JP7135359B2 - コークス炉の解体方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉の解体方法に関する。
室炉式コークス炉は、下部に蓄熱室、上部に多数の炭化室と燃焼室が交互に連接して構成される。蓄熱室と燃焼室は耐火煉瓦で構成されており、隣り合う燃焼室の向かい合った炉壁が炭化室の炉壁を構成する。炭化室は細長い形状を有し、一方の端部が押出側、他方の端部がガイド側と呼ばれる。炉団長方向に多数形成された各燃焼室の押出側とガイド側の端部にはH形鋼で形成されたバックステイ及び炉体保護金物が立設され、押出側とガイド側のバックステイの間を連結するクロスタイロッドの炉締力によって燃焼室煉瓦が保持されている。
炭化室に石炭を装入し、炉壁を介して燃焼室より炭化室に900℃~1100℃の高熱を約20時間連続して加え、石炭を乾留し、一窯当たり15~30トンのコークスを製造する。炭化室の押出側には押出機が配設されており、炭化室でのコークスの乾留が完了すると、炭化室の押出側から押出機の押出ラムを挿入してコークスを反対側のガイド側に排出する。ガイド側には消火車が設置され、ガイド車を介して消火車に赤熱コークスを受け、赤熱コークスはコークス乾式消火装置(CDQ)または湿式消火装置によって消火される。湿式消火装置で消火される場合、消火車に赤熱コークスを搭載したままで水冷却によって赤熱コークスが消火され、その後、消火車から一時仮置場(ワーフ)に移載されてワーフ上でさらにコークスを冷却し、冷却完了後にワーフ上で保管され、必要に応じてベルトコンベアに移載されて高炉に運ばれ、高炉装入原料となる。
コークス炉を30~40年を超える期間にわたって運転し続け、コークスの乾留と排出を繰り返すと、炭化室の炉壁(燃焼室の炉壁でもある)表面が損耗する。炭化室炉壁が損耗したままでコークス炉操業を継続すると、炉壁損耗部にコークスが引っかかってコークス押し出しが困難となり、さらには炉壁が欠損して炭化室と燃焼室の間に貫通穴が形成されることとなる。このため、煉瓦の損耗が進行した段階では、燃焼室、蓄熱室を構成する煉瓦を解体するとともに、バックステイを撤去し、新たなバックステイを構築するとともに、耐火煉瓦にて蓄熱室と燃焼室を形成するコークス炉の更新工事が行われる。
従来、コークス炉を解体する方法については、例えば特許文献1に記載されている。図1(A)に示したように、コークス炉の押出側20に解体用建機2を設置し、この解体用建機2によって押出側20のバックステイ1a、プラットホーム1b、プラットホーム1b内に形成したガス管サポートと点検デッキ1c等の金物構造物1を解体する。次いで、損耗した煉瓦を解体する。煉瓦の解体に際しては、押出側20からガイド側10に向けて解体を進行し、図1(B)に示したように、解体した解体煉瓦3については、建機2aによって、押出側20から炉内範囲30から外に排出し、押出側20の作業ヤードで待機している搬出手段2bに移送され、搬出手段2bにより他の場所に搬出される。煉瓦を解体し、解体煉瓦3を一部残留させて、一部搬出させた後、図1(C)に示したように、ガイド側10の金物構造物1を、押出側20に設置した解体用建機2で押出側20に引き倒して撤去する。
特開2015-13937号公報
コークス炉の解体工事では、上記のように、煉瓦の解体と、金物構造物1の解体が工程の最初の段階で実行される。その際、押出側20の金物構造物1、煉瓦、ガイド側10の金物構造物1の全てを、押出側20に設置した解体用建機2により解体することが常識である。これは、ガイド側10には、図示しないワーフがあるために、大型の解体用建機2を設置することが難しく、解体した金物構造物1をガイド側10に引き倒したり、解体した金物構造物1を一時載置するような作業場所が確保できないためである。
しかしながら、押出側20に設置した解体用建機2により、ガイド側10の金物構造物1を押出側20方向に引き倒して解体する場合、以下の問題がある。
押出側20の金物構造物1は、押出側20に引き倒して解体できるので、金物構造物1はコークス炉の炉内範囲30の外側に倒れ、解体煉瓦3が残っている炉内範囲30へ倒れ込まない(図1(A))。そのため、押出側20の金物構造物1と、解体煉瓦3が混在することがない。
ところが、ガイド側10の金物構造物1を引き倒す際は、押出側20に設置された解体用建機2により、解体煉瓦3が残っている炉内範囲30へ引き倒されることになる(図1(C))。その結果、解体煉瓦3と金属である金物構造物1が混在してしまい、ガイド側10の金物構造物1を引き倒した後に、煉瓦と金物を各々分離しなければならない。
また、ガイド側10の金物構造物1を押出側20(炉内範囲30)に引き倒すと、倒れた金物構造物1は、コークス炉の炉内範囲30の図1には図示を省略している炉床盤4上(図2参照)に倒されることになり、炉床盤4を損傷する虞がある。また、電気室等が近い場合、解体による衝撃振動により、電気室の機器が損傷したり、瞬間停電等、停止する場合がある。
さらに、押出側20から解体用建機2のアームを伸ばしてガイド側10の金物構造物1を解体するには、約30mの長いアームを持つ、国内最大級の巨大な建機が必要となる。巨大な建機を運用することはコストがかかり、しかも、建機の設置場所から離れた解体物に正確な位置決めを必要とする作業をしなければならないので作業効率が悪く、安全性の維持が難しい。さらに、押出側20の一方向のみからの解体では、作業効率が悪い。
本発明は、上記の問題にかんがみて、巨大な建機を用いず、ガイド側10の金物構造物1を解体煉瓦3と混在させたり、衝撃を抑えて炉床盤4の損傷や周辺に設置された電気室の電気機器の損傷や瞬間停電をさせずに、ガイド側10の金物構造物1を効率的に解体するコークス炉の解体方法を提供することを目的とする。
本発明者は、コークス炉のガイド側10においても、コークス炉の特定の場所では、必ずしもワーフが設けられていない解体用建機2を設置できる場所があること、また、ワーフの損傷を考慮しなければ解体用建機2をガイド側10に設置できることに着目し、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)コークス炉のガイド側の金物構造物を解体するコークス炉の解体方法であって、押出側に設置した解体用建機により、押出側の金物構造物を押出側に引き倒して解体し、次いで煉瓦の全撤去または、半分まで撤去した状態のときに、前記ガイド側にワーフがない場所に解体用建機を設置し、前記ガイド側に設置した解体用建機によって、前記ガイド側から、前記ガイド側の金物構造物を、その構造を維持したまま、前記ガイド側へ引き倒して解体することを特徴とするコークス炉の解体方法。
(2)コークス炉の擁壁間で形成される一炉団分または半炉団分のガイド側の金物構造物を解体する際に、数窯分単位ごとに分割して、前記ガイド側の金物構造物を引き倒し、これを繰り返して擁壁間で形成される一炉団または半炉団全体の前記ガイド側の金物構造物を解体するか、ガイド側に解体用建機を複数機設置して同時に擁壁間で形成される一炉団または半炉団全体の前記ガイド側の金物構造物を引き倒して解体することを特徴とする(1)に記載のコークス炉の解体方法。
(3)コークス炉のガイド側の金物構造物を解体するコークス炉の解体方法であって、前記ガイド側に設けられたワーフを解体して更地にし、前記更地に解体用建機を設置し、押出側に設置した解体用建機により、押出側の金物構造物を押出側に引き倒して解体し、次いで煉瓦の全撤去または、半分まで撤去した状態のときに、前記更地に設置した解体用建機によって、前記ガイド側から、前記ガイド側の金物構造物を、その構造を維持したまま、前記ガイド側へ引き倒して解体することを特徴とするコークス炉の解体方法。
本発明のコークス炉の解体方法により、ガイド側10の金物構造物1を解体煉瓦3と混合させたり、炉床盤4を損傷させずに、ガイド側10の金物構造物1を効率的に解体するコークス炉の解体方法を提供することができる。
従来のコークス炉の解体方法において、ガイド側10の金物構造物1を解体するまでの手順を示した図である。(A)押出側20の金物構造物1の解体を示す図である。(B)煉瓦を解体していることを示す図である。(C)ガイド側10の金物構造物1の解体を示す図である。 本発明のコークス炉の解体方法において、押出側20の金物構造物1を撤去し、煉瓦をある程度撤去した後であって、ガイド側10の金物構造物1を引き倒す前の状態を示す図である。 本発明のコークス炉の解体方法において、押出側20の金物構造物1を撤去し、煉瓦をある程度撤去した後であって、ガイド側10の金物構造物1を引き倒した後の状態を示す図である。
本発明は、ガイド側10に設置した解体用建機2によりガイド側10から、ガイド側10の金物構造物1をガイド側10へ引き倒す点を特徴としている。
これまで、ガイド側10に、乾留された赤熱コークスを消火して仮置きするワーフが設けられているため、ガイド側10には、解体用建機2を設置しないのが一般的であった。
近年、乾留後の赤熱コークスの消火、冷却は、コークス乾式消火装置(CDQ)で行って高炉に供給されることが多いが、非常の際には、ワーフに仮置き(貯蔵)されたコークスを高炉に供給する。そのため、コークス炉を解体する際にも、非常手段であるワーフは撤去できないと考えられていた。撤去しない場合、ワーフがガイド側10にあるため、ガイド側10から近づくことができず、仮に近づいたとしても、金物構造物1をガイド側10に倒すと、ワーフの設備を壊してしまう。したがって、事実上、ガイド側10から金物構造物1を引き倒したり、解体することは不可能と思われていた。
ところで、コークス炉は、燃焼室と炭化室が連接して設置されて一つの窯を構成し、この窯が炉団長方向に複数(たとえば50窯)集まって炉団または半炉団を形成している。さらに、この炉団も、炉団長方向に複数、連接して建設されている。炉団同士の間は、石炭塔、擁壁、炉頂デッキにより隔てられている。
この連接する炉団同士は、一つのワーフを共用している場合があった。すなわち、炉団Aのガイド側10に設けたワーフを、炉団Aに連接する炉団B、さらに炉団Cが共用することがある。この場合、炉団Aはガイド側10にワーフを持つが、炉団B及び炉団Cはガイド側10にワーフを持たない。
このように、ガイド側10にワーフを持たない炉団または半炉団については、図2に示したように、ガイド側10に解体用建機2を設置することが可能であり、図3に示したように、ガイド側10の金物構造物1をガイド側10に引き倒すことも可能となる。
ガイド側10に解体用建機2を設置し、ガイド側10の金物構造物1をガイド側10に引き倒すことにより、解体煉瓦3が散乱する炉内範囲30に、金物構造物1が引き倒されないので、煉瓦と金物が混在することがない。そのため、解体後に煉瓦と金物を分離する必要がない。同様に、炉内範囲30に金物構造物1が引き倒されないので、特段、炉床盤4を保護する対策を施さなくとも、炉床盤4を損傷する虞がない。
さらに、引き倒された金物構造物1が、炉内範囲30にないので、炉内範囲30内での作業、たとえば、煉瓦解体作業をガイド側10の金物構造物1の解体と並行して行うことができる。そして、解体煉瓦3の排出も、押出側20から、並行して行うことができる。すなわち、押出側20、ガイド側10の両側で解体作業を進めることができるので、作業効率がよい。
また、解体用建機2をガイド側10に設置したので、設置場所からガイド側10の金物構造物1まで距離が短くなるため、解体用建機2のアームが短くてよい。その結果、図1に示した30mもの長いアームを有する巨大な解体用建機2を使用しなくとも、アームの長さが15m程度の小型の解体用建機2が使用できる。そして、設置場所から金物構造物1までの距離が短いため、作業がやりやすく、効率が良い。引き倒す際には、解体用建機2でバックステイ1aの上部を挟み、ガイド側10(炉内範囲30とは反対側)へ引き寄せて倒せばよい。
さらに、本発明は、ガイド側10の金物構造物1を、その構造を維持したまま、ガイド側10へ引き倒す点を特徴としている。
金物構造物1は、バックステイ1a、プラットホーム1bを含み、プラットホーム1bは、内部にガス管サポートと点検デッキ1cが形成されている。コークス炉形式によっては、炉体保護金物1eも金物構造物1に含まれることがある。ガイド側10の金物構造物1を、その構造を維持したまま、ガイド側10へ引き倒す。構造を維持したまま、とは、引き倒されるまで、バックステイ1a、プラットホーム1b、ガス管サポートと点検デッキ1cが完全には分離せずに、少なくとも一部で連結していることをいう。
図3では、バックステイ1aとプラットホーム1bは、同時に根元から引き倒されているが、バックステイ1a、プラットホーム1b、ガス管サポートと点検デッキ1cが分離していなければ、最初にバックステイ1aの上部を引き倒し、その後、バックステイ1aの下部とプラットホーム1bを引き倒してもよい。バックステイ1aを途中から引き倒すには、バックステイ1aの中間部分に切れ目を入れて、その切れ目から上のバックステイ1aを引き倒し、その後、切れ目から上のバックステイ1aを切断しないまま、切れ目から下のバックステイ1aとプラットホーム1bを引き倒せば良い。なお、切れ目を入れる場所は、プラットホーム1bより上部のバックステイ1aの高さの約半分程度の位置が好ましい。
ガイド側10の金物構造物1を、その構造を維持したまま、ガイド側10へ引き倒す際に、プラットホーム1bの内部のガス管サポートと点検デッキ1cの中には、金属製の変更弁1dが残してあり、ガス管サポートと点検デッキ1cも金属製である。これら金属製の変更弁1d、ガス管サポートと点検デッキ1cが金物構造物1を倒す際の緩衝材となるため、引き倒した際の衝撃が小さくなる。すなわち、バックステイ1aとプラットホーム1b、ガス管サポートと点検デッキ1cの柱がそれぞれ連結して自立の強度を有するので、ガイド側10の金物構造物1は、その構造を維持したまま引き倒すことにより、プラットホーム1b、ガス管サポートと点検デッキ1cが緩衝材の役目をしている。その結果、電気室等が近い場合であっても、解体による衝撃振動は、ガイド側10の金物構造物1の強度を維持することで大きな衝撃には至らず、電気室等の機器の損傷や、瞬間停電を防止でき、効率的に解体作業を進めることが可能である。
ガイド側10の金物構造物1は、撤去するに際し、トラック輸送可能なサイズに重機による切断やガスバーナー等により細分化する必要がある。本発明では、引き倒されたガイド側10の金物構造物1は、バックステイ1aの下敷きになった状態で一体化したまま、略地上に横倒しになった状態である。そのため、ガイド側10の金物構造物1の細分化作業は、地上に近い低い位置で行えるため、作業者用仮設足場の設置は殆どの場合が不要であり、金物の落下や飛散の範囲が小さく限定することが可能である。金物の落下や飛散の範囲が小さくなることにより、作業立入り禁止範囲も小さく抑えることができるので、作業の安全性は高くなる。また、足場の設置、撤去は、解体工事と別途に作業時間が必要となるため解体工期が長くなるが、足場の設置が不要なため、工期を短縮することができる。
具体的に、コークス炉のガイド側10の金物構造物1を解体する場合は、擁壁間で形成される一炉団または半炉団ごとに解体が行われる。コークス炉の一炉団または半炉団分のガイド側10の金物構造物1を解体する際には、数窯分単位ごとに分割してガイド側10の金物構造物1を引き倒し、これを繰り返して一炉団または半炉団分のガイド側10の金物構造物1を解体するか、解体用建機2をガイド側10に複数機設置して、同時に一炉団または半炉団分のガイド側10の金物構造物1を引き倒して解体する。
数窯分単位ごとにガイド側10の金物構造物1を引き倒す場合は、解体用建機2を複数設置しなくてよく、小単位に分割されるために、一炉団または半炉団分を同時に引き倒す場合に比べれば、比較的小さい力(たとえば、一台の解体用建機2)で引き倒すことができる。ここで、数窯分単位とは、5~10窯程度を1単位として、5~10窯ごとにガイド側10の金物構造物1を引き倒すことが好ましい。
この分割は、最初にバックステイ1aと擁壁(石炭塔と端デッキの両側)を接続する部分を切り離す。同様にプラットホーム1bのコンクリート部とガス管サポートと点検デッキ1cと壁の繋ぐ鋼材を擁壁部位置(2箇所)で切り離す。この状態で金物構造物1(バックステイ1aとプラットホーム1bとガス管サポートと点検デッキ1c)は、コークス炉団とは独立した構造体として自立している。
この構造体は引き倒す前までに、プラットホーム1b及びガス管サポートと点検デッキ1c内のガス管等は、この数窯分の小単位ごとに炉団長方向に対し垂直に切断しておく。また、ガス管サポートと点検デッキ1c内の変更弁1dも外しておく。ただし、切断したガス管、外した変更弁1dは、金物構造物1を引き倒すまで、プラットホーム1b内、ガス管サポートと点検デッキ1c内に残しておく。残しておくことにより、切断したガス管、外した変更弁1dが引き倒した際の緩衝材となる。
一方、解体用建機2をガイド側10に複数機設置して、同時に一炉団または半炉団分全体のガイド側10の金物構造物1を引き倒して解体することもできる。この場合、一度に引き倒すことができるので効率が良いが、実行するには、解体用建機2を複数設置しなければならない。
以上は、ガイド側10にワーフが設けられていないコークス炉を解体する場合であるが、ワーフを解体してよい場合は、ガイド側10のワーフを解体し、ガイド側10を更地にしてからその更地に解体用建機2を設置してもよい。ここでいう更地にするとは、単に、ガイド側10からコークス炉の解体作業ができる程度の広さと状態にワーフとその設備を片づけることをいう。
本発明のコークス炉の解体方法は、これまでの解体作業と同様に、煉瓦の全撤去または、半分程度まで撤去した状態から適用可能である。
本発明のコークス炉の解体方法は、ガイド側10の金物構造物1をガイド側10に引き倒すので、金物と煉瓦を混在させたり、炉床盤4を損傷させることがない。また、金物構造物1を引き倒す際にガス管サポートと点検デッキ1cが緩衝材となるので、既設電気室の振動停止の回避ができる。さらに、金物構造物1を低い位置に引き倒すので、引き倒した金物構造物1を輸送可能なサイズへの細分化作業を低い位置で行える。その結果、工期が短縮でき、安全作業の向上(立入禁止範囲の最小化、高所作業の解消)という、優れた産業上の利用可能性を有する。
1…金物構造物
1a…バックステイ
1b…プラットホーム
1c…ガス管サポートと点検デッキ
1d…変更弁
1e…炉体保護金物
2…解体用建機
2a…建機
2b…搬出手段
3…解体煉瓦
4…炉床盤
10…ガイド側
20…押出側
30…炉内範囲

Claims (3)

  1. コークス炉のガイド側の金物構造物を解体するコークス炉の解体方法であって、押出側に設置した解体用建機により、押出側の金物構造物を押出側に引き倒して解体し、次いで煉瓦の全撤去または、半分まで撤去した状態のときに、前記ガイド側にワーフがない場所に解体用建機を設置し、前記ガイド側に設置した解体用建機によって、前記ガイド側から、前記ガイド側の金物構造物を、その構造を維持したまま、前記ガイド側へ引き倒して解体することを特徴とするコークス炉の解体方法。
  2. コークス炉の擁壁間で形成される一炉団または半炉団分のガイド側の金物構造物を解体する際に、数窯分単位ごとに分割して、前記ガイド側の金物構造物を引き倒し、これを繰り返して一炉団または半炉団全体の前記ガイド側の金物構造物を解体するか、ガイド側に解体用建機を複数機設置して同時に一炉団または半炉全体の前記ガイド側の金物構造物を引き倒して解体することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の解体方法。
  3. コークス炉のガイド側の金物構造物を解体するコークス炉の解体方法であって、前記ガイド側に設けられたワーフを解体して更地にし、前記更地に解体用建機を設置し、押出側に設置した解体用建機により、押出側の金物構造物を押出側に引き倒して解体し、次いで煉瓦の全撤去または、半分まで撤去した状態のときに、前記更地に設置した解体用建機によって、前記ガイド側から、前記ガイド側の金物構造物を、その構造を維持したまま、前記ガイド側へ引き倒して解体することを特徴とするコークス炉の解体方法。
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