JP7136755B2 - 電気絶縁ケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、テープ部材を含む電気絶縁ケーブルに関するものである。
導体及びこれを覆う絶縁層からなるコア材と、このコア材を覆う被覆層と、この被覆層を覆うシースとを備えるケーブルが知られている。このケーブルを製造する際に、コア材の外周面にケーブルの長さ方向に沿って間欠的に粉体を塗布しておき、ケーブルの被覆層を簡単に剥がしてコア材を容易に取り出すことを可能とする技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008-269892号公報
しかしながら、上記の特許文献1のケーブルの構成では、コア材を取り出すためにシースと被覆層に刃を入れて除去する際、コア材の外周面に塗布された粉体が周囲に飛散してしまう場合がある。粉体が作業者の周囲に飛散してしまうと、コア材を取り出す作業の作業性が低下してしまうことがあった。
本発明は、コア材を取り出す作業の作業性が良い電気絶縁ケーブルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の電気絶縁ケーブルは、導体と前記導体を覆うように形成された絶縁層とを含むコア材が複数本撚り合されて形成されたコア電線と、
前記コア電線を覆うように形成された第1の被覆層と、
前記第1の被覆層を覆うように形成された第2の被覆層と、
前記コア電線と前記第1の被覆層との間に、前記コア電線に巻かれた状態で配置されたテープ部材と、を備え、
前記第2の被覆層は、難燃性のポリウレタン系樹脂で形成され、
各々の前記導体の断面積は、0.18~3.0mmの範囲に含まれる、
ものである。
本発明によれば、コア材を取り出す作業の作業性が良い電気絶縁ケーブルを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電気絶縁ケーブルの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気絶縁ケーブルを製造する製造装置を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気絶縁ケーブルの構成を示す断面図である。
<本発明の実施形態の概要>
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)電気絶縁ケーブルは、導体と前記導体を覆うように形成された絶縁層とを含むコア材が複数本撚り合されて形成されたコア電線と、
前記コア電線を覆うように形成された第1の被覆層と、
前記第1の被覆層を覆うように形成された第2の被覆層と、
前記コア電線と前記第1の被覆層との間に、前記コア電線に巻かれた状態で配置されたテープ部材と、を備え、
前記第2の被覆層は、難燃性のポリウレタン系樹脂で形成され、
各々の前記導体の断面積は、0.18~3.0mmの範囲に含まれるものである。
上記構成の電気絶縁ケーブルは、車両用途の細径のケーブルとして要求される性能である難燃性や絶縁性を満たすのに適している。また、この電気絶縁ケーブルは、コア電線と第1の被覆層との間にテープ部材が配置され、コア電線と第1の被覆層とが分離して配置されている。このため、テープ部材を除去することによって容易にコア電線と第1の被覆層とを分離して露出した状態にすることができる。また、コア電線に粉体等が付着されていないため、第1の被覆層と第2の被覆層を除去する際に粉体等が飛散することが無い。このように、上記構成の電気絶縁ケーブルによれば、コア電線を取り出す作業の作業性を向上させることができる。
(2)また、上記の(1)の電気絶縁ケーブルにおいて、
前記コア電線は、互いに略同一の直径をそれぞれ有する2本の前記コア材が撚り合されて形成され、
2本の前記コア材の各々の前記導体の断面積は、1.5~3.0mmの範囲に含まれることが好ましい。
この構成によれば、コア電線を構成するコア材の導体の断面積が1.5~3.0mmの範囲に含まれるケーブルとなり、車両に搭載されるケーブルに用いることができる。
(3)また、上記の(1)の電気絶縁ケーブルにおいて、
前記コア電線は、複数本の前記コア材として、互いに略同一の直径をそれぞれ有する2本の第1のコア材と、互いに略同一の直径をそれぞれ有する2本の第2のコア材と、を有し、
2本の前記第1のコア材の各々の導体の断面積は、1.5~3.0mmの範囲に含まれ、
2本の前記第2のコア材の各々の導体の断面積は、0.18~0.40mmの範囲に含まれ、
2本の前記第2のコア材は互いに撚り合されてサブユニットが形成され、前記サブユニットと2本の前記第1のコア部材とが撚り合されて前記コア電線が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、電気絶縁ケーブルにはサブユニットが含まれ、このサブユニットは、その導体の断面積が0.18~0.40mmの範囲に含まれる第2のコア材が2本撚り合わせて形成されている。このサブユニットを含む電気絶縁ケーブルによれば、1つのケーブルで2種類のシステムを動作させる電気信号を送信できるため、ケーブルの利便性が向上する。
(4)また、上記の(1)~(3)のいずれかの電気絶縁ケーブルにおいて、
前記コア材の前記絶縁層は、難燃性のポリオレフィン系樹脂で形成されていることが好ましい。
この構成によれば、テープ部材が除去されてコア電線(コア材)の一部が露出した状態においても、コア電線(コア材)の難燃性や絶縁性を確保することができる。
(5)また、上記の(1)~(4)のいずれかの電気絶縁ケーブルにおいて、
前記第1の被覆層は、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、またはこれらの少なくとも2種を混合して形成される化合物のいずれかであることが好ましい。
第1の被覆層にEVA等のポリオレフィン系樹脂を使用することにより、低コストで柔軟性に優れたケーブルを提供することができる。また、第1の被覆層にポリウレタンエラストマーを使用することにより耐摩耗性に優れたケーブルを提供することができる。また、第1の被覆層にポリエステルエラストマーを使用することにより、耐熱性に優れたケーブルを提供することができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、本発明に係る電気絶縁ケーブルの実施形態の一例について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気絶縁ケーブル10の構成を示す断面図である。電気絶縁ケーブル10は、例えば、車両に搭載された電動パーキングブレーキ(Electro Mechanical Parking Brake:EPB)に用いられるものであり、ブレーキキャリパーを駆動するモータに電気信号を送信するためのケーブルとして用いることができる。
図1に示すように、電気絶縁ケーブル10は、コア電線1と、コア電線1に巻き付けられた紙テープ2(テープ部材の一例)と、コア電線1に巻き付けられた紙テープ2の外周を覆うシース3とを有している。本例の電気絶縁ケーブル10の外径は、6~12mmの範囲、好ましくは、8.3~10.3mmの範囲に含まれるように設定される。
コア電線1は、互いに略同一の直径をそれぞれ有する2本の第1のコア材4(コア材の一例)が互いに撚り合されて形成される。2本の第1のコア材4の各々は、導体5と導体5の外周を覆うように形成された絶縁層6とから構成されている。
導体5は、例えば、銅合金からなる銅合金線であり、外径0.08mの素線を複数本撚り合されて形成された撚線である。導体5を構成する素線の本数としては、360~610本程度である。このように構成された導体5の断面積(複数本の素線の合計断面積)は、1.5~3.0mmの範囲、好ましくは、1.8~2.5mmの範囲に含まれるように設定される。また、導体5の外径は、1.5~3.0mmの範囲、好ましくは、2.0~2.6mmの範囲に含まれるように設定される。なお、導体5を構成する材料としては、銅合金線に限られず、錫めっき軟銅線や軟銅線等のような所定の導電性と柔軟性を有する材料であればよい。
絶縁層6は、難燃性のポリオレフィン系樹脂で形成され、例えば、難燃剤が配合されることで難燃性が付与された難燃性の架橋ポリエチレンで形成される。絶縁層6の厚さは、0.2~0.8mmの範囲、好ましくは、0.3~0.7mmの範囲に含まれるように設定される。絶縁層6の外径は、2.5~4.0mmの範囲、好ましくは、2.8~3.8mmの範囲に含まれるように設定されている。なお、絶縁層6を構成する材料としては、難燃性のポリオレフィン系樹脂に限られず、架橋フッ素系樹脂等の他の材料で形成しても良い。
紙テープ2は、コア電線1の外周に螺旋状に巻き付けられ、コア電線1と後述する内部シース7との間に配置される。紙テープ2は、その厚さが0.02~0.06mmの範囲、好ましくは、0.03~0.05mmの範囲に含まれるものが用いられる。なお、材料としては紙テープに限られず、ポリエステルなど樹脂材料で形成された人工繊維のテープを用いても良い。また、巻き付け方としては、螺旋巻きに限られず、縦添えであっても良い。また、巻き方向としては、Z巻きでもS巻きでも良い。また巻き方向は、コア電線1の各コア部材4の撚り方向と反対の向きにしても良い。紙テープ2の巻き方向とコア部材4の撚り方向とを反対にすることにより、巻き付けられた紙テープ2の表面に凹凸が生じにくく、外径が安定し易い。
シース3は、内部シース7(第1の被覆層の一例)と、外部シース8(第2の被覆層の一例)とからなる二層構造を有しており、紙テープ2が巻き付けられた状態のコア電線1(以下、テープ付きコア電線100とも称する)を覆うように形成される。
内部シース7は、テープ付きコア電線100を覆うように、その外周に押出被覆されて形成されたものである。内部シース7を構成する材料としては、柔軟性に優れたものが好ましい。例えば、ポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、またはこれらの少なくとも2種を混合して形成される化合物であれば良く、例えば、架橋ポリエチレンで形成される。内部シース7の厚さは、0.3~0.9mmの範囲、好ましくは、0.45~0.80mmの範囲に含まれるように設定される。内部シース7の外径は、6.0~10.0mmの範囲、好ましくは、7.3~9.3mmの範囲に含まれるように設定される。
外部シース8は、内部シース7の外周を覆うように、その外周に押出被覆されて形成される。外部シース8を構成する材料としては、耐摩耗性に優れたものが好ましい。例えば、難燃性のポリウレタン系樹脂を用いれば良く、例えば、難燃性の架橋ポリウレタンで形成される。外部シース8の厚さは、0.3~0.7mmの範囲に含まれるように設定すればよく、例えば、0.5mmである。外部シース8の外径、すなわち、電気絶縁ケーブル10の外径は、上述のように、6~12mmの範囲、好ましくは、8.3~10.3mmの範囲に含まれるように設定される。
次に、電気絶縁ケーブル10を製造する方法について説明する。図2は、電気絶縁ケーブル10を製造する製造装置11の概略構成を示している。図2に示すように、製造装置11は、2つのコア材サプライリール12と、撚り合せ部13と、紙テープサプライリール14と、紙テープ巻付部15と、内部シース被覆部16と、外部シース被覆部17と、冷却部18と、ケーブル巻付リール19と、を備えている。
2つのコア材サプライリール12の各々には、第1のコア材4が巻き付けられており、2本の第1コア材4が撚り合せ部13に供給される。撚り合せ部13では、供給されてきた2本の第1コア材4が互いに撚り合わされてコア電線1が形成される。このコア電線1は紙テープ巻付部15に送られる。
紙テープ巻付部15では、撚り合せ部13から送られてきたコア電線1と紙テープサプライリール14から供給されてきた紙テープ2とが合流し、コア電線1の外周に紙テープ2が螺旋状に巻き付けられて、テープ付きコア電線100が形成される。このテープ付きコア電線100は、内部シース被覆部16に送られる。
内部シース被覆部16は、架橋ポリエチレン等の樹脂材料が貯留された貯留部16aと連結されている。内部シース被覆部16では、この貯留部16aから供給されてきた樹脂材料がテープ付きコア電線100の外周に押し出されて被覆される。このようにして、内部シース7がテープ付きコア電線100の外周を覆うように形成される。内部シース7が被覆されたテープ付きコア電線100は、外部シース被覆部17に送られる。
外部シース被覆部17は、難燃性の架橋ポリエチレン等の樹脂材料が貯留された貯留部17aと連結されている。外部シース被覆部17では、この貯留部17aから供給されてきた樹脂材料が、内部シース被覆部16により形成された内部シース7の外周に押し出されて被覆される。このようにして、外部シース8が内部シース7の外周を覆うように形成されて、内部シース7と外部シース8とからなる二層構造のシース3が被覆された電気絶縁ケーブル10が形成される。この電気絶縁ケーブル10は、冷却部18に送られてシース3が冷却されて硬化された後、ケーブル巻付リール19に送られて巻き付けられる。
以上説明したように、電気絶縁ケーブル10は、コア電線1を構成する第1のコア材4の導体5の断面積が1.5~3.0mmの範囲に含まれる比較的に細径のケーブルである。また、外部シース8が難燃性のポリウレタン系樹脂で形成されている。このように、電気絶縁ケーブル10は、車両用途の細径のケーブルとして要求される性能である難燃性や絶縁性を満たすのに適しており、車両に搭載される電動パーキングブレーキに用いることができる。また、電気絶縁ケーブル10は、コア電線1と内部シース7との間に紙テープ2が配置され、コア電線1と内部シース7とが分離して配置されている。このため、電気絶縁ケーブル10の端末をコネクタや基板に接続するためにシース3を除去してコア電線1を露出させる際に、紙テープ2を除去することによって容易にコア電線1と内部シース7とを分離して露出した状態にすることができる。また、コア電線1に粉体等が付着されていないため、シース3を除去する際に粉体等が飛散することが無い。このため、例えば、作業者の手や着衣が飛散した粉体で汚れてしまうことを防いだり、飛散した粉体が作業者の視界を妨げてしまうことを防ぐことができる。このように、上記の構成の電気絶縁ケーブル10によれば、コア電線1(各コア材4)を取り出す作業の作業性を向上させることができる。
また、第1のコア材4の絶縁層6が難燃性のポリオレフィン系樹脂や架橋フッ素樹脂などの難燃性の樹脂で形成されている。このため、シース3と紙テープ2が除去されてコア電線1(第1のコア材4)の一部が露出した状態においても、コア電線1の難燃性や絶縁性を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図3を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一構成の部分には同一符号を付すことで説明を省略する。図3は、第2の実施形態に係る電気絶縁ケーブル30の断面を示している。本例の電気絶縁ケーブル30は、電動パーキングブレーキの電気信号を送信する用途に加えて、アンチロックブレーキシステム(Antilock Brake System:ABS)の動作を制御する電気信号を送信するのに用いることができる。
図3に示すように、本例の電気絶縁ケーブル30は、コア電線1Aが、2本の第1のコア材4に加えて、ABS用の信号を送信するためのサブユニット31を有する点で第1の実施形態と異なっている。
サブユニット31は、第1のコア材4の直径より小さく互いに略同一の直径をそれぞれ有する2本の第2のコア材32(コア材の一例)が互いに撚り合されて形成されている。2本の第2のコア材32の各々は、導体33と導体33の外周を覆うように形成された絶縁層34とから構成されている。
導体33は、例えば、銅合金からなる銅合金線であり、外径0.08mの素線を複数本撚り合されて形成された撚線である。導体33を構成する素線の本数は、50~70本、好ましくは、60本程度である。このように構成された導体33の断面積は、0.18~0.40mmの範囲に含まれるように、好ましくは、0.3mm程度に設定される。また、導体33の外径は、0.6~1.0mmの範囲に含まれるように、好ましくは、0.8mm程度に設定される。なお、導体33を構成する材料としては、銅合金線に限られず、錫めっき軟銅線や軟銅線等のような所定の導電性と柔軟性を有する材料であればよい。
絶縁層34は、難燃性のポリオレフィン系樹脂で形成され、例えば、難燃性の架橋ポリエチレンで形成される。絶縁層34の厚さは、0.2~0.4mmの範囲に含まれるように、好ましくは、0.3mm程度に設定される。絶縁層34の外径は、1.2~1.6mmの範囲に含まれるように、好ましくは、1.4mm程度に設定されている。なお、絶縁層34を構成する材料としては、難燃性の架橋ポリオレフィン系樹脂に限られず、架橋フッ素系樹脂等の他の材料で形成しても良い。
上記のように構成されたサブユニット31と2本の第1のコア材4とが一括して撚り合されてコア電線1Aが形成される。このコア電線1Aに対して、外周に紙テープ2が巻き付けられ、さらにその外周に内部シース7と外部シース8が押出被覆で形成されて電気絶縁ケーブル30が形成される。
以上説明したように、電気絶縁ケーブル30はABS用の信号を送信するためのサブユニット31を有し、このサブユニット31は、その導体33の断面積が0.18~0.40mmの範囲に含まれる第2のコア材32が2本撚り合わせて形成されている。そして、このサブユニット31が2本の第1のコア材4と撚り合されてコア電線1Aが形成されている。このコア電線1Aを有する電気絶縁ケーブル30は、車両に搭載される電動パーキングブレーキのための電気信号だけでなく、アンチロックブレーキシステムのための電気信号を送信することができる。このように1つのケーブルで2種類のシステムを動作させる電気信号を送信できるため、ケーブルの利便性が向上する。
なお、本発明は、上述した第1~2の実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、コア電線を構成するコア材として、導体の断面積が1.5~3.0mmの範囲に含まれる第1のコア材4と、導体の断面積が0.18~0.40mmの範囲に含まれる第2のコア材32とを例示したが、これに限られない。例えば、導体の断面積が0.18~3.0mmの範囲に含まれるコア材を少なくとも2本有するケーブル構成であれば本発明を適用することができる。また、導体の断面積が1.5~3.0mmの範囲に含まれる第1のコア材4を少なくとも2本含むケーブル構成であれば本発明を適用することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。下記の実施例1~5の構成の電気絶縁ケーブルに対して外部シースと内部シースとを除去する評価試験を行った。
(実施例1)
試験用の電気絶縁ケーブル(EPB用)として、各部が次の構成を有するケーブルを作成した。第1のコア材を構成する導体の材料を銅合金線(外径0.08mの素線を52本撚り合されて形成された撚線7本を撚り合わせた撚撚線)とし、その断面積(素線の合計断面積)を1.8mmとし、外径を2.0mmに設定した。また、導体の周囲に形成される絶縁層の材料を難燃性の架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.4mmとし、その外径を2.8mmに設定した。また、コア電線を構成するコア材(第1のコア材)の本数を2本とし、撚合径(撚り合せた状態での外径)を5.6mmに設定した。また、テープ部材の構成としては、厚さが0.03mmの紙テープを用い、紙巻き径を5.7mmに設定した。また、内部シースを構成する材料を架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.8mmとし、その外径を7.3mmに設定した。また、外部シースを構成する材料を難燃性の架橋ポリウレタンとし、その厚さを0.5mmとし、その外径を8.3mmに設定した。
(実施例2)
試験用の電気絶縁ケーブル(EPB用)として、各部が次の構成を有するケーブルを作成した。第1のコア材を構成する導体の材料を銅合金線(外径0.08mの素線を86本撚り合されて形成された撚線7本を撚り合わせた撚撚線)とし、その断面積(素線の合計断面積)を3.0mmとし、外径を2.6mmに設定した。また、導体の周囲に形成される絶縁層の材料を難燃性の架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.7mmとし、その外径を4.0mmに設定した。また、コア電線を構成するコア材(第1のコア材)の本数を2本とし、撚合径(撚り合せた状態での外径)を8.0mmに設定した。また、テープ部材の構成としては、厚さが0.03mmの紙テープを用い、紙巻き径を8.1mmに設定した。また、内部シースを構成する材料を架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.8mmとし、その外径を9.7mmに設定した。また、外部シースを構成する材料を難燃性の架橋ポリウレタンとし、その厚さを0.5mmとし、その外径を10.7mmに設定した。
(実施例3)
試験用の電気絶縁ケーブル(EPB用)として、各部が次の構成を有するケーブルを作成した。第1のコア材を構成する導体の材料を銅合金線(外径0.08mの素線を42本撚り合されて形成された撚線7本を撚り合わせた撚撚線)とし、その断面積(素線の合計断面積)を1.5mmとし、外径を1.8mmに設定した。また、導体の周囲に形成される絶縁層の材料を難燃性の架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.4mmとし、その外径を2.6mmに設定した。また、コア電線を構成するコア材(第1のコア材)の本数を2本とし、撚合径(撚り合せた状態での外径)を5.2mmに設定した。また、テープ部材の構成としては、厚さが0.03mmの紙テープを用い、紙巻き径を5.3mmに設定した。また、内部シースを構成する材料を架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.8mmとし、その外径を6.9mmに設定した。また、外部シースを構成する材料を難燃性の架橋ポリウレタンとし、その厚さを0.5mmとし、その外径を7.9mmに設定した。
(実施例4)
電気絶縁ケーブル(EPB用)として、各部が次の構成を有するケーブルを作成した。第1のコア材を構成する導体の材料を軟銅線(外径0.08mの素線を72本撚り合されて形成された撚線7本を撚り合わせた撚撚線)とし、その導体の断面積を2.5mmとし、その導体の外径を2.4mmに設定した。また、導体の周囲に形成される絶縁層の材料を難燃性の架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.7mmとし、その外径を3.8mmに設定した。また、コア電線を構成するコア材(第1のコア材)の本数を2本とし、撚合径(撚り合せた状態での外径)を7.6mmに設定した。また、テープ部材の構成としては、厚さが0.03mmの紙テープを用い、紙巻き径を7.7mmに設定した。また、内部シースを構成する材料を架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.8mmとし、その外径を9.3mmに設定した。また、外部シースを構成する材料を難燃性の架橋ポリウレタンとし、その厚さを0.5mmとし、その外径を10.3mmに設定した。
(実施例5)
電気絶縁ケーブル(EPBとASB用)として、各部が次の構成を有するケーブルを作成した。第1のコア材(EPB用)を構成する導体の材料を錫めっき軟銅線(外径0.08mの素線を72本撚り合されて形成された撚線7本を撚り合わせた撚撚線)とし、その断面積((素線の合計断面積))を2.5mmとし、その外径を2.4mmに設定した。また、導体の周囲に形成される絶縁層の材料を架橋フッ素系樹脂とし、その厚さを0.3mmとし、その外径を3.0mmに設定した。また、第2のコア材(ASB用)を構成する導体の材料を銅合金線(外径0.08mの素線を60本撚り合されて形成された撚線)とし、その断面積(素線の合計断面積)を0.3mmとし、その外径を0.8mmに設定した。また、導体の周囲に形成される絶縁層の材料を架橋フッ素系樹脂とし、その厚さを0.3mmとし、その外径を1.4mmに設定した。また、コア電線を構成する第1のコア材の本数を2本とし、サブユニットの本数を1本(2本の第2のコア材を撚り合わせて形成)とし、撚合径(撚り合せた状態での外径)を6.4mmに設定した。また、テープ部材の構成としては、厚さが0.05mmのポリエステル製のテープを用い、紙巻き径を6.5mmに設定した。また、内部シースを構成する材料を架橋ポリエチレンとし、その厚さを0.45mmとし、その外径を7.4mmに設定した。また、外部シースを構成する材料を難燃性の架橋ポリウレタンとし、その厚さを0.5mmとし、その外径を8.4mmに設定した。
上記の実施例1~5の構成の電気絶縁ケーブルのそれぞれについて、シース(外部シースと内部シース)に対してシースの厚さに相当する深さまで刃を入れて切れ目を形成し、切れ目から先端側の部分をケーブルの長手方向に引っ張りその部分のシースを除去してコア電線(各コア部材)を露出させる試験を行った。試験の結果、シースが除去されてテープ部材が露出し、そのテープ部材を除去することでコア電線(各コア部材)を容易に露出させることができた。または、テープ部材がシースとともに除去されてコア電線を容易に露出させることができた。
また、コア電線に粉体等が付着されていないため、シースを除去した後に粉体が飛散することは無かった。また、コア電線がテープ部材で巻かれていたため、シースを除去するときにコア電線に内部シースの一部が貼り付いて残ることもなかった。また、コア電線の絶縁層の一部が内部シースと一緒に除去されることもなかった。また、切れ目が形成されたシースを引っ張って除去する際に、コア電線の絶縁体がシースと一体になって引っ張られて不要に先端側に飛び出さないこと、すなわち、露出部分の長さを予め定めた長さに調整し易いことが確認できた。このように、コア電線にテープ部材を巻き付けてコア電線と内部シースとの間にテープ部材を配置することによって、電気絶縁ケーブルからシースを除去する作業の作業性が向上するという知見が得られた。
1,1A:コア電線、2:紙テープ(テープ部材の一例)、3:シース、4:第1のコア材、5,33:導体、6,34:絶縁層、7:内部シース(第1の被覆層の一例)、8:外部シース(第2の被覆層の一例)、10,30:電気絶縁ケーブル、11:製造装置、12:コア材サプライリール、13:撚り合せ部、14:紙テープサプライリール、15:紙テープ巻付部、16:内部シース被覆部、17:外部シース被覆部、18:冷却部、19:ケーブル巻付リール、32:第2のコア材

Claims (3)

  1. 導体と前記導体を覆うように形成された絶縁層とを含むシールドされていないコア材が複数本撚り合されて形成されたコア電線であって、電動パーキングブレーキ用の2本の第1のコア材と、アンチロックブレーキシステム用の2本の第2のコア材と、によって形成されたコア電線と、
    前記コア電線のみを巻くテープ部材と、
    前記テープ部材上に形成された被覆層と、
    を備え、
    2本の前記第1のコア材の各々の導体の断面積は、1.5~3.0mmの範囲に含まれ、
    2本の前記第2のコア材の各々の導体の断面積は、0.18~0.40mmの範囲に含まれ、
    2本の前記第2のコア材は互いに撚り合されてサブユニットが形成され、前記サブユニットと撚られていない2本の前記第1のコア材とが撚り合されて前記コア電線が形成され
    2本の前記第1のコア材と前記サブユニットとがそれぞれ接しているとともに、2本の前記第1のコア材及び前記サブユニットは前記テープ部材と接している
    電気絶縁ケーブル。
  2. 前記被覆層は、前記テープ部材を覆うように形成された第1の被覆層と、前記第1の被覆層上に形成された難燃性の架橋ポリウレタンの第2の被覆層と、を含み、前記第1の被覆層は、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、またはこれらの少なくとも2種を混合して形成される化合物のいずれかである、請求項1に記載の電気絶縁ケーブル。
  3. 前記テープ部材は、紙テープである、請求項1または請求項2に記載の電気絶縁ケーブル。
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