JP7142238B2 - 収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、棚板の後端部を上下から挟む上下の弾性引掛片を有した配線トレーを設けた収納装置が開示されている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、設置された本実施形態に係る収納装置に載置された映像表示機器の表示面側に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、設置された状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る収納装置1は、図1に示すように、物品としての映像表示機器3が載置される載置板としての天板10と、物品としての電子機器5が載置される載置板としての棚板17と、を備えている。また、収納装置1は、天板10に載置される映像表示機器3の関連部材としての連結具6を保持する保持部材としての連結具保持部材30を備えている。また、収納装置1は、天板10に載置される映像表示機器3の関連部材としてのケーブル7,8を保持する保持部材としてのケーブル保持部材20を備えている。また、収納装置1は、棚板17に載置される電子機器5の関連部材としてのケーブル7,8を保持する保持部材としてのケーブル保持部材20を備えている。
この収納装置1の高さ寸法や奥行寸法、収納間口方向に沿う幅寸法は、設置箇所や被収納物、用途等に応じて適宜の寸法とされたものでもよい。例えば、収納装置1の高さ寸法は、200mm~600mm程度でもよく、好ましくは、300mm~500mm程度でもよい。また、収納装置1の奥行寸法は、例えば、300mm~600mm程度でもよい。また、収納装置1の幅寸法は、600mm~3600mm程度でもよい。
映像表示機器3は、一般的なテレビジョン受像機や映像再生機器等であってもよく、その他、各種情報機器のディスプレイ(モニター)等であってもよい。
また、図例では、天板10の収納間口方向両端部の下面側に両側の側板13,13を設け、両側の側板13,13の下端部間に底板14を設けた例を示している。つまり、天板10と両側の側板13,13とを横勝状に接合し、両側の側板13,13と底板14とを縦勝状に接合した例を示している。なお、天板10と両側の側板13,13とを縦勝状に接合したり、両側の側板13,13と底板14とを横勝状に接合したりした態様としてもよい。また、図例では、底板14の下面側に脚状部を設けた例を示しているが、底板14の下面側に台輪状部を設けたり、床上を走行自在とされたキャスター等の転動体を設けたりしてもよい。
また、図例では、両側の側板13,13の後端部の下端部に切欠状の凹所を設け、この凹所が設けられた部位の内側面間に架け渡すように、かつ底板14の後端部から上方側に向けて突出させるように堰部を構成する帯板状部材15を設けた例を示している。このような構成とすれば、背板を設けずに後方側を開口させた構成とした場合にも、底板14上に載置された物品の後方側への落下を抑制することができる。
なお、これら棚板17は、高さ変更可能に配設される構成とされたものでもよい。また、図例では、奥行方向に沿う寸法が互いに異なる複数の棚板17を設けた例を示している。なお、仕切板16及び棚板17の配設位置や枚数、奥行寸法等は、図例のような構成とされたものに限られず、種々の変形が可能である。
また、当該収納装置1の前方開口を開閉自在に覆う扉を設けた態様としてもよい。また、図例では、背板を設けていない例を示しているが、背板を設けた構成としてもよい。この場合、背板を着脱自在に設けた構成としてもよい。
これら係合溝12,19は、後端部11,18の下面において下方側に向けて開口するように設けられている。本実施形態では、これら係合溝12,19を、溝長手方向に見て略方形溝状とした例を示している。なお、これら係合溝12,19は、天板10及び棚板17の収納間口方向の全体に亘って設けられたものでもよく、収納間口方向の大半に亘って設けられたものでもよい。
これらケーブル保持部材20及び連結具保持部材30は、図2及び図3に示すように、後端部11,18を上下両側から挟むように設けられた上片部21,31及び下片部22,32を備えている。これら上片部21,31及び下片部22,32のうちの天板10及び棚板17の係合溝12,19が設けられた面に当接される片部には、係合溝12,19に係合する係合突部23,33が設けられている。つまり、本実施形態では、下片部22,32に係合突部23,33を設けた構成としている。また、ケーブル保持部材20及び連結具保持部材30は、上片部21,31と下片部22,32とを連結する連結片部25,35を備えている。連結片部25,35は、収納奥行方向に厚さ方向を沿わせて配される板状とされている。この連結片部25,35は、ケーブル保持部材20及び連結具保持部材30が取り付けられた状態で、天板10及び棚板17の後端面に当接または近接して配される構成とされている。
下片部22,32は、天板10及び棚板17の厚さ方向に厚さ方向を沿わせて配される板状とされている。この下片部22,32は、天板10及び棚板17の後端部11,18の下面に当接される。これら上片部21,31と下片部22,32との間の厚さ方向に沿う寸法は、天板10及び棚板17の厚さ寸法に応じた寸法とされている。
また、これら上片部21,31及び下片部22,32の収納間口方向に沿う寸法は、ケーブル保持部材20及び連結具保持部材30の用途等に応じて適宜の寸法としてもよい。図例では、上片部21,31の収納間口方向に沿う寸法と下片部22,32の収納間口方向に沿う寸法とを略同寸法とした例を示しているが、このような例に限られない。
また、これら上片部21,31及び下片部22,32の収納奥行方向に沿う突出寸法は、見栄え上の観点や脱落を抑制する観点等から適宜の寸法としてもよい。
また、ケーブル保持部26は、本実施形態では、複数の第1ケーブル保持部27と、この第1ケーブル保持部27に保持される太径ケーブル7よりも細径の細径ケーブル8を保持する複数の第2ケーブル保持部28と、を含んでいる。また、本実施形態では、第1ケーブル保持部27と第2ケーブル保持部28とを、収納間口方向に交互に設けた構成としている。また、隣り合う第1ケーブル保持部27と第2ケーブル保持部28とを共用の保持片部29によって区画した構成としている。
第1ケーブル保持部27は、前後方向(溝深さ方向)略中央部の溝幅寸法(収納間口方向両側を区画する両側の溝内側壁間の寸法)が溝底側部位及び溝開口側部位の溝幅寸法よりも大とされている。この第1ケーブル保持部27の両側の溝内側壁は、上下方向に見て、互いに向き合う方向に凹となる凹湾曲面形状とされている。
図2(c)に示すように、この第1ケーブル保持部27における最大溝幅部位に太径ケーブル7が保持される。このように第1ケーブル保持部27に保持された太径ケーブル7は、溝幅が小とされた溝開口側部位によって後方側(溝開口側)への抜けが抑制される。また、第1ケーブル保持部27に太径ケーブル7を保持させる際には、第1ケーブル保持部27の両側を区画する保持片部29,29の弾性変形を伴って溝開口側を拡開させることで保持させるようにしてもよい。なお、この第1ケーブル保持部27の最大溝幅部位の溝幅寸法は、挿通された太径ケーブル7の保持が可能なように、太径ケーブル7の外径に応じた寸法とすればよく、例えば、4mm~10mm程度としてもよい。
図2(c)に示すように、この第2ケーブル保持部28における溝底側部位に細径ケーブル8が保持される。このように第2ケーブル保持部28に保持された細径ケーブル8は、溝幅が小とされた前後方向中央側部位によって後方側(溝開口側)への抜けが抑制される。また、上記同様、第2ケーブル保持部28に細径ケーブル8を保持させる際には、第2ケーブル保持部28の両側を区画する保持片部29,29の弾性変形を伴って溝開口側を拡開させることで保持させるようにしてもよい。なお、この第2ケーブル保持部28の溝底側部位の溝幅寸法は、挿通された細径ケーブル8の保持が可能なように、細径ケーブル8の外径に応じた寸法とすればよく、例えば、1mm~5mm程度としてもよい。
また、図例では、収納間口方向両側に第2ケーブル保持部28,28を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。収納間口方向両側に第1ケーブル保持部27,27を設けた構成としてもよく、また、収納間口方向一方側に第1ケーブル保持部27を設け、収納間口方向他方側に第2ケーブル保持部28を設けた構成としてもよい。
また、図例では、5つのケーブル保持部材20を収納装置1の後端部に設けた例を示しているが、このような個数に限られない。
映像表示機器3の背面には、これら連結具6,6の一端部が保持される保持部4,4が設けられている。このような保持部4,4としては、映像表示機器3の背面に設けられた壁面設置金具固定用の雌ねじ穴にねじ合わされて背面に取り付けられたものでもよい。
この連結具6は、挿通孔6aを雌ねじ穴37に位置付けた状態で、雌ねじ穴37にねじ合わされたボルト38によって保持されるものでもよく、雌ねじ穴37にねじ合わされたボルト38に挿通孔6aを引っ掛けるようにして保持されるものでもよい。
また、ケーブル保持部材20及び連結具保持部材30は、金属系材料や合成樹脂系材料から形成されたものでもよい。例えば、ケーブル保持部材20を合成樹脂系材料から形成されたものとし、連結具保持部材30を金属系材料から形成されたものとしてもよい。
つまり、載置板としての天板10及び棚板17に載置される物品3,5の関連部材6,7,8を保持する保持部26,36を有し、後端部11,18に取り付けられる保持部材20,30を設けた構成としている。従って、天板10や棚板17に載置される物品3,5の関連部材6,7,8を後端側において保持させることができる。
また、保持部材20,30の上片部21,31及び下片部22,32のうちの天板10及び棚板17の係合溝12,19が設けられた面に当接される片部としての下片部22,32に、係合溝12,19に係合する係合突部23,33を設けた構成としている。従って、保持部材20,30の係合突部23,33が天板10及び棚板17の係合溝12,19に係合する際にクリック感が付与されるので、天板10及び棚板17に対する保持部材20,30の取付完了状態を容易に認識することができる。また、保持部材20,30に後方側に変位させるような外力が作用した場合にも外れ難くすることができる。また、係合溝12,19が収納間口方向に延びるように設けられているので、天板10及び棚板17の収納間口方向における所望する位置に保持部材20,30を位置させることができる。
また、本実施形態では、ケーブル保持部材20に、複数の第1ケーブル保持部27と、この第1ケーブル保持部27に保持される太径ケーブル7よりも細径の細径ケーブル8を保持する複数の第2ケーブル保持部28と、を設けた構成としている。従って、太径ケーブル7と細径ケーブル8とをそれぞれのケーブル保持部27,28に保持させることができ、使い勝手を向上させることができる。また、これら複数種のケーブル7,8をまとめてケーブル保持部材20によって保持させることができるので、天板10及び棚板17の後端側においてケーブル7,8が煩雑な印象を与えるようなことを抑制することができる。
また、隣り合う第1ケーブル保持部27と第2ケーブル保持部28とを共用の保持片部29によって区画している。従って、それぞれを個別の保持片部によって区画したものと比べて、構造の簡略化が図れ、また、収納間口方向に沿う寸法のコンパクト化を図ることができる。なお、このような態様に代えて、隣り合う第1ケーブル保持部27と第2ケーブル保持部28とを個別の保持片部によって区画したものとしてもよい。また、複数の第1ケーブル保持部27と複数の第2ケーブル保持部28とを片寄らせて設けた構成としてもよい。
10 天板(載置板)
11 後端部
12 係合溝
17 棚板(載置板)
18 後端部
19 係合溝
20 ケーブル保持部材(保持部材)
21 上片部
22 下片部
23 係合突部
24 操作片部
26 ケーブル保持部(保持部)
27 第1ケーブル保持部
28 第2ケーブル保持部
29 保持片部
30 連結具保持部材(保持部材)
31 上片部
32 下片部
33 係合突部
34 操作片部
36 連結具保持部(保持部)
3 映像表示機器(物品)
5 電子機器(物品)
6 連結具(関連部材)
7 太径ケーブル(ケーブル、関連部材)
8 細径ケーブル(ケーブル、関連部材)
Claims (3)
- 収納間口方向に延びる係合溝が後端部の上面及び下面のうちの少なくとも一方に設けられ、物品が載置される載置板と、この載置板に載置される物品のケーブルを保持するケーブル保持部が設けられ、該載置板の後端部に取り付けられる保持部材と、を備えており、
前記保持部材は、前記載置板の後端部を上下両側から挟むように設けられた上片部及び下片部を備え、これら上片部及び下片部のうちの前記載置板の前記係合溝が設けられた面に当接される片部には、該係合溝に係合する係合突部が設けられており、
前記ケーブル保持部は、溝開口側の溝幅が溝深さ方向中央部の溝幅よりも小とされた溝状の複数の第1ケーブル保持部と、該第1ケーブル保持部に保持されるケーブルよりも細径のケーブルを溝底側部位において保持する溝状の複数の第2ケーブル保持部と、を収納間口方向に交互に設けた構成とされ、かつ隣り合う前記第1ケーブル保持部と前記第2ケーブル保持部とを共用の保持片部によって区画した構成とされ、前記保持片部の両側面のうちの前記第1ケーブル保持部の溝内側壁を構成する側面が凹湾曲面状とされ、前記保持片部の両側面のうちの前記第2ケーブル保持部の溝内側壁を構成する側面が凸湾曲面状とされて いることを特徴とする収納装置。 - 請求項1において、
前記係合溝は、前記載置板の後端部の下面に設けられ、前記係合突部は、前記保持部材の下片部に設けられていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1または2において、
前記係合突部が設けられた片部の前端部には、前記係合溝への係合を解除する際に操作される操作片部が設けられていることを特徴とする収納装置。
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