JP7133449B2 - オイル塗布装置 - Google Patents

オイル塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7133449B2
JP7133449B2 JP2018222915A JP2018222915A JP7133449B2 JP 7133449 B2 JP7133449 B2 JP 7133449B2 JP 2018222915 A JP2018222915 A JP 2018222915A JP 2018222915 A JP2018222915 A JP 2018222915A JP 7133449 B2 JP7133449 B2 JP 7133449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
internal pressure
manifold
discharge
discharge nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018222915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020082001A (ja
Inventor
良徳 北中
恵英 尾上
晃成 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2018222915A priority Critical patent/JP7133449B2/ja
Publication of JP2020082001A publication Critical patent/JP2020082001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7133449B2 publication Critical patent/JP7133449B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、他部材に対してオイルを塗布するためのオイル塗布装置に関する。
従来、下記特許文献1に開示されているオイル塗布装置のようなものが提供されている。特許文献1のオイル塗布装置は、例えばエンジンのシリンダボア等の円筒状とされた部材の内周面に、オイルを均一に塗布するためのものである。このオイル塗布装置は、複数の分岐吐出機構部にオイルを供給し、各分岐吐出機構部にオイルを貯留した後、主吐出機構部を介して複数の分岐吐出機構部にエアを供給することにより、各分岐吐出機構部に貯留したオイルを噴射口から押し出して円筒状内周面に塗布できるものとされている。特許文献1のオイル塗布装置では、このような構成とすることにより、円筒状内周面にオイルを均一に塗布できるようにしている。
特開2010-274200号公報
ここで、エンジンやトランスミッション等の組み立て工程においては、組付け性の向上や焼き付き防止等の観点から、組付け部品にオイルが塗布されることがある。例えば、インプットシャフトとカウンタードライブとをロックナットを用いて締結する部分には、締め付けトルクを安定させることを目的として、少量のオイルをノズルから滴下させることが行われている。
しかしながら、上述したようにオイルを滴下する方法では、オイルを塗布すべき部分の略全体にオイルを行き渡らせることが難しい。また、オイルを塗布対象部分の略全体に行き渡らせようとしてオイルの滴下量を多くしてしまうと、後に行われる他の製造工程への移行段階や、他の製造工程等において余剰のオイルが垂れる等の問題が生じかねないという懸念がある。また、上記特許文献1のような構成とした場合は、円筒状とされた部材の内周面にオイルを塗布できるとはいえ、上述したロックナットを用いた締結箇所のような複数の部材が集まる箇所に対し、適量のオイルを塗布するのには不向きである。
そこで本発明は、オイルの塗布対象となる箇所の略全体に適量のオイルを塗布可能なオイル塗布装置の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明のオイル塗布装置は、オイルを吐出する吐出ノズルと、前記吐出ノズルに接続された吐出機構部と、前記吐出機構部を介して前記吐出ノズルに前記オイルを供給するオイル供給部とを有し、前記吐出機構部には、前記オイルを貯留可能なマニホールド部と、前記マニホールド部の内圧を調整する内圧調整部とが設けられており、前記内圧調整部によって前記マニホールド部の内圧を増加させることにより、前記マニホールド部に貯留した前記オイルを前記吐出ノズルから吐出する吐出動作を行えることを特徴とするものである。
本発明のオイル塗布装置は、ノズルに接続された吐出機構部にマニホールド部を設けたものとされている。また、本発明のオイル塗布装置は、マニホールド部の内圧を内圧調整部によって調整でき、マニホールド部の内圧を増加させることにより、マニホールド部に貯留したオイルを吐出ノズルから吐出する動作(吐出動作)を行えるものとされている。そのため、本発明のオイル塗布装置は、吐出ノズルをオイルの塗布対象となる箇所に向けた状態において、前述の吐出動作を行うことにより、オイルの塗布対象部分の略全体に適量のオイルを塗布できる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記内圧調整部により前記マニホールド部の内圧を減少させることにより、前記吐出ノズルから前記マニホールド部に向けて前記オイルを引き戻す引き戻し動作を行えるものであると良い。
かかる構成とした場合、引き戻し動作を行うことにより、吐出ノズルやこの近傍に残っているオイルを引き戻し、吐出ノズルからオイルが予期せず滴下されてしまうのを抑制できる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記引き戻し動作を、前記吐出動作の後に行うものであると良い。
これにより、吐出動作に伴って吐出ノズルやこの近傍に残っているオイルを引き戻すことができる。そのため、上述した構成によれば、吐出ノズルからオイルが予期せず滴下されてしまうのを抑制できる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記引き戻し動作により前記マニホールド部に向けて引き戻された前記オイルを排出させる排油部を有するものであると良い。
かかる構成とすることにより、引き戻し動作により吐出ノズル側から引き戻されたオイルが排油部に排出させることができる。これにより、引き戻されたオイルが次以降の吐出動作に際して吐出されるオイルの量に対して影響を与えるのを抑制し、オイルの吐出量を安定化させることができる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記内圧調整部が、前記マニホールド部と連通した連通空間と、前記連通空間内において移動可能とされたピストンを備え、当該ピストンの移動により前記連通空間の容積を増減させるシリンダ装置を有し、前記シリンダ装置により前記連通空間の容積を減少させることにより、前記マニホールド部の内圧を増加させ、前記シリンダ装置により前記連通空間の容積を増加させることにより、前記マニホールド部の内圧を減少させ得るものであると良い。
かかる構成によれば、シリンダ装置のピストンを移動させて連通空間の容積を増減させることにより、マニホールド部の内圧を的確かつ精度良く調整できる。そのため、上述した構成によれば、オイルの塗布対象部分に対して適量のオイルを精度良く塗布できる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記吐出ノズル、あるいは前記吐出機構部において前記吐出ノズルから前記マニホールド部に至る区間にバルブが設けられているものであると良い。
かかる構成によれば、吐出動作の後に吐出ノズルからオイルが滴下してしまうことを、より一層確実に抑制できる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記内圧調整部により前記マニホールド部の内圧を減少させることにより、前記吐出ノズルから前記マニホールド部に向けて前記オイルを引き戻す引き戻し動作の後、前記バルブを閉止するものであると良い。
かかる構成によれば、マニホールド部の内圧減少に伴い吐出ノズルよりもオイルの流れ方向上流側が負圧になり、その影響により吐出ノズル側にオイルが残存してしまうのを抑制できる。従って、上述した構成によれば、吐出動作の後に吐出ノズルからオイルが滴下してしまうことを、より一層確実に抑制できる。
上述した本発明のオイル塗布装置は、前記吐出機構部が、前記マニホールド部と前記吐出ノズルとを繋ぐ第一配管と、前記マニホールド部と前記内圧調整部とを繋ぐ第二配管とを有し、前記第一配管と前記マニホールド部との接続部、及び前記第二配管と前記マニホールド部との接続部が、略対向する位置に設けられたものであると良い。
かかる構成によれば、内圧調整部の動作に伴う圧力変動がオイルの吐出や引き戻しに与える影響を、的確かつ確実なものとすることができる。従って、上述した構成によれば、内圧調整部によるマニホールド部の内圧変動に対する吐出動作や引き戻し動作の応答性をより一層向上させることができる。
本発明によれば、オイルの塗布対象となる箇所の略全体に適量のオイルを塗布可能なオイル塗布装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係るオイル塗布装置の装置構成図である。 図1に係るオイル塗布装置の動作の一例を示すフローチャートである。 オイル充填工程におけるオイル塗布装置の動作状態を示す説明図である。 オイル塗布工程におけるオイル塗布装置の動作状態を示す説明図である。 オイル引き戻し工程におけるオイル塗布装置の動作状態を示す説明図である。 オイル排出工程におけるオイル塗布装置の動作状態を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係るオイル塗布装置10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、オイル塗布装置10は、例えば第一部材100と第二部材110との締結箇所にオイルを塗布する等の用途で用いることができる。図1の例では、第一部材100が備える軸部102に、ナット等の装着具を装着するためのネジ部104が設けられている。また、第二部材110は、袋穴状に形成された凹部112を有する。凹部112は、底部114を取り囲むように立設された立設部116を有すると共に、軸部102を挿通可能な孔118が底部114に形成されたものとされている。図1の例では、第二部材110の孔118に第一部材100の軸部102を挿通した状態で、凹部112をなす立設部116の内側の空間において、ネジ部104及び孔118にオイルを塗布する用途でオイル塗布装置10が使用される。
図1に示すように、オイル塗布装置10は、吐出ノズル20、オイル供給部30、及び吐出機構部50、制御装置80を備えている。吐出ノズル20は、オイルを塗布すべき部分(塗布対象部分)に向けて吐出するためのノズルである。図1の例では、吐出ノズル20は、オイルの塗布対象部分となるネジ部104及び孔118に向けてオイルを吐出できるように設定されている。吐出ノズル20には、吐出バルブ22(バルブ)が設けられている。吐出バルブ22は、吐出ノズル20を開閉するためのバルブである。吐出バルブ22は、制御装置80による制御のもと動作可能とされている。
オイル供給部30は、後に詳述する吐出機構部50を介して吐出ノズル20にオイルを供給するためのものである。オイル供給部30は、オイルタンク32、オイルポンプ34、及びオイル供給バルブ36を備えている。オイルタンク32は、オイルを貯留可能なものである。オイルタンク32は、後述のとおり、吐出機構部50を構成するマニホールド部52に対して第三配管64を介して接続されている。オイルポンプ34は、オイルタンク32からマニホールド部52に向けてオイルを圧送するためのものである。また、オイル供給バルブ36は、第三配管64の中途に設けられており、オイルタンク32からマニホールド部52へのオイルの流れを制御(許容/遮断)することができる。オイルポンプ34及びオイル供給バルブ36は、それぞれ制御装置80による制御のもと動作可能とされている。
吐出機構部50は、オイル塗布装置10において、上述したオイル供給部30から供給されてきたオイルを吐出ノズル20から吐出させるための動作を行うための機構である、。吐出機構部50は、マニホールド部52と、内圧調整部54と、排油部56とを有する。
マニホールド部52は、オイルを貯留可能なマニホールド状の内部空間を有するものである。マニホールド部52は、第一配管60を介して吐出ノズル20に接続されている。また、マニホールド部52は、第二配管62を介して内圧調整部54に接続されている。さらに、マニホールド部52は、第三配管64を介してオイルタンク32に接続されている。また、マニホールド部52は、第四配管66を介して排油部56に接続されている。
マニホールド部52は、いかなる姿勢で設置され、いかなる接続位置において各配管が接続されても良いが、図1に示す例のような配置や接続位置とすると良い。具体的には、マニホールド部52と第一配管60とが接続された第一接続部60a、及びマニホールド部52と第二配管62とが接続された第二接続部62aは、互いに略対向する位置関係にある。また、第一接続部60a及び第二接続部62aは、共にマニホールド部52の天面側に近い位置に接続されている。また、マニホールド部52と第三配管64とが接続された第三接続部64aは、マニホールド部52の底面側、マニホールド部52と第四配管66とが接続された第四接続部66aは、マニホールド部52の天面側にある。
内圧調整部54は、マニホールド部52の内圧を調整するためのものである。内圧調整部54は、マニホールド部52の内圧を直接的に調整可能なもの、あるいは間接的に調整可能なもののいずれであっても良い。本実施形態では、後に詳述するように、内圧調整部54としてシリンダ装置を有するものを採用し、マニホールド部52に連通するように設けられた連通空間74の内圧調整を行うことによってマニホールド部52の内圧を間接的に調整可能なものとされている。
内圧調整部54は、駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72を備えている。駆動シリンダ装置70は、内圧調整部54を駆動力を発現させるためのものである。駆動シリンダ装置70は、例えばエアシリンダや油圧シリンダ等とすることができる。本実施形態では、図3~図6に示すように、駆動シリンダ装置70は、エアシリンダによって構成されている。駆動シリンダ装置70は、筒状に形成されたシリンダチューブ70aの両端を閉塞すると共に、シリンダチューブ70aの内部にピストン70bを設けたものとされている。
シリンダチューブ70aは、内部がピストン70bを介して2つの空間(第一室70c、第二室70d)に隔てられている。また、ピストン70bには、ピストンロッド70eが接続されている。ピストンロッド70eは、シリンダチューブ70aの端部を貫通し、噴射回収用シリンダ装置72側に向けて外部に突出している。ピストンロッド70eは、後に詳述する噴射回収用シリンダ装置72のピストンロッド72eに対して直列に接続されている。駆動シリンダ装置70には、第一室70cに連通した第一ポート70fと、第二室70dに連通した第二ポート70gが設けられており、各ポートを介して給排気可能とされている。本実施形態では、第一ポート70f及び第二ポート70gが空気の供給源(図示せず)に対して配管接続されており、第一ポート70f及び第二ポート70gのいずれかの一方のポートに対して選択的に空気を供給しつつ、他方のポートから空気を排気可能とされている。そのため、駆動シリンダ装置70は、空気を供給するポートを適宜選択することにより、ピストンロッド70eを進退させることができる。
噴射回収用シリンダ装置72は、駆動シリンダ装置70に連動して作動するシリンダ装置である。噴射回収用シリンダ装置72についても、例えばエアシリンダや油圧シリンダ等とすることができるが、本実施形態ではエアシリンダが採用されている。
図3~図6に示すように、噴射回収用シリンダ装置72は、筒状に形成されたシリンダチューブ72aの両端を閉塞すると共に、シリンダチューブ72aの内部にピストン72bを設けたものとされている。シリンダチューブ72aは、内部がピストン72bを介して2つの空間(第一室72c、第二室72d)に隔てられている。また、ピストン72bには、ピストンロッド72eが接続されている。ピストンロッド72eは、シリンダチューブ72aの端部を貫通し、駆動シリンダ装置70側に向けて突出している。ピストンロッド72eは、上述した駆動シリンダ装置70のピストンロッド70eに対して直列に接続されている。噴射回収用シリンダ装置72には、第一室72cに連通した第一ポート72fと、第二室72dに連通した第二ポート72gが設けられており、各ポートを介して給排気可能とされている。本実施形態では、第一ポート72fがマニホールド部52に対して配管接続されると共に、第二ポート72gが大気開放されている。第一室72cは、マニホールド部52と連通した連通空間74として機能する。
排油部56は、吐出ノズル20から引き戻されたオイルをマニホールド部52の外部に排出させて回収するためのものである。排油部56は、排油タンク76と、排油切替バルブ78とを有する。排油タンク76は、吐出ノズル20側から引き戻されたオイルを受け入れるタンクである。排油タンク76は、第四配管66を介してマニホールド部52に接続されている。
また、排油切替バルブ78は、第四配管66の中途に設けられた切替式のバルブである。排油切替バルブ78は、マニホールド部52から排油タンク76側に向かうオイルの流れを制御(許容/遮断)することができる。
制御装置80は、上述したオイル塗布装置10の吐出バルブ22や、オイルポンプ34、オイル供給バルブ36、内圧調整部54、排油切替バルブ78等の動作制御を行うものである。オイル塗布装置10は、制御装置80による制御のもと、例えば図1に示したネジ部104及び孔118等のオイルの塗布対象部分に対してオイルを塗布する動作を行うことができる。以下、オイル塗布装置10がオイル塗布を行う際の動作について、順を追って説明する。
図2に示すように、オイル塗布装置10は、オイル充填工程(ステップ1)、オイル塗布工程(ステップ2)、オイル引き戻し工程(ステップ3)、及びオイル排出工程(ステップ4)を一連の動作として行うことで、塗布対象部分へのオイルの吐出を行う。以下、各工程におけるオイル塗布装置10の各部の動作について、詳細に説明する。
≪オイル充填工程≫
オイル充填工程は、オイルの塗布対象部分に向けて吐出するためのオイルをオイルタンク32から吸い出し、マニホールド部52に充填するための工程である。図3に示すように、オイル充填工程においては、吐出バルブ22が閉状態、オイルポンプ34がオン状態、オイル供給バルブ36が開状態、排油切替バルブ78が閉状態とされる。また、内圧調整部54については、連通空間74をなす噴射回収用シリンダ装置72の第一室72cが拡張するように、駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72のピストン70b,72b及びピストンロッド70e,72eが移動(後退)する。これにより、オイルタンク32からマニホールド部52にオイルが貯留される。
≪オイル塗布工程≫
オイル塗布工程は、上述したオイル充填工程においてマニホールド部52に貯留されたオイルを吐出ノズル20を介して塗布対象部分に向けて吐出(噴射)させ、オイルを塗布する工程である。図4に示すように、オイル塗布工程においては、吐出バルブ22が開状態、オイルポンプ34がオフ状態、オイル供給バルブ36が閉状態、排油切替バルブ78が閉状態とされる。また、内圧調整部54については、駆動シリンダ装置70の第二ポート70gを介して第二室70dにエアが導入される。これに連動して、駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72においては、ピストン70b,72b及びピストンロッド70e,72eが、連通空間74(噴射回収用シリンダ装置72の第一室72c)を縮小する方向に移動(前進)する。これにより、連通空間74及びこれに連通したマニホールド部52の内圧が一気に上昇し、マニホールド部52内のオイルが吐出ノズル20から吐出(噴射)される。
≪オイル引き戻し工程≫
オイル引き戻し工程は、上述したオイル塗布工程の後、吐出ノズル20からオイルが滴下するのを防止すべく、吐出ノズル20や第一配管60等からマニホールド部52側にオイルを引き戻すための工程である。図5に示すように、オイル引き戻し工程においては、吐出バルブ22が開状態、オイルポンプ34がオフ状態、オイル供給バルブ36が閉状態、排油切替バルブ78が閉状態とされる。また、内圧調整部54については、駆動シリンダ装置70の第一ポート70fを介して第一室70cにエアが導入される。これに連動して、駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72においては、ピストン70b,72b及びピストンロッド70e,72eが、連通空間74(噴射回収用シリンダ装置72の第一室72c)を拡大する方向に移動(後退)する。これにより、連通空間74及びこれに連通したマニホールド部52の内圧が低下し、やがて負圧になる。これにより、吐出ノズル20や第一配管60等からマニホールド部52側にオイルが引き戻された状態になる。
≪オイル排出工程≫
オイル排出工程は、上述したオイル引き戻し工程により吐出ノズル20側から引き戻されたオイルを排油部56に排出するための工程である。図6に示すように、オイル排出工程においては、吐出バルブ22が閉状態、オイルポンプ34がオフ状態、オイル供給バルブ36が閉状態、排油切替バルブ78が開状態とされる。また、内圧調整部54については、駆動シリンダ装置70の第二ポート70gを介して第二室70dにエアが導入される。これに連動して、駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72においては、ピストン70b,72b及びピストンロッド70e,72eが、連通空間74(噴射回収用シリンダ装置72の第一室72c)を縮小する方向に移動(前進)する。これにより、連通空間74及びこれに連通したマニホールド部52の内圧が上昇し、吐出ノズル20や第一配管60等からマニホールド部52側に引き戻されたオイルが排油部56に向けて排出される。
上述したように、本実施形態のオイル塗布装置10は、ノズルに接続された吐出機構部50にマニホールド部52を設けたものとされている。また、上述したオイル塗布装置10は、マニホールド部52の内圧を内圧調整部54によって調整でき、マニホールド部52の内圧を増加させることにより、マニホールド部52に貯留したオイルを吐出ノズル20から吐出する動作(吐出動作)を行えるものとされている。そのため、上述したオイル塗布装置10は、吐出ノズル20をオイルの塗布対象となる箇所に向けた状態において、前述の吐出動作を行うことにより、オイルの塗布対象部分の略全体に適量のオイルを塗布できる。
なお、本実施形態では、内圧調整部54として駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72を備えたものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、内圧調整部54は、マニホールド部52と連通した連通空間74と、連通空間74内において移動可能とされたピストン72bとを備え、ピストン72bを移動させて連通空間74の容積を増減させることにより、マニホールド部52の内圧を増減可能なものとされている。また、本実施形態のオイル塗布装置10は、ピストン72bを動作させるものとして、駆動シリンダ装置70を備えたものとされている。しかしながら、内圧調整部54は、マニホールド部52の内圧を調整できるものであればいかなるものであっても良い。例えば、ピストン72bを動作させるための駆動シリンダ装置70を他のアクチュエータに変更したものとしても良い。また、オイル塗布装置10は、上述した駆動シリンダ装置70及び噴射回収用シリンダ装置72に代えて、例えばポンプやコンプレッサー等を内圧調整部54として用いたものであっても良い。
上述したオイル塗布装置10は、内圧調整部54によりマニホールド部52の内圧を減少させることにより、吐出ノズル20からマニホールド部52に向けてオイルを引き戻す引き戻し動作を行えるものである。そのため、オイル塗布装置10は、オイルの吐出(噴射)後、吐出ノズル20やこの近傍に残っているオイルを引き戻し動作を行うことによって引き戻し、吐出ノズル20からオイルが予期せず滴下されてしまうのを抑制できる。なお、本実施形態では、オイル塗布装置10として、引き戻し動作を行えるものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、引き戻し動作を行えないものであっても良い。
上述したように、本実施形態のオイル塗布装置10では、引き戻し動作を、吐出動作の後に行うこととしている。このような動作を行えるようにすることにより、吐出動作に伴って吐出ノズル20やこの近傍に残っているオイルを引き戻すことができる。そのため、上述した構成によれば、吐出ノズル20からオイルが予期せず滴下されてしまうのをより一層確実に抑制できる。
上述したように、本実施形態のオイル塗布装置10は、引き戻し動作によりマニホールド部52に向けて引き戻されたオイルを排出させる排油部56を有し、引き戻し動作により吐出ノズル20側から引き戻されたオイルが排油部56に排出可能とされている。そのため、本実施形態のオイル塗布装置10は、引き戻されたオイルの影響により、次にオイルを吐出する際の吐出量が不安定になるのを抑制できる。従って、オイル塗布装置10によれば、オイルの塗布量(噴射量)に過不足が生じることなく、適量のオイルを塗布対象部分に塗布することができる。
本実施形態では、排油部56を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、例えばオイルの塗布量(噴射量)に多少の変動があっても許容される場合や、オイルの塗布量(噴射量)を調整するための他の部材や機構を設けた場合等においては、排油部56を設けないこととしても良い。
上述したように、本実施形態のオイル塗布装置10は、吐出ノズル20に吐出バルブ22を設けたものとされている。また、オイル塗布装置10は、吐出ノズル20からマニホールド部52に向けてオイルを引き戻すオイル引き戻し工程(引き戻し動作)の後、吐出バルブ22を閉止することとしている。そのため、オイル塗布装置10は。吐出動作の後に吐出ノズル20からオイルが滴下してしまうのを抑制できる。
なお、本実施形態では、吐出ノズル20に吐出バルブ22を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、吐出ノズル20に吐出バルブ22を設けるのではなく、吐出ノズル20からマニホールド部52に至る区間に吐出バルブ22を設けたり、吐出ノズル20、及び吐出ノズル20からマニホールド部52に至る区間の双方に吐出バルブ22を設けたりしても良い。
また、上述したように、本実施形態のオイル塗布装置10は、吐出機構部50が、マニホールド部52と吐出ノズル20とを繋ぐ第一配管60と、マニホールド部52と内圧調整部54とを繋ぐ第二配管62とを有し、第一配管60とマニホールド部52との第一接続部60a、及び第二配管62とマニホールド部52との第二接続部60bが、略対向する位置に設けられている。そのため、内圧調整部54の動作に伴う圧力変動がオイルの吐出や引き戻しに与える影響を、的確かつ確実なものとすることができる。従って、上述した構成によれば、内圧調整部54によるマニホールド部52の内圧変動に対する吐出動作や引き戻し動作の応答性をより一層向上させることができる。
なお、本実施形態では、第一接続部60a及び第二接続部60bを略対向する位置に設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第一接続部60a及び第二接続部60bを略対向しない位置に配置しても良い。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例において例示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示および精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明は、例えば自動車の製造工程をはじめ、様々な産業においてオイルを塗布するためのオイル塗布装置において好適に利用可能である。
10 :オイル塗布装置
20 :吐出ノズル
22 :吐出バルブ
30 :オイル供給部
50 :吐出機構部
52 :マニホールド部
54 :内圧調整部
56 :排油部
60 :第一配管
60a :第一接続部
60b :第二接続部
62 :第二配管
72 :噴射回収用シリンダ装置
72b :ピストン
74 :連通空間

Claims (1)

  1. オイルを吐出する吐出ノズルと、
    前記吐出ノズルに接続された吐出機構部と、
    前記吐出機構部を介して前記吐出ノズルに前記オイルを供給するオイル供給部とを有し、
    前記吐出機構部には、
    前記オイルを貯留可能なマニホールド部と、
    前記マニホールド部の内圧を調整する内圧調整部とが設けられており、
    前記内圧調整部によって前記マニホールド部の内圧を増加させることにより、前記マニホールド部に貯留した前記オイルを前記吐出ノズルから吐出する吐出動作と、
    前記内圧調整部により前記マニホールド部の内圧を減少させることにより、前記吐出ノズルから前記マニホールド部に向けて前記オイルを引き戻す引き戻し動作と、を行えるものであり、
    前記引き戻し動作により前記マニホールド部に向けて引き戻された前記オイルを排出させる排油部を有することを特徴とするオイル塗布装置。
JP2018222915A 2018-11-28 2018-11-28 オイル塗布装置 Active JP7133449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018222915A JP7133449B2 (ja) 2018-11-28 2018-11-28 オイル塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018222915A JP7133449B2 (ja) 2018-11-28 2018-11-28 オイル塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020082001A JP2020082001A (ja) 2020-06-04
JP7133449B2 true JP7133449B2 (ja) 2022-09-08

Family

ID=70905423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018222915A Active JP7133449B2 (ja) 2018-11-28 2018-11-28 オイル塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7133449B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002263986A (ja) 2001-03-08 2002-09-17 Fuji Koeki Kk 切削オイル塗布装置
JP2004209463A (ja) 2002-12-20 2004-07-29 Tac Seiko:Kk 吐出装置
JP2004261803A (ja) 2003-02-14 2004-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体吐出方法及び流体吐出装置
JP2004321979A (ja) 2003-04-25 2004-11-18 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、保管庫、並びに液滴吐出方法
JP2004340360A (ja) 2002-07-29 2004-12-02 Nsk Ltd グリース補給装置
JP2008161741A (ja) 2006-12-27 2008-07-17 Chugai Ro Co Ltd 塗布装置及び塗布方法
JP2010284627A (ja) 2009-06-15 2010-12-24 Musashi Eng Co Ltd 高粘性材料の定量吐出装置および方法
JP2011147900A (ja) 2010-01-22 2011-08-04 Tokai Rika Co Ltd 液体定量吐出装置の液体吐出構造
JP2014061525A (ja) 2007-05-18 2014-04-10 Musashi Eng Co Ltd 液体材料吐出方法および装置
JP2017176917A (ja) 2016-03-28 2017-10-05 株式会社テックインテック 処理液吐出装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002263986A (ja) 2001-03-08 2002-09-17 Fuji Koeki Kk 切削オイル塗布装置
JP2004340360A (ja) 2002-07-29 2004-12-02 Nsk Ltd グリース補給装置
JP2004209463A (ja) 2002-12-20 2004-07-29 Tac Seiko:Kk 吐出装置
JP2004261803A (ja) 2003-02-14 2004-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体吐出方法及び流体吐出装置
JP2004321979A (ja) 2003-04-25 2004-11-18 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、保管庫、並びに液滴吐出方法
JP2008161741A (ja) 2006-12-27 2008-07-17 Chugai Ro Co Ltd 塗布装置及び塗布方法
JP2014061525A (ja) 2007-05-18 2014-04-10 Musashi Eng Co Ltd 液体材料吐出方法および装置
JP2010284627A (ja) 2009-06-15 2010-12-24 Musashi Eng Co Ltd 高粘性材料の定量吐出装置および方法
JP2011147900A (ja) 2010-01-22 2011-08-04 Tokai Rika Co Ltd 液体定量吐出装置の液体吐出構造
JP2017176917A (ja) 2016-03-28 2017-10-05 株式会社テックインテック 処理液吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020082001A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE19515142C2 (de) Verbrennungsmotor
JPH06323220A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
US8083204B2 (en) Fuel system and ecology valve for use therein
JP2001512547A (ja) 液体を制御するための弁
JP4567264B2 (ja) 燃料噴射の実施のための方法及び装置
KR102590234B1 (ko) 전자 비례 밸브
KR20180071261A (ko) 유체 제어 밸브
JP7133449B2 (ja) オイル塗布装置
JP4662292B2 (ja) 燃料噴射装置
WO2007117099A1 (en) Hydraulic pressure transformers
US5409038A (en) Hydraulic circuit including pressure compensating valve
US6004105A (en) Diaphragm pump with adjustable stroke length
JP4075894B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2000046220A (ja) 液体を制御するための弁
JP2010261451A (ja) 燃料送出システム
KR20010080112A (ko) 연료 분사 장치
US6928986B2 (en) Fuel injector with piezoelectric actuator and method of use
JP4887421B2 (ja) 高圧ガソリン燃料噴射用供給ポンプ
US20060029503A1 (en) Plunger pump and method of controlling discharge of the pump
JP3302457B2 (ja) 内燃機関のための燃料噴射ポンプ
EP1707795A1 (en) Fuel supply device
KR100853894B1 (ko) 연료 분사 장치
JP2003512564A (ja) 噴射装置及び液体を噴射する方法
JP2008304017A (ja) 3方切替弁およびそれを用いた燃料噴射装置
JP2004538416A (ja) 内燃機関の電動液圧式バルブ制御システムの駆動方法、コンピュータプログラム、内燃機関を駆動する開制御および閉ループ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7133449

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150