JP7135739B2 - スポットサイズ変換器の作製方法およびスポットサイズ変換器 - Google Patents

スポットサイズ変換器の作製方法およびスポットサイズ変換器 Download PDF

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Description

本発明は光デバイスの作製方法に関し、より詳しくは光導波路における光の電磁界分布の広がりを制御できるスポットサイズ変換器(spot-size converter: SSC)の作製方法に関する。
半導体レーザ等に代表される光デバイスは、多くの場合において、光導波路構造により光の回路が構成される。光導波路を伝搬する光のモード電磁界分布、すなわちモード分布は、光導波路を構成する材料と導波路の構造によって決定される。モード分布の広がりをスポットサイズと呼ぶ場合があり、多くの場合はスポットサイズが小さい方が好ましい。例えば、スポットサイズが小さい、すなわち導波路を導波する光の電力密度が高いと、光と導波路材料の相互作用が強くなるため、レーザや変調器といった光制御デバイスの低消費電力化にはスポットサイズの小さな導波路が重要である。
また、しばしばデバイスサイズの制限要因となる曲げ導波路の曲げ半径の最小値も、一般に光が導波路に強く閉じこもっている状態の方が小さくなるため、スポットサイズが小さな導波路が好ましい場合が多い。
しかしながら、逆に、小さいスポットサイズが問題となる場合もある。その一つが光デバイスの入出力端面における、外部光学系との結合の問題である。スポットサイズが小さいと、フーリエ変換の関係からデバイスから自由空間へ出射した光の広がり角は大きくなる。自由空間での光の分布の広がり角、すなわち遠視野象(far-field pattern: FFP)の広がり角が大きいと光デバイスから光ファイバなどの他の部品との光学結合を形成する際に用いるレンズの口径、すなわちレンズのサイズが大きくなるといった問題がある。レンズのサイズはしばしば光モジュール全体のサイズの小型化への制限要因となる。
また、スポットサイズが小さいと、そもそもレンズで外部との光学結合を形成するためのレンズ実装工程において、実装トレランスが小さくなってしまうという問題もある。
上記は光デバイスからの光の出射の場合だが、一般に受動素子から成る光学系は相反性があるため、光デバイスへ光を入射する際も同様の問題が生じる。
従って、スポットサイズはデバイス内の導波路においては小さく、導波路端面においては大きい方が好ましい。外部との光学結合以外にも、大きなスポットサイズにより光デバイス上にて実現できる機能もあり、それらの機能の実現のために、同一の光デバイスにおいて、そのデバイスの特定の箇所においてスポットサイズを変換する構造がSSCである。
光導波路内にSSCを形成する手法の代表例として、光を導波させるコア層を局所的に変化させる手法がある。例えば非特許文献1は化合物半導体によるレーザ素子におけるSSCについての報告であり、半導体の再成長技術を用いて、導波路端面のコア材料のみ薄く成長することでSSCを形成している。
Yasumasa Suzaki, Ryuzu Iga, Kenji Kishi, Yoshihiro Kawaguchi, Shin-ichi Matsumoto, Minoru Okamoto, and Mitsuo Yamamoto "Temperature- and Polarization-Insensitive Responsivity of a 1.3μm Optical Transceiver Diode with an Integrated Spot-Size Converter", IEEE J. Quantum Electron., vol. 34, no. 4, pp. 686-690, 1998.
非特許文献1にみられるような、薄膜形成技術を用いる手法は、コア層厚を層形成精度(nmオーダー)で実現できる利点がある。ただし、薄膜形成により立体的な構造を作るには、その形成条件の安定化や、薄膜形成前に特殊なウェハ処理が必要(非特許文献1のような選択成長マスクを用いる手法はウェハ上に誘電体パターンを形成する必要がある)など、一般的に工程コストを上げてしまうという問題がある。
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであって、本発明の課題は、簡易な作製方法で実現できるスポットサイズ変換器(spot-size converter: SSC)の作製方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、一実施形態に記載されたスポットサイズ変換器の作製方法は、基板上にコア層と2層以上の材料膜層とが順次積層された積層基板に対して、前記2層以上の材料膜層側に、順次開口部が小さくなる複数のマスクパターンを順次形成し、該複数のマスクパターンのそれぞれに従って前記2層以上の材料膜層を最外層から順次エッチングして、前記2層以上の材料膜層を、導波路方向にのみ階段状にエッチングする材料膜エッチング工程と、前記順次開口部が小さくなる複数のマスクパターンの全てのマスクパターンの開口部とも重なるとともにその面積が最も大きい開口部を有するコア用のマスクパターンを前記2層以上の材料膜層側に形成し、該コア用のマスクパターンに従って、ドライエッチングして、前記基板の厚さ方向において段差を有するコア層を形成するコア層エッチング工程とを含む。
段差用多層膜20を有する積層体10の構成を示す図である。 積層体10に矩形のマスクパターンを呈するマスク50を積層した状態を示す図である。 第1のエッチング工程によりエッチングされた積層体10を示す図である。 第2のエッチング工程に用いるマスク50を形成した積層体10を示す図である。 第2のエッチング工程によりエッチングされた積層体10を示す図である。 第3のエッチング工程に用いるマスク50を形成した積層体10を示す図である。 第3のエッチング工程によりエッチングされた積層体10を示す図である。 コア層2側の表面にクラッド材料を成長させた積層体10を示す図である。 階段状に厚さが変化したコア層2を含む導波路構造30を有する積層体10を示す図である。 第1の実施形態の作製方法により得られるSSCの端面から出射されるFFP(far-field pattern:遠視野象)の半値全幅の角度の計算結果を示す図である。 物性傾斜層21を有する積層体11の構成を示す図である。 マスク50により物性傾斜層21がエッチングされた積層体11を示す図である。 別のマスク50によりコア層2がエッチングされた積層体11を示す図である。 第3の実施形態のスポットサイズ変換器の作製方法を説明する図である。 第3の実施形態のスポットサイズ変換器の作製方法を説明する図である。 第3の実施形態の変形例のスポットサイズ変換器の作製方法を説明する図である。 第3の実施形態の変形例のスポットサイズ変換器の作製方法を説明する図である。 第3の実施形態の変形例のスポットサイズ変換器の作製方法を説明する図である。 第3の実施形態の変形例のスポットサイズ変換器の作製方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本実施の形態に記載されたスポットサイズ変換器(spot-size converter: SSC)の作製方法は、基板上にコア層と2層以上の材料膜層とが順次積層された積層基板に対して、前記2層以上の材料膜層側に、順次開口部が小さくなる複数のマスクパターンを順次形成し、該複数のマスクパターンのそれぞれに従って前記2層以上の材料膜層を最外層から順次エッチングして、前記2層以上の材料膜層を階段状にエッチングする材料膜エッチング工程と、前記順次開口部が小さくなる複数のマスクパターンの全てのマスクパターンの開口部とも重なるとともにその面積が最も大きい開口部を有するコア用のマスクパターンを前記2層以上の材料膜層側に形成し、該コア用のマスクパターンに従って、ドライエッチングして、前記基板の厚さ方向において段差を有するコア層を形成するコア層エッチング工程とを含んでいる。
この作製方法によれば、薄膜形成の精度と同じ加工精度にて、かつその他の特殊な加工条件の安定化の営みは必要のない工程にてSSCを作製できる。
さらに、上記作製方法において、2層以上の材料膜層に代えて、基板の厚さ方向において成分比が異なる物性を有する物性傾斜層を有する積層基板を用いても可能である。具体的には、この積層基板に対して、前記物性傾斜層側に第1のマスクパターンを形成し、該第1のマスクパターンに従って、前記物性傾斜層をウェットエッチングして、前記第1のマスクパターンの下側が前記基板の厚さ方向において傾斜した面を有するように形成し、その後、前記物性傾斜材料層のウエットエッチングされた領域の輪郭によって形成されるパターンと重なるとともにその面積がより大きい開口部を有するコア用のマスクパターンを前記物性傾斜材料層側に形成し、該コア用のマスクパターンに従って、ドライエッチングして、前記基板の厚さ方向において傾斜した面を有するコア層を形成するコア層エッチング工程とを含む作製方法を採用してもよい。
(第1の実施形態)
図1から図9は、第1の実施形態にかかるスポットサイズ変換器の作製方法の各工程を説明する図である。なお、図1から9において、(a)は積層体10の基板1とは反対側から見た平面図であり、(b)はy-y’における断面の端面図であり、(c)はx-x’における断面の端面図である。第1の実施形態では、コア層2上に段差用多層膜20を持つ積層体10を用いて形成されたSSCをInP系材料により作製する。
まず、図1に示すように、InPからなる基板1上に、コア層2としてフォトルミネッセンス波長が1400 nmのInAlGaAs/InAlAsのIII-V元系材料から形成された多重量子井戸(multi-quantum well: MQW)を形成し、さらに段差用多層膜20として、厚さがそれぞれ150 nmのInPからなる層3とInGaAsPからなる層4の二種類の材料層からなる合計300 nmの多層膜20を積層して積層体10を構成する。なお、コア層2の厚さは500nmとした。
この積層体10は、InP系材料の他にも、Siやガラスなど、導波路がエッチングにより形成できる材料ならばどのような材料で構成しても構わない。
この積層体10に対して適当なフォトリソグラフィー工程を用いて、図2に示すような開口マスクパターンを形成し、図2に示すマスクパターンを持つ積層体10に対して、硫酸・過酸化水素水・純水を適当な配分で混合した、いわゆるピラニア溶液によるウェットエッチング工程を施す(第1のエッチング工程)。このピラニア溶液は、最上層4の構成材料であるInGaAsPを除去可能であるが、その下の層3の構成材料であるInPは除去できないように配合されたエッチング溶液である。
第1のエッチング工程によって、積層体10の最上層4のInGaAsPはピラニア溶液によりエッチングされる一方で、その下の層3のInPはピラニア溶液によりエッチングされないので、積層体10は図3に示す形状になる。
再びフォトリソグラフィー工程により、図4に示す開口マスクを形成し、図4の開口マスクを持つ積層体10に対して塩酸・リン酸の混合溶液によるウェットエッチング工程を施す(第2のエッチング工程)。このエッチング溶液は、InP層3を除去可能であるが、InAlGaAs/InAlAs、すなわちコア層2を除去できないように配合されたものである。
第2のエッチング工程によって、コア層2の直上に位置するInP層3がエッチングされる一方でコア層2はエッチングされずに積層体10は図5に示す形状となる。
こうして得られた図5の積層体10に対して、更に再び適当なフォトリソグラフィー工程にて図6に示す開口マスクパターンを形成し、図6に示す開口マスクパターンを持つ積層体10に対して、InGaAsP層4やInP層3やInAlGaAs/InAlAsからなるMQW2の何れの層に対しても加工作用のある、ドライエッチング装置により、エッチング工程を実施する(第3のエッチング工程)。このドライエッチングは、例えば、塩素系のプラズマにより実現される。
第3のエッチング工程によって、図6にて示した段差用多層膜20の階段状開口パターンを反映して、コア層2は、図7に示すように、階段状に加工される。
その後、図8に示すように、積層体10のコア層2が階段状に加工された面において、InP材料をクラッド材料5として半導体成長技術を用いて形成させる。
そして、適当なフォトリソグラフィー工程と半導体エッチング工程により、図9に示すように形成することにより、積層体10に、階段状に厚さが変化したコア層2を含む導波路構造30が得られる。
導波路構造30を図9に示すようにInGaAsP層4で覆われた領域とコア(MQW)層2が露出した領域との境界の破線の位置で切断して導波路端面とすれば、この箇所のコア層2は元のコア層2の厚さと比較して薄くなっているので、ここを導波する光のスポットサイズは元のコア層2を導波する光のスポットサイズと異なっていることが予想される。
この実施例で得られた導波路構造30は、上述のドライエッチング加工における各材料に対するエッチング速度等は、ドライエッチング条件が固定されれば固定される一方で、段差用多層膜20の厚さや種類も薄膜形成技術(本実施例ではエピタキシャル成長技術)により高精度に制御できる点にある。従って、コア層2の厚さの変化は、ほとんど薄膜形成技術の精度で決定されることになる。
ここで、本実施形態の作製方法に従って作製したSSCのFFPの計算結果について検討する。図10は本実施形態の作製方法により得られるSSCの端面から出射されるFFP(far-field pattern:遠視野象)の半値全幅の角度の計算結果を示す図である。計算には1550nmの波長の光を用いた。この計算に用いた導波路構造30(図9参照)は、幅は3μmで固定し、SSCの端面でのコア層2(図9参照)の厚さが異なる複数の条件で上記工程により作製したSSCを用いた。
図10によれば、SSC端面でのMQWコア層2(図9参照)の厚さが500 nmより薄膜化されていくにしたがって基板1の垂直方向のFFP角度は小さくなることが判る。すなわち、得られたSSCから出射される光の広がりが小さくなっていくことが分かる。基板1の水平方向のFFPと合わせて考えると、SSC端面でのコア層2が150 nm程度でFFPとして真円に見えることになる。
したがって、本実施形態の作製方法によって作製したSSCは、SSC端面でのコア層を薄膜化することが可能であり、SSCとして十分に機能することが分かる。
本実施形態のSSCの作製方法によれば、SSCを簡便な作製手順により高性能なSSCを作製でき、光デバイス一般の結合損失の改善が達成され、光通信の一層の普及に寄与できる。
本実施形態では、積層体10の最上層4とその下の層3との構成材料をそれぞれInGaAsPとInPとし、第1のエッチング工程で使用するエッチング液をInGaAsPを除去可能であるが、InPは除去できないように配合されたピラニア溶液としていたが、これに限定されない。最上層4とその下の層3とを異なる材料で構成し、これらの材料に対して作用が異なる(2つの層3、4のうち一方の層を構成する材料を除去するが他方の層を構成する材料は除去しない)エッチング溶液を用いることによって本実施形態と同様に実現可能である。
(第2の実施形態)
図11から図13は、第2の実施形態にかかるスポットサイズ変換器の作製方法の各工程を説明する図である。第1の実施形態ではコア層2が階段状に加工されているが、これらの段差が大きいと、導波する光にとっては散乱損失の原因となることになる。そこで本実施形態の作製方法では、第1の実施形態においてInPとInGaAsPの二種類の材料により構成されていた段差用多層膜20を有する積層体10の代わりに、物性値が連続的に変化する物性傾斜層21を有する積層体11を採用する。第2の実施形態の作製方法については、第1の実施形態の作製方法と異なる部分のみ説明する。
第2の実施形態の作製方法では、第1の実施形態の作製方法においてInPとInGaAsPの二種類の材料により構成されていた段差用多層膜20の代わりに、図11に示すように、物性値が連続的に変化する物性傾斜層21を設けた積層体11を用いる。
物性傾斜層21は、膜材料の成分から決定される物性値が基板1の垂直方向に対して傾斜している。すなわち、物性傾斜層21は、ほぼInP成分のみの部分から開始して、基板1から離れるに従いInPと基板整合する様にGaAs成分を増やしていき(InGaAsPのバンドギャップが小さくなっていることに相当する)最終的にInGaAsとなるような材料で構成される。このような層構造は半導体レーザにおけるGRIN層(grated refractive index層)などで採られる構造である。
第1の実施形態の第1のエッチング工程で用いたピラニア溶液は、InPに対してエッチング作用がほとんどないが、InGaAsP に対してはエッチング作用があるので、GaAsの成分が増えていくとそのエッチング速度が速くなることが知られている。
図12に示すように、適当なパターンの開口マスク50を形成した後に、物性傾斜層21を含む積層体11をピラニア溶液に浸すと、物性傾斜層21がウェットエッチングされる。物性値の傾斜により、エッチング方向が基板に垂直な方向の成分よりも基板に平行な方向の成分が大きくなるように変化し、物性傾斜層21は、図12の(b)、(c)のようにマスクパターンの下側に一部入り込んだ傾斜面をもった形状に加工される。
さらに、図13に示すように、物性傾斜層21のウェットエッチングされた領域の輪郭に沿ってマスクパターンを形成し、第1の実施形態と同様に物性傾斜層21とコア層2を一括してドライエッチングを施すと、図13に示すように、コア層2が連続的な傾斜面を持つように加工される。
その後は、第1の実施形態と同様に必要に応じてクラッド層を堆積させた上で、導波路を加工すればコア層2が傾斜構造を持つSSCが得られる。なお、必要に応じてx-x’断面またはy-y’断面に沿ってへき開することによって、第1の実施形態と同様に一方向に傾斜した傾斜構造を有するようにすることもできる。
(第3の実施形態)
図14から図19は、第3の実施形態にかかるスポットサイズ変換器の作製方法の各工程を説明する図である。第1の実施形態の作製方法および第2の実施形態の作製方法のいずれにおいても、マスクパターンは基板の水平方向において矩形形状であったが、本実施形態では、マスクパターンを基板の水平方向において矩形形状とするのではなく、基板の水平方向において傾斜した形状(不図示)を有するものを用いる。その他は、第1の実施形態の作製方法と同様にしてもよいし、第2の実施形態の作製方法と同様にしてもよい。第3の実施形態の作製方法について、第1の実施形態の作製方法および第2の実施形態の作製方法と異なる部分のみ説明する。
第1の実施形態の第1のエッチング工程および第2のエッチング工程において用いるマスクパターン50(図3、図5参照)を、基板1の水平方向において矩形形状ではなく、基板1の水平方向において傾斜した形状を有するものとすることによって、図14に示すように、段差用多層膜20を基板1の水平方向において傾斜した形状を有するように形成することができる。
さらに図14に示すように形成された段差用多層膜20を有する積層体10に対して、矩形形状のマスクパターン50を用いてドライエッチングすると、図15に示すように、コア層2は基板1の水平方向において傾斜した形状を有する形状となる。したがって、このコア層2を導波する光は導波路の構造が連続的に変化する様に感じられるため、過剰損失の低減に寄与できる。
(第3の実施形態の変形例)
また、第3の実施形態の作製方法により作製されたコア層2の段差部における光の反射の抑制にも効果がある。光の反射は例えば、導波路構造30を持つ光デバイスが半導体レーザに集積されていた場合などでは、十分に除去する必要がある。
本実施形態では、基板1の水平方向において傾斜した形状の一形態として、光の導波方向に対して斜めに交わる輪郭を有する開口パターンを用いて、積層体10の段差用多層膜20を図16に示す形状にエッチングし、さらに、図17に示すように矩形形状のマスク50を用いてドライエッチングによりコア層2を薄膜化する。さらに、図18に示すように、コア層2のみが残るように段差用多層膜20を除去した上で、コア層2を一定の幅を残して更に加工する。
そして、コア層2を埋め込むようにクラッド層(不図示)としてInpを成長させ、いわゆる埋め込み型の導波路を有するSSCを作製することができる。
本実施形態の作製方法により作製されたSSCのコア層2を導波する光の一部のパワーは、導波路の不連続点を感じて反射するものの、コア層2がコア層2と屈折率の近いInPで構成されるクラッド層で覆われているため、図19に示すように、光が光軸と一定の角度をもって反射されるため、SSCを含む他の光学部品への不要な光入力を軽減できる。
1 基板
2 コア層
3 InP層
4 InGaAsP層
10 積層体
11 積層体
20 段差用多層膜
21 物性傾斜層
30 導波路構造
50 マスクパターン

Claims (3)

  1. 基板上にコア層と2層以上の材料膜層とが順次積層された積層基板に対して、前記2層以上の材料膜層側に、順次開口部が小さくなる複数のマスクパターンを順次形成し、該複数のマスクパターンのそれぞれに従って前記2層以上の材料膜層を最外層から順次エッチングして、前記2層以上の材料膜層を、導波路方向にのみ階段状にエッチングする材料膜エッチング工程と、
    前記順次開口部が小さくなる複数のマスクパターンの全てのマスクパターンの開口部とも重なるとともにその面積が最も大きい開口部を有するコア用のマスクパターンを前記2層以上の材料膜層側に形成し、該コア用のマスクパターンに従って、ドライエッチングして、前記基板の厚さ方向において段差を有するコア層を形成するコア層エッチング工程とを含むことを特徴とする、スポットサイズ変換器の作製方法。
  2. 前記複数のマスクパターンは、前記基板の水平方向において傾斜した面を有することを特徴とする請求項1に記載のスポットサイズ変換器の作製方法。
  3. 前記コア層の上に、クラッド材料を堆積し、前記積層基板を前記基板の平面方向に所定の幅において、前記基板上の各層を前記基板の厚さ方向に除去することにより導波路を形成する導波路形成工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のスポットサイズ変換器の作製方法。
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