JP7136646B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、生体管腔内に生じた狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤを通過させる際に前記ガイドワイヤを支持するシャフト部を備えたカテーテルに関する。
この種のカテーテルとして、カテーテルの全長に亘ってガイドワイヤが挿通するルーメンが形成された、いわゆる、オーバーザワイヤタイプのカテーテルが利用されている。このようなカテーテルは、カテーテルの全長に亘ってガイドワイヤとカテーテルとを同軸に配置することができるため、狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤを通過させる際のガイドワイヤのプッシャビリティ(押し込み性)が優れている。
しかしながら、オーバーザワイヤタイプのカテーテルにおいて、ガイドワイヤを生体管腔内に留置した状態でカテーテルを交換する場合には、ガイドワイヤをカテーテルの全長以上の長さ分だけ生体外に露出させておく必要がある。つまり、ガイドワイヤの長さがカテーテルの全長の2倍以上になる。また、カテーテルの交換作業が煩雑になり、手術時間が長期化してしまう。
一方、特許文献1には、ガイドワイヤの長さの短縮化とカテーテルの交換作業の容易化とを図ることができる、いわゆる、ラピッドエクスチェンジタイプのカテーテルが開示されている。このカテーテルは、ガイドワイヤが挿通する管状の先端シャフト部と、先端シャフト部の基端部に接続された中実のワイヤからなる基端シャフト部とを有する。
特開2004-275435号公報
上述したカテーテルでは、先端シャフト部にのみガイドワイヤが挿通するルーメンが形成されている。そのため、狭窄部又は閉塞部の位置、大きさ、形状等によっては、ガイドワイヤを通過させる際にルーメンを形成する壁面によってガイドワイヤの軸線方向と直交する方向の撓みを十分に抑える(ガイドワイヤを支持する)ことができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、カテーテルの交換作業を容易に行うことができ、ガイドワイヤを効果的に支持することができるカテーテルを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ガイドワイヤを支持する可撓性を有するシャフトと、前記シャフトの基端部に設けられたハブと、を備えたカテーテルであって、前記シャフトは、前記ガイドワイヤが挿通する先端側ルーメンを有する先端シャフト部と、前記先端側ルーメンに連通する基端側ルーメンを有し、且つ前記先端シャフト部と同軸になるように前記先端シャフト部の基端から前記ハブまで延在した基端シャフト部と、を有し、前記基端側ルーメンを形成するルーメン形成壁部には、前記ガイドワイヤを前記基端側ルーメンから前記基端シャフト部の外側に導出させるための挿通部が設けられ、前記挿通部は、前記基端シャフト部の軸線方向と直交する方向に開口する側孔であり、前記側孔は、前記基端シャフト部の基端方向を指向する先端側開口部と、前記先端側開口部から前記基端方向に延びた四角形状の中間開口部と、前記中間開口部の延出端から前記基端方向に延びた三角形状の基端側開口部と、を含み、前記基端側開口部は、前記基端方向に向かって前記基端シャフト部の軸線から離れる方向に傾斜するように延びている、カテーテルである。
本発明の一態様によれば、基端シャフト部のルーメン形成壁部に挿通部を設けているため、オーバーザワイヤタイプのカテーテルに比べてガイドワイヤの全長を短くすることができ、ガイドワイヤを生体管腔内に留置した状態でカテーテルの交換作業を容易に行うことができる。また、先端側ルーメンの全長と基端側ルーメンの一部にのみガイドワイヤを挿通させることができるため、ガイドワイヤを効果的に支持することができる。
本発明の他の態様によれば、狭窄部又は閉塞部の狭窄度に応じてシャフトとガイドワイヤとが同軸に配置されたモノレール部の長さを調節することができるため、狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤを通過させる際にガイドワイヤを効果的に支持することができる。
本発明の第1実施形態に係るカテーテルの概略図である。 図1のシャフトの一部省略縦断面図である。 図3Aは、図1の挿通部の斜視説明図であり、図3Bは、図3Aの挿通部の平面図である。 図1のカテーテルを用いた治療方法を説明するフローチャートである。 図5Aは、図1のカテーテルの第1の動作説明図であり、図5Bは、図1のカテーテルの第2の動作説明図である。 図6Aは、挿通部の変形例を示す斜視説明図であり、図6Bは、図6Aの挿通部の第1の動作説明図であり、図6Cは、図6Aの挿通部の第2の動作説明図である。 本発明の第2実施形態に係るカテーテルのシャフトの一部省略縦断面図である。 図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。 図7のカテーテルの動作説明図である。
以下、本発明に係るカテーテル及びカテーテルを用いた治療方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1に示す本発明の第1実施形態に係るカテーテル10Aは、経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty)において、血管内に生じた狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤGWを通過させる際に、ガイドワイヤGWをサポートするために用いられる医療器具である。そのため、カテーテル10Aは、下肢の末梢血管等の血管の狭窄部又は閉塞部の改善に使用できる。
ただし、本発明は、経皮的血管形成術に使用されるカテーテル10Aに限定されない。本発明は、例えば、胆管、食道、尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤGWを通過させる際にガイドワイヤGWを支持するカテーテルにも適用可能である。カテーテル10Aに関する以下の説明では、図1中の矢印X1方向(左側)を「先端」、矢印X2方向(右側)を「基端」という。
カテーテル10Aは、可撓性を有するシャフト12と、シャフト12の基端部に設けられたハブ14とを備える。図1及び図2に示すように、シャフト12は、長尺で細径に形成されている。シャフト12の全長は、特に限定されないが、600mm~2500mmに設定される。特に、カテーテル10Aを橈骨動脈から導入して下肢動脈に導き、下肢の末梢血管の治療を行う場合、シャフト12の全長は、1500mm~2500mmが好ましい。
シャフト12の外周面には、親水性材料(親水性ポリマー)がコーティングされていることが好ましい。親水性材料としては、特に限定されないが、例えば、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、ジメチルアクリルアミドとグリシジルメタクリレートとの共重合体等が挙げられる。これにより、シャフト12を生体管腔内に円滑且つ容易に挿入することができる。
シャフト12は、管状の先端シャフト部16と、先端シャフト部16の基端からハブ14まで延在した管状の基端シャフト部18とを有する。先端シャフト部16の長さは、特に限定されないが、400mm~2300mmに設定され。基端シャフト部18の長さは、特に限定されないが、200mm~2100mmに設定される。
先端シャフト部16の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記二種以上の高分子材料が挙げられる。
先端シャフト部16の先端部の外周面には、先端(矢印X1方向)に向かって縮径したテーパ面19(図2参照)が形成されている。先端シャフト部16の壁部内には、図示しない補強体が埋設されていてもよい。補強体としては、特に限定されないが、タングステン、ステンレス鋼等により螺旋コイル状又は棒状に形成したものが好適に用いられる。先端シャフト部16には、X線(放射線)不透過性を有する物質によって構成された図示しない造影マーカが設けられていてもよい。
図2において、先端シャフト部16は、ガイドワイヤGWが挿通する先端側ルーメン20を有する可撓性のチューブである。先端側ルーメン20は、先端シャフト部16の先端から基端まで一定の直径D1で延在している。先端側ルーメン20の直径D1(先端シャフト部16の内径)は、特に限定されないが、0.4mm~1mmに設定される。すなわち、ガイドワイヤGWは、先端シャフト部16(カテーテル10A)の先端開口部22から先端方向に突出する。
基端シャフト部18は、先端シャフト部16の基端に同軸に一体的に設けられている。基端シャフト部18の構成材料としては、上述した先端シャフト部16の構成材料と同様のものが挙げられる。基端シャフト部18は、先端シャフト部16とは異なる材料により構成されるとともに先端シャフト部16の基端に接続されている。ただし、基端シャフト部18は、先端シャフト部16と同一の材料で構成されるとともに先端シャフト部16の基端に一体的に設けられていてもよい。
例えば、先端シャフト部16が補強体を有する管状体であり、基端シャフト部18は、PEEKのチューブ体であってもよい。
基端シャフト部18は、先端側ルーメン20に連通してガイドワイヤGWが挿通する基端側ルーメン24を有する。基端側ルーメン24は、基端シャフト部18の先端から基端まで一定の直径D2で延在している。基端側ルーメン24の直径D2(基端シャフト部18の内径)は、先端側ルーメン20の直径D1と同一である。ただし、直径D1と直径D2は、互いに異なっていてもよい。
基端側ルーメン24を形成するルーメン形成壁部25には、基端側ルーメン24から基端シャフト部18の外側にガイドワイヤGWを導出させるための複数の挿通部26が設けられている。複数の挿通部26は、基端シャフト部18の軸線方向に沿って等間隔に設けられている。
具体的には、複数の挿通部26は、基端シャフト部18の延在方向に実質的に一列に並んでいる。換言すれば、複数の挿通部26は、基端シャフト部18の周方向に重ならないように設けられている。これにより、基端シャフト部18の軸線方向において、挿通部26が設けられる部分の剛性が過度に低下することを抑えることができる。複数の挿通部26の間隔L1(図1参照)は、特に限定されないが、好ましくは100mm~300mm、より好ましくは150mm~250mmに設定される。
図2~図3Bに示すように、挿通部26は、基端シャフト部18の軸線方向と直交する方向に開口する側孔28である。側孔28は、基端シャフト部18の軸線方向に沿って延在した長孔である。側孔28は、基端シャフト部18の基端方向(矢印X2方向)を指向する半円形状の先端側開口部30と、先端側開口部30から基端方向に延びた四角形状(矩形状)の中間開口部32と、中間開口部32から延出端から基端方向に延びた三角形状の基端側開口部34とを含む。
図3A及び図3Bにおいて、先端側開口部30は、基端シャフト部18の軸線に対して直交する方向に延在している。中間開口部32の幅寸法W(基端シャフト部18の軸線方向と直交する方向の寸法)は、基端シャフト部18の軸線方向に沿った全長に亘って一定である。中間開口部32の幅寸法Wは、基端側ルーメン24の直径D2(図2参照)と同一又は若干小さく形成されている。中間開口部32は、基端シャフト部18の軸線に対して平行に延在している。
図3Aに示すように、基端側開口部34は、基端シャフト部18の基端方向に向かって基端シャフト部18の軸線から離れる方向に傾斜している。基端側開口部34は、基端シャフト部18の基端方向に向かって幅狭に形成されている。図3Bにおいて、側孔28の長さ寸法L2は、特に限定されないが、1mm~3mmに設定される。
中間開口部32は、基端シャフト部18の基端方向に向かって基端シャフト部18の軸線から離れる方向に傾斜していてもよい。基端側開口部34は、基端シャフト部18の軸線に対して平行に延在していてもよい。
図1に示すように、ハブ14は、樹脂材料により中空状に一体的に形成されている。ハブ14は、人手によって把持し易い大きさに形成されている。ハブ14は、シャフト12よりも高い剛性を有している。
このようなカテーテル10Aと一緒に用いられるガイドワイヤGWは、適度な剛性と適度な可撓性とを有する長尺な線状部材であって、先端側ルーメン20の直径D1及び基端側ルーメン24の直径D2よりも若干小さい外径を有する。ガイドワイヤGWの全長は、カテーテル10Aの全長よりも長いが、カテーテル10Aのシャフト12の一部にのみ挿通させればよいため、比較的短くてよい。
このように構成されるカテーテル10Aを用いて下肢の末梢血管等の血管104内に生じた狭窄部100にガイドワイヤGWを通過させる動作について、以下に説明する。
まず、図4のガイディングカテーテル配置ステップ(ステップS1)において、術者は、セルジンガー法によりシースイントロデューサを血管(例えば、橈骨動脈)に穿刺し、図5Aに示すように、ガイドワイヤGWを先行して導入するとともにガイディングカテーテル102を血管105(例えば、下肢動脈、例えば浅大腿動脈(SFA))内の所定の位置に配置する。
また、図4のカテーテル準備ステップ(ステップS2)において、術者は、上述したカテーテル10を準備する。そして、術者は、狭窄部100の手前の位置までガイドワイヤGWを血管104内に挿入する。
その後、挿通ステップ(ステップS3)において、術者は、基端側ルーメン24の一部と先端側ルーメン20の全長とに亘ってガイドワイヤGWを挿通させるとともに複数の挿通部26のいずれかを介して基端シャフト部18の外側に導出させた状態でカテーテル10をガイディングカテーテル102の内腔に挿通させる。
具体的には、術者は、ガイドワイヤGWをカテーテル10Aの先端開口部22から先端側ルーメン20及び基端側ルーメン24に通し、図中基端側の側孔28から基端シャフト部18の外側に導出させる。これにより、先端側ルーメン20の全長と基端側ルーメン24の一部にのみガイドワイヤGWが挿通された状態となる。つまり、シャフト12における先端からガイドワイヤGWが挿通された側孔28までの範囲(シャフト12とガイドワイヤGWとが同軸に配置されたモノレール部36)が、ガイドワイヤGWを狭窄部100に通過させる際にガイドワイヤGWに作用する反力を受ける支持部分となる。
この際、術者は、狭窄部100の位置、大きさ、形状等に応じて、複数の側孔28からガイドワイヤGWを通す側孔28を選定する。すなわち、術者は、ガイドワイヤGWの血管内への導入位置から狭窄部100までの距離が長く、狭窄度が高いほど、押し込み力が必要となるため、モノレール部36が比較的長くなる位置の側孔28を選定する。一方、術者は、ガイドワイヤGWの血管内への導入位置から狭窄部100までの距離が短く、狭窄度が低いほど、モノレール部36が比較的短くなる位置の側孔28を選定する。
続いて、術者は、カテーテル10Aをガイディングカテーテル102の内腔を介して前進させ、その先端をガイドワイヤGWの先端よりも若干基端側に位置させる。そして、ガイドワイヤ通過ステップ(ステップS4)において、術者は、ガイディングカテーテル102の先端からカテーテル10を突出させた状態で、ガイドワイヤGWの基端側を保持して先端方向に押し込むことにより、ガイドワイヤGWの先端部を狭窄部100に通過させる(図5B参照)。
この際、ガイドワイヤGWには狭窄部100からの反力が作用するが、シャフト12のモノレール部36がガイドワイヤGWに接触して支持しているため、ガイドワイヤGWがその軸線と直交する方向に撓むことを抑えることができる。これにより、術者の押し込み力をガイドワイヤGWの先端部に効率的に伝達することができる。従って、狭窄部100にガイドワイヤGWを容易に通過させることができる。
次に、抜去ステップ(ステップS5)において、術者は、ガイドワイヤGWを狭窄部100を越えて留置したままカテーテル10を体外に抜去する。この際、ガイドワイヤGWがシャフト12の一部(先端側ルーメン20の全長と基端側ルーメン24の一部)にのみ挿通しているため、カテーテル10AをガイドワイヤGWから容易に取り外すことができる。
その後、ガイドワイヤGWに沿って各種治療用カテーテル、例えば、アテレクトミーカテーテル、バルーンカテーテル、ステントデリバリーカテーテル、薬剤コーテッドバルーンカテーテル、薬剤コーティングステントデリバリーカテーテル等を挿入して狭窄部100の石灰化病変の除去、拡張、薬剤塗布、ステント留置等を行う。治療用カテーテルは2以上用いてもよい。治療の完了後、術者は、治療用カテーテル及びガイディングカテーテル102を体外に抜去する。
ガイドワイヤGW及びカテーテル10は、狭窄部又は閉塞部の硬さ、治療用カテーテルのガイドワイヤールーメンのサイズあるいは病変部までの血管の蛇行等の必要に応じて、硬さや太さの異なるものとかえてもよい。
この場合、本実施形態に係るカテーテル10Aは、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、基端シャフト部18に挿通部26を設けているため、オーバーザワイヤタイプのカテーテルに比べてガイドワイヤGWの全長を短くすることができ、カテーテル10Aの交換作業を容易に行うことができる。また、先端側ルーメン20の全長と基端側ルーメン24の一部にのみガイドワイヤGWを挿通させることができるため、ガイドワイヤGWを確実に支持することができる。
挿通部26は、基端シャフト部18の軸線方向に沿って複数設けられている。このような構成によれば、狭窄部又は閉塞部の位置、大きさ、形状等に応じて、シャフト12のうちガイドワイヤGWと同軸に配置される部分(モノレール部36)の長さを調節することができる。これにより、カテーテル10Aの交換作業を容易にしつつ、ガイドワイヤGWを一層効果的に支持にすることができる。
挿通部26は、基端シャフト部18の軸線方向と直交する方向に開口する側孔28である。このような構成によれば、ガイドワイヤGWを側孔28に容易に挿通させることができる。
側孔28は、基端シャフト部18の軸線方向に沿って延びている。このような構成によれば、ガイドワイヤGWを側孔28に通す際にガイドワイヤGWが過度に屈曲することを抑えることができる。
カテーテル10は、生体管腔内に生じた狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤGWを通過させる際に使用されるガイドワイヤGWを支持する。この場合、生体管腔内の狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤGWを効果的に通過させることができる。
カテーテル10を用いた治療方法では、ガイディングカテーテル102を腕の動脈から導入して、下肢動脈内にガイディングカテーテル102の先端部を配置するガイディングカテーテル配置ステップと、カテーテル10を準備する準備ステップと、基端側ルーメン24の一部と先端側ルーメン20の全長とに亘ってガイドワイヤGWを挿通させるとともに複数の挿通部26のいずれかを介して基端シャフト部18の外側に導出させた状態でカテーテル10をガイディングカテーテル102の内腔に挿通させる挿通ステップと、ガイディングカテーテル102の先端からカテーテル10を突出させた状態で、ガイドワイヤGWを狭窄部又は閉塞部に通過させるガイドワイヤ通過ステップと、ガイドワイヤGWを狭窄部又は閉塞部を越えて留置したままカテーテル10を体外に抜去する抜去ステップと、を有する。挿通ステップでは、狭窄部又は閉塞部の狭窄度に応じて、ガイドワイヤGWを導出させる挿通部26を変える。
このような方法によれば、狭窄部又は閉塞部の狭窄度に応じてシャフト12とガイドワイヤGWとが同軸に配置されたモノレール部36の長さを調節することができるため、狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤGWを通過させる際にガイドワイヤGWを効果的に支持することができる。
挿通部26は、上述した構成に限定されない。図6Aに示すように、挿通部26は、ルーメン形成壁部25に設けられたスリット40であってもよい。スリット40は、ルーメン形成壁部25の周方向に沿って延在している。具体的には、スリット40は、ルーメン形成壁部25の周方向に30~140°、好ましくは60~120°の範囲に延在している。このようなスリット40は、ルーメン形成壁部25を変形させることによって開口する。
具体的には、図6Bに示すように、スリット40は、例えば、ルーメン形成壁部25のうちスリット40の基端方向(矢印X2方向)に隣接する部位42を基端側ルーメン24の内方に向かって押圧することにより開口する。また、図6Cに示すように、スリット40は、ルーメン形成壁部25を軸線方向と直交する方向に曲げることにより開口する。
本変形例において、挿通部26は、ルーメン形成壁部25に設けられたスリット40であり、スリット40は、ルーメン形成壁部25を変形させることによって開口する。このような構成によれば、ルーメン形成壁部25を変形させることによってスリット40を開口させてガイドワイヤGWを挿通させることができる。
スリット40は、ルーメン形成壁部25の周方向に沿って延在している。このような構成によれば、スリット40を容易に開口させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るカテーテル10Bについて説明する。なお、第2実施形態に係るカテーテル10Bについて、上述した第1実施形態に係るカテーテル10Aと同一の構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、カテーテル10Bのシャフト12aは、先端シャフト部16及び基端シャフト部18aを備える。基端シャフト部18aは、先端シャフト部16の基端に同軸に一体的に設けられている。基端シャフト部18aには、基端側ルーメン24にガイドワイヤGWを挿通させるための4つの側孔28(挿通部26)が設けられている。4つの側孔28は、基端シャフト部18aの軸線方向に沿って等間隔に設けられている。4つの側孔28は、基端シャフト部18aの周方向に90°ずつ位相をずらして位置している。
図7及び図8に示すように、カテーテル10Bは、基端シャフト部18aにガイドワイヤGWを側孔28に導くための4つの導入部50が設けられている。具体的には、4つの導入部50は、4つの側孔28のそれぞれに対応するように位置している。
導入部50は、基端シャフト部18aの外周面から径方向外方に突出した管状部である。図7において、導入部50には、側孔28に連通する導入孔52が形成されている。導入孔52のうち側孔28とは反対側の開口部54は、基端シャフト部18aの基端方向を指向している(図8参照)。導入孔52を形成する壁面のうち開口部54に対向する部分には、基端シャフト部18aから径方向外方に向かって基端方向に傾斜した傾斜面56が設けられている。
本実施形態に係るカテーテル10Bによれば、図9に示すように、血管105内(生体管腔内)にシャフト12aを留置した状態でガイドワイヤGWを容易に交換することができる。具体的には、カテーテル10Bを血管105内に留置した状態でガイドワイヤGWを抜去し、別のガイドワイヤGW1をガイディングカテーテル102の内周面と基端シャフト部18aの外周面との間の隙間に挿入しカテーテル10Bの先端方向(矢印X1方向)に前進させる。
そうすると、ガイドワイヤGW1の先端が導入部50の開口部54に挿入され、ガイドワイヤGW1が傾斜面56に接触しながら導入孔52を介して基端側ルーメン24に導入される。そして、ガイドワイヤGW1をさらに前進させると、ガイドワイヤGW1の先端部がカテーテル10Bの先端開口部22から突出する。これにより、ガイドワイヤGWの交換が完了する。
本実施形態によれば、上述したカテーテル10Aと同様の作用効果を奏する。また、ルーメン形成壁部25には、生体管腔内にシャフト12aを留置した状態でガイドワイヤGWを交換する際に交換後のガイドワイヤGW1を側孔28に導くための導入部50が設けられ、導入部50には、基端シャフト部18aの基端方向に開口し、側孔28に連通する導入孔52が形成されている。このような構成によれば、シャフト12aを生体管腔内に留置した状態でガイドワイヤGWの交換作業を容易に行うことができる。
本発明は、上述した構成に限定されない。カテーテル10A、10Bにおいて、基端シャフト部18、18aのうち最も基端に位置する挿通部26よりも基端側は、中実に形成されていてもよい。
本発明に係るカテーテル及びカテーテルを用いた治療方法は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A、10B…カテーテル 12、12a…シャフト
14…ハブ 16…先端シャフト部
18、18a…基端シャフト部 20…先端側ルーメン
24…基端側ルーメン 26…挿通部
28…側孔 40…スリット
50…導入部 52…導入孔
GW、GW1…ガイドワイヤ

Claims (5)

  1. ガイドワイヤを支持する可撓性を有するシャフトと、前記シャフトの基端部に設けられたハブと、を備えたカテーテルであって、
    前記シャフトは、
    前記ガイドワイヤが挿通する先端側ルーメンを有する先端シャフト部と、
    前記先端側ルーメンに連通して前記ガイドワイヤが挿通する基端側ルーメンを有し、且つ前記先端シャフト部と同軸になるように前記先端シャフト部の基端から前記ハブまで延在した基端シャフト部と、を有し、
    前記基端側ルーメンを形成するルーメン形成壁部には、前記ガイドワイヤを前記基端側ルーメンから前記基端シャフト部の外側に導出させるための挿通部が設けられ
    前記挿通部は、前記基端シャフト部の軸線方向と直交する方向に開口する側孔であり、
    前記側孔は、
    前記基端シャフト部の基端方向を指向する先端側開口部と、
    前記先端側開口部から前記基端方向に延びた四角形状の中間開口部と、
    前記中間開口部の延出端から前記基端方向に延びた三角形状の基端側開口部と、を含み、
    前記基端側開口部は、前記基端方向に向かって前記基端シャフト部の軸線から離れる方向に傾斜するように延びている、カテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルであって、
    前記挿通部は、前記基端シャフト部の軸線方向に沿って複数設けられている、カテーテル。
  3. 請求項1又は2に記載のカテーテルであって、
    前記側孔は、前記基端シャフト部の軸線方向に沿って延びている、カテーテル。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のカテーテルであって、
    前記ルーメン形成壁部には、生体管腔内に前記シャフトを留置した状態で前記ガイドワイヤを交換する際に交換後のガイドワイヤを前記側孔に導くための導入部が設けられ、
    前記導入部には、前記基端シャフト部の基端方向に開口し、前記側孔に連通する導入孔が形成されている、カテーテル。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載のカテーテルであって、
    生体管腔内に生じた狭窄部又は閉塞部にガイドワイヤを通過させる際に使用される前記ガイドワイヤを支持する、カテーテル。
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