JP7137957B2 - プランジャポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、プランジャポンプに関する。
従来より、食品や薬品などの液体を加圧するプランジャポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。プランジャポンプは、液室を有するシリンダと、シリンダの液室内を負圧及び加圧するプランジャとを備える。シリンダは、液室に連通する流入路及び流出路とが設けられる。流入路及び流出路には、流路を閉塞及び開放するバルブがそれぞれ設けられる。
プランジャが動作して、シリンダの液室内が負圧にされると、液体が流入路から液室内吸引される。プランジャが動作してシリンダの液室内が加圧されると、加圧された液体が流出路を通じて液室から排出される。
特開2009-13898号公報
プランジャが動作してシリンダの液室内が負圧にされることにより、液体が流入路から液室内に吸引される際、圧力損失により、液室内への液体の吸引力が低下するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液室内への液体の吸引力を増加させ得る手段を提供することにある。
(1) 本発明に係るプランジャポンプは、プランジャと、外面から凹む凹部によって区画された液室、当該液室と上記プランジャが配置される空間とを連通する通路、及び液体が流入する流入路を有するシリンダブロックと、上記液室内に配置されて上記流入路を開閉する吸入バルブと、上記液室内に配置されて上記吸入バルブを保持しており、かつ液体が排出される排出路が設けられた保持部材と、を備える。上記排出路の断面は、上記流入路の断面よりも小さい。
プランジャポンプが動作することによって液室内が負圧にされると、吸入バルブが閉塞位置から開放位置に移動し、流入路から液体が液室に吸引される。プランジャポンプが動作することによって液室内が加圧されると、吸入バルブが開放位置から閉塞位置に移動し、排出バルブが閉塞位置から開放位置に移動し、排出路から液体が排出される。排出路の断面は、流入路の断面より小さいので、排出路の断面と流入路の断面とが同一の大きさである場合よりも、液室内が負圧にされたときの圧力損失が低減する。その結果、流入路から液室に吸引される液体の吸引力を増やすことができる。
(2) 上記保持部材は、一端部において上記シリンダブロックに固定されており、上記流入路側となる他端部において、上記凹部の内壁面との間に上記液室の一部となる隙間を形成していてもよい。
(3) 本発明に係るプランジャポンプは、上記保持部材の上記一端部側に配置されて当該保持部材に保持されており、上記排出路を開閉する排出バルブをさらに備えていてもよい。
(4) 上記通路は、上記隙間と連通していてもよい。
(5) 上記吸入バルブ及び上記排出バルブは、ボールバルブであってもよい。
ボールバルブが用いられることにより、円柱状のバルブが用いられる場合に比べ、液体のシール性を高めることができる。その結果、液室内に吸引される液体の吸引力を増やすことができ、また、排出路から排出される液体の圧力を高めることができる。
(6) 上記シリンダブロックは、上記凹部の底面から凹んで当該底面に開口を有しており、上記流入路を形成する円筒状の第2凹部有していてもよい。上記吸入バルブは、上記第2凹部の円形の開口の縁に接離する。
吸入バルブは、第2凹部の円形の開口の縁に接離する。すなわち、吸入バルブと接離するシール面は、シリンダに設けられている。したがって、シール面を形成する部材が不要であり、部品点数を減らすことができる。
(7) 上記第2凹部の円形の上記開口の縁は、曲面とC面との一方であってもよい。
上記構成によれば、吸入バルブと第2凹部の開口の縁との間のシール性を高めることができ、かつ、当該縁の耐久性を高めることができる。
(8) 本発明に係るプランジャポンプは、プランジャと、外面から凹む凹部によって区画された液室、当該液室と上記プランジャが配置される空間とを連通する通路を形成する貫通孔、及び液体が流入する流入路を有するシリンダブロックと、上記流入路の開口を閉塞する閉塞位置と、上記流入路の開口を開放する開放位置との間で移動可能な吸入バルブと、上記排出路の開口を閉塞する閉塞位置と、上記排出路の開口を開放する開放位置との間で移動可能な排出バルブと、上記液室内に配置され、かつ液体が排出される排出路が設けられた保持部材と、を備える。上記排出バルブは、上記凹部の開口側に配置されている。上記吸入バルブは、上記凹部の底側に配置されている。上記貫通孔の開口は、上記凹部の周壁面の上記開口側と上記底側との間に位置している。上記保持部材は、上記開口側から上記底側へ、少なくとも上記通路の開口に重複する位置まで延出しており、かつ、上記排出路を内部に有しており、さらにかつ、上記開放位置と上記閉塞位置との間で上記吸入バルブ及び上記排出バルブを移動可能に保持する。
吐出バルブを保持する保持部材は、凹部の開口側から底側に向かって、少なくとも通路の開口と重複する位置まで延出される。保持部材の内部には、液体が排出される排出路が形成されている。したがって、吐出バルブを保持する保持部材を用いて、シリンダ内における液体が占有する体積を小さく調整することができる。その結果、プランジャポンプが動作することによって液室内が負圧にされた場合における液体の吸引力を高めることができる。また、液体の吸引力が高められることにより、吸入バルブを閉塞位置に向かって付勢するバネ材を用いることなく、吸入バルブで流入路の開口を閉塞することができる。
本発明によれば、シリンダの液室内への液体の吸引力を増加させることができる。
図1は、ホモジナイザ10の斜視図である。 図2は、液体が液室31内に吸入される場合のシリンダユニット25の一部破断した側面図である。 図3は、液体が液室31内から排出される場合のシリンダユニット25の一部破断した側面図である。 図4は、変形例1のシリンダユニット25の一部破断した側面図であって、液体が液室31内に吸入される場合の図である。 図5は、変形例1のシリンダユニット25の一部破断した側面図であって、液体が液室31内から排出される場合の図である。 図6は、変形例2のシリンダユニット25の一部破断した側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
本実施形態では、図1に示されるホモジナイザ10に用いられるプランジャポンプ11を説明する。ホモジナイザ10は、食品や薬品などの均質化や微粒化などに用いられる装置である。
ホモジナイザ10は、液体を高圧で送出するプランジャポンプ11と、プランジャポンプ11によって送出された液体を均質化する均質化装置12とを備える。均質化装置12は、数十μmから数百μmの極めて幅の狭い流路を有する。流路は、例えば、2つのディスクを対向して配置し、対向する2つのディスク間に形成される。当該流路に高圧で進入した液体は、ディスクへの衝突や、作用する剪断力や、キャビテーション等によって、均質化される。
プランジャポンプ11は、電気モータ21と、電気モータ21によって駆動されるクランクシャフト22と、クランクシャフト22によって往復移動されるピストン23と、ピストン23と連結されたプランジャ24とを備える。図示例では、プランジャポンプ11は、3つのピストン23と、3つのプランジャ24とを備えている。ただし、ピストン23及びプランジャ24の個数は、3つに限られない。
また、プランジャポンプ11は、液体が流入及び排出される液室31(図2)を有するシリンダユニット25を備える。液室31は、往復移動するプランジャ24により、負圧にされ、また、加圧される。液室31が負圧にされることにより、液体が液室31内に吸引される。液室31が加圧されることにより、液体が液室31から高圧で排出される。液室31は、プランジャ24の個数に合わせて設けられる。図示例では、3つのプランジャ24に合わせて、3つの液室31が設けられている。3つの液室31の構成は同一であるので、以下では、一の液室31について説明する。
シリンダユニット25は、図2に示されるように、液室31を有するシリンダブロック30と、ボルト41によってシリンダブロック30と固着された排出ブロック42と、液室31内に配置された吸入バルブ43、排出バルブ44、及び保持部材45とを備える。
シリンダブロック30は、内部に液室31となる空間を有する角柱状である。シリンダブロック30は、例えば、鋼材を切削加工や放電加工等によって加工して形成される。以下では、図2における上下方向をシリンダブロック30の上下方向として説明する。
シリンダブロック30は、上面から下方に凹む円柱状の第1凹部31を有する。第1凹部31が液室31である。また、シリンダブロック30は、第1凹部31の周壁面31Aからシリンダブロック30の側面に達する貫通孔32を有する。貫通孔32は周壁面31の下端よりも上であって、周壁面31Aの上端よりも下となる位置に設けられている。
図2には示されていないが、貫通孔32の先には、プランジャ24(図1)が配置されている。プランジャ24が第1凹部31から離れる向きに移動することにより、第1凹部31内が負圧にされる。また、プランジャ24が第1凹部31に近づく向きに移動することにより、第1凹部31内が加圧される。貫通孔32は、本発明の「通路」の一例である。
シリンダブロック30は、第1凹部31の底面31Bから下方に凹む円柱状の第2凹部33と、第2凹部33と連通する孔34とを有する。孔34は、第2凹部33から、シリンダブロック30の側面まで達している。すなわち、第2凹部33は、孔34を介して外部と通じている。シリンダブロック30の側面に形成された孔34の開口には、不図示の接続部材の一端が接続されている。接続部材の他端は、液体を貯留するタンクと接続されている。すなわち、接続部材を介して、液体がシリンダブロック30内に吸引される。第2凹部33は、本発明の「流入路」の一例である。
吸入バルブ43は、いわゆるボールバルブであって、球状である。吸入バルブ43は、第1凹部31の底面に載置されている。吸入バルブ43は、後述の保持部材45によって、第2凹部33の開口の縁33Aに当接して当該開口を閉塞する閉塞位置(図3)と、当該開口の縁33Aから離間して当該開口を開放する開放位置(図2)との間で、上下方向に移動可能に保持されている。吸入バルブ43は、液室31(第1凹部31)内が負圧となると開放位置に移動し、液室31内が加圧されると閉塞位置に移動する。
閉塞位置にある吸入バルブ43は、第2凹部33の開口の縁33Aと当接し、第2凹部33から液室31への液体の流入を遮断する。一方、開放位置にある吸入バルブ43は、第2凹部33の開口の縁33Aから離間し、第2凹部33から液室31への液体の流入を許容する。すなわち、吸入バルブ43が接離する第2凹部33の開口の縁33Aは、いわゆるシール面である。シール面である第2凹部33の開口の縁33Aは、曲面やC面に加工されている。C面とは、縁33Aに設けられた平面を意味する。図2の図示例では、縁33Aは、C面に加工されている。縁33Aが曲面やC面に加工されることにより、吸入バルブ43と縁33Aとの間のシール性を向上させ、かつ、縁33Aの耐久性を向上させることができる。
保持部材45は、吸入バルブ43及び排出バルブ44を保持し、液室31内の体積を減少させる調整をし、また、液体が排出される排出路を形成する部材である。以下、詳しく説明する。
保持部材45は、円柱状の本体51と、本体51の外周面の上端部から外向きに突出する円環状の鍔52とを備える。本体51の外径は、第1凹部31(液室31)の直径未満である。保持部材45は、本体51を第1凹部31に挿入して配置されている。
鍔52の外径は、第1凹部31の直径よりも大きい。鍔52の下面は、シリンダブロック30の上面と当接している。鍔52の上面は、排出ブロック42の下面と当接している。すなわち、保持部材45は、シリンダブロック30と排出ブロック42とに鍔52が挟持されることにより、シリンダブロック30に固定されている。
鍔52の上面と排出ブロック42の下面との間には、円環状のOリング46が配置されている。Oリング46は、鍔52と排出ブロック42との間から液体がシリンダブロック30の外部に漏出することを防止する。
保持部材45の本体51は、上部の大径部53と、下部の小径部54とを有する。大径部53の外径は、第1凹部31の直径よりも僅かに小さい。大径部53の外周面と第1凹部31の周壁面31Aとの間には、Oリング55が配置されている。Oリング55は、大径部53と第1凹部31の周壁面31Aとの間から液体がシリンダブロック30の外部に漏出することを防止する。
小径部54の外径は、大径部53の外径よりも小さい。すなわち、小径部54の外周面は、第1凹部31の周壁面31Aから離間しており、小径部54の外周面と第1凹部31の周壁面31Aとの間に隙間56が形成されている。隙間56は、液体が流れる流路となる。詳しくは後述する。
保持部材45は、吸入バルブ43を保持する保持機構57を下端部に有する。保持機構57は、小径部54の下端の周部から下方に突出する複数のリブ58によって構成されている。複数のリブ58に囲まれた空間に、吸入バルブ43が配置される。複数のリブ58は、吸入バルブ43が当接することにより、吸入バルブ43の水平方向への移動を制限する。すなわち、複数のリブ58は、吸入バルブ43を上下方向に移動可能に保持する。吸入バルブ43は、第2凹部33の開口の縁33Aに当接することにより、縁33Aを超えた下方への移動を制限される。一方、吸入バルブ43は、小径部54の下面に当接することにより、小径部54の下面を超えた上方への移動を制限される。吸入バルブ43が小径部54の下面に当接する位置が、開放位置である。すなわち、保持機構57は、開放位置と閉塞位置との間で移動可能に吸入バルブ43を保持する。
複数のリブ58は、互いに離間して配置されている。複数のリブ58の間の隙間59は、液体が流れる流路となる。また、複数のリブ58の下端は、第1凹部31の底面31Bから離間している。複数のリブ58の下端と第1凹部31の底面31Bとの間の隙間60は、液体が流れる流路となる。第2凹部33の開口から第1凹部31(液室31)内に進入した液体は、隙間59、60、56を通って、第1凹部31内を流れる。
保持部材45の本体51は、隙間56を流れた液体を内部に引き込む第1貫通孔61と、第1貫通孔61と連通し、液体を排出する排出路となる第2貫通孔62と、排出バルブ44が配置される空間を形成する凹部63とを内部に有する。
第1貫通孔61は、本体51の軸線方向に直交する方向において本体51を貫通する孔である。図示例では、2つの第1貫通孔61が設けられている。一の第1貫通孔61は、図における左右方向において本体51を貫通している。他の第1貫通孔61は、紙面に直交する方向において、本体51を貫通している。つまり、図2注の上下方向からみると、第1貫通孔61は、前後左右に延びる十字型の形状をなしている。なお、第1貫通孔61の個数は、2つに限られない。第1貫通孔61は、1個でもよいし、3個以上であってもよい。液体は、第1貫通孔61を通じて本体51内に引き込まれる。なお、小径部54の下面と第1貫通孔61とを連通する貫通孔が小径部54に設けられていてもよい。
凹部63は、大径部53の上面から下方に凹んで設けられている。凹部63は、排出バルブ44の直径よりも大きな円柱状である。排出バルブ44は、凹部63の周壁面と、底面と、排出ブロック42の下面とに囲まれた空間に配置されている。排出バルブ44と排出ブロック42の下面との間には、コイルスプリング64が配置されている。コイルスプリング64は、排出ブロック42の下面を支点に、排出バルブ44を下方に向かって付勢する。
第2貫通孔62は、凹部63の底面の中心部から2つの第1貫通孔61の重複部分まで延びる円柱状である。第2貫通孔62は、液体を排出する排出路となる。すなわち、排出路の出口に排出バルブ44が配置されている。
排出バルブ44は、第1凹部31(液室31)内が負圧になると、負圧と、自重と、コイルスプリング64の付勢力により、図2に示すように、第2貫通孔62の開口の縁62Aに当接する閉塞位置に位置する。排出バルブ44は、第1凹部31内が加圧されると、自重及びコイルスプリング64の付勢力に抗して、図3に示すように、第2貫通孔62の開口の縁62Aから離間する開放位置に位置する。すなわち、保持部材45は、閉塞位置と開放位置との間で移動可能に排出バルブ44を保持する。
閉塞位置にある排出バルブ44は、第2貫通孔62の開口の縁62Aと当接し、第2貫通孔62からの液体の排出を遮断する。一方、開放位置にある排出バルブ44は、第2貫通孔62の開口の縁62Aから離間し、第2貫通孔62からの液体の排出を許容する。すなわち、排出バルブ44が接離する第2貫通孔62の開口の縁62Aは、いわゆるシール面である。シール面である第2貫通孔62の開口の縁62Aは、曲面やC面に加工されている。C面とは、縁62Aに設けられた平面を意味する。図3の図示例では、縁62Aは、曲面に加工されている。縁62Aが曲面やC面に加工されることにより、排出バルブ44と縁62Aとの間のシール性を向上させ、かつ、縁62Aの耐久性を向上させることができる。
排出ブロック42は、下面から側面に亘って形成されたL字形状の貫通孔65を有する。排出路を形成する第2貫通孔62から排出された高圧の液体は、凹部63及び貫通孔65を通じて、シリンダユニット25から排出される。貫通孔65の開口には、不図示の接続部材の一端が接続されている。接続部材の他端は、上述の均質化装置12(図1)と接続されている。すなわち、シリンダユニット25から排出された高圧の液体は、均質化装置12に供給される。
ところで、第2貫通孔62の直径は、第2凹部33の直径よりも小さくされている。すなわち、液体が排出される排出路の直径は、液体が第1凹部31(液室31)内に流入する流入路の直径よりも小さい。なお、第2貫通孔62及び第2凹部33は、それぞれほぼ一定の直径で形成されている。したがって、液室31内に設けられた排出路である第2貫通孔62の断面(の面積)は、流入路である第2凹部33の断面(の面積)よりも小さく、排出路の表面積(第2貫通孔62の周壁の面積)は、流入路の表面積(第凹部33の周壁の面積)よりも小さい。その結果、第1凹部31(液室31)内が負圧にされ、液体が流入路となる第2凹部33から吸引される際に第1凹部31内で生じる圧力損失が、第2貫通孔62の直径が第2凹部33の直径と同じである場合よりも低減する。圧力損失が低減することにより、第2凹部33から吸引される際、吸引力が増加する。すなわち、第2貫通孔62の断面が第2凹部33の断面よりも小さくされることにより、第2凹部33からの吸引力が増加する。
なお、第2貫通孔62の直径及び第2凹部33の直径に合わせ、排出バルブ44の直径は、吸入バルブ43の直径よりも小さくされている。
また、保持部材45によって、第1凹部31内における液体が占有可能な体積(以下、液室31の体積と記載する)を減少させることにより、第2凹部33からの吸引力が増加される。詳しく説明すると、プランジャ24が液室31から遠ざかることにより、液室31内が負圧にされる。すなわち、プランジャ24が液室31から遠ざかることにより、液体が占有可能な空間が急激に増加し、液室31内が負圧になる。したがって、液室31の体積が小さい方が、液体が占有可能な体積の増加率が大きくなり、その結果、プランジャ24による液室31内の圧力低下が増大する。すなわち、液室31の体積が小さいほど、第2凹部33から吸引される際、吸引力が増加する。保持部材45の本体51の下端は、シリンダブロック30の貫通孔32の開口と重なる位置にある。すなわち、保持部材45は、上述の隙間56、59、60を除いて、液室31内のほぼ全ての空間を占有している。したがって、保持部材45に設けられた第1貫通孔61や第2貫通孔62の直径を調整することにより、液室31の体積が低減するように液室31の体積を調整することができる。すなわち、排出バルブ44を保持する保持部材45を用いて、第2凹部33から吸引される液体の吸引力を増加させることができる。
次に、プランジャポンプ11の動作について説明する。電気モータ21が駆動されると、電気モータ21の回転駆動力がクランクシャフト22によって直線駆動力に変換され、ピストン23が往復移動される。その結果、ピストン23と連動するプランジャ24が往復移動される。プランジャ24は、往復移動することにより、液室31に近づき、或いは、液室31から遠ざかる。往復移動するプランジャ24は、液室31から遠ざかることにより、液室31内を負圧にし、また、液室31に近づくことにより、液室31内を加圧する。
液室31内が負圧になると、吸入バルブ43が閉塞位置から開放位置に移動し、また、排出バルブ44が開放位置から閉塞位置に移動する。その結果、流入路である第2凹部33を通じて液体が液室31内に吸引される。液室31内に吸引された液体は、流路となる隙間56、59、60を流れ、第1貫通孔61の開口から保持部材45の本体51内に進入する。
プランジャ24が液室31に近づくと、液室31内が加圧される。液室31内が加圧されると、吸入バルブ43が開放位置から閉塞位置に移動し、また、排出バルブ44が閉塞位置から開放位置に移動する。その結果、加圧された液体が、排出路である第2貫通孔62及び凹部63を通じて、シリンダブロック30から排出される。シリンダブロック30から排出された高圧の液体は、排出ブロック42の貫通孔65を通じて均質化装置12に供給され、均質化装置12において、均質化される。
[実施形態の作用効果]
本実施形態では、液体が排出される排出路を形成する第2貫通孔62の直径が、液体が流入する流入路を形成する第2凹部33の直径よりも小さくされている。したがって、第2貫通孔62の直径が第2凹部33の直径と同じ場合に比べ、第2凹部33から吸引する際、吸引力を増加させることができる。
また、本実施形態では、吸入バルブ43及び排出バルブ44にボールバルブが用いられている。したがって、円柱状のバルブに比べ、液体のシール性を高めることができる。その結果、流入路を形成する第2凹部33から吸引される際、吸引力を増やすことができ、また、排出路を形成する第2貫通孔62から排出される液体の圧力を高めることができる。
また、本実施形態では、保持部材45の本体51の下端が貫通孔32の開口に重なる位置まで下方に延出されており、かつ、流路を形成する第1貫通孔61及び排出路を形成する第2貫通孔62が本体51内に形成されている。したがって、液室31内の体積を減少させるように調整することができる。その結果、液室31に吸引される液体の吸引力を増やすことができる。すなわち、排出バルブ44を保持する保持部材45を用いて、液室に吸引される際、吸引力を増やすことができる。
また、本実施形態では、保持部材45によって、液体の吸引力を高めることができるので、吸入バルブ43を閉塞位置に付勢するバネ部材が不要となる。その結果、部品点数が低減する。
また、本実施形態では、保持部材45の本体51の下端部に、吸入バルブ43を保持する保持機構57が設けられている。したがって、排出バルブ44を保持する保持部材45を用いて、吸入バルブ43の保持も行うことができる。その結果、吸入バルブ43を保持する部材や、当該部材を付勢するバネ材等が不要となり、部品点数が低減する。
また、本実施形態では、吸入バルブ43が接離するシール面となる縁33Aが、シリンダブロック30に直接形成されている。したがって、シール面を形成する部材が不要となり、部品点数が低減する。
また、本実施形態では、シール面となる縁33A及び縁62Aが曲面またはC面に加工されている。したがって、シール性を向上させ、かつ、縁33A及び縁62Aの耐久性を向上させることができる。シール性が向上することにより、液室31内に吸引する際、吸引力を増やすことができ、また、液室31から排出される液体の圧力を高めることができる。
[変形例1]
上述の実施形態では、保持部材45により、吸入バルブ43及び排出バルブ44を保持する例を説明した。本変形例では、図4に示されるように、シリンダユニット25が、保持部材45に代えて、吸入バルブ43を保持する第1保持部材71と、排出バルブ44を保持する第2保持部材72とを備える例を説明する。なお、実施形態と同一の構成については、実施形態と同一の符号を付して、説明を省略する。
本変形例のシリンダユニット25は、液室31を有するシリンダブロック30と、排出ブロック42と、液室31内に配置された吸入バルブ143、排出バルブ144、第1保持部材71、第2保持部材72、及び抑え部材73と、吸入ブロック74とを備える。
シリンダブロック30は、実施形態と同様に、第1凹部31(液室31)、第2凹部33、及び貫通孔32を有する。但し、第2凹部33は、第1凹部31の底面31Bとシリンダブロック30の下面とに亘って設けられており、第1凹部31(液室31)とシリンダブロック30の外部とを連通している。
吸入ブロック74は、シリンダブロック30の下面に上面が当接する取付板75と、取付板75の下面から延びる流入管76とを有する。取付板75は、ボルト80を用いてシリンダブロック30に固定されている。また、取付板75は、流入管76の内部と連通する不図示の貫通孔を有している。当該貫通孔の上側の開口は、シリンダブロック30の下面に位置する第2凹部33の下側の開口と重なる。当該貫通孔の下側の開口は、流入管76の内部空間と重なる。すなわち、当該貫通孔は、第2凹部33と流入管76の内部空間とを連通する。流入管76は、液体を貯留する不図示のタンクと接続されている。すなわち、吸入ブロック74を通じて、液体が第2凹部33に流入可能である。
第1保持部材71は、第1凹部31の底面31Bに載置されている。第1保持部材71は、円筒状である。第1保持部材71の外径は、第1凹部31の直径よりも僅かに小さくされている。第1保持部材71の外周面と第1凹部31の周壁面31Aとの間には、Oリング77が配置されている。Oリング77は、第1保持部材71の外周面と第1凹部31の周壁面31Aとの間から液体がシリンダブロック30の外部へ漏出することを防止する。
第1保持部材71は、吸入バルブ143を上下方向に移動可能に保持する。詳しく説明すると、吸入バルブ143は、円柱状の小径部143Aと、小径部143Aの上に位置する大径部143Bとを有する。小径部143Aの直径は、第1保持部材71の内径よりも僅かに小さい。吸入バルブ143は、小径部143Aの外周面が第1保持部材71の内周面に摺接することにより、上下方向に移動する。すなわち、第1保持部材71は、吸入バルブ143を上下方向に移動可能に保持する。
大径部143Bは、円柱状である。大径部143Bの直径は、第1保持部材71の内径よりも大きい。大径部143Bの周部には、第1保持部材71の上側の開口の縁に設けられたシール面71Aと接離するシール面143Cが設けられている。
また、吸入バルブ143は、液体が流れる流路を形成する第1貫通孔143D及び第2貫通孔143Eを有する。第1貫通孔143Dは、小径部143Aの下面の中央部から、大径部143Bの下まで、上下方向に沿って延びている。第2貫通孔143Eは、大径部143Bの下側であって、シール面143Cの下側に位置しており、水平方向に沿って延びている。
吸入バルブ143は、シール面143Cが第1保持部材71のシール面71Aに当接する閉塞位置(図5)と、シール面143Cが第1保持部材71のシール面71Aから離間する開放位置(図4)との間で移動可能に、第1保持部材71及び抑え部材73によって保持されている。
詳しく説明すると、抑え部材73は、円筒部73Aと、円筒部73Aの内側に位置する柱状部73Bと、円筒部73Aと柱状部73Bとを連結する連結部73Cとを有する。円筒部73Aの外径は、第1凹部31の直径と略同一である。円筒部73Aは、第1凹部31に嵌め込まれている。円筒部73Aの下端は、第1保持部材71の上面と当接している。すなわち、抑え部材73は、第1保持部材71の上に位置している。
柱状部73Bは、吸入バルブ143の大径部143Bの上に位置している。大径部143Bが柱状部73Bに当接することにより、吸入バルブ143は、柱状部73Bを超えた上方への移動を制限される。すなわち、大径部143Bが柱状部73Bに当接する吸入バルブ143の位置が、開放位置である。
連結部73Cは、コイルスプリング78の上端を支持する。コイルスプリング78の下端は、吸入バルブ143の大径部143Bの上面に当接する。コイルスプリング78は、連結部73Cを支点に、吸入バルブ143を下向きに付勢する。
プランジャ24によって液室31内が加圧されると、圧力、コイルスプリング78の付勢力、及び吸入バルブ143の自重により、吸入バルブ143が下方に移動する(図5)。そうすると、吸入バルブ143の大径部143Bに設けられたシール面143Cと、第1保持部材71に設けられたシール面71Aとが当接する。シール面143Cとシール面71Aとが当接する位置が、吸入バルブ143の閉塞位置である。吸入バルブ143が閉塞位置にある場合、吸入バルブ143の第2貫通孔143Eの開口が、第1保持部材71の内周面によって閉塞される。すなわち、閉塞位置は、流入路を形成する第2貫通孔143Eの開口を閉塞する位置である。
一方、プランジャ24によって液室31内が負圧にされると、コイルスプリング78の付勢力及び吸入バルブ143の自重に抗して、吸入バルブ143が上方に移動する。そうすると、吸入バルブ143の大径部143Bが押え部材73の柱状部73Bに当接する。大径部143Bが柱状部73Bに当接する位置が、吸入バルブ143の開放位置である。吸入バルブ143が開放位置にある場合、吸入バルブ143の第2貫通孔143Eの開口が、第1保持部材71の内周面より上に位置する。したがって、第2貫通孔143Eの開口が開放される。すなわち、閉塞位置は、流入路を形成する第2貫通孔143Eの開口を開放する位置である。
流入路を形成する第2貫通孔143Eの開口が開放されることにより、液体は、吸入バルブ143の第1貫通孔143D及び第2貫通孔143Eを通じて、液室31内に吸引される。
第2保持部材72は、実施形態の保持部材45と同様の大径部53及び鍔52を有する。但し、第2保持部材72は、実施形態の保持部材45とは異なり、小径部54を有さない。
大径部53は、実施形態の保持部材45と同様に、第2貫通孔62及び凹部63を有する。第2貫通孔62及び凹部63に、排出バルブ144が配置されている。排出バルブ144は、吸入バルブ143と同様の構成の小径部144A、大径部144B、シール面144C、第1貫通孔144D、及び第2貫通孔144Eを有している。ただし、排出バルブ144は、吸入バルブ143よりも小さい。すなわち、排出バルブ144は、吸入バルブ143を縮小した形状を有する。第2保持部材72の第2貫通孔62の直径は、吸入バルブ143の大きさに合わせ、第1保持部材71の内径よりも小くされている。
第2保持部材72と抑え部材73との間には、コイルスプリング79が配置されている。コイルスプリング79の上端は、シリンダブロック30に固定された第2保持部材72の大径部53の下面に当接して支持されている。コイルスプリング79の下端は、抑え部材73の円筒部73Aの上端と当接している。コイルスプリング79は、第2保持部材72を支点に、抑え部材73を下向きに付勢する。
プランジャ24によって液室31内が負圧にされると、負圧、コイルスプリング79の付勢力、及び排出バルブ144の自重により、吸入バルブ143が下方に移動する(図4)。そうすると、排出バルブ144の大径部144Bに設けられたシール面144Cと、第2保持部材72の第2貫通孔62の開口の縁62Cとが当接する。シール面144Cと縁62Cとが当接する位置が、排出バルブ144の閉塞位置である。排出バルブ144が閉塞位置にある場合、排出バルブ144の第2貫通孔144Eの開口が、第2保持部材72の内周面によって閉塞される。すなわち、閉塞位置は、排出路を形成する第2貫通孔144Eの開口を閉塞する位置である。
一方、プランジャ24によって液室31内が加圧されると、コイルスプリング79の付勢力及び排出バルブ144の自重に抗して、排出バルブ144が上方に移動する。そうすると、排出バルブ144が閉塞位置から離れて開放位置に移動する。排出バルブ144が開放位置にある場合、排出バルブ144の第2貫通孔144Eの開口が、第2保持部材72の第2貫通孔62の内壁面より上に位置する。したがって、第2貫通孔144Eの開口が開放される。すなわち、閉塞位置は、排出路を形成する第2貫通孔144Eの開口を開放する位置である。
[変形例1の作用効果]
本変形例では、排出バルブ144は、吸入バルブ143よりも小さくされている。すなわち、排出路の一部を形成する第2貫通孔62は、流入路の一部を形成する第1保持部材71の内部空間の直径(第1保持部材71の内径)よりも小さく、排出路の一部を形成する第1貫通孔144Dの直径は、流入路の一部を形成する第1貫通孔143Dの直径よりも小さく、かつ、排出路の一部を形成する第2貫通孔144Eの直径は、流入路の一部を形成する第2貫通孔143Eの直径よりも小さい。したがって、上述の実施形態で説明したように、排出バルブ144を吸入バルブ143と同じ大きさに形成した場合よりも、液室31内を負圧にしたときに生じる圧力損失が低減する。その結果、排出バルブ144を吸入バルブ143と同じ大きさに形成した場合よりも、液室31内に吸引される液体の量を増やすことができる。
上述の変形例1では、排出バルブ144自体を吸入バルブ143よりも小さくして、流出路の直径を流入路の直径よりも小さくした例を説明した。しかしながら、排出バルブ144の大きさは吸入バルブ143と同一或いは大きくして、排出バルブ144の第1貫通孔144D及び第2貫通孔144Eの直径を、吸入バルブ143の第1貫通孔143D及び第2貫通孔143Eの直径よりも小さくしてもよい。また、排出バルブ144の第1貫通孔144Dの直径と第2貫通孔144Eの直径とのいずれか一方のみを、吸入バルブ143の第1貫通孔143D或いは第2貫通孔143Eの直径よりも小さくしてもよい。また、第1保持部材71の第2貫通孔62の直径のみが、第1保持部材71の内径よりも小さくされてもよい。すなわち、流出路の一部において、流出路の直径が流入路の直径よりも小さくされてもよい。
また、上述の変形例1では、柱状の吸入バルブ143及び排出バルブ144を説明した。しかしながら、吸入バルブ143及び排出バルブ144は、実施形態と同様に、ボールバルブであってもよい。
なお、上述の実施形態の方が、液室31内の体積を減少させるように調整することができるので好ましい。すなわち、上述の実施形態の方が、液室31に吸引される液体の吸引力を増やすことができる。
[変形例2]
上述の実施形態及び変形例1では、プランジャ24が液室31内に進入しない例を説明した。本変形例2では、プランジャ24が液室31内に進退する例を簡単に説明する。なお、上述の実施形態や変形例1と同様の構成には、実施形態や変形例1と同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例のシリンダンブロック131は、図6に示されるように、液室31と、液体が流入する流入路91と、液体が排出される流出路92とを備える。流入路91には、吸入バルブ143が配置されている。流出路92には、排出バルブ144が配置されている。流出路92の直径は、流入路91の直径よりも小さい。また、変形例1と同様に、排出バルブ144は、吸入バルブ143よりも小さい。
[変形例2の作用効果]
本変形例では、変形例1と同様に、流入路91から吸引される液体の量を増やすことができる。
なお、吸入バルブ143及び排出バルブ144は、実施形態と同様に、ボールバルブであってもよい。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、吸入バルブ43及び排出バルブ44がボールバルブである例を説明した。しかしながら、吸入バルブ43及び排出バルブ44は、変形例1と同様に、円柱状のバルブであってもよい。
また、上述の実施形態では、排出路を形成する第2貫通孔62の直径が、流入路を形成する第2凹部33の直径よりも小さくされた例を説明した。しかしながら、第2貫通孔62の直径は、第2凹部33の直径と同じであってもよいし、第2凹部33の直径より大きくてもよい。
また、上述の実施形態では、シール面を形成する縁33Aがシリンダブロック30に直接形成された例を説明した。しかしながら、変形例1と同様に、シール面を形成する第1保持部材71がシリンダブロック30に設けられてもよい。
11・・・プランジャポンプ
30、130、131・・・シリンダブロック(シリンダ)
31・・・第1凹部(液室)
32・・・貫通孔
33・・・第2凹部(流入路)
33A・・・縁
43、143・・・吸入バルブ
44、144・・・排出バルブ
45・・・保持部材
57・・・保持機構
62・・・第2貫通孔(排出路)
143D・・・第1貫通孔(流入路)
143E・・・第2貫通孔(流入路)
144D・・・第1貫通孔(流出路)
144E・・・第2貫通孔(流出路)

Claims (8)

  1. プランジャと、
    外面から凹む凹部によって区画された液室、当該液室と上記プランジャが配置される空間とを連通する通路、及び液体が流入する流入路を有するシリンダブロックと、
    上記液室内に配置されて上記流入路を開閉する吸入バルブと、
    上記液室内に配置されて上記吸入バルブを保持しており、かつ液体が排出される排出路が設けられた保持部材と、を備え、
    上記排出路の断面は、上記流入路の断面よりも小さく、
    上記保持部材は、
    上記凹部の開口側に位置して上記シリンダブロックに固定される一端部と、
    上記一端部よりも上記凹部の底面側に位置しており、当該凹部の内周面から離間するとともに当該内周面と対向して当該内周面との間に全周に亘って隙間を形成する他端部と、を有し、
    上記隙間は、上記凹部の底面側において上記流入路と連通し、上記凹部の開口側において上記排出路に連通し、当該流入路と当該排出路とを繋ぐ流路の少なくとも一部である、プランジャポンプ。
  2. 上記一端部は、上記排出路を形成する第1孔であって、上記凹部の底面から開口に向かう方向に沿って延びる当該第1孔を有しており、
    上記他端部は、外周面から上記排出路を形成する上記第1孔まで延びて流路の一部を形成する第2孔をさらに有する、請求項1に記載のプランジャポンプ。
  3. 上記保持部材の上記一端部側に配置されて当該保持部材に保持されており、上記排出路を開閉する排出バルブをさらに備える、請求項1または2に記載のプランジャポンプ。
  4. 上記通路は、上記隙間と連通している、請求項1から3のいずれかに記載のプランジャポンプ。
  5. 上記吸入バルブ及び排出バルブは、ボールバルブである請求項3に記載のプランジャポンプ。
  6. 上記シリンダブロックは、
    上記凹部の底面から凹んで当該底面に開口を有しており、上記流入路を形成する円筒状の第2凹部を有しており、
    上記吸入バルブは、上記第2凹部の円形の開口の縁に接離する請求項1から5のいずれかに記載のプランジャポンプ。
  7. 上記第2凹部の円形の上記開口の縁は、曲面とC面との一方である請求項6に記載のプランジャポンプ。
  8. プランジャと、
    外面から凹む凹部によって区画された液室、当該液室と上記プランジャが配置される空間とを連通する通路を形成する貫通孔、及び液体が流入する流入路を有するシリンダブロックと、
    上記流入路の開口を閉塞する閉塞位置と、上記流入路の開口を開放する開放位置との間で移動可能な吸入バルブと、
    上記液室内に配置され、かつ液体が排出される排出路が設けられた保持部材と、
    上記排出路の開口を閉塞する閉塞位置と、上記排出路の開口を開放する開放位置との間で移動可能な排出バルブと、を備えており、
    上記排出バルブは、上記凹部の開口側に配置されており、
    上記吸入バルブは、上記凹部の底側に配置されており、
    上記貫通孔の開口は、上記凹部の内周面の上記開口側と上記底側との間に位置しており、
    上記保持部材は、上記開口側から上記底側へ、少なくとも上記通路の開口に重複する位置まで延出しており、かつ、上記排出路を内部に有しており、さらにかつ、上記開放位置と上記閉塞位置との間で上記吸入バルブ及び上記排出バルブを移動可能に保持しており、
    上記保持部材は、
    上記凹部の開口側に位置して上記シリンダブロックに固定される一端部と、
    上記一端部よりも上記凹部の底面側に位置しており、当該凹部の内周面から離間するとともに当該内周面と対向して当該内周面との間に全周に亘って隙間を形成する他端部と、を有し、
    上記隙間は、上記凹部の底面側において上記流入路と連通し、上記凹部の開口側において上記排出路に連通し、当該流入路と当該排出路とを繋ぐ流路の少なくとも一部である、
    プランジャポンプ。

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