JP7144059B2 - 自動サービス機器用二次元コード決済システム - Google Patents
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Description
詳しくは、本発明は、個人等が所有する携帯情報機器を端末機として用いると共に、当該端末機器の表示装置にQRコード(登録商標)を表示し、少なくとも、電子マネーカードに電子マネー情報を新たに記録出来るようにした自動サービス機器用二次元コード決済システムに関する。
更には、個人等が所有する携帯情報機器を端末機として用いると共に、当該端末機器の表示装置にQRコード(登録商標)を表示し、ランドリー店舗内に設置された有料の自動サービス機器の利用、電子マネーカードの発行、及び当該電子マネーカードへの電子マネー情報をチャージできるランドリー用二次元コード決済システムに関する。
なお、本明細書において、以下の用語は以下の定義によって用いられ、解釈される。二次元コードとは、縦と横の二方向に情報をもつコードをいい、QRコードが普及しているが、これに限らない。
セキュリティ情報とは、盗み見や改竄などから情報を保護する機能を有する情報をいいパスワード、1回に限り接続可能なURL(Uniform Resource Locator)等が知られている。
ワンタイムセキュリティ情報とは、多数桁の英数字からなる1回限り有効な情報、又は所定の短時間の間だけ有効なセキュリティ情報をいう。
「第一」「第二」等の順序を表す用語は、装置を区別するために用い、権利範囲の解釈には影響を与えない。
第2の従来技術として、コインランドリーにおいて、携帯電話機のカメラを用いてQRコードを読取り、当該QRコードの情報を添付した電子メールを管理サーバーへ送信することにより、ポイントカードを用いることなく種々の特典を付与することが知られている(例えば、特許文献2参照)。
第3の従来技術として、本出願人の出願において、コインランドリー店舗において、ICカード発行チャージ機が配置され、料金支払手段として、洗濯機や乾燥機に個別に硬貨選別装置、及びICカード処理装置が配置され、硬貨、及びICカードを用いることにより、自動サービス機器を利用することが知られている(例えば、特許文献3参照)。
第2の従来技術は、自動サービス機器店舗たるコインランドリーにおいて、アクセス先のアドレスを表すQRコードを携帯電話機のカメラを用いて取得し、利用するのであり、自動サービス機器の代金の支払いに用いられるものではない。このシステムを代金の支払いに流用した場合、情報セキュリティが脆弱であるので、取引の安全面において懸念がある。
第3の従来技術においては、電子マネーカードへのチャージは現金のみであるため、多様な決済が可能であることが要望されている。第3の従来技術に二次元コード決済システム組み合わせた場合、ICカードに相当するのが携帯情報機器になり、自動サービス機器側に二次元コードを撮像する撮像装置を配置する構成になる。そうすると、多数設置された自動サービス機器に撮像装置を備えた機器を設けねばならず、高価なシステムになる懸念がある。
少なくとも、一台の自動サービス機器が設置された自動サービス機器用のマネー複合処理装置と、表示装置を備える利用者端末機と、二次元コード決済サーバーと、電子マネーカードによって構成される、自動サービス機器用二次元コード決済システムであって、
前記マネー複合処理装置は、少なくとも、
前記電子マネーカードにチャージする電子マネー情報を指定する金額情報指示装置と、
前記電子マネーカードに指定された金額情報に基づく電子マネー情報をチャージする電子マネーチャージ装置と、
前記利用者端末機の利用者端末機表示装置に表示された二次元コードを撮像する複合機撮像装置と、
前記複合機撮像装置によって撮像した前記二次元コードを演算可能な二次元コード演算情報に変換する複合機二次元コード解析装置と、
少なくとも、前記二次元コード演算情報を含む決済要求情報を前記二次元コード決済サーバーへ送信する通信装置を含み、
前記利用者端末機は、
前記二次元コード決済サーバーへ取引許可要求を行い、前記二次元コード決済サーバーからの取引許可情報を受信する利用者端末機通信装置と、
少なくとも、前記取引許可情報を前記二次元コードに変換する二次元コード変換装置と、
前記二次元コードを表示する利用者端末機表示装置を含み、
前記二次元コード決済サーバーにおいて、前記二次元コード演算情報に基づいて、少なくとも金額情報に相当する金額を支払元から支払先へ支払う決済処理を行った後、前記利用者端末機、及び前記マネー複合処理装置に対し決済完了情報を送信し、
前記利用者端末機は、前記決済完了情報に基づいて決済完了表示を行い、
前記マネー複合処理装置は、前記二次元コード決済サーバーからの決済完了情報に基づいて、電子マネーチャージ装置によって、前記金額情報を前記電子マネーカードに記録されている電子マネー情報に加算して記録する
ことを特徴とする自動サービス機器用二次元コード決済システム
である。
前記取引許可情報は、セキュリティ情報であることを特徴とする
第1の発明の自動サービス機器用二次元コード決済システムである。
前記マネー複合処理装置は、取引特定情報を出力する取引特定情報生成装置を含み、
前記二次元コード決済サーバーへの決済要求情報には、取引特定情報が含まれる
ことを特徴とする第1又は第2の発明の何れかの自動サービス機器用二次元コード決済システムである。
利用者は、利用者端末機を操作して、利用する二次元コード決済システムの二次元コード決済サーバーに取引許可要求を行う。
二次元コード決済サーバーは、所定の要件を満たす場合、少なくとも取引許可情報を要求された利用者端末機へ送信する。
利用者端末機において、少なくとも、受信した取引許可情報を二次元コード変換装置によって二次元コードに変換した後、当該二次元コードを利用者端末機表示装置に表示する。
利用者は、利用者端末機表示装置をマネー複合処理装置の撮像装置にかざす。
マネー複合処理装置において、利用者端末機表示装置に表示されている二次元コードを複合処理装置撮像装置によって撮像し、コード解析装置によって、演算可能な二次元コード演算情報に変換する。
マネー複合処理装置は、この二次元コード演算情報に、少なくとも、自動サービス機器料金指示装置において指定された金額情報を加えた取引要求情報を、取引許可があった二次元コード決済システムの二次元コード決済サーバーに対し送信する。
二次元コード決済システムの二次元コード決済サーバーは、正当な権限を有する要求であるか判別し、正当である場合、支払元から支払先へ資金を移動する決済処理を行った後、マネー複合処理装置、及び利用者端末機器へ決済完了情報を送信する。
決済完了情報を受信したマネー複合処理装置は、電子マネーチャージ装置によって、前記金額情報を前記電子マネーカードに記録されている電子マネー情報に加算して記録する。
決済完了情報を受信した利用者端末機は、当該決済完了情報を利用者端末機表示装置に表示し、利用者の確認に供する。
本二次元コード決済システムは所定の情報セキュリティを備えているので、情報窃盗等にたいする安全性が高く、本発明の目的を達成できる。また、紙幣又は硬貨を用いないキャッシュレス化を達成できる利点もある。
少なくとも、一台の自動サービス機器が設置された自動サービス機器用のマネー複合処理装置と、表示装置を備える利用者端末機と、二次元コード決済サーバーと、電子マネーカードによって構成される、自動サービス機器用二次元コード決済システムであって、
前記マネー複合処理装置は、少なくとも、
前記電子マネーカードにチャージする電子マネー情報を指定する金額情報指示装置と、
前記電子マネーカードに指定された金額情報に基づく電子マネー情報をチャージする電子マネーチャージ装置と、
前記利用者端末機の利用者端末機表示装置に表示された二次元コードを撮像する複合機撮像装置と、
前記複合機撮像装置によって撮像した前記二次元コードを演算可能な二次元コード演算情報に変換する複合機二次元コード解析装置と、
少なくとも、前記二次元コード演算情報を含む決済要求情報を前記二次元コード決済サーバーへ送信する通信装置を含み、
前記利用者端末機は、
前記二次元コード決済サーバーへ取引許可要求を行い、前記二次元コード決済サーバーからの取引許可情報を受信する利用者端末機通信装置と、
少なくとも、前記取引許可情報を前記二次元コードに変換する二次元コード変換装置と、
前記二次元コードを表示する利用者端末機表示装置を含み、
前記二次元コード決済サーバーにおいて、前記二次元コード演算情報に基づいて、少なくとも金額情報に相当する金額を支払元から支払先へ支払う決済処理を行った後、前記利用者端末機、及び前記マネー複合処理装置に対し決済完了情報を送信し、
前記利用者端末機は、前記決済完了情報に基づいて決済完了表示を行い、
前記マネー複合処理装置は、前記二次元コード決済サーバーからの決済完了情報に基づいて、電子マネーチャージ装置によって、前記金額情報を前記電子マネーカードに記録されている電子マネー情報に加算して記録することが好ましい。
また、
前記取引許可情報は、セキュリティ情報であることが好ましい。
さらに、
前記マネー複合処理装置は、取引特定情報を出力する取引特定情報生成装置を含み、
前記二次元コード決済サーバーへの決済要求情報には、取引特定情報が含まれる
ことが好ましい。
各洗濯機106、及び各乾燥機107等の自動サービス機器には電子マネーを用いるため、電子マネーカード150を取り扱うための自動サービス機器電子マネー処理装置110が、それぞれ個別に取り付けられている。なお、自動サービス機器電子マネー処理装置110についても個別に番号を付すべきであるが、説明の便宜上全て同一の番号を用い、文脈によって、個別又は全ての自動サービス機器電子マネー処理装置110を表す場合がある。
自動サービス機器店舗100は、少なくとも一台、好ましくは複数の洗濯機106及び乾燥機107、洗剤販売機等、並びに店舗サーバー108が配置された、屋根、柱及び壁を有する建物、建物の一部である部屋、又は、実質的に仕切られた区画を意味する。自動サービス機器店舗100は、有人又は無人の管理は問わないが、無人の自動サービス機器店舗100が想定されている。
図4は自動サービス機器102における代表的な機器である洗濯機106の例である。乾燥機107等も同様に構成されている。
洗濯機106は、貨幣識別装置134によって料金として所定価値の硬貨C、例えば100円硬貨100C、500円硬貨500C等が投入(支払)されたことを検知した場合、自動サービス機器電子マネー処理装置110を用いて電子マネーにより支払(決済)が行われた場合、又は二次元コード決済システム104により決済が行われた場合、支払われた金額に基づいて所定時間の洗濯処理(洗濯、脱水等)を提供する機能を有する機器である。
洗濯機106は、大まかには自動サービス機器制御装置128、自動サービス機器構成部132、貨幣識別装置134、自動サービス機器識別情報記録装置136、稼働可否情報出力装置138、電子マネー決済起動装置140、料金情報出力装置142、自動サービス機器通信装置144、二次元コード決済起動装置146、及び稼働中信号出力装置148を含んでいる。
まずステップLS1において、稼働可否情報出力装置138からの稼働可否情報AVIを判別し、作動可能である場合、待機情報WTIを店舗サーバー108へ出力し、作動不能の場合、作働不能情報IPIを店舗サーバー108へ送信してステップLS2へ進む。
ステップLS2において、貨幣識別装置134から課金信号CHSが出力されたか判別し、判別した場合はステップLS4へ進み、判別しない場合ステップLS3へ進む。
ステップLS3において、自動サービス機器電子マネー処理装置110又は店舗サーバー108からの擬似課金信号FCSを判別した場合、ステップLS4へ進み、判別しない場合、ステップLS1へ戻る。
ステップLS4において、起動信号STSを自動サービス機器構成部132へ出力して自動サービス機器102の機能、本実施例1においては洗濯機106の機能を起動させ、ステップLS5へ進む。
ステップLS5において、起動信号STSに基づいて稼働中信号出力装置148が稼働中信号RNSを店舗サーバー108へ出力し、ステップLS6へ進む。
ステップLS6において、自動サービス機器102が選択された所定時間の稼働時間稼働したか判別し、判別した場合ステップLS7へ進み、判別しない場合、所定時間経過するまでループし、稼働を継続する。
ステップLS7において、自動サービス機器構成部132の作動を停止し、処理(洗濯機能)を終了する。
自動サービス機器電子マネー処理装置110は、電子マネー(情報)を用いて自動サービス機器102を利用する場合、電子マネーカード150の電子マネー記録装置150Mに記憶された電子マネー情報EMIから利用料金に相当する電子マネー情報EMIを減算し、新たな残金を当該電子マネーカード150の電子マネー記録装置150Mへ記録すると共に、対応する自動サービス機器102に擬似課金信号FCSを出力する機能を有する。即ち、自動サービス機器電子マネー処理装置110は、自動サービス機器102毎に対応づけて設けられている。したがって、自動サービス機器電子マネー処理装置110は、自動サービス機器102との対応を目視できるように自動サービス機器102に取り付けられることが好ましいが、自動サービス機器102と別体に構成することもできる。なお、詳細な説明は省略するが、本実施例1において、自動サービス機器電子マネー処理装置110は、電子マネー情報EMIの処理履歴情報を店舗サーバー108へ送信し、店舗記憶装置246に記録することが好ましい。本実施例1において、電子マネーカード150はポイント情報PTIを記録するポイント記録装置150Pを備えている。
本実施例1において自動サービス機器電子マネー処理装置110は、図5に示すように、カード読書装置152、自動サービス機器電子マネー処理装置演算装置154、電子マネー処理装置記録装置156、電子マネー処理装置通信装置158、電子マネー処理装置識別情報記録装置160、電子マネー処理装置時計装置162、擬似課金信号出力装置163、及び電子マネー処理装置バスライン164を含んでいる。なお、本実施例1において、自動サービス機器電子マネー処理装置110は自動サービス機器102たる洗濯機106と別個に構成されているが、自動サービス機器制御装置128の一部として、換言すれば洗濯機106と一体に構成することもでき、この場合、前記店舗サーバー108と同様の機能を発揮する構成が自動サービス機器電子マネー処理装置110に相当する。
電子マネーカード150は、公知のICカード(integrated circuit card)であり、一体化されたICチップからなる電子マネー記録装置150Mに価値情報(電子マネー情報EMI)を記憶させ、また、ポイント記録装置150Pにポイント情報PTIを記憶させ、カード読書装置152によって、当該電子マネー情報EMIを読み込み、かつ新たな価値情報を書き込むことが出来る。通常、電子マネーカード150は、セキュリティが確保された公知の非接触ICカードが用いられる。
カード読書装置152は、電子マネーを利用して洗濯機106を利用する場合において、電子マネーカード150に記憶されている電子マネー情報EMIを読み込み、当該電子マネー情報EMIから利用料金に相当する電子マネー情報EMIを減算した残金に相当する電子マネー情報EMIを記憶させる機能を有する。カード読書装置152は、非接触の電子マネーカード150に対応した非接触式の公知のカード読書装置が用いられる。洗濯機106を利用する場合において、電子マネーを利用する利用者は、カード読書装置152に電子マネーカード150をかざす。カード読書装置152は、電子マネーカード150と通信し、当該電子マネーカード150に記録されている電子マネー情報EMIを読み込む。次いで、自動サービス機器電子マネー処理装置演算装置154によって代金が減算処理された新たな電子マネー情報EMIがカード読書装置152によって電子マネーカード150(電子マネー記録装置150M)に書き込まれる。
自動サービス機器電子マネー処理装置演算装置154は、演算装置、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMに記録されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ自動サービス機器電子マネー処理装置110を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
電子マネー処理装置記録装置156は、自動サービス機器電子マネー処理装置110において処理する情報を必要に応じて記録する機能を有し、公知の記録装置が用いられる。
電子マネー処理装置通信装置158は、自動サービス機器102、本実施例1においては洗濯機106の自動サービス機器制御装置128、及び店舗サーバー108と通信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
電子マネー処理装置識別情報記録装置160は、自動サービス機器電子マネー処理装置110の電子マネー処理装置識別情報EIDを記録する機能を有する。自動サービス機器電子マネー処理装置110に個別に付され、世界で唯一の電子マネー処理装置識別情報EIDを記録し、出力する機能を有する。
電子マネー処理装置時計装置162は、自動サービス機器電子マネー処理装置110において用いる日時情報DTIを出力する機能を有し、公知の時計装置が用いられる。
擬似課金信号出力装置163は、課金信号CHSと同一の機能を有する擬似課金信号FCSを自動サービス機器制御装置128へ出力する機能を有する。換言すれば、擬似課金信号FCSは、自動サービス機器102の起動の切っ掛けとなる機能を有する信号である。例えば、擬似課金信号FCSはパルス信号であり、一つのパルス信号が100円硬貨に相当する。換言すれば、電子マネー情報EMIから100円に相当する電子マネー情報EMIが減算された場合、一つの擬似課金信号FCSが自動サービス機器制御装置128へ出力され、500円に相当する電子マネー情報EMIが減算された場合、五つの擬似課金信号FCSが自動サービス機器制御装置128へ出力される。
電子マネー処理装置バスライン164は、自動サービス機器電子マネー処理装置110を構成する装置間のデータの転送を仲介する機能を有し、公知のバスラインが用いられる。
自動サービス機器電子マネー処理装置110は、ステップCS1において、カード読書装置152によって電子マネーカード150を検知するとステップCS2へ進み、検知しない場合はステップCS1をループし、カード待機状態になる。
ステップCS2において、電子マネー記録装置150Mに記録されている電子マネー情報EMIを読み込み、ステップCS3へ進む。
ステップCS3において、対応する料金情報出力装置142からの自動サービス機器料金情報LFIに基づく料金と読み込んだ電子マネー情報EMIに基づく電子マネーとを比較し、電子マネー情報EMIの方が大きい場合、換言すれば、料金を満たす場合、ステップCS4へ進み、料金が不足する場合、ステップCS6へ進む。
ステップCS4において、所定金額、例えば500円に相当する電子マネーを減算し、新たな残金額に相当する電子マネー情報EMIを電子マネー処理装置記録装置156へ書き込んだ後(記録させた後)、ステップCS5へ進む。
ステップCS5において、自動サービス機器電子マネー処理装置110は、例えば、一つの擬似課金信号FCSを自動サービス機器制御装置128へ送信する。これにより、自動サービス機器制御装置128が、擬似課金信号FCSをステップLS3において判別した場合、ステップLS4へ進み、前述したように、自動サービス機器構成部132を500円に相当する時間作動させ、当該自動サービス機器102におけるサービスを提供する。
ステップCS6において、処理を中止し、ステップCS1へ戻る。
二次元コード決済システム104は、自動サービス機器102を二次元コードTDCを用いて料金の支払(決済)を行うためのシステムであり、本実施例1においては、自動サービス機器用二次元コード決済システム104L、及び電子マネーカード用二次元コード決済システム104Mが用いられている。
自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lは、自動サービス機器102を利用するための自動サービス機器料金(自動サービス機器料金情報LFI)を二次元コードTDCを用いて決済するシステムであり、少なくとも、自動サービス機器料金情報LFIを含む情報を二次元コードTDCに変換した後、表示装置170に表示し、利用者端末機124によって当該二次元コードTDCを取得した後、二次元コード決済サーバー118へ送信して決済処理SETを行い、決済処理SETが完了した後、所定のカード処理を行うと共に自動サービス機器102を作動させる機能を有する。本実施例1において、自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lは、後述する店舗サーバー108(表示装置170、入力装置172、自動サービス機器料金設定装置234、決済システム選択装置236、取引特定情報生成装置238、二次元コード変換装置242)、利用者端末機124、及び二次元コード決済サーバー118を含んでいる。
本実施例1において、マネー複合処理装置166は、自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lにおける端末機的機能を有する。端末機的機能とは、各自動サービス機器102と一体となって、それらの機能を発揮させる機能、又は二次元コード決済システム104におけるユーザーインターフェース的機能をいう。
まず、MPM方式に対応する構成を説明する。
筐体174は、全体として縦長箱形に構成され、前面上部に表示装置170が配置される。全面の中間部左側部には、電子マネーカード発行装置176、電子マネーチャージ装置178、及び残高確認装置182において共通の電子マネーカード150を出し入れするためのカード口192が配置されている。中間部中央には電子マネーチャージ装置178及び両替装置186のための紙幣投入口194が配置され、中間部右側には電子マネーカード発行装置176及び電子マネーチャージ装置178のための硬貨投入のための硬貨選別装置196が配置され、その下方には両替された硬貨Cが投出される硬貨受取口198が配置されている。筐体174の天板にはインターネット通信回線112と無線通信するためのアンテナ202が固定されている。図示を省略したが、当然のことながら、ルーターが介在されていることは言うまでも無い。
表示装置170は、公知のLCD(Liquid Crystal Display)等のドットマトリックス表示装置が用いられ、店舗サーバー108、電子マネーカード発行装置176、電子マネーチャージ装置178、残高確認装置182、ポイント還元装置184、両替装置186、及び領収書発行装置188に共通の表示装置であると共に、公知のタッチスクリーン(図示せず)と組み合わせることにより、入力装置172を構成している。したがって、入力装置172は、各種釦が操作された情報、又は各種情報を入力する等、情報の入力をすることができる。入力装置172は、タッチスクリーン方式に限らず、同様の機能を有する他の装置を用いることができる。
メニュー画面MSには、電子マネーカード発行装置176としての機能を起動させるカード発行釦206、電子マネーチャージ装置178としての機能を起動させるチャージ釦208、残高確認装置182としての機能を起動させる残高確認釦212、ポイント還元装置184としての機能を起動させるポイント還元釦214、両替装置186としての機能を起動させる両替釦216、領収書発行機能を起動させる領収書発行釦218、及び自動サービス機器102を利用する際に操作するランドリー利用釦220が表示されている。これらの他、メニュー画面MSには、利用案内を表示する案内表示部IDS、貨幣識別装置134において識別した貨幣価値を表示、若しくは二次元コード決済システム104、又はクレジットカード決済システムにおいて決済される金額を表示する金額表示部MDS、及び新着情報表示釦NDBが設けられている。図示は省略したが、新着情報表示釦NDBを押すことにより、新着情報ウインドウが新たに開き、新たなサービスの情報等が表示される。
複合機演算装置168は、カード発行釦206がタップされた場合、電子マネーカード発行装置176に対しカード発行指令CICを出力し、チャージ釦208がタップされた場合、電子マネーチャージ装置178に対し電子マネーチャージ指令ECCを出力し、残高確認釦212がタップされた場合、残高確認装置182に対し残高確認指令BICを出力し、ポイント還元釦214がタップされた場合、ポイント還元装置184に対しポイント還元指令RPCを出力し、両替釦216がタップされた場合、両替装置186に対し両替指令EXCを出力し、領収書発行釦218がタップされた場合、領収書発行装置188に対し領収書発行指令RICを出力し、ランドリー利用釦220がタップされた場合、ランドリー利用指令LUCを出力する。
店舗サーバー108は、自動サービス機器料金情報LFIに関する決定がなされた場合、少なくとも、取引特定情報TNOを発生させると共に、決定された自動サービス機器料金情報LFIを含んだ情報を二次元コード化して表示装置170に表示し、さらに、当該取引特定情報TNOに対する決済結果情報SEIを二次元コード決済サーバー118から受信した場合、自動サービス機器102に擬似課金信号FCSを出力する機能、換言すれば、二次元コード決済を利用可能にする機能を有する。
本実施例1において店舗サーバー108は、複合機演算装置168、表示装置170、入力装置172、自動サービス機器選択装置232、自動サービス機器料金設定装置234、決済システム選択装置236、取引特定情報生成装置238、二次元コード変換装置242、店舗タイマー装置244、店舗記憶装置246、店舗時計装置248、店舗サーバー通信装置250、及び店舗起動指令装置252を含んでいる。
自動サービス機器選択装置232は、自動サービス機器店舗100に設置されている自動サービス機器102の中でどの機器を利用するかを決定する機能を有する。本実施例1においては、図8(A)に示すメニュー画面MSにおいて、ランドリー利用釦220がタップされた場合、同図(B)に示す利用自動サービス機器選択画面ULSが表示装置170に表示される。利用自動サービス機器選択画面ULSには、洗濯機領域AWAと乾燥機領域ADAが設けられている。洗濯機領域AWAには、当該自動サービス機器店舗100に設置されている洗濯機が洗濯機を特定するための洗濯機番号と共に横長四角形に表示され、入力装置172と共同して洗濯機選択釦106Bを構成している。本実施例1においては、洗濯機1号機選択釦1061から洗濯機6号機選択釦1066の六台が表示されている。当該洗濯機1号機選択釦1061から洗濯機6号機選択釦1066の何れかをタップすることにより、当該タップした洗濯機が選択されるようになっている。なお、利用(稼働)中の洗濯機選択釦106Bを赤色表示し、非利用(非稼働)中の洗濯機選択釦106Bを緑色表示するなど稼働・非稼働を視覚的に判別できるようにすることが好ましい。
これら洗濯機選択釦106B、又は乾燥機選択釦107Bがタップされた場合、図9(C)に示す利用態様選択画面USSに切り替わる。なお、図8(B)に示す利用自動サービス機器選択画面ULSは一例であるので、同様の機能を有する選択画面を適宜採用することができる。
自動サービス機器料金設定装置234は、自動サービス機器選択装置232によって選択された自動サービス機器102における料金を出力する機能を有する。本実施例1において、自動サービス機器料金設定装置234は、表示装置170の利用態様選択画面USSに表示された作動時間指定釦234Bを含み、タップされた作動時間指定釦234B毎に設定された料金に基づいて自動サービス機器料金情報LFIを出力する。
利用態様選択画面USSは、選択された自動サービス機器102における利用態様を決定する画面である。自動サービス機器102の利用態様とは、例えば、洗濯量や汚れ具合に応じた洗濯時間、乾燥し易さに応じた乾燥時間の設定、及び洗濯機能と乾燥機能の組み合わせ利用等、利用料金を決定するために直結する条件である。本実施例1においては、自動サービス機器102の作動時間を設定することができる。作動時間指定釦234Bは、本実施例1においては、具体的には作動時間指定釦256である。
利用態様選択画面USSには、選択した自動サービス機器の表示部CDA(以下「選択自動サービス機器表示部CDA」という。)、複数の作動時間指定釦256が配置されている。本実施例1において、作動時間指定釦256は、10分用の10分指定釦2561、20分用の20分指定釦2562、30分用の30分指定釦2563、40分用の40分指定釦2564、50分用の50分指定釦2565、及び60分用の60分指定釦2566が設けられている。これら作動時間指定釦256がタップされた場合、自動サービス機器料金設定装置234は当該自動サービス機器102のランドリー料金に基づいて予め定められた作動時間、選択された自動サービス機器102を作動させるための作動時間信号OTSを出力する。自動サービス機器102は、作動時間信号OTSに基づいて料金が設定されるので、作動時間信号OTSは、間接的には自動サービス機器料金情報LFIである。本実施例1において、10分指定釦2561がタップされた場合、10分作動信号OTS10が出力され、他の作動時間指定釦256がタップされた場合、同様に20分作動信号OTS20、30分作動信号OTS30、40分作動信号OTS40、50分作動信号OTS50、又は60分作動信号OTS60が出力される。換言すれば、10分作動信号OTS10は10分作動料金信号、20分作動信号OTS20は20分作動料金信号、30分作動信号OTS30は30分作動料金信号、40分作動信号OTS40は40分作動料金信号、50分作動信号OTS50は50分作動料金信号、又は60分作動信号OTS60は60分作動信号といえる。なお、利用態様選択画面USS には、利用態様選択の助けとなるヘルプメッセージ欄HMSが表示される。10分作動信号OTS10~60分作動信号OTS60の何れかが出力された場合、図9(D)に示す二次元コード決済システム選択画面TSSに切り替わる。作動信号OTSは、稼働時間をも表すので料金情報たる、自動サービス機器料金情報LFIとして出力することができる。
決済システム選択装置236は、自動サービス機器料金設定装置234において設定された自動サービス機器料金情報LFIを、何れの自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lを用いて決済するかを選択する機能を有する。従って、決済システム選択装置236は、同様の機能を有する他の方式を採用することができる。本実施例1において、決済システム選択装置236は図9(D)に示すように、二次元コード決済システム選択画面TSSに表示された二次元コード決済システム選択釦236Bを含み、タップされた二次元コード決済システム選択釦236B毎に設定された二次元コード決済システム識別情報TIDに基づいて特定された二次元コード決済サーバー118にアクセスする。二次元コード決済システム識別情報TIDは、例えばURLである。
二次元コード決済システム選択画面TSSは、決済システム選択装置236を構成する二次元コード決済システム選択釦236Bが表示される。本実施例1において、二次元コード決済システム選択釦236Bは、二次元コード決済システム選択釦266であり、当該二次元コード決済システム選択釦266がタップされた場合、当該二次元コード決済システム104に関してのソフトウエアの起動信号が決済システム選択装置236から出力される。
本実施例1において、二次元コード決済システム選択釦266は、第1二次元コード決済システム選択釦2661、第2二次元コード決済システム選択釦2662、及び第3二次元コード決済システム選択釦2663が配置されている。しかし、二次元コード決済システム選択釦266は、1以上の幾つであっても良い。第1二次元コード決済システム選択釦2661がタップされた場合、第1二次元コード決済システムAに基づく決済処理ソフトウエアが起動される。第2二次元コード決済システム選択釦2662がタップされた場合、第2二次元コード決済システムWに基づく決済処理ソフトウエアが起動される。第3二次元コード決済システム選択釦2663がタップされた場合、第3二次元コード決済システムLに基づく決済処理ソフトウエアが起動される。第1二次元コード決済システムA、第2二次元コード決済システムW、又は第3二次元コード決済システムLの何れが起動された場合であっても、その後の基本的処理の流れ(フロー)は同一である。また、第1二次元コード決済システムLの基幹となる第1二次元コード決済システムA~第3二次元コード決済システムLにおいて、それぞれにおいて基幹となる二次元コード決済サーバー118のアクセス情報(例えばURL)は後述する決済アプリTAPにおいて記録されている。なお、二次元コード決済システム選択画面TSSには、金額表示部MDS、案内表示部IDS、選択自動サービス機器表示部CDA、ヘルプメッセージ欄HMS、新着情報釦NDBが配置されている。更に、選択した自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lによる処理を中止するための二次元コード決済中止釦268、及び利用態様選択画面USSに戻るための戻る釦270が表示されている。
二次元コード変換装置242は、二次元コード決済システム選択釦266(236B)がタップされた場合、少なくとも、自動サービス機器料金情報LFIを所定の規則に基づいて二次元コードTDCに変換する機能を有する。換言すれば、二次元コード変換装置242は、少なくとも、自動サービス機器料金設定装置234において設定された使用態様に基づく自動サービス機器料金情報LFIを二次元コードTDCに変換する機能を有する。しかし、二次元コードTDCには、取引特定情報TNO、選択された自動サービス機器識別情報AID、店舗サーバー識別情報MID、及び支払先特定情報PSIを含めることができる。自動サービス機器識別情報AIDとは、自動サービス機器102毎に付与された文字数字等の組み合わせであり、世界で実質的に一つの識別情報である。店舗サーバー識別情報MIDは、自動サービス機器店舗100毎に付与された文字数字等の組み合わせであり、世界で実質的に一つの識別情報である。支払先特定情報PSIは、自動サービス機器店舗100の経営者の銀行口座等の支払先を直接的又は間接的に特定できる情報である。店舗サーバー108は、マネー複合処理装置166毎に設けられているので、店舗サーバー識別情報MIDによって、マネー複合処理装置166を特定することができる。
二次元コード決済システム選択釦266がタップされた場合、図10(E)に示すように、表示装置170には二次元コード表示画面TDSが表示される。すなわち、二次元コード決済システム選択釦266がタップされた場合、少なくとも、自動サービス機器料金設定装置234から出力された自動サービス機器料金情報LFI、好ましくは、取引特定情報TNO、及び自動サービス機器料金情報LFIを所定の規則に基づいて二次元コード化した二次元コードTDCを、決済要求コードSDCとして出力する機能を有する。具体的には、少なくとも、自動サービス機器料金情報LFIを所定の規則に基づいて二次元コードTDCたるQRコードQRCに変換し、出力する機能を有し、公知のプログラムによって構成された二次元コード変換装置242が用いられる。したがって、本実施例1において、二次元コードTDCとは、QRコードQRCである。決済要求コードSDCたる二次元コードTDCに変換する情報は、少なくとも自動サービス機器料金情報LFIであり、セキュリティ情報SCI、取引特定情報TNO、及び支払先情報PEI等を含めることができる。支払先情報PEIは、支払先PYEを直接的又は間接的に特定できる情報であり、直接的な支払先情報PEIとしては、金融機関等における口座情報であり、間接的な支払先情報PEIとしては、金融機関等における口座が記録されている二次元コード決済サーバー118等の識別情報である。その意味において、取引特定情報TNOやセキュリティ情報SCIも間接的な支払先情報PEIとして用いることもできる。セキュリティ情報SCIは、含まれずとも良いが、取引の安全のため含まれていることが好ましい。また、QRコードQRCには、電子決済に必要なその他の情報、例えば、二次元コード決済サーバー識別情報TID等を含めることができる。QRコードQRCは、前述したように、二次元コードTDCの一種であるので、他の公知の二次元コードTDC、または将来出現する二次元コード等に置き換えることができる。図10(E)のヘルプメッセージ欄HMSには、決済に必要金額RAMとして「1000円」、お支払い方法MOPとして選択した電子マネーカード用二次元コード決済システム104Mが表示される。さらに、戻る釦280が表示され、タップされた場合、図9(D)に示す二次元コード決済システム選択画面TSSに戻る。
取引特定情報生成装置238は、自動サービス機器料金設定装置234から自動サービス機器料金情報LFIが出力された場合、取引特定情報TNOを所定の規則に基づいて発生させる機能を有し、本実施例1においてはプログラムによって構成されている。この取引特定情報TNOは単独で、又は自動サービス機器料金情報LFIと共に、若しくは他の情報と共に二次元コード決済取引許可要求TCRとして二次元コード決済サーバー118へ送信される。取引特定情報TNOは、数字のみの組み合わせ、数字と文字の組み合わせ、及び文字のみの組み合わせ、若しくは記号のみの組み合わせ等を採用することができ、実質的に世界中で唯一のユニークな情報である。本実施例1における取引特定情報TNOは、図11の店舗テーブルSSTに示すように、年月日、時刻、及び自動サービス機器識別情報AIDが組み合わされているが、適宜に構成することができる。したがって、取引特定情報TNOは、該当する一の取引を特定するので、実質的に世界中で唯一の識別情報である。二次元コード決済取引許可要求TCRに含める他の情報としては、自動サービス機器識別情報TID、店舗サーバー識別情報MID、及び支払先情報PEIが想定されるが、それらの情報が他の情報、例えば、取引特定情報TNO等から導き出せる場合は不要である。
店舗タイマー装置244は、二次元コードTDC、本実施例1においてはQRコードQRCの出力後から計時を開始し、当該計時時間が所定時間の許容時簡ALTを経過するまでの間に、二次元コード決済サーバー118から決済結果情報SEIを受信しなかった場合、タイムアウト情報TOIを出力する機能を有する。店舗サーバー108においては、タイムアウト情報TOIに基づいて、当該取引特定情報TNOに関連する処理を無効とし、その旨を取引特定情報TNOに対応づけて店舗テーブルSSTに課金結果情報CEIとして記録する。本実施例1において、店舗タイマー装置244はソフトウエアによって構築される。店舗タイマー装置244は、例えば図3のフローチャートに示すように、ステップSS16において二次元コードTDCを表示装置170に表示した後のステップSS17において計時を開始し、ステップSS19において二次元コード決済サーバー118から決済結果情報SEIを受信するまでの時間が予め定めた許容時間ALT内である場合、決済結果情報SEIを有効とし、許容時間ALTを超過した場合、タイムアウト情報TOIが出力され、ステップSS25において店舗テーブルSSTに取引特定情報TNOに関連付けられて記録、例えば「タイムアウト」の情報が記録された後、取引が中止されたものとして、ステップSS26において当該取引特定情報TNOに係る処理を無効化する。
店舗記憶装置246は、複合機演算装置168において各種処理を行う過程において、必要な情報を記録する機能を有し、公知の記録装置が用いられる。店舗記憶装置246には図11に示す店舗テーブルSSTが記録される。店舗テーブルSSTには、少なくとも、取引特定情報TNOに紐付けて支払先特定情報PSI、自動サービス機器識別情報AID、二次元コード決済サーバー識別情報TID、自動サービス機器料金情報LFI又は電子マネー情報EMI、取引特定情報生成時刻TGT、セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)、二次元コード課金命令TCO、決済結果情報SEI、及び課金結果情報CEIその他の必要情報が記録(記憶)される。店舗テーブルSSTには、自動サービス機器102、及び二次元コード決済サーバー118から情報を受信する毎に、該当する取引特定情報TNOに紐付けて受信した各種情報が記録される。二次元コード決済サーバー識別情報TIDは、二次元コード決済サーバー118を特定するための情報であり、例えば、URLである。しかし、二次元コード決済サーバー識別情報TIDは、後述する決済アプリTAPに組み込んでおくことができる。取引特定情報生成時刻TGTとは、取引特定情報TNOが生成された時刻である。セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)とは、後述するセキュリティ情報である。二次元コード課金命令TCOとは、二次元コード決済システム104によって自動サービス機器102を稼働させる場合の命令情報である。決済結果情報SEIとは、二次元コード決済サーバー118において決済がなされたか否かを表す情報であり、本実施例1においては、決済が完了した場合に出力される決済完了情報PCIたる領収メールSCM、又は決済未了情報UPIたる決済不能メールNSMである。課金結果情報CEIとは、店舗サーバー108の店舗起動指令装置252からの指令によって起動されたか否かの結果の情報である。
店舗時計装置248は、店舗サーバー108において用いる日時情報DTIを出力する機能を有し、公知の時計装置が用いられる。
店舗サーバー通信装置250は、自動サービス機器102、及び二次元コード決済サーバー118と通信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。店舗サーバー通信装置250は、自動サービス機器店舗100における自動サービス機器102とはアンテナ202を介して無線によって通信し、二次元コード決済サーバー118とは有線LAN、インターネット等を介して接続されることが好ましい。
店舗起動指令装置252は、店舗サーバー108が二次元コード決済サーバー118から送信された決済結果情報SEI()を判別した場合、当該決済結果情報SEIに関連する自動サービス機器102に対し擬似課金信号FCSを出力し、当該自動サービス機器102を稼働させる機能を有する。本実施例1において、店舗起動指令装置252はソフトウエアとハードウエアによって構成されているが、同一の作用・効果が得られる構成を採用することができる。擬似課金信号FCSは、自動サービス機器電子マネー処理装置110において出力される擬似課金信号FCSと同一の機能を発揮する。
店舗テーブルSSTは、生成された取引特定情報TNOに関連付けて各種情報を記録するためのテーブルであり、必須の情報及び任意の情報が記録される。本実施例1において店舗テーブルSSTは、少なくとも取引特定情報TNOに関連付けられて、支払先特定情報PSI、自動サービス機器識別情報AID若しくは店舗サーバー識別情報MID、二次元コード決済サーバー識別情報TID、自動サービス機器料金情報LFI又はチャージ金額情報CMI、取引特定情報生成時刻TGT、セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)、二次元コード課金命令TCO、決済結果情報SEI、及び課金結果情報CEIが記録されるが、これに加え、店舗サーバー108における日時情報TDI等を記録することができる。店舗サーバー識別情報MIDは、例えばURLである。本実施例1において、自動サービス機器識別情報AIDとして、例えば、A-101-001、二次元コード決済サーバー識別情報TIDとして、二次元コード決済サーバー118のURLである「http/www.A.com」「http/www.L.com」、「http/www.W.com」又は店舗サーバー識別情報MID、自動サービス機器料金情報LFIとして、例えば100円を意味する「100」、500円を意味する「500」又はチャージ金額情報CMIとして1000円を意味する「1000」、2000円を意味する「2000」、3000円を意味する「3000」、セキュリティ情報SCIとして、例えば「xxxxxx」、二次元コード課金命令TCOとして課金を意味する「Y」又は非課金を意味する「N」、決済結果情報SEIとして決済完了を意味する「Complet」、又は非決済を意味する「Uncomplet」、処理中を意味する「Waiting」、処理前であることを意味する「Not yet」、課金結果情報CEIとして自動サービス機器102が稼働を開始したことを意味する「完了」、許容時間ALTを超過した「タイムアウト」、決済処理中であることを意味する「支払待ち」、二次元コード決済サーバー118への決済要求前であることを意味する「URL取得前」等が記録される。なお、電子マネー情報EMIに関連する処理の場合、二次元コード課金命令TCO及び課金結果情報CEIには記録されない。また、電子マネー情報EMIに関連する処理の場合、店舗テーブルSSTとは別にテーブルを設け、当該別テーブルに取引特定情報TNOに関連付けて、複合マネー処理装置識別情報MID、電子マネー情報EMI他、必要な情報を記録させることが出来る。さらに、マネー複合処理装置166の店舗サーバー108における店舗記憶装置246には、後述する機器管理テーブルTCTが記憶される。これにより、機器管理テーブルTCTに登録された情報を、自動サービス機器店舗100における自動サービス機器102の新規設置、入れ替え時の自動サービス102に関する自動サービス機器識別情報AIDの新規登録、削除をマネー複合処理装置166における登録作業によって行うことが出来ることから、自動サービス機器102の新設等において迅速に対処することができる。
まず、機器管理テーブルTCTを説明する。機器管理テーブルTCTは、自動サービス機器102(洗濯機106、乾燥機107)と少なくとも自動サービス機器電子マネー処理装置110を関係付ける機能を有する。換言すれば、自動サービス機器102たる自動機識別情報AIDと電子マネー処理装置110の電子マネー処理装置識別情報EID、二次元コード処理装置識別情報記録装置416の二次元コード処理装置識別情報DIDとを関係づける機能を有する。さらに、自動サービス機器102に装置される貨幣識別装置134とも直接的又は間接的に関係づけられることになる。自動サービス機器102と電子マネー処理装置110、又は二次元コード処理装置識別情報記録装置416を関係づけることにより、自動サービス機器102における電子マネー処理装置110、又は二次元コード処理装置識別情報記録装置416を用いた売上を算出する場合等に活用することができる。機器管理テーブルTCTは、図35(E)に示すように、自動機識別情報AIDに関連付けて、電子マネー処理装置識別情報EID、及び二次元コード処理装置識別情報DIDが登録される。すなわち、自動サービス機器102と電子マネー処理装置110、又は二次元コード処理装置識別情報記録装置416が一対一の関係の場合、自動機識別情報AIDに対し一つの電子マネー処理装置識別情報EID、及び二次元コード処理装置識別情報DIDが記録され、一対二の関係の場合、一の自動機識別情報AIDに対し二の電子マネー処理装置識別情報EID、及び二次元コード処理装置識別情報DIDが記録され、一対三の関係場合一の自動機識別情報AIDに対し三つの電子マネー処理装置識別情報EID、及び二次元コード処理装置識別情報DIDが記録される。さらに、機器管理テーブルTCTには、自動機識別情報AID及び電子マネー処理装置識別情報EID、及び二次元コード処理装置識別情報DIDに関連付けて店舗名、及びサービス名等を記録することが好ましい。
登録プログラムを起動させると、まずステップRS1において、表示装置170に同図(B)に示すメニュー画面MNSが表示され、新規登録釦472、及び修正釦474が表示され、ステップRS2へ進む。
ステップRS2において、新規登録釦472が押された場合、ステップRS3へ進み、修正釦474が押された場合、ステップRS4へ進む。
ステップRS3において、表示装置170に同図(C)に示す新規登録画面NRSが表示され、自動機識別情報AIDのAID入力欄476、電子マネー処理装置識別情報EIDのEID入力欄478、二次元コード処理装置識別情報DIDのDID入力欄482、及び登録釦484が表示され、ステップRS5へ進む。
ステップRS5において、AID入力欄476及びEID入力欄478に入力装置172を用いて必要な情報が入力され、登録釦484が押されたことを判別した場合、ステップRS6へ進み、当該新規登録情報を機器管理テーブルTCTへ記録し、処理を終了する。前述したように、店舗名及びサービス名等の入力欄を設け、これらをも記録できるようにすることが好ましい。
記録済み情報を修正する場合、ステップRS4において同図(D)に示す修正画面RVSが表示装置170に表示され、対象とする自動機識別情報AIDの修正EID入力欄486、検索釦488、電子マネー処理装置識別情報EIDの修正EID入力欄492、修正DID入力欄494、及び修正登録釦496が表示され、ステップRS7へ進む。
ステップRS7において、修正EID入力欄486における入力及び検索釦488の押動を判別した場合、ステップRS8へ進む。修正EID入力欄486における自動機識別情報AIDに対応する記録情報が検索されて修正EID入力欄492、及び修正DID入力欄494に表示される。表示された修正画面RVSにおいて、電子マネー処理装置識別情報EID、又は二次元コード処理装置識別情報DIDを修正する。必要に応じて店舗名、又はサービス名を修正可能に構成ことができる。
ステップRS8において、修正登録釦496を押されたことを判別した場合、ステップRS6へ進み、前述のように、機器管理テーブルTCTへ記録し、処理を終了する。また、登録済み情報の削除も可能である。
このように、店舗サーバー108において、機器管理テーブルTCTを用いて自動機識別情報AIDと電子マネー処理装置識別情報EID又は二次元コード処理装置識別情報DIDとの関係づけを行うことにより、店舗テーブルSST、及び決済サーバーテーブルSVTにおける自動サービス機器識別情報AIDを正しく反映できる。また、自動機識別情報AIDと電子マネー処理装置識別情報EID又は二次元コード処理装置識別情報DIDとの関係づけを行うことにより、マネー複合処理装置166において、電子マネー処理装置110、又は二次元コード処理装置識別情報記録装置416の追加、修正を行うことができる利点がある。
二次元コード決済サーバー118は、少なくとも、利用者端末機124から(必ずしも後述のセキュリティ情報SCIは必要ではない。)二次元コード決済要求TSRを受信した場合において、正当な取引である場合、決済処理SETを行った後、当該利用者端末機124、及び店舗サーバー108に対し決済結果情報SEIを出力する機能、及び後述する電子マネーカード発行装置176及び電子マネーチャージ装置178における決済処理SETの機能を有するが、ここでは自動サービス機器102の利用のための決済処理につて説明する。本実施例1においては、更に、店舗サーバー108から二次元コード決済取引許可要求TCR(少なくとも、取引特定情報TNO)を受信した場合、セキュリティ情報SCIを生成し、受信した店舗サーバー108へ当該取引特定情報TNOに関連付けて生成させたセキュリティ情報SCIを送信する機能を有する。換言すれば、二次元コード決済サーバー118は、二次元コード決済システム104の基幹を構成する。したがって、二次元コード決済サーバー118は、二次元コード決済システム104毎に設置される。セキュリティ情報SCIを用いる場合、セキュリティ情報SCIに基づいて二次元コード決済要求TSRを受信することになる。これは、セキュリティ情報SCI自体が、二次元コード決済サーバー118へ接続するためのURLである場合、当該URLによって二次元コード決済サーバー118に接続できたことがセキュリティを確保した証左であると言える。二次元コード決済サーバー118へログインするに際し、パスワードが必要な場合、当該パスワードもセキュリティ情報SCIに含む概念である。決済処理SETとは、利用者が二次元コード決済システム104と契約する際等に登録した、銀行口座等の支払元PYS(支払元情報PAI)から、ランドリーサービス又は商品の提供事業者たるランドリー場運営事業者の銀行口座等の支払先PYE(支払先情報PEI)へ資金移動を行う処理であって、当該資金移動処理の完了によって決済処理SETが完了したと見なす。換言すれば、実際に資金が移動したことを問わず、二次元コード決済システム104において、資金移動に必要な処理が終了したことをいう。本実施例1において、二次元コード決済サーバー118はコンピューターであり、少なくとも、二次元コード決済サーバー演算装置272、二次元コード決済サーバー記録装置274、二次元コード決済サーバー表示装置276、二次元コード決済サーバー通信装置278、二次元コード決済サーバー時計装置282、二次元コード決済サーバー入力装置284、セキュリティ情報生成装置286、決済アプリケーション提供装置288、及び二次元コード決済サーバーバスライン292を含んでいる。なお、二次元コード決済サーバー118においても、セキュリティ情報SCIを二次元コード決済サーバー118へ送信後、所定時間経過しても決済要求が行われない場合、タイムアウトとして処理を中断することが好ましい。
二次元コード決済サーバー演算装置272は、演算装置(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMに記録されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ二次元コード決済サーバー118を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
二次元コード決済サーバー記録装置274は、店舗サーバー108、及び利用者端末機124と通信しつつ処理する中で必要な情報を記録する機能を有し、公知の記録装置が用いられる。少なくとも、後述する決済サーバーテーブルSVT、及び利用者テーブルUTLが記録される。
決済サーバーテーブルSVTには、各種情報が取引特定情報TNOに紐付けられて記録される。各種情報としては、支払先特定情報PSI、自動サービス機器識別情報AID又は店舗サーバー識別情報MID(店舗サーバー識別情報MID)、自動サービス機器料金情報LFI又は電子マネー情報EMI、取引特定情報生成時刻TGT、セキュリティ情報SCI(ワンパスコードOPC)、二次元コード課金命令TCO、決済結果情報SEI、及び課金結果情報CEIが記録されるがこれらに限らない。本実施例1においては、二次元コード決済サーバー識別情報TIDを除いて店舗テーブルSSTと同一情報が記録されている。
利用者テーブルUTLには、利用者識別情報UIDに関連づけられて利用者氏名情報UNI、利用者住所情報URI、利用者メールアドレスUMA、利用者決済口座情報UAI、利用者パスワードUPW等の必要情報が、当該二次元コード決済システム104に加入する際に、予め記録される。本実施例1において、支払元情報PAIは、銀行口座等の金融機関口座情報UAIである。しかし、支払元情報PAIは、クレジットカード番号、デビットカード番号等、公知の料金の支払いが可能なシステムにおける支払元情報PAI、又は支払元情報PAIに辿り着ける関連情報を用いることができる。なお、後述するように、本実施例1においては便宜的に、利用者メールアドレスUMAが二次元コード決済システム104のログイン用のIDに利用される。
二次元コード決済サーバー表示装置276は、二次元コード決済サーバー118の操作者とのインターフェース機能を有し、公知の表示装置(ディスプレイ)が用いられる。
二次元コード決済サーバー通信装置278は、店舗サーバー108、又は利用者端末機124との間でインターネット通信回線112又は公衆無線通信回線を介して通信によって情報を交換する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
二次元コード決済サーバー時計装置282は、二次元コード決済サーバー118において用いる日時情報DTIを出力する機能し、公知の時計装置が用いられる。
二次元コード決済サーバー入力装置284は、二次元コード決済サーバー118において必要な情報を入力する機能を有し、公知のキーボードが用いられる。
セキュリティ情報生成装置286は、インターネット通信等における通信における盗みとりや改ざんを防止するためのセキュリティ情報SCIを出力する機能を有する。セキュリティ情報SCIとは、第三者によって通信にかかる情報が盗み取られない、又は通信内容が理解できないようにするための情報等であって、例えば、コード化情報、暗号化した場合の解読情報が知られているが、これらに限定されない。換言すれば、第三者が容易に通信を盗みとり、又は通信内容を把握できないようにするための情報の総称である。本実施例1において、セキュリティ情報生成装置286は、ソフトウエアによって構成される。セキュリティ情報SCIとしては、ワンタイムセキュリティ情報OSIたるワンパスコードOPC、ワンタイムパスワードOPW、又は暗号鍵等を用いることができる。ワンタイムセキュリティ情報OSIとは、1回に限り有効な情報、又は所定時間の間だけ有効な情報をいう。本実施例1においては、ワンパスコードOPCが採用されている。ワンパスコードOPCとは、本人又は他人を問わず、1回のみ二次元コード決済サーバー118との接続確立に利用できる情報であり、例えば、1回のみ利用可能なURLである。ワンタイムパスワードとは、情報を利用可能にするために、秘密の文字列(パスワード)に、短時間のみ有効なその場限りの文字列を生成して用いる方式である。暗号鍵とは、データの暗号化を行う際に、暗号方式の定めた計算手順に与えるパラメータのことである。
決済アプリケーション提供装置288は、利用者端末機124において決済に必要な二次元コード決済アプリケーションプログラムTAP(Two Dimension settlement application program)を提供する機能を有する。本実施例1において、利用者端末機124から二次元コード決済アプリケーションプログラムTAP(以下「決済アプリTAP」という)のダウンロード要求があった場合、当該決済アプリTAPのソフトウエアを当該利用者端末機124へ送信すると共に、利用に必要な二次元コード決済アプリログイン情報LGI等の情報を、利用者テーブルUTLに記録する機能を有する。利用者テーブルUTLは、前述したように、二次元コード決済サーバー記録装置274に記録される。本実施例1において、決済アプリケーション提供装置288は、ソフトウエアによって構成される。なお、決済アプリケーション提供装置288は、二次元コード決済サーバー118とは別のサーバーに設けることができる。
二次元コード決済サーバーバスライン292は、二次元コード決済サーバー118を構成する装置間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
ステップTS1において、二次元コード決済サーバー118から、二次元コード決済取引許可要求TCR(少なくとも、取引特定情報TNOを含み、自動サービス機器料金情報LFI、及び店舗サーバー識別情報MID他を含めることができる。)を受信したか判別し、受信した場合ステップTS2へ進み、判別しない場合ステップTS1をループし、二次元コード決済取引許可要求待機状態になる。店舗サーバー識別情報MIDに代えて、店舗毎に付与される店舗識別情報等も支払先特定情報PSIとして用いることができる。
したがって、ステップTS3とTS4との間において、店舗サーバー108と、利用者端末機124において、二次元コードTDCに基づいた所定の処理がなされる。
決済アプリケーション提供装置288は、ステップDS1において、利用者端末機124からダウンロード要求情報DLRがあるか判別し、ダウンロード要求情報DLRを判別した場合、ステップDS2へ進み、判別しない場合ステップDS1をループし、ダウンロード要求情報待機状態になる。
利用者端末機124は、二次元コード決済システム104の店舗サーバー108の表示装置170に表示された二次元コードTDCによって表された決済要求コードSDC(QRコードQRC)を撮像して取得すると共に、図1に示すように、決済アプリTAPによって、例えば、インターネット通信回線112を介して、二次元コード決済システム104の二次元コード決済サーバー118へ、少なくとも、二次元コード決済要求TSRを送信する機能を有する。二次元コード決済要求TSRには、少なくとも、自動サービス機器料金情報LFI及び支払先特定情報PSIを含み、更に、セキュリティ情報SCI、及び店舗サーバー識別情報MIDを含めることが好ましい。支払先特定情報PSIは、自動サービス機器料金情報LFIに係る料金の支払先を特定できる情報であり、直接的に特定できる情報、又は間接的に特定できる情報を含んでいる。支払先特定情報PSIとして、例えば、取引特定情報TNO、店舗サーバー識別情報MID、及び自動サービス機器識別情報AID等が想定されるが、他の情報であっても良い。利用者端末機124は、携帯情報機器であり、所謂、スマートフォン、タブレット型コンピューター等が用いられ、本実施例1においてはスマートフォンが用いられる。利用者端末機124は、少なくとも、利用者端末機演算装置296、利用者端末機撮像装置298、利用者端末機表示装置302、利用者端末機記録装置304、利用者端末機通信装置306、決済アプリ記録装置308、利用者端末機入力装置312、端末機コード解析装置314、利用者端末機時計装置316、及び利用者端末機バスライン318を含んでいる。なお、利用者端末機演算装置296等は、他の装置との混同を避けるため、「利用者端末機」と「演算装置」等の普通名称を組み合わせた名称を用いているが、機能的には普通名称の機能を発揮する装置であり、権利解釈においては普通名称に着目して解釈されるものである。この命名に関する理解は、他の装置においても同様である。
利用者端末機演算装置296は、CPU、ROM、RAM等によって構成され、ROMに記録されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ利用者端末機124を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
利用者端末機撮像装置298は、画像を取得する機能を有し、所謂デジタルカメラであり、静止画像たる写真を取得し、端末機コード解析装置314へ提供する。本実施例1においては、店舗サーバー108の表示装置170に表示された決済要求コードSDCたる二次元コードTDC、具体的にはQRコードQRCを撮像する機能を有し、公知の撮像装置によって構成されている。
利用者端末機表示装置302は、利用者たる使用者とのインターフェース機能を有し、公知の表示装置(ディスプレイ)が用いられる。また、利用者端末機表示装置302の表面に透明のタップパネル(図示せず)が配置されることにより、利用者端末機入力装置312を構成する。
利用者端末機記録装置304は、利用者端末機撮像装置298によって取得した画像情報GRDたる二次元コードTDC、及び利用者端末機124において必要な情報を記録する機能を有し、公知の記録装置が用いられる。利用者端末機記録装置304には利用者端末機テーブルUTTが記録される。図15(B)に示すように、利用者端末機テーブルUTTには、少なくとも、決済アプリログイン情報LGIたる個人識別情報PID(例えば、利用者メールアドレスUMA)、及び個人パスワードAPWたる利用者パスワードUPWが記録される。記録された決済アプリログイン情報LGIを用いることにより、二次元コード決済サーバー118にログインする際の操作を簡略化することができる。
利用者端末機通信装置306は、二次元コード決済サーバー118との間で二次元コード決済要求TCR、領収メールSCM(決済完了情報PCI)等をインターネット通信回線112等を介して通信によって送受信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
決済アプリ記録装置308は、決済処理を実行するための決済アプリTAPを、二次元コード決済サーバー118等からダウンロードしてインストールされたプログラムを記録する機能を有し、公知の記録装置が用いられる。決済アプリTAPは、一つの利用者端末機124に対して二次元コード決済システム104毎にインストールすることができ、用途に合わせて選択的に使用することができる。また、決済アプリ記録装置308には、取引特定情報TNO、自動サービス機器料金情報LFI、セキュリティ情報SCI、二次元コード決済サーバー118へ送信した日時情報DTI、利用した二次元コード決済サーバー識別情報TID、及び領収メールSCM(決済完了情報PCI)等が逐次履歴情報として記憶される。これらの決済に関する履歴情報は、決済に関するトラブルが発生した場合、読み出すことにより証拠として用いることができる。
利用者端末機入力装置312は、決済アプリTAPのダウンロードやログインに等に必要な情報を入力する機能を有する。本実施例1においては、例えば、図16(B)に図示するように、利用者端末機表示装置302に表示された、公知のディスプレイキーボードである。ディスプレイキーボードは、文字種を切り替えることにより、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの大文字、小文字、数字、及び記号を入力することができる。
端末機コード解析装置314は、利用者端末機撮像装置298によって画像情報GRDとして取得した二次元コードTDCたるQRコードQRCを利用者端末機124における利用者端末機演算装置296等において演算処理可能な二次元コード演算情報TOIに変換し、出力する機能を有し、公知のプログラムによって構成されている。
利用者端末機時計装置316は、利用者端末機124において用いる日時情報DTIを出力する機能を有し、公知の時計装置が用いられる。
利用者端末機バスライン318は、利用者端末機124を構成する装置間のデータの転送を仲介する機能を有し、公知のバスラインが用いられる。
この二次元コード決済要求TRRに基づいて、二次元コード決済サーバー118において決済処理SETが行われる。決済処理SETとは、支払先特定情報PSIに基づいて支払先PYE(支払先情報PEI)が特定され、当該支払先PYEに自動サービス機器料金情報LFIに基づく料金を、支払元PYS(支払元情報PAI)から支払う処理である。支払先情報PEIは、取引特定情報TNOから、又は支払先情報PEIをQRコードQRCに含めることにより、支払元情報PEIは、利用者端末機124の決済アプリログイン情報LGIによって、利用者テーブルUTLにおいて特定することができる。
図3におけるステップUS6から図17(A)におけるステップUS7aへ進み、同図(B)に示すように、利用者端末機表示装置302に決済完了画面SCSを表示した後、ステップUS8aへ進む。決済完了画面SCSには、決済完了情報欄352が表示され、当該決済完了情報欄352には、ステップUS4における支払釦336のタップに基づいて、「決済完了」等の決済が行われた旨の表示、自動サービス機器料金情報LFI、及び店舗名等の支払対象者を表示することが好ましい。また、決済完了情報欄352の下方に、スクリーンショット釦346、及び第二キャンセル釦348が表示される。
まず、自動サービス機器102たる洗濯機106において、電源が投入され、自動サービス機器制御装置128が作動を開始した場合、ステップLS1において、稼働可否情報出力装置138からの稼働可否情報AVIを判別し、作動可能である場合、待機情報WTIを店舗サーバー108へ出力し、作動不能の場合、作働不能情報IPIを店舗サーバー108へ送信してステップLS2へ進む。
利用者端末機124はこのログインによって、ステップUS1に進み、利用者端末機124の利用者端末機撮像装置298が撮影準備状態になる。換言すれば、図16(C)に示す撮影準備画面PPSになる。
正当権限を有する場合、決済処理SETを実行した後、ステップTS6へ進む。
電子マネーカード用二次元コード決済システム104Mは、電子マネーカード150に電子マネー情報EMIを、二次元コード決済システム104を利用して決済し、記録させるために用いられる。本実施例1において電子マネーカード用二次元コード決済システム104Mは、電子マネーカード発行装置176、電子マネーチャージ装置178、二次元コード決済サーバー118、及び利用者端末機124によって構成されている。しかし、電子マネーカード発行装置176と電子マネーチャージ装置178はどちらか一方であっても良い。本実施例1において、二次元コード決済サーバー118と利用者端末機124は、自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lと共通であり、店舗サーバー108についても大部分は前述した自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lと共通するので、以下、未説明の、電子マネーカード発行装置176を説明する。
電子マネーカード発行装置176は、対価支払い装置180からの対価の支払いによって購入された電子マネー情報EMIを記録した新たな電子マネーカード150をカード口192から送り出して購入者(利用者)に提供する機能を有する。本実施例1における電子マネーカード発行装置176は、二次元コード決済サーバー118、紙幣識別装置230、ランドリー店舗用決済システム105(対価支払い装置180(硬貨選別装置196、紙幣識別装置230)又はクレジットカード端末装置240を含む)、カード口192、カード発行釦206、カード保管装置222,カード搬送装置224、複合読書装置226によって構成されている。
対価支払い装置180は、新たに電子マネーカード150に電子マネー情報EMIを記憶して購入する場合、又は既に所有する電子マネーカード150に電子マネー情報EMIを追加して記録するチャージの場合の対価を支払う機能を有する。本実施例1において、対価支払い装置180は、二次元コード決済システム104、硬貨選別装置196、紙幣識別装置230、及びクレジットカード端末装置240であるが、さらに、公知の、デビッドカードシステムの端末装置等の決済手段を用いることが出来る。二次元コード決済システム104は、前述した通りである。
硬貨選別装置196は、硬貨投入口196Eに投入された硬貨Cの真贋及び金種を判別して所定の真贋硬貨である場合、パルス信号を複合機演算装置168へ出力すると共に、当該硬貨Cを収納して保管する機能を有し、公知の硬貨選別装置196が用いられる。硬貨選別装置196は一種類の硬貨の選別に特化している場合、パルス信号が価値情報VLIとして利用できる。例えば、100円硬貨100Cのための硬貨選別装置196から一つのパルス信号が出力された場合、当該1のパルス信号は、100円硬貨100Cを意味する。複数種類の硬貨Cに対応している場合、紙幣識別装置230と同様に受け容れた硬貨Cの金額に相当する価値情報VLIが出力される。
紙幣識別装置230は、紙幣投入口194に挿入された紙幣Bの真贋及び金種を判別して金種に相当する価値情報VLIを複合機演算装置168へ出力すると共に、当該紙幣Bを収納して保管する機能を有し、公知の紙幣識別装置230が用いられる。
クレジットカード端末装置240は、クレジットカード(図示せず)を用いてクレジットカード国際ブランドの決済システム上において、決済処理を行うための公知の端末装置で有り、当該クレジットカード国際ブランド専用又は併用のクレジットカード端末装置である。クレジットカード端末装置240は、所定の金額の決済処理を実行した場合、当該金額を表す価値情報VLIを複合機演算装置168へ出力する。換言すれば、マネー複合処理装置166は、クレジットカードを用いて決済することができる。
カード保管装置222は、電子マネーカード150を積み上げて保管する機能を有し、積み上げた電子マネーカード150の下端部又は上端部の電子マネーカード150が一枚ずつ送り出され、本実施例1においては公知のカード保管装置が用いられている。
カード搬送装置224は、電子マネーカード150を選択的に所定の方向に搬送する機能、換言すれば、電子マネーカード150をカード保管装置222から複合読書装置226へ搬送し、また、当該カード搬送装置224からカード口192へ搬送し、又は当該カード口192から複合読書装置226へ選択的に搬送する機能を有し、正逆方向に選択的に回転される複数のローラー又はベルトによって構成され、公知のカード搬送装置が用いられている。
複合読書装置226は、電子マネーカード150の電子マネー記録装置150M又はポイント記録装置150Pに記録された電子マネー情報EMI又はポイント情報PTIを読み込み、又は電子マネー記録装置150M若しくはポイント記録装置150Pに書き込む(記録する)機能を有し、公知の非接触又は接触式の読書装置が用いられている。
まず、電子マネーカード発行装置176の表示装置170には図19(A)に示すメニュー画面MSが表示されている。
発行金額選択画面IMCには、金額情報指示装置350たる発行金額選択釦354が複数表示される。金額情報指示装置350は、決済処理SETに関する金額情報CMIを指定する機能を有する。本実施例1において、金額情報指示装置350は、第一種発行金額選択釦354Aと第二種発行金額選択釦354Bである。第一種発行金額選択釦354Aは、一部が現金と同じ価値を有する電子マネー情報EMI、残りがポイント情報POIとして記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、900円分の前払いの電子マネーEMIと、100のポイント情報POIが付与される第一複合発行金額選択釦354A1、2000円の支払いによって1900円分の前払い電子マネー情報EMIと、300のポイントが付与される第二複合発行金額選択釦354A2、及び3000円の支払いによって2900円分の前払い電子マネー情報EMIと、500のポイントが付与される第三複合発行金額選択釦354A3が表示される。
第二種発行金額選択釦354Bは、全て現金と同じ価値を有する電子マネー情報EMIとして記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1100円分の前払いの電子マネー情報EMIが記録される第一発行金額選択釦354B1、2000円の支払いによって2300円分の前払い電子マネー情報EMIが記録される第二発行金額選択釦354B2、及び3000円の支払いによって3500円分の前払い電子マネー情報EMIが付与される第三発行金額選択釦354B3が表示される。発行金額選択画面IMCには、更に、発行中止釦356、及び「販売価格にはカード代預り金100円を含みます。」の案内358が表示される。したがって、電子マネーカード発行装置176において表示されている金額には、カード代預り金100円が含まれている。
利用者端末機124はこのログインによって、ステップUS1に進み、利用者端末機124の利用者端末機撮像装置298が撮影準備状態になる。換言すれば、図16(C)に示す撮影準備画面PPSになる。
カード発行処理CIDは、カード保管装置222に保留されている電子マネーカード150をカード搬送装置224によって一枚取出し、複合読書装置226へ搬送した後、静止させる。次いで、二次元コード決済システム104を利用して支払った代金に相当する電子マネー情報EMIを複合読書装置226によって電子マネーカード150の電子マネー記録装置150Mに記録させる。この際、ポイント情報PTIが付与された場合、ポイント記録装置150Pに当該ポイント情報PTIも記録される。その後、電子マネーカード150はカード搬送装置224によってカード口192へ送り出される。購入者は、カード口192から電子マネーカード150を抜き取って自動サービス機器102の利用に供することができる。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。
電子マネーチャージ装置178は、発行済みの電子マネーカード150に、代金の支払いを受けて支払金額に相当する電子マネー情報EMIを追加して電子マネー記録装置150Mに記録させる機能を有する。本実施例1において、電子マネーチャージ装置178は、表示装置170、入力装置172、対価支払い装置180(硬貨選別装置196、紙幣識別装置230、決済システム選択装置236)、取引特定情報生成装置238、二次元コード変換装置242、カード搬送装置224、複合読書装置226、及びチャージ金額設定装置368によって構成されている。表示装置170、入力装置172、対価支払い装置180、決済システム選択装置236、取引特定情報生成装置238、二次元コード変換装置242、カード搬送装置224、及び複合読書装置226は既に詳述したので、未説明のチャージ金額設定装置368を以下、図18及び図20をも参照しつつ説明する。
チャージ釦208は、タップされた場合、電子マネーチャージ装置178に対し電子マネーチャージ指令ECCを出力し、構成機器を所定のタイミングで所定の機能を発揮させることにより、電子マネーカード150の電子マネー記録装置150M、及び/又はポイント記録装置150Pにポイント情報PTIを記録させる。
第二第二種チャージ金額選択釦376Bは、現金に対し所定の比率で付与される電子マネー情報EMIとして記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1100円分の前払いの電子マネーEMIが記録される第二一チャージ金額選択釦376B1、2000円の支払いによって2300円分の前払い電子マネー情報EMIが記録される第二二チャージ金額選択釦376B2、及び3000円の支払いによって3500円分の前払い電子マネー情報EMIが付与される第二三チャージ金額選択釦376B3が表示される。第二チャージ金額選択画面CCS2には、更に、発行中止釦356が表示される。何れかの第二チャージ金額選択釦376がタップされた場合、自動サービス機器料金設定装置234は当該第二チャージ金額選択釦376に設定されている電子マネー情報EMI及び/又はポイント情報PTIを出力する。
ステップAS1において、図20(A)に示すチャージ釦208がタップされたか判別し、換言すれば、電子マネーチャージ指令ECCを検知した場合、ステップAS2へ進み、タップされない場合はステップAS1をループし、チャージ指令待機状態となる。
第二チャージ金額選択画面CCS2には第二チャージ金額選択釦376が複数表示される。本実施例1においては、第二第一種チャージ金額選択釦376Aと第二第二種チャージ金額選択釦376Bである。第二第一種チャージ金額選択釦376Aは、現金と同じ価値を有する電子マネー情報EMI、及び電子マネー情報EMIに対し一定の比率で付与されるポイント情報POIが記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1000円分の前払いの電子マネーEMIと、100のポイント情報POIが付与される第二一複合チャージ金額選択釦376A1、2000円の支払いによって2000円分の前払い電子マネー情報EMIと、300のポイントが付与される第二二複合チャージ金額選択釦376A2、及び3000円の支払いによって3000円分の前払い電子マネー情報EMIと、500のポイントが付与される第二三複合チャージ金額選択釦376A3が表示される。
第二第二種チャージ金額選択釦376Bは、現金に対し所定の比率で付与される電子マネー情報EMIとして記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1100円分の前払いの電子マネーEMIが記録される第二一チャージ金額選択釦376B1、2000円の支払いによって2300円分の前払い電子マネー情報EMIが記録される第二二チャージ金額選択釦376B2、及び3000円の支払いによって3500円分の前払い電子マネー情報EMIが付与される第二三チャージ金額選択釦376B3が表示される。第二チャージ金額選択画面CCS2には、更に、発行中止釦356が表示される。したがって、第二チャージ金額選択釦376の表示とタップがチャージ金額を決定することになるから、ステップAS2及びAS3がチャージ金額設定装置368である。
チャージ処理CHPは、複合読書装置226に静止されている電子マネーカード150に、電子マネーカード用二次元コード決済システム104Mを利用して支払った代金に相当する電子マネー情報EMIを複合読書装置226によって電子マネーカード150の電子マネー記録装置150Mに記録させる。この際、ポイント情報PTIが付与された場合、ポイント記録装置150Pに当該ポイント情報PTIが記録される。その後、電子マネーカード150はカード搬送装置224によってカード口192へ送り出される。購入者は、カード口192から電子マネーカード150を抜き取って自動サービス機器102の利用に供することができる。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。したがって、電子マネー記録装置150Mに電子マネー情報EMIが残っている場合、チャージされる新たな電子マネー情報EMIが加算されることになる。
本実施例1における残高確認装置182は、電子マネーカード150の電子マネー記録装置150M及び/又はポイント記録装置150Pに記録されている電子マネー情報EMI及び/又はポイント情報PTI、換言すれば、通貨に相当する価値情報VLI及び/又は非通貨に関するポイント情報PTIを確認できる機能を有し、本実施例1においては、表示装置170、残高確認釦212、カード搬送装置224、及び複合読書装置226によって構成されている。
これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。
ポイント還元装置184は、電子マネーカード150のポイント記録装置150Pに記録されているポイント情報PTIを、電子マネーカード150に電子マネー情報EMIとして書き込むと共に、書き込んだポイント情報PTIを電子マネー情報EMIから減算して記録させる機能を有する。本実施例1においてポイント還元装置184は、表示装置170、ポイント還元釦214、カード搬送装置224、及び複合読書装置226によって構成されている。ポイント還元釦214がタップされ、ポイント還元指令RPCが出力されると、カード口192に挿入された電子マネーカード150は、カード搬送装置224によって複合読書装置226に搬送されて停止される。電子マネー記録装置150Mに記録されている電子マネー情報EMI、及びポイント記録装置150Pに記録されているPTIポイント情報PTIが読み込まれ、表示装置170に表示される案内にしたがって実行することにより、指定されたポイント情報PTIが電子マネー情報EMIとして電子マネー記録装置150Mに記録される。なお、電子マネー情報EMIに変換されたポイント情報PTIは、その変換分が減算されてポイント記録装置150Pに記録される。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。
両替装置186は、紙幣投入口194に投入された紙幣Bを等価の硬貨Cに両替する機能を有し、本実施例1においては、紙幣投入口194、紙幣識別装置230、硬貨払出装置210、及び両替釦216を含んでいる。
硬貨払出装置210は、保管している硬貨Cを指定された数、払出す機能を有し、公知の硬貨払出装置が用いられる。
両替釦216がタップされ、両替指令EXCが出力されると、紙幣投入口194に投入された紙幣Bは、紙幣識別装置230によって真贋及び金種が識別され、識別された金種に基づいて、硬貨払出装置210から等価の硬貨Cが硬貨受取口198へ投出される。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。
領収書発行装置188は、電子マネーカード発行装置176によって電子マネーカード150を発行した場合、又は電子マネーチャージ装置178によって電子マネー情報EMIをチャージした場合、領収書発行装置188によって領収書を領収書発行口228から発行する機能を有する。本実施例1において、領収書発行装置188は、領収書発行釦218を含んでいる。
領収書発行装置188は、領収金額を紙に印刷して送り出す、公知の領収書発行装置が用いられる。
領収書発行釦218がタップされ、領収書発行指令RICが出力された場合、領収書発行装置188は、電子マネーカード150にチャージされた電子マネー情報EMIと同額の金額を印字した紙を領収書発行口228から送り出す。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。
自動サービス機器二次元コード処理装置126は、二次元コード決済システムを用いて料金を支払い、当該自動サービス機器102を作動させる機能を有する。本実施例1において、自動サービス機器二次元コード処理装置126は、横長箱型の端末筐体392の前面に角形の二次元コード処理装置表示装置394、丸形の起動釦396、及び丸形の不足金支払釦398が配置され、自動サービス機器102に取り付けられている。端末筐体392内に後述する各種装置が収納されている。自動サービス機器二次元コード処理装置126は、自動サービス機器102毎に一対一で対応づけて設けられている。即ち、自動サービス機器二次元コード処理装置126は、自動サービス機器102毎に対応づけて設けられている。通常、自動サービス機器二次元コード処理装置126は、対応付けされた自動サービス機器102に取り付けられるが、スタンドに設置するなど、別体に設置することもできる。本実施例1において、自動サービス機器二次元コード処理装置126は自動サービス機器電子マネー処理装置110とは別体に構成されているが、それらを一体化することも出来、自動サービス機器102に一体化することも出来る。
起動釦396は、押動された場合、自動サービス機器二次元コード処理装置126を稼働状態に立ち上げる切っ掛けとなる信号を出力する機能を有し、例えば、電源スイッチである。本実施例1において、起動釦396を押動した場合、後述する二次元コード処理装置演算装置406のROMに記録されているプログラムが作動し、図22(A)に示す二次元コード処理装置金額選択画面MCSが表示される。二次元コード処理装置金額選択画面MCSには、二次元コード処理装置料金設定釦412B、二次元コード処理装置キャンセル釦426、及び二次元コード処理装置メッセージ欄428が表示される。二次元コード処理装置キャンセル釦426をタップすることにより、自動サービス機器二次元コード処理装置126はスタンバイ状態に戻る。二次元コード処理装置メッセージ欄428には、例えば、料金釦のタップを促すため、「ご利用のボタンを押して下さい」等のメッセージが表示される。
不足金支払釦398は、自動サービス機器電子マネー処理装置110において読み込んだ電子マネー情報EMIが自動サービス機器料金情報LFIに満たない場合、当該不足額を自動サービス機器用二次元コード決済システム104を利用して支払うことができるようにする機能を有する。本実施例1において、不足金支払釦398が押された場合、電子マネー不足金演算装置422が作動を開始し、不足金支払い処理NEPが可能になる。
二次元コード処理装置入力装置404は、二次元コード決済システム104において必要な情報を入力する機能を有し、本実施例1においては、二次元コード処理装置表示装置394と、その表面に配置されたタッチセンサーによって構成された公知のタッチスクリーンであり、釦、又は文字等をタッチすることにより、所定の情報を入力することが出来る。
次に二次元コード処理装置演算装置406は、演算装置、ROM、RAM等によって構成され、ROMに記録されたプログラムに基づいて、RAMと適宜通信しつつ自動サービス機器二次元コード処理装置126を構成する各装置の機能を発揮させる機能を有する。
二次元コード処理装置記憶装置408は、自動サービス機器二次元コード処理装置126において処理する情報を必要に応じて記録する機能を有し、公知の記録装置が用いられる。本実施例1において、二次元コード処理装置記憶装置408には、少なくとも、後述する料金テーブルFTL(図22(C))、及び二次元コード決済システムテーブルTST(図22(D))が記録される。
二次元コード決済システムテーブルTSTは、自動サービス機器料金情報LFIが記録されている。本実施例1においては、10分に対し100円、20分に対し200円、30分に対し300円、40分に対し400円、50分に対し500円、60分に対し600円と10分単位で100円ずつ増加するように設定されているが、作動時間と料金との関係は任意に設定できる。
二次元コード決済システムテーブルTSTは、自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lとアクセスするための情報、例えば自動サービス機器用二次元コード決済システム104LのURLを関連づける。本実施例1においては、自動サービス機器用二次元コード決済システム104L毎に、アクセスのためのURLが記録されている。
処理装置二次元コード変換装置410は、二次元コード処理装置料金設定釦412Bがタップされた場合、少なくとも、二次元コード処理装置料金出力装置412から出力される自動サービス機器料金情報LFIを所定の規則に基づいて二次元コードTDCに変換する機能を有する。換言すれば、処理装置二次元コード変換装置410は、少なくとも、二次元コード処理装置料金出力装置412において設定された使用態様に基づく自動サービス機器料金情報LFIを二次元コードTDCに変換する機能を有する。
二次元コード処理装置料金出力装置412は、利用者によって選択された利用態様に応じた自動サービス機器料金情報LFIを出力する機能を有し、本実施例1においては、二次元コード処理装置料金設定釦412Bとプログラムによって構成されている。
二次元コード処理装置料金設定釦412Bは、押(タッチ)された場合、当該釦に設定された自動サービス機器料金情報LFIを出力する。例えば、図22(A)に示すように、稼働時間と金額が表示された第一釦4121、第二釦4122、第三釦4123、第四釦4124、第五釦4125、及び第六釦4126が表示される。何れかの釦がタッチされた場合、当該釦に対し設定された自動サービス機器料金情報LFIが二次元コード処理装置料金出力装置412から出力される。
二次元コード処理装置通信装置414は、自動サービス機器102の自動サービス機器制御装置128、及び店舗サーバー108と通信する機能を有し、公知の通信装置が用いられる。
二次元コード処理装置識別情報記録装置416は、自動サービス機器二次元コード処理装置126の二次元コード処理装置識別情報DIDを記録する機能を有する。自動サービス機器二次元コード処理装置126に個別に付され、世界で実質的に唯一の二次元コード処理装置識別情報DIDを記録し、出力する機能を有する。
二次元コード処理装置時計装置418は、自動サービス機器二次元コード処理装置126において用いる日時情報DTIを出力する機能を有し、公知の時計装置が用いられる。
二次元コード処理装置タイマー装置420は、店舗タイマー装置244と同一の機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成される。よって、二次元コード処理装置タイマー装置420を設けずに、店舗サーバー108における店舗タイマー装置244を用いることも出来る。
電子マネー不足金演算装置422は、自動サービス機器電子マネー処理装置110において読み込んだ電子マネー情報EMIが、自動サービス機器料金情報LFIに満たない場合、不足金額を演算する機能を有する。本実施例1において、電子マネー不足金演算装置422は、ソフトウエアによって構成されている。したがって、電子マネー不足金演算装置422は不足金支払い処理NEPの一角を担う。
自動サービス機器用二次元コード決済システム104Lを用いて決済を行う場合、利用者は、まず、起動釦396を押動する。
まず、ステップQS1において、二次元コード処理装置料金設定釦412Bが押動(タッチ)されたか判別し、判別した場合ステップQS2へ進み、判別しない場合ステップQS3へ進む。
ステップSS9~ステップSS14迄は、店舗サーバー108においてて前述同様に処理されて、ステップSS15へ進む。
利用者は、前述したように、ステップUS1において、利用者端末機124を用いて二次元コード処理装置表示装置394に表示された二次元コードTDCを撮像する。これ以降の処理は前述したように、二次元コード決済サーバー118、店舗サーバー108、及び自動サービス機器102の自動サービス機器制御装置128において処理される。
ステップQS3において、不足金支払釦398が押されたか判別し、不足金支払釦398が押されたことを判別した場合、ステップQS6へ進み、判別しない場合ステップQS1へ戻り、二次元コード処理装置決済待機状態になる。
ステップSS9~ステップSS15は、前述したように店舗サーバー108において処理され、ステップSS15において、二次元コード処理装置識別情報DIDに基づいて、自動サービス機器二次元コード処理装置126の処理である場合、当該二次元コード処理装置識別情報DIDによって特定される自動サービス機器二次元コード処理装置126へ二次元コードTDCが送信され、図24(B)に示すように二次元コード処理装置表示装置394の二次元コード表示画面TDSに二次元コードTDCが表示される。
その後、前述したように決済処理がなされ、選択した自動サービス機器102が起動される。
本実施例1では、自動サービス機器電子マネー処理装置110での支払額が不足する場合、起動釦396を押動することも無く二次元コード決済システム104による支払が可能になる例である。なお、起動釦396又は不足金支払釦398のどちらか一方を押動することで二次元コード決済システム104による支払が可能になるようにしても良い。
まず、自動サービス機器電子マネー処理装置110は、ステップCS1において、カード読書装置152によって電子マネーカード150を検知するとステップCS2へ進み、検知しない場合はステップCS1をループし、カード待機状態になる。
二次元コード処理装置金額選択画面MCSには、実施例1と同様に、第一釦4121、第二釦4122、第三釦4123、第四釦4124、第五釦4125、及び第六釦4126が表示される。
ステップSS9以降は、前述したように処理される。
これにより、各自動サービス機器102においても、自動サービス機器二次元コード処理装置126を用いることにより、二次元コード決済システム104を用いて料金を支払い、利用することができる。
ステップQS26において、不足金支払釦398が押されたことを判別した場合、ステップQS27へ進み、判別しない場合、ステップQS21へ戻り、二次元コード決済待機状態になる。
ステップSS9以降は、前述したように処理される。
したがって、電子マネーカード150に記録された電子マネー情報EMIのみでは料金を支払うことが出来ない場合、二次元コード決済システム104を用いて支払うことが出来るので、自動サービス機器102利用の利便性が高まる利点がある。
ステップQS29において、自動サービス機器電子マネー処理装置110から送信された不足金額情報NEMに基づいて、電子マネー不足金処理装置424は自動サービス機器二次元コード処理装置126を起動させ、ステップQS30へ進む。なお、ステップQS29の前段階に、起動釦396の押動を判別するステップを設けることができる。
ステップSS9以降は、前述したように処理される。
CPM方式は、大まかには、C利用者端末機124C(前述した「利用者端末機124」と区別するために「C利用者端末機124C」とする。)に表した二次元コードTDCをマネー複合処理装置166に設置した二次元コード情報取得装置190(図7参照)によって取得した後、金額情報CMI(チャージ金額情報CMI、又は発行金額情報IMIをいう。)と共にC二次元コード決済サーバー118C(前述した「二次元コード決済サーバー118」と区別するために「C二次元コード決済サーバー118C」という。)に送信することにより、C二次元コード決済サーバー118Cにおいて決済処理SETを行い、当該決済処理SETに基づく処理、例えば、電子マネーカード150に対して電子マネー情報EMIを追加(加算)し、又は新たな電子マネーカード150を発行し、若しくは自動サービス機器102を作動させる。二次元コード決済サーバー118Cには、前述同様に、決済サーバーテーブルSVT(前述した「決済サーバーテーブルSVT」と区別するために「C決済サーバーテーブルCSVT」という。)が記録される。C決済サーバーテーブルCSVTの課金結果情報CEIには、「(1)URL取得前」に代えて「QR取得前」が記録される。「QR取得前」とは、二次元コード情報TCIたるQRコードQRCを読み取る前という意味である。
図7に示すように、マネー複合処理装置166に二次元コード情報取得装置190が設けられている。二次元コード情報取得装置190は、少なくとも二次元コードTDCの画像を取得(撮像)し、当該二次元コードTDCに含まれている画像を解析して二次元コード演算情報TOIを得、出力する機能を有する。その機能において、前述した利用者端末機124における利用者端末機撮像装置298及び端末機コード解析装置314と同一である。本実施例1において、二次元コード情報取得装置190は、複合機撮像装置452、複合機二次元コード解析装置454、及び共通装置200によって構成されている。なお、複合機撮像装置452は撮像装置、複合機二次元コード解析装置454は二次元コード解析装置であるが、前に説明した装置との混同を避けるため、語頭に「複合機」を付すこととする。また、共通装置200は既に説明済みである。
複合機撮像装置452は、画像を取得する機能を有し、所謂デジタルカメラであり、静止画像たる写真を取得し、複合機二次元コード解析装置454(図7参照)へ取得した画像情報GRDを提供する機能を有する。本実施例1において複合機撮像装置452は、マネー複合処理装置166の垂立する前面に取り付けられている。本実施例1において複合機撮像装置452は、ケース456、設置孔458、撮像素子462、照明装置464、及び透明カバー466を含んでいる。
ケース456は、撮像素子462を利用者端末機124の利用者端末機表示装置302に表示された二次元コードTDCの撮像に適した位置に設置する機能を有する。本実施例1において、ケース456はマネー複合処理装置166の垂立する前面から斜め上方へ向かって象の鼻のように延在し、透明カバー466が配置される先端面は前下がりに傾斜した端末機タッチ面468になっている。
設置孔458は、撮像素子462と照明装置464が設置される機能、換言すれば、撮像素子462を撮影に適した位置に配置する機能を有する。本実施例1において、設置孔458は、大凡倒立台形状をしており、その長辺はケース456の先端面たる端末機タッチ面468と一致している。設置孔458の高さ(深さ)は、撮像素子462の焦点距離と大凡一致する。換言すれば、利用者端末機表示装置302を端末機タッチ面468に面接触させることにより、撮像素子462の焦点が合い、自動的に撮像できる。
撮像素子462は、撮像する機能を有し、所謂CCD(Charge-Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)等の公知のイメージセンサであり、撮像面が設置孔458の短辺に位置するように配置されている。
照明装置464は、端末機タッチ面468の近傍に翳された利用者端末機表示装置302に光を照射し、表示された二次元コードTDCがくっきりと撮像できるようにする機能を有する。本実施例1において、照明装置464は、LED(Light Emission Diode)等の公知の発光体であり、撮像素子462の周囲に配置されている。従って、照明装置464は同様の機能を有すれば、撮像素子462の周囲に配置する必要は無い。
透明カバー466は、設置孔458の長辺を構成する開口を閉止する機能、及び撮影のための光透過させる機能を有する。本実施例1において、透明カバー466は、ガラス板であるが、同様の機能を有する他の構成、例えば透明アクリル板等に変更することができる。透明カバー466の存在によって、撮像素子462及び照明装置464を物理的に保護することが出来る。
複合機二次元コード解析装置454は、複合機撮像装置452によって画像情報GRDとして取得した二次元コードTDCたるQRコードQRCをマネー複合処理装置166における複合機演算装置168等において演算処理可能な二次元コード演算情報TOIに変換し、出力する機能を有し、公知のプログラムによって構成され、端末機コード解析装置314と同一機能を発揮する。
C利用者端末機124Cは、CPM二次元コード変換装置412Cを含んでいる。
CPM二次元コード変換装置412Cは、少なくとも、二次元コード決済サーバー118から送信された取引許可情報TAIを所定の規則に基づいて二次元コードTDCに変換する機能を有する。本実施例1において、はソフトウエアによって構成されている。
まず、電子マネー情報EMIを電子マネーカード150にチャージする場合を説明する。
第二チャージ金額選択画面CCS2には、金額情報指示装置350としての第二チャージ金額選択釦376が複数表示される。本実施例1においては、前述した第二第一種チャージ金額選択釦376Aと第二第二種チャージ金額選択釦376Bである。第二第一種チャージ金額選択釦376Aは、現金と同じ価値を有する電子マネー情報EMI、及び電子マネー情報EMIに対し一定の比率で付与されるポイント情報POIが記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1000円分の前払いの電子マネーEMIと、100のポイント情報POIが付与される第二一複合チャージ金額選択釦376A1、2000円の支払いによって2000円分の前払い電子マネー情報EMIと、300のポイントが付与される第二二複合チャージ金額選択釦376A2、及び3000円の支払いによって3000円分の前払い電子マネー情報EMIと、500のポイントが付与される第二三複合チャージ金額選択釦376A3が表示される。
第二第二種チャージ金額選択釦376Bは、現金に対し所定の比率で付与される電子マネー情報EMIとして記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1100円分の前払いの電子マネーEMIが記録される第二一チャージ金額選択釦376B1、2000円の支払いによって2300円分の前払い電子マネー情報EMIが記録される第二二チャージ金額選択釦376B2、及び3000円の支払いによって3500円分の前払い電子マネー情報EMIが付与される第二三チャージ金額選択釦376B3が表示される。第二チャージ金額選択画面CCS2には、更に、発行中止釦356が表示される。したがって、第二チャージ金額選択釦376の表示とタップがチャージ金額を決定することになるから、ステップAS32及びAS33が金額情報指示装置350(チャージ金額設定装置368)に相当する。
チャージ処理CHPは、複合読書装置226に静止されている電子マネーカード150に、C二次元コード決済システム104Cを利用して支払った代金に相当する電子マネー情報EMIを複合読書装置226によって電子マネーカード150の電子マネー記録装置150Mに記録させる。この際、ポイント情報PTIが付与された場合、ポイント記録装置150Pに当該ポイント情報PTIが記録される。その後、電子マネーカード150はカード搬送装置224によってカード口192へ送り出される。購入者は、カード口192から電子マネーカード150を抜き取って自動サービス機器102の利用に供することができる。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。したがって、電子マネー記録装置150Mに電子マネー情報EMIが残っている場合、チャージされる新たな電子マネー情報EMIが加算されることになる。
発行金額選択画面IMCには、金額情報指示装置350としての発行金額選択釦354が複数表示される。本実施例1においては、前述した第一種発行金額選択釦354Aと第二種発行金額選択釦354Bである。
第一種発行金額選択釦354Aは、現金と同じ価値を有する電子マネー情報EMI、及び電子マネー情報EMIに対し一定の比率で付与されるポイント情報POIが記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、900円分の前払いの電子マネーEMIと、100ポイントのポイント情報POIが付与される第一複合発行金額選択釦354A1、2000円の支払いによって1900円分の前払い電子マネー情報EMIと、300のポイントが付与される第二複合発行金額選択釦354A2、及び3000円の支払いによって2900円分の前払い電子マネー情報EMIと、500のポイントが付与される第三複合発行金額選択釦354A3が表示される。なお、発行中止釦356、案内358、及び案内表示部IDSの表示は、前述と同様である。
第二種発行金額選択釦354Bは、現金に対し所定の比率で付与される電子マネー情報EMIとして記録される。本実施例1においては、1000円の支払いによって、1100円分の前払いの電子マネーEMIが記録される第一発行金額選択釦354B1、2000円の支払いによって2300円分の前払い電子マネー情報EMIが記録される第二発行金額選択釦354B2、及び3000円の支払いによって3500円分の前払い電子マネー情報EMIが付与される第三発行金額選択釦354B3が表示される。したがって、発行金額選択釦354の表示と当該釦のタップがチャージ金額を決定することになるから、ステップIS22及びIS23が金額情報指示装置350(発行金額設定装置360)である。
カード発行処理CIDは、カード保管装置222に保留されている電子マネーカード150をカード搬送装置224によって一枚取出し、複合読書装置226へ搬送した後、静止させる。次いで、二次元コード決済システム104を利用して支払った代金に相当する電子マネー情報EMIを複合読書装置226によって電子マネーカード150の電子マネー記録装置150Mに記録させる。この際、ポイント情報PTIが付与された場合、ポイント記録装置150Pに当該ポイント情報PTIも記録される。その後、電子マネーカード150はカード搬送装置224によってカード口192へ送り出される。購入者は、カード口192から電子マネーカード150を抜き取って自動サービス機器102の利用に供することができる。これらの処理は、複合機演算装置168からの指令に基づいて実行される。
102 自動サービス機器
118 二次元コード決済サーバー
124 利用者端末機
150 電子マネーカード
166 マネー複合処理装置
170 表示装置
178 電子マネーチャージ装置
238 取引特定情報生成装置
302 利用者端末機表示装置
306 利用者端末機通信装置
350 金額情報指示装置
412C CPM二次元コード変換装置
414 二次元コード処理装置通信装置
452 複合機撮像装置
454 複合機二次元コード解析装置
CMI 金額情報
CSRI 決済要求情報
CTOI 二次元コード演算情報
EMI 電子マネー情報
PCI 決済完了情報
PYE 支払先
PYS 支払元
SCI セキュリティ情報
SET 決済処理
TAI 取引許可情報
TCR 取引許可要求
TDC 二次元コード
TNO 取引特定情報
Claims (3)
- 少なくとも、一台の自動サービス機器(102)が設置された自動サービス機器用のマネー複合処理装置(166)と、利用者端末機表示装置(302)を備える利用者端末機(124)と、二次元コード決済サーバー(118)と、電子マネーカード(150)によって構成される、自動サービス機器用二次元コード決済システムであって、
前記マネー複合処理装置(166)は、少なくとも、
前記電子マネーカード(150)にチャージする電子マネー情報(EMI)を指定する金額情報指示装置(350)と、
前記電子マネーカード(150)に指定された金額情報(CMI)に基づく電子マネー情報(EMI)をチャージする電子マネーチャージ装置(178)と、
前記利用者端末機(124)の前記利用者端末機表示装置(302)に表示された二次元コード(TDC)を撮像する複合機撮像装置(452)と、
前記複合機撮像装置(452)によって撮像した前記二次元コード(TDC)を演算可能な二次元コード演算情報(CTOI)に変換する複合機二次元コード解析装置(454)と、
少なくとも、前記二次元コード演算情報(CTOI)を含む決済要求情報(CSRI)を前記二次元コード決済サーバー(118)へ送信する通信装置(414)を含み、
前記利用者端末機(124)は、
前記二次元コード決済サーバー(118)へ取引許可要求(TCR)を行い、前記二次元コード決済サーバー(118)からの取引許可情報(TAI)を受信する利用者端末機通信装置(306)と、
少なくとも、前記取引許可情報(TAI)を前記二次元コード(TDC)に変換する二次元コード変換装置(242)と、
前記二次元コード(TDC)を表示する前記利用者端末機表示装置(302)を含み、
前記二次元コード決済サーバー(118)において、前記二次元コード演算情報(CTOI)に基づいて、少なくとも金額情報(CMI)に相当する金額を支払元(PYS)から支払先(PYE)へ支払う決済処理(SET)を行った後、前記利用者端末機(124)、及び前記マネー複合処理装置(166)に対し決済完了情報(PCI)を送信し、
前記利用者端末機(124)は、前記決済完了情報(PCI)に基づいて決済完了表示を行い、
前記マネー複合処理装置(166)は、前記二次元コード決済サーバー(118)からの前記決済完了情報(PCI)に基づいて、電子マネーチャージ装置(178)によって、前記金額情報(CMI)を前記電子マネーカード(150)に記録されている電子マネー情報(EMI)に加算して記録する
ことを特徴とする自動サービス機器用二次元コード決済システム。 - 前記取引許可情報(TAI)は、セキュリティ情報(SCI)であることを特徴とする
請求項1に記載の自動サービス機器用二次元コード決済システム。 - 前記マネー複合処理装置(166)は、取引特定情報(TNO)を出力する取引特定情報生成装置(238)を含み、
前記二次元コード決済サーバー(118)への前記決済要求情報(CSRI)には、前記取引特定情報(TNO)が含まれる
ことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の自動サービス機器用二次元コード決済システム。
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