JP7147834B2 - 変性液状ジエン系重合体及びその製造方法 - Google Patents

変性液状ジエン系重合体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、変性液状ジエン系重合体及びその製造方法に関する。
従来、シリカへの吸着性(シリカ吸着性)を有するジエン系重合体が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-188598号公報
このようななか、本発明者らが特許文献1に記載のジエン系重合体について検討したところ、様々な用途への応用を考えると、シリカ吸着性のさらなる向上が望ましいことが明らかになった。
そこで、本発明は、上記実情を鑑みて、シリカ吸着性に優れるジエン系重合体、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、末端と主鎖の両方に特定の官能基を有するジエン系重合体によって上記課題が解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
(1) 末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有し、
主鎖に、後述する式(1)で表される官能基Bを有する、
液状ジエン系重合体である、変性液状ジエン系重合体。
(2) 上記液状ジエン系重合体が、ブタジエン及びイソプレンからなる群より選択される少なくとも1種を含有するモノマーの重合体である、上記(1)に記載の変性液状ジエン系重合体。
(3) 重量平均分子量が、1,000~100,000である、上記(1)又は(2)に記載の変性液状ジエン系重合体。
(4) 官能基数が、2~10である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の変性液状ジエン系重合体。ここで、上記官能基数は、末端に有する上記官能基Aの1分子あたりの平均の数と、主鎖に有する上記官能基Bの1分子あたりの平均の数との合計を表す。
(5) 末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有する液状ジエン系重合体である末端変性液状ジエン系重合体と、
ラジカル開始剤と、
後述する式(2)で表される化合物とを反応させることで、上記末端変性液状ジエン系重合体の主鎖に上記式(1)で表される官能基Bを導入し、上記(1)~(4)のいずれかに記載の変性液状ジエン系重合体を得る、変性液状ジエン系重合体の製造方法。
以下に示すように、本発明によれば、シリカ吸着性に優れるジエン系重合体、及び、その製造方法を提供することができる。
以下、本発明の変性液状ジエン系重合体、及び、その製造方法について説明する。
なお、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、各成分は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上を併用する場合、その成分について量とは、特段の断りが無い限り、合計の量を指す。
また、本明細書において、炭化水素基(アルキル基、アルキレン基、アルコキシ基中のアルキル基等)は、ヘテロ原子を有していてもよく、その形状(直鎖状、分岐状、環状)は特に限定されない。
[変性液状ジエン系重合体]
本発明の変性液状ジエン系重合体(以下、「本発明の重合体」とも言う)は、
末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有し、
主鎖に、後述する式(1)で表される官能基Bを有する、
液状ジエン系重合体である。
本発明の重合体は、上述のとおり、末端及び主鎖の両方に特定の官能基を有する。本発明者らの検討から、このような本発明の重合体は、末端及び主鎖のどちらか一方のみに特定の官能基を有するジエン系重合体と比較して、シリカ吸着性が極めて高いことが知見されている。すなわち、本発明の重合体は、末端のみに特定の官能基を有するジエン系重合体と主鎖のみに特定の官能基を有するジエン系重合体との単なる足し合わせではなく、末端の官能基のシリカ吸着性と主鎖の官能基のシリカ吸着性との相乗的な効果により、極めて高いシリカ吸着性を示す。このことは、後述する表1にも具体的に示されている。すなわち、比較例1~2及び実施例1~2(いずれもMwが40,000)を対比すると、主鎖のみに官能基を有する比較例1はシリカ吸着性が8であり、末端のみに官能基を有する比較例2はシリカ吸着性が15であるのに対して、末端及び主鎖の両方に官能基を有する実施例1~2のシリカ吸着性は50を超え、単なる足し合わせを超える極めて高いシリカ吸着性を示す。その理由は明らかではないが、末端及び主鎖の両方に特定の官能基を有する場合、末端及び主鎖の両方がシリカと相互作用するため、ジエン系重合体の運動性が大幅に抑制され、ジエン系重合体とシリカとの結合がより強固になるためと考えられる。
以下、本発明の重合体について詳述する。
〔骨格〕
本発明の重合体の骨格(主鎖構造)は、ジエン系重合体であれば特に制限されない。
ジエン系重合体とは、ジエンを含有するモノマーの重合体である。ジエン系重合体は、単独重合体(ホモポリマー)であっても、共重合体(コポリマー)であってもよいが、本発明の効果がより優れる理由から、単独重合体であることが好ましい。
上記ジエンの具体例としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。上記ジエンは、本発明の効果がより優れる理由から、ブタジエンであることが好ましい。
上記ジエン以外のモノマーとしては特に制限されないが、芳香族ビニル(好ましくは、スチレン)、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、ブテン(好ましくは、イソブチレン)等が挙げられる。上記ジエン以外のモノマーは、本発明の効果がより優れる理由から、芳香族ビニルが好ましく、スチレンがより好ましい。
上記モノマー中のジエンの含有量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる理由から、10質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。モノマー中のジエンの含有量は特に制限されず、100質量%である。
上記ジエン系重合体の具体例としては、ブタジエン重合体(BR)、イソプレン重合体(IR)、クロロプレン重合体(CR)、イソプレンブタジエン共重合体(IBR)、ブタジエンスチレン共重合体(SBR)、アクリロニトリルブタジエン共重合体(NBR)、イソブチレンイソプレン共重合体等が挙げられる。
<好適な態様>
上記ジエン系重合体は、本発明の効果がより優れる理由から、ブタジエン及びイソプレンからなる群より選択される少なくとも1種を含有するモノマーの重合体であることが好ましく、ブタジエンを含有するモノマーの重合体であることがより好ましく、ブタジエン重合体であることがさらに好ましい。
〔官能基A〕
本発明の重合体は、末端に、アミノ基(-NR:Rは水素原子又は置換基(特に炭素数1~10の炭化水素基)を表し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい)、水酸基(-OH)、カルボキシ基(-COOH)、アルコキシシリル基(-Si(R(R:Rはアルコキシ基(特に炭素数1~10)を表し、Rは水素原子又は置換基(特に炭素数1~10の炭化水素基)を表し、mは1~3の整数を表し、nは0~2の整数を表し、m+nは3であり、mが2以上の整数である場合の複数のRは同一であっても異なっていてもよく、nが2である場合の2つのRは同一であっても異なっていてもよい)、カルボニル基(-CO-)を有する1価の基、アルデヒド基(-CHO)、エポキシ基、ニトロ基(-NO)、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有する。
本発明の重合体は、1つの末端のみに官能基Aを有しても、複数の末端に官能基Aを有してもよいが、本発明の効果がより優れる理由から、1つの末端のみに官能基Aを有するのが好ましい。
<好適な態様>
上記官能基Aは、本発明の効果がより優れる理由から、アミノ基、アルコキシシリル基、又は、アミノ基を有するアルコキシシリル基であることが好ましく、アミノ基を有するアルコキシシリル基であることがより好ましい。
上記官能基Aは、本発明の効果がより優れる理由から、環状シラザンに由来する基であることが好ましく、下記式(M)で表される基であることがより好ましい。
Figure 0007147834000001
上記式(M)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子または置換基を表す。
上記式(M)中、Lは、2価の有機基を表す。
上述のとおり、式(M)中、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子または置換基を表す。
上記置換基は1価の置換基であれば特に制限されないが、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボキシ基、アルコキシ基、アミノ基、メルカプト基、アシル基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、シリル基、ヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基などが挙げられる。
上記ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
上記ヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基のヘテロ原子としては、例えば、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子などが挙げられる。
上記ヘテロ原子を有していてもよい炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、またはこれらを組み合わせた基などが挙げられる。
上記脂肪族炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。上記脂肪族炭化水素基の具体例としては、直鎖状または分岐状のアルキル基(特に、炭素数1~30)、直鎖状または分岐状のアルケニル基(特に、炭素数2~30)、直鎖状または分岐状のアルキニル基(特に、炭素数2~30)などが挙げられる。
上記芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などの炭素数6~18の芳香族炭化水素基などが挙げられる。
上記式(M)中、Rは、本発明の効果がより優れる理由から、水素原子、アルキル基(好ましくは、炭素数1~10)、アルキルシリル基(好ましくは、炭素数1~10)、芳香族炭化水素基(好ましくは、炭素数6~18)であることが好ましく、水素原子であることがより好ましい。
複数のRは同一であっても異なっていてもよい。
上記式(M)中、Rは、本発明の効果がより優れる理由から、ヒドロカルビルオキシ基(-OR基:Rは炭化水素基)であることが好ましく、アルコキシ基(好ましくは、炭素数1~10)であることがより好ましい。
上述のとおり、上記式(M)中、Lは、単結合又は2価の有機基を表す。
2価の有機基としては、例えば、脂肪族炭化水素基(例えば、アルキレン基。好ましくは炭素数1~10)、芳香族炭化水素基(例えば、アリーレン基。好ましくは炭素数6~18)、-O-、-S-、-SO-、-N(R)-(R:アルキル基)、-CO-、-NH-、-COO-、-CONH-、またはこれらを組み合わせた基(例えば、アルキレンオキシ基(-C2mO-:mは正の整数)、アルキレンオキシカルボニル基、アルキレンカルボニルオキシ基など)などが挙げられる。
Lは、本発明の効果がより優れる理由から、アルキレン基(好ましくは、炭素数1~10)であることが好ましい。
上記式(M)中、nは、0~2の整数を表す。
nは、本発明の効果がより優れる理由から、2であることが好ましい。
上記式(M)中、mは、1~3の整数を表す。
mは、本発明の効果がより優れる理由から、1であることが好ましい。
上記式(M)中、n及びmは、n+m=3の関係式を満たす。
上記式(M)中、*は、結合位置を表す。
<末端官能基数>
本発明の重合体の末端官能基数は、本発明の効果がより優れる理由から、0.1~2であることが好ましく、0.5~1であることがより好ましく、1であることがさらに好ましい。
ここで、末端官能基数とは、末端に有する官能基Aの数(1分子あたりの平均の数)を表す。
〔官能基B〕
本発明の重合体は、主鎖に、下記式(1)で表される官能基Bを有する。
Figure 0007147834000002
式(1)中、Rは、炭素数1~10のアルキレン基を表し、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~10のアルコキシ基を表し、*は、結合位置を表す。
上述のとおり、上記式(1)中、Rは、炭素数1~10のアルキレン基を表す。
上記Rは、本発明の効果がより優れる理由から、炭素数2~5のアルキレン基であることが好ましい。
上述のとおり、上記式(1)中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~10のアルコキシ基を表す。R、R及びRは、本発明の効果がより優れる理由から、それぞれ独立に、炭素数1~5のアルコキシ基であることが好ましい。
<主鎖官能基数>
本発明の重合体の主鎖官能基数は、本発明の効果がより優れる理由から、0.1~100であることが好ましく、1~20であることがより好ましく、2~10であることがさらに好ましい。
ここで、主鎖官能基数とは、主鎖に有する官能基Bの数(1分子あたりの平均の数)を表す。
〔官能基数〕
本発明の重合体の官能基数は、本発明の効果がより優れる理由から、0.1~100であることが好ましく、1~20であることがより好ましく、2~10であることがさらに好ましい。
ここで、官能基数とは、末端に有する官能基Aの数(1分子あたりの平均の数)と、主鎖に有する官能基Bの数(1分子あたりの平均の数)との合計を表す。
〔主鎖官能基数/末端官能基数〕
本発明の重合体において、上述した末端官能基数に対する上述した主鎖官能基数の割合(主鎖官能基数/末端官能基数)は、本発明の効果がより優れる理由から、1~10であることが好ましく、2~5であることがより好ましい。
〔分子量〕
本発明の重合体の重量平均分子量(Mw)は、本発明の効果がより優れる理由から、1,000~100,000であることが好ましく、10,000~80,000であることがより好ましく、20,000~50,000であることがさらに好ましい。
本発明の重合体の数平均分子量は、本発明の効果がより優れる理由から、1,000~100,000であることが好ましく、10,000~80,000であることがより好ましく、20,000~50,000であることがさらに好ましい。
なお、本明細書において、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、以下の条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる標準ポリスチレン換算値とする。
・溶媒:テトラヒドロフラン
・検出器:RI検出器
〔液状〕
本発明の重合体は、20℃、1気圧において、液状である。
[本発明の重合体の製造方法]
本発明の重合体を製造する方法は特に制限されないが、得られる本発明の重合体のシリカ吸着性がより優れる理由から、
末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有する液状ジエン系重合体である末端変性液状ジエン系重合体と、
ラジカル開始剤と、
後述する式(2)で表される化合物とを反応させることで、上記末端変性液状ジエン系重合体の主鎖に上述した式(1)で表される官能基Bを導入し、本発明の重合体を得る方法(以下、「製造方法1」とも言う)が好ましい。
上記製造方法1においては、ラジカル開始剤によって末端変性液状ジエン系重合体の二重結合のα炭素原子から水素原子が引き抜かれ、そこに式(2)で表される化合物が反応して、末端変性液状ジエン系重合体の主鎖に式(1)で表される官能基Bが導入される。
上記製造方法1の反応は、得られる本発明の重合体のシリカ吸着性がより優れる理由から、バルク又は有機溶媒中で行うのが好ましい。
以下、「得られる本発明の重合体のシリカ吸着性がより優れる」ことを「本発明の効果がより優れる」とも言う。
以下、製造方法1で使用される各成分について説明する。
〔末端変性液状ジエン系重合体〕
上述のとおり、上記末端変性液状ジエン系重合体は、末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有する液状ジエン系重合体である。
上記末端変性液状ジエン系重合体において、骨格及び官能基Aの定義、具体例及び好適な態様は、上述した本発明の重合体と同じである。
〔ラジカル開始剤〕
上記ラジカル開始剤は特に限定されず、その具体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-t-ブチルパーオキシヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-t-ブチルパーオキシ-3-ヘキシン、2,4-ジクロロ-ベンゾイルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキシ-ジ-イソプロピルベンゼン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチル-シクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(t-ブチルパーオキシ)バレレート、2,2-ビス(t-ブチルパーオキシ)ブタンなどの有機過酸化物、アゾジカーボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’-アゾビス-(2-アミジノプロパン)ジハイドロクロライド、ジメチル2,2’-アゾビス(イソブチレート)、アゾビス-シアン吉草酸、1,1’-アゾビス-(シクロヘキサン-1-カルボニトリル)、2,2’-アゾビス-(2,4-ジメチルバレロニトリル)、アゾビスメチルブチロニトリル、2,2’-アゾビス-(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)などのラジカル発生剤、等が挙げられる。
上記ラジカル開始剤は、本発明の効果がより優れる理由から、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)であることが好ましい。
<添加量>
上記ラジカル開始剤の添加量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる理由から、上述した末端変性液状ジエン系重合体に対して、0.1~10質量%であることが好ましく、1~5質量%であることがより好ましい。
〔式(2)で表される化合物〕
上述のとおり、製造方法1では、式(2)で表される化合物が使用される。
Figure 0007147834000003
式(2)中、Rは、炭素数1~10のアルキレン基を表し、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~10のアルコキシ基を表す。
式(2)中のR、R、R及びRの定義、具体例及び好適な態様は、上述した式(1)と同じである。
<具体例>
上記式(2)で表される化合物の具体例としては、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
<添加量>
上記式(2)で表される化合物の添加量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる理由から、上述した末端変性液状ジエン系重合体に対して、1~50質量%であることが好ましく、1~10質量%であることがより好ましい。
〔好適な態様〕
上記製造方法1は、本発明の効果がより優れる理由から、下記(1)~(3)の工程を備える方法(以下、「製造方法2」とも言う)であることが好ましい。
(1)モノマー重合工程
有機リチウム化合物を用いてジエンを含有するモノマーを重合し、活性末端を有する液状ジエン系重合体を得る工程
(2)末端変性工程
特定の求電子剤を用いて上記モノマーの重合を停止することで、上記液状ジエン系重合体の末端に上記特定の求電子剤に由来する官能基Aを導入し、末端に上記官能基Aを有する液状ジエン系重合体である末端変性液状ジエン系重合体を得る工程
(3)主鎖変性工程
上記末端変性液状ジエン系重合体と、ラジカル開始剤と、上述した式(2)で表される化合物とを反応させることで、上記末端変性液状ジエン系重合体の主鎖に上述した式(1)で表される官能基Bを導入し、末端に上記官能基Aを有し主鎖に上記官能基Bを有する液状ジエン系重合体である変性液状ジエン系重合体を得る工程
以下、製造方法2の各工程について説明する。
<モノマー重合工程>
モノマー重合工程は、有機リチウム化合物を用いてジエンを含有するモノマーを重合し、活性末端を有する液状ジエン系重合体を得る工程である。
(ジエンを含有するモノマー)
上記ジエンを含有するモノマーについて、ジエンは、本発明の効果がより優れる理由から、共役ジエンであることが好ましく、その具体例及び好適な態様は、上述した本発明の重合体の骨格のジエン系重合体と同じである。
また、上記ジエンを含有するモノマーについて、ジエン以外のモノマーの具体例及び好適な態様は、上述した本発明の重合体の骨格のジエン系重合体と同じである。
(有機リチウム化合物)
上記有機リチウム化合物は特に制限されないが、その具体例としては、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム、n-プロピルリチウム、iso-プロピルリチウム、ベンジルリチウム等のモノ有機リチウム化合物;1,4-ジリチオブタン、1,5-ジリチオペンタン、1,6-ジリチオヘキサン、1,10-ジリチオデカン、1,1-ジリチオジフェニレン、ジリチオポリブタジエン、ジリチオポリイソプレン、1,4-ジリチオベンゼン、1,2-ジリチオ-1,2-ジフェニルエタン、1,4-ジリチオ-2-エチルシクロヘキサン、1,3,5-トリリチオベンゼン、1,3,5-トリリチオ-2,4,6-トリエチルベンゼン等の多官能性有機リチウム化合物が挙げられる。なかでも、本発明の効果がより優れる理由から、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウムのモノ有機リチウム化合物が好ましく、n-ブチルリチウムがより好ましい。
有機リチウム化合物の使用量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる理由から、上記モノマーに対して、0.001~10モル%であることが好ましい。
<末端変性工程>
末端変性工程は、特定の求電子剤を用いて上記モノマー(ジエンを含有するモノマー)の重合を停止することで、上記液状ジエン系重合体(活性末端を有する液状ジエン系重合体)の末端に上記特定の求電子剤に由来する官能基Aを導入し、末端に上記官能基Aを有する液状ジエン系重合体である末端変性液状ジエン系重合体を得る工程である。
(特定求電子剤)
上記特定の求電子剤(以下、「特定求電子剤」とも言う)は、液状ジエン系重合体の活性末端と反応することで官能基Aとなる化合物である。
例えば、上記特定求電子剤がアミンである場合、上記官能基Aはアミノ基となり、上記特定求電子剤がケトンである場合、上記官能基Aは水酸基となり、上記特定求電子剤がアセタールである場合、上記官能基Aはカルボキシ基となり(ただし、液状ジエン系重合体の活性末端と反応した後に加水分解が必要)、上記特定求電子剤がアルコキシシランである場合、上記官能基Aはアルコキシシリル基となり、上記特定求電子剤がアルデヒドである場合、上記官能基Aはアルデヒド基となり、上記特定求電子剤がエポキシドである場合、上記官能基Aはエポキシ基となり、上記特定求電子剤がアミノ基を有するアルコキシシランである場合、上記官能基Aはアミノ基を有するアルコキシシリル基となる。
また、上記特定求電子剤が環状シラザンである場合、上記官能基Aはアミノ基となり、上記環状シラザンがアルコキシシリル基を有する場合、上記官能基Aはアミノ基を有するアルコキシシリル基となる。
上記特定求電子剤は、本発明の効果がより優れる理由から、環状シラザンであることが好ましい。
上記環状シラザンは、本発明の効果がより優れる理由から、下記式(S)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0007147834000004
上記式(S)中、R~Rは、それぞれ独立に、水素原子または置換基を表す。置換基の具体例及び好適な態様は上述した式(M)中のR及びRと同じである。
上記式(S)中、Lは、2価の有機基を表す。2価の有機基の具体例及び好適な態様は、上述した式(M)中のLと同じである。
上記式(S)中、Rは、本発明の効果がより優れる理由から、アルキル基(好ましくは、炭素数1~10)、アルキルシリル基(好ましくは、炭素数1~10)、芳香族炭化水素基(好ましくは、炭素数6~18)であることが好ましく、アルキルシリル基であることがより好ましい。
上記式(S)中、R及びRは、本発明の効果がより優れる理由から、それぞれ独立に、ヒドロカルビルオキシ基(-OR基:Rは炭化水素基)であることが好ましく、アルコキシ基(好ましくは、炭素数1~10)であることがより好ましい。
上記式(S)中、Lは、本発明の効果がより優れる理由から、アルキレン基(好ましくは炭素数1~10、より好ましくは2~8、さらに好ましくは3~5)であることが好ましい。
上記式(S)で表される化合物としては、例えば、N-n-ブチル-1,1-ジメトキシ-2-アザシラシクロペンタン、N-フェニル-1,1-ジメトキシ-2-アザシラシクロペンタン、N-トリメチルシリル-1,1-ジメトキシ-2-アザシラシクロペンタン、N-トリメチルシリル-1,1-ジエトキシ-2-アザシラシクロペンタンなどが挙げられる。
なお、環状シラザンのケイ素原子は求電子性を示すと考えられる。
上記有機リチウム化合物に対する特定求電子剤の量は特に制限されないが、本発明の効果がより優れる理由から、モル比で、0.1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。
<主鎖変性工程>
主鎖変性工程は、上記末端変性液状ジエン系重合体と、ラジカル開始剤と、上述した式(2)で表される化合物とを反応させることで、上記末端変性液状ジエン系重合体の主鎖に上述した式(1)で表される官能基Bを導入し、末端に上記官能基Aを有し主鎖に上記官能基Bを有する液状ジエン系重合体である変性液状ジエン系重合体を得る工程である。
上記主鎖変性工程は、上述した製造方法1と同じである。
[用途]
本発明の重合体は、ゴム組成物、タイヤ等に有用である。
以下、実施例により、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔変性液状ジエン系重合体の製造〕
以下のとおり、変性液状ジエン系重合体を製造した。
なお、実施例1~2は、末端に官能基Aを有し、主鎖に官能基Bを有する、液状ジエン系重合体であるため、本発明の重合体に該当する。一方、比較例1は、末端に官能基Aを有さないため、本発明の重合体に該当しない。また、比較例2~5は、主鎖に官能基Bを有さないため、本発明の重合体に該当しない。
<実施例1>
下記のとおり、実施例1の変性液状ジエン系重合体を製造した。
(モノマー重合工程)
シクロヘキサン4.2kgに1,3-ブタジエン1200mL、n-ブチルリチウム30mL、2,2-ジ(2-テトラヒドロフリル)プロパン0.1mLを添加し加熱攪拌(60℃、24時間)して、活性末端を有する液状ブタジエン重合体を得た。
(末端変性工程)
次いで、環状シラザン(下記構造式、ここでMeはメチル基を表す)(上述した式(S)で表される化合物に該当)40mLを添加してブタジエンの重合を停止した。
重合溶液を多量のMeOH(メタノール)に添加し精製を行い、50℃で24時間真空乾燥を行うことで、一方の末端に下記式(m1)(ここで、*は結合位置を表す)で表される官能基(上述した式(M)で表される基に該当)(官能基A)を有する液状ブタジエン重合体である末端変性液状ブタジエン重合体(Mw:40,000)を得た。
Figure 0007147834000005
Figure 0007147834000006
(主鎖変性工程)
その後、ジクロロメタン50mLに、上記末端変性液状ブタジエン重合体50g、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン(上述した式(2)で表される化合物に該当)3.7g、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)0.7gを添加し、加熱攪拌(80℃、24時間)した。
反応溶液を多量のMeOH(メタノール)に添加し精製を行い、50℃で24時間真空乾燥を行うことで、一方の末端に上記式(m1)で表される官能基を有し、主鎖に1分子あたり平均2個の上述した式(1)で表される官能基B(ただし、式(1)中、Rはプロピレン基であり、R、R及びRはエトキシ基である)を有する液状ブタジエン重合体である変性液状ブタジエン重合体(Mw:40,000)を得た。得られた変性液状ブタジエン重合体において、末端に有する官能基Aの数(1分子あたりの平均の数)と、主鎖に有する官能基Bの数(1分子あたりの平均の数)との合計は3であった。
<実施例2>
主鎖変性工程において、3-メルカプトプロピルトリエトキシシランの添加量を7.4gに変更した点以外は、実施例1と同様の手順に従って、変性液状ブタジエン重合体を製造した。得られた変性液状ブタジエン重合体は、一方の末端に上記式(m1)で表される官能基(官能基A)を有し、主鎖に1分子あたり平均4個の上述した式(1)で表される官能基B(ただし、式(1)中、Rはプロピレン基であり、R、R及びRはエトキシ基である)を有する液状ブタジエン重合体である変性液状ブタジエン重合体(Mw:40,000)であった。得られた変性液状ブタジエン重合体において、末端に有する官能基Aの数(1分子あたりの平均の数)と、主鎖に有する官能基Bの数(1分子あたりの平均の数)との合計は5であった。
<比較例1>
末端変性工程において、環状シラザンの代わりにメタノールを用いた点以外は実施例2と同様の手順に従って、変性液状ブタジエン重合体を製造した。得られた変性液状ブタジエン共重合体は、末端に官能基を有さず、主鎖に1分子あたり平均4個の上述した式(1)で表される官能基B(ただし、式(1)中、Rはプロピレン基であり、R、R及びRはエトキシ基である)を有する液状ブタジエン重合体である変性液状ブタジエン重合体(主鎖変性液状ブタジエン重合体)(Mw:40,000)であった。
<比較例2>
主鎖変性工程を行わなかった点以外は実施例1と同様の手順に従って、変性液状ブタジエン共重合体を製造した。得られた変性液状ブタジエン重合体は、一方の末端に上記式(m1)で表される官能基(官能基A)を有し、主鎖に官能基Bを有さない液状ブタジエン重合体である変性液状ブタジエン重合体(末端変性液状ブタジエン重合体)(Mw:40,000)であった。
<比較例3>
シクロヘキサン4.2kgに1,3-ブタジエン560ml、イソプレン650ml、n-ブチルリチウム30mL、2,2-ジ(2-テトラヒドロフリル)プロパン0.1mLを添加し加熱攪拌(60℃、24時間)して、活性末端を有する液状イソプレンブタジエン共重合体(ランダム共重合体)を得た。次いで、実施例1の同様の手順に従って、末端変性工程を行い、変性液状イソプレンブタジエン共重合体を得た。
得られた変性液状イソプレンブタジエン共重合体は、一方の末端に上記式(m1)で表される官能基(官能基A)を有し、主鎖に官能基Bを有さない液状イソプレンブタジエン共重合体(ランダム共重合体)である変性液状イソプレンブタジエン共重合体(末端変性液状イソプレンブタジエン共重合体)(Mw:40,000)であった。
<比較例4>
シクロヘキサン4.2kgに1,3-ブタジエン560mL、n-ブチルリチウム30mL、2,2-ジ(2-テトラヒドロフリル)プロパン0.1mLを添加し加熱攪拌(60℃、12時間)して、その後イソプレン650ml添加し加熱攪拌(60℃、12時間)することで活性末端を有する液状イソプレンブタジエン共重合体(ブロック共重合体)を得た。次いで、実施例1の同様の手順に従って、末端変性工程を行い、変性液状イソプレンブタジエン共重合体を得た。
得られた変性液状イソプレンブタジエン共重合体は、一方の末端に上記式(m1)で表される官能基(官能基A)を有し、主鎖に官能基Bを有さない液状イソプレンブタジエン共重合体(ブロック共重合体)である変性液状イソプレンブタジエン共重合体(末端変性液状イソプレンブタジエン共重合体)(Mw:40,000)であった。
〔シリカ吸着性〕
キシレン15g中に、得られた変性液状ジエン系重合体1.5g、シリカ3.0gを溶解させ、140℃、20分加熱攪拌した。その後濾過、回収し、80℃、24時間真空乾燥を行い、質量(最終質量)を測定した。そして、以下の計算式によってシリカ吸着性を求めた。
(シリカ吸着性)=(最終質量-評価に用いたシリカの質量)/(評価に用いた変性液状ジエン系重合体の質量)×100(単位は%)
結果を下記表1に示す。シリカ吸着性が大きい程、シリカ吸着性に優れることを表す。
Figure 0007147834000007
なお、表1中、主鎖官能基数は、各変性液状ジエン系重合体について、主鎖に有する官能基Bの数(1分子あたりの平均の数)を表す。
表1から分かるように、主鎖に官能基Bを有するが末端に官能基Aを有さない比較例1、及び、末端に官能基Aを有するが主鎖に官能基Bを有さない比較例2~4と比較して、末端に官能基Aを有し主鎖に官能基Bを有する実施例1~2は、優れたシリカ吸着性を示した。なかでも、末端に有する官能基Aの数(1分子あたりの平均の数)と、主鎖に有する官能基Bの数(1分子あたりの平均の数)との合計が4以上である実施例2は、より優れたシリカ吸着性を示した。

Claims (4)

  1. 末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有し、
    主鎖に、下記式(1)で表される官能基Bを有し、
    官能基数が、2~10である、
    液状ジエン系重合体である、変性液状ジエン系重合体。ここで、前記官能基数は、末端に有する前記官能基Aの1分子あたりの平均の数と、主鎖に有する前記官能基Bの1分子あたりの平均の数との合計を表す。
    Figure 0007147834000008
    式(1)中、Rは、炭素数1~10のアルキレン基を表し、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~10のアルコキシ基を表し、*は、結合位置を表す。
  2. 前記液状ジエン系重合体が、ブタジエン及びイソプレンからなる群より選択される少なくとも1種を含有するモノマーの重合体である、請求項1に記載の変性液状ジエン系重合体。
  3. 重量平均分子量が、1,000~100,000である、請求項1又は2に記載の変性液状ジエン系重合体。
  4. 末端に、アミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基を有する1価の基、アルデヒド基、エポキシ基、ニトロ基、及び、アミノ基を有するアルコキシシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基Aを有する液状ジエン系重合体である末端変性液状ジエン系重合体と、
    ラジカル開始剤と、
    下記式(2)で表される化合物とを反応させることで、前記末端変性液状ジエン系重合体の主鎖に前記式(1)で表される官能基Bを導入し、請求項1~のいずれか1項に記載の変性液状ジエン系重合体を得る、変性液状ジエン系重合体の製造方法。
    Figure 0007147834000009
    式(2)中、Rは、炭素数1~10のアルキレン基を表し、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~10のアルコキシ基を表す。
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