JP7148099B1 - 植物生長促進剤の製造方法、微細藻類生長促進剤の製造方法及びフルボ酸含有液の製造方法 - Google Patents

植物生長促進剤の製造方法、微細藻類生長促進剤の製造方法及びフルボ酸含有液の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フルボ酸の製造の効率を向上させる。【解決手段】堆肥汁を曝気させるステップを含む。堆肥11からにじみ出た堆肥汁を回収するステップをさらに備えてもよい。堆肥汁を回収するステップでは、堆肥の積載場所10と堆肥汁を収容するタンク30との間に設けられた溝20を介して、積載場所10からタンク30に堆肥汁を流すことにより堆肥汁をタンク30内に回収してもよい。堆肥汁を回収するステップの前に、堆肥11に所定量の水を吸収させるステップをさらに含んでもよい。堆肥11に所定量の水を吸収させるステップは、堆肥11の積載場所10に所定量の水を放散するステップを含んでもよい。堆肥汁を回収するステップの後に、堆肥汁から固体成分を除去するステップをさらに含んでもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、フルボ酸を含有する植物生長促進剤、微細藻類生長促進剤、フルボ酸含有液及びフルボ酸含有液の製造方法に関する。
フルボ酸含有液は、農地等の土壌の改質に利用されている。フルボ酸含有液は、硫酸イオン及びカルシウムイオンの混合物とともに土壌に散布されることにより、ミネラルの溶出を促進し、土壌を改質することができる(例えば、特許文献1)。
特開2020-841170号公報
フルボ酸は微生物により生成されるため、フルボ酸を効率よく製造することは困難であった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、フルボ酸の製造の効率を向上させることができるフルボ酸含有液の製造方法、この方法により製造されたフルボ酸を含有する植物生長促進剤、微細藻類生長促進剤及びフルボ酸含有液を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のフルボ酸含有液の製造方法は、堆肥汁を曝気させるステップを含む。前記製造方法は、堆肥からにじみ出た前記堆肥汁を回収するステップをさらに備えてもよい。前記堆肥汁を回収するステップでは、前記堆肥の積載場所と前記堆肥汁を収容するタンクとの間に設けられた溝を介して、前記積載場所から前記タンクに前記堆肥汁を流すことにより前記堆肥汁を前記タンク内に回収してもよい。
前記製造方法は、前記堆肥汁を回収するステップの前に、前記堆肥に所定量の水を吸収させるステップをさらに含んでもよい。前記堆肥に所定量の水を吸収させるステップは、前記堆肥の積載場所に所定量の水を放散するステップを含んでもよい。前記製造方法は、前記堆肥汁を回収するステップの後に、前記堆肥汁から固体成分を除去するステップをさらに含んでもよい。前記製造方法は、前記堆肥汁を、複数の水槽を順に移動させるステップをさらに備え、前記堆肥汁を前記曝気させるステップでは、前記複数の水槽内において前記堆肥汁を曝気させてもよい。
前記製造方法は、前記複数の水槽内において前記堆肥汁に含まれるフルボ酸濃度をそれぞれ測定するステップをさらに含んでもよい。
本発明の第2の態様の植物生長促進剤は、堆肥汁を曝気させるステップ、を含む方法により製造されている。
本発明の第3の態様の微細藻類生長促進剤は、堆肥汁を曝気させるステップ、を含む方法により製造されている。
本発明の第4の態様のフルボ酸含有液は、堆肥汁を曝気させるステップ、を含む方法により製造されている。
本発明によれば、フルボ酸の製造の効率を向上させるという効果を奏する。
堆肥汁の回収方法を示す図である。 フルボ酸含有液を製造するための製造装置の一例を示す。 標準試料及び分析試料の三次元蛍光スペクトルを示す。 分析試料のQSU値と、これらのQSU値をフルボ酸濃度に換算した値を示す。
[フルボ酸含有液]
本発明者らは、鋭意研究の結果、堆肥からにじみ出た堆肥汁を原料としてフルボ酸含有液を製造することができることを見出した。堆肥汁とは、家畜のふんを堆肥化する過程で生じる滲出液のことであり、れき汁と称されるものも堆肥汁に含まれる。堆肥汁は、地下水の原因となるなど環境への影響が危惧されるものであり、有効利用の方法が求められてきた。堆肥汁は、例えば、家畜のふんを野外もしくは堆肥化施設内に堆積しておくと滲み出てくる。家畜のふんとしては、牛糞、馬の糞、鳥糞などが挙げられるが、好ましくは、牛糞由来のものである。フルボ酸含有液は、植物の生長を促進するための植物生長促進剤として用いることができる。フルボ酸含有液は、微細藻類の生長を促進するための微細藻類生長促進剤として用いることができる。
本発明のフルボ酸含有液は、植物生長促進剤又は微細藻類生長促進剤として利用する場合、剤型は限定されず、液体、固形又はスラリー等のいずれであってもよいが、液体であることが好ましい。また、本発明のフルボ酸含有液は、植物生長促進剤又は微細藻類生長促進剤として利用される場合、剤型に応じた副成分、例えば、希釈剤、安定剤、増粘剤、造粒剤などを含んでいてもよい。
本発明のフルボ酸含有液を植物生長促進剤として使用する場合、対象となる植物の栽培形態は特に限定されず、畑作、稲作及び水耕栽培において生長促進効果を示すことが確認されている。また、植物生長促進剤に有機肥料又は無機肥料以外の副成分を混合した状態で植物の生長促進のために用いてもよい。
[微細藻類生長促進剤としての利用]
本発明のフルボ酸含有液は、微生物群由来の代謝成分を含む。このため、本発明のフルボ酸含有液は、微細藻類生長促進剤として利用することができる。微細藻類は、光合成可能な生物のうち、個体の識別に顕微鏡を要するものである。
微細藻類は、例えば、シアノバクテリア門、不等毛植物門、ユーグレナ植物門、クリプト植物門、ハプト植物門、ケルコゾア門、灰色植物門、紅色植物門、緑藻植物門又はストレプト植物門に属する生物種である。
微細藻類は、例えば、シアノバクテリア門のクロオコッカス目、ユレモ目、ネンジュモ目、スティゴネマ目に属する生物種が挙げられ、具体的には、クロオコッカス(Chroococcus sp.)、ミクロキスチス(Microcystis aeruginosa)、ユレモ(Oscillataria sp.)、ミクロコレウス(Microcoleus sp.)、ネンジュモ(Nostoc sp.)、キリンドロスペルムム(Cylindrospermum)、スティゴネマ(Stigonema)又はシネココッカス・エロンゲイタス(Synecochoccus elongatus)が挙げられる。
微細藻類は、例えば、不等毛植物門の黄金色藻綱のオクロモナス目又はマロモナス目に属する生物種であってもよく、具体的には、ニセクスダマヒゲムシ(Uroglenopsis americana)、ウログレナ(Uroglena volvox)、マロモナス(Mallomonas)又はシヌラ(Synura sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、不等毛植物門の珪藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、コアミケイソウ(Coscinodiscus sp.)又はディアトマ(Diatoma)が挙げられる。微細藻類は、例えば、不等毛植物門の黄緑色綱に属する生物種であってもよく、具体的には、シュードスタウラスツルム(Pseudostaurastrum sp.)又はカラキオプシス(Characiopsis sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、不等毛植物門のディクチオカ藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、ディクチオカ(Dictyocha sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、不等毛植物門の渦鞭毛藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、ウズオビムシ(Peridinium sp.)又はマルスズオビムシ(Scrippsiella trochoidea)が挙げられる。
微細藻類は、例えば、ユーグレナ植物門のユーグレナ藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、ユーグレナ(Euglena sp.)又はウチワヒゲムシ(Phacus sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、クリプト植物門のクリプト藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、クリプトモナス(Cryptomonas sp.)又はロドモナス(Rhodomonas sp.)が挙げられる。
微細藻類は、例えば、ハプト植物門のハプト藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、コロノスファエラ(Coronosphaera sp.)又はゲフィロカプサ(Gephyrocapsa sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、ケルコゾア門の有殻糸状根足虫綱に属する生物種であってもよく、具体的には、パウリネラ クロマトフォラ(Paulinella chromatophora)が挙げられる。微細藻類は、例えば、灰色植物門の灰色藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、グラウコキスチス(Glaucocystis sp.)が挙げられる。
微細藻類は、例えば、紅色植物門の紅藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、イデユコゴメ(Cyanidium sp.)又はガルディエリア(Galdieria sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、緑藻植物門の緑藻綱のヨコワミドロ目、ボルボックス目又はヨツメモ目に属する生物種であってもよく、具体的には、フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex)、ボルボックス(Volvox sp.)、クラミドモナス(Chlamydomonas sp.)又はアステロコックス(Asterococcus sp.)が挙げられる。
微細藻類は、例えば、ストレプト植物門のメソスティグマ藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、メソスティグマ(Mesostigma sp.)が挙げられる。微細藻類は、例えば、ストレプト植物門の接合藻綱に属する生物種であってもよく、具体的には、ホシミドロ(Zygnema sp.)が挙げられる。微細藻類は、一例としては、いわゆるラン藻の一種であるシアノバクテリア門のシネココッカス・エロンゲイタス(Synecochoccus elongatus)が挙げられる。
本発明のフルボ酸含有液は、微細藻類生長促進剤としてそのまま用いてもよいが、使用前に微生物を除去してもよい。微生物を除去する方法としては特に制限されず、例えば、フィルターによる除去、遠心分離による除去、オートクレーブによる滅菌、紫外線照射による滅菌が挙げられる。
[フルボ酸含有液の好適な製造方法の例]
本発明のフルボ酸含有液の好適な製造方法を説明する。本発明のフルボ酸含有液は、好ましくは、以下の(1)及び(2)のステップを含む方法により製造される。
(1)堆肥からにじみ出た堆肥汁を回収するステップ
(2)回収した堆肥汁を曝気させるステップ
(1)の堆肥汁を回収するステップの前に、堆肥に所定量の水を吸収させておいてもよい。所定量は、例えば、製造する予定のフルボ酸含有液の量よりも多いものとする。このように、堆肥に水を吸収させておくことで、水を吸収した堆肥から堆肥汁がにじみ出るので、堆肥に含まれている水分が少ない場合であっても堆肥汁を回収することが可能になる。
(1)の堆肥汁を回収するステップでは、例えば、堆肥の積載場所とタンクとの間に設けられた溝を介して、積載場所からタンクに堆肥汁を流すことにより堆肥汁をタンク内に回収する。溝は、堆肥の積載場所とタンクとの間の地面を掘ることにより形成されていてもよく、堆肥の積載場所とタンクとの間を結ぶ部材に形成されていてもよい。堆肥の積載場所とタンクとの間を結ぶパイプの中空部分が溝として機能してもよい。
図1(a)及び図1(b)は、堆肥汁の回収方法の一例を示す図である。図1(a)は、堆肥の積載場所10を上方から見た様子を示す図である。図1(b)は、図1(a)中のA-A’線断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、堆肥の積載場所10には、堆肥11が積載される。積載場所10は、例えば屋外である。積載場所10の一端には溝20が設けられている。堆肥11は、雨水にさらされた状態において水分を吸収する。この堆肥11からにじみ出た堆肥汁は、溝20に流れ込む。雨水が堆肥11に吸収されてから堆肥汁として溝20に流れ込むまでの移動経路の一例を図1(b)中に矢印で示す。図1(a)に示すように、溝20は、堆肥汁を収容するタンク30に接続されている。溝20に流れ込んだ堆肥汁は、図1(a)中の矢印で示す方向へ流れ、タンク30内において回収される。
また、堆肥の積載場所10を雨水にさらす以外の方法により、堆肥に所定量の水を吸収させてもよい。例えば、堆肥の積載場所10に所定量の水を放散することにより、堆肥に所定量の水を吸収させてもよい。
上述の(2)の堆肥汁を曝気させるステップでは、堆肥汁を曝気処理槽において曝気させる。曝気処理槽においては、堆肥汁中へ空気を送り込み、送り込んだ空気に堆肥汁を触れさせることにより、堆肥汁を曝気させることができる。曝気処理槽のサイズに特に制限は設けないが、例えば、1L~100kLの間である。曝気処理槽のサイズは、望ましくは10L~10kL、さらに望ましくは500L~5kLである。処理液の供給形態は制限されるものではないが、曝気処理槽に連続的又は半連続的に堆肥汁が供給されることが望ましい。
図2は、フルボ酸含有液を製造するための製造装置100の一例を示す。製造装置100は、タンク30と、供給部40と、第1曝気処理槽50―1~第N曝気処理槽50―N(Nは、30以下の数)と、第1コンプレッサ60―1~第Nコンプレッサ60―Nと、回収部70とを備える。供給部40は、タンク30と第1曝気処理槽50-1との間に接続されたパイプを介して、タンク30に貯えられた堆肥汁をポンプにより第1曝気処理槽50―1へ供給する。供給部40は、自動的且つ断続的に堆肥汁を供給し、例えば、1ヵ月に1回のペースで堆肥汁を供給する。
第1コンプレッサ60-1~第Nコンプレッサ60-Nは、空気を圧縮して、第1曝気処理槽50-1~第N曝気処理槽50-N内において堆肥汁中に圧縮した空気を送り込むための装置である。第1コンプレッサ60-1~第Nコンプレッサ60-Nは、第1曝気処理槽50-1~第N曝気処理槽50-N内に空気を送り込むことにより堆肥汁を曝気させる。
第1コンプレッサ60-1~第Nコンプレッサ60-Nは、第1曝気処理槽50-1~第N曝気処理槽50-Nにおいて堆肥汁内の微生物の増殖に要する酸素を供給するので、微生物の増殖が促進される。微生物は、堆肥汁に含まれる植物発芽阻害成分を分解する。このようにして、第1コンプレッサ60-1~第Nコンプレッサ60-Nは、フルボ酸含有液の製造工程において植物発芽阻害成分を分解することにより、フルボ酸含有液を植物生長促進剤として使用した際の植物生長促進効果を向上させることができる。
製造装置100では、供給された堆肥汁が複数の曝気処理槽50―1~50―Nにおいて順に移動する。このとき、第1コンプレッサ60-1~第Nコンプレッサ60-Nは、複数の曝気処理槽50―1~50―N内において堆肥汁を曝気させるものとする。第1曝気処理槽50-1のサイズは、一例としては縦3m、横3m、深さ2.5mであり、第2曝気処理槽50-2~第N曝気処理槽50-Nは、第1曝気処理槽50-1と同じサイズであってもよい。
曝気が行われている間の堆肥汁の温度は、一例としては0℃~40℃の範囲である。曝気が行われている間の堆肥汁の温度は、好ましくは2℃~35℃の範囲である。曝気が行われている間の堆肥汁の温度は、最も好ましくは4℃~30℃の範囲である。曝気が行われている間の堆肥汁のpHは、例えば、5.0~9.0の間である。曝気が行われている間の堆肥汁のpHは、好ましくは5.5~8.5の間である。曝気が行われている間の堆肥汁のpHは、最も好ましくは6.0~8.0の間である。
曝気時間は、堆肥汁の植物発芽阻害成分が十分に除去できるまでの時間であり、例えば、2週間~60ヵ月であり、好ましくは、1ヶ月以上~50カ月であり、より好ましくは、10ヶ月~40カ月であり、さらに好ましくは12ヶ月~30ヶ月であり、特に好ましくは、13ヶ月~18ヶ月である。
また、微生物による植物発芽阻害成分の除去を促進するために、外部から何らかの従属栄養性好気微生物を添加してもよい。従属栄養性好気微生物は、例えば、酵母、乳酸菌等である。
製造装置100では、上述の(1)において堆肥汁を回収した後に、回収した堆肥汁から固体成分を除去する。図2の例では、第1曝気処理槽50―N~第N曝気処理槽50-Nにおいて堆肥汁を固体成分と液体成分とに分離する。第1曝気処理槽50―1~第N曝気処理槽50―Nは、槽内の堆肥汁の固体成分を沈降させる。
一方、第1曝気処理槽50―Nからあふれた堆肥汁の液体成分は、第2曝気処理槽50-2へ移動する。第2曝気処理槽50-2へ移動した液体成分が、第3曝気処理槽50-3~第N曝気処理槽50-Nへ順次移動し、それぞれの曝気処理層において堆肥汁の固体成分が沈降することにより、堆肥汁の固体成分がほぼ除去される。図2に示す製造装置100では、堆肥汁を曝気させる際に堆肥汁を固体成分と液体成分とに分離するが、堆肥汁を曝気させる処理と、堆肥汁を固体成分と液体成分とに分離する処理とを別途行ってもよい。
製造装置100では、複数の曝気処理槽50―1~50―N内において堆肥汁に含まれるフルボ酸濃度をそれぞれ測定してもよい。例えば、複数の曝気処理槽50―1~50―N内において分光蛍光光度計を用いて蛍光強度を測定し、測定した蛍光強度をフルボ酸濃度に換算することによりフルボ酸濃度をそれぞれ測定する。
図2の回収部70は、例えばポンプを用いて、第N曝気処理槽50-Nに接続されたパイプを介して、曝気された後の堆肥汁をフルボ酸含有液として回収する。回収されたフルボ酸含有液は、そのままもしくは50倍まで希釈して植物生長促進剤又は微細藻類生長促進剤として使用することができる。フルボ酸含有液を植物生長促進剤として使用する場合、フルボ酸含有液単体、又はフルボ酸含有液と無機肥料もしくは有機肥料とを混合して使用することにより、相乗的に植物生長促進効果が期待できる。
回収されたフルボ酸含有液は、後述するように、家畜の尿を原料とするフルボ酸含有液と比較して高濃度のフルボ酸を含む。製造装置100においてフルボ酸含有液の製造に要する期間等は、尿由来のフルボ酸含有液と同様であることから、製造装置100は、尿由来のフルボ酸含有液を製造する場合と比較して、より高い効率でフルボ酸を製造可能であることが分かる。本発明では、これまで利用方法が乏しかった堆肥汁をフルボ酸の製造のために有効活用することができる。
[試験方法]
本実験では、7台の曝気処理槽を備えるプラントにおいてフルボ酸含有液を製造した。このフルボ酸含有液の製造中において7台の曝気処理槽内の堆肥汁をそれぞれ試料として分析に供した。最初に、これらの試料1 mLに0.1 M NaOH 3 mL、0.1 M NaClO4 1 mL及びmilli Q水5 mLを添加し、激しく混合した。混合した試料を孔径0.22 μmのフィルターで濾過して、分析試料を得た。
100 mg/L標準フルボ酸(愛知県段戸森林土壌由来のフルボ酸)及び0.01 M NaClO 4を溶解し、これを標準試料とした。分光蛍光光度計を用いて標準試料及び分析試料の三次元蛍光スペクトルを測定した。測定条件は励起波長200~500 nm、蛍光波長210~550 nm、フォトマル電圧700 V、走査速度2,000 nm/minとした。試料の相対蛍光強度は、1 μg/L硫酸キニーネ溶液(0.05 M硫酸溶液)の励起波長350 nm、蛍光波長455nmの蛍光強度を1QSUとして、励起波長250~500 nm、蛍光波長375~550 nmの蛍光強度の総和のQSU値を分析試料及び標準試料のそれぞれについて計算した。また、得られた分析試料と標準試料とのQSU値からフルボ酸に換算した濃度を算出した。
[試験結果]
図3は、標準試料及び分析試料の三次元蛍光スペクトルを示す。グレースケールで示した輝度と蛍光強度との関係を図3右下のスケールバーで示す。図3中のF1~F7は、それぞれ7台の曝気処理槽から取得した分析試料の三次元蛍光スペクトルを、これらの曝気処理槽を堆肥汁が移動する順に示す。分析試料及び標準試料の試験結果では、いずれも励起波長220 nm及び330 nm、蛍光波長430 nm付近にピークが見られた。この試験結果が示す蛍光特性は、標準フルボ酸の蛍光特性と同等の特性である。したがって、分析試料には、標準フルボ酸と同様の蛍光特性を持つ物質が含まれていると考えられる。
図4には、分析試料のQSU値と、これらのQSU値をフルボ酸濃度に換算した値を示す。比較のための参考試料として、堆肥汁の代わりに牛の尿を曝気処理槽で曝気させて製造したフルボ酸含有液のQSU値及びフルボ酸濃度換算値を示す(図4中のJ1~J3)。J1~J3は、それぞれ別の曝気処理槽から取得した牛の尿のQSU値等を、これらの曝気処理槽を尿が移動する順に示す。
フルボ酸換算濃度は、F1からF5まで順に上昇した。一方、F6及びF7では、フルボ酸濃度は低下した。フルボ酸濃度の低下は、堆肥汁中のフルボ酸が細菌により分解されたのが原因だと考えられる。堆肥汁を原料として製造されたフルボ酸含有液の最終生成物(図4中のF7)は、牛の尿を原料として製造されたフルボ酸含有液の最終生成物(図4中のJ3)よりも高濃度のフルボ酸を含むことが分かる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
本発明のフルボ酸含有液の製造方法によれば、土壌の改質に有用なフルボ酸を安定的に製造することができる。
10 積載場所
11 堆肥
20 溝
30 タンク
40 供給部
50-1 第1曝気処理槽
50-2 第2曝気処理槽
50-3 第3曝気処理槽
50-N 第N曝気処理槽
60-1 第1コンプレッサ
60-2 第2コンプレッサ
60-3 第3コンプレッサ
60-N コンプレッサ
70 回収部
100 製造装置

Claims (8)

  1. 堆肥からにじみ出た堆肥汁を回収するステップ、
    前記堆肥汁を曝気させるステップ、
    を含み、
    前記堆肥汁を回収するステップでは、前記堆肥の積載場所と前記堆肥汁を収容するタンクとの間に設けられた溝を介して、前記積載場所から前記タンクに前記堆肥汁を流すことにより前記堆肥汁を前記タンク内に回収する、
    フルボ酸含有液の製造方法。
  2. 前記堆肥汁を回収するステップの前に、前記堆肥に所定量の水を吸収させるステップをさらに含む、
    請求項に記載のフルボ酸含有液の製造方法。
  3. 前記堆肥に所定量の水を吸収させるステップは、前記堆肥の積載場所に所定量の水を放散するステップを含む、
    請求項に記載のフルボ酸含有液の製造方法。
  4. 前記堆肥汁を回収するステップの後に、前記堆肥汁から固体成分を除去するステップをさらに含む、
    請求項2又は3に記載のフルボ酸含有液の製造方法。
  5. 前記堆肥汁を、複数の水槽を順に移動させるステップをさらに備え、
    前記堆肥汁を前記曝気させるステップでは、前記複数の水槽内において前記堆肥汁を曝気させる、
    請求項1からのいずれか一項に記載のフルボ酸含有液の製造方法。
  6. 前記複数の水槽内において前記堆肥汁に含まれるフルボ酸濃度をそれぞれ測定するステップをさらに含む、
    請求項に記載のフルボ酸含有液の製造方法。
  7. 堆肥からにじみ出た堆肥汁を回収するステップ、
    前記堆肥汁を曝気させるステップ、
    を含み、
    前記堆肥汁を回収するステップでは、前記堆肥の積載場所と前記堆肥汁を収容するタンクとの間に設けられた溝を介して、前記積載場所から前記タンクに前記堆肥汁を流すことにより前記堆肥汁を前記タンク内に回収する、
    植物生長促進剤の製造方法。
  8. 堆肥からにじみ出た堆肥汁を回収するステップ、
    前記堆肥汁を曝気させるステップ、
    を含み、
    前記堆肥汁を回収するステップでは、前記堆肥の積載場所と前記堆肥汁を収容するタンクとの間に設けられた溝を介して、前記積載場所から前記タンクに前記堆肥汁を流すことにより前記堆肥汁を前記タンク内に回収する、
    微細藻類生長促進剤の製造方法。
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