JP3217097U - 藻場用施肥ブロック。 - Google Patents

Abstract

【課題】肥料の藻場への必要期間定着を可能にし、同時に養分管理を容易にすることができる藻場用施肥ブロックを提供する。
【解決手段】完熟堆肥、必要養分、鉄スラッグと固形化促進増粘剤を混錬し適合形状の型で振動加圧により固形化させる。配合構成を対象各藻場の環境に合わせる。
【選択図】図３

Description

藻場再生及び育成における肥料に関するものである。

諸条件による藻場の減少が漁業関係者、漁業研究者等により問題視されて久しいが、その対策の有効な方法の一つとして藻場への施肥がある。

従来は陸上と同様対象藻場に必要とされる養分を補う施肥が施されてきた。

施肥対象藻場は海底であるため、地形、潮流、海流の方向、流速等が千差万別で施肥作業はその影響を受け十分な効果を得られていない。

考案が解決しようとする課題

対象藻場での肥料の必要日数定着及び融解。

施肥対象藻場での必要栄養分の管理。

課題を解決しようとするための手段

本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、完熟堆肥、必要肥料、鉄スラッグに固形化を促進する増粘剤との混錬により施肥対象藻場に必要な養分を定着しやすい比重に設定、適合形状の型で振動、加圧し固形化することにより肥料として必要な日数の定着及び融解を可能にすることを特徴とする。

考案の効果

肥料を固形化し、その形状を対象藻場の環境に適合させることにより対象藻場への定着率を著しく向上させる。

肥料の固形化により必要養分の配合管理が容易になる。

肥料の固形化により対象藻場の環境に則した比重の設定を可能にした。

藻場用肥料として完熟堆肥、必要養分、鉄スラッグに固形化促進の増粘剤を混錬し対象藻場適合形状の型で振動加圧し固形化することで各対象藻場への必要期間の定着と養分管理を可能にした。

図１は本考案藻場用施肥ブロックの基本形で保管、輸送を考慮しているが、藻場の必要に応じた形状の変更には対応できる。

図２は俯瞰図であるが角をフィレットすることで欠け防止等型崩れを起こしにくい構造とした。

図３は藻場用施肥ブロックの構成図で配合堆肥は水産加工廃棄物等を再利用し、増粘剤により固形化と融解速度調整をし、鉄分の配合により比重を設定することにより、施肥対象藻場の環境に適した配合比を構成できる。

藻場の育成は豊かな水産資源を確保する上で喫緊の課題となっていて、その対策の一つとして藻場用施肥ブロックは肥料の藻場への定着と養分管理に極めて有効な手段と言える。

藻場用施肥ブロック基本外形図である。 藻場用施肥ブロック俯瞰図である。 藻場用施肥ブロック成分構成図である。

Claims (1)

1. 完熟堆肥、肥料、鉄スラッグに固形化を促進する増粘剤を混錬し、藻場に適した形に振動加圧により固形化することで再生、育成対象藻場の海流、潮流等の海底環境、必要養分の解析に応じ敷設後の海底着底期間と融解必要日数の設定を可能にすることを特徴とする藻場用施肥ブロック。