JP6569480B2 - 高圧ポンプ - Google Patents
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Description
ハウジングは、加圧室を有している。
プランジャは、加圧室の容積を増減するよう移動し、加圧室内の燃料を加圧可能である。
カバーは、加圧室に連通可能な燃料室をハウジングとの間に形成している。
流入通路部は、燃料室と外部とを接続し、外部から燃料室へ流入する燃料が流れる流入通路を有している。
流出通路部は、燃料室と外部とを接続し、燃料室から外部へ流出する燃料が流れる流出通路を有している。
パルセーションダンパは、燃料室に収容される。
隔壁部材は、燃料室を第1空間と第2空間とに区画する。
吐出部は、加圧室で加圧された燃料を外部へ吐出する。
本発明では、第1空間は、加圧室に連通し、パルセーションダンパを収容する。第2空間は、第1空間を経由して加圧室に連通する。流出通路は、第2空間に接続している。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による高圧ポンプを図2に示す。
ハウジング20は、上ハウジング21、下ハウジング22、シリンダ23等を有している。
上ハウジング21、下ハウジング22、シリンダ23は、例えばステンレス等の金属により形成されている。
カバー筒部31は、筒状に形成されている。カバー底部32は、カバー筒部31の一端を塞ぐようカバー筒部31と一体に形成されている。すなわち、カバー30は、有底筒状に形成されている。
カバー30は、流入開口部33、流出開口部34、カバー開口部35、36を有している。
流入通路部41は、一端がカバー底部32の外壁のうち流入開口部33の外側の部位に接合するよう設けられている。流入通路部41とカバー底部32とは、例えば溶接により流入通路部41の周方向の全域に亘り接合されている。
流出通路部42は、例えばステンレス等の金属により略円筒状に形成されている。流出通路部42は、内側に流出通路421を有している。
流出通路部42は、一端がカバー底部32の外壁のうち流出開口部34の外側の部位に接合するよう設けられている。流出通路部42とカバー底部32とは、例えば溶接により流出通路部42の周方向の全域に亘り接合されている。
吸入弁部50は、上ハウジング21の吸入穴部212に設けられている。吸入弁部50は、弁座部51、吸入弁体52、スプリング53、ストッパ54等を有している。
吸入弁体52は、例えばステンレス等の金属により略円板状に形成され、弁座部51の加圧室200側に設けられている。吸入弁体52は、一方の端面の外縁部が吸入弁座511に当接可能に設けられている。
支持部62は、例えばステンレス等の金属により筒状に形成され、外壁が筒部61の内壁に嵌合するよう設けられている。
可動コア65は、例えば磁性材料により略円筒状に形成され、ニードル63の他端に嵌合するようにして設けられている。
続いて、プランジャ11がカム4とは反対側に移動すると、加圧室200の容積が減少し、加圧室200内の燃料は、吸入開口部232を経由してストッパ54側に流れる。
プランジャ11がカム4とは反対側に移動しているとき、コイル67に通電されると、吸入弁体52が閉弁し、燃料室300と加圧室200との連通が遮断される。
このように、プランジャ11がカム4とは反対側に移動しているとき、電磁駆動部60により吸入弁体52を閉弁することにより、加圧室200で加圧する燃料の量が調整される。
吐出部14は、カバー30のカバー開口部36および上ハウジング21の吐出穴部213に挿入された状態で設けられている。吐出部14は、吐出部本体141を有している。
吐出リリーフ弁部70は、吐出部本体141の内側に設けられている。吐出リリーフ弁部70は、弁座部71、吐出弁体72、スプリング73、リリーフ弁体75、スプリング76等を有している。
吐出弁体72は、略円板状に形成され、一方の端面の外縁部が吐出弁座712に当接可能に設けられている。スプリング73は、例えばコイルスプリングであり、吐出弁体72を吐出弁座712側に付勢している。
パルセーションダンパ15は、例えば円形皿状の金属薄板を2枚合わせ、外縁部を溶接により接合することによって形成されている。パルセーションダンパ15の内側には、所定圧の気体が封入されている。
パルセーションダンパ15は、燃料室300内のハウジング20とカバー底部32との間に設けられている。
支持部材16は、パルセーションダンパ15の外縁部を挟み込むようにして設けられている。
内カバー17に対しカバー底部32側の燃料は、流路171を経由して、内カバー17に対しハウジング20側に流通可能である。
燃料室300内の特に内カバー17に対しハウジング20側の燃料の圧力脈動は、主に吸入弁体52が開閉弁し、加圧室200で加圧する燃料の量を調整するときに生じる。
第1圧力脈動低減部80は、流出通路421に設けられている。第1圧力脈動低減部80は、第1板部材81、第1オリフィス82、第1付勢部材としてのスプリング83、第1移動規制部84等を有している。
第1オリフィス82は、第1板部材81の中央を板厚方向に貫くよう形成されている。
第1移動規制部84は、カバー底部32の外壁のうち流出開口部34の外側の部位に形成されている。第1移動規制部84は、第1板部材81が当接すると、第1板部材81の燃料室300側への移動を規制可能である。
第2圧力脈動低減部90は、流入通路411に設けられている。第2圧力脈動低減部90は、第2板部材91、第2オリフィス92、第2付勢部材としてのスプリング93、第2移動規制部94等を有している。
第2オリフィス92は、第2板部材91の中央を板厚方向に貫くよう形成されている。
第2移動規制部94は、流入通路411の段差面412に形成されている。第2移動規制部94は、第2板部材91が当接すると、第2板部材91の燃料室300とは反対側への移動を規制可能である。
図2に示すように、本実施形態では、高圧ポンプ10は、シリンダ23、流入通路部41および流出通路部42の軸が鉛直方向に概ね沿うような状態となるようエンジンに設けられる。
ハウジング20は、加圧室200を有している。
プランジャ11は、加圧室200の容積を増減するよう移動し、加圧室200内の燃料を加圧可能である。
カバー30は、加圧室200に連通可能な燃料室300をハウジング20との間に形成している。
流出通路部42は、燃料室300と外部とを接続し、燃料室300から外部へ流出する燃料が流れる流出通路421を有している。
吐出部14は、加圧室200で加圧された燃料を外部へ吐出する。
また、(2)本実施形態では、上述のとおり、第1圧力脈動低減部80は、第1板部材81に対し燃料室300とは反対側の燃料の圧力脈動を低減可能である。
第2圧力脈動低減部90は、流入通路411に設けられ、流入通路411の軸線Ax1に沿って往復移動可能に設けられた第2板部材91、第2板部材91を板厚方向に貫いている第2オリフィス92、第2板部材91を燃料室300とは反対側に付勢するスプリング93、および、第2板部材91の燃料室300とは反対側への移動を規制可能な第2移動規制部94を有している。
また、(4)本実施形態では、上述のとおり、第2圧力脈動低減部90は、第2板部材91に対し燃料室300側の燃料の圧力脈動を低減可能である。
上述の実施形態では、第1圧力脈動低減部80の第1付勢部材および第2圧力脈動低減部90の第2付勢部材がコイルスプリングである例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第1付勢部材および第2付勢部材は、コイルスプリングに限らず、例えば板バネやゴム等の弾性部材であってもよい。
また、本発明の他の実施形態では、第2圧力脈動低減部90を備えていなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、パルセーションダンパ15または内カバー17の少なくとも一方を備えていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、ハウジング20が、別体の上ハウジング21、下ハウジング22およびシリンダ23から構成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、ハウジング20は、上ハウジング21、下ハウジング22およびシリンダ23のうち少なくとも2つが一体に形成されることにより構成されていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、高圧ポンプを、ディーゼルエンジン等、ガソリンエンジン以外の内燃機関に適用してもよい。また、高圧ポンプを、車両のエンジン以外の装置等へ向けて燃料を吐出する燃料ポンプとして用いてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
Claims (6)
- 加圧室(200)を有するハウジング(20)と、
前記加圧室の容積を増減するよう移動し、前記加圧室内の燃料を加圧可能なプランジャ(11)と、
前記加圧室に連通可能な燃料室(300)を前記ハウジングとの間に形成しているカバー(30)と、
前記燃料室と外部とを接続し、外部から前記燃料室へ流入する燃料が流れる流入通路(411)を有する流入通路部(41)と、
前記燃料室と外部とを接続し、前記燃料室から外部へ流出する燃料が流れる流出通路(421)を有する流出通路部(42)と、
前記燃料室に収容されるパルセーションダンパ(15)と、
前記燃料室を第1空間と第2空間とに区画する隔壁部材(17)と、
前記加圧室で加圧された燃料を外部へ吐出する吐出部(14)と、
前記流出通路に設けられ、前記流出通路の軸線(Ax2)に沿って往復移動可能に設けられた第1板部材(81)、前記第1板部材を板厚方向に貫いている第1オリフィス(82)、前記第1板部材を前記燃料室側に付勢する第1付勢部材(83)、および、前記第1板部材の前記燃料室側への移動を規制可能な第1移動規制部(84)を有する第1圧力脈動低減部(80)と、を備え、
前記第1空間は、前記加圧室に連通し、前記パルセーションダンパを収容し、
前記第2空間は、前記第1空間を経由して前記加圧室に連通し、
前記流出通路は、前記第2空間に接続している高圧ポンプ(10)。 - 前記第1空間と前記第2空間とを連通する連通路(171)は、前記隔壁部材の外周面と前記カバーの内周面との間に形成されている請求項1に記載の高圧ポンプ。
- 前記第1圧力脈動低減部は、前記第1板部材に対し前記燃料室とは反対側の燃料の圧力脈動を低減可能である請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
- 前記流入通路に設けられ、前記流入通路の軸線(Ax1)に沿って往復移動可能に設けられた第2板部材(91)、前記第2板部材を板厚方向に貫いている第2オリフィス(92)、前記第2板部材を前記燃料室とは反対側に付勢する第2付勢部材(93)、および、前記第2板部材の前記燃料室とは反対側への移動を規制可能な第2移動規制部(94)を有する第2圧力脈動低減部(90)をさらに備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
- 前記第2圧力脈動低減部は、前記第2板部材に対し前記燃料室側の燃料の圧力脈動を低減可能である請求項4に記載の高圧ポンプ。
- 前記流入通路部は、燃料タンク(2)内の燃料を汲み上げ吐出する燃料ポンプ(3)に接続され、
前記流出通路部は、燃料を噴射する第1燃料噴射弁(6)が接続される第1燃料レール(5)に接続され、
前記吐出部は、燃料を噴射する第2燃料噴射弁(8)が接続される第2燃料レール(7)に接続される請求項1〜5のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
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