JP7147171B2 - 回路基板、回路ユニット、インバータ装置、及び回路基板の検査方法 - Google Patents

回路基板、回路ユニット、インバータ装置、及び回路基板の検査方法 Download PDF

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本発明は、複数の接続端子を有したディスクリート部品を含む複数の回路部品が実装される回路基板、その回路基板を有した回路ユニット、インバータ装置、及び回路基板の検査方法に関する。
特開2011-169791号公報には、ディスクリート部品が実装された回路基板における当該ディスクリート部品の半田付けの状態を、X線を利用して検査する技術が開示されている。このX線検査方法では、回路基板に交差するようにX線を照射し、回路基板を透過したX線を検出して、回路基板のスルーホールにおける複数位置での水平断面画像を生成し、その水平断面画像に基づいて半田付けの状態を判定している。
ここで、ディスクリート部品に金属製のヒートシンクが取り付けられていたり、ディスクリート部品が先に筐体等の支持部材に固定された後に回路基板に半田付けされたりすると、ヒートシンクや支持部材がX線の透過経路に位置して、適切にX線が回路基板を透過しない場合がある。つまり、上記のようにX線を用いて生成した画像に基づいて半田付けの状態を判定しようとしても必要な判定精度を得られない可能性がある。このような判定精度に考慮して、或いは比較的コストが高いX線を用いた検査装置の利用を考慮して、目視検査を行うことも考えられる。しかし、スルーホールの位置が、検査対象のディスクリート部品とは別の回路部品の死角となって充分に目視検査ができない場合がある。一方、目視検査の利便性を重視して、基板上に多くの空きスペースを設けると、実装効率が低下してコストの上昇を招く可能性がある。
特開2011-169791公報
上記背景に鑑みて、複数の回路部品が実装される回路基板上で、複数の接続端子を有したディスクリート部品である対象部品の半田付けの状態を適切に検査することができる技術の提供が望まれる。
上記に鑑みた、複数の接続端子を有したディスクリート部品である対象部品を含む複数の回路部品が基板本体の基板面に実装される回路基板は、
前記基板面の一方側である第1面は、前記基板本体とは別の支持部材に支持されている前記対象部品に対向して配置され、
前記基板本体は、前記接続端子が貫通する端子接続孔を複数有し、前記対象部品から延びる複数の前記接続端子が前記端子接続孔に貫通した状態で、前記接続端子と半田付けされ、
前記第1面には前記回路部品が実装されない非実装領域が形成され、
前記非実装領域は、前記端子接続孔との間に他の前記回路部品が存在していない場所において、前記基板本体の端縁から前記基板本体の内側へ向かって直線状に延在する直線状領域を有する。
半田による接合部は、一般的にスルーホールとして形成されている端子接続孔を挟んで、基板本体の両面に形成される。第1面の側には、支持部材が存在するため、第1面の側において半田による接合部が適切に形成されているかどうかを、目視を含めた光学的な手法によって検査することは容易ではない。しかし、本構成によれば、端子接続孔との間に他の回路部品が存在していない場所において、直線状領域が形成されており、当該直線状領域を介して端子接続孔までの視野を確保することができる。この直線状領域は、基板本体の端縁から基板本体の内側へ向かって延在しているため、回路基板の基板面に沿った方向から適切に端子接続孔までの視野を確保することができる。このように、本構成によれば、複数の回路部品が実装される回路基板上で、複数の接続端子を有したディスクリート部品である対象部品の半田付けの状態を適切に検査することができる。
回路基板のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
インバータ装置の部分的な分解斜視図 インバータ装置の模式的回路ブロック図 インバータ装置の模式的分解断面図 制御基板の模式的配置図 制御基板の模式的部分拡大図 良好な接合状態の接合部の模式的断面図 不充分な接合状態の接合部の模式的断面図
以下、インバータ装置を例として、回路ユニット、回路基板、回路基板の検査方法の実施形態を説明する。図1は、回路ユニットとしてのインバータ装置40の部分的な分解斜視図であり、図2は、インバータ装置40の回路ブロック図であり、図3は、インバータ装置40の模式的分解断面図を示している。本実施形態では、図2に示すように、交流の回転電機80を駆動するインバータ装置40を例示する。インバータ装置40は、インバータ回路(スイッチング素子モジュール30)、制御回路(インバータ制御回路(INV-CTRL)21及びドライブ回路(DRV-CCT)22)を備えている。インバータ回路は、直流電源9と回転電機80との間に接続されて、直流と交流との間で電力を変換する。尚、インバータ装置40は、インバータ回路の直流側の電圧を平滑する直流リンクコンデンサ4(平滑コンデンサ)や、交流の電流を検出する電流センサ82を含んでいてもよい。
図1及び図3に示すように、インバータ装置40は、支持部材としての第1ケース50(ケース)と、第2ケース70と、対象部品としてのスイッチング素子モジュール30と、回路基板としての制御基板1と、を備えている。後述するように、インバータ回路は、複数のスイッチング素子3を有したスイッチング素子モジュール30として構成されている。また、制御基板1には、スイッチング素子モジュール30の各スイッチング素子3をスイッチング制御するインバータ制御回路21が少なくとも形成されている。本実施形態では、制御基板1には、インバータ制御回路21とドライブ回路22とが形成されている。
図1及び図3に示すように、第1ケース50は、第1底壁部51(底壁部)と、第1底壁部51から立ち上がる第1周壁部52(周壁部)とを有している。第1周壁部52の端縁には、第2ケース70と当接する第1当接部53が形成されている。また、図3に示すように、第2ケース70も、同様に第2底壁部71と、第2底壁部71から立ち上がる第2周壁部72とを有している。第2周壁部72の端縁には、第1ケース50と当接する第2当接部73が形成されている。第1当接部53と第2当接部73とが当接することで、第1ケース50の内側と第2ケース70の内側とが閉じた空間(ケース内空間)となり、当該ケース内空間に制御基板1やスイッチング素子モジュール30や、その他の不図示の部品が収容される。
第1ケース50は、スイッチング素子モジュール30を支持する支持部材として機能する。第1ケース50の第1底壁部51には、モジュール固定部56が立設されている。本実施形態では、スイッチング素子モジュール30は、固定用孔39が形成された固定端子38を備えている。スイッチング素子モジュール30の固定端子38が、モジュール固定部56に締結部材37によって固定されることにより、スイッチング素子モジュール30は、支持部材としての第1ケース50に支持固定される。本実施形態では、第1ケース50は、金属製であり、スイッチング素子モジュール30は、第1底壁部51に当接する。第1ケース50は、スイッチング素子モジュール30のヒートシンクとして機能する。尚、別途スイッチング素子モジュール30にヒートシンクが取り付けられる形態であってもよい。例えば、第1ケース50が非金属(樹脂など)であり、第1ケース50に金属製のヒートシンクとスイッチング素子モジュール30とが支持される形態であってもよい。
第1底壁部51には、制御基板1を固定するための基板固定部54も立設されている。第1底壁部51から基板固定部54の先端までの長さは、第1底壁部51からモジュール固定部56の先端までの長さよりも長い。本実施形態では、制御基板1は長方形状であり、その4つの角部に対応するように、基板固定部54も4つ設けられている。制御基板1の4つの角部には、それぞれ固定用孔19が形成されている。固定用孔19を貫通する締結部材17が基板固定部54に締結されることによって、制御基板1が第1ケース50に固定支持される。制御基板1は、制御基板1の基板面が第1底壁部51と平行状となる状態で第1ケース50に設置される。詳細は後述するが、制御基板1は、基板面に平行な方向視で第1周壁部52と重複しない位置に配置されている。
図1等に示すように、スイッチング素子モジュール30は、複数の接続端子33を有したディスクリート部品である。制御基板1には、複数の接続端子33に対応して、接続端子33が貫通する端子接続孔13が複数形成されている。第1ケース50にスイッチング素子モジュール30が固定された状態で、制御基板1は、基板面の一方側である第1面11が、スイッチング素子モジュール30に対向して配置される。この際、制御基板1は、スイッチング素子モジュール30から延びる複数の接続端子33が端子接続孔13を貫通するように第1ケース50に設置される。つまり、スイッチング素子モジュール30は、制御基板1の基板面が第1底壁部51と平行状となる状態で第1底壁部51と制御基板1との間に配置される。制御基板1は、接続端子33が端子接続孔13を貫通している状態で、締結部材17によって第1ケース50に固定される。この状態において、スイッチング素子モジュール30と制御基板1とは、共に機械的に第1ケース50に固定される。
図6に示すように、端子接続孔13は、制御基板1の基板本体10を貫通する貫通孔であり、貫通孔の内壁にはメッキ等により導電部が形成されている。さらに、基板本体10の基板面の一方側である第1面11及び他方側の第2面には、貫通孔の内壁の導電部と連続したパッドが形成されている。つまり、端子接続孔13は、第1面11、貫通孔、第2面12に連続して形成された導電層15を有するスルーホールとして形成されている。制御基板1は、スイッチング素子モジュール30から延びる複数の接続端子33が端子接続孔13に貫通した状態で、接続端子33と半田付けされる。つまり、上述したように、スイッチング素子モジュール30と制御基板1とが共に機械的に第1ケース50に固定された状態で、第2面12の側から接続端子33が端子接続孔13に半田付けされる。このため、半田付けの後にスイッチング素子モジュール30や制御基板1が第1ケース50に締結される場合に比べて、端子接続孔13に掛かる機械的負荷が軽減される。
制御基板1は、スイッチング素子モジュール30を含む複数の回路部品20が基板本体10の基板面に実装される回路基板である。図2の回路ブロック図に示すように、インバータ回路は、複数のスイッチング素子3を有して構成される。スイッチング素子3には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やSiC-MOSFET(Silicon Carbide - Metal Oxide Semiconductor FET)やSiC-SIT(SiC - Static Induction Transistor)、GaN-MOSFET(Gallium Nitride - MOSFET)などの高周波での動作が可能なパワー半導体素子を適用すると好適である。図2に示すように、本実施形態では、スイッチング素子3としてIGBTを例示している。
インバータ回路は、よく知られているように複数相(ここでは3相)のそれぞれに対応する数のアーム3Aを有するブリッジ回路により構成される。図2に示すように、インバータ回路の直流正極側と直流負極側との間に上段側スイッチング素子31と下段側スイッチング素子32とが直列に接続されて1つのアーム3Aが構成される。また、各スイッチング素子3には、負極から正極へ向かう方向(下段側から上段側へ向かう方向)を順方向として、並列にフリーホイールダイオード35が備えられている。本実施形態では、フリーホイールダイオード35も含めて、3相分のアーム3Aが1つのスイッチング素子モジュール30として構成されている形態を例示している。
各スイッチング素子3をスイッチング制御するインバータ制御回路21は、マイクロコンピュータ等のプロセッサを中核部材として構築されている。例えば、インバータ制御回路21は、回転電機80の目標トルクに基づいて、ベクトル制御法を用いた電流フィードバック制御を行って、インバータ回路を介して回転電機80を制御する。回転電機80を流れる実電流は電流センサ82により検出され、回転電機80のロータの各時点での磁極位置は、例えばレゾルバなどの回転センサ83により検出される。インバータ制御回路21は、電流センサ82及び回転センサ83の検出結果を用いて、電流フィードバック制御を実行する。
図2に示すように、各スイッチング素子3の制御端子(IGBTやFETの場合はゲート端子)は、ドライブ回路22を介してインバータ制御回路21に接続されており、それぞれ個別にスイッチング制御される。回転電機80を駆動するための回路(高圧系回路)と、マイクロコンピュータなどを中核とするインバータ制御回路21などの回路(低圧系回路)とは、動作電圧(回路の電源電圧)が大きく異なる場合がある。このような場合には、各スイッチング素子3に対する駆動信号(スイッチング制御信号)の駆動能力(例えば電圧振幅や出力電流など、後段の回路を動作させる能力)をそれぞれ高めて中継するドライブ回路22が備えられる。ドライブ回路22は、例えばフォトカプラやトランスなどの絶縁素子やドライバICを利用して構成される。
また、制御基板1には、必要に応じて、互いに基準電位が異なる回路が配置される回路領域との間に絶縁領域RI(図5参照)が形成されている。基準電位が異なる回路とは、例えば、上述した高圧系回路と低圧系回路とであり、高圧系回路と低圧系回路との間に絶縁領域RIが形成される。また、高圧系回路の中でも、例えば3相のアーム3Aの上段側スイッチング素子31同士は、互いに基準電位が異なる回路である。従って、3相各相の上段側スイッチング素子31を含む回路の間にも絶縁領域RIが形成される場合がある。また、上段側スイッチング素子31を含む回路と、下段側スイッチング素子32を含む回路との間に絶縁領域RIが形成される場合もある。
ところで、上述したように、接続端子33は、第2面12の側から端子接続孔13に半田付けされる(図3参照)。つまり、半田6は、第2面12の導電層15(ランド)、貫通孔の導電層15(内壁)、第1面の導電層15(ランド)の順に半田が浸透する。図6は、良好に半田6が浸透し、良好な接合状態の接合部7が形成された形態を例示している。一方、図7は、半田6が充分に浸透せず、半田6の量が不足して、不充分な接合状態の接合部7が形成された形態を例示している。図7のような接合状態であっても半田付けの直後は、電気的な接続を満足することがある。このため、電気的な検査では、不充分な接合状態を適切に見つけることができない場合がある。
一方、目視検査や光学的画像認識などの検査を行う場合には、主に第2面12の側からの検査となる。図6と図7との比較により明らかなように、第1面11の側への半田6の浸透が不充分であっても、第2面12の側には良好な状態の接合部7が形成される可能性が高い。このため、単純に第2面12の側から目視検査や光学的画像認識を行っても不充分な接合状態であることを見落とす可能性がある。
ここで、例えば、X線を用いると、第1底壁部51の側を向いた第1面11における半田付けの状態を検査することができる。しかし、上述したように第1ケース50が金属製の場合には、X線が充分に透過せず、第1面11の側の半田付けの状態を精度良く検査することが困難である。
そこで、本実施形態では、制御基板1における回路部品20の模式的配置図である図4に示すように、第1面11の回路部品20が実装されない非実装領域に、直線状領域RLが設けられている。つまり、非実装領域は、端子接続孔13との間に、スイッチング素子モジュール30とは別の回路部品20が存在していない場所において、基板本体10の端縁10Eから基板本体10の内側へ向かって直線状に延在する直線状領域RLを有する。直線状領域RLは、図4に例示するように、端子接続孔13に沿って形成されていると好適である。
本実施形態では、直線状領域RLは、一定幅で直線的に延びる帯状に形成されている。尚、直線状領域RLを含む非実装領域の全体の形状は特に限定されない。言い換えると、制御基板1に直交する方向視での非実装領域の平面形状は、直線状或いは帯状に限定されるものではなく、当該直線状或いは帯状の領域(直線状領域RL)が確保されている限り、任意の形状であってよい。
図3に示すように、第1面11の側には、支持部材としての第1ケース50やスイッチング素子モジュール30自身が存在するため、第1面11の側において半田6による接合部7が適切に形成されているかどうかを、目視を含めた光学的な手法によって検査することが容易ではない。しかし、直線状領域RLを設けることで、直線状領域RLを介して端子接続孔13までの視野を確保することができる。直線状領域RLは、基板本体10の端縁10Eから延在しているため、基板面に沿った方向から適切に端子接続孔13までの視野を確保することができる。
このように直線状領域RLを設定すると、基板面における空きスペースが増大して、実装効率を低下させる可能性がある。しかし、上述したように、制御基板1には、基準電圧が異なる複数の回路が形成される場合がある。そして、基準電圧が異なる回路が形成されるそれぞれの実装領域の間には、制御基板1の模式的部分拡大図である図8に示すように、絶縁領域RIが形成される。例えば、スイッチング素子モジュール30が実装される実装領域に隣接して、少なくともその実装領域と絶縁された絶縁領域RIが形成される。直線状領域RLは、そのような絶縁領域RIを含む領域に形成されていると好適である。直線状領域RLが絶縁領域RIを含むことで、制御基板1における空きスペースの増加を抑制して、直線状領域RLを適切に設定することができる。
また、上述したように、本実施形態では、制御基板1が、基板面に平行な方向視で第1周壁部52と重複しない位置に配置されている。このため、第1面11に沿って、直線状領域RLを介して適切に接続端子33と端子接続孔13との半田付けの状態を検査することができる。
尚、検査は、目視に限らず、内視鏡のようなスコープカメラや、光ファイバーを用いてカメラに撮影対象からの光を伝達する検査装置など、撮影装置を利用して行ってもよい。例えば、基板本体10の端縁10Eから直線状領域RLに沿って、そのような撮影装置2を挿入して、制御基板1の第1面11における基板本体10(端子接続孔13)と接続端子33との半田付けの状態を検査することも好適である。
直線状領域RLは、基板本体10の端縁10Eから基板本体10の内側へ向かって直線状に延在するので、例えば線状の撮影装置2が通る経路として好適である。撮影装置2より、接続端子33及び端子接続孔13の近傍から半田付けの状態を確認することができるので、高い精度で半田付けの状態を検査することができる。
〔その他の実施形態〕
以下、その他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記においては、3相のアーム3Aの全てが1つのスイッチング素子モジュール30として構成されている形態を例示した。しかし、同様のインバータ回路の構成において、1相のアーム3Aで1つのスイッチング素子モジュール30を構成し、制御基板1に3つのスイッチング素子モジュール30(対象部品)が実装される形態であってもよい。あるいは、1つのスイッチング素子3とそれに対応するフリーホイールダイオード35とにより、1つのスイッチング素子モジュール30が形成される形態であってもよい。つまり、対象部品は複数個存在してもよい。
(2)上記においては、支持部材が第1周壁部52を有する第1ケース50である形態を例示したが、支持部材は第1周壁部52を持たない台座状の部材であってもよい。
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した回路基板(1)、回路ユニット(40)、インバータ装置(40)、回路基板の検査方法の概要について簡単に説明する。
1つの態様として、複数の接続端子(33)を有したディスクリート部品である対象部品(30)を含む複数の回路部品(20)が基板本体(10)の基板面(11,12)に実装される回路基板(1)は、
前記基板面(11,12)の一方側である第1面(11)は、前記基板本体(10)とは別の支持部材(50)に支持されている前記対象部品(30)に対向して配置され、
前記基板本体(10)は、前記接続端子(33)が貫通する端子接続孔(13)を複数有し、前記対象部品(30)から延びる複数の前記接続端子(33)が前記端子接続孔(13)に貫通した状態で、前記接続端子(33)と半田付けされ、
前記第1面(11)には前記回路部品(20)が実装されない非実装領域が形成され、
前記非実装領域は、前記端子接続孔(13)との間に他の前記回路部品(20)が存在していない場所において、前記基板本体(10)の端縁(10E)から前記基板本体(10)の内側へ向かって直線状に延在する直線状領域(RL)を有する。
半田による接合部(7)は、一般的にスルーホールとして形成されている端子接続孔(13)を挟んで、基板本体(10)の両面(11,12)に形成される。第1面(11)の側には、支持部材(50)が存在するため、第1面(11)の側において半田による接合部(7)が適切に形成されているかどうかを、目視を含めた光学的な手法によって検査することは容易ではない。しかし、本構成によれば、端子接続孔(13)との間に他の回路部品(20)が存在していない場所において、直線状領域(RL)が形成されており、当該直線状領域(RL)を介して端子接続孔(13)までの視野を確保することができる。この直線状領域(RL)は、基板本体(10)の端縁(10E)から基板本体(10)の内側へ向かって延在しているため、回路基板(1)の基板面(11,12)に沿った方向から適切に端子接続孔(13)までの視野を確保することができる。尚、直線状領域(RL)における延在方向に直交する横方向の幅を小さくすれば、基板面に多くの空きスペースを必要とすることもない。このように、本構成によれば、複数の回路部品(20)が実装される回路基板(1)上で、複数の接続端子(33)を有したディスクリート部品である対象部品(30)の半田付けの状態を適切に検査することができる。
ここで、前記対象部品(30)が実装される実装領域に隣接して、少なくとも前記実装領域と絶縁された絶縁領域(RI)が形成され、前記直線状領域(RL)は、前記絶縁領域(RI)を含む領域に形成されていると好適である。
絶縁領域(RI)は、絶縁性を確保するために、一般的に実施部品(20)が実装されない領域である。直線状領域(RL)が絶縁領域(RI)を含むことで、回路基板(1)上の空きスペースの増加を抑制して、直線状領域(RL)を適切に設定することができる。
上述した回路基板(1)と、前記対象部品(30)を含む複数の前記回路部品(20)と、前記支持部材(50)とを有して回路ユニット(40)が構成されると好適である。
本構成によれば、回路ユニット(40)として構成された状態でも適切に半田付けの状態を検査することができる。
また、回路ユニット(40)は、前記支持部材(50)が、底壁部(51)と、前記底壁部(51)から立ち上がる周壁部(52)とを有するケース(50)であり、前記対象部品(30)が、前記回路基板(1)の前記基板面(11,12)が前記底壁部(51)と平行状となる状態で前記底壁部(51)と前記回路基板(1)との間に配置され、前記回路基板(1)が、前記基板面(11,12)に平行な方向視で前記周壁部(52)と重複しない位置に配置されていると好適である。
この構成によれば、支持部材(50)としてのケース(50)に回路基板(1)が配置された状態で、第1面(11)は、基板面(11,12)に平行な方向視で、ケース(50)の周壁部(52)と重複していない。従って、回路基板(1)がケース(50)に設置された状態であっても、直線状領域(RL)を介して第1面(11)の端子接続孔(13)における対象部品(30)の半田付けの状態を適切に検査することができる。
また、上記回路ユニット(40)を備え、直流と交流との間で電力を変換するインバータ装置(40)は、前記対象部品(30)が、インバータ回路を構成する複数のスイッチング素子(3)を有したスイッチング素子モジュール(30)であり、前記回路基板(1)が、前記スイッチング素子モジュール(30)をスイッチング制御する制御回路(21)が少なくとも形成された制御基板であると好適である。
インバータ装置(40)におけるスイッチング素子モジュール(30)は、多くの場合、発熱量が大きく、放熱のためにヒートシンクを備える。また、インバータ装置(40)を小型化するために、制御基板(1)やスイッチング素子モジュール(30)を収容するケース(50)にヒートシンクの機能を持たせる場合も多い。ヒートシンクは、熱伝導率のよい金属を用いて構成されることが多く、回路基板(1)の検査にX線を利用するような場合には、ヒートシンクがX線の透過を妨げる。本構成によれば、X線の透過を妨げる可能性が高い部品が用いられることが多いインバータ装置(40)においても、適切に対象部品(30)であるスイッチング素子モジュール(30)の半田付けの状態を検査することができる。
上述した回路基板(1)において対象部品(50)の半田付けの状態を検査する回路基板の検査方法は、1つの態様として、前記基板本体(10)の端縁(10E)から前記直線状領域(RL)に沿って撮影装置(2)を挿入して、前記回路基板(1)の前記第1面(11)における前記基板本体(10)と前記接続端子(33)との半田付けの状態を検査するものであると好適である。
直線状領域(RL)は、基板本体(10)の端縁(10E)から基板本体(10)の内側へ向かって直線状に延在するので、例えば線状の撮影装置(2)が通る経路とすることができる。撮影装置(2)より、接続端子(33)及び端子接続孔(13)の近傍から半田付けの状態を確認することができるので、高い精度で半田付けの状態を検査することができる。
1 制御基板(回路基板)
2 撮像装置
6 半田
1 基板本体
10E 基板の端縁
11 第1面
13 端子接続孔
20 回路部品
21 インバータ制御回路(制御回路)
30 スイッチング素子モジュール(対象部品)
33 接続端子
39 固定孔
40 インバータ装置(回路ユニット)
50 第1ケース(支持部材)
51 底壁部
52 側壁部
RI 絶縁領域
RL 直線状領域

Claims (6)

  1. 複数の接続端子を有したディスクリート部品である対象部品を含む複数の回路部品が基板本体の基板面に実装される回路基板であって、
    前記基板面の一方側である第1面は、前記基板本体とは別の支持部材に支持されている前記対象部品に対向して配置され、
    前記基板本体は、前記接続端子が貫通する端子接続孔を複数有し、前記対象部品から延びる複数の前記接続端子が前記端子接続孔に貫通した状態で、前記接続端子と半田付けされ、
    前記端子接続孔は、直線状に複数列に並んで配置され、
    前記第1面には前記回路部品が実装されない非実装領域がそれぞれの列の前記端子接続孔に沿って複数形成され、
    それぞれの前記非実装領域は、前記端子接続孔との間に他の前記回路部品が存在していない場所において、前記基板本体の端縁から前記基板本体の内側へ向かって直線状に延在する直線状領域を有する、回路基板。
  2. 前記対象部品が実装される実装領域に隣接して、少なくとも前記実装領域と絶縁された絶縁領域が形成され、
    前記直線状領域は、前記絶縁領域を含む領域に形成されている、請求項1に記載の回路基板。
  3. 請求項1又は2に記載の回路基板と、前記対象部品を含む複数の前記回路部品と、前記支持部材とを有する、回路ユニット。
  4. 前記支持部材は、底壁部と、前記底壁部から立ち上がる周壁部とを有するケースであり、
    前記対象部品は、前記回路基板の前記基板面が前記底壁部と平行状となる状態で前記底壁部と前記回路基板との間に配置され、
    前記回路基板は、前記基板面に平行な方向視で前記周壁部と重複しない位置に配置されている、請求項3に記載の回路ユニット。
  5. 請求項3又は4に記載の回路ユニットを備え、直流と交流との間で電力を変換するインバータ装置であって、
    前記対象部品は、インバータ回路を構成する複数のスイッチング素子を有したスイッチング素子モジュールであり、
    前記回路基板は、前記スイッチング素子モジュールをスイッチング制御する制御回路が少なくとも形成された制御基板である、インバータ装置。
  6. 請求項1又は2に記載の回路基板の検査方法であって、
    前記基板本体の端縁から前記直線状領域に沿って撮影装置を挿入して、前記回路基板の前記第1面における前記基板本体と前記接続端子との半田付けの状態を検査する回路基板の検査方法。
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