JP7135499B2 - 擦過具、分離装置、及び、樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、下記のものを含む。
細孔を有する多孔質部と、
前記多孔質部の表面としての、前記表面層を擦過可能な突起部を有する擦過面と、
前記多孔質部の内部に形成された中空部と、を有し、
前記細孔が、前記中空部から前記擦過面まで連通している、擦過具。
〔2〕 前記多孔質部が、円筒形を有する、〔1〕に記載の擦過具。
〔3〕 〔1〕又は〔2〕に記載の擦過具と、
樹脂で形成された基材層及び表面層を備えた複層フィルムを、前記擦過具の擦過面に前記表面層が接触するように、前記擦過具に供給できるフィルム供給部と、
前記擦過具の中空部に流体を供給できる流体供給部と、を備える、分離装置。
〔4〕 樹脂で形成された基材層及び表面層を備えた複層フィルムから、前記表面層を分離して、前記基材層を含む樹脂フィルムを得る、樹脂フィルムの製造方法であって、
前記表面層を、請求項1又は2に記載の擦過具の擦過面で擦過する工程と、
前記擦過具の中空部に、流体を供給する工程と、
供給された前記流体が、前記多孔質部の細孔を通って、前記擦過面に流出する工程と、を含む、樹脂フィルムの製造方法。
以下、本発明の第一実施形態に係る樹脂フィルムの製造方法を説明する。第一実施形態に係る樹脂フィルムの製造方法では、基材層及び表面層を備えた長尺の複層フィルムから、表面層を分離して、基材層を含む長尺の樹脂フィルムを得る。
図1に示すように、分離装置1は、複層フィルム10の表面層を擦過できる擦過具としての擦過ローラー110と;複層フィルム10を擦過ローラー110に供給できるフィルム供給部としての供給ローラー120と;複層フィルム10と擦過ローラー110との接触圧力を調整できる圧力調整部としての押えローラー131及び132と;樹脂フィルム20を送出できるフィルム送出部としての送出ローラー140と;流体が収納された収納容器としてのタンク150と;流体を供給できる流体供給部としてのポンプ160と;流体をろ過できるろ過部としてのフィルタ170と;流体を回収できる流体回収部としての回収器180と;流体中の擦過片を分離できる擦過片分離部190と;を備える。本実施形態では、分離装置1が、供給ローラー120、押えローラー131、擦過ローラー110、押えローラー132及び送出ローラー140を、フィルム搬送路において上流からこの順に備える例を示す。
複層フィルム10を用意する工程と、
用意された複層フィルム10を擦過ローラー110へ供給する工程と、
供給された複層フィルム30の表面層を、擦過ローラー110の擦過面114で擦過する工程と、
擦過ローラー110の中空部115に、流体としての水を供給する工程と、
供給された水が、擦過ローラー110の多孔質部111の細孔を通って、擦過面114に流出する工程と、を含む。
また、擦過面114からの水の流出量は、ポンプ160による加圧の程度、及び、多孔質部111が有する細孔の径などの条件によって調整できる。よって、これらの条件は、表面層の擦過片の除去が円滑にできるように、適切に調整することが好ましい。
例えば、流体としては、水以外の液体を用いてもよく、ガスを用いてもよい。
また、例えば、擦過具としての擦過ローラー110は、回転させずに固定してもよい。擦過ローラー110が固定されている場合でも、複層フィルム10が搬送されることにより、擦過ローラー110による表面層の擦過が可能である。
また、例えば、分離装置1に設ける擦過ローラー110の数を、2個以上にしてもよい。
複層フィルムの表面層が擦過されて生じる擦過片は、飛散しやすい。第一実施形態で説明したように、擦過ローラー110の擦過面114から液体が流出する場合、その液体によって擦過片の飛散を抑制できるが、擦過片の飛散を更に効果的に抑制するために、分離装置には、擦過片の飛散を抑制できる飛散抑制部を設けてもよい。以下、その例を、第二実施形態を示して説明する。
前述の第二実施形態では、擦過片の飛散を抑制するための飛散抑制部として、液体を噴射可能なノズルを用いたが、飛散抑制部は、前記のノズルに限定されない。以下、ノズル以外の飛散抑制部を用いた場合の例を、第三実施形態を示して説明する。
前述の第一実施形態から第三実施形態では、いずれも、片側にのみ表面層を有する複層フィルム10を用いた例を示したが、両側に表面層を有する複層フィルムについても、本発明を適用することが可能である。以下、その例を、第四実施形態を示して説明する。
具体的には、本実施形態に係る樹脂フィルム20の製造方法では、基材層と、この基材層の一側に形成された表面層と、この基材層の他側に形成された表面層とを備える複層フィルム30を用意し、供給ローラー120によって第一擦過ローラー110及び第二擦過ローラー410へ供給する。第一擦過ローラー110は、複層フィルム30の一側の表面層を擦過する。他方、第二擦過ローラー410は、複層フィルム30の他側の表面層を擦過する。これにより、複層フィルム30から両方の表面層が分離されて、樹脂フィルム20が得られる。
上述した第一実施形態から第四実施形態は、更に変更して実施してもよい。
例えば、上述した実施形態は、任意に組み合わせて実施してもよい。具体例を挙げると、第四実施形態に係る分離装置4に、第二実施形態又は第三実施形態で説明した飛散抑制部を設けてもよい。
また、一般に、複層フィルム10又は30の張力が大きい方が、擦過による表面層の分離を効果的に行うことができることが判明している。そこで、例えば、上述した分離装置1~4に、複層フィルム10又は30の張力を調整する張力調整部を設けてもよい。
上述した樹脂フィルムの製造方法を用いることにより、基材層及び表面層を含む複層フィルムから、基材層に含まれる樹脂をリサイクルするリサイクル方法を実現できる。このリサイクル方法は、通常、上述した樹脂フィルムの製造方法によって、複層フィルムから表面層を分離して、基材層を含む樹脂フィルムを得る工程と;前記の樹脂フィルムに、加熱処理等の溶融処理を行って、溶融樹脂を得る工程と;溶解樹脂を成形して、再生樹脂を得る工程と;を含む。一般的には、溶融樹脂はペレット状に成形されるので、再生樹脂は、樹脂ペレットとして得られる。また、前記のリサイクル方法は、樹脂フィルムを粉砕する工程、樹脂フィルムを洗浄する工程、などの任意の工程を含んでいてもよい。
図7及び図8は、それぞれ、一例としての複層フィルム10及び30をその厚み方向に平行な平面で切った断面を模式的に示す断面図である。図7及び図8に示すように、複層フィルム10及び30は、基材層11並びに表面層12及び33を備える。図7に示すように、複層フィルム10は、基材層11の一側のみに表面層12を備えていてもよい。また、図8に示すように、複層フィルム30は、基材層11の両側に表面層12及び33を備えていてもよい。
10及び30 複層フィルム
20 樹脂フィルム
110 擦過ローラー(第一擦過ローラー)
111 多孔質部
112及び113 フランジ
114 擦過面
115 中空部
116 導入路
120 供給ローラー
131及び132 抑えローラ―
140 送出ローラー
150 タンク
160 ポンプ(第一ポンプ)
170 フィルタ(第一フィルタ)
180 回収器
190 擦過片分離部
210 ノズル
380 液槽
410 擦過ローラー(第二擦過ローラー)
460 ポンプ(第二ポンプ)
470 フィルタ(第二フィルタ)
Claims (3)
- 樹脂で形成された基材層及び表面層を備えた複層フィルムの前記表面層を擦過するための擦過具であり、細孔を有する多孔質部、前記多孔質部の表面としての、前記表面層を擦過可能な突起部を有する擦過面、及び前記多孔質部の内部に形成された中空部、を有し、前記細孔が、前記中空部から前記擦過面まで連通している、擦過具と、
前記複層フィルムを、前記擦過具の擦過面に前記表面層が接触するように、前記擦過具に供給できるフィルム供給部と、
前記擦過具の中空部に流体を供給できる流体供給部と、
前記流体を回収できる流体回収部及び擦過片の飛散を抑制できる飛散抑制部として機能できる液槽と、を備え、
前記液槽は、前記液槽に溜められた液体中に、前記擦過具が位置するように設置され、前記液槽の前記液体中で、前記複層フィルムの前記表面層を擦過することで、前記擦過により生じる前記擦過片の飛散を抑制し、前記流体供給部からの前記流体を回収する、分離装置。 - 前記多孔質部が、円筒形を有する、請求項1に記載の分離装置。
- 請求項1又は2に記載の分離装置を用いて、樹脂で形成された基材層及び表面層を備えた複層フィルムから、前記表面層を分離して、前記基材層を含む樹脂フィルムを得る、樹脂フィルムの製造方法であって、
前記表面層を、前記擦過具の擦過面で擦過する工程と、
前記擦過具の中空部に、流体を供給する工程と、
供給された前記流体が、前記多孔質部の細孔を通って、前記擦過面に流出する工程と、を含む、樹脂フィルムの製造方法。
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