JP7137431B2 - 回転電機インサービス支援システムおよび回転電機インサービス支援システムの構成方法 - Google Patents

回転電機インサービス支援システムおよび回転電機インサービス支援システムの構成方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機インサービス支援システムおよび回転電機インサービス支援システムの構成方法に関する。
回転電機は、回転子、固定子を備えている。たとえば、誘導電動機においては、巻線型誘導電動機を用いる場合は、二次抵抗を調整することにより良好なトルク特性を得ての速度制御が可能である。
一方、かご型誘導電動機は、回転子巻線を要さず簡素化された構成である。近年の可変電圧可変周波数(Variable Voltage Variable Frequency、以下、VVVF)電源の利用により、駆動装置であるVVVF電源と組みわせて、速度等のスムーズな制御が可能になり、低コスト化が図られている。
また、電動機の制御において、電圧対周波数比(V/F)一定制御に代えて、ベクトル制御を用いることにより、誘導電動機の応答性の向上が図られている。
国際公開第2006/072981号パンフレット
電動機の駆動装置は、一般的に、インバータ装置(VVVF電源)とこれを制御する制御回路を有する。制御回路の定数、たとえば、PI制御(Proportional Integral Control)部分のゲインおよび積分時間等の調整を行うには、電動機の特性を知る必要がある。
このため、駆動対象とする電動機の特性を把握するための試験を行い、その電動機に関する情報を測定により取得し、必要な定数を取得することになる。すなわち、電動機を使用する現場で、電動機とその駆動装置が据え付けられ、ケーブルの導通チェックなどの一通りの据え付け試験を終了したのちに実施することになる。具体的には、たとえば、電動機とその駆動装置が結合した状態で、無負荷試験、直流の印可試験、交流の印可試験などを実施する必要がある。
このような状況で、試験員が試験を行う場合、周囲のスペースの制限、現場での騒音や各種作業のために同じエリアにいる他の作業員の作業との干渉、エリア使用時間の制限などが生ずる場合もあり、試験環境としては必ずしも好ましいものではない。また、定数測定の後にはこの測定結果に基づいたPI制御等におけるゲインや積分時間等の制御定数の調整も行う必要があるなど最終的に電動機のインサービスまでに実施すべき事項が多くあり、また、周囲の状況に合わせた作業は、作業工程の上でも作業員にとって厳しい状況となる場合があった。
ここで、インサービスとは、電動機を含む回転電機を、それぞれの使用目的に基づいて設定された仕様に基づき、所期の特性が発揮できる状態で、適切に使用できる状態にして、供用に資することをいうものとする。また、汎用の駆動装置として、オートチューニング機能を有するものもある。
図7は、電動機とその駆動装置の従来の構成例を示すブロック図である。電動機1の駆動装置10は、インバータ装置11、制御装置12、電動機定数測定装置14およびオートチューニング演算回路13を有する。
インバータ装置11は、電動機1に交流電力を供給する。制御装置12は、たとえば、ベクトル制御演算を行い、インバータ装置11に指令信号を発する。
オートチューニング演算回路13は、基本的に、電動機1の駆動電力の電流、電圧や、回転数等から、ベクトル制御に必要な電動機1の特性等に関する情報を推定する。電動機定数測定装置14は、オートチューニング演算回路13における演算に必要な電動機1の運転状態における各種パラメータを、伝送部15を介して直接的あるいは間接的に採取する。
ベクトル制御等に必要な電動機1の特性に関する情報としては、たとえば、電動機の等価回路における各抵抗、漏れインダクタンスを含めた各インダクタンス等のインピーダンス関係、磁気飽和補正係数等の回路定数がある。
これらの回路定数を測定するための種々の方法がこれまで提案されている(特許文献1参照)。回路定数の測定のためには、たとえば、無負荷試験、直流電圧の加圧試験、あるいは交流電圧の加圧試験等を行い、順次、回路定数を確定していく方法が一般的である。
このために、駆動装置10は、駆動対象とする電動機1の試験を行い、その電動機1に関する情報を自動的に測定し、必要な回路定数を取得するオートチューニングを可能とするために電動機定数測定装置14を有することになる。
このように、駆動装置10が駆動対象とする電動機1ごとに、オートチューニングを行うことは、駆動装置10が電動機定数測定装置14やオートチューニング演算回路13を備える必要があり、製品コスト、開発コストを上昇させる要因となっている。
また、電動機の用途あるいはその制御方式によっては、オートチューニングの適用が不向きなものもあり、駆動装置、電動機の入れ替えの機会が頻繁にない限り、コストメリットが生かせなかった。
そこで、本発明は、簡素化された構成により、回転電機を適切にインサービスすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る回転電機インサービス支援システムは、回転子および固定子を有する回転電機本体と、当該回転電機本体に関する回転電機情報を記憶する情報記憶媒体を具備する回転電機と、前記複数の回転電機のそれぞれを駆動可能な駆動装置と、を備える回転電機インサービス支援システムであって、前記駆動装置は、通信媒体を介して前記回転電機の前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報を読み取る回転電機情報読み取り装置と、前記回転電機本体を制御するための制御装置と、前記回転電機情報に基づいて前記制御装置内で用いられる制御定数を設定する制御定数設定部と、前記制御装置からの指令を受けて前記回転電機本体に交流電力を供給するインバータ装置と、を具備し、前記回転電機情報読み取り装置は、前記駆動装置の電源とは独立した電源から電力の供給を受け、前記情報記憶媒体は、前記回転電機の電源とは独立した電源から電力の供給を受け、前記駆動装置および前記回転電機がそれぞれ前記駆動装置の前記電源および前記回転電機の前記電源からの電力の供給を受ける時点よりも以前に、前記回転電機情報読み取り装置が前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報の読み取りを行う、ことを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機インサービス支援システムの構成方法は、回転子および固定子を有する回転電機本体と当該回転電機本体に関する回転電機情報を記憶する情報記憶媒体を具備する回転電機と、前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報を読み取り可能な回転電機情報読み取り装置および制御装置を有し前記回転電機を駆動する駆動装置と、を備える回転電機インサービス支援システムの構成方法であって、前記回転電機本体についての回転電機情報を取得する回転電機情報取得ステップと、複数の前記回転電機について、前記回転電機情報取得ステップで取得された前記回転電機情報を、複数の前記回転電機のそれぞれの前記情報記憶媒体に収納する収納ステップと、複数の前記回転電機のうちの対象とする前記回転電機と前記駆動装置が設置される設置ステップと、前記回転電機情報読み取り装置が、前記情報記憶媒体に収納された前記回転電機情報を読み取り、前記回転電機情報を取得する読み取りステップと、前記読み取りステップで読み取られた前記回転電機情報に基づいて、前記駆動装置がその前記制御装置の制御定数を設定する制御定数設定ステップと、を有し、前記回転電機情報読み取り装置は、前記駆動装置の電源とは独立した電源から電力の供給を受け、前記情報記憶媒体は、前記回転電機の電源とは独立した電源から電力の供給を受け、前記駆動装置および前記回転電機がそれぞれ前記駆動装置の前記電源および前記回転電機の前記電源からの電力の供給を受ける時点よりも以前に、前記回転電機情報読み取り装置が前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報の読み取りを行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、回簡素化された構成により、回転電機を適切にインサービスすることができる。
第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る回転電機の例としてのかご型誘導電動機の等価回路を示す回路図である。 第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムにおける駆動装置のインバータ装置の構成を示す回路図である。 第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムにおける駆動装置の制御装置の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムの構成方法の手順を示すフロー図である。 第2の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムの構成を示すブロック図である。 電動機とその駆動装置の従来の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムおよび回転電機インサービス支援システム構成方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムの構成を示すブロック図である。回転電機インサービス支援システム300は、複数の回転電機100と複数の駆動装置200を有する。
複数の回転電機100のそれぞれは、回転電機本体110および情報記憶媒体120を有する。
複数の駆動装置200のそれぞれは、回転電機情報読み取り装置210、制御定数設定部220、回転電機本体110を制御する制御装置230、および回転電機本体110への可変電圧・可変周波数(VVVF)電源であるインバータ装置250を有する。
また、駆動装置200が駆動対象とする回転電機100の情報記憶媒体120と、駆動装置200の回転電機情報読み取り装置210との間は、通信媒体130によって、情報記憶媒体120に収納されている回転電機情報を、回転電機情報読み取り装置210が読み取り可能に構成されている。本実施形態では、回転電機本体110として、かご形誘導電動機の場合を例にとって、説明する。
図2は、第1の実施形態に係る回転電機の例としてのかご型誘導電動機の等価回路を示す回路図である。なお、図2では、3相のうち1相分の等価回路を示している。
回転電機本体110であるかご形誘導電動機の1次側、すなわち固定子側は、駆動装置200のインバータ装置250から電力の供給を受けている。1次側は、1次インダクタンスL、1次抵抗r、励磁インダクタンスL等で構成される。2次側、すなわち回転子側は、2次抵抗r、および2次インダクタンスLで構成される。なお、スリップをsとすると1次側から見た2次側の等価抵抗はr/sとなる。
1次巻線に1次電圧Vが印加され、1次電流Iが流れる。1次電流Iは、励磁リアクタンス(jωL)に流れ主磁束Φdを発生させる磁束分電流Iと、トルク分電流I’のベクトル和である。トルク分電流I’は、誘導作用で、2次側(回転子側)のかごに2次電流Iを発生させる。2次電流Iと主磁束Φdとは互いに直交し、トルクを発生する。
1次電流I、磁束分電流I、トルク分電流I’は、1次周波数で回転している。2次側のかごは、1次側に対して相対的にすべりs分だけ遅れて回転しているため、2次側のかごの導体をトルク分磁束Φqが横切り、2次側に2次電流Iを発生させる。これが負荷電流であり、負荷トルクに比例する。
ここに示した1次インダクタンスL、1次抵抗r、励磁インダクタンスL、および2次抵抗r等の等価回路の各要素の値、すなわち回転電機本体110の回路定数は、回転電機情報の一部である。
回転電機本体110の回転子には速度センサ261が設けられ、その出力情報は、2相と3相との相互間の変換等に用いられるが、センサレスベクトル制御においては、速度センサ261を設けずに、この情報は回転電機本体110に関する推定情報となる。
回転電機100の情報記憶媒体120は、回転電機本体110に関する回転電機情報を記憶する。回転電機情報としては、回転電機本体110の等価回路の前述のような各回路定数、磁気飽和補正係数等の回転電機本体110の特性に関する特性値がある。これらは、工場あるいは試験場において詳細に計測された結果に基づいて、直接的あるいは間接的に得られたものである。工場あるいは試験場から現地(回転電機の設置・使用場所)に出荷される際には、これらの回転電機情報が、情報記憶媒体120内に収納されている。
駆動装置200の回転電機情報読み取り装置210は、駆動対象として互いに結線された回転電機100の情報記憶媒体120に収納されている回転電機情報を読み取ることにより回転電機情報を取得し、記憶する。回転電機情報読み取り装置210は、回転電機情報読み取り装置210が通信媒体130を経由して情報記憶媒体120にアクセスして、これを読みとることでもよい。あるいは、回転電機情報が通信媒体130により、回転電機情報読み取り装置210に伝送あるいは転送されて、これを回転電機情報読み取り装置210が受け入れることでもよい。
また、回転電機情報読み取り装置210が回転電機情報を読み取ることができる時期は、駆動装置200および回転電機100のそれぞれが、電源からの電力の供給を受けた時点でもよい。あるいは、それ以前でもよい。たとえば、回転電機情報読み取り装置210が、駆動装置200の電源から電力供給を受け、かつ、独立にも電源供給を受けられるように構成する。また、情報記憶媒体120も同様に、回転電機100の電源から電力の供給を受け、かつ、独立にも電源供給を受けられるように構成する。この場合は、回転電機情報読み取り装置210が、早期に、情報記憶媒体120に収納された回転電機情報を読み取ることができる。
通信媒体130を含めた伝送あるいは転送の方法は、有線あるいは無線のいずれによってもよい。
制御定数設定部220は、回転電機情報読み取り装置210が読み取った回転電機情報に基づいて、制御装置230において用いられている各定数を設定する。
制御定数設定部220は、回転電機本体110の種類、たとえば、かご形誘導電動機あるいは巻線型誘導電動機などに応じて、それぞれに対応した制御装置の定数を設定できるようにしてもよい。また、磁束密度、周波数あるいは本体の温度等、等価回路定数以外の状態変数も含めた条件において、あらかじめ制御装置の最適な定数を求めておき、制御定数設定部220がこれらの状態変数をパラメータとしたたとえばテーブルを内蔵することでもよい。また、制御定数設定部220は、パラメータの値に応じてこれらのテーブル間で内挿あるいは外挿計算を行う機能を有するものとしてもよい。このような機能を有することにより、回転電機制御モデルの忠実度が改善され、さらなる応答性、あるいは制御精度の向上を図ることができる。
図3は、第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムにおける駆動装置のインバータ装置の構成を示す回路図である。インバータ装置250は、コンバータ部251とインバータ部252を有する。
コンバータ部251は、たとえば商用電源などの交流電源から供給された交流電力を直流に変換する。
インバータ部252は、コンバータ部251により直流に変換された電力を、所期の電圧、周波数の交流電力に変換する。図3では、コンバータ部251は、インバータ部252の直流電源として、機能的に直流回路に置き換えて表現している。
インバータ部252は、複数の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transister)252aおよびダイオード252bを有する。
直流電源であるコンバータ部251に直列で、互いに並列に配された各相に対応する部分は、2つのIGBT252aが直列に接続されており、それぞれのIGBT252aには並列にダイオード252bが設けられている。各相に対応する部分の直列に配された2つのIGBT252a間の結線部分が、回転電機本体110の固定子側の各相に接続されている。
それぞれのIGBT252aは、そのスイッチング動作のタイミングについて、制御装置230からの指令信号を受けて動作する。
図4は、第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムにおける駆動装置の制御装置の構成例を示す回路図である。駆動装置200の制御装置230は、通常用いられているベクトル制御を行う制御系の構成である。
制御装置230は、駆動トルクに係る制御部分、磁場設定に係る制御部分、ベクトル制御部分、フィードバック部分を有する。
駆動トルクに係る制御部分は、速度設定部231、減算部232、速度制御部233、およびq軸電流制御部234を有する。減算部232は、速度設定部231で設定された速度目標値から速度センサ261からのフィードバック信号である速度信号を減じて速度偏差信号を出力する。速度制御部233は、速度偏差信号を解消するためのトルク基準を出力する。q軸電流制御部234は、トルク基準に基づいて、トルク分電流指令iを出力する。
一方、磁場設定に係る部分は、磁束設定部235およびd軸電流制御部236を有する。磁束設定部235は、磁場形成に必要な磁束の目標値を設定する。d軸電流制御部236は、磁束設定部235で設定された磁束目標値に基づいて、磁束分電流指令i を算出し出力する。
2相変換部239は、回転電機本体110に供給される3相電流のそれぞれを検出する変流器262からのフィードバック信号を受けて、速度センサ261からのフィードバック信号である速度信号に基づいて回転座標系を設定し、この回転座標系に基づいて3相の電流を2相に変換する。すなわち、実際の3相電流iu、ivおよびiwを、トルク分電流I’と磁束分電流Iとに変換する。
ベクトル制御部237は、q軸電流制御部234からのトルク分電流指令iと、d軸電流制御部236からの磁束分電流指令i とを入力として、合成指令電流i の大きさ、位相角Θを算出する。さらに、ベクトル制御部237は、トルク分電流指令iとフィードバック信号から算出されたトルク分電流I’との差、磁束分電流指令i とフィードバック信号から算出された磁束分電流Iとの差を算出し、トルク分に対応する電圧指令値Vqおよび磁束分に対応する電圧指令値Vdをそれぞれ算出する。
3相変換部238は、ベクトル制御部237で算出されたトルク分に対応する電圧指令値Vqおよび磁束分に対応する電圧指令値Vdを、3相の電圧指令値Vu、VvおよびVwに変換し、インバータ装置250に出力する。
以上が、制御装置230の構成および作用であり、インバータ装置250は、制御装置230からの指令に基づいて動作する。
図5は、第1の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムの構成方法の手順を示すフロー図である。
まず、回転電機本体110のそれぞれについての回転電機情報を取得する(ステップS01)。回転電機情報は、無負荷試験、直流電圧印可試験、あるいは交流電圧印可試験等により、順次、直接的あるいは間接的に取得される。回転電機情報の取得は、同一仕様で設計、製作された回転電機本体110については、個体差が経験的に少ない情報については、他の回転電機本体110について過去に現地での負荷試験等で得られた結果を用いてもよい。
次に、取得された回転電機情報を、当該回転電機100の情報記憶媒体120に収納する(ステップS02)。
次に、回転電機100とそれを駆動する駆動装置200が、使用される現場に設置される(ステップS03)。この場合、回転電機100および駆動装置200を有するシステムが使用可能になる段階ではなくともよい。たとえば、少なくとも、回転電機100の情報記憶媒体120と駆動装置200の回転電機情報読み取り装置210との間で、情報記憶媒体120に収納された回転電機情報が授受可能な状態となればよい。
回転電機100の情報記憶媒体120と駆動装置200の回転電機情報読み取り装置210との間で、情報記憶媒体120に収納された回転電機情報が授受可能な状態となったら、回転電機情報読み取り装置210が情報記憶媒体120に収納された回転電機情報を読み取る(ステップS04)。
次に、駆動装置200の制御定数設定部220は、回転電機情報読み取り装置210が読み取った前記回転電機情報に基づいて、制御装置230の制御定数を設定する(ステップS05)。
以上の結果、制御装置230による制御下で、インバータ装置250による回転電機本体110への電力供給と、回転電機本体110の適切な運転が可能となる(ステップS06)。
以上のように構成された本第1の実施形態による回転電機インサービス支援システム300は、以下に列挙するような効果がある。
1.駆動装置200と回転電機100との組み合わせ調整が容易であることから、組み合わせ調整に必要とする時間が大幅に短縮される。また、回転電機情報を取得する時期が従来よりも早くなることにより、十分な確認、調整期間を確保することができる。
2.現地で、駆動装置200と回転電機本体110とを組み合わせての回転電機100の特性を把握するための試験が必要なくなるため、調整員による現地調整の必要性が薄くなり、場合によっては不要となる。
3.回転電機情報読み取り装置210が、回転電機情報内の各情報間の整合性をチェックするロジックを内蔵することにより、回転電機情報読み取り装置210が回転電機情報を読み取る際に、回転電機情報が誤っている等の場合の判別が可能となる。
4.オートチューニング機能が不要となるため、製品コストあるいは開発コストが不要となり、コストメリットを有する。
5.磁束密度、周波数あるいは本体の温度等、等価回路定数以外の状態変数も含めた条件において、これらの状態変数をパラメータとしてきめ細かく制御定数を設定することにより、更なる応答性の向上、制御精度の向上をはかることができる。
以上のように、本第1の実施形態によれば、回簡素化された構成により、回転電機を適切にインサービスすることができる。
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る回転電機インサービス支援システムの構成を示すブロック図である。
本第2の実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態においては、回転電機100の情報記憶媒体120と駆動装置200の回転電機情報読み取り装置210との間の情報の授受に関連して、通信媒体130に加えて、共通サーバデータベース140をさらに有する。また、情報記憶媒体120は、回転電機情報に係る情報を収納するが、第1の実施形態とは異なり、回転電機情報そのものではなく、回転電機情報を同定する例えば符号あるいは名称等の、回転電機情報と同定するための同定情報のみを収納する。その他の点では、第1の実施形態と同様である。
共通サーバデータベース140は、回転電機情報を各同定情報に対応した形で収納している。
本第2の実施形態においては、回転電機情報読み取り装置210は、通信媒体130を介して情報記憶媒体120に収納されている同定情報を読み出す。回転電機情報読み取り装置210は、情報記憶媒体120から読み出した同定情報に基づいて、通信媒体130を介して共通サーバデータベース140にアクセスして、同定情報に対応した回転電機情報を読み出すことにより、回転電機情報を取得する。
本第2の実施形態においては、各駆動装置200が共通に共通サーバデータベース140を用いる。このような形態は、共通サーバデータベース140に、順次各種の試験データを集積することができ、また、さらなる運転経験により収納された回転電機情報を修正したり、改編するなど、データの整備、高度化を図るに適した環境である。また、共通サーバデータベース140に収納された回転電機データの充実は、全ての駆動装置200に共通に役立つものであり、投資効果が十分ある。
また、型式ごとに量産される回転電機100に係る回転電機情報の場合、変更が必要となっても、全ての回転電機100の情報記憶媒体120に収納されたデータを変更する必要はなく、共通サーバデータベース140のデータの変更のみにとどまり、データ変更による修正範囲が最小限となる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、回転電機はベクトル制御方式で制御される場合を例にとって示したが、これには限定されない。たとえば、V/f制御など、他の制御方式の場合でも、本発明は適用可能である。また、実施形態では、かご形誘導電動機の場合を例にとって示したが、巻線型誘導電動機の場合でもよいし、さらに、同期回転電機の場合であっても、本発明は適用可能である。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電動機、10…駆動装置、11…インバータ装置、12…制御装置、13…オートチューニング演算回路、14…電動機定数測定装置、15…伝送部、100…回転電機、110…回転電機本体、120…情報記憶媒体、130…通信媒体、140…共通サーバデータベース、200…駆動装置、210…回転電機情報読み取り装置、220…制御定数設定部、230…制御装置、231…速度設定器、232…減算器、233…速度制御部、234…q軸電流制御部、235…磁束設定部、236…d軸電流制御部、237…ベクトル制御部、238…3相変換部、239…2相変換部、250…インバータ装置、251…コンバータ部、252…インバータ部、252a…IGBT、252b…ダイオード、261…速度センサ、262…変流器、300…回転電機インサービス支援システム

Claims (5)

  1. 回転子および固定子を有する回転電機本体と、当該回転電機本体に関する回転電機情報を記憶する情報記憶媒体を具備する回転電機と、
    前記回転電機本体を駆動可能な駆動装置と、
    を備える回転電機インサービス支援システムであって、
    前記駆動装置は、
    通信媒体を介して前記回転電機の前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報を読み取る回転電機情報読み取り装置と、
    前記回転電機本体を制御するための制御装置と、
    前記回転電機情報に基づいて前記制御装置内で用いられる制御定数を設定する制御定数設定部と、
    前記制御装置からの指令を受けて前記回転電機本体に交流電力を供給するインバータ装置と、
    を具備し、
    前記回転電機情報読み取り装置は、前記駆動装置の電源とは独立した電源から電力の供給を受け、
    前記情報記憶媒体は、前記回転電機の電源とは独立した電源から電力の供給を受け
    前記駆動装置および前記回転電機がそれぞれ前記駆動装置の前記電源および前記回転電機の前記電源からの電力の供給を受ける時点よりも以前に、前記回転電機情報読み取り装置が前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報の読み取りを行う、ことを特徴とする回転電機インサービス支援システム。
  2. 前記回転電機情報は、前記回転電機本体の等価回路の回路定数を含む情報であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機インサービス支援システム。
  3. 前記回転電機情報は、前記回転電機本体の特性値を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機インサービス支援システム。
  4. 前記回転電機は複数であって、それぞれの前記回転電機情報を収納する共通サーバデータベースをさらに備え、
    前記情報記憶媒体は、前記回転電機情報を同定するための同定情報を記憶し、
    前記回転電機情報読み取り装置は、前記同定情報を読みとり、前記同定情報に基づいて、前記共通サーバデータベースに収納された前記回転電機情報を読み取る、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機インサービス支援システム。
  5. 回転子および固定子を有する回転電機本体と当該回転電機本体に関する回転電機情報を記憶する情報記憶媒体を具備する回転電機と、前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報を読み取り可能な回転電機情報読み取り装置および制御装置を有し前記回転電機を駆動する駆動装置と、を備える回転電機インサービス支援システムの構成方法であって、
    前記回転電機本体についての回転電機情報を取得する回転電機情報取得ステップと、
    複数の前記回転電機について、前記回転電機情報取得ステップで取得された前記回転電機情報を、複数の前記回転電機のそれぞれの前記情報記憶媒体に収納する収納ステップと、
    複数の前記回転電機のうちの対象とする前記回転電機と前記駆動装置が設置される設置ステップと、
    前記回転電機情報読み取り装置が、前記情報記憶媒体に収納された前記回転電機情報を読み取り、前記回転電機情報を取得する読み取りステップと、
    前記読み取りステップで読み取られた前記回転電機情報に基づいて、前記駆動装置がその前記制御装置の制御定数を設定する制御定数設定ステップと、
    を有し、
    前記回転電機情報読み取り装置は、前記駆動装置の電源とは独立した電源から電力の供給を受け、
    前記情報記憶媒体は、前記回転電機の電源とは独立した電源から電力の供給を受け
    前記駆動装置および前記回転電機がそれぞれ前記駆動装置の前記電源および前記回転電機の前記電源からの電力の供給を受ける時点よりも以前に、前記回転電機情報読み取り装置が前記情報記憶媒体に記憶された前記回転電機情報の読み取りを行う、ことを特徴とする回転電機インサービス支援システムの構成方法。
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