機と電気的に接続されるものであり、例えば、ベル装置、防火戸装置、前述の感知器、ガス漏れ検知器、排煙ダンパー装置、発信機、及び中継器等を含む概念である。「ベル装置」とは、例えば、火災発生時に非常ベルを鳴動する公知の装置であり、また、「防火戸装置」とは、例えば、火災発生時に閉じて火災が広がることを防止する公知の装置であり、また、「ガス漏れ検知器」とは、例えば、ガス漏れを検知する公知の装置であり、また、「排煙ダンパー装置」とは、例えば、煙を排出する公知の装置であり、また、「発信機」とは、例えば、押下することにより火災を報知したり断定したりするための公知の装置である。なお、ここでの「ガス漏れ検知器」及び前述の「ガス漏れ感知器」については、相互に同様な概念であるものと解してもよいが、ここでは、例えば、壁に設けられるものが「ガス漏れ検知器」であり、天井に設けられるものが「ガス漏れ感知器」であることとして、説明する。また、「中継器」とは、防災受信機と防災設備との間で中継する装置であり、具体的には、防災受信機と防災設備との間に電気的に接続されるものであり、例えば、前述の中継装置とは異なる公知の装置であって、防災受信機と防災設備との間を電気的に接続したり電気的に遮断したりする機能を有していない公知の装置である。
また、「複数の入力手段」とは、防災受信機側からの電力又は電気信号が入力される手段であり、例えば、防災受信機側からの電力のみが入力される手段、防災受信機側からの電気信号のみが入力される手段、及び防災受信機側からの電力及び電気信号の両方が入力される手段を含む概念である。また、「複数の出力手段」とは、複数の入力手段に入力された電力又は電気信号を出力する手段であって、防災設備が電気的に接続される手段であり、例えば、電力のみを出力する手段、電気信号のみを出力する手段、及び電力及び電気信号の両方を出力する手段を含む概念である。また、この複数の入力手段各々と複数の出力手段各々とは、後述する複数の開閉手段各々を介して相互に電気的に接続されている。また、この入力手段及び出力手段の個数は2個以上である限りにおいて任意であり、例えば、3個、4個、5個以上等に対応する。
また、「電気信号」とは、電気的な信号であり、例えば、防災設備を制御するための命令の信号であり、一例としては、任意の規格のデジタル信号である。また、「電力」とは、防災設備を動作させるための電力であり、例えば、所定値の(例えば、24V等)の動作電力である。
また、「複数の開閉手段」とは、電気的に開閉する手段であり、具体的には、自己よりも下流側で異常が発生していない場合に、閉じて電気的に接続し、自己よりも下流側で異常が発生した場合に、開いて電気的に遮断するものであり、例えば、電力開閉手段、又は電気信号開閉手段を含む概念である。「電力開閉手段」とは、電力について開閉する手段であり、また、「電気信号開閉手段」とは、電気信号について開閉する手段であって、電力開閉手段とは択一的に用いられる手段である。「下流側」とは、例えば、防災受信機側の反対側であって、防災設備側である。
また、「複数の中継手段」とは、複数の入力手段に入力された電力又は電気信号を中継する手段であり、例えば、前述の中継器と同様な機能を発揮する手段であり、一例としては、複数の入力手段各々と複数の出力手段各々との間に電気的に接続されている手段である。なお、詳細には、この複数の中継手段は、例えば、複数の出力手段各々と複数の開閉手段各々との間に電気的に接続してもよく、あるいは、複数の入力手段各々と複数の開閉手段各々との間に電気的に接続してもよい。また、「切替手段」とは、複数の入力手段各々と複数の出力手段各々とを、電力開閉手段を介して相互に電気的に接続するか、電気信号開閉手段を介して相互に電気的に接続するかを切り替える手段であり、例えば、ユーザからのマニュアル入力で切り替える手段、及び自動的に切り替える手段等を含む概念である。
また、「切替状態出力手段」とは、切替手段による切替状態を出力する手段であり、また、「診断手段」とは、中継装置を診断する手段である。
そして、以下の各実施形態では、「防災受信機」がR型受信機である場合について説明し、実施の形態1では、中継装置が複数の入力手段、複数の出力手段、及び複数の開閉手段を備える場合について説明し、実施の形態2では、中継装置が、実施の形態1の各手段に加えて中継手段を備える場合について説明し、実施の形態3では、中継装置が、実施の形態1の各手段に加えて切替手段を備える場合について説明し、切替状態出力手段及び診断手段については、変形例にて説明する。
[各実施の形態の具体的内容]
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。
(実施の形態1)
初めに、実施の形態1について説明する。なお、この実施の形態1においては、中継装置が複数の入力手段、複数の出力手段、及び複数の開閉手段を備える場合について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システムの接続図である。なお、受信機9には、監視領域の規模等に応じて任意の数の各幹線が接続されるが、ここでは、図1に示すように、伝送幹線L11、第1制御幹線L12、第2制御幹線L13、第3制御幹線L14を相互に同じ系統に用いられる幹線として図示して、これらの各幹線に着目して説明する。なお、「系統」とは、防災システム100に含まれる防災設備の任意のグループであり、例えば、建物のフロア単位で分けられるグループ等を含む概念である。なお、本明細書における「第1」、「第2」、「第3」等の記載は、単に説明の便宜上付しているものである。
防災システム100は、監視領域の防災を行うシステムであり、例えば、受信機9、第1機器群91、及び第2機器群92を備える。なお、第1機器群91及び第2機器群92は、相互に同様な構成であることとし、また、防災システム100には、この第1機器群91及び第2機器群92と同様な機器群が他にも設けられるが、ここでは、第1機器群91に着目して説明し、第2機器群92及び他の機器群の説明は省略する(他の実施の形態でも同様とする)。
(構成-受信機)
受信機9は、前述のR型受信機である。この受信機9の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、特記する部分を除いて従来のR型受信機と同様に構成されており、一例としては、第1機器群91の各機器を管理又は制御する装置である。受信機9は、例えば、伝送幹線L11、第1制御幹線L12、第2制御幹線L13、及び第3制御幹線L14が電気的に接続されているものである。なお、ここでの伝送幹線L11、第1制御幹線L12、第2制御幹線L13、及び第3制御幹線L14は、任意の配線(公知の配線を含む配線)を用いることができるが、ここでは、例えば、説明の便宜上、実線で図示している。また、これらの各幹線に直接的に又は間接的に接続される各支線も同様である。特に、各支線としての後述の伝送支線L21、第1制御支線L22、第2制御支線L23、及び第3制御支線L24については、例えば、一対の線、対線等による配線を用いることとして説明する。
(構成-受信機-伝送幹線)
伝送幹線L11は、電気信号の伝送を行うための伝送手段であって、具体的には、伝送支線L21を含む複数の伝送支線が分岐している配線であり、例えば、接続されている防災設備の種類を問わずに共通に設けられているものである。伝送支線L21は、伝送幹線L11とベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33とを、切離用中継装置1を介して電気的に接続する配線である。
(構成-受信機-各制御幹線)
防災システム100の各制御幹線は、制御を行うために動作電力を供給するための供給手段であり、具体的には、第1制御支線L22、第2制御支線L23、及び第3制御支線L24各々を含む複数の制御支線が各々分岐している配線であり、例えば、接続されている防災設備の種類毎に設けられているものであって、第1制御幹線L12、第2制御幹線L13、及び第3制御幹線L14を備える。
第1制御幹線L12は、ベル用中継器31を含む複数のベル用中継器に電力を供給するものであり、また、第2制御幹線L13は、防排煙用中継器32を含む複数の防排煙用中継器に電力を供給するものであり、また、第3制御幹線L14は、ガス用中継器33を含む複数のガス用中継器に電力を供給するものである。
第1制御支線L22は、第1制御幹線L12とベル用中継器31とを、切離用中継装置1を介して電気的に接続する配線であり、また、第2制御支線L23は、第2制御幹線L13と防排煙用中継器32とを、切離用中継装置1を介して電気的に接続する配線であり、また、第3制御支線L24は、第3制御幹線L14とガス用中継器33とを、切離用中継装置1を介して電気的に接続する配線である。
(構成-第1機器群)
第1機器群91は、例えば、切離用中継装置1、ベル装置21、防火戸装置22、ガス漏れ検知器23、ベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33を備える。
(構成-第1機器群-ベル装置、防火戸装置、ガス漏れ検知器)
ベル装置21は、防災設備であり、前述したように火災発生時に非常ベルを鳴動する装置であり、例えば、ベル用回線L31を介してベル用中継器31に電気的に接続されているものである。なお、このベル装置21は、公知の構成を適用することができるので、詳細の説明については省略する(防火戸装置22、ガス漏れ検知器23、ベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33も同様とする)。
防火戸装置22は、防災設備であり、前述したように火災発生時に閉じて火災が広がることを防止する装置であり、例えば、防排煙用回線L32を介して防排煙用中継器32に電気的に接続されているものである。
ガス漏れ検知器23は、防災設備であり、前述したようにガス漏れを検知する公知の装置であり、例えば、ガス用回線L33を介してガス用中継器33に電気的に接続されているものである。
(構成-第1機器群-ベル用中継器、防排煙用中継器、及びガス用中継器)
ベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33は、防災設備であって、中継器であり、伝送支線L21を介して受信機9に電気的に接続されているものである。また、ベル用中継器31は、第1制御支線L22を介して受信機9に電気的に接続されているものであり、また、防排煙用中継器32は、第2制御支線L23を介して受信機9に電気的に接続されているものであり、また、ガス用中継器33は、第3制御支線L24を介して受信機9に電気的に接続されているものである。
(構成-第1機器群-切離用中継装置)
図2は、切離用中継装置を示す回路図であり、図3は、切離用中継装置を示すブロック図である。切離用中継装置1は、中継装置であり、例えば、図3の一次側端子群11、二次側端子群12、接点群13、記録部14、及び制御部15を備える。なお、切離用中継装置1は、不図示の筐体(ケース)を備えて構成されており、この筐体に一次側端子群11、二次側端子群12が設けられており、また、この筐体に接点群13、記録部14、及び制御部15を収容しているものとする。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-一次側端子群)
図3の一次側端子群11は、前述の複数の入力手段である。この一次側端子群11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の伝送用一次側端子Ti11、第1制御用一次側端子Ti12、第2制御用一次側端子Ti13、及び第3制御用一次側端子Ti14を備えて構成される。
そして、伝送用一次側端子Ti11は、伝送支線L21の一部である一次側伝送支線L211が電気的に接続されており、当該一次側伝送支線L211を介して伝送幹線L11に電気的に接続されている。また、第1制御用一次側端子Ti12は、第1制御支線L22の一部である一次側第1制御支線L221が電気的に接続されており、当該一次側第1制御支線L221を介して第1制御幹線L12に電気的に接続されている。また、第2制御用一次側端子Ti13は、第2制御支線L23の一部である一次側第2制御支線L231が電気的に接続されており、当該一次側第2制御支線L231を介して第2制御幹線L13に電気的に接続されている。また、第3制御用一次側端子Ti14は、第3制御支線L24の一部である一次側第3制御支線L241が電気的に接続されており、当該一次側第3制御支線L241を介して第3制御幹線L14が電気的に接続されている。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-二次側端子群)
図3の二次側端子群12は、前述の複数の出力手段である。この二次側端子群12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の伝送用二次側端子To11、第1制御用二次側端子To12、第2制御用二次側端子To13、及び第3制御用二次側端子To14を備えて構成される。
そして、伝送用二次側端子To11は、伝送支線L21の一部である二次側伝送支線L212が電気的に接続されており、当該二次側伝送支線L212を介して、ベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33に電気的に接続されている。また、第1制御用二次側端子To12は、第1制御支線L22の一部である二次側第1制御支線L222が電気的に接続されており、当該二次側第1制御支線L222を介してベル用中継器31に電気的に接続されている。また、第2制御用二次側端子To13は、第2制御支線L23の一部である二次側第2制御支線L232が電気的に接続されており、当該二次側第2制御支線L232を介して防排煙用中継器32に電気的に接続されている。また、第3制御用二次側端子To14は、第3制御支線L24の一部である二次側第3制御支線L242が電気的に接続されており、当該二次側第3制御支線L242を介してガス用中継器33に電気的に接続されている。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-接点群)
図3の接点群13は、前述の複数の開閉手段である。この接点群13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の伝送用開閉スイッチSw1、第1制御用開閉スイッチSw2、第2制御用開閉スイッチSw3、及び第3制御用開閉スイッチSw4を備えて構成される。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-接点群-伝送用開閉スイッチ)
伝送用開閉スイッチSw1は、前述の電気信号開閉手段であり、例えば、伝送用一次側端子Ti11と伝送用二次側端子To11との間にて電気的に接続されており、閉じて電気的に接続することにより電気信号を通電可能にしたり、開いて電気的に遮断することにより電気信号を通電不可能にしたりするものである。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-接点群-各制御用開閉スイッチ)
第1制御用開閉スイッチSw2は、前述の電力開閉手段であり、例えば、第1制御用一次側端子Ti12と第1制御用二次側端子To12との間に電気的に接続されており、閉じて電気的に接続することにより電力を通電可能にしたり、開いて電気的に遮断することにより電力を通電不可能にしたりするものである。また、第2制御用開閉スイッチSw3及び第3制御用開閉スイッチSw4は、前述の電力開閉手段であり、例えば、第1制御用開閉スイッチSw2と同様に構成されているものである。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-記録部)
図3の記録部14は、切離用中継装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の実施形態も同様とする)。
(構成-第1機器群-切離用中継装置-制御部)
制御部15は、切離用中継装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して切離用中継装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する(他の実施形態も同様とする)。なお、この制御部15の各部により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される防災システム100によって実行される切離処理について説明する。図4は、切離処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。図5は、短絡位置を示す防災システムの接続図である。「切離処理」とは、概略的には、切離用中継装置1によって実行される処理であり、具体的には、図2の切離用中継装置1の各開閉スイッチの下流側で異常が発生した場合に当該開閉スイッチを開いて電気的に遮断する処理である。この切離処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、図2の切離用中継装置1の各一次側端子及び各二次側端子に各支線を電気的に接続した後に、切離用中継装置1の電源をオンした場合に実行を開始し、繰り返し実行するものとし、実行が開始されたところから説明する。なお、切離用中継装置1の各一次側端子及び各二次側端子に各支線を電気的に接続する手法は任意であるが、例えば、ユーザが、切離用中継装置1の配線接続図に基づいて配線することにより接続することとする。
なお、「異常」とは、通常とは異なる状態であり、具体的には、利用し続けることにより同一系統内の他の機器の動作に対して悪影響を与える可能性がある状態であり、例えば、短絡等を含む概念である。ここでは、例えば、図5に示す切離用中継装置1の下流側の第2制御支線L23にて短絡が発生する場合を例示して説明する。また、切離用中継装置1の電源をオンした場合に、切離用中継装置1の各開閉スイッチは閉じて電気的に接続した状態になることとして、以下説明する。また、図1の受信機9が、伝送幹線L11を介して第1機器群91側に定期的に電気信号を繰り返し出力し、また、第1制御幹線L12、第2制御幹線L13、及び第3制御幹線L14を介して第1機器群91側に電力を連続的に供給していることとして説明する。
図4のSA1において制御部15は、切離用中継装置1の各開閉スイッチの下流側で異常が発生したか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、異常である短絡が発生した場合に電圧が低下することに着目して判定したり、あるいは、過電流が流れることに着目して判定したりすることができるが、ここでは、例えば、電圧が低下することに着目して判定する場合について説明する。詳細には、切離用中継装置1に各開閉スイッチの上流側(受信機9側)及び下流側(各防災設備側)における各支線の電圧を測定する不図示の電圧計が設けられており、また、伝送支線L21について短絡が発生したか否かを判定するために電気信号の電圧値と比較される閾値である伝送支線用電圧閾値が記録部14に記録されており、また、第1制御支線L22、第2制御支線L23、及び第3制御支線L24について短絡が発生したか否かを判定するために電力の電圧値と比較される閾値である制御支線用電圧閾値が記録部14に記録されていることとし、以下のように処理を行う。
まず、制御部15は、不図示の電圧計にアクセスして、切離用中継装置1の各開閉スイッチの下流側の電圧(以下、下流側電圧)を各支線毎に取得し、また、記録部14の伝送支線用電圧閾値及び制御支線用電圧閾値を取得した上で、取得した下流側電圧と、当該電圧の閾値である伝送支線用電圧閾値又は制御支線用電圧閾値とを比較し、比較結果に基づいて後述するようにして各支線毎に短絡の判定を行う。そして、何れの各支線でも切離用中継装置1の各開閉スイッチの下流側で短絡が発生していないものと判定した場合、異常が発生していないものと判定し(SA1のNO)、異常が発生したものと判定するまで、繰り返しSA1を実行する。また、各支線の何れかにおいて切離用中継装置1の各開閉スイッチの下流側で短絡が発生しているものと判定した場合、異常が発生したものと判定し(SA1のYES)、SA2に移行する。
支線毎に短絡の判定について具体的には、まず、伝送支線L21については、不図示の電圧計にアクセスして、図2の二次側伝送支線L212の電気信号の電圧を下流側電圧として取得し、また、伝送支線用電圧閾値を取得した上で、取得した下流側電圧が伝送支線用電圧閾値以上である場合、伝送支線L21では短絡が発生していないものと判定する。一方、取得した下流側電圧が伝送支線用電圧閾値未満である場合、短絡した位置に接続されている部分の電圧は全体的に低下するので、伝送用開閉スイッチSw1の下流側での短絡により下流側電圧が低下したのか、伝送用開閉スイッチSw1の上流側での短絡により下流側電圧が低下したのかを切り分ける必要があるが、例えば、以下のようにして切り分ける。切り分けについて具体的には、短絡した位置を上流側から切り離した場合に、切り離された位置以外の電圧が上昇することに着目して、伝送用開閉スイッチSw1を開いて電気的に遮断した上で、不図示の電圧計に再度アクセスして、図2の一次側伝送支線L211の電気信号の電圧を上流側電圧として取得し、また、伝送支線用電圧閾値を取得した上で、取得した上流側電圧が伝送支線用電圧閾値以上である場合、前述の遮断により短絡された位置が切り離されたので、伝送支線L21における伝送用開閉スイッチSw1の下流側で短絡が発生しているものと判定し、伝送用開閉スイッチSw1を閉じて電気的に接続する。一方、取得した上流側電圧が伝送支線用電圧閾値未満である場合、前述の遮断により短絡された位置が切り離されたわけではないので、伝送支線L21における伝送用開閉スイッチSw1の下流側で短絡が発生していないものと判定し、伝送用開閉スイッチSw1を閉じて電気的に接続する。
また、第1制御支線L22については、伝送支線L21の場合と同様であるが、不図示の電圧計にアクセスして、図2の二次側第1制御支線L222の電力の電圧を下流側電圧として取得し、また、制御支線用電圧閾値を取得した上で、取得した下流側電圧が制御支線用電圧閾値以上である場合、第1制御支線L22では短絡が発生していないものと判定する。一方、取得した下流側電圧が制御支線用電圧閾値未満である場合、第1制御用開閉スイッチSw2の下流側での短絡により下流側電圧が低下したのか、第1制御用開閉スイッチSw2の上流側での短絡により下流側電圧が低下したのかを切り分ける必要があるが、例えば、伝送支線L21の場合と同様にして切り分ける。切り分けについて具体的には、第1制御用開閉スイッチSw2を開いて電気的に遮断した上で、不図示の電圧計に再度アクセスして、図2の一次側第1制御支線L221の電力の電圧を上流側電圧として取得し、また、制御支線用電圧閾値を取得した上で、取得した上流側電圧が制御支線用電圧閾値以上である場合、前述の遮断により短絡された位置が切り離されたので、第1制御支線L22における伝送用開閉スイッチSw1の下流側で短絡が発生しているものと判定し、第1制御用開閉スイッチSw2を閉じて電気的に接続する。一方、取得した上流側電圧が制御支線用電圧閾値未満である場合、前述の遮断により短絡された位置が切り離されたわけではないので、第1制御支線L22における第1制御用開閉スイッチSw2の下流側で短絡が発生していないものと判定し、第1制御用開閉スイッチSw2を閉じて電気的に接続する。なお、第2制御支線L23及び第3制御支線L24の短絡の判定も、第1制御支線L22の場合と同様にして行うことができるので、詳細の説明を省略する。そして、前述したように、このようにして、支線毎に短絡の判定を行うことにより、切離用中継装置1の各開閉スイッチの下流側で異常が発生したか否かを判定する。
ここでは、例えば、図5に示すように、第2制御用開閉スイッチSw3の下流側の第2制御支線L23にて短絡が発生した場合、二次側第2制御支線L232の電力の電圧が制御支線用電圧閾値未満となり、切り分けのために、第2制御用開閉スイッチSw3を開いて電気的に遮断する。この場合、第2制御支線L23における短絡している部分が切り離されることになるので、一次側第2制御支線L231の電力の電圧が上昇して制御支線用電圧閾値以上となるので、第2制御用開閉スイッチSw3の下流側の第2制御支線L23で短絡が発生したものと判定し、異常が発生したものと判定する(SA1のYES)。
図4のSA2において制御部15は、切り離しを行う。具体的には任意であるが、例えば、SA1で短絡が発生しているものと判定した各支線を特定し、各支線に電気的に接続されている切離用中継装置1の各開閉スイッチを開いて電気的に遮断する。ここでは、例えば、第2制御支線L23を特定し、第2制御支線L23に電気的に接続されている第2制御用開閉スイッチSw3を開いて電気的に遮断する。このような処理を行うことにより、短絡された位置が切離されるので、第2制御用開閉スイッチSw3よりも上流側の第2制御幹線L13の電力を正常な状態に維持することができるので、第2制御支線L23での短絡の悪影響が同一系統内の他の機器(例えば、第2機器群92側の機器等)に広がることを防止できる。
図4のSA3において制御部15は、異常を報知する。具体的には任意であるが、例えば、自己よりも下流側で短絡が発生したことを通知する報知信号を、一次側伝送支線L211(つまり、伝送支線L21)及び伝送幹線L11を介して受信機9に送信することにより報知する。この場合、受信機9は、切離用中継装置1の下流側で短絡が発生したこと示す情報を表示等する。また、例えば、切離用中継装置1の不図示の筐体に二次側端子群12の各端子に対応する不図示の警報灯(例えば、LED等)が設けられていることとし、制御部15が、切離用中継装置1の各開閉スイッチのうちのSA2にて開いた開閉スイッチ(例えば、第2制御用開閉スイッチSw3)に電気的に接続されている端子に対応する警報灯を点灯させることにより、報知を行う。このように構成した場合、ユーザが、受信機9の表示にて異常の発生を把握した上で、切離用中継装置1側に移動して切離用中継装置1の警報灯により短絡している各支線を特定することができるので、復旧のための作業を効率的に行うことが可能となる。これにて、切離処理を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、電力又は電気信号が入力される一次側端子群11と、二次側端子群12と、接点群13とを備えることにより、例えば、1つの切離用中継装置1にて受信機9と複数の防災設備との間を開閉することができるので、切離用中継装置1の個数を低減することができ、防災システム100について設置スペースを低減し且つコストを低減することが可能となる。また、例えば、切離用中継装置1の個数を低減することにより、環境負荷を低減することが可能となる。また、例えば、1つの切離用中継装置1にて電力及び電気信号を遮断する機能を有するので、従来のように短絡切離用中継器を2種類製造する場合に比べて、部品点数を減少させることができ、切離用中継装置1の低コスト化を図ることが可能となる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。なお、この実施の形態2においては、中継装置が、実施の形態1の各手段に加えて中継手段を備える場合について説明する。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図6は、本実施の形態に係る防災システムの接続図であり、図7は、切離用中継装置を示す回路図である。なお、本実施の形態の防災システム100aは、図1の防災システム100において、ベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33を省略した上で、これら各中継器の機能を切離用中継装置1に設けて図6の切離用中継装置1aとしたものである。
防災システム100aは、監視領域の防災を行うシステムであり、例えば、受信機9、切離用中継装置1a、ベル装置21、防火戸装置22、及びガス漏れ検知器23を備える。
(構成-切離用中継装置)
切離用中継装置1aは、中継装置であり、例えば、図3の一次側端子群11、二次側端子群12a、接点群13a、図7のベル用中継回路311、防排煙用中継回路321、ガス用中継回路331、図3の記録部14a、及び制御部15aを備える。
(構成-切離用中継装置-二次側端子群)
図3の二次側端子群12aは、前述の複数の出力手段である。この二次側端子群12aの具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図7の第1制御用二次側端子To21、第2制御用二次側端子To22、及び第3制御用二次側端子To23を備えて構成される。
第1制御用二次側端子To21は、ベル用回線L31が電気的に接続されており、当該ベル用回線L31を介してベル装置21に電気的に接続されている。第2制御用二次側端子To22は、防排煙用回線L32が電気的に接続されており、当該防排煙用回線L32を介して防火戸装置22に電気的に接続されている。第3制御用二次側端子To23は、ガス用回線L33が電気的に接続されており、当該ガス用回線L33を介してガス漏れ検知器23に電気的に接続されている。
(構成-切離用中継装置-接点群)
図3の接点群13aは、前述の複数の開閉手段である。この接点群13aの具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図7の伝送用開閉スイッチSw1a、第1制御用開閉スイッチSw2a、第2制御用開閉スイッチSw3a、及び第3制御用開閉スイッチSw4aを備えて構成される。
(構成-切離用中継装置-接点群-伝送用開閉スイッチ)
伝送用開閉スイッチSw1aは、前述の電気信号開閉手段であり、例えば、伝送用一次側端子Ti11とベル用中継回路311との間にて電気的に接続されており、閉じて電気的に接続することにより電気信号を通電可能にしたり、開いて電気的に遮断することにより電気信号を通電不可能にしたりするものである。
(構成-切離用中継装置-接点群-各制御用開閉スイッチ)
第1制御用開閉スイッチSw2aは、前述の電力開閉手段であり、例えば、第1制御用一次側端子Ti12とベル用中継回路311との間に電気的に接続されており、閉じて電気的に接続することにより電力を通電可能にしたり、開いて電気的に遮断することにより電力を通電不可能にしたりするものである。また、第2制御用開閉スイッチSw3aは、前述の電力開閉手段であり、例えば、第2制御用一次側端子Ti13と防排煙用中継回路321との間に電気的に接続されており、第1制御用開閉スイッチSw2aと同様に構成されているものである。また、第3制御用開閉スイッチSw4aは、前述の電力開閉手段であり、例えば、第3制御用一次側端子Ti14とガス用中継回路331との間に電気的に接続されており、第1制御用開閉スイッチSw2aと同様に構成されているものである。
(構成-切離用中継装置-ベル用中継回路)
ベル用中継回路311は、前述の中継手段である。このベル用中継回路311の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1のベル用中継器31と同様な機能を発揮する電気回路として構成することができる。
(構成-切離用中継装置-防排煙用中継回路)
防排煙用中継回路321は、前述の中継手段である。この防排煙用中継回路321の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1の防排煙用中継器32と同様な機能を発揮する電気回路として構成することができる。
(構成-切離用中継装置-ガス用中継回路)
ガス用中継回路331は、前述の中継手段である。このガス用中継回路331の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1のガス用中継器33と同様な機能を発揮する電気回路として構成することができる。
(構成-切離用中継装置-記録部、制御部)
図3の記録部14aは、切離用中継装置1aの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、また、制御部15aは、切離用中継装置1aを制御する制御手段である。なお、この制御部15aの各部により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される防災システム100aによって実行される切離処理について説明する。なお、ここでの切離処理は、切離用中継装置1aの各開閉スイッチの下流側で異常が発生した場合に、各開閉スイッチを開いて電気的に遮断する処理であり、実施形態の形態1で説明した切離処理と同様にして、切離用中継装置1aの内部(例えば、開閉スイッチの下流側かつ各中継回路の上流側の配線)の短絡を異常として判定して各開閉スイッチを開くことにより電気的に遮断したり、あるいは、任意の手法にて切離用中継装置1aの下流側の回線の短絡を異常として各開閉スイッチを開くことにより電気的に遮断したりする処理である。ここでは、前者の処理は実施形態の形態1と同様であるので、後者の処理について、図4の「SB」として説明する。
図4のSB1において制御部15aは、切離用中継装置1aの下流側の回線で異常が発生したか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、実施の形態1の場合と同様にして、電圧が低下することに着目して判定する場合について説明する。詳細には、切離用中継装置1aに各中継回路の下流側(各防災設備側)における各回線の電圧を測定する不図示の電圧計が設けられており、また、当該回線に対して短絡を判定するために電圧(各防災設備が動作しない程度の値の電圧)を印加する不図示の電圧印加回路が設けられており、また、各回線にて短絡が発生したか否かを判定するために電圧値と比較される閾値である回線用電圧閾値が記録部14aに記録されていることとし、以下のように処理を行う。
より詳細には、制御部15aは、不図示の電圧印加回路を介して各回線に電圧を印加した上で、不図示の電圧計にアクセスして、各回線の電圧を回線毎に取得し、また、記録部14の回線用電圧閾値を取得した上で、取得した電圧と、回線用電圧閾値とを比較し、比較結果に基づいて後述するようにして回線毎に短絡の判定を行う。そして、何れの回線線でも短絡が発生していないものと判定した場合、異常が発生していないものと判定し(SB1のNO)、異常が発生したものと判定するまで、繰り返しSB1を実行する。また、各回線の何れかにおいて切離用中継装置1aで短絡が発生しているものと判定した場合、異常が発生したものと判定し(SB1のYES)、SB2に移行する。
回線毎に短絡の判定について具体的には、まず、ベル用回線L31については、不図示の電圧印加回路を介してベル用回線L31に電圧を印加した上で、不図示の電圧計にアクセスして、ベル用回線L31の電圧を取得し、また、回線用電圧閾値を取得した上で、取得した電圧が回線用電圧閾値以上である場合、ベル用回線L31では短絡が発生していないものと判定し、一方、取得した電圧が回線用電圧閾値未満である場合、ベル用回線L31では短絡が発生したものと判定する。なお、防排煙用回線L32及びガス用回線L33の短絡の判定も、ベル用回線L31の場合と同様にして行うことができるので、詳細の説明を省略する。そして、前述したように、このように回線毎に短絡の判定を行うことにより、切離用中継装置1aの下流側の回線で異常が発生したか否かを判定する。
ここでは、例えば、図6の防排煙用回線L32で短絡が発生した場合において、不図示の電圧印加回路を介して当該防排煙用回線L32に電圧を印加した場合、この防排煙用回線L32の電圧が回線用電圧閾値未満となるので、防排煙用回線L32で短絡が発生したものと判定し、異常が発生したものと判定する(SB1のYES)。
図4のSB2において制御部15aは、切り離しを行う。具体的には任意であるが、例えば、SB1で短絡が発生しているものと判定した各回線を特定し、各回線に関連する切離用中継装置1aの各開閉スイッチを開いて電気的に遮断する。ここでは、例えば、防排煙用回線L32を特定し、防排煙用回線L32に関連する開閉スイッチとして第2制御用開閉スイッチSw3aを開いて電気的に遮断する。
図4のSB3において制御部15aは、異常を報知する。具体的には任意であるが、例えば、SA3と同様な処理を行う。これにて、切離処理を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、ベル用中継回路311、防排煙用中継回路321、及びガス用中継回路331を備えることにより、例えば、1つの切離用中継装置1aにて従来の中継器(例えば、実施の形態1のベル用中継器31、及び防排煙用中継器32等)の機能も実現することができるので、切離用中継装置1aとは別に設けられる従来の中継器の個数を低減することができ、防災システム100aについて設置スペース及びコストを一層低減することが可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。なお、この実施の形態3においては、中継装置が、実施の形態1の各手段に加えて切替手段を備える場合について説明する。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図8は、切離用中継装置を示す回路図である。なお、本実施の形態の図1の防災システム100bは、実施の形態1の防災システム100において、切離用中継装置1を切離用中継装置1bに変更したものである。
防災システム100bは、監視領域の防災を行うシステムであり、例えば、受信機9、切離用中継装置1b、ベル装置21、防火戸装置22、ガス漏れ検知器23、ベル用中継器31、防排煙用中継器32、及びガス用中継器33を備える。
(構成-切離用中継装置)
切離用中継装置1bは、中継装置であり、例えば、図3の一次側端子群11b、二次側端子群12b、接点群13b、記録部14b、及び制御部15bを備える。
(構成-切離用中継装置-一次側端子群)
図3の一次側端子群11bは、前述の複数の入力手段である。この一次側端子群11bの具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図8の兼用一次側端子Ti31~Ti34を備えて構成される。そして、この兼用一次側端子Ti31~Ti34は、電気信号及び電力に兼用となっており、伝送支線L21及び各制御支線のうちの任意の1つが接続されるように構成されているが、ここでは、例えば、以下のように接続されている。
具体的には、兼用一次側端子Ti31は、伝送支線L21の一部である一次側伝送支線L211が電気的に接続されており、また、兼用一次側端子Ti32は、第1制御支線L22の一部である一次側第1制御支線L221が電気的に接続されており、また、兼用一次側端子Ti33は、第2制御支線L23の一部である一次側第2制御支線L231が電気的に接続されており、また、兼用一次側端子Ti34は、第3制御支線L24の一部である一次側第3制御支線L241が電気的に接続されている。
(構成-切離用中継装置-二次側端子群)
図3の二次側端子群12bは、前述の複数の出力手段である。この二次側端子群12bの具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図8の兼用二次側端子To31~To34を備えて構成される。そして、この兼用二次側端子To31~To34は、電気信号及び電力に兼用となっており、伝送支線L21及び各制御支線のうちの任意の1つが接続されるように構成されているが、ここでは、例えば、前述の兼用一次側端子Ti31~Ti34に接続されている各支線に対応する支線を接続する必要があるので、ユーザは、兼用一次側端子Ti31~Ti34と兼用二次側端子To31~To34との電気的な接続を示す配線図等を参照して配線することとし、ここでは、例えば、以下のように接続されている。
そして、兼用二次側端子To31は、伝送支線L21の一部である二次側伝送支線L212が電気的に接続されており、兼用二次側端子To32は、第1制御支線L22の一部である二次側第1制御支線L222が電気的に接続されており、兼用二次側端子To33は、第2制御支線L23の一部である二次側第2制御支線L232が電気的に接続されており、兼用二次側端子To34は、第3制御支線L24の一部である二次側第3制御支線L242が電気的に接続されている。
(構成-切離用中継装置-接点群)
図3の接点群13bは、前述の複数の開閉手段である。この接点群13bの具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図8の一次側切替スイッチSw11~Sw14、伝送用開閉スイッチSw21~Sw24、制御用開閉スイッチSw31~Sw34、及び二次側切替スイッチSw41~Sw44を備えて構成される。
(構成-切離用中継装置-接点群-切替スイッチ)
一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44は、切替手段である。一次側切替スイッチSw11及び二次側切替スイッチSw41は、兼用一次側端子Ti31と兼用二次側端子To31とを、伝送用開閉スイッチSw21を介して相互に電気的に接続するか、制御用開閉スイッチSw31を介して相互に電気的に接続するかを切り替える。また、一次側切替スイッチSw12~Sw14及び二次側切替スイッチSw42~Sw44は、一次側切替スイッチSw11及び二次側切替スイッチSw41と同様に構成されているものである。
(構成-切離用中継装置-接点群-伝送用開閉スイッチ)
伝送用開閉スイッチSw21は、前述の電気信号開閉手段であり、例えば、閉じて電気的に接続することにより電気信号を通電可能にしたり、開いて電気的に遮断することにより電気信号を通電不可能にしたりするものである。また、伝送用開閉スイッチSw22~Sw24は、伝送用開閉スイッチSw21と同様に構成されているものである。
(構成-切離用中継装置-接点群-各制御用開閉スイッチ)
制御用開閉スイッチSw31は、前述の電力開閉手段であり、例えば、閉じて電気的に接続することにより電力を通電可能にしたり、開いて電気的に遮断することにより電力を通電不可能にしたりするものである。また、制御用開閉スイッチSw32~Sw34は、制御用開閉スイッチSw31と同様に構成されているものである。
(構成-切離用中継装置-記録部、制御部)
図3の記録部14bは、切離用中継装置1bの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、また、制御部15bは、切離用中継装置1bを制御する制御手段である。なお、この制御部15bの各部により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される防災システム100bによって実行される処理について説明する。具体的には、切替処理、及び切離処理について説明する。
(処理-切替処理)
図9は、切替処理のフローチャートである。「切替処理」とは、概略的には、切離用中継装置1bによって実行される処理であり、具体的には、兼用一次側端子Ti31~Ti34に接続されている各支線の種類に応じて、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44にて切替を行う処理である。なお、各支線の種類とは、電気信号を通電する支線(伝送支線L21)の種類、又は、電気信号を通電する支線(第1制御支線L22、第2制御支線L23、及び第3制御支線L24)の種類を示す。この切替処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、切離用中継装置1bの電源をオンし、後述する切離処理を行う前に少なくとも1回は実行を開始し、繰り返し実行するものとし、実行が開始されたところから説明する。なお、例えば、ユーザが、図8に示すように、兼用一次側端子Ti31~Ti34及び兼用二次側端子To31~To34に、各支線を接続した場合について説明する。また、切離用中継装置1bの電源をオンした直後は、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44については、兼用一次側端子Ti31~Ti34及び兼用二次側端子To31~To34が、伝送用開閉スイッチSw21~Sw24を介して電気的に接続されるように切り替えられていることとして説明する。また、図1の受信機9が、伝送幹線L11を介して第1機器群91側に定期的に電気信号を繰り返し出力し、また、第1制御幹線L12、第2制御幹線L13、及び第3制御幹線L14を介して第1機器群91側に電力を連続的に供給していることとして説明する。
図9のSC1において制御部15bは、兼用一次側端子Ti31~Ti34に接続されている各支線の種類を判定する。具体的には任意であるが、例えば、兼用一次側端子Ti31~Ti34への入力(電気信号又は電力)を検出する検出回路が設けられていることとし、各支線の種類毎に通電している対象が相互に異なる点に着目して、当該検出回路の検出結果に基づいて判定する。そして、検出回路が兼用一次側端子Ti31~Ti34にて電気信号を検出した場合、兼用一次側端子Ti31~Ti34に電気信号が印加されているので、電気信号を通電する種類の支線であるものと判定し、一方、検出回路が兼用一次側端子Ti31~Ti34にて電力を検出した場合、兼用一次側端子Ti31~Ti34に電力が印加されているので、電力を通電する種類の支線であるものと判定する。ここでは、例えば、兼用一次側端子Ti31に接続されている支線については、電気信号を通電する種類の支線であるものと判定し、また、兼用一次側端子Ti32~Ti34に接続されている各支線については、電力を通電する種類の支線であるものと判定する。
図9のSC2において制御部15bは、切り替えを行う必要があるか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、制御部15bが、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44の切替状態を任意の手法で把握し、また、SC1の判定結果を取得した上で、把握した切替状態がSC1の判定結果に対応しているか否かに基づいて判定する。
詳細には、SC1にて電気信号を通電する種類の支線であるものと判定した場合、当該判定した支線が接続されている兼用一次側端子と、当該兼用一次側端子に対応する二次側端子とが、伝送用開閉スイッチSw21~Sw24を介して電気的に接続されるように切り替えられている場合、切り替えを行う必要がないものと判定し、一方、制御用開閉スイッチSw31~Sw34を介して電気的に接続されるように切り替えられている場合、切り替えを行う必要があるものと判定する。また、SC1にて電力を通電する種類の支線であるものと判定した場合、当該判定した支線が接続されている兼用一次側端子と、当該兼用一次側端子に対応する二次側端子とが、制御用開閉スイッチSw31~Sw34を介して電気的に接続されるように切り替えられている場合、切り替えを行う必要がないものと判定し、一方、伝送用開閉スイッチSw21~Sw24を介して電気的に接続されるように切り替えられている場合、切り替えを行う必要があるものと判定する。そして、上述の判定を一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44の組み合わせ各々について行った上で、何れにおいても切り替えを行う必要がないと判定した場合、切り替えを行う必要がないものと判定し(SC2のNO)、SC1に移行する。また、何れかにおいて切り替えを行う必要があると判定した場合、切り替えを行う必要があるものと判定し(SC2のYES)、SC3に移行する。
ここでは、例えば、SC1にて兼用一次側端子Ti31に接続されている支線については、電気信号を通電する種類の支線であるものと判定し、且つ、兼用一次側端子Ti32~Ti34に接続されている各支線については、電力を通電する種類の支線であるものと判定し、また、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44については、兼用一次側端子Ti31~Ti34及び兼用二次側端子To31~To34が、伝送用開閉スイッチSw21~Sw24を介して電気的に接続されるように切り替えられているので、切り替えを行う必要があるものと判定する(SC2のYES)。
図9のSC3において制御部15bは、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44の切り替えを行う。具体的には任意であるが、例えば、SC2で切り替えを行う必要があるものと判定した各切替スイッチについて、切り替えを行う。ここでは、例えば、一次側切替スイッチSw12~Sw14及び二次側切替スイッチSw42~Sw44について、切り替えを行って、図8に示す切替状態にする。これにて、切替処理を終了する。
(処理-切離処理)
切離処理は、切離用中継装置1bの兼用一次側端子Ti31~Ti34及び兼用二次側端子To31~To34に電気的に接続されている各開閉スイッチの下流側で異常が発生した場合に、各開閉スイッチを開いて電気的に遮断する処理である。この切離処理は、実施形態の形態1で説明した切離処理と同様にして、行うことができるので、詳細の説明は省略する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44を備えることにより、例えば、切離用中継装置1bの兼用一次側端子Ti31~Ti34に対して電気信号又は電力の何れを入力しても正常に動作させることができるので、あらゆる現場に対応できる使い勝手のよい切離用中継装置1bを提供することが可能となる。
また、兼用一次側端子Ti31~Ti34への入力に基づいて切り替えることにより、例えば、自動的に切り替えることができるので、ユーザによる切替の手間を省いたり、ヒューマンエラーの発生を防止することができ、使い勝手及び防災性を向上させることが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
(切離用中継装置に接続される支線について)
また、実施の形態1においては、2種類の支線が切離用中継装置1に接続される場合について説明したが、これに限らない。例えば、同種類の支線のみが接続するように構成してもよい。つまり、制御支線のみが4つ接続されるように構成してもよいし、また、伝送支線のみが4つ接続されるように構成してもよい。
(処理主体について)
また、各実施の形態の切離用中継装置の制御部の機能を受信機9に設けて、この受信機9が、切離用中継装置との間で通信を行って、各処理を実行してもよい。
(異常の判定について)
また、実施の形態1の異常の判定については、受信機9が電気信号を繰り返し出力し、また、電力を連続的に供給していることを前提に説明したが、これに限らず、例えば、切離用中継装置1が自己の下流側の支線に対して、短絡しているか否かを確認するための電圧印加回路を備えていることとし、各開閉スイッチを開いた上で、この電圧印加回路から下流側の支線に任意の値の電圧を印加して、実施の形態1で説明したように、下流側の支線の電圧と各閾値とを比較して、比較結果に基づいて判定してもよい。また、この場合、各開閉スイッチを閉じた状態で、電圧印加回路から下流側の支線に任意の値の電圧を印加して、当該支線の電圧が低下しており、短絡の可能性がある場合にのみ、各開閉スイッチを開いた上で、電圧印加回路から下流側の支線に再度電圧を印加して、下流側の支線の電圧と各閾値とを比較して、比較結果に基づいて短絡の確定を判定してもよい。このように処理する場合、開閉スイッチを開く頻度を減少させることが可能となる。
(復旧について)
また、図4のSA2の後に、切離用中継装置1の制御部15が、復旧を判定してもよい。具体的には任意であるが、例えば、変形例の「(異常の判定について)」の場合と同様にして、電圧印加回路から下流側の支線に任意の値の電圧を印加して、下流側の支線の電圧と各閾値とを比較して、比較結果に基づいて判定復旧した否か(つまり、短絡が解消したか否か)を判定し、復旧したと判定した場合には、各開閉スイッチを閉じてもよい。
(処理の省略について)
また、実施の形態1の図4のSA1の判定にて各開閉スイッチを開閉しているが、例えば、短絡が発生しているものと判定した場合、閉じずに開いた状態を維持して、SA2の処理を省略してもよい。
(受付部について)
また、実施の形態3の切離用中継装置1bの不図示の筐体に制御入力部を設け、また、制御部15bに受付部を設けてもよい。「制御入力部」とは、切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力をユーザが入力する制御入力手段であり、例えば、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44の組み合わせを切り替えるためのディップスイッチとして構成することができる。また、「受付部」とは、切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段であり、例えば、制御入力部であるディップスイッチによる切替を受け付ける。そして、制御部15bは、実施の形態3の切替処理に加えて又は代わりに、受付部が受け付けたマニュアル入力に基づいて、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44を切り替える。ここでは、例えば、兼用一次側端子Ti31及び兼用二次側端子To31が、伝送用開閉スイッチSw21を介して電気的に接続されるように切り替えるマニュアル入力をディップスイッチにて、ユーザが入力した場合、受付部が当該入力を受け付けた上で、制御部15bが切り替えを行う。このように構成した場合、マニュアル入力に基づいて切り替えることにより、例えば、ユーザの意図通りに切り替えることができるので、切離用中継装置1bの使い勝手を向上させることが可能となる。
(受付部の特徴の組み合わせについて)
また、上述の「(受付部について)」で説明した特徴と、実施の形態3で説明した特徴とを相互に組み合わせてもよい。この場合、実施の形態3の切離用中継装置1bの不図示の筐体に制御入力部を設け、また、制御部15bに受付部を設けた上で、制御部15bが、設定情報に基づいて、実施の形態3の切替処理にて一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44を切り替える処理(第1切替処理)、又は、受付部が受け付けたマニュアル入力に基づいて、一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44を切り替える処理(第2切替処理)を選択し、選択した何れかの処理を行うように構成してもよい。なお、「設定情報」とは、第1切替処理又は第2切替処理の何れを実行するかを判断する基準となる情報であり、例えば、記録部14b又は制御部15bのRAM等に格納されている情報であり、一例としては、ユーザが自由に設定できる情報である。なお、設定情報の設定手法(格納手法)は任意であり、例えば、切離用中継装置1bの不図示の入力手段(例えば、設定用のスイッチ等)を介して、施工時にユーザが切離用中継装置1bに入力することにより、設定されることとしてもよい。そして、この設定情報については、ユーザが入力手段を介して入力する作業を行うことにより、変更可能となっていることとする。このように構成した場合、マニュアル入力に基づいて切り替える第1切替処理、又は入力手段への入力に基づいて切り替える第2切替処理のうちの一方の処理を行うことにより、例えば、ユーザの意図通りに切り替えたり、自動的に切り替えたりすることができるので、ユーザのニーズに応じて切替処理を選択させることができ、使い勝手及び防災性を向上させることが可能となる。
(切替状態出力部について)
また、実施の形態3の切離用中継装置1bの制御部15bに切替状態出力部を設けてもよい。ここで、「切替状態出力部」とは、切替手段による切替状態を出力する切替状態出力手段である。切替状態出力部の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、切離用中継装置1bに一次側切替スイッチSw11~Sw14及び二次側切替スイッチSw41~Sw44の切替状態を示す表示灯(例えば、LED等)が設けられていることとし、この表示灯の表示態様(例えば、色、表示パターン等)にて切替状態を出力するように構成してもよいし、切替状態を示す信号を伝送支線L21を介して受信機9に出力して報知するように構成してもよい。このように構成した場合、切替状態を出力することにより、例えば、ユーザに対して切離用中継装置1bの状態を報知することができるので、切離用中継装置1bを容易に管理することが可能となる。
(診断部について)
また、実施の形態1の切離用中継装置1の制御部に診断部を設けてもよい。ここで、「診断部」とは、切離用中継装置1を診断する診断手段である。「診断」とは、切離用中継装置1の少なくとも一部の機能が正常であるか否を確認することである。診断部の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、防災システム100の動作中に短絡が発生していないにも関わらず切離用中継装置1の各開閉スイッチを開いた場合、絶えず防災管理を行う観点から好ましくないので、仮想的な動作を行うこととし、例えば、診断部が、図4のSA1にて異常が発生したものと判定し(SA1のYES)場合と同様な条件を仮想的に制御部15に与えて、制御部15が切り離しの制御を行おうとするか否かを診断してもよい。なお、ここでは、診断部からの仮想的な条件に基づく制御部15による切り離しの制御については、前述の観点から実際に当該制御が行われないように処理することとする。また、例えば、受信機9側と防災設備側とが診断により遮断されることを防止するためのバイパス回路を設けた上で、診断部が、図4のSA1にて異常が発生したものと判定し(SA1のYES)場合と同様な条件を制御部15に与えて、制御部15が実際に切り離しの制御を行おうとするか否かを診断してもよい。このように構成した場合、切離用中継装置1を診断することにより、例えば、切離用中継装置1が正常であるか否を常に把握することができるので、切離用中継装置1を正常な状態に維持することができ、防災性を向上させることが可能となる。
(二次側の分岐について)
また、実施の形態1の図2の切離用中継装置1において、伝送用開閉スイッチSW1の下流側にて分岐して、1つの伝送用一次側端子Ti11に対して伝送用二次側端子を複数設けてもよい。また、同様にして、1つの制御用一次側端子に対して制御用二次側端子を複数設けてもよい。
(モジュール化について)
また、実施の形態1の図2の切離用中継装置1において、各一次側端子と各開閉スイッチと各二次側端子による形成されるグループを単位としてモジュール化した上で、必要に応じて各モジュールを増減して用いてもよい。
(その他の機能)
また、実施の形態1の切離用中継装置1に対して、本体内蔵形式又はプラグイン形式にて、その他の機能を実装してもよく、例えば、避雷機能を実装してもよく、あるいは、MRIの電磁波によるノイズが上流側に伝達されることを防止するノイズ防止機能を実装してもよい。
(異常について)
また、上記各実施の形態においては、「異常」が短絡である場合を例示して説明したがこれに限らず、断線や当該断線に伴うノイズ、チャタリング等を「異常」であることとし、当該ノイズやチャタリング等の悪影響が広がることを防止するために、電気的に切り離しを行うように構成してもよい。
(特徴について)
また、各実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。
(付記)
付記1の中継装置は、中継装置であって、防災受信機側からの電力又は電気信号が入力される複数の入力手段と、前記複数の入力手段に入力された電力又は電気信号を出力する複数の出力手段であって、防災設備が電気的に接続される複数の出力手段と、電気的に開閉する複数の開閉手段と、を備え、前記複数の入力手段各々と前記複数の出力手段各々とは、前記複数の開閉手段各々を介して相互に電気的に接続されており、前記複数の開閉手段は、自己よりも下流側で異常が発生していない場合に、閉じて電気的に接続し、自己よりも下流側で異常が発生した場合に、開いて電気的に遮断する。
付記2の中継装置は、付記1に記載の中継装置において、前記複数の入力手段に入力された電力又は電気信号を中継する複数の中継手段、を備えており、前記複数の入力手段各々は、前記複数の開閉手段各々と前記複数の出力手段各々との間に電気的に接続されている。
付記3の中継装置は、付記1又は2に記載の中継装置において、前記複数の開閉手段は、前記防災受信機側からの電力について開閉する電力開閉手段と、前記防災受信機側からの電気信号について開閉する電気信号開閉手段であって、前記電力開閉手段とは択一的に用いられる前記電気信号開閉手段と、を備えており、前記中継装置は、前記複数の入力手段各々と前記複数の出力手段各々とを、前記電力開閉手段を介して相互に電気的に接続するか、前記電気信号開閉手段を介して相互に電気的に接続するかを切り替える切替手段、を備える。
付記4の中継装置は、付記3に記載の中継装置において、前記切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段、を備え、前記切替手段は、前記受付手段が受け付けたマニュアル入力に基づいて切り替える。
付記5の中継装置は、付記3に記載の中継装置において、前記切替手段は、前記複数の入力手段への入力に基づいて切り替える。
付記6の中継装置は、付記3に記載の中継装置において、前記切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段、を備え、前記切替手段は、前記受付手段が受け付けたマニュアル入力に基づいて切り替える第1切替処理、又は、前記複数の入力手段への入力に基づいて切り替える第2切替処理のうちの一方の処理を行う。
付記7の中継装置は、付記3から6の何れか一項に記載の中継装置において、前記切替手段による切替状態を出力する切替状態出力手段、を備える。
付記8の中継装置は、付記1から7の何れか一項に記載の中継装置において、前記中継装置を診断する診断手段、を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の中継装置によれば、電力又は電気信号が入力される複数の入力手段と、複数の出力手段と、複数の開閉手段とを備えることにより、例えば、1つの中継装置にて防災受信機と複数の防災設備との間を開閉することができるので、中継装置の個数を低減することができ、防災システムについて設置スペースを低減し且つコストを低減することが可能となる。また、例えば、中継装置の個数を低減することにより、環境負荷を低減することが可能となる。また、例えば、1つの中継装置にて電力及び電気信号を遮断する機能を有するので、従来のように短絡切離用中継器を2種類製造する場合に比べて、部品点数を減少させることができ、中継装置の低コスト化を図ることが可能となる。
付記2に記載の中継装置によれば、中継手段を備えることにより、例えば、1つの中継装置にて従来の中継器(例えば、ベル用中継器、及び防排煙用中継器等)の機能も実現することができるので、中継装置とは別に設けられる従来の中継器の個数を低減することができ、防災システムについて設置スペース及びコストを一層低減することが可能となる。
付記3に記載の中継装置によれば、切替手段を備えることにより、例えば、中継装置の各入力手段に対して電気信号又は電力の何れを入力しても正常に動作させることができるので、あらゆる現場に対応できる使い勝手のよい中継装置を提供することが可能となる。
付記4に記載の中継装置によれば、マニュアル入力に基づいて切り替えることにより、例えば、ユーザの意図通りに切り替えることができるので、中継装置の使い勝手を向上させることが可能となる。
付記5に記載の中継装置によれば、入力手段への入力に基づいて切り替えることにより、例えば、自動的に切り替えることができるので、ユーザによる切替の手間を省いたり、ヒューマンエラーの発生を防止することができ、使い勝手及び防災性を向上させることが可能となる。
付記6に記載の中継装置によれば、マニュアル入力に基づいて切り替える第1切替処理、又は入力手段への入力に基づいて切り替える第2切替処理のうちの一方の処理を行うことにより、例えば、ユーザの意図通りに切り替えたり、自動的に切り替えたりすることができるので、ユーザのニーズに応じて切替処理を選択させることができ、使い勝手及び防災性を向上させることが可能となる。
付記7に記載の中継装置によれば、切替状態を出力することにより、例えば、ユーザに対して中継装置の状態を報知することができるので、中継装置を容易に管理することが可能となる。
付記8に記載の中継装置によれば、中継装置を診断することにより、例えば、中継装置が正常であるか否を常に把握することができるので、中継装置を正常な状態に維持することができ、防災性を向上させることが可能となる。
1 切離用中継装置
1a 切離用中継装置
1b 切離用中継装置
9 受信機
11 一次側端子群
11b 一次側端子群
12 二次側端子群
12a 二次側端子群
12b 二次側端子群
13 接点群
13a 接点群
13b 接点群
14 記録部
14a 記録部
14b 記録部
15 制御部
15a 制御部
15b 制御部
21 ベル装置
22 防火戸装置
23 ガス漏れ検知器
31 ベル用中継器
32 防排煙用中継器
33 ガス用中継器
91 第1機器群
92 第2機器群
100 防災システム
100a 防災システム
100b 防災システム
311 ベル用中継回路
321 防排煙用中継回路
331 ガス用中継回路
L11 伝送幹線
L12 第1制御幹線
L13 第2制御幹線
L14 第3制御幹線
L21 伝送支線
L22 第1制御支線
L23 第2制御支線
L24 第3制御支線
L211 一次側伝送支線
L221 一次側第1制御支線
L231 一次側第2制御支線
L241 一次側第3制御支線
L212 二次側伝送支線
L222 二次側第1制御支線
L232 二次側第2制御支線
L242 二次側第3制御支線
L31 ベル用回線
L32 防排煙用回線
L33 ガス用回線
Sw1 伝送用開閉スイッチ
Sw1a 伝送用開閉スイッチ
Sw2 第1制御用開閉スイッチ
Sw2a 第1制御用開閉スイッチ
Sw3 第2制御用開閉スイッチ
Sw3a 第2制御用開閉スイッチ
Sw4 第3制御用開閉スイッチ
Sw4a 第3制御用開閉スイッチ
Sw11 一次側切替スイッチ
Sw21 伝送用開閉スイッチ
Sw31 制御用開閉スイッチ
Sw41 二次側切替スイッチ
Sw12 一次側切替スイッチ
Sw22 伝送用開閉スイッチ
Sw32 制御用開閉スイッチ
Sw42 二次側切替スイッチ
Sw13 一次側切替スイッチ
Sw23 伝送用開閉スイッチ
Sw33 制御用開閉スイッチ
Sw43 二次側切替スイッチ
Sw14 一次側切替スイッチ
Sw24 伝送用開閉スイッチ
Sw34 制御用開閉スイッチ
Sw44 二次側切替スイッチ
Ti11 伝送用一次側端子
Ti12 第1制御用一次側端子
Ti13 第2制御用一次側端子
Ti14 第3制御用一次側端子
To11 伝送用二次側端子
To12 第1制御用二次側端子
To13 第2制御用二次側端子
To14 第3制御用二次側端子
To21 第1制御用二次側端子
To22 第2制御用二次側端子
To23 第3制御用二次側端子
Ti31 兼用一次側端子
Ti32 兼用一次側端子
Ti33 兼用一次側端子
Ti34 兼用一次側端子
To31 兼用二次側端子
To32 兼用二次側端子
To33 兼用二次側端子
To34 兼用二次側端子

Claims (5)

  1. 中継装置であって、
    防災受信機側からの電力又は電気信号が入力される複数の入力手段と、
    前記複数の入力手段に入力された電力又は電気信号を出力する複数の出力手段であって、複数の防災設備が電気的に接続される複数の出力手段と、
    電気的に開閉する複数の開閉手段と、を備え、
    前記複数の入力手段各々と前記複数の出力手段各々とは、前記複数の開閉手段各々を介して相互に電気的に接続されており、
    前記複数の開閉手段は、自己よりも下流側で異常が発生していない場合に、閉じて電気的に接続し、自己よりも下流側で異常が発生した場合に、開いて電気的に遮断し、
    前記複数の開閉手段は、
    前記防災受信機側からの電力について開閉する電力開閉手段と、
    前記防災受信機側からの電気信号について開閉する電気信号開閉手段であって、前記電力開閉手段とは択一的に用いられる前記電気信号開閉手段と、を備えており、
    前記中継装置は、
    前記複数の入力手段各々と前記複数の出力手段各々とを、前記電力開閉手段を介して相互に電気的に接続するか、前記電気信号開閉手段を介して相互に電気的に接続するかを切り替える切替手段、を備える、
    中継装置。
  2. 前記切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段、を備え、
    前記切替手段は、前記受付手段が受け付けたマニュアル入力に基づいて切り替える、
    請求項に記載の中継装置。
  3. 前記切替手段は、前記複数の入力手段への入力に基づいて切り替える、
    請求項に記載の中継装置。
  4. 前記切替手段をマニュアル制御するためのマニュアル入力を受け付ける受付手段、を備え、
    前記切替手段は、設定情報に基づいて、前記受付手段が受け付けたマニュアル入力に基づいて切り替える第1切替処理、又は、前記複数の入力手段への入力に基づいて切り替える第2切替処理のうちの一方の処理を行う、
    請求項に記載の中継装置。
  5. 前記切替手段による切替状態を出力する切替状態出力手段、を備える、
    請求項からの何れか一項に記載の中継装置。
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