JP7148281B2 - 操舵制御装置 - Google Patents
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Description
上記の操舵制御装置において、前記指令値演算部は、前記回転軸に付与されたトルクに基づいて、前記アクチュエータの摩擦を補償するための前記摩擦補償値における前記重力トルクの影響を取り除く前の値である補正前摩擦補償値を演算する摩擦補償部と、前記重力トルクの影響が含まれている前記補正前摩擦補償値から前記重力トルクの影響を取り除くための補正値を演算する補正部とを有し、前記補正部により演算された補正値を反映して前記摩擦補償値を演算することが好ましい。
以下、操舵制御装置を車両の操舵装置に適用した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、操舵装置1は、電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という。)2、油圧パワーステアリング装置(以下、「HPS」という。)3、及び操舵制御装置4を備えている。
図3に示すように、操舵制御装置4は、モータ21を制御するための指令値T*を演算する指令値演算部50a、電流指令値演算部51、モータ制御信号生成部52、駆動回路53、及び電流センサ54を備えている。
摩擦補償部55は、指令値T*の一成分として、EPSアクチュエータ20の摩擦を補償するための摩擦補償値Ta*の補正前の値である補正前摩擦補償値Tf*を演算する。なお、ここでいう補正については後で詳述する。ステアリングシャフト12を回転させる際に、ステアリングシャフト12に減速機22を介して連結されているモータ21の出力軸21aも回転する。このため、EPSアクチュエータ20に生じる摩擦により、ステアリングシャフト12が回転する際の負荷が増大する。摩擦補償部55は、トルクセンサ23により検出されるトルクThと補正前摩擦補償値Tf*との関係を示すマップを記憶している。摩擦補償部55は、トルクThと補正前摩擦補償値Tf*との関係を用いて、トルクセンサ23により検出されるトルクThに基づいて補正前摩擦補償値Tf*を演算する。補正前摩擦補償値Tf*は、トルクThと同符号の指令値である。摩擦補償部55は、トルクThの絶対値が大きいほど、より大きな絶対値の補正前摩擦補償値Tf*を演算する。なお、補正前摩擦補償値Tf*は、トルクThと同様に、一方向に回転させる指令値である場合に正の値、他方向に回転させる指令値である場合に負の値とする。
図4に示すように、ステアリングホイール11が回転することにより、ステアリングホイール11の重心Gの回転中心Cに対する位置関係は変化する。ここでは、一例として、ステアリングホイール11を中立位置から一方向(右方向)に操舵した場合の重力補正値Tg*の変化について説明する。なお、重力補正値Tg*は、ステアリングホイール11の操舵角θsと同様に、一方向に回転させる場合に正の値、他方向に回転させる場合に負の値とする。
モータ制御信号生成部52は、駆動回路53とモータ21との間の給電経路に設けられた電流センサ54により検出される実電流値Iと、回転角センサ24により検出される回転角θmとに基づいて、電流指令値I*を実電流値Iに追従させるように電流フィードバック制御を実行することにより、モータ制御信号Smを生成する。
第1実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)たとえばステアリングホイール11の操舵角θsが180度の状態(図4でいう第3の状態)から360度の状態(図4でいう第5の状態)へ向けて一方向に操舵された場合、運転者が付与した操舵トルクに加えて一方向へ向けて重力トルクが作用するため、元々運転者が付与した操舵トルクよりも絶対値の大きいトルクThがトルクセンサ23から検出される。そのため、摩擦補償部55は、補正前摩擦補償値Tf*を演算するにあたって、操舵トルクに対して補正前摩擦補償値Tf*を演算する場合に比べて補正前摩擦補償値Tf*を大きく演算することになる。第1実施形態では、重力補正部56は、ステアリングホイール11の操舵角θsが180度の状態から360度の状態へ向けて一方向に操舵された場合、ステアリングホイール11の操舵角θsに基づいて、負の値の重力補正値Tg*を演算する。指令値演算部50aは、この重力補正値Tg*を補正前摩擦補償値Tf*に加算することにより、運転者の操舵フィーリングに合致するような摩擦補償値Ta*を演算することができる。
以下、操舵制御装置を車両の操舵装置に適用した第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との違いを中心に説明する。
重力補正部60には、ステアリングホイール11の操舵角θsと重力補正値Tg2*との関係を示すマップが記憶されている。このマップは、第1実施形態の図4に示すマップと類似した関係を有している。重力補正部56は、ステアリングホイール11の操舵角θsに基づいて、ADAS指令値Tad*を補正するための重力補正値Tg2*を演算する。重力補正値Tg2*は、運転者がステアリングホイール11を保持していない状態で、ADAS指令値Tad*に基づいてステアリングホイール11が回転する際に発生する重力トルクの影響を取り除くための補正値である。ADAS指令値Tad*に基づいてステアリングホイール11が回転する際にも、ステアリングホイール11の回転位置、すなわちステアリングホイール11の操舵角θsに応じて規則的に重力トルクが発生する。重力補正値Tg2*は、ステアリングホイール11の操舵角θsに対して正弦波状に変化する。なお、重力補正値Tg2*は、ステアリングホイール11を他方向に操舵した場合についても、一方向に操舵した場合と同様に、ステアリングホイール11の操舵角θsに対して正弦波状に変化する。
(6)運転者がステアリングホイール11を保持していない場合、ADAS指令値Tad*に基づいてステアリングホイール11が回転することになる。この場合、ステアリングホイール11の回転位置、すなわちステアリングホイール11の操舵角θsに応じて規則的に重力トルクが発生することになり、ADAS指令値Tad*に基づいてモータ21がステアリングシャフト12に付与するトルクだけでなく、この重力トルクも付与されることになる。このように、ADAS指令値Tad*に基づいてステアリングシャフト12に付与したトルクに対して同一方向あるいは他方向に重力トルクが作用するため、ADAS指令値Tad*に基づいて付与したトルクよりも絶対値の大きいあるいは小さいトルクがステアリングシャフト12に付与されることになる。この点、第2実施形態では、ADAS指令値Tad*に基づいてステアリングホイール11が回転する際、重力トルクの影響を取り除いて補正後のADAS指令値Tad2*を演算することができるため、運転支援制御を適切に行うことができる。
・ADAS制御装置5は、トルク指令値としてのADAS指令値Tad*を生成したが、これに限らない。たとえば、ADAS制御装置5は、運転支援制御を実行するための指令値として、操舵角θsの目標値となる目標操舵角(角度指令値)を生成してもよい。この場合、操舵制御装置4は、たとえば目標操舵角に実際の操舵角θsを追従させる角度フィードバック制御を実行することにより電流指令値を演算する。
・各実施形態では、操舵装置1にHPS3が設けられたが、HPS3は設けられなくてもよい。この場合、EPSアクチュエータ20によって、ステアリングホイール11の操舵を補助する補助力を発生させてもよい。
たとえば図7に示すように、指令値演算部50aは、重力補正部56a、加算器56b、摩擦補償部55、及び切替部58を有している。重力補正部56aは、ステアリングホイール11の操舵角θsに基づいて、トルクセンサ23により検出されるトルクThに含まれる重力トルクを補正するための重力トルク補正値Th*を演算する。加算器56bは、トルクThに重力トルク補正値Th*を加算することにより、補正後トルクThaを演算する。補正後トルクThaは、トルクThに含まれる重力トルクを補正したものであるため、補正前のトルクThよりも運転者が付与した操舵トルクに近い値である。摩擦補償部55は、補正後トルクThaに基づいて、摩擦補償値Tf2*を演算する。切替部58は、ADAS制御装置5により演算されたADAS指令値Tad*及び摩擦補償部55により演算された摩擦補償値Tf2*を取り込む。切替部58は、ADAS指令値Tad*あるいは摩擦補償値Tf2*を指令値T*として出力する。このように、摩擦補償値Tf2*の演算に用いられるトルクThをステアリングホイール11の操舵角θsに基づいて補正するようにしてもよい。これにより、摩擦補償値Tf2*を演算する際における重力トルクの影響が抑えられるため、操舵トルクに対して適切に摩擦補償を行うことができる。この結果、運転者の操舵フィーリングに違和感を与えるといったことが抑えられる。
Claims (1)
- 回転中心軸上に重心が位置していないステアリングホイールに連結される回転軸と、前記回転軸に付与されるモータトルクの発生源であるモータを有するアクチュエータとを備える操舵装置を制御対象とする操舵制御装置において、
前記モータを制御するための指令値を演算する指令値演算部を備え、
前記指令値演算部は、
前記ステアリングホイールの操舵角に基づいて、前記ステアリングホイールが受ける重力により発生する重力トルクの影響を取り除いて前記回転軸に付与されたトルクを演算するとともに、前記重力トルクの影響を取り除いた前記トルクに基づいて前記アクチュエータの摩擦を補償するための摩擦補償値を演算し、前記摩擦補償値に基づいて前記指令値を演算する操舵制御装置。
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