JP3302457B2 - 内燃機関のための燃料噴射ポンプ - Google Patents

内燃機関のための燃料噴射ポンプ

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JP3302457B2 JP18985093A JP18985093A JP3302457B2 JP 3302457 B2 JP3302457 B2 JP 3302457B2 JP 18985093 A JP18985093 A JP 18985093A JP 18985093 A JP18985093 A JP 18985093A JP 3302457 B2 JP3302457 B2 JP 3302457B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のための燃料
噴射ポンプであって、ポンプケーシング内に挿入された
シリンダブシュに設けられたシリンダ孔内に案内された
ポンププランジャが設けられていて、該ポンププランジ
ャが、カム駆動装置によって軸方向で往復運動させられ
るようになっており、ポンププランジャの、カム駆動装
置とは反対の側の端面が、ポンプ作業室を仕切ってお
り、該ポンプ作業室が、高圧ラインを介して噴射部に接
続されており、該高圧ライン内に圧力弁が配置されてお
り、該圧力弁が弁体を有していて、該弁体がピン状の部
分とフランジ状の部分とから成っており、ピン状の部分
が、シリンダ孔内に導入されていて、ポンププランジャ
に対峙した側でポンプ作業室を仕切っており、フランジ
状の部分が、シリンダブシュの端面に被さっていて、し
かもシリンダブシュに、高圧ラインの接続部材によって
圧着されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第270
5489号明細書に基づき公知の、このような形式の燃
料噴射ポンプでは、ポンプケーシング内に挿入されたシ
リンダブシュに設けられたシリンダ孔内で、ピストンポ
ンプがカム駆動装置によって軸方向で往復運動させられ
る。ポンププランジャの、カム駆動装置とは反対の側の
端面は、ポンプ作業室を仕切っており、このポンプ作業
室には2つの制御開口を介して燃料が供給される。ポン
プ作業室は高圧ラインを介して噴射部に接続されてい
る。この高圧ラインには等圧弁が挿入されており、この
等圧弁の弁体はポンプ作業室を仕切っている側で、シリ
ンダブシュのシリンダ孔内に嵌め込まれており、こうし
てこの側でポンプ作業室を密に閉鎖している。等圧弁の
弁体の、ポンプ作業室とは反対の側の端面は、高圧ライ
ンの一部分を有する接続部材に隣接しており、この接続
部材は、ポンプケーシングに緊締されたフランジを介し
て、弁体のフランジ状の部分を、この接続部材とシリン
ダブシュの端面との間に緊締している。さらに、接続部
材は圧力弁とは反対の側に雄ねじ山を有しており、この
雄ねじ山には、噴射管路が螺合される。
【0003】このような公知の燃料噴射ポンプでは、次
のような不都合が生じる。すなわち、高い噴射圧では、
弁体とシリンダブシュとの間の嵌合部ならびに弁体の端
面と接続部材との間の嵌合部におけるシールがもはや十
分には保証されなくなる。圧力弁におけるこのようなシ
ール問題は、シールしたい各構成部分の膨張率が互いに
大きく異なっていて、ひいてはシール面における摩耗が
発生してしまう場合に一層深刻となる。このような膨張
率差は圧力または温度に基づき生じる恐れがあり、とり
わけシリンダ孔の範囲および接続部材における接触面の
範囲で発生する。したがって、公知の燃料噴射ポンプで
形成された、圧力弁とシリンダブシュもしくは接続部材
との間のシールは、高い噴射圧においても確実なシール
を保証するためには不十分となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の燃料噴射ポンプを改良して、高い噴射圧
においても確実なシールを保証することのできる燃料噴
射ポンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、ピン状の部分が、ポンプ作業室側
の端面を起点として延びる軸方向の盲孔を有していて、
肉薄な中空円筒体を形成しており、該中空円筒体から高
圧ラインが弁体内へ延びており、ピン状の部分の外壁
が、該ピン状の部分に作用する高圧の影響を受けてシリ
ンダ孔の内壁に圧着されるようにした。
【0006】
【発明の効果】本発明による燃料噴射ポンプには、従来
のものに比べて次のような利点がある。すなわち、ポン
プ作業室内の高い噴射圧においても、弁体とシリンダブ
シュとの間でのポンプ作業室の確実なシールが保証され
ている。このことは本発明によれば、圧力弁の弁体の、
シリンダブシュ内に突入したピン状の部分が中空に形成
されていて、このピン状の部分が高圧負荷時に、この中
空のピン状の部分の外壁をシリンダブシュの内壁に圧着
させるように負荷され、これによりピン状の部分とシリ
ンダブシュとの間のシール性が改善されることにより達
成されるので有利である。
【0007】このように負荷に応じて収縮膨張を繰り返
すピン状の部分の「呼吸効果」は極めて高い圧力で特に
顕著に生じるので、本発明による構成では、公知先行技
術とは異なり、噴射圧が増大するにつれてシール作用が
増大してゆく。このためには、請求項2に記載されてい
るように、不都合な空間を減少させる目的でポンププラ
ンジャの、ポンプ作業室を仕切る端面にピン状の付設部
が設けられていると有利である。このピン状の付設部は
吐出行程時に、ポンプ作業室に面したピン状の部分の中
空室に突入し、ひいてはこの中空室により形成された大
きなデッドボリューム(死容積)を迅速に減少させるの
で、ポンプ作業室内での圧力形成および噴射システム全
体での圧力形成に対する中空室の不都合な影響を回避す
ることができる。
【0008】
【実施例】図1には、本発明による燃料噴射ポンプの1
実施例が示されており、この場合、図面には本発明にと
って重要となる範囲しか図示されていない。この実施例
では、ポンプケーシング1内に、シリンダ孔5を有する
シリンダブシュ3が挿入されており、このシリンダブシ
ュ3内には、ポンププランジャ7が軸方向に案内されて
いる。このポンププランジャ7はカム駆動装置(図示し
ない)によって往復運動させられる。ポンププランジャ
7の、カム駆動装置とは反対の側の端面9は、シリンダ
孔5内でポンプ作業室11を仕切っており、このポンプ
作業室11には高圧ライン13が続いている。この高圧
ライン13は、ポンプ作業室11を仕切る、等圧弁15
として形成された圧力弁と、この圧力弁に続いた接続部
材17と、この接続部材17にねじ山を介して螺合によ
り装着された噴射管路19とから形成される。噴射管路
19は、燃料供給されるべき内燃機関の燃焼室内に突入
した噴射弁21に開口している。ポンププランジャ7は
2つの制御切欠き23を有している。両制御切欠き23
はポンププランジャ7の外周面と共に2つの斜めの制御
縁25,27を形成していて、長手方向溝29を介して
ポンプ作業室11に接続されている。この場合、第1の
制御縁25の方が、第2の制御縁27よりも端面9から
大きく遠ざけられている。
【0009】ポンプ作業室11に燃料を供給しかつ吐出
行程の終了時に放圧を行うためには、シリンダブシュ3
に半径方向の2つの制御開口が設けられている。両制御
開口は軸方向で互いにずらされており、両制御開口のう
ち、ポンププランジャ7に設けられた第1の制御縁25
と協働する第1の制御開口31の方が、第2の制御縁2
7と協働する第2の制御開口33よりも等圧弁15から
遠ざけられている。こうして、第2の制御開口33がポ
ンププランジャ7による制御開口の閉制御の際には最後
に閉じられ、ポンププランジャ7による制御開口の開制
御の際には最初に開制御されることが保証される。この
場合、キャビテーション損傷を減少させるために、両制
御開口31,33にはそれぞれ圧力弁が配置されてい
る。この場合、流入管路として働く下側の第1の制御開
口31に設けられた圧力弁は、ポンプ作業室11へ向か
って開く吸込み弁35として形成されており、放圧管路
として働く上側の第2の制御開口33に配置された圧力
弁37は、ポンプ作業室11とは反対の方向へ向かって
開く。
【0010】ポンプ作業室11と接続部材17との間に
配置された等圧弁15は、弁体39を有しており、この
弁体39は互いに並列に配置されかつ互いに逆向きに開
く2つの逆止弁を備えている。両逆止弁のうち、噴射管
路19の方向へ開く第1の逆止弁43は、高圧ライン1
3の一部を形成しかつポンププランジャ軸線に対して平
行に延びる、弁体39に設けられた段付き孔41内に配
置されている。逆方向に開く第2の逆止弁45は第1の
逆止弁43と同様に弁部材として、ばね負荷された球体
を有している。第2の逆止弁45は、段付き孔41から
分岐したバイパス管路47内に設けられており、このバ
イパス管路47はポンプ作業室11に開口している。第
2の逆止弁45を収容しているパイパス管路47は、弁
体39の外周面に設けられたフランジ状の部分88を起
点として延びる半径方向の孔86から成っており、この
半径方向の孔86はフランジ状の部分88で閉鎖部材8
4によって閉鎖されている。さらに、半径方向の孔86
は段付けされていて、第1の逆止弁43の段付け孔41
内に下流側で開口している。半径方向の孔86内には、
第2の逆止弁45が配置されている。半径方向の孔86
は第2の逆止弁45の上流側でポンプ作業室11に接続
されており、この場合、第2の逆止弁45は、閉鎖部材
84に支持された弁ばね49のばね力に抗してポンプ作
業室11の方向へ開く。
【0011】両逆止弁43,45の開放圧は、それぞれ
両逆止弁43,45の弁ばね49のばねプレロードを介
して調節可能となる。この場合、第1の逆止弁43は噴
射弁21に対する開放圧を規定し、第2の逆止弁45は
高圧ライン13内に残留する残留圧を規定する。等圧弁
15の、可能となる別の変化実施態様は、円錐状の弁座
を有する弁体を備えた等圧弁の公知の形である。その場
合、円錐状の弁座には、弁閉鎖部材が弁ばねによって当
て付けられた状態に保持され、そしてこの弁閉鎖部材に
は、この弁閉鎖部材の開放方向とは逆向きに開く圧力弁
が設けられている。
【0012】高い噴射圧においても等圧弁15における
確実なシールを達成するためには、弁体39の軸方向の
両端部が、それぞれ盲孔を有しかつフランジ状の部分8
8から突出したピン状の部分51,53を有している。
この場合、ポンプ作業室11寄りに設けられたピン状の
部分51は、ポンプ作業室11の範囲でシリンダ孔5内
に突入している。反対の側に設けられた第2のピン状の
部分53は、弁体39の、第1のピン状の部分51とは
反対の側に突出していて、接続部材17に設けられた対
応する孔55内に突入している。この場合、両ピン状の
部分51,53の、シール面72として作用する外周面
および両ピン状の部分51,53と協働するシリンダ孔
5および孔55の表面は極めて精密に研削加工されてい
て、有利にはラッピング加工されているので、既に無圧
状態で高いシール作用が達成される。
【0013】等圧弁15が燃料噴射ポンプの運転中に燃
料の高圧によって負荷されて、等圧弁内部の圧力が増圧
すると、中空のピン状の部分51,53の外壁がシリン
ダブシュ3の内壁もしくは接続部材17の内壁に圧着さ
れ、これにより等圧弁15とシリンダブシュ3もしくは
接続部材17との間でのシール性が改善される。この場
合、ピン状の部分51,53の残留肉厚さの寸法設定に
より、ピン状の部分51,53が燃料噴射ポンプの運転
量に関連して、各構成部分の過度に高い応力に基づいた
高められた摩耗なしに確実なシールを保証するようにピ
ン状の部分51,53を設計することが可能となる。こ
のような圧着過程を助成するためには、両ピン状の部分
51,53の範囲で、段付き孔41の内径を増大させる
ことによって等圧弁15の肉厚さが著しく減じられてい
る。この場合、こうして、ポンプ作業室11を仕切る盲
孔52に形成された、比較的大きなデッドボリューム
(死容積)は、ポンププランジャ7の端面9に付設され
たピン状の付設部57によって相殺される。これによっ
て、このピン状の付設部57は、付加的なデッドボリュ
ームにより噴射システム全体に生ぜしめられる、遅延さ
れた増圧を回避する。
【0014】第2のピン状の部分53の範囲における付
加的なデッドボリュームは、段付き孔41の対応する部
分に挿入された、貫通孔を備えたインサート部材54に
よって減じられる。このインサート部材54はさらに、
等圧弁15に設けられた第1の逆止弁43の弁ばね49
のためのストッパとしても働く。
【0015】それにもかかわらず生じてしまった漏れオ
イル量を導出するためには、両ピン状の部分51,53
に隣接して、等圧弁15のフランジ状の部分88の両端
面59の範囲に中空室61が設けられている。両中空室
61は等圧弁15にも、等圧弁15に隣接した、接続部
材17の壁もしくはポンプケーシング1の壁にも加工成
形されていてよい。中空室61はそれぞれ、たとえば長
手方向・横方向溝の形の流出通路63を介して、ポンプ
ケーシング1とシリンダブシュ3との間のギャップに接
続されている。
【0016】等圧弁15をシリンダブシュ3に押圧する
接続部材17は、図示の実施例では抗張棒65と締付け
ナット66とを介して直接に軸方向でポンプケーシング
1と緊締されている。この場合、接続部材17の一方の
端面67は第1のピン状の部分51とほぼ同じ高さに位
置しているので、接続部材17は弁体39を軸方向でも
半径方向でも案内している。
【0017】弁体39のフランジ状の部分88の端面5
9をシリンダブシュ3の端面に密に圧着させるために
は、接続部材17が、円筒状の壁に設けられた段部を有
しており、この段部が、締付けナット66を介してフラ
ンジ状の部分88をシリンダブシュ3に押圧している。
【0018】弁体39のフランジ状の部分88からピン
状の部分51への移行部で大きな圧着力と高い圧力とに
より生ぜしめられるノッチ作用を減少させるために、こ
の移行部は円錐状に形成されている。
【0019】本発明による燃料噴射ポンプは以下のよう
にして作動する。
【0020】下死点へ向かうポンププランジャ7の吸込
み行程時に、第1の制御開口31を介して燃料がポンプ
作業室11に流入する。この場合、供給管路に対してポ
ンプ作業室11内に生ぜしめられる負圧ならびに供給管
路内に生ぜしめられる燃料圧に基づき、吸込み弁35が
押し開けられる。引き続き上死点へ向かうポンププラン
ジャ7の圧送行程が行われると、まず、ポンプ作業室1
1内に存在する燃料容量の一部が第2の制御開口33を
介してポンプ作業室11から押しのけられる。このとき
に、第2の制御開口33に設けられた圧力弁37が押し
開けられ、それに対して、第1の制御開口31に設けら
れた吸込み弁35は、ポンプ作業室11内に存在する燃
料が第1の制御開口31を介して流出することを阻止す
る。引き続きポンププランジャ行程が行われる間に第2
の制御開口33がポンププランジャ7の端面9によって
乗り越えられると、ポンプ作業室11内に存在する燃料
は圧縮されて、噴射圧に到達し、そして高圧ライン13
と噴射弁21とを介して、燃料供給されるべき内燃機関
の燃焼室内へ噴射される。
【0021】この高圧吐出は、第2の制御縁27が第2
の制御開口33を乗り越えることによって終了される。
この場合、ポンプ作業室11および高圧ライン13内の
高い圧力下にある燃料は、長手方向溝29と制御切欠き
とを介して第2の制御開口33へ放圧される。このとき
に、ポンプ作業室11内の圧力は噴射圧よりも下にまで
低下するので、第1の逆止弁43は閉じ、高い圧力下に
ある燃料は高圧ライン13からバイパス管路47と第2
の逆止弁45とを介してポンプ作業室11内に流入し、
そして引き続き第2の制御開口33へ向かって流出す
る。この場合、高圧ライン13内の規定の残留圧が達成
されると、第2の逆止弁45は閉じる。流入通路に通じ
た第1の制御開口31はポンププランジャ7の上死点に
おいて制御縁25によって開放されるので、引き続き行
われるポンププランジャ7の吸込み行程では、既に燃料
を第1の制御開口31を介して吸い込むことができる。
燃料吐出量の制御はこの場合、公知の形式で、斜めの制
御縁27の位置によって行なわれ、この位置はポンププ
ランジャ7の回転によって可変となる。
【0022】本発明による燃料噴射ポンプを用いると、
高い噴射圧においても、等圧弁の範囲における確実なシ
ールを保証し、かつこの個所における漏れオイル損失を
低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料噴射ポンプの実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング、 3 シリンダブシュ、 5
シリンダ孔、 7 ポンププランジャ、 9 端面、
11 ポンプ作業室、 13 高圧ライン、15 等圧
弁、 17 接続部材、 19 噴射管路、 21 噴
射弁、 23制御切欠き、 25 第1の制御縁、 2
7 第2の制御縁、 29 長手方向溝、 31 第1
の制御開口、 33 第2の制御開口、 35 吸込み
弁、37 圧力弁、 39 弁体、 41 段付き孔、
43 第1の逆止弁、45 第2の逆止弁、 47
バイパス管路、 49 弁ばね、 51,53ピン状の
部分、 52 盲孔、 54 インサート部材、 55
孔、 57付設部、 59 端面、 61 中空室、
63 流出通路、 65 抗張棒、66 締付けナッ
ト、 72 シール面、 84 閉鎖部材、 86 半
径方向の孔、 88 フランジ状の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−132321(JP,A) 特開 昭53−99131(JP,A) 実開 昭56−63849(JP,U) 実開 昭56−43471(JP,U) 実開 昭59−21192(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 59/44 F02M 59/46

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のための燃料噴射ポンプであっ
    て、ポンプケーシング(1)内に挿入されたシリンダブ
    シュ(3)に設けられたシリンダ孔(5)内に案内され
    たポンププランジャ(7)が設けられていて、該ポンプ
    プランジャ(7)が、カム駆動装置によって軸方向で往
    復運動させられるようになっており、ポンププランジャ
    (7)の、カム駆動装置とは反対の側の端面(9)が、
    ポンプ作業室(11)を仕切っており、該ポンプ作業室
    (11)が、高圧ライン(13)を介して噴射部に接続
    されており、該高圧ライン(13)内に圧力弁(15)
    が配置されており、該圧力弁(15)が弁体(39)を
    有していて、該弁体(39)がピン状の部分(51)と
    フランジ状の部分(88)とから成っており、ピン状の
    部分(51)が、シリンダ孔(5)内に導入されてい
    て、ポンププランジャ(7)に対峙した側でポンプ作業
    室(11)を仕切っており、フランジ状の部分(88)
    が、シリンダブシュ(3)の端面に被さっていて、しか
    もシリンダブシュ(3)に、高圧ライン(13)の接続
    部材(17)によって圧着されている形式のものにおい
    て、ピン状の部分(51)が、ポンプ作業室側の端面を
    起点として延びる軸方向の盲孔(52)を有していて、
    肉薄な中空円筒体を形成しており、該中空円筒体から高
    圧ライン(13)が弁体(39)内へ延びており、ピン
    状の部分(51)の外壁が、該ピン状の部分(51)に
    作用する高圧の影響を受けてシリンダ孔(5)の内壁に
    圧着されるようになっていることを特徴とする、内燃機
    関のための燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンププランジャ(7)の、ポンプ作業
    室(11)を仕切る端面(9)が、ピン状の付設部(5
    7)を有しており、該付設部(57)が、ポンププラン
    ジャ(7)の上死点位置で前記盲孔(52)に突入する
    ようになっている、請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 【請求項3】 弁体(39)が、ポンプ作業室(11)
    とは反対の側に、フランジ状の部分(88)を起点とし
    て延びる第2のピン状の部分(53)を有しており、該
    第2のピン状の部分(53)が、接続部材(17)に設
    けられた、軸 方向の孔(55)内に嵌め込まれていて、
    圧力弁(15)から導出された高圧ライン(13)に開
    口しており、該高圧ライン(13)が、弁体(39)に
    設けられた、ポンププランジャ(7)の軸線の方向に延
    びる段付き孔(41)から、引き続き接続部材(17)
    を通って延びている、請求項1または2記載の燃料噴射
    ポンプ。
  4. 【請求項4】 第2のピン状の部分(53)が、該第2
    のピン状の部分(53)の端面を起点として延びる、肉
    薄な中空円筒体を形成する軸方向の盲孔を有している、
    請求項3記載の燃料噴射ポンプ。
  5. 【請求項5】 接続部材(17)が、弁体(39)のフ
    ランジ状の部分(88)を負荷する端面に隣接した円筒
    状の壁を有しており、該壁にフランジ状の部分(88)
    の円筒状の外周面が案内されている、請求項4記載の燃
    料噴射ポンプ。
  6. 【請求項6】 接続部材(17)の円筒状の壁が、シリ
    ンダブシュ(3)の、ポンプケーシング(1)から突出
    した部分の外周面を取り囲んでおり、該外周面と接続部
    材(17)の円筒状の壁との間にシール部材が挿入され
    ている、請求項5記載の燃料噴射ポンプ。
  7. 【請求項7】 弁体(39)の第1のピン状の部分(5
    1)からフランジ状の部分(88)への移行部に円錐状
    の部分が配置されており、該円錐状の部分に対応してシ
    リンダブシュ(3)の端面側の端部がホッパ状に拡張さ
    れていて、弁体(39)の前記円錐状の部分が、シリン
    ダブシュ(3)の端部に嵌め込まれている、請求項1か
    ら6までのいずれか1項記載の燃料噴射ポンプ。
  8. 【請求項8】 圧力弁(15)が等圧弁として形成され
    ている、請求項1から7までのいずれか1項記載の燃料
    噴射ポンプ。
  9. 【請求項9】 弁体(39)内に第1の弁(43)が配
    置されており、該第1の弁(43)が、ばね負荷された
    弁部材を有しており、該弁部材が、弁体(39)に設け
    られた段付き孔(41)の、ポンププランジャ(7)の
    軸線に対して平行でかつ中空円筒体を形成する前記盲孔
    (52)を起点として圧力弁(15)を貫いて延びてい
    る部分に挿入されており、前記弁部材の弁座が、段付け
    された直径を有する前記段付き孔(41)の減径部によ
    り形成された段部によって形成 されており、前記弁部材
    が噴射弁(21)に向かって開くようになっており、さ
    らに弁体(39)に第2の弁(45)が配置されてお
    り、該第2の弁(45)が、弁体(39)の外周面を形
    成するフランジ状の部分(88)を起点として延びる、
    段付けされた孔(86)内に案内されており、該孔(8
    6)が、フランジ状の部分(88)で閉鎖部材(84)
    により閉鎖されていて、ポンプ作業室(11)から噴射
    部へ向かって圧力弁(15)を通って流れる燃料の流れ
    方向で見て前記第1の弁(43)の弁部材の下流側で前
    記段付き孔(41)に開口しており、前記段付けされた
    孔(86)が、前記流れ方向で見て第2の弁(45)の
    弁部材の上流側でポンプ作業室(11)に接続されてお
    り、第2の弁(45)の弁部材が、弁ばね(49)のば
    ね力に抗してポンプ作業室(11)に向かって開くよう
    になっている、請求項8記載の燃料噴射ポンプ。
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