JP7143253B2 - 決済サーバ、決済サーバの決済方法及びプログラム - Google Patents

決済サーバ、決済サーバの決済方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、決済サーバ、決済サーバの決済方法及びプログラムに関する。
従来、商品等の購入代金を店舗へ支払う方法として、顧客の口座から購入代金を引き落とすキャッシュレス決済が知られている(例えば、特許文献1-5)。
特許第6368446号公報 特開2004-78502号公報 特開2003-281458号公報 特開2006-99485号公報 特開2004-70833号公報
キャッシュレス決済においては、複数の口座から決済用の口座を選択したり、取引後に任意のタイミングで決済したり、複数取引をまとめて決済したりしたい等の要望が顧客側にある。しかしながら、顧客側の要望通り、複数の口座からの決済用の口座の選択や取引後における決済が可能になると、キャッシュレス決済サービスの提供機関は、取引時に決済用の口座を特定できず、後日の決済時に決済用の口座の残高が支払い金額未満であると当該支払い金額を回収できなくなる虞がある。顧客側の要望のみを満たし、決済サービスの提供機関のリスクを低減できないキャッシュレス決済は、普及され難くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、顧客側の要望を満たしつつ、決済サービスの提供機関のリスクを低減できる技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、取引時に顧客の代表口座の残高に基づいて決済条件を決定することとした。
詳細には、本発明は、決済サーバであって、取引前に銀行サーバと通信を行って顧客の複数口座における口座状況を取得し、前記口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定する判定部と、前記複数口座から代表口座を特定する特定部と、取引時に支払い金額及び前記代表口座の残高に基づいて決済条件を決定する決定部と、取引後に決済用の口座を顧客が設定する条件に基づいて特定し、前記決済用の口座から前記決済条件に基づいて決済を行う決済部と、を備える。
ここで、顧客は複数口座を有しており、決済サーバは銀行サーバと通信を行うことで複数口座における口座状況を取得する。なお、決済サーバが通信可能な銀行サーバは複数であってもよい。このような決済サーバによれば、決済サービス利用可否が複数の口座における口座状況に基づいて判定されるため、例えば、顧客は、取引時に一つの口座の残高が支払い金額未満であっても取引前の全口座における口座状況によっては決済サービスを利用することができ、更に、複数の口座から任意の口座を決済用の口座に選択して支払いができる。また、決済サーバによれば、決済サービス利用可否を複数の口座における口座状況に基づいて判定しつつ、取引時に代表口座の残高の情報を取得し当該残高に基づいて決
済条件を決定する二段階の判定を行うことで、決済サービスの提供機関が支払い金額を回収できない場合のリスクに備えることができる。
上記決済サーバにおいて、前記口座状況は、前記複数口座の合計残高を含み、前記判定部は、前記合計残高が所定金額以上である場合に前記決済サービスの利用を前記顧客に対して許可してもよい。
上記決済サーバにおいて、前記判定部は、所定の日数経過毎に前記口座状況を取得し、前記決済サービスの利用可否を判定してもよい。
上記決済サーバにおいて、前記判定部は、顧客が設定する条件に基づいて前記口座状況を取得し、前記決済サービスの利用可否を判定してもよい。
上記決済サーバにおいて、前記特定部は、前記複数口座のうち残高が最も高い口座を前記代表口座として特定してもよい。
上記決済サーバにおいて、前記特定部は、顧客が設定する条件に基づいて前記代表口座を特定してもよい。
上記決済サーバにおいて、前記決定部は、前記代表口座の残高が支払い金額未満である場合に前記決済条件として前記顧客に対して不利な条件を決定してもよい。
また、本発明は、方法またはプログラムの側面から捉えることもできる。例えば、本発明は、決済方法であって、取引前に銀行サーバと通信を行って顧客の複数口座における口座状況を取得し、前記口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定するステップと、前記複数口座から代表口座を特定するステップと、取引時に支払い金額及び前記代表口座の残高に基づいて決済条件を決定するステップと、取引後に決済用の口座を顧客が設定する条件に基づいて特定し、前記決済用の口座から前記決済条件に基づいて決済を行うステップと、を備えていてもよい。
上記の決済サーバ、決済方法及びプログラムであれば、顧客側の要望を満たしつつ、決済サービスの提供機関のリスクを低減できる。
図1は、実施形態に係る決済システムの構成図である。 図2は、実施形態に係る決済システムの決済サーバにおいて実現される機能ブロックを示した図である。 図3は、実施形態に係る決済システムの決済サーバにおける取引前の処理フローの一例を示した図である。 図4は、実施形態に係る決済システムの決済サーバにおける取引時の処理フローの一例を示した図である。 図5は、実施形態に係る決済システムの決済サーバにおける取引後の処理フローの一例を示した図である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る決済システムの構成図である。決済システムは、決済サーバ1
と、小売店等の店舗に配置された店舗端末2と、顧客が利用する顧客端末3と、銀行サーバ5a~5cと、を備える。決済サーバ1と、店舗端末2及び顧客端末3とは、通信網4を介して相互に通信可能に接続されている。また、決済サーバ1は、銀行サーバ5a~5cと専用回線を介して相互に通信可能に接続されている。決済システムは、決済サーバ1、店舗端末2、顧客端末3、銀行サーバ5a~5cが協働することによって、顧客が店舗等に購入金額等を支払うキャッシュレスの決済サービス(以下、単に「決済サービス」と称する)を実現する。
決済サーバ1は、決済サービスの提供機関が管理するサーバであり、当該機関を利用する顧客が商品等を購入した際の決済に係る処理を行う。店舗端末2は、実店舗(例えば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店)や、インターネット上で営業する仮想店舗又はその他の各種の店舗で営業を行う事業者が使用する端末であり、当該事業者の店舗で行われた支払いに係る決済データを決済サーバ1へ送信する。店舗端末2は、店舗に設置された精算機自体であってもよいし、仮想店舗の場合であれば仮想商店街を運営する運営者が管理するデータセンタのサーバであってもよい。
本実施形態に係る決済システムでは、各事業者の店舗において、店舗端末2を通じて顧客端末3の支払い用アプリケーションを用いた支払い、顧客が店員に提示した会員カードの情報を店員が端末に入力することによって行われる支払い等、各種の電子的手段を用いた顧客の支払いが行われると、当該支払いに係る決済データが店舗端末2から通信網4を介して決済サーバ1へ送信される。決済データには、顧客情報、支払い金額、購入品名、購入店舗、購入日時等が含まれる。そして、決済サーバ1では、店舗端末2から送られた決済データを基に、各事業者の口座への入金処理や顧客の口座からの出金処理が行われる。なお、決済データは、店舗端末2の代わりに顧客端末3から通信網4を介して決済サーバ1へ送られてもよい。
決済サーバ1は、CPUやメモリ、通信インタフェース、HDD(Hard Disk Drive)
やSSD(Solid State Drive)等のストレージを有する情報処理装置である。決済サー
バ1では、電磁的手段を使って行われる決済に係るコンピュータプログラムや、銀行の顧客の口座を管理するコンピュータプログラムが実行される。
顧客端末3は、決済サーバ1にアクセスする顧客が操作する情報処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やタブレットPC、スマートフォン等の各種装置が挙げられる。
店舗端末2は、CPUやメモリ、通信インタフェース等を有する情報処理装置である。店舗端末2では、決済サービスに係るコンピュータプログラムが実行されることにより、顧客端末3から顧客情報を取得する処理や、顧客情報と当該顧客が購入した商品等の情報を決済サーバ1へ通知する処理が実現される。なお、本実施形態では、店舗端末2は顧客端末3が表示する二次元コードを読み取ることによって顧客情報を取得する。なお、店舗端末2は、顧客端末3と近距離無線通信を行って顧客情報を取得してもよい。また、店舗端末2は、電気的な接点が接触する接触式のICカードを読み取る端末であってもよいし、磁気カードの情報を読み取る端末であってもよく、顧客端末3に代えてICカードや磁気カードを読み取ることによって顧客情報を取得してもよい。
通信網4は、主に公衆通信回線で形成されている。通信網4は、有線と無線の何れの通信回線であってもよい。通信網4を使って店舗端末2と決済サーバ1及び顧客端末3と決済サーバ1との間で取り交わされるデータは、通信内容が傍受されるのを防ぐために暗号化される。
銀行サーバ5a~5cは、CPUやメモリ、通信インタフェース、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージを有する情報処理装置である。銀行サーバ5a~5cでは、決済サービスに係るコンピュータプログラムや、銀行の顧客の口座を管理するコンピュータプログラムが実行される。
銀行サーバ5aは、A銀行の口座情報が記憶されたサーバであり、銀行サーバ5bは、B銀行の口座情報が記憶されたサーバであり、銀行サーバ5cは、C銀行の口座情報が記憶されたサーバである。本実施形態に係る決済システムにおいて、顧客は複数の銀行に口座を有しており、決済サーバ1には、複数の銀行における口座情報を取得する。口座情報には、口座名義人、口座のある支店名や支店番号、口座番号等が含まれる。なお、顧客は一つの銀行に複数の口座を有しており、決済サーバ1は、当該一つの銀行における複数の口座情報を取得してもよい。
図2は、決済サーバ1において実現される機能ブロックを示した図である。決済サーバ1のメモリに記憶されているコンピュータプログラムを決済サーバ1のCPUが実行することにより、決済サーバ1では、図2に示すように、通信部10、判定部11、特定部12、決定部13、決済部14が実現される。また、決済サーバ1には、データベース15が設けられている。通信部10は、店舗端末2、顧客端末3及び銀行サーバ5a~5cとのデータ通信を行う。判定部11は、取引前に銀行サーバ5a~5cと通信を行って顧客の複数口座における口座状況を取得し、口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定する。特定部12は、顧客の複数口座から代表口座を特定する。決定部13は、取引時に支払い金額及び代表口座の残高に基づいて決済条件を決定する。決済部14は、取引後に決済用の口座を顧客が設定する条件に基づいて特定し、決済用の口座から決済条件に基づいて決済を行う。データベース15は、顧客の氏名や住所、メールアドレス等の顧客情報及び顧客情報に紐づけられた顧客の複数の口座情報が記憶されている。
図3は、本実施形態に係る決済システムの決済サーバ1による取引前の処理フローの一例を示している。まず、決済サーバ1は、顧客の全口座の口座状況を取得する(ステップS101)。決済サーバ1のデータベース15には、顧客が予め登録した口座情報が記憶されており、決済サーバ1は、この口座情報に基づいて銀行サーバ5a~5cと通信を行って顧客によって予め登録された全口座の口座状況を取得する。この全口座の口座状況取得には、公知のスクレイピングや、銀行API等の技術が用いられる。口座状況には、普通預金における合計残高や、普通預金及び定期預金の合計残高、貸越サービスの利用申し込み有無や各銀行におけるその他のサービス利用申し込み有無等が含まれている。
ステップS101の次のステップS102では、決済サーバ1は、ステップS101で取得した口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定する。例えば、決済サーバ1は、全口座における合計残高が所定金額以上である場合に決済サービスの利用を顧客に対して許可し、当該合計残高が所定金額未満である場合に決済サービスの利用を顧客に対して許可しない。なお、当該合計残高は、普通預金における合計残高又は普通預金及び定期預金の合計残高であってもよい。また、決済サーバ1は、全口座のうち最も残高が高い口座の残高が所定金額以上である場合に決済サービスの利用を顧客に対して許可し、当該残高が所定金額未満である場合に決済サービスの利用を顧客に対して許可しなくてもよい。所定金額には、例えば、本例の決済サービスでの一回の取引における上限金額が設定されていてもよい。本例では、この上限金額は、例えば、35,000円に設定されている。また、決済サーバ1は、全口座のうち貸越サービスの利用申し込み又は各銀行におけるその他のサービス利用申し込みがされている場合に決済サービスの利用を顧客に対して許可し、いずれも申し込まれていない場合に決済サービスの利用を前記顧客に対して許可しなくてもよい。
決済サーバ1は、ステップS102において決済サービスの利用を顧客に対して許可すると判定すると(ステップS102のYES)、ステップS103の処理に移行する。ステップS103では、決済サーバ1は、顧客に対して決済サービスの利用を許可する設定を行う。例えば、決済サーバ1は、顧客情報に紐づけて決済サービスが利用可能であることをデータベース15に記憶する。
一方、決済サーバ1は、ステップS102において決済サービスの利用を顧客に対して許可しないと判定すると(ステップS102のNO)、ステップS104の処理に移行する。ステップS104では、決済サーバ1は、顧客に対して決済サービスの利用を不可とする設定を行う。例えば、決済サーバ1は、データベース15に顧客情報に紐づけて決済サービスが利用不可能であることを記憶する。
決済サーバ1は、ステップS103又はステップS104の処理を終了すると取引前の処理を終了する。
このように、決済サーバ1は、全口座における口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定する。
また、決済サーバ1は、図3に示す取引前の処理を所定の日数(例えば、10日)経過毎に実行する。すなわち、決済サーバ1は、所定の日数経過毎に預金情報を取得し、決済サービスの利用可否を判定する。また、決済サーバ1は、顧客が設定する条件に基づいて図3に示す取引前の処理を実行してもよい。例えば、決済サーバ1は、顧客端末3から取引前の処理を実行する指令が送信された場合に当該処理を実行してもよい。これにより、顧客は、任意のタイミングで、決済サービスの利用可否を判定させることができる。例えば、顧客は、自身の口座に入金があったタイミングで、決済サービスの利用可否を判定させることができる。
図4は、本実施形態に係る決済システムの決済サーバ1による取引時の処理フローの一例を示している。決済サーバ1は、店舗端末2や顧客端末3から決済データを受信した場合に取引時の処理を実行する。
まず、決済サーバ1は、顧客が決済サービスを利用可能であるか否かを判定する(ステップS201)。決済サーバ1は、図3に示すステップS103又はステップS104においてデータベース15に顧客情報に紐付けて記憶した決済サービス利用可否情報に基づいて決済サービス利用可否を判定する。
決済サーバ1は、ステップS201において決済サービス利用可能であると判定すると(ステップS201のYES)、ステップS202の処理に移行する。ステップS202では、決済サーバ1は、顧客の複数口座から代表口座を特定する。例えば、代表口座は予め顧客によって設定されていてもよいし、複数口座のうち最も残高の高い口座が代表口座に特定されてもよい。本実施形態では、代表口座を特定する処理(ステップS202)は取引時に実行されているが、代表口座を特定する処理は取引前に実行されてもよい。例えば、代表口座を特定する処理は、図3に示すステップS103の次に実行されてもよいし、図3に示す取引前の処理とは別に所定の日数(例えば、10日)経過毎に実行されてもよいし、顧客端末3から取引前の処理を実行する指令が送信された場合等の顧客が設定する条件に基づいて実行されてもよい。すなわち、代表口座を特定する処理は、取引前又は取引時のいずれのタイミングで実行されてもよい。
一方、決済サーバ1は、ステップS201において決済サービス利用不可能であると判定すると(ステップS201のNO)、ステップS208の処理に移行する。ステップS
208では、決済サーバ1は、顧客に対して決済サービスが利用不可能である旨を通知する。この通知は、メールや専用アプリによって顧客端末3に通知される。
また、ステップS202の次のステップS203では、決済サーバ1は、代表口座の残高を取得する。決済サーバ1は、代表口座のある銀行の銀行サーバ5a~5cのいずれかと通信を行い、代表口座の残高を取得する。
ステップS203の次のステップS204では、決済サーバ1は、代表口座の残高が取引において顧客が店舗等に支払う支払い金額以上であるか否かを判定する。
決済サーバ1は、ステップS204において代表口座の残高が支払い金額以上であると判定すると(ステップS204のYES)、ステップS205の処理に移行する。ステップS205では、決済サーバ1は、決済手数料をなしに決定する。
一方、決済サーバ1は、ステップS204において代表口座の残高が支払い金額未満であると判定すると(ステップS204のNO)、ステップS206の処理に移行する。ステップS206では、決済サーバ1は、決済手数料(例えば、20円)をありに決定する。
ステップS205またはステップS206の次のステップS207では、決済サーバ1は、決済金額を通知する。この通知は、メールや専用アプリによって顧客端末3に通知される。決済金額には、支払い金額と決済手数料が含まれる。
決済サーバ1は、ステップS207又はステップS208の処理を終了すると取引時の処理を終了する。
本実施形態では、決済サーバ1は、支払い金額及び代表口座の残高に基づいて決済条件を決定する。決済サーバ1は、代表口座の残高が支払い金額以上である場合に決済条件として顧客に対して有利な条件を決定する。本例の有利な条件は決済手数料なしである。なお、有利な条件は、決済サービスで利用可能なポイントの付与、決済金額の割引、顧客へのキャッシュバック等であってもよい。一方、決済サーバ1は、代表口座の残高が支払い金額未満である場合に決済条件として顧客に対して不利な条件を決定する。本例の不利な条件は決済手数料ありである。なお、不利な条件は、決済サービスの提供機関の設置したATM利用手数料の無料回数の制限や、当該提供機関と契約中のローンの金利ペナルティ等であってもよい。また、決済サーバ1は、代表口座の残高に応じて又は代表口座の残高から支払い金額を引いた不足分の金額に応じて、顧客に対して決定する不利な決済条件の程度を決定してもよい。例えば、決済サーバ1は、代表口座の残高が所定金額(例えば、予め決済サービスの提供機関や顧客によって設定される金額)未満である場合や代表口座の残高から支払い金額を引いた不足金額分に応じて不利な決済条件を決定する。決済サーバ1は、代表口座の残高や当該不足金額が大きいほど、決済手数料を高く設定したり、決済サービスの提供機関の設置したATM利用手数料の無料回数を少なくしたり、当該提供機関と契約中のローンの金利を高くしたりしてもよい。
また、本実施形態では、決済サーバ1は、ステップS204において、代表口座の残高が支払い金額未満である場合にステップS206の処理に移行しているが、代表口座の残高に応じて又は代表口座の残高から支払い金額を引いた不足分の金額に応じて、ステップS206の処理に移行することを決定してもよい。例えば、決済サーバ1は、代表口座の残高が所定金額(例えば、予め決済サービスの提供機関や顧客によって設定される金額)未満である場合や代表口座の残高から支払い金額を引いた不足分が所定金額(例えば、代表口座以外の口座における残高)以上である場合にステップS206の処理に移行しても
よい。
図5は、本実施形態に係る決済システムの決済サーバ1による取引後の処理フローの一例を示している。決済サーバ1は、取引後の処理により決済金額を顧客の口座から出金し、決済金額のうち支払い金額を取引が行われた店舗の口座に入金し、決済手数料を決済サービスの提供機関の口座に入金する処理を行う。この取引後の処理は、決済サービスの提供機関が定める毎月決まった日時に実行されてもよいし、顧客によって設定された毎月決まった日時に実行されてもよいし、顧客が設定する任意のタイミングで実行されてもよい。
図5に示すように、まず、決済サーバ1は、決済用の口座を特定する(ステップS301)。決済用の口座は、取引後に顧客が設定する条件に基づいて特定される。例えば、顧客は、取引後に顧客端末3から決済サーバ1に決済用の口座情報を送信したり、取引後の処理が実行される前日に顧客端末3から決済サーバ1に決済用の口座情報を送信したりすることで、決済用の口座を設定することができる。また、取引後に顧客が決済用の口座を特定するための設定を行わない場合には、決済サーバ1は代表口座又は顧客が取引前に予め設定した所定の口座を決済用の口座として特定してもよい。
ステップS301の次のステップS302では、決済サーバ1は、決済処理を行う。決済サーバ1は、決済処理において、決済金額を顧客の決済用の口座から出金し、決済金額のうち支払い金額を取引が行われた店舗の口座に入金し、決済手数料を決済サービスの提供機関の口座に入金する処理を行う。
決済サーバ1は、ステップS302の処理を終了すると取引後の処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る決済システムによれば、顧客は取引後に複数の口座から任意の口座を決済用の口座に選択して支払ができるため、決済用途に応じて複数の口座を使い分けたり、決済金額に応じて決済用の口座を変更したりすることができる。また、顧客は、取引後に支払いを行うため、任意のタイミングで決済したり、複数取引をまとめて決済したりすることもできる。また、顧客は、取引時に一つの口座の残高が支払い金額を下回っていても、取引前に全口座の合計残高が所定金額以上であれば決済サービスを利用することができ、顧客の利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る決済システムによれば、顧客の代表口座の残高が支払い金額未満であって、支払い金額を回収できない場合の損失に備え、決済手数料収入を得ることができる。また、決済システムにおいて、全口座の残高取得(図3におけるステップS101)は、取引前に決済サービスの提供機関の都合で実行可能であり、取引時は代表口座のみの残高を取得処理(図4におけるステップS203)を行うため、取引時に全口座の残高を取得する場合と比較して決済サーバ1のシステム負荷を軽減できる。また、決済システムにおいて、決済サーバ1が取引時に顧客の代表口座の残高を取得することで、少なくとも取引時に代表口座からの決済金額の出金が可能であるかを確認できる。また、決済サーバ1が取引時に顧客の代表口座の残高を取得することで、少なくとも取引時に代表口座からの決済金額の支払いが可能な状況であるかを確認し支払金額を回収できない場合のリスクを低減できる。
また、本実施形態に係る決済システムによれば、決済サービス利用可否が複数の口座における口座状況に基づいて判定されるため(図3のステップS102)、取引時に一つの口座の残高が支払い金額未満であっても、取引前に全口座の合計残高が所定金額以上であれば決済サービスを利用することができ、更に、複数の口座から任意の口座を決済用の口座に選択して支払いができる。このように、本実施形態に係る決済システムは、顧客の利
便性を高めることができる。また、本実施形態に係る決済システムによれば、決済サーバ1が決済サービス利用可否を複数の口座における口座状況に基づいて判定し(図3のステップS102)、取引時に代表口座の残高の情報を取得し当該残高に基づいて決済条件を決定する(図4のステップS204)二段階の判定を行うことで、決済サービスの提供機関が支払い金額を回収できない場合のリスクに備えることができる。
以上の通り、本実施形態に係る決済システムによれば、顧客側の要望を満たしつつ、決済サービスの提供機関のリスクを低減できる。
1・・決済サーバ
2・・店舗端末
3・・顧客端末
4・・通信網
5a、5b、5c・・銀行サーバ
10・・通信部
11・・判定部
12・・特定部
13・・決定部
14・・決済部
15・・データベース

Claims (8)

  1. 取引前に銀行サーバと通信を行って顧客の複数口座における口座状況を取得し、前記口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定する判定部と、
    前記複数口座から代表口座を特定する特定部と、
    取引時に支払い金額及び前記代表口座の残高に基づいて、前記残高が前記支払い金額以上である場合に前記顧客にとって経済的利益となる決済条件を決定し、前記残高が前記支払い金額未満である場合に前記顧客にとって経済的不利益となる決済条件を決定する決定部と、
    取引後に決済用の口座を顧客が設定する条件に基づいて特定し、前記決済用の口座から前記決済条件に基づいて決済を行う決済部と、
    を備える、決済サーバ。
  2. 前記口座状況は、前記複数口座の合計残高を含み、
    前記判定部は、前記合計残高が所定金額以上である場合に前記決済サービスの利用を前記顧客に対して許可する、
    請求項1に記載の決済サーバ。
  3. 前記判定部は、所定の日数経過毎に前記口座状況を取得し、前記決済サービスの利用可否を判定する、
    請求項1又は2に記載の決済サーバ。
  4. 前記判定部は、顧客が設定する条件に基づいて前記口座状況を取得し、前記決済サービスの利用可否を判定する、
    請求項1又は2に記載の決済サーバ。
  5. 前記特定部は、前記複数口座のうち残高が最も高い口座を前記代表口座として特定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の決済サーバ。
  6. 前記特定部は、顧客が設定する条件に基づいて前記代表口座を特定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の決済サーバ。
  7. 取引前に銀行サーバと通信を行って顧客の複数口座における口座状況を取得し、前記口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定するステップと、
    前記複数口座から代表口座を特定するステップと、
    取引時に支払い金額及び前記代表口座の残高に基づいて、前記残高が前記支払い金額以上である場合に前記顧客にとって経済的利益となる決済条件を決定し、前記残高が前記支払い金額未満である場合に前記顧客にとって経済的不利益となる決済条件を決定するステップと、
    取引後に決済用の口座を顧客が設定する条件に基づいて特定し、前記決済用の口座から前記決済条件に基づいて決済を行うステップと、
    を備える、決済サーバの決済方法。
  8. 決済サーバのコンピュータに、
    取引前に銀行サーバと通信を行って顧客の複数口座における口座状況を取得し、前記口座状況に基づいて決済サービスの利用可否を判定させ、
    前記複数口座から代表口座を特定させ、
    取引時に支払い金額及び前記代表口座の残高に基づいて、前記残高が前記支払い金額以上である場合に前記顧客にとって経済的利益となる決済条件を決定させ、前記残高が前記支払い金額未満である場合に前記顧客にとって経済的不利益となる決済条件を決定させ、
    取引後に決済用の口座を顧客が設定する条件に基づいて特定させ、前記決済用の口座から前記決済条件に基づいて決済を行わせる、
    プログラム。
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