JP7134682B2 - メタノール製造方法およびメタノール製造システム - Google Patents

メタノール製造方法およびメタノール製造システム Download PDF

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Description

本発明は、メタノール製造方法およびメタノール製造システムに関し、特にメタノール製造プラント用のメタノール製造方法およびメタノール製造システムに関する。
従来より、メタノール製造プラント等の製造プラントでは、メタンを含有するガスから気相反応法によりメタノールが製造されている。このような方法は、メタノールの収率が平衡反応に制約されており、メタノールの収率を高める方法が要求されている。
このようなメタノール製造方法としては、メタンと酸素及び塩化水素と反応させることにより塩化メチレンと水を生成し、塩化メチレンと水を反応させることによりホルムアルデヒドと塩化水素とを生成し、ホルムアルデヒドを水素化することによりメタノールを合成する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009-298772号公報
前記した例では、メタノール合成とその中間生成物を処理するために、多くの装置が必要となる。また、メタノール合成用のガスを、例えば375℃の高温まで上昇させる必要がある。更に、メタノールの製造効率が低いという問題がある。
本発明は、前記事情に照らして、メタノールの製造効率を向上することができるメタノール製造方法およびメタノール製造システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るメタノール製造方法は、反応ガスを昇圧する第1昇圧工程と、前記第1昇圧工程にて昇圧したガスからメタノールを液相合成し、メタノール含有流体を得る第1生成工程とを含む。
また、前記1生成工程の合成圧力は、2MPa以上6MPa以下とし、その合成温度を130℃以上170℃以下とすることが好適である。
また、本発明に係るメタノール製造方法は、前記第1生成工程後、冷却により前記メタノール含有流体からメタノール溶液を分離する第1分離工程を含む。また、本発明に係るメタノール製造方法は、メタノール溶液を分離したガスを昇圧する第2昇圧工程と、前記第2昇圧工程により昇圧したガスからメタノールを気相合成し、メタノール含有ガスを得る第2生成工程と、前記第2生成工程後、冷却により前記メタノール含有ガスからメタノール溶液を分離する第2分離工程と、前記第2分離工程後、前記メタノール溶液を精製工程に送るとともに、前記メタノール溶液を分離したガスを昇圧して前記第2生成工程に利用する再利用工程とを更に含む形態とすることができる。
また、本発明に係るメタノール製造方法は、排ガスからCO2を回収する排ガス処理工程を更に含み、前記第1分離工程に用いる冷媒から回収した熱を前記排ガス処理工程の熱源として利用するとともに、前記排ガス処理工程で回収したCO2を前記第1昇圧工程に送る。
また、本発明に係る目tがノール製造システムは、反応ガスを昇圧する第1昇圧装置と、前記第1昇圧装置にて昇圧したガスからメタノールを液相合成し、メタノール含有流体を得られる第1生成装置と、前記第1生成装置にて得られた前記メタノール含有流体から、冷媒を用いた冷却によりメタノール溶液を分離する第1分離装置と、排ガスからCO を回収するCO 回収装置を有した排ガス処理装置と、を備え、前記排ガス処理装置には、前記第1分離装置と前記冷媒を共有する熱回収ラインと、前記CO 回収装置で回収したCO を前記第1昇圧装置に送るラインと、が連結され、前記第1分離装置に用いる前記冷媒から回収した熱を前記排ガス処理装置の熱源として利用可能である。
また、本発明に係るメタノール製造方法は、水蒸気改質法により原料ガスから前記反応ガスを得る改質工程と、前記原料ガスの一部を燃焼して発生した熱を、前記改質工程の熱源として利用する燃焼工程と、前記改質工程後のガスを昇圧する第2昇圧工程と、前記第2昇圧工程により昇圧したガスからメタノールを気相合成し、メタノール含有ガスを得る第2生成工程と、前記第2生成工程後、冷却によりメタノール含有ガスからメタノール溶液を分離する第2分離工程と、前記第2分離工程後、水素分離膜により前記メタノール溶液を分離したガスからH2を分離する膜分離工程とを更に含み、前記第2分離工程後のメタノール溶液を精製工程に送り、前記燃焼工程で発生した排ガスを前記排ガス処理工程で処理し、かつ、前記膜分離工程で分離したH2を前記第1生成工程に送る形態とすることができる。
また、前記2生成工程の合成圧力は、7MPa以上11MPa以下とし、その合成温度を160℃以上300℃以下とすることが好適である。
本発明によれば、メタノールの製造効率を向上することができるメタノール製造方法が提供される。
図1は、本発明に係るメタノール製造方法の第一実施の形態を説明するために、その製造方法を採用したシステムの一例を示した概念図である。 図2は、本発明に係るメタノール製造方法について、反応温度に対するメタノール収率を示したグラフである。 図3は、本発明に係るメタノール製造方法の第二実施の形態を説明するために、その製造方法を採用したシステムの一例を示した概念図である。 図4は、本発明に係るメタノール製造方法の第三実施の形態を説明するために、その製造方法を採用したシステムの一例を示した概念図である。 図5は、本発明に係るメタノール製造方法の第四実施の形態を説明するために、その製造方法を採用したシステムの一例を示した概念図である。 図6は、本発明に係るメタノール製造方法について、試験例1と試験例2の単位メタノールに対する消費エネルギーを示したグラフである。 図7は、本発明に係るメタノール製造方法について、試験例1と試験例3の単位メタノールに対する消費エネルギーを示したグラフである。 図8は、本発明に係るメタノール製造方法について、試験例1と試験例4の単位メタノールに対する消費エネルギーを示したグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るメタノール製造方法の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態によって限定されない。また、添付図面は、本発明に係るメタノール製造方法の実施の形態の概要を説明するための図であり、装置又はそれに付属する機器を一部省略している。
1.第一実施の形態
1.1.システム
先ず、図1を参照して、本発明に係るメタノール製造方法の第一実施の形態を採用したメタノール製造システムについて説明する。本明細書では、流体の流通方向を基準として、「前流」、「後流」のように表現している。
図1に示すメタノール製造システムにて、昇圧装置1は、メタノールを合成するための反応物を少なくとも含有する反応ガスを昇圧する、例えば圧縮機である。図1では、反応物として、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、水素(H2)を例示している。このような圧縮機としては、例えば、図示しない熱回収装置で発生した高圧の蒸気を動力源とする遠心圧縮機を採用できる。昇圧装置1は、その内部に反応ガスを導入するラインL0と、昇圧した反応ガスを生成装置2に導入するラインL1に連結している。
昇圧装置1の後流の生成装置2は、昇圧した反応ガスからメタノールを液相合成する、例えばスラリー床反応器である。このような反応器には、メタノールを液相合成するための既知の液相メタノール合成触媒と溶媒が充填されている。生成装置2は、生成したメタノールを含有する流体を分離装置3に導入するラインL2に連結している。
生成装置2の後流の分離装置3は、その内部に冷媒が流通しており、メタノールを含有する流体を液相のメタノール溶液と気相のガスとに分離する、例えば気液分離器である。分離装置3は、メタノール溶液を精製装置4に導入するラインL3と、気相のガスを系外に排出するラインL4に連結している。
分離装置3の後流の精製装置4は、メタノール溶液を高純度メタノールと副生成物とに分離する、例えば蒸留塔である。精製装置4は、精製したメタノールを製品又は他のプラントの原料として供給する図示しない製品ラインと、副生成物を排出する図示しない排出ラインに連結している。このような他のプラントとしては、例えば、本メタノール製造プラントに併設した発電所、ホルマリン製造プラント、酢酸製造プラント等が挙げられる。
1.2.製造方法
続いて、以上の構成を有するメタノール製造システムの作動形態を図1及び図2を参照して説明することにより、本発明に係るメタノール製造方法の第一実施の形態を以下に詳説する。
本実施の形態のメタノール製造方法は、第1昇圧工程と、第1生成工程と、第1分離工程と、精製工程とを含む。
第1昇圧工程では、昇圧装置1にて、ラインL0からの反応ガスを、メタノールを液相合成する圧力まで昇圧する。第1昇圧工程で処理する反応ガスは、メタノールを合成する反応物としてCO及び/又はCO2とH2とを少なくとも含有するガスである。このような反応ガスとしては、例えば、本明細書に記載の天然ガスを水蒸気改質したガス、石炭ガス化ガス等が挙げられる。昇圧前の反応ガスの圧力と温度は、例えば2MPaと40℃とすることができる。
昇圧後の生成ガスの圧力は、少なくとも液相のメタノールと水の一部が存在するのに必要な圧力であればよく、具体的には、好ましくは2MPa以上6MPa以下であり、より好ましくは3MPa以上6MPa以下である。第1昇圧工程にて昇圧した反応ガスを、ラインL1より第1生成工程に送る。
第1生成工程では、生成装置2にて、第1昇圧工程にて昇圧した反応ガスから液相合成法によりメタノールを合成し、メタノール含有流体を得る。液相合成法では、既知の液相メタノール合成触媒とアルコール溶媒の存在下で、反応ガスからメタノールを合成する。また、メタノール含有流体には、メタノール合成反応に対して未反応のガス(以降、未反応ガスともいう。)が含有される。
第1生成工程では、メタノール溶媒を用いた場合、生成されたメタノールが液相のメタノールに溶解することが推測できる。すなわち、第1生成工程では、メタノール含有流体には、未反応ガス若しくは未反応ガスと生成されたメタノールを含有する気相流体、及び/又は、液相メタノールを含有する液相流体が含有されることが推測できる。このようなメタノールの合成反応は、CO及び/又はCO2とH2を反応物として、アルコール溶媒としてのメタノールの存在下で、例えば下記式(i)~(iii)にて表すことができる。
Figure 0007134682000001
メタノールの合成圧力は、前述した第1昇圧工程後のガスの圧力と略同値である。また、メタノールの合成温度は、前述の合成圧力下で液相合成が実施できる温度であればよく、具体的には、好ましくは130℃以上170℃以下であり、より好ましくは140℃以上170℃以下である。第1生成工程にて得られたメタノール含有流体を、ラインL2より第1分離工程に送る。
第1分離工程では、分離装置3にて、第1生成工程で得られたメタノール含有流体から冷却によりメタノール溶液を分離する。メタノール溶液は、メタノール含有流体中の気相のメタノールと水とを冷媒等を用いて凝縮させることにより、メタノールと水とを主に含有する。メタノール溶液を分離したメタノール含有流体は、水素を主に含有するガスとなる。このような冷媒としては、スチーム(H2O)、エチレングリコール(C262)、アンモニア(NH3)等の有機冷媒、HFC-32(CH22)等の可燃性のフロン系溶媒、HFC-23(CHF3)等の不燃性のフロン系溶媒が挙げられる。また、冷却温度は、メタノール溶液を分離できる温度であればよく、例えば45℃とすることができる。第1分離離工程で得られたメタノール溶液を、ラインL3より精製工程に送り、メタノール溶液を分離したガスを、ラインL4よりオフガスとして系外へ排出する。但し、液相メタノール合成システムは高いメタノール収率を得ることができるため,気液を分離せずに全量を精製工程に導入することも可能である。
精製工程では、精製装置4にて、分離工程後のメタノール溶液を、蒸留分離法により高純度のメタノールと副生成物となる低沸点及び高沸点化合物とに分離する。精製工程後、高純度のメタノールは、製品としてもよく、本メタノール製造プラントに併設した酢酸製造プラントの製造原料としてよい。副生成物は、例えば廃水として系外へ排出する。
以上の各工程を実施することにより、メタノールの製造効率を向上することができる。例えば、生成工程にて気相反応法を用いた場合、図2に示すように、メタノールの収率は、平衡状態の存在によって制限される。これに対して、液相反応法を用いた生成工程では、低圧及び低温下でメタノールを合成でき、圧縮動力を小さくして、メタノールの収率を向上できる。高い収率でメタノールを得ることができるため、例えば、分離工程後のオフガスを圧縮機等により昇圧してリサイクルする工程を省略できる。これにより、圧縮機等の機器点数を減少することができる。その結果、単位メタノール当たりのエネルギー消費量を削減することができる。
2.第二実施の形態
2.1.システム
図3を参照して、本発明に係るメタノール製造方法の第二実施の形態を採用したメタノール製造システムについて説明する。第一実施の形態と同じ構成は、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。
図3に示すメタノール製造システムは、分離装置3と精製装置4との間をメタノール製造システム10とする点において第一実施の形態と主に相違する。メタノール製造システム10は、昇圧装置11A、11Bと、生成装置12と、分離装置13と、精製装置4とを備える。
図3に示すように、分離装置3の後流の昇圧装置11Aは、反応ガスを昇圧する、例えば圧縮機である。昇圧装置11Aは、昇圧装置1と同様の構成を採用できる。昇圧装置11Aは、反応ガスを導入するラインL10と、昇圧した反応ガスを生成装置12に導入するラインL11Aに連結している。ラインL10には、その内部の流体流量を制御できる図示しない流量調整弁を設けている。
昇圧装置11Aの後流の生成装置12は、メタノールを気相合成する、例えば固定床反応器である。このような反応器には、メタノールを気相合成するための既知のメタノール合成触媒が充填されている。生成装置12は、未反応ガスとメタノールを主に含有するメタノール含有ガスを分離装置13に導入するラインL12に連結している。
生成装置12の後流の分離装置13は、その内部に冷媒が流通しており、冷却によりメタノール含有ガスから水とメタノールを主に含有するメタノール溶液を分離する、例えば気液分離器である。分離装置13は、メタノール溶液を精製装置4に導入するラインL13と、メタノール溶液を分離したガスを系外に排出するラインL4と、そのガスの一部を昇圧装置11Bに導入するラインL14に連結している。
また、分離装置13の後流の昇圧装置11Bは、メタノール溶液を分離したガスの一部を昇圧する、例えば圧縮機である。昇圧装置11Bは、昇圧装置11Aと同様の構成を採用できる。昇圧装置11Bは、昇圧したガスをラインL11Aに導入するラインL11Bに連結している。
2.2.製造方法
以上の構成を有するメタノール製造システムの作動形態を説明することにより、本発明に係るメタノール製造方法の第二実施の形態を以下に詳説する。
本実施の形態のメタノール製造方法は、第2昇圧工程と、第2生成工程と、第2分離工程と、再利用工程とを含む。
第2昇圧工程では、昇圧装置11Aにて、第1分離工程にてメタノール溶液を分離したラインL10からのガスを、メタノールを気相合成する圧力まで昇圧する。昇圧前の反応ガスの圧力と温度は、例えば6MPaと45℃とすることができる。
昇圧後の圧力は、メタノールが気相合成できる圧力であればよく、具体的には、好ましくは7MPa以上11MPa以下であり、より好ましくは8MPa以上9.5MPa以下である。第1昇圧工程にて昇圧したガスを、ラインL11Aより第2生成工程に送る。
第2生成工程では、生成装置12にて、第2昇圧工程にて昇圧した反応ガスから、気相合成法によりメタノールを合成し、メタノール含有ガスを得る。また、メタノール含有ガスには、未反応ガスも含有される。このようなメタノールの合成反応は、CO及び/又はCO2とH2を反応物として、既知のメタノール合成触媒の存在下で、例えば下記式(iv)及び(v)にて表される。
Figure 0007134682000002
メタノールの合成圧力は、第2生成工程の合成圧力と略同値となる。また、メタノールの合成温度は、前述の合成圧力下でメタノール合成が実施できる温度であればよく、例えば160~300℃である。第2生成工程にて得られたメタノール含有ガスを、ラインL12より第2分離工程に送る。
第2分離工程では、分離装置13にて、第2生成工程で得られたメタノール含有ガスから冷却によりメタノール溶液を分離する。メタノール溶液は、メタノール含有ガス中のメタノールと水とを冷媒等を用いて凝縮させることにより、メタノールと水とを主に含有する。メタノール溶液を分離したガスは、水素を主に含有するガスとなる。このような冷媒としては、第一分離工程と同様の冷媒を採用できる。冷却温度は、メタノールと水を凝縮できる温度であればよく、例えば45℃とすることができる。分離工程では、得られたメタノール溶液を、ラインL13より精製工程に送り、メタノール溶液を分離したガスを、ラインL4より系外へオフガスとして排出する。
再利用工程では、第2分離工程にてメタノール溶液を分離したガスの一部を、ラインL14より昇圧装置11Bに導入し、昇圧する。昇圧するガスの圧力は、第2生成工程での合成圧力と略同値とすることができる。昇圧したガスをラインL11Bより第2生成工程に送り、メタノール合成のために再利用する。
本実施の形態によれば、メタノール製造システムの前流でのメタノールの製造効率を向上することができるため、メタノール製造システム10の処理量を低減して、メタノールの製造に要する負担を低減することができる。その結果、メタノール合成システム10をコンパクト化することができる。また、処理量の低減に起因して触媒への負担を低減することにより、第2生成工程のメタノール合成触媒の劣化を防ぐことができる。例えば、メタノール合成システム10のみでメタノールを製造する場合を比較すると、第2昇圧工程では1/10程度の未反応ガスをメタノール気相合成できる圧力まで昇圧すればよく、これによって圧縮動力を低減できる。第2圧縮工程へのガスの流量は、ラインL10の流量調整弁により制御する。
3.第三実施の形態
3.1.システム
図4を参照して、本発明に係るメタノール製造方法の第三実施の形態を採用したメタノール製造システムについて説明する。第一実施の形態と同じ構成は、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。
図4に示すメタノール製造システムは、排ガス処理装置25を更に備える点において第一実施の形態と主に相違する。
排ガス処理装置25は、本プラントに独立して併設され、少なくともCO2回収装置を備えている。排ガス処理装置25は、分離装置3と冷媒を共有する熱回収ラインと、CO2回収装置により回収したCO2を昇圧装置1に導入するラインL25に連結している。図中では、熱回収ラインを点線で示している。ラインL25には、その内部の流体流量を制御できる図示しない流量調整弁を設けている。排ガス処理装置は、本プラントに併設された発電所、酢酸製造プラント等が備える排ガス処理装置を共有してもよく、又は本プラントに配置してもよい。
CO2回収装置は、アルカノールアミン水溶液等のアミン吸収液にCO2を吸収することにより、CO2を回収する、例えば分離塔である。このようなアミン吸収液としては、例えばメチルジエタノールアミン(C513NO2)等が挙げられる。また、このようなCO2回収装置では、図示しないリボイラ等を用いて加熱することにより、CO2を吸収したアミン吸収液からCO2を放出させ、再利用している。
3.2.製造方法
本実施の形態のメタノール製造方法は、排ガス処理工程を更に含む点において、第一実施の形態と主に相違する。
排ガス処理工程は、排ガス処理装置25に第1分離工程に用いる冷媒を導入することにより、第1生成工程で発生した熱を回収する。回収した熱をCO2回収装置の熱源として利用する。第1生成工程から得られた熱量は、CO2を回収したアミン吸収液を再生させるために最適な熱量であるため、CO2の回収量を効率よく増大できる。CO2回収のために用いた冷媒を第1分離装置3に導入し、第1分離工程の冷却のために用いる。但し、冷媒に水(スチーム)を利用する場合等には、必ずしも排ガス処理装置25で冷却された冷媒を第1分離装置3に戻す必要はない。
更に、排ガス処理工程にて回収したCO2を、ラインL25より第1昇圧工程に送ることにより、第1生成工程にてメタノール合成用の反応物として利用する。回収したCO2をメタノールの液相反応に利用することにより、メタノールの生成量を増大することができる。第1昇圧工程に導入するCO2の量は、ラインL25の流量調整弁により制御することができ、これによって液相反応法によるメタノール合成の合成温度と合成圧力を制御できる。
4.第四実施の形態
4.1.システム
図5を参照して、本発明に係るメタノール製造方法の第一実施の形態を採用したメタノール製造システムについて説明する。第一実施の形態から第三実施の形態と同じ構成は、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。
図5に示すメタノール製造システムは、分離装置3と精製装置4との間をメタノール製造システム30とし、水素分離膜38を更に備える点において、第三実施の形態と主に相違する。
メタノール製造システム30は、改質装置36と、燃焼装置37と、排ガス処理装置25と、昇圧装置11A、11Bと、生成装置12と、分離装置13と、精製装置4とを備える。
改質装置36は、原料ガスからCO及び/又はCO2とH2とを少なくとも生成し、生成ガスとする、例えば水蒸気改質器である。原料ガスは、例えばメタン(CH4)を主に含有する天然ガスとすることができる。また、水蒸気改質により生成ガスを生成する場合、原料ガスは、スチーム(H2O)を更に含有する。スチームを原料ガスに含有するために、改質装置36は別途設けたスチーム導入用ラインを備えることができる。改質装置36は、原料ガスを導入するラインL30と、生成ガスを昇圧装置11Aに導入するラインL36に連結している。
燃焼装置37は、燃焼手段を備え、原料ガスの一部を燃焼する、例えば燃焼器である。燃焼装置37は、原料ガスを導入するラインL30と、燃焼により発生した熱を改質装置37に供給する熱供給ラインと、燃焼により発生した排ガスを排ガス処理装置25で処理するラインL37に連結している。図中では、熱の流れを点線で示している。
排ガス処理装置25、昇圧装置11A、11B、生成装置12及び分離装置13については、前述の実施の形態と同様の構成を採用できる。
水素分離膜38は、水素分子のみを選択的に透過可能な膜であり、例えば水素分子のみを透過可能な有底円筒状の多孔質基材からなる水素分離膜である。このような水素分離膜としては、多孔質セラミックス、パラジウム(Pd)、Pd合金等の金属材料、ポリイミド等の高分子材料等により構成した膜が挙げられる。水素分離膜38は、その内部に分離装置13からのガスを導入するラインL4と、透過した水素を生成装置1に導入するラインL38と、水素を分離したガスを系外へ排出するオフガスラインに連結している。ラインL4及びラインL38には、その内部の流体流量を制御できる図示しない流量調整弁を設けている。
4.2.製造方法
また、本実施の形態のメタノール製造方法は、改質工程と、燃焼工程と、第2昇圧工程と、第2生成工程と、第2分離工程と、再利用工程と、膜分離工程とを更に含む点において、前記第三実施の形態と主に相違する。
改質工程では、ラインL30から改質装置36に原料ガスを導入し、水蒸気改質法により反応ガスを得る。得られた反応ガスを、ラインL36より第2昇圧工程に送る。改質工程では、例えば、原料ガスを、CH4を主に含有する天然ガスとスチームとした場合、以下の式(vi)及び(vii)に表わされるように、水蒸気改質反応により、CO及び/又はCO2とH2とを少なくとも含有する生成ガスが生成される。改質工程の反応温度は、例えば700~900℃とすることができる。
Figure 0007134682000003
燃焼工程では、ラインL30から燃焼装置37に原料ガスの一部を導入し、燃焼手段により原料ガスの一部を燃焼する。燃焼により発生した熱を、放射熱として改質工程に送ることにより、改質工程の熱源として利用する。また、燃焼により生じた排ガスを、ラインL37より排ガス処理工程に送り処理する。燃焼手段としては、直接燃焼、燃焼触媒等が挙げられる。
第2昇圧工程では、改質工程後の反応ガスを昇圧する。昇圧したガスを、ラインL11Aより第2生成工程に送る。昇圧するガスの圧力は、第二実施の形態と同様の値を採用することができる。
第2生成工程、第2分離工程及び再利用工程は、前述の第二実施の形態と同様の処理を採用することができる。
膜分離工程では、ラインL4から水素分離膜38にガスを導入し、第2分離工程にてメタノール溶液を分離したガスの一部から水素(H2)を分離する。具体的には、水素分離膜38の一次側にメタノール溶液を分離したガスを導入することにより、水素分離膜38の二次側にH2を透過させるとともに、水素が分離した一次側のガスをオフガスとして系外に排出する。膜分離工程で分離したH2を、ラインL25から第1昇圧工程後のガスに導入することにより、第1生成工程に送る。
本実施の形態によれば、気相合成後に分離された水素を主に含有するガスから、膜分離によりH2を分離することにより、膜分離工程後のガス(H2)の圧力を低下する。圧力が低下したH2は、低圧下でメタノールを合成する第1生成工程に好適に利用できる。第1生成工程に導入するH2の量は、ラインL4及び/又はラインL38の流量調整弁により制御することができる。改質工程を経たメタノール合成プラントでは、第2分離工程後のガスに余剰な水素が存在する。本実施の形態によれば、余剰な水素を、メタノール合成に効率よく利用できる。また、液相合成の反応熱をCO2の再生に利用するとともに、CO2を液相反応に利用する。結果として、単位メタノールに対するエネルギー消費量を低減し、単位メタノールに対するCO2排出量を低減し、かつ、メタノール生産量を増大することができる。
以下、本発明の実施例を説明することにより、本発明の効果を明らかにする。本発明に係るメタノール製造方法は、本例によって制限されない。
1.試験例1
試験例1として、プロセスシミュレータにより、図3に示すメタノール製造システム10を稼働してエタノールを製造した場合の、単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーを算出した。具体的には、昇圧装置11A、11B、合成装置12、分離装置13、精製装置4を稼働し、原料ガスをラインL10から昇圧装置11Aに導入し、精製装置4でメタノールを製造した場合を想定した。原料ガスを、CO、CO2、H2を含有するガスとし、気相合成のメタノール合成圧力を9.5MPaとし、合成温度を250℃とした。
2.試験例2
試験例2として、試験例1と同様にして、第一実施の形態に係るメタノール製造プラントを稼働してエタノールを製造した場合の、単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーを算出した。液相合成のメタノール合成圧力を5.5MPaとし、合成温度を150℃とし、アルコール溶媒をメタノールとし、その他の条件は、試験例1と同様とした。結果を、図6に示す。単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーは、試験例1の値を1とした場合の比率で表した。
図6に示すように、試験例2は、試験例1を1とした場合に、単位メタノールに対する消費エネルギーが0.30程度となった。結果より、試験例2は、試験例1と比較して、単位メタノールに対する消費エネルギーを70%程度低減できることを確認した。
3.試験例3
試験例3として、試験例1と同様にして、第二実施の形態に係るメタノール製造プラントを稼働してエタノールを製造した場合の、単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーを算出した。シミュレーションに用いた条件は、試験例2と同様とした。結果を、図7に示す。単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーは、試験例1の値を1とした場合の比率で表した。
図7に示すように、試験例3は、試験例1を1とした場合に、単位メタノールに対する消費エネルギーが0.6程度となった。結果より、試験例3は、試験例1と比較して、単位メタノールに対する消費エネルギーを40%程度低減できることを確認した。
4.試験例4
試験例4として、試験例1と同様にして、第三実施の形態に係るメタノール製造プラントを稼働してエタノールを製造した場合の、単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーを算出した。シミュレーションに用いた条件は、試験例2と同様とした。結果を、図8に示す。単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーは、試験例1の値を1とした場合の比率で表した。
図8に示すように、試験例4は、試験例1を1とした場合に、単位メタノールに対する消費エネルギーが0.35程度となった。結果より、試験例4は、試験例1と比較して、単位メタノールに対する消費エネルギーを65%程度低減できることを確認した。
5.試験例5
試験例5として、プロセスシミュレータにより、図5に示すメタノール製造システム30を稼働した場合の、単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーを算出した。具体的には、改質装置36、燃焼装置37、排ガス処理装置25、昇圧装置11A、11B、合成装置12、分離装置13、精製装置4を稼働し、原料ガスを改質装置36にラインL30から導入し、天然ガスを改質装置37にラインL30から導入し、精製装置4でメタノールを製造した場合を想定した。原料ガスを、CH4とスチームを含有するガスとし、気相合成のメタノール合成圧力を9.5MPaとし、合成温度を250℃とした。
6.試験例6
試験例6として、試験例5と同様に、プロセスシミュレータにより第四実施の形態に係るメタノール製造プラントを稼働してエタノールを製造した場合の、単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーを算出した。液相合成のメタノール合成圧力を5.5MPaとし、その合成温度を150℃とし、アルコール溶媒をメタノールとし、その他の条件は、試験例5と同様とした。結果を、下記表1に示す。単位当たりのメタノールに対する消費エネルギーは、試験例5の値を1とした場合の比率で表した。
Figure 0007134682000004
結果より、試験例6は、試験例5と比較して、単位メタノール消費量を3%低減でき、単位メタノールに対するCO2排出量を3%低減できることを確認した。また、試験例6は、試験例5と比較して、エネルギー消費量とCO2排出量を低減できるとともに、メタノール生産量を25%増大できることを確認した。
本発明に係るメタノール製造方法によれば、メタノールを効率よく製造することができる。
1、11A、11B 昇圧装置
2、12 生成装置
3、13 分離装置
4 精製装置
25 排ガス処理装置
36 改質装置
37 燃焼装置
38 水素分離膜

Claims (6)

  1. 反応ガスを昇圧する第1昇圧工程と、
    前記第1昇圧工程にて昇圧したガスからメタノールを液相合成し、メタノール含有流体を得る第1生成工程と
    前記第1生成工程後、冷媒を用いた冷却により前記メタノール含有流体からメタノール溶液を分離する第1分離工程と、
    排ガスからCO を回収する排ガス処理工程と、
    を含み、
    前記第1分離工程に用いた前記冷媒から回収した熱を前記排ガス処理工程の熱源として利用するとともに、前記排ガス処理工程で回収したCO を前記第1昇圧工程に送るメタノール製造方法。
  2. 前記1生成工程の合成圧力を2MPa以上6MPa以下とし、その合成温度を130℃以上170℃以下とする請求項1に記載のメタノール製造方法。
  3. 前記第1分離工程にてメタノール溶液を分離したガスを昇圧する第2昇圧工程と、
    前記第2昇圧工程により昇圧したガスからメタノールを気相合成し、メタノール含有ガスを得る第2生成工程と、
    前記第2生成工程後、冷却により前記メタノール含有ガスからメタノール溶液を分離する第2分離工程と、
    前記第2分離工程後、前記メタノール溶液を精製工程に送るとともに、前記メタノール溶液を分離したガスを昇圧して前記第2生成工程に利用する再利用工程と
    を更に含む請求項1又は2に記載のメタノール製造方法。
  4. 水蒸気改質法により原料ガスから前記反応ガスを得る改質工程と、
    前記原料ガスの一部を燃焼して発生した熱を、前記改質工程の熱源として利用する燃焼工程と、
    前記改質工程後のガスを昇圧する第2昇圧工程と、
    前記第2昇圧工程により昇圧したガスからメタノールを気相合成し、メタノール含有ガスを得る第2生成工程と、
    前記第2生成工程後、冷却によりメタノール含有ガスからメタノール溶液を分離する第2分離工程と、
    前記第2分離工程後、水素分離膜により前記メタノール溶液を分離したガスからHを分離する膜分離工程と
    を更に含み、
    前記第2分離工程後のメタノール溶液を精製工程に送り、前記燃焼工程で発生した排ガスを前記排ガス処理工程で処理し、かつ、前記膜分離工程で分離したHを前記第1生成工程に送る請求項に記載のメタノール製造方法。
  5. 前記2生成工程の合成圧力を7MPa以上11MPa以下とし、その合成温度を160℃以上300℃以下とする請求項3又はに記載のメタノール製造方法。
  6. 反応ガスを昇圧する第1昇圧装置と、
    前記第1昇圧装置にて昇圧したガスからメタノールを液相合成し、メタノール含有流体を得られる第1生成装置と、
    前記第1生成装置にて得られた前記メタノール含有流体から、冷媒を用いた冷却によりメタノール溶液を分離する第1分離装置と、
    排ガスからCO を回収するCO 回収装置を有した排ガス処理装置と、
    を備え、
    前記排ガス処理装置には、前記冷媒を前記第1分離装置と共有する熱回収ラインと、前記CO 回収装置で回収したCO を前記第1昇圧装置に送るラインと、が連結され、
    前記第1分離装置に用いる前記冷媒から回収した熱を前記排ガス処理装置の熱源として利用可能であるメタノール製造システム。
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