JP7136754B2 - 洗濯機用管理装置および洗濯機システム - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯機用管理装置、洗濯機管理システムおよびプログラムに関する。
下記特許文献1,2,3には、水道水、洗剤液、または汚れ成分等の状態を検出し、これによって洗浄、すすぎ、脱水、乾燥等の運転内容を自動設定する洗濯機について記載されている。
特開2011-244885号公報 特開2014-64791号公報 特開2018-175395号公報
上述した下記特許文献1,2,3の技術によれば、自動設定される運転内容は、予め製造元が適切と判断した運転内容である。しかし、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥等の運転内容には、使用者の「好み」があり、全ての使用者の好みに適合した運転内容を自動設定することは、事実上不可能である。また、洗浄、すすぎ、脱水、乾燥等の個別の運転内容は、使用者によってマニュアル設定できるが、使用者が自らの好みに応じて個々の運転内容をマニュアル設定することは、煩雑である。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、使用者の好みに応じた、洗濯機の運転内容を自動設定できる洗濯機用管理装置および洗濯機システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の洗濯機用管理装置は、制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機の洗濯機用管理装置であって、前記洗濯運転の結果に関するアンケート質問情報を表示装置に複数表示させるアンケート部と、前記アンケート質問情報に対する回答であるアンケート回答情報を受信し、前記アンケート回答情報に基づいて、前記制御値を変更する制御値変更部と、を備え、前記制御値変更部は、複数の前記アンケート質問情報に対して、少なくとも2つの前記アンケート回答情報が受信された場合、少なくとも2つの前記アンケート回答情報の組み合わせに基づき前記制御値を変更し前記表示装置には、変更後の前記制御値に関する状態表示画面更新情報が表示されることを特徴とする。
本発明によれば、使用者の好みに応じた、洗濯機の運転内容を自動設定できる。
本発明の一実施形態による洗濯機管理システムのブロック図である。 本実施形態における洗濯機の外部構成を示す斜視図である。 外フタおよびタンク収納フタを開いた状態における洗濯機の正面図である。 外フタおよびタンク収納フタを開いた状態において、斜め上前方から見た洗濯機の斜視図である。 洗濯機の内部構成を示す模式図である。 洗濯機の前面パネルを取り外した状態を示す斜視図である。 洗濯機の配管経路を示す模式図である。 水質センサの機能の概要を示す模式図である。 洗濯機の制御回路構成を示すブロック図である。 洗濯機の運転工程を説明する工程図である。 図10の要部の詳細フローチャートである。 図11の要部の詳細フローチャートである。 使用者の各性能の好みを学習する動作の制御シーケンス図である。 スマートホンに表示される各種画面を示す図である。 アンケートの回答結果とポイント変化量との関係を示す図である。 サーバに記憶されている変換テーブルの例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略することがある。
〈洗濯機管理システム〉
図1は、本発明の一実施形態による洗濯機管理システムSのブロック図である。
洗濯機管理システムSは、洗濯機1と、サーバ201(洗濯機用管理装置)と、プッシュ通知サーバ202と、スマートホン300(携帯用通信端末)と、を備えている。洗濯機1は、使用者の宅内に設けられ、制御装置100と、通信ユニット140と、を備えている。
制御装置100は、操作パネル14と、マイコン110と、を備えている。そして、制御装置100は、通信ユニット140、ルータ204、インターネット200を介してサーバ201と通信する。スマートホン300は、宅外にあるときは、通信キャリア網203を介してサーバ201およびプッシュ通知サーバ202と通信する。また、スマートホン300は、宅内に位置するときは、通信キャリア網203を介してプッシュ通知サーバ202と通信し、ルータ204を介してサーバ201または通信ユニット140と通信する。
サーバ201は、洗濯機1の遠隔操作を行うとともに、プッシュ通知サーバ202を介して、遠隔操作の情報を使用者のスマートホン300に通知する。通信キャリア網203は、LTE/3G網等、通信キャリア網が運営する通信網である。ルータ204は、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等のプロトコルにより、洗濯機1等と通信する。
サーバ201、プッシュ通知サーバ202およびスマートホン300は、何れも、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、SSDには、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、各種データ等が格納されている。OSおよびアプリケーションプログラムは、RAMに展開され、CPUによって実行される。
図1において、サーバ201の内部は、サーバ201のアプリケーションプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。すなわち、サーバ201は、アンケート部212(アンケート手段)と、制御値変更部214(制御値変更手段)と、を備えている。これらの動作の詳細については後述する。また、スマートホン300は、フラットパネルディスプレイである表示装置302と、該表示装置302固着されたタッチセンサ304とを備えている。
〈洗濯機1の外部構成〉
以下、図2、図3、図4を参照して、本実施形態における洗濯機1の外部構成について説明する。図示の例において、洗濯機1は、洗濯対象物の乾燥機能を有する洗濯乾燥機である。なお、以下の説明では、洗濯対象物を「衣類」と称することがある。
図2は、本実施形態における洗濯機1の外部構成を示す斜視図である。
図2において洗濯機1は、筐体11と、上面カバー12と、外フタ13と、操作パネル14と、タンク収納フタ15と、前面パネル16と、を備えている。上面カバー12、外フタ13およびタンク収納フタ15は、それぞれ筐体11の上面後方部、上面中央部および上面前方部に配置され、各々後端部において、筐体11に対して回動自在に軸支されている。また、外フタ13の上面には、洗濯機1を操作するための操作パネル14が設けられている。
外フタ13の下方には、第1投入部31が設けられている。第1投入部31は、使用者が手動で洗剤や柔軟剤(仕上剤)等の洗濯処理液を水槽21(図4参照)に投入するための手動投入部として機能する。また、タンク収納フタ15の下方には、洗濯処理液を自動で水槽21に投入する洗濯処理液投入装置30が配置されている。
図3は、外フタ13およびタンク収納フタ15を開いた状態における洗濯機1の正面図である。
図3において、洗濯処理液投入装置30は、タンク42を備えており、タンク42は、洗剤用のタンク42aと、柔軟剤用のタンク42bと、を備えている。また、タンク42a,42bの上端部は、上方に向かって開口しており、その開口部を洗剤および柔軟剤用の投入部32a,32bと呼ぶ。また、両者を総称して第2投入部32と呼ぶことがある。また、投入部32a,32bには、使用者によって開閉自在に構成された投入口フタ43a,43bが設けられている。投入口フタ43aを閉状態にすると、洗剤用のタンク42aが封止され、投入口フタ43bを閉状態にすると、柔軟剤用のタンク42bが封止される。なお、投入口フタ43a,43bを総称して投入口フタ43と称することがある。
図4は、外フタ13およびタンク収納フタ15を開いた状態において、斜め上前方から見た洗濯機1の斜視図である。
図4に示すように、洗濯機1の外フタ13を開けると、筐体11の内部に開口部11aが形成されている。そして、開口部11aの内部には、洗濯対象物が投入される洗濯兼脱水槽として機能する水槽21が配置されている。また、第1投入部31は、筐体11の左前方上部で、かつ、水槽21の外側の位置に配置されている。また、タンク42は、筐体11の前方上部で、かつ、第1投入部31よりも前方の位置に配置されている。
タンク42は、複数回分の洗濯処理液を収容する。洗濯処理液投入装置30は、タンク42に収容された洗濯処理液を計量して、適量の洗濯処理液を水槽21に自動で投入する。このため、洗濯処理液投入装置30は、洗濯処理液を計量して、タンク42から水槽21に搬送する搬送ポンプ46(図6参照)を備えている。
〈洗濯機1の内部構成〉
図5は、洗濯機1の内部構成を示す模式図である。
図5に示すように、洗濯機1は、筐体11の内部に、外槽22を備えており、さらにその内部に水槽21を備えている。
外槽22は、上面部に設けられた外槽カバー22aと、外槽カバー22aに設けられた開口部を封止するフタ部材22bと、底部に他の部位よりも落とし込むようにして設けられた落とし込み部22cと、を有している。水槽21は、上面が開放された有底の円筒形状を有している。水槽21は、円筒の胴体部分を構成する胴板21aと、水槽21の底部で回転する回転翼21bと、水槽21のバランスを維持するバランスリング21cと、を有している。胴板21aには、通水および通風のための、複数の貫通孔21aaが形成されている。また、バランスリング21cは、内部に流体が封止された流体バランサである。
洗濯機1は、水槽21および回転翼21bを回転駆動するための駆動装置23と、駆動装置23の動作を検出するための回転検出装置24およびモータ電流検出装置25と、を備えている。駆動装置23は、水槽21および回転翼21bを回転させるモータ23aと、水槽21および回転翼21bの回転モード(攪拌,脱水)を規定するクラッチ機構23bと、回転翼21bに連結された回転軸23cと、を有している。回転軸23cは、上面視において水槽21の中心に配置されている。
また、洗濯機1は、筐体11の後方上部に、水槽21に水を供給する給水ユニット20と、空気を加熱して乾燥風を得るための乾燥ユニット71と、乾燥風を循環させるためのファン72、送風ダクト73および乾燥ダクト81と、を備えている。
送風ダクト73は、ファン72と吹出ノズル74との間に配置されており、その途中部分に乾燥ユニット71が配置されている。送風ダクト73は、蛇腹管73aで吹出ノズル74に接続されている。吹出ノズル74は、ファン72によって送られ乾燥ユニット71で加熱された乾燥風を、外槽22の内部に吹き出す。乾燥ダクト81は、外槽22とファン72との間に配置されている。乾燥ダクト81は、蛇腹管81aで外槽22の落とし込み部22cと接続されており、内部に除湿機構を有している。
上述の構成において、洗濯機1は、例えば、洗い工程時やすすぎ工程時に、水槽21が水で浸されるように、給水ユニット20から外槽22に水を供給する。また、洗濯機1は、例えば、乾燥工程時に、ファン72を回転させて空気を送風ダクト73に送り、乾燥ユニット71で空気を加熱して乾燥風を得て、乾燥風を外槽22および水槽21の内部を通過させる。これにより、洗濯機1は、水槽21の内部に収容された洗濯対象物を乾燥させる。そして、洗濯機1は、外槽22および水槽21の内部を通過した空気をファン72で乾燥ダクト81から送風ダクト73に送り込み、同様の動作を繰り返す。
また、図5に示すように、洗濯機1は、注水ホース51aと、投入ホース54aと、洗浄ホース61aと、を備えている。注水ホース51aは、給水ユニット20から外槽22に水を流すホースである。投入ホース54aは、第1投入部31から外槽22に水を流すホースである。洗浄ホース61aは、水槽21や外槽22等の洗浄時に、給水ユニット20から外槽22に水を流すホースである。注水ホース51aは、後記する第1給水経路51(図7参照)の一部分を構成している。投入ホース54aは、後記する投入経路54(図7参照)の一部分を構成している。洗浄ホース61aは、後記する第1洗浄経路61(図7参照)の一部分を構成している。
また、洗濯機1は、水を排出する排出経路63と、排出経路63を開閉する排水弁65と、を備えている。
また、洗濯機1は、筐体11の前方上部にタンク42を収容するケース41を備えている。タンク42は、上下方向に移動させることによって、ケース41に対して、取り外しおよび取り付けが自在な構造になっている。なお、ケース41は、洗剤と柔軟剤を水槽21に自動投入できるように、好ましくは、少なくとも洗剤用と柔軟剤用の2つ以上のタンク42を収容する構造を備えているとよい。
図6は、洗濯機1の前面パネルを取り外した状態を示す斜視図である。
図6に示すように、ケース41は、正面視形状が横長な矩形状で、かつ、側面視形状が縦長な矩形状を有している。従って、ケース41は、全体形状が奥行き方向に薄い略直方体の形状を有している。ケース41は、前面パネル16(図2参照)の内壁面に沿って上下方向に延在するように配置されている。ケース41の下方には、搬送ポンプ46が配置されている。
図5に戻り、ケース41と水槽21との間には、洗濯処理液の振動を抑制する制振部材45が装着されている。なお、制振部材45は、タンク42に装着してもよく、ケース41とタンク42との双方に装着してもよい。このように、制振部材45を設けると、タンク42に収容された洗濯処理液が揺れて飛び跳ねる事態を抑制することができる。
また、ケース41は、筐体11の前方上部に取り付けられており、前面パネル16の内壁面と筐体11との間で挟み込まれるように配置されている。そのため、洗濯機1は、仮に制振部材45が無かったとしても、タンク42に収容された洗濯処理液の揺れを抑制することができる。従って、制振部材45は省略することも可能である。但し、洗濯機1は、制振部材45を設けることにより、これを設けない場合と比較して、一層効率よくタンク42に収容された洗濯処理液の揺れを抑制することができる。
また、洗濯処理液投入装置30の第2投入部32およびタンク42は、水槽21の中心(例えば、回転軸23c)よりも前方に配置されている。また、乾燥ユニット71は、第2投入部32およびタンク42から離間するように、水槽21の中心よりも後方に配置されている。外槽22には、空圧チャンバ29が設けられており、その上部には、外槽22に溜められた洗濯水の水位を検出する水位センサ28が設けられている。
送風ダクト73には、乾燥運転中に水槽21内に向けて吹き出される風の温度を検出する温度センサ26aが設けられている。また、外槽22の落とし込み部22cには、洗濯水の温度や、乾燥運転中に乾燥ダクト81に吸い込まれる空気の温度を検出する温度センサ26bが設けられている。また、落とし込み部22cと排水弁65の間には、温度センサ26cが設けられている。温度センサ26bは、洗濯水の温度や、乾燥運転中に排出経路63から機外に排出される冷却水の温度等を検出する。また、外槽22の側面上部には、外槽22の振動による振動加速度を検知する加速度センサ27が設けられている。なお、水位センサ28、温度センサ26a,26b,26c、加速度センサ27で検出された信号は、制御装置100に送信される。
水質センサ35は、洗濯前の水道水や洗濯(洗い、すすぎ、脱水)時に洗濯液の電導度を検出するものであり、外槽22の底壁部22dの外周縁部に配置されている。また、この水質センサ35は、合成樹脂製のベース(図示せず)と、一対の電極36A、36B(図8参照)と、を備えている。また、水質センサ35には、外槽22の径方向(法線方向)に沿って延びるように溝部が形成されている(図示せず)。そして、外槽22の周壁部22eから水質センサ35の溝部を通って外槽22の底壁部22dに至る面は、ほぼ連続した面となるように構成されている。例えば、洗濯運転時の脱水工程において、水槽21の貫通孔21aaから外槽22に排出されたすすぎ水の一部は、外槽22の周壁部22eを沿って流れ落ち、水質センサ35の溝部、外槽22の底壁部22dを流れるようになっている。
〈洗濯機1の配管経路の構成〉
図7は、洗濯機1の配管経路を示す模式図である。
図7に示すように、洗濯機1は、洗濯対象物の洗濯時に使用する配管経路として、第1給水経路51と、第2給水経路52と、搬送経路53と、投入経路54と、を備えている。
第1給水経路51は、給水ユニット20と第1投入部31とを結び、給水ユニット20から第1投入部31に水を供給する。
第2給水経路52は、第1給水経路51の途中部分と搬送経路53とを結び、第1給水経路51を介して給水ユニット20から搬送経路53に水を供給する。
搬送経路53は、タンク42と第1投入部31とを結び、タンク42から搬送ポンプ46を介して排出された洗濯処理液を搬送する。
投入経路54は、第1投入部31と水槽21(外槽22)とを結び、第1投入部31から水槽21に洗濯処理液および水を投入する。
第2給水経路52と搬送経路53との接続箇所には、流れを切り替える切替弁64が配置されている。切替弁64は、「タンク42から搬送経路53に洗濯処理液を流す方向」および「第2給水経路52から搬送経路53に水を流す方向」のうち何れか一方に選択的に切り替える。また、搬送経路53の経路上には、搬送ポンプ46と、流体の逆流を防止する逆止弁47a,47bとが配置されている。逆止弁47a,47bは、それぞれ、搬送ポンプ46の上流側(タンク42側)と下流側(第1投入部31側)とに配置されている。また、洗濯機1は、水槽21や外槽22、ケース41等の洗浄時に使用する配管経路として、第1洗浄経路61と、第2洗浄経路62と、排出経路63と、を備えている。第1洗浄経路61は、給水ユニット20と第1投入部31とを結び、給水ユニット20から第1投入部31に洗浄用の水を供給する。
第2洗浄経路62は、第1洗浄経路61の途中部分とケース41とを結び、第1洗浄経路61を介して給水ユニット20からケース41に洗浄用の水を供給する。排出経路63は、ケース41と排水口66とを結び、ケース41から排水する。排出経路63は、ケース41と乾燥ダクト81とを接続する排水管63aと、乾燥ダクト81と外槽22とを接続する排水管63bと、外槽22に設けられた排水弁65と排水口66とを接続する排水管63cと、を備えている。外槽22には排水弁65が設けられている。洗濯機1は、排水弁65を開放することにより、排水管63cを経由して洗濯処理液および水を排水口66から外部に排出する。
洗濯機1は、自動投入を行う場合に(すなわち、洗濯処理液投入装置30で洗濯処理液を水槽21に投入する場合に)、タンク42に収容された洗濯処理液を、搬送経路53を介して第1投入部31に搬送する。そして、洗濯機1は、搬送された洗濯処理液を、第1投入部31から投入経路54を通って水槽21に投入することができる。そのため、洗濯機1は、手動投入時および自動投入時にかかわらず、洗濯処理液が第1投入部31を通過するため、第1投入部31に水を通過させることにより、洗剤投入時に使用する水量を低減することができる。
上述のように、洗濯機1は、タンク42に収容された洗濯処理液を、搬送経路53を通ってタンク42から第1投入部31に搬送する。その際、搬送経路53には、一部の洗濯処理液が残留するが、第2給水経路52から給水された水で、搬送経路53に残留した洗濯処理液を第1投入部31へ搬送することができる。また、第2給水経路52は、第1給水経路51の途中部分に接続されている。そのため、洗濯機1は、仮に、搬送経路53が塞がってしまい、意図しない圧力が搬送経路53に加わる現象が発生した場合であっても、搬送経路53に加わる圧力を、第1給水経路51を介して外部(水槽21側)に逃がすことができる。従って、洗濯機1は、このような現象が発生した場合であっても、搬送経路53に加わる圧力を低減することができる。これにより、洗濯機1は、搬送経路53の性能を比較的長く維持することができる。
また、洗濯機1は、第1洗浄経路61に沿って給水ユニット20から第1投入部31に洗浄用の水を流すことによって、第1投入部31を洗浄することができる。また、洗濯機1は、第2洗浄経路62に沿って給水ユニット20からケース41に洗浄用の水を流すことによって、ケース41を洗浄することができる。ケース41の底部には、例えばタンク42の下部に嵌合するノズル(図示略)が設けられているが、本実施形態によれば、ケース41とともにそのノズルも洗浄することができる。
また、洗濯機1は、第1洗浄経路61に供給された洗浄用の水を投入経路54に沿って水槽21に排出するとともに、第2洗浄経路62に供給された洗浄用の水を排水管63aに沿って(乾燥ダクト81を経由して)水槽21に排出することができる。そのため、洗濯機1は、水槽21や外槽22を洗浄することができる。
〈洗濯機1の回路構成〉
図8は、水質センサ35の機能の概要を示す模式図である。
図8に示すように、水質センサ35は、一対の電極36A,36Bと、コイル38a,39aと、発振回路39と、を備えている。ここで一対の電極36A,36Bは、コイル38aと接続され、これらによって共振回路38を形成している。コイル38aは、コイル39aと磁気結合されており、コイル39aは、発振回路39と接続されている。発振回路39は、電極36A,36B間の電導度に相当する信号を制御装置100のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)110に送信する。発振回路39の内部には、構成部品であるコンデンサが設けられている(図示せず)。このコンデンサの静電容量によって水質センサ35の特性が変わり、読み取りやすくなる水質の抵抗値領域が変化する。
図9は、洗濯機1の制御回路構成を示すブロック図である。
図9において、制御装置100は、マイコン110と、駆動回路129a~129iと、を備えている。マイコン110は、記憶部111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、洗剤状態判定部117と、発泡判定部118と、洗濯処理液投入判定部119と、を備える。
ここで、マイコン110は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROM、EEPROMには、CPUによって実行される制御プログラム、DSPによって実行されるマイクロプログラムおよび各種データ等が格納されている。図9において、マイコン110の内部は、制御プログラムおよびマイクロプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。
すなわち、マイコン110は、記憶部111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、洗剤状態判定部117と、発泡判定部118と、洗濯処理液投入判定部119と、を備えている。マイコン110は操作パネル14に接続されている。操作パネル14は、使用者に各種情報を表示するLED14aと、使用者によって操作される操作スイッチ14bと、を備えている。これにより、マイコン110は、操作パネル14による使用者の操作指示に基づいて、洗濯機1の運転状態を制御する。
また、マイコン110は、宅内ネットワークのルータ204(図1参照)に接続する通信ユニット140を制御して、サーバ201の遠隔操作サービスからの操作指示を受信する。これにより、マイコン110は、洗濯機1の操作パネル14による操作と、サーバ201からの遠隔操作との双方に基づいて、洗濯機1を制御することが可能である。記憶部111は、上述したRAM、ROM、EEPROM等から構成され、マイコン110が実行するプログラムや、各種データ等を記憶する。特に、記憶部111は、様々な運転コースにおける運転パターンを記憶している。マイコン110は、操作パネル14等から運転コースが指定されると、該運転コースに応じた運転パターンを記憶部111から読み出す。この運転パターンとは、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の内容を定めるものである。
工程制御部112は、上述した各工程の内容に基づいて、洗濯機1の各部を制御する。例えば、工程制御部112は、駆動回路129aを介して給水ユニット20を駆動制御し、駆動回路129bを介して排水弁65を駆動制御する。また、工程制御部112は、駆動回路129cを介して切替弁64を駆動制御し、モータ用の駆動回路129eを介して駆動装置23のモータ23aを駆動制御し、クラッチ用の駆動回路129fを介してクラッチ機構23bを切り替え、ヒータスイッチ用の駆動回路129gを制御する。これにより、工程制御部112は、乾燥ユニット71(図中では「ヒータ」と記す)の通電を制御し、ファン用の駆動回路129hを介してファン72を制御し、搬送ポンプ用の駆動回路129iを介して搬送ポンプ46を駆動制御する機能を有する。
回転速度算出部113は、回転検出装置24(図5参照)からの検出値に基づき、モータ23aの回転速度を算出する機能を有する。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値と、に基づいて、水槽21内の衣類すなわち洗濯対象物の重量を算出する機能を有する。洗濯対象物の重量が増加すると、水槽21を回転させるための負荷が大きくなり、モータ23aに流れるモータ電流を大きくする必要が生じる。従って、モータ23aのモータ電流と回転速度とに基づいて、洗濯対象物の重量を算出することができる。
電導度測定部115は、水質センサ35からの検出値を用いて、水道水や洗濯液の電導度を測定する機能を有する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量および衣類の洗い時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
洗剤状態判定部117は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤の状態を判定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
発泡判定部118は、電導度測定部115と洗剤状態判定部117が判定した洗濯液の状態に基づいて、洗い時間や水量、モータ回転速度を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
洗濯処理液投入判定部119は、洗濯処理液の投入制御を行う機能を有する。より具体的には、洗濯処理液投入判定部119は、洗剤量・洗い時間決定部116が決定した洗剤量に基づいて、搬送ポンプ用の駆動回路129iで搬送ポンプ46を制御する。
〈洗濯機1の工程制御〉
図10は、洗濯機1の洗濯運転(洗い、すすぎ、脱水等)における一連の運転工程を説明する工程図である。
まず、使用者により洗濯機1の電源が投入されると、工程はステップS0に進む。ここでは、マイコン110は、通信ユニット140(図1参照)を制御し、宅内ネットワークのルータ204を介して、サーバ201と通信する。この際、サーバ201に保存されている制御値等の情報を受信し、記憶部111に記憶する。また、ステップS0では、工程制御部112は、使用者による運転コースの選択、および洗濯処理液投入設定(ON/OFF)の入力を受け付ける。
次に、ステップS1では、使用者は水槽21内に洗濯する洗濯物を投入する。使用者が操作パネル14を操作して運転開始指示を行うと、工程制御部112(図9参照)は、回転翼21b(図5参照)を回転させる。また、マイコン110の衣類重量算出部114は、給水前の衣類について布量を算出する。
次に、ステップS2では、工程制御部112は、水道水を外槽22内に排出する。給水ユニット20に接続されているホース(図示せず)内には、空気が含まれていることがある。そこで、工程制御部112は、圧縮された空気を水道水とともに、外槽22内に排出する。
ステップS3では、洗剤量・洗い時間決定部116は、衣類の布量と、水道水の水温と、水の硬度と、に基づいて、投入すべき洗剤量と、洗濯完了までの所要時間を演算し、その結果を操作パネル14に表示する。ここで、水道水の水温および水の硬度は、前回すすぎ運転したとき(後述するステップS30)において検出し、記憶部111に記憶しているため、その記憶内容を適用する。水道水の水温や水の硬度は、日々急激に変化することはなく緩やかに変化するため、前回の洗濯時に測定した水道水の水温と水の硬度を使用して洗剤量を判定することが可能である。なお、洗濯機1を設置して最初の運転時には、洗濯性能がさほど悪化しない初期値(例えば水温15℃、硬度120ppm)を用いるとよい。
また、ステップS3では、ステップS0において洗濯処理液投入の設定がONであった場合に限り、洗剤量・洗い時間決定部116が決定した洗剤量に基づいて、駆動回路129iで搬送ポンプ46を制御し、搬送経路53を通過させ、第1投入部31へと、洗濯処理液を供給する。
ステップS4では、まず、工程制御部112は、給水ユニット20を開弁して、第1投入部31および外槽22に洗剤と水を供給する。ここで、水位が所定位に到達すると、工程制御部112は給水ユニット20を閉弁する。また、第1投入部31への給水時には、第1給水経路51と第2給水経路52へ分岐されているため、搬送経路53に残留した洗濯処理液を第1投入部31へ搬送することができる。
ステップS5では、工程制御部112は、供給された洗剤を含む水の温度を温度センサ26b(または、温度センサ26c)によって測定する。次に、工程制御部112は、洗剤と水を均一化させる混合工程を実行した後に、電導度を水質センサ35により測定する。次に、工程制御部112は、水道水の水温と電導度とに基づいて、洗剤溶かし時間を決定する。なお、その詳細については後述する。
ステップS6では、工程制御部112は、ステップS5で決定した洗剤溶かし時間だけモータ23aを駆動して、水槽21、および回転翼21bを回転させ、発生した水流を利用して洗剤を溶かして高濃度の洗剤溶液を生成する。なお、高濃度の洗剤溶液の生成方法としては、水槽21と回転翼21bの両方を回転させた方法に限らず、回転翼21bのみを回転させたり、循環ポンプ(図示せず)の逆回転を利用した方法等であってもよい。
ステップS7では、電導度測定部115は、生成された洗剤溶液の電導度を水質センサ35により測定し、洗剤状態判定部117により、判定した洗剤種類の見直しを行うとともに、実際に投入された洗剤の濃度を判定する。生成された洗剤溶液は、一定の水量に洗剤を溶かしているため、洗剤の濃度変化を電導度の変化量として検出できる。投入した洗剤量が多い(洗剤の濃度が高い)場合は、投入した洗剤量が少ない(洗剤の濃度が低い)場合と比較して、電導度が大きくなる。このため、発泡判定部118により、すすぎ運転を1回と判定していた場合であっても、投入した洗剤量が多い場合には、すすぎ運転を2回に変更することが可能である。なお、このステップS7においては、電導度の計測精度を高めるため、洗剤溶かしのため回転していた水槽21や回転翼21bを一旦停止させた後、次のステップS8で再び回転を開始させている。したがって、このステップS7をスキップすれば、全体の運転時間を更に短縮することも可能である。
ステップS8では、工程制御部112は、水槽21、および回転翼21bを回転させながら、給水ユニット20から、後の本洗い工程(S13からS19)における水量よりも少ない水量(水位)まで給水する。また、第1投入部31への給水も同時に行うため、第1給水経路51と第2給水経路52へ分岐された水で、搬送経路53の洗浄も同時に可能である。
ステップS9では、前洗い工程が実行される。すなわち、工程制御部112は、後の本洗い工程(S13からS19)における水量よりも少ない水量の状態、すなわち高濃度の洗剤溶液で、衣類を洗う。以下、本洗い工程よりも低水位の状態で、駆動装置23により回転翼21bを回転させながら、高濃度の洗剤溶液を衣類に浸透させる運転を、高濃度洗浄と呼ぶ。なお、本実施形態における高濃度洗浄工程は、給水を行わずに一定の水位の状態で運転しているが、給水しながら運転してもよい。但し、ステップS6の洗剤溶かし動作のように、所定の水位になる前に別工程で(非連続で)行うものについては、高濃度洗浄工程には含まれない。
また、本実施形態では、液体洗剤および液体洗剤(濃縮)の場合、粉末洗剤の場合と比べて高い回転速度で、モータ(回転翼21b)を回転しながら高濃度の洗浄を行う。これにより、発泡しやすい高濃度洗浄時において、粉末洗剤を用いた場合の発泡を抑制しつつ、液体洗剤を用いた場合に洗浄力をより高めることが可能となる。
さらに、本実施形態では、従来は30秒程度であった高濃度洗浄工程の運転時間を、2分30秒程度に長く設定している。このように、高濃度洗浄工程の運転時間を長くすることで、食べ物の油汚れを効果的に落とすことが可能となる。一方で、全体の洗濯時間を短くする「時短」のニーズも考慮する必要がある。そこで、高濃度洗浄工程の運転時間を長くする一方、本洗い工程の運転時間を短くすることが望ましい。
ステップS10では、まず、衣類重量算出部114は、水を含んだ状態の衣類の重量を算出する。そして、ステップS1で算出した水を含まない衣類の重量とステップS10で算出した水を含んだ状態の衣類の重量から、衣類の布質(吸水性)を判断する。判別された衣類の布質に従って以下の工程が制御される。
ステップS11では、工程制御部112は、洗い工程前の水温を取得する。これは、水温が高い場合は洗剤の化学的作用が向上し、洗浄力が向上し、洗い時間を短縮できるためである。洗い工程前に水温を測定することで、例えば、風呂の残り湯を利用した洗濯時においても正確な水温が検知でき、洗い時間を変更することが可能である。測定した水温が高い場合や水の硬度が低い場合、後述するステップS18やステップS19をスキップすることで洗い時間を短縮することが可能である。
このように、洗い工程時の発泡しやすさを、水質センサ35を用いて洗濯液の電導度を測定し、発泡判定部118が制御することで、洗い時間を制御(短縮または延長)することが可能になる。記憶部111は、汚れ度合いにより洗い時間(短縮または延長時間)を決定するテーブルを予め記憶している。なお、ステップS1で算出した布量により複数の閾値を設定してもよい。
ステップS12では、工程制御部112は、所定の設定水位まで水槽21に水を給水する。ステップS13では、工程制御部112は、1回目の本洗いを行い、その後に水の電導度を測定する。測定した電導度に基づく、この時点の汚れ度をd1とする。ステップS14では、工程制御部112は、1回目の「ほぐし」を行い、その後に水の電導度を測定する。測定した電導度に基づく、この時点の汚れ度をd2とする。ステップS13,S14と同様に、ステップS15,S16では、工程制御部112は、2回目の本洗いおよび「ほぐし」を実行する。各々における汚れ度をd3,d4とする。ステップS17,S18では、工程制御部112は、3回目の本洗いおよび「ほぐし」を実行する。各々における汚れ度をd5,d6とする。ステップS19では、工程制御部112は、4回目の本洗いを実行する。その際の汚れ度をd7とする。
ステップS20では、工程制御部112は、衣類のアンバランス状態を監視し、脱水に移行するか否かを判断する。
ステップS21では、工程制御部112は、排水弁65を開弁し、外槽22内の洗い水を排水する。
ステップS22では、工程制御部112は、水槽21を回転させて衣類に含まれる水を脱水する。
ステップS23では、工程制御部112は、排水弁65を閉弁、給水ユニット20を開弁して、水槽21にすすぎ水を供給する。そして、水槽21を回転させつつ、水槽21内の衣類にすすぎ水を散布する。
ステップS24では、工程制御部112は、水槽21を回転させつつ、給水ユニット20を閉弁して、衣類からすすぎ水を脱水する。
ステップS25では、工程制御部112は、排水弁65を閉弁し、給水ユニット20を開弁して、水槽21にすすぎ水を供給する。そして、水槽21を回転させつつ、水槽21内の衣類にすすぎ水を散布する。
ステップS26では、工程制御部112は、給水ユニット20を閉弁して、水槽21を停止させて、排水弁65を開弁し、外槽22内のすすぎ水を排水する。
ステップS27では、工程制御部112は、水槽21を回転させて衣類に含まれる水を脱水する。
ステップS23、およびステップS25の回転シャワーすすぎの実行は、発泡判定部118により決定される。発泡判定部118は、回転シャワーすすぎの回数を1回と決定した場合は、工程制御部112にステップS23からステップS27へスキップする指令を送信することで、回転シャワーすすぎの回数を1回とすることが可能である。
ステップS28では、脱水が正常に終了した場合は外槽22内には水が無い状態であり、水質センサ35を動作させて水無しの電導度を測定する。ここで測定した電導度は初期値として記憶部111に記憶され、水質センサ35の故障判断や、電極部への汚れ付着などによる経年変化を補正することに利用することができる。
ステップS29では、工程制御部112は、排水弁65を閉弁、給水ユニット20を開弁して、水硬度を検知する水位まで外槽22にすすぎ水を供給する。
ステップS30では、電導度測定部115は、水質センサ35、温度センサ26b(または、温度センサ26c)を動作させて、すすぎ水の水温と電導度を測定して水の硬度を算出する。ここで測定した水温と水の硬度は記憶部111に記憶され、次回の洗剤量、洗い時間の決定に利用する。
また、ステップS30では、工程制御部112は、ステップS0において洗濯処理液投入の設定がONであった場合に限り、水槽21に洗濯処理液を供給する。すなわち、工程制御部112は、ステップS30において、すすぎ水の水温と電導度を測定して水の硬度を算出した後に、洗剤量・洗い時間決定部116が決定した仕上剤量に基づいて、駆動回路129iで搬送ポンプ46を制御する。これにより、仕上剤は搬送経路53を介して、第1投入部31に供給される。
ステップS31では、工程制御部112は、設定水位まで給水する。
ステップS32では、工程制御部112は、外槽22にすすぎ水を溜めた状態で回転翼21b(または、水槽21)を回転させて衣類を攪拌しながら、給水ユニット20を開弁して、水槽21に仕上剤を投入する。また、同時に第1投入部31への給水も同時に行うため、水は第1給水経路51と第2給水経路52へ分岐される。これにより、搬送経路53に残留した洗濯処理液を第1投入部31へ搬送することができる。
ステップS33では、工程制御部112は、仕上剤投入後の1回目のすすぎ攪拌を実行し、その後に水の電導度を測定する。なお、図5に示したように、本実施形態における水質センサ35は、外槽22の下部(底部)に設けられているので、すすぎ工程時には、水質センサ35が水没している状態であり、すすぎ水の電導度を測定することができる。測定した電導度に基づく、この時点のすすぎ度をs1とする。
ステップS34,S35では、工程制御部112は、同様に仕上剤投入後の2回目および3回目のすすぎ攪拌を実行する。各時点のすすぎ度をs2,s3とする。
このように、すすぎ工程時に水質センサ35を用いて、すすぎ水の電導度を測定することで、すすぎ時間を制御(短縮または延長)することが可能になる。より具体的には、記憶部111には、すすぎ水の電導度変化量からすすぎ時間(短縮または延長時間)を決定するテーブルが予め記憶されている。また、すすぎ水の電導度変化量は、ステップS30で計測した水道水の電導度と比較して判断してもよい。また、すすぎ水の電導度変化量は、すすぎ時間を短縮・延長する以外にすすぎ回数を増減することにも利用できる。従って、洗剤状態判定部117によりすすぎ運転を1回にしてもよい。また、発泡判定部118が、「洗剤は濃縮タイプの液体洗剤」と判定し、すすぎ運転が1回と決定された場合でも、すすぎが不十分と判定された場合は、追加のすすぎ運転を実行することが可能である。また、すすぎ工程時に水質センサ35を動作させるタイミングとしては、ステップS33~S35の実行時に限定されるものではなく、上述したステップS23,S25等の実行時に動作させて、すすぎ時間を制御(短縮または延長)してもよい。また、工程制御部112は、ステップS23またはS25において、ステップS10で判別された衣類の布質によって、すすぎ時間を制御(短縮または延長)してもよい。
ステップS36では、工程制御部112は、衣類のアンバランス状態を監視し、最終脱水に移行するか否かを判断する。
ステップS37では、工程制御部112は、排水弁65を開弁し、外槽22内のすすぎ水を排水する。また、脱水時の起動を安定させるため、ある一定量のすすぎ水が残った状態でステップS38(脱水工程)に移行する場合もある。
ステップS38では、工程制御部112は、水槽21を高速で回転させて衣類に含まれる水を脱水する。また、水質センサ35を用いて衣類から脱水される水を測定することで、洗濯物に含まれている水分量を判定することが可能になる。脱水工程時に水槽21が回転することにより、洗濯物に含まれる水分が洗濯物から分離され、水槽21の貫通孔21aaから外槽22の周壁部22eの内面に向けて排出される。周壁部22eに排出された水は、重力の作用によって周壁部22eの内面を流れ落ち、水質センサ35の溝部に流れ込む。これにより、水質センサ35は、脱水時の水の電導度を検出することができる。
すなわち、脱水時の水質センサ35では、水質センサ35の溝部に水が流れ込むことにより、通り抜ける水の量に応じて検出値(電導度)が変化する。例えば、洗濯物がバスタオルなど吸水性の高いものの場合には、排出される水の量も多くなり、検出値(電導度)は高くなる。一方、例えば、洗濯物がワイシャツなど吸水性の低いものの場合には、排出される水の量は少なくなり、検出値(電導度)は低くなる。
このように、脱水工程時に水質センサ35を用いて測定した衣類から脱水される水の電導度を測定することで、脱水時間を制御(短縮または延長)することが可能になる。記憶部111は、脱水時間(短縮または延長時間)を決定するテーブルを予め記憶している。なお、ステップS1で算出した布量により複数の閾値を設定してもよい。
また、脱水工程時に水質センサ35を動作させるタイミングとしては、ステップS38時に限定されるものではなく、他の脱水工程(ステップS22,S24,S27)において動作させてもよい。また、水質センサ35の検出結果に応じて脱水時間を制御(短縮または延長)してもよい。
ステップS39では、工程制御部112は、駆動回路129hを介してファン72を回転させて空気を送風ダクト73に送り、乾燥ユニット(ヒータ)71で空気を加熱して乾燥風を得て、乾燥風を外槽22および水槽21の内部を通過させる。これにより、洗濯機1は、水槽21の内部に収容された洗濯対象物(布類)を乾燥させる。そして、洗濯機1は、外槽22および水槽21の内部を通過した空気をファン72で乾燥ダクト81から送風ダクト73に送り込み、同様の動作を繰り返すことができる。
ステップS40では、工程制御部112は、駆動回路129hを介してファン72を回転させて空気を送風ダクト73に送り、乾燥風を外槽22および水槽21の内部を通過させる。ステップS40の実行前、水槽21の内部の洗濯対象物(布類)は乾燥し高温状態であった。ステップS40が実行されることにより、洗濯機1は、水槽21の内部に収容された洗濯対象物(布類)の温度を下げることができる。そして、洗濯機1は、外槽22および水槽21の内部を通過した空気をファン72で乾燥ダクト81から送風ダクト73に送り込み、同様の動作を繰り返ことができる。
ステップS99では、マイコン110は、通信ユニット140を制御し、宅内ネットワークのルータ204を介して、サーバ201に接続する。この際、マイコン110に保存されている情報をサーバ201に送信し、サーバ201はこれを受信する。そして、マイコン110は洗濯機1の電源をオフにする。
〈ステップS5の詳細〉
図11は、上述したステップS5の詳細フローチャートである。
図11において処理がステップS51に進むと、工程制御部112は、給水された洗剤を含む水の温度(水温)を、温度センサ26b(または、温度センサ26c)によって測定する。次に、処理がステップS52に進むと、洗剤状態判定部117は、洗剤状態を判定する。より具体的には、洗剤状態判定部117は、洗剤の種類が液体洗剤か粉末洗剤かを判定する。なお、この洗剤状態判定については、図12を用いて後述する。
次に、ステップS53では、測定した水温が所定の閾値t1よりも高いか否かが判定される。ここで「Yes」(水温>t1)と判定されると、処理はステップS54に進み、「No」(水温≦t1)と判定されると、処理はステップS55に進む。ここで、洗剤の溶け具合は約10℃前後で大きく変化することが実験的に判明したため、本実施形態では、バラツキも考慮して10℃より少し高い13℃を閾値t1として設定している。
ステップS54では、上述したステップS52の処理結果に基づいて、洗剤が液体洗剤であるか否かが判定される。ここで「Yes」(液体洗剤)と判定されると、処理はステップS56に進み、洗剤溶かし時間は所定値T0に設定される。また、ステップS54において「No」(液体洗剤ではない)と判定されると、処理はステップS57に進み、洗剤溶かし時間は所定値T1に設定される。同様に、ステップS55では、洗剤が液体洗剤であるか否かが判定される。ここで「Yes」(液体洗剤)と判定されると、処理はステップS58に進み、洗剤溶かし時間は所定値T2に設定される。また、ステップS55において「No」(液体洗剤ではない)と判定されると、処理はステップS59に進み、洗剤溶かし時間は所定値T3に設定される。
液体洗剤と粉末洗剤の水への溶解性を考慮した場合、洗剤溶かし時間T0よりも洗剤溶かし時間T1を長くし、洗剤溶かし時間T2よりも洗剤溶かし時間T3を長くすることが好ましい。また、水温が低いほうが洗剤は水に溶けにくくなるため、洗剤溶かし時間T0よりも洗剤溶かし時間T2を長くし、洗剤溶かし時間T1よりも洗剤溶かし時間T3を長くすることが好ましい。
また、ステップS0で、洗濯処理液投入設定がONにされた場合は、外槽22に投入される洗剤は液体洗剤になるため、ステップS56またはS58が実行されることになる。ステップS56またはS58においては、モータ23aの回転速度または図示せぬ循環ポンプの動作を抑制し、消費エネルギーを低減させることができる。
但し、使用者の誤操作によって、第1投入部31に粉末洗剤を投入してしまった場合は、操作パネル14で所定の操作を行うことによってステップS54,S55の判定を強制的に「No」にすることができる。これにより、ステップS57またはS59において、洗剤溶かし時間をT1またはT3に設定することができる。
このように、本実施形態によれば、洗剤の種類や水温に応じた洗剤溶かし時間T0~T3を設定することができ、液体洗浄を使用した場合や水温が高い場合には洗剤溶かし時間を短くすることにより、全体の運転時間を短縮することが可能となる。
〈ステップS52の詳細〉
図12は、上述したステップS52の詳細フローチャートである。
図12において処理がステップS520に進むと、工程制御部112は、駆動回路129eを介してモータ23aを制御し、水槽21、および回転翼21bを回転させる。これにより、外槽22、および水槽21内に給水された洗剤と水に水流が発生し、洗剤と水とが均一化する。ここで、洗剤が粉末洗剤の場合、洗剤と水が均一化しづらいため、工程制御部112は、モータ23aの回転速度を高く設定する。一方、洗剤が液体洗剤である場合は、洗剤と水が均一化しやすいため、工程制御部112は、粉末洗剤の場合よりもモータ23aの回転速度を低く設定する。
また、ステップS520においては、水槽21、および回転翼21bの回転によって洗剤と水とを均一化させているが、水槽21を固定して回転翼21bを回転させてもよく、図示せぬ循環ポンプによって洗剤と水とを均一化させてもよい。
また、ステップS520は、洗い工程を通して最も高濃度で洗剤と水を攪拌する工程であるため、モータ23aの回転速度を抑制して発泡のリスクを抑えることができる。また、上述のように、ステップS0で、洗濯処理液投入設定がONにされた場合、外槽22に投入される洗剤は液体洗剤となるため、ステップS520でのモータ23aの回転速度を抑制することができる。
次に、ステップS521において、電導度測定部115は、均一化した水の電導度を水質センサ35によって計測する。なお、電導度を計測する際に、計測精度を高めるため、電導度測定部115は、給水ユニット20による外槽22への給水、循環ポンプ(図示せず)による循環、水槽21および回転翼21bの回転を停止させる。さらに、その際には、外槽22、および水槽21内の水流が収まっていること、高濃度洗浄液が発泡していないことが望ましい。そのため、上述のステップS520では、モータ23aの回転速度を低く抑えるとよい。これにより、外槽22内に発生する水流が弱くなるため、モータ23aの回転が停止するまでの時間や、外槽22内の水流が収まるまでの時間を短縮することができ、短時間に、電導度の計測精度を高めることができる。
次に、処理がステップS522に進むと、洗剤状態判定部117は、電導度が閾値EC1未満であるか否かを判定する。ここで「Yes」と判定されると処理はステップS524に進み、洗剤状態判定部117は、適用されている洗剤が「液体洗剤(濃縮)」であると判定する。また、洗剤状態判定部117は、その判定結果に応じて、水質センサ35の特性を「液体洗剤(濃縮)」に切り替える。また、工程制御部112は、洗い方として、「液体洗剤(濃縮)」に最適化された「洗い方(A)」を選択する。「洗い方(A)」とは、例えば、すすぎを1回行う洗い方である。一方、ステップS522において「No」と判定されると、処理はステップS523に進み、電導度が閾値EC2未満であるか否かが判定される。ここで、「Yes」と判定されると(すなわちEC1≦電導度<EC2の場合)、処理はステップS525に進み、洗剤状態判定部117は、適用されている洗剤が「液体洗剤」であると判定する。また、工程制御部112は、洗い方として、「液体洗剤」に最適化された「洗い方(B)」を選択する。「洗い方(B)」とは、例えば、すすぎを2回行う洗い方である。
また、ステップS523において「No」と判定されると(すなわちEC2≦電導度の場合)、処理はステップS526に進み、洗剤状態判定部117は、適用されている洗剤が「粉末洗剤」であると判定する。また、工程制御部112は、洗い方として、「粉末洗剤」に最適化された「洗い方(C)」を選択する。上述した洗い方(A)~(C)は、それぞれを洗い時間や水量、モータ23aの回転速度等が異なる。例えば、粉末洗剤は発泡しやすい傾向にある。そこで、粉末洗剤の洗い方(C)は、液体洗剤(濃縮)の洗い方(A)と比較して、洗い時間を短くし、水量を多くし、洗剤濃度を薄め、あるいはモータの回転速度を下げて泡が発生しにくくすると好ましい。これにより、発泡を抑え、洗浄性能の低下や、すすぎが不十分になることを防ぐことができる。逆に、液体洗剤(濃縮)は発泡しにくい傾向にあるため、液体洗剤(濃縮)の洗い方(A)は、洗い時間を長くし、水量を少なくして洗剤濃度を高め、あるいはモータの回転速度を高めるとよい。これにより、発泡のリスクが低いまま洗浄性能を向上させることができる。
また、液体洗剤は電導度が粉末洗剤、液体洗剤(濃縮)の中間付近になる傾向にあるため、洗い方(B)は洗い方(A),(C)の中間にすることが好ましい。本実施形態においては、「発泡そのものの状態」ではなく、洗剤種類を検知することによって、適切な洗い方を選択できるため、発泡検知用のセンサを設置する必要がなくなる。なお、液体洗剤が濃縮タイプか否かを区別しなくてもよい。すなわち、液体洗剤の種類によらず、両者に同じ洗い方を適用してもよい。また、図示していないが、発泡判定部118は、ステップS524、ステップS525、ステップS526において洗剤種類だけでなく、水温、水硬度、風呂水の使用状況等、発泡しやすさに係わる要素を検知することで発泡判定部118の精度を高めることができる。また、すすぎ運転が1回でもよい濃縮タイプの液体洗剤は、すすぎ運転が2回の液体洗剤と比較して、電導度が小さくなっているため、発泡判定部118での判定結果に基づいて、すすぎ回数を変更してもよい。
〈学習動作〉
図13は、使用者の各性能の好みを学習する動作の制御シーケンス図である。
図13のステップS202において、使用者が洗濯機1の電源を投入すると、洗濯機1は、サーバ201に対して、最新の制御値を要求する(ステップS204)。なお、「制御値」とは、洗濯機1における様々な「制御パラメータ」の値である。例えば、「制御パラメータ」が「モータ23aの回転速度」であるとき、「制御値」は「300rpm」のような値になる。サーバ201の制御値変更部214(図1参照)は、洗濯機1からの制御値の要求を受信すると、記憶している最新の制御値を洗濯機1に送信する(ステップS206)。これにより、洗濯機1の制御装置100は、記憶部111に対して最新の制御値を記憶し、洗濯機1は待機状態となる。
その後、使用者は、待機状態の洗濯機1に対して、操作パネル14を介して、運転開始指示を行う(ステップS208)。また、使用者は、このステップS208に代えて、スマートホン300から運転開始指示を行うこともできる(ステップS210)。この運転開始指示は、図14に示す運転コース詳細画面310において行うことができる。運転コース詳細画面310の詳細については後述するが、この運転コース詳細画面310において、使用者は、洗濯開始指示の前に、運転内容(洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の動作内容)を確認または修正することができる。
洗濯機1は、ステップS208またはS210において運転開始指示を受信すると、洗濯運転を行う。より具体的には、洗濯機1は、上述したステップS1~S40(図10参照)の運転工程を実行する。洗濯運転が終了すると、洗濯機1は、洗濯が終了したことを知らせる運転終了情報と、洗濯中に得た洗濯情報と、をサーバ201に送信する(ステップS212)。なお、図13におけるステップS208,S210の処理は図10におけるステップS0に対応し、図13におけるステップS212の処理は図10におけるステップS99に対応する。
サーバ201のアンケート部212(図1参照)は、運転終了情報を受信すると、プッシュ通知サーバ202(図1参照)を介して、スマートホン300に対して、アンケート質問情報を送信する(ステップS214)。ここで、「アンケート質問情報」とは、アンケートの内容を特定する情報であり、例えば、アンケート回答画面330(図14参照)における各ボタン332~342に示されている文字列の内容がアンケート質問情報になる。スマートホン300は、アンケート質問情報を受信すると、その旨のお知らせ画面を表示することができ、これによって、使用者にアンケートの回答を促すことができる。
そして、使用者がスマートホン300において所定の操作を行うと、使用者がアンケートに回答するためのアンケート回答画面330(図14参照)が表示される。アンケート回答画面330の詳細については後述するが、このアンケート回答画面330において、使用者がアンケートに回答すると、そのアンケート結果が、アンケート回答情報として、サーバ201に送信される(ステップS216)。「アンケート回答情報」とは、例えば、各ボタン332~342のオン/オフ状態である。
サーバ201の制御値変更部214(図1参照)は、アンケート回答情報を受信すると、アンケート対応処理(ステップS218)を実行する。その内容は以下列挙する通りである。
(1)洗濯情報とアンケートとの共通ID管理:サーバ201の制御値変更部214は、洗濯機1毎にID(識別情報)を付与しており、このIDと洗濯情報とを対応付けて記憶している。ステップS216において制御値変更部214が受信したアンケート回答情報にも、対応する洗濯機1と同一のIDが付与されており、洗濯情報と、アンケート回答情報とが関連付けられる。
(2)アンケートの数値化
サーバ201の制御値変更部214は、アンケート回答情報に応じて、一部の制御パラメータの制御値を変化させる。ここで、アンケート回答情報に応じて制御値が変化する制御パラメータを、アンケート対応パラメータと呼ぶ。また、制御値変更部214は、全てのアンケート対応パラメータについて、ポイント値という値を記憶している。ここで、ポイント値は、制御パラメータ(アンケート対応パラメータ)の制御内容を定める点で、制御値と類似している。但し、制御値が様々なディメンジョンや初期値や変化幅を取るのに対して、ポイント値は、例えば「-100~+100の範囲」のような統一した範囲を有し、初期値は「0」である。
また、制御値変更部214は、全てのアンケート項目への回答の組み合わせに対して、ポイント値を変化させる制御パラメータ(アンケート対応パラメータ)と、ポイント値の変化量(以下、ポイント変化量という)と、を定義している。例えば、アンケート回答画面330においては、6個のボタン332~342のオン/オフ状態がトグルで切り替わるようになっており、「26=64」通りの回答の組み合わせがある。サーバ201は、これら64通りの回答の組み合わせに対応して、ポイント値を変化させるアンケート対応パラメータと、ポイント変化量とを定義している。ここで、ポイント変化量は、制御内容を強める(増加する)場合は正の値、制御内容を弱める(減少する)場合は負の値を有している。
(3)ポイント値の算出および記憶制御値変更部214は、ポイント変化量を、アンケートの実行のたびに積算させ、積算結果をポイント値として記憶する。これにより、ポイント値は、正の値から負の値に、負の値から正の値に、正の値からさらに大きい正の値に、または負の値からさらに小さい負の値に、アンケート回答情報に応じて変化してゆく。このように、アンケート回答情報に基づいてポイント値を更新し、ポイント値に基づく最新の制御値をサーバ201の制御値変更部214に記憶することにより、使用者の好みを制御値に反映し、制御値変更部214に学習させることができる。なお、変更後の制御値は、上述したように、洗濯機1においてステップS204が実行された際に、洗濯機1に転送される。
図13において、次に処理がステップS220に進むと、サーバ201は、スマートホン300に対して、状態表示画面更新情報を送信する。これは、最新の制御値をスマートホン300に通知するものである。スマートホン300は、これに応じて、最新の制御値に応じたレーダーチャート表示画面350(図14参照)を表示する。なお、レーダーチャート表示画面350の詳細については後述する。
また、サーバ201は、アンケートの積算結果に基づいて状態表示画面更新情報をスマートホン300に送信し、使用者の好みの制御パラメータをグラフで示すことができる。(図14のレーダーチャート表示画面350を参照)これにより、使用者は、アンケート結果すなわちアンケート回答情報が制御に如何なる影響を与えているのかを、より理解しやすい表現で確認することができる。
〈画面表示の具体例〉
(運転コース詳細画面310)
図14は、スマートホン300に表示される各種画面を示す図である。
上述したように、洗濯機1では、様々な運転コースの中から、使用者が所望のものを選択することができる。運転コースは、洗濯機1の操作パネル14(図2参照)においても、スマートホン300に表示される運転コース選択画面(図示せず)においても選択することができる。
スマートホン300において運転コースが指定されると、洗濯機1のマイコン110(図9参照)は、指定された運転コースに応じた運転パターンを記憶部111から読み出す。そして、この運転パターンがスマートホン300に通知されると、スマートホン300においては、例えば、図14の左端に示す運転コース詳細画面310が表示される。この運転コース詳細画面310において、使用者は、洗濯開始指示の前に、運転内容(洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の動作内容)を確認し、または修正することができる。
運転コース詳細画面310の上端部には主メニューバー380が表示され、下端部には副メニューバー390が表示されている。主メニューバー380には、「戻る」ボタン382と、ヘルプボタン384とが表示されている。また、副メニューバー390には、ホームボタン391と、コンシェルジュボタン392と、状態確認ボタン393と、サポートボタン394と、設定ボタン395と、が表示されている。
また、主メニューバー380の下方には、「洗濯」ボタン312と「洗濯~乾燥」ボタン314とが表示されている。また、副メニューバー390の上方には、スタートボタン326と、星形ボタン328と、が表示されている。ここで、「洗濯」ボタン312は、「洗濯」ボタン312とスタートボタン326との間に、主として「洗濯」に係る制御値を表示させるものであり、「洗濯~乾燥」ボタン314は、「洗濯」ボタン312とスタートボタン326との間に、主として「洗濯~乾燥」に係る制御値を表示させるものである。
また、水量表示部316は、水量の指定を表示する。また、「洗い」表示部318は、「洗い」工程の時間を表示する。また、「すすぎ」表示部320は、「すすぎ」工程の内容を表示する。また、「温風ミスト」表示部324は、「温風ミスト」工程の内容を表示する。なお、図示の例における運転コース詳細画面310は、「わがや流AIコース」における例を示すものである。従って、他の運転コースが選択された場合には、各表示部316,318,320,324には、図示の例とは異なる内容が表示される。
使用者は、運転コース詳細画面310において、運転内容の確認または修正の後、スタートボタン326をタップすると、スマートホン300による運転開始指示が実行される(図13のステップS210)。
(アンケート回答画面330)
上述のように、図13のステップS214では、サーバ201からスマートホン300に対してアンケート質問情報が送信される。その後、スマートホン300において所定の操作が行われると、図14の中央に示すアンケート回答画面330がスマートホン300に表示される。アンケート回答画面330の上下端部には、運転コース詳細画面310と同様に、主メニューバー380と、副メニューバー390と、が表示される。
また、主メニューバー380と副メニューバー390との間には、「前回のわがや流AIコースで気になった項目を選んでください。」とのメッセージと、「汚れ落ち」ボタン332と、「衣類の傷み」ボタン334と、「洗剤使用量が多い」ボタン336と、「すすぎ具合」ボタン338と、「脱水が弱い」ボタン340と、「運転時間が長い」ボタン342と、回答ボタン346と、が表示される。
上述した各ボタン332~342は、使用者がタップする毎にオン/オフ状態がトグルで切り替わる。「汚れ落ち」ボタン332は、「汚れ落ち」が気になる場合にオンにされ、それ以外の場合にオフにされる。また、「衣類の傷み」ボタン334は、「衣類の傷み」が気になる場合にオンにされ、それ以外の場合にオフにされる。また、「洗剤使用量が多い」ボタン336は、「洗剤使用量が多い」と思われる場合にオンにされ、それ以外の場合にオフにされる。
また、「すすぎ具合」ボタン338は、「すすぎ具合」が気になる場合にオンにされ、それ以外の場合にオフにされる。また、「脱水が弱い」ボタン340は、、「脱水が弱い」と思われる場合にオンにされ、それ以外の場合にオフにされる。また、「運転時間が長い」ボタン342は、「運転時間が長い」と思われる場合にオンにされ、それ以外の場合にオフにされる。使用者は、各ボタン332~342をタップすることによって、そのオン/オフ状態を切り替える。そして、オン/オフ状態が所望の結果になった際に回答ボタン346をタップすると、図13のステップS216において説明したように、このオン/オフ状態がアンケート回答情報として、サーバ201に送信される。
(レーダーチャート表示画面350)
上述のように、図13のステップS220では、サーバ201は、スマートホン300に対して、状態表示画面更新情報を送信する。その後、使用者がスマートホン300において使用者が所定の操作を行うと、図14の右端にレーダーチャート表示画面350がスマートホン300に表示される。レーダーチャート表示画面350の上下端部には、運転コース詳細画面310と同様に、主メニューバー380と、副メニューバー390と、が表示される。また、主メニューバー380と副メニューバー390との間には、初期化ボタン352と、レーダーチャート354と、洗剤量インジケータ356と、運転時間インジケータ358と、アンケートボタン360と、「運転する」ボタン362と、が表示される。
使用者が初期化ボタン352をタップすると、スマートホン300は、サーバ201に対して、「わがや流AIコース」における制御値を初期化する(所定の初期値に戻す)指令を出力する。また、レーダーチャート354は、現在設定されている制御値に対して、「しっかり乾かす」、「汚れ落ちを良くする」、「しっかりすすぐ」、「衣類の傷みを抑える」、「脱水の絞りを良くする」、および「脱水後のシワを抑える」という6種類の評価項目についての評価結果を示すものである。
また、洗剤量インジケータ356は、洗剤量についての評価結果を示すものである。また、運転時間インジケータ358は、運転時間についての評価結果を示すものである。また、ユーザがアンケートボタン360をタップすると、スマートホン300は、表示画面をアンケート回答画面330に遷移させる。また、使用者が「運転する」ボタン362をタップすると、スマートホン300は、表示画面を運転コース選択画面(図示せず)に遷移させる。
図15は、アンケート回答情報と、ポイント変化量との関係を示す図である。
図15に示すアンケート回答画面330A,330Bにおいては、各ボタン332~342のうちオン状態のものにハッチングを付し、オフ状態のものにはハッチングを付していない。
例えば、アンケート回答画面330Aにおいては、「汚れ落ち」ボタン332がオン状態であって、他のボタン334~342はオフ状態である。このアンケート回答画面330Aに対応する制御パラメータ「洗い時間」のポイント変化量は、「+10」であり、制御パラメータ「洗剤量」のポイント変化量は、「+5」である。従って、アンケート回答画面330Aにおいて回答ボタン346がタップされると、制御パラメータ「洗い時間」のポイント値が「10」増加し、「洗剤量」のポイント値が「5」増加する。
また、アンケート回答画面330Bにおいては、「汚れ落ち」ボタン332および「衣類の傷み」ボタン334がオン状態であって、他のボタン336~342はオフ状態である。このアンケート回答画面330Bに対応する制御パラメータ「洗い時間」のポイント変化量は、「-10」であり、制御パラメータ「洗剤量」のポイント変化量は、「+10」である。従って、アンケート回答画面330Bにおいて回答ボタン346がタップされると、制御パラメータ「洗い時間」のポイント値が「10」減少し、「洗剤量」のポイント値が「10」増加する。
図16は、サーバ201に記憶されている変換テーブルの例を示す図である。
図16においては、変換テーブルの例として、洗い時間テーブル402と、洗剤量テーブル404と、を示す。洗い時間テーブル402は、「洗い時間」のポイント値と、制御値との関係を規定するものである。例えば、ポイント値が「+11~+50」の範囲であれば、洗い時間の制御値は「16分」に設定される。また、洗剤量テーブル404は、「洗剤量」のポイント値と、制御値との関係を規定するものである。例えば、ポイント値が「+11~+50」の範囲であれば、洗剤量の制御値は「1.1倍」に設定される。これは、より詳細には、「洗濯対象物の単位重量あたり、所定の基準量に対して1.1倍の量」という意味である。
〈学習動作のバリエーション〉
(具体例1)
次に、アンケート回答情報に対するポイント値および制御値の決定方法について、図15に示したもの以外の例を説明する。
例えば、図15のアンケート回答画面330Aに示したように、使用者が「汚れ落ち」ボタン332をオン状態にすると、(「汚れ落ちが気になる」を回答すると)、工程制御部112は、図10のステップS3における「投入すべき洗剤量」を増加し、あるいは、ステップS13からS19の本洗い時間を延長することで、前回の洗濯運転よりも汚れ落ちを改善することができる。逆に、「汚れ落ち」ボタン332がオフ状態であった場合、工程制御部112は、図10のステップS3における「投入すべき洗剤量」を減らし、あるいはステップS13からS19の本洗い時間を短縮する。これにより、過度な汚れ落ちを抑え、洗剤の使用量を抑えたり、運転時間を短縮して消費エネルギーを抑えたり、ランニングコストを抑制した洗濯運転の実現が可能である。
上述した例においては、アンケート回答情報に基づいて洗剤量や本洗い時間を変更したが、変更する対象は、図10のステップS4における洗剤溶かし時間、ステップS9における前洗い工程の時間、各工程で給水する給水量、各工程で動作する回転翼21bの回転速度や稼働率等であってもよい。また、アンケート回答情報に基づいて、乾燥ユニット71およびファン72を駆動させて温風で衣類を温めるようにしてもよい。
(具体例2)
また、例えば、使用者が「衣類の傷み」ボタン334をオンにした場合(「衣類の傷みが気になる」と回答した場合)、工程制御部112は、図10のステップS13からS19の本洗い時間を短縮し、あるいは、ステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を短縮することで、前回の洗濯運転よりも衣類の傷みを抑制することができる。逆に、「衣類の傷み」ボタン334をオフ状態にした場合、工程制御部112は、図10のステップS13からS19の本洗い時間を延長し、あるいはステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を延長することで、前回の洗濯運転よりも汚れ落ちやすすぎ具合を向上させることができる。
また、上述した例においては、アンケート回答情報に基づいて本洗い時間やすすぎ攪拌時間を変更したが、変更する対象は、図10のステップS4における洗剤溶かし時間、ステップS9における前洗い工程の時間、各工程で給水する給水量、各工程で動作する回転翼21bの回転速度や稼働率、各工程の脱水時におけるモータ23aの回転速度や加速率等であってもよい。また、アンケート回答情報に基づいて、乾燥ユニット71およびファン72を駆動させて温風で衣類を温めるようにしてもよい。
(具体例3)
また、図15のアンケート回答画面330Bに示したように、使用者が「汚れ落ち」ボタン332および「衣類の傷み」ボタン334を共にオン状態にすると、洗い時間を短縮し、洗剤量を増加することが考えられる。しかし、他の例として、工程制御部112は、図10のステップS3における、投入すべき洗剤量を増加し、ステップS13からS19の本洗い時間を変更することなく、ステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を短縮してもよい。これにより、前回の運転よりも汚れ落ちをよくして、かつ、衣類の傷みを抑制することができる。
上述した例においては、アンケート回答情報に基づいて、投入すべき洗剤量、本洗い時間、またはすすぎ攪拌時間を変更する例を説明したが、変更する対象は、図10のステップS4における洗剤溶かし時間、ステップS9における前洗い工程の時間、各工程で給水する給水量、各工程で動作する回転翼21bの回転速度や稼働率、各工程の脱水時におけるモータ23aの回転速度や加速率等であってもよい。また、アンケート回答情報に基づいて、乾燥ユニット71およびファン72を駆動させて温風で衣類を温めるようにしてもよい。
〈実施形態の効果〉
以上のように本実施形態によれば、洗濯機用管理装置(201)は、制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機(1)について、洗濯運転の結果に関するアンケート質問情報を表示装置(302)に表示させるアンケート部(212)と、アンケート質問情報に対する回答であるアンケート回答情報を受信し、アンケート回答情報に基づいて、制御値を変更する制御値変更部(214)と、を備える。
これにより、使用者の好みに応じた、洗濯機の運転内容を自動設定できる。
また、アンケート質問情報は、汚れ落ちが気になるか否かの第1の設問を含むものであり、制御値変更部(214)は、第1の設問に対する回答が肯定である場合には、洗剤量を増加する、洗い時間を長くする、洗剤溶かし時間を長くする、および前洗い工程を長くする、のうち何れかを実現するように制御値を変更する。
これにより、汚れ落ちが気になる旨を使用者が回答すると、汚れ落ちが良くなるように、制御値を変更することができる。
また、アンケート質問情報は、衣類の傷みが気になるか否かの第2の設問を含むものであり、制御値変更部(214)は、第2の設問に対する回答が肯定である場合には、洗い時間を短縮する、すすぎ攪拌時間を短縮する、モータの回転速度を下げる、およびモータの稼働率を下げる、のうち何れかを実現するように制御値を変更する。
これにより、衣類の傷みが気になる旨を使用者が回答すると、衣類の傷みを抑制するように、制御値を変更することができる。
また、制御値変更部(214)は、第1の設問および第2の設問に対する回答が共に肯定であった場合には、洗い時間を短縮するとともに洗剤量を増加する、および、すすぎ攪拌時間を短縮するとともに洗剤量を増加する、のうち何れかを実現するように制御値を変更する。
これにより、汚れ落ちが気になり、かつ、使用者が衣類の傷みが気になる旨を使用者が回答すると、汚れ落ちが良くなり、かつ、衣類の傷みを抑制するように、制御値を変更することができる。
〈変形例〉
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態においては、洗濯機1として、洗濯兼脱水槽の回転軸が略鉛直方向である縦型式洗濯乾燥機を例として説明したが、洗濯機1はこれに限られるものではなく、洗濯兼脱水槽の回転軸が略水平方向のドラム式洗濯乾燥機であってもよく、乾燥機能を有しない縦型式洗濯機、ドラム式洗濯機であってもよい。
(2)上記実施形態における水質センサ35は、上記実施形態に記載の構成に限られるものではなく、洗剤液の電導度を検知できる構成であればよい。例えば、上記実施形態においては、発振回路39に含まれるコンデンサ(図示せず)の静電容量を変更し特性を切り替えたが、抵抗やコイルの定数を変更してもよい。
(3)上記実施形態において、洗濯機1の操作パネル14およびスマートホン300は使用者が手で操作するものであったが、操作パネル14およびスマートホン300を使用者の音声入力によって制御してもよい。
(4)上記実施形態においては、アンケート回答情報をポイント値に変換して数値化し、そのポイント値を制御値に変換した。しかし、アンケート回答情報をポイント値に変換して数値化することなく、アンケート回答情報を制御値に直接変換してもよい。
(5)上記実施形態においては、乾燥ユニット71およびファン72を駆動させて温風で衣類を温める動作について説明した。しかし、衣類を温める手段は、乾燥ユニット71による温風に限られるものではなく、水に水没させた別の熱源(図示せず)によって衣類および洗濯水を温めるようにしてもよい。
(6)上述した具体例1,3においては、使用者が「汚れ落ちを良くしたい」を選択した場合に、汚れ落ちをよくするために、図10のステップS3における洗剤量を変更する例を挙げた。しかし、洗濯処理液投入装置30を搭載した洗濯機1であれば、洗剤を投入するタイミングは、必ずしも図10のステップS3だけである必要はない。例えば、ステップS13からS19の本洗い工程で、洗剤を追加投入することも可能である。これにより、汚れが多い場合には、洗剤を追加投入することによって、汚れ落ちをよくすることができる。
(7)上述した具体例2においては、使用者が「布傷みを抑えたい」を選択した場合に、本洗い時間を短縮し、あるいは、ステップS33からS35のすすぎ攪拌時間を短縮する例を挙げた。同様に、具体例3においては、すすぎ攪拌時間を短縮する例を挙げた。しかし、洗濯処理液投入装置30を搭載した洗濯機1であれば、柔軟剤の投入量や投入タイミング等を調節することも可能である。これにより、使用者が「衣類の傷み」によって感じる「ごわつき感」を解消することも可能である。
(8)上述した具体例1~3においては、アンケート回答情報に基づいて、洗い、すすぎ、脱水、乾燥工程における一部の制御内容を変更した。しかし、洗濯機1に搭載の別の運転コースに置き換えてもよい。例えば、使用者が「汚れ落ちを良くしたい」を選択した場合には、洗濯機1に搭載の「汚れ落ちをよくする運転コース」で運転することも可能である。また、使用者が「すすぎ具合を良くしたい」と選択した場合、洗濯機1に搭載の「すすぎ性能を向上させた運転コース」で運転することも可能である。
(9)上記実施形態においては、サーバ201がアンケート部212および制御値変更部214の機能を備えていた。しかし、洗濯機1の制御装置100またはスマートホン300に、アンケート部212および制御値変更部214の機能を備えるようにしてもよい。これにより、ハードウエアの数を減らしつつ洗濯機1を制御することができる。
(10)上記実施形態における制御装置100、サーバ201、プッシュ通知サーバ202、およびスマートホン300等のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、図10~図13に示した工程図、フローチャート、制御シーケンス図、その他上述した各種処理を実行するプログラム等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
(11)図10~図13に示した工程図、フローチャート、制御シーケンス図、その他上述した各処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
S 洗濯機管理システム
1 洗濯機
201 サーバ(洗濯機用管理装置)
212 アンケート部(アンケート手段)
214 制御値変更部(制御値変更手段)
300 スマートホン(携帯用通信端末)
302 表示装置
304 タッチセンサ

Claims (3)

  1. 制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機の洗濯機用管理装置であって、
    前記洗濯運転の結果に関するアンケート質問情報を表示装置に複数表示させるアンケート部と、
    前記アンケート質問情報に対する回答であるアンケート回答情報を受信し、前記アンケート回答情報に基づいて、前記制御値を変更する制御値変更部と、を備え
    前記制御値変更部は、複数の前記アンケート質問情報に対して、少なくとも2つの前記アンケート回答情報が受信された場合、少なくとも2つの前記アンケート回答情報の組み合わせに基づき前記制御値を変更し
    前記表示装置には、変更後の前記制御値に関する状態表示画面更新情報が表示される
    ことを特徴とする洗濯機用管理装置。
  2. 前記アンケート部は、複数の前記アンケート質問情報を、前記表示装置の同一画面上に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機用管理装置。
  3. 制御値に基づいて洗濯運転を行う洗濯機と、前記洗濯機と通信可能な携帯用通信端末と、を備えた洗濯機システムであって、
    前記携帯用通信端末は、
    前記洗濯運転の結果に関する複数のアンケート質問情報を受信する機能と、
    受信した複数の前記アンケート質問情報を前記携帯用通信端末の表示部に表示する機能と、
    複数の前記アンケート質問情報に対する回答である少なくとも2つのアンケート回答情報を送信する機能と、
    少なくとも2つの前記アンケート回答情報の組み合わせに基づいて変更された制御値に関する状態表示画面更新情報を受信する機能と、
    受信した前記状態表示画面更新情報を前記携帯用通信端末の表示部に表示する機能と、を備える
    ことを特徴とする洗濯機システム。
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