JPH10304763A - 緑地の管理方法 - Google Patents

緑地の管理方法

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JPH10304763A
JPH10304763A JP9131729A JP13172997A JPH10304763A JP H10304763 A JPH10304763 A JP H10304763A JP 9131729 A JP9131729 A JP 9131729A JP 13172997 A JP13172997 A JP 13172997A JP H10304763 A JPH10304763 A JP H10304763A
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JP
Japan
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water
liquid fertilizer
green
green space
tank
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JP9131729A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Murata
幸彦 村田
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TANABE KENSETSU KK
Original Assignee
TANABE KENSETSU KK
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化成肥料や農薬の使用量を極力使用せずに、
水と土壌の活性化を通じて植物を健全に育成する。 【解決手段】 熟成堆肥と常温で波長6〜12μmの遠
赤外線の放射率を70%以上有する遠赤外線放射セラミ
ックと天然石とを抽出床に入れて液肥熟成槽3にてエア
レーションを行い、短期間で十分に熟成された液肥を調
製する。この液肥を、人工池4の水で希釈してゴルフ場
1に散布したり、クラブハウス2からの生活排水14を
受け入れる合併浄化槽6に投入して浄化を促進させた
り、ゴルフ場1から回収される植物資材17やクラブハ
ウス2からの生ゴミ18に添加してその堆肥化を促進さ
せる等、多目的に利用する。場内の地下水や雨水も活水
装置5を用いて活性化し、生活用水13として再利用す
る。閉鎖系内における水と有機廃棄物の物質循環が実現
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化成肥料や農薬を
大量に投入することなく緑地を健全に維持することを可
能とする、生態系の理に叶った管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】農地や牧草地には、農作物の収穫量を増
大させたり、牧草を健全に育成する目的で肥料が施され
る。総人口に占める第一次産業従事者の比率が高かった
時代には、畜産廃棄物である家畜の糞尿を肥溜めに貯蔵
し長期間熟成させて得られる液肥が、もっぱら肥料とし
て用いられていた。このような天然の液肥は、土壌中に
生息する一群の土壌菌の働きにより熟成される。すなわ
ち、動植物の遺骸や排泄物に由来する炭化水素、アミノ
酸、リグニン等の有機物は土壌菌群に分解されてアミノ
酸やペプチドといった分解生成物に変化し、これらが相
互に縮合されてフミン酸、腐植酸、フルボ酸等を含む腐
植が形成される。十分に熟成された液肥は、この腐植の
上澄み液として得られるものである。
【0003】肥沃な土壌では、上述のような有機物の物
質循環が円滑に進行するので腐敗菌の増殖する余地がな
い。したがって、土壌も液肥も自ずと制菌作用を備えた
ものとなる。また、土壌はその濾過作用やイオン交換作
用により水の浄化に重要な役割を果たすが、土壌菌群が
豊富に生息する肥沃な土壌は、団粒構造をとることによ
ってこれらの粘土や腐植を良く保持し、土壌菌群を円滑
に働かせることができる。したがって、土壌が肥沃であ
れば畜産廃棄物も物質循環を経て農業資材として転用す
ることが可能となるので、畜産公害が抑制され、一方農
業にとっては化成肥料や農薬を必要としない本来の有機
農業が可能となる。植物の3大栄養素である窒素
(N)、リン(P)、カリウム(K)も、本来は土壌菌
群が産生するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第一次産業従
事者の比率が低下し、農業や畜産業において大量集約生
産が求められるようになって以来、熟成に長期間を要す
る天然の液肥は次第に利用されなくなった。近年用いら
れている液肥とは、化成肥料の水溶液である。この人工
的な液肥は、植物の生育に必要な養分をすぐに吸収可能
な形で供給できる反面、土壌による保持期間が短く、無
駄に流出する割合が多い。このため、植物にとって必要
とされる量以上に大量の液肥を散布することが必要とな
り、このことが緑地の地力を低下させ、土壌菌群の生態
バランスを崩して病虫害の発生を増加させる。この病虫
害に対抗して、緑地へ大量の農薬を投入するのでさらに
地力が低下し、再び大量の液肥を施用する、といった悪
循環が繰り返されている。
【0005】特に、ゴルフ場のように単一種類の植物、
すなわち芝を広い面積にわたって育成している緑地に
は、農地に比べて施用が容易であることから大量の化成
肥料や農薬が投入されており、これらの化学薬品が周辺
の地下水を経由して河川に流出し、広域な水質汚染を引
き起こしている。一方で、人工的な液肥の普及に伴って
農業資材としての用途を失った畜産廃棄物も、悪臭や水
質汚染といった深刻な畜産公害の原因となっている。
【0006】この問題に対処するために、特定の微生物
資材を使用して土壌中に有用微生物を生息させ、微生物
相の偏りを解消する方法が提案されている。しかし、こ
の方法では微生物資材そのものが高価である上に、微生
物資材を均一に散布するためにも多大な労力や費用を要
し、手間や経費に見合った成果が得られないのが実情で
ある。また、微生物資材に頼る限りは、畜産公害は解決
されずに残る。そこで本発明は、化成肥料や農薬を用い
ることなく、あるいはその使用量を最小限に抑えなが
ら、劣化した土壌環境を改善して植物を健全に育成さ
せ、また緑地内での物質循環を促進することにより外部
に公害を発生させない新規な緑地の管理方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の緑地の管理方法
は、天然の液肥の熟成機構を再現した方法により調製さ
れた液肥を水で希釈して緑地に散布することにより、微
生物資材を用いなくともこれと同等以上の効果をより確
実かつ安価に達成しようとするものである。このため
に、熟成堆肥と常温における波長6〜12μmの遠赤外
線の放射率が70%以上100%未満である遠赤外線放
射セラミックとを液肥熟成槽に浸漬させて曝気を行い、
該熟成堆肥に由来する土壌菌群の代謝産物と該遠赤外線
放射セラミックに由来するミネラル成分とを水中に抽出
することにより液肥を熟成させ、該液肥を水で希釈して
緑地に散布する。
【0008】得られた液肥は、緑地に散布する以外に
も、緑地から回収される植物資材に添加して堆肥化の促
進に利用することもできる。このようにして得られた堆
肥もまた、緑地に還元することができる。上記液肥熟成
槽に予め貯水設備を連結しておけば、液肥の希釈をこの
中で行うことができ、またこの貯水設備にさらに活水装
置を連結しておけば、貯水設備内の水を活性化すること
ができる。上記活水装置は、緑地から回収される雨水お
よび/または地下水の活性化に用いても良く、これを人
間利用施設における生活用水として再利用することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、管理すべき緑地
をひとつの閉鎖系(クローズド・システム)と捉え、そ
の内部で自然界の物質循環を再現させることにより、閉
鎖系内部の環境を改善することはもちろん、外部に対し
ては公害を一切漏らさない緑地の管理を可能とするもの
である。その技術思想は、「土壌と水」とが切り離され
たものではなく、「良い水が良い土壌を育み、良い土壌
が良い水を育む」という事実にもとづいている。ここで
述べる「良い土壌」とは、豊富な土壌菌群と団粒構造の
保持を通じて自ずと制菌作用を備える土壌のことであ
る。また「良い水」とは均一なサイズのクラスタを有
し、ミネラル分を豊富に含む水のことである。
【0010】本発明では、この「良い水」を得るために
液肥を使用する。天然の液肥とはいわば、優良な土壌の
微弱磁気情報が水に転写されたものであり、土壌の情報
とは土壌菌群の代謝産物の情報とミネラルの情報であ
る。ここで、土壌菌群の代謝産物の供給源として用いら
れるものが熟成堆肥である。熟成堆肥の原料は、家畜の
排泄物を原料として作られた畜産堆肥が代表的である
が、人間利用施設を擁する緑地では、緑地内で回収され
る刈り芝,枯れ草,枯れ枝,剪定枝,落ち葉等の植物資
材、あるいは人間利用施設から回収される生ゴミも有用
な資源となる。有用な土壌菌群の働きにより熟成が十分
に進んだ堆肥は、腐敗臭が全くなく、性状も畑の土に近
く、土壌菌群の代謝産物の情報を備えたものとなる。
【0011】もうひとつの土壌の情報であるミネラルの
情報は、珪素化合物からもたらされる。この珪素化合物
は、安山岩,玄武岩,花崗岩,蛇紋岩等の火成岩が風化
したものである。これらの火成岩由来のミネラルは、土
壌菌群により可溶化され養分として吸収されやすい形に
変化されると共に、土壌菌群そのものの生育も促進する
働きを有する。
【0012】そこで、上記の熟成堆肥と火成岩の成分を
水で抽出すれば、「良い液肥」が得られるものと考えら
れる。ただし、天然石をそのまま水中に浸漬するのでは
抽出効率が低く、液肥の熟成に2〜3年もの年月を要し
てしまう。本発明では、常温で6〜12μmの遠赤外線
を放射する遠赤外線放射セラミックを用いることで、こ
の熟成期間を1〜2カ月間に短縮している。上記遠赤外
線放射セラミックの元素組成については、上記の波長帯
の遠赤外線を放射可能である限りにおいて特に限定され
るものではない。
【0013】上記遠赤外線放射セラミックは典型的には
ゼオライト,クリストバライト,コージェライトおよび
粘土を混練し、得られた混練物を焼成することにより製
造することができる。また、上記混練時には、先に熟成
された液肥を含む分散媒を用いることが好適である。し
たがって、最初の混練時には液肥を使用できないことに
なるが、2回目以降は前回熟成された液肥を順次使用す
れば良く、回数を経るにしたがってセラミックの遠赤外
線放射率が向上し、熟成される液肥もより多くの土壌の
情報を保持したものとなる。
【0014】なお、上記の波長域の遠赤外線は、ヒトは
もちろん、動植物の発育に大きく寄与することから、
「育成波動」の別名を持つ電磁波である。この波長帯の
電磁波のエネルギーは、分子の振動・回転エネルギーに
相当しており、細胞生理に直接的な好影響を与える。こ
の遠赤外線はミネラルに転写され、これがミネラル波動
として働くことにより水の微細構造、つまり水分子の会
合状態を変化させる。これにより、土壌菌群によるミネ
ラルの利用効率が格段に向上し、土壌菌群が極めて高い
活性化状態を保つことが可能となるために、液肥の熟成
期間が著しく短縮されるのである。
【0015】なお、上記液肥を熟成させる際には、天然
石も合わせて水中に浸漬して良い。この天然石として
は、安山岩と花崗岩が優れた効果を示す。これは、珪素
の四面体構造の歪みが水を活性化すると考えられている
からである。この他に蛇紋岩,黒曜石,ゼオライト,ト
ルマリン,石灰石,磁鉄鉱を併用しても良い。また、天
然石、特に安山岩系の軽石を併用した場合には、軽石の
多孔質表面が熟成堆肥中に生息する土壌菌群を固定し、
その増殖を助ける上で大きな役割を果たす。
【0016】本発明では、熟成堆肥と遠赤外線放射セラ
ミックとを液肥熟成槽の水中に浸漬させて曝気(エアレ
ーション)を行い、該遠赤外線放射セラミックに由来す
るミネラル波動の存在下で該熟成堆肥に由来する土壌菌
群の代謝産物を水中に抽出する。ここで、上記液肥熟成
槽は複数の槽を連結させた構成とし、各槽で条件を変え
た処理を行うようにしても良い。たとえば、最初の槽で
はセラミックと天然石による水の活性化、次の槽では熟
成堆肥とセラミックを用いた抽出、次の槽では好気的熟
成、次の槽では嫌気的熟成、といったような段階を経る
ことができる。なお、嫌気的熟成の段階では曝気は不要
である。
【0017】このようにして得られる液肥は、茶色透
明、無味無臭の液体であり、土壌菌群の代謝産物とミネ
ラルを豊富に含むが、放線菌がわずかに見いだされる以
外、土壌菌群はほとんど含まれない。これは、土壌菌群
の養分としての有機物がほぼ消費し尽くされているから
である。この液肥は土壌としての総合力、すなわち抗菌
力、消臭力、発酵促進力、有機物分解力を備えており、
この中で用途に応じて必要な微生物を効率良く増殖させ
ることができる。この増殖は自然界の物質循環を模倣し
た仕組みにより行われており、特定の微生物を培養する
バイオ技術とは本質的に異なっている。
【0018】本発明では、この液肥を希釈するための水
を液肥熟成槽に連結される貯水設備の水とすることも好
適である。ここで貯水設備とは、地上または地下に設置
されるタンクであっても良いが、緑地に人工池がある場
合には、この人工池の水を利用することができる。つま
り、液肥を池の水に1/500倍から1/10000倍
の濃度となるように投入し、均質化してから散水車また
はスプリンクラー等の装置を用いて緑地に散布すれば良
い。なお、液肥の希釈濃度は池水の水質によっても異な
り、一般に水質が悪い時には液肥の濃度を高める。緑地
内に造園技術を用いて形成される人工池は、一般に土壌
との接触面が防水シート張りとされているケースが多い
が、本発明で利用する人工池には、ビオトープ(小生物
圏)が成立するような工夫が施されている。たとえば、
防水シートを張る高さや水位を調節し、岸辺付近で池の
水が周辺の土壌と直接接触できるようにすれば、池の水
が保持する土壌菌群の情報が、その土地の固有の土壌菌
群の生態バランスを反映したものとなり、周辺環境と緑
地の融合性を高める上で有効である。また、人工池の内
部においても、水生植物の生育が促進されるよう、岸辺
付近に砂土を撒いたり、水底に岩石を配する等の工夫を
施すことも好適である。
【0019】上記貯水設備の水は活水装置を用いて活性
化されていることが好適であるが、この活性化は、常温
における波長6〜12μmの遠赤外線の放射率が70%
以上100%未満である遠赤外線放射セラミックに水を
接触させて行うことができる。つまり、液肥の熟成に用
いたものと同じセラミックを使用すれば良い。
【0020】本発明の緑地の管理方法をゴルフ場の管理
へ適用すると、その概略は以下のとおりとなる。図1
は、ゴルフ場の管理方法の概念図である。このゴルフ場
1では、水、植物資材、生ゴミ等のあらゆる物質が閉鎖
系の中で循環し、生活用水や堆肥として再利用される。
特に、場内のあらゆる水が必ず一度は活水装置5の遠赤
外線放射セラミックと接触し、また液肥熟成槽3で調製
される液肥が有機余剰物の堆肥化や水の浄化の促進に用
いられていることが、大きな特色である。
【0021】上記液肥は、熟成堆肥16を遠赤外線放射
セラミックと共に液肥熟成槽3へ投入し(矢印a)、曝
気を行うことにより熟成される。上記セラミックの使用
により、従来であれば2〜3年の年月を要していた液肥
の熟成を、本発明ではわずか1〜2カ月で行うことがで
きる。熟成された液肥は人工池4へ投入され(矢印
b)、1/500〜1/10000倍に希釈された状態
となる。池の水は、遠赤外線放射セラミックを充填した
活水装置5との間で常に循環され(矢印p)、活性化さ
れた状態を保つ。この人工池4は、雨水11を直接受け
入れる(矢印m)ほか、ゴルフ場1から湧出する(矢印
n)地下水12も活水装置5を通じて受け入れる(矢印
o,p)。さらには、クラブハウス2から回収され(矢
印s)、合併浄化槽6に送られて(矢印u)浄化さた生
活排水14も、最終的には人工池4に戻される(矢印
v)。つまり、ここでは人工池4があらゆる水の集積所
となっている。
【0022】人工池4はそれ自身でビオトープを形成し
ており、周囲の環境に極めて良く適応した微生物バラン
スを維持している。この水を、ゴルフ場1内の芝、園芸
植物、樹木を育成するために散布すると(矢印c)、内
の植物の生育状態が改善される。芝に関して言えば、放
線菌等の有用な土壌微菌群が高密度に繁殖し、これによ
り芝生の根圏の土壌環境が良好に整えられ、弱った芝の
根が早期に回復されて根の張り具合が改善されると共
に、芝生にとっての有害な細菌、あるいは害虫等の小動
物の繁殖が抑制される。したがって、農薬の使用量を漸
減させ、最終的には無農薬化に近い管理を行うことが可
能となる。
【0023】従来、ゴルフ場の芝生が大量の農薬を必要
としていたのは、化成肥料の大量使用によって有用土壌
菌の減少、微生物相の偏り、芝の免疫力の低下等の問題
が生じていたためであるが、本発明の液肥はダメージを
受けた土壌環境を元の健全な状態に整えてゆく働きを有
するものである。それでも万一、芝生に病虫害が発生し
た場合には、上述の液肥をおおよそ1/10倍から1/
50倍に希釈して発生部位に散布すれば、被害域の拡大
を防止することができる。これは、液肥のもつ抗菌力に
より病原菌や虫の繁殖が抑制されるからである。やむを
得ず農薬を散布した場合であっても、ほぼ1週間後に上
記液肥の1/10倍から1/50倍希釈液を同じ場所に
散布すれば、残留農薬はほぼ分解されてしまう。これ
は、この液肥の優れた細胞活性化作用によるものであ
る。また、ゴルフ場のように芝が短く刈り揃えられてし
まう緑地では、窒素の供給の不足をやむを得ず窒素肥料
で補う場合もあるが、これは自然の循環能力を超えるよ
うな植生において不足した栄養分の補給と考えれば良
い。
【0024】人工池4の水の用途は他にもある。まず、
この水の一部は、活水装置5を経て液肥熟成槽3に送ら
れ(矢印w)、熟成堆肥の成分を抽出するための水とし
て利用される。このように活性化された水を抽出に用い
ることで、熟成される液肥の品質は常に良好に保たれ
る。人工池4の水はまた、活水装置5を通過した後、生
活用水13の一部としてクラブハウス2へ送水される
(矢印r)。この水は、清掃,水洗便所,風呂水,シャ
ワー水等の雑用水、すなわち中水として利用可能であ
り、しかも活性化されているために、便所の消臭や浴槽
の垢の分解に効果がある。なお、より高い衛生基準をク
リアしていることが必要な飲料水は上水道から得ること
になる。ただし、近年の水道水は取水場所において既に
深刻な汚染を受けている水を化学薬品を用いて浄水した
後に供給されているので、水分子のクラスタの大きさが
不均一であり、また残留化学薬品による健康被害も懸念
されている。しかしこれらの問題も、上水道の水を上記
の活水装置5との間で循環させる(矢印q)ことで、一
挙に解決することができる。
【0025】以上、水の循環について述べたが、このゴ
ルフ場内で物質循環されるものは水ばかりではない。ま
ず、ゴルフ場からは刈り芝,枯れ草,枯れ枝,剪定枝,
落ち葉等の植物資材17が回収される(矢印j)。これ
らの植物資材17は、熟成堆肥16の原料として用いる
ことができる(矢印k)。このとき、植物資材17に液
肥を少量添加すると(矢印d)、堆肥化を著しく促進す
ることができる。これは、液肥の持つ優れた発酵促進作
用によるものである。枯れ枝や剪定枝は植物組織が固い
ので、チップ化し、膨潤させてから用いる。一方、クラ
ブハウス2からは厨房の生ゴミ18が回収されるが(矢
印t)、この生ゴミ18もまた、熟成堆肥16の原料と
することができる(矢印i)。この生ゴミ18にも液肥
を少量添加したり(矢印f)、あるいは熟成堆肥16を
添加しておくと(矢印y)、堆肥化を大幅に早めること
ができる。このとき、液肥の持つ制菌力により腐敗菌等
の悪玉菌の繁殖が抑制されるので、悪臭はほとんど発生
しない。
【0026】このようにして得られた熟成堆肥16は、
一部は液肥の製造に利用し(矢印a)、他の一部はゴル
フ場1への施肥(矢印x)に用いることができる。な
お、畜産公害を軽減する観点からは、熟成堆肥16を畜
産廃棄物15を原料として製造すること(矢印g)、あ
るいは畜産廃棄物15を原料として製造された市販の堆
肥を購入して使用することが望ましいが、上述のような
植物資材17や生ゴミ18に由来する堆肥もすべて熟成
堆肥16に変化させて利用することで、外部にゴミを出
さない、緑地内での物質循環が完結される。
【0027】
【実施例】以下、本発明を適用して実際にゴルフ場の管
理を行った具体的事例について、説明する。試験に使用
したゴルフ場は、海岸に面したシルト質の多い丘陵地帯
の西向き斜面に、盛り土もせず、ロール芝を張っただけ
で建設されたものである。すなわち、朝日が当たらず、
また根が張りにくい地質のために芝の生育にとって極め
て厳しい環境であり、本来ゴルフ場としては不適切な立
地条件と言える。
【0028】上記ゴルフ場に、総容積60m3 の液肥熟
成槽3と活水装置5を地上施設として、また日量180
3 の合併浄化槽6を地下施設として設置した。人工池
4は周辺長さ約300m、中心部の水深約5m、貯水量
約5000m3とし、中心部から岸辺へ向けて水深を浅
くした。防水シートの張設の上端は水面より約1m下
げ、池水と周辺土壌とを直接接触させるようにした。ま
た、池底に岩石を適当に配し、岸辺には水性植物の植生
を形成し、さらに池の周辺には樹木を植えることによ
り、多様な動植物が生息できるビオトープを成立させ
た。
【0029】上記人工池4には水をくみ上げるためのポ
ンプを設置すると共に、ここから全18ホールの各ティ
ー、各フェアウェイ、各グリーンへ向かって伸びる送水
用の配管とスプリンクラーを設置した。これにより、ポ
ンプにより圧送された水を上記配管の先端部に設けられ
た散水ノズルより散布させるようにした。散水による池
水の減少分は、地下水を汲み上げることで補給され、池
水が常に一定量に維持されるようにした。
【0030】次に、上記液肥熟成層3の構成と、液肥の
具体的な熟成方法について説明する。この液肥熟成層3
は、図2に示されるように、コンクリートからなる6つ
の土木槽、すなわち活水槽T1 、抽出槽T2 、好気的熟
成槽T3 ,T4 、嫌気的熟成槽T5 、および安定化槽T
6 を直列に連結した構成を有し、熟成度の高い液肥を大
量に調整するのに適している。図3は、上記装置中、一
例として抽出槽T2 とその周辺のみを拡大して示す模式
図である。
【0031】これらの土木槽T1 〜T6 は、一部を除い
てほぼ共通した構造を有している。すなわち、各槽T1
〜T6 の内部には、セラミック,天然石を適宜組み合わ
せてステンレス鋼(たとえばSUS304)からなる金
網容器に収容した接触床C1〜C6 が懸吊されている。
ただし、上記抽出槽T2 においてのみ接触床C2 の他
に、熟成堆肥を金網容器に収容した抽出床Eが懸吊され
ている。隣接する槽同士はオーバーフロー・ドレインD
1 ,D2 で連結されており、前段の槽における水位が該
オーバーフロー・ドレインD1 ,D2 の開口位置を越え
た場合に、槽内の水または熟成液Lが後段のタンクへ移
送されるようになされている。また槽の底部には、水ま
たは熟成液L中へエアレーション用の空気を矢印方向よ
り送り込むための散気管Aが備えられている。ただし、
嫌気性熟成槽C5には散気管Aは不要である。なお、抽
出材および接触材は水中に分散させた状態で使用しても
良いが、上述の抽出床Eあるいは接触床C1 〜C6 に収
容する形である程度固定しておいた方が、土壌菌群の増
殖を促進する観点から好ましい。
【0032】個々の土木槽T1 〜T6 について説明す
る。最初の土木槽は活水槽T1 であり、容積は10m3
である。ここで、これから抽出に使用する水をセラミッ
クと天然石を用いて活性化する。2番目の土木槽は抽出
槽T2 であり、容積は10m3 である。ここで、熟成堆
肥に由来する土壌菌群をミネラルの存在下で効率良く増
殖させ、その代謝産物を水中へ抽出させる。接触材とし
て用いる軽石は安山岩系の軽石であり、その多孔質の表
面に土壌菌群を付着させ増殖を助ける働きをする。3番
目の土木槽は好気的熟成槽T3 であり、容積は10m3
である。ここで、好気性菌を増殖させて有機物を分解さ
せる。4番目の土木槽も好気的熟成槽T4 であり、容積
は10m3 である。この時点では有機物はほとんど分解
されており、あとは好気性菌を増殖させるだけの酸素が
あれば十分なので、好気的熟成槽T3 に比べてエアレー
ションを弱めている。5番目の土木槽は嫌気的熟成槽T
5 であり、容積は10m3 である。ここではエアレーシ
ョンを行わずに嫌気性菌を増殖させ、有機物を分解させ
る。6番目の土木槽は、安定化槽T6 であり、容積は1
0m3 である。ここで、液肥のpHや電気伝導度を安定
化させる。
【0033】上記熟成堆肥としては、無消毒,無薬で育
成したニワトリの鶏糞を主体とし、さらにミネラル分を
調整した自家製品を用いた。軽石,花崗岩,磁鉄鉱,蛇
紋岩は、いずれも5〜40mm程度の大きさに粉砕して
用いた。上記セラミックとしては、以下に説明する3種
類のセラミックA,B,Cを調製して用いた。これらの
セラミックの原材料,化学組成,焼成方法,形状を表1
にまとめた。
【0034】
【表1】
【0035】セラミックAは、優良な天然石の遠赤外線
放射パターンを再現するごとく組成が最適化されたもの
であり、表1に示される原材料を表記の重量%にしたが
って混合し、この混合材料を400〜100メッシュに
微粉砕した後、水を加えて混練し、この混練物を外径1
0mm,長さ10mmの中空円筒状に成形し、2段階焼
成を経て調製した。2段階焼成の手順は、700℃,4
〜5時間の条件で1回目焼成を行った後、常温までの自
然冷却を経て1000〜1100℃,8時間の条件によ
る2回目焼成を行うものとした。なお、2回目以降の混
練に用いる水は、セラミックを用いて活性化された水、
さらにこの水に熟成された液肥を少量添加した水とし
た。
【0036】セラミックBは、優良な土壌の遠赤外線放
射パターンを再現するごとく組成が最適化されたもので
あり、表2に示される原材料を表記の重量%にしたがっ
て混合し、この混合材料を400〜100メッシュに微
粉砕した後、水を加えて混練し、この混練物を外径10
mm,長さ10mmの中空円筒状に成形し、2段階焼成
を経て調製した。2段階焼成の手順は、800〜110
0℃,2時間の条件で1回目焼成を行った後、常温まで
の自然冷却を経て1200℃,1時間の2回目焼成を行
うものとした。セラミックBについても、2回目以降の
混練に用いる水は、セラミックを用いて活性化された
水、さらにこの水に熟成された液肥を少量添加した水と
した。
【0037】上記セラミックCは、波動の転写を促進さ
せ、弱アルカリ化させるための磁器質の接触材である。
ここではアルミナ含有量が約20%の市販品の中から、
外形約10mm,内径約6mm,長さ10mmの中空円
筒状に成形され、かつ遠赤外線放射率の高い市販品を特
別に選定した。上記3種類のセラミックは、いずれも黒
体放射の90%前後、あるいはこれより高い遠赤外線放
射率を示すものである。例として、セラミックAの遠赤
外線放射スペクトルを図4に、またセラミックBの遠赤
外線放射スペクトルを図5に示す。これらはいずれも、
常温付近で測定されたものである。なお比較のために、
遠赤外線効果を歌っている一般的な市販セラミックI,
IIのスペクトルも図4および図5にそれぞれ併記した。
ただし、これらのセラミックは、高温加熱状態における
遠赤外線放射特性に優れ、ヒータ等の発熱体に利用され
る類のものである。
【0038】これらの図面より、本発明で使用されるセ
ラミックAおよびセラミックBは、広い赤外波長域にわ
たって高い遠赤外線放射率を有することが明らかであ
る。特に、育成波動の別名を持つ6〜12μmの波長域
におけるその放射率の高さは、常温付近における一般的
な市販品にはみられないものである。
【0039】次に、上述のセラミックA〜Cを用途に応
じて混合し、あるいは天然石と混合して接触床C1 〜C
6 を構成した。各槽T1 〜T6 における接触床C1 〜C
6 の構成成分の使用量(水または熟成液1トン当た
り)、エアレーション速度、処理の所要日数を、表2に
まとめた。
【0040】
【表2】
【0041】液肥の製造は、地下水12を活水装置5で
活性化した後、この水を活性化槽に送りエアレーション
を開始することから始まる。活性化槽T1 への注水は次
の抽出槽T2 へ移送可能となる水位に達するまで行う
が、エアレーションは散気管Aの空気放出孔が水没した
時点で開始した。満水状態で1〜2日間エアレーション
を行った後、活性化槽T1 の水を抽出槽T2 へ徐々に移
した。このとき、活性化槽T1 には1日あたり1.5〜
5.0m3 の地下水12を間欠的または連続的に供給し
て一定の水位を保つようにした。以下、処理の終了した
水を同様にして好気的熟成槽T3 ,T4 、嫌気的熟成槽
5 、完成槽T6 へ順次送り、短期間で十分に熟成され
た液肥を得た。
【0042】得られた液肥は茶色透明、無味無臭の液体
であり、pHは7.8〜8.2、電気伝導度は800〜
1100μSであった。また、清涼飲料水の成分規格に
したがって指定項目の分析を行ったところ、混濁や沈殿
物は認められず、砒素(As2 3 として),鉛,カド
ミウムは許容限度内であり、スズは検出されず、大腸菌
群は陰性であった。
【0043】この液肥を人工池4に1/10000倍の
濃度となるように投入し、この池水をゴルフ場1にスプ
リンクラーを用いて散布した。ただし、固定式散水設備
では散布が困難なフェアウェイ内の一部については、池
水を散水車を用いて散布した。春季および秋季には、1
日当たり液肥を1.5m3 用い、平均して1500m3
の池水を散布した。気温の上がる夏季には散水量も増加
するが、希釈倍率は1/10000倍に保った。したが
って、液肥の使用量は増加する。反対に、冬季は散水量
が減少するが、1日当たりの液肥の使用量を春季および
秋季とほぼ揃えるために、希釈倍率を1/500〜1/
10000倍の間で調節した。
【0044】上述のような方法で液肥を混入した池水
を、ティー、フェアウェイ、およびグリーンの各実験区
に対し、オープン年の4月から2年後の3月まで継続的
に散布し、実験区における芝の生育状況を評価した。な
お、各実験区には、表3に示す用量にて化成肥料を施し
た。化成肥料の使用量は散布基準量の範囲内である。
【0045】
【表3】
【0046】また、各実験区には、表4に示す用量にて
殺カビ剤を散布した。使用した殺カビ剤は、ブラウンパ
ッチやすそ腐れ病の予防薬であるTPN(テトラクロロ
イソフタロニトリル;商品名Daconil 2767)、ブラウン
パッチや葉枯れ病のカルボキシアミド系予防薬であるイ
プロジオン(商品名Rovar Green )、ブラウンパッチや
サビ病のマンガン・亜鉛カルバメート系予防薬であるマ
ンゼブ(商品名 Manzate)、およびブラウンパッチの予
防薬であるPCNB(ペンタクロロニトロベンゼン;商
品名 ScottsFF11 )の4種類である。これらの散布量、
散布時期、散布場所、散布量を表4に示した。
【0047】
【表4】
【0048】なお比較のために、ティー、フェアウェ
イ、およびグリーンの各々について対照区を設けた。こ
れらの対照区では、化成肥料と殺カビ剤の散布は実験区
と同様に行うが、散布する水は液肥を含まない池水とし
た。ただし、この池水の水源は、実験区で用いた池水と
同一である。堆肥や殺カビ剤の使用量が最低レベルであ
り、また元々がシルト質の多い劣悪な地質である上に朝
日が当たらないにもかかわらず、実験区では芝がしっか
りと根付き、病害に対する抵抗性が認められた。また、
殺虫剤は特に使用していないが、虫害は認められなかっ
た。一方、対照区では芝の生育状況が相対的に劣り、ま
た葉枯れ病の発生が認められた。なお、殺カビ剤の使用
は、オープン2年次の4月以降は中止した。
【0049】クラブハウス2からは毎日平均して約10
0kgの生ゴミ18と約180m3の生活排水14とが
排出されるが、前者は液肥を添加して短期間に熟成堆肥
に変化させることでゴルフ場1への施肥または液肥の熟
成に使用され、後者は合併浄化槽6で浄化された後に人
工池4に戻されている。上記ゴルフ場は、オープンから
わずか3年で、10年来の歴史を誇るゴルフ場よりも良
好な生態系を実現した。人工池4の水は青く澄み、水性
動植物が繁殖し、天然の浄化作用が良好に働いているこ
とが確認された。富栄養化によるアオコの異常繁殖など
とは全く無縁である。また、場内の空気には悪臭が全く
なく、森林浴のようにすがすがしい環境が整っているこ
とで、来場者や従業員への身体へ好影響を及ぼしてい
る。オープン3年次の時点で、グリーンにはまだ少量の
殺カビ剤の散布を続けているが、ティーとフェアウェイ
からは残留農薬は一切検出されていない。
【0050】以上、ゴルフ場の具体例について説明した
が、本発明はこの実施例に限られるものではない。たと
えば、人工池を複数設け、各々の人工池の池水散布の担
当区域を分割することも可能である。人工池や合併浄化
槽や液肥熟成槽の容積は、担当区域の広さに応じて適宜
設定すれば良い。また、上述のような緑地の管理方法
は、ゴルフ場に限られず、農地、牧草地、公園、庭園、
競技場等のあらゆる緑地に適用しても好適である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の緑地の管理方法は、自然界における物質循環を閉鎖
系において実現するものであり、閉鎖系内部の環境を改
善することはもちろん、外部に対しては公害を一切漏ら
さない。優良な土壌や水が本来的に備える抗菌力や有機
物分解力を利用しながら水や有機資源をリサイクルする
方法であるため、一旦環境が改善されれば、その後の農
薬の使用量や散布の手間を著しく低減するか、または不
要とすることができ、これによりヒトや野性動植物にと
って極めて安全な緑地を提供することができる。特にゴ
ルフ場に関しては、近年その建設にあたって周辺住民の
理解を得ることが難しくなりつつあるが、本発明の管理
方法を適用したゴルフ場であれば環境破壊の原因とはな
らないため、周辺地域社会との共存が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したゴルフ場の管理方法を概念的
に表すブロック図である。
【図2】液肥熟成槽の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の液肥熟成槽の中の抽出槽とその周辺を拡
大して示す模式的断面図である。
【図4】接触材として用いられるセラミックAの遠赤外
線放射スペクトル図である。
【図5】接触材として用いられるセラミックBの遠赤外
線放射スペクトル図である。
【符号の説明】
1…ゴルフ場 2…クラブハウス 3…液肥熟成槽 4
…人工池 5…活水装置 6…合併浄化槽 11…雨水 12…地下水 13…生
活用水 14…生活排水 15…畜産廃棄物 16…熟成堆肥 17…植物資材
18…生ゴミ T1 …活性化槽 T2 …抽出槽 T3
4 …好気的熟成槽 T5 …嫌気的熟成槽 T6 …完成槽 E…抽出床 A…散気管 D1 ,D2
オーバーフロー・ドレイン L…水または熟成液

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熟成堆肥と常温における波長6〜12μ
    mの遠赤外線の放射率が70%以上100%未満である
    遠赤外線放射セラミックとを液肥熟成槽の水中に浸漬さ
    せて曝気を行い、該熟成堆肥に由来する土壌菌群の代謝
    産物と該遠赤外線放射セラミックに由来するミネラル成
    分とを該水中に抽出することにより液肥を熟成させ、該
    液肥を水で希釈して緑地に散布することを特徴とする緑
    地の管理方法。
  2. 【請求項2】 前記熟成堆肥は、畜産廃棄物、前記緑地
    から回収される植物資材、該緑地内の人間利用施設から
    排出される有機廃棄物の少なくともいずれかを熟成させ
    て得ることを特徴とする請求項1記載の緑地の管理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記液肥を前記植物資材に再添加し、該
    植物資材の堆肥化を促進させることを特徴とする請求項
    2記載の緑地の管理方法。
  4. 【請求項4】 前記植物資材に由来する堆肥を前記緑地
    に施すことを特徴とする請求項3記載の緑地の管理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記液肥の希釈を、前記液肥熟成槽に連
    結される貯水設備の水を用いて行うことを特徴とする請
    求項1記載の緑地の管理方法。
  6. 【請求項6】 前記貯水設備としてビオトープを成立さ
    せた人工池を用いることを特徴とする請求項5記載の緑
    地の管理方法。
  7. 【請求項7】 前記貯水設備を活水装置に連結し、前記
    液肥の希釈に用いる水を該活水装置で活性化することを
    特徴とする請求項5記載の緑地の管理方法。
  8. 【請求項8】 前記活水装置では、常温における波長6
    〜12μmの遠赤外線の放射率が70%以上100%未
    満である遠赤外線放射セラミックに水を接触させること
    により活性化を行うことを特徴とする請求項7記載の緑
    地の管理方法。
  9. 【請求項9】 前記緑地から回収される雨水および/ま
    たは地下水を、前記活水装置を用いて活性化することを
    特徴とする請求項7記載の緑地の管理方法。
  10. 【請求項10】 前記活水装置で活性化された水を、前
    記緑地内の前記人間利用施設における生活用水として再
    利用することを特徴とする請求項9記載の緑地の管理方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284872A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Sogo Sekkei Kenkyusho:Kk 土壌養分環境調節方法及びこれに使用する袋状資材と堆肥抽出溶液
JP2023014446A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 環境大善株式会社 植物生長促進剤の製造方法、微細藻類生長促進剤の製造方法及びフルボ酸含有液の製造方法

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