JP7137192B2 - 除水または除塵装置 - Google Patents
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Description
もし、除水が不十分で、水滴が付着したままの容器が段ボール箱などに詰められると、箱に水のシミができたり、カビが発生したりしてしまって、商品価値が落ちてしまい、時には返品の原因になってしまうことがある。そのため、除水装置には確実な除水機能が望まれている。
この除水装置は、本体1の上部にネットコンベア2を設け、このネットコンベア2上に上記食品容器などの除水対象物を乗せて搬送するようにしている。
また、本体1の上面には、ネットコンベア2の搬送面を覆ったり解放したりできるユニットカバー3を設け、このユニットカバー3内に、エア噴射ユニット4を装着している。このエア噴射ユニット4には、複数のエア噴射ノズル6が取り付けられ、このエア噴射ノズル6は、図示しない圧縮エア源から導かれる圧縮エアを噴射しながら、その噴射反力で噴射口が旋回する。
なお、この上側のエア噴射ユニット4は、ユニットカバー3に対し、図示しない支持機構によって上下位置を調整可能に支持されている。
そして、ユニットカバー3を閉じた状態でこの装置を作動させれば、上下のエア噴射ユニット4,5のエア噴射ノズル6からネットコンベア2上の処理対象物に向かって圧縮エアが噴射され、除水対象物の表面に付着している水滴を吹き飛ばすことができる。
例えば、特許文献1に記載の除水装置は、ネットコンベア2の移動方向に対して斜めになった案内棒を設けて、缶詰めのような円柱形の処理対象物を起立させた状態で回転させながら搬送し、上側のエア噴射ユニット4に設けた図示しない側面用のエア噴射ノズルから、処理対象物の全側面に向かって圧縮エアが噴射されるようにしたものである。
ところが、処理対象物によってはネットコンベア2上に起立させることができないことがある。例えば、ソーセージのように両端が絞られた円柱は、起立させることができないため、横たえた状態で搬送しなければならない。このように横たえた状態で搬送される円柱状の処理対象物は、特許文献1のような案内棒を用いて回転させながら搬送することができない。
特に、処理対象物Aの直径が大きくなれば、その分、上側の噴射ユニット4の位置を相対的に高くせざるを得ない。噴射ユニット4の位置が高くなれば、上側のエア噴射ノズル6から噴射される圧縮エアが前後端部a1,a2に届いたときには、その勢いが弱くなってしまう。
一方、ネットコンベア2の搬送速度を遅くすれば、処理対象物Aの上記前後端部a1,a2に圧縮エアが届く時間が長くなるため、除水残しを少なくできる。しかし、除水速度が極端に遅くなり、この除水装置を組み込んだ製造ラインでの生産効率が低下してしまうという問題が発生する。
この発明の目的は、断面形状が円形の処理対象物を、確実に除水または除塵できる装置を提供することである。
また、上記搬送面の移動速度と接触手段の移動速度との合成速度とは、両速度の合計のことである。そして、搬送面の移動方向を正とし、その逆方向を負として演算するものとする。
そして、上記合成速度の方向が搬送面の移動方向と一致し、搬送面と接触手段とが速度差を保っていれば、接触手段の移動方向は搬送面と同方向でも逆方向でも構わない。なお、両者が速度差を保った状態には、接触手段が停止している場合も含まれる。
この発明では、処理対象物が回転するので、噴射手段が上下いずれか一方のみであっても、側面全体に圧縮エアを当てることが可能である。ただし、上下両方に噴射手段を設ければ、上下いずれか一方のみの場合と比べて、処理対象物の回転数を少なくしても全面の除水または除塵ができる。回転数を少なくすれば、その分搬送速度が速くなり、処理時間を短縮できる。
したがって、処理対象物のロットが変わってその直径が変わっても、そのたびに接触手段の高さ位置を厳密に調整しなくてもよい場合がある。
図1~4に示す第1実施形態は、図9に示す従来の除水装置に、無端状のネット7を設けた除水装置である。この第1実施形態において、従来の除水装置と同じ構成要素には図9と同じ符号を用いるとともに、以下の説明にも図9を参照する。
なお、上記無端状のネット7のうち、搬送面2aに対向する下側部分が、この発明の接触手段である。以下の説明では、上記ネット7全体に対して、ネット7の下側部分を接触ネット7aとして区別する。
図1は、この発明の搬送手段であるネットコンベア2付近の正面図であるが、上下のエア噴射ユニット4,5の位置を分かりやすくするため、本体1の前面カバーを取り除き、ユニットカバー3の輪郭を二点鎖線で示している。なお、上記エア噴射ユニット4,5がこの発明の噴射手段である。
なお、駆動軸11に設けられるスプロケット10の数は、ネット7の幅などに応じて設定すればよい。
ただし、下側のテンションローラ13,13と搬送面2aとの間隔は、処理対象物Aの断面円の直径よりも大きくしなければならない。そのため、テンションローラ13の下方への移動には限界があるが、上下のテンションローラ12,13の位置によって接触ネット7aのテンションを調整するようにしている。
なお、図2中の符号30は支持軸14,15に固定されたカラーで、上記ガイドローラ12及びテンションローラ13の軸方向の移動を規制している。
上記支持板9,9にも、上記支持軸24,25を固定するための長穴26,26及び27,27が形成され、この長穴26,26及び27,27の範囲内で、ボルト28,28及び29,29を締め付けることで、上下のテンションローラ22,22及び23,23の高さ位置を調整可能にしているとともに、ボルト28,28及び29,29の締め付け力で調整高さを固定できる。
また、図示していないが、支持板9,9側においても、図2に示す支持板8側と同様に、上記支持軸24,25に回転可能にされたテンションローラ22及び23の軸方向の移動を規制するカラー30が固定されている。
このネット7は、搬送方向xに直交する幅方向線部7cが等間隔に配置され、全体として凹凸が少なく表面を平滑にしたものである。
そして、上記スプロケット10,20の外周面には、上記幅方向線部7cがはまる線状溝(図示していない)を形成し、この線状溝に上記幅方向線部7cを嵌め込んでいる。したがって、ネット7がスプロケット10,20上を滑ることなく、駆動軸11に供給された移動力が従動軸21まで伝達される。
上側のエア噴射ユニット4から噴射される圧縮エアが、処理対象物Aに到達できるものならどのようなネットでも構わない。また、ネットを駆動するために上記線状溝を備えたスプロケットを用いないで、チェーンなどによって駆動されるものでもよい。そのうえで、線材の連結部分などに大きな凹凸がなくて全体として平滑で、かつ、柔軟性のあるものが、処理対象物Aの上部を均等に押さえることができるという点で好ましい。
そして、上記各ガイドローラ12,12,22,22、及びテンションローラ13,13,23,23の高さ位置を調整し、接触ネット7aの高さ位置及びテンションを適切に調整している。
このように接触ネット7aを弛ませて搬送面2aに接触させているので、処理対象物Aは、接触ネット7aと搬送面2aとの間に導入されると、上記接触ネット7aを持ち上げ、接触ネット7aの重量を受けることになる。
また、ネット7は、上記したように複数の線材7bの組み合わせで構成され、線材7bの連結部分で隣り合う線材7b同士がずれることで、線材7bを含む面を曲面状に変形することができる。このようにネット7を面として見たときに曲面状に変形可能な構造を、この発明の柔軟性を有する構造という。つまり、接触ネット7aは柔軟性を有する。
このように、接触ネット7aが十分な弛みを備えているので、接触ネット7aと搬送面2aとの間に導入された処理対象物Aの断面円の直径が異なっていても、全ての処理対象物Aに接触ネット7aを確実に接触させることができる。
このとき、搬送面2aと接触ネット7aとには速度差があり、接触ネット7aの速度v2が搬送面の速度v1に比べて小さいので、これらに挟まれた処理対象物Aの上部には、搬送面2aの移動速度v1(または移動方向x)と逆方向の力が作用し、処理対象物Aには図4に示す矢印r方向の回転力が発生する。したがって、処理対象物Aは、矢印r方向に回転しながらx方向に搬送され、ユニットカバー3内に進む。
したがって、起立させることができない処理対象物Aの外周面全体に圧縮エアがまんべんなく当たって、確実に除水できる。
なお、処理対象物Aが回転する際には、搬送面2a上を滑るので、処理対象物Aの搬送速度は搬送面2aの移動速度v1よりは小さくなる。
また、無端状のネット7の下側部分である接触ネット7aには十分な弛みと柔軟性があり、処理対象物Aの形状に沿って変形可能なので、上記弛みの範囲であれば、断面円の直径が異なる処理対象物Aを連続的に搬送する場合にも、接触ネット7aの高さ位置を調整することなく、全ての処理対象物Aに接触ネット7aを接触させることができる。つまり、全ての処理対象物Aを回転させながら搬送して確実な除水ができる。
ただし、処理対象物Aの断面円の直径が一定で、その直径に合わせて接触ネット7aの厳密な高さ位置管理が可能なら、接触ネット7aのテンションを高くしてほとんど弛ませなくても構わない。
もし、上記移動速度v1とv2とに差が無ければ、処理対象物は搬送面2aと接触ネット7aとに挟まれて搬送されるが回転しない。つまり、移動速度v1とv2とに速度差があることが、処理対象物Aを回転させるための必要条件である。
もし、接触ネット7aの移動方向と搬送面2aの移動方向とが反対で、その絶対値が等しいと、両者の合成速度がゼロとなるが、この場合には処理対象物Aはその場で回転してしまい搬送されない。したがって、処理対象物Aを搬送しながら除水することができない。
また、接触ネット7aと搬送面2aとが逆方向に移動し、接触ネット7aの移動速度v2の絶対値の方が搬送面2aの速度v1の絶対値より大きい場合には、その合成速度の方向が搬送面2aの移動方向xと逆方向になる。この場合には、処理対象物Aは接触ネット7aの移動方向に移動するので、ネットコンベア2では搬送できないことになる。
同じ処理対象物Aでも、搬送面2aと接触ネット7aとの速度差が大きいほど、処理対象物Aの上部に作用する逆方向の力が大きくなるため、回転数が多くなり、その分、搬送速度は遅くなる。
上記ユニットカバー3内での処理対象物Aの移動速度が遅くなれば、それだけ圧縮エアが長時間当たることになるので除水精度は上がるが、処理時間がかかってしまう。
したがって、上記移動速度v1,v2は処理対象物Aの大きさや初期の濡れ具合などによって設定することが好ましい。
反対に、断面円の直径が小さい処理対象物Aは、直径が大きい処理対象物Aと比べて1回転に要する時間が短いので、上記速度差を小さくして回転数を少なくしても、十分に除水できる。
処理対象物に応じて搬送面2aの移動速度v1及び接触ネット7aの移動速度v2を選択すれば、除水処理効率を上げることができる。
接触ネット7aのテンションが小さく大きく弛んだ場合には、その重量が処理対象物に作用するので、押さえ力が大きくなり、ネット7aのテンションが大きければ、弛みが少なくなり押さえ力も小さくなる。
例えば、処理対象物Aの上部をあまり強い力で押さえつけると、処理対象物Aと搬送面2a及びネット7との間の摩擦抵抗が大きくなって、処理対象物Aが回転しなくなったり、スムーズに搬送できなくなったりしてしまう。
また、押さえ力が弱すぎると、接触ネット7に対して処理対象物Aが滑ってしまって、回転しないまま搬送されてしまうこともあるので、適切な押さえ力が必要である。
図5は、第2実施形態の搬送手段であるネットコンベア2付近の正面図であるが、ネットコンベア2の搬送面2aを一点鎖線で示し、その下方を省略している。
また、図6は、上側のエア噴射ユニット4の底面側から、接触バー31を取り付けたフレーム32を見た図であるが、エア噴射ユニット4に取り付けられているエア噴射ノズル6は省略している。
また、各第1フレーム部材33の両端には支持片34a,35aを設け、これら支持片34a,35aには、図5に示すように、上記第2フレーム部材39,39がその断面が下方向内向きになるように固定されている。
このようにした第2フレーム部材39,39間には、複数の接触バー31の両端が固定されている。
上記第1フレーム部材33は、長手方向において分断された第1チャネル部材34及び第2チャネル部材35からなり、第1チャネル部材34に対して、第2チャネル部材35の長さを短くしている。
また、上記のように分断された第1チャネル部材34及び第2チャネル部材35は、それらの対向面間に間隔を保つようにしている。そして、それら対向面側をチャネル状の連結部材36に挿入している。
このようにした連結部材36の長穴36a,36bを、ユニットカバー3よりも搬送方向上流側に位置させている。つまり、上記長穴36a,36bは、ユニットカバー3の外側に位置することになる。
なお、上記接触バー31の全長を、フレーム32の長手方向の長さよりも長くしている。
したがって、接触バー31は直線状の第1フレーム部材33に対して撓んだ状態で第2フレーム部材39,39間に固定されることになる。
フレーム32から取り外した接触バー31は、洗浄したり交換したりすることができる。また、フレーム32から外した接触バー31のチューブ31bだけを洗浄したり、チューブ31bを交換したりすることもできる。
ただし、接触バー31とフレーム32とは、着脱可能にされなくてもよい。例えば、上記芯材31aを、溶接などで第2フレーム部材39,39に結合してもよい。
なお、この第2実施形態では、第1フレーム部材33及び第2フレーム部材39にチャネル状の部材を用いることでフレーム32の軽量化を図っている。
したがって、ハンドル40を介してエア噴射ユニット4を上下に移動させれば、接触バー31と搬送面2aとの間隔dを調整できる。この間隔dは、処理対象物Aの断面円の直径に合わせて調整され、搬送面2a上の処理対象物Aの上部に上記接触バー31を確実に接触させるようにする。
また、上記ユニットカバー3の上流側に位置する接触バー31の端部が第2フレーム部材39に固定されることによって、接触バー31の上記端部側が上方へ向かって傾斜している。このように接触バー31が傾斜しているので、搬送面2aとの間隔が上流に向かって拡大する。したがって、搬送面2aに導かれる処理対象物は、上記傾斜部から搬送面2aとの間隔dにスムーズに導入されることになる。
この進入ガイド部31cの傾斜角度θが大き過ぎた場合、接触バー31に衝突した処理対象物Aにそれを押し戻す方向の力が大きく作用してしまう。反対に角度θが小さすぎた場合にも、処理対象物Aが狭い間隔dに進入しにくくなってしまう。そのため、上記角度θを適切に設定する必要があるが、進入ガイド部31cの角度θを適切に設定するため、ユニットカバー3の上流側においては、接触バー31に二つの角P1,P2を形成しているのである。
そして、処理対象物が出て行く側では、接触バー31の傾斜角度が、処理対象物の移動に影響を与えないので、その角度を調整する必要はなく、下流側では1つの角P3のみを形成している。
図7において、点P4,P5を、第1フレーム部材33の両端と接触バー31との結合点とする。
なお、結合点P4を点P5側へ移動させるとは、図5に示す連結部材36のボルト37,38を緩めて、第2チャネル部材35を第1チャネル部材34に近づけることである。
このように、上記連結部材36の長穴36a,36bの部分で第1フレーム部材33の全長を調整することによって上記進入ガイド部31cの角度θを調整することができる。そして、上記角度θを、処理対象物の形状や大きさに応じて設定すれば、処理対象物Aをよりスムーズに接触バー31と搬送面2aとの間に進入させることができる。
また、この第2実施形態では、上記したように連結部材36の長穴36a,36bの部分をユニットカバー3の外側に設けているので、進入ガイド部31cの角度調整の際に、いちいちユニットカバー3を開けなくてもよい。
このような第2実施形態の除水装置において、断面形状が円の処理対象物Aが搬送面2aに乗せられると、処理対象物Aは上流側から搬送され、接触バー31と搬送面2aとの間隔d内に進入する。搬送面2aと接触バー31とに挟まれた処理対象物Aは、上記接触バー31と搬送面2aとの速度差によって矢印のように回転しながらユニットカバー3内に進入する。
また、接触バー31の表面を、滑性に優れたフッ素系樹脂製のチューブ31bで構成し、処理対象物Aとの間の摩擦抵抗がそれほど大きくならないようにしているが、接触バー31の表面を特に滑性に優れた材質にする必要はないし、チューブで覆う必要もない。
ただし、この第2実施形態のように芯材31aに対して取り外し可能なチューブ31bを設けるようにすれば、チューブ31bを交換するだけで接触バー31の表面を清潔に保つことができるというメリットがある。
この第3実施形態は、第2実施形態の接触バー31の代わりに、樹脂製あるいは金属製などの接触バー41を接触手段としている。そして、第2実施形態と同様の構成要素には図5,6と同じ符号を用い、以下の説明にも図5,6を参照する。
第3実施形態の接触バー41は、直線状の棒状部材であって、その両端41a,41bそれぞれが、ばね部材42,43を介してフレーム32を構成する第2フレーム39,39(図5,6参照)に連結されている。
図8には表れていないが、複数の接触バー41が、それぞればね部材42,43を介して第2フレーム39,39に支持されている。
このように、接触バー41が押し付けられた処理対象物Aは搬送面2aと接触バー41との速度差によって、上記した他の実施形態と同様に回転しながら搬送される。
処理対象物Aは回転しながらユニットカバー3内を通過するので、その間で上下のエア噴射ユニット4,5から噴射される圧縮エアが全側面にまんべんなく当たって確実な除水ができる。
なお、処理対象物Aで接触バー41を押し上げ可能にするためなら、弾性変形可能なばね部材42,43を用いずに、可撓性のある紐などで接触バー41を支持することも考えられる。ただし、紐などで接触バー41を支持する場合には、接触バー41の重量のみで処理対象物Aを押さえることになるので、接触バー41の重量が小さすぎた場合には、移動する処理対象物Aの上で接触バー41がはねてしまうこともある。接触バー41がはねてしまえば、処理対象物Aが回転不足になったり、搬送が不安定になったりしてしまう。
上側のエア噴射ユニット4の噴射エアが通過する隙間が確保されれば、ワイヤー状や棒状の部材に替えて、帯状や板状の部材を用いてもよい。
ただし、上下両方から圧縮エアが噴射されれば、処理対象物Aの表面に圧縮エアがより確実に届くので、搬送速度を速くして処理速度を上げることもできる。
また、下側のエア噴射ユニット5を省略して、上側のエア噴射ユニット4からのみ圧縮エアを噴射させる場合には、搬送手段が圧縮エアを通過させないもの、例えばベルトコンベアなどでもよい。
また、上記実施形態の除水装置は塵を吹き飛ばす除塵装置としても用いることができる。その場合も、処理対象物Aが、搬送面上を回転しながら搬送されるので、確実な除塵ができる。
1 本体
2 (搬送手段)ネットコンベア
2a 搬送面
3 (エアの噴射領域)ユニットカバー
4 エア噴射ユニット
5 エア噴射ユニット
7 (接触手段)ネット
7a (接触手段)接触ネット
v1 接触面の移動速度
v2 接触手段の移動速度
A 処理対象物
a3 処理対象物の頂点
M (駆動手段)モーター
31,41 (接触手段、長尺部材)接触バー
P4,P5 (長尺部材の両異端)結合点
41a,41b (長尺部材の)端部
Claims (2)
- 断面が円形の処理対象物を搬送する搬送手段と、
搬送手段の搬送面に対して、少なくとも上下いずれか一方から圧縮エアを吹き付ける噴射手段と、
上記搬送手段の搬送面の上方であって少なくとも上記圧縮エアの噴射領域には、上記搬送面と対向して、上記搬送面との間に、処理対象物の上記断面円の直径よりも小さな間隔を保つとともに、上記間隔内に上記処理対象物が導入されたとき、上記処理対象物に押し上げられ、上記処理対象物の外周面に接触する接触手段と
が設けられ、
上記搬送面の移動速度と上記接触手段の移動速度との合成速度の方向を搬送面の移動方向と一致させながら、上記接触手段の移動速度と上記搬送面の移動速度との間に速度差を保ち、
上記搬送面と上記接触手段との間に上記処理対象物を介在させて上記搬送面と接触手段とを相対移動させたとき、上記処理対象物が上記搬送面上を回転しながら搬送方向に搬送される除水または除塵装置であって、
上記接触手段は、
上記搬送面上の処理対象物の外周形状に沿って変形可能な柔軟性と弛みとを備え、
上記搬送面で連続的に搬送される1の処理対象物とこれに後続する処理対象物との間では、
上記接触手段が上記前後の処理対象物の頂点よりも下方に弛むとともに、上記搬送面との非接触状態を保つことを特徴とする除水または除塵装置。 - 上記接触手段を上記搬送面に沿って移動させる駆動手段が設けられ、
この駆動手段は、上記接触手段の移動速度を調整可能にした請求項1に記載の除水または除塵装置。
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