JP7132768B2 - 気液分離器 - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、気液分離器に関する。
例えば、特許文献1には、気液の混合流体を気体と液体とを分離させる分離ユニットと、分離ユニットを収容するケーシングとを備えた気液分離器が開示されている。ケーシングは、分割構造となっている。分離ユニットは、分割されたケーシングに挟み込まれることによってケーシングに固定されている。
特開2002-28422号公報
ところで、前述のような構成においては、分離ユニット及びケーシングに高い寸法精度が要求される。寸法精度が悪いと、分離ユニットがガタついたり、ケーシングを組み付けることができなかったりする。しかしながら、寸法精度を高めると、分離ユニットやケーシングのコストが増大してしまう。つまり、ある程度の寸法精度を許容しつつ、分離ユニットをケーシングにしっかりと固定できることが好ましい。その一方で、気液分離器は、気体と液体とを分離することを目的としているため、気液の分離機能を損なわないことも重要である。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分離ユニットのしっかりとした固定を気液の分離機能を損なうことなく実現することにある。
ここに開示された気液分離器は、ケーシングと、前記ケーシング内に収容され、気液の混合流体を旋回させながら上方から下方へ流通させることによって気体と液体とを分離させる分離ユニットとを備え、前記ケーシングは、前記分離ユニットを上方から押さえる第1支持面を有する第1ケースと、前記分離ユニットを下方から押さえる第2支持面を有し、前記第1ケースの下方に配置される第2ケースとを有し、前記分離ユニットは、前記第1支持面と前記第2支持面とで挟み込まれることによって前記ケーシングに固定され、前記第1支持面と前記分離ユニットの間には、前記分離ユニットを前記第2支持面の方へ押圧する弾性部材が設けられ、前記分離ユニットは、前記第2支持面に密着している。
前記気液分離器によれば、分離ユニットのしっかりとした固定を気液の分離機能を損なうことなく実現することができる。
図1は、気液分離器の縦断面図である。 図2は、分離ユニットの斜視図である。 図3は、分離ユニットの上端部を中心とする気液分離器の拡大断面図である。 図4は、分離ユニットの下端部を中心とする気液分離器の拡大断面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、気液分離器100の縦断面図である。
気液分離器100は、ケーシング1と、ケーシング1内に収容された分離ユニット3と、分離ユニット3をケーシング1に固定するための波形バネ8とを備えている。気液分離器100は、気液の混合流体を気体と液体とに分離する。例えば、気液分離器100は、水が混合された蒸気又は空気を蒸気又は空気と水とに分離する。気液分離器100は、液体を流出させる一方、気体の流出を阻止するトラップ機構7をさらに備えていてもよい。以下、「上流」とは、流体の流れ方向における上流を意味し、「下流」とは、流体の流れ方向における下流を意味する。
ケーシング1は、第1ケース11と、第2ケース12と、第3ケース13との分割構造となっている。第1ケース11の下方に第2ケース12が配置され、第2ケース12の下方に第3ケース13が配置される。第1ケース11は、第2ケース12の上部に連結される。第3ケース13は、第2ケース12の下部に連結される。第1ケース11と第2ケース12とは、ボルト締結される。第2ケース12と第3ケース13とは、ボルト締結される。
第2ケース12は、筒状に形成されている。詳しくは、第2ケース12は、上下方向(即ち、鉛直方向)に延びる軸Xを中心とする略円筒状に形成されている。
第1ケース11には、混合流体が流入する流入ポート14と、気体が流出する気体流出ポート15とが形成されている。気体流出ポート15の上流端部は、第1ケース11の内側に下方へ向かって開口している。気体流出ポート15の下流端部は、第1ケース11の外側に側方へ向かって開口している。気体流出ポート15の上流端部の軸心は、軸Xと一致している。流入ポート14の上流端部は、第1ケース11の外側に側方へ向かって開口している。流入ポート14の下流端部は、第1ケース11の内側であって、気体流出ポート15の上流端部よりも軸Xを中心とする半径方向外側の位置で開口している。気体流出ポート15は、流出ポートの一例である。
以下、特段の断りがない限り、「半径方向」とは、軸Xを中心とする半径方向を、「周方向」とは、軸X周りの周方向を意味する。
第3ケース13には、液体が流出する液体流出ポート16が形成されている。液体流出ポート16の上流端部は、第3ケース13の内側に開口し、液体流出ポート16の下流端部は、第3ケース13の外側に開口している。第3ケース13には、トラップ機構7が配置される。
図2は、分離ユニット3の斜視図である。分離ユニット3は、第1管31と、第1管31の内側に位置する第2管32と、第1管31と第2管32との間に設けられた複数の傾斜壁33とを有している。第1管31と第2管32とは、同軸上に配置されている。
第1管31の軸心と第2管32の軸心は、軸Xと一致している。第1管31及び第2管32は、上下の両方に開口している。第2管32は、第1管31よりも上下の両側に突出しいている。第2管32の下端部は、下端縁に向かって拡径するように形成されている。
傾斜壁33の上端部は、第1管31の上端よりも上方まで延びている。一方、傾斜壁33の下端部は、第1管31の上下方向における中央付近まで延びている。
第1管31と第2管32との間に、旋回流路34が形成されている。詳しくは、複数の傾斜壁33は、第1管31と第2管32との隙間において周方向に並んで配置されている。周方向に隣り合う各2つの傾斜壁33と第1管31と第2管32とによって旋回流路34が区画されている。
旋回流路34には、上方から混合流体が流入する。旋回流路34は、混合流体を軸X回りに旋回させながら上方から下方へ流通させるような形状に形成されている。
傾斜壁33の下端は第1管31の上下方向における中央付近で終わっているので、旋回流路34の出口は、第1管31の上下方向における中央付近に位置している。つまり、第1管31の下端は、旋回流路34の出口よりも下方に位置している。旋回流路34の出口(即ち、下流端)は、第1管31の内周面、傾斜壁33の下端及び第2管32の外周面によって区画される。旋回流路34の出口よりも下方においては、第1管31と第2管32の隙間は、傾斜壁33で仕切られておらず、周方向に連続する円環状の空間となっている。
旋回流路34の上流端には、流体から異物を取り除くためのスクリーン36が設けられていてもよい。スクリーン36は、流体が通過可能なメッシュ構造となっている。スクリーン36は、全体として、略円錐台に形成されている。図2では、スクリーン36が省略されている。
第2管32の内部は、排気流路35となっている。第2管32には、液体の分離された気体が下方から流入する。気体は、排気流路35を通って上方へ流出する。
分離ユニット3は、第1ケース11と第2ケース12とで挟み込まれている。分離ユニット3の旋回流路34の上流端は、流入ポート14の下流端に接続されている。分離ユニット3の排気流路35の下流端は、気体流出ポート15の上流端に接続されている。
分離ユニット3よりも下方であって、ケーシング1の比較的下部は、分離された液体を貯留する貯留部17となっている。
トラップ機構7は、ボール71と、弁座72と、カバー73とを有している。
ボール71は、中空の球体である。カバー73は、ボール71を収容できる程度の内部空間を有するドーム状に形成されている。カバー73には、複数の管通孔73aが形成されている。カバー73は、第3ケース13に取り付けられている。ボール71は、第3ケース13とカバー73との間に収容されている。ボール71は、第3ケース13とカバー73との間において貯留部17の液体に浮遊する。貯留部17の液体が少ないとき、又は、無いときには、ボール71は第3ケース13上に位置している。
弁座72は、第3ケース13の液体流出ポート16の上流端部に配置されている。弁座72は、弁口72aが貫通形成された管状の部材である。弁口72aは、液体流出ポート16と連通している。弁座72の上流端は、第3ケース13からケース1の内方に突出している。弁座72の上流端にボール71が着座することによって弁口72aが閉じられる。一方、弁座72の上流端からボール71が離座することによって弁口72aが開かれる。
ここで、分離ユニット3のケーシング1への固定について詳しく説明する。図3は、分離ユニット3の上端部を中心とする気液分離器の拡大断面図である。図4は、分離ユニット3の下端部を中心とする気液分離器の拡大断面図である。
第1ケース11には、図3に示すように、分離ユニット3の第2管32が嵌る第1凹部21が形成されている。第1凹部21は、第1ケース11のうち気体流出ポート15の上流端に連通するように形成されている。第1凹部21は、軸Xを中心とする略円形の断面を有している。第1凹部21の断面の直径は、第2管32の上端の外径よりも若干大きい。さらに、第1凹部21の断面は、気体流出ポート15の断面よりも大きい。そのため、第1凹部21の最も奥の部分、即ち、第1凹部21の上端には、下方を向く第1支持面22が形成されている。第1支持面22は、軸Xを中心とする略円環状に形成されている。第1支持面22の内径は、第2管32の上端の外径よりも小さい。第1凹部21は、凹部の一例である。
分離ユニット3の第2管32の少なくとも上端部が第1凹部21に嵌っている。第2管32の上端には、平坦な上端面32aが形成されている。上端面32aと第1支持面22との間に波形バネ8が設けられる。つまり、第1支持面22は、分離ユニット3を上方から波形バネ8を介して間接的に押さえている。
波形バネ8は、略円環状の板バネで形成されている。波形バネ8は、厚み方向に波打つような形状をし、厚み方向に弾性を有する。波形バネ8は、ばね鋼等の金属で形成されている。波形バネ8は、弾性部材の一例である。
第2ケース12の上端部には、図4に示すように、分離ユニット3の第1管31が嵌る第2凹部23が形成されている。第2凹部23は、軸Xを中心とする略円形の断面を有している。第2凹部23の断面の直径は、第1管31の下端の外径よりも若干大きい。さらに、第2凹部23の断面は、第2ケース12における第2凹部23よりも下方の部分の断面よりも大きい。そのため、第2凹部23の最も奥の部分、即ち、第2凹部23の下端には、上方を向く第2支持面24が形成されている。第2支持面24は、軸Xを中心とする略円環状に形成されている。第2支持面24の内径は、第1管31の外径よりも小さい。
分離ユニット3の第1管31の少なくとも下端部が第2凹部23に嵌っている。第1管31の下端には、平坦な下端面31aが形成されている。下端面31aは、第2支持面24に接触している。つまり、第2支持面24は、分離ユニット3を下方から直接的に押さえている。このとき、第1管31の内周面は、第2ケース12の内周面と、略面一となっている。
このように、第2管32の上端部が第1凹部21に嵌り且つ第1管31の下端部が第2凹部23に嵌った状態で、第1ケース11と第2ケース12とがボルト締結される。分離ユニット3は、第1支持面22と第2支持面24とで挟み込まれることによってケーシング1に固定される。このとき、波形バネ8は、第2管32の上端面32aと第1支持面22とで厚み方向(即ち、上下方向)に圧縮変形させられる。波形バネ8は、弾性力を発揮し、第2管32を下方に押圧する。その結果、第1管31の下端面31aが第2支持面24に押し付けられ、下端面31aが第2支持面24に密着する。
波形バネ8を設けない場合には、第1ケース11と第2ケース12とで分離ユニット3を固定するためには、第1ケース11、第2ケース12及び分離ユニット3に高い寸法精度が求められる。これらに寸法誤差が生じると、分離ユニット3が第1ケース11と第2ケース12との間でガタついてしまう。それに対し、波形バネ8を設けることによって、多少の寸法誤差を許容しつつ、分離ユニット3を第1ケース11及び第2ケース12にしっかりと固定することができる。
続いて、気液分離器100の動作について図1を参照しながら説明する。ここでは、水混じりの蒸気を混合流体の例とし、蒸気と水とを分離させる場合を例に説明する。
水混じりの蒸気(以下、「混合蒸気」と称する)は、流入ポート14を介して気液分離器100に流入する。混合蒸気は、流入ポート14から旋回流路34に流入し、旋回流路34を通過していく。混合蒸気は、旋回流路34を通過する間に旋回流となり、旋回流として旋回流路34から流出していく。つまり、旋回流路34内及び旋回流路34よりも下流側の空間は、混合された状態、又は、分離された状態の気体及び液体が旋回する空間である。混合蒸気が旋回流路34で旋回し、さらには、旋回流路34を出てからも旋回することによって、混合蒸気に遠心力が作用する。この遠心力によって水が半径方向外側へしだいに移動し、蒸気と水とが分離されていく。分離された水のうちの多くは、第1管31の内周面及び第2ケース12の内周面を伝って下方へ落下していく。
尚、混合蒸気が第2管32に接触することによって一部の水は第2管32の外表面に付着し、これによっても水が分離される。第2管32の外表面に付着した水は、第2管32の外表面を下方へ伝っていき、第2管32の下端に達する。第2管32の下端に達した水は、しばらくは下端に留まる。一方で、第2管32の下端部は半径方向外側に広がっているので、旋回流路34から流出する蒸気が第2管32の下端部に当たりやすく、且つ、この下端部に当たった蒸気は下端部に案内されることによって半径方向外側へ向かいやすい。第2管32の下端に留まっている水は、このように流出する蒸気によって半径方向外側へ吹き飛ばされ、落下していく。
水が分離された蒸気は、分離ユニット3の下方の空間に流出した後、第2管32の下端から排気流路35に流入し、排気流路35及び気体流出ポート15を経て、気液分離器100から流出していく。一方、分離された水は、貯留部17に貯留していく。水の貯留量が少ない間は、ボール71が弁座72に着座し、弁口72aが閉じられている。そのため、貯留部17には、水が溜まっていく。貯留部17の水の貯留量が増加するとボール71が浮遊し、ボール71が弁座72から離座する。これにより、弁口72aが開き、貯留部17の水が液体流出ポート16を介して気液分離器100から流出していく。貯留部17の水の貯留量が減少すると、ボール71が弁座72に着座し、弁口72aが閉じられる。
ここで、分離された水は、旋回流の遠心力によって半径方向外側へ向かう傾向にある。つまり、分離された水は、ケーシング1の内周面に沿って、又は、ケーシング1の内周面の近傍を下方に向かって落下していく。そして、旋回流路34の出口よりも下方には、図4に示すように、第1管31の内周面と第2ケース12の内周面との継ぎ目、即ち、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目が位置している。詳しくは、旋回流路34の出口の一部は、分離ユニット3の第1管31の内周面によって区画されている一方、第1管31の下端面31aは第2支持面24と密着している。つまり、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目は、旋回流路34の出口よりも下方の空間に露出し、旋回流となった蒸気及び水に晒されている。
仮に、第1管31の下端面31aと第2支持面24との間に隙間が存在すると、旋回流路34から流出した水がその隙間に付着して溜まる虞がある。さらに、旋回流路34からは蒸気も流出するため、この隙間に溜まった水は、蒸気に巻き込まれ、蒸気に再び混ざる虞がある。その結果、気液分離能力が悪化してしまう。例えば、分離ユニット3を固定するための波形バネ8を第1管31の下端面31aと第2支持面24との間に配置する場合には、第1管31の下端面31aと第2支持面24との間に隙間が発生してしまう。
それに対し、波形バネ8は第2管32の上端面32aと第1支持面22との間に配置され、第1管31の下端面31aと第2支持面24とは密着している。そのため、第1管31の下端面31aと第2支持面24との間に隙間は形成されていない。その結果、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目に溜まる水が低減され、蒸気への再度の水の混入も低減される。つまり、気液分離能力の悪化が防止される。
一方、第2管32の上端部は第1凹部21に嵌り、波形バネ8は、第1凹部21の中に配置されている。そのため、波形バネ8を含む、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目は、排気流路35及び気体流出ポート15に露出するだけで、分離ユニット3の下方の空間(即ち、分離後の気体と液体とが共存する空間)には露出していない。換言すると、波形バネ8を含む、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目は、旋回流路34から流出する水に晒されていない。そのため、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目の近くを流れる流体は、水を含まないか、水を含んでいるとしても旋回流によって分離できなかった微量の水だけである。そのため、第2管32の上端面32aと第1支持面22との間に隙間があっても、その隙間には水がほとんど溜まらない。尚、波形バネ8を含む、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目は、吸入ポート14にも露出していない。換言すると、波形バネ8を含む、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目は、混合蒸気にも晒されていない。このことによっても、第2管32の上端面32aと第1支持面22との隙間には水がほとんど溜まらない。このように、第2管32の上端面32aと第1支持面22との間に波形バネ8を配置しても、気液分離能力を悪化させることがない。
尚、波形バネ8は、排気流路35及び気体流出ポート15を流通する気体に晒されることになる。この気体が蒸気等の高温の気体であっても、波形バネ8は金属製なので、波形バネ8の気体による損傷が防止される。
以上のように、気液分離器100は、ケーシング1と、ケーシング1内に収容され、気液の混合流体を旋回させながら上方から下方へ流通させることによって気体と液体とを分離させる分離ユニット3とを備え、ケーシング1は、分離ユニット3を上方から押さえる第1支持面22を有する第1ケース11と、分離ユニット3を下方から押さえる第2支持面24を有し、第1ケース11の下方に配置される第2ケース12とを有し、分離ユニット3は、第1支持面22と第2支持面24とで挟み込まれることによってケーシング1に固定され、第1支持面22と分離ユニット3の間には、分離ユニット3を第2支持面24の方へ押圧する波形バネ8(弾性部材)が設けられ、分離ユニット3は、第2支持面24に密着している。
この構成によれば、分離ユニット3は、第1支持面22と第2支持面24とに挟み込まれ且つ、分離ユニット3と第1支持面22との間には分離ユニット3を第2支持面24の方へ押圧する波形バネ8が設けられているので、分離ユニット3がケーシング1にしっかりと固定される。第1ケース11、第2ケース12及び分離ユニット3に寸法誤差があったとしても、波形バネ8の弾性変形によって吸収することができる。
それに加えて、波形バネ8を分離ユニット3と第1支持面22との間に設け、分離ユニット3と第2支持面24とを密着させることによって、気液分離器100の気液分離機能を損なうことを防止することができる。詳しくは、分離ユニット3を上方から下方へ流通する気体及び液体、並びに、分離ユニット3から下方へ流出する気体及び液体は、旋回流となっている。分離ユニット3は、第2支持面24によって下方から押さえられているので、分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目には、旋回する気体及び液体が流れてくる可能性がある。旋回する気体及び液体においては、少なくとも一部の液体が遠心力によって半径方向外側に分離されている。分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目に隙間があると、分離された液体がその隙間に付着して溜まってしまう。分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目に溜まった液体は、分離ユニット3から流出する気体に再び混ざる虞がある。それに対し、分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目に隙間が無いので、分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目に液体が溜まることが抑制される。そのため、液体の分離された気体に液体が再び混ざることが抑制される。こうして、気液分離器100の気液分離機能を損なうことが防止される。
具体的には、分離ユニット3には、気液の混合流体を旋回させながら上方から下方へ流通させる旋回流路34が形成され、第2支持面24は、ケーシング1内において気体及び液体が旋回する空間に位置している。
この構成によれば、分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目は、旋回する気体及び液体に晒されている。このような構成であっても、分離ユニット3と第2支持面24を密着させて、分離ユニット3と第2支持面24との継ぎ目の隙間を無くすことによって、気液分離器100の気液分離機能を損なうことが防止される。
より具体的には、分離ユニット3は、内部に旋回流路34が形成された第1管31を有し、第1管31の下端面31a(下端)は、旋回流路34の出口よりも下方に位置すると共に、第2支持面24に密着している。
この構成によれば、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目は、旋回流路34の出口よりも下方に位置している。旋回する気体及び液体は、このような構成であっても、第1管31の下端面31aと第2支持面24を密着させて、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目の隙間を無くすことによって、気液分離器100の気液分離機能を損なうことが防止される。
また、分離ユニット3は、第1管31の内側に位置する第2管32を有し、旋回流路34は、第1管31と第2管32との間に形成され、第2管32の内側には、旋回流路34を通過して分離された気体が流通する排気流路35が形成され、波形バネ8は、第1支持面22と第2管32の上端面32a(上端)との間に設けられている。
この構成によれば、分離ユニット3のうち第2管32の上端面32aが波形バネ8を介して第1支持面22に押される。
さらに、第1ケース11には、混合流体が流入する流入ポート14と、分離された気体が流出する気体流出ポート15と、気体流出ポート15の上流端に連通し且つ第2管32の上端部が嵌る第1凹部21とが形成され、第1支持面22は、第1凹部21の中に形成され、波形バネ8は、第1凹部21に配置され、流入ポート14に露出していない。
この構成によれば、第2管32の上端部は、第1ケース11の気体流出ポート15の上流端に連通するように形成された第1凹部21に嵌っている。そして、波形バネ8は、第1凹部21内において第1支持面22と第2管32の上端面32aとの間に配置される。波形バネ8は流入ポート14に露出していないので、波形バネ8を含む、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目も流入ポート14に露出していない。つまり、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目は、混合流体に晒されない。そのため、波形バネ8が設けられているにもかかわらず、第2管32の上端面32aと第1支持面22との継ぎ目に液体が付着して溜まることが抑制される。
また、波形バネ8は、金属製である。
この構成によれば、波形バネ8は、樹脂製の弾性部材に比べて耐熱性が高い。そのため、例えば混合蒸気のように、混合流体が比較的高温であっても、この気液分離器100を適用することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、気液分離器100の構成は、前述の構成に限られない。例えば、気液分離器100は、トラップ機構7を備えていなくてもよい。気液分離器100は、任意の気液の混合流体に適用することができる。例えば、混合流体は、水、空気及び蒸気が混合された流体であってもよい。
ケーシング1は、第1ケース11、第2ケース12及び第3ケース13の3分割構造であるが、2分割又は4分割以上の分割構造であってもよい。
第1支持面22は、気体流出ポート15の上流端に連通する位置に形成されているが、これに限られるものではない。例えば、第1支持面22は、分離ユニット3の第1管31の上端に対向する位置に形成されていてもよい。その場合、第1支持面22は、第1管31の上端を波形バネ8を介して押さえる。
第2支持面24は、第2ケース12の上端部に形成されているが、これに限られるものではない。
分離ユニット3の構成は、前述の構成に限られるものではない。旋回流路34は、複数でなくてもよい。また、分離ユニット3には、旋回流路34が形成されていればよく、排気流路35が形成されていなくてもよい。例えば、分離ユニット3は、第2管32の代わりに円柱状の部材を有していてもよい、また、第2管32の下端部は、ストレート管に形成されていてもよい。
分離ユニット3のうち第1支持面22に押される部分は、第2管32の上端面32a以外の部分であってもよい。同様に、分離ユニット3のうち第2支持面24に押される部分は、第1管31の下端面31a以外の部分であってもよい。第2管32の上端に形成された上端面32aは平坦面であるが、第2管32の上端は平坦面に限らず、例えば、湾曲面であってもよい。同様に、第1管31の下端に形成された下端面31aは平坦面であるが、第1管31の下端は平坦面に限らず、例えば、湾曲面であってもよい。ただし、下端面31aと第2支持面24との間の隙間を低減する観点からは、下端面31aは平坦面であることが好ましい。
また、第1管31の下端面31aは、旋回流路34の出口よりも下方に位置している。つまり、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目は、旋回流路34の出口よりも下方に位置している。しかしながら、例えば、第1管31の下端が上下方向において旋回流路34の出口よりも上方又は旋回流路34の出口と同じ位置に位置していてもよい。前者の場合、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目は、上下方向において旋回流路34の出口よりも上方であって旋回流路34の途中に位置し、旋回流路34を流通する蒸気及び水に晒される。後者の場合、第1管31の下端面31aと第2支持面24との継ぎ目は、上下方向において旋回流路34の出口と同じ位置に位置し、旋回流路34から流出してすぐの蒸気及び水に晒される。つまり、ケーシング1内において旋回流路34及び旋回流路34よりも下方の空間は、気体及び液体が旋回する空間である。第2支持面24はこの空間に位置していればよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、気液分離器について有用である。
100 気液分離器
1 ケーシング
11 第1ケース
12 第2ケース
14 流入ポート
15 気体流出ポート(流出ポート)
21 第1凹部(凹部)
22 第1支持面
24 第2支持面
3 分離ユニット
31 第1管
31a 下端面
32 第2管
32a 上端面
34 旋回流路
35 排気流路
8 波形バネ

Claims (6)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシング内に収容され、気液の混合流体を旋回させながら上方から下方へ流通させることによって気体と液体とを分離させる分離ユニットとを備え、
    前記ケーシングは、前記分離ユニットを上方から押さえる第1支持面を有する第1ケースと、前記分離ユニットを下方から押さえる第2支持面を有し、前記第1ケースの下方に配置される第2ケースとを有し、
    前記分離ユニットは、前記第1支持面と前記第2支持面とで挟み込まれることによって前記ケーシングに固定され、
    前記第1支持面と前記分離ユニットの間には、前記分離ユニットを前記第2支持面の方へ押圧する弾性部材が設けられ、
    前記分離ユニットは、前記第2支持面に密着して、前記分離ユニットと前記第2支持面との間には隙間が形成されていない気液分離器。
  2. 請求項1に記載の気液分離器において、
    前記分離ユニットには、気液の混合流体を旋回させながら上方から下方へ流通させる旋回流路が形成され、
    前記第2支持面は、前記旋回流路を含む、前記ケーシング内において気体及び液体が旋回する空間に位置している気液分離器。
  3. 請求項2に記載の気液分離器において、
    前記分離ユニットは、内部に前記旋回流路が傾斜壁によって形成された第1管を有し、
    前記第1管の下端は、前記傾斜壁の下端よりも下方に位置すると共に、前記第2支持面に密着している気液分離器。
  4. 請求項3に記載の気液分離器において、
    前記分離ユニットは、前記第1管の内側に位置する第2管を有し、
    前記旋回流路は、前記第1管と前記第2管との間に形成され、
    前記第2管の内側には、前記旋回流路を通過して分離された気体が流通する排気流路が形成され、
    前記弾性部材は、前記第1支持面と前記第2管の上端との間に設けられている気液分離器。
  5. 請求項4に記載の気液分離器において、
    前記第1ケースには、混合流体が流入する流入ポートと、分離された気体が流出する流出ポートと、前記流出ポートの上流端に連通し且つ前記第2管の上端部が嵌る凹部とが形成され、
    前記第1支持面は、前記凹部の中に形成され、
    前記弾性部材は、前記凹部に配置され、前記流入ポートに露出していない気液分離器。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の気液分離器において、
    前記弾性部材は、金属製である気液分離器。
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