以下、一実施形態に係る情報処理システム1について、図1〜図9に基づいて、詳細に説明する。図1には、情報処理システム1の構成がブロック図にて示され、図2には、情報処理システム1の使用例が示されている。
情報処理システム1は、人体通信を利用して容器内の流体である液体(水やお茶、ジュースなど)をユーザが摂取したことを記録し、摂取量が不足しているときにユーザに対して液体の摂取を促すシステムである。
本実施形態において、情報処理システム1は、図1に示すように、ペットボトル、水筒、コップ、マグカップ、缶などの容器(本実施形態では、水筒とする)に設けられる容器用装置10と、ユーザが装着する腕時計20と、ユーザが保持する携帯機器30と、を備える。
(容器用装置10)
容器用装置10は、図2に示すように、一例として、容器(水筒)50の第1部分50A(液体を収容する部分)と第2部分50B(蓋及びコップの役目をする部分:以下便宜上、コップ部分とも呼ぶ)のうち、第2部分(コップ部分)50Bに設けられているものとする。容器用装置10は、図1に示すように、電極部11と、人体通信部12と、無線通信部13と、荷重センサ14と、メモリ15と、制御部16と、を有する。
電極部11は、信号電極とグラウンド電極とを有し、ユーザを介して腕時計20や携帯機器30と通信を行うための電極である。この電極部11は、図2に示すように、ユーザの手に触れやすい位置に設けられているものとする。なお、電極部11としては、シート状の電極を採用することができる。このように、電極部11としてシート状の電極を用いることにより、シート状の電極と、手(指)との接触面積に基づいて、ユーザを判別することができる。なお、電極部11を用いた人体通信は、ユーザが素手である場合はもちろん、ユーザが手袋をしている場合(手と電極が対向している場合)であっても、実現可能である。
人体通信部12は、バンドパスフィルタを有した電気回路を含む送信部を有し、送信するデータを変調して送信信号を生成する。なお、人体通信部12に受信機能を持たせるようにしてもよい。本実施形態においては、ユーザによる容器50のコップ部分50Bを用いた液体の飲用に関する情報を、腕時計20や携帯機器30に対して送信する。
無線通信部13は、容器用装置10と外部機器(腕時計20や携帯機器30)との人体通信が成立していない場合においてバッファ用の通信を行うものであり、各種の無線方式を適用することができる。
荷重センサ14は、一例として、容器50のコップ部分50Bの底部に設けられたロードセルであり、コップ部分50Bに収容されている液体の重さを計測するものである。本実施形態においては、荷重センサ14が検出する荷重の変化からユーザが摂取した液体の量を推測することができる。
メモリ15は、不揮発性のメモリ又は揮発性のメモリのいずれかであり、荷重センサ14が検出した液体の重さを記憶する。図3には、メモリ15に記憶されている重さテーブルの一例が示されている。図3に示すように、重さテーブルには、液体の重さが順次記録される。なお、図3では、荷重センサ14において計測された値から、容器50のコップ部分50B自体の重さを差し引いて記録しているものとする。
制御部16は、CPUを有し、人体通信部12や無線通信部13の通信の制御を行ったり、メモリ15への記録を行ったりするものである。
(腕時計20)
腕時計20は、電極部21、人体通信部22、無線通信部23、センサ部24、フラッシュメモリ25、計時部26、ディスプレイ27および制御部28を有する。
電極部21は、信号電極とグラウンド電極とを有し、ユーザを介して容器用装置10や携帯機器30と通信を行うための電極である。この電極部21は、ユーザの手首に触れるようにディスプレイ27の反対側に設けられている。
人体通信部22は、バンドパスフィルタを有した電気回路を含む送受信部を有し、入力(受信)した受信信号を復調して受信データを生成する一方、送信するデータを変調して送信信号を生成する。
無線通信部23は、容器用装置10や、携帯機器30との人体通信が成立していない場合のバッファ用の通信を行うものであり、各種の無線方式を適用することができる。
センサ部24は、GPSモジュール24a、生体センサ24b、温湿度センサ24cを有する。
GPS(Global Positioning System)モジュール24aは、腕時計20の位置(例えば緯度および経度)を検出するセンサであり、容器50の位置を間接的に検出することも可能である。
生体センサ24bは、腕時計20を使用しているユーザの生体情報を取得するセンサであり、本実施形態では、ユーザの手首と接触するように、電極部21と同じ面に設けられているものとする。生体センサ24bは、一例として、ユーザの体温、血圧、脈拍および発汗量等を取得する。
生体センサ24bは、一例として、特開2001−276012号公報(米国特許第6,526,315号)に開示されているように、発光ダイオードによりユーザに向けて光を照射し、この光に応じてユーザから反射した光を受光することにより、脈拍を検出する。なお、腕時計型の生体センサ24bは、一例として、特開2007−215749号公報(米国公開2007−0191718号)に開示されている。
温湿度センサ24cは、ユーザの存在している環境の温湿度を計測するセンサであり、ユーザの人体に触れないように電極部21や生体センサ24bとは異なる面に設けられている。本実施形態においては、温度センサと湿度センサとが1つのチップに集積されているものとするが、別々に設けられてもよい。また、温湿度センサ24cの検出方式は、適宜選択することが可能である。
フラッシュメモリ25は、不揮発性の半導体メモリであり、制御部28によって実行される腕時計20を制御するためのプログラム、腕時計20を制御するための各種パラメータ、センサ部24が検出した各種データ、及び容器用装置10から受信したユーザの液体摂取量に関するデータを記憶する。例えば、フラッシュメモリ25には、図4(a)に示すユーザ情報テーブルや、図4(b)に示す液体摂取テーブルが記憶されている。図4(a)のユーザ情報テーブルには、日時、位置、温度、湿度、体温、血圧、脈拍が格納される。また、図4(b)の液体摂取テーブルには、摂取日時と、摂取量とが格納される。なお、図4(b)の液体摂取テーブルには、1日におけるユーザの液体摂取量を記録するようにしてもよい。
計時部26は、通常の時計機能であり、日時情報を生成したり、発信局から送信される時刻情報を電波受信回路により入力して、日時情報の補正を行ったりする。
ディスプレイ27は、一例として、液晶表示素子を用いたデバイスであり、腕時計20の主面(一般的な時計において文字盤が設けられる面)、すなわち、電極部21や生体センサ24bとは異なる面に設けられ、日時情報や、各種情報を表示する。本実施形態においては、ユーザへの液体摂取を促したり、液体摂取不足を報知するために用いられる。
制御部28は、CPUを有し、腕時計20全体を制御する。本実施形態においては、制御部28は、容器用装置10との通信によりユーザの液体摂取状態を認識し、ユーザ周辺の環境や、ユーザの状態などからユーザへの液体摂取を促したり、液体摂取不足を報知するための制御を行う。
(携帯機器30)
携帯機器30は、ユーザにより携帯された状態で利用される情報機器である。携帯端末2としては、携帯電話、スマートフォン、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等を採用することができるが、本実施形態では、携帯機器30は、スマートフォンであるものとする。携帯機器30は、電話機能やインターネット等に接続するための通信機能、及び、プログラムを実行するためのデータ処理機能等を有する。
携帯機器30は、図1に示すように、電極部31、人体通信部32、無線通信部33、センサ部34、フラッシュメモリ35、ディスプレイ36、タッチパネル37、マイク38、スピーカ39、撮像部40、画像分析部41、カレンダ部42、及び制御部43、を有する。
なお、携帯機器30も、腕時計20と同様、容器用装置10との人体通信又は無線通信によりユーザの液体摂取量を記憶するものである。このため、腕時計20と携帯機器30とのいずれか一方を省略したり、重複する機能を省略したりすることも可能である。なお、本実施形態においては、腕時計20と、携帯機器30とが互いの機能を補完する場合を例にして説明するものとする。
電極部31は、信号電極とグラウンド電極とを有し、ユーザを介して容器用装置10や腕時計20と通信を行うための電極である。人体通信部32は、バンドパスフィルタを有した電気回路から構成される送受信部を有し、入力(受信)した受信信号を復調して受信データを生成する一方、送信するデータを変調して送信信号を生成する。なお、人体通信には、人体に微弱な電流を流して、その電流を変調して情報を伝達する電流方式や、人体の表面に誘起する電界を変調して情報を伝達する電界方式などがあり、電界方式の場合は、ユーザが電極部31に直接触れていなくても人体通信が可能である。このため、本実施形態では、ユーザがポケット(例えば胸ポケット)に携帯機器30を入れておいた場合でも人体通信が成立するように、電界方式が採用されているものとする。
ここで、ユーザが腕時計20と携帯機器30のいずれか一方を身に付けている場合には、身に付けている機器と容器用装置10との間で人体通信が成立した場合に、ユーザの液体摂取に関する記録を取るようにすればよい。
一方、ユーザが腕時計20と携帯機器30の両方を身につけている場合には、どちらか一方をマスターとし、他方をスレーブとし、スレーブとなる機器が容器用装置10との人体通信を優先的に行うようにすればよい。本実施形態においては、ユーザが腕時計20と携帯機器30の両方を身につけている場合であれば、腕時計20がスレーブとなり、容器用装置10と腕時計20との人体通信やバッファ用の無線通信部13、23による通信(データの受け渡しなど)が行われるものとする。
無線通信部33及びセンサ部34は、実質的に前述した腕時計20の無線通信部23及びセンサ部24と同様の構成とすることができる。なお、腕時計20の温湿度センサ24cについては、ユーザ周辺の環境の温湿度を計測するものとしているので、携帯機器30の温湿度センサ34cは、ユーザの温湿度を計測するように携帯機器30の表面に設けるようにすればよい。すなわち、温湿度センサ34cは、ユーザが携帯機器30を保持しているときの温湿度又は胸ポケットに入れられている際の温湿度を検出するものとする。
フラッシュメモリ35は、不揮発性の半導体メモリであり、制御部43によって実行される携帯機器30を制御するためのプログラム、携帯機器30を制御するための各種パラメータ、センサ部34が検出した各種データ、撮像部40が撮像した画像に基づくデータ、及びユーザの液体摂取に関するデータを記憶する。なお、フラッシュメモリ35には、図5(a)に示すユーザ情報テーブルや、図5(b)に示す液体摂取テーブルが記憶されているものとする。図5(a)のユーザ情報テーブルには、日時、位置、温度、湿度、体温、血圧、脈拍、顔の表情、発汗量のデータが格納される。また、図5(b)の液体摂取テーブルには、摂取日時と、摂取量とが格納される。なお、図5(b)の液体摂取テーブルには、1日におけるユーザの液体摂取量を記録するようにしてもよい。
ディスプレイ36は、携帯機器30に設けられ、画像、各種情報およびボタン等の操作入力用画像を表示する。ディスプレイ36は、一例として、例えば液晶表示素子を用いたデバイスである。
タッチパネル37は、ユーザが触れたことに応じて情報を入力する。タッチパネル37は、ディスプレイ36上又はディスプレイ36内に組み込まれて設けられる。したがって、タッチパネル37は、ユーザがディスプレイ36の表面をタッチすることにより、種々の情報を入力する。例えば、ユーザは一日に摂取すべき液体量を予め入力するようにしてもよい。ただし、ユーザによる摂取すべき液体量の入力に代えて、制御部43が、センサ部34の出力や、後述の画像分析部41の分析結果や、カレンダ部42の出力(季節など)に応じて、ユーザの摂取すべき液体量を自動的に設定するようにしてもよい。
マイク38は、携帯機器30のディスプレイ36近傍に設けられ、ユーザが電話機能を使用する際に口元付近に位置するようになっている。スピーカ39は、携帯機器30のディスプレイ36近傍に設けられ、ユーザが電話機能を使用する際に耳元近傍に位置するようになっている。
撮像部40は、ディスプレイ36及びタッチパネル37と同じ面であってスピーカ39の近傍に設けられており、ユーザが携帯機器30を保持している際(使用している際)のユーザの状況を撮像するものである。この撮像部40は、撮影レンズや、RGBベイヤー配列の撮像素子(CCDおよびCMOSデバイス)などを有している。なお、撮像部40とは別の撮像部をディスプレイ36及びタッチパネル37とは異なる面(例えば裏面)に設けてもよい。
なお、撮像部40に代えて、又はこれとともに、赤外線カメラを用いることとしてもよい。赤外線カメラとしては人から出る赤外線を感知するパッシブ型の赤外線カメラを用いることができる。この場合、赤外線カメラを用いて、携帯機器30を操作するユーザから発せられる熱量のログを取得することにより、通常時におけるユーザの赤外線放出量を知ることができる。
画像分析部41は、撮像部40(赤外線カメラを含んでいてもよい)が撮像した画像の分析を行うものであり、本実施形態では、属性推定部41a,表情検出部41b,及び発汗推定部41cを有している。
属性検出部41aは、撮像部40が撮像した画像に顔の画像が含まれている場合に、その顔の画像の性別や、年齢層などを推定するものである。本実施形態では、ユーザの顔画像からユーザの属性を検出することで、ユーザによる属性入力を省略することができる。なお、画像を用いた性別判定や年齢判定については、例えば、日本特許第4273359号(米国公開特許2010−0217743号)に開示されている。
表情検出部41bは、撮像部40により撮像された顔の画像データと、フラッシュメモリ35に記憶されている顔表情データと比較して、ユーザの表情を検出する。なお、表情検出部53は、笑顔、泣き顔、怒り顔、驚き顔、眉間に皺を寄せている顔、緊張している顔、および、リラックスしている顔等の表情を検出する。フラッシュメモリ35は、これらの複数の表情データを記憶する。笑顔検出の方法は、一例として、米国公開特許2008−037841号に開示されている。また、眉間の皺の検出の方法は、一例として、米国公開特許2008−292148号に開示されている。
発汗推定部41cは、襟元、脇などの特定の部位の撮像素子のRGB出力に基づいて、ユーザの発汗状況を推定する。図6は、撮像部40が撮像した画像の一例である。図6に示すように、ユーザが発汗した場合、ユーザの衣服の襟元、脇の部分は発汗により色が変わるので、発汗推定部41cは、当該色の変化からユーザの発汗状況を推定する。なお、発汗推定部41cは、赤外線カメラの出力からユーザの発汗量を推定してもよい。
カレンダ部42は、年、月、日、時刻といった時間情報を取得して、制御部43に出力する。
制御部43は、CPUを有し、携帯機器30全体を制御する。本実施形態においては、制御部43は、ユーザによる液体摂取に関するログ収集の制御を行う。
(情報処理システム1の処理)
次に、本実施形態の情報処理システム1における処理について、図7〜図9のフローチャートに沿って詳細に説明する。
(腕時計20(制御部28)の液体摂取時の処理)
図7は、腕時計20の制御部28によるユーザの液体摂取記録に関するフローチャートである。なお、ユーザは、図2に示すように腕に腕時計20を装着しているとともに、胸ポケットに携帯機器30を入れているものとする。
図7の処理では、ステップS10において、制御部28が、人体通信が成立するまで待機する。この場合、ユーザが容器50(コップ部分50B)を手で持ったときに人体通信が成立するので、そのタイミングで、制御部28は、ステップS12に移行する。
ステップS12に移行すると、制御部28は、容器用装置10との通信により、ユーザが液体を摂取する前のコップ部分50Bの重さを荷重センサ14から取得する。なお、コップ部分50B内の液体をユーザが複数回に分けて摂取する場合、制御部16は、液体を含むコップ部分50Bの重さの変化をメモリ15(図3の重さテーブル)に記憶されることになる。
次いで、ステップS14では、制御部28は、容器用装置10との間で人体通信が継続しているか否かを判断する。このステップS14は、ユーザの液体摂取が継続しているか否かを確認するための処理であり、人体通信が成立している間はステップS12,S14を繰り返し、人体通信が成立しなくなった段階で、ステップS16に移行する。
ステップS16に移行すると、制御部28は、人体通信が途切れてから所定時間経過したか否かを判断する。このステップS16は、ユーザが液体を摂取する場合には、必ずしも継続してコップ部分50Bを保持しているわけではなく、また、休み休み液体を摂取する場合もあるため、所定時間経過するのを待つことで、液体の摂取が確実に終了したことを判断するために設けられている。
なお、所定時間は、例えばコップ部分50Bの容量に応じて変更するようにしてもよい。例えば、制御部28は、コップ部分50Bの容量が100mlの場合よりも250mlの場合に、所定時間を長くするものとする。また、制御部28は、荷重センサ14の出力(液体の残量)に応じて所定時間を設定するようにしてもよい。例えば、制御部28は、残量が少なくなるに連れ、所定時間も短く設定するなどすればよい。
制御部28は、例えば人体通信が途切れてから所定時間以内(例えば、数十秒)であれば、ステップS14に戻り、人体通信が途切れてから所定時間を超えた場合には、ステップS18に移行する。なお、ステップS14に戻り、当該ステップS14の判断が肯定された場合(人体通信が再成立した場合)には、制御部28は、そのとき(人体通信が成立する直前)の荷重センサ14の出力を確認する(S12)。なお、制御部28は、荷重センサ14の出力に基づいて、コップ部分50Bの中身が空になったと判断できるときにステップS18に移行するようにしてもよい。
ステップS18に移行すると、制御部28は、ユーザの液体摂取量およびユーザの状態(生体センサ24bや温湿度センサの出力、GPSモジュール24aによって検出されるユーザの現在位置、計時部26によって検出される現在日時)を確認し、フラッシュメモリ25に記憶されている図4(a)のユーザ情報テーブル及び図4(b)の液体摂取テーブルを更新する。なお、ユーザの液体摂取量は、人体通信が最初に成立した後、コップ部分50Bの中身の量が最も多いときの重さから、ステップS18に移行した時点でのコップ部分50Bの中身の重さを差し引いた分の液体量であるものとする。
なお、ユーザが液体を摂取している間は、コップ部分50Bが傾けられるため、荷重センサ14の出力が安定しなかったり、計測できなかったりする場合がある。このような場合には、制御部28は、ステップS16の判断が肯定されたときに、無線通信部13、23を介して荷重センサ14の出力を取得し、コップ部分50B内の液体の残量を確認するようにすればよい。
また、ステップS18では、制御部28は、図4(a)のユーザ情報テーブルの最新のデータ(生体センサ24bや温湿度センサ24cの出力)に基づいて、ユーザの発汗状況や、熱中症を誘発するような環境かどうかを確認する。
次いで、ステップS20では、制御部28は、携帯機器30と通信可能かどうかを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、携帯機器30との通信が可能な場合には、ステップS22において、制御部28は、ステップS18でフラッシュメモリ25に記憶した各データを無線通信部23,33を介して携帯機器30に送信する。なお、ステップS22の処理が行われた後は、図7の全処理を終了する。
一方、ステップS20の判断が否定された場合、すなわち、何らかの理由により携帯機器30との通信ができない場合には、ステップS24において、制御部28は、ユーザへの報知が必要か否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、図7の全処理を終了するが、肯定された場合には、ステップS26に移行する。
ステップS26に移行すると、制御部28は、ユーザへの報知を行う。例えば制御部28は、図4(b)の液体摂取テーブルを参照して、ユーザによる液体の摂取量が予め定めた摂取量よりも少なければ、その旨をディスプレイ27に表示して、報知する。また、制御部28は、例えば、図4(a)のユーザ情報テーブルを参照して、ユーザが温度や湿度が高い場所に長期間存在している場合には、涼しいところへの移動や、エアコンの稼働を促すメッセージをディスプレイ27に表示して、報知する。また、制御部28は、例えば、ステップS18の確認の結果、ユーザの発汗量が所定量よりも多い場合には、液体を摂取するよう勧めるメッセージをディスプレイ27に表示して、報知する。なお、腕時計20が、スピーカを有している場合には、当該スピーカから警告音や音声メッセージを出力して、報知するようにしてもよい。
なお、制御部28は、ステップS18において、ユーザの液体の摂取量を確認した後、計時部26の計時結果により所定時間液体の摂取がないと判断された場合にも、ユーザに各種報知を行うこととしてもよい。
ステップS26の処理が行われた後は、図7の全処理を終了する。なお、図7の処理は、一旦全処理を終了しても、ユーザが腕時計20を身につけている場合(例えば、生体センサ24bの出力がある場合や、人体通信が成立した場合)にはその後繰り返し実行されるようになっている。また、制御部28は、コップ部分50Bに液体が注がれたこと(すなわち、荷重センサ14の出力が変化したこと)をトリガーとして図7のフローチャートを開始してもよい。
(腕時計20(制御部28)の通常処理)
腕時計20では、センサ部24を介して常時ユーザの情報や周囲環境の情報を取得できるので、制御部28は、当該情報を利用した処理を、図8のフローチャートに沿って実行するものとする。なお、この図8のフローチャートも上述のようにユーザが腕時計20を身につけている場合に実行される。
具体的には、図8の処理では、ステップS30において、制御部28は、所定時間経過するまで待機する。この場合、所定時間経過した段階で、ステップS32に移行する。制御部28は、前回の人体通信から30分、1時間などと所定時間を決めればよく、また、季節やユーザの周囲環境から所定時間を変更するようにしてもよい。
ステップS32に移行すると、制御部28は、センサ部24による検出結果を取得し、ユーザ情報テーブル(図4(a))に格納する。次いで、ステップS34では、制御部28は、携帯機器30との通信が可能か否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、制御部28は、ステップS36に移行し、ステップS32で取得した情報を携帯機器30に対して送信し、図8の全処理を終了する。一方、ステップS34の判断が否定された場合には、ステップS38に移行する。
ステップS38に移行すると、制御部28は、ユーザ情報テーブル(図4(a))に基づいて、ユーザの状態(発汗量など)や周囲環境の状態(周囲の温度・湿度など)を確認する。次いで、ステップS40では、制御部28は、ユーザに対する報知が必要か否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、ステップS42において、ディスプレイ27等を用いてユーザに報知し、図8の全処理を終了する。一方、ステップS40の判断が否定された場合には、そのまま、図8の全処理を終了する。なお、図8の処理は、一旦全処理を終了しても、ユーザが腕時計20を身につけている場合にはその後繰り返し実行されるようになっている。
(携帯機器30(制御部43)による処理)
図9には、携帯機器30の制御部43による処理がフローチャートにて示されている。
図9の処理では、まず、ステップS50において、制御部43が、ユーザの状態を検出できるか否かを判断する。この場合、制御部43は、例えば、ユーザが携帯機器30を利用している(例えばタッチパネルの操作を行っている)か否かを判断するものとする。このステップS50の判断が肯定された場合には、ステップS52に移行するが、否定された場合には、ステップS54に移行する。
ステップS52に移行した場合、制御部43は、センサ部34、撮像部40、画像分析部41の出力に基づいて、ユーザの状態を検出する。なお、GPSモジュール34aによるユーザの位置情報の取得と、生体センサ34bによるユーザの生体情報の取得に関しては、腕時計20から同様の情報が入力される場合には、省略してもよい。
ここで、制御部43は、温湿度センサ34cの検出結果から、ユーザの手の温湿度の情報を取得することができる。また、制御部43は、撮像部40(赤外線カメラ含む)により、携帯機器30を保持しているユーザを撮像し、画像分析部41に撮像部40が撮像した画像の分析を行わせ、ユーザの属性に基づいたユーザの発汗状態や、生体情報を検出する。ステップS52の後は、ステップS54に移行する。
ステップS54に移行すると、制御部43は、腕時計20と通信が成立したか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、腕時計20との通信が成立している場合には、ステップS56に移行する。
ステップS56に移行すると、制御部43は、腕時計20から、ユーザの液体摂取に関する情報や、ユーザの情報を取得し、図5(a)、図5(b)のテーブルに格納する。なお、この場合の通信は、人体通信であっても、無線通信であってもよい。
次いで、ステップS58では、制御部43は、ステップS52で検出したユーザの状態(ステップS52を経た場合のみ)と、ステップS56で取得したユーザの情報とに基づいて、ユーザの液体摂取量とユーザの状態とを確認する。なお、このステップS58では、画像分析部41で分析したユーザの熱に関する状態や、温湿度センサ34cの出力を用いることができるので、制御部43は、精度よくユーザの状態を確認することができる。
なお、制御部43は、ステップS58の確認結果(ユーザの液体摂取量とユーザの状態)をフラッシュメモリ35(図5(a)、図5(b))に記憶することから、図5(a)や図5(b)のテーブルには、液体摂取に関する毎日のログが作成されることになる。この場合、制御部43は、例えば、前年との比較などをディスプレイ36に表示することとしてもよい。
次いで、ステップS60では、制御部43は、ステップS58の確認結果に基づいて、ユーザへの報知が必要かどうかを判断する。そして、報知の必要がない場合には、制御部43は、図9の全処理を終了し、報知の必要がある場合には、ステップS62に移行する。
ステップS62に移行した場合には、制御部43は、図7のステップS26と同様の報知を行う。なお、制御部43は、目安となる液体摂取量や、その種類を表示してもよい(例えばスポーツドリンクを勧め、利尿作用のある珈琲、紅茶、緑茶、アルコール飲料などは好ましくない旨を表示する)。また、携帯機器30のディスプレイ36は、腕時計20のディスプレイ27よりも表示できる情報量が多いので、制御部43は、次に液体を摂取すべき時刻、量、種類などを表示したり、設定された液体摂取量と、実際に摂取した量とを比較表示したりしてもよい。なお、腕時計20のディスプレイ27にこれらの情報を表示できるような場合には、腕時計20のディスプレイ27にも、これらの表示を行うこととしてもよい。
また、制御部43は、属性推定部41aの出力に基づいて、ユーザが、子供や高齢者と判断できる場合には、ユーザの身内の電子メールアドレス(予め登録されているものとする)などに対して、ユーザの液体摂取量が不足しており、熱中症の危険性があることを連絡(報知)するようにしてもよい。
なお、ステップS62の処理が終了すると、図9の全処理が終了する。
一方、ステップS54の判断が否定された場合、すなわち、腕時計20との通信が成立していない場合には、ステップS64に移行し、制御部43は、前回、腕時計20との通信を行ってから所定時間経過したか否かを判断する。この場合の所定時間は、カレンダ部42から判断可能な季節情報や、ユーザが前回摂取した液体量、ステップS52で取得したユーザの状態に応じて変更するものとする。例えば、夏季で、ユーザが前回摂取した液体量が少なく、ユーザが暑い環境下にいる場合には、所定時間を短く(例えば、15分〜30分)すればよく、その反対であれば、所定時間を長く(例えば、数時間)すればよい。
ステップS64の判断が否定された場合、すなわち、所定時間経過していない場合には、制御部43は図9の全処理を終了する。一方、ステップS64の判断が肯定された場合、すなわち、所定時間経過した場合には、ステップS62に移行し、制御部43は、ユーザへの報知を行い、図9の全処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、腕時計20及び携帯機器30は、液体を収容可能な容器50のコップ部分50Bに設けられた容器用装置10(人体通信部12)と人体通信する人体通信部22と、人体通信部22を介して、コップ部分50Bの液体の量に関する情報を入力(取得)する制御部28,43とを備えているので、腕時計20及び携帯機器30では、ユーザがコップ部分50Bを保持したことで人体通信が成立した場合に、液体の量に関する情報(例えば、ユーザの液体摂取量)を取得することができる。これにより、制御部28や制御部43は、ユーザの液体摂取量等を考慮して、ユーザに対する報知を行うことができる。
また、本実施形態によると、フラッシュメモリ25、35に、液体摂取テーブル(図4(b)、図5(b))を記憶するので、制御部28,43は、当該テーブルを参照することで、ユーザの液体摂取に関する情報を得ることができ、これに基づいた、報知を行うことが可能となる。
また、本実施形態によると、撮像部40、表情検出部41b,発汗推定部41c、センサ部34等の検出結果に基づいて、報知を行うので、ユーザの状況に応じた適切な報知を行うことができる。
また、本実施形態の容器50は、液体が収容されるコップ部分50Bと、コップ部分50Bに設けられ、人体通信により他の機器(腕時計20や携帯機器30)と通信可能な人体通信部12を備えている。これにより、コップ部分50Bで得られる液体に関する情報などを、コップ部分50Bをユーザが保持しているときに、他の機器に送信することができる。これにより、他の機器(腕時計20や携帯機器30)では、適切なタイミングで、液体に関する情報を取得することができる。
なお、上記実施形態では、容器用装置10と腕時計20との間で人体通信が成立している間は、人体通信を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、容器用装置10と腕時計20との間の通信は、人体通信の成立をトリガーとして、その後は無線通信部13、23を介した無線通信を行うこととしてもよい。この場合、人体通信が成立しなくなった段階で無線通信を中止するようにしてもよいし、人体通信が成立しなくなった後所定時間経過後に無線通信を中止するようにしてもよい。後者の場合、人体通信が成立しなくなった後に得られる情報(液体の量に関する情報)を取得することが可能となる。
なお、上記実施形態では、容器用装置10に無線通信部13を設け、腕時計20に無線通信部23を設ける場合について説明したが、これに限られるものではなく、各装置には、無線通信部を設けないこととしてもよい。
なお、上記実施形態では、情報処理システム1から、腕時計20を省略して、図7,図8の処理を容器用装置10と携帯機器30との間で行うようにしてもよい。なお、この場合には、ステップS20、S22等の処理は省略するものとする。この場合、ユーザが身につけている携帯機器30を用いて液体摂取量を取得するので、容器用装置10側にユーザを特定する機能を設ける必要がなくなる。また、複数のユーザ(例えば家族間)で容器50を共用する場合でも、容器50を用いて液体を摂取したユーザを容易に特定することができる。
なお、上記実施形態では、コップ部分50Bに容器用装置10を設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、容器50の第1部分50Aに容器用装置10を設けることとしてもよい。この場合、第1部分50A内の液体の減少量を、ユーザの液体摂取量と推定することとしてもよい。
なお、上記実施形態で説明した図7〜図9のフローチャートを適宜組み合わせたり、各ステップの順番を変更したり、腕時計20と携帯機器30との役割の一部を変更したりするなど、上記実施形態を各種変形・応用することができる点については、言うまでもない。
なお、上記実施形態では、容器用装置10の電極部11を、コップ部分50Bのうちユーザの手に触れやすい位置に設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ユーザの手に触れやすい位置に代えて、又はこれとともに、コップ部分50Bの開口部分(ユーザの口が当たる部分)に電極を設けることとしてもよい。
なお、上記実施形態では、容器50が水筒である場合について説明したが、これに限られるものではなく、容器としては、コップやペットボトル(プラスチックボトル)を用いることができる。例えば、ペットボトルの場合、図10に示すように、ペットボトル50’の手に触れやすい部分に電極(シート状の電極)11を設け、ペットボトル50’の底部に荷重センサ(ロードセルなど)14を設けることとすればよい。また、メモリ15や制御部16などは、ペットボトル50’のいずれかの部分に設けることとすればよい。また、マグカップなどのように把手がついている容器であれば、この把手に容器用装置10の少なくとも一部(例えば、電極などの通信を行う部品)を設けるようにすればよい。なお、この通信を行う部品は、把手に嵌め込むようにして着脱可能としてもよい。
ユーザは、人体通信機能や、近接通信機能を有した機器を身につけておき、ユーザが使用する液体容器に通信機能を設けておけば、家のコップを使用した場合でも、職場のコップを使用した場合でも、飲料を購入した場合でもユーザが摂取した総量を自動で記録することができる。
なお、容器がペットボトル50’や缶である場合には、ペットボトル50’や缶の内容物が明らかであるので、メモリ15に、図11に示すような栄養成分のデータを格納しておいてもよい。この場合、容器用装置10から腕時計20や携帯機器30に対してユーザによる液体摂取量を送信する際に、栄養成分のデータを併せて送信することができる。かかる場合には、制御部28,48では、栄養成分のデータを考慮してユーザに報知することができるようになる。すなわち、制御部28,48は、ユーザが塩分や糖分、カロリーを摂り過ぎている場合には、その旨を報知することができるようになる。なお、ユーザの持病等によって、ユーザが塩分や糖分等を摂取して良い量は異なる。したがって、ユーザに、予め持病等を登録させることで、適切な報知を行うことが可能となる。また、アルコール缶であれば、アルコール摂取量を記録したり、ユーザに報知することも可能である。
ここで、ペットボトル50’を利用したペットボトル飲料の製造方法について、図12(a)のフローチャートに沿って説明する。ペットボトル飲料を製造する場合、まず、図12(a)のステップS100において、ペットボトル50’を用意し、当該ペットボトル50’に電極部11や人体通信部12を取り付ける。
次いで、ステップS102において、ペットボトル50’に荷重センサ14を取り付ける。次いで、ステップS104において、ペットボトル50’にメモリ15を取り付ける。なお、電極部11,人体通信部12、荷重センサ14、メモリ15の取り付け順は、図12(a)の順に限定されるものではない。
次いで、ステップS106において、ペットボトル50’に液体(飲料)を注入する。その後、ペットボトル50’にキャップを装着するなどの処理を行った後、ステップS108において、ペットボトル飲料を出荷する。
なお、容器用装置10を1枚のラベルに搭載できるような場合には、当該ラベルをペットボトルに貼り付けるようにすればよい。この場合、ステップS100〜S104を纏めて1工程で行うことができる。
次に、ペットボトル50’のリサイクル工程について、図12(b)に基づいて説明する。なお、このリサイクル工程は、使用済みのペットボトル50’を回収した後に行う工程である。
図12(b)においては、ステップS120において、まず、回収したペットボトル50’から電極部11を取り外す。次いで、ステップS122では、回収したペットボトル50’から荷重センサ14を取り外す。次いで、ステップS124では、回収したペットボトル50’からメモリ15を取り外す。なお、電極部11,人体通信部12、荷重センサ14、メモリ15の取り外し順は、図12(b)の順に限定されるものではない。また、容器用装置10を1枚のラベルに搭載できるような場合には、当該ラベルをペットボトルから取り外すようにすればよい。この場合、ステップS120〜S124を纏めて1工程で行うことができる。ペットボトル自体はポリエステル繊維として再製品化(卵パック、作業着、カーペット)にしてもよく、この場合、容器用装置10は、新たなペットボトルに取り付けられることになる。カテゴリの異なるペットボトルに取り付けられる場合にはメモリ15の内容を書き換えればよい。なお、分別回収などにより容器用装置10を回収した場合には、図12(b)のフローチャートを簡易化することができる。
そして、ステップS126では、ペットボトル飲料の製造工程(図12(a))に対して、取り外した電極部11、荷重センサ14、及びメモリ15を送る。
なお、ペットボトル飲料の製造工程では、ステップS126において送られてきた電極部11、荷重センサ14、及びメモリ15が再利用可能か否かをチェックし、再利用可能であれば、ステップS100〜S104において利用する。
なお、上記例では、ペットボトル50’に対して容器用装置10を直接設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図13(a)に示すように、ペットボトル50’とは別に、容器用装置10が搭載されたペットボトル用カバー160を用意するようにしてもよい。この場合のペットボトル用カバー160は、例えば保温性能を有する材料等で製造されたカバー本体152と、電極部11,荷重センサ14、メモリ15等を有する容器用装置10と、を有しているものとする。このように、ペットボトル50’とペットボトル用カバー160とを別体とすることとしても、図13(b)に示すようにペットボトル50’にペットボトル用カバー160を装着することで、図10に示すペットボトルと同様の機能が発揮されることになる。また、このようなペットボトル用カバー160を採用することで、ペットボトル50’それぞれに容器用装置10を設ける必要がなくなるので、工数の削減、及びコスト削減を図ることができる。
なお、上記実施形態では、荷重センサ14としてロードセルを設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図14に示すようにコップやペットボトルなどの容器に、容器内を移動(上下動)可能な内底250をバネ等の弾性部材252を介して設け、当該内底250と容器との間に荷重センサ14として圧力センサ等を設けることとしてもよい。このようにすることで、ユーザが容器を保持した状態でも、容器内の液体の量を荷重センサ14によって検出することが可能となる。
また、上記実施形態では、飲料の容器に、容器用装置10を設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ハンドソープや除菌用アルコールなどの容器に容器用装置10を設けることとしてもよい。このようにすることで、ユーザがハンドソープや除菌用アルコールを使用した情報を携帯機器30にて収集することができる。また、当該情報を利用することで、ハンドソープや除菌用アルコールの使用に関する報知を行ったり、使用による効果を検証したりすることが可能となる。
なお、上記実施形態では、各装置に人体通信部12,22,32を設ける場合について説明したが、これに限らず、各装置に近接通信可能な近接通信部を設けることとしてもよい。近接通信部としては、RFID(Radio Frequency Identification)であるFeliCa(登録商標)モジュールや、TransferJet(登録商標)などが挙げられる。
なお、上記実施形態では、片手サイズの大きさである携帯機器30がスマートフォンである場合を例にして説明したが、携帯機器30としてタブレット型コンピュータを採用してもよい。また、携帯機器30に音声認識機能を設けて、ユーザがマイク38に向けて“本日の水分摂取量は”と聞いた際に、スピーカ39から“約1リットルで少なめです。”と出力して、ユーザに水分摂取量を報知するようにしてもよい。
なお、腕時計20に代えて眼鏡や補聴器などに人体通信機能や、近接通信機能を持たせるようにしてもよい。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。