JP7136061B2 - 高強度熱延鋼板及びその製造方法 - Google Patents
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また、YSの(面内)ばらつきが小さいとは、熱延鋼板の幅エッジから幅中央方向へ鋼板全幅に対して5%、10%、15%、20%、25%、30%の各位置および熱延鋼板の幅中央位置における、YSの標準偏差の値が100MPa以下であることを意味する。
[1] 質量%で、
C:0.08~0.30%、
Si:3.0%以下、
Mn:1.0~4.0%、
P:0.100%以下、
S:0.02%以下、
Al:1.0%以下、
N:0.008%以下を含み、
残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成と、
鋼組織は、鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板の幅中央位置における、
ポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率が鋼組織全体に対して20%以下、マルテンサイトと下部ベイナイトの合計面積率が鋼組織全体に対して65~100%であり、
鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板のエッジから幅中央方向へ鋼板全幅に対して5%、10%、15%、20%、25%、30%の各位置および鋼板の幅中央位置における、前記ポリゴナルフェライトと前記フレッシュマルテンサイトと前記残留オーステナイトの合計面積率の標準偏差が7.0%以下であることを特徴とする高強度熱延鋼板。
[2] 前記成分組成に加えてさらに、質量%で、
Cr:0.005~2.0%、
Ni:0.005~2.0%、
Cu:0.005~2.0%、
Mo:0.005~2.0%、
V:0.005~2.0%、
Nb:0.005~0.20%、
Ti:0.005~0.20%、
B:0.0001~0.0050%、
Ca:0.0001~0.0050%、
REM:0.0001~0.0050%、
Sb:0.0010~0.10%、
Sn:0.0010~0.50%
のうちから選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする[1]に記載の高強度熱延鋼板。
[3] [1]または[2]に記載の成分組成を有するスラブを加熱し、
次いで、熱間圧延を施すに際し、
粗圧延後、仕上げ圧延した後、Ms点~Bs点の温度域の滞留時間が7s以下となる条件でMs点以上の温度Tまで冷却し、その後該温度Tから(Ms点-30℃)以下の冷却停止温度までを、(Ms点-30℃)~Ms点の温度域の平均冷却速度が100℃/s以上となる条件で冷却し、(Ms点-30℃)以下で巻き取り、その後1℃/s未満の平均冷却速度で50℃以下まで冷却することを特徴とする高強度熱延鋼板の製造方法。
[4] 前記熱間圧延では、鋼板エッジ部を加熱することを特徴とする[3]に記載の高強度熱延鋼板の製造方法。
本発明の高強度熱延鋼板を用いれば、自動車部品等の部品製造の際の形状のばらつき低減を実現することができる。これにより、形状が安定した高強度部品等の製品を得ることができる。
本発明の高強度熱延鋼板は、熱間圧延ままの黒皮、熱間圧延後さらに酸洗する白皮と称される熱延鋼板である。また、本発明が目的とする高強度熱延鋼板は、板厚が0.6mm以上10.0mm以下であることが好ましく、自動車用部品の素材として用いる場合には1.0mm以上6.0mm以下であることがより好ましい。また、板幅は、500mm以上1800mm以下であることが好ましく、700mm以上1400mm以下であることがより好ましい。
本発明の高強度熱延鋼板の成分組成は、質量%で、C:0.08~0.30%、Si:3.0%以下、Mn:1.0~4.0%、P:0.100%以下、S:0.02%以下、Al:1.0%以下、N:0.008%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
Cは、マルテンサイトや下部ベイナイトを生成させてTSを上昇させるのに有効な元素である。C含有量が0.08%未満ではこのような効果が十分得られず、1180MPa以上のTSが得られない。一方、C含有量が0.30%を超えるとフレッシュマルテンサイトや残留オーステナイトが増大する。またこれらの組織の鋼板面内ばらつきが顕著になり、本発明の鋼組織が得られなくなる。したがって、C含有量は0.08~0.30%とする。C含有量は、1180MPa以上のTSをより安定的に得る観点から、好ましくは0.09%以上とする。YSばらつきをより安定的に抑制する観点から、好ましくは0.25%以下、より好ましくは0.20%とする。
Siは、鋼を固溶強化したり、マルテンサイトの焼き戻し軟化を抑制することでTSを上昇させたり、面内のYSばらつきの低減に有効な元素である。Si含有量が3.0%を超えると、ポリゴナルフェライトが過剰に生成して本発明の鋼組織が得られなくなる。したがって、Si含有量は3.0%以下とする。Si含有量は、好ましくは2.5%以下、より好ましくは2.0%以下とする。1180MPa以上のTSをより安定的に得る観点から、およびYSばらつきをより安定的に抑制する観点から、好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.3%以上とする。
Mnは、マルテンサイトや下部ベイナイトを生成させてTSを上昇させるのに有効な元素である。Mn含有量が1.0%未満ではこうした効果が十分得られず、ポリゴナルフェライト等が生成して、YSやTSが低下する。一方、Mn含有量が4.0%を超えるとフレッシュマルテンサイトや残留オーステナイトが生成して本発明の鋼組織が得られなくなる。したがって、Mn含有量は1.0~4.0%とする。Mn含有量は、1180MPa以上のTSをより安定的に得る観点から、好ましくは1.2%以上とする。YSばらつきをより安定的に抑制する観点から、好ましくは3.6%以下、より好ましくは3.1%以下とする。
Pは、溶接性が劣化するため、その量は極力低減することが望ましい。本発明ではP含有量が0.100%まで許容できる。したがって、P含有量は0.100%以下とする。下限は特に規定しないが、P含有量が0.001%未満では生産能率の低下を招くため、0.001%以上が好ましい。
Sは、溶接性を劣化させるため、その量は極力低減することが好ましいが、本発明ではS含有量が0.02%まで許容できる。したがって、S含有量は0.02%以下とする。下限は特に規定しないが、S含有量が0.0002%未満では生産能率の低下を招くため、0.0002%以上が好ましい。
Alは、脱酸剤として作用し、脱酸工程で添加することが好ましい。脱酸剤として用いる観点からは、Al含有量は0.01%以上が好ましい。多量にAlを含有するとポリゴナルフェライトが多量に生成して本発明の鋼組織が得られなくなる。本発明ではAl含有量が1.0%まで許容される。したがって、Al含有量は1.0%以下とする。好ましくは0.50%以下とする。
Nが増加すると介在物が増加して加工性が低下するため、その量は極力低減することが好ましいが、本発明ではN含有量が0.008%までは許容される。したがって、N含有量は0.008%以下とする。下限は特に規定しないが、N含有量が0.001%未満では生産能率の低下を招くため、0.001%以上が好ましい。
Cr、Ni、Cuは、マルテンサイトや下部ベイナイトを生成させ、高強度化に寄与する有効な元素である。このような効果を得るため、Cr、Ni、Cuを含有する場合には、それぞれ含有量をCr:0.005~2.0%、Ni:0.005~2.0%、Cu:0.005~2.0%にすることが好ましい。Cr、Ni、Cuのそれぞれの含有量が上記の上限を超えると、フレッシュマルテンサイトや残留オーステナイトが残りやすくなって本発明の鋼組織が得られなくなる場合がある。Cr含有量は、より好ましくは0.1%以上とし、より好ましくは0.6%以下とする。Ni含有量は、より好ましくは0.1%以上とし、より好ましくは0.6%以下とする。Cu含有量は、より好ましくは0.1%以上とし、より好ましくは0.6%以下とする。
本発明の高強度熱延鋼板の鋼組織は、鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板の幅中央位置における、ポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率が鋼組織全体に対して20%以下、マルテンサイトと下部ベイナイトの合計面積率が鋼組織全体に対して65~100%であり、鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板のエッジから幅中央方向へ板厚全幅に対して5%、10%、15%、20%、25%、30%の各位置および鋼板の幅中央位置における、ポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率の標準偏差が7.0%以下である。
本発明では、高YSを達成するために、鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板の幅中央位置における領域のポリゴナルフェライト、フレッシュマルテンサイトおよび残留オーステナイトの面積率の合計を調整することが有効である。
ここで「鋼板の板厚1/4位置」とは、厳密に板厚の1/4位置のみに限定される必要はなく、板厚をtとするとき、鋼板表面から板厚方向1/4t位置±100μmの領域を指す。また、「鋼板の幅中央位置」とは、厳密に板幅1/2位置のみに限定される必要はなく、板幅方向に対して、板幅の1/2位置±10mmの領域を指す。
また、ポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトはYSを低下させる組織であり、これらの組織の面積率の合計が鋼組織全体に対して20%を超えるとYSの顕著な低下を招く。したがって、上記領域におけるポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトの面積率の合計は、20%以下とする。YSの高位安定化の観点から、好ましくは15%以下とする。好ましくは0%以上とする。
本発明では、上記と同様の理由により、鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板の幅中央位置における領域のマルテンサイトおよび下部ベイナイトの面積率の合計を調整することが有効である。
本発明では、面内ばらつきの評価に際し、面内の代表位置として、鋼板のエッジから幅中央方向へ鋼板全幅に対して5%の位置、10%の位置、15%の位置、20%の位置、25%の位置、30%の位置および鋼板の幅中央位置を対象とした。これら代表位置を評価することで、鋼板面内で局所的に生じる水乗り等による組織変動を漏れなく抽出できる。
本発明の高強度熱延鋼板は、上記成分組成を有するスラブを加熱し、次いで、熱間圧延を施すに際し、粗圧延後、仕上げ圧延した後、Ms点~Bs点の温度域の滞留時間が7s以下となる条件でMs点以上の温度Tまで冷却し、その後該温度Tから(Ms-30℃)以下の冷却停止温度までを、(Ms点-30℃)~Ms点の温度域の平均冷却速度が100℃/s以上となる条件で冷却し、(Ms-30℃)以下の温度で巻き取り、その後1℃/s未満の平均冷却速度で50℃以下まで冷却することにより製造する。
以下、詳しく説明する。なお、上記した温度は鋼板の幅中央部の温度であり、上記した平均冷却速度は鋼板の幅中央部の冷却速度である。
仕上げ圧延後、Ms点~Bs点の温度域の滞留時間が7s以下となる条件で、Ms点以上の温度Tまで冷却する。Ms点~Bs点の温度域の滞留時間が7sを超えるとベイナイト変態量のばらつきや上部ベイナイトの増大等を招き、本発明の鋼組織が得られない。したがって、Ms点~Bs点の温度域の滞留時間は7s以下とする。好ましくは6s以下、より好ましくは5s以下、さらに好ましくは4s以下とする。特に滞留時間の下限は規定しないが、鋼板の形状安定性の観点より、1s以上とすることが好ましい。
なお、Ms点はマルテンサイト変態が開始する温度であり、フォーマスタ試験により求める。Bs点はベイナイト変態が開始する温度であり、以下の式より求める。
Bs(℃)=830-270[C]-90[Mn]-37[Ni]-70[Cr]-83[Mo]
ここで、[C]、[Mn]、[Ni]、[Cr]、[Mo]は鋼中のC、Mn、Ni、CrおよびMoの含有量で、単位は質量%である。当該元素が含有されていない場合は0とする。
上記した冷却の後、温度Tから(Ms点-30℃)以下の冷却停止温度までを、(Ms点-30℃)~Ms点の温度域の平均冷却速度が100℃/s以上となる条件で冷却(二次冷却)する。(Ms点-30℃)~Ms点の温度域の平均冷却速度が100℃/s未満ではマルテンサイト変態が十分進行しないためにその後のベイナイト変態量のばらつきを招き、本発明の鋼組織が得られない。したがって、(Ms点-30℃)~Ms点の温度域の平均冷却速度は100℃/s以上とする。好ましくは150℃/s以上、より好ましくは200℃/s以上とする。特に上限は設けないが、鋼板の形状安定性の観点より、この温度域の平均冷却速度は好ましくは2000℃/s以下とする。なお、本発明において、平均冷却速度とは冷却を開始する温度から冷却を停止する温度までの温度差を冷却所要時間で除したものである。
冷却停止温度が(Ms点-30℃)を超えるとマルテンサイト変態が十分進行しないためにその後のベイナイト変態量のばらつきや上部ベイナイトの増大等を招き、本発明の鋼組織が得られない。したがって、冷却停止温度は(Ms点-30℃)以下とする。好ましくは(Ms点-40℃)以下とする。特に冷却停止温度の下限は設けないが、常温未満の温度管理は困難となるため、好ましくは10℃以上、より好ましくは25℃以上とする。
巻き取り温度が(Ms点-30℃)を超えると残留オーステナイトの増大等を招いて本発明の鋼組織が得られなくなるため、巻き取り温度は(Ms点-30℃)以下とする。特に下限は設けないが、常温未満の温度管理は困難となるため、好ましくは10℃以上、より好ましくは25℃以上とする。
巻き取り温度から50℃以下までの平均冷却速度が1℃/s以上となると、ベイナイト変態の進行が不十分となり、フレッシュマルテンサイトや残留オーステナイトが増大して本発明の鋼組織が得られなくなる。したがって、巻き取り温度から50℃以下までの平均冷却速度は1℃/s未満とする。好ましくは0.5℃/s未満とする。
ここで、エッジマスクとは、熱延鋼板の幅方向端部(エッジ部)をマスキングし、冷却水を遮断することを指す。したがって、エッジマスクは熱間圧延の仕上げ圧延後の冷却工程の際に行うことが好ましい。エッジマスクを適用する場合、必要な冷却量を確保しつつエッジ部の過冷を抑制する観点より、熱延鋼板のエッジ部におけるマスク領域は50~300mm(したがって、幅方向両端部のマスク幅の合計は100~600mm)とすることが好ましい。
例えば、スラブ加熱温度は、偏析除去や析出物固溶等の観点からは1100℃以上が好ましく、エネルギー効率等の観点からは1300℃以下が好ましい。仕上げ圧延は、加工性の低下を招く粗粒低減等の観点から4パス以上とすることが好ましい。仕上げ圧延温度は、加工性の低下を招く扁平粒低減等の観点から850℃以上程度とすることが好ましい。
また、一部の熱延鋼板においては、仕上げ圧延前においてエッジ部の加熱を実施した。エッジ部の加熱には誘導加熱式のヒーターを用いた。
ポリゴナルフェライト、下部ベイナイト、マルテンサイト、フレッシュマルテンサイト、残留オーステナイトの面積率とは、観察面積に占める各組織の面積の割合のことである。これらの面積率は、得られた熱延鋼板よりサンプルを切り出し、圧延方向に平行な板厚断面を研磨後、3%ナイタールで腐食し、鋼板表面から板厚方向に500μm位置をSEM(走査型電子顕微鏡)で1500倍の倍率でそれぞれ3視野撮影した。得られた2次電子像の画像データからMedia Cybernetics社製のImage-Proを用いて各組織の面積率を求め、視野の平均面積率を各組織の面積率とする。画像データにおいて、ポリゴナルフェライトは黒、下部ベイナイトは方位のそろった炭化物を含む灰色または明灰色、マルテンサイトは複数の方位の炭化物を含む灰色または明灰色、フレッシュマルテンサイトおよび残留オーステナイトは炭化物を含まない白または明灰色、として区別される。なお、本発明において、マルテンサイトはオートテンパードマルテンサイトや焼戻しマルテンサイトであっても構わない。炭化物は白色の点状または線状である。また、本発明では基本的には含有しないが、パーライトは黒色と白色の層状組織として区別でき、上部ベイナイトは炭化物または島状のマルテンサイトを含む暗灰色として区別できる。
なお、本発明では、ポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率のばらつきは、V1の標準偏差の値が7.0%以下を合格とした。
得られた熱延鋼板より、圧延方向に対して平行方向にJIS5号引張試験片(JIS Z 2201)を採取し、歪速度が10-3/sとするJIS Z 2241の規定に準拠した引張試験を行い、YSおよびTSを求めた。なお、本発明では、YSは900MPa以上、TSは1180MPa以上を合格とした。
Claims (4)
- 質量%で、
C:0.08~0.30%、
Si:3.0%以下、
Mn:1.0~4.0%、
P:0.100%以下、
S:0.02%以下、
Al:1.0%以下、
N:0.008%以下を含み、
残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成と、
鋼組織は、鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板の幅中央位置における、
ポリゴナルフェライトとフレッシュマルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率が鋼組織全体に対して20%以下、マルテンサイトと下部ベイナイトの合計面積率が鋼組織全体に対して65~100%であり、
鋼板の板厚1/4位置で、かつ鋼板のエッジから幅中央方向へ鋼板全幅に対して5%、10%、15%、20%、25%、30%の各位置および鋼板の幅中央位置における、前記ポリゴナルフェライトと前記フレッシュマルテンサイトと前記残留オーステナイトの合計面積率の標準偏差が7.0%以下であることを特徴とする高強度熱延鋼板。 - 前記成分組成に加えてさらに、質量%で、
Cr:0.005~2.0%、
Ni:0.005~2.0%、
Cu:0.005~2.0%、
Mo:0.005~2.0%、
V:0.005~2.0%、
Nb:0.005~0.20%、
Ti:0.005~0.20%、
B:0.0001~0.0050%、
Ca:0.0001~0.0050%、
REM:0.0001~0.0050%、
Sb:0.0010~0.10%、
Sn:0.0010~0.50%
のうちから選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の高強度熱延鋼板。 - 請求項1または2に記載の高強度熱延鋼板の製造方法であって、
前記成分組成を有するスラブを加熱し、
次いで、熱間圧延を施すに際し、
粗圧延後、仕上げ圧延した後、
Ms点~Bs点の温度域の滞留時間が7s以下となる条件でMs点以上の温度Tまで冷却し、
その後該温度Tから(Ms点-30℃)以下の冷却停止温度までを、(Ms点-30℃)~Ms点の温度域の平均冷却速度が100℃/s以上となる条件で冷却し、(Ms点-30℃)以下の温度で巻き取り、その後1℃/s未満の平均冷却速度で50℃以下まで冷却することを特徴とする高強度熱延鋼板の製造方法。 - 前記熱間圧延では、鋼板エッジ部を加熱することを特徴とする請求項3に記載の高強度熱延鋼板の製造方法。
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