JP7147233B2 - 水系インクジェットインク、インクセット、および画像形成方法 - Google Patents
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Description
[1]水と、水溶性有機溶媒と、金属粒子と、前記金属粒子の表面に吸着する分散剤と、界面活性剤と、を含有する水系インクジェットインクであって、前記界面活性剤は、親水性基と、疎水性基と、を有するフッ素系界面活性剤であり、前記水系インクジェットインクの全質量に対する非プロトン性極性溶媒の含有量は、40質量%以下である、水系インクジェットインク。
[2]前記界面活性剤は、前記親水性基としてエチレンオキサイド基を有し、前記疎水性基としてプロピレンオキサイド基を有する、[1]に記載の水系インクジェットインク。
[3]前記水系インクジェットインクの水分量を、前記水系インクジェットインクの全質量に対して40質量%としたときの気液界面における前記界面活性剤の吸着量をΓ40とし、前記水系インクジェットインクの水分量を、前記水系インクジェットインクの全質量に対して2質量%としたときの気液界面における前記界面活性剤の吸着量をΓ2としたとき、以下の式(1)~式(3)を満たす、[1]または[2]に記載の水系インクジェットインク。
0.3<Γ40<8 ・・・(1)
0.3<Γ2 <8 ・・・(2)
|Γ40-Γ2|<3 ・・・(3)
[4]前記分散剤は、親水性基と、疎水性基と、を有する高分子分散剤である、[1]~[3]のいずれかに記載の水系インクジェットインク。
[5]前記界面活性剤が有する前記親水性基と前記分散剤が有する前記親水性基とは同一の官能基であり、前記界面活性剤が有する前記疎水性基と前記分散剤が有する前記疎水性基とは同一の官能基である、[4]に記載の水系インクジェットインク。
[6]前記水系インクジェットインクの全質量に対する非プロトン性極性溶媒の含有量は、30質量%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の水系インクジェットインク。
[7]前記金属粒子は、金属ナノ粒子である、[1]~[6]のいずれかに記載の水系インクジェットインク。
[8]前記金属粒子は、銀ナノ粒子である、[1]~[7]のいずれかに記載の水系インクジェットインク。
[9]プレコート用の活性光線硬化型インクジェットインクと、[1]~[8]のいずれかに記載の水系インクジェットインクと、を含む、インクセット。
[10][1]~[8]のいずれかに記載の水系インクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して基材上に着弾させる工程と、前記着弾した水系インクジェットインクの液滴を乾燥させる工程と、を有する、画像形成方法。
[11]前記着弾させる工程の前に、活性光線硬化型インクジェットインクの複数の液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して基材上に着弾させ、着弾した前記複数の液滴に活性光線を照射して、前記複数の液滴が硬化してなるプレコート層を形成する工程を有し、前記水系インクジェットインクの液滴を着弾させる工程は、前記プレコート層の表面に前記水系インクジェットインクの液滴を着弾させる工程である、[10]に記載の画像形成方法。
本発明の一実施形態に関する水系インクジェットインクは、水と、水溶性有機溶媒と、金属粒子と、上記金属粒子の表面に吸着する分散剤と、界面活性剤とを含有する。上記界面活性剤は、親水性基と、疎水性基と、を有するフッ素系界面活性剤である。
水溶性有機溶媒は、水に溶解するものであれば特に制限されない。上記水溶性有機溶媒の例には、多価アルコール、多価アルコール誘導体、アルコール、アミド、ケトン、ケトアルコール、エーテル、含窒素溶剤、含硫黄溶剤、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、および1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンなどが含まれる。上記多価アルコールの例には、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロプレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、および1,2,6-ヘキサントリオールなどが含まれる。上記多価アルコール誘導体の例には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール-n-プロピルエーテル、エチレングリコール-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコール-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコール-n-ヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール-n-プロピルエーテル、トリエチレングリコール-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール-n-プロピルエーテル、プロピレングリコール-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール-n-プロピルエーテル、ジプロピレングリコール-n-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコール-n-プロピルエーテル、およびトリプロピレングリコール-n-ブチルエーテルなどが含まれる。上記アルコールの例には、メチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール、sec-ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert-ブチルアルコール、およびベンジルアルコールなどが含まれる。上記アミドの例には、ジメチルホルムアミド、およびジメチルアセトアミドなどが含まれる。上記ケトンの例には、アセトン、メチルエチルケトンなどが含まれる。上記ケトアルコールの例には、ジアセトンアルコールなどが含まれる。上記エーテルの例には、テトラヒドロフラン、テトラエチレングリコールモノブチルエーテルおよびジオキサンなどが含まれる。上記含窒素溶剤の例には、ピロリドン、2-ピロリドン、Nメチルピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、およびトリエタノールアミンなどが含まれる。上記含硫黄溶剤の例には、チオジエタノール、チオジグリコール、チオジグリセロール、スルホラン、およびジメチルスルホキシドなどが含まれる。これらの有機溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
金属粒子は、金属を主成分とする粒子であり、金属光沢を発現することができる粒子であれば特に制限されない。金属粒子を構成する金属の例には、金、銀、銅、ニッケル、パラジウム、白金、アルミニウム、亜鉛、クロム、鉄、コバルト、モリブデン、ジルコニウム、ルテニウム、イリジウム、タンタル、水銀、インジウム、スズ、鉛、およびタングステンなどが含まれる。これらの中で、高い光沢を発現可能であり、かつ、安価であることから、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、スズ、鉛、クロム、亜鉛およびアルミニウムが好ましく、金、銀、銅、スズ、クロム、鉛およびアルミニウムがより好ましく、金および銀がさらに好ましく、銀が特に好ましい。これらの金属は、1種を単独で、または2種類以上を合金または混合物として用いることができる。また、金属の種類または組成が異なる2種類以上の金属粒子を組み合わせて用いてもよい。金属粒子は、これらの金属を主成分とすればよく、不可避的に含まれる他の成分を微量に含んでいてもよいし、分散安定性を高めるためにクエン酸などで表面処理されていてもよい。また、これらの金属は、酸化物を含有してもよい。
2)得られた測定データに基づいて、画像処理ソフトImage Jを用いて体積基準の粒度分布を求め、そのD50(メジアン径)を体積換算の平均粒径(体積平均粒径)とする。
上記フッ素系界面活性剤は、フッ素含有基、親水性基、および疎水性基を含む界面活性剤である。上記親水性基および疎水性基は互いに別の側鎖に存在してもよいし、同じ側鎖に上記親水性基および疎水性基の両方が存在してもよい。
0.3<Γ40<8 ・・・(1)
0.3<Γ2 <8 ・・・(2)
|Γ40-Γ2|<3 ・・・(3)
分散剤は金属粒子の表面に吸着する吸着基を有し、かつ、水系インクジェットインク中に金属粒子を分散させるための親水性基を有するものであれば特に制限されない。分散剤は、高分子分散剤でも低分子分散剤でもよいが、金属粒子の分散性をより高めて形成される画像の光沢の均一性をより高める観点からは、高分子分散剤が好ましい。
高分子分散剤を構成する樹脂は、親水性モノマーの単独重合体または共重合体が好ましい。高分子分散剤は、親水性モノマーと疎水性モノマーとの共重合体であってもよい。
低分子分散剤の例には、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、タンニン酸、グリコール酸等の有機酸、クエン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三リチウム、クエン酸一カリウム、クエン酸水素二ナトリウム、クエン酸二水素カリウム、リンゴ酸二ナトリウム、酒石酸二ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸ナトリウムカリウム、酒石酸水素カリウム、酒石酸水素ナトリウム、グリコール酸ナトリウム等のイオン性化合物が含まれる。
水系インクジェットインクは、アニオン性樹脂のエマルションを含有してもよい。当該エマルションは、バインダー樹脂として作用し、金属粒子の表面に吸着した高分子分散剤と相互作用して、金属粒子の基材への密着性を高め得る。
水系インクジェットインクは、インクジェットヘッドのノズルからの吐出安定性をより高める観点からは、粘度が1cP以上100cP未満であることが好ましく、1cP以上50cP以下であることがより好ましく、1cP以上15cP以下であることがさらに好ましい。
本発明の一実施形態に関するインクセットは、プレコート用の活性光線硬化型インクジェットインクと、上述した水系インクジェットインクと、を有する。
本発明の一実施形態に関する画像形成方法は、水系インクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して基材上に着弾させる工程と、上記着弾した水系インクジェットインクの液滴を乾燥させる工程と、を有する。
本工程では、上述した水系インクジェットインクをインクジェットヘッドのノズルから吐出して、基材の表面に着弾させる。
乾燥は、赤外線ランプ乾燥、熱風乾燥、バックヒート乾燥、および減圧乾燥などの公知の方法で行うことができる。乾燥の効率をより高める観点からは、これらの乾燥方法のうち2種以上を組み合わせて基材を乾燥させてもよい。
本発明の一実施形態において、上記の水系インクジェットインクを着弾させる工程の前に、プレコート層を形成する工程を有してもよい。プレコート層は、活性光線硬化型インクジェットインクの複数の液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して基材上に着弾させ、着弾した複数の液滴に活性光線を照射して、前記複数の液滴を硬化させて、形成することができる。このとき、上記水系インクジェットインクは、形成されたプレコート層の表面に着弾させる。
基材は特に限定されず、吸水性の高い紙基材でもよいし、グラビアまたはオフセット印刷用のコート紙など吸水性の低い基材でもよいし、フィルム、プラスチックボード(軟質塩化ビニル、硬質塩化ビニル、アクリル板、ポリオレフィン系など)、ガラス、タイルおよびゴムなどの非吸水性の基材であってもよい。これらのうち、吸水性の低い基材および非吸水性の基材、は水系インクを用いての画像形成が難しいが、このような基材において、本発明は、水系インクを十分にピニングさせて、液よりなどの少ない画像を形成できる。
1-1. 溶剤
溶剤は、以下のものを使用した。
・水
(プロトン性極性溶媒)
・プロピレングリコール
・1,2-ブタンジオール
・ジプロプレングリコールモノメチルエーテル
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル
・テトラエチレングリコールモノブチルエーテル
(非プロトン性極性溶媒)
・1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン
1-2-1. 高分子分散剤の製造
(高分子分散剤1の製造)
500ml四つ口フラスコに、メカニカルスターラー、窒素導入管、コンデンサー、滴下ロートをセットし、イソプロピルアルコール50g、メチルエチルケトン150gをフラスコに加え、窒素ガスをバブリングしながら加熱還流した。滴下ロートに、メタクリル酸メチル34g、スチレン60g、メタクリル酸6g、及び開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.9gを混合溶解したものを入れ、約2時間かけて、加熱還流させた状態で、フラスコに滴下した。滴下後、さらに6時間加熱還流し、更に、AIBNを0.1g含むメチルエチルケトン溶液を、15分かけて滴下した。この後さらに5時間加熱還流し、スチレン-アクリル樹脂1を得た。
上記スチレン-アクリル樹脂1と同様の合成方法で、原料モノマーをメタクリル酸メチル22g、スチレン60g、メタクリル酸18gに変えてスチレン-アクリル樹脂2を得た。上記高分子分散剤1と同様の合成方法で、スチレン-アクリル樹脂2を使用して高分子分散剤2を得て、高分子分散剤1と同様に酸価及び重量平均分子量(Mw)を測定した。得られた高分子分散剤2の酸価は46mgKOH/gで重量平均分子量(Mw)は14000であった。
上記スチレン-アクリル樹脂1と同様の合成方法で、原料モノマーをメタクリル酸メチル22g、スチレン60g、メタクリル酸18g、n-ブチルアクリレート14gに変えて、スチレン-アクリル樹脂3を得た。さらにエステル交換の際に、PPG#400を使用せず、150gのPEG♯400を使用したこと以外は同様にしてエステル交換を行い、高分子分散剤3を得て、高分子分散剤1と同様に酸価及び重量平均分子量(Mw)を測定した。得られた高分子分散剤3の酸価は40mgKOH/gで重量平均分子量(Mw)は8600であった。
低分子分散剤は以下のものを用いた
・クエン酸ナトリウム
(銀ナノ粒子分散液(Ag-1)の製造)
2Lのコルベンに、高分子分散剤1を5g、イオン交換水を420g投入した。上記コルベンをウォーターバスに入れ、高分子分散剤1が溶解するまで50℃で攪拌した。その後、上記コルベンに、420gのイオン交換水に溶解させた100gの硝酸銀を攪拌しながら投入して、70℃で10分間攪拌した。その後、上記コルベンに、262gのジメチルアミノエタノールを加え、70℃を保ちながら2時間攪拌を続け、銀ナノ粒子を含む反応液を得た。
2)得られた測定データに基づいて、画像処理ソフトImage Jを用いて体積基準の粒度分布を求め、そのD50(メジアン径)を体積換算の平均粒径(体積平均粒径)とした。
銀ナノ粒子分散液(Ag-1)の製造において、高分子分散剤1の代わりに高分子分散剤2、3を用いた以外は同様にして、それぞれ、銀ナノ粒子分散液(Ag-2)、(Ag-3)を製造した。なお、銀ナノ粒子分散液(Ag-2)および(Ag-3)の固形分濃度は、銀ナノ粒子分散液(Ag-1)と同様に固形分30%とした。得られた銀ナノ粒子分散液(Ag-2)、(Ag-3)に含まれる銀ナノ粒子の平均粒子径はそれぞれ、70nm、45nmであった。
先ず硝酸銀を脱イオン水に溶解して金属塩水溶液を調製した。一方、クエン酸ナトリウムを脱イオン水に溶解させて得られた濃度26%のクエン酸ナトリウム水溶液に、温度35℃の窒素ガス気流中で粒状の硫酸第一鉄を直接加えて溶解させ、クエン酸イオンと第一鉄イオンを3:2のモル比で含有する還元剤水溶液を調製した。次に上記窒素ガス気流を温度35℃に保った状態で、マグネチックスターラーの撹拌子を100rpmの回転速度で回転させて上記還元剤水溶液を撹拌しながら、この還元剤水溶液に上記金属塩水溶液を滴下して混合した。
エマルションは以下のものを使用した。
・星光PMC社製 アクリルエマルション(M141)
・大成ファインケミカル社製 ウレタンエマルション(WBR-2101)
1-4-1. フッ素系界面活性剤の製造
(フッ素系界面活性剤F-1の合成)
窒素置換した反応容器に、メタノール67質量部、2,2’-ビピリジル0.961質量部、塩化第一銅0.305質量部を仕込み、室温で60分撹拌した。
フッ素系界面活性剤F-1の合成方法において、ポリ(1,2-オキシプロプレン)オキシエチレンモノメタクリレート(ブレンマー50PEP-350B)の代わりに、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(日油株式会社製「ブレンマーPP-500」;プロピレンオキサイド基の平均繰り返し数4.5)8.5質量部、及びポリエチレングリコールモノメタクリレート(日油株式会社製「ブレンマーPE-200」;エチレンオキサイド基の平均繰り返し数4.5)22質量部に変更したこと以外は同様にして、フッ素系界面活性剤F-2を合成した。このフッ素系界面活性剤F-2の分子量をフッ素系界面活性剤F-1の分子量の測定と同様にGPCで測定した結果、重量平均分子量(Mw)22,000、数平均分子量(Mn)15,000、分散度(Mw/Mn)1.47であった。
還流冷却器、温度計、攪拌機および滴下槽を備えた容器にキシレン150質量部を入れて、液温を110℃に保温した。窒素雰囲気下で、2-(パーフルオロブチル)エチルメタクリレート10質量部、n-ブチルアクリレート15質量部、ポリエチレングリコールモノメタクリレート(日油株式会社製「ブレンマーPE-200」;エチレンオキサイド基の平均繰り返し数4.5)40質量部、重合開始剤として1,1,3,3-テトラメチルブチルペルオキシ-2-エチルヘキサノエート(日本油脂株式会社製「パーオクタO」)1質量部の混合溶液を約1時間かけてキシレンに滴下した。110℃で2時間反応させ、フッ素含有(メタ)アクリル系共重合物液を得た。次いで、得られた反応物に、活性アルミナ30質量部を加えて攪拌した。活性アルミナを濾過後、溶媒を減圧留去してフッ素系界面活性剤F-3を合成した。このフッ素系界面活性剤F-3の分子量をフッ素系界面活性剤F-1の分子量の測定と同様にGPCで測定した結果、重量平均分子量(Mw)15,000、数平均分子量(Mn)12,000、分散度(Mw/Mn)1.25であった。
F-3の合成方法において、n-ブチルアクリレートを添加しなかったこと以外は同様にして、フッ素系界面活性剤F-4を合成した。このフッ素系界面活性剤F-4の分子量をF-1の分子量の測定と同様にGPCで測定した結果、重量平均分子量(Mw)16,000、数平均分子量(Mn)10,000、分散度(Mw/Mn)1.60であった。
F-1の合成方法において、TFMAの代わりにパーフルオロオクチルエチルメタクリレートであるライトエステルFM-108(共栄社化学株式会社製の商品名)2質量部を添加したこと以外は同様にして、フッ素系界面活性剤F-5を合成した。このフッ素系界面活性剤F-5の分子量をフッ素系界面活性剤F-1の分子量の測定と同様にGPCで測定した結果、重量平均分子量(Mw)8,000、数平均分子量(Mn)7,000、分散度(Mw/Mn)1.14であった。
シリコン系界面活性剤としては、BYK-348(BYK社製)を用いた。
ポリマー系界面活性剤としては、アセチレン系界面活性剤であるサーフィノール465(日信化学工業社製)を用いた。
上記の各成分を下記の表1の組成に従って混合した後、ADVANTEC社製テフロン(「テフロン」はデュポン社の登録商標)3μmメンブランフィルターで濾過し、100gのインク組成物M1~M25を調製した。
2-1. モノマー
モノマーは以下のものを用いた。
・TBA(大阪有機化学工業社製):t-ブチルアクリレート
・IBXA(大阪有機化学工業社製):イソボルニルアクリレート
・TPGDA(大阪有機化学工業社製):トリプロピレングリコールジアクリレート
添加剤として、以下の表面調整剤を使用した。
・BYK-307(BYK社製)
開始剤は以下のものを用いた。
・IRGACURE819(BASF社製):ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルホスフィンオキサイド
上記各成分を下記の表4の組成に従い混合し、混合物を80℃で1時間加熱した後に3μmメンブランフィルター(ADVANTEC社製「テフロン」「テフロン」はデュポン社の登録商標)で濾過し、プレコート用UV硬化インクを調製した。
3-1.基材
プレコート用UV硬化インク、インク組成物M1~M25を用いて、以下の基材に画像を形成した。
・OKトップコート(王子製紙社製)
・OKトップコートマットN(王子製紙社製)
・OKトリニティ(王子製紙社製)
・ミラーコート・プラチナ(王子製紙社製)
3-2-1. プレコート用UV硬化インクのインクジェット吐出および硬化
ピエゾ型インクジェットノズルを有するインクジェット記録装置を用いて、記録媒体への記録を行った。インク供給系は、元タンク、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドから成り、インク供給タンクからインクジェットヘッド部分までを断熱及び加温を行った。温度センサーは、インク供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近にそれぞれ設け、80℃±2℃に制御した。吐出条件は、液適量14pl、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHz、印字率100%とし、基材に対し5cm×5cmのベタ印字部分を形成した。着弾後はUV光を露光面照度1,200mW/cm2に集光し、記録媒体上にインク組成物が着弾した0.1秒後に照射が始まるよう露光系、主走査速度及び射出周波数を調整した。また、露光時間を可変とし、露光エネルギーを照射した。紫外線ランプには、LEDランプ(株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション製)を使用した。
プレコート用UV硬化インクが吐出、硬化された上に、水系インクであるインク組成物1~28をインクジェット吐出して、それぞれ、画像形成物1~28を作製した。温度制御は25℃±2℃で行い、吐出条件は、プレコート用UV硬化インクと同様に、液適量14pl、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHz、印字率100%となる条件で駆動した。乾燥は、120℃の熱風を吹き付けて行った。
以下の基準で、画像形成物1~画像形成物28を評価した。
得られた画像形成物1~28を、ルーペまたは目視で観察し、画像の光沢均一性を評価した。
◎:画像のムラ・スジやモアレがルーペで観察した際にも確認されず均一な画像が形成されている
○:画像のムラ・スジやモアレがルーペで観察した際、わずかに確認されるものの画像品質に大きな影響はない
△:画像のムラ・スジやモアレが目視で観察した際に、わずかに確認されるものの画像品質に大きな影響はない
×:画像のムラ・スジやモアレが目視で観察した際に、明確に存在し、画像品質への影響が大きい
日立ハイテクノロジーズ社製の分光光度計(U-4100)を用いて画像形成物1~画像形成物28の反射率を380nm~780nmの範囲で測定し、550nmにおける反射率をもとに、以下の基準で画像形成物1~画像形成物28の光輝性を評価した。
◎:反射率は45%以上である
○:反射率は35%以上45%未満である
△:反射率は25%以上35%未満である
×:反射率は25%未満である
4-3-1. Γ40の測定
表1のインク組成物M1における、水の添加量を40gに変更し界面活性剤の添加量を0.01、0.05、0.2と変更してインク組成物M1-40-0.01、M1-40-0.05、M1-40-0.2をそれぞれ調整した。次に表面張力計(協和界面科学株式会社製、商品名:CBVP-Z)を用いて、白金プレートを5gの水性インクの入った円柱ポリエチレン製容器(直径3.6cm×深さ1.2cm)に浸漬させ、20℃にてM1-40-0.01~M1-40-0.2の静的表面張力を測定し、表面張力γM1-40-0.01~γM1-40-0.2を得た。得られた値とGibbsの吸着式より気液界面における界面活性剤の吸着量(単位:mmol/m2)Γ40(M1)を算出した。
Γ40(M1)の算出において水の添加量を2gに変更したこと以外は同様にしてΓ2(M1)を算出した。さらに、インク組成物M2~M28においても同様にして、Γ2(M2)~Γ2(M28)を算出した。
4-3-1及び4-3-2で得られた吸着量の差分の絶対値を計算し、| Γ40(M1) - Γ2 (M1)|を算出した。| Γ40(M2) - Γ2 (M2)|~| Γ40(M28) - Γ2 (M28)|についても同様に計算を行った。
画像形成物1~28の作成条件及び評価結果を以下の表5に示す。
Claims (10)
- 水と、水溶性有機溶媒と、金属粒子と、前記金属粒子の表面に吸着する分散剤と、界面活性剤と、を含有する水系インクジェットインクであって、
前記界面活性剤は、フッ素含有基と、親水性基と、フッ素原子を有さない疎水性基と、を有するフッ素系界面活性剤であり、
前記水系インクジェットインクの全質量に対する非プロトン性極性溶媒の含有量は、40質量%以下であり、
前記水系インクジェットインクの水分量を、前記水系インクジェットインクの全質量に対して40質量%としたときの気液界面における前記界面活性剤の吸着量をΓ 40 とし、
前記水系インクジェットインクの水分量を、前記水系インクジェットインクの全質量に対して2質量%としたときの気液界面における前記界面活性剤の吸着量をΓ 2 としたとき、
以下の式(1)~式(3)を満たす、
0.3<Γ 40 <8 ・・・(1)
0.3<Γ 2 <8 ・・・(2)
|Γ 40 -Γ 2 |<3 ・・・(3)
水系インクジェットインク。 - 前記界面活性剤は、前記親水性基としてエチレンオキサイド基を有し、前記疎水性基としてプロピレンオキサイド基を有する、請求項1に記載の水系インクジェットインク。
- 前記分散剤は、親水性基と、疎水性基と、を有する高分子分散剤である、請求項1または2に記載の水系インクジェットインク。
- 前記界面活性剤が有する前記親水性基と前記分散剤が有する前記親水性基とは同一の官能基であり、
前記界面活性剤が有する前記疎水性基と前記分散剤が有する前記疎水性基とは同一の官能基である、
請求項3に記載の水系インクジェットインク。 - 前記水系インクジェットインクの全質量に対する非プロトン性極性溶媒の含有量は、30質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の水系インクジェットインク。
- 前記金属粒子は、金属ナノ粒子である、請求項1~5のいずれか1項に記載の水系インクジェットインク。
- 前記金属粒子は、銀ナノ粒子である、請求項1~6のいずれか1項に記載の水系インクジェットインク。
- プレコート用の活性光線硬化型インクジェットインクと、
請求項1~7のいずれか1項に記載の水系インクジェットインクと、
を含む、インクセット。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の水系インクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して基材上に着弾させる工程と、
前記着弾した水系インクジェットインクの液滴を乾燥させる工程と、
を有する、画像形成方法。 - 前記着弾させる工程の前に、
活性光線硬化型インクジェットインクの複数の液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して基材上に着弾させ、着弾した前記複数の液滴に活性光線を照射して、前記複数の液滴が硬化してなるプレコート層を形成する工程を有し、
前記水系インクジェットインクの液滴を着弾させる工程は、前記プレコート層の表面に前記水系インクジェットインクの液滴を着弾させる工程である、
請求項9に記載の画像形成方法。
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