JP2020109756A - 多芯ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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Takumi Oshima
拓実 大嶋
孝哉 小堀
Takaya Kobori
孝哉 小堀
石川 雅之
Masayuki Ishikawa
石川  雅之
丈 八木澤
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丈 八木澤
浩之 石川
Hiroyuki Ishikawa
浩之 石川
泰弘 佐藤
Yasuhiro Sato
泰弘 佐藤
健太 小林
Kenta Kobayashi
健太 小林
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Abstract

【課題】優れた柔軟性を得ることができる多芯ケーブル及びその製造方法を提供する。【解決手段】多芯ケーブル1は、複数のコア絶縁線10、21、31を撚り合わせたコア40と、コア40の外周を被覆するシース層50と、を有する。50mmの長さで測定したコア40のシース層50からの引抜力が5N以上50N以下である。【選択図】図1

Description

本開示は、多芯ケーブル及びその製造方法に関する。
車両のアンチロックブレーキシステム(Anti-lock Brake System:ABS)等に用いられるセンサや、電動パーキングブレーキ等に用いられるアクチュエータや、電動ブレーキ等に用いられるモータは制御装置とケーブルにより接続される。このケーブルとしては、複数のコア絶縁線を撚り合わせたコアと、このコアを被覆するシース層とを備える多芯ケーブルが一般に用いられる(特許文献1参照)。
特開2018−32515号公報
特許文献1に記載の多芯ケーブルによれば所期の目的は達成できるものの、十分な柔軟性が得られない。多芯ケーブルは配策のために車内で複雑に曲げられるが、柔軟性が低い場合、配策が困難となる。
そこで、本開示は、優れた柔軟性を得ることができる多芯ケーブル及びその製造方法を提供することを目的とする。
本実施形態の一観点によれば、多芯ケーブルは、複数のコア絶縁線を撚り合わせたコアと、前記コアの外周を被覆するシース層と、を有する。50mmの長さで測定した前記コアの前記シース層からの引抜力が5N以上50N以下である。
本開示によれば、優れた柔軟性を得ることができる。
実施形態に係る多芯ケーブルの構成を示す断面図である。 引抜力の測定方法を示す模式図である。 多芯ケーブルの製造装置の概要を示す図(その1)である。 多芯ケーブルの製造装置の概要を示す図(その2)である。 コア及びシース層の変化を示す断面図(その1)である。 コア及びシース層の変化を示す断面図(その2)である。 コア及びシース層の変化を示す断面図(その3)である。 内側シース層被覆部に用いられる押出機のクロスヘッドを示す断面図である。 外側シース層被覆部に用いられる押出機のクロスヘッドを示す断面図である。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
〔1〕 本開示の一態様に係る多芯ケーブルは、複数のコア絶縁線を撚り合わせたコアと、前記コアの外周を被覆するシース層と、を有し、50mmの長さで測定した前記コアの前記シース層からの引抜力が5N以上50N以下である。
コアのシース層からの引抜力が5N〜50Nであり、シース層によるコアの拘束が適切に調整されている。従って、コアに含まれるコア絶縁線間の密着力が比較的弱く、多芯ケーブルは曲げやすい。つまり、優れた柔軟性を得ることができる。
〔2〕 前記シース層は、前記コアの外周を被覆する第1のシース層と、前記第1のシース層の外周を被覆する第2のシース層と、を有し、前記第1のシース層の柔軟性が前記第2のシース層の柔軟性よりも高い。第1のシース層により耐摩耗性を確保しながら、第2のシース層により優れた柔軟性を得ることができる。
〔3〕 多芯ケーブルはパーキングブレーキに使用される。電力線を含む多芯ケーブルは、例えば車両に搭載された電子制御装置(Electric Control Unit:ECU)と、車輪の周囲に設けられた電動パーキングブレーキ(Electric Parking Brake:EPB)や、電動ブレーキ(Electro-Mechanical Brake:EMB)や、車輪速センサ等との接続に用いることができる。
〔4〕 本開示の他の一態様に係る多芯ケーブルの製造方法は、複数のコア絶縁線を撚り合わせたコアの外周を被覆する第1のシース層を引落押出により形成する工程と、前記第1のシース層の外周を被覆する第2のシース層を充実押出により形成する工程と、を有する。
引落押出による第1のシース層の形成及び充実押出による第2のシース層の形成により、第1のシース層及び第2のシース層によるコアの拘束が適切に調整された多芯ケーブルを製造することができる。
〔5〕 前記第1のシース層を形成する工程は、前記コアを、第1の押出治具を通過させる工程と、前記コアの前記第1の押出治具を通過した部分の外周上に、前記第1の押出治具から前記第1のシース層となる第1の樹脂組成物を押し出す工程と、を有する。引落押出により、第2のシース層によるコアの拘束を抑制することができる。
〔6〕 前記第1の押出治具は、前記コアの円形の排出口と、前記排出口から離間して前記排出口の周囲に設けられた前記第1の樹脂組成物の円環状の押出口と、を有する。このような第1の押出治具は引落押出に好適に用いることができる。
〔7〕 前記第2のシース層を形成する工程は、前記第1のシース層により被覆された前記コアを、第2の押出治具を通過させる工程と、前記第2の押出治具内で前記コアの外周上に、前記第2のシース層となる第2の樹脂組成物を押し付け、前記第2の樹脂組成物を前記第1のシース層により被覆された前記コアと一体にして前記第2の押出治具から押し出す工程と、を有する。充実押出により、多芯ケーブルの断面を円形とすることができる。
〔8〕 本開示の更に他の一態様に係る多芯ケーブルの製造方法は、複数のコア絶縁線を撚り合わせてコアを形成する工程と、前記コアの外周を被覆する第1のシース層を引落押出により形成する工程と、前記第1のシース層の外周を被覆する第2のシース層を充実押出により形成する工程と、を有し、前記第2のシース層が形成される前の前記第1のシース層の外周は前記コアの外周に倣う形状を有し、前記第2のシース層の外周は円形である。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
〔多芯ケーブルの構成〕
先ず、実施形態に係る多芯ケーブルの構成について説明する。図1は、実施形態に係る多芯ケーブルの構成を示す断面図である。図1は、多芯ケーブルの長手方向に直交する断面を示している。
図1に示すように、実施形態に係る多芯ケーブル1は、2本の電力線10と、2本の信号線21と、1本の電線31と、シース層50とを有している。本実施形態の多芯ケーブル1の外径は、例えば、6.0mm以上12mm以下、好ましくは、8.0mm以上10 mm以下とすることができる。2本の電力線10、2本の信号線21及び1本の電線31はコア絶縁線の一例である。
(電力線)
2本の電力線10はそれぞれ、第1の導体12と、第1の導体12を覆う第1の絶縁層13と、を含んでいる。2本の電力線10は互いに大きさ及び材料が同じである。
2本の電力線10は、EPBとECUとを接続するために用いることができる。EPBは、ブレーキキャリパーを駆動するモータを有している。例えば、一方の電力線10はこのモータへ電力を供給する給電線として用い、他方の電力線10は該モータのアース線として用いることができる。
第1の導体12は、複数本の導体が撚り合わされて構成されている。導体は、銅又は銅合金から構成された線である。導体は、銅や銅合金の他に、錫めっき軟銅線や軟銅線等のような所定の導電性と柔軟性を有する材料で構成することができる。導体を硬銅線で構成してもよい。第1の導体12の断面積は、1.4mm以上3mm以下とすることができる。
第1の絶縁層13は、合成樹脂を主成分とする組成物により形成され、第1の導体12の外周に積層されることで第1の導体12を被覆する。第1の絶縁層13の平均厚みとしては、特に限定されないが、例えば0.1mm以上5mm以下とされる。ここで「平均厚み」とは、任意の十点において測定した厚みの平均値をいう。なお、以下において他の部材等に対して「平均厚み」という場合にも同様に定義される。
第1の絶縁層13の主成分は、絶縁性を有するものであれば特に限定されないが、低温化における耐屈曲性向上の観点から、エチレンとカルボニル基を有するαオレフィンとの共重合体(以下、主成分樹脂ともいう)が好ましい。上記主成分樹脂のカルボニル基を有するαオレフィン含有量の下限としては、14質量%が好ましく、15質量%がより好ましい。一方、上記カルボニル基を有するαオレフィン含有量の上限としては、46質量%が好ましく、30質量%がより好ましい。上記カルボニル基を有するαオレフィン含有量が上記下限より小さいと、低温での耐屈曲性向上効果が不十分となるおそれがある。逆に、上記カルボニル基を有するαオレフィン含有量が上記上限を超えると、第1の絶縁層13の強度等の機械的特性が低下するおそれがある。
カルボニル基を有するαオレフィンとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;(メタ)アクリル酸フェニル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸;メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケトン;(メタ)アクリル酸アミド等を挙げることができる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸アルキルエステル及びビニルエステルが好ましく、アクリル酸エチル及び酢酸ビニルがより好ましい。
上記主成分樹脂としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−ブチルアクリレート共重合体(EBA)等の樹脂が挙げられ、これらの中でもEVA及びEEAが好ましい。
第1の絶縁層13は、難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、滑剤、着色剤、反射付与剤、隠蔽剤、加工安定剤、可塑剤等の添加剤を含有していてもよい。また、第1の絶縁層13は、上記主成分樹脂以外のその他の樹脂を含有してもよい。
その他の樹脂の含有量の上限としては、50質量%が好ましく、30質量%がより好ましく、10質量%がさらに好ましい。また、第1の絶縁層13は、その他の樹脂を実質的に含有しなくてもよい。
上記難燃剤としては、臭素系難燃剤、塩素系難燃剤等のハロゲン系難燃剤、金属水酸化物、窒素系難燃剤、リン系難燃剤等のノンハロゲン系難燃剤等が挙げられる。難燃剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
臭素系難燃剤としては、例えばデカブロモジフェニルエタン等が挙げられる。塩素系難燃剤としては、例えば塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリフェノール、パークロルペンタシクロデカン等が挙げられる。金属水酸化物としては、例えば水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。窒素系難燃剤としては、例えばメラミンシアヌレート、トリアジン、イソシアヌレート、尿素、グアニジン等が挙げられる。リン系難燃剤としては、例えばホスフィン酸金属塩、ホスファフェナントレン、リン酸メラミン、リン酸アンモニウム、リン酸エステル、ポリホスファゼン等が挙げられる。
難燃剤としては、環境負荷低減の観点からノンハロゲン系難燃剤が好ましく、金属水酸化物、窒素形難燃剤及びリン系難燃剤がより好ましい。
第1の絶縁層13における難燃剤の含有量の下限としては、樹脂成分100質量部に対し、10質量部が好ましく、50質量部がより好ましい。一方、難燃剤の含有量の上限としては、200質量部が好ましく、130質量部がより好ましい。難燃剤の含有量が上記下限より小さいと、難燃効果を十分に付与できないおそれがある。逆に、難燃剤の含有量が上記上限を超えると、第1の絶縁層13の押出成型性を損なうおそれ、及び伸びや引張強さ等の機械特性を損なうおそれがある。
第1の絶縁層13は、樹脂成分が架橋されていることが好ましい。第1の絶縁層13の樹脂成分を架橋する方法としては、電子線を照射する方法、熱架橋剤を用いる方法、シラングラフトマーを用いる方法等が挙げられ、電子線を照射する方法が好ましい。また、架橋を促進するため、第1の絶縁層13を形成する組成物にはシランカップリング剤を添加することが好ましい。
(信号線)
2本の信号線21はそれぞれ、第1の導体12より細い第2の導体22と、第2の導体22を覆う第2の絶縁層23と、を含んでいる。撚り合わされる2本の信号線21は、互いに大きさ及び材料が同じである。信号線21は2本一組で撚り合わされて対撚信号線20として構成されている。対撚信号線20の撚りピッチは、対撚信号線20の撚り径(対撚信号線20の外径)の4倍以上10倍以下とすることができる。
対撚信号線20の外径は、電力線10の外径とほぼ同じ大きさとすることができる。
信号線21は、センサからの信号を伝送するために用いることもできるし、ECUからの制御信号を伝送するために用いることもできる。2本の信号線21は、例えばABSの配線に用いることができる。2本の信号線21はそれぞれ、例えば、差動式の車輪速センサと車両のECUとを接続する線として用いることができる。2本の信号線21を他の信号の伝送に用いてもよい。
第2の導体22は、例えば複数本の導体が撚り合わされて構成されている。第2の導体22は、第1の導体12を構成する導体と同じ材料で構成してもよいし、異なる材料を用いてもよい。第2の導体22の断面積は、0.13mm以上0.5mm以下とすることができる。なお、第2の導体22は、1本の導体から構成してもよい。
第2の絶縁層23は、例えば、難燃剤が配合されることで難燃性が付与された架橋ポリエチレンで形成することができる。第2の絶縁層23を構成する材料としては、難燃性のポリオレフィン系樹脂に限られず、架橋フッ素系樹脂等の他の材料で形成しても良い。第2の絶縁層23の外径は、1.0mm以上2.2mm以下とすることができる。
(電線)
電線31は、第1の導体12より細い第3の導体32と、第3の導体32を覆う第3の絶縁層33と、を含んでいる。電線31は、大きさ及び材料が信号線21と同じであってもよい。
電線31は、センサからの信号を伝送するために用いることもできるし、ECUからの制御信号を伝送するために用いることもできるし、電子機器へ電力を供給する給電線としても用いることができる。電線31をアース線として利用することもできる。
第3の導体32は、1本の導体から構成してもよいし、電力線10と同様に複数本の導体を撚り合わせて構成してもよい。第3の導体32は、第1の導体12や第2の導体22を構成する導体と同じ材料で構成してもよいし、異なる材料を用いてもよい。第3の導体32の断面積は、0.13mm以上0.5mm以下とすることができる。
第3の絶縁層33は、第2の絶縁層23と同じ材料を用いることができるし、異なる材料を用いてもよい。第3の絶縁層33の外径は、1.0mm以上2.2mm以下とすることができる。
2本の電線31が用いられ、これらが撚り合わされて対撚電線が構成されてもよい。この場合、撚り合わされる2本の電線31は、大きさ及び材料が同じであることが好ましい。このような対撚電線は、対撚信号線20と同じ方向に撚られていることが好ましい。対撚電線は、対撚信号線20と撚りピッチが等しいことが好ましい。対撚電線と対撚信号線20の撚り方向が異なる場合には、長い対撚りピッチに揃うように、短い方の対撚りピッチが長くなってしまい、耐屈曲性が低下し得る。対撚電線の外径は、対撚信号線20の外径とほぼ同じ大きさとすることができる。対撚電線の外径は、電力線10の外径とほぼ同じ大きさとすることができる。
(コア)
2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31が一体に撚り合わされてコア40が構成されている。一体に撚り合わされたこれらの線の全体の撚り径は、5.6mm以上7.0mm以下とすることができる。
2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31の全体の撚りピッチは、2本の電力線10、対撚信号線20及び1本の電線31の全体の撚り径の10倍以上24倍以下とすることができる。撚りピッチが撚り径の24倍より大きいと、撚りがゆるくなりすぎて耐屈曲性が低下するおそれがある。撚りピッチが短い場合は耐屈曲性に悪影響はないが、ケーブルの生産性が良くない。
なお、2本の電力線10、対撚信号線20及び1本の電線31の全体の撚りピッチの全体の撚り径に対する比率は、対撚信号線20の撚りピッチの対撚信号線20の撚り径に対する比率より大きいことが好ましい。全体の撚り方向は、特に限定されないが、対撚信号線20の撚り方向と同方向であることが好ましい。
(シース層)
シース層50は、例えば、コア40の外側に積層される内側シース層51と、内側シース層51の外周に積層される外側シース層52との二層構造を有する。内側シース層51は第1のシース層の一例であり、外側シース層52は第2のシース層の一例である。
内側シース層51の主成分としては、柔軟性を有する合成樹脂であれば特に限定されず、例えばポリエチレンやEVA等のポリオレフィン、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー等が挙げられる。これらは2種以上を混合して用いてもよい。
内側シース層51の最小厚さ(コア40と内側シース層51の外周との最小距離)の下限としては、0.3mmが好ましく、0.4mmがより好ましい。一方、内側シース層51の最小厚さの上限としては、0.9mmが好ましく、0.8mmがより好ましい。また、内側シース層51の外径の下限としては、6.0mmが好ましく、7.3mmがより好ましい。一方、内側シース層51の外径の上限としては、10mmが好ましく、9.3mmがより好ましい。
外側シース層52の主成分としては、難燃性及び耐摩耗性に優れた合成樹脂であれば特に限定されず、例えばポリウレタン等が挙げられる。架橋熱可塑性ポリウレタンが特に好ましい。
外側シース層52の平均厚さとしては、0.3mm以上0.7mm以下が好ましい。
内側シース層51の柔軟性が外側シース層52の柔軟性よりも高いことが好ましい。外側シース層52により難燃性及び耐摩耗性を確保しながら、優れた柔軟性を得ることができるからである。内側シース層51及び外側シース層52の柔軟性は、伸び100%における引張弾性率で評価する。つまり、内側シース層51の引張弾性率は外側シース層52の引張弾性率よりも小さい。内側シース層51及び外側シース層52は、それぞれ樹脂成分が架橋されていることが好ましい。内側シース層51及び外側シース層52の架橋方法は、第1の絶縁層13の架橋方法と同様とすることができる。
また、内側シース層51及び外側シース層52は、第1の絶縁層13で例示した添加剤を含有してもよい。
(介在)
多芯ケーブル1は、介在60を有していてもよい。介在60は、シース層50の内側に設けられている。介在60は、スフ糸やナイロン糸等の繊維で構成することができる。介在60は、抗張力繊維で構成してもよい。
介在60は、2本の電力線10によって形成される隙間に設けられる。介在60は、2本の電力線10の間の隙間の他に、電力線10と信号線21の間、電力線10と電線31の間、2本の信号線21の間に設けてもよい。
(抑え巻)
多芯ケーブル1は、抑え巻61を有していてもよい。抑え巻61は、2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31を覆っている。抑え巻61は、これらの線の撚り合わされた形状を安定的に維持する。抑え巻61は、シース層50の内側に設けられている。
抑え巻61として、例えば、紙テープや不織布、ポリエステル等の樹脂製のテープを用いることができる。また、抑え巻61は、2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31に螺旋状に巻き付けてもよいし、縦添えであっても良い。また、巻き方向は、Z巻きでもS巻きでも良い。また巻き方向は、対撚信号線20の対撚り方向と同じ方向に巻いてもよいし、反対方向に巻いてもよい。もっとも、抑え巻61の巻き方向と対撚信号線20の対撚り方向とを反対にすると、抑え巻61の表面に凹凸が生じにくく、多芯ケーブル1の外径形状が安定し易いので好ましい。
なお、抑え巻61が、緩衝作用を有し屈曲性を高める機能や、外部からの保護機能を有することから、抑え巻61を設けた場合には介在60やシース層50の層を薄く構成できる。このように抑え巻61を設けることにより、さらに曲げやすくかつ耐摩耗性に優れた多芯ケーブル1を提供できる。
また、押出被覆で樹脂製のシース層50や介在60を設ける場合には、該樹脂が2本の電力線10の間に入り込んでしまい、多芯ケーブル1の端末において2本の電力線10を分離しにくくなる場合がある。そこで、抑え巻61を設けることにより、該樹脂の2本の電力線10の間への侵入を防止し、端末で2本の電力線10を取り出しやすくすることができる。
また、多芯ケーブル1は、2本の電力線10、2本の信号線21、1本の電線31の他に、電線を含んでいてもよい。
(引抜力)
コア40のシース層50からの引抜力は5N〜50Nである。コア40のシース層50からの引抜力は次のようにして測定することができる。図2は、引抜力の測定方法を示す模式図である。
先ず、多芯ケーブル1から長さ150mmの試料を切り出す。次いで、一方の端部から100mmの部分において、シース層50に切れ目を入れてシース層50を剥ぎ取り、コア40を露出させる。そして、残存している長さ50mmのシース層50の一部を固定具70により固定し、矢印71で示すように、コア40をシース層50から200mm/分の速度で引き抜く。このとき、ロードセルを用いて引抜力を測定し、50mmの引き抜きを行う間の最大値を当該多芯ケーブル1におけるコア40のシース層50からの引抜力とする。コア40とシース層50との間に介在60もしくは抑え巻61またはこれらの両方が設けられている場合は、シース層50を剥ぎ取った長さが100mmの部分でコア40を介在60もしくは抑え巻61またはこれらの両方とともに引き抜く。
引抜力が5N未満であると、介在60および抑え巻61の有無に拘わらず、シース層50とコア40との間の互いに拘束する力が弱すぎて、シース層50がコア40から自由に動いてしまうおそれがある。つまり、十分な安定性が得られないことがある。従って、引抜力は5N以上とする。安定性の観点からは、引抜力は好ましくは15N以上である。一方、引抜力が50N超であると、シース層50がコア40を過度に拘束し、十分な柔軟性が得られない。従って、引抜力は50N以下とする。柔軟性の観点からは、引抜力は好ましくは40N以下であり、より好ましくは35N以下である。
(効果)
本実施形態に係る多芯ケーブル1では、コア40のシース層50からの引抜力が5N〜50Nであり、シース層50によるコア40の拘束が適切に調整されている。従って、コア40に含まれる2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31の間の密着力が比較的弱く、多芯ケーブル1は曲げやすい。つまり、多芯ケーブル1は優れた柔軟性を備えている。
多芯ケーブル1は、例えば、車両に搭載された電子制御装置(Electric Control Unit:ECU)と、車輪の周囲に設けられた電動パーキングブレーキ(Electric Parking Brake:EPB)や車輪速センサ等とを接続するために用いることができる。車輪は、車体に対して、アクスル回りに回転可能に支持されている。また、車輪は、懸架装置や操舵装置を介して支持されている場合もある。つまり、車輪は、車体に変位可能に支持されている。多芯ケーブル1は、車体に固定されたECUと、車体に変位可能に支持された車輪に取り付けられる部品とを接続するために好適に用いることができる。例えば、電力線10はEPBへの電力の供給に用いることができる。
そして、多芯ケーブル1には、車輪が収容されるタイヤハウスの中を小さい空間で配索することが求められるところ、多芯ケーブル1は優れた柔軟性を備えているため、車輪の変位を妨げないように曲げることができる。
なお、多芯ケーブル1は、コア絶縁線として、2本の電力線10、2本の信号線21及び1本の電線31を有する、いわゆる5芯ケーブルであるが、本開示の多芯ケーブルに含まれるコア絶縁線の数は5に限定されない。例えば、多芯ケーブルが2芯、3芯又は4芯のケーブルであってもよく、6芯以上のケーブルであってもよい。
〔多芯ケーブルの製造方法〕
次に、実施形態に係る多芯ケーブル1の製造方法について説明する。図3A〜図3Bは、多芯ケーブルの製造装置の概要を示す図である。図4A〜図4Cは、コア及びシース層の変化を示す断面図である。多芯ケーブル1は、例えば、図3A〜図3Bに示す多芯ケーブル製造装置100を用いて製造することができる。
図3Aに示すように、多芯ケーブル製造装置100は、電力線10用の2つのサプライリール110、対撚信号線20用のサプライリール120及び電線31用のサプライリール130を備える。多芯ケーブル製造装置100は、更に、撚り合わせ部140及びコア用リール171を備える。
図3Bに示すように、多芯ケーブル製造装置100は、更に、内側シース層被覆部151及び第1の冷却部161を備える。多芯ケーブル製造装置100は、更に、外側シース層被覆部152、第2の冷却部162及びケーブル巻付リール172を備える。
(準備)
2本の電力線10を準備し、それぞれ2つのサプライリール110に個別に巻き付けておく。また、1本の対撚信号線20を準備し、サプライリール120に巻き付け、1本の電線31を準備し、サプライリール130に巻き付けておく。
(撚り合わせ)
次いで、2つのサプライリール110に個別に巻き付けられた2本の電力線10、サプライリール120に巻き付けられた1本の対撚信号線20、及びサプライリール130に巻き付けられた1本の電線31を撚り合わせ部140に供給する。そして、撚り合わせ部140で2本の電力線10、1本の対撚信号線20、及び1本の電線31を撚り合わせてコア40を形成し、コア用リール171にコア40を巻き付ける。撚り合わせの後に、コア40の周囲に、介在60若しくは抑え巻61又はこれらの両方を設けてもよい。
図4Aに示すように、コア40の長手方向に直交する断面の形状は、いびつなものとなり、コア40の外周には、2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31の撚り合わせに伴う凹凸が存在する。
(内側シース層による被覆)
その後、コア用リール171からコア40を巻き解きながら、内側シース層被覆部151において、コア40の外周上に、貯留部151aに貯留された内側シース層形成用の樹脂組成物を押し出す。この結果、コア40の外周が内側シース層51により被覆される。
本実施形態では、内側シース層形成用の樹脂組成物の押出を引落押出とする。引落押出はチューブ押出とよばれることもある。図5Aは、内側シース層被覆部151に用いられる押出機のクロスヘッドを示す断面図である。
このクロスヘッド200は、中心をコア40が通過する円筒状の筒体210を有する。筒体210の先端部には、押出治具220が装着されている。押出治具220はダイス221及びニップル(ポインタ)222を有する。ダイス221の内周面とニップル222の外周面との間に流路223が形成されている。貯留部151aから排出され、加熱されて溶融状態となった樹脂組成物151bが流路223に供給される。ダイス221の排出側端部に円形の開口224が形成されており、開口224の直径はニップル222の排出側端部における外周の直径よりも大きい。押出治具220において、樹脂組成物151bの押出口は円環状に形成されており、その内径は、コア40の円形の排出口の直径よりも大きい。従って、流路223を通流してきた樹脂組成物151bが押出治具220内でコア40に接することはない。樹脂組成物151bは押出治具220から押し出された後で、コア40の既に押出治具220から排出された部分の外周面上に引き落とされながら、コア40の外周面を被覆する。このようにして、樹脂組成物151bの排出口の開口幅に相当する厚さで内側シース層51が形成される。押出治具220は第1の押出治具の一例である。
内側シース層51の引き抜き力は、コア40の進行方向において、ニップル222の位置をダイス221に対して前後させることにより調節することができる。ニップル222の位置を変更することにより、流路223の断面積が変化し、排出される樹脂組成物151bの圧力が変わる。
このように、内側シース層51の形成に際して、樹脂組成物151bがコア40に押し付けられることがない。従って、図4Bに示すように、内側シース層51の外周の形状は、概ね、コア40の外周の形状に倣う。このため、内側シース層51の外周にも、2本の電力線10、1本の対撚信号線20及び1本の電線31の撚り合わせに伴う凹凸が存在する。
(第1の冷却)
内側シース層51の形成後、内側シース層51により被覆されたコア40を第1の冷却部161で冷却する。この結果、内側シース層51が硬化する。
(外側シース層による被覆)
第1の冷却の後、外側シース層被覆部152において、内側シース層51の外周上に、貯留部152aに貯留された外側シース層形成用の樹脂組成物を押し出す。この結果、内側シース層51の外周が外側シース層52により被覆される。
本実施形態では、外側シース層形成用の樹脂組成物の押出を充実押出とする。図5Bは、外側シース層被覆部152に用いられる押出機のクロスヘッドを示す断面図である。
このクロスヘッド300は、中心を内側シース層51により被覆されたコア40が通過する円筒状の筒体310を有する。筒体310の先端部には、押出治具320が装着されている。押出治具320はダイス321及びニップル(ポインタ)322を有する。ダイス321の内周面とニップル322の外周面との間に流路323が形成されている。貯留部152aから排出され、加熱されて溶融状態となった樹脂組成物152bが流路323に供給される。ダイス321の排出側端部に円形の開口324が形成されており、コア40の進行方向において、ニップル322の排出側端部は、ダイス321の排出側端部よりも手前にある。このため、流路323は押出治具320内で開口324に繋がっている。すなわち、押出治具320においては、樹脂組成物151bの排出口が円形に形成されており、その中心を内側シース層51により被覆されたコア40が通過する。従って、流路323を通流してきた樹脂組成物152bは、押出治具320内でコア40に押し付けられた上で押出治具320から排出され、コア40の外周面を被覆する。このようにして、外側シース層52が形成される。押出治具320は第2の押出治具の一例である。
このように、外側シース層52の形成に際しては、樹脂組成物152bが、押出治具320により内側シース層51に覆われたコア40に押し付けられる。従って、図4Cに示すように、外側シース層52の外周の形状は、内側シース層51の形状に拘わらず、円形の開口324の形状に倣う。また、コア40の形状はほとんど変化しないが、樹脂組成物151bの内側シース層51はニップル322の内周面の形状に倣うように容易に変形し、その外周は外側シース層52の内周と密着する。つまり、内側シース層51及び外側シース層52を含むシース層50がコア40の外周を被覆し、シース層50の外周の形状が開口324の形状と同様に円形となる。
(第2の冷却及び巻き取り)
外側シース層52の形成後、外側シース層52及び内側シース層51により被覆されたコア40を第2の冷却部162で冷却する。この結果、シース層50が硬化し、多芯ケーブル1が得られる。この多芯ケーブル1は、ケーブル巻付リール172で巻取回収される。
このようにして、コア40のシース層50からの引抜力が5N以上50N以下と適切に調整された多芯ケーブル1を製造することができる。
なお、図3に示す製造装置には、内側シース層被覆部151及び外側シース層被覆部152が個別に設けられているが、押出治具を交換しながら、1台の押出機を用いて内側シース層被覆部151及び外側シース層被覆部152を兼ねるようにしてもよい。
次に、実施例について説明する。
この実施例では、コアの外周上に表1に示す条件で内側シース層及び外側シース層を形成する。内側シース層は引落押出により形成し、外側シース層は充実押出により形成する。そして、製造された各多芯ケーブルについて図2に示す方法でコアのシース層からの引抜力を測定する。
コアは、2本の電力線10と、2本の信号線21と、1本の電線31を含む。電力線10は7本の第1の導体12を含む。第1の導体12は48本の導体が撚り合わされて構成されており、第1の導体12の外径は2.7mmであり、断面積は1.7mmである。
信号線21は3本の第2の導体22を含む。第2の導体22は16本の導体が撚り合わされて構成されており、第2の導体22の外径は1.6mmであり、断面積は0.25mmである。電線31は1本の第3の導体32を含む。第3の導体32は60本の導体が撚り合わされて構成されており、第3の導体32の外径は1.45mmであり、断面積は0.3mmである。コアは介在60を含まず、抑え巻61として薄紙が用いられる。内側シース層の厚さは0.65mmとし、外側シース層の厚さは0.5mmとする。内側シース層にはポリエチレンを用いた。外側シース層にはポリウレタンを用いた。外側シース層の形成後に電子線を照射して、内側シース層および外側シース層を架橋した。架橋後の内側シース層の引張弾性率は1.5MPaであり、外側シース層の引張弾性率は6MPaである。
内側シース層の引き抜き力は、内側シース層の形成に際して、コアの進行方向において、ニップルの位置をダイスに対して前後させることにより調整する。樹脂組成物がコアに接触するまでの長さが変化し、引き抜き力を調整することができる。
その後、各多芯ケーブルについて柔軟性及び安定性の評価を行う。
柔軟性の評価では、全長が500mmの各多芯ケーブルを用意する。用意した多芯ケーブルの一方の端を固定し、他方の端に100mm/minの速度で荷重をかけながら、Uの字形状に多芯ケーブルを曲げる。そして、曲げた半径が40mmとなった時の荷重を測定する。この荷重が4N未満の多芯ケーブルをA(優)、荷重4N以上5N未満の多芯ケーブルをB(良)、5N以上6N未満の多芯ケーブルをC(可)、6N以上の多芯ケーブルをD(不可)と評価する。
安定性の評価では、電線加工時におけるシース層の位置の安定性で評価する。引抜力が5N以上の多芯ケーブルでは、シース層の位置が安定するため、A(優)と評価する。引抜力が5N未満の多芯ケーブルでは、シース層の位置が安定しないため、D(不可)と評価する。
これらの結果を表1に示す。
Figure 2020109756
表1に示すように、引落押出により内側シース層を形成し、充実押出により外側シース層を形成する条件No.2〜No.6にて、適切な引抜力を備えた多芯ケーブルが得られる。そして、これら適切な引抜力を備えた多芯ケーブルによれば、安定性を確保しながら柔軟性を向上することができる。
一方、条件No.1では、引抜力が低く、安定性が低い。
また、条件No.7〜No.8では、引抜力が高く、十分な柔軟性が得られない。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
1:多芯ケーブル
10:電力線
12:第1の導体
13:第1の絶縁層
20:対撚信号線
21:信号線
22:第2の導体
23:第2の絶縁層
31:電線
32:第3の導体
33:第3の絶縁層
40:コア
50:シース層
51:内側シース層
52:外側シース層
60:介在
61:抑え巻
110、120、130:サプライリール
140:撚り合わせ部
151:内側シース層被覆部
152:外側シース層被覆部
151a、152a:貯留部
151b、152b:樹脂組成物
161:第1の冷却部
162:第2の冷却部
171:コア用リール
172:ケーブル巻付リール
200、300:クロスヘッド
210、310:筒体
220、320:押出治具
221、321:ダイス
222、322:ニップル
223、323:流路
224、324:開口

Claims (8)

  1. 複数のコア絶縁線を撚り合わせたコアと、
    前記コアの外周を被覆するシース層と、
    を有し、
    50mmの長さで測定した前記コアの前記シース層からの引抜力が5N以上50N以下である多芯ケーブル。
  2. 前記シース層は、
    前記コアの外周を被覆する第1のシース層と、
    前記第1のシース層の外周を被覆する第2のシース層と、
    を有し、
    前記第1のシース層の柔軟性が前記第2のシース層の柔軟性よりも高い請求項1に記載の多芯ケーブル。
  3. パーキングブレーキに使用される請求項1又は請求項2に記載の多芯ケーブル。
  4. 複数のコア絶縁線を撚り合わせたコアの外周を被覆する第1のシース層を引落押出により形成する工程と、
    前記第1のシース層の外周を被覆する第2のシース層を充実押出により形成する工程と、
    を有する多芯ケーブルの製造方法。
  5. 前記第1のシース層を形成する工程は、
    前記コアを、第1の押出治具を通過させる工程と、
    前記コアの前記第1の押出治具を通過した部分の外周上に、前記第1の押出治具から前記第1のシース層となる第1の樹脂組成物を押し出す工程と、
    を有する請求項4に記載の多芯ケーブルの製造方法。
  6. 前記第1の押出治具は、
    前記コアの円形の排出口と、
    前記排出口から離間して前記排出口の周囲に設けられた前記第1の樹脂組成物の円環状の押出口と、
    を有する請求項5に記載の多芯ケーブルの製造方法。
  7. 前記第2のシース層を形成する工程は、
    前記第1のシース層により被覆された前記コアを、第2の押出治具を通過させる工程と、
    前記第2の押出治具内で前記コアの外周上に、前記第2のシース層となる第2の樹脂組成物を押し付け、前記第2の樹脂組成物を前記第1のシース層により被覆された前記コアと一体にして前記第2の押出治具から押し出す工程と、
    を有する請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の多芯ケーブルの製造方法。
  8. 複数のコア絶縁線を撚り合わせてコアを形成する工程と、
    前記コアの外周を被覆する第1のシース層を引落押出により形成する工程と、
    前記第1のシース層の外周を被覆する第2のシース層を充実押出により形成する工程と、
    を有し、
    前記第2のシース層が形成される前の前記第1のシース層の外周は前記コアの外周に倣う形状を有し、
    前記第2のシース層の外周は円形である多芯ケーブルの製造方法。
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