JP7140330B2 - 農地の雨水貯水管理のための給排水管理装置 - Google Patents
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Description
農業は、農地の貯水機能を最大限に発揮させることで、農業生産を安定させるとともに地域の災害リスクの緩和に貢献できる点からも、地域社会にとって有益な産業である。
・ 本発明の1つの態様は、給水装置桝(2)内に設けられるフロート構造変位感知式給水装置部(30)であって、
下方開放型フロート(10)と、給水器具(16)とを具備する水位管理器(1)と、
前記給水器具(16)に水を供給する用水用給水管(87)と、
前記給水装置枡(2)内に設けられた暗渠の管理孔用立ち上がり管(86)と、
前記給水装置桝(2)の給水口(27)に設置された水量調整器具(29)と、
前記用水用給水管(87)に設けられた人が操作可能な給水主バルブ(34)と、を有し、
前記用水用給水管(87)から水を供給された前記給水器具(16)が、前記給水装置桝(2)内で前記水位管理器(1)により感知される水位の上下動に合わせて用水を給水又は停止し、前記給水装置桝(2)内の水が前記暗渠の管理孔用立ち上がり管(86)から暗渠に流れ、前記水量調整器具(29)により水量調整される前記給水口(27)から水田又は農地に水が流れる自動操作が可能であると共に、
前記給水主バルブ(34)により給水の人為操作が可能であり、
前記下方開放型フロート(10)は、上面と側面の部材を有し下方が開放した構造であり、下方開放面を液体面に接触させて浮力を発生させ、側面の高さ又は上面の幅により浮力を調整でき、浮力を上方に伝達するために前記上面に設置された下方開放型フロート位置調整支柱(11)と、前記下方開放型フロート位置調整支柱(11)を前記上面に貫通させかつ前記下方開放型フロート位置調整支柱(11)を上下の任意の位置で前記上面に固定可能な固定具(12)とを有し、
前記水位管理器(1)は、前記下方開放型フロート位置調整支柱(11)の上端である作動始点(14)と前記給水器具(16)の給水器具作動支柱(15)の先端が作動支点ネジ式止め具(14F)又は作動支点ピン式止め具(14G)により取り外し可能に接続されており、水田又は農地の水位の、設定管理水位からの変動に対応して前記下方開放型フロート(10)が上下に変位することにより前記給水器具(16)の給水の開始又は停止を制御し、
前記水量調整器具(29)は、水量調整蓋(20)と、貫通する前記給水口(27)を形成した給排水用給水調整板(25)と、前記給排水用給水調整板(25)に取り付けられた2本の逆L字状の水量調整蓋用ガイド(26)と、を有し、
前記水量調整蓋(20)は、円錐状の円錐圧力伝達表面(23)と左右の円周から半径の半分以内の位置における左右の平行な円弧から円周に向かって傾斜切り口を形成された裏面(24)とを具備する略円板状の押板(21)と、前記押板(21)に取り付けられ前記押板(21)の裏面(24)の円中心を通過し円周から突出する長さを有しかつ傾斜切り口の円弧に平行に延在する操作棒(22)と、を有し、
前記水量調整蓋(20)を2本の前記水量調整蓋用ガイド(26)の間に挿入し、上下方向の所定の位置にて前記操作棒(22)を回転させることにより前記水量調整蓋(20)をその位置に固定可能であり、それにより前記給水口(27)の水量を調整することを特徴とする。
・ 上記態様において、前記給水器具(16)に水を供給する用水用給水管(87)と前記給水器具(16)との間に接続された給水ホース(19)に取り外し可能に設置されたタイマー付き水質及び水温センサー(18)を有し、
前記タイマー付き水質及び水温センサー(18)が、電気伝導度及び水温を計測可能であり、タイマーにより前記給水器具(16)に関係する電磁弁又は遮水器具(17)の作動時間を設定可能あることを特徴とする。
・ 上記態様において、前記給排水用給水調整板(25)が、コンクリート、木材又は樹脂の面状部材からなり、前記水量調整蓋用ガイド(26)がネジ又は接着剤により前記給排水用給水調整板(25)に固定されていることを特徴とする。
・ 本発明の別の態様は、水田又は農地の給水側に設置される給水装置桝(2)であって、上記いずれかのフロート構造変位感知式給水装置部(30)を設けたことを特徴とする。
・ 本発明のさらに別の態様は、畦畔(81)と用水路側畦畔(82)に囲まれた水田又は農地に設置される給排水管理装置であって、1又は複数の給水枡部(90)と、1又は複数の落水枡(70)とを設置されており、前記給水枡部(90)が、上記の給水装置桝(2)であることを特徴とする。
図28を参照して、本発明の給排水管理装置の全体構成の概要を説明する。
給排水管理装置は、農地の雨水貯水管理を行うために圃場89に設置される装置である。給排水管理装置は、圃場89の給水側に、給水枡部90と、フロート構造変位感知式給水装置部30とを有する。圃場89の排水側に、落水枡70と、排水路85とを有する。給水側と排水側の間に拡がる田面83の地下には、暗渠84が設置されている。
先ず、給水側の構成について説明する。図7に示すように、給水側の主な構成として、給水枡部90と、フロート構造変位感知式給水装置部30とがある。フロート構造変位感知式給水装置部30の構成について説明する。最初に、フロート構造変位感知式給水装置部30の主要構成要素である下方開放型フロート10について説明する。
次に、排水側の構成について説明する。図13に示すように、排水側の主な構成として、落水口水位調整器50と、落水枡70とがある。落水口水位調整器50の構成について説明する。最初に、落水口水位調整器50の主要構成要素であるフロート式水位調整器付き落水口40について説明する。
アングルのガイドには、落水口水位調整器50、差込み式落水板用箱型水位調整板74を挿入して水位を調整することができる。畦畔に設置する場合、畦畔の一部を板幅よりせまく掘削し、差込み式落水板を差し込んで遮水し、水田の水位を調整する落水口とする。
図28には、給水桝部90の幾つかの例が示されている。
第1の例では、フロート構造変位感知式給水装置部30が、用水用給水管87からの水を供給する機器である。フロート構造変位感知式給水装置部30により水位の上下を感知して自動的に給水栓を作動させる。給水装置桝2には、給排水用遮水及び水量調整器具29(図3)と給水主バルブ34(図7)、用水用給水管87、必要に応じて暗渠の管理孔用立ち上がり管86(図7)が設置されている。給水装置桝2内の水位と田面への給水量を調整して所定の水深に管理するため、用水用給水管87からの水を供給・調整するフロート構造変位感知式給水装置部30が、水位の上下を感知して自動的に給水栓を作動させる。給水桝部90は、必要に応じて暗渠の管理孔用立ち上がり管86に給水し、暗渠84を通して田面への給水量を調整して所定の水深に管理する。給水桝部90に暗渠の管理孔用立ち上がり管86がない場合は、給水口36(図7)を通して田面への給水量を調整して所定の水深に管理する。
本発明の給水装置桝2に下方開放型フロート10を装備したフロート構造変位感知式給水装置部30による試験結果を示す。
試験場所:北海道岩見沢市上幌向町216番地
北海道立総合研究機構中央農業試験場岩見沢試験地のグライ土圃場
加圧パイプラインによる用水用給水管87からの水を供給する機器となる図3及び図9のフロート構造変位感知式給水装置部30により暗渠の管理孔用立ち上がり管86から圃場に給水したところ、所定の水位に上昇した後、フロート構造変位感知式給水装置部30からの給水量が徐々低下して約10分後に設定水位を感知して自動的にボールタップ式給水栓を作動させ給水を停止した。
また、水位が低下したところ、給水が開始したことを、1分間で撮影する定点カメラにより記録して確認した。
本発明の傾斜板用落水桝72に落水口水位調整器の傾斜遮水板56・傾斜遮水板用下方調整板55を用いたフロート式水位調整器付き落水口40である落水口水位調整器50による試験結果を図30に示す。
試験場所:福岡県筑紫野市吉木の現地圃場
比較例2と隣接した水田圃場
雨水の貯水機能が発揮され水田からの排水が多い時期に排水からの排水量が減少する傾向が見られ、水田の雨水の貯水機能を高めることが確認された。
本発明の傾斜板用落水桝72に落水口水位調整器の傾斜遮水板56を用いたフロート式水位調整器付き落水口40である落水口水位調整器50による試験結果
試験場所:茨城県つくば市観音台
農研機構農村工学研究部門の水田圃場
比較例3と隣接した水田圃場
傾斜板用落水桝72に落水口水位調整器の傾斜遮水板56・傾斜遮水板用下方調整板55を用いることで、傾斜板用落水桝72に落水口水位調整器の傾斜遮水板56との接着等を行うことなく水田の水の遮水が適切に行え、水田の水位管理も落水口水位調整器の傾斜遮水板56のスライド操作で簡単に管理できる。
本発明の落水口水位調整器の流量調整板56を用いた水位管理の試験結果
試験場所:北海道美瑛町留辺蘂の丘に隣接する圃場の排水路に接続する落水部
排水路の落水部分に図17(ハ)記載の落水口水位調整器の流量調整板56を設置したところ、落水部に排水が一時的に貯水され水位を一定に保ち、排水の流量を一定に安定化させることで、流水中の土壌の蓄積効果が得られ、急激な排水流出の抑制と土壌流亡の抑制の効果が確認された。
本発明の円形の給排水用遮水及び水量調整蓋20、給排水用給水調整板25を用いた給排水用遮水及び水量調整器具29の給水性・遮水性に関する試験結果
試験場所:農研機構農村工学研究部門の水田圃場の給水部
水田圃場の給水部に円形の給排水用遮水及び水量調整蓋20、給排水用給水調整板25を用いた給排水用遮水及び水量調整器具29を設置し、給水部に円形の給排水用遮水及び水量調整蓋20により所定の給水量になる位置に設定して圃場への給水試験を実施したところ、給排水用遮水及び水量調整蓋20の開度に対応して給水量を調整でき、給水量の調整機能を確認した。
試験場所:北海道立総合研究機構中央農業試験場岩見沢試験地
水田の土壌条件:グライ土
通常の暗渠の管理孔用立ち上がり管86から圃場に給水する管理では、ろ加圧パイプラインによる用水用給水管87に接続している給水主バルブ34の吸水口を暗渠の管理孔用立ち上がり管86に塩ビパイプで接続し、人が給水主バルブ34の開閉操作で給水操作を実施している。人による管理が不可欠な状態であった。
本発明の傾斜板用落水桝72に落水口水位調整器の傾斜遮水板56・傾斜遮水板用下方調整板55を用いたフロート式水位調整器付き落水口40である落水口水位調整器50による試験結果の比較として通常の落水口で実施した結果について図30に示す。
試験場所:福岡県筑紫野市吉木の現地圃場
実施例2と隣接した水田圃場
雨水が直接、排水に流出することから、実施例2より雨の多い時期の水田からの排水が多く、雨水の貯水機能が低いことが確認された。
本発明の傾斜板用落水桝72に落水口水位調整器の傾斜遮水板56を用いたフロート式水位調整器付き落水口40である落水口水位調整器50の対象として通常の水管理をしている圃場の管理状況を示す
試験場所:茨城県つくば市観音台
農研機構農村工学研究部門の水田圃場
実施例3の近隣の水田圃場
水田から排水する落水口に一定の高さの板をはめて落水口水位調整を行なったところ、落水時や水深を変える時期に落水口水位調整の板をその都度、撤去・再設置を行なったことから、実施例3に比べ手間のかかる作業であった。
本発明の落水口水位調整器の流量調整板56を用いた水位管理の試験結果
試験場所:北海道美瑛町留辺蘂の丘に隣接する圃場の排水路に接続する落水部
排水路の落水部分に図17(ハ)記載の落水口水位調整器の流量調整板56を設置する前は、落水部に貯水する機能はなく、雨天時には、雨量に応じて排水が流出し、濁水となり流出することから土壌の流亡を助長し、急激な排水流出と土壌流亡が確認された。
本発明の円形の給排水用遮水及び水量調整蓋20、給排水用給水調整板25を用いた給排水用遮水及び水量調整器具29の給水性・遮水性を比較するためこれらを撤去した場合の試験結果
試験場所:農研機構農村工学研究部門の水田圃場の給水部
水田圃場の給水部に円形の給排水用遮水及び水量調整蓋20、給排水用給水調整板25を用いた給排水用遮水及び水量調整器具29を設置した部分を撤去した後に、圃場への給水試験を実施したところ、用水からの水が全て流入する状態となり、給排水用遮水及び水量調整器具29の必要性を確認した。
A1 フロート内寸高さ1
A2 フロート内寸高さ2
B フロート内寸幅
C フロート支柱
C1 フロート支柱の縮小時
C2 フロート支柱の伸長時
D 下方開放型フロート容積
DA1 フロート内寸高さ1時の下方開放型フロート容積
DA2 フロート内寸高さ2時の下方開放型フロート容積
D1 下方開放型フロート容積の例1
D2 下方開放型フロート容積の例2
D3 下方開放型フロート容積の例3
F 浮力
F1 浮力1
P 水圧
P1 横方向水圧
P2 縦方向水圧
WE 調整水位
WE1 調整水位の例1
WE2 調整水位の例2
WE3 調整水位の例3
WE1‘ 調整水位の例1’
WE2‘ 調整水位の例2’
WE3‘ 調整水位の例3’
WE4 調整水位の例4
WE5 調整水位の例5
WE6 調整水位の例6
WE7 調整水位の例7
1 水位管理器
2 給水装置桝
3 給水装置枠
10 下方開放型フロート
11 下方開放型フロート位置調整支柱
12 下方開放型フロート位置調整支柱の固定具
13 給水装置
14 下方開放型フロート位置調整支柱の作動支点
14F 作動支点ネジ式止め具
14G 作動支点ピン式止め具
15 給水器具作動支柱
16 給水器具
17 電磁弁又は遮水器具
18 タイマー付き水質及び水温センサー
19 給水ホース
20 給排水用遮水及び水量調整蓋
21 給排水用遮水及び水量調整蓋の押板
22 給排水用遮水及び水量調整蓋の操作棒
23 給排水用遮水及び水量調整蓋の押板の円錐圧力伝達表面
24 給排水用遮水及び水量調整蓋の押板の圧力発生用左右対称傾斜面付き裏面
25 給排水用給水調整板
26 給排水用遮水及び水量調整蓋用ガイド
27 給排水用給水調整板の給水口
28 給排排水用遮水及び水量調整蓋の操作により給排排水用遮水及び水量調整蓋用ガイド部と蓋裏面の左右称傾斜面が接触して素材弾性により抑えつけられる接点部
29 給排水用遮水及び水量調整器具
30 フロート構造変位感知式給水装置部
31 給水器具設置板
32 給水網又は給水スリット
33 堆積槽
34 給水主バルブ
35 給水補助バルブ
36 給水口
37 開水路式用水路
40 フロート式水位調整器付き落水口
41 落水口用下方開放型フロート
42 落水口用下方開放型フロート接続管
43 落水口用下方開放型フロート接続管フロート抑え弁
44 落水口用下方開放型フロート管
45 落水口用下方開放型フロート管フロート抑え弁
46 落水口用下方開放型フロート主落水口
50 落水口水位調整器
51 落水口水位調整器の垂直遮水板
52 落水口水位調整器の落水口管
53 落水口水位調整器の垂直遮水板用下方調整板
54 落水口水位調整器の傾斜遮水板
55 落水口水位調整器の傾斜遮水板用下方調整板
56 落水口水位調整器の流量調整板
57 落水口水位調整器の流量調整上板
58 落水口水位調整器の流量調整下板
59 流量調整板の流量調整式成形排水部
60 流量調整板の切断ライン塗装補助板
61 切断ライン塗装補助板の塗装ライン
62 切断ライン塗装補助板の持ち手
63 板
64 スプレー塗料
65 マジック又はペン
66 切断器具
70 落水桝
71 垂直板用落水桝
71’ 複数枚垂直板用落水桝
72 傾斜板用落水桝
72’ 複数枚傾斜板用落水桝
73 差込み式落水板
74 差込み式落水板用箱型水位調整板
75 複数板用差込み式落水板
76 落水口水位調整器の流量調整板並びに流量調整上板用の設置スライドガイド溝
77 落水口水位調整器の流量調整下板用の設置スライドガイド溝
80 給排水管理装置
81 畦畔
82 用水路側畦畔
83 田面
84 暗渠
84H 暗渠細管
84I 暗渠中管
84J 暗渠太管
85 排水路
86 暗渠の管理孔用立ち上がり管
87 用水用給水管
88 暗渠水閘
89 圃場
90 給水桝部
Claims (5)
- 給水装置桝(2)内に設けられるフロート構造変位感知式給水装置部(30)であって、
下方開放型フロート(10)と、給水器具(16)とを具備する水位管理器(1)と、
前記給水器具(16)に水を供給する用水用給水管(87)と、
前記給水装置枡(2)内に設けられた暗渠の管理孔用立ち上がり管(86)と、
前記給水装置桝(2)の給水口(27)に設置され前記給水口(27)の水量を調整する水量調整器具(29)と、
前記用水用給水管(87)に設けられた人が操作可能な給水主バルブ(34)と、を有し、
前記用水用給水管(87)から水を供給された前記給水器具(16)が、前記給水装置桝(2)内で前記水位管理器(1)により感知される水位の上下動に合わせて用水を給水又は停止し、前記給水装置桝(2)内の水が前記暗渠の管理孔用立ち上がり管(86)から暗渠に流れ、前記水量調整器具(29)により水量調整される前記給水口(27)から水田又は農地に水が流れる自動操作が可能であると共に、
前記給水主バルブ(34)により給水の人為操作が可能であり、
前記下方開放型フロート(10)は、上面と側面の部材を有し下方が開放した構造であり、下方開放面を液体面に接触させて浮力を発生させ、側面の高さ又は上面の幅により浮力を調整でき、浮力を上方に伝達するために前記上面に設置された下方開放型フロート位置調整支柱(11)と、前記下方開放型フロート位置調整支柱(11)を前記上面に貫通させかつ前記下方開放型フロート位置調整支柱(11)を上下の任意の位置で前記上面に固定可能な固定具(12)とを有し、
前記水位管理器(1)は、前記下方開放型フロート位置調整支柱(11)の上端である作動始点(14)と前記給水器具(16)の給水器具作動支柱(15)の先端が作動支点ネジ式止め具(14F)又は作動支点ピン式止め具(14G)により取り外し可能に接続されており、水田又は農地の水位の、設定管理水位からの変動に対応して前記下方開放型フロート(10)が上下に変位することにより前記給水器具(16)の給水の開始又は停止を制御し、
前記水量調整器具(29)は、水量調整蓋(20)と、貫通する前記給水口(27)を形成した給排水用給水調整板(25)と、前記給排水用給水調整板(25)に取り付けられた2本の逆L字状の水量調整蓋用ガイド(26)と、を有し、
前記水量調整蓋(20)は、円錐状の円錐圧力伝達表面(23)と左右の円周から半径の半分以内の位置における左右の平行な円弧から円周に向かって傾斜切り口を形成された裏面(24)とを具備する略円板状の押板(21)と、前記押板(21)に取り付けられ前記押板(21)の裏面(24)の円中心を通過し円周から突出する長さを有しかつ傾斜切り口の円弧に平行に延在する操作棒(22)と、を有し、
前記水量調整蓋(20)を2本の前記水量調整蓋用ガイド(26)の間に挿入し、上下方向の所定の位置にて前記操作棒(22)を回転させることにより前記水量調整蓋(20)をその位置に固定可能であり、それにより前記給水口(27)の水量を調整することを特徴とするフロート構造変位感知式給水装置部。 - 前記給水器具(16)に水を供給する用水用給水管(87)と前記給水器具(16)との間に接続された給水ホース(19)に取り外し可能に設置されたタイマー付き水質及び水温センサー(18)を有し、
前記タイマー付き水質及び水温センサー(18)が、電気伝導度及び水温を計測可能であり、タイマーにより前記給水器具(16)に関係する電磁弁又は遮水器具(17)の作動時間を設定可能あることを特徴とする請求項1に記載のフロート構造変位感知式給水装置部。 - 前記給排水用給水調整板(25)が、コンクリート、木材又は樹脂の面状部材からなり、前記水量調整蓋用ガイド(26)がネジ又は接着剤により前記給排水用給水調整板(25)に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロート構造変位感知式給水装置部。
- 水田又は農地の給水側に設置される給水装置桝(2)であって、請求項1~3のいずれかに記載のフロート構造変位感知式給水装置部(30)を設けたことを特徴とする給水装置桝。
- 畦畔(81)と用水路側畦畔(82)に囲まれた水田又は農地に設置される給排水管理装置であって、1又は複数の給水枡部(90)と、1又は複数の落水枡(70)とを設置されており、前記給水枡部(90)が、請求項4に記載の給水装置桝(2)であることを特徴とする給排水管理装置。
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