JP7136754B2 - 洗濯機用管理装置および洗濯機システム - Google Patents
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Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、使用者の好みに応じた、洗濯機の運転内容を自動設定できる洗濯機用管理装置および洗濯機システムを提供することを目的とする。
図1は、本発明の一実施形態による洗濯機管理システムSのブロック図である。
洗濯機管理システムSは、洗濯機1と、サーバ201(洗濯機用管理装置)と、プッシュ通知サーバ202と、スマートホン300(携帯用通信端末)と、を備えている。洗濯機1は、使用者の宅内に設けられ、制御装置100と、通信ユニット140と、を備えている。
以下、図2、図3、図4を参照して、本実施形態における洗濯機1の外部構成について説明する。図示の例において、洗濯機1は、洗濯対象物の乾燥機能を有する洗濯乾燥機である。なお、以下の説明では、洗濯対象物を「衣類」と称することがある。
図2は、本実施形態における洗濯機1の外部構成を示す斜視図である。
図2において洗濯機1は、筐体11と、上面カバー12と、外フタ13と、操作パネル14と、タンク収納フタ15と、前面パネル16と、を備えている。上面カバー12、外フタ13およびタンク収納フタ15は、それぞれ筐体11の上面後方部、上面中央部および上面前方部に配置され、各々後端部において、筐体11に対して回動自在に軸支されている。また、外フタ13の上面には、洗濯機1を操作するための操作パネル14が設けられている。
図3において、洗濯処理液投入装置30は、タンク42を備えており、タンク42は、洗剤用のタンク42aと、柔軟剤用のタンク42bと、を備えている。また、タンク42a,42bの上端部は、上方に向かって開口しており、その開口部を洗剤および柔軟剤用の投入部32a,32bと呼ぶ。また、両者を総称して第2投入部32と呼ぶことがある。また、投入部32a,32bには、使用者によって開閉自在に構成された投入口フタ43a,43bが設けられている。投入口フタ43aを閉状態にすると、洗剤用のタンク42aが封止され、投入口フタ43bを閉状態にすると、柔軟剤用のタンク42bが封止される。なお、投入口フタ43a,43bを総称して投入口フタ43と称することがある。
図4に示すように、洗濯機1の外フタ13を開けると、筐体11の内部に開口部11aが形成されている。そして、開口部11aの内部には、洗濯対象物が投入される洗濯兼脱水槽として機能する水槽21が配置されている。また、第1投入部31は、筐体11の左前方上部で、かつ、水槽21の外側の位置に配置されている。また、タンク42は、筐体11の前方上部で、かつ、第1投入部31よりも前方の位置に配置されている。
図5は、洗濯機1の内部構成を示す模式図である。
図5に示すように、洗濯機1は、筐体11の内部に、外槽22を備えており、さらにその内部に水槽21を備えている。
外槽22は、上面部に設けられた外槽カバー22aと、外槽カバー22aに設けられた開口部を封止するフタ部材22bと、底部に他の部位よりも落とし込むようにして設けられた落とし込み部22cと、を有している。水槽21は、上面が開放された有底の円筒形状を有している。水槽21は、円筒の胴体部分を構成する胴板21aと、水槽21の底部で回転する回転翼21bと、水槽21のバランスを維持するバランスリング21cと、を有している。胴板21aには、通水および通風のための、複数の貫通孔21aaが形成されている。また、バランスリング21cは、内部に流体が封止された流体バランサである。
また、洗濯機1は、筐体11の前方上部にタンク42を収容するケース41を備えている。タンク42は、上下方向に移動させることによって、ケース41に対して、取り外しおよび取り付けが自在な構造になっている。なお、ケース41は、洗剤と柔軟剤を水槽21に自動投入できるように、好ましくは、少なくとも洗剤用と柔軟剤用の2つ以上のタンク42を収容する構造を備えているとよい。
図6に示すように、ケース41は、正面視形状が横長な矩形状で、かつ、側面視形状が縦長な矩形状を有している。従って、ケース41は、全体形状が奥行き方向に薄い略直方体の形状を有している。ケース41は、前面パネル16(図2参照)の内壁面に沿って上下方向に延在するように配置されている。ケース41の下方には、搬送ポンプ46が配置されている。
図7は、洗濯機1の配管経路を示す模式図である。
図7に示すように、洗濯機1は、洗濯対象物の洗濯時に使用する配管経路として、第1給水経路51と、第2給水経路52と、搬送経路53と、投入経路54と、を備えている。
第1給水経路51は、給水ユニット20と第1投入部31とを結び、給水ユニット20から第1投入部31に水を供給する。
第2給水経路52は、第1給水経路51の途中部分と搬送経路53とを結び、第1給水経路51を介して給水ユニット20から搬送経路53に水を供給する。
搬送経路53は、タンク42と第1投入部31とを結び、タンク42から搬送ポンプ46を介して排出された洗濯処理液を搬送する。
投入経路54は、第1投入部31と水槽21(外槽22)とを結び、第1投入部31から水槽21に洗濯処理液および水を投入する。
また、洗濯機1は、第1洗浄経路61に供給された洗浄用の水を投入経路54に沿って水槽21に排出するとともに、第2洗浄経路62に供給された洗浄用の水を排水管63aに沿って(乾燥ダクト81を経由して)水槽21に排出することができる。そのため、洗濯機1は、水槽21や外槽22を洗浄することができる。
図8は、水質センサ35の機能の概要を示す模式図である。
図8に示すように、水質センサ35は、一対の電極36A,36Bと、コイル38a,39aと、発振回路39と、を備えている。ここで一対の電極36A,36Bは、コイル38aと接続され、これらによって共振回路38を形成している。コイル38aは、コイル39aと磁気結合されており、コイル39aは、発振回路39と接続されている。発振回路39は、電極36A,36B間の電導度に相当する信号を制御装置100のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)110に送信する。発振回路39の内部には、構成部品であるコンデンサが設けられている(図示せず)。このコンデンサの静電容量によって水質センサ35の特性が変わり、読み取りやすくなる水質の抵抗値領域が変化する。
図9において、制御装置100は、マイコン110と、駆動回路129a~129iと、を備えている。マイコン110は、記憶部111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、洗剤状態判定部117と、発泡判定部118と、洗濯処理液投入判定部119と、を備える。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値と、に基づいて、水槽21内の衣類すなわち洗濯対象物の重量を算出する機能を有する。洗濯対象物の重量が増加すると、水槽21を回転させるための負荷が大きくなり、モータ23aに流れるモータ電流を大きくする必要が生じる。従って、モータ23aのモータ電流と回転速度とに基づいて、洗濯対象物の重量を算出することができる。
電導度測定部115は、水質センサ35からの検出値を用いて、水道水や洗濯液の電導度を測定する機能を有する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量および衣類の洗い時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
発泡判定部118は、電導度測定部115と洗剤状態判定部117が判定した洗濯液の状態に基づいて、洗い時間や水量、モータ回転速度を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
洗濯処理液投入判定部119は、洗濯処理液の投入制御を行う機能を有する。より具体的には、洗濯処理液投入判定部119は、洗剤量・洗い時間決定部116が決定した洗剤量に基づいて、搬送ポンプ用の駆動回路129iで搬送ポンプ46を制御する。
図10は、洗濯機1の洗濯運転(洗い、すすぎ、脱水等)における一連の運転工程を説明する工程図である。
まず、使用者により洗濯機1の電源が投入されると、工程はステップS0に進む。ここでは、マイコン110は、通信ユニット140(図1参照)を制御し、宅内ネットワークのルータ204を介して、サーバ201と通信する。この際、サーバ201に保存されている制御値等の情報を受信し、記憶部111に記憶する。また、ステップS0では、工程制御部112は、使用者による運転コースの選択、および洗濯処理液投入設定(ON/OFF)の入力を受け付ける。
次に、ステップS2では、工程制御部112は、水道水を外槽22内に排出する。給水ユニット20に接続されているホース(図示せず)内には、空気が含まれていることがある。そこで、工程制御部112は、圧縮された空気を水道水とともに、外槽22内に排出する。
また、ステップS3では、ステップS0において洗濯処理液投入の設定がONであった場合に限り、洗剤量・洗い時間決定部116が決定した洗剤量に基づいて、駆動回路129iで搬送ポンプ46を制御し、搬送経路53を通過させ、第1投入部31へと、洗濯処理液を供給する。
ステップS5では、工程制御部112は、供給された洗剤を含む水の温度を温度センサ26b(または、温度センサ26c)によって測定する。次に、工程制御部112は、洗剤と水を均一化させる混合工程を実行した後に、電導度を水質センサ35により測定する。次に、工程制御部112は、水道水の水温と電導度とに基づいて、洗剤溶かし時間を決定する。なお、その詳細については後述する。
さらに、本実施形態では、従来は30秒程度であった高濃度洗浄工程の運転時間を、2分30秒程度に長く設定している。このように、高濃度洗浄工程の運転時間を長くすることで、食べ物の油汚れを効果的に落とすことが可能となる。一方で、全体の洗濯時間を短くする「時短」のニーズも考慮する必要がある。そこで、高濃度洗浄工程の運転時間を長くする一方、本洗い工程の運転時間を短くすることが望ましい。
このように、洗い工程時の発泡しやすさを、水質センサ35を用いて洗濯液の電導度を測定し、発泡判定部118が制御することで、洗い時間を制御(短縮または延長)することが可能になる。記憶部111は、汚れ度合いにより洗い時間(短縮または延長時間)を決定するテーブルを予め記憶している。なお、ステップS1で算出した布量により複数の閾値を設定してもよい。
ステップS21では、工程制御部112は、排水弁65を開弁し、外槽22内の洗い水を排水する。
ステップS22では、工程制御部112は、水槽21を回転させて衣類に含まれる水を脱水する。
ステップS23では、工程制御部112は、排水弁65を閉弁、給水ユニット20を開弁して、水槽21にすすぎ水を供給する。そして、水槽21を回転させつつ、水槽21内の衣類にすすぎ水を散布する。
ステップS24では、工程制御部112は、水槽21を回転させつつ、給水ユニット20を閉弁して、衣類からすすぎ水を脱水する。
ステップS25では、工程制御部112は、排水弁65を閉弁し、給水ユニット20を開弁して、水槽21にすすぎ水を供給する。そして、水槽21を回転させつつ、水槽21内の衣類にすすぎ水を散布する。
ステップS27では、工程制御部112は、水槽21を回転させて衣類に含まれる水を脱水する。
ステップS23、およびステップS25の回転シャワーすすぎの実行は、発泡判定部118により決定される。発泡判定部118は、回転シャワーすすぎの回数を1回と決定した場合は、工程制御部112にステップS23からステップS27へスキップする指令を送信することで、回転シャワーすすぎの回数を1回とすることが可能である。
ステップS29では、工程制御部112は、排水弁65を閉弁、給水ユニット20を開弁して、水硬度を検知する水位まで外槽22にすすぎ水を供給する。
また、ステップS30では、工程制御部112は、ステップS0において洗濯処理液投入の設定がONであった場合に限り、水槽21に洗濯処理液を供給する。すなわち、工程制御部112は、ステップS30において、すすぎ水の水温と電導度を測定して水の硬度を算出した後に、洗剤量・洗い時間決定部116が決定した仕上剤量に基づいて、駆動回路129iで搬送ポンプ46を制御する。これにより、仕上剤は搬送経路53を介して、第1投入部31に供給される。
ステップS32では、工程制御部112は、外槽22にすすぎ水を溜めた状態で回転翼21b(または、水槽21)を回転させて衣類を攪拌しながら、給水ユニット20を開弁して、水槽21に仕上剤を投入する。また、同時に第1投入部31への給水も同時に行うため、水は第1給水経路51と第2給水経路52へ分岐される。これにより、搬送経路53に残留した洗濯処理液を第1投入部31へ搬送することができる。
ステップS34,S35では、工程制御部112は、同様に仕上剤投入後の2回目および3回目のすすぎ攪拌を実行する。各時点のすすぎ度をs2,s3とする。
ステップS37では、工程制御部112は、排水弁65を開弁し、外槽22内のすすぎ水を排水する。また、脱水時の起動を安定させるため、ある一定量のすすぎ水が残った状態でステップS38(脱水工程)に移行する場合もある。
ステップS38では、工程制御部112は、水槽21を高速で回転させて衣類に含まれる水を脱水する。また、水質センサ35を用いて衣類から脱水される水を測定することで、洗濯物に含まれている水分量を判定することが可能になる。脱水工程時に水槽21が回転することにより、洗濯物に含まれる水分が洗濯物から分離され、水槽21の貫通孔21aaから外槽22の周壁部22eの内面に向けて排出される。周壁部22eに排出された水は、重力の作用によって周壁部22eの内面を流れ落ち、水質センサ35の溝部に流れ込む。これにより、水質センサ35は、脱水時の水の電導度を検出することができる。
このように、脱水工程時に水質センサ35を用いて測定した衣類から脱水される水の電導度を測定することで、脱水時間を制御(短縮または延長)することが可能になる。記憶部111は、脱水時間(短縮または延長時間)を決定するテーブルを予め記憶している。なお、ステップS1で算出した布量により複数の閾値を設定してもよい。
ステップS39では、工程制御部112は、駆動回路129hを介してファン72を回転させて空気を送風ダクト73に送り、乾燥ユニット(ヒータ)71で空気を加熱して乾燥風を得て、乾燥風を外槽22および水槽21の内部を通過させる。これにより、洗濯機1は、水槽21の内部に収容された洗濯対象物(布類)を乾燥させる。そして、洗濯機1は、外槽22および水槽21の内部を通過した空気をファン72で乾燥ダクト81から送風ダクト73に送り込み、同様の動作を繰り返すことができる。
ステップS99では、マイコン110は、通信ユニット140を制御し、宅内ネットワークのルータ204を介して、サーバ201に接続する。この際、マイコン110に保存されている情報をサーバ201に送信し、サーバ201はこれを受信する。そして、マイコン110は洗濯機1の電源をオフにする。
図11は、上述したステップS5の詳細フローチャートである。
図11において処理がステップS51に進むと、工程制御部112は、給水された洗剤を含む水の温度(水温)を、温度センサ26b(または、温度センサ26c)によって測定する。次に、処理がステップS52に進むと、洗剤状態判定部117は、洗剤状態を判定する。より具体的には、洗剤状態判定部117は、洗剤の種類が液体洗剤か粉末洗剤かを判定する。なお、この洗剤状態判定については、図12を用いて後述する。
また、ステップS0で、洗濯処理液投入設定がONにされた場合は、外槽22に投入される洗剤は液体洗剤になるため、ステップS56またはS58が実行されることになる。ステップS56またはS58においては、モータ23aの回転速度または図示せぬ循環ポンプの動作を抑制し、消費エネルギーを低減させることができる。
このように、本実施形態によれば、洗剤の種類や水温に応じた洗剤溶かし時間T0~T3を設定することができ、液体洗浄を使用した場合や水温が高い場合には洗剤溶かし時間を短くすることにより、全体の運転時間を短縮することが可能となる。
図12は、上述したステップS52の詳細フローチャートである。
図12において処理がステップS520に進むと、工程制御部112は、駆動回路129eを介してモータ23aを制御し、水槽21、および回転翼21bを回転させる。これにより、外槽22、および水槽21内に給水された洗剤と水に水流が発生し、洗剤と水とが均一化する。ここで、洗剤が粉末洗剤の場合、洗剤と水が均一化しづらいため、工程制御部112は、モータ23aの回転速度を高く設定する。一方、洗剤が液体洗剤である場合は、洗剤と水が均一化しやすいため、工程制御部112は、粉末洗剤の場合よりもモータ23aの回転速度を低く設定する。
また、ステップS520は、洗い工程を通して最も高濃度で洗剤と水を攪拌する工程であるため、モータ23aの回転速度を抑制して発泡のリスクを抑えることができる。また、上述のように、ステップS0で、洗濯処理液投入設定がONにされた場合、外槽22に投入される洗剤は液体洗剤となるため、ステップS520でのモータ23aの回転速度を抑制することができる。
図13は、使用者の各性能の好みを学習する動作の制御シーケンス図である。
図13のステップS202において、使用者が洗濯機1の電源を投入すると、洗濯機1は、サーバ201に対して、最新の制御値を要求する(ステップS204)。なお、「制御値」とは、洗濯機1における様々な「制御パラメータ」の値である。例えば、「制御パラメータ」が「モータ23aの回転速度」であるとき、「制御値」は「300rpm」のような値になる。サーバ201の制御値変更部214(図1参照)は、洗濯機1からの制御値の要求を受信すると、記憶している最新の制御値を洗濯機1に送信する(ステップS206)。これにより、洗濯機1の制御装置100は、記憶部111に対して最新の制御値を記憶し、洗濯機1は待機状態となる。
(1)洗濯情報とアンケートとの共通ID管理:サーバ201の制御値変更部214は、洗濯機1毎にID(識別情報)を付与しており、このIDと洗濯情報とを対応付けて記憶している。ステップS216において制御値変更部214が受信したアンケート回答情報にも、対応する洗濯機1と同一のIDが付与されており、洗濯情報と、アンケート回答情報とが関連付けられる。
サーバ201の制御値変更部214は、アンケート回答情報に応じて、一部の制御パラメータの制御値を変化させる。ここで、アンケート回答情報に応じて制御値が変化する制御パラメータを、アンケート対応パラメータと呼ぶ。また、制御値変更部214は、全てのアンケート対応パラメータについて、ポイント値という値を記憶している。ここで、ポイント値は、制御パラメータ(アンケート対応パラメータ)の制御内容を定める点で、制御値と類似している。但し、制御値が様々なディメンジョンや初期値や変化幅を取るのに対して、ポイント値は、例えば「-100~+100の範囲」のような統一した範囲を有し、初期値は「0」である。
(運転コース詳細画面310)
図14は、スマートホン300に表示される各種画面を示す図である。
上述したように、洗濯機1では、様々な運転コースの中から、使用者が所望のものを選択することができる。運転コースは、洗濯機1の操作パネル14(図2参照)においても、スマートホン300に表示される運転コース選択画面(図示せず)においても選択することができる。
使用者は、運転コース詳細画面310において、運転内容の確認または修正の後、スタートボタン326をタップすると、スマートホン300による運転開始指示が実行される(図13のステップS210)。
上述のように、図13のステップS214では、サーバ201からスマートホン300に対してアンケート質問情報が送信される。その後、スマートホン300において所定の操作が行われると、図14の中央に示すアンケート回答画面330がスマートホン300に表示される。アンケート回答画面330の上下端部には、運転コース詳細画面310と同様に、主メニューバー380と、副メニューバー390と、が表示される。
上述のように、図13のステップS220では、サーバ201は、スマートホン300に対して、状態表示画面更新情報を送信する。その後、使用者がスマートホン300において使用者が所定の操作を行うと、図14の右端にレーダーチャート表示画面350がスマートホン300に表示される。レーダーチャート表示画面350の上下端部には、運転コース詳細画面310と同様に、主メニューバー380と、副メニューバー390と、が表示される。また、主メニューバー380と副メニューバー390との間には、初期化ボタン352と、レーダーチャート354と、洗剤量インジケータ356と、運転時間インジケータ358と、アンケートボタン360と、「運転する」ボタン362と、が表示される。
図15に示すアンケート回答画面330A,330Bにおいては、各ボタン332~342のうちオン状態のものにハッチングを付し、オフ状態のものにはハッチングを付していない。
例えば、アンケート回答画面330Aにおいては、「汚れ落ち」ボタン332がオン状態であって、他のボタン334~342はオフ状態である。このアンケート回答画面330Aに対応する制御パラメータ「洗い時間」のポイント変化量は、「+10」であり、制御パラメータ「洗剤量」のポイント変化量は、「+5」である。従って、アンケート回答画面330Aにおいて回答ボタン346がタップされると、制御パラメータ「洗い時間」のポイント値が「10」増加し、「洗剤量」のポイント値が「5」増加する。
図16においては、変換テーブルの例として、洗い時間テーブル402と、洗剤量テーブル404と、を示す。洗い時間テーブル402は、「洗い時間」のポイント値と、制御値との関係を規定するものである。例えば、ポイント値が「+11~+50」の範囲であれば、洗い時間の制御値は「16分」に設定される。また、洗剤量テーブル404は、「洗剤量」のポイント値と、制御値との関係を規定するものである。例えば、ポイント値が「+11~+50」の範囲であれば、洗剤量の制御値は「1.1倍」に設定される。これは、より詳細には、「洗濯対象物の単位重量あたり、所定の基準量に対して1.1倍の量」という意味である。
(具体例1)
次に、アンケート回答情報に対するポイント値および制御値の決定方法について、図15に示したもの以外の例を説明する。
例えば、図15のアンケート回答画面330Aに示したように、使用者が「汚れ落ち」ボタン332をオン状態にすると、(「汚れ落ちが気になる」を回答すると)、工程制御部112は、図10のステップS3における「投入すべき洗剤量」を増加し、あるいは、ステップS13からS19の本洗い時間を延長することで、前回の洗濯運転よりも汚れ落ちを改善することができる。逆に、「汚れ落ち」ボタン332がオフ状態であった場合、工程制御部112は、図10のステップS3における「投入すべき洗剤量」を減らし、あるいはステップS13からS19の本洗い時間を短縮する。これにより、過度な汚れ落ちを抑え、洗剤の使用量を抑えたり、運転時間を短縮して消費エネルギーを抑えたり、ランニングコストを抑制した洗濯運転の実現が可能である。
また、例えば、使用者が「衣類の傷み」ボタン334をオンにした場合(「衣類の傷みが気になる」と回答した場合)、工程制御部112は、図10のステップS13からS19の本洗い時間を短縮し、あるいは、ステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を短縮することで、前回の洗濯運転よりも衣類の傷みを抑制することができる。逆に、「衣類の傷み」ボタン334をオフ状態にした場合、工程制御部112は、図10のステップS13からS19の本洗い時間を延長し、あるいはステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を延長することで、前回の洗濯運転よりも汚れ落ちやすすぎ具合を向上させることができる。
また、図15のアンケート回答画面330Bに示したように、使用者が「汚れ落ち」ボタン332および「衣類の傷み」ボタン334を共にオン状態にすると、洗い時間を短縮し、洗剤量を増加することが考えられる。しかし、他の例として、工程制御部112は、図10のステップS3における、投入すべき洗剤量を増加し、ステップS13からS19の本洗い時間を変更することなく、ステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を短縮してもよい。これにより、前回の運転よりも汚れ落ちをよくして、かつ、衣類の傷みを抑制することができる。
以上のように本実施形態によれば、洗濯機用管理装置(201)は、制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機(1)について、洗濯運転の結果に関するアンケート質問情報を表示装置(302)に表示させるアンケート部(212)と、アンケート質問情報に対する回答であるアンケート回答情報を受信し、アンケート回答情報に基づいて、制御値を変更する制御値変更部(214)と、を備える。
これにより、使用者の好みに応じた、洗濯機の運転内容を自動設定できる。
これにより、汚れ落ちが気になる旨を使用者が回答すると、汚れ落ちが良くなるように、制御値を変更することができる。
これにより、衣類の傷みが気になる旨を使用者が回答すると、衣類の傷みを抑制するように、制御値を変更することができる。
これにより、汚れ落ちが気になり、かつ、使用者が衣類の傷みが気になる旨を使用者が回答すると、汚れ落ちが良くなり、かつ、衣類の傷みを抑制するように、制御値を変更することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
1 洗濯機
201 サーバ(洗濯機用管理装置)
212 アンケート部(アンケート手段)
214 制御値変更部(制御値変更手段)
300 スマートホン(携帯用通信端末)
302 表示装置
304 タッチセンサ
Claims (3)
- 制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機の洗濯機用管理装置であって、
前記洗濯運転の結果に関するアンケート質問情報を表示装置に複数表示させるアンケート部と、
前記アンケート質問情報に対する回答であるアンケート回答情報を受信し、前記アンケート回答情報に基づいて、前記制御値を変更する制御値変更部と、を備え、
前記制御値変更部は、複数の前記アンケート質問情報に対して、少なくとも2つの前記アンケート回答情報が受信された場合、少なくとも2つの前記アンケート回答情報の組み合わせに基づき前記制御値を変更し
前記表示装置には、変更後の前記制御値に関する状態表示画面更新情報が表示される
ことを特徴とする洗濯機用管理装置。 - 前記アンケート部は、複数の前記アンケート質問情報を、前記表示装置の同一画面上に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機用管理装置。 - 制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機と、前記洗濯機と通信可能な携帯用通信端末と、を備えた洗濯機システムであって、
前記携帯用通信端末は、
前記洗濯運転の結果に関する複数のアンケート質問情報を受信する機能と、
受信した複数の前記アンケート質問情報を前記携帯用通信端末の表示部に表示する機能と、
複数の前記アンケート質問情報に対する回答である少なくとも2つのアンケート回答情報を送信する機能と、
少なくとも2つの前記アンケート回答情報の組み合わせに基づいて変更された制御値に関する状態表示画面更新情報を受信する機能と、
受信した前記状態表示画面更新情報を前記携帯用通信端末の表示部に表示する機能と、を備える
ことを特徴とする洗濯機システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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