JP7147646B2 - 電池モジュールの昇温装置 - Google Patents

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Description

電池モジュールを昇温する昇温装置に関する。
一般的に、単位電池は、温度が過度に低い場合、最大出力が著しく低下することが知られている。特許文献1には、単位電池を直列接続して構成された電池モジュールの温度が所定温度よりも低くなった場合に、各単位電池に電流を流すことにより、各単位電池を昇温する昇温装置が開示されている。この昇温装置は、昇温時に各単位電池に流す電流の周波数を、各単位電池の内部抵抗が所定値以下となる周波数に設定することにより、電池モジュールで許容される電圧範囲内で効果的に電流を流している。
特許第5293820号公報
単位電池の内部抵抗には温度依存性があるため、昇温前に、電池モジュールを構成する各単位電池間に温度のばらつきが存在すると、内部抵抗に差が生じる。各単位電池の内部抵抗の差に起因して、昇温時の各単位電池の損失量にばらつきが生じるため、昇温後の各単位電池において、充電率(SOC:State of Charge)にばらつきが生じる。例えば、電池モジュール全体での放電可能量が、各単位電池のうち、最も低い単位電池のSOCに基づいて管理されている場合、SOCが高い単位電池の蓄電エネルギを十分に使いきれなくなることが懸念される。
本発明は上記課題に鑑みたものであり、電池モジュールの昇温装置において、昇温後の各単位電池のSOCのばらつきを抑制することができる電池モジュールの昇温装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために第1の発明では、複数の単位電池を直列接続して構成された電池モジュールに接続されており、前記各単位電池に電流を流すことにより前記電池モジュールを昇温する昇温部を備え、前記電池モジュールの温度が所定温度よりも低くなった場合に、前記昇温部により前記電池モジュールを昇温させる電池モジュールの昇温装置に関する。昇温装置は、前記昇温部による前記各単位電池の昇温前に、前記単位電池を充放電する充放電部と、前記各単位電池のうち、最も温度が低い電池を低温側電池とし、前記低温側電池以外の電池を高温側電池とすると、前記昇温部による昇温前において、前記低温側電池のSOCが前記高温側電池のSOCよりも高くなるように、前記充放電部の充放電量を設定する設定部と、を備える。
電池モジュールを構成する単位電池のうち、最も温度が低い低温側電池は、この低温側電池以外の単位電池である高温側電池と比べて内部抵抗が高く、昇温部による昇温時の損失が大きくなる。上記構成では、昇温部による昇温前において、低温側電池のSOCが高温側電池のSOCよりも高くなるように、各単位電池の充放電が行われる。これにより、昇温終了時に低温側電池と高温側電池との間のSOCの差を小さくすることができ、各単位電池間でのSOCのばらつきを抑制することができる。
第2の発明では、前記電池モジュールに並列接続された蓄電部を備え、前記昇温部は、昇温時において、前記電池モジュールの電気エネルギを前記蓄電部に移動させる放電処理の実施と、前記蓄電部の電気エネルギを前記電池モジュールに移動させる充電処理の実施とを所定周期で相互に切り換えることにより、前記各単位電池に電流を流し、第1周波数帯よりも高周波側の周波数帯であって、該第1周波数帯よりもSOCに起因する前記各単位電池の内部抵抗の差が相対的に小さくなる第2周波数帯に含まれる周波数で、前記充電処理と前記放電処理とを相互に切り換える。
上記構成では、昇温部による昇温時において、電池モジュールの電気エネルギを蓄電部に移動させる放電処理と、蓄電部の電気エネルギを電池モジュールに移動させる充電処理とが所定周期で相互に実施され、単位電池に充放電電流が流れる。これにより、電池モジュールの電気エネルギの消費を抑制することができる。ここで、単位電池の内部抵抗はSOCに依って変化するが、所定の周波数帯での電流を単位電池に流すことにより、SOCに起因する内部抵抗の差を抑制することができる。そこで、上記構成では、第1周波数帯よりも高周波側の周波数帯であって、第1周波数帯よりもSOCに起因する各単位電池の内部抵抗の差が相対的に小さくなる第2周波数帯に含まれる周波数で、充電処理の実施と放電処理の実施とが切り換えられる。これにより、充放電処理により生じたSOCの差に起因して各単位電池の内部抵抗の差が大きくなるのが抑制され、昇温終了時において、各単位電池間でのSOCのばらつきをいっそう抑制することができる。
第3の発明では、前記昇温部は、前記低温側電池を現在の温度から目標温度まで昇温するべく、前記各単位電池に電流を流し、前記設定部は、低温側電池における現在の温度と前記目標温度との温度差に基づいて、前記充放電部の前記充放電量を設定する。
上記構成では、低温側電池を目標温度まで昇温するのに必要な温度差に基づいて、充放電部の充放電量が設定されるため、各単位電池を過不足なく充放電することができる。
第4の発明では、前記単位電池の温度を検出する温度検出部と、検出された前記単位電池の温度に基づいて、前記低温側電池及び前記高温側電池の各内部抵抗値を算出する抵抗値算出部と、を備え、前記設定部は、前記低温側電池における現在の温度と前記目標温度との温度差と、算出された前記低温側電池の内部抵抗値とに基づいて、前記昇温部により前記低温側電池を昇温する場合における前記低温側電池の損失量を予測し、前記各高温側電池について、前記低温側電池における現在の温度と前記目標温度との温度差と、算出された前記高温側電池の内部抵抗値とに基づいて、前記昇温部により前記高温側電池を昇温する場合における前記高温側電池の損失量を予測し、予測した前記低温側電池及び前記高温側電池の各損失量に基づいて、前記充放電部の前記充放電量を設定する。
各単位電池間の温度差が小さい場面では、内部抵抗の差が小さいため、昇温による損失量に大きな差が生じないと考えられる。上記構成では、現在の単位電池の温度に応じた内部抵抗値から、低温側電池及び高温側電池の各損失量を予測し、予測した各損失量から充放電量を設定する。これにより、実際の温度を加味して予測された低温側電池及び高温側電池の各損失量を用いて充放電量が設定されるため、不要に各単位電池を充放電することを防止することができる。
第1の発明は第5の発明のように具体化することができる。第5の発明では、前記充放電部は、前記各単位電池を放電させる放電処理を実施し、前記設定部は、前記昇温部による昇温前における前記低温側電池のSOCが前記高温側電池のSOCよりも高くなるように、前記充放電部の放電量を設定する。
昇温装置の構成図。 電池部の構成図。 単位電池の配列を説明する図。 昇温制御時の電流の流れを説明する図。 昇温制御時の電流の流れを説明する図。 比較例に係るSOCの変化を説明する図。 本実施形態に係るSOCの変化を説明する図。 昇温制御の手順を説明するフローチャート。 単位電池における内部抵抗の差を説明する図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる回転電機の制御システムについて、図面を参照しつつ説明する。回転電機の制御システムは、車両に搭載されており、車両に搭載された回転電機の駆動を制御する。
図1に示す制御システム100は、電池部10と、電池部10を構成する電池モジュール20から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ40とを備えている。
まずは、電池部10の構成を説明する。図1,図2に示すように、電池モジュール20は、複数の単位電池C1~Cnを直列接続することにより構成された組電池である。電池モジュール20は、図3に示すように、電池部10の筐体内において、一対のプレート部材であるエンドプレート21,22により挟持された状態で配置されている。各単位電池C1~Cnは、扁平な直方体形状をなし、エンドプレート21,22の間で直列に並んで配置されている。本実施形態では、各単位電池C1~Cnは、リチウムイオン蓄電池である。また、本実施形態では、各単位電池C1~Cnの定格電圧は互いに同じ値に設定されている。なお、各単位電池C1~Cnは、単体の電池セルであってもよいし、複数の電池セルの直列接続体であってもよい。
電池部10は、監視装置30を備えている。監視装置30は、電圧検出回路32、均等化回路34及び監視制御部33を備えている。監視装置30は、各単位電池C1~Cnの正極側及び負極側と複数の検出ラインLを通じて接続されている。各検出ラインLには、抵抗素子と、隣接する検出ラインL間を接続するキャパシタとにより構成されるローパスフィルタ31が設けられている。
電圧検出回路32は、各単位電池C1~Cnにおける正極側に接続された検出ラインLと負極側に接続された検出ラインLとの電圧差から、単位電池C1~Cn毎の電圧である電池電圧V1~Vnを検出する。
均等化回路34は、各単位電池C1~Cnを放電する放電スイッチQ1~Qnを備えている。本実施形態では、各放電スイッチQ1~Qnは、電圧駆動型のスイッチであり、具体的には、MOSFETである。放電スイッチQ1~Qnは、ドレイン・ソース間で、隣接する検出ラインLを接続することにより、各単位電池C1~Cnに並列接続されている。各放電スイッチQ1~Qnがオン操作されることで、この放電スイッチQ1~Qnに並列接続された単位電池C1~Cnを放電することができる。
電池部10は、各単位電池C1~Cnの温度である電池温度T1~Tnを検出する温度センサST1~STnと、各単位電池C1~Cnに流れる電流を検出する電流センサ35とを備えている。温度センサST1~STnは、例えばサーミスタであり、電池モジュール20を構成する単位電池C1~Cn毎に設けられている。電流センサ35は、電池モジュール20に直列接続されている。本実施形態では、温度センサST1~STnが温度検出部に相当する。
温度センサST1~STnにより検出された電池温度T1~Tn、及び電流センサ35により検出された電流値は監視制御部33に入力される。監視制御部33は、各単位電池C1~Cnの電池電圧V1~Vnのばらつきを解消する均等化処理や、各単位電池C1~Cnの充電率(SOC)を算出する。
均等化処理では、監視制御部33は、各単位電池C1~Cnの電池電圧に差がある場合に、均等化回路34の各放電スイッチQ1~Qnをオン・オフ操作することにより、各単位電池C1~Cnを放電する。これにより、各単位電池C1~Cnの電池電圧V1~Vnのばらつきを解消する。
SOC算出処理では、監視制御部33は、まず、車両の始動開始時であって電池モジュール20の充放電の開始前において、単位電池C1~Cnの電池電圧V1~Vnを、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)として検出する。開放電圧とは、単位電池C1~Cnに電流が流れていない状態での電圧である。監視制御部33は、検出したOCVとSOCとの相関から、電池モジュール20の充放電の開始前におけるSOCの初期値を算出する。そして、電池モジュール20の充放電の開始後は、電流センサ35により検出された電流に基づいて、SOCを逐次更新することにより、各単位電池C1~Cnにおける現在のSOC1~SOCnを算出する。
図1に戻り、電池モジュール20の正極端子には、第1リレーMR1を介してインバータ40の第1端子41が接続され、第2リレーMR2を介してインバータ40の第2端子42が接続されている。電池モジュール20の負極端子には、インバータ40の第3端子43が接続されている。第1,第2リレーMR1,MR2は、例えば可動接点形の電磁形リレーである。
第1端子41には、インバータ40の高電位側配線44が接続されている。第3端子43には、インバータ40の低電位側配線45が接続されている。高電位側配線44と低電位側配線45とは、スイッチング素子としての高電位側スイッチS¥p(¥=u,v,w)及び低電位側スイッチS¥nの直列接続体により接続されている。本実施形態では、各スイッチS¥#(¥=u,v,w;#=p,n)は、IGBTである。具体的には、高電位側スイッチS¥pのコレクタは高電位側配線44に接続されている。高電位側スイッチS¥pのエミッタは、低電位側スイッチS¥nのコレクタに接続されている。低電位側スイッチS¥nのエミッタは、低電位側配線45に接続されている。なお、高電位側スイッチS¥p及び低電位側スイッチS¥nには、ダイオードD¥#が逆並列に接続されている。
第2端子42は、高電位側スイッチSupのエミッタと低電位側スイッチSunのコレクタとの接続点に接続されている。高電位側配線44と低電位側配線45とは、蓄電部であるコンデンサ12により接続されている。これにより、コンデンサ12は、インバータ40を介して電池モジュール20に並列接続されている。
回転電機200は、車載主機としての多相回転電機であり、ロータ204が車両の駆動輪に機械的に連結されている。回転電機200は、U相ステータコイル201、V相ステータコイル202及びW相ステータコイル203それぞれの第1端が中性点で接続された3相回転電機である。U相ステータコイル201の第2端は、高電位側スイッチSupと低電位側スイッチSunとの接続点に接続されている。V相ステータコイル202の第2端は、高電位側スイッチSvpと低電位側スイッチSvnとの接続点に接続されている。W相ステータコイル203の第2端は、高電位側スイッチSwpと低電位側スイッチSwnとの接続点に接続されている。
制御システム100は、メイン制御部50を備えている。メイン制御部50は、インバータ40を構成する各スイッチS¥#をオン・オフ操作することにより、回転電機200に電力を供給する。また、メイン制御部50は、電池部10の監視制御部33と通信可能であり、監視制御部33から送信される電池温度T1~TnやSOC1~SOCnを入力する。
メイン制御部50は、電池温度T1~Tnの中に所定温度よりも低い温度が存在する場合に、電池モジュール20を構成する各単位電池C1~Cnの温度を上昇させるべく昇温制御を実施する。この昇温制御では、電池モジュール20からコンデンサ12への電気エネルギの移動と、コンデンサ12から電池モジュール20への電気エネルギの移動とが交互に行われることにより、各単位電池C1~Cnに充放電電流が流れる。これにより、各単位電池C1~Cnを昇温することができる。本実施形態では、インバータ40が昇温部に相当する。
次に、メイン制御部50により実施される昇温制御を説明する。本実施形態では、インバータ40と、均等化回路34と、メイン制御部50とにより昇温装置が構成されている。
電池モジュール20の電気エネルギをコンデンサ12に移動させる場合、電池モジュール20に対して放電処理を実施する。この放電処理は、第1リレーMR1がオフ操作され、かつ第2リレーMR2がオン操作された状態で、インバータ40により電池モジュール20の端子間電圧を昇圧させてコンデンサ12を充電する。具体的には、図4(a)に示すように、インバータ40を構成するスイッチング素子のうち、低電位側スイッチSvn,Swnをオン操作し、それ以外をオフ操作する。これにより、電池モジュール20、第2リレーMR2,回転電機200、低電位側スイッチSvn,Swnを含むループ経路に電流が流れ、回転電機200の各相コイル201~203に電気エネルギが蓄えられる。次に、図4(b)に示すように、低電位側スイッチSvn,Swnをオフ操作することにより、回転電機200、ダイオードDvp,Dwp、コンデンサ12、電池モジュール20及び第2リレーMR2を含むループ経路に電流が流れ、コンデンサ12が充電される。
コンデンサ12の電気エネルギを電池モジュール20に移動させる場合、電池モジュール20に対して充電処理を実施する。この充電処理は、第1リレーMR1がオフ操作され、かつ第2リレーMR2がオン操作された状態で、インバータ40によりコンデンサ12の端子間電圧を降圧させて電池モジュール20を充電する。具体的には、図5(a)に示すように、インバータ40を構成するスイッチング素子のうち、高電位側スイッチSvp,Swpをオン操作し、それ以外をオフ操作する。これにより、コンデンサ12、高電位側スイッチSvp,Swp、回転電機200、リレーMR2、電池モジュール20を含むループ経路に電流が流れ、回転電機200の各相コイル201~203に電気エネルギが蓄えられる。次に、高電位側スイッチSvp,Swpをオフ操作することにより、回転電機200、リレーMR2,電池モジュール20、ダイオードDvn,Dwnを含むループ経路に電流が流れ、電池モジュール20が充電される。
このように、電池モジュール20とコンデンサ12との間で電気エネルギを相互に移動させることにより、電気エネルギの消費を抑制しつつ、各単位電池C1~Cnに充放電電流を流すことができる。これにより、電池モジュール20を昇温することができる。
続いて、本実施形態の特徴部の構成を比較例と対比しながら説明する。
まず、比較例について説明する。図6は、比較例において、電池モジュール20を5つの単位電池C1~C5で構成した場合の、昇温制御によるSOCの変化を示している。図6(a)は、昇温制御前の各単位電池C1~C5のSOCであるSOC1~SOC5を示し、図6(b)は、昇温制御後の各単位電池C1~C5のSOCを示している。なお、説明を容易にするため、昇温制御前の各単位電池C1~C5のSOCを同じ値にしている。なお、エンドプレート21,22の間に直列に並んで配置された単位電池C1~C5のうち、単位電池C1,C5がエンドプレート21,22に隣接する単位電池である。
各単位電池C1~C5の内部抵抗には温度依存性があるため、昇温制御前において、各単位電池C1~C5の温度にばらつきが存在すると、各単位電池C1~C5の内部抵抗に差が生じる。例えば、単位電池C1~C5のうち、エンドプレート21,22に隣接する単位電池C1,C5は、エンドプレート21,22を介して放熱され易くなるため、他の単位電池C2~C4よりも温度が低くなり易い。
昇温制御時における損失量は、各単位電池C1~C5に流れる電流Iの二乗に内部抵抗値Rを掛けたものとなる。そのため、昇温制御時において、各単位電池C1~C5の内部抵抗の差に起因して各単位電池C1~C5の損失量(=I×I×R)に差が生じ、昇温制御後において、各単位電池C1~C5のSOC1~SOC5にばらつきが生じる。図6(b)では、各単位電池C1~C5のうちエンドプレート21,22に隣接する単位電池C1,C5において、SOC1,SOC5が、他の単位電池C2~C4のSOC2~SOC4よりも小さくなっている。
監視装置30は、電池モジュール20全体での放電可能量を、各単位電池C1~C5のSOCのうち最も低いSOCに基づいて管理している。例えば、図6(b)では、単位電池C5のSOCから放電許容下限値THSまでの差(=SOC5-THS)が全ての単位電池C1~C5の放電可能量となる。そのため、SOCが単位電池C5のSOCよりも大きい単位電池C2~C4は、蓄積された電気エネルギを十分に使いきれなくなることが懸念される。
そこで、本実施形態では、各単位電池C1~Cnの温度にばらつきがある場合に、昇温制御前において、電池モジュール20を構成する単位電池C1~Cnのうち、最も温度の低い低温側電池のSOCを、それ以外の高温側電池のSOCよりも高くすることにより、昇温制御後の各単位電池C1~CnのSOCのばらつきを抑制している。この原理を、図7を用いて説明する。図7(a)は本実施形態に係る昇温制御前における各単位電池のSOCを示し、図7(b)は、本実施形態に係る、昇温制御前であってかつ放電処理後の各単位電池のSOCを示している。図7(c)は本実施形態に係る昇温制御後における各単位電池のSOCを示している。図7では、電池モジュール20を5つの単位電池C1~C5で構成した場合のSOC1~SOC5の例を示す。図7(a)~図7(c)では、低温側電池が単位電池C5であり、高温側電池が単位電池C1~C4である例を示す。
昇温制御前において、メイン制御部50は、低温側電池C5のSOC5が高温側電池C1~C4のSOC1~SOC4よりも高くなるように、監視装置30の均等化回路34に各単位電池C1~C5に対する放電処理を実施させる。高温側電池C1~C4の放電量が低温側電池C5の放電量よりも大きくなることにより、図7(b)に示すように、昇温制御前において、内部抵抗が最も大きい低温側電池C5のSOC5が、高温側電池C1~C4のSOC1~SOC4よりも大きくなっている。本実施形態では、均等化回路34が充放電部に相当する。
メイン制御部50は、均等化回路34により各単位電池C1~C5に対する放電処理を実施させた後に、インバータ40に、各単位電池C1~C5に対する昇温制御を実施させる。これにより、図7(c)に示すように、昇温制御後における、低温側電池C5のSOC5と高温側電池C1~C4のSOC1~SOC4とのばらつきが抑制される。
本実施形態では、メイン制御部50は、放電処理による各単位電池C1~Cnの放電量を次のように設定する。まず、低温側電池を目標温度Ttまで昇温するのに必要な熱量である昇温必要量ΔTを算出する。本実施形態では、下記式(1)を用いて昇温必要量ΔTを算出する。「Tmin」は、低温側電池の電池温度である。
ΔT=Tt-Tmin … (1)
メイン制御部50は、算出した昇温必要量ΔTを生じさせるのに要する低温側電池の通電量である必要通電量ΔIを算出する。本実施形態では、下記式(2)を用いて必要通電量ΔIを算出する。「Kt」は、単位電池C1~Cnの熱容量[J/K]である。「R1」は低温側電池の内部抵抗値[Ω]であり、本実施形態では低温側電池の電池温度に応じて値が可変設定される。「Pr」は、インバータ40による昇温制御の継続時間[秒]である。なお、本実施形態では、継続時間Prが600[秒]に設定されている。
Figure 0007147646000001
本実施形態では、メイン制御部50は、記憶部を有し、記憶部には、検出した電池温度と内部抵抗値Rとの関係を定めたマップ情報である抵抗マップが記憶されている。メイン制御部50は、この抵抗マップから低温側電池の電池温度Tminに応じた内部抵抗値R1を算出する。メイン制御部50が抵抗値算出部に相当する。
メイン制御部50は、算出した必要通電量ΔIを用いて、昇温制御時における、低温側電池の損失量Lo1、及び各高温側電池の損失量Lo2を予測する。具体的には、下記式(3)を用いて低温側電池の損失量Lo1を算出し、下記式(4)を用いて高温側電池の損失量Lo2を算出する。「R2」は、高温側電池の内部抵抗値[Ω]である。メイン制御部50は、電池モジュール20を構成する全ての高温側電池に対して損失量Lo2を算出する。
Lo1 = ΔI×ΔI×R1×Pr/3600 … (3)
Lo2 = ΔI×ΔI×R2×Pr/3600 … (4)
本実施形態では、損失量Lo1,Lo2の予測に用いる各単位電池C1~Cnの各内部抵抗値R1,R2を、現在の単位電池C1~Cnの温度を加味した値に設定する。具体的には、メイン制御部50は、抵抗マップから高温側電池の電池温度に応じた内部抵抗値R2を取得する。本実施形態では、メイン制御部50が、抵抗値取得部に相当する。
メイン制御部50は、算出した各単位電池C1~Cnの損失量Lo1,Lo2を用いて、昇温制御後の低温側電池のSOCの予測値である予測充電率PS1と、昇温制御後の高温側電池のSOCの予測値である予測充電率PS2とを算出する。本実施形態では、メイン制御部50は、下記式(5)を用いて低温側電池の予測充電率PS1を算出し、下記式(6)を用いて高温側電池の予測充電率PS2を算出する。「Ef1」は低温側電池の満充電時における蓄電エネルギ[Wh]であり、「Ef2」は高温側電池の満充電時における蓄電エネルギ[Wh]である。本実施形態では、各単位電池C1~Cnは、満充電電荷量が互いに同一に設定されているため、「Ef1=Ef2」である。「Epr1」は、昇温制御前の低温側電池の蓄電エネルギ[Wh]であり、本実施形態では、昇温制御前の低温側電池のSOCから算出される。「Epr2」は、昇温制御前の高温側電池の蓄電エネルギ[Wh]であり、本実施形態では、昇温制御前の高温側電池のSOCから算出される。メイン制御部50は、電池モジュール20を構成する全ての高温側電池に対して予測充電率PS2を算出する。
PS1 = (Epr1-Lo1)/Ef1 … (5)
PS2 = (Epr2-Lo2)/Ef2 … (6)
メイン制御部50は、算出した低温側電池の予測充電率PS1と高温側電池の予測充電率PS2とを用いて、高温側電池に対する均等化回路34の放電量DAを算出する。本実施形態では、電池モジュール20を構成する全ての高温側電池に対して、下記式(7)を用いて放電量DAを算出する。
DA = (PS2-PS1)×Ef2 … (7)
本実施形態では、メイン制御部50が設定部に相当する。
メイン制御部50は、電池部10の監視制御部33に対して、上記式(7)を用いて算出した各高温側電池に対する放電量DAを送信する。監視制御部33は、受信した放電量DAに応じて、均等化回路34を動作させることにより、各高温側電池に対する放電処理を実施する。
次に、図8を用いて、本実施形態にかかる昇温制御の手順を説明する。図8に示す処理は、メイン制御部50により、所定周期で繰り返し実行される。
ステップS11では、監視装置30から、各単位電池C1~CnのSOC1~SOCn及び電池温度T1~Tnを取得する。
ステップS12では、ステップS11で取得した電池温度T1~Tnのうち、最も低い温度である最低温度Tminが、温度判定値THtよりも低いか否かを判定する。本実施形態において、温度判定値THtは、目標温度Ttと同じ値に設定されている。温度判定値THtは、例えば、電池モジュール20の出力可能な電力が、車両の走行開始に要求される出力未満となる温度の上限値に応じて設定すればよい。ここで、車両の走行開始に要求される出力とは、車両の発進に要求される回転電機200の出力とすればよい。また、例えば、内燃機関を主機として備え、回転電機200を内燃機関の始動のために用いる場合は、内燃機関の始動に要求される回転電機200の出力とすればよい。
最低温度Tminが温度判定値THt以上であると判定すると、電池モジュール20に対して昇温制御を実施する必要がないと判定し、図8の処理を一旦終了する。
ステップS12において、最低温度Tminが温度判定値THtよりも小さいと判定すると、車両の発進に先立ち、電池モジュール20の昇温制御が必要となるため、ステップS13に進む。ステップS13では、ステップS11で取得した電池温度T1~Tnのうち、最低温度Tminに応じた内部抵抗値R1を抵抗マップに基づいて算出し、各高温側電池の温度に応じた内部抵抗値R2を抵抗マップに基づいて算出する。
ステップS14では、低温側電池の昇温必要量ΔTを、上記式(1)を用いて算出する。ステップS15では、ステップS13で算出した内部抵抗値R1、ステップS14で算出した昇温必要量ΔT及び上記式(2)を用いて、必要通電量ΔIを算出する。
ステップS16では、ステップS13で算出した内部抵抗値R1、ステップS14で算出した昇温必要量ΔT及び上記式(3)を用いて、低温側電池の損失量Lo1を予測する。また、各高温側電池について、ステップS13で算出した内部抵抗値R2、ステップS14で算出した昇温必要量ΔT及び上記式(4)を用いて、損失量Lo2を予測する。このとき、全ての高温側電池に対して、ステップS13で取得した内部抵抗値R2とステップS15で算出した必要通電量ΔIとに応じた損失量Lo2を予測する。
ステップS17では、ステップS11で取得した低温側電池のSOC、ステップS16で算出した損失量Lo1及び上記式(5)を用いて、低温側電池の予測充電率PS1を算出する。また、各高温側電池について、ステップS11で取得した高温側電池のSOC、ステップS16で算出した損失量Lo2及び上記式(6)を用いて、高温側電池の予測充電率PS2を算出する。
ステップS18では、各高温側電池に対する放電量DAを、ステップS17で算出した各予測充電率PS1,PS2及び上記式(7)を用いて算出する。
ステップS19では、ステップS18で算出した放電量DAを監視装置30に送信する。これにより、均等化回路34は、各高温側電池に対して、放電量DAに応じた放電処理を実施し、各高温側電池のSOCが低温側電池のSOCよりも低い値となる。
ステップS20では、インバータ40に昇温制御を実施させる。具体的には、放電処理と充電処理とが相互に繰り化されるように、インバータ40のスイッチS¥#を操作する。
ここで、単位電池C1~Cnの内部抵抗はSOCに依っても変化し得る。図9は、横軸を充放電周波数Fcdとし、縦軸を内部抵抗値Rとする図である。「充放電周波数Fcd」とは、昇温制御において、1秒間の間に充電処理と放電処理とが切り替わる回数を示す。そのため、「充放電周波数Fcd」は、各単位電池C1~Cnに流れる電流の極性が変化する周期とも言える。また、図9には、充放電周波数Fcdに加えて、内部抵抗値RのSOC及び電池温度に対する依存性も示している。図9において、電池温度Ta,Tb,Tcは、「Ta>Tb>Tc」の関係にある。図9に示す各温度Ta,Tb,Tcは、氷点下である。また、図9では、SOCが10%,60%,90%の場合について示す。
充放電周波数Fcdが高くなるほど単位電池C1~Cnの内部抵抗値Rが低下している。電池温度TcがTa,Tb,Tcの順に低くなるほど、充放電周波数Fcdの変化に伴う内部抵抗値Rの変化が大きくなっている。充放電周波数Fcdのうち、境界周波数Bよりも低い周波数帯域である第1周波数帯では、電池温度と充放電周波数Fcdとが同じ値であっても、SOCの差に起因した内部抵抗値Rの差が大きくなっている。これに対して、境界周波数B以上の第2周波数帯では、電池温度と充放電周波数Fcdとが同じ値であれば、SOCの差に起因した内部抵抗値Rの差が第1周波数帯よりも相対的に小さくなっている。
本実施形態では、昇温制御前に実施する放電処理により各単位電池C1~CnのSOC1~SOCnに差を設けているため、昇温制御時において、放電処理により生じたSOC1~SOCnの差に起因して各単位電池C1~Cnの内部抵抗に差が生じることが懸念される。そこで、昇温制御において、充放電周波数Fcdを、SOCの依存性が小さい第2周波数帯に含まれる値に設定する。ここで、「SOCの依存性が小さい」とは、単位電池においてSOCを5%から95%の範囲で変化させた場合に、内部抵抗値Rの変化が3%以内に収まることをいう。例えば、第2周波数帯は、1Hz以上の周波数帯である。
ステップS20の処理を終了すると、図8の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態では以下の効果を奏することができる。
・メイン制御部50は、インバータ40による昇温制御前に、低温側電池のSOCが高温側電池のSOCよりも高くなるように、均等化回路34に高温側電池を放電させる。これにより、昇温制御時の損失量が大きい低温側電池は、高温側電池よりも昇温前のSOCが高くなることにより、昇温制御の終了時に低温側電池と高温側電池との間のSOCの差が小さくなる。その結果、各単位電池C1~Cn間でのSOCのばらつきを抑制することができる。
・メイン制御部50は、昇温制御時において、第1周波数帯よりも高周波数であって、SOCに起因する各単位電池C1~Cnの内部抵抗の差が第1周波数帯よりも相対的に小さくなる第2周波数帯に含まれる充放電周波数Fcdで、充電処理の実施と放電処理の実施とを切り換える。このため、昇温制御時に、SOCの差に起因して各単位電池の内部抵抗の差が大きくなるのが抑制され、昇温終了時において、各単位電池間でのSOCのばらつきをいっそう抑制することができる。
・メイン制御部50は、低温側電池を目標温度まで昇温するのに必要な温度差に基づいて、均等化回路34による放電量DAを設定する。これにより、各単位電池C1~Cnを過不足なく放電することができる。
・メイン制御部50は、現在の単位電池の温度に応じた内部抵抗から、低温側電池の損失量Lo1及び各高温側電池の損失量Lo2を予測し、予測した各損失量Lo1,Lo2から放電処理の放電量DAを設定する。これにより、低温側電池と高温側電池との温度に応じた放電量DAが設定されるため、不要に各単位電池C1~Cnを充放電することを防止することができる。
<その他の実施形態>
・上記実施形態では、昇温制御前において、高温側電池に対する放電処理により、低温側電池のSOCを高温側電池のSOCよりも大きくした。これに代えて、昇温制御前において、低温側電池に対する充電処理により、低温側電池のSOCを高温側電池のSOCよりも大きくしてもよい。この場合、監視装置30は、各単位電池C1~Cnを個別に充電する充電部を備えている。そして、メイン制御部50は、図8のステップS18において、放電量DAの算出に代えて、低温側電池の予測充電率PS1と高温側電池の予測充電率PS2とを用いて、低温側電池の充電量を算出すればよい。
・メイン制御部50は、電池モジュール20を構成する各単位電池C1~Cnのうち、エンドプレート21,22に隣接する単位電池を低温側電池に定めてもよい。この場合、メイン制御部50は、図8のステップS12において、エンドプレート21,22に隣接する単位電池の電池温度うち、温度が低い方の値を最低温度Tminに用いればよい。
・第1実施形態では、電池モジュール20を構成する各単位電池C1~Cnは、1対のエンドプレート21,22の間で直列に配置される構成としたが、各単位電池C1~Cnは、1対のエンドプレート21,22の間で直列に配置されていなくともよい。この場合においても、メイン制御部50は、各単位電池C1~Cnのうち、最も低い電池温度のものを低温側電池とするため、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
・上記式(1)の目標温度Ttと、温度判定値THtとを同じ値にしたが、目標温度Ttを温度判定値THtよりも高い値としてもよい。
・昇温制御を実施する回路は、各単位電池C1~Cnに電流を流すことができる回路であればよく、インバータに限らず、双方向型のDCDCコンバータであってもよい。この場合、DCDCコンバータは、コンデンサを備え、電池モジュール20の端子間電圧を昇圧してコンデンサに出力する昇圧制御と、コンデンサの端子間電圧を降圧して電池モジュール20に出力する降圧制御とを、所定周期で交互に実施することにより、電池モジュール20とコンデンサ12との間で電気エネルギを相互に移動させる。
・本開示に記載の制御装置及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
C1~Cn…単位電池、12…コンデンサ、20…電池モジュール、34…均等化回路、40…インバータ、50…メイン制御部。

Claims (5)

  1. 複数の単位電池(C1~Cn)を直列接続して構成された電池モジュール(20)に接続されており、前記各単位電池に電流を流すことにより前記電池モジュールを昇温する昇温部(40)を備え、
    前記電池モジュールの温度が所定温度よりも低くなった場合に、前記昇温部により前記電池モジュールを昇温させる電池モジュールの昇温装置であって、
    前記昇温部による前記各単位電池の昇温前に、前記単位電池を充放電する充放電部(34)と、
    前記各単位電池のうち、最も温度が低い電池を低温側電池とし、前記低温側電池以外の電池を高温側電池とすると、前記昇温部による昇温前において、前記低温側電池のSOCが前記高温側電池のSOCよりも高くなるように、前記充放電部の充放電量を設定する設定部(40)と、
    を備える電池モジュールの昇温装置。
  2. 前記電池モジュールに並列接続された蓄電部(12)を備え、
    前記昇温部は、
    昇温時において、前記電池モジュールの電気エネルギを前記蓄電部に移動させる放電処理の実施と、前記蓄電部の電気エネルギを前記電池モジュールに移動させる充電処理の実施とを所定周期で相互に切り換えることにより、前記各単位電池に電流を流し、
    前記単位電池においてSOCを5%から95%の範囲で変化させた場合において前記単位電池の内部抵抗値の変化が3%以内に収まる周波数帯を第2周波数帯とし、
    前記単位電池においてSOCを5%から95%の範囲で変化させた場合において前記単位電池の内部抵抗値の変化が3%を超える周波数帯であって、前記第2周波数帯よりも低周波側の周波数帯を第1周波数帯とし、
    前記第2周波数帯に含まれる周波数で、前記充電処理と前記放電処理とを相互に切り換える請求項1に記載の電池モジュールの昇温装置。
  3. 前記昇温部は、前記低温側電池を現在の温度から目標温度まで昇温するべく、前記各単位電池に電流を流し、
    前記設定部は、前記低温側電池における現在の温度と前記目標温度との温度差に基づいて、前記充放電部の前記充放電量を設定する請求項1又は2に記載の電池モジュールの昇温装置。
  4. 前記単位電池の温度を検出する温度検出部(ST1~STn)と、
    検出された前記単位電池の温度に基づいて、前記低温側電池及び前記高温側電池の各内部抵抗値を算出する抵抗値算出部と、を備え、
    前記設定部は、
    前記低温側電池における現在の温度と前記目標温度との温度差と、算出された前記低温側電池の内部抵抗値とに基づいて、前記昇温部により前記低温側電池を昇温する場合における前記低温側電池の損失量を予測し、
    前記各高温側電池について、前記低温側電池における現在の温度と前記目標温度との温度差と、算出された前記高温側電池の内部抵抗値とに基づいて、前記昇温部により前記高温側電池を昇温する場合における前記高温側電池の損失量を予測し、
    予測した前記低温側電池及び前記高温側電池の各損失量に基づいて、前記充放電部の前記充放電量を設定する請求項3に記載の電池モジュールの昇温装置。
  5. 前記充放電部は、前記各単位電池を放電させる放電処理を実施し、
    前記設定部は、前記昇温部による昇温前における前記低温側電池のSOCが前記高温側電池のSOCよりも高くなるように、前記充放電部の放電量を設定する請求項1~4のいずれか一項に記載の電池モジュールの昇温装置。
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