本開示の第1態様によれば、部品送り方向に沿って往復移動することで、複数のアキシャル部品を連結した部品連結体のそれぞれのアキシャル部品を供給位置まで順に送る送り部材と、供給位置において、アキシャル部品のリードの有無を検出する部品検出部と、固定刃と上下方向に移動する可動刃とを有し、供給位置で固定刃に対して可動刃を上方に移動させて固定刃と可動刃との間にリードを挟んで切断するリード切断部と、を備え、送り部材は、部品送り方向に並んで形成された複数の送り爪を有し、送り爪は、送り部材の下流側端部に形成される第1の送り爪と、第1の送り爪の上流側に隣接して形成される第2の送り爪と、第2の送り爪の上流側に隣接して形成される第3の送り爪と、を有し、第1の送り爪と第2の送り爪との間の第1の溝は、第2の送り爪と第3の送り爪との間の第2の溝よりも深く形成されて、第1の溝の上端部がリード切断部によるリード切断位置よりも高い位置に配置され、第1の送り爪は、供給位置の上流側から下流側に移動して、部品連結体の最後のアキシャル部品のリードを供給位置よりも下流側に送る、部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、第1の送り爪が供給位置の上流側から下流側に移動することで、供給位置に位置する最後のアキシャル部品のリードを、第1の送り爪によって下流側に送ることができる。これにより、供給位置においてアキシャル部品のリードがなくなるため、部品検出部は、部品連結体のアキシャル部品の供給が完了したことを容易に検出することができる。さらに、第1の溝の上端部がリード切断部によるリード切断位置よりも高い位置に配置されていることで、リード切断位置まで持ち上げられたリードによって送り部材が持ち上げられることを防ぐことができる。
本開示の第2態様によれば、送り部材は、第1の送り爪の下端部が第2の送り爪の下端部よりも高くなるように形成される、第1態様に記載の部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、供給位置よりも上流側にアキシャル部品が残っている場合において、送り部材が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、第1の送り爪が供給位置におけるリードと接触するのを防止することができる。このため、送り部材の移動に伴って、供給位置におけるリードが供給位置よりも上流側に移動することを防止することができる。
本開示の第3態様によれば、第1の送り爪は、第1の送り爪の下端部が第2の溝に位置するリードの中心高さよりも高くなるように形成される、第1又は第2態様に記載の部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、供給位置よりも上流側にアキシャル部品が残っているときに、供給位置に位置するリードを第1の送り爪が押し出すことを防止することができる。これにより、供給位置よりも上流側にアキシャル部品が残っているにも関わらず部品検出部によってリードが供給位置に無いと判断されることを防止することができる。
本開示の第4態様によれば、送り部材は、回動軸を介して回動可能に保持され、下方への送り部材の回動を規制する回動規制ピンによって、第1の送り爪の上端が供給位置に位置するリードの高さよりも下方に回動することを規制される、第1から第3態様のいずれか1つに記載の部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、第1の送り爪は、供給位置に位置する最後のアキシャル部品のリードに対してより確実に外力を加えることができるため、リードをより確実に下流側に送ることができる。
本開示の第5態様によれば、部品検出部は、供給位置においてリードに支持されるリード検出レバーと、リード検出レバーを回動可能に支持するレバー支持部と、リード検出レバーの回動を検出するセンサと、を有し、センサは、リード検出レバーが供給位置におけるリード高さよりも下方に回動することによって、供給位置にリードが無いことを検出する、第1から第4態様のいずれか1つに記載の部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、供給位置におけるリードの有無をより容易に検出することができる。
本開示の第6態様によれば、リード検出レバーは、リードに支持されるリード接触部と、リード接触部よりも上流側で下方に突出する突出部と、を有する、第5態様に記載の部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、送り部材が上流側に移動するとき、送り部材の移動に伴って供給位置におけるリードが後方に戻ることを防止することができる。
本開示の第7態様によれば、リード検出レバーは、リード検出レバーの回動を規制するレバー回動規制ピンによって、センサの検出位置よりも下方に回動することを規制される、第5又は第6態様に記載の部品供給装置を提供する。
このような構成によれば、供給位置におけるリードの有無をより確実に検出することができる。
本開示の第8態様によれば、送り部材を部品送り方向に沿って往復移動させることで供給位置にアキシャル部品を送る部品送り工程と、供給位置において、アキシャル部品のリードの有無を検出する部品検出工程と、部品送り工程により供給位置に送られたアキシャル部品のリードを切断するリード切断工程と、を含み、部品送り工程は、複数のアキシャル部品を連結した部品連結体の最後から2番目のアキシャル部品を供給位置まで送る第1の部品送り工程と、第1の部品送り工程の後、部品連結体の最後のアキシャル部品を供給位置まで送る第2の部品送り工程と、第2の部品送り工程の後、リード切断工程による切断後のリードを、送り部材が供給位置よりも下流側に押し出して排出するリード排出工程と、を含む、部品供給方法を提供する。
このような方法によれば、供給位置に位置する最後のアキシャル部品のリードを下流側に送ることができ、供給位置においてアキシャル部品のリードがなくなるため、部品連結体のアキシャル部品の供給が完了したことを容易に検出することができる。
本開示の第9態様によれば、第1の部品送り工程において、送り部材が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、送り部材は、供給位置におけるリードから離れた状態で移動する、第8態様に記載の部品供給方法を提供する。
このような方法によれば、送り部材が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、送り部材が供給位置におけるリードと接触するのを防止することができる。このため、送り部材の移動に伴って、供給位置におけるリードが供給位置よりも上流側に移動することを防止することができる。
本開示の第10態様によれば、第1の部品送り工程において、送り部材が部品送り方向の上流側から下流側に移動するとき、送り部材の下流側端部は供給位置におけるリードの中心高さよりも高い位置で移動する、第8又は第9態様に記載の部品供給方法を提供する。
このような方法によれば、供給位置よりも上流側にアキシャル部品が残っているときに、供給位置に位置するリードを送り部材が押し出すことを防止することができる。これにより、供給位置よりも上流側にアキシャル部品が残っているにも関わらずリードが供給位置に無いと検出されることを防止することができる。
本開示の第11態様によれば、第2の部品送り工程の後、送り部材が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、リードの有無を検出するリード検出レバーは、供給位置におけるリードが送り部材の移動に伴って部品送り方向の下流側から上流側に移動することを規制する、第8から第10態様のいずれか1つに記載の部品供給方法を提供する。
このような方法によれば、送り部材が上流側に移動するとき、送り部材の移動に伴って供給位置におけるリードが後方に戻ることを防止することができる。
以下、本開示に係る部品供給装置の例示的な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態)
まず図1~図3を参照して、部品装着装置1の構成を説明する。図1は、部品装着装置1の構成を示す平面図である。図2は、部品供給装置5に挿入される部品連結体Cの概略説明図である。図3は、部品装着装置1の部分断面図である。
図1において、基台1aの中央には、基板搬送機構2が設置されている。基板搬送機構2は、上流から搬入された基板3をX方向へ搬送し、以下に説明する装着ヘッド10による装着作業位置に位置決めして保持する。また、基板搬送機構2は、部品装着作業が完了した基板3を下流に搬出する。基板搬送機構2の両側方には、それぞれ部品供給部4が設置されている。
ここで、X方向およびY方向は、水平面内で互いに直交する2軸方向である。X方向(図1における左右方向)は、基板搬送方向を示し、Y方向は、部品供給部4の外側から基板搬送機構2に向かう方向(部品送り方向)を示す。すなわち、-Y方向が上流側(後方)であって、+Y方向が下流側(前方)を示す。Z方向は、X方向およびY方向に直交する方向であり、部品装着装置1が水平面上に設置された場合の上下方向である。
部品供給部4には、複数の部品供給装置5がX方向に並列に装着されている。部品供給装置5は、後述するアキシャル部品Dを連結して保持した部品連結体Cを部品供給部4の外側から基板搬送機構2に向かう方向(Y方向)にピッチ送りして、供給位置5aにアキシャル部品Dを供給する部品フィーダである。ここで、供給位置5aとは、部品送り方向において、アキシャル部品Dが供給される位置を示す。
ここで、図2を参照して、アキシャル部品Dとアキシャル部品Dを連結して保持した部品連結体Cについて説明する。アキシャル部品Dは、部品本体Bと、部品本体Bの両端部から外側に向かって延出する左右のリードLを含んで構成されている。部品連結体Cでは、複数のアキシャル部品Dを所定のピッチSpで並べて左右のリードLの端部をそれぞれテープTで保持することで、複数のアキシャル部品Dが連結される。
図1において、基台1a上面のX方向の一端には、リニア駆動機構を備えたY軸ビーム8がY方向に沿って設置されている。Y軸ビーム8には、同様にリニア駆動機構を備えた2つのX軸ビーム9がそれぞれY方向に移動自在に結合されている。それぞれのX軸ビーム9には、装着ヘッド10がX方向に移動自在に装着されている。装着ヘッド10は、複数の部品保持ユニット11(ここでは3つ)を備えている。Y軸ビーム8およびX軸ビーム9は、装着ヘッド10を水平方向(X方向、Y方向)に移動させるヘッド移動機構12を構成する。
図3において、部品供給装置5は、部品供給装置5が備えるフィーダ側接続部5bと基台1aが備える装置側接続部1bを接続した状態で基台1aに装着される。フィーダ側接続部5bと装置側接続部1bを接続することにより、部品供給装置5が部品装着装置1と電気的に接続され、エア(圧縮空気)が部品供給装置5に供給される。各部品保持ユニット11の下端には、部品供給装置5によって供給されるリード曲げ処理されたアキシャル部品DのリードLを挟んで保持する部品保持部11aが装着されている。
部品装着動作では、装着ヘッド10は、ヘッド移動機構12により部品供給装置5の上方に移動し、部品供給装置5の供給位置5aに供給されたリード曲げ処理されたアキシャル部品Dを部品保持部11aにより保持してピックアップする(矢印a)。アキシャル部品Dを保持した装着ヘッド10は、ヘッド移動機構12により基板搬送機構2の装着作業位置に保持された基板3の上方に移動し、基板3に形成された貫通孔3aにリードLを挿入してアキシャル部品Dを装着する(矢印b)。
図1において、部品供給部4と基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ13が設置されている。部品供給部4からアキシャル部品Dを取り出した装着ヘッド10が部品認識カメラ13の上方を移動する際に、部品認識カメラ13は装着ヘッド10に保持されたアキシャル部品Dを撮像して認識する。装着ヘッド10が取り付けられた結合プレート10aには、X軸ビーム9の下面側に位置して、それぞれ装着ヘッド10と一体的に移動する基板認識カメラ14が装着されている。
装着ヘッド10が移動することにより、基板認識カメラ14は基板搬送機構2に位置決めされた基板3の上方に移動して、基板3に設けられた基板マーク(図示せず)を撮像して基板3の位置を認識する。また、基板認識カメラ14は、基板3に形成された貫通孔3aを撮像して貫通孔3aの位置を認識する。装着ヘッド10によるアキシャル部品Dの基板3への部品装着動作では、部品認識カメラ13によるアキシャル部品Dの認識結果と、基板認識カメラ14による基板3と貫通孔3aの認識結果とを加味して装着位置補正が行われる。
次に図4を参照して、部品供給装置5の構成を説明する。図4は、部品供給装置5の構成説明図である。本実施の形態では、部品供給装置5は、本体部5cと、フィーダ側接続部5bと、リール保持部5dとを備えている。フィーダ側接続部5bは、本体部5cの下面に設置されている。リール保持部5dは、本体部5cの部品送り方向の上流側(図4における左側)に設置されている。リール保持部5dには、本体部5cの上流側に設けられた部品挿入口5eから挿入される部品連結体Cを巻回して収納するリール21が載置される。
本体部5cの内部には、上流側に開口する部品挿入口5eから部品送り方向の下流側(図4における右側)に開口する排出口5fまで、略水平に部品連結体Cを案内する左右一対の搬送路5gが設けられている。部品連結体Cは、部品連結体Cを構成する左右のテープTが左右の搬送路5gに載置された状態で下流側にピッチ送りされる。搬送路5gの途中には、供給位置5aが設けられている。すなわち、搬送路5gは、部品送り方向の上流側の部品挿入口5eから下流側の供給位置5aまで部品連結体Cを案内する。
図4において、本体部5cの内部には、送りユニット22、戻り防止ユニット42(図8)、リード曲げ機構23、部品検出部46、および移動機構34が設置されている。送りユニット22は、アキシャル部品Dを供給位置5aに送るユニットである。本実施の形態では、送りユニット22は、搬送路5gに沿って部品連結体Cを下流側にピッチ送りする。戻り防止ユニット42は、部品送り方向と逆方向の後方に送りユニット22が移動することに伴って、リードLが後方に移動することを防止するユニットである。部品検出部46(後述のリード検出レバー47)は、供給位置5aにおいて、アキシャル部品DのリードLの有無を検出する。リード曲げ機構23は、送りユニット22の下流側に設置されている。リード曲げ機構23は、ピッチ送りされたアキシャル部品Dの左右のリードLを所定の位置で切断してテープTから切り離し、部品本体Bに残ったリードLを下方に曲げるリード曲げ処理を実行して供給位置5aに供給する。送りユニット22、戻り防止ユニット42、部品検出部46、およびリード曲げ機構23の詳細な構成は後で述べる。
移動機構34は、送りユニット22を部品送り方向に沿って前後方向(Y方向)に往復移動させる機構である。本実施の形態では、移動機構34は、エアシリンダである。エアシリンダは、送りユニット22(後述する接続部材33c)に結合されるロッド(図示略)を有する。エアシリンダがロッドを出し入れすることにより、接続部材33cを介して回動軸32が部品送り方向に沿って往復移動する。
アキシャル部品Dが切り離されたテープTは、排出口5fより排出される。排出口5fの下流側には、上下一対のテープ排出ガイド24が設置されている。排出口5fより排出されたテープTは、一対のテープ排出ガイド24に沿って下方に排出される。本体部5cの上流側の上面には、操作・表示パネル25が設置されている。操作・表示パネル25には、作業者が所定の操作入力を行う操作ボタンと、所定内容を表示する7セグメントディスプレイなどの表示手段が設けられている。
図4において、本体部5cの内部には、フィーダ制御部26が設置されている。フィーダ側接続部5bの下流側の側面には、ソケット27とエア供給口28が設置されている。フィーダ制御部26は、リード曲げ機構23、操作・表示パネル25、ソケット27、および移動機構34と電気的に接続されている。フィーダ制御部26は、ソケット27を介して装置側接続部1bと電気的に接続される。エア供給口28には、装置側接続部1bを介してエアが供給される。エア供給口28に供給されたエアは、本体部5cの内部に設置されたチューブ29によって、リード曲げ機構23および移動機構34に供給される。
次に図5~図7を参照して、送りユニット22の構成を説明する。図5は、送りユニット22付近の構成を示す斜視図である。図6は、送りユニット22の構成を示す斜視図である。図7は、送りユニット22の分解斜視図である。
図6および図7に示すように、本実施の形態では、送りユニット22は、左右一対の送り部材31と、回動軸32と、左右一対の保持部材33aと、連結部材33bと、接続部材33cと、スペーサ35とを有する。一対の送り部材31は、アキシャル部品本体Bの左右両側方に設けられてアキシャル部品Dを送る部材である。一対の保持部材33aは、回動軸32を介して一対の送り部材31を回動可能に保持する部材である。回動軸32は、X方向(水平面内において部品送り方向と直交する方向)に延びる回転軸を有する。連結部材33bは、一対の保持部材33aを連結する部材である。接続部材33cは、一対の保持部材33aが着脱可能に取り付けられ、移動機構34に接続される部材である。
一対の送り部材31は、具体的には、部品送り方向に沿って往復移動することで部品連結体Cのそれぞれのアキシャル部品Dを供給位置5aまで順に送る部材である。本実施の形態では、一対の送り部材31は、部品送り方向に沿って平板状に延びる。一対の送り部材31は、左右の搬送路5gの間に位置するように、スペーサ35にそれぞれ結合される。一対の送り部材31は、部品送り方向に並んで形成された、下方に突出した凸状の複数の送り爪36を有する。
一対の送り部材31は、例えばばね等の弾性体70によって下流側が下方向に回動する方向に付勢されており、部品連結体CのリードLに上方から係合する。一対の送り部材31は、回動規制ピン71によって下方への回動を規制される。
一対の保持部材33aは、一対の送り部材31の左右両外側方に設けられる。また、一対の保持部材33aは、それぞれ、例えばねじ等により連結部材33bによって複数箇所で連結される。
本実施の形態では、一対の保持部材33aは、それぞれ、連結部材33bに固定される固定部33aaと、固定部33aaの前端部から前方に突出する前方突出部33abとを有する。固定部33aaは、水平方向に平板状に延びる。具体的には、固定部33aaは、部品送り方向および一対の保持部材33aが互いに向かい合う方向に延びる。固定部33aaには、複数のねじ穴60a,60bが設けられる。ねじ穴60aは、連結部材33bと固定部33aaとを連結するために設けられる。ねじ穴60bは、接続部材33cと固定部33aaとを連結するために設けられる。ねじ穴60aおよびねじ穴60bは、それぞれ、部品送り方向に並んで設けられる。前方突出部33abは、回動軸32を介して一対の送り部材31を回動可能に保持する。回動規制ピン71は、一対の前方突出部33abにおいて、一対の前方突出部33abが互いに向かい合う方向に延びる。一対の前方突出部33ab(保持部材33a)は、それぞれ、上下方向に延びて接続部材33cと前後方向に当接する位置決め面S1を有する。
連結部材33bは、水平方向に平板状に延びて、一対の保持部材33aの上面を架設する。連結部材33bは、部品送り方向に延びて一対の固定部33aaと連結する連結部33baを有する。連結部33baには、複数のねじ穴61aが設けられる。ねじ穴61aは、連結部材33bの左右両端部に設けられ、それぞれの端部において部品送り方向に並んで設けられる。
接続部材33cの左右端部には、規制孔33dが接続部材33cを貫通して部品送り方向に沿って形成される。規制孔33dの中には、規制ピン41aが上方から挿入される。規制ピン41aは、部品供給装置5の本体部5cに固定される。接続部材33cが部品送り方向に沿って往復移動する際、規制ピン41aが規制孔33dの下流側の内壁と上流側の内壁に当接することで、接続部材33cは上流側と下流側の停止位置に停止する。上流側の停止位置と下流側の停止位置の間隔は、部品連結体CのリードLのピッチSpと略同じ間隔に設定される。
接続部材33cは、左右両端部において、上下方向に延びる前方側面S2を有する。前方側面S2は、位置決め面S1と前後方向に当接する。また、接続部材33cにおける左右方向の中央部は、前方に突出して形成されて弾性体70を支持する。
連結部材33bおよび接続部材33cは、それぞれ、互いに位置決めされる位置決め部61b,62bを有する。本実施の形態では、連結部材33bの位置決め部61bは、連結部材33bおよび接続部材33cを互いに位置決めする位置決めピン63が嵌合する上下方向に貫通した貫通孔である。接続部材33cの位置決め部62bは、位置決めピン63が挿入されることによって幅方向(前後方向に直交する方向)の移動を規制する上下方向に貫通した貫通孔である。接続部材33cの位置決め部62b(貫通孔)において、前後方向の長さは、幅方向の長さよりも長く形成される。
次に図8および図9を参照して、戻り防止ユニット42の構成を説明する。図8は、戻り防止ユニット42の構成を示す斜視図である。図9は、戻り防止ユニット42の構成を示す分解斜視図である。
図8および図9に示すように、戻り防止ユニット42は、左右一対の戻り防止レバー42aと、左右一対のレバー保持部材44と、レバー連結部材45とを有する。戻り防止ユニット42は、部品送り方向と直交する方向において送り部材31と並んで設置される(図5)。一対の戻り防止レバー42aは、リードLが後方に戻ることを防止するレバーである。一対のレバー保持部材44は、回動軸43を介して一対の戻り防止レバー42aを回動可能に保持する部材である。レバー連結部材45は、一対のレバー保持部材44を連結する部材である。
一対の戻り防止レバー42aは、部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品Dの部品本体Bと一対の送り部材31との間に位置するように、上部板42bにそれぞれ結合される。一対の戻り防止レバー42aは、アキシャル部品本体Bの両側方で上下方向に延びて、下端部42aaがリードLよりも下方に配置される(図19b)。一対の戻り防止レバー42aの下部には、それぞれ、2本の戻り防止爪42cが形成される。戻り防止爪42cの下流側には、略垂直面S3が形成され、戻り防止爪42cの上流側には、上流側に向かうにつれて高くなるように傾斜した傾斜面S4が形成される。2本の戻り防止爪42cは、部品連結体CのリードLのピッチSpと同じ間隔で送り部材31の送り爪36と重なる位置に形成される。本実施の形態では、2本の戻り防止爪42cは、供給位置5aよりも上流側に設けられる。
上部板42bは、回動軸43を介して一対のレバー保持部材44に接続される。一対の戻り防止レバー42aは、例えばばね等の弾性体72によって、下流側が下方向に回動する方向に付勢される。上部板42bには、搬送路カバー30の上面に当接して一対の戻り防止レバー42aの下方への回動を規制する規制部42eが形成される。
一対の戻り防止レバー42aは、部品連結体Cが下流側にピッチ送りされる際は、下流側に移動するリードLが戻り防止爪42cの傾斜面S4に当接して一対の戻り防止レバー42aを上方に回動させるため、部品連結体Cの移動を妨げない。一方で一対の戻り防止レバーは、上流側に移動している送り部材31に追随して部品連結体Cが上流側に移動しようとすると(戻ろうとすると)、戻り防止爪42cの下流側の略垂直面S3がリードLに略垂直に当接して部品連結体Cの移動を制止する。すなわち、一対の戻り防止レバー42aは、部品連結体Cの下流側への移動は妨げず、上流側への移動を制止する後退制止機構を構成する。戻り防止爪42cを送り部材31と重なる位置に配置することで、部品供給装置5の部品送り方向の長さを縮小することができる。
一対のレバー保持部材44は、回動軸43を保持して部品供給装置5の本体部5c(図5)に着脱可能に固定される。一対のレバー保持部材44は、それぞれ、部品送り方向に沿って延びる。本実施の形態では、一対のレバー保持部材44は、それぞれ、レバー連結部材45と嵌合する凹部44aを有する。凹部44aは、レバー保持部材44に対するレバー連結部材45の前後方向の移動を規制する。凹部44aには、レバー連結部材45を取り付けるための上下方向に貫通した取付孔44aaが設けられる。
一対のレバー保持部材44は、それぞれ、部品供給装置5の本体部5cに対して互いに位置決めされる。本実施の形態では、一対のレバー保持部材44は、上下方向に貫通した位置決め孔44bを有する。位置決め孔44bには、本体部5cに設けられる位置決めピン(図示略)が挿入される。また、一対のレバー保持部材44は、本体部5cに取り付けるための上下方向に貫通した取付孔44cを有する。一対のレバー保持部材44は、部品送り方向に直交する方向に開口した保持孔44dを有する。一対のレバー保持部材44は、保持孔44dに回動軸43を挿入することで一対の戻り防止レバー42aを保持する。
レバー連結部材45は、部品送り方向に直交する方向に延びて、一対のレバー保持部材44の凹部44aを架設する。レバー連結部材45の左右両端部には、上下方向に貫通した取付孔45aが設けられる。取付孔45aと取付孔44aaとを例えばねじ等で締結することによって、レバー連結部材45と一対のレバー保持部材44とが連結される。
次に図10および図11を参照して、部品検出部46の構成を説明する。図10は、図5の部品検出部46付近の構成を示す斜視図である。図11は、部品検出部46の分解斜視図である。
部品検出部46は、リード検出レバー47と、レバー支持部48と、センサ49とを有する。リード検出レバー47は、供給位置5aにおいてリードLに支持されるレバーである。レバー支持部48は、リード検出レバー47を回動可能に支持する部材である。センサ49は、リード検出レバー47の回動を検出する部材である。センサ49は、センサ本体49aと、センサ本体49aを支持するセンサ支持部49bとを有する。センサ支持部49bは、部品供給装置5の本体部5cに取り付けられる。レバー支持部48は、センサ支持部49bに取り付けられる。
リード検出レバー47は、部品送り方向に直交する方向において送り部材31の外側に設けられる。リード検出レバー47は、下部面でリードLに支持されるリード接触部47aと、リード接触部47aよりも上流側で下方に突出する突出部47bとを有する(図19d)。リード接触部47aは、供給位置5aに配置される。突出部47bは、戻り防止レバー42aよりも前方に配置される。突出部47bの下流側には略垂直面S5が形成され、突出部47bの上流側には上流側に向かうにつれて高くなるように傾斜した傾斜面S6が形成される。
リード検出レバー47は、回動軸47cを介してレバー支持部48に回動可能に支持される。リード検出レバー47にはセンサドグ47dが取り付けられ、リード検出レバー47およびセンサドグ47dは、回動軸47c周りに一体的に回動する。センサドグ47dは、リード接触部47aにリードLがなくなったとき、リード検出レバー47と共に下方に回動してセンサ49を遮光する。
リード検出レバー47には、リード検出レバー47の回動を規制するレバー回動規制ピン47eが設けられる。レバー回動規制ピン47eによって、センサドグ47dは、センサ49の検出位置P1(図20a)よりも下方に回動することを規制される。本実施の形態では、レバー回動規制ピン47eは、部品送り方向に直交する方向に延びる。レバー回動規制ピン47eと戻り防止ユニット42とが係合することで、センサドグ47dは、センサ49の検出位置P1よりも下方に回動することを規制される。
次に図12および図13を参照して、リード曲げ機構23の構成を説明する。図12および図13は、リード曲げ機構23の構成を示す斜視図である。
図12および図13に示すように、リード曲げ機構23は、リードLを切断するリード切断部75と、リードLを屈曲させるリード屈曲部77とを有する。送りユニット22によって供給位置5aまで送られたアキシャル部品DのリードLは、リード切断部75によって切断され、リード屈曲部77によって略鉛直方向に屈曲される。リード切断部75およびリード屈曲部77は、アキシャル部品本体Bの左右両側方に設けられる。リード切断部75は、部品送り方向に直交する方向(左右方向)において、リード屈曲部77よりも外側に設けられる。
リード切断部75は、固定刃75aと、固定刃75aに対して上下方向に移動可能な可動刃75bとを有する。固定刃75aは、部品供給装置5の本体部5cに固定される。固定刃75aは、送られるアキシャル部品DのリードLよりも上方で部品送り方向(前後方向)に延びる。可動刃75bは、固定刃75aの左右両外側方に設けられる。可動刃75bは、上下方向に延びて、供給位置5aにおけるリードLの下方から上方に移動する。可動刃75bの上端部は、側面視V字状に形成される。リード切断部75は、供給位置5aで固定刃75aに対して可動刃75bを上方に移動させて固定刃75aと可動刃75bとの間にリードLを挟んで切断する。具体的には、可動刃75bを上昇させて供給位置5aにおけるリードLを下方から持ち上げて可動刃75bの上端部と固定刃75aとの間にリードLを挟んだ後、可動刃75bをさらに上昇させることで、リードLは切断される。
リード屈曲部77は、固定成形型77aと、固定成形型77aに対して上下方向に移動可能な可動成形型77bとを有する。固定成形型77aは、部品供給装置5の本体部5cに固定される。固定成形型77aは、上下方向に形成されてリードLの屈曲をガイドするガイド溝77aaを有する。ガイド溝77aaは、平面視V字状に形成される。可動成形型77bは、固定成形型77aの左右両内側方に設けられる。可動成形型77bは、上下方向に延びて、供給位置5aにおけるリードLの下方から上方に移動する。可動成形型77bの上端部は、側面視V字状に形成される。固定成形型77aに対して可動成形型77bを供給位置5aにおけるリードLの下方から上昇させることにより、リードLは、ガイド溝77aaにガイドされて略鉛直方向に屈曲される。
次に図14および図15を参照して、送り部材31の構成を説明する。図14および図15は、送り部材31の側面図である。
図14および図15に示すように、送り部材31の回動軸32側とは反対側(下流側)の下部において、複数の送り爪36が部品連結体CのリードLのピッチSpと同じ間隔で下方に突出して形成される。送り爪36は、送り部材31の下流側端部に形成される第1の送り爪36aと、第1の送り爪36aの上流側に隣接して形成される第2の送り爪36bと、第2の送り爪36bの上流側に隣接して形成される第3の送り爪36cとを有する。図14および図15に示す送り部材31の例では、7本の送り爪36が部品連結体CのリードLのピッチSpと同じ間隔で形成される。図14および図15において、送り爪36および送り爪36に形成された各面に付した符号に、下流側から順にa~gの添え字を付している。
各送り爪36a~36gの下流側には、略垂直の送り面37a~37gが形成される。送り面37a~37gは、送り部材31が下流側に移動する際に、部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DのリードLに上流側から略垂直に当接して部品連結体Cを下流側に移動させる。本実施の形態において、第1の送り爪36aの送り面37aは、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っている場合には供給位置5aのリードLを供給位置5aよりも下流側に送らない。第1の送り爪36aの送り面37aは、部品連結体Cの最後のアキシャル部品Dが供給位置5aに位置する場合に、供給位置5aのリードLを供給位置5aよりも下流側に送る。
各送り爪36a~36gの上流側には、上流側に向かうにつれて高くなるように傾斜した同じ角度θ1の斜面38a~38gが形成される。斜面38a~38gは、送り部材31が上流側に移動する際に、部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DのリードLに下流側から当接して送り部材31の下流側を上方に回動させる。
各送り爪36において、送り面37a~37gと斜面38a~38gの間の凸端部には、略水平の凸端面39a~39gが形成される。凸端面39b~39gは、送り部材31が上流側に移動する際に、部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DのリードLに略水平に当接する。
送り爪36a~36gの間には、溝(凹部面)40a~40fが形成される。溝40b~40fは、部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DのリードLに略水平に当接する。第1の送り爪36aと第2の送り爪36bとの間の第1の溝40aは、第2の送り爪36bと第3の送り爪36cとの間の第2の溝40bよりも深く形成される。すなわち、第1の溝40aは、第1の溝40aの上端部40aaが第2の溝40bの上端部よりも高くなるように形成される。第1の溝の上端部40aaはリード切断部75(図12)によるリード切断位置P2よりも高い位置に配置される。リード切断位置P2は、リード切断部75の固定刃75a(図12)の下面に位置する。
各送り爪36a~36fにおいて、溝40a~40fから凸端面39a~39fまでの長さが、各送り爪36a~36fの長さHa~Hfである。ここでは、最も上流側(回動軸32側)にある送り爪36gの長さは、溝40fから凸端面39gまでの長さとする。
各送り爪36b~36gの長さHb~Hgは、下流側の送り爪36bから回動軸32側の送り爪36gに向かって順に低くなるように形成されている(Hb>Hc>Hd>He>Hf>Hg)。すなわち、送り部材31の複数の送り爪36b~36gのうちの一の送り爪36(例えば、送り爪36c)の長さH(長さHc)は、回動軸32側に隣接する他の送り爪36(例えば、送り爪36d)の長さH(長さHd)より長い。
図15は、溝40b~40fが部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DのリードLに当接している状態を示している。この状態で、凸端面39b~39gの高さ位置Pb~Pgは、下流側から回動軸32側に向かって順に高くなるように形成されている(Pb<Pc<Pd<Pe<Pf<Pg)。第1の送り爪36aの下端部36aa(高さ位置Pa)は、第2の送り爪36bの下端部36ba(高さ位置Pb)よりも高く位置する。また、第1の送り爪36aは、第1の送り爪36aの下端部36aaが第2の溝40bに位置するリードLの中心高さP3よりも高くなるように形成される。すなわち、凸端面39aの高さ位置Paは、第2の溝40bに位置するリードLの中心高さP3よりも高くなっている。
次に図16を参照して、部品装着装置1の制御系の構成を説明する。図16は、部品装着装置1の制御系の構成を示すブロック図である。部品装着装置1は、装着制御部50、基板搬送機構2、部品供給装置5(部品フィーダ)、装着ヘッド10、ヘッド移動機構12、部品認識カメラ13、基板認識カメラ14を備えている。装着制御部50は、装着動作処理部51、装着記憶部52を備えている。装着記憶部52は記憶装置であり、基板3に装着されるアキシャル部品Dの種類と形状、装着位置の座標などを含む装着データが、製造する実装基板の種類ごとに記憶されている。
装着動作処理部51は、各部を制御して基板3にアキシャル部品Dを装着する部品装着動作を制御する。各部品供給装置5は、送りユニット22、リード曲げ機構23、操作・表示パネル25、フィーダ制御部26を備えている。フィーダ制御部26は、送りユニット22を制御して部品連結体Cをピッチ送りする部品送り動作を実行させ、リード曲げ機構23を制御してリード曲げ処理を実行させる。
次に図17a~図17cおよび図18a~図18cを参照して、部品装着装置1による実装基板の製造方法について説明する。図17a~図17cおよび図18a~図18cは、部品供給装置5による部品供給動作の工程説明図である。なお、図17a~図17cおよび図18a~図18cにおいて、送り部材31および保持部材33aは簡略化して示されている。
部品供給装置5は、供給位置5aからアキシャル部品Dが取り出され、送り部材31が上流側の停止位置に戻っている状態(図17a)にあるとする。なお便宜上、図17a~図17cでは部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DはリードLのみ表示し、図18a~図18cでは先頭(下流側)のアキシャル部品D以外はリードLのみ表示している。また、送り爪36及び送り爪36に形成された各面の符号に付す添え字(a~f)は、送り爪36を特定する必要がない場合は省略する。
まず、部品供給装置5において部品送り動作が実行される。部品供給装置5において、送りユニット22は、複数の送り爪36のそれぞれの下流側に形成された送り面37をアキシャル部品DのリードLに上流側から略垂直に当接させた状態で、移動機構34によって送り部材31を下流側に移動させて部品連結体Cを下流側に移動させる(部品連結体移動工程)(図17b)。これにより、先頭のアキシャル部品Dがリード曲げ機構23まで送られる。
次いで送りユニット22は、複数の送り爪36の間に形成された溝40のうち、少なくとも2つの溝40がアキシャル部品DのリードLに当接した状態で、送り部材31を上流側に移動させる(第1の移動工程)(図17c)。具体的には、溝40がアキシャル部品DのリードLに当接している場合、少なくとも他の1つの上流側の溝40も他のアキシャル部品DのリードLに当接する。このように、2つ以上の溝40がリードLに当接することで、リードLに加わる荷重を分散させることができる。
次いで送りユニット22は、複数の送り爪36のそれぞれの上流側に形成された斜面38のうち、少なくとも2つの斜面38がアキシャル部品DのリードLに当接した状態で、送り部材31を上流側に移動させる(第2の移動工程)(図18a)。斜面38がリードLに下流側から当接することで、送り部材31の下流側が上方に回動する。その際、2つ以上の斜面38にリードLが当接することで、リードLに加わる荷重を分散させることができる。
次いで送りユニット22は、複数の送り爪36のそれぞれの凸端部に形成された凸端面39のうち、少なくとも2つの凸端面39がアキシャル部品DのリードLに当接した状態で、送り部材31を上流側に移動させる(第3の移動工程)(図18b)。具体的には、回動軸32に一番近い送り爪36gの凸端面39gがアキシャル部品DのリードLに当接している場合、少なくとも他の1つの送り爪36の凸端面39も他のアキシャル部品DのリードLに当接する。このように、2つ以上の凸端面39がリードLに当接することで、リードLに加わる荷重を分散させることができる。
図18cにおいて、送りユニット22が送り部材31を上流側の停止位置まで戻すと、凸端面39がリードLを乗り越えて送り部材31の下流側が下方に回動し、溝40がリードLに当接した送り部材31が上流側の停止位置に戻った状態になる。このように、第1の移動工程、第2の移動工程、第3の移動工程は、送り部材31からアキシャル部品DのリードLに加わる荷重を複数のリードLに分散させながら移動機構34によって送り部材31を上流側に移動させて上流側の停止位置まで戻す送り部材戻し工程である。なお、送り部材31が上流側に移動する間、戻り防止ユニット42(後退制止機構)によって部品連結体Cの上流側への移動が制止されている。
図18cにおいて、部品送り動作によってリード曲げ機構23に送られたアキシャル部品Dは、リード曲げ機構23によってリード曲げ処理がされる(リード曲げ処理工程)。なお、リード曲げ処理工程は、送り部材戻し工程と並行して実行するようにしてもよい。リード曲げ処理が終了すると、装着ヘッド10は、供給位置5aに移動したアキシャル部品Dを部品保持部11aにより保持して取り出す(部品取り出し工程)。
次いでヘッド移動機構12は、アキシャル部品Dを保持した装着ヘッド10を装着作業位置に保持された基板3の上方に移動させる(装着ヘッド移動工程)。次いで装着ヘッド10は、部品保持部11aが保持するアキシャル部品DのリードLを貫通孔3aに挿入させて、アキシャル部品Dを基板3に装着する(部品装着工程)。以降、部品供給装置5によるアキシャル部品Dの供給と装着ヘッド10による基板3への装着が繰り返し実行されて、実装基板が製造される。
次に図19a~図19eを参照して、部品連結体Cの最後のアキシャル部品DのリードL1を供給位置5aよりも下流側に送るリード送り動作について説明する。図19a~図19eは、送りユニット22、戻り防止ユニット42、および部品検出部46を内側から見たときの側面図である。なお便宜上、図19a~図19eでは部品連結体Cとして連結されたアキシャル部品DはリードLのみ表示している。
図19aは、送りユニット22が部品連結体Cの最後から2番目のアキシャル部品Dの供給位置5aに送り終えた後(後述の第1の部品送り工程ST10後)の状態を示す。図19aに示すように、部品連結体Cの最後のアキシャル部品DのリードL1は、第2の送り爪36bと第3の送り爪36cの間の第2の溝40bに位置する。
次に、図19aの状態から送り部材31が後方に移動して図19bに示す状態になる。図19bに示すように、最後のアキシャル部品DのリードL1は、第1の送り爪36aと第2の送り爪36bとの間の第1の溝40a内に位置する。
次に、図19bの状態から送り部材31が前方に移動して図19cに示す状態(後述の第2の部品送り工程ST12後)になる。最後のアキシャル部品DのリードL1は、第2の送り爪36bの送り面37bにより前方に押し出されて供給位置5aに移動する。供給位置5aに送られた最後のアキシャル部品DのリードL1は、リード曲げ機構23によって切断および屈曲される。切断後に残ったリードL1は、リード検出レバー47を支持する。
次に、図19cの状態から送り部材31が後方に移動して図19dに示す状態になる。供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っている場合、送り部材31は、アキシャル部品DのリードLに支持されることで略水平状態となっている。一方、図19dに示すように、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っていない場合、すなわち、最後のアキシャル部品Dが供給位置5aに位置するとき、送り部材31は、リードLに支持されないため回動軸32周りに下方に回動する。このとき、回動規制ピン71によって、第1の送り爪36aの上端36abは、供給位置5aに位置するリードL1の高さよりも下方に回動することを規制される。これにより、第1の送り爪36aの第1の送り面37aは、リードL1を供給位置5aよりも下流側に押し出すことができる高さに配置される。
最後に、図19dの状態から送り部材31が前方に移動して図19eに示す状態(後述のリード排出工程ST14後)になる。第1の送り爪36a(第1の送り面37a)が供給位置5aの上流側から下流側に移動して、部品連結体Cの最後のアキシャル部品DのリードL1を供給位置5aよりも下流側に送る。すなわち、供給位置5aにおいて切断後に残ったリードL1は、供給位置5aよりも下流側に押し出される。これによって、リードL1により支持されていたリード検出レバー47が下方に回動する。センサ49は、リード検出レバー47が供給位置5aにおけるリード高さよりも下方に回動することによって、センサドグ47dが回転しセンサ49を遮光することで、供給位置5aにリードLが無いことを検出する。すなわち、部品検出部46は、部品連結体Cの最後のアキシャル部品Dの供給が完了したことを検出する。
リード検出レバー47は、部品連結体Cが下流側にピッチ送りされる際は、下流側に移動するリードLが突出部47bの傾斜面S6に当接してリード検出レバー47を上方に回動させるため、部品連結体Cの移動を妨げない。一方でリード検出レバー47は、上流側に移動している送り部材31に追随して部品連結体Cが上流側に移動しようとすると(戻ろうとすると)、突出部47bの下流側の略垂直面S5がリードLに略垂直に当接して部品連結体Cの移動を制止する。リード検出レバー47は、部品連結体Cの下流側への移動は妨げず、上流側への移動を制止する後退制止機構を構成する。
図19cから図19dの状態に至る際には、供給位置5aよりも上流側にリードLが残っていないため、戻り防止レバー42aは、部品連結体Cの上流側への移動を制止しない場合がある。一方、リード検出レバー47は、突出部47bがリードL1の上流側への移動を制止することによって、部品連結体Cの上流側への移動を制止することができる。このため、リード検出レバー47の突出部47bは、特に、供給位置5aよりも上流側にリードLが残っていないときに、部品連結体Cの上流側への移動を制止する効果を有する。
図20aは、センサドグ47dが検出位置P1よりも上方にあるときのセンサ49の側面図である。図20bは、センサドグ47dが検出位置P1にあるときのセンサ49の側面図である。
供給位置5aにリードLがある場合、すなわち、リード検出レバー47がリードLに支持されている場合、図20aに示すように、センサドグ47dは、検出位置P1よりも上方に位置する。このため、センサ49は、供給位置5aにリードLがあることを検出する。
一方、部品連結体Cの最後のアキシャル部品DのリードL1が供給位置5aよりも下流側に送られた場合、すなわち、リード検出レバー47がリードLに支持されていない場合、図20bに示すように、センサドグ47dが検出位置P1に位置する。センサドグ47dによって遮光されるため、センサ49は、供給位置5aにリードLが無いことを検出する。
次に図21を参照して、部品供給方法について説明する。図21は、部品供給方法を示すフローチャートである。図21に示すように、部品供給方法は、部品送り工程ST10,ST12,ST14と、部品検出工程ST20と、リード切断工程ST30とを含む。
部品送り工程ST10,ST12は、送り部材31を部品送り方向に沿って往復移動させることで供給位置5aにアキシャル部品を送る工程である。部品検出工程ST30は、供給位置5aにおいて、アキシャル部品DのリードLの有無を検出する工程である。リード切断工程ST20は、部品送り工程ST10,ST12により供給位置5aに送られたアキシャル部品DのリードLを切断する工程である。
部品送り工程ST10,ST12,ST14は、第1の部品送り工程ST10と、第2の部品送り工程ST12と、リード排出工程ST14とを含む。第1の部品送り工程ST10は、部品連結体Cの最後から2番目のアキシャル部品Dを、部品供給装置5に供給される位置(図示せず)から供給位置5aまで送る。第2の部品送り工程ST12は、第1の部品送り工程ST10の後、部品連結体Cの最後のアキシャル部品Dを供給位置5aまで送る。リード排出工程ST14は、第2の部品送り工程ST12の後、リード切断工程ST20による切断後のリードL1を、送り部材31が供給位置5aよりも下流側に押し出して排出する。
第1の部品送り工程ST10において、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、送り部材31は、供給位置5aにおけるリードLから離れた状態で移動する。すなわち、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、送り部材31は、供給位置5aにおけるリードLと干渉することなく移動する。
また、本実施の形態では、第1の部品送り工程ST10において、送り部材31が部品送り方向の上流側から下流側に移動するとき、送り部材31の下流側端部(第1の送り爪36aの下端部36aa)は供給位置5aにおけるリードLの中心高さP4よりも高い位置で移動する。すなわち、本実施の形態では、第1の部品送り工程ST10において、送り部材31が部品送り方向の上流側から下流側に移動するとき、第1の送り爪36aは、供給位置5aにおけるリードLを下流側に押し出さない。なお、他の実施の形態においては、第1の部品送り工程ST10において、第1の送り爪36aが供給位置5aにおけるリードLを下流側に押し出す機能を有していてもよい。
第1の部品送り工程ST10後、部品検出工程ST20において、リード検出レバー47がリードLに支持されていることで、部品検出部46は、供給位置5aに最後から2番目のアキシャル部品DのリードLが有ることを検出する。部品検出工程ST20後、供給位置5aに送られた最後から2番目のアキシャル部品DのリードLは、リード切断工程ST30によって切断される。
リード切断工程ST30後、第2の部品送り工程ST12により、最後のアキシャル部品Dが供給位置5aまで送られる。第2の部品送り工程ST12後、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、リード検出レバー47は、供給位置5aにおけるリードL1が送り部材31の移動に伴って部品送り方向の下流側から上流側に移動することを規制する。第2の部品送り工程ST12後、部品検出工程ST20において、リード検出レバー47がリードL1に支持されていることで、部品検出部46は、供給位置5aにリードL1が有ることを検出する。部品検出工程ST20後、供給位置5aに送られた最後のアキシャル部品DのリードL1は、リード切断工程ST30によって切断される。
リード切断工程ST30後、リード排出工程ST14により、リードL1を、送り部材31が供給位置5aよりも下流側に押し出して排出する。リード排出工程ST14後、部品検出工程ST30において、リード検出レバー47がリードL1に支持されていないことで、部品検出部46は、供給位置5aにリードL1が無いことを検出する。これにより、部品連結体Cの部品供給が完了する。
本実施の形態の部品供給装置5によれば、第1の送り爪36aと第2の送り爪36bとの間の第1の溝40aは、第2の送り爪36bと第3の送り爪36cとの間の第2の溝40bよりも深く形成される。第1の溝40aの上端部40aaがリード切断部75によるリード切断位置P2よりも高い位置に配置される(図15)。第1の送り爪36aは、供給位置5aの上流側から下流側に移動して、部品連結体Cの最後のアキシャル部品DのリードL1を供給位置5aよりも下流側に送る。
これにより、第1の送り爪36aが供給位置5aの上流側から下流側に移動することで、供給位置5aに位置する最後のアキシャル部品DのリードL1を、第1の送り爪36aによって下流側に送ることができる。これにより、供給位置5aにおいてアキシャル部品Dのリードがなくなるため、部品検出部46は、部品連結体Cのアキシャル部品Dの供給が完了したことを容易に検出することができる。さらに、第1の溝40aの上端部40aaがリード切断部75によるリード切断位置P2よりも高い位置に配置されていることで、リード切断位置P2まで持ち上げられたリードLによって送り部材31が持ち上げられることを防ぐことができる。
また、送り部材31は、第1の送り爪36aの下端部36aaが第2の送り爪36bの下端部36baよりも高くなるように形成される。
これにより、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っている場合において、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、第1の送り爪36aが供給位置5aにおけるリードLと接触するのを防止することができる。このため、送り部材31の移動に伴って、供給位置5aにおけるリードLが供給位置5aよりも上流側に移動することを防止することができる。
また、第1の送り爪36aは、第1の送り爪36aの下端部36aaが第2の溝40bに位置するリードLの中心P3よりも高くなるように形成される。
これにより、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っているときに、供給位置5aに位置するリードLを第1の送り爪36aが押し出すことを防止することができる。これにより、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っているにも関わらず部品検出部46によってリードLが供給位置5aに無いと判断されることを防止することができる。
また、送り部材31は、回動軸32を介して回動可能に保持され、下方への送り部材31の回動を規制する回動規制ピン71によって、第1の送り爪36aの上端36abが供給位置5aに位置するリードLの高さよりも下方に回動することを規制される。
これにより、第1の送り爪36aは、供給位置5aに位置する最後のアキシャル部品DのリードL1に対してより確実に外力を加えることができるため、リードL1をより確実に下流側に送ることができる。
また、部品検出部46は、供給位置5aにおいてリードLに支持されるリード検出レバー47と、リード検出レバー47を回動可能に支持するレバー支持部48と、リード検出レバー47の回動を検出するセンサ49とを有する。
これにより、リード検出レバー47の回動を検出することで、供給位置5aにおけるリードLの有無をより容易に検出することができる。
また、リード検出レバー47は、リードLに支持されるリード接触部47aと、リード接触部47aよりも上流側で下方に突出する突出部47bとを有する。
これにより、送り部材31が上流側に移動するとき、送り部材31の移動に伴って供給位置5aにおけるリードLが後方に戻ることを防止することができる。
また、リード検出レバー47は、リード検出レバー47の回動を規制するレバー回動規制ピン47eによって、センサ49の検出位置P1よりも下方に回動することを規制される。
これにより、供給位置5aにおけるリードLの有無をより確実に検出することができる。
また、本実施の形態の部品供給方法によれば、部品送り工程ST10,ST12,ST14と、部品検出工程ST20と、リード切断工程ST30とを含む。部品送り工程ST10,ST12は、送り部材31を部品送り方向に沿って往復移動させることで供給位置5aにアキシャル部品Dを送る。部品検出工程ST20は、供給位置5aにおいて、アキシャル部品DのリードLの有無を検出する。リード切断工程ST30は、部品送り工程ST10,ST12により供給位置5aに送られたアキシャル部品DのリードLを切断する。部品送り工程ST10,ST12,ST14は、第1の部品送り工程ST10と、第2の部品送り工程ST12と、リード排出工程ST14とを含む。第1の部品送り工程ST10は、複数のアキシャル部品Dを連結した部品連結体Cの最後から2番目のアキシャル部品Dを供給位置5aまで送る。第2の部品送り工程ST12は、第1の部品送り工程ST10の後、部品連結体Cの最後のアキシャル部品Dを供給位置5aまで送る。リード排出工程ST14は、第2の部品送り工程ST12の後、リード切断工程ST30による切断後のリードL1を、送り部材31が供給位置5aよりも下流側に押し出して排出する。
これにより、供給位置5aに位置する最後のアキシャル部品DのリードL1を下流側に送ることができ、供給位置5aにおいてアキシャル部品DのリードL1がなくなるため、部品連結体Cのアキシャル部品Dの供給が完了したことを容易に検出することができる。
また、第1の部品送り工程ST10において、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、送り部材31は、供給位置5aにおけるリードLから離れた状態で移動する。
これにより、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、送り部材31が供給位置5aにおけるリードLと接触するのを防止することができる。このため、送り部材31の移動に伴って、供給位置5aにおけるリードLが供給位置5aよりも上流側に移動することを防止することができる。
また、第1の部品送り工程ST10において、送り部材31が部品送り方向の上流側から下流側に移動するとき、送り部材31の下流側端部は供給位置5aにおけるリードLの中心高さP4よりも高い位置で移動する。
これにより、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っているときに、供給位置5aに位置するリードLを送り部材31が押し出すことを防止することができる。これにより、供給位置5aよりも上流側にアキシャル部品Dが残っているにも関わらずリードLが供給位置5aに無いと検出されることを防止することができる。
また、第2の部品送り工程ST12の後、送り部材31が部品送り方向の下流側から上流側に移動するとき、リード検出レバー47は、供給位置5aにおけるリードL1が送り部材31の移動に伴って部品送り方向の下流側から上流側に移動することを規制する。
これにより、送り部材31が上流側に移動するとき、送り部材31の移動に伴って供給位置5aにおけるリードL1が後方に戻ることを防止することができる。
また、送りユニット22は、一対の保持部材33aを連結する連結部材33bを有する。
これにより、連結部材33bによって一対の保持部材33aを固定することができるため、保持部材33aを一体化することができる。これにより、一対の保持部材33aが互いにずれて接続部材33cに固定されることを防止することができる。このため、保持部材33aの取付位置の再現性を向上させることができ、一対の保持部材33aを接続部材33cに対して容易に着脱することができる。また、一対の保持部材33aに保持される送り部材31が他の部材に接触することを防止することができる。
また、一対の保持部材33aは、それぞれ、部品送り方向に延びて連結部材33bに固定される固定部33aaを有し、連結部材33bは、部品送り方向に延びて一対の固定部33aaと連結する連結部33baを有する。
これにより、固定部33aaおよび連結部33baが部品送り方向に沿って延びることで、部品送り方向に沿って延びる一対の送り部材31を保持する一対の保持部材33aを連結部材33bによってより確実に連結することができる。
また、一対の保持部材33aは、それぞれ、連結部材33bによって複数箇所で連結される。
これにより、一対の保持部材33aが互いにずれた状態で連結部材33bによって連結されることを防止することができる。
また、連結部材33bおよび接続部材33cは、互いに位置決めされる位置決め部61b,62bを有する。
これにより、連結部材33bおよび接続部材33cの位置決め部61b,62bによって、接続部材33cに対して一対の保持部材33aそれぞれを位置決めする必要がない。連結部材33bおよび接続部材33cを位置決めして、一対の保持部材33aを接続部材33cに容易に取り付けることができる。このため、送りユニット22の組立作業性を向上させることができる。
また、接続部材33cは、上下方向に延びる前方側面S2を有する。一対の保持部材33aは、それぞれ、上下方向に延びて接続部材33cの前方側面S2と前後方向に当接する位置決め面S1を有する。連結部材33bの位置決め部61bは、連結部材33bおよび接続部材33cを互いに位置決めする位置決めピン63が嵌合する上下方向に貫通した貫通孔を有する。接続部材33cの位置決め部62bは、位置決めピン63が挿入されることによって前後方向に直交する幅方向の移動を規制する上下方向に貫通した貫通孔を有する。接続部材33cの貫通孔において、前後方向の長さは、幅方向の長さよりも長く形成される。
これにより、連結部材33bおよび接続部材33cの貫通孔に位置決めピン63を挿入することで、接続部材33cに対して保持部材33aを幅方向に位置決めすることができる。また、保持部材33aの位置決め面S1を接続部材33cの前方側面S2に当接させることで、接続部材33cに対して保持部材33aを前後方向に位置決めすることができる。また、接続部材33cの貫通孔の前後方向の長さが幅方向の長さよりも長く形成される。このため、連結部材33bおよび接続部材33cの貫通孔に位置決めピン63を挿入した状態で保持部材33aを前後方向に移動させることで、接続部材33cに対して保持部材33aをより容易に位置決めすることができる。
また、戻り防止ユニット42は、一対のレバー保持部材44を連結するレバー連結部材45を有する。
これにより、レバー連結部材45によって一対のレバー保持部材44を固定することができるため、レバー保持部材44を一体化することができる。これにより、一対のレバー保持部材44が互いにずれて部品供給装置5の本体部5cに固定されることを防止することができる。このため、レバー保持部材44の取付位置の再現性を向上させることができ、一対のレバー保持部材44を部品供給装置5の本体部5cに対して容易に着脱することができる。また、一対のレバー保持部材44に保持される戻り防止レバー42aが他の部材に接触することを防止することができる。
また、一対のレバー保持部材44は、それぞれ、レバー保持部材44に対するレバー連結部材45の前後方向の移動を規制してレバー連結部材45と嵌合する凹部44aを有する。
これにより、一対のレバー保持部材44が互いにずれた状態でレバー連結部材45によって連結されることを防止することができる。
また、一対のレバー保持部材44は、それぞれ、部品供給装置5の本体部5cに対して互いに位置決めされる。
これにより、一対のレバー保持部材44が部品供給装置5の本体部5cに対してずれて固定されることを防止することができる。また、部品供給装置5の本体部5cに対する一対のレバー保持部材44の固定箇所を減らすことができるため、一対のレバー保持部材44の着脱の作業性を向上させることができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。