JP7144697B2 - 感染者追跡システム、携帯飲料容器、サーバ、プログラム、記憶媒体および方法 - Google Patents

感染者追跡システム、携帯飲料容器、サーバ、プログラム、記憶媒体および方法 Download PDF

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Description

本発明は、病原菌やウイルス等に感染した者を追跡するためのシステム、携帯飲料容器、サーバ、プログラム、記憶媒体および方法に関する。
最近、新型コロナウイルスであるCOVID-19が世界中で猛威を振るっており、それまでの社会構造が一変している。日本国政府は、COVID-19の感染拡大を防ぐための一手段として、国民に対してCOCOAと称するスマートフォン用アプリケーション(特許文献1参照)を無償で提供している。
厚生労働省,“新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application”,[online],令和2年6月19日,[令和2年7月16日検索],インターネット<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html>
ところで、当然ながら上述のスマートフォン用アプリケーションはスマートフォンを保持する者しか利用することができない。しかし、親の中には、教育的見地からスマートフォンを子供に買い与えることに抵抗感を覚える者もいるのが実情である。
本発明の課題は、子供の教育的見地に配慮した感染者追跡システム等を提供することにある。
本発明に係る感染者追跡システムは、
(Ca)動作検知器と、(Cb)体温検知器と、(Cc)位置検出器と、(Cd)識別情報が記憶される記憶部と、(Ce)前記動作検知器により動作が検知された際に、前記体温検知器により取得される体温の情報と、前記位置検出器により取得される位置の情報と、前記識別情報とをデータセットとして発信する発信部とを有する携帯飲料容器と、
(Sa)前記データセットを受信する受信部と、(Sb)前記体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、(Sc)前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと、を備える。
上記構成によれば、スマートフォンの代わりに携帯飲料容器を端末として感染者追跡システムが構築されており、発熱者の追跡を行うことができる。通常、教育的見地から携帯飲料容器を子供に携帯させることに抵抗を感じる親はいない。このため、この感染者追跡システムは、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる。
本発明では、
前記携帯飲料容器は、複数存在し、
前記導出部は、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出すると共に、前記携帯飲料容器を中心とする特定範囲に存在した他の前記携帯飲料容器の前記識別情報を収集してクラスター情報を出力すると好適である。
上記構成によれば、クラスター情報を入手することができる。このため、本発明では、容易にクラスター対策を行うことができる。
本発明では、
時計部をさらに備え、
前記データセットには、前記時計部で刻まれる時刻の情報が含まれており、
前記導出部は、前記クラスター情報から前記閾値よりも高い前記体温に対応する識別情報のうち最も早い時刻の情報に対応する前記識別情報を抽出すると好適である。
上記構成によれば、容易に感染源を特定することができる。
本発明に係る携帯飲料容器は、
データセットを受信する受信部と、体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する位置の情報に基づいて携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと通信する前記携帯飲料容器であって、
動作検知器と、
体温検知器と、
位置検出器と、
識別情報が記憶される記憶部と、
前記動作検知器により動作が検知された際に、前記体温検知器により取得される前記体温の情報と、前記位置検出器により取得される前記位置の情報と、前記識別情報とを前記データセットとして前記サーバに発信する発信部と、を備える。
上記構成によれば、サーバと協働して上述の感染者追跡システムを構築することができる。このため、この携帯飲料容器を利用することによって、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる感染者追跡システムを実現することができる。
本発明に係るサーバは、
体温の情報と、位置の情報と、携帯飲料容器の識別情報とを含むデータセットを受信する受信部と、
前記体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部と、を備える。
上記構成によれば、上述の携帯飲料容器等、子供の教育的見地に配慮した端末を採用し、その端末と協働して上述のような感染者追跡システムを構築することができる。このため、このサーバを利用することによって、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる感染者追跡システムを実現することができる。
本発明に係るプログラムは、
動作検知器と、体温検知器と、位置検出器と、識別情報が記憶される記憶部と、発信部とを有し、データセットを受信する受信部と、体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する位置の情報に基づいて携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと通信する前記携帯飲料容器において実行されるプログラムであって、
前記動作検知器により動作が検知された際に、前記発信部に対して前記体温検知器により取得される前記体温の情報と、前記位置検出器により取得される前記位置の情報と、前記識別情報とを前記データセットとして前記サーバに発信させる。
上記構成によれば、後述のサーバ用のプログラムと協働して上述の感染者追跡システムを構築することができる。このため、この携帯飲料容器用のプログラムを利用することによって、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる感染者追跡システムを実現することができる。
本発明に係る記憶媒体は、上述のプログラムを格納した記憶媒体である。
上記構成によれば、上述のプラグラムを容易に配布等することができる。
本発明に係るプログラムは、
受信部と、判定部と、導出部とを有するサーバにおいて実行されるプログラムであって、
前記受信部に対して、体温の情報と、位置の情報と、携帯飲料容器の識別情報とを含むデータセットを受信させる受信ステップと、
前記判定部に対して、前記体温が閾値よりも高いか否かを判定させる判定ステップと、
前記導出部に対して、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出させる導出ステップと、を実行させる。
上記構成によれば、上述の携帯飲料容器等、子供の教育的見地に配慮した端末を採用し、その端末用のプログラムと協働して上述のような感染者追跡システムを構築することができる。このため、このサーバ用のプログラムを利用することによって、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる感染者追跡システムを実現することができる。
本発明に係る記憶媒体は、上述のプログラムを格納した記憶媒体である。
上記構成によれば、上述のプラグラムを容易に配布等することができる。
本発明に係る方法は、動作検知器と、体温検知器と、位置検出器と、識別情報が記憶される記憶部と、発信部とを有し、データセットを受信する受信部と、体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する位置の情報に基づいて携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと通信する前記携帯飲料容器において実施される方法であって、
前記動作検知器により動作が検知された際に、前記発信部に対して前記体温検知器により取得される前記体温の情報と、前記位置検出器により取得される前記位置の情報と、前記識別情報とを前記データセットとして前記サーバに発信させる。
上記構成によれば、後述のサーバで実施される方法と協働して上述の感染者追跡システムを構築することができる。このため、この携帯飲料容器で実施される方法を利用することによって、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる感染者追跡システムを実現することができる。
本発明に係る方法は、受信部と、判定部と、導出部とを有するサーバにおいて実施される方法であって、
前記受信部に対して、体温の情報と、位置の情報と、携帯飲料容器の識別情報とを含むデータセットを受信させる受信ステップと、
前記判定部に対して、前記体温が閾値よりも高いか否かを判定させる判定ステップと、
前記導出部に対して、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出させる導出ステップと、を実施させる。
上記構成によれば、上述の携帯飲料容器等、子供の教育的見地に配慮した端末を採用し、その端末で実施される方法と協働して上述のような感染者追跡システムを構築することができる。このため、このサーバで実施される方法を利用することによって、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる感染者追跡システムを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを示す概略観念図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の蓋体閉状態時の正面図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の蓋体開状態時の正面図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の栓本体および蓋体の上方斜視図である。 図2のA-A断面図である。 図5のロックレバー周辺の拡大図である。 図3のB-B断面図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の容器本体の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の容器本体の平面図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の栓本体および蓋体の蓋体閉状態時の正面図である。 図10のC-C断面図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の制御基板の上方斜視図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器の制御基板の下方斜視図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器のマイクロコンピュータおよび各種センサ等の関連性を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成する携帯飲料容器において実行される検温処理の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムにおいて携帯飲料容器からサーバに送信されるパケットPKのデータ構造を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成するサーバのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成するサーバの補助メモリに記憶されるプログラム等を概念的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成するサーバの補助メモリに記憶されるデータベース内のテーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムを構成するサーバにおいて実行される感染者追跡処理の処理内容を示すフローチャートである。
51a 蓋開閉センサ(動作検知器)
51f 体温センサ(体温検知器)
51h 送受信装置(発信部)
51k GPS受信機(位置検出器,時計部)
114 補助メモリ(記憶媒体)
124 受信部
BT 携帯飲料容器
DS データセット
DTi 識別データ(識別情報)
DTp 位置データ(位置の情報)
DTt 体温データ(体温の情報)
IP 導出部
JP 判定部
MR メモリ(記憶部,記憶媒体)
OP 演算部(導出部,判定部)
PGm 制御プラグラム(プログラム)
SV サーバ
SY 感染者追跡システム
<本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムの構成>
本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムSYは、図1に示されるように、主に、複数の携帯飲料容器BTおよびサーバSVから構築されている。図1に示されるように、各携帯飲料容器BTは、無線通信ネットワーク(図示せず)によりサーバSVに通信されている。以下、本感染者追跡システムSYの構成要素である携帯飲料容器BTおよびサーバSVについてそれぞれ詳述する。
1.携帯飲料容器
本発明の実施の形態に係る携帯飲料容器BTは、図2、図3、図5、図7および図12に示されるように、主に、容器本体1、栓本体2、蓋体3、シールパッキン4および制御基板5から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
(1)容器本体
容器本体1は、図2等に示されるように、有底筒状の円筒容器11および飲み口部材12から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
(1-1)円筒容器
円筒容器11は、図5および図7に示される液体収容部Sを形成するものであって、金属製部材から形成されている。また、円筒容器11の側壁部分は、底部外周側から上部外周側まで等径の筒状体に形成されている。円筒容器11の底壁部11bの中央部分は、所定の高さ球面上に盛り上がっている。円筒容器11の上部側は、略全面が円形に開口している。円筒容器11の開口縁部11a(円筒容器11の上部側開口部の所定上下幅部分)は、僅かに縮径されている。さらに説明を加えると、開口縁部11aの外周面側には、飲み口部材12の取り付け部12bの板厚分だけ、飲み口部材12を螺合させるための螺合溝が形成されている。
(1-2)飲み口部材
飲み口部材12は、円筒容器11の開口縁部11aの外周側に螺合される下部側大径筒状の取り付け部12bと、使用者の口に接する小径筒状の飲み口部12aとから構成されている。なお、取り付け部12bおよび飲み口部12aは、合成樹脂製の一体成形品として形成されている。
飲み口部材12は、図7および図12等に示されるように、円筒容器11の上部の開口部に対して着脱可能に装着されている。飲み口部材12は、例えば、光透過率の高いアクリル材(透明材)等の合成樹脂等から形成されている。
取り付け部12bの上下寸法は、開口縁部11aの上下寸法に対応している。取り付け部12bの内周面側には、開口縁部11aの外周面に形成される螺合溝に螺合する螺合溝が形成されている。飲み口部12aの内外径は、先端を少し口に入れて飲むのに適した小さい寸法に形成されている。飲み口部12aの上下方向の寸法(長さ)は相当に長いものに形成されている。飲み口部12aの上下中間箇所の全周には、栓本体2の上壁部21に開孔されている挿通孔20との間をシールする環状のシール部材12cを嵌合するための嵌合溝が設けられている。飲み口部12aの上端側開口面は、飲料供給方向側端部(前端部)の高さが高く、飲料供給方向側端部に対して反対側に位置する反対側端部(後端部)の高さが低い傾斜面となっている。
例えば、図8及び図9から明らかなように、飲み口部12aの中心O2-O2は、取り付け部12bの中心O1-O1(円筒容器11の中心)から半径a分の所定寸法だけ前端側(飲料容器正面側)に偏位して設けられている。これにより、容器本体1内の飲料が少なくなった場合にも、容器本体1を水平以上の角度に大きく傾斜させることによって、液体収容部Sに収容されている飲料(液体)を略確実に飲み干せるようにしている。
(2)栓本体
栓本体2は、合成樹脂から形成される部材であって、容器本体1に着脱可能に装着されている。図7に示されるように飲み口部材12の外周部に設けられている。なお、この栓本体2は、飲み口部材12の上部に嵌合固定する形で取り付けられる。また、この栓本体2は、円形でフラットな上壁部21、筒状の側壁部22、ロックレバー設置部23、内側に電池を収納する電池収納ケース53、を備えている。側壁部22は、上壁部21の外周部分からスカート状(緩やかな円弧面状)に広がり、所定の長さ下方に延びている。側壁部22の下端側開口部は、飲み口部材12の取り付け部12bの肩部(若干小径となっている)に対して嵌合固定されている。ロックレバー設置部23は、側壁部22の前面部(正面部)に位置している。ロックレバー設置部23は、蓋開閉操作部であるロックレバー7の設置部を形成している。電池収納ケース53は、側壁部22の後部面から所定寸法後方に延びてから下方に直角に延びている。
また、上壁部21の裏面側及び側壁部22の内側には、各種センサ、マイクロコンピュータ、送受信装置等の電子部品をマウントした制御基板(電子基板)5を設置する設置空間が形成されている。
また、この栓本体2は、図2、図3、図5および図7等に示されるように、蓋体3を備えている。蓋体3は、栓本体2の上側に位置すると共に、飲み口部材12の上端の飲み口部12aを開閉することができる。蓋体3の開閉構造の詳細は以下の通りである。
栓本体2の上壁部21の後端には、ヒンジ軸24を枢支した所定の長さのヒンジ軸ホルダー21aが設けられている。ヒンジ軸ホルダー21aで枢支されたヒンジ軸24に対して、後述する蓋体3の後端側に位置する左右一対のヒンジブラケット32c,32cが枢着されている。それによって、蓋体3が上下方向に弧回動自在に軸支されるようになっている。ヒンジ軸24には、コイル状のヒンジスプリング(図示省略)が巻装されている。
ヒンジ軸24は、一端側が栓本体2側に、他端側が蓋体3側に、それぞれ反発方向(蓋開方向)の弾性を有する形で係合されている。ヒンジ軸24は、蓋体3をロックレバー7側からヒンジ軸ホルダー21a側の後方に傾いた開放状態(図3、図4、図7の状態)に回動付勢するようになっている。また、この栓本体2の上壁部21には、後述する制御基板5を固定するための2つの嵌挿孔21c,21d、後述する制御基板5側の蓋開閉センサ51a(ホールセンサ)に対応した磁力線透過孔21b等が設けられている。磁力線透過孔21bには、それぞれ、蒸気は通すが水は通さない蒸気透過膜が設けられ、飲み口部12a側からの水が浸入しないように構成されている。
ロックレバー設置部23は、図4~図6に示されるように、主に、U字状壁23a、凹溝部23b、上壁23c、円形溝23d、凸部23eおよびロックレバー係合軸8から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
U字状壁23aは、前面側の側壁部22の一部をU字状に突出させる形で一体的に設けられている。U字状壁23aは、上端側及び前面側が開口している。凹溝部23bは、U字状壁23a内に形成され、U字状の形状をなしている。上壁23cは、凹溝部23bの上端側開口部に位置している。上壁23cは、上壁部21の前端部の一部を所定幅、かつ、所定長さ突出させて、先端部を後述するロックレバー7の蓋ロック時のストッパ部、状面部を後述する蓋体3(蓋体3の前面側の側壁部32)の蓋閉時の固定面としている。円形溝23dは、凹溝部23bの上下方向中間部より少し下方に位置して設けられたている。円形溝23dに、ロックスプリング25が嵌合される。凸部23eは、円形溝23dの下部側に突設されている。凸部23eは、ロックレバー固定部材6の固定に用いられる。ロックレバー係合軸8は、上壁23cと凸部23eとの間に位置し、U字状壁23aの左右両側壁部間に架設される形で設けられている。
ロックレバー7は、合成樹脂製のレバー部材で構成されている。ロックレバー7の上端部71側には、後述する蓋体3側のロックレバーの係合片32bに係合する係合片71aが設けられている。ロックレバー7の下端部72側には、ロックスプリング25嵌装用の凸部72aが設けられている。ロックレバー7の上下方向の中間部73には、断面U字状のロックレバー係合軸8への係合溝を有する断面半円形状のボス部73aが設けられている。
中間部73のボス部73aのU字状の係合溝は、凹溝部23b内のロックレバー係合軸8に係合して回動可能に支持されている。下端部72側のロックスプリング25嵌装用の凸部72aと凹溝部23b側のロックスプリング25嵌合用の円形溝23dとの間には、ロックスプリング25が設けられている。ロックスプリング25は、上端部71の係合片71aを蓋体3側の係合片32bに係合する方向に付勢している。
このように、ロックレバー7が、U字状壁23a内のU字状の凹溝部23b内に設置された状態において、U字状壁23a内のU字状の凹溝部23bの開口縁部には、ロックレバー固定部材6がスライド可能に係合される。これにより、図2、図5、図6に示すように、ロックレバー7は、安定した係合状態(蓋ロック状態)に保持される。
ロックレバー固定部材6の上端部61側は、ロックレバー7の上端部71側の係合片71aの蓋体3側の係合片32bとの係合状態を維持する押圧面部に形成されている。ロックレバー固定部材6の下端部62側の上部位置には、上端部71側の係合片71aと蓋体3側の係合片32bとの係合状態を解除する押圧操作用の凸部62aが設けられている。ロックレバー固定部材6の上端部61側の下部には、上方側又は下方側へのスライド操作用の爪部61aが、設けられている。ロックレバー固定部材6の下端部62側の下端位置には、衝合片62bが設けられている。衝合片62bは、ロックレバー7のロック状態においてU字状の凹溝部23b内のロックレバー固定部材6を固定する凸部23eに衝合して、押圧操作用の凸部62aを押しても上端部71側の係合片71aと蓋体3側の係合片32bとの係合状態の解除を不可能とするようになっている。
ロックレバー7が設置されるU字状壁23a内のU字状の凹溝部23bに対して、ロックレバー7は図6のように設置されている。U字状の凹溝部23bには、衝合片62bの下方側に、上下方向に所定の長さの空きスペースbが設けられている。空きスペースbを利用してロックレバー固定部材6が上下方向にスライドし、ロックレバー固定部材6が上端位置までスライドする。ロックレバー7の上端部71を押圧している図4の状態では、下端部72側の衝合片62bが、ロックレバー固定部材6を固定する凸部23eに衝合してロックレバー7の固定状態を維持するようになっている。
一方、ロックレバー固定部材6が図6の状態から下方にスライド操作され、ロックレバー固定部材6が空きスペースbの下端位置までスライドした状態では、下端部72側の衝合片62bのロックレバー固定部材6を固定する凸部23eとの衝合が解除されて、ロックレバー7の上端部71の回動が可能となる。この状態で、ロックレバー固定部材6の下端部72の押圧操作部である凸部62aを後方に向けて押すと、ロックレバー7の下端部72が、ロックスプリング25の付勢力に抗して後方に押され、ロックレバー7の上端部71側の係合片71aが前方に回転して蓋体3側の係合片32bとの係合が外れ、蓋体3の開放が可能となる。
電池収納ケース53は、図5に示されるように、主に、基部53aおよび筒状の電池収納部53bから構成されている。基部53aは、栓本体2の側壁部22後端から所定長さ後方に延びている。そして、この基部53aの内側にはブッシュ付きの配線孔が形成されている。電池収納部53bは、基部53aの後端から下方に直角に曲成し、円筒容器11の上下方向中間位置まで延びている。そして、この電池収納部53bの内側には、電池ホルダー53cが設置されている。電池ホルダー53cは、左右方向に所定の幅を有しており、上下方向に所定の長さを有している。そして、この電池ホルダー53cでは、所定の容量の乾電池57,57(例えば2本)が取り出し可能な状態で正負逆にして並設されている。給電用のリード線56は、電池ホルダー53cの正極側端子から制御基板5側に延びている。電池収納部53bの下端には、着脱可能なキャップ部材54が設けられており、キャップ部材54を取り外すと、乾電池57,57の交換ができるようになっている。図5および図7に示されるように、電池収納ケース53は、例えば、栓本体2の後端部側の一部として合成樹脂により一体に形成されている。
(3)蓋体
蓋体3は、栓本体2および飲み口部材12を覆う前高形状の合成樹脂製の筒状カバー部材により構成されている。蓋体3の天壁部31の蓋閉状態において飲み口部材12の飲み口部12a(その開口部)に当接する部分には、飲み口部12a(その開口部)をシールするゴム製のシールパッキン4が設けられている。蓋体3の前面側の側壁部32の下端部32aは、栓本体2の側壁部22前面側に設けられたU字状のロックレバー設置部形成用のU字状壁23aに対応する逆U字状のU字状壁に形成されている。蓋体3の下面側には、栓本体2側のロックレバー7の係合片71aが係合されて、蓋体3を閉状態にロックする係合片32bが設けられている。
前面側の側壁部32の逆U字状のU字状壁である下端部32aは、蓋体3を閉じた状態において、図2、図6、図10に示されるように、栓本体2側ロックレバー設置部形成用のU字状壁23aの上端部を形成するように連続し、上述したロックレバー固定部材6のスライド溝を形成している。
さらに、側壁部32の後端側の左右には、栓本体2側のヒンジホルダー(ヒンジ軸挿通部)21aの左右方向の幅に合わせた所定の間隔を空けて、左右一対のヒンジブラケット32c,32cが設けられている(図3、図4参照)。左右一対のヒンジブラケット32c,32cは、栓本体2のヒンジ軸ホルダー21aの両側に同軸状態で配置され、栓本体2のヒンジ軸ホルダー21aに保持されているヒンジ軸24を挿通することによって相互に連結され、蓋体3は上下方向に開閉可能な状態で栓本体2に取り付けられている。そして、蓋体3は、図5および図6に示される蓋閉状態では、その先端側の係合片32bを栓本体2側のロックレバー7の係合片71aに係合して固定される。これとともに、蓋体3は、
(4)シールパッキン
シールパッキン4を飲み口部材12の飲み口部12aに当接してシールする。蓋体3のシールパッキン4は、飲み口部材12の飲み口部12aをシールする中高のパッキン片42と蓋体3の天壁部31のパッキン嵌合孔31aに嵌合固定されたパッキン本体41を備えている。
(5)制御基板
制御基板5は、図12に示す栓本体2の内側において、飲み口部材12の取り付け部12bの上面側に設けられた所定の高さの2本のボス部13,13(図12では他の1本が飲み口部12aに隠れて見えない)上に支持して固定されている。
栓本体2の上壁部21には、2つの嵌挿孔21c,21d、制御基板5にも2つのビス孔51i,51jが設けられている。これら2組の嵌挿孔21c,21d、51i,51jは、それぞれ、飲み口部材12の取り付け部12bの上面側に設けられた所定の高さの2本のボス部13,13のビス孔と同軸に対応したものとなっている。
したがって、制御基板5を栓本体2の内側上方に収納し、飲み口部材12の取り付け部12b側の2本のボス部13,13上に同軸に支持した状態で、栓本体2の上壁部21側から所定の長さのビスを螺合することにより容易に固定できる。これにより、制御基板5は、図5、図7および図11に示されるように設置されている。
制御基板5には、例えば図12~図14に示されるように、その表裏両面を利用して、蓋開閉センサ51a(ホールセンサ)、顔検知用の発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51d、体温センサ51f、GPS受信機51k、送受信装置51h、送受信アンテナ55、インターネット通信制御機能を備えたマイクロコンピュータ51gが設けられている。
蓋開閉センサ51a、顔検知用の発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51d、体温センサ51fならびにマイクロコンピュータ51gは、制御基板5の表面側に設けられている。一方、GPS受信機51k、送受信装置51hおよび送受信アンテナ55は、制御基板5の裏面側に設けられている。
蓋開閉センサ51aは、蓋体3の開閉を検知するためのセンサである。この蓋開閉センサ51aとしては、例えばホールセンサが挙げられる。蓋開閉センサ51aは、蓋体3の対応する位置に設けられたマグネット15からの磁気(蓋体3の近接)に応じて蓋体3の開閉を検知する。
顔検知用の発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dは、蓋開閉センサ51aにより蓋体3が開かれたことが検出された状態において、飲み口部12aに使用者の顔が近付いたことを検知する。顔接近検知用の発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dは、使用者が蓋体3を開放し、容器本体1の飲み口部12aに口を付けて飲もうとし始めた時の使用者の顔の接近を検知するフォトセンサを構成している。使用者の顔の接近により生じる発光ダイオード51cからの光(赤外光)の反射量の増加をフォトダイオード51dで検出することにより使用者の顔の所定距離以上の接近を検知する。なお、発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dは、飲み口部材12よりも後端側に設けられ、使用者の顔の中心部の接近を検知するようにされると好適である。
使用者の顔が所定距離以内に発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dに接近するとフォトセンサがONになる。この場合、発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dは、制御基板5の表面側における飲み口部の挿通孔50の背後に位置して左右方向に対向する状態で設置されているが、透明材よりなる飲み口部材12の取り付け部12bを通して上方に放射される発光ダイオード51cの光軸は、フォトダイオード51dの受光軸側に所定角傾斜させた状態で飲み口部12aの上端方向に向けて設定されており、飲み口部12aに口を付けようとした使用者の顔に当たった赤外光が効果的にフォトダイオード51dに入射されるようになっており、その赤外光の入射量が所定レベル以上になった時にフォトセンサがONになる。この使用者の顔の所定距離以下への接近は、蓋体3の開動作に続く飲料の摂取開始動作に伴うものであるが、制御条件的には、それ自体を検出するものではなく、後述する体温センサ51fの有効な測定出力(体温データ)を取り込むための判定基準としての意味を有している。この場合、発光ダイオード51cには、外乱光の影響のない赤外発光ダイオードを使用している。
体温センサ51fは、顔接近検知用の発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dによって、飲み口部12aに使用者の顔が所定距離以上近付いたことが検知された状態において、使用者の顔表面の温度(使用者の体温)を検知する。なお、この体温センサ51fは、上記状態において使用者の顔の頬部分に対向してその頬部分の温度を検出する位置に設けられていると好適である。体温センサ51fは、例えば、複数の熱電対を組み合わせたサーモパイルよりなる。体温センサ51fは、使用者の顔表面からの放射温度(吸収温度)に応じて使用者の体温を検出する。ここで検出された体温は、使用者が菌やウイルスの病原菌の感染者であるか否かを判定するためのデータとして利用される。この制御基板5の表面側に設けられた体温センサ51f(サーモパイル)は、栓本体2の上壁部21に形成された嵌挿孔21cを介して栓本体2の上壁部21上に突出し、使用者の顔表面からの放射温度を直接吸収するようになっている。そして、この体温センサ51fにより検出された体温検出データは、使用者の顔が所定距離以上飲み口部12aに接近していることを条件として、後述するマイクロコンピュータ51gに取り込まれ、上述のように使用者が菌やウイルスの病原菌の感染者であるか否かを判定するためのデータとして利用される。
GPS受信機51kは、スマートフォンや携帯電話等に組み込まれているGPS受信機と同等のGPS受信機である。このGPS受信機は、複数のGPS衛星から発信される時間の信号(以下、発信時間信号という。)を受信し、その発信時間信号を、その発信時間信号を受信した時間の信号(以下、受信時間信号という。)と共にマイクロコンピュータ51gに送る。そして、発信時間信号および受信時間信号を受信したマイクロコンピュータ51gは、発信時間と受信時間の時間差に基づいてそのGPS受信機51kの位置データを導出する。
送受信装置51hは、外部との通信が可能であり、インターネット回線に接続する機能を備えている。送受信アンテナ55は、送受信装置51hに付設されている。送受信装置51hに付設されている送受信アンテナ55としては、例えば、図14(制御基板5の裏面図)に示されるように、最近の携帯電話に多く使用されている平面構造のアンテナが使用されている。送受信装置51hは、同軸給電線55bを介して送受信装置51hに接続されている。平面構造の送受信アンテナ55の一部には、ビス孔55aが設けられている。送受信装置51hは、ビス孔55aを介して下方から上方にビスネジを螺合することにより、制御基板5に固定されている(図14、図5、図7、図11の状態では、何れも同ビスネジは見えていない)。
マイクロコンピュータ51gは、図15に示されるように、主に、制御部CR、演算部OPおよびメモリMRから構成されており、蓋開閉センサ51a、発光ダイオード51c、フォトダイオード51d、体温センサ51f、GPS受信機51kおよび送受信装置51hに通信接続されている。なお、制御部CR、演算部OPおよびメモリMRはバス線(図示せず)によって接続されており、1つの集積回路を構成している。
制御部CRは、メモリMRに記憶されている制御プログラムPGmを読み込み、読み込んだ制御プログラムPGmに従って演算部OPおよびメモリMRを制御する。また、この制御部CRは、蓋開閉センサ51a、発光ダイオード51c、フォトダイオード51d、体温センサ51f、GPS受信機51kおよび送受信装置51hからの信号を受信してメモリMRに記憶させたり、送受信装置51hに対して信号を送信するように命令したりする。
演算部OPは、制御部CRの命令に従ってメモリMRから必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。また、この演算部OPは、制御部CRの命令に従って、演算処理の処理結果データを制御部CRに供給することができる。また、この演算部OPは、制御部CRの命令に従って、演算処理の処理結果データをメモリMRに書き込むことができる。
メモリMRは、制御プログラムや各種データを格納している。なお、図15に示されるように、この各種データの中には携帯飲料容器BTの識別データDTiが含まれている。そして、このメモリMRは、制御部CRの命令に従って、それらを制御部CRに供給する。また、このメモリMRは、制御部CRの命令に従って、各種データを演算部OPに供給することができる。
そして、この制御基板5では、制御プログラムPGmによって、位置データ収集処理および検温処理の2つの情報処理が実行される。以下、これらの情報処理について詳述する。
(5-1)位置データ収集処理
位置データ収集処理では、制御部CRが、GPS受信機51kから送信されてくる発信時間信号および受信時間信号を受信し、それらの信号を演算部OPに送り、演算部OPに対してそれらの信号からGPS受信機51kの位置データを導出する。次に、制御部CRは、演算部OPに対してその位置データおよび受信時間信号、ならびにメモリMRに格納されている識別データDTiをデータセットとして送受信装置51hおよび送受信アンテナ55を介してサーバSVに送信させる。なお、この位置データ収集処理は、定期的に実行されている。
(5-2)検温処理
検温処理は、図16に示される通りに実行される。以下、図16を参照しながら検温処理の処理内容を説明する。
図16において、ステップS1では、蓋体3が開いたか否か、すなわち、マイクロコンピュータ51gが蓋開閉センサ51aから、蓋体3が開状態となったことを示す検知信号(蓋開検知信号)を受信したか否かを判定する。ステップS1における判定の結果、マイクロコンピュータ51gが蓋開検知信号を受信したと判定した場合、処理はステップS2に進む。一方、ステップS1における判定の結果、マイクロコンピュータ51gが蓋開検知信号を受信していないと判定した場合、処理はステップS1に戻る。
ステップS2では、制御部CRがGPS受信機51kに対して演算部OPに発信時間信号および受信時間信号を送信することを要求する。すると、GPS受信機51kは演算部OPに対してそれらの信号を送信し、演算部OPがそれらの信号からGPS受信機51kの位置データを導出し、その位置データをメモリMRに書き込む。また、この際、演算部OPは、受信時間信号を受信時間データに変換してその受信時間データをメモリMRに書き込む。
ステップS3では、使用者の顔が所定距離以内に発光ダイオード51cおよびフォトダイオード51dに接近したか否か、すなわち、マイクロコンピュータ51gが、フォトセンサがONになったか否かを判定する。ステップS3における判定の結果、マイクロコンピュータ51gが、フォトセンサがONになったと判定した場合、処理はステップS4に進む。一方、ステップS3における判定の結果、処理はステップS3に戻る。
ステップS4では、制御部CRが、体温センサ51fに対して使用者の顔表面の温度(使用者の体温)を計測することを要求する。すると、体温センサ51fは、計測した体温データをメモリMRに書き込む。
ステップS5では、制御部CRが、メモリMRから(a)識別データDTi、(b)ステップS2でメモリMRに書き込まれた位置データ、(c)ステップS2でメモリMRに書き込まれた受信時間データ、および、(d)ステップS4でメモリMRに書き込まれた体温データを読み出してそれらのデータをデータセットとして送受信装置51hに送信し、送受信装置51hに対してそのデータセットをサーバSVに送信させる。なお、そのデータセットDSは、図17に示されるようにパケットPKに組み込まれて送られる。図17において、符号DTpは位置データを示し、符号DTsは受信時間データを示し、DTtは体温データを示している。
2.サーバ
(2-1)サーバの構成
サーバSVは、図18に示されるように、主に、サーバ本体101a、入力装置122、ディスプレイ123および送受信装置124から構成されている。
サーバ本体101aは、図18に示されるように、主に、中央処理演算部111、メインメモリ113、補助メモリ114、接続部112、補助メモリインターフェイス115、入力インターフェイス116、ディスプレイインターフェイス117、通信インターフェイス118およびクロック125から構成されている。そして、このサーバ本体101aでは、中央処理演算部111が第1バス線119を介して、メインメモリ113が第2バス線120を介して、各種インターフェイス115~118およびクロック125が第3バス線121を介して接続部112に接続されている。
(1)中央処理演算部
中央処理演算部111は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、制御部111aおよび演算部111bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。制御部111aは、図18に示されるように、メインメモリ113に一時記憶されるプログラムを読み込み、読み込んだプログラムに従って各部111b~114,125および各装置122~124を制御する。演算部111bは、制御部111aの命令に従ってメインメモリ113から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。なお、本発明の実施の形態において、この演算部111bには、図18に示されるように概念的に判定部JPおよび導出部IPが含まれている。具体的には、演算部111bにより、後述する感染者追跡アプリケーション114cが実行されることによって、判定部JPおよび導出部IPが機能することになる。判定部JPは、携帯飲料容器BTから送信されてくる体温データDTtの数値(体温)が閾値よりも高いか否かを判定する。導出部IPは、判定部JPにより体温データDTtの数値(体温)が閾値よりも高いと判定された場合、体温データDTtに対応する位置データDTpに基づいて携帯飲料容器BTの移動履歴を導出すると共に、携帯飲料容器BTを中心とする特定範囲に存在した他の携帯飲料容器の識別データDTioを収集してクラスターデータを出力し、そのクラスターデータから上記閾値よりも高い数値を示した体温データDTtに対応する識別データDTiのうち最も早い受信時間データDTsに対応する識別データDTiを抽出する。
(2)メインメモリ
メインメモリ113は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。メインメモリ113は、プログラムやデータ等を補助メモリ114から取得して一時記憶したり、入力装置122において入力されたデータを一時記憶したり、演算部111bや送受信装置124等から送信されるデータ等を一時記憶したりする。また、このメインメモリ113は、制御部111aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部111b~114および各装置122~124に送信する。
(3)接続部
接続部112は、チップセット等の半導体チップであって、メインメモリ113およびクロック125を中央処理演算部111に接続させると共に、各種インターフェイス115~118を介して補助メモリ114、入力装置122、ディスプレイ123および送受信装置124を中央処理演算部111に接続している。
(4)補助メモリ
補助メモリ114は、例えば、ハーディスクドライブやSSD等である。本発明の実施の形態において、この補助メモリ114には、図19に示されるように、オペレーティングシステム114a、デバイスドライバ114b、感染者追跡アプリケーション114cといったプログラム、各種データ等が格納されている。この補助メモリ114は、制御部111aの命令に応じてメインメモリ113にプログラムやデータ等を供給したりメインメモリ113から送信されるデータ等を格納したりする。なお、この補助メモリ114は、外付けタイプであっても構わない。
オペレーティングシステム114aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MACOS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部112~114、各種インターフェイス115~118、各装置122~124等のハードウェア監視や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの監視、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ114bは、補助メモリ114、接続部112、および各装置122~124それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム114aが補助メモリ114、接続部112および各装置122~124を制御するための橋渡しを行う。
感染者追跡アプリケーション114cは、携帯飲料容器BTからサーバSVに送信されてくるデータセットDSをデータベースDB(図19参照)に格納したり、各種データからクラスターデータを導出したり、そのクラスターデータから感染源人物を特定したり
するためのプログラムである。なお、本実施の形態において、感染者追跡アプリケーション114cは常時実行されており、送受信装置124においてデータセットDSが受信されると、演算部111bが制御部111aの指示に従ってそのデータセットDSを規定のデータ形式に変換した後に補助メモリ114に格納したり、クラスターデータの導出や、感染源人物の特定を行ったりする。なお、データベースDBには、図20に示されるように識別データDTi毎にテーブルTBが作成されており、そのテーブルTBに受信時間データDTs、位置データDTpおよび体温データDTtがデータセットとして入力されている。なお、感染者追跡アプリケーション114cにより実行される情報処理の詳細は後述する。
(5)インターフェイス
補助メモリインターフェイス115は、補助メモリ114を接続部112に接続する。入力インターフェイス116は、例えば、PS/2、USB、IEEE1212、RS232、あるいはIrDA(Infrared Data Association)等のインターフェイスであって、メインメモリ113にデータを入力するためのキーボード、マウス、スキャナ、あるいはOCR(Optical Character Reader)等といった入力装置122を接続する。ディスプレイインターフェイス117は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、メインメモリ113から送信されてきたデータを文字や画像として表示するためのCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイ等といったディスプレイ123を接続する。通信インターフェイス118は、ネットワークNTに通信接続するための送受信装置124を接続する。
(2-2)感染者追跡アプリケーションによる感染者追跡処理
上述した感染者追跡アプリケーション114cでは、図21のフローチャートに示される感染者追跡処理が実行される。なお、この感染者追跡処理は、携帯飲料容器BTから送信されるパケットPKに体温データDTtが含まれている場合に実行される。
図21において、ステップS11では、制御部CRが、演算部OP(判定部JP)に対して、体温データDTtの数値(体温)Tが閾値Tsよりも高いか否かを判定させる。ステップS11における判定の結果、演算部OPが、体温データDTtの数値(体温)Tが閾値Tsよりも高いと判定した場合、処理はステップS12に進む。一方、ステップS11における判定の結果、演算部OPが、体温データDTtの数値(体温)Tが閾値Ts以下であると判定した場合、処理は終了する。
ステップS12では、制御部CRが、演算部OP(導出部IP)に対して、その携帯飲料容器BTの移動履歴を導出させる。より具体的には、制御部CRが、演算部OP(導出部IP)に対して、ステップS11において閾値Tsよりも高いと判断された数値Tに対応する体温データDTtに対応する識別データDTiならびに受信時間データDTsおよび位置データDTpを抽出させる。ステップS12の処理が完了した後、処理はステップS13に移る。
ステップS13では、制御部CRが、演算部OP(導出部IP)に対して、クラスターデータを出力させる。より具体的には、制御部CRが、演算部OP(導出部IP)に対して、ステップS12において抽出された受信時間データDTsおよび位置データDTpに基づいて一定時間以上その位置の一定範囲内に存在した他の携帯飲料容器BTの識別データDTiを特定させてそれらの識別データDTiならびに受信時間データDTsおよび位置データDTpの集合データを作成する。ステップS13の処理が完了した後、処理はステップS14に移る。
ステップ14では、制御部CRが、演算部OP(導出部IP)に対して、クラスターデータに基づいて感染源を特定させる。より具体的には、制御部CRが、演算部OP(導出部IP)に対して、ステップS13で作成された集合データのうち閾値Tsより高い数値(体温)Tを示す体温データDTtに対応する識別データDTiであって、そのうち最も早い受信時間を示す受信時間データDTsに対応する識別データDTiを特定する。ステップ14の処理が完了した後、処理は終了する。
<本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムの特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムSYは、スマートフォンを要することなく発熱者の追跡を行うことができる。通常、教育的見地から携帯飲料容器BTを子供に携帯させることに抵抗を感じる親はいない。このため、この感染者追跡システムSYは、子供の教育的見地に配慮しつつ感染者と思われる者を追跡することができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムSYでは、携帯飲料容器BTから収集したデータセットDSに基づいてクラスターデータを生成することができる。このため、この感染者追跡システムSYを利用することによって容易にクラスター対策を行うことができる。
(3)
本発明の実施の形態に係る感染者追跡システムSYでは、感染者追跡アプリケーション114cにより感染源人物を特定することができる。このため、この感染者追跡システムSYを利用することによって容易に感染源人物を特定することができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、図16のステップS1からステップS3に至るまでの時間が一定時間以上になった場合に検温処理が解除されるように設定されてもよい((携帯飲料容器BTをカバン等に入れている場合等に偶発的にその携帯飲料容器BTの蓋体3が開いてしまう場合が想定されるためである。)。
(B)
先の実施の形態に係る携帯飲料容器BTには蓋開閉センサ51aが搭載されていたが、蓋開閉センサ51aに代えて傾斜角センサ(加速度センサ)が搭載されてもよい。かかる場合、図16のステップS1では、携帯飲料容器BTが立直姿勢から飲料姿勢になったか否かが判定されることになり、携帯飲料容器BTが立直姿勢から飲料姿勢になった場合に処理がステップS2に進められることになる。なお、かかる場合、ステップS3に至るまでの時間が一定時間以上になった場合、検温処理が解除されるように設定されてもよい(携帯飲料容器BTをカバン等に入れている場合等に偶発的にその携帯飲料容器BTが立直姿勢から飲料姿勢になる場合が想定されるためである。)。
(C)
先の実施の形態に係る携帯飲料容器BTには蓋開閉センサ51aが搭載されていたが、蓋開閉センサ51aに加えて傾斜角センサ(加速度センサ)が搭載されてもよい。かかる場合、図16のステップS1の後であってステップS2の前に、携帯飲料容器BTが立直姿勢から飲料姿勢になったか否かが判定されることになり、携帯飲料容器BTが立直姿勢から飲料姿勢になった場合に処理がステップS2に進められることになる。なお、かかる場合、ステップS3に至るまでの時間が一定時間以上になった場合、検温処理が解除されるように設定されてもよい(携帯飲料容器BTをカバン等に入れている場合等に偶発的にその携帯飲料容器BTの蓋体3が開くと共に携帯飲料容器BTが立直姿勢から飲料姿勢になる場合が想定されるためである。)。
(D)
先の実施の形態に係る感染者追跡システムSYでは携帯飲料容器BTからサーバSVに受信時間データDTsが送信されたが、受信時間データDTsに代えて蓋体3の開時間データや、検温時間データ、データセットDSの送信時間データ等が送信されてもよい。また、携帯飲料容器BTから時間に関するデータが送信されず、サーバSVがデータセットを受信した受信時間を記録し、そのデータセットに受信時間を組み込んでもよい。
(E)
先の実施の形態に係る感染者追跡システムSYでは定期的に携帯飲料容器BTからサーバSVに位置データが送信されていたが、位置データDTpが受信時間データDTsと共に携帯飲料容器BTのメモリMRに蓄積され、サーバSVの演算部OPにおいて体温データDTtの数値(体温)Tが閾値Tsよりも高いと判定された際に、サーバSVがその携帯飲料容器BTに対してそれらのデータDTp,DTsを要求するようにしてもよい。
(F)
先の実施の形態に係る感染者追跡システムSYでは携帯飲料容器BTにGPS受信機51kを搭載してGPSによる位置情報サービスを利用したが、携帯飲料容器BTに携帯電話の通信機能を付与して携帯電話の基地局を利用する位置情報サービスを利用してもよいし、携帯飲料容器BTにWiFi機能を付与してWiFiを利用する位置情報サービスを利用してもよい。なお、ネットワークNTとして、低電力広帯域ネットワーク(LPWAN)を採用した場合、長距離通信(Sigfox通信)が可能となり、確実なセンシング、長時間有効な通信を実現することができ、好ましい。
(G)
先の実施の形態に係る携帯飲料容器BTでは電池として乾電池57が採用されていたが、電池の種類は特に限定されない。すなわち、電池としてボタン電池等が採用されてもかまわない。
(H)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、マイクロコンピュータ51gが蓋開閉検知信号に基づいて乾電池57から電子部品への動作電源の供給を制御してもよい。具体的には、マイクロコンピュータ51gは、蓋開閉センサ51aから蓋開検知信号を受信した際に乾電池57から各種電子部品へ動作電源を供給する一方、蓋開閉センサ51aから蓋閉検知信号を受信した際に乾電池57から各種電子部品へ動作電源を供給しない。
また、かかる場合、マイクロコンピュータ51gが蓋開検知信号を受信した場合であっても、その受信時から所定時間経過した際に乾電池57から各種電子部品への電源供給を停止してもよい。
上記変形例は、単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。

Claims (11)

  1. (Ca)動作検知器と、(Cb)体温検知器と、(Cc)位置検出器と、(Cd)識別情報が記憶される記憶部と、(Ce)前記動作検知器により動作が検知された際に、前記体温検知器により取得される体温の情報と、前記位置検出器により取得される位置の情報と、前記識別情報とをデータセットとして発信する発信部とを有する携帯飲料容器と、
    (Sa)前記データセットを受信する受信部と、(Sb)前記体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、(Sc)前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと、を備える、感染者追跡システム。
  2. 前記携帯飲料容器は、複数存在し、
    前記導出部は、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出すると共に、前記携帯飲料容器を中心とする特定範囲に存在した他の前記携帯飲料容器の前記識別情報を収集してクラスター情報を出力する
    請求項1に記載の感染者追跡システム。
  3. 時計部をさらに備え、
    前記データセットには、前記時計部で刻まれる時刻の情報が含まれており、
    前記導出部は、前記クラスター情報から前記閾値よりも高い前記体温に対応する識別情報のうち最も早い時刻の情報に対応する前記識別情報を抽出する
    請求項2に記載の感染者追跡システム。
  4. データセットを受信する受信部と、体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する位置の情報に基づいて携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと通信する前記携帯飲料容器であって、
    動作検知器と、
    体温検知器と、
    位置検出器と、
    識別情報が記憶される記憶部と、
    前記動作検知器により動作が検知された際に、前記体温検知器により取得される前記体温の情報と、前記位置検出器により取得される前記位置の情報と、前記識別情報とを前記データセットとして前記サーバに発信する発信部と、を備える携帯飲料容器。
  5. 体温の情報と、位置の情報と、携帯飲料容器の識別情報とを含むデータセットを受信する受信部と、
    前記体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部と、を備えるサーバ。
  6. 動作検知器と、体温検知器と、位置検出器と、識別情報が記憶される記憶部と、発信部とを有し、データセットを受信する受信部と、体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する位置の情報に基づいて携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと通信する前記携帯飲料容器において実行されるプログラムであって、
    前記動作検知器により動作が検知された際に、前記発信部に対して前記体温検知器により取得される前記体温の情報と、前記位置検出器により取得される前記位置の情報と、前記識別情報とを前記データセットとして前記サーバに発信させる、プログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを格納した記憶媒体。
  8. 受信部と、判定部と、導出部とを有するサーバにおいて実行されるプログラムであって、
    前記受信部に対して、体温の情報と、位置の情報と、携帯飲料容器の識別情報とを含むデータセットを受信させる受信ステップと、
    前記判定部に対して、前記体温が閾値よりも高いか否かを判定させる判定ステップと、
    前記導出部に対して、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出させる導出ステップと、を実行させる、プログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを格納した記憶媒体。
  10. 動作検知器と、体温検知器と、位置検出器と、識別情報が記憶される記憶部と、発信部とを有し、データセットを受信する受信部と、体温が閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する位置の情報に基づいて携帯飲料容器の移動履歴を導出する導出部とを有するサーバと通信する前記携帯飲料容器において実施される方法であって、
    前記動作検知器により動作が検知された際に、前記発信部に対して前記体温検知器により取得される前記体温の情報と、前記位置検出器により取得される前記位置の情報と、前記識別情報とを前記データセットとして前記サーバに発信させる、方法。
  11. 受信部と、判定部と、導出部とを有するサーバにおいて実施される方法であって、
    前記受信部に対して、体温の情報と、位置の情報と、携帯飲料容器の識別情報とを含むデータセットを受信させる受信ステップと、
    前記判定部に対して、前記体温が閾値よりも高いか否かを判定させる判定ステップと、
    前記導出部に対して、前記判定部により前記体温が前記閾値よりも高いと判定された場合、前記体温の情報に対応する前記位置の情報に基づいて前記携帯飲料容器の移動履歴を導出させる導出ステップと、を実施させる、方法。
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