JP7145139B2 - 銅又は銅合金の連続鋳造方法及び連続鋳造装置 - Google Patents

銅又は銅合金の連続鋳造方法及び連続鋳造装置 Download PDF

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Description

本発明は銅又は銅合金の連続鋳造方法及び連続鋳造装置に関する。
鋳型を連続鋳造する際に溶湯を一旦タンディッシュに貯留してから鋳型へ注入することが行われているが、特許文献1には連続鋳造中のタンディッシュ内の湯面レベルを目標レベルに維持するために、タンディッシュ内の湯面レベルをレベル計で検出し、タンディッシュに対する溶湯供給ノズルの開閉に湯面レベルをフィードバックすることが開示されている。また、特許文献2には連続鋳造中にタンディッシュから鋳型へ注入される溶湯の流れを安定させるために、タンディッシュの注出口に分流器を設置することが開示されている。
特開平4-361859号公報 特開2013-193111号公報
しかしながら、高純度の銅又は銅合金の連続鋳造を行う場合には、板状となった多数の電気銅を順次に搬送して溶解炉へ投入する工程を要するので、例えば電気銅が溶解炉へ投入される直前のタイミングでは溶解炉内の湯面が一時的に低下する一方、直後のタイミングでは溶解炉内の湯面が一時的に上昇するので、仮に特許文献1又は2の技術を利用したとしても、タンディッシュの湯面が急激に低下又は上昇してしまう場合がある。これに起因して、鋳型へ注入される溶湯の流量が不安定となると鋳造金属(銅)の品質が低下するという問題がある。
そこで、本発明は上記の課題に鑑み、高品質な銅又は銅合金の製品鋳片を製造することのできる銅又は銅合金の連続鋳造方法及び連続鋳造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の本発明は、電気銅を溶解炉で加熱溶融した溶湯をタンディッシュに貯留し、前記タンディッシュを介して前記溶湯を鋳型へ注入することにより連続的に鋳造を行う銅又は銅合金の連続鋳造方法において、前記タンディッシュの湯面レベルを湯面レベル計で検出し、前記湯面レベル計による検出結果に応じて前記溶解炉へ投入する前記電気銅の投入量を調整することにより、前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化することを特徴とする銅又は銅合金の連続鋳造方法を提供する。
上記課題を解決するため請求項2に記載の本発明は、前記湯面レベル計による検出結果に応じて前記溶解炉へ投入する前記電気銅の投入量を調整すると共に、前記タンディッシュ内の溶湯が予め設定された所定量に対して不足又は過剰となる場合には、前記溶解炉から前記タンディッシュへ投入する前記溶湯の投入量を調整することで前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化することを特徴とする請求項1に記載の銅又は銅合金の連続鋳造方法を提供する。
上記課題を解決するため請求項3に記載の本発明は、前記電気銅は乾燥炉内で予熱されながら搬送されて前記溶解炉に投入されると共に、前記電気銅の投入量の調整は搬送速度を調整することによって行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の銅又は銅合金の連続鋳造方法を提供する。
上記課題を解決するため請求項4に記載の本発明は、前記溶解炉から前記タンディッシュへ投入する前記溶湯の投入量の調整は前記溶解炉の傾転角度を調整することによって行われることを特徴とする請求項2又は3に記載の銅又は銅合金の連続鋳造方法を提供する。
上記課題を解決するため請求項5に記載の本発明は、電気銅を予熱する乾燥炉を備えた搬送装置と、前記搬送装置によって予熱搬送された前記電気銅を加熱溶融する溶解炉と、
前記溶解炉で加熱溶融された溶湯を貯留するタンディッシュと、前記タンディッシュを介して注入される前記溶湯を連続的に鋳造する鋳型と、前記タンディッシュに貯留された前記溶湯の湯面レベルを検知する湯面レベル計と、前記湯面レベル計による検出結果に応じて、前記電気銅を搬送する前記搬送装置の搬送速度を調整して前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化する制御部とを備えることを特徴とする銅又は銅合金の連続鋳造装置を提供する。
上記課題を解決するため請求項6に記載の本発明は、前記溶解炉から前記タンディッシュへ前記溶湯を供給するための供給管であって、途中に屈曲部が設けられた供給管を備え、前記溶解炉は、前記供給管の前記屈曲部が当該溶解炉の湯面レベルよりも上方に位置するように傾転可能とされていることを特徴とする請求項5に記載の銅又は銅合金の連続鋳造装置を提供する。
上記課題を解決するため請求項7に記載の本発明は、前記制御部は、前記湯面レベル計による検出結果に応じて前記電気銅を搬送する前記搬送装置の搬送速度を調整すると共に、前記タンディッシュ内の溶湯が不足する又は過剰となる場合には、前記タンディッシュへ溶湯を投入する前記溶解炉の傾転角度を調整することで前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化することを特徴とする請求項5又は6に記載の銅又は銅合金の連続鋳造装置を提供する。
本発明によれば、連続鋳造中に、溶解炉に対する電気銅の投入量を調整するので、電気銅が板状であるが故に不安定になりがちだった溶湯の生成量を、直接的に調整できる。しかも、この溶湯生成量の調整(ここでは電気銅投入量の調整)は、鋳型の直上に位置するタンディッシュの湯面レベルに応じて行われるので、鋳型へ注入される溶湯の流量安定化を確実に図ることが可能である。したがって、本発明によれば高品質な銅又は銅合金の製品鋳片を製造することが可能という効果がある。
本発明に係る銅又は銅合金の連続鋳造方法に用いられる連続鋳造装置の一実施形態を示す概略図である。 連続鋳造装置において溶湯の流量制御に係る制御系を説明するブロック図である。 タンディッシュにおける湯面レベル計の配置先を説明する断面図である。 本発明に係る銅又は銅合金の連続鋳造方法の一実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る銅又は銅合金の連続鋳造方法及び連続鋳造装置について図面を参照しつつ好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。
初めに、連続鋳造装置の好ましい一実施形態の構成について説明する。図1は、本発明に係る銅又は銅合金の連続鋳造方法に用いられる連続鋳造装置の一実施形態を示す概略図である。
図示されるとおり、連続鋳造装置1は、概略として、コンベア11Bによって運ばれた電気銅100を重量計11Aへ運搬するロボットアーム11と、電気銅100の重量計測を行う重量計11Aと、重量計測後の電気銅100を予熱する乾燥炉12Bを備えた搬送装置12と、搬送装置12によって予熱搬送された電気銅100を加熱溶融する溶解炉13と、溶解炉13で加熱溶融された溶湯200を貯留するタンディッシュ14と、溶解炉13からタンディッシュ14溶湯を供給するための供給管13Fと、タンディッシュ14を介して注入される溶湯200を連続的に鋳造する鋳型15と、タンディッシュ14に貯留された溶湯200の湯面レベルを検知する湯面レベル計14Aと、各部を制御する制御部10(図1では不図示)とを備える。
この連続鋳造装置1において、コンベア11Bから重量計11Aへと移送された電気銅100は、重量計11Aによって重量計測が行われた後、乾燥炉12B内で予熱されながら搬送機構12Aによって略水平な姿勢を維持しつつ搬送された後、溶解炉13の側壁に設けられた投入口13Cから溶解炉13の内部へ投入される。なお、搬送装置12の溶解炉13側には緩やかなスロープ状の搬送路12Cが設けられているので、電気銅100が溶解炉13に投入される際に溶解炉13の湯面が大きく波立つことはない。そして、溶解炉13に投入された電気銅100は溶解炉13内で加熱溶融されることにより溶湯200となる。その溶湯200は、投入口13Cとは反対側の溶解炉13の側壁に設けられた供給口13Eから、供給管13Fの屈曲部13Bを下方側に位置させることにより溶湯200が上方に向って流れるようにした状態でタンディッシュ14に傾注され、タンディッシュ14に貯留される。タンディッシュ14に貯留された溶湯200は、タンディッシュ14の底部に設けられた複数の出湯口14D,14D,14D(後述する図3参照)を介して下方の鋳型15へ注入される。なお、図3では出湯口14Dの数は3となっているが、これに限定されるものではなく、1としてもよいし、4以上としてもよい。
ここで、溶解炉13の投入口13C側及び供給管13Fの出口側にはそれぞれ回転継手が配置されており、投入口13Cの中心から供給管13Fの出口側の開口中心を通る軸AXを中心として溶解炉13が傾転可能になっている。この溶解炉13の軸AXの回りの傾転角度θは、溶解炉13に備えられたモータ等の傾転機構13Aによって適宜に調整される。この傾転機構13Aが溶解炉13の傾転角度θを調整すると、軸AXから偏芯した位置にある屈曲部13Bの高さ位置が変化するので、溶解炉13内の湯面レベルが仮に不変であったとしても、供給管13Fから流出する溶湯200の流量が変化し、タンディッシュ14に対する溶湯200の注入量が調整される。具体的には、溶解炉13の傾転角度θと溶解炉13が貯留している溶湯200の量との関係で、溶解炉13内の湯面レベルが屈曲部13Bの高さを超えている場合には、溶解炉13内の溶湯200が供給管13Fを介してタンディッシュ14へ注入されるが、溶解炉13内の湯面レベルが屈曲部13Bの高さを下回る場合には、溶解炉13内の溶湯200は供給管13F内を流れることはない(又は供給管13F内を流れる溶湯200の流量は低く抑えられる。)。
以上の連続鋳造装置1では、溶解炉13に対する電気銅100の投入量の調整は、基本的には搬送機構12Aによる電気銅100の搬送速度を調整することによって行われるが、傾転機構13Aが溶解炉13の傾転角度θを調整することによっても行うことができる。
次に、連続鋳造装置1の制御系について説明する。図2は、連続鋳造装置において溶湯の流量制御に係る制御系を説明するブロック図である。
図2に示されるとおり、連続鋳造装置1の制御部10は、重量計11A、搬送装置12の搬送機構12A、溶解炉13の傾転機構13A、タンディッシュ14の湯面レベル計14A、及び操作部10Aの各々と無線又は有線で接続されている。このうち重量計11Aは、重量計11Aに載置された電気銅100の重量を示す信号を検出結果として制御部10へ出力し、湯面レベル計14Aは、タンディッシュ14に貯留された溶湯200の湯面レベルを示す信号を検出結果として制御部10へ出力する。そして、制御部10は、重量計11Aによる検出結果及び湯面レベル計14Aによる検出結果に応じて、(A)搬送装置12の搬送速度、(B)溶解炉13の傾転角度、の少なくとも1つを調整して鋳型15へ注入する溶湯200の注入量を安定化する。なお、操作部10Aは、例えば、キーボードなどの入力装置によって構成されるものである。以下、制御部10によるパラメータ(A)、(B)の調整例を幾つか説明する。
(A)搬送速度
制御部10は、重量計11Aによる検出結果及び湯面レベル計14Aによる検出結果に応じて、搬送装置12の搬送速度を調整する。例えば、制御部10は、重量計11Aが検出した重量が大きいときほど、また湯面レベル計14Aが検出した湯面レベルが高いときほど、搬送機構12Aのモータ回転速度を抑えて搬送速度を抑える。その反対に、制御部10は、重量計11Aが検出した重量が小さいときほど、また湯面レベル計14Aが検出した湯面レベルが低いときほど、搬送機構12Aのモータ回転速度を向上させて搬送速度を高める。例えば、制御部10は、湯面レベル計14Aの検出結果を参照し、湯面レベル計14Aが検出した湯面レベルが予め設定した所定範囲(理想範囲、許容範囲などである。以下、許容範囲とする。)の下限値を下回っていた場合には、搬送速度が大きくなるように搬送機構12Aの設定を変更する。その反対に、湯面レベル計14Aが検出した湯面レベルが予め設定した許容範囲の上限値を超えていた場合には、搬送速度が小さくなるように搬送機構12Aの設定を変更する。
(B)傾転角度
制御部10は、搬送速度(A)の調整を行っても、依然としてタンディッシュ14内の溶湯200が不足する場合(又は過剰となる場合)には、タンディッシュ14へ溶湯200を投入する溶解炉13の傾転角度θを調整することにより、溶解炉13からタンディッシュ14へ投入する溶湯200の投入量を調整することによって鋳型15へ注入する溶湯200の注入量を安定化する。例えば、制御部10は、搬送速度が可変範囲の上限に達しても依然としてタンディッシュ14内の湯面レベルが予め設定した許容範囲の下限を下回っているような場合には、溶湯200の傾注量が大きくなるように傾転機構13Aの設定を変更する。その反対に、搬送速度が可変範囲の下限に達しても依然としてタンディッシュ14内の湯面レベルが予め設定した許容範囲の上限を超えているような場合には、溶湯200の傾注量が小さくなるように傾転機構13Aの設定を変更する。
次に、タンディッシュ14の湯面レベル計について説明する。図3は、タンディッシュにおける湯面レベル計の配置先を説明する断面図である。図示されるとおり、タンディッシュ14は、ケーシング14Eの内側に耐火物14B、14Cを層状に積層して形成される。このタンディッシュ14の底部には複数(本実施形態では3つ)の出湯口14D,14D,14Dがそれぞれ設けられている。そして、タンディッシュ14の底部の上方には、湯面レベル計14Aが設置されており、湯面レベル計14Aの先端(検出ヘッドの先端)は、タンディッシュ14の底部側に向けられている。湯面レベル計14Aの先端(検出ヘッドの先端)の水平方向における位置は、複数の出湯口14D,14D,14Dに正対する位置から外れている。また、湯面レベル計14Aの先端(検出ヘッドの先端)の鉛直方向の高さは、湯面レベル計14Aの検出範囲L4がタンディッシュ14の底部直上から十分な高さ(例えば200mm)までとなるように、設定されている。この検出範囲L4は、連続鋳造中における湯面レベルの許容範囲L5を完全にカバーしている。なお、湯面レベル計14Aは、例えば概略円柱状の検出部と、不図示の増幅器と、不図示の耐熱性ケーブルと、不図示のアームとを備えており、概略円柱状の検出部は、当該アームを介してタンディッシュ14の内部の適当な位置へ配置され、増幅器は、タンディッシュ14の外部の適当な位置へ配置され、当該ケーブルを介して検出部に接続される。
以上の湯面レベル計14Aとしては、例えば渦流式溶鋼レベル計を使用することができる。渦流式溶鋼レベル計は、例えばニレコ社製ECLM1000シリーズなどである。このような湯面レベル計14Aは、一般に鋳型内の湯面レベルを検出する際に用いられるものであるので、十分な耐熱性を有している。
次に、本発明に係る銅又は銅合金の連続鋳造方法を説明する。この連続鋳造方法には上述した連続鋳造装置が用いられる。図4は、本発明に係る銅又は銅合金の連続鋳造方法の一実施形態を示すフローチャートである。なお、ここでは制御部10が自動モードに設定されていた場合のフローについて説明する。
連続鋳造の開始直後は、連続鋳造装置は標準的なモードで動作する。標準的なモードは次のとおりである。すなわち、ロボットアーム11は、コンベア11Bで運ばれてくる電気銅100を重量計11Aへ載置する動作を繰り返し、重量計11Aは、少なくとも電気銅100が重量計11Aに載置される度に重量計測を行い、その検出結果を制御部10へ出力する。また、搬送機構12Aは、重量計測後の電気銅100を標準速度で搬送して溶解炉13へ順次に投入し、傾転機構13Aは、溶解炉13の傾転角度θを標準角度に設定する。また、湯面レベル計14Aは、所定頻度でタンディッシュ14の湯面レベル計測を行い、その検出結果を制御部10へ出力する。
その後、制御部10は、重量計11Aの検出結果を参照し、その検出結果に応じて搬送装置12の搬送速度を変更する(S11,S12)。例えば、制御部10は、電気銅100の重量が変化した場合(S11Y)には、その変化量に応じて搬送速度を調整する(S12)。
次に、制御部10は、湯面レベル計14Aの検出結果を参照し、その検出結果に応じて搬送装置12の搬送速度を変更する(S13,S14)。例えば、制御部10は、湯面レベルが許容範囲L5を超過した又は下回った場合(S13Y)には、超過した又は下回った量に応じて搬送速度を調整する(S14)。但し、自動モードにおける搬送速度の可変範囲は予め決められた自動モード用の可変範囲に制限されるものとする。このため、タンディッシュ14の湯面レベルが急激に上昇した場合には、搬送速度が可変範囲の下限に達する可能性があり、タンディッシュ14の湯面レベルが急激に下降した場合には、搬送速度が可変範囲の上限に達する可能性がある。
搬送速度の調整後、制御部10は、搬送速度が可変範囲の上限又は下限に達したか否かを判別し(S15)、達した場合(S15Y)には傾転機構13Aによって溶解炉13の傾転角度θを調整する(S16)。例えば、搬送速度が可変範囲の上限に達した場合、制御部10は、傾注量が大きくなるように傾転機構13Aによって溶解炉13の傾転角度θを調整し、搬送速度が可変範囲の下限に達した場合、制御部10は、傾注量が小さくなるように傾転機構13Aによって溶解炉13の傾転角度θを調整する。但し、自動モードにおける傾転角度θの可変範囲は、予め決められた自動モード用の可変範囲に制限されるものとする。
次に、制御部10は、操作部10Aをオペレータが操作して制御部10を手動モードに切り替えたか否かを判定し(S17)、手動モードに切り替えた場合(S17Y)には自動モードのフローを終了し、そうでない場合には(S17N)、当初のステップ(S11)に移行する。
なお、手動モードは、オペレータからの指示に応じて制御部10が搬送速度及び傾転角度の少なくとも1つのパラメータを調節できるモードのことである。この手動モードは、自動モードでは対応しきれない場合に有効である。例えば、オペレータは、上記の自動モードでは湯面レベルが許容範囲L5に収まらないような場合に、安全性に留意しつつ自己の判断で操作部10Aを操作して、電気銅100の搬送速度、溶解炉13の傾転角度の少なくとも1つを、自動モード用の可変範囲を超えて調節することができる。
また、自動モードでは、タンディッシュ14の湯面レベルに応じて電気銅投入量(搬送速度)を調整する頻度及び調整量タンディッシュ14の湯面レベルに応じて傾転角度を調整する頻度及び調整量は、それぞれ連続鋳造の安全性等に応じて適当に設定されるものとする。
以上説明したように、本実施形態によれば、連続鋳造中に、溶解炉13に対する電気銅100の投入量を調整するので、電気銅100が板状であるが故に不安定になりがちだった溶湯200の生成量を、直接的に調整できる。しかも、この溶湯200の生成量の調整(ここでは電気銅100の投入量の調整)は、鋳型15の直上に位置するタンディッシュ14の湯面レベルに応じて行われるので、鋳型15へ注入される溶湯200の流量安定化を確実に図ることが可能である。したがって、本実施形態によれば、高品質な銅又は銅合金の製品鋳片を製造することが可能という効果がある。
本発明は各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
1 連続鋳造装置
10 制御部
10A 操作部
11 ロボットアーム
11A 重量計
11B コンベア
12 搬送装置
12A 搬送機構
12B 乾燥炉
12C 搬送路
13 溶解炉
13A 傾転機構
13B 屈曲部
13C 投入口
13E 供給口
13F 供給管
14 タンディッシュ
14A 湯面レベル計
14B 耐火物
14C 耐火物
14D 出湯口
14E ケーシング
15 鋳型
100 電気銅
200 溶湯
L1 深い部分の深さ
L2 浅い部分の深さ
L4 検出範囲
L5 許容範囲

Claims (7)

  1. 電気銅を溶解炉で加熱溶融した溶湯をタンディッシュに貯留し、前記タンディッシュを介して前記溶湯を鋳型へ注入することにより連続的に鋳造を行う銅又は銅合金の連続鋳造方法において、
    前記タンディッシュの湯面レベルを湯面レベル計で検出し、前記湯面レベル計による検出結果に応じて前記溶解炉へ投入する前記電気銅の投入量を調整することにより、前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化することを特徴とする銅又は銅合金の連続鋳造方法。
  2. 前記湯面レベル計による検出結果に応じて前記溶解炉へ投入する前記電気銅の投入量を調整すると共に、前記タンディッシュ内の溶湯が予め設定された所定量に対して不足又は過剰となる場合には、前記溶解炉から前記タンディッシュへ投入する前記溶湯の投入量を調整することで前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化することを特徴とする請求項1に記載の銅又は銅合金の連続鋳造方法。
  3. 前記電気銅は乾燥炉内で予熱されながら搬送されて前記溶解炉に投入されると共に、
    前記電気銅の投入量の調整は搬送速度を調整することによって行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の銅又は銅合金の連続鋳造方法。
  4. 前記溶解炉から前記タンディッシュへ投入する前記溶湯の投入量の調整は前記溶解炉の傾転角度を調整することによって行われることを特徴とする請求項2又は3に記載の銅又は銅合金の連続鋳造方法。
  5. 電気銅を予熱する乾燥炉を備えた搬送装置と、
    前記搬送装置によって予熱搬送された前記電気銅を加熱溶融する溶解炉と、
    前記溶解炉で加熱溶融された溶湯を貯留するタンディッシュと、
    前記タンディッシュを介して注入される前記溶湯を連続的に鋳造する鋳型と、
    前記タンディッシュに貯留された前記溶湯の湯面レベルを検知する湯面レベル計と、
    前記湯面レベル計による検出結果に応じて、前記電気銅を搬送する前記搬送装置の搬送速度を調整して前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化する制御部と、
    を備えることを特徴とする銅又は銅合金の連続鋳造装置。
  6. 前記溶解炉から前記タンディッシュへ前記溶湯を供給するための供給管であって、途中に屈曲部が設けられた供給管を備え、
    前記溶解炉は、前記供給管の前記屈曲部が当該溶解炉の湯面レベルよりも上方に位置するように傾転可能とされていることを特徴とする請求項5に記載の銅又は銅合金の連続鋳造装置。
  7. 前記制御部は、
    前記湯面レベル計による検出結果に応じて前記電気銅を搬送する前記搬送装置の搬送速度を調整すると共に、前記タンディッシュ内の溶湯が予め設定された所定量に対して不足又は過剰となる場合には、前記タンディッシュへ溶湯を投入する前記溶解炉の傾転角度を調整することで前記鋳型へ注入する前記溶湯の注入量を安定化することを特徴とする請求項5又は6に記載の銅又は銅合金の連続鋳造装置。

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